JP2001145164A - 移動体搭載無線通信装置 - Google Patents

移動体搭載無線通信装置

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JP2001145164A
JP2001145164A JP32489699A JP32489699A JP2001145164A JP 2001145164 A JP2001145164 A JP 2001145164A JP 32489699 A JP32489699 A JP 32489699A JP 32489699 A JP32489699 A JP 32489699A JP 2001145164 A JP2001145164 A JP 2001145164A
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純 佐藤
Nobuhiro Fujimoto
暢宏 藤本
Eisaku Akutsu
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、データ伝送効率と通信品質との調和
を図りつつ、他の移動体に搭載される無線通信装置との
間で無線通信を行うことができるようにする移動体搭載
無線通信装置の提供を目的とする。 【解決手段】片方向通信中に、通信状態を示す情報とそ
の情報に設定される閾値とを比較し、その比較結果が通
信状態の良好を示すのか否かを判断して、通信状態の良
好が判断される場合には、片方向通信を双方向通信へと
切り換える。そして、双方向通信中に、通信状態を示す
情報とその情報に設定される閾値とを比較し、その比較
結果が通信状態の不良を示すのか否かを判断して、通信
状態の不良が判断される場合には、双方向通信を片方向
通信へと切り換える。この構成を採るときに、元の通信
モードに戻されないようにするために、通信モードの切
換処理にヒステリヒスを持たせるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、他の移動体に搭載
される無線通信装置との間で無線通信を行う移動体搭載
無線通信装置に関し、特に、データ伝送効率と通信品質
との調和を図りつつ、他の移動体に搭載される無線通信
装置との間で無線通信を行うことができるようにする移
動体搭載無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、前方を走行している自動車から後
方を走行している自動車に対して、無線通信を使って速
度情報などの車両制御情報を送信していくことで、自動
車の安全走行を実現することが検討されている。
【0003】このような自動車間でのデータのやり取り
を実行する無線通信には、双方向通信と片方向通信とい
う2つの通信方式がある。
【0004】双方向通信は、ハンドシェークの通信方式
を用いており、データを送信すると、送信先からの応答
を待ち、それを受け取ってから、次のデータの送信に入
っていくとともに、規定時間待っても送信先からの応答
がないときには、データを再送していくように処理して
いる。
【0005】この双方向通信は、ハンドシェークを行う
ことで通信品質を確保し、これがために高い通信品質が
得られるという利点があるものの、煩わしい制御が要求
されるとともに、上り下り通信のいずれか一方が切断さ
れてしまうと、データを通信できなくなるという欠点が
ある。
【0006】一方、片方向通信は、いわばたれ流しの通
信方式を用いており、送信先からの応答を要求せずに、
データを送信するように処理している。
【0007】この片方向通信は、双方向通信のような煩
わしい制御を必要としないという利点があるものの、通
信品質を保証するために、双方向通信よりも複雑な冗長
符号化を使い通信エラー訂正を行っていることから、デ
ータ伝送効率が良くないという欠点がある。
【0008】従来、無線通信を実装する場合には、無線
通信を用いる目的に合わせて、双方向通信を用いるか、
片方向通信を用いるようにしていた。
【0009】従って、自動車などのような移動体に無線
通信を実装する場合にも、無線通信を用いる目的に合わ
せて、双方向通信を用いるか、片方向通信を用いるよう
にしていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】自動車などのような移
動体では、その移動により、無線通信環境が時々刻々と
変化していくことになる。
【0011】しかしながら、従来技術に従っていると、
高い通信品質を得るべく双方向通信を用いる構成を採っ
ているときに、移動体間の距離が離れることなどによ
り、それほど通信品質が要求されなくなっても、そのま
ま双方向通信を用いることになる。
【0012】これから、移動体間の距離が離れることな
どにより通信が切断されてしまう場合に、片方向通信を
使っていれば、受け取れるかどうかは分からないもの
の、必要な情報を送信先に送信し続けることができるの
に対して、双方向通信を使っていることで、そのような
送信を実行できなくなるという問題点がある。
【0013】そして、従来技術に従っていると、煩わし
い制御を避けるべく片方向通信を用いる構成を採ってい
るときに、移動体間の距離が近づくことなどにより、効
率的にデータを送らなければならなくなっても、そのま
ま片方向通信を用いることになる。
【0014】これから、移動体間の距離が近づくことな
どにより情報を効率的に送らなければならない場合に、
双方向通信を使っていれば、効率的に情報を伝送できる
のに対して、片方向通信を使っていることで、効率的に
情報を伝送できなくなるという問題点がある。
【0015】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、データ伝送効率と通信品質との調和を図りつ
つ、他の移動体に搭載される無線通信装置との間で無線
通信を行うことができるようにする新たな移動体搭載無
線通信装置の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の原理構成
を図示する。
【0017】図中、100は自動車などの移動体、1は
移動体100に搭載される本発明の移動体搭載無線通信
装置である。
【0018】本発明の移動体搭載無線通信装置1は、通
信手段10と、通信モード情報格納域11と、第1の判
断手段12と、第1の切換手段13と、第2の判断手段
14と、第2の切換手段15とを備える。
【0019】この通信手段10は、双方向通信か片方向
通信かの通信モードを設定して、その設定した通信モー
ドに従って、他の移動体に搭載される無線通信装置との
間で無線通信を行う。
【0020】通信モード情報格納域11は、双方向通信
状態にあるのか片方向通信状態にあるのかを示す通信モ
ード情報を格納する。
【0021】第1の判断手段12は、片方向通信中に、
通信状態を示す1つ又は複数の情報と、その情報に設定
される閾値とを比較し、第2の判断手段14が不良と判
断する通信状態を良好と判断するのを回避する判断形態
に従いつつ、その比較結果が通信状態の良好を示すのか
否かを判断する。
【0022】第1の切換手段13は、第1の判断手段1
2により通信状態の良好が判断される場合に、片方向通
信を双方向通信へと切り換える。
【0023】第2の判断手段14は、双方向通信中に、
通信状態を示す1つ又は複数の情報と、その情報に設定
される閾値とを比較し、第1の判断手段12が良好と判
断する通信状態を不良と判断するのを回避する判断形態
に従いつつ、その比較結果が通信状態の不良を示すのか
否かを判断する。
【0024】第2の切換手段15は、第2の判断手段1
4により通信状態の不良が判断される場合に、双方向通
信を片方向通信へと切り換える。
【0025】このように構成される本発明の移動体搭載
無線通信装置1では、第1の判断手段12は、片方向通
信中に、通信状態を示す1つ又は複数の情報と、その情
報に設定される閾値とを比較し、その比較結果が通信状
態の良好を示すのか否かを判断し、この判断結果を受け
て、第1の切換手段13は、第1の判断手段12により
通信状態の良好が判断される場合に、片方向通信を双方
向通信へと切り換える。
【0026】一方、第2の判断手段14は、双方向通信
中に、通信状態を示す1つ又は複数の情報と、その情報
に設定される閾値とを比較し、その比較結果が通信状態
の不良を示すのか否かを判断し、この判断結果を受け
て、第2の切換手段15は、第2の判断手段14により
通信状態の不良が判断される場合に、双方向通信を片方
向通信へと切り換える。
【0027】このとき、第1の判断手段12は、第2の
判断手段14が不良と判断する通信状態を良好と判断す
るのを回避する判断形態に従いつつ、通信状態が良好で
あるのか否かを判断するので、第2の切換手段15によ
り切り換えられた片方向通信は、その後、頻繁に第1の
切換手段13により双方向通信に切り換えられることは
ない。
【0028】そして、このとき、第2の判断手段14
は、第1の判断手段12が良好と判断する通信状態を不
良と判断するのを回避する判断形態に従いつつ、通信状
態が不良であるのか否かを判断するので、第1の切換手
段13により切り換えられた双方向通信は、その後、頻
繁に第2の切換手段15により片方向通信に切り換えら
れることはない。
【0029】このように、本発明の移動体搭載無線通信
装置1では、片方向通信中に通信状態が良好になると、
片方向通信を双方向通信へと切り換え、また、双方向通
信中に通信状態が不良になると、双方向通信を片方向通
信へと切り換えることから、データ伝送効率と通信品質
との調和を図りつつ、他の移動体に搭載される無線通信
装置との間で無線通信を行うことができるようになる。
【0030】そして、本発明の移動体搭載無線通信装置
1では、片方向通信から双方向通信へと切り換える際の
通信状態の判断条件と、双方向通信から片方向通信へと
切り換える際の通信状態の判断条件とを異なるようにす
ることから、片方向通信から双方向通信へと切り換えた
後、直ちに、双方向通信から片方向通信へと切り換える
ような不都合が起こらないとともに、双方向通信から片
方向通信へと切り換えた後、直ちに、片方向通信から双
方向通信へと切り換えるような不都合が起こらない。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に従って本発明
を詳細に説明する。
【0032】図2に、自動車に搭載される本発明を具備
する車両搭載無線通信装置1aを図示する。
【0033】この図に示すように、本発明を具備する車
両搭載無線通信装置1aは、前方の自動車100aから
後方の自動車100bへの車両制御情報の伝送を可能に
すべく、前方の自動車100aに搭載されることにな
る。なお、後方の自動車100bに搭載される車両搭載
無線通信装置1bは、必ずしも、本発明を具備する車両
搭載無線通信装置1aで構成される必要はない。
【0034】図3に、本発明を具備する車両搭載無線通
信装置1aの装置構成の一実施例を図示する。
【0035】この図に示すように、この車両搭載無線通
信装置1aは、受信信号を増幅する受信用増幅器20
と、発振信号を発生する発振器21と、受信信号と発振
器21の発振信号とを混合するミキサ22と、受信信号
を検波する検波器23と、検波器22の検波出力をAD
変換するAD変換器24と、受信信号を復調する復調器
25と、復調信号からパケットを再生するパケット再生
部26と、再生されたパケットの中に含まれる誤りを検
出して訂正する誤り検出部27と、誤り検出部27の検
出した誤り数を計数するカウンタ28と、誤り検出部2
7の検出した誤り発生時刻を検出するタイマ29と、再
生されたパケットのビット数を計数するカウンタ30
と、送信信号のパケットを組み立てるパケット組立部3
1と、送信信号を変調する変調器32と、送信信号と発
振器21の発振信号とを混合するミキサ33と、送信信
号を増幅する送信用増幅器34と、後方の自動車100
bとの間の車両間距離を測定する距離測定部35と、通
信制御処理を司る通信制御部36とを備える。
【0036】この通信制御部36は、AD変換器24の
出力する受信信号の信号強度と、カウンタ28の計数す
る誤り数と、タイマ29の検出する誤り発生時刻と、カ
ウンタ30の計数するビット数と、距離測定部35の測
定する車両間距離とを入力とし、それらの一部又は全て
を使って通信状態を判断して、その判断結果に応じて、
双方向通信に従って後方の自動車100bに車両制御情
報を通信したり、片方向通信に従って後方の自動車10
0bに車両制御情報を通信する処理を行う。
【0037】図4に示すように、AD変換器24の出力
する受信信号の信号強度が小さいときには、通信状態は
不良なものとなり、それが大きいときには、通信状態は
良好なものとなる。また、カウンタ28の計数する誤り
数とカウンタ30の計数するビット数との比率値で定義
される通信誤り率が大きいときには、通信状態は不良な
ものとなり、それが小さいときには、通信状態は良好な
ものとなる。
【0038】また、タイマ29の検出する誤り発生時刻
の時間間隔で定義される通信可能持続時間が短いときに
は、通信状態は不良なものとなり、それが長いときに
は、通信状態は良好なものとなる。また、距離測定部3
5の測定する車両間距離が大きいときには、通信状態は
不良なものとなり、それが小さいときに、通信状態は良
好なものとなる。
【0039】通信制御部36は、これらの特性を使って
通信状態を判断して、通信状態が良好であることを判断
するときには、双方向通信が可能であるとともに、後方
の自動車100bとも接近していることで双方向通信に
よる通信が好ましいことを判断して、双方向通信に従っ
て後方の自動車100bに車両制御情報を通信する。一
方、通信状態が不良であることを判断するときには、双
方向通信が不可能であることを判断して、片方向通信に
従って後方の自動車100bに車両制御情報を通信す
る。
【0040】図5に、通信制御部36が実行するこの通
信モードの切換処理部分についての処理フローの一実施
例を図示する。次に、この処理フローに従って、本発明
について詳細に説明する。
【0041】通信制御部36は、起動されると、この図
5の処理フローに示すように、先ず最初に、ステップ1
で、通信処理の終了指示が発行されたのか否かを判断し
て、発行されたことを判断するときには、処理を終了
し、発行されないことを判断するときには、ステップ2
に進んで、規定の処理周期に到達したのか否かを判断し
て、規定の処理周期に到達していないことを判断すると
きは、ステップ1に戻っていく。
【0042】一方、ステップ2で、規定の処理周期に到
達したことを判断するときには、ステップ3に進んで、
現在の通信モードが双方向通信であるのか否かを判断す
る。この判断処理に従って、双方向通信の通信モードに
あることを判断するときには、ステップ4に進んで、図
4に示した受信信号強度/通信誤り率/通信可能持続時
間/車両間距離の内の判断対象とするもの(以下、Aで
示す)を規定の閾値a1と比較することで、通信状態が
不良であるのか否かを判断する。
【0043】例えば、判断対象として受信信号強度を用
いるときには、AD変換器24から受け取る受信信号強
度を規定の閾値a1と比較して、閾値a1よりも受信信
号強度が小さいときには、通信状態が不良であると判断
し、大きいときには、通信状態が良好であると判断する
のである。
【0044】また、例えば、判断対象として通信誤り率
を用いるときには、カウンタ28の計数する誤り数とカ
ウンタ30の計数するビット数との比率値で定義される
通信誤り率を算出し、それを規定の閾値a1と比較し
て、閾値a1よりも通信誤り率が大きいときには、通信
状態が不良であると判断し、小さいときには、通信状態
が良好であると判断するのである。
【0045】このステップ4の判断処理に従って、通信
状態が良好であることを判断するときには、双方向通信
の続行が可能であるので、そのままステップ1に戻り、
反対に、通信状態が不良であることを判断するときに
は、双方向通信の続行が不可能であるので、ステップ5
に進んで、双方向通信を片方向通信に切り換えてから、
ステップ1に戻る。
【0046】一方、ステップ3で、現在の通信モードが
双方向通信でないことを判断するとき、すなわち、現在
の通信モードが片方向通信であることを判断するときに
は、ステップ6に進んで、判断対象Aを規定の閾値a2
と比較することで、通信状態が良好であるのか否かを判
断する。
【0047】このとき用いる閾値a2は、受信信号強度
のように、判断対象Aが閾値a1よりも小さいときに通
信状態が不良を示すときには、図6(a)に示すよう
に、閾値a1よりも大きな値として設定され、一方、通
信誤り率のように、判断対象Aが閾値a1よりも大きい
ときに通信状態が不良を示すときには、図6(b)に示
すように、閾値a1よりも小さな値として設定される。
【0048】このような値を持つ閾値a2により、ステ
ップ4で通信状態が不良であると判断されることで、ス
テップ5の処理に従って双方向通信から片方向通信に切
り換えられた後、ステップ6に進むときに、確実に通信
状態が不良であると判断されることになる。
【0049】このステップ6の判断処理に従って、通信
状態が不良であることを判断するときには、双方向通信
の実行が不可能であるので、そのままステップ1に戻
り、反対に、通信状態が良好であることを判断するとき
には、双方向通信の実行が可能であるので、ステップ7
に進んで、片方向通信を双方向通信に切り換えてから、
ステップ1に戻る。
【0050】このとき、ステップ4で通信状態が不良で
あると判断されることで、ステップ5の処理に従って双
方向通信から片方向通信に切り換えられた後、ステップ
6に進むときには、図6のように設定される閾値a2に
より通信状態が不良と判断されることになるので、パタ
パタと双方向通信に切り換えられてしまうといった不都
合は起こらない。
【0051】そして、ステップ6で通信状態が良好であ
ると判断されることで、ステップ7の処理に従って片方
向通信から双方向通信に切り換えられた後、ステップ4
に進むときには、図6のように設定される閾値a1によ
り通信状態が良好と判断されることになるので、パタパ
タと片方向通信に切り換えられてしまうといった不都合
は起こらない。
【0052】このようにして、通信制御部36は、通信
状態が良好であることを判断するときには、双方向通信
が可能であるとともに、後方の自動車100bとも接近
していることで双方向通信による通信が好ましいことを
判断して、双方向通信に従って後方の自動車100bに
車両制御情報を通信し、一方、通信状態が不良であるこ
とを判断するときには、双方向通信が不可能であること
を判断して、片方向通信に従って後方の自動車100b
に車両制御情報を通信するように処理するのである。
【0053】図7に、通信制御部36が実行する処理フ
ローの他の実施例を図示する。
【0054】この処理フローに従う場合、通信制御部3
6は、図4に示した受信信号強度/通信誤り率/通信可
能持続時間/車両間距離の中から2つを判断対象(A、
Bで示してある)として選択して、その2つの判断対象
を用いて通信状態が良好であるのか不良であるのかを判
断するようにしている。
【0055】すなわち、ステップ4では、判断対象Aを
規定の閾値a1と比較するとともに、判断対象Bを規定
の閾値b1と比較することで、判断対象Aが通信状態の
不良を示し、かつ、判断対象Bが通信状態の不良を示す
ときに、最終的に通信状態が不良であると判断するよう
にしている。
【0056】そして、ステップ6では、判断対象Aを規
定の閾値a2と比較するとともに、判断対象Bを規定の
閾値b2と比較することで、判断対象Aが通信状態の良
好を示し、かつ、判断対象Bが通信状態の良好を示すと
きに、最終的に通信状態が良好であると判断するように
している。
【0057】ここで、このように、複数の判断対象を用
いて、通信状態が良好であるのか不良であるのかを判断
する構成を採る場合には、「a1=a2,b1=b2」
というように同じ値の閾値を用いることも可能である。
【0058】すなわち、閾値の違いを使って通信モード
の切換処理のヒステリシスを作らなくても、通常の場
合、「判断対象Aが通信状態の良好を示すことになり、
かつ、判断対象Bが通信状態の良好を示すことになる」
ときの通信状態と、「判断対象Aが通信状態の不良を示
すことになり、かつ、判断対象Bが通信状態の不良を示
すことになる」ときの通信状態とが一致しないことで、
通信モードの切換処理のヒステリシスを作ることができ
るので、「a1=a2,b1=b2」というような形態
の閾値を用いることも可能なのである。
【0059】例えば、「a1=a2,b1=b2」とい
う閾値を用いつつ、片方向通信中に、「車両間距離が
小さく、かつ、通信誤り率が小さい」ときには、通信状
態が良好であると判断して双方向通信に切り換え、双
方向通信中に、「車両間距離が大きく、かつ、通信誤り
率が大きい」ときには、通信状態が不良であると判断し
て片方向通信に切り換えるという構成を想定する。
【0060】このような場合、図8に示すように、の
判断基準に従って、図中のα点で、双方向通信から片方
向通信に切り換えた後、通信誤り率が小さくなっても、
そのとき、車両間距離が同時に小さくならなければ、双
方向通信に切り換わることはない。これから、複数の判
断対象を用いて、通信状態が良好であるのか不良である
のかを判断する構成を採る場合には、「a1=a2,b
1=b2」というような形態の閾値を用いることも可能
なのである。もちろん、「a1≠a2,b1=b2」
や、「a1=a2,b1≠b2」というような形態の閾
値を用いることも可能である。
【0061】要するに、双方向通信から片方向通信に切
り換えるときの判断基準の厳しさと、片方向通信から双
方向通信に切り換えるときの判断基準の厳しさとに違い
があればよいのである。この違いにより、通信モードの
切換処理のヒステリシスが作成できるからである。
【0062】従って、例えば、通信状態が不良(良好)
であるのかの判断に用いる判断対象として、判断対象
A,B,Cを用い、通信状態が良好(不良)であるのか
の判断に用いる判断対象として、判断対象Aを用いた
り、判断対象A,Bを用いたり、判断対象Dを用い
たり、判断対象D,Eを用いるというように、判断対
象の数を変えることで、双方向通信から片方向通信に切
り換えるときの判断基準の厳しさと、片方向通信から双
方向通信に切り換えるときの判断基準の厳しさとに違い
を設けるようにしてもよい。
【0063】図示実施例に従って本発明を説明したが、
本発明はこれに限定されるものではない。例えば、実施
例では、通信制御部36は、ソフトウェアにより通信モ
ードの切換処理を実行する構成を採ったが、ハードウェ
アロジックにより通信モードの切換処理を実行する構成
を採ることも可能である。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の移動体搭
載無線通信装置では、片方向通信中に通信状態が良好に
なると、片方向通信を双方向通信へと切り換え、また、
双方向通信中に通信状態が不良になると、双方向通信を
片方向通信へと切り換えることから、データ伝送効率と
通信品質との調和を図りつつ、他の移動体に搭載される
無線通信装置との間で無線通信を行うことができるよう
になる。
【0065】そして、本発明の移動体搭載無線通信装置
では、片方向通信から双方向通信へと切り換える際の通
信状態の判断条件と、双方向通信から片方向通信へと切
り換える際の通信状態の判断条件とを異なるようにする
ことから、片方向通信から双方向通信へと切り換えた
後、直ちに、双方向通信から片方向通信へと切り換える
ような不都合が起こらないとともに、双方向通信から片
方向通信へと切り換えた後、直ちに、片方向通信から双
方向通信へと切り換えるような不都合が起こらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の適用例である。
【図3】本発明の一実施例である。
【図4】検出量と通信状態との関係の説明図である。
【図5】通信制御部の処理フローである。
【図6】閾値の説明図である。
【図7】通信制御部の処理フローである。
【図8】通信モード切換処理のヒステリシスの説明図で
ある。
【符号の説明】
1 移動体搭載無線通信装置 10 通信手段 11 通信モード情報格納域 12 第1の判断手段 13 第1の切換手段 14 第2の判断手段 15 第2の切換手段 100 移動体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 暢宏 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 阿久津 英作 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 5H180 AA01 BB04 CC12 FF13 5K067 AA13 AA23 BB41 CC08 DD30 DD44 DD46 EE02 FF16 HH22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 他の移動体に搭載される無線通信装置と
    の間で無線通信を行う移動体搭載無線通信装置におい
    て、 片方向通信中に、通信状態を示す1つ又は複数の情報
    と、該情報に設定される閾値とを比較し、その比較結果
    が通信状態の良好を示すのか否かを判断する判断手段
    と、 上記判断手段により通信状態の良好が判断される場合
    に、片方向通信を双方向通信へと切り換える切換手段と
    を備えることを、 特徴とする移動体搭載無線通信装置。
  2. 【請求項2】 他の移動体に搭載される無線通信装置と
    の間で無線通信を行う移動体搭載無線通信装置におい
    て、 双方向通信中に、通信状態を示す1つ又は複数の情報
    と、該情報に設定される閾値とを比較し、その比較結果
    が通信状態の不良を示すのか否かを判断する判断手段
    と、 上記判断手段により通信状態の不良が判断される場合
    に、双方向通信を片方向通信へと切り換える切換手段と
    を備えることを、 特徴とする移動体搭載無線通信装置。
  3. 【請求項3】 他の移動体に搭載される無線通信装置と
    の間で無線通信を行う移動体搭載無線通信装置におい
    て、 片方向通信中に、通信状態を示す1つ又は複数の情報
    と、該情報に設定される閾値とを比較し、その比較結果
    が通信状態の良好を示すのか否かを判断する第1の判断
    手段と、 上記第1の判断手段により通信状態の良好が判断される
    場合に、片方向通信を双方向通信へと切り換える第1の
    切換手段と、 双方向通信中に、通信状態を示す1つ又は複数の情報
    と、該情報に設定される閾値とを比較し、その比較結果
    が通信状態の不良を示すのか否かを判断する第2の判断
    手段と、 上記第2の判断手段により通信状態の不良が判断される
    場合に、双方向通信を片方向通信へと切り換える第2の
    切換手段とを備え、 かつ、上記第1の判断手段は、上記第2の判断手段が不
    良と判断する通信状態を良好と判断するのを回避する判
    断形態に従いつつ判断処理を実行し、 上記第2の判断手段は、上記第1の判断手段が良好と判
    断する通信状態を不良と判断するのを回避する判断形態
    に従いつつ判断処理を実行することを、 特徴とする移動体搭載無線通信装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3に記載されるいずれかの移
    動体搭載無線通信装置において、 通信状態を示す情報として、通信先の移動体との間の距
    離情報を用いるように構成されることを、 特徴とする移動体搭載無線通信装置。
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