JP2001142967A - 福祉情報提供方法及びその実施装置並びにその処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

福祉情報提供方法及びその実施装置並びにその処理プログラムを記録した記録媒体

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JP2001142967A
JP2001142967A JP32651099A JP32651099A JP2001142967A JP 2001142967 A JP2001142967 A JP 2001142967A JP 32651099 A JP32651099 A JP 32651099A JP 32651099 A JP32651099 A JP 32651099A JP 2001142967 A JP2001142967 A JP 2001142967A
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plan
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Yumiko Iwasaki
裕美子 岩▲崎▼
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受給者へ提供される介護サービスの質を向上
させることが可能な技術を提供する。 【解決手段】 ケアプランや福祉人材情報に関するデー
タを蓄積して提供する福祉情報提供方法であって、ケア
マネジャーによって策定されたケアプランを登録するス
テップと、前記ケアプランに従って介護サービスが提供
された受給者の経過情報を登録するステップと、前記経
過情報により当該ケアプランの有効性を評価してケアマ
ネジャーのランク付けを行うステップと、前記ランク付
けの結果を福祉人材情報として提供するステップとを有
するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は福祉人材情報やケア
プラン情報を提供する福祉情報提供システムに関し、特
にケアプランを評価分析して得られた福祉人材情報を蓄
積し、医療情報提供サービスの一部として福祉人材情報
やケアプラン情報を提供する福祉情報提供システムに適
用して有効な技術に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、顧客に情報を提供する情報提供サ
ービスの一つとして医療情報提供サービスがある。この
医療情報提供サービスでは、顧客からのメール相談に応
えるほか、医療機関情報データベース（ＤＢ）を活用し
た病院検索サービスを提供している。
【０００３】一方、自分自身や身近な人に介護が必要に
なったときに安心して介護を受けられる様にしたり、介
護をする人の負担をできるだけ軽減できる様に、介護に
かかる費用を社会全体で公平に賄う制度として介護保険
制度が考えられており、この介護保険制度では、要介護
の認定を受けた受給者が実際に介護サービスを受けるに
あたって、保険給付額の範囲内で個々のニーズや状態に
即したサービスが適切かつ効果的に提供される様な仕組
が制度化されている。要介護認定を受けた受給者は、専
門家である介護支援専門員（ケアマネジャー）に依頼し
て、どの様なサービスをどの範囲で受けるのが良いのか
というケアプランを作成してもらうだけでなく、作成さ
れたケアプランに基づく介護サービスの提供が確保でき
る様に、介護サービス事業者等との連絡調整や施設の紹
介等も行ってもらうことができる。
【０００４】この介護保険制度導入を控えた現在、前記
医療情報提供サービスの様な情報提供サービスでは、前
記の様な医療情報に加え、福祉事業者によるサービス内
容や施設の概要等を利用者側へ提供してゆくことが求め
られる。また、福祉事業者側にとっては、要介護状態に
応じて必要なサービスをコーディネートしてケアプラン
を作成するケアマネジャーを確保することが急務であ
り、そのためにはより高い専門性を備えた人材の情報を
いち早く入手することが重要であるが、現在市場の黎明
期ということもあり、ケアマネジャーの評価規準は有資
格であるか否かという点のみに集中しがちである。
【０００５】ケアマネジャーの業務を支援し、有能なケ
アマネジャーの不足に対応し、また、能力の低いケアマ
ネジャーにとっては評価結果の質を一定水準に保ち、ま
た、能力の高いケアマネジャーにとっては評価時間短縮
を図ることができる介護サービス計画支援装置について
は特開平１１−５３４５５号公報に記載されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の情報提供サ
ービスでは、より高い専門性を備えたケアマネジャーの
情報を示す福祉人材情報が提供されていない為、優秀な
ケアマネジャーにケアプランの作成を依頼したり、高い
専門性を備えたケアマネジャーを採用したりすることが
困難であり、受給者へ提供される介護サービスの質を向
上させることが難しいという問題がある。
【０００７】また前記従来の情報提供サービスでは、受
給者のケースに応じた種々のケアプランの雛型や参考事
例を示すケアプラン情報が提供されていない為、ケアプ
ランの策定が困難なケースの場合、受給者にケースに応
じたケアプランを策定することができないという問題が
ある。
【０００８】前記従来の介護サービス計画支援装置で
は、当初の予定通り実施されているかどうかを定量的に
示すサービス提供の達成度と、要援護者の主観量である
サービスそのものの満足度により、達成度や満足度の低
いサービス提供者を除外し、サービスの質と満足感を向
上させる為、ケアプランの内容が適切であったかを客観
的に評価することが困難になるという問題がある。
【０００９】本発明の目的は上記問題を解決し、受給者
へ提供される介護サービスの質を向上させることが可能
な技術を提供することにある。
【００１０】本発明の他の目的はケアプランの策定を支
援することが可能な技術を提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケアプランや
福祉人材情報に関するデータを蓄積して提供する福祉情
報提供システムであって、受給者の経過情報によりケア
プランの有効性を評価して得られたケアマネジャーのラ
ンク付けの結果を福祉人材情報として提供するものであ
る。
【００１２】本発明の福祉情報提供システムでは、まず
ケアマネジャーによって策定されたケアプランと、その
ケアプランに従って介護サービスが提供された受給者の
経過情報を福祉データバンク装置のケアプランＤＢへ登
録する。
【００１３】次に、前記経過情報により当該ケアプラン
の有効性を評価してケアマネジャーのランク付けを行っ
てケアマネジャーＤＢへ登録し、そのランク付けの結果
を福祉人材情報として福祉事業者側装置へ提供する。
【００１４】以上の様に本発明の福祉情報提供システム
によれば、受給者の経過情報によりケアプランの有効性
を評価して福祉人材情報を提供するので、受給者へ提供
される介護サービスの質を向上させることが可能であ
る。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下にケアプランや福祉人材情報
に関するデータを蓄積して提供する一実施形態の福祉情
報提供システムについて説明する。
【００１６】図１は本実施形態の福祉情報提供システム
の概略構成を示す図である。図１に示す様に本実施形態
の福祉情報提供システム１００は、医療情報提供システ
ム１０１と、ケアマネジャー側装置１０２と、福祉デー
タバンク装置１０３と、福祉事業者側装置１０４とを有
している。
【００１７】医療情報提供システム１０１は、ケアマネ
ジャー側装置１０２及び福祉事業者側装置１０４と福祉
データバンク装置１０３とを接続し、ケアプランや福祉
人材情報等を中継するシステムである。ケアマネジャー
側装置１０２は、ケアマネジャーによって策定されたケ
アプランや受給者の経過情報の登録を依頼したり、ケア
プランの類似例を照会するケアマネジャー側の装置であ
る。
【００１８】福祉データバンク装置１０３は、ケアマネ
ジャー側装置１０２からのケアプランや受給者の経過情
報を登録し、ケアマネジャーのランク付けを行って福祉
人材情報として提供する装置である。福祉事業者側装置
１０４は、福祉データバンク装置１０３に登録されてい
る福祉人材情報やケアプランの類似例を照会する介護サ
ービス事業者側の装置である。
【００１９】図２は本実施形態のケアマネジャー側装置
１０２の概略構成を示す図である。図２に示す様に本実
施形態のケアマネジャー側装置１０２は、ＣＰＵ２０１
と、メモリ２０２と、磁気ディスク装置２０３と、キー
ボード装置２０４と、ディスプレイ装置２０５と、ＣＤ
−ＲＯＭ装置２０６とを有している。
【００２０】ＣＰＵ２０１は、ケアマネジャー側装置１
０２全体の動作を制御する装置である。メモリ２０２
は、ケアマネジャー側装置１０２全体の動作を制御する
際にその為の各種処理プログラムやデータをロードする
記憶装置である。
【００２１】磁気ディスク装置２０３は、前記各種処理
プログラムやケアプラン等のデータを格納する記憶装置
である。キーボード装置２０４は、ケアプランや経過情
報の登録依頼及びケアプラン照会を指示する実行指示等
を入力する装置である。
【００２２】ディスプレイ装置２０５は、ケアプランや
経過情報の登録依頼及びケアプラン照会を行う為のメッ
セージ等を表示する装置である。ＣＤ−ＲＯＭ装置２０
６は、前記各種プログラムを記録したＣＤ−ＲＯＭの内
容を読み出す装置である。
【００２３】またケアマネジャー側装置１０２は、ケア
プラン登録依頼処理部２１０と、経過情報登録依頼処理
部２１１と、ケアプラン照会処理部２１２とを有してい
る。
【００２４】ケアプラン登録依頼処理部２１０は、ケア
マネジャーによって策定されたケアプランの登録を福祉
データバンク装置１０３へ依頼する処理部である。経過
情報登録依頼処理部２１１は、前記ケアプランに従って
介護サービスが提供された受給者の経過情報の登録を福
祉データバンク装置１０３へ依頼する処理部である。ケ
アプラン照会処理部２１２は、ケアプラン策定の困難な
ケース等、福祉データバンク装置１０３に登録されてい
るケアプラン中の類似例を照会する処理部である。
【００２５】ケアマネジャー側装置１０２をケアプラン
登録依頼処理部２１０、経過情報登録依頼処理部２１１
及びケアプラン照会処理部２１２として機能させる為の
プログラムは、ＣＤ−ＲＯＭ等の記録媒体に記録され磁
気ディスク等に格納された後、メモリにロードされて実
行されるものとする。なお前記プログラムを記録する記
録媒体はＣＤ−ＲＯＭ以外の他の記録媒体でも良い。
【００２６】図３は本実施形態の福祉データバンク装置
１０３の概略構成を示す図である。図３に示す様に本実
施形態の福祉データバンク装置１０３は、ＣＰＵ３０１
と、メモリ３０２と、磁気ディスク装置３０３と、キー
ボード装置３０４と、ディスプレイ装置３０５と、ＣＤ
−ＲＯＭ装置３０６と、ケアプランＤＢ３０７と、ケア
マネジャーＤＢ３０８とを有している。
【００２７】ＣＰＵ３０１は、福祉データバンク装置１
０３全体の動作を制御する装置である。メモリ３０２
は、福祉データバンク装置１０３全体の動作を制御する
際にその為の各種処理プログラムやデータをロードする
記憶装置である。
【００２８】磁気ディスク装置３０３は、前記各種処理
プログラムやケアプラン及び福祉人材情報等のデータを
格納する記憶装置である。キーボード装置３０４は、ケ
アプランや経過情報の登録及び福祉人材情報やケアプラ
ンの提供を行う為の操作指示等を入力する装置である。
【００２９】ディスプレイ装置３０５は、ケアプランや
経過情報の登録及び福祉人材情報やケアプランの提供を
行う為のメッセージ等を表示する装置である。ＣＤ−Ｒ
ＯＭ装置３０６は、前記各種プログラムを記録したＣＤ
−ＲＯＭの内容を読み出す装置である。
【００３０】ケアプランＤＢ３０７は、ケアマネジャー
によって策定されたケアプランや、そのケアプランに従
って介護サービスが提供された受給者の経過情報を登録
するデータベースである。ケアマネジャーＤＢ３０８
は、前記経過情報により行われたケアプランの有効性の
評価によって得られたケアマネジャーのランク付け結果
を福祉人材情報として登録するデータベースである。
【００３１】また福祉データバンク装置１０３は、ケア
プラン登録処理部３１０と、経過情報登録処理部３１１
と、ケアプラン評価処理部３１２と、福祉人材情報提供
処理部３１３と、ケアプラン提供処理部３１４とを有し
ている。
【００３２】ケアプラン登録処理部３１０は、ケアマネ
ジャーによって策定されたケアプランをケアマネジャー
側装置１０２から受け取って、ケアプランＤＢ３０７へ
登録し、受給者のケーススタディ別にケアプランを分類
して蓄積する処理部である。
【００３３】経過情報登録処理部３１１は、前記ケアプ
ランに従って介護サービスが提供された受給者の経過情
報をケアマネジャー側装置１０２や受給者または受給者
の家族等から受け取ってケアプランＤＢ３０７へ登録す
る処理部である。
【００３４】ケアプラン評価処理部３１２は、前記経過
情報により当該ケアプランの有効性を評価し、ケアマネ
ジャーのランク付けを行ってケアマネジャーＤＢ３０８
へ登録する処理部である。福祉人材情報提供処理部３１
３は、前記ランク付けの結果を福祉人材情報として福祉
事業者側装置１０４へ提供する処理部である。
【００３５】ケアプラン提供処理部３１４は、前記ケー
ススタディ別に分類されたケアプランについて、ケアプ
ラン中の受給者の個人情報を保護する処理を行った後、
ケアプランの雛型や参考事例としてケアマネジャー側装
置１０２や福祉事業者側装置１０４へ提供する処理部で
ある。
【００３６】福祉データバンク装置１０３をケアプラン
登録処理部３１０、経過情報登録処理部３１１、ケアプ
ラン評価処理部３１２、福祉人材情報提供処理部３１３
及びケアプラン提供処理部３１４として機能させる為の
プログラムは、ＣＤ−ＲＯＭ等の記録媒体に記録され磁
気ディスク等に格納された後、メモリにロードされて実
行されるものとする。なお前記プログラムを記録する記
録媒体はＣＤ−ＲＯＭ以外の他の記録媒体でも良い。
【００３７】図４は本実施形態の福祉事業者側装置１０
４の概略構成を示す図である。図４に示す様に本実施形
態の福祉事業者側装置１０４は、ＣＰＵ４０１と、メモ
リ４０２と、磁気ディスク装置４０３と、キーボード装
置４０４と、ディスプレイ装置４０５と、ＣＤ−ＲＯＭ
装置４０６とを有している。
【００３８】ＣＰＵ４０１は、福祉事業者側装置１０４
全体の動作を制御する装置である。メモリ４０２は、福
祉事業者側装置１０４全体の動作を制御する際にその為
の各種処理プログラムやデータをロードする記憶装置で
ある。
【００３９】磁気ディスク装置４０３は、前記各種処理
プログラムやデータを格納する記憶装置である。キーボ
ード装置４０４は、福祉人材情報やケアプランの照会を
指示する実行指示等を入力する装置である。ディスプレ
イ装置４０５は、福祉人材情報やケアプランの照会を行
う為のメッセージ等を表示する装置である。ＣＤ−ＲＯ
Ｍ装置４０６は、前記各種プログラムを記録したＣＤ−
ＲＯＭの内容を読み出す装置である。
【００４０】また福祉事業者側装置１０４は、福祉人材
情報照会処理部４１０と、ケアプラン照会処理部４１１
とを有している。
【００４１】福祉人材情報照会処理部４１０は、福祉デ
ータバンク装置１０３に登録されている福祉人材情報を
照会し、より専門性の高い人材の情報を表示する処理部
である。ケアプラン照会処理部４１１は、ケアプラン策
定の困難なケース等、福祉データバンク装置１０３に登
録されているケアプラン中の類似例を照会する処理部で
ある。
【００４２】福祉事業者側装置１０４を福祉人材情報照
会処理部４１０及びケアプラン照会処理部４１１として
機能させる為のプログラムは、ＣＤ−ＲＯＭ等の記録媒
体に記録され磁気ディスク等に格納された後、メモリに
ロードされて実行されるものとする。なお前記プログラ
ムを記録する記録媒体はＣＤ−ＲＯＭ以外の他の記録媒
体でも良い。
【００４３】以下、本実施形態の福祉情報提供システム
１００の処理手順について説明する。
【００４４】図５は本実施形態のケアプラン登録処理の
処理手順を示すフローチャートである。図５では、ケア
マネジャーによって策定されたケアプランをケアマネジ
ャー側装置１０２から受け取って、福祉データバンク装
置１０３のケアプランＤＢ３０７へ登録する処理を表し
ている。
【００４５】ステップ５０１でケアマネジャー側装置１
０２のケアプラン登録依頼処理部２１０は、ケアプラン
の登録を支援する為のＧＵＩ(Graphical User Interfac
e)を表示する。ケアマネジャーは、受給者へ提供する介
護サービスの内容を決定し、ケアプラン情報としてケア
マネジャー側装置１０２に入力し、ケアプランの登録を
指示する。
【００４６】図６は本実施形態のケアプラン情報の登録
内容例を示す図である。図６に示す様にケアマネジャー
が福祉データバンク装置１０３へ登録するケアプラン情
報は、(1)ケアマネジャーの職歴等、一般の履歴書に相当
するケアマネジャー自身の情報、(2)受給者自身の情
報、(3)策定したケアプラン内容を含んでいる。
【００４７】ステップ５０２でケアプラン登録依頼処理
部２１０は、医療情報提供システム１０１と接続し、前
記入力されたケアプラン登録指示を医療情報提供システ
ム１０１経由で福祉データバンク装置１０３へ送って、
ケアプランの登録を福祉データバンク装置１０３へ依頼
する。
【００４８】ステップ５０３で福祉データバンク装置１
０３のケアプラン登録処理部３１０は、ケアマネジャー
から送られたケアプラン情報を医療情報提供システム１
０１経由でケアマネジャー側装置１０２から受け取っ
て、磁気ディスク装置３０３のケアプランＤＢ３０７へ
登録する。
【００４９】次にステップ５０４でケアプラン登録処理
部３１０は、前記ケアプランＤＢ３０７へ登録したケア
プランを受給者のケーススタディ別に分類する。例えば
受給者の年齢、性別、家族構成及び居住地域等や、寝返
り、移動、摂食、排泄、着脱、入浴等、要介護度を含む
要介護状態で分類して各種ケースを設定し、そのケース
毎にケアプランを分類しておく。
【００５０】図７は本実施形態の経過情報登録処理の処
理手順を示すフローチャートである。図７では、ケアプ
ランに従って介護サービスが提供された受給者の経過情
報をケアマネジャー側装置１０２から受け取って福祉デ
ータバンク装置１０３のケアプランＤＢ３０７へ登録す
る処理を表している。なお受給者の経過情報を受給者ま
たは受給者の家族等から受け取るものとしても良い。
【００５１】ステップ７０１でケアマネジャー側装置１
０２の経過情報登録依頼処理部２１１は、経過情報の登
録を支援する為のＧＵＩを表示する。ケアマネジャー
は、自身が策定したケアプランに従って介護サービスが
提供された受給者の経過情報をケアマネジャー側装置１
０２に入力し、経過情報の登録を指示する。
【００５２】ステップ７０２で経過情報登録依頼処理部
２１１は、医療情報提供システム１０１と接続し、前記
入力された経過情報の登録指示を医療情報提供システム
１０１経由で福祉データバンク装置１０３へ送って、経
過情報の登録を福祉データバンク装置１０３へ依頼す
る。
【００５３】ステップ７０３で福祉データバンク装置１
０３の経過情報登録処理部３１１は、受給者の経過情報
を医療情報提供システム１０１経由でケアマネジャー側
装置１０２から受け取って、磁気ディスク装置３０３の
ケアプランＤＢ３０７へ登録する。
【００５４】図８は本実施形態の経過情報の登録内容例
を示す図である。図８に示す様にケアマネジャーが福祉
データバンク装置１０３のケアプランＤＢ３０７へ登録
する経過情報は、そのケアマネジャーが策定したケアプ
ランにより介護サービスを受けている受給者のその後の
経過を示す情報として、歩行状態や食事介助の状態等の
心身状況や要介護度等の情報を含んでいる。なお、受給
者や受給者の家族によるケアプランに対する評価を経過
情報に含めても良い。
【００５５】図９は本実施形態のケアプラン評価処理の
処理手順を示すフローチャートである。図９では、経過
情報により当該ケアプランの有効性を評価し、ケアマネ
ジャーのランク付けを行ってケアマネジャーＤＢ３０８
へ登録する処理を表している。
【００５６】ステップ９０１で福祉データバンク装置１
０３のケアプラン評価処理部３１２は、磁気ディスク装
置３０３のケアプランＤＢ３０７に格納されているケア
プランを参照し、そのケアプランに従って介護サービス
が提供された受給者の介護サービス開始前の心身状況と
介護サービス開始後の経過情報をケアプランＤＢ３０７
から読み出す。
【００５７】ステップ９０２では、ステップ９０１で読
み出した受給者の介護サービス開始前の心身状況と介護
サービス開始後の経過情報とを各経過情報項目毎に比較
し、その改善度合いに応じて改善度を各経過情報項目毎
に設定してケアプランＤＢ３０７へ格納する。例えば各
経過情報項目を比較し、心身状態が改善した場合には
「＋１」、変化がない場合には「０」、悪化した場合に
は「−１」等の改善度を設定する。
【００５８】ステップ９０３では、当該ケアプランを策
定したケアマネジャーの合計改善度をケアマネジャーＤ
Ｂ３０８から読み出し、前記設定した各経過情報項目毎
の改善度を加算してケアマネジャーＤＢ３０８へ格納す
る。ここで、ケアマネジャーＤＢ３０８中のケアマネジ
ャーの合計改善度は、処理開始時に初期化されているも
のとするが、処理開始時に初期化せずに累積値を用いて
も良い。
【００５９】ステップ９０４では、全てのケアプランに
対する経過情報について改善度の設定を終了したかどう
かを調べ、終了していない場合にはステップ９０１に戻
って次のケアプランを評価の対象として処理を行い、終
了した場合にはステップ９０５へ進む。
【００６０】ステップ９０５では、磁気ディスク装置３
０３のケアマネジャーＤＢ３０８に格納した合計改善度
を参照し、各ケアマネジャーのランク付けを行って福祉
人材情報としてケアマネジャーＤＢ３０８へ登録する。
【００６１】図１０は本実施形態のケアプラン評価の一
例を示す図である。図１０に示す様に福祉データバンク
装置１０３のケアプランＤＢ３０７へ登録された経過情
報に改善度を設定し、当該ケアプランを策定したケアマ
ネジャーの合計改善度を基に各ケアマネジャーのランク
付けを行って福祉人材情報としてケアマネジャーＤＢ３
０８へ登録する。
【００６２】図１１は本実施形態の福祉人材情報提供処
理の処理手順を示すフローチャートである。
【００６３】図１１は本実施形態の福祉人材情報提供処
理の処理手順を示すフローチャートである。図１１で
は、福祉事業者がケアマネジャーを採用する際等、福祉
データバンク装置１０３に登録されているケアマネジャ
ーの情報を照会する処理を表している。
【００６４】ステップ１１０１で福祉事業者側装置１０
４の福祉人材情報照会処理部４１０は、福祉人材情報の
照会を支援する為のＧＵＩを表示する。福祉事業者の管
理者は、照会しようとする福祉人材情報の関連キーワー
ドとして年齢、経験年数や地域等を福祉事業者側装置１
０４に入力し、福祉人材情報の照会を指示する。
【００６５】ステップ１１０２で福祉人材情報照会処理
部４１０は、医療情報提供システム１０１と接続し、前
記入力された福祉人材情報照会指示を医療情報提供シス
テム１０１経由で福祉データバンク装置１０３へ送っ
て、福祉人材情報の照会を福祉データバンク装置１０３
へ依頼する。
【００６６】ステップ１１０３で福祉データバンク装置
１０３の福祉人材情報提供処理部３１３は、福祉事業者
側装置１０４から送られた関連キーワードを用いてケア
マネジャーＤＢ３０８を検索し、検索結果をランクの高
い順でソーティングして福祉人材情報として福祉事業者
側装置１０４へ提供する。
【００６７】ステップ１１０４で福祉事業者側装置１０
４の福祉人材情報照会処理部４１０は、福祉データバン
ク装置１０３から提供された福祉人材情報をディスプレ
イ装置３０５へ表示する。福祉事業者の管理者は、ディ
スプレイ装置３０５へ表示された福祉人材情報を参照
し、より専門性の高い人材を獲得する際の参考とする。
【００６８】図１２は本実施形態のケアプラン提供処理
の処理手順を示すフローチャートである。図１２では、
ケアプラン策定の困難なケースについて、福祉データバ
ンク装置１０３に登録されているケアプラン中の類似例
をケアマネジャーが照会する処理を表している。なお福
祉事業者側装置１０４のケアプラン照会処理部４１１に
より福祉事業者がケアプランを照会する等、ケアマネジ
ャー以外の者がケアプランを照会するものとしても良
い。
【００６９】ステップ１２０１でケアマネジャー側装置
１０２のケアプラン照会処理部２１２は、ケアプランの
照会を支援する為のＧＵＩを表示する。ケアマネジャー
は、照会しようとするケアプランの関連キーワードをケ
アマネジャー側装置１０２に入力し、ケアプランの照会
を指示する。例えば、ケアプランがケアプランＤＢ３０
７へ登録された際に、受給者の年齢、性別、家族構成及
び居住地域等や要介護状態を分類したケースが設定され
ているので、そのケースを示すケース番号を関連キーワ
ードとして指定したり、また受給者の年齢、性別、家族
構成及び居住地域等や要介護状態を具体的に関連キーワ
ードとして入力する。
【００７０】ステップ１２０２でケアプラン照会処理部
２１２は、医療情報提供システム１０１と接続し、前記
入力されたケアプラン照会指示を医療情報提供システム
１０１経由で福祉データバンク装置１０３へ送って、ケ
アプランの照会を福祉データバンク装置１０３へ依頼す
る。
【００７１】ステップ１２０３で福祉データバンク装置
１０３のケアプラン提供処理部３１４は、福祉事業者側
装置１０４から送られた関連キーワードを用いてケアプ
ランＤＢ３０７を検索し、検索結果をケアプラン毎の合
計改善度の高い順でソーティングしてケアマネジャー側
装置１０２へ提供する。
【００７２】ステップ１２０４でケアマネジャー側装置
１０２のケアプラン照会処理部２１２は、福祉データバ
ンク装置１０３から提供されたケアプランをディスプレ
イ装置２０５へ表示する。ケアマネジャーは、ディスプ
レイ装置２０５へ表示されたケアプランを参照し、ケア
プラン策定の困難なケースの類似例について検討する場
合等、ケアプランを策定する際の参考とする。
【００７３】ここで、福祉データバンク装置１０３のケ
アプラン提供処理部３１４は、提供するケアプラン中の
受給者の氏名や住所等の個人情報に網掛け等の表示を行
うマスク処理を施し、それらの個人情報がケアマネジャ
ー側装置１０２のディスプレイ装置２０５へ表示される
のを抑止して、ケアプラン中の受給者の個人情報を保護
するものとする。なお、ケアマネジャー側装置１０２の
ケアプラン照会処理部２１２で受給者の個人情報を保護
するものとしても良い。
【００７４】前記の様に本実施形態では、受給者の経過
情報によりケアプランの有効性を評価して福祉人材情報
を提供するので、ケアプランの内容が適切であったかを
客観的に評価することが可能であり、福祉事業者は、提
供された福祉人材情報を照会してより専門性を有した人
材の獲得を行うことにより、他社に先駆けた質の高い介
護サービスの提供を図ることが可能である。
【００７５】また、福祉データバンク装置１０３では、
受給者のケーススタディ別に最適と考えられるケアプラ
ンのパターンを蓄積してケアプラン内容そのもののＤＢ
化を図ることが可能であり、ケアプランＤＢ３０７の内
容は、キーワードによる検索を通じ、ケアマネジャー等
へケアプランの雛型や参考事例として提供することがで
きる。
【００７６】ケアマネジャーは、策定したケアプランを
福祉データバンク装置１０３に登録することにより、自
身の専門能力を福祉事業者等ヘアピールすることが可能
であり、またケアプラン策定の困難なケースの場合、ケ
アプランＤＢ３０７から類似例を照会することもでき
る。
【００７７】以上説明した様に本実施形態の福祉情報提
供システムによれば、受給者の経過情報によりケアプラ
ンの有効性を評価して福祉人材情報を提供するので、受
給者へ提供される介護サービスの質を向上させることが
可能である。
【００７８】また本実施形態の福祉情報提供システムに
よれば、ケーススタディ別に分類されたケアプランをケ
アプランの雛型や参考事例として提供するので、ケアプ
ランの策定を支援することが可能である。
【００７９】
【発明の効果】本発明によれば受給者の経過情報により
ケアプランの有効性を評価して福祉人材情報を提供する
ので、受給者へ提供される介護サービスの質を向上させ
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本実施形態の福祉情報提供システムの概略構成
を示す図である。
【図２】本実施形態のケアマネジャー側装置１０２の概
略構成を示す図である。
【図３】本実施形態の福祉データバンク装置１０３の概
略構成を示す図である。
【図４】本実施形態の福祉事業者側装置１０４の概略構
成を示す図である。
【図５】本実施形態のケアプラン登録処理の処理手順を
示すフローチャートである。
【図６】本実施形態のケアプラン情報の登録内容例を示
す図である。
【図７】本実施形態の経過情報登録処理の処理手順を示
すフローチャートである。
【図８】本実施形態の経過情報の登録内容例を示す図で
ある。
【図９】本実施形態のケアプラン評価処理の処理手順を
示すフローチャートである。
【図１０】本実施形態のケアプラン評価の一例を示す図
である。
【図１１】本実施形態の福祉人材情報提供処理の処理手
順を示すフローチャートである。
【図１２】本実施形態のケアプラン提供処理の処理手順
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１００…福祉情報提供システム、１０１…医療情報提供
システム、１０２…ケアマネジャー側装置、１０３…福
祉データバンク装置、１０４…福祉事業者側装置、２０
１…ＣＰＵ、２０２…メモリ、２０３…磁気ディスク装
置、２０４…キーボード装置、２０５…ディスプレイ装
置、２０６…ＣＤ−ＲＯＭ装置、２１０…ケアプラン登
録依頼処理部、２１１…経過情報登録依頼処理部、２１
２…ケアプラン照会処理部、３０１…ＣＰＵ、３０２…
メモリ、３０３…磁気ディスク装置、３０４…キーボー
ド装置、３０５…ディスプレイ装置、３０６…ＣＤ−Ｒ
ＯＭ装置、３０７…ケアプランＤＢ、３０８…ケアマネ
ジャーＤＢ、３１０…ケアプラン登録処理部、３１１…
経過情報登録処理部、３１２…ケアプラン評価処理部、
３１３…福祉人材情報提供処理部、３１４…ケアプラン
提供処理部、４０１…ＣＰＵ、４０２…メモリ、４０３
…磁気ディスク装置、４０４…キーボード装置、４０５
…ディスプレイ装置、４０６…ＣＤ−ＲＯＭ装置、４１
０…福祉人材情報照会処理部、４１１…ケアプラン照会
処理部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ケアプランや福祉人材情報に関するデー
    タを蓄積して提供する福祉情報提供方法であって、 ケアマネジャーによって策定されたケアプランを登録す
    るステップと、前記ケアプランに従って介護サービスが
    提供された受給者の経過情報を登録するステップと、前
    記経過情報により当該ケアプランの有効性を評価してケ
    アマネジャーのランク付けを行うステップと、前記ラン
    ク付けの結果を福祉人材情報として提供するステップと
    を有することを特徴とする福祉情報提供方法。
  2. 【請求項２】 ケアプランや福祉人材情報に関するデー
    タを蓄積して提供する福祉情報提供方法であって、 ケアマネジャーによって策定されたケアプランを登録
    し、受給者のケーススタディ別にケアプランを分類して
    蓄積するステップと、前記ケーススタディ別に分類され
    たケアプランをケアプランの雛型や参考事例としてケア
    マネジャーや福祉事業者へ提供するステップとを有する
    ことを特徴とする福祉情報提供方法。
  3. 【請求項３】 前記ケアプラン中の受給者の個人情報を
    保護するステップを有することを特徴とする請求項１ま
    たは請求項２のいずれかに記載された福祉情報提供方
    法。
  4. 【請求項４】 ケアプランや福祉人材情報に関するデー
    タを蓄積して提供する福祉情報提供システムであって、 ケアマネジャーによって策定されたケアプランを登録す
    るケアプラン登録処理部と、前記ケアプランに従って介
    護サービスが提供された受給者の経過情報を登録する経
    過情報登録処理部と、前記経過情報により当該ケアプラ
    ンの有効性を評価してケアマネジャーのランク付けを行
    うケアプラン評価処理部と、前記ランク付けの結果を福
    祉人材情報として提供する福祉人材情報提供処理部とを
    備えることを特徴とする福祉情報提供システム。
  5. 【請求項５】 ケアプランや福祉人材情報に関するデー
    タを蓄積して提供する福祉情報提供システムとしてコン
    ピュータを機能させるためのプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 ケアマネジャーによって策定されたケアプランを登録す
    るケアプラン登録処理部と、前記ケアプランに従って介
    護サービスが提供された受給者の経過情報を登録する経
    過情報登録処理部と、前記経過情報により当該ケアプラ
    ンの有効性を評価してケアマネジャーのランク付けを行
    うケアプラン評価処理部と、前記ランク付けの結果を福
    祉人材情報として提供する福祉人材情報提供処理部とし
    てコンピュータを機能させるためのプログラムを記録し
    たことを特徴とする記録媒体。
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