JP2001145845A - プライマー塗布装置 - Google Patents
プライマー塗布装置Info
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Abstract
場合に、刷毛へプライマーを余分に含ませることによる
塗布部のタレ発生や刷毛からプライマーを滴り落とした
りすることなく、必要量のプライマーを刷毛へ簡単に供
給できて効率よく作業ができるとともに、足場上やゴン
ドラ上での作業性の良いプライマー供給方法と刷毛が消
耗して交換する場合に最小限の交換で済む塗布用具とに
よる、プライマー塗布装置の提供を課題としている。 【解決手段】加圧した気体を収納したタンクから該気体
を減圧弁からプライマーを収納した密閉容器に導入し、
該密閉容器から押し出された前記プライマーを絞り弁と
供給チューブを経由して、前記プライマーの供給停止用
バルブを内蔵した刷毛部脱着式の刷毛式塗布具へ供給す
る構成のプライマー塗布装置とした。
Description
材を建築物外壁材間の目地に充填する場合、充填前に建
築物外壁材間の目地内面に塗布して、シーリング材の目
地内面に対する接着性を向上させる目的で用いるプライ
マーの供給と塗布に関する。
布方法と塗布用具は、容器(一般的には400ml入り
缶)の中のプライマーに刷毛を浸けて刷毛にプライマー
を浸透させ、それを目地内面に塗布する。そして、刷毛
に付着しているプライマーの減少量は刷毛の目地に対す
る接触抵抗感の変化および目視等から判るので、作業者
は再び刷毛を容器内のプライマーに浸けて、刷毛にプラ
イマーを浸透させて塗布作業を行う。この場合、刷毛に
プライマーを浸透させる量が多い場合には不要な個所に
プライマーが流れてしまったり、作業場所の下に滴り落
ちてしまう問題を有している。逆に、刷毛にプライマー
を浸透させる量が少ない場合には、刷毛をプライマーに
浸透させる頻度が多くなってしまう問題を有している。
この結果、作業者は刷毛に容器内のプライマーを浸けて
から、刷毛に浸透したプライマーの量が適量になるよう
に容器の縁でしごいてから塗布作業を行うため、容器を
片手に持ちながらの繰り返し単純作業で、作業能率が悪
い問題点を有していた。また、刷毛を容器から塗布場所
に移動させる場合に、プライマーが刷毛から滴り落ち周
囲を汚してしまう問題もある。
された刷毛の代わりに多孔質材で形成された塗布部材を
用いて、プライマーを目地の内面に塗布することも行わ
れている。(実公昭55−35081・特開平11−6
2212)しかしながら、建築物外壁材の材質の多くは
コンクリート系が多く使われており、その目地表面の粗
さは大きく、多孔質材の塗布部材では塗りムラを防ぐた
めに重ね塗りを余儀なくされる問題点を有している。
ビルのプレキャストコンクリート板の目地表面は粗くて
塗布部材の摩耗も激しく、目地部の全長は数千メートル
から数万メートルにもおよぶため、継続してプライマー
を塗布するには、塗布用具の交換を少なくする必要が求
められているが、多孔質材の塗布部材では摩耗が激しく
頻繁に交換しなくてはならなかった。また、有機溶剤を
含むプライマーを蓋のない容器に入れての作業であるた
め、有機溶剤が蒸発して環境を汚してしまう問題と、高
所の狭い足場作業中に容器からのプライマーのこぼれ防
止に気を使いながら作業しなければならない問題点を有
していた。
ェルトに含浸してプライマーを塗布する装置も開示(特
開平10-5648)されているが、この装置は工場生産で
一定の大きさに目地幅が規定されている場合に使用され
る。また、プライマーをスプレーガンにて噴霧する方法
および装置が開示(特開平10−258245)されて
いるが、スプレーガンによる噴霧は飛散による環境衛生
上の点や安全管理に問題があり、工場内での一定の条件
下での使用に限られる。このため、狭い足場での作業
で、しかも種々の形態となる高層ビルの外壁目地に対し
ては殆んどが植毛された刷毛による手塗り作業で行わざ
るを得なかった。
毛用具の構造に関しても開示(特開平7-227566・特開平
8-1070・特開平9-10663・特開平9-10664・特開平11-165
119)されている。しかし、これらの刷毛部に塗料等を
供給する装置では加圧圧力が変化し易かったり、塗料等
の重力式の場合には残量が少なくなると吐出量が少なく
なる等、安定した塗料供給が行えない問題があった。ま
た、コンプレッサーからの圧縮空気を利用する場合に
は、エアーホースを引きずる必要があって、足場上やゴ
ンドラ上での作業には不適であった。さらに、刷毛部の
消耗にともなって交換する場合、刷毛部だけでなく取付
部と一体で交換しなくてはならず、交換に無駄やコスト
がかかってしまう問題を有していた。
を建築物の外壁材の目地に塗布する場合に、刷毛へプラ
イマーを余分に含ませることによる塗布部のタレ発生や
刷毛からプライマーを滴り落としたりすることなく、必
要量のプライマーを刷毛へ簡単に供給できて効率よく作
業ができるとともに、足場上やゴンドラ上での作業性の
良いプライマー供給方法と刷毛が消耗して交換する場合
に最小限の交換で済む塗布用具とによる、プライマー塗
布装置の提供を課題としている。
決するために、加圧した気体を収納したタンクから該気
体を減圧弁からプライマーを収納した密閉容器に導入
し、該密閉容器から押し出された前記プライマーを絞り
弁と供給チューブを経由して、前記プライマーの供給停
止用バルブを内蔵した刷毛部脱着式の刷毛式塗布具へ供
給する構成のプライマー塗布装置とした。また、刷毛部
が前記刷毛式塗布具へ装着されると前記刷毛式塗布具に
配設された前記プライマーを吐出する吐出チューブの吐
出口位置が前記刷毛部の内部になるように構成したプラ
イマー塗布装置とした。さらに、プライマーを収納した
前記密閉容器に掛止具あるいは係着具を配設、あるいは
加圧した気体を収納した前記タンクとプライマーを収納
した前記密閉容器とを一体に構成し、掛止具あるいは係
着具を配設して使いやすさを改良したプライマー塗布装
置とした。
を示す図、図2・図3は刷毛式塗布具の詳細構成図、図
4は刷毛部をホルダー部から外した状態を示す図であ
る。図5はタンクと密閉容器を一体化した構成例を示す
図である。図1で説明すると、タンク1にはコンプレッ
サ等から0.7MPa程度の圧縮空気を導入するための
コック2と密閉容器6へ調圧空気を供給するための減圧
弁3と排出コック4が配設されている。排出コック4か
ら密閉容器6の蓋6bに設けられた接続金具8へはフレ
キシブルチューブ5により調圧空気が供給され、容器6
aに収納されたプライマー10を排出金具11から送り
出す。
空気を供給するが、安全のために0.015MPaで作
動する安全弁9を配設している。図1では安全弁を接続
金具8へ配設しているが、減圧弁3の2次側に配設して
もよい。プライマー10は排出金具11から送り出さ
れ、フレキシブル液用チューブ13で刷毛式塗布具14
へ送られるが、供給量を調節するための調節弁12が排
出金具11に配設されている。この調節弁12は刷毛式
塗布具14の流路入り口や刷毛式塗布具14の内部流路
に配設してもよい。
図4は刷毛部をホルダー部から外した状態を示す図であ
る。握り部16のジョイント15に接続されたフレキシ
ブル液用チューブ13から流路17へプライマー10が
送られる。バネ18でシート部19を閉止するように弾
装されたバルブ20を押しボタン21を指で押してシー
ト部19から開離させると、プライマー10が流路22
に流れる。さらに、刷毛ホルダー部23の内部で流路2
2は流路22a・22bに分岐され、流路22a・22
bに接続された吐出チューブ25の出口26から刷毛部
27の内部27bへ送られる。
押すだけで、刷毛部27に適量のプライマー10を供給
できると同時に、プライマー10を目地部の表面にむら
なく均一に塗布することができる。この場合、密閉容器
6を作業する足場やゴンドラに掛ける掛止具7や作業者
自身が密閉容器6を肩に掛けたり、背中に背負ったり、
腰に装着する体への係着具(図示せず)を配設すること
によって、作業者は塗布作業に専念できる。さらに、図
5のようにタンクを高圧小形のガスボンベ1aにして固
定具7aにより密閉容器6と一体化し、掛止具(図示せ
ず)や係着具24を配設することによって作業者は装置
全体を容易に移動できるので、足場やゴンドラでの作業
性が改善される。
部27が刷毛ホルダー部23に対して脱着可能になって
いて、刷毛部27を刷毛ホルダー部23に対して押し込
んで固定させ、引き抜くことによって取り外す出来るよ
うに構成している。刷毛部27は刷毛根元部27aにて
刷毛が植毛あるいはモールドされていて、刷毛ホルダー
部23に対して脱着する構成となっているとともに、装
着時に吐出チューブ25の対応する位置にチューブ穴2
7cが開けられている。そして、吐出チューブ25の吐
出口26が刷毛部27の内部27bへ設けられるように
なるので、プライマー10は毛細管現象によって刷毛部
27の内部27bに分散され、均一な塗布を行うことが
できる。この結果、刷毛部27が摩耗しても刷毛部27
のみを交換することでよく、従来の方式のように刷毛部
と他の部品が一体となったものを交換する必要が無く、
コスト的にも有利となる。
ているので、以下に記載されるような効果を発揮する。 (1)適時に過不足なく必要な量のプライマーを刷毛部
の内部に直接供給できるので、プライマーの滴りやタレ
・塗布ムラのないプライマー塗布作業が行え、作業性が
大幅に向上する。 (2)狭い足場廻りやゴンドラの上で、作業者はプライ
マーを収納した密閉容器を手で持たずに塗布作業に専念
できるとともに、空気源を容易に移動できるため狭い足
場廻りやゴンドラの上での作業性が向上する。 (3)刷毛部へのプライマーの供給が密閉状態で行わ
れ、有機溶剤の揮発が塗布作業の刷毛部だけに限られる
ので、作業環境の安全管理・汚染防止が図れる。 (4)刷毛部が摩耗しても刷毛部のみを交換することで
よく、従来の方式のように刷毛部と他の部品が一体とな
ったものを交換する必要が無く、コスト的にも有利とな
る。 (5)刷毛部のみを取り外して洗浄し、残ったプライマ
ーを廃棄せずに密閉容器に保管できるので、プライマー
の無駄な廃棄を減らせる。
体構成を示す図。
Claims (4)
- 【請求項1】加圧した気体を収納したタンクから該気体
を減圧弁を介してプライマーを収納した密閉容器に導入
し、該密閉容器から押し出された前記プライマーを絞り
弁と供給チューブを経由して、前記プライマーの供給停
止用バルブを内蔵した刷毛部脱着式の刷毛式塗布具へ供
給する構成としたプライマー塗布装置。 - 【請求項2】前記刷毛部を前記刷毛式塗布具へ装着する
と前記刷毛式塗布具に配設された前記プライマーを吐出
する吐出チューブの吐出口位置が前記刷毛部の内部にな
るように構成したことを特長とする請求項1のプライマ
ー塗布装置。 - 【請求項3】前記プライマーを収納した前記密閉容器に
掛止具あるいは係着具を配設したことを特長とする請求
項1・請求項2のプライマー塗布装置。 - 【請求項4】加圧した気体を収納した前記タンクと前記
プライマーを収納した前記密閉容器とを一体に構成し、
掛止具あるいは係着具を配設したことを特長とする請求
項1・請求項2のプライマー塗布装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33249699A JP2001145845A (ja) | 1999-11-24 | 1999-11-24 | プライマー塗布装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33249699A JP2001145845A (ja) | 1999-11-24 | 1999-11-24 | プライマー塗布装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001145845A true JP2001145845A (ja) | 2001-05-29 |
Family
ID=18255597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33249699A Pending JP2001145845A (ja) | 1999-11-24 | 1999-11-24 | プライマー塗布装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001145845A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008000671A (ja) * | 2006-06-22 | 2008-01-10 | Kansai Paint Hanbai Kk | 高粘度塗料の厚膜塗装に適した塗装装置及び塗装方法 |
CN105289925A (zh) * | 2014-07-18 | 2016-02-03 | 神讯电脑(昆山)有限公司 | 点胶刷 |
CN106111432A (zh) * | 2016-08-09 | 2016-11-16 | 耐世特凌云驱动系统(涿州)有限公司 | 一种减摩涂层刷涂设备 |
-
1999
- 1999-11-24 JP JP33249699A patent/JP2001145845A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008000671A (ja) * | 2006-06-22 | 2008-01-10 | Kansai Paint Hanbai Kk | 高粘度塗料の厚膜塗装に適した塗装装置及び塗装方法 |
CN105289925A (zh) * | 2014-07-18 | 2016-02-03 | 神讯电脑(昆山)有限公司 | 点胶刷 |
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