JP2001147212A - 隔膜式電極 - Google Patents
隔膜式電極Info
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- JP2001147212A JP2001147212A JP2000273512A JP2000273512A JP2001147212A JP 2001147212 A JP2001147212 A JP 2001147212A JP 2000273512 A JP2000273512 A JP 2000273512A JP 2000273512 A JP2000273512 A JP 2000273512A JP 2001147212 A JP2001147212 A JP 2001147212A
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Abstract
筒をカートリッジ化し、ボディの下方部より着脱可能と
し、メンテナンスのための分解、組み立て時にカソード
を設けたガラス部分がボディ内壁に接触したり、強く当
たったりしてガラス部分を傷付けたり、破損することが
なく、信頼性を損なうことのない、試料溶液中に溶存す
るガス濃度を測定する隔膜式電極を提供する。 【解決手段】 ボディ2に金属製の接続管20を着脱自
在に取付け、電極本体11及び外筒30をそれぞれ接続
管20に螺着する。電極本体11及び外筒30は、ボデ
ィ2に対して着脱自在に取り付けられ、外筒30をボデ
ィ2から取り外すことにより、電極本体11を一体とし
てボディ2の下方部より着脱できる。
Description
するガス濃度を測定する隔膜式電極に関するものであ
り、特に、環境(河川、海水、湖沼)、水処理、発酵、
養殖などの分野で使用される試料溶液中の溶存酸素の測
定のための溶存酸素電極などに有効に適用される。
から、又、実験プラントにおいて菌体生理状況を把握す
る必要性等から、培養槽中の溶存酸素の計測がされてい
る。図5及び図6には、発酵用溶存酸素電極1Aの一例
を示す。
極本体11を構成する段付の細長円筒状の電極支持管1
2を有する。電極支持管12は、図5にて上方に位置し
た大径部12Aと、下方に位置した小径部12Bとを備
え、大径部12Aの上端には、円筒状とされる電極基部
3の下端が螺合により接続されている。
a、5b)が設けられたピンベース6が装着され、電極
基部3の上端に螺着されるピンベース押え7にて電極基
部3に取付けられる。電極基部3の内部はエポキシ樹脂
4が充填されている。
成したスリーブ部12C内にはガラスホルダ13を装着
し、電極支持管12の外周部にはアノード14が配置さ
れる。ガラスホルダ13の下端(先端)にはガラス封入
されたカソード15が取付けられる。
いて、上方部に位置した円筒状のボディ2と、下方に位
置した外筒30とが配置されている。ボディ2は、その
上端が袋ナット9にて電極基部3に取り付けられる。外
筒30は、その上端がボディ2の下方端に形成した開口
内周部に密着嵌合して装着されており、外筒30の下方
端には、概略円筒状とされる隔膜リング固定部品55の
上端領域が密着嵌合して装着されている。
透過性の隔膜51を備えた隔膜リング56が配置され、
円筒状の隔膜リング止めキャップ57を隔膜リング固定
部品に螺着することにより、隔膜リング56は隔膜リン
グ受け58により隔膜リング固定部品55の下端開口部
に固定される。これにより、ガス透過性の隔膜51は、
カソード15と僅かな間隔をもって対向配置される。
形成された環状の空間部には内部液(電解液)60が貯
留される。従って、電解液60は、アノード14に接触
し、カソード15と隔膜51との間に浸出する。
囲包する態様で円筒状の圧バランスキャップ35が螺着
して配置される。又、電極基部3の上端は、図6に示す
ように、ねじ部3Aを形成し、盲キャップ6Aにてピン
5(5a、5b)をカバーするように形成することもで
きる。
めて有効に溶存酸素を測定することができる。
来の発酵用溶存酸素電極1Aは、ガラス封入した白金を
カソード極とし、鉛をアノード極として有する電極本体
11と、電極基部3とが一体化されており、カソード1
5のガラスが破損した場合、或いは、長時間使用するこ
とによりアノード14の鉛が消耗した場合には電極1A
自体が使用不能となる。
ット9を外し、電極基部3、この電極基部3と一体にさ
れた電極本体11を、図5にて上方へと引き上げてボデ
ィ2内部から外方へと引き出し、修理することが必要と
される。又、修理後においては、電極基部3と一体の電
極本体11をボディ2の上端からボディ2内へと挿入す
る必要がある。従来の発酵用溶存酸素電極1Aにおい
て、電極基部3の上端からカソード15までの電極本体
の長さ(L0)は通常20〜60cmと長いものであ
り、その取り扱いには相当の注意が必要とされた。
存酸素電極1Aをメンテナンスのために分解したり、或
いは再組み立てする際に、カソード15を設けた電極本
体11のガラス部分13がSUS製のボディ2の内壁に
接触したり、或いは、強く当たることにより、カソード
15を設けたガラス部分13に傷がついたり、欠けたり
することがあった。カソード付近のガラスがかけると応
答性が極端に遅くなり、電極の信頼性を低下させる原因
となる。
ードを備えた電極本体及び外筒をカートリッジ化し、ボ
ディの下方部より着脱可能とし、メンテナンスのための
分解、組み立て時にカソードを設けたガラス部分がボデ
ィ内壁に接触したり、強く当たったりしてガラス部分を
傷付けたり、破損することがなく、信頼性を損なうこと
のない、試料溶液中に溶存するガス濃度を測定する隔膜
式電極を提供することである。
を備えた電極本体及び/又はアノードを備えた外筒をカ
ートリッジ化して交換することにより、或いは、アノー
ド部分の交換により電極の再生を可能とした低コスト
の、試料溶液中に溶存するガス濃度を測定する隔膜式電
極を提供することである。
を備えた電極本体及び外筒をカートリッジ化することに
より、電極の長さによらず、カートリッジ部は共通にで
きるため製造コストを削減することができ、保守管理も
容易な、試料溶液中に溶存するガス濃度を測定する隔膜
式電極を提供することである。
を備えた電極本体及び外筒をカートリッジ化することに
より、培養槽中の溶存酸素の計測に使用される発酵用溶
存酸素電極、水素ガス電極、オゾンガス電極或いは二酸
化塩素ガス電極として極めて有効に使用し得る隔膜式電
極を提供することである。
隔膜式電極にて達成される。要約すれば、第1の本発明
は、概略円筒形状の金属製のボディと、前記ボディ内に
着脱自在に取り付けられるアノード及びカソードを備え
た金属製の電極本体と、前記電極本体の周りに配置さ
れ、前記電極本体との間に形成された環状空間部に電解
液を貯留することのできる下端開口部に隔膜を備えた外
筒と、を備えた隔膜式電極において、前記ボディに取り
付けられた金属製の接続管を有し、前記電極本体及び前
記外筒をそれぞれ前記接続管に螺着することにより前記
電極本体及び前記外筒を前記ボディに対して着脱自在に
取り付け、前記外筒を前記ボディから取り外すことによ
り、前記電極本体を一体としてボディの下方部より着脱
可能としたことを特徴とする隔膜式電極である。
電極本体は、金属製の電極支持管と、前記電極支持管の
下端に配置されたガラスホルダとを有し、前記内部液に
接触するようにして前記電極支持管の外周囲にアノード
を設け、前記ガラスホルダの下方先端にカソードが設け
られる。
記アノードは、前記電極支持管の外周囲に着脱自在に設
けられる。
記電極本体はその上端に、前記カソードに電気的に接続
されたピンを備えたプラグを有し、前記ボディ内にはジ
ャックを備えたソケットを設け、前記電極本体を前記ボ
ディに装着したとき前記プラグと前記ソケットが電気的
に接続される。
記ボディの上端には、少なくとも2つのピンを備えた電
極基部が装着され、一つのピンは、前記プラグに電気的
に接続され、他のピンは、前記ボディ、前記接続管及び
前記電極支持管を介して前記アノードに電気的に接続さ
れる。
管と前記電極本体との間、及び前記接続管と前記ボディ
との間にはOリングが配置される。
属製のボディと、前記ボディ内に着脱自在に取り付けら
れるカソードを備えた金属製の電極本体と、前記電極本
体の周りに配置され、アノードを有し、且つ前記電極本
体との間に形成された環状空間部に内部液を貯留するこ
とのできる下端開口部に隔膜を備えた外筒と、を備えた
隔膜式電極において、前記ボディに取り付けられた金属
製の接続管を有し、前記電極本体及び前記外筒をそれぞ
れ前記接続管に螺着することにより前記電極本体及び前
記外筒を前記ボディに対して着脱自在に取り付け、前記
外筒を前記ボディから取り外すことにより、前記電極本
体を一体としてボディの下方部より着脱可能としたこと
を特徴とする隔膜式電極が提供される。
電極本体は、金属製の電極支持管と、前記電極支持管の
下端に配置されたガラスホルダとを有し、前記ガラスホ
ルダの下方先端にカソードが設けられる。
記アノードは、前記外筒の内面に配置される。
記電極本体はその上端に、前記カソードに電気的に接続
されたピンを備えたプラグを有し、前記ボディ内にはジ
ャックを備えたソケットを設け、前記電極本体を前記ボ
ディに装着したとき前記プラグと前記ソケットが電気的
に接続される。
記ボディの上端には、少なくとも2つのピンを備えた電
極基部が装着され、一つのピンは、前記プラグに電気的
に接続され、他のピンは、前記ボディ、前記接続管及び
前記外筒を介して前記アノードに電気的に接続される。
記接続管と前記電極本体との間、及び前記接続管と前記
ボディとの間にはOリングが配置される。
隔膜式電極は、発酵用溶存酸素電極、水素ガス電極、オ
ゾンガス電極或いは二酸化塩素ガス電極とすることがで
き、好ましくは、発酵用溶存酸素電極の場合には、カソ
ードは白金、アノードは鉛又は銀・塩化銀であり、水素
電極の場合には、カソードは白金、アノードは銀・塩化
銀であり、オゾンガス電極の場合には、カソードは金、
アノードは銀・塩化銀であり、二酸化塩素ガス電極の場
合には、カソードは金、アノードは銀・塩化銀である。
図面に則して更に詳しく説明する。本実施例では、隔膜
式電極は、培養槽中の溶存酸素の計測に使用される発酵
用溶存酸素電極であるとして説明するが、本発明の隔膜
式電極はこれに限定されるものではなく、例えば、水素
ガス電極、オゾンガス電極、二酸化塩素ガス電極などに
も好適に具現化し得るものである。
本実施例にて、発酵用溶存酸素電極1は、略円筒形状と
されるボディ2に着脱自在とされる電極カートリッジ1
0を有する。ボディ2は金属、例えばステンレススチー
ル(SUS316)にて作製され、ボディ2の上端部に
は電極基部3が取り付けられる。電極基部3もまた、例
えばステンレススチール(SUS316)のような金属
で作製される。電極基部3は、その上端スリーブ形状部
3aにエポキシ樹脂4が充填され、エポキシ樹脂4の上
端には複数のピン5(5a、5b)を一体に成形したピ
ンベース6が装着される。ピンベース6は、電極基部3
のスリーブ形状部3aに螺着されるピンベース押え7に
て電極基部3に取付けられる。
部3に電気的に接続されている。又、他方のピン5b
は、詳しくは後述するが、リード線8bにてソケット4
0のジャック端子42に電気的に接続されている。
ジ10について説明する。電極カートリッジ10は、細
長円筒状の電極本体11を有する。電極本体11は、金
属製の、通常ステンレススチール(SUS316)にて
作製される電極支持管12と、電極支持管12の下方ス
リーブ部12a内に装着されたガラス製のホルダ13と
を有する。電極支持管12の下方端外周部には、鉛から
なるアノード14が取りつけられ、ガラスホルダ13の
下端(先端)にはガラス封入された白金とされるカソー
ド15が取付けられる。アノード14としては、銀・塩
化銀を使用することもできる。
ピン16が一体に成形された、例えばフッ素樹脂などに
て作製されたプラグ17が螺着されている。ピン16
は、電極支持管12内に通されたリード線18にてカソ
ード15と電気的に接続される。
2との間に接続管20が配置される。接続管20は、金
属、例えばステンレススチール(SUS316)にて作
製され、その上端に位置して外周部に形成したねじ部2
1が、ボディの下方端に形成したねじ溝2aに螺合する
ことにより、ボディ2に取り付けられる。又、接続管2
0の下方外周部に形成したねじ部22には、電極支持管
12の外周に配置された外筒30の上端ねじ溝31に螺
着される。それによって、ボディ2と外筒30とは、接
続管20を介して一体に接続される。更に、接続管20
の上端内周部に形成されたねじ溝23に、ジャック41
が一体に成形された、例えばフッ素樹脂などにて作製さ
れたソケット40のねじ部43が螺着される。ジャック
41は、上記プラグ17のピン16が電気的に接続可能
とされている。
24が形成されており、このねじ溝24に電極支持管1
2の上端外周に形成されたねじ部12cが螺合される。
従って、電極支持管12は、接続管20を介してボディ
2に着脱自在に取り付けられる。
316)にて作製され、電極支持管12の外周に配置さ
れた外筒30は、カートリッジ化することができ、その
下方端外周部に概略円筒状とされる隔膜リング固定部品
50の上端が螺着されている。更に、隔膜リング固定部
品50の下端には、ガス透過性の隔膜51を備えた隔膜
リング52が配置される。隔膜リング52は、隔膜リン
グ固定部品50の下端環状肩部50aと、隔膜リング固
定部品50に螺着された円筒状の隔膜リング止めキャッ
プ53とにより隔膜リング固定部品50の下端開口部に
固定される。これにより、ガス透過性の隔膜51は、カ
ソード51と僅かな間隔をもって対向配置される。
管12、アノード14、及びガラスホルダ13の外周
と、外筒30の内周部との間に形成された環状の空間部
には内部液(電解液)60が貯留される。従って、電解
液60は、アノード14に接触し、カソード15と隔膜
51との間に薄膜状に浸出する。
れるように、電極基部3に装着されたピンベース6の一
つのピン5aに、金属製とされる電極支持管12、接続
管20及びボディ2を介して電気的に接続状態とされて
おり、カソード15は、電極本体11をボディ2に装着
したときプラグピン16、ジャック41を介して電極基
部3に装着されたピンベース6の他方のピン5bに電気
的に接続される。
本実施例では、電極支持管12に環状溝12dが形成さ
れ、この環状溝12dにOリング61が装着される。
又、接続管20と、ボディ2及び外筒30との間にも、
本実施例では、接続管20に環状溝20aが形成され、
この環状溝20aにOリング62が装着される。これに
よって、電解液60が、電極支持管12の上方に設けた
電気的接続部へと流出するのが防止される。
て、電極支持管12、ガラスホルダ13、アノード14
及びカソード15を有した電極カートリッジ10をボデ
ィ2より取り外す場合には、先ず、接続管20に螺合さ
れているカートリッジ化された外筒30を外す。これに
よって、電極カートリッジ10の電極本体11が露出す
る。次いで、接続管20に螺合されている電極本体11
を所定方向に回すことにより、電極本体11、即ち、電
極カートリッジ10を接続管20から外すことができ
る。電極カートリッジ10のピン16は、電極カートリ
ッジ10を下方へと引き抜くことによりジャック41か
ら外れる。
ートリッジ10を発酵用溶存酸素電極1の下部から着脱
可能とされるので、電極カートリッジ10のガラス部分
13がボディの内壁に接触したり、当たったりすること
がない。
4が消耗した場合にも、電極カートリッジ10のみを交
換すれば、電極の再生が可能であり、従来の約1/4の
コストで新品同様の特性を得ることができる。
電極1の長さの如何にかかわらず電極カートリッジ10
の部分は共通とすることができ、種々の電極に使用可能
とされ、極めて利便性が良い。又、本実施例の電極カー
トリッジ10は、全長(L)が50〜70mm程度とす
ることができ、製造コストを削減し得ると共に、メンテ
ナンス、保管などの点でも利点がある。
膜式電極である発酵用溶存酸素電極1は、全体構成は実
施例1の発酵用溶存酸素電極と同様とされ、アノード1
4の電極支持管12に対する取付け態様において相違す
るだけである。従って、同じ構成及び機能をなす部材に
は同じ参照番号を付し、その詳しい説明は省略し、アノ
ード14の電極支持管12に対する取付け態様について
説明する。
4は、電極支持管12のスリーブ部12aの下方端外周
部に固定的に取付けられているが、本実施例では、アノ
ード14は電極支持管12に対して着脱自在に取り付け
られている。即ち、本実施例の発酵用溶存酸素電極1で
は、電極支持管12の下方端外周部にはねじ部12eが
形成され、一方、アノード14の内周部にはねじ溝14
aが形成される。従って、アノード14は、このねじ溝
14aを電極支持管12の下方端外周部ねじ部12eに
螺合することにより、着脱自在に取付けられる。
管12に螺合により取付ける代わりに、電極支持管12
の外周囲に密着嵌合することによって着脱自在に取り付
けることができる。
極を長時間使用することによりアノード14が消耗した
場合には、電極カートリッジ10を発酵用溶存酸素電極
1の下部から抜き出し、その後、消耗したアノード14
を電極支持管12から外して、新しいアノード14と交
換することができる。
り、電極カートリッジ10全体を交換するのではなくア
ノード14のみの交換ですむことから、更なるコストの
低減を図ることができる。
様に、電極カートリッジ10は発酵用溶存酸素電極1の
下部から着脱可能とされるので、電極カートリッジ10
のガラス部分13がボディの内壁に接触したり、当たっ
たりすることがない。
ートリッジ10は、電極1の長さの如何にかかわらず電
極カートリッジ10の部分は共通とすることができ、種
々の電極に使用可能とされ、極めて利便性が良い。又、
本実施例の電極カートリッジ10は、実施例1と同様
に、全長(L)が50〜70mm程度とすることがで
き、製造コストを削減し得ると共に、メンテナンス、保
管などの点でも利点がある。
膜式電極である発酵用溶存酸素電極1は、全体構成は実
施例1、2の発酵用溶存酸素電極と同様とされ、アノー
ド14が電極支持管12ではなく、外筒30に配置され
て、カートリッジ化されている点で相違するだけであ
る。従って、同じ構成及び機能をなす部材には同じ参照
番号を付し、その詳しい説明は省略する。
管12のスリーブ部12aの下方端外周部に固定的に取
付けられているが、本実施例では、アノード14は電極
支持管12ではなく、外筒30の内面30aにライニン
グすることにより取付けられる。勿論、アノード14
は、外筒30の内面30aに螺合或は嵌合により着脱自
在とすることもできる。
ることによりアノード14が消耗した場合には、少なく
とも外筒30を発酵用溶存酸素電極1の下部から抜き出
し、即ち、接続管20との螺合を外し、新しい外筒と交
換するか、或いは、アノード14を外筒30から外し
て、新しいアノード14と交換することができる。
外筒30或はアノード14のみの交換ですむことから、
更なるコストの低減を図ることができる。
の場合と同様に、電極カートリッジ10は発酵用溶存酸
素電極1の下部から着脱可能とされるので、電極カート
リッジ10のガラス部分13がボディの内壁に接触した
り、当たったりすることがない。
カートリッジ化された外筒30は、電極1の長さの如何
にかかわらず電極カートリッジ10及び外筒30の部分
は共通とすることができ、種々の電極に使用可能とさ
れ、極めて利便性が良い。又、本実施例の電極カートリ
ッジ10及び外筒30は、実施例1、2と同様に、全長
(L)が50〜70mm程度とすることができ、製造コ
ストを削減し得ると共に、メンテナンス、保管などの点
でも利点がある。
発明の隔膜式電極は、発酵用溶存酸素電極であるとして
説明したが、本発明の隔膜式電極はこれに限定されるも
のではなく、例えば、水素ガス電極、オゾンガス電極、
二酸化塩素ガス電極などにも好適に具現化し得るもので
ある。
金、アノードは銀・塩化銀が使用され、オゾンガス電極
の場合には、カソードは金、アノードは銀・塩化銀が使
用され、二酸化塩素ガス電極の場合には、カソードは
金、アノードは銀・塩化銀が使用される。
自在に取り付けられるアノード及びカソードを備えた金
属製の電極本体と、電極本体の周りに配置され、電極本
体との間に形成された環状空間部に内部液を貯留するこ
とのできる下端開口部に隔膜を備えた外筒と、を備えた
隔膜式電極において、ボディに取り付けられた金属製の
接続管を有し、電極本体及び外筒をそれぞれ接続管に螺
着することにより電極本体及び外筒をボディに対して着
脱自在に取り付け、外筒を前記ボディから取り外すこと
により、電極本体を一体としてボディの下方部より着脱
可能とするか、或いは、 B.概略円筒形状の金属製のボディと、ボディ内に着脱
自在に取り付けられるカソードを備えた金属製の電極本
体と、電極本体の周りに配置され、アノードを有し、且
つ電極本体との間に形成された環状空間部に内部液を貯
留することのできる下端開口部に隔膜を備えた外筒と、
を備えた隔膜式電極において、ボディに取り付けられた
金属製の接続管を有し、電極本体及び外筒をそれぞれ接
続管に螺着することにより電極本体及び外筒を前記ボデ
ィに対して着脱自在に取り付け、外筒をボディから取り
外すことにより、電極本体を一体としてボディの下方部
より着脱可能とした構成とされるので、 (1)少なくともカソードを備えた電極本体及び外筒を
カートリッジ化し、ボディの下方部より着脱可能とし、
メンテナンスのための分解、組み立て時にカソードを設
けたガラス部分がボディ内壁に接触したり、強く当たっ
たりしてガラス部分を傷付けたり、破損することがな
く、信頼性を損なうことがない。 (2)少なくともカソードを備えた電極本体及び/又は
アノードを備えた外筒をカートリッジ化して交換するこ
とにより、或いは、アノード部分の交換により電極の再
生を可能とし、しかも低コストである。 (3)少なくともカソードを備えた電極本体及び外筒を
カートリッジ化することにより、電極の長さによらず、
カートリッジ部は共通にできるため製造コストを削減す
ることができ、保守管理も容易である。 (4)少なくともカソードを備えた電極本体及び外筒を
カートリッジ化することにより、培養槽中の溶存酸素の
計測に使用される発酵用溶存酸素電極、水素ガス電極、
オゾンガス電極或いは二酸化塩素ガス電極として極めて
有効に使用し得る。といった顕著な効果を奏し得る。
断面図である。
面図である。
面図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 概略円筒形状の金属製のボディと、前記
ボディ内に着脱自在に取り付けられるアノード及びカソ
ードを備えた金属製の電極本体と、前記電極本体の周り
に配置され、前記電極本体との間に形成された環状空間
部に内部液を貯留することのできる下端開口部に隔膜を
備えた外筒と、を備えた隔膜式電極において、 前記ボディに取り付けられた金属製の接続管を有し、前
記電極本体及び前記外筒をそれぞれ前記接続管に螺着す
ることにより前記電極本体及び前記外筒を前記ボディに
対して着脱自在に取り付け、前記外筒を前記ボディから
取り外すことにより、前記電極本体を一体としてボディ
の下方部より着脱可能としたことを特徴とする隔膜式電
極。 - 【請求項2】 前記電極本体は、金属製の電極支持管
と、前記電極支持管の下端に配置されたガラスホルダと
を有し、前記内部液に接触するようにして前記電極支持
管の外周囲にアノードを設け、前記ガラスホルダの下方
先端にカソードを設けたことを特徴とする請求項1の隔
膜式電極。 - 【請求項3】 前記アノードは、前記電極支持管の外周
囲に着脱自在に設けられることを特徴とする請求項2の
隔膜式電極。 - 【請求項4】 前記電極本体はその上端に、前記カソー
ドに電気的に接続されたピンを備えたプラグを有し、前
記ボディ内にはジャックを備えたソケットを設け、前記
電極本体を前記ボディに装着したとき前記プラグと前記
ソケットが電気的に接続されることを特徴とする請求項
1、2又は3の隔膜式電極。 - 【請求項5】 前記ボディの上端には、少なくとも2つ
のピンを備えた電極基部が装着され、一つのピンは、前
記プラグに電気的に接続され、他のピンは、前記ボデ
ィ、前記接続管及び前記電極支持管を介して前記アノー
ドに電気的に接続されることを特徴とする請求項4の隔
膜式電極。 - 【請求項6】 前記接続管と前記電極本体との間、及び
前記接続管と前記ボディとの間にはOリングが配置され
ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載
の隔膜式電極。 - 【請求項7】 概略円筒形状の金属製のボディと、前記
ボディ内に着脱自在に取り付けられるカソードを備えた
金属製の電極本体と、前記電極本体の周りに配置され、
アノードを有し、且つ前記電極本体との間に形成された
環状空間部に内部液を貯留することのできる下端開口部
に隔膜を備えた外筒と、を備えた隔膜式電極において、 前記ボディに取り付けられた金属製の接続管を有し、前
記電極本体及び前記外筒をそれぞれ前記接続管に螺着す
ることにより前記電極本体及び前記外筒を前記ボディに
対して着脱自在に取り付け、前記外筒を前記ボディから
取り外すことにより、前記電極本体を一体としてボディ
の下方部より着脱可能としたことを特徴とする隔膜式電
極。 - 【請求項8】 前記電極本体は、金属製の電極支持管
と、前記電極支持管の下端に配置されたガラスホルダと
を有し、前記ガラスホルダの下方先端にカソードを設け
たことを特徴とする請求項7の隔膜式電極。 - 【請求項9】 前記アノードは、前記外筒の内面に配置
されることを特徴とする請求項7又は8の隔膜式電極。 - 【請求項10】 前記電極本体はその上端に、前記カソ
ードに電気的に接続されたピンを備えたプラグを有し、
前記ボディ内にはジャックを備えたソケットを設け、前
記電極本体を前記ボディに装着したとき前記プラグと前
記ソケットが電気的に接続されることを特徴とする請求
項7、8又は9の隔膜式電極。 - 【請求項11】 前記ボディの上端には、少なくとも2
つのピンを備えた電極基部が装着され、一つのピンは、
前記プラグに電気的に接続され、他のピンは、前記ボデ
ィ、前記接続管及び前記外筒を介して前記アノードに電
気的に接続されることを特徴とする請求項10の隔膜式
電極。 - 【請求項12】 前記接続管と前記電極本体との間、及
び前記接続管と前記ボディとの間にはOリングが配置さ
れることを特徴とする請求項7〜11のいずれかの項に
記載の隔膜式電極。 - 【請求項13】 前記隔膜式電極は、発酵用溶存酸素電
極、水素ガス電極、オゾンガス電極或いは二酸化塩素ガ
ス電極であり、発酵用溶存酸素電極の場合には、カソー
ドは白金、アノードは鉛又は銀・塩化銀であり、水素電
極の場合には、カソードは白金、アノードは銀・塩化銀
であり、オゾンガス電極の場合には、カソードは金、ア
ノードは銀・塩化銀であり、二酸化塩素ガス電極の場合
には、カソードは金、アノードは銀・塩化銀であること
を特徴とする請求項1〜12のいずれかの項に記載の隔
膜式電極。
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2000
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