JP2001148844A - 異常監視システム - Google Patents

異常監視システム

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JP2001148844A
JP2001148844A JP32897299A JP32897299A JP2001148844A JP 2001148844 A JP2001148844 A JP 2001148844A JP 32897299 A JP32897299 A JP 32897299A JP 32897299 A JP32897299 A JP 32897299A JP 2001148844 A JP2001148844 A JP 2001148844A
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JP32897299A
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Kenji Suzuki
健志 鈴木
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Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、撮像手段による撮像画像より各種異
常現象を検知する複数の異常監視装置と通信回線で通信
接続された中央異常監視装置とで構成される異常監視シ
ステムの提案を目的とする。 【解決手段】撮像手段(10)、画区設定手段、特徴デ
ータを抽出する特徴抽出手段(15)、異常モードデー
タを判定する異常判定手段(18)、異常モードデータ
を通信出力する通信制御手段(22)などを有する複数
の異常監視装置1と、複数の異常監視装置1よりの異常
データを受信する通信制御手段(41)、異常監視装置
毎の異常現象を判断出力する異常判断手段(50)、表
示部5などを有する中央異常監視装置4と、複数の異常
監視装置と中央異常監視装置4とを通信接続するデータ
伝送回線3および電源供給回線で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汎用の異常事象の
監視システムに関わり、特に撮像画像より各種異常モー
ドを判定出力する複数の異常監視装置と、通信回線で通
信接続された中央異常監視装置とで構成された異常監視
システムに係わる。
【0002】
【従来の技術】大規模事業所、大規模店舗、高層ビルな
どの防犯及び防災システムは、その監視目的または監視
対象毎に複数の監視システムが用いられている。例え
ば、火災に対しては、多数の熱線感知センサ、煙感知セ
ンサなどを配置し、火災報知器よりの回線と合わせて中
央監視装置に接続されている。中央監視装置は一般的に
防災センタに設置され、監視担当者が常時監視してい
る、一方、夜間や休業日などは自動警報と連動され無人
監視としている。不審者の侵入、陳列品の盗難、金庫の
破壊等の防犯監視には、監視カメラを随所に設置して、
画像伝送回線で中央監視装置に通信接続している。夜間
や休業日などへの対応は、補助的に近赤外線を利用した
パッシブセンサ又は超音波センサなどの異常検知システ
ムの設置、中央監視装置に画像抽出処理による異常検出
装置の付加、等が行なわれている。
【0003】 この様に、一つの建物や事業所に対して
複数のシステムを導入しなくては成らず、機器コストの
負担が重複するだけではなく、工事コストも膨大なもの
になる。これは汎用性が高く、低価格の異常検知センサ
が無いことが、大きな要因と考えられる。近年テレビカ
メラや画像処理技術などが低価格で供給可能に成ってお
り、これらを利用した汎用の異常検知センサも実現出来
る環境が整って来た。汎用の異常検知センサによる異常
監視システムの提案が待たれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上に説明した問題や
課題に鑑み、本発明は、撮像手段による撮像画像より各
種異常現象を検知する複数の異常監視装置と通信回線で
通信接続された中央異常監視装置とで構成される異常監
視システムの提案を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】監視場所の監視画像を撮
像する撮像手段と、撮像手段が撮像した画像の異常抽出
を行なう画区を設定する画区設定手段と、画区設定手段
により設定された画区の画像の特徴データを抽出する特
徴抽出手段と、特徴データより異常モードデータを判定
する異常判定手段と、異常モードデータを通信出力する
通信制御手段とを有する複数の異常監視装置と、複数の
異常監視装置よりの異常モードデータを受信する通信制
御手段と、受信した異常モードデータを異常データメモ
リに予め記憶している異常現象と照合して、異常監視装
置毎との異常現象を判断出力する異常判断手段と、判断
出力された異常現象を表示出力する表示部とを有する中
央異常監視装置と、複数の異常監視装置と中央異常監視
装置とを通信接続するデータ伝送回線および複数の異常
監視装置に電源を供給する電源供給回線で構成する。
【0006】 異常監視装置を、監視場所の監視画像を
撮像し画像信号を出力する撮像部と、画像信号をデイジ
タル画像データに変換するA/Dと、異常抽出を行なう
画区を設定する画区設定部と、画像データに画像処理演
算を行ない画像処理データを出力する画像処理部と、画
像処理データより画像の特徴データを抽出する特徴抽出
部と、異常とされる特徴データの閾値を予め記憶してい
る閾値メモリと、特徴データと閾値と比較演算して異常
モードデータを判定出力する異常判定部と、中央異常監
視装置に送信する送信データを生成する送信データ生成
部と、該異常監視装置のIDを記憶しているIDメモリ
と、送信データを前記通信回線に送出する通信制御部と
で構成する。
【0007】 異常監視装置に、特徴抽出部の特徴抽出
演算に用いる抽出関数を設定する抽出関数設定部と、画
像データの平均値を抽出する平均値抽出関数を記憶して
いる抽出関数メモリとを追加設置する。
【0008】 抽出関数メモリに、画像データのピーク
値を抽出するピーク値抽出関数を追加記憶する、画像デ
ータの色相値を抽出する色相値抽出関数を追加記憶す
る、もしくは、画像データの動き量を抽出する動き量抽
出関数を追加記憶する。
【0009】 異常監視装置に、該異常監視装置の異
常、妨害工作などの装置異常を検出する装置異常検出部
を追加設置する。
【0010】 送信データ生成部が生成する送信データ
は、少なくともヘッダーと、IDと、異常モードデータ
とで構成する。
【0011】 異常監視装置に、可視光線もしくは近赤
外線を発光するLED、レーザダイオードなどの複数の
照明と、画像データもしくは画像処理データなどより画
像の輝度を検出する輝度検出部と、照明の明るさを制御
する照明制御部とを追加設置する。
【0012】 照明制御部の制御を、照明に流れる電流
を制御する電流制御方式とする、点灯する前記照明の数
を制御する照明数量制御方式とする、もしくは、撮像部
の垂直ブランキング期間および水平ブランキンク期間な
どには、照明の非点灯期間とするBL期間OFF制御方
式とする。
【0013】 異常監視装置に、微弱電波伝送により送
信データを無線伝送する微弱電波伝送手段を、追加設置
もしくは通信制御部と置換設置する、赤外線伝送により
前記送信データを無線伝送する赤外線伝送手段を、追加
設置もしくは通信制御部と置換設置する、または、超音
波を前記送信データで変調して伝送する超音波伝送手段
を、追加設置もしくは通信制御部と置換設置する。
【0014】 異常監視装置に、該異常監視装置の設置
時の撮像視野の調整、保守点検時の動作確認等の試験モ
ードを操作するともに動作状態を表示する試験モード操
作表示部を追加設置する。
【0015】 データ伝送回線および電源供給回線を、
電源回線にデータを重畳したデータ重畳電源供給回線と
する。
【0016】 データ伝送回線もしくはデータ重畳電源
供給回線を、モジュラーケーブルとする。
【0017】 中央異常監視装置を、データ伝送回線を
経由して複数の異常監視装置と通信接続されている通信
制御部と、該異常監視装置のIDと配置などのデータを
登録記憶している装置マップと、異常現象と異常モード
データの関連テーブルを予め登録記憶している異常デー
タメモリと、通信制御部が受信した異常モードデータを
該関連テーブルに基づいて異常監視装置毎の異常現象を
判断する異常判断部と、異常判断部よりの異常判断に基
づいて警報装置に異常情報を出力する異常出力部と、異
常箇所と異常現象を表示する表示部と、表示部の表示デ
ータを生成するに表示データ生成部と、異常データの受
信、異常情報を出力、表示部制御などの異常監視動作を
制御する異常監視制御部とで構成する。
【0018】 通信制御部とデータ伝送回線とのインタ
ーフェイスを、個別の異常監視装置とパラレルに接続さ
れるパラレル接続方式とする、個別の異常監視装置とシ
リアル回線で接続されるシリアル接続方式とする、もし
くは、個別の異常監視装置とシリアル回線で接続されと
共に中央異常監視装置側からポーリング制御を行なうポ
ーリング制御方式とする。
【0019】 シリアル回線の伝送データ形式を、少な
くともヘッダーと、送信元IDと、送信先IDと、指令
データとで構成する。
【0020】 通信制御部を、LANに対応した通信制
御手段とする、もしくは、搬送波信号を送信データで変
調して伝送する搬送波伝送手段とする。
【0021】 中央異常監視装置に、微弱電波伝送、赤
外線伝送などの無線伝送手段を、追加設置もしくは通信
制御部と置換設置する。
【0022】 中央異常監視装置に、複数の異常監視装
置に電源を供給する供給電源部と、データ重畳電源供給
回線より送信データを分離入出力する信号分離部を追加
設置する。
【0023】 中央異常監視装置に、異常監視装置毎に
監視画区、監視モードなどを指令設定する監視モード指
令部を追加設置する。
【0024】
【発明の実施の形態】
【0025】 図1は、本発明による異常監視システム
の一実施例の概略システム図である。図2は、本発明に
よる異常監視装置の一実施例の要部ブロック図である。
図3は、本発明による中央異常監視装置の一実施例の要
部ブロック図である。図4は、本発明による各種データ
伝送回線および電源供給回線の実施例である。図5は、
本発明による画区設定およびシリアル伝送データの説明
図である。図1を用いて本発明による異常監視システム
の基本構成と概略動作を説明する。実施例の異常監視シ
ステムは、監視場所の監視画像を撮像する撮像手段(参
考;10)、撮像手段が撮像した画像の異常抽出を行な
う画区を設定する画区設定手段、画区設定手段により設
定された画区の画像の特徴データを抽出する特徴抽出手
段(参考;15)、特徴データより異常モードデータを
判定する異常判定手段(参考;18)、異常モードデー
タを通信出力する通信制御手段(参考;22)などを有
する複数の異常監視装置1、1’1”と、複数の異常監
視装置1、1’1”よりの異常モードデータを受信する
通信制御手段(参考;41)、受信した異常モードデー
タを異常データメモリに予め記憶している異常現象と照
合して、異常監視装置毎1、1’1”の異常現象を判断
出力する異常判断手段(参考;50)、判断出力された
異常現象を表示出力する表示部5などを有する中央異常
監視装置4と、複数の異常監視装置1、1’1”と中央
異常監視装置4とを通信接続するデータ伝送回線3、
3’および複数の異常監視装置に電源を供給する電源供
給回線で標準構成されている。
【0026】 複数の異常監視装置1、1’1”は撮像
手段(参考;10)により監視場所の監視画像を撮像
し、画区設定手段は異常抽出を行なう画区を設定し、異
常判定手段(参考;18)は該画区内の監視画像より抽
出した特徴データより異常モードデータを判定出力し、
通信制御手段(参考;22)は該異常データを通信回線
3、3’経由で中央異常監視装置4に送出する。
【0027】 図2を用いて本発明による異常監視装置
の詳細構成を説明する。実施例の異常監視装置1は、監
視場所の監視画像を撮像しアナログ形式の画像信号を出
力する撮像部10、画像信号をデイジタル形式の画像デ
ータに変換するA/D11、異常抽出を行なう画区を設
定する画区設定部13、画像データに画像処理演算を行
ない画像処理データを出力する画像処理部12、画像処
理データより画像の特徴データを抽出する特徴抽出部1
5、異常とされる特徴データの閾値を予め記憶している
閾値メモリ19、特徴データと閾値と比較演算して異常
モードデータを判定出力する異常判定部18、中央異常
監視装置(図1の4)に送信する送信データを生成する
送信データ生成部21、該異常監視装置のIDを記憶し
ているIDメモリ14、送信データを通信回線3に送出
する通信制御部22、電源供給回線3aより装置電源を
取込む電源部26、時間値を生成するタイマ25、装置
内各部の動作シーケンスプログラムを記憶しているシス
テムメモリ29、該動作シーケンスプログラムに沿って
装置内各部に制御指令を出す制御部30などで標準構成
されている。
【0028】 さらに、特徴抽出部15の特徴抽出演算
に用いる抽出関数を設定する抽出関数設定部17、画像
データの平均値を抽出する平均値抽出関数を記憶してい
る抽出関数メモリ16、異常監視装置1の異常、妨害工
作などの装置異常を検出する装置異常検出部20、可視
光線もしくは近赤外線を発光するLED、レーザーダイ
オードなどの複数の照明2、画像データもしくは画像処
理データなどより画像の輝度を検出する輝度検出部2
3、照明の明るさを制御する照明制御部24、送信デー
タを無線伝送する無線伝送手段27、該異常監視装置1
の設置時の撮像視野の調整、保守点検時の動作確認等の
試験モードを操作するともに動作状態を表示する試験モ
ード操作表示部28などが追加設置されている。
【0029】 画像信号処理の流れに沿って、実施例の
異常監視装置1の詳細動作を説明する。異常監視装置1
は取付面1aを図示していない取付具で、天井や壁面な
どに複数設置されている。光学レンズ10aにより結像
した監視画像は、撮像部10に内蔵するCCDなどの2
次元撮像素子により光−電気変換し、画像信号が変換出
力される。光学レンズ10aの周辺部には、可視光線も
しくは近赤外線を発光するLED、レーザーダイオード
などの複数の照明2が装備されている。撮像部10より
出力されるアナログ形式の画像信号は、A/D11でデ
イジタル形式の画像データに変換される。但し、撮像部
10がデイジタル形式の画像データを出力する場合に
は、A/D11は省略される。画像処理部12は、該画
像データを、一旦の複数の内蔵画像メモリに、時系列に
且つ循環的に記憶する。読出しに際して、各種フィルタ
機能を用いて、低域周波数成分通過処理、高域周波数成
分通過処理など所要の画像処理が施された画像処理デー
タが処理出力される。画区設定部13は、内蔵画像メモ
リのアドレスに所定の画区を設定して画像処理データを
読出す。図5の(イ)は、(表示部5に表示したと仮定
した)表示画像5aの画区の概念図である。画区は水平
方向(x1、x2、・・・xm)及び垂直方向(y1、y2、・・
・yn)などの座標軸番号が付与され、各画区の番号は、
nm 5(mn)の如くなる。画像データの特徴データは、各
異常監視装置毎に設定された画区の画像データを内蔵画
像メモリより読出し、画像処理後、特徴抽出される。
【0030】 抽出関数設定部17は、抽出関数メモリ
16に予め登録記録されている所定の抽出関数を選択し
て、特徴抽出部15に設定する。特徴抽出部15は、画
像処理データより、設定された抽出関数を用いて、特徴
データを演算抽出する。抽出関数メモリ16に予め登録
記録されている抽出関数は、所例の画区内の明るさ、物
および人物の存在などを意味する画像の平均値を抽出す
る平均値抽出関数、発火や閃光などを意味する画像デー
タのピーク値を抽出するピーク値抽出関数、発煙・発炎
・高温箇所を意味する画像データの色相値を抽出する色
相値抽出関数、および、侵入者、商品盗難などを意味す
る画像データの動き量を抽出する動き量抽出関数などで
ある。緩慢な動きは、(イ)の5(33)から5(36)のよう
に、画像の同等平均値画区の時系列移動5bに依っても
容易に抽出される。
【0031】 特徴抽出部15よりの特徴データは、異
常判定部18により異常判定される。異常判定部18
は、各種特徴抽出データおよび監視環境の組合せ別に閾
値メモリに設定登録された異常判定の閾値と比較演算さ
れ、異常と判定すると異常モードデータを判定出力す
る。
【0032】 追加設置された装置異常検出部20は、
光学レンズ10aや照明2が何者かによって遮光され正
常な画像が得られなかったり、装置の故障により異常判
定機能が動作不良に陥ったことを検出すると、装置異常
モードデータを出力する。
【0033】 送信データ生成部21は、前述の異常モ
ードデータもしくは装置異常モードデータが出力される
と、IDメモリ14に予め登録されている装置IDを付
加した送信データを生成し通信制御部22に入力する。
送信データの一例を図5(ロ)21Aに示す。この例は
シリアルデータ伝送回線用の送信データで、少なくと
も、伝送データのスタート及び同期などを表すヘッタ
ー、装置のID、異常モードデータもしくは装置異常モ
ードデータ等で構成されている。
【0034】 追加設置された輝度検出部23は、画像
データもしくは画像処理データなどより画像の平均輝度
を検出する。複数の照明は、照明制御部24により、照
度の制御が行なわれる。制御の形態は、画像の平均輝度
が設定限界値を越えた場合ON/OFF制御を行なうO
N/OFF制御方式、画像の平均輝度が設定限界値内に
入るようLEDやレーザダイオードなどに流れる電流を
アナログ制御する電流制御方式、同様点灯するLEDや
レーザダイオードの数を制御する照明数量制御方式など
である。さらに照明用電力の省電力化を追求して、撮像
部10の垂直ブランキング期間および水平ブランキンク
期間などには、照明の非点灯期間とするBL期間OFF
制御方式の照明制御が併設されている。特に異常監視装
置1への供給電力を細いデータ伝送回線で供給する形態
では有効である。
【0035】 追加設置もしくは置換設置された無線通
信手段27は、無線手段により有線のデータ伝送回線を
経由せずに中央異常監視装置(図1の4)とデータの送
受が出来る。この無線通信手段27は、微弱電波伝送に
より送信データを無線伝送する微弱電波伝送手段、赤外
線伝送により送信データを無線伝送する赤外線伝送手
段、もしくは超音波を送信データで変調して伝送する超
音波伝送手段などが、伝送データ量が少なくてすむ本シ
ステムでは有効な選択である。
【0036】 追加設置された試験モード操作表示部2
8は、該異常監視装置1の設置時に画像出力端子に液晶
モニタなどを接続して撮像視野の調整を行なうとか、保
守点検時の動作確認等の試験モードを操作するともに異
常検出をLED表示するなどの機能を有している。この
機能を利用することにより、装置の設置や保守点検の
際、中央監視装置と切り離して作業を行なうことが出来
る。
【0037】 図3を用いて本発明による中央異常監視
装置の構成を説明する。実施例の中央異常監視装置4
は、データ伝送回線3を経由して複数の異常監視装置
1、1’1”と通信接続されている通信制御部41、該
異常監視装置のIDと配置などのデータを登録記憶して
いる装置マップ46、異常現象と異常モードデータの関
連テーブルを予め登録記憶している異常データメモリ4
4、通信制御部41が受信した異常モードデータを該関
連テーブルに基づいて異常監視装置毎の異常現象を判断
する異常判断部43、異常判断部43よりの異常判断に
基づいて警報装置に異常情報を出力45aする異常出力
部45、異常箇所と異常現象を表示する表示部5、表示
部5の表示制御を行なう表示制御部48、表示部5の表
示データを生成するに表示データ生成部47、異常デー
タの受信、異常情報を出力、表示部制御などの異常監視
動作を制御する異常監視制御部50、装置の操作入力を
行なう操作部51、装置内各部の動作シーケンスプログ
ラムを記憶しているシステムメモリ54、該動作シーケ
ンスプログラムに沿って装置内各部に制御指令を出す制
御部55などで標準構成されている。
【0038】 さらに、微弱電波伝送、赤外線伝送など
の無線通信手段53、複数の異常監視装置に電源を供給
する供給電源部40、データ重畳電源供給回線3aより
送信データを分離入出力する信号分離部42、異常監視
装置毎に監視画区、監視モードなどを指令設定する監視
モード指令部52などが追加設置されている。
【0039】 図4に三種類の電力供給回線とデータ伝
送回線の形態を示す、(イ)は電力供給回線3aとデー
タ伝送回線3が独立している場合、(ロ)は電力供給回
線にデータが重畳伝送されるデータ重畳電源供給回線3
bの場合、(ハ)は電力供給回線3aのみでデータは無
線伝送される場合である。さらに、(イ)および(ロ)
に示す電力供給回線3a、データ伝送回線3およびデー
タ重畳電源供給回線3bなどは、電話や通信回線として
汎用性のあるモジュラーケーブルとし、設置工事の簡便
化と同時にコストの低減化を図ることができる。
【0040】 図4に示す実施例の中央異常監視装置4
の詳細動作を、異常監視装置1からの送信データの流れ
に沿って説明する。異常監視装置1からの送信データ
は、データ重畳電源供給回線3bに重畳されて伝送され
ている。信号分離部42は、図4(ロ)に示すインダク
タンス(L)42bとキャパシタンス42aで構成さ
れ、電源はインダクタンス(L)42bを介して供給さ
れ、一方、データはキャパシタンス42a介して送受さ
れる。信号分離部42で分離された送信データは、通信
制御部41に入力され、送信元のID及び異常モードデ
ータとして分離出力される。異常判定部43は、異常デ
ータメモリ44に予め登録記憶されている異常現象と異
常モードデータの関連テーブルを用いて、受信した異常
モードデータの異常現象を判定する。表示データ生成部
47は、装置マップ46に予め登録記憶している装置I
Dと異常監視装置の配置データを参照して、表示部5に
表示する異常発生画面の表示データを生成する。同時に
異常出力部45は、装置内もしくは外部に設置された警
報装置(図示せず)警報信号を出力する45a。異常監
視制御部50は前述の一連動作の制御を行なう。
【0041】 通信制御部41とデータ伝送回線とのイ
ンターフェイスは、個別の異常監視装置とパラレルに接
続されるパラレル接続方式、個別の異常監視装置とシリ
アル回線で接続されるシリアル接続方式、もしくは、個
別の異常監視装置とシリアル回線で接続されと共に中央
異常監視装置側からポーリング制御を行なうポーリング
制御方式などの選択採用が可能である。
【0042】 シリアル回線の伝送データ形式は、図5
(ロ)41Aに示すように、少なくともヘッダー41
a、送信元ID41b、送信先ID41c、及び指令デ
ータ41dなどで構成されている。さらに、通信制御部
41として、LANに対応した通信制御手段、もしく
は、搬送波信号を送信データで変調して伝送する搬送波
伝送手段なども選択採用が可能である。
【0043】 追加設置された無線通信手段53は、有
線の通信媒体であるデータ伝送回線3を不要とすること
ができる。異常監視装置の設置環境によっては、電源の
み近くの商用電源から供給を受け、中央異常監視装置4
とは無線で通信接続と云った選択を可能にする。この場
合の無線通信方式は、前述の異常監視装置(1)に装着
された無線通信手段(27)と同一方式となることは云
うまでもない。
【0044】 追加設置された監視モード指令部52
は、異常監視装置毎に監視画区と監視モード、時間帯別
の監視モードの設定、異常判定用閾値の選択設定などの
情報を監視モード指令として、通信制御部41もしくは
無線通信手段53経由で各異常監視装置に指令出力を行
なう。この監視モード指令に依れば、操作部51からの
操作入力に基づいて、各異常監視装置の異常監視条件を
遠隔操作により設定できる。
【0045】
【発明の効果】本発明は、以上に説明した内容で実施さ
れ、以下に記述する効果を奏する。複数の異常監視装置
は撮像手段により監視場所の監視画像を撮像し、画区設
定手段は異常抽出を行なう画区を設定し、異常判定手段
は該画区内の監視画像より抽出した前記特徴データより
異常モードデータを判定出力し、通信制御手段は該異常
モードデータをデータ伝送回線経由で中央異常監視装置
に送出することにより、撮像画像より各種異常現象を判
定し、表示出力すると共に異常警報装置に異常情報を出
力する異常監視システムの提案ができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による異常監視システムの一実施例の
概略システム図である。
【図2】 本発明による異常監視装置の一実施例の要部
ブロック図である。
【図3】 本発明による中央異常監視装置の一実施例の
要部ブロック図である。
【図4】 本発明による各種データ伝送回線および電源
供給回線の実施例である。
【図5】 本発明による画区設定およびシリアル伝送デ
ータの説明図である。
【符号の説明】
1、1’、1” 異常監視装置 2 照明 3、3’ データ伝送回線 3a 電力供給回線 3b データ重畳電源供給回線 4 中央異常監視装置 5 表示部 10 撮像部 11 A/D 12 画像処理部 13 画区設定部 14 IDメモリ 15 特徴抽出部 16 抽出関数メモリ 17 抽出関数設定部 18 異常判定部 19 閾値メモリ 20 装置異常検出部 21 送信データ生成部 22、41 通信制御部 23 輝度検出部 24 照明制御部 25 タイマ 26 電源部 27、53 無線通信手段 28 試験モード操作表示部 29、54 システムメモリ 30、55 制御部 40 供給電源 42 信号分離部 43 異常判断部 44 異常データメモリ 45 異常出力部 47 表示データ生成部 48 表示制御部 50 異常監視制御部 51 操作部 52 監視モード指令部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA19 BA02 BA24 DA15 DB02 DC22 DC25 DC30 DC36 5C022 AA01 AA15 AB15 AC00 AC01 AC75 5C054 AA10 BA02 CA04 CA05 CB03 CH08 DA00 DA05 DA07 DA08 DA09 EA03 EB05 EG04 EG08 EG09 FA02 FC00 FC01 FC04 FC05 FC07 FC12 FC13 FC16 FF01 FF06 GB12 HA18 5C084 AA02 AA03 AA07 AA08 AA09 BB27 BB33 CC16 CC19 DD11 DD57 DD66 FF02 FF03 FF08 FF11 FF12 FF13 FF27 GG02 GG07 GG09 GG19 GG20 GG42 GG43 GG45 GG52 GG56 GG57 GG68 GG78 HH10 HH12 HH13 JJ01

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視場所の監視画像を撮像する撮像手段
    と、前記撮像手段が撮像した画像の異常抽出を行なう画
    区を設定する画区設定手段と、前記画区設定手段により
    設定された画区の画像の特徴データを抽出する特徴抽出
    手段と、前記特徴データより異常モードデータを判定す
    る異常判定手段と、前記異常モードデータを通信出力す
    る通信制御手段とを有する複数の異常監視装置と、 複数の前記異常監視装置よりの前記異常モードデータを
    受信する通信制御手段と、受信した前記異常モードデー
    タを異常データメモリに予め記憶している異常現象と照
    合して、前記異常監視装置毎との異常現象を判断出力す
    る異常判断手段と、判断出力された前記異常現象を表示
    出力する表示部とを有する中央異常監視装置と、 複数の前記異常監視装置と前記中央異常監視装置とを通
    信接続するデータ伝送回線および複数の前記異常監視装
    置に電源を供給する電源供給回線で構成し、 複数の前記異常監視装置は前記撮像手段により監視場所
    の監視画像を撮像し、前記画区設定手段は異常抽出を行
    なう画区を設定し、前記異常判定手段は該画区内の監視
    画像より抽出した前記特徴データより異常モードデータ
    を判定出力し、前記通信制御手段は該異常モードデータ
    を前記データ伝送回線経由で前記中央異常監視装置に送
    出することを特徴とする異常監視システム。
  2. 【請求項2】 前記異常監視装置を、監視場所の監視画
    像を撮像し画像信号を出力する撮像部と、前記画像信号
    をデイジタル形式の画像データに変換するA/D(Anal
    og Digital converter)と、異常抽出を行なう画区を設
    定する画区設定部と、前記画像データに画像処理演算を
    行ない画像処理データを出力する画像処理部と、前記画
    像処理データより画像の特徴データを抽出する特徴抽出
    部と、異常とされる特徴データの閾値を予め記憶してい
    る閾値メモリと、前記特徴データと前記閾値とを比較演
    算して異常モードデータを判定出力する異常判定部と、
    前記中央異常監視装置に送信する送信データを生成する
    送信データ生成部と、該異常監視装置のID(固有コー
    ド)を記憶しているIDメモリと、前記送信データを前
    記通信回線に送出する通信制御部とで構成することを特
    徴とする特許請求項1に記載の異常監視システム。
  3. 【請求項3】 前記異常監視装置に、前記特徴抽出部の
    特徴抽出演算に用いる抽出関数を設定する抽出関数設定
    部と、前記画像データの平均値を抽出する平均値抽出関
    数を記憶している抽出関数メモリとを追加設置すること
    を特徴とする特許請求項2に記載の異常監視システム。
  4. 【請求項4】 前記抽出関数メモリに、前記画像データ
    のピーク値を抽出するピーク値抽出関数を追加記憶する
    ことを特徴とする特許請求項3に記載の異常監視システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記抽出関数メモリに、前記画像データ
    の色相値を抽出する色相値抽出関数を追加記憶すること
    を特徴とする特許請求項3に記載の異常監視システム。
  6. 【請求項6】 前記抽出関数メモリに、前記画像データ
    の動き量を抽出する動き量抽出関数を追加記憶すること
    を特徴とする特許請求項3に記載の異常監視システム。
  7. 【請求項7】 前記異常監視装置に、該異常監視装置の
    異常、妨害工作などの装置異常を検出する装置異常検出
    部を追加設置することを特徴とする特許請求項2に記載
    の異常監視システム。
  8. 【請求項8】 前記送信データ生成部が生成する送信デ
    ータは、少なくともヘッダーと、前記IDと、前記異常
    モードデータとで構成されることを特徴とする特許請求
    項2に記載の異常監視システム。
  9. 【請求項9】 前記異常監視装置に、可視光線もしくは
    近赤外線を発光するLED、レーザダイオードなどの複
    数の照明と、前記画像データもしくは画像処理データな
    どより画像の輝度を検出する輝度検出部と、前記照明の
    明るさを制御する照明制御部とを追加設置することを特
    徴とする特許請求項2に記載の異常監視システム。
  10. 【請求項10】 前記照明制御部の制御を、前記照明に
    流れる電流を制御する電流制御方式とすることを特徴と
    する特許請求項9に記載の異常監視システム。
  11. 【請求項11】 前記照明制御部の制御を、点灯する前
    記照明の数を制御する照明数量制御方式とすることを特
    徴とする特許請求項9に記載の異常監視システム。
  12. 【請求項12】 前記照明制御部の制御を、前記撮像部
    の垂直ブランキング期間(BL)および水平ブランキン
    ク期間(BL)などには、前記照明の非点灯期間とする
    BL期間OFF制御方式とすることを特徴とする特許請
    求項9に記載の異常監視システム。
  13. 【請求項13】 前記異常監視装置に、微弱電波伝送に
    より前記送信データを無線伝送する微弱電波伝送手段
    を、追加設置もしくは前記通信制御部と置換設置するこ
    とを特徴とする特許請求項2に記載の異常監視システ
    ム。
  14. 【請求項14】 前記異常監視装置に、赤外線伝送によ
    り前記送信データを無線伝送する赤外線伝送手段を、追
    加設置もしくは前記通信制御部と置換設置することを特
    徴とする特許請求項2に記載の異常監視システム。
  15. 【請求項15】 前記異常監視装置に、超音波を前記送
    信データで変調して伝送する超音波伝送手段を、追加設
    置もしくは前記通信制御部と置換設置することを特徴と
    する特許請求項2に記載の異常監視システム。
  16. 【請求項16】 前記異常監視装置に、該異常監視装置
    の設置時の撮像視野の調整、保守点検時の動作確認等の
    試験モードを操作するともに動作状態を表示する試験モ
    ード操作表示部を追加設置することを特徴とする特許請
    求項2に記載の異常監視システム。
  17. 【請求項17】 前記データ伝送回線および電源供給回
    線を、電源回線にデータを重畳したデータ重畳電源供給
    回線とすることを特徴とする特許請求項1に記載の異常
    監視システム。
  18. 【請求項18】 前記データ伝送回線もしくは前記デー
    タ重畳電源供給回線を、モジュラーケーブルとすること
    を特徴とする特許請求項1又は17に記載の異常監視シ
    ステム。
  19. 【請求項19】 前記中央異常監視装置を、前記データ
    伝送回線を経由して複数の前記異常監視装置と通信接続
    されている通信制御部と、該異常監視装置のIDと配置
    などのデータを登録記憶している装置マップと、異常現
    象と前記異常モードデータの関連テーブルを予め登録記
    憶している異常データメモリと、前記通信制御部が受信
    した異常モードデータを該関連テーブルに基づいて前記
    異常監視装置毎の異常現象を判断する異常判断部と、前
    記異常判断部よりの異常判断に基づいて警報装置に異常
    情報を出力する異常出力部と、異常箇所と異常現象を表
    示する表示部と、前記表示部の表示データを生成するに
    表示データ生成部と、前記異常データの受信、異常情報
    を出力、表示部制御などの異常監視動作を制御する異常
    監視制御部とで構成することを特徴とする請求項1に記
    載の異常監視システム。
  20. 【請求項20】 前記通信制御部とデータ伝送回線との
    インターフェイスを、個別の異常監視装置とパラレルに
    接続されるパラレル接続方式とすることを特徴とする請
    求項19に記載の異常監視システム。
  21. 【請求項21】 前記通信制御部とデータ伝送回線との
    インターフェイスを、個別の異常監視装置とシリアル回
    線で接続されるシリアル接続方式とすることを特徴とす
    る請求項19に記載の異常監視システム。
  22. 【請求項22】 前記通信制御部とデータ伝送回線との
    インターフェイスを、個別の異常監視装置とシリアル回
    線で接続されと共に中央異常監視装置側からポーリング
    制御を行なうポーリング制御方式とすることを特徴とす
    る請求項19に記載の異常監視システム。
  23. 【請求項23】 前記シリアル回線の伝送データ形式
    を、少なくともヘッダーと、送信元IDと、送信先ID
    と、指令データとで構成することを特徴とする請求項2
    1又は22に記載の異常監視システム。
  24. 【請求項24】 前記通信制御部を、LAN(Local Ar
    ea Netowork )に対応した通信制御手段とすることを特
    徴とする請求項19に記載の異常監視システム。
  25. 【請求項25】 前記通信制御部を、搬送波信号を送信
    データで変調して伝送する搬送波伝送手段とすることを
    特徴とする請求項19に記載の異常監視システム。
  26. 【請求項26】 前記中央異常監視装置に、微弱電波伝
    送、赤外線伝送などの無線伝送手段を、追加設置もしく
    は前記通信制御部と置換設置することを特徴とする特許
    請求項19に記載の異常監視システム。
  27. 【請求項27】 前記中央異常監視装置に、複数の前記
    異常監視装置に電源を供給する供給電源部と、前記デー
    タ重畳電源供給回線より送信データを分離入出力する信
    号分離部を追加設置することを特徴とする特許請求項1
    9に記載の異常監視システム。
  28. 【請求項28】 前記中央異常監視装置に、前記異常監
    視装置毎に監視画区、監視モードなどを指令設定する監
    視モード指令部を追加設置することを特徴とする特許請
    求項19に記載の異常監視システム。
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