JP2001143582A - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents

ガス絶縁開閉装置

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JP2001143582A
JP2001143582A JP32770399A JP32770399A JP2001143582A JP 2001143582 A JP2001143582 A JP 2001143582A JP 32770399 A JP32770399 A JP 32770399A JP 32770399 A JP32770399 A JP 32770399A JP 2001143582 A JP2001143582 A JP 2001143582A
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Nobuyuki Morino
信行 森野
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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    • H01H33/60Switches wherein the means for extinguishing or preventing the arc do not include separate means for obtaining or increasing flow of arc-extinguishing fluid
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    • H01H33/66207Specific housing details, e.g. sealing, soldering or brazing
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空遮断器におけるエッジ部に電界が集中す
るのを防止してガス絶縁開閉装置を小形化する。 【解決手段】 対向する端部に夫々電極を有する固定リ
ード棒19と可動リード棒20を容器18内に気密に導
入した真空遮断器6に対し、容器18の外周面にエッジ
部を有する金属シールド22,ガス封着部23aを被う
ようにしてポリウレタン系のゴム樹脂25でモールドす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガス絶縁開閉装置に
関し、真空遮断器の外周部に電界が集中するのを防止し
たものである。
【0002】
【従来の技術】ガス絶縁開閉装置を構成する受電ユニッ
トの構造を図8に示す。図中、1は筐体、2は機器タン
ク、3は母線タンク、4は受電側の母線、5は断路器、
6は真空遮断器、7,8は真空遮断器6に付随する接地
開閉器、9は断路器、10は接地開閉器、11は避雷
器、12はケーブルヘッド、13はケーブル、14は変
流器である。
【0003】機器タンク2内には絶縁ガスが封入されて
おり、真空遮断器6は図9のように構成されている。図
のようにシールドを兼ねた上部導体16と下部導体17
との間に真空遮断器6が設けられている。真空遮断器6
は絶縁ガスを充填した容器18と容器18内に接離可能
に設けられた一対の電極の夫々と一体の固定リード棒1
9,可動リード棒20とで構成される。
【0004】容器18は、一対の絶縁筒21,21を金
属シールド22を介して結合し、その両端面に気密保持
用のガス封着部23aを介して端板23を結合して構成
されている。そして、固定リード棒19,可動リード棒
20は端板23を気密に貫通している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、機器タンク
2内に封入した絶縁ガスの破壊電圧が強い電界依存性を
有し、図10(a)に示すようにガス封着部23aのエ
ッジ部A,Bの電界ストレスが高いために遮断器6の相
間及び対地間の絶縁距離を適正値に設定するには絶縁距
離を大きくしなければならず、そのために機器タンク2
が大きくなってガス絶縁開閉装置を小形化できない。
【0006】そこで本発明は、斯かる課題を解決したガ
ス絶縁開閉装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
めの請求項1に係るガス絶縁開閉装置の構成は、容器の
内部に一対の電極が接触・離反可能に設けられ、容器の
外周面には電界が集中する電界集中部が存在する真空遮
断器が収容されたガス絶縁開閉装置において、前記容器
の外周面をウレタン系のゴム樹脂で被ったことを特徴と
し、請求項2に係るガス絶縁開閉装置の構成は、請求項
1において、前記電界集中部のみをウレタン系のゴム樹
脂で被うようにしたことを特徴とし、請求項3に係るガ
ス絶縁開閉装置の構成は、容器の内部に一対の電極が接
触・離反可能に設けられ、容器の外周面には電界が集中
する電界集中部が存在する真空遮断器が収容されたガス
絶縁開閉装置において、前記電界集中部にシールド電極
を被せ、当該シールド電極の外周面は電界集中が緩和さ
れる形状にしたことを特徴とし、請求項4に係るガス絶
縁開閉装置の構成は、容器の内部に一対の電極が接触・
離反可能に設けられ、容器の外周面には電界が集中する
電界集中部が存在する真空遮断器が収容されたガス絶縁
開閉装置において、前記電界集中部に樹脂モールドを形
成するとともに当該樹脂モールドと前記電界集中部との
間に空間を形成し、樹脂モールドにおける電界集中部と
対向する部分には導電膜を形成したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるガス絶縁開閉
装置の実施の形態を説明する。なお、この実施の形態は
従来のガス絶縁開閉装置の一部を改良したものなので、
従来と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異
なる部分のみを説明する。 (a)実施の形態 まず、実施の形態1を図1に示す。図のように、真空遮
断器6における容器18の外周面である絶縁筒21,金
属シールド22,ガス封着部23aの外周面に密着性の
良好なプライマ液を焼き付けて処理した上にポリウレタ
ン系のゴム樹脂25が厚さtでモールドされている。そ
して、端部は、モールド自体の電界ストレスを低下させ
るために厚さtと等しい曲率半径tになっている。この
モールド厚さtは、電界ストレスの最も高い電界集中部
としてのガス封着部23aだけでなく容器18の全体を
ゴム樹脂25で覆うことにより電界集中が緩和されるよ
うにしたものであり、モールドした部分は対地間あるい
は相間の電位の距離当たりの耐電圧に対して、電位分担
する電位以上の貫通破壊耐電圧があるように考慮されて
いる。
【0009】従来の真空遮断器の電位分布図を示す図1
0(a)のように、従来は電界ストレスEは容器18に
おける端部のガス封着部23aのエッジ部A,Bに集中
することがわかっている。
【0010】これに対し、図1の真空遮断器の電位分布
図を図2に示す。図のように容器18におけるガス封着
部23aのエッジ部A,Bの電界ストレスは、ゴム樹脂
25に覆われていることから、従来に比べて約50%低
下する。また、モールド沿面に関しても電界ストレスを
従来より40%低下させることが可能であり、真空遮断
器部分の低電界設計が可能である。ただし、この場合、
モールドは低誘電率となる非誘電率値(3.5〜4.
0)の範囲の樹脂を使用するものとする。
【0011】ウレタン系のゴム樹脂は樹脂色が半透明で
あり、絶縁筒としてガラス等の透明材料を用いることに
より、容器の内部を確認することができる。また、ウレ
タン系のゴム樹脂を用いるので、真空遮断器自体の歪み
や加速度が低減される。 (b)実施の形態2 次に、実施の形態2について説明する。この実施の形態
は、図3に示すように前記ゴム樹脂25を金属シールド
22,ガス封着部23aと対応する電界ストレスの高い
部分の外周面のみに実施の形態1と同様にしてモールド
し、更にその上をFRP26で被ったものであり、ガス
封着部23aを被う部分の高さ寸法Hは容器18内の電
極19a,20aの外径寸法Dの70%の大きさに設定
されている。
【0012】斯かるガス絶縁開閉装置においては、真空
遮断器6が開のときの電位分布図が図3のようになる。
ここで、19aは固定電極、20aは可動電極である。
従来の真空遮断器の開のときの電位分布図である図10
(b)と比較すると、電極表面及びゴム樹脂25等でモ
ールドした部分の表面の電界ストレスは約50%低下す
る。 (c)実施の形態3 次に、実施の形態3について説明する。図4に示すよう
に、金属シールド22,ガス封着部23aを囲繞するよ
うにしてシールド電極26,27が設けられている。
【0013】シールド電極26は、断面形状の上下が対
称で外側が略半円形状であり、曲率半径はR10となっ
ている。シールド電極27はガス封着部23aのエッジ
部A,Bの電界緩和を図るために設けられる略楕円形状
であり、内側の曲率半径がR6,R3であるのに対し、
外側の曲率半径はR10になっている。これらのシール
ド電極26,27は半割れのリング状に形成したのちに
金属シールド22,ガス封着部23aに装着して溶接結
合される。
【0014】斯かるガス絶縁開閉装置においては、真空
遮断器6が開のときの電位分布が図5のようになる。こ
のとき、従来の電界ストレスに比べて電極表面の電界ス
トレスは35%低下する。 (d)実施の形態4 最後に、実施の形態4について説明する。図6に示すよ
うに、実施の形態3における図4のシールド電極27に
代えてモールド部28が容器18の上下に設けられてい
る。モールド部28はポリウレタン系のゴム樹脂あるい
はエポキシ樹脂系により形成したものであり、ガス封着
部23aと対向する部分には凹部28aが形成されてい
る。そして、モールド部28の内周面には、シールド効
果を生じるようにするため、導電塗料29が約25μm
の厚さに塗布されて導電膜を形成している。
【0015】斯かるガス絶縁開閉装置においては、真空
遮断器6が開のときの電位分布が図7のようになる。そ
して、従来の電界ストレスに比べて電極表面の電界スト
レスは約60%低下する。
【0016】なお、実施の形態4では容器18の上下の
ガス封着部23aにのみモールド部28を設けたが、中
間部の金属シールド22にもモールド部28を設けるよ
うにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上の説明からわかるように、請求項
1,2に係るガス絶縁開閉装置によれば容器の外周面の
電界集中部をウレタン系のゴム樹脂で被ったので、電界
集中部での電界集中が緩和される。従って、真空遮断器
の外径寸法を縮小化することが可能であり、それによっ
て相間及び対地間の絶縁距離を小さくしてガス絶縁開閉
装置を小形化できる。また、ゴム樹脂を用いるので、容
器が振動に対して保護される。
【0018】請求項2に係るガス絶縁開閉装置によれば
ゴム樹脂で被う範囲が少ないので、ガス絶縁開閉装置の
製造コストが少なくてすむ。
【0019】請求項3に係るガス絶縁開閉装置によれば
エッジを有する電界集中部にシールド電極を被せてシー
ルド電極の滑らかな外表面を露出させるので、電界集中
が緩和され、前記のようにガス絶縁開閉装置を小形化で
きる。
【0020】請求項4に係るガス絶縁開閉装置によれば
エッジを有する電界集中部に樹脂モールドを設け、電界
集中部と対向する部分に導電膜を形成したので、電界集
中が緩和され、前記のようにガス絶縁開閉装置が小形化
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるガス絶縁開閉装置の実施の形態1
における真空遮断器の構成図。
【図2】本発明によるガス絶縁開閉装置の実施の形態1
における真空遮断器の電位分布図。
【図3】本発明によるガス絶縁開閉装置の実施の形態2
における真空遮断器の要部の構成及び電位分布図。
【図4】本発明によるガス絶縁開閉装置の実施の形態3
における真空遮断器の構成図。
【図5】本発明によるガス絶縁開閉装置の実施の形態3
における真空遮断器の電位分布図。
【図6】本発明によるガス絶縁開閉装置の実施の形態4
における真空遮断器の構成図。
【図7】本発明によるガス絶縁開閉装置の実施の形態4
における真空遮断器の電位分布図。
【図8】ガス絶縁開閉装置における受電ユニットの構成
図。
【図9】従来のガス絶縁開閉装置における真空遮断器の
構成図。
【図10】従来のガス絶縁開閉装置における真空遮断器
に係り、(a)は閉のときの電位分布図、(b)は開の
ときの電位分布図。
【符号の説明】
6…真空遮断器 18…容器 22…金属シールド 23a…ガス封着部 25…ゴム樹脂 26,27…シールド電極 28…モールド部 28a…凹部 29…導電塗料

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の内部に一対の電極が接触・離反可
    能に設けられ、容器の外周面には電界が集中する電界集
    中部が存在する真空遮断器が収容されたガス絶縁開閉装
    置において、 前記容器の外周面をウレタン系のゴム樹脂で被ったこと
    を特徴とするガス絶縁開閉装置。
  2. 【請求項2】 前記電界集中部のみをウレタン系のゴム
    樹脂で被うようにした請求項1に記載のガス絶縁開閉装
    置。
  3. 【請求項3】 容器の内部に一対の電極が接触・離反可
    能に設けられ、容器の外周面には電界が集中する電界集
    中部が存在する真空遮断器が収容されたガス絶縁開閉装
    置において、 前記電界集中部にシールド電極を被せ、当該シールド電
    極の外周面は電界集中が緩和される形状にしたことを特
    徴とするガス絶縁開閉装置。
  4. 【請求項4】 容器の内部に一対の電極が接触・離反可
    能に設けられ、容器の外周面には電界が集中する電界集
    中部が存在する真空遮断器が収容されたガス絶縁開閉装
    置において、 前記電界集中部に樹脂モールドを形成するとともに当該
    樹脂モールドと前記電界集中部との間に空間を形成し、
    樹脂モールドにおける電界集中部と対向する部分には導
    電膜を形成したことを特徴とするガス絶縁開閉装置。
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