JP2001146454A - モルタルおよびコンクリート - Google Patents
モルタルおよびコンクリートInfo
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- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
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Abstract
ガスが発生するのを抑制することができる、モルタルお
よびコンクリートを提供する。 【解決手段】 モルタルおよびコンクリートは、植物抽
出物を含む。
Description
ンクリートに関し、特に、アルカリガスの発生が抑制さ
れたモルタルおよびコンクリートに関する。
として、コンクリート躯体から発生するアルカリ物質の
問題がある。このアルカリ物質は、絵画や紙を含む美術
品などを変質ないしは劣化させる。
積度の向上に伴い、生産施設のクリーンルームにおける
清浄度をより高くする要求があり、塵埃の他に化学物質
の発生の抑制並びに除去技術の確立が急務とされてい
る。特に、アルカリ物質は回路基板に悪影響を与えるた
め、その確実な除去が要求される。このようなアルカリ
物質の主要な発生源のひとつとして、大容量を占めるコ
ンクリート躯体が考えられる。
アルカリ物質に起因する問題については、従来、積極的
な方策が取られていなかった。美術館や博物館などのよ
うに、例えばアンモニア量が所定値(20〜30pp
b)より少ないことが要求されるような建造物にあって
は、建造物の竣工後、約1年間にわたって放置し、長期
間のいわゆる「コンクリートの枯らし期間」をおき、そ
の間に機械的な換気や除湿を行ったり、化学物質を吸着
させるためのガス吸着フィルターを有する高価な空気清
浄装置などを使用して、アルカリ物質などの有害物質を
除去していたにすぎない。
工後に長期間の放置期間(コンクリートの枯らし期間)
を要し、建造物の利用が遅れるという問題を有してい
る。
タルおよびコンクリートから、アルカリガスが発生する
のを抑制することができる、モルタルおよびコンクリー
トを提供することにある。
ルタルは、植物抽出物を含む。
とで、モルタルからアルカリガスが発生するのを抑制す
ることができる。このため、本発明によれば、アルカリ
ガスなどの特定の物質を吸着するためのフィルターを有
する高価な空気清浄装置が不要である。また、本発明に
よれば、特殊化学吸着シートを貼り付けなくとも、十分
にアルカリガスの発生を抑制することができる。以上の
ため、本発明によれば、アルカリガスの発生の抑制を低
コストで行うことができる。
に行われる、枯らし期間の短縮を図ることができ、早期
に建造物を利用することができる。
に存在しないか、あるいはその量が少ないことが要求さ
れる構造体、例えば美術館,博物館などの特殊な展示室
および収蔵庫や半導体製造に用いられるクリーンルーム
などに好適に適用される。
柿,笹,楠,桧,茶,うるし,桜,りんご,レモン,ぶ
どう,カモミール,スギナ,よもぎ及びじゃがいもの根
のうちから選択される少なくとも2種の植物を抽出する
ことにより得られたエキスを挙げることができる。
エス油、テルペン、セスキテルペン、クロロフィル、ア
ピエチン酸、ペクチナーゼ、葉酸およびカモミールの群
の中から選択される少なくとも1種を含むことが好まし
い。
スルファミド化合物を含むことができる。本発明のモル
タルは、さらに、チアゾリルスルファミド化合物を含む
ことで、カビの発生を抑制することができる。このた
め、本発明のモルタルがチアゾリルスルファミド化合物
を含むことで、防カビ処理および防カビ塗装が不要か、
もしくは、防カビ処理および防カビ塗装の回数を低減す
ることができる。
は、植物抽出物を含む。本発明のコンクリートは、植物
抽出物を含むことで、コンクリートからアルカリガスが
発生するのを抑制することができる。このため、本発明
によれば、アルカリガスなどの特定の物質を吸着するた
めのフィルターを有する高価な空気清浄装置が不要であ
る。また、本発明によれば、特殊化学吸着シートを貼り
付けなくとも、十分にアルカリガスの発生を抑制するこ
とができる。以上のため、本発明によれば、アルカリガ
スの発生の抑制を低コストで行うことができる。
に行われる、枯らし期間の短縮を図ることができ、早期
に建造物を利用することができる。
室内に存在しないか、あるいはその量が少ないことが要
求される構造体、例えば美術館,博物館などの特殊な展
示室および収蔵庫や半導体製造に用いられるクリーンル
ームなどに好適に適用される。
ルの項で説明したものと同様である。
エス油、テルペン、セスキテルペン、クロロフィル、ア
ピエチン酸、ペクチナーゼ、葉酸およびカモミールの群
の中から選択される少なくとも1種を含むことが好まし
い。
リルスルファミド化合物を含むことができる。本発明の
コンクリートは、さらに、チアゾリルスルファミド化合
物を含むことで、カビの発生を抑制することができる。
このため、本発明のコンクリートがチアゾリルスルファ
ミド化合物を含むことで、防カビ処理および防カビ塗装
が不要か、もしくは、防カビ処理および防カビ塗装の回
数を低減することができる。
ンクリートの好適な実施の形態について説明する。
ついて説明する。
を、主要な構成材料とし、それらを練り混ぜることによ
り得られる。
とえばポルトランドセメント、高炉セメント、シリカセ
メント、フライアッシュセメント、アルミナセメント、
ジェットセメント、早強セメントを挙げることができ
る。。
げることができる。砂としては、たとえば、川砂,砕
砂,海砂を挙げることができる。
に、植物抽出物を含む。植物抽出物を含むことにより、
モルタルからアルカリガスが発生するのを抑制すること
ができる。
笹,楠,桧,茶,うるし,桜,りんご,レモン,ぶど
う,カモミール,スギナ,よもぎ,じゃがいもの根を抽
出して得られたエキス(以下「天然植物抽出エキス」と
いう)を挙げることができる。
発揮することができる程度であれば特に限定されない
が、好ましくはセメント100重量部に対して0.5重
量部以上、より好ましくはセメント100重量部に対し
て0.5〜10重量部である。
エス油、テルペン、セスキテルペン、クロロフィル、ア
ピエチン酸、ペクチナーゼ、葉酸およびカモミールの群
の中から選択される少なくとも1種を含むことが好まし
い。この植物抽出物としては、植物性消臭剤を挙げるこ
とができる。植物性消臭剤としては、ラシーヌ化学
(株)から提供されているフォーラルNT−500(商
品名)を挙げることができる。
ド化合物を含むことができる。チアゾリルスルファミド
化合物を含むことで、カビの発生を抑制することができ
る。チアゾリルスルファミド化合物の調合量としては、
その機能を発揮することができる程度であれば特に限定
されないが、好ましくはセメント100重量部に対して
0.5重量部以上、より好ましくは0.5〜10重量部
である。
要に応じて、混和剤が混ぜ合わせられていてもよい。混
和剤としては、たとえばAE(空気連行)剤、高性能A
E減水剤などを挙げることができる。
製造方法を説明する。
えながら練り混ぜる。この練り混ぜ水には、植物抽出物
が溶解されている。また、チアゾリルスルファミド化合
物をモルタル内に混入したい場合には、チアゾリルスル
ファミド化合物を練り混ぜ水に溶解する。
ぜ、一体化することにより、モルタルが製造される。
形態に係るコンクリートについて説明する。
コンクリートは、主要な構成材料として、さらに粗骨材
(たとえば砂利)を含む点で、第1の実施の形態に係る
モルタルと異なる。それ以外の点は、第1の実施の形態
に係るモルタルと同様のため、詳細な説明を省略する。
の製造方法は、さらに、粗骨材をセメントに混ぜ合わせ
る点で、モルタルの製造方法と異なる。それ以外の点
は、モルタルの製造方法と同様であるため、詳細な説明
を省略する。
説明する。しかし、本発明は、その要旨を超えない限
り、以下の実施例に制約されるものではない。
説明する。
ず、モルタルの使用材料および調合割合を説明する。
施例のモルタルについて、アルカリガスの空気汚染度
と、カビの発生度合いを調べた。以下、それぞれの結果
について説明する。
図2は、練混ぜた後の経過時間とアルカリの偏苛性度と
の関係を示すグラフである。なお、図1においては、練
混ぜた後から0〜300分が経過するまでのアルカリ偏
苛性度が記され、図2においては、練混ぜた後から0〜
約1400分が経過するまでのアルカリ偏苛性度が記さ
れている。図3は、硬化後の経過日数とアルカリの偏苛
性度との関係を示すグラフである。
リガスの空気汚染度のことをいう。アルカリの偏苛性度
は、東京国立文化財研究所指定の試験紙を用いて求め
た。なお、モルタルは、試験期間中、温度が30℃に保
たれた恒温槽内に置かれた。
ついての結果である。図1〜図3の黒丸は、比較例のモ
ルタルについての結果である。なお、比較例のモルタル
として、天然植物抽出エキスおよびチアゾリルスルファ
ミド化合物を含まないモルタルを使用した。
モルタルは、練り混ぜた後、アルカリの偏苛性度が2〜
2.5の間で推移した。一方、比較例のモルタルは、練
り混ぜた後、アルカリの偏苛性度が5で推移した。
経過した後も、アルカリの偏苛性度は、2.5のままで
あった。
にあると、その空気質は、ほぼ清浄な空気質を示す。ア
ルカリの偏苛性度が5であると、その空気質は、アルカ
リ性の空気質を示す。
比較例のモルタルに比べて、アルカリの発生を抑制でき
ることがわかる。
ついて、カビの発生の有無についての試験を行った。こ
の試験は、カビ抵抗性試験(JIS Z 2911)に
基づいて行った。
た。一方、比較例のモルタルは、カビが発生した。
ルカリの偏苛性度との関係を示すグラフである。
とアルカリの偏苛性度との関係を示すグラフである。
係を示すグラフである。
Claims (8)
- 【請求項1】 植物抽出物を含む、モルタル。
- 【請求項2】 請求項1において、前記植物抽出物は、
黒松,赤松,柿,笹,楠,桧,茶,うるし,桜,りん
ご,レモン,ぶどう,カモミール,スギナ,よもぎ及び
じゃがいもの根のうちから選択される少なくとも2種の
植物を抽出することにより得られたエキスである、モル
タル。 - 【請求項3】 アビエス油、テルペン、セスキテルペ
ン、クロロフィル、アピエチン酸、ペクチナーゼ、葉酸
およびカモミールの群の中から選択される少なくとも1
種を含む物質が混入された、モルタル。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 さらに、チアゾリルスルファミド化合物を含む、モルタ
ル。 - 【請求項5】 植物抽出物を含む、コンクリート。
- 【請求項6】 請求項5において、 前記植物抽出物は、黒松,赤松,柿,笹,楠,桧,茶,
うるし,桜,りんご,レモン,ぶどう,カモミール,ス
ギナ,よもぎ及びじゃがいもの根のうちから選択される
少なくとも2種の植物を抽出することにより得られたエ
キスである、コンクリート。 - 【請求項7】 アビエス油、テルペン、セスキテルペ
ン、クロロフィル、アピエチン酸、ペクチナーゼ、葉酸
およびカモミールの群の中から選択される少なくとも1
種を含む物質が混入された、コンクリート。 - 【請求項8】 請求項5〜7のいずれかにおいて、 さらに、チアゾリルスルファミド化合物を含む、コンク
リート。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP32274599A JP3392086B2 (ja) | 1999-11-12 | 1999-11-12 | モルタルおよびコンクリートの製造方法 |
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JP32274599A JP3392086B2 (ja) | 1999-11-12 | 1999-11-12 | モルタルおよびコンクリートの製造方法 |
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JP3392086B2 JP3392086B2 (ja) | 2003-03-31 |
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---|---|---|---|
JP32274599A Expired - Fee Related JP3392086B2 (ja) | 1999-11-12 | 1999-11-12 | モルタルおよびコンクリートの製造方法 |
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-
1999
- 1999-11-12 JP JP32274599A patent/JP3392086B2/ja not_active Expired - Fee Related
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