JP2001145813A - 液処理装置 - Google Patents

液処理装置

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JP2001145813A
JP2001145813A JP33045699A JP33045699A JP2001145813A JP 2001145813 A JP2001145813 A JP 2001145813A JP 33045699 A JP33045699 A JP 33045699A JP 33045699 A JP33045699 A JP 33045699A JP 2001145813 A JP2001145813 A JP 2001145813A
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liquid
impurities
processing apparatus
tank
separation tank
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JP33045699A
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Tomoyuki Otani
知之 大谷
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Original Assignee
AT KK
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/10Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working

Abstract

(57)【要約】 【課題】 分離槽の上部に浮上した不純物を効率良く排
出できる液処理装置を提供する。 【解決手段】 液中の不純物を浮上させて液面Lに分離
する分離槽11の上部に、案内筒56を横断方向に配設し、
この案内筒56の上部に不純物落下口65を設ける。案内筒
56の周囲に掻揚翼66を回動可能に設け、この掻揚翼66に
より液面Lの不純物を掻き揚げて不純物落下口65より案
内筒56内に投入する。案内筒56内に搬送用のスクリュー
69を設け、案内筒56内の不純物をこのスクリュー69で搬
送し、案内筒56の端面開口56a より外部へ排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械用クーラ
ント液(切削液)、廃油または塗装液などの液中に混入
している不純物を分離除去するための液処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば工作機械で用いられた切削液、研
削液などのクーラント液を清浄化処理する従来の処理装
置としては、マグネットローラの磁力により金属粉を引
付けて回収するものが一般的である。
【0003】このマグネットローラによる処理装置は、
磁石の粉までは除去できず、その粉がクーラント液に混
入して、工作機械で加工された製品を傷付けるという問
題がある。
【0004】また、精密なフィルタを用いて金属粉など
を除去するフィルタリング装置もあるが、フィルタを交
換する必要があり、そのフィルタ交換に手間や費用を要
する問題がある。
【0005】さらに、これらのマグネットローラやフィ
ルタが有する問題点を解決する処理装置として、特公平
2−62281号公報に示される浮上分離装置がある。
【0006】この特公平2−62281号公報記載の浮
上分離装置は、容体を形成する上部円錐本体と逆円錐状
の下部円錐本体とが径大部において一体化され、下部円
錐本体の内側に液上昇間隙を介して逆円錐状の分離板が
設けられ、前記液上昇間隙の下端に原液導入筒部が連通
され、前記液上昇間隙の上端が前記容体内に開口され、
前記分離板の内側部が沈澱槽部を形成し、前記容体の中
心線上に清浄液上昇管が配置され、この清浄液上昇管の
下端が容体内に開口されるとともに、この清浄液上昇管
の上部が清浄液導出管として容体の外部に引出され、前
記上部円錐本体の頭部に浮上物オーバーフロー部が開口
され、この浮上物オーバーフロー部の外周部に浮上物排
出案内部が設けられ、前記上部円錐本体と下部円錐本体
との間に上下方向に同径の立上り径大部が介設され、こ
の立上り径大部の内側にて前記液上昇間隙の上端が開口
されるとともに前記清浄液上昇管の下端が開口され、こ
の清浄液上昇管の上端部に前記浮上物オーバーフロー部
の内部で上方に向って逆円錐状に拡大された拡大部が設
けられ、この拡大部の下部にて清浄液上昇管から外部に
清浄液導出管が引出されたものである。
【0007】そして、この従来の浮上分離装置は、原液
導入筒部から液上昇間隙に供給された液が上昇するにし
たがって、その間隙の断面積の拡大から上昇速度が緩や
かになり、前記間隙の上端開口から清浄液上昇管の下端
開口への液の移動は、容体の中で最も径大の立上り径大
部の内側で最も低速でなされるから、比重大の物質は沈
澱槽部に沈澱分離される。また、清浄液は、前記上昇管
内を上昇して、前記清浄液導出管から外部に取出され
る。さらに、前記液上昇間隙の上端開口にて分離された
比重小の浮上物は、上部円錐本体内を上昇して、前記オ
ーバーフロー部に浮上する。その際に、前記清浄液上昇
管の上部の拡大部によって浮上物はオーバーフロー部の
周縁部に寄せられるとともに、このオーバーフロー部の
実質的断面積が上方に向って徐々に小さくなり、その開
口面積が狭められるから、このオーバーフロー部の開口
が浮上物のみによって占められ、浮上物はオーバーフロ
ー部の周縁部からオーバーフローされ前記排出案内部に
より外部に排出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この従来の浮上分離装
置では、前記オーバーフロー部に溜って収容しきれなく
なった浮上物が、外部に自然にオーバーフローして排出
されるようにしているが、このような排出手段では、多
量に生ずる浮上物に対応できない問題がある。
【0009】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、分離槽の上部に浮上した不純物を効率良く排出で
きる液処理装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明は、液中の不純物を浮上させて液面に分離する分離槽
と、分離槽の上部を横断する方向に配設され上部に不純
物落下口が設けられた案内筒と、案内筒の周囲に回動可
能に嵌合され液面の不純物を掻き揚げて不純物落下口よ
り案内筒内に投入する掻揚翼と、案内筒内に設けられ掻
揚翼にて投入された不純物を案内筒の端面開口より外部
へ排出する搬送体とを具備した液処理装置である。
【0011】そして、掻揚翼を回動して、分離槽の液面
に浮上された不純物を上方へすくい上げるように掻出す
とともに、引続き回動する掻揚翼から落下する不純物を
案内筒の不純物落下口より案内筒内に投入し、案内筒内
の搬送体により外部へ効率良く排出する。掻揚翼による
不純物の上方への掻出と、案内筒内での搬送体による排
出は、例えば粘性の高い団子状の不純物塊の排出にも有
効である。
【0012】請求項2に記載された発明は、請求項1記
載の液処理装置における案内筒を円筒形に形成し、搬送
体を掻揚翼とともに回動可能のスクリューとしたもので
ある。
【0013】そして、1つの駆動源で掻揚翼とスクリュ
ーとを回動し、液面に浮上した不純物を掻揚翼により上
方向へ移送するとともに、スクリューにより横方向へ移
送する。
【0014】請求項3に記載された発明は、請求項1ま
たは2記載の液処理装置における案内筒が液面上に配置
され、掻揚翼が通液性の部材により形成されたものであ
る。
【0015】そして、通液性の掻揚翼により液面から不
純物をすくい上げることにより、不純物は水切りされな
がら、案内筒内に投入される。
【0016】請求項4に記載された発明は、請求項1乃
至3のいずれかに記載の液処理装置において、分離槽に
供給される液より比重の大きな不純物を予め除去するフ
ィルタ装置を具備したものである。
【0017】そして、液より比重の大きな不純物をフィ
ルタ装置により予め除去してから、分離槽で比較的軽い
不純物を浮上分離させる。
【0018】請求項5に記載された発明は、請求項4記
載の液処理装置において、フィルタ装置内に溜まった不
純物を案内筒内に排出する排出弁を具備したものであ
る。
【0019】そして、フィルタ装置が不純物により機能
低下するタイミングで排出弁を開いて、フィルタ装置内
の不純物をそのまま案内筒内に排出することで、掻揚翼
により案内筒内に投入された不純物とともにフィルタ装
置から投入された不純物も、共通の搬送体を有効利用し
て外部へ排出する。
【0020】請求項6に記載された発明は、請求項1乃
至5のいずれかに記載の液処理装置における分離槽が、
下部に液の供給を接線方向から受ける円筒形で少なくと
も有底の外槽部と、この外槽部の下部内に同心状に配置
され少なくとも下部が逆円錐形に形成され上部が開口さ
れた内槽部と、この内槽部の開口に挿入された下端部を
開口し液を外槽部の外部に取出す取出管とを具備したも
のである。
【0021】そして、金属研磨スラッジなどの比較的軽
い微細な不純物などを外槽部の上部へ急速浮上させ、一
方、比較的大径で比重も大きな金属粉などの不純物は内
槽部の逆円錐形に形成された下部に沈降させ、不純物の
除去された液のみを取出管により外部へ取出す。円筒形
の外槽部と逆円錐形の内槽部とにより、分離槽は小型化
され、軽量で、据付面積が縮小される。
【0022】請求項7に記載された発明は、請求項6記
載の液処理装置において、微細な気泡を外槽部の下部内
に接線方向から供給する給泡手段を具備したものであ
る。
【0023】そして、給泡手段から供給された微細な気
泡を、油分、脂肪分などと共に金属研磨スラッジなどの
微細な不純物に綿密に接触させて、それらの見かけ比重
を減少させることで、微細な不純物を外槽部の上部へ急
速浮上させる。また、接線方向から外槽部の下部内に供
給された微細な気泡は、外槽部と内槽部との間で旋回し
ながら、液中の金属研磨スラッジなどの微細な不純物と
も効率良く結合し、その微細な不純物を確実に浮上させ
る。
【0024】請求項8に記載された発明は、請求項1乃
至7のいずれかに記載の液処理装置において、分離槽内
の液面レベルを検出する検出器と、検出器により制御さ
れて分離槽に供給される液を流量調整する調整弁とを具
備したものである。
【0025】そして、検出器により分離槽内の液面レベ
ルを管理して、この液面レベルが安定するように調整弁
で液の流量を調整する。
【0026】請求項9に記載された発明は、請求項1乃
至8のいずれかに記載の液処理装置が台車上に設置され
たものである。
【0027】そして、台車により本液処理装置を処理す
べき液がある場所まで移動して、液処理をする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示された一
実施の形態を参照しながら説明する。
【0029】図1に示されるように、この液処理装置
は、液中の不純物、例えばスラッジを浮上させて液面に
分離する分離槽11と、分離槽11に処理すべき液を供給す
る給液手段12と、分離槽11内の液中に浮遊している微細
な不純物より小径の微細な気泡を液中に供給する給泡手
段13と、分離槽11から不純物を排出する不純物排出機構
14とを具備している。
【0030】前記分離槽11は、円筒形で少なくとも有底
の外槽部15の下部内に、少なくとも下部が逆円錐形に形
成され上部が開口された内槽部16が同心状に配置され、
外槽部15と内槽部16との間には旋回室17が形成され、ま
た、内槽部16の開口18に、液を外槽部15の外部に取出す
取出管19の下部が挿入されている。
【0031】この取出管19の下端部は開口され、上端部
は配管21により処理済液の取出口22に接続され、また配
管23により微泡液用の取出口24に接続されている。
【0032】円筒形の外槽部15と逆円錐形の内槽部16と
により、分離槽11は小型化され、軽量で、据付面積が縮
小されている。
【0033】分離槽11の上部には、分離槽11内の液面L
のレベルを検出する検出器としての電極棒センサ25が設
けられている。
【0034】前記給液手段12は、工作機械などから排出
されたクーラント液などを配管26を経ていったん溜める
タンク27の内部にポンプ28が設置され、このポンプ28の
吐出口29に、配管31を経て、前記電極棒センサ25により
制御されて分離槽11に供給される液を流量調整すること
により槽内液位を調整する調整弁32の入口部が接続さ
れ、この調整弁32の出口部に配管33を経て、分離槽11に
供給される液より比重の大きな不純物を予め除去するサ
イクロン式のフィルタ装置34の液入口35が接続され、こ
のフィルタ装置34の液出口36に、配管37により、外槽部
15の下部内に液を接線方向から供給する液ノズル38が接
続されている。
【0035】前記フィルタ装置34の不純物出口39には、
フィルタ装置34で除去された不純物を前記不純物排出機
構14に投入するための排出弁41が設けられている。この
排出弁41は、通常は閉じられているが、タイマにより設
定された時間で間欠的に励磁されるソレノイド42により
開かれる。
【0036】前記微細な気泡を外槽部15の下部内に接線
方向から供給する前記給泡手段13は、前記微泡液用の取
出口24に配管43を経て、微細な不純物より小径の微細気
泡を発生させる微泡発生装置44の入口部が接続され、こ
の微泡発生装置44の出口部に配管45を経て圧力調整用の
圧力タンク46の入口部が接続され、この圧力タンク46の
出口部に、配管47を経て、外槽部15の下部内に微泡液を
接線方向から供給する微泡ノズル48が接続されている。
【0037】前記微泡発生装置44は、モータ49により駆
動される管路内ポンプ50と、このポンプ50にて圧送され
た液を減圧するためのオリフィス(図示せず)とを有
し、このオリフィスを通過させた液を管路内の容積拡大
により減圧させることにより、例えば工作機械から生ず
る金属研磨スラッジの粒子径20〜100ミクロンに対
し、約3ミクロン径の超微細気泡を発生させることがで
きる。
【0038】このようにして、原液の供給系統とは別系
統に形成された液循環系に微泡発生装置44が介在されて
いるので、原液の供給量などに影響されずに専用の液循
環系を通じて、分離槽11内に安定した量の微細気泡を安
定した状態で供給できる。
【0039】前記不純物排出機構14は、図2に示される
ように、分離槽11の外槽部15の上部一側および他側にそ
れぞれ固定筒51,52が溶接付けされ、一側の固定筒51の
内部に回転筒53が回転自在に嵌合され、固定筒51に一体
化された円板54の中心穴に、回転筒53に一体化されたボ
ス部55が回動自在に嵌合されている。
【0040】このボス部55から前記他側の固定筒52にわ
たって、分離槽11内の液面Lより上側にて分離槽11の上
部を横断する方向に、円筒形に形成された案内筒56が配
設されている。この案内筒56は、一端部が前記ボス部55
に嵌合され、他端部が前記他側の固定筒52に円板57を介
して溶接付けされ一体化されている。案内筒56の他端に
は端面開口56a が設けられている。
【0041】一側の固定筒51の上部には、前記フィルタ
装置34にて液中から分離された不純物を前記排出弁41よ
り投入するためのドレン入口61が設けられ、回転筒53に
は、その不純物を通過させるための穴62が穿設され、案
内筒56の一端部上側には、その不純物を内部に投入する
ための投入口63が切欠き形成され、この投入口63と対向
する下部には水切り孔64が穿設されている。
【0042】この案内筒56の中央部の上部には不純物落
下口65が形成され、この不純物落下口65にほぼ対応する
範囲内で案内筒56の周囲に、パンチングメタル板または
金網などの通液性の部材によりL形に形成された一対の
掻揚翼66が、図3に示されるように回動可能に嵌合され
ている。この掻揚翼66には、液面Lの不純物を掻き揚げ
て前記不純物落下口65より案内筒56内に投入する鉤形部
67が形成されている。
【0043】この掻揚翼66は、図2に示されるように、
その一端部の取付板68を介して前記回転筒53に溶接付け
などにより一体化されており、また、案内筒56内には搬
送体としてのスクリュー69が回動自在に嵌合され、この
スクリュー69のシャフト71は、前記回転筒53のボス部55
に嵌合され、キー72により一体化されている。
【0044】さらに、図1に示されるように、前記円板
54に取付板73を介してギヤードモータ74の本体部が固定
され、そのモータ出力軸が、スクリュー69のシャフト71
にカップリング75を介して接続されている。
【0045】図4および図5は、前記サイクロン式のフ
ィルタ装置34を示し、円筒形の本体容器78の上部にて、
前記液入口35が本体容器78に接線方向から接続され、本
体容器78の上部内に遮蔽筒79が同心状に固定され、この
遮蔽筒79の外側に間隙80を介して、パンチングメタル板
または金網により円筒形に形成されたスクリーン81が同
心状に固定され、遮蔽筒79の下端部に、スクリーン81を
透過した液を遮蔽筒79の内部に流入させる開口部82が設
けられ、本体容器78の上端部に前記液出口36が設けられ
ている。また、スクリーン81の底板83に反流防止板84が
取付けられ、これらの底板83および反流防止板84の下側
に集塵室85が形成され、本体容器78の下端部に前記不純
物出口39が開口されている。この不純物出口39は前記排
出弁41により開閉される。
【0046】そして、液入口35から本体容器78内に接線
方向より流入した液は、旋回しながらスクリーン81を透
過して間隙80に入り、さらに遮蔽筒79の下端の開口部82
より遮蔽筒79内に入り、液出口36より流出する。一方、
液中に混入している比重の大きな不純物は、旋回時の遠
心作用により本体容器78の内周面に沿って液とともに旋
回しながら自重により下方へと沈降し、反流防止板84の
周囲の隙間86を経て集塵室85に溜まり、不純物出口39よ
り定期的に排出される。
【0047】このサイクロン式のフィルタ装置34は、ス
クリーン81の内側に設けられた遮蔽筒79による遮蔽効果
により液流が遮蔽筒79で反転するため、スクリーン81に
係止された不純物もスクリーン81に吸着されることなく
スクリーン81から剥れて自重により落下し、集塵室85に
溜まる。また、スクリーン81の網目より微細で比重の小
さい不純物は、液とともにスクリーン81の網目を透過し
て遮蔽筒79内に入り、液出口36より流出し、分離槽11に
供給される。
【0048】図6および図7に示されるように、この液
処理装置は、手押し部88を備えた台車89上に架台90,91
を介して設置されているため、この台車89により本液処
理装置を処理すべき液がある場所まで移動して、液処理
をすることができる。
【0049】また、前記分離槽11は、外槽部15の一部が
外側へ突出されてセンサ装着部92が形成され、このセン
サ装着部92の上部に前記電極棒センサ25が挿入され、さ
らに、このセンサ装着部92の下部に前記処理済液の取出
口22および微泡液用の取出口24が設けられている。
【0050】図6に示されるように、分離槽11の下部に
は、外槽部15と内槽部16との間から引出された不純物排
出口部93と、内槽部16から引出された不純物排出口部94
とが設けられている。これらの不純物排出口部93,94
は、運転中は図示されない弁により閉じられている。
【0051】図7に示されるように、分離槽11の一側に
は操作盤95が設置されている。この操作盤95に設けられ
た運転スイッチにより、ポンプ28のモータ28a および微
泡発生装置44のモータ49がそれぞれ作動し、不純物排出
機構14のギヤードモータ74は運転スイッチでオンとな
り、タイマ設定で任意の間欠運転をし、また、排出弁41
は、タイマ設定で開閉時間を任意にセットする。さら
に、給液手段12中の調整弁32は、電極棒センサ25により
分離槽11内の液面レベルを検知して、その最高液面レベ
ルを一定レベル以下に抑えるなど、この液面レベルが限
られた範囲内で安定するように液の流量を制御すること
で、ポンプ28の吐出流量などの変化による外槽部15から
の液のオーバーフローなどを防止する。
【0052】次に、この図示された実施形態の作用を説
明する。
【0053】工作機械の加工により発生した金属切粉や
研磨スラッジなどを含むクーラント液などの原液や、製
造ライン上で発生した廃油や塗装液などを含む原液は、
管路26を経てタンク27に集められ、ポンプ28により調整
弁32を経てサイクロン式のフィルタ装置34に接線方向か
ら供給され、このフィルタ装置34により比重の大きな、
例えば比重1.1以上の不純物が予め除去され、その液
が、管路37により分離槽11の外槽部15内に接線方向から
導入され、外槽部15と内槽部16との間に形成された旋回
室17を螺旋状に旋回しながら上昇する。
【0054】この外槽部15の下部内には、給泡手段13の
微泡発生装置44および圧力タンク46で生成された約3ミ
クロン径の微細な気泡を含む液が接線方向から供給され
ている。この微細な気泡は、旋回室17を螺旋状に旋回し
ながら、液中の粒子径20〜100ミクロンの金属研磨
スラッジなどの微細な不純物と綿密に接触結合して、こ
れらの不純物の見かけ比重を減少させるから、金属研磨
スラッジなどの比較的軽い微細な不純物は、油分や塗装
粉などの比重の軽い不純物と同様に外槽部15内の液面L
へ急速に浮上分離される。
【0055】一方、フィルタ装置34で除去しきれなかっ
た比較的大径で比重も大きな金属切粉などの不純物は、
旋回室17で上昇しきれずに沈降するか、内槽部16の上端
開口18から取出管19の下端開口19a へ移動する段階で下
方への慣性力を与えられて、取出管19の下端開口19a で
上昇反転する液流から分離され、内槽部16の下部に沈降
する。そして、不純物の除去された液のみが取出管19に
より外部へ取出される。この液は、給泡手段13に循環さ
れて微細気泡を多量に含む液となるか、工作機械の加工
部へと循環され、そこで切削液などとして再使用され
る。
【0056】外槽部15の上部の液面Lまで浮上した不純
物の排出は、1つのギヤードモータ74で掻揚翼66とスク
リュー69とを同時に回動し、掻揚翼66の回動により、液
面Lまで浮上された不純物を上方へすくい上げるように
掻出すとともに、スクリュー71上に回動した掻揚翼66か
ら落下する不純物を、案内筒56の不純物落下口65より案
内筒56内に投入する。その際、通液性の掻揚翼66により
液面Lから不純物をすくい上げることにより、不純物は
水切りされながら、案内筒56内に投入される。投入され
た不純物は、案内筒56内のスクリュー69により横方向へ
移送され、案内筒56の端面開口56a より外部へ効率良く
排出される。
【0057】この掻揚翼66による不純物の上方への掻出
と、案内筒56内でのスクリュー69による排出は、例えば
粘性の高い団子状の不純物塊を外部へ排出する際にも有
効である。
【0058】前記フィルタ装置34の集塵室85に不純物が
溜まるタイミングで、タイマにより電動の排出弁41を間
欠的に開いて、集塵室85内の不純物を穴62や投入口63を
経て案内筒56内に投入し、その不純物を水切り孔64によ
り水切りし、掻揚翼66により不純物落下口65から案内筒
56内に投入された不純物とともに、回動されるスクリュ
ー69により外部へ排出する。
【0059】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、掻揚翼を
回動することにより、分離槽の液面に浮上された不純物
を掻揚翼により上方へすくい上げるように掻出すことが
できるとともに、引続き回動する掻揚翼から落下する不
純物を案内筒の不純物落下口より案内筒内に投入でき、
さらに案内筒内の搬送体により外部へ効率良く排出でき
る。特に、掻揚翼による不純物の上方への掻出と、案内
筒内での搬送体による排出とにより、粘性の高い団子状
の不純物塊なども効率良く排出できる。
【0060】請求項2記載の発明によれば、1つの駆動
源で掻揚翼とスクリューとを回動して、液面に浮上した
不純物を掻揚翼により上方向へ移送できるとともに、ス
クリューにより横方向へ移送でき、これらの機構を別々
に構成する場合に比べ、構造を簡単にできる。
【0061】請求項3記載の発明によれば、通液性の掻
揚翼により液面から不純物をすくい上げることにより、
不純物を水切りしながら、案内筒内に投入できる。
【0062】請求項4記載の発明によれば、液より比重
の大きな不純物をフィルタ装置により予め除去してか
ら、分離槽で比較的軽い不純物を浮上分離でき、分離槽
での負担を軽減できる。
【0063】請求項5記載の発明によれば、フィルタ装
置が不純物により機能低下するタイミングで排出弁を開
いて、フィルタ装置内の不純物をそのまま案内筒内に排
出できるから、掻揚翼により案内筒内に投入された不純
物とともにフィルタ装置から投入された不純物も、共通
の搬送体を有効利用して外部へ排出できる。
【0064】請求項6記載の発明によれば、金属研磨ス
ラッジなどの比較的軽い微細な不純物などを外槽部の上
部へ急速浮上させ、一方、比較的大径で比重も大きな金
属粉などの不純物は内槽部の逆円錐形に形成された下部
内に沈降させ、不純物の除去された液のみを取出管によ
り効率良く外部へ取出すから、円筒形の外槽部と逆円錐
形の内槽部とにより、分離槽を小型化でき、また軽量に
でき、据付面積を縮小できる。
【0065】請求項7記載の発明によれば、給泡手段か
ら供給された微細な気泡を、油分、脂肪分などと共に金
属研磨スラッジなどの微細な不純物に綿密に接触させ
て、それらの見かけ比重を減少させることで、微細な不
純物を外槽部の上部へ急速浮上させることができる。ま
た、接線方向から外槽部の下部内に供給された微細な気
泡は、外槽部と内槽部との間で旋回しながら、液中の金
属研磨スラッジなどの微細な不純物とも効率良く結合
し、その微細な不純物を確実に浮上できる。
【0066】請求項8記載の発明によれば、検出器によ
り分離槽内の液面レベルを管理して、この液面レベルが
安定するように調整弁で自動的に液の流量を調整でき、
分離槽内から液が溢れ出るおそれを確実に防止できる。
【0067】請求項9記載の発明によれば、台車により
本液処理装置を処理すべき液がある場所まで移動して液
処理でき、例えば複数の工作機械などに対して1台の本
液処理装置を有効に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液処理装置の一実施の形態を示す
配管図である。
【図2】同上液処理装置の不純物排出機構を示す軸方向
断面図である。
【図3】同上液処理装置の不純物排出機構を示す径方向
断面図である。
【図4】同上液処理装置のフィルタ装置を示す縦方向断
面図である。
【図5】同上液処理装置のフィルタ装置を示す横方向断
面図である。
【図6】同上液処理装置の正面図である。
【図7】同上液処理装置の平面図である。
【符号の説明】
L 液面 11 分離槽 13 給泡手段 15 外槽部 16 内槽部 18 開口 19 取出管 25 検出器としての電極棒センサ 32 調整弁 34 フィルタ装置 41 排出弁 56 案内筒 56a 端面開口 65 不純物落下口 66 掻揚翼 69 搬送体としてのスクリュー 89 台車

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液中の不純物を浮上させて液面に分離す
    る分離槽と、 分離槽の上部を横断する方向に配設され上部に不純物落
    下口が設けられた案内筒と、 案内筒の周囲に回動可能に嵌合され液面の不純物を掻き
    揚げて不純物落下口より案内筒内に投入する掻揚翼と、 案内筒内に設けられ掻揚翼にて投入された不純物を案内
    筒の端面開口より外部へ排出する搬送体とを具備したこ
    とを特徴とする液処理装置。
  2. 【請求項2】 案内筒は、円筒形に形成され、 搬送体は、掻揚翼とともに回動可能のスクリューである
    ことを特徴とする請求項1記載の液処理装置。
  3. 【請求項3】 案内筒は、液面上に配置され、 掻揚翼は、通液性の部材により形成されたことを特徴と
    する請求項1または2記載の液処理装置。
  4. 【請求項4】 分離槽に供給される液より比重の大きな
    不純物を予め除去するフィルタ装置を具備したことを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の液処理装
    置。
  5. 【請求項5】 フィルタ装置内に溜まった不純物を案内
    筒内に排出する排出弁を具備したことを特徴とする請求
    項4記載の液処理装置。
  6. 【請求項6】 分離槽は、下部に液の供給を接線方向か
    ら受ける円筒形で少なくとも有底の外槽部と、 この外槽部の下部内に同心状に配置され少なくとも下部
    が逆円錐形に形成され上部が開口された内槽部と、 この内槽部の開口に挿入された下端部を開口し液を外槽
    部の外部に取出す取出管とを具備したことを特徴とする
    請求項1乃至5のいずれかに記載の液処理装置。
  7. 【請求項7】 微細な気泡を外槽部の下部内に接線方向
    から供給する給泡手段を具備したことを特徴とする請求
    項6記載の液処理装置。
  8. 【請求項8】 分離槽内の液面レベルを検出する検出器
    と、 検出器により制御されて分離槽に供給される液を流量調
    整する調整弁とを具備したことを特徴とする請求項1乃
    至7のいずれかに記載の液処理装置。
  9. 【請求項9】 台車上に設置されたことを特徴とする請
    求項1乃至8のいずれかに記載の液処理装置。
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CN111451785A (zh) * 2020-05-14 2020-07-28 王嘉 一种合金材质管件活接头铸造后处理设备

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