JP2001142472A - 著作権付きデータ処理方法およびその装置 - Google Patents

著作権付きデータ処理方法およびその装置

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JP2001142472A
JP2001142472A JP2000266067A JP2000266067A JP2001142472A JP 2001142472 A JP2001142472 A JP 2001142472A JP 2000266067 A JP2000266067 A JP 2000266067A JP 2000266067 A JP2000266067 A JP 2000266067A JP 2001142472 A JP2001142472 A JP 2001142472A
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JP2000266067A
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Yukie Shoda
幸恵 庄田
Masayuki Kozuka
雅之 小塚
Masanao Minami
賢尚 南
Katsumi Tokuda
克己 徳田
Yukako Otani
友佳子 大谷
Masaya Yamamoto
雅哉 山本
Mitsuhiro Inoue
光啓 井上
Noboru Hirata
昇 平田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配信された著作権付きデータを以降の処理に
適したフォーマットに辺関する。 【解決手段】 配信データ蓄積部11は、コンテンツ4
2と課金情報43とを含んだ音楽データを蓄積する。購
入処理部13は、通信により音楽データについての処理
権を取得する。データ変換部14は、処理権を取得した
音楽データから課金情報43を取り除き、内部フォーマ
ットに変換する。変換された音楽データは、内部データ
蓄積部15に蓄積される。同時に、データ変換部14
は、課金情報43から復号鍵54を抽出し、著作権管理
テーブル16に記録する。制御部17は、著作権管理テ
ーブル16を用いて統一した著作権管理を行い、再生部
18やチェックアウト/チェックイン処理部19に対し
て、変換後の音楽データを処理するように指示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、著作権で保護され
るデータを処理する方法および装置に関し、より特定的
には、ネットワークを介して配信された著作権付きデー
タを処理する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報のデジタル化が進み、画像や
音声などのマルチメディアコンテンツを含んだデジタル
著作物が多く流通している。このようなデジタル著作物
は、CD−ROMなどの記録媒体やインターネットなど
の通信手段を用いて、利用者に提供される。特に、通信
ネットワークを用いてデジタル著作物をパーソナルコン
ピュータにダウンロードする方法は、簡便な方法である
ため、今後の普及が予測される。デジタル著作物は、容
易に複製でき、複製しても特性が劣化しないという特徴
を有する。このため、デジタル著作物の著作権保護に対
する要求は、極めて高い。
【0003】デジタル著作物の著作権保護に関しては、
次のような従来技術が知られている。第1の従来技術と
して、音楽配信システムにおいて使用されているコンテ
ンツ制御方式が知られている。コンテンツ制御方式につ
いては、”音楽配信マッタナシ”、日経エレクトロニク
ス、1999年3月8日号、no.738、pp.87
−111に掲載されている。コンテンツ制御方式では、
暗号化した音楽データ(以下、ファイルAという)と、
制御情報やファイルAの復号鍵などを含んだ別のファイ
ル(以下、ファイルBという)とが、通信ネットワーク
を用いて配信される。ファイルAに含まれる音楽データ
を再生するときには、ファイルBの制御情報を参照し
て、ファイルAの再生や複製が許可されるか否かが判断
される。
【0004】図46は、第1の従来技術を用いたデータ
処理装置の構成を示すブロック図である。図46に示す
データ処理装置は、通信ネットワーク(図示せず)に接
続して使用される。配信データ蓄積部101は、インタ
ーネット、CATV(Cable TV)などの通信ネ
ットワークを用いて配信された上記ファイルAを格納す
る。著作権管理テーブル102は、通信ネットワークを
用いて配信された上記ファイルBを、ファイルAと対応
づけて格納する。購入処理部103は、課金サーバ(図
示せず)と通信を行うことにより、再生などの処理を行
う際に必要とされる処理権を購入し、購入した処理権を
著作権管理テーブル102に記録する。制御部105
は、入力部104を用いて処理命令が入力されたとき
に、著作権管理テーブル102に記録された処理権を参
照して、処理命令を実行するか否かを判断する。再生部
106は、制御部105からファイルBに含まれる復号
鍵を受け取り、ファイルAに含まれる音楽データを再生
する。
【0005】第2の従来技術として、特開平9−320
192号公報に開示された、デジタルデータを暗号化し
て不正なデータの複製を防ぐ方法が知られている。図4
7は、第2の従来技術に係る著作権保護装置の構成を示
す図である。図47に示す著作権保護装置は、ディスク
111から読み出したデジタルデータをバス114に載
せる前に暗号化することを特徴とする。すなわち、デー
タフォーマット部112は、ディスク111から読み出
したデータに、暗号化開始情報、暗号化鍵、暗号化の単
位、データの複製を許可するか否かを示す複製管理情
報、および、使用する暗号化アルゴリズムの識別情報を
付加する。暗号化部113は、鍵配送部110から提供
された暗号鍵を用いてデータを暗号化する。データは、
暗号化された状態でバス114上を流れる。復号化部1
15は、鍵配送部110から提供された復号鍵を用いて
データを復号化する。復号化されたデータは、データフ
ォーマット部116によってディスク111から読み出
されたときと同じ状態に復元され、その後、再生部11
7によって再生される。
【0006】このように第1の従来技術によれば、受信
した著作権付きデータを購入した処理権の範囲内で処理
することができ、第2の従来技術によれば、著作権付き
データを不正な複製から保護することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来技術では、受信した著作権付きデータを取り扱う
方法の詳細は明らかにされておらず、特に、データ処理
装置において著作権付きデータをいかなるフォーマット
で取り扱うかについては明らかにされていない。
【0008】例えば音楽配信システムについて言えば、
音楽データを処理するデータ処理装置は、通信ネットワ
ークを介して音楽データの配信を受け、配信された音楽
データを外部記憶媒体に複写する。データ処理装置に
は、多くの配信元から音楽データが配信される。音楽デ
ータの著作権はそれぞれの配信元に属するので、音楽デ
ータは、各配信元に固有のフォーマットを用いて配信さ
れる。また、音楽データの複写先の外部記憶媒体には、
DVD−RAMやメモリカードなど多くの種類がある。
このため、配信された音楽データを外部記憶媒体に複写
するときには、音楽データを外部記憶媒体の種類ごとに
規定されたフォーマットに変換する必要がある。
【0009】このように多くの配信元と多種の外部記憶
媒体が存在する状況において、上述した従来技術では、
著作権付きデータをいかなるフォーマットで取り扱うか
について明らかにされていないため、配信された著作権
付きデータを効率的に処理できないという問題点があっ
た。
【0010】それ故に、本発明は、通信ネットワークを
介して配信された著作権付きデータを以後の処理に適し
た内部フォーマットに変換することにより、著作権付き
データを効率的に処理するデータ処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、著作権で保護されるデータに対して、取得した
権利の範囲内で処理を実行するデータ処理装置であっ
て、少なくとも保護対象となるコンテンツデータと、コ
ンテンツデータについての課金条件を定めた課金情報と
を含んだ配信形式のデータを受信するデータ受信手段
と、課金情報に従って課金処理を行い、コンテンツデー
タに対して処理を行う際に必要とされる処理権を取得す
る権利購入手段と、権利購入手段によって取得された処
理権を蓄積する権利情報蓄積手段と、コンテンツデータ
について処理権が取得されたときに、コンテンツデータ
を含む配信形式のデータを、課金情報を除いた内部形式
のデータに変換するデータ変換手段と、データ変換手段
によって求められた内部形式のデータを蓄積するデータ
蓄積手段と、権利情報蓄積手段に蓄積された処理権の範
囲内で、データ蓄積手段に蓄積された内部形式のデータ
に対して処理を実行する処理実行手段とを備える。
【0012】このような第1の発明によれば、著作権付
きデータは、課金情報を除いた内部形式のデータに変換
して蓄積される。このため、著作権管理のもとで各種の
処理を行うときに、課金方式にかかわらず、統一した手
順でデータを処理することができる。
【0013】第2の発明は、第1の発明において、コン
テンツデータは暗号化され、課金情報はコンテンツデー
タの暗号を解読するための復号鍵を含み、データ変換手
段は課金情報から復号鍵を抽出し、権利情報蓄積手段は
抽出された復号鍵を蓄積し、処理実行手段は、権利情報
蓄積手段に蓄積された復号鍵を用いて、コンテンツデー
タの暗号を解読すること特徴とする。
【0014】このような第2の発明によれば、復号鍵
は、権利情報蓄積手段を用いて管理される。このため、
復号鍵の配信方法にかかわらず、統一した手順でデータ
を復号化することができる。
【0015】第3の発明は、第1の発明において、配信
形式のデータは、コンテンツデータと、課金情報と、ヘ
ッダーと、コンテンツデータについて処理実行を制御す
るための処理実行制御情報とを含むことを特徴とする。
【0016】このような第3の発明によれば、データ処
理装置は、処理実行制御情報を用いて、コンテンツデー
タ制作者の意図どおりにデータの処理実行を制御するこ
とができる。
【0017】第4の発明は、第1の発明において、内部
形式のデータは、配信形式のデータから課金情報を除い
たデータに等しいことを特徴とする。
【0018】このような第4の発明によれば、データ変
換手段における処理が簡単になり、データ処理装置の処
理速度が向上する。
【0019】第5の発明は、第1の発明において、処理
実行手段は、データ蓄積手段に蓄積された内部形式のデ
ータを着脱可能に構成された記憶媒体に複写するデータ
複写手段を含み、データ変換手段は、配信形式のデータ
を、記憶媒体の種類に応じた内部形式のデータに変換す
ることを特徴とする。
【0020】このような第5の発明によれば、著作権付
きデータは、記憶媒体の種類に適した内部形式のデータ
に変換して蓄積される。このため、データ処理装置にお
けるデータ量を削減することができる。
【0021】第6の発明は、第5の発明において、記憶
媒体の種類を検出する記憶媒体検出手段をさらに備え、
データ変換手段は、記憶媒体検出手段により検出された
記憶媒体の種類に応じて、配信形式のデータを内部形式
のデータに変換することを特徴とする。
【0022】このような第6の発明によれば、著作権付
きデータは、検出された記憶媒体の種類に適した内部形
式のデータに変換して蓄積される。このため、記憶媒体
の種類を自動的に検出し、データ処理装置におけるデー
タ量を削減することができる。
【0023】第7の発明は、第5の発明において、記憶
媒体の種類を指定する記憶媒体指定手段をさらに備え、
データ変換手段は、記憶媒体指定手段により指定された
記憶媒体の種類に応じて、配信形式のデータを内部形式
のデータに変換することを特徴とする。
【0024】このような第7の発明によれば、著作権付
きデータは、指定された記憶媒体の種類に適した内部形
式のデータに変換して蓄積される。このため、利用者が
指定した記憶媒体の種類を考慮して、データ処理装置に
おけるデータ量を削減することができる。
【0025】第8の発明は、第5の発明において、配信
形式のデータは、少なくとも1つ以上のコンテンツデー
タを含み、内部形式のデータは、少なくとも1つ以上の
コンテンツデータのうち、記憶媒体に複写するコンテン
ツデータのみを含むことを特徴とする。
【0026】このような第8の発明によれば、配信され
たデータのうち、必要なコンテンツデータのみが、選択
されて蓄積される。このため、データ処理装置における
データ量を大幅に削減することができる。
【0027】第9の発明は、著作権で保護されるデータ
に対して、取得した権利の範囲内で処理を実行するデー
タ処理方法であって、少なくとも保護対象となるコンテ
ンツデータと、コンテンツデータについての課金条件を
定めた課金情報とを含んだ配信形式のデータを受信する
データ受信ステップと、課金情報に従って課金処理を行
い、コンテンツデータに対して処理を行う際に必要とさ
れる処理権を取得する権利購入ステップと、権利購入ス
テップで取得された処理権を蓄積する権利情報蓄積ステ
ップと、コンテンツデータについて処理権が取得された
ときに、コンテンツデータを含む配信形式のデータを、
課金情報を除いた内部形式のデータに変換するデータ変
換ステップと、データ変換ステップで求めた内部形式の
データを蓄積するデータ蓄積ステップと、権利情報蓄積
ステップで蓄積された処理権の範囲内で、データ蓄積ス
テップで蓄積された内部形式のデータに対して処理を実
行する処理実行ステップとを備える。
【0028】第10の発明は、著作権で保護されるデー
タに対して、取得した権利の範囲内で処理を実行するデ
ータ処理方法をコンピュータで実行するためのプログラ
ムを記録した記録媒体であって、少なくとも保護対象と
なるコンテンツデータと、コンテンツデータについての
課金条件を定めた課金情報とを含んだ配信形式のデータ
を受信するデータ受信ステップと、課金情報に従って課
金処理を行い、コンテンツデータに対して処理を行う際
に必要とされる処理権を取得する権利購入ステップと、
権利購入ステップで取得された処理権を蓄積する権利情
報蓄積ステップと、コンテンツデータについて処理権が
取得されたときに、コンテンツデータを含む配信形式の
データを、課金情報を除いた内部形式のデータに変換す
るデータ変換ステップと、データ変換ステップで求めた
内部形式のデータを蓄積するデータ蓄積ステップと、権
利情報蓄積ステップで蓄積された処理権の範囲内で、デ
ータ蓄積ステップで蓄積された内部形式のデータに対し
て処理を実行する処理実行ステップとを備える。
【0029】このような第9または第10の発明によれ
ば、著作権付きデータは、課金情報を除いた内部形式の
データに変換して蓄積される。このため、著作権管理の
もとで各種の処理を行うときに、課金方式にかかわら
ず、統一した手順でデータを処理することができる。
【0030】このように、本発明に係る著作権付きデー
タ処理方法およびその装置は、利用者にとって大変使い
やすいものとなり、その実用的効果は極めて大きい。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。先に、第1から第3の実施
形態として、配信された著作権付きデータを所定の内部
フォーマットに変換するデータ変換装置について説明す
る。その後、第4の実施形態として、第1から第3の実
施形態に係る著作権付きデータの具体例について詳細に
説明する。
【0032】なお、第4の実施形態に係る著作権付きデ
ータは、第1から第3の実施形態に係る著作権付きデー
タの一例であり、第1から第3の実施形態に係るデータ
処理装置は、当然に第4の実施形態以外の著作権付きデ
ータをも対象とすることを予め指摘しておく。また、著
作権保護の対象となるデータは音楽データであるとして
説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、
著作権保護の対象となるデータは、画像データやテキス
トデータ、あるいは、これらを組み合わせたデータであ
ってもよい。
【0033】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係るデータ処理装置の構成を示すブロック
図である。図1に示すデータ処理装置1は、入力部1
0、配信データ蓄積部11、購入管理テーブル12、購
入処理部13、データ変換部14、内部データ蓄積部1
5、著作権管理テーブル16、制御部17、再生部1
8、チェックアウト/チェックイン処理部19、およ
び、表示部21を備える。データ処理装置1は、配信さ
れた著作権付き音楽データに対して再生や複製などの処
理を行う装置である。データ処理装置1は、配信された
音楽データを内部フォーマットに変換して蓄積すること
を特徴とする。
【0034】データ処理装置1の詳細を説明する前に、
図2および図3を参照して、データ処理装置1を用いた
音楽配信システムと、データ処理装置1が扱う音楽デー
タのフォーマットとについて説明する。
【0035】データ処理装置1は、図2に示すように、
通信ネットワーク4を介して、配信サーバ5と課金サー
バ6とに接続される。通信ネットワーク4は、インター
ネット、CATV、衛星通信、あるいは、携帯電話など
のネットワークである。配信サーバ5は、著作権で保護
される多数の音楽データを蓄積し、データ処理装置1か
らの要求に応じて音楽データを配信する。課金サーバ6
は、配信された音楽データについての課金処理を行う。
外部記憶媒体7は、データ処理装置1と携帯型音楽再生
機8とに対して着脱可能に構成された記憶媒体である。
データ処理装置1は、外部記憶媒体7が有する固有の記
憶媒体識別子、または、利用者が外部記憶媒体7ごとに
指定したラベル名を用いて、外部記憶媒体7を識別す
る。
【0036】音楽データに対する著作権管理の概要は、
次のとおりである。配信サーバ5は、暗号化された音楽
データと暗号解読のための復号鍵とを、データ処理装置
1に対して配信する。データ処理装置1は、音楽データ
の配信前か後に課金サーバ6に対して支払いに同意する
旨の情報を送信し、配信された音楽データについての処
理権を購入する。データ処理装置1は、購入した処理権
の範囲内で、配信された音楽データに対する処理を行
う。例えば、データ処理装置1は、購入した再生権の回
数だけ、復号鍵を用いて音楽データを再生する。
【0037】また、データ処理装置1は、音楽データと
復号鍵とを外部記憶媒体7に複写する処理(以下、チェ
ックアウトと呼ぶ)と、外部記憶媒体7に複写した音楽
データを消去する処理(以下、チェックインと呼ぶ)と
を行うことができる。データ処理装置1は、購入したチ
ェックアウト権の回数だけ、音楽データをチェックアウ
トすることができる。チェックアウト権は、チェックア
ウトした音楽データをチェックインしたときに回復す
る。ただし、ある音楽データをチェックインすることが
できるデータ処理装置は、その音楽データをチェックア
ウトしたデータ処理装置に限られる。また、編集が禁止
された音楽データをチェックアウトした外部記憶媒体に
対して書き込みが行われたときには、データ処理装置1
は、その音楽データをチェックインしない。
【0038】データ処理装置1が扱う音楽データには、
オーディオコンテンツに加えて、ビデオ、イメージ、テ
キストあるいはプログラムなどのコンテンツが含まれ
る。図3は、データ処理装置1が扱う3種類の音楽デー
タのフォーマットを示す図である。図3(a)に示す配
信フォーマットは、音楽データを配信するときに使用さ
れる。図3(b)に示す内部フォーマットは、データ処
理装置1の内部で音楽データを蓄積するときに使用され
る。図3(c)に示す複製フォーマットは、音楽データ
を外部記憶媒体7にチェックアウトするときに使用され
る。
【0039】音楽データは、パッケージと呼ばれる単位
でデータ処理装置1に配信される。図3(a)に示す配
信フォーマットでは、パッケージは、ヘッダー40、ナ
ビゲーション情報41、複数のコンテンツ42、およ
び、課金情報43の4種類のデータから構成される。ヘ
ッダー40は、パッケージを識別するためのパッケージ
識別子や、他のデータの位置やサイズなどの情報を含
む。コンテンツ42は、オーディオ、ビデオ、イメー
ジ、テキストまたはプログラムなどのコンテンツデータ
である。各コンテンツは、パッケージ内で固有のコンテ
ンツ識別子を有し、必要に応じて暗号化される。
【0040】ナビゲーション情報41は、音楽データの
再生を制御する際に使用される再生制御情報である。ナ
ビゲーション情報41から各コンテンツ42を参照する
ためには、コンテンツ識別子が使用される。同一のパッ
ケージに含まれるコンテンツは、コンテンツ識別子のみ
を用いて参照され、他のパッケージに含まれるコンテン
ツは、パッケージ識別子とコンテンツ識別子とを用いて
参照される。課金情報43は、各コンテンツ42につい
ての利用条件や価格や復号鍵などを含む。
【0041】音楽データは、データ処理装置1の内部で
は、課金情報43を取り除いた形式で扱われる。図3
(b)に示す内部フォーマットでは、音楽データは、ヘ
ッダー40、ナビゲーション情報41、および、複数の
コンテンツ42から構成される。
【0042】音楽データは、外部記憶媒体7にチェック
アウトされる前に、外部記憶媒体7の種類に応じたフォ
ーマットに変換される。例えば、外部記憶媒体7がSD
(Secure Digital)メモリカードである
場合には、音楽データは、SDメモリカード用のオーデ
ィオコンテンツを含み、ビデオコンテンツを含まないフ
ォーマットに変換される。図3(c)に示す複製フォー
マットでは、音楽データは、ヘッダー44、コンテンツ
42、および、復号鍵45からなる。ヘッダー44は、
外部記憶媒体7の種類に応じたヘッダー情報である。復
号鍵45は、配信フォーマットの課金情報43から取り
出された復号鍵である。コンテンツ42は、内部フォー
マットの音楽データから、外部記憶媒体7の種類に応じ
て選択されたコンテンツデータである。図3(c)に示
す音楽データは、1つのコンテンツ42のみを含むが、
複数のコンテンツを含んでもよい。また、音楽データを
チェックアウトするときには、複製フォーマットの音楽
データを複数のファイルに分割して複写してもよい。
【0043】以下、再び図1を参照して、データ処理装
置1の構成を説明する。データ処理装置1の動作の概要
は、次のとおりである。配信された音楽データは、デー
タ変換部14によって内部フォーマットに変換され、内
部データ蓄積部15に蓄積される。音楽データに含まれ
る各コンテンツについての処理権は、著作権管理テーブ
ル16に記録される。制御部17は、著作権管理テーブ
ル16を参照して、入力された処理命令30について実
行の可否を判断し、再生やチェックアウトなどの処理開
始を指示する。
【0044】利用者は、入力部10を用いて、コンテン
ツに対する処理命令30を入力する。本実施形態で説明
する処理命令は、配信、購入、再生、チェックアウトお
よびチェックインである。この他にも、移動、モード設
定、データ分類、データ編集、データ検索、インポー
ト、エクスポート、ユーザデータ追加、リッピングされ
たコンテンツの取り込み、不正行為の検査などの処理命
令がある。
【0045】配信データ蓄積部11は、配信サーバ5か
ら配信された配信フォーマットの音楽データを蓄積す
る。購入管理テーブル12は、図4に示すように、配信
データ蓄積部11に蓄積された音楽データに含まれる各
コンテンツについて、パッケージ識別子50とコンテン
ツ識別子51と購入状態52とを組にして格納する。購
入状態52は、コンテンツを購入する際に指定した条件
であり、例えば、再生、買い取り、試聴などの状態があ
る。購入状態が再生であるコンテンツについては、指定
された回数だけ、または、指定された期間だけ再生する
ことができる。購入状態が買い取りであるコンテンツに
ついては、自由に再生でき、指定された回数だけチェッ
クアウトすることができる。購入状態が試聴であるコン
テンツについては、指定された時間だけ何度でも再生す
ることができる。
【0046】購入処理部13は、入力部10から購入を
指示する処理命令30を受けたときには、課金サーバ6
に対して支払いに同意する旨の情報を送信し、配信され
た音楽データについての処理権を購入する。その後、購
入処理部13は、購入した処理権を購入管理テーブル1
2に記録する。指定されたコンテンツが配信データ蓄積
部11に蓄積されていない場合には、購入処理部13
は、そのコンテンツを含む音楽データの配信を配信サー
バ5に対して要求する。音楽データの配信を受けた後、
購入処理部13は、データ変換部14に対してデータ変
換を指示する制御信号31を出力する。
【0047】データ変換部14は、制御信号31を受け
たときには、指定された音楽データを内部フォーマット
に変換する。すなわち、データ変換部14は、配信され
たパッケージから課金情報43を分離し、内部フォーマ
ットの音楽データを求める。また、データ変換部14
は、課金情報43から各コンテンツについての復号鍵5
4を抽出し、著作権管理テーブル16に記録する。
【0048】内部データ蓄積部15は、データ変換部1
4から出力された内部フォーマットの音楽データを蓄積
する。蓄積された音楽データに対しては、再生やチェッ
クアウトなどの処理が行われる。
【0049】著作権管理テーブル16は、図5に示すよ
うに、内部データ蓄積部15に蓄積された各コンテンツ
についての著作権管理情報を格納する。著作権管理テー
ブル16は、パッケージ識別子50、コンテンツ識別子
51、購入状態52、権利取得日53、復号鍵54、再
生回数55、チェックアウト回数56、および、チェッ
クアウト先情報57を含む。なお、図5は、1つのテー
ブルを2つに分割して示したものであり、分割前のテー
ブルでは復号鍵54の次に再生回数55が配置される。
【0050】パッケージ識別子50、コンテンツ識別子
51および購入状態52は、購入管理テーブル12に格
納されたデータと同じデータである。権利取得日53
は、このコンテンツを購入した年月日である。復号鍵5
4は、コンテンツの暗号を解読するための復号鍵であ
る。再生回数55は、コンテンツが再生された回数であ
る。チェックアウト回数56は、コンテンツをチェック
アウトした回数である。チェックアウト先情報57は、
チェックアウト先の外部記憶媒体についての記憶媒体識
別子とラベル名とを含む。ラベル名は、外部記憶媒体に
最初に音楽データをチェックアウトするときに割り当て
られる。
【0051】内部データ蓄積部15に新しい音楽データ
が蓄積されたときに、パッケージ識別子50、コンテン
ツ識別子51、購入状態52、権利取得日53、およ
び、復号鍵54は、それぞれ、所定の値に設定される。
パッケージ識別子50、コンテンツ識別子51、およ
び、購入状態52は、購入処理部13から出力された値
に設定され、復号鍵54は、データ変換部14から出力
された値に設定される。また、再生回数55とチェック
アウト回数56は0回に初期化され、チェックアウト先
情報57はクリアされる。著作権管理テーブル16は、
データの改ざんを防止するため、データ処理装置1に固
有の暗号化方法で暗号化される。
【0052】制御部17は、著作権管理テーブル16を
参照して、処理命令30について実行の可否を判断し、
再生やチェックアウトなどの処理開始を指示する。図6
に示すフローチャートを用いて、制御部17の動作を説
明する。制御部17は、コンテンツに対する処理命令3
0を受けたとき(ステップS101)、著作権管理テー
ブル16からそのコンテンツについての著作権管理情報
を読み出す(ステップS102)。次に、制御部17
は、読み出した著作権管理情報を用いて、処理命令30
を実行するか否かを判断する(ステップS103)。例
えば、制御部17は、再生処理が指示されたときには、
購入状態52に含まれる再生許容回数または再生許容期
間を参照し、再生回数55が再生許容回数以下である
か、または、日付が権利取得日53から数えて再生許容
期間内にある場合に、再生命令を実行すると判断する。
【0053】制御部17は、処理命令を実行すると判断
した場合には、著作権管理テーブル16に含まれる再生
回数55やチェックアウト回数56などを更新する(ス
テップS104)。次に、制御部17は、処理開始を指
示する制御信号32を所定の処理実行部に対して出力す
る(ステップS105)。このとき、制御部17は、著
作権管理テーブル16から読み出した復号鍵54を、制
御信号32に含めて出力する。一方、制御部17は、処
理命令を実行しないと判断した場合には、警告表示を指
示する制御信号32を表示部21に対して出力する(ス
テップS106)。
【0054】再生部18は、再生開始を指示する制御信
号32を受けたときには、内部データ蓄積部15に蓄積
された音楽データから指定されたコンテンツを読み出
し、受け取った復号鍵54を用いてこのコンテンツを再
生する。
【0055】チェックアウト/チェックイン処理部19
は、チェックアウト開始を指示する制御信号32を受け
たときには、内部データ蓄積部15に蓄積された音楽デ
ータから指定されたコンテンツを読み出して複製フォー
マットに変換し、変換後の音楽データを外部記憶媒体7
に書き込む。チェックアウト/チェックイン処理部19
は、チェックインを指示する制御信号32を受けたとき
には、外部記憶媒体7に複写された音楽データを消去す
る。
【0056】また、チェックアウト/チェックイン処理
部19は、外部記憶媒体7から記憶媒体識別子33を読
み出し、制御部17に対して出力する。制御部17は、
チェックアウト処理を行った後に、受け取った記憶媒体
識別子33を著作権管理テーブル16に記録する。ま
た、制御部17は、チェックイン処理を行う前に、受け
取った記憶媒体識別子33が著作権管理テーブル16に
記録されているか否かにより、チェックイン処理の可否
を判断する。
【0057】表示部21は、警告表示を指示する制御信
号32を受けたときには、警告画面を作成し、CRTや
液晶ディスプレイなどに表示する。
【0058】以下、データ処理装置1の特徴であるデー
タ変換処理について説明する。まず、データ変換処理が
行われるための条件を明らかにするため、図7に示すフ
ローチャートを参照して、購入処理部13の動作を説明
する。
【0059】購入処理部13は、まず、入力部10から
コンテンツの購入を指示する処理命令30を受け取る
(ステップS201)。購入を指示する処理命令30で
は、購入すべきコンテンツのコンテンツ識別子と、その
コンテンツの購入状態とが指定される。コンテンツの購
入状態は、図4に示した購入状態52に等しく、再生、
買い取り、試聴などの値を取る。次に、購入処理部13
は、課金サーバ6と通信を行い、指定されたコンテンツ
を指定された購入状態で購入するための課金処理を行う
(ステップS202)。購入処理部13は、指定された
コンテンツについての課金情報43を参照して、課金処
理を行う。次に、購入処理部13は、課金処理が成功し
たか否かを判断する(ステップS203)。例えば、購
入処理部13は、ステップS202では、指定されたコ
ンテンツを指定された購入状態で購入するための支払い
に同意する旨の情報を課金サーバ6に対して送信し、ス
テップS203では、課金サーバ6から受信した支払い
を確認する情報に基づき、課金処理が成功したか否かを
判断する。なお、購入処理部13が行う課金処理は、上
記以外のいかなる方法であってもよい。
【0060】課金処理が成功した場合には、購入処理部
13は、指定されたコンテンツが配信データ蓄積部11
に蓄積されているか否かを判断する(ステップS20
4)。指定されたコンテンツが蓄積されていない場合に
は、購入処理部13は、そのコンテンツを含む音楽デー
タの配信を配信サーバ5に対して要求する(ステップS
205)。指定されたコンテンツが配信データ蓄積部1
1に蓄積された後に、購入処理部13は、データ変換部
14に対して、データ変換を指示する制御信号31を出
力する(ステップS206)。データ変換部14は、配
信データ蓄積部11に蓄積された配信フォーマットの音
楽データを内部フォーマットに変換する。変換された音
楽データは、内部データ蓄積部15に蓄積される。
【0061】ステップS203において課金処理が失敗
した場合には、購入処理部13は、課金失敗を通知する
制御信号(図示せず)を表示部21に対して出力する
(ステップS207)。この制御信号を受け取った表示
部21は、課金失敗を示す警告画面を表示する。なお、
課金処理が失敗するのは、指定されたコンテンツが存在
しない場合や、指定されたコンテンツを指定された購入
状態で購入することができない場合や、支払い金額が不
足している場合などがある。
【0062】このようにデータ処理装置1においてデー
タ変換処理が行われるのは、課金処理が成功した場合、
すなわち、指定されたコンテンツを指定された購入状態
で購入した場合に限られる。
【0063】次に、本実施形態に係るデータ処理装置1
の効果について説明する。図8は、複数の配信元からデ
ータ処理装置に対して音楽データが配信される様子を示
す図である。配信される音楽データは、いずれもコンテ
ンツ42と課金情報43とを含み、配信元に固有のフォ
ーマットを有する。配信された音楽データのうち、ナビ
ゲーション情報41やコンテンツ42は、再生などの処
理を行うときに不可欠なデータである。これに対して、
課金情報43は、課金処理のときにのみ必要とされ、再
生などの処理を行うときには必要ではない。
【0064】このため、配信フォーマットの音楽データ
から課金情報43を取り除き、内部フォーマットの音楽
データに変換することにより、音楽データの課金方式に
かかわらず、統一した手順で以後の処理を行うことがで
きる。
【0065】また、コンテンツ42の暗号を解読するた
めの復号鍵54は、課金情報43から抽出された後、著
作権管理テーブル16に蓄積される。このように復号鍵
54を一括して管理することにより、復号鍵の配信方法
にかかわらず、統一した手順で音楽データを復号化する
ことができる。
【0066】また、内部フォーマットは、配信フォーマ
ットから課金情報43を除いたものに等しいので、暗号
化されたコンテンツデータを一旦復号化した後に再び暗
号化することなく、データ変換処理を行うことができ
る。これにより、データ変換部14における処理が簡単
になり、データ処理装置の処理速度が向上する。
【0067】また、データ変換処理を行った後に配信フ
ォーマットの音楽データを削除することにより、データ
処理装置1におけるデータ量を課金情報43の分だけ削
減することができる。この方法は、複雑な課金処理を行
うために課金情報43のサイズが大きくなる場合に、顕
著な効果を奏する。
【0068】なお、本実施形態では、音楽データの著作
権情報は、著作権管理テーブル16に一括して格納され
ることとした。これに代えて、図5に示した著作権管理
テーブル16の各行を各パッケージに付加し、各パッケ
ージごとに管理してもよい。また、著作権管理テーブル
16に含まれる項目のうち、再生回数55とチェックア
ウト回数56とチェックアウト先情報57とを別のテー
ブルを用いて管理してもよい。このように、データ変換
処理のときに一度だけ設定される部分と、処理が行われ
るたびに更新される部分とを別のテーブルを用いて管理
することにより、データの安全性を高めることができ
る。
【0069】また、本実施形態では、配信フォーマット
の音楽データと内部フォーマットの音楽データとを異な
るデータ蓄積部に蓄積することとしたが、これに代え
て、2種類のフォーマットの音楽データを1つのデータ
蓄積部に蓄積してもよい。
【0070】(第2の実施形態)図9は、本発明の第2
の実施形態に係るデータ処理装置2の構成を示すブロッ
ク図である。図9に示すデータ処理装置2は、入力部1
0、配信データ蓄積部11、購入管理テーブル12、購
入処理部13、データ変換部22、内部データ蓄積部1
5、著作権管理テーブル16、制御部17、再生部1
8、チェックアウト/チェックイン処理部19、表示部
21、および、外部記憶媒体検出部23を備える。デー
タ処理装置2は、第1の実施形態に係るデータ処理装置
1と同じ音楽配信システムにおいて使用される。データ
処理装置2は、配信された音楽データを、検出した外部
記憶媒体の種類に応じた内部フォーマットに変換するこ
とを特徴とする。本実施形態の構成要素のうち、第1の
実施形態と同一の構成要素については、同一の参照符号
を付して、説明を省略する。
【0071】データ処理装置2には、DVD−RAMや
メモリカードなど各種の外部記憶媒体7が接続される。
このため、音楽データをチェックアウトするときには、
音楽データを外部記憶媒体の種類ごとに規定された複製
フォーマットに変換する必要がある。データ処理装置2
は、後で複製フォーマットに変換することを見込んで、
配信フォーマットの音楽データを、外部記憶媒体7の種
類に応じた内部フォーマットに変換する。
【0072】外部記憶媒体検出部23は、外部記憶媒体
7の種類を検出し、検出した種類を示す検出信号35を
データ変換部22に対して出力する。データ変換部22
は、検出信号35に従い、配信データ蓄積部11に蓄積
された音楽データを、外部記憶媒体7の種類ごとに予め
定められた内部フォーマットに変換する。
【0073】図10は、データ変換部22の動作を示す
フローチャートである。データ変換部22は、データ変
換を指示する制御信号31を受け取ると(ステップS3
01)、検出信号35に従い、配信データ蓄積部11に
蓄積された音楽データに対して、次の処理を行う(ステ
ップS302〜S306)。
【0074】データ変換部22は、検出信号35によっ
てDVDドライブが接続されていることを検出した場合
には(ステップS302)、音楽データをDVD−RA
M用の内部フォーマットに変換する(ステップS30
3)。データ変換部22は、検出信号35によってメモ
リアダプタが接続されていることを検出した場合には
(ステップS304)、音楽データをメモリカード用の
内部フォーマットに変換する(ステップS305)。デ
ータ変換部22は、上記以外の場合には、図3(b)に
示した汎用の内部フォーマットに変換する(ステップS
306)。
【0075】データ変換部22は、次の手順により、音
楽データを外部記憶媒体7の種類に応じた内部フォーマ
ットに変換する。図11は、DVD−RAM用の内部フ
ォーマットへの変換処理を示すフローチャートである。
図11に示す処理は、図10に示すフローチャートのス
テップS303の処理に相当する。
【0076】データ変換部22は、まず、配信フォーマ
ットに含まれるヘッダー40とナビゲーション情報41
とを複写し(ステップS401)、変数Iを1に初期化
する(ステップS402)。次に、データ変換部22
は、各コンテンツ42についてステップS403からS
407までの処理を行う。データ変換部22は、ヘッダ
ー40からI番めのコンテンツの属性を読み出す(ステ
ップS403)。データ変換部22は、読み出した属性
に基づき、I番めのコンテンツをDVD−RAMディス
クに複写するか否かを判断し(ステップS404)、必
要に応じてその処理を行う(ステップS405)。デー
タ変換部22は、変数Iに1を加算し(ステップS40
6)、変数Iがコンテンツの個数以下である場合には、
ステップS403に戻る(ステップS407)。
【0077】図10および図11に示すフローチャート
では、特定の種類の外部記憶媒体用のデータ変換処理に
ついて示したが、データ処理装置2に他の種類の外部記
憶媒体が接続される場合には、各フローチャートに同様
の処理を追加すればよい。
【0078】制御部17は、図12に示すパッケージ管
理テーブルを用いて、内部フォーマットの音楽データを
管理する。図12に示すパッケージ管理テーブルは、パ
ッケージ識別子60、ファイル個数61、ファイル名6
2、および、ファイル種別63を含む。図12に示す各
行は、1つのパッケージに対応する。
【0079】パッケージ識別子60は、各パッケージを
識別するための識別子である。ただし、配信フォーマッ
トから内部フォーマットに変換した際にヘッダーを変更
した場合には、新しいパッケージ識別子が割り当てられ
る。ファイル個数61とファイル名62は、それぞれ、
パッケージに含まれるファイルの個数と各ファイルの名
前を表す。ファイル種別63は、パッケージに含まれる
ファイルの属性を表す。ファイル種別が「配信」である
場合には、そのファイルは配信されたものであることを
示し、ファイル種別が「作成」である場合には、そのフ
ァイルがは利用者によって作成されたものであることを
示す。
【0080】次に、本実施形態に係るデータ処理装置2
の効果について説明する。図13(a)、図13(b)
および図13(c)は、それぞれ、データ処理装置2に
おける配信フォーマット、内部フォーマットおよび複製
フォーマットの音楽データを示す図である。図13
(a)に示す配信フォーマットの音楽データには、オー
ディオコンテンツ42−1とオーディオコンテンツ42
−2と静止画コンテンツ42−3とが含まれる。一方、
外部記憶媒体7には、オーディオコンテンツ42−2の
みがチェックアウトできるとする。この場合、図13
(c)に示す複製フォーマットの音楽データには、1つ
のコンテンツ42−2のみが含まれる。
【0081】データ処理装置2は、後で複製フォーマッ
トに変換することを見込んで、配信フォーマットの音楽
データを、図13(b)に示す内部フォーマットに変換
して蓄積する。内部フォーマットの音楽データには、外
部記憶媒体7にチェックアウトできるオーディオコンテ
ンツ42−2のみが含まれる。
【0082】このように配信された音楽データを外部記
憶媒体7の種類に適した内部フォーマットに変換して蓄
積することにより、データ処理装置2におけるデータ量
を削減することができる。コンテンツ42はオーディオ
や静止画などを圧縮したデータであるので、データ量が
大きい。このため、後でチェックアウトできるコンテン
ツのみを蓄積することにより、データ量を大幅に削減す
ることができる。
【0083】また、配信された音楽データには、1つの
原データに対して複数の圧縮方式を適用して得られた複
数のコンテンツが含まれる場合がある。図14は、その
ような音楽データの一例を示す図である。図14におい
て、オーディオコンテンツ42−1と42−2とは、1
つの原データに対して2種類の圧縮方式を適用して得ら
れたものであるとする。この場合、ナビゲーションデー
タには、複数のコンテンツから1つのコンテンツを選択
できる旨を示すコンテンツ選択データ46が含まれる。
【0084】このような音楽データが配信された場合、
データ変換部22は、複数のコンテンツの中から、接続
された外部記憶媒体にチェックアウトできるコンテンツ
を選択する。内部フォーマットの音楽データには、選択
されたコンテンツのみが含まれる。例えば、外部記憶媒
体がメモリカードである場合には、内部フォーマットの
音楽データには、メモリカードにチェックアウトできる
コンテンツのみが含まれる。このようにコンテンツを選
択して蓄積することにより、内部データ蓄積部15に蓄
積されるデータ量を削減することができる。
【0085】また、配信された音楽データに外部記憶媒
体の種類に応じた複数のナビゲーション情報41が含ま
れる場合もある。この場合も、複数のナビゲーション情
報41の中から、接続された外部記憶媒体に適したナビ
ゲーション情報を選択し、内部フォーマットの音楽デー
タには、選択したナビゲーション情報のみを含めればよ
い。このとき、ナビゲーション情報には、データ処理装
置や携帯型音楽再生機の種類に対応した複数のプログラ
ムが含まれていてもよい。また、音楽データに複数の言
語に対応した複数のコンテンツが含まれる場合には、指
定された言語のコンテンツを選択すればよい。
【0086】このように音楽データに複数のコンテンツ
や複数のナビゲーション情報が含まれる場合でも、配信
された音楽データを外部記憶媒体の種類に応じた内部フ
ォーマットに変換することにより、蓄積するデータ量を
削減することができる。
【0087】なお、本実施形態では、音楽データをDV
D−RAMやメモリカードに複写することとしたが、著
作権保護の対象とされるデータがゲームソフトである場
合には、ゲーム機の機種を指定して、データをゲーム機
用のメモリカードなどに複写すればよい。
【0088】(第3の実施形態)図15は、本発明の第
3の実施形態に係るデータ処理装置3の構成を示すブロ
ック図である。図15に示すデータ処理装置3は、入力
部10、配信データ蓄積部11、購入管理テーブル1
2、購入処理部13、データ変換部22、内部データ蓄
積部15、著作権管理テーブル16、制御部17、再生
部18、チェックアウト/チェックイン処理部19、表
示部21、および、外部記憶媒体指定部24を備える。
データ処理装置3は、第1および第2の実施形態に係る
データ処理装置と同じ音楽配信システムにおいて使用さ
れる。データ処理装置3は、配信された音楽データを指
定された外部記憶媒体の種類に応じた内部フォーマット
に変換することを特徴とする。本実施形態の構成要素の
うち、第2の実施形態と同一の構成要素については、同
一の参照符号を付して、説明を省略する。
【0089】データ処理装置3では、利用者が、入力部
10を用いて外部記憶媒体7の種類を指定する。利用者
は、その時点で接続されている外部記憶媒体だけでな
く、後で接続される外部記憶媒体の種類を指定すること
もできる。利用者が外部記憶媒体の種類を指定するとき
には、表示部21は、図16に示す画面を表示する。こ
の画面には、DVD−RAMまたはメモリカードのいず
れかを外部記憶媒体として指定でき、現在はメモリカー
ドが指定されていることが示されている。利用者は、こ
のような画面を用いて、チェックアウト先の外部記憶媒
体の種類を指定する。
【0090】再び図15を参照すると、外部記憶媒体指
定部24は、入力部10から外部記憶媒体7を指定する
処理命令30を受け取ると、指定された外部記憶媒体の
種類を記憶する。外部記憶媒体指定部24は、記憶した
外部記憶媒体の種類を示す指定信号36をデータ変換部
22に対して出力する。
【0091】データ変換部22は、第2の実施形態と同
様に、図17に示すフローチャートに従って動作し、指
定信号36に従い、配信データ蓄積部11に蓄積された
音楽データを、指定された外部記憶媒体の種類ごとに予
め定めされた内部フォーマットに変換する。図17に示
すフローチャートは図10に示したフローチャートと同
様であるので、説明を省略する。
【0092】次に、本実施形態に係るデータ処理装置3
の効果について説明する。データ処理装置3における内
部フォーマットの音楽データには、指定された外部記憶
媒体にチェックアウトできるコンテンツのみが含まれる
ので、第2の実施形態と同様に、蓄積されるデータ量を
削減することができる。
【0093】加えて、利用者は後で接続される外部記憶
媒体の種類も指定できるので、そのような外部記憶媒体
に合わせて音楽データを変換することができる。これに
より、利用者が適切なチェックアウト先を適宜指定する
ことにより、蓄積されるデータ量をさらに削減すること
ができる。
【0094】なお、第1から第3の実施形態に係るデー
タ処理装置は、いずれも、コンピュータとコンピュータ
上で動作するプログラムとの組み合わせによって実現す
ることができる。このプログラムをフロッピー(登録商
標)ディスク等の記録媒体に記録し、任意のコンピュー
タシステムに実装することにより、本発明に係るデータ
処理装置を実現することができる。
【0095】(第4の実施形態)第4の実施形態とし
て、第1から第3の実施形態で述べた著作権付きデータ
の具体例として、SDAF(Secure Digit
al Audio Format)と呼ばれるコンテン
ツ流通フォーマットについて説明する。図18から図3
9を参照してSDAFの詳細について説明した後に、図
40から図45を参照してSDAFの使用方法について
説明する。
【0096】本実施形態に係るコンテンツ流通フォーマ
ット(SDAF)は、オーディオ、静止画、動画、テキ
スト、およびファイルデータを含んだマルチメディアコ
ンテンツを記述するために用いられる。SDAFを用い
て記述されたマルチメディアコンテンツをSDAFタイ
トルと呼ぶ。また、オーディオ、静止画、動画、テキス
トあるいはファイルなど、SDAFタイトルを構成する
個々のプレゼンテーションデータをコンテンツエレメン
ト(Content Element;以下、CELと
略称する)と呼ぶ。各CELには、1つのSDAFタイ
トル内で固有のCEL識別子(以下、CEL_IDと略
称する)が割り当てられる。
【0097】SDAFタイトルは、SDAFパッケージ
と呼ばれる単位に分割した形態で配信される。各SDA
Fパッケージには、配信システム全体で固有なパッケー
ジ識別子が割り当てられる。図18は、SDAFパッケ
ージの構造の一例を示す図である。図18に示すよう
に、SDAFタイトル2000は、複数のSDAFパッ
ケージにより構成され、1つのSDAFパッケージ20
01は、ヘッダー2011、ナビゲーションデータ20
12、複数のCEL2013、および、オファー201
4により構成される。
【0098】ヘッダー2011は、パッケージ内の各デ
ータの位置やサイズや属性などの情報を含む。パッケー
ジの構造は、これらの情報によって定義される。ナビゲ
ーションデータ2012は、SDAFタイトルを再生す
るときの再生装置の動作を定義した再生制御情報であ
る。ナビゲーションデータ2012からは、同じパッケ
ージ内または他のパッケージ内に含まれるCELが参照
される。CEL2013は、SDAFタイトルを構成す
る個々のプレゼンテーションデータを暗号化したもので
あり、具体的には、オーディオ、静止画、動画、テキス
トまたはファイルデータを暗号化したものである。CE
L2013を復号化するための復号鍵とCEL_IDと
からなる組をキーペアと呼ぶ。オファー2014は、暗
号化された複数のキーペアと、各キーペアについての購
入金額や利用期間などを記述した購入規則を含む。
【0099】図19は、3種類のSDAFパッケージの
構造を示す図である。図19(c)に示すフルパッケー
ジ2001は、図18と同様に、ヘッダー2011、ナ
ビゲーションデータ2012、複数のCEL2013、
および、オファー2014を含む。図19(a)に示す
オファーパッケージ2002は、ヘッダー2011、ナ
ビゲーションデータ2012、および、オファー201
4を含み、CEL2013を含まない。図19(b)に
示すCELパッケージ2003は、ヘッダー2011と
複数のCEL2013を含む。SDAFタイトルを再生
する際にはナビゲーションデータ2012が必要とされ
るので、フルパッケージ2001とオファーパッケージ
2002とは単独で再生できるが、CELパッケージ2
003は単独では再生できない。
【0100】CELパッケージは、SDAFタイトルを
流通経路に応じたサイズに分割するために使用される。
例えば、CD−ROMを用いてSDAFタイトルを流通
させる場合には、SDAFタイトルは、1つのフルパッ
ケージの形態でCD−ROMに記録される。これに対し
て、インターネットを用いてSDAFタイトルを配信す
る場合には、ダウンロードの際の利便性を考慮して、S
DAFタイトルは、1つのフルパッケージと複数のCE
Lパッケージとに分割して配信される。例えば、SDA
Fタイトルは、オーディオCELを含む1つのフルパッ
ケージと、このフルパッケージから参照される動画CE
Lを含む複数のCELパッケージとに分割して配信され
る。
【0101】また、図20に示すように、SDAFタイ
トルを曲単位で複数のSDAFパッケージに分割するこ
ととしてもよい。図20に示すパッケージ分割では、5
トラック分のオーディオデータを含むSDAFタイトル
2020が、3つのパッケージ2021〜2023に分
割される。第1から第3のパッケージ2021〜202
3のパッケージ名は、それぞれ、Single1、Si
ngle2、および、albumである。第1のパッケ
ージ2021と第2のパッケージ2022とは、いずれ
も、1トラック分のオーディオCELと、各CELの再
生を制御するためのナビゲーションデータとを含む。第
3のパッケージ2023は、3トラック分のオーディオ
CELと、第1から第3のパッケージ2021〜202
3に含まれるすべてのオーディオCELの再生を制御す
るためのナビゲーションデータとを含む。このように、
SDAFタイトルを複数のSDAFパッケージに分割す
ることにより、各データのサイズを小さくし、取り扱い
を容易にすることができる。
【0102】以下、SDAFパッケージを構成する各デ
ータについて、ヘッダー、オファー、ナビゲーションデ
ータ、CELの順に説明する。
【0103】まず、ヘッダー2011について説明す
る。ここでは、図21に示すSDAFパッケージを例と
して取り上げ、SDAFパッケージ2030のヘッダー
2031について説明する。SDAFパッケージ203
0では、ナビゲーションデータ2032およびオファー
2034のサイズは、いずれも16進数で400Hであ
るとする。このパッケージは3つのCEL2033を含
み、各CELの種別は先頭から順にオーディオ、静止
画、ファイルであり、各CELのサイズは先頭から順に
16進数で400000H、18000H、8000H
であるとする。
【0104】図22は、ヘッダー2031の構造を示す
図である。ヘッダー2031には以下に示すデータが順
に格納され、そのサイズは16進数でBCHとなる。な
お、C++言語を用いてヘッダー2031の構造を記述
すると、図23および図24に示すようになる。図23
および図24は、連続したソースコードを2つに分割し
て示した図であり、分割前の状態では、図23に示すソ
ースコード2061の後に、図24に示すソースコード
2062が続く。
【0105】ヘッダー2031の先頭には、ファイルの
形式がSDAFであることを示すマジックナンバー20
41(4バイト)が格納される。マジックナンバー20
41の値は、文字列’SDAF’である。次に、SDA
Fのバージョン番号2042(4バイト)が格納され
る。次に、パッケージID2043(16バイト)と、
パッケージのサイズ2044(4バイト)とが格納され
る。次に、ナビゲーションデータ位置情報2045(図
23に示すSDAF_LOCATION_NAV)と、
オファー位置情報2046(図23に示すSDAF_L
OCATION_OFFER)と、パッケージ内のCE
L数2047とが格納される。次に、各CELのCEL
情報2048(図24に示すSDAF_LOCATIO
N_CEL)が格納される。最後に、各CELの属性を
示すCEL属性テーブル2049が格納される。
【0106】ナビゲーションデータ位置情報2045
は、ナビゲーションデータ2032の位置とサイズとを
示す。オファー位置情報2046は、オファー2034
の位置とサイズとを示す。これら2つの情報は、いずれ
も、SDAFパッケージの先頭からのオフセット(4バ
イト)とサイズ(4バイト)とからなる。
【0107】CEL情報2048は、CEL_ID20
51(16バイト)、CEL種別2052(2バイ
ト)、CEL暗号方式2053(2バイト)、CELデ
ータ位置情報2054、および、CEL属性テーブル位
置情報2055から構成される。CEL_ID2051
は、1つのSDAFタイトル内で固有なコンテンツエレ
メント識別子である。CEL種別2052は、オーディ
オ、静止画、動画、テキスト、ファイルのいずれかの値
をとる。CEL暗号方式2053は、CELを暗号化す
るためのアルゴリズムの種別である。CELデータ位置
情報2054およびCEL属性テーブル位置情報205
5は、いずれも、SDAFパッケージの先頭からのオフ
セット(4バイト)とサイズ(4バイト)とからなる。
オフセットまたはサイズが0である場合には、データが
存在しないことを表す。
【0108】CEL属性テーブル2049は、CEL種
別ごとに定義された属性のリストである。オーディオC
EL属性テーブル(図24に示すSDAF_ATTR_
AUDIO)は、少なくともコーデック、量子化ビット
数、サンプリング周波数、および、オーディオチャンネ
ル数を含む。静止画CEL属性テーブル(図24に示す
SDAF_ATTR_GRAPHIC)は、少なくとも
画像の高さおよび幅、並びに、符号化方式を含む。動画
CEL属性テーブルは、少なくとも動画の高さおよび
幅、並びに、符号化方式を含む。テキストCEL属性テ
ーブルは、少なくともテキストの符号化方式を含む。テ
キストの符号化方式には、ユニコードやミュージックシ
フトJISなどがある。ファイルCEL属性テーブル
は、少なくともMIME(Multipurpose
Internet MessageExtensio
n)タイプを含む。
【0109】CEL属性テーブル2049は、固定長の
テーブルとしてではなく、図25に示す可変長のタグ構
造を用いて定義される。タグ構造を用いる場合には、図
25(a)に示すように、データの前にタグ長とタグI
Dとが格納される。例えば、静止画CEL属性テーブル
は、図25(b)および図25(c)に示すように、特
性タグ2063と符号化方式タグ2064とから構成さ
れる。タグ構造を用いてテーブル要素を定義することに
より、将来データフォーマットに追加または変更を行う
時に、タグを追加するだけでテーブル要素を追加するこ
とができる。CEL属性テーブルは、このように拡張性
に優れたタグ構造を用いて定義される。
【0110】次に、オファー2014について説明す
る。上述したように、オファーは複数のキーペアと各キ
ーペアについての購入規則とを含み、各キーペアはCE
Lを復号化するための復号鍵とCEL_IDとからな
る。図26は、キーペアとCELとの対応関係を示す図
である。図27は、C++言語を用いてキーペアの構造
を記述した例を示す図である。図26に示すように、キ
ーペア2072は復号鍵2073とCEL_ID207
4とからなり、各キーペア2072は各CEL2071
に対応づけられる。オファーには、そのSDAFパッケ
ージに含まれるCELのキーペアだけでなく、同一のS
DAFタイトルに含まれるすべてのSDAFパッケージ
に含まれるすべてのCELのキーペアが含まれる。言い
換えると、1つのSDAFタイトルを複数のSDAFパ
ッケージに分割した場合、オファーを含むSDAFパッ
ケージはただ1つ存在し、SDAFタイトルに含まれる
すべてのCELのキーペアは、このオファーに含まれ
る。
【0111】購入規則は、キーペアの利用条件を記述す
るための言語、いわゆる権利管理言語を用いて記述され
る。キーペアの利用条件としては、例えば、購入日、利
用期間、特定のCELまたはSDAFタイトルが購入ず
みか否か、などが挙げられる。これらの利用条件を用い
て購入規則を定義することにより、同じCELであって
も条件によって異なる価格で販売することが可能とな
る。
【0112】次に、ナビゲーションデータ2012につ
いて説明する。ナビゲーションデータは、利用者がCE
Lを最も効果的に利用できるように、コンテンツ制作者
によって作成されるものであり、SDAFタイトルの論
理的な構造を規定する。
【0113】SDAFでは、ナビゲーションデータを記
述するために、テキスト形式のタグ記述言語であるXM
L(eXtensible Markup Langu
age)が用いられる。XMLを用いてデータ構造を記
述するときには、テキスト形式のタグ構造が用いられ
る。このため、XMLを用いて記述されたデータはバイ
ナリ形式のデータと比べて冗長になるが、拡張性に優れ
ている点を考慮して、XMLが採用されている。
【0114】ナビゲーションデータからCELを参照す
るには、CELロケータが用いられる。CELロケータ
は、’?’(疑問符)をデリミタとしてパッケージID
とCEL_IDとを結合したものである。ただし、ナビ
ゲーションデータと同一のSDAFパッケージに含まれ
るCELについては、パッケージIDとデリミタとは省
略され、CEL_IDがそのままCELロケータとな
る。CELロケータを用いると、CELの物理的な位置
によらずにCELを指定することができる。
【0115】図28は、ナビゲーションデータからCE
Lロケータを用いてCELを参照する様子を示す図であ
る。図28には、例として、ナビゲーションデータ20
81とプレゼンテーションデータ2082とが示されて
いる。プレゼンテーションデータ2082には、MPE
G2−AACで符号化されたオーディオCEL2083
と、JPEGで符号化された静止画CEL2084とが
含まれている。オーディオCEL2083のパッケージ
IDとCEL_IDはいずれも1であり、静止画CEL
2084のパッケージIDは1、CEL_IDは2であ
るとする。この場合、ナビゲーションデータ2081に
含まれるCELロケータ”1?1”は、パッケージID
が1で、CEL_IDが1であるオーディオCEL20
83を指す。CELロケータ”1?2”は、パッケージ
IDが1で、CEL_IDが2である静止画CEL20
84を指す。この例から理解されるように、SDAFタ
イトルを作成した後にCELロケータのパッケージID
のみを変更することにより、SDAFパッケージの構造
を容易に変更することができる。これにより、SDAF
タイトルを1つのSDAFパッケージとして構成するこ
とや、複数のSDAFパッケージに分割することを容易
に行うことができる。
【0116】図29および図30は、ナビゲーションデ
ータの構造を示す図である。これらの図の記法は、次の
とおりである。各長方形は、ナビゲーションデータの構
成要素を表す。要素Aから要素Bに引かれた矢印は、要
素Aが要素Bを下位の構成要素として含むことを表す。
矢印の始点に記載された記号は、それぞれ、次の意味を
持つ。*印は、下位の構成要素を0回以上含むことを表
す。+印は、下位の構成要素を1回以上含むことを示
す。?印は、下位の構成要素を0回または1回含むこと
を表す。矢印の始点に記号が記載されていない場合に
は、下位の要素を1回だけ含むことを表す。要素Aに矢
印のない項目Pが含まれている場合には、要素Aが項目
Pを属性として持つことを表す。下線を引いた項目は、
CELロケータであることを表す。PCDATAと記載
された項目は、所定の文字集合に含まれる文字からなる
文字列であることを示す。この記法を用いて、TITL
E要素をルートとする階層構造が定義される。
【0117】TITLE要素2101には、SDAFタ
イトルの出荷情報を記述する。この要素は、UPC、V
ERSIONおよびLANGUAGEの3つの属性を持
つ。UPC属性には、商品コードの世界標準であるUP
C(Universal Product Code)
コードを記述する。VERSION属性には、SDAF
のナビゲーション構造のバージョン番号を記述する。L
ANGUAGE属性には、ISO639に従って言語の
種類を記述する。この属性の規定値は、英語を示す’e
n’である。
【0118】METADATA要素2102には、PL
AYLIST要素またはTRACK要素が属するジャン
ルなどの情報を記述する。この要素は、TYPE属性を
持つ。TYPE属性には、METADATA要素の種類
を記述する。
【0119】ASSOC要素2103には、他のSDA
Fタイトルに含まれるCELへの参照情報を記述する。
この要素は、REF属性を持つ。REF属性には、CE
Lロケータを記述する。
【0120】URL要素2104には、URL(Uni
form Resource Locator)を記述
する。この要素は、IDおよびTYPEの2つの属性を
持つ。ID属性には、この要素の識別番号を記述する。
TYPE属性には、URL要素の種類を記述する。
【0121】PLAYLIST要素2105には、SD
AFタイトルの基本単位であるプレイリストを記述す
る。プレイリストは、従来のパッケージメディアにおけ
るアルバムに相当し、すべてのSDAFタイトルに含ま
れる。PLAYLIST要素は、プレイリスト用のメニ
ューであるMENU要素を含む場合がある。PLAYL
IST要素は、NAME、ARTIST、PRODUC
TID、THUBMNAILIDおよびONSTART
の5つの属性を持つ。NAME属性には、プレイリスト
の名称を記述する。ARTIST属性には、アーチスト
の名前を記述する。PRODUCTID属性には、CD
におけるカタログコードに相当する情報を記述する。T
HUMBNAILID属性には、プレイリストを代表す
る静止画CELのCELロケータを記述する。ONST
ART属性には、プレイリストを再生する時の動作を記
述する。この属性の値が’MENU’である場合、再生
装置は、プレイリストメニューを表示して停止する。こ
の属性の値が’TRACK’である場合、再生装置は、
PLAYLIST要素に含まれる最初のTRACK要素
の再生を開始する。また、すべてのPLAYLIST要
素は、少なくとも1つのTRACK要素2106を含
む。
【0122】TRACK要素2106には、1つのオー
ディオCELを含んだトラックを記述する。TRACK
要素は、オプションとしてトラックメニュー、スライド
ショー、テキスト、ファイルなどを含む場合がある。T
RACK要素は、ID、NAME、ARTIST、IS
RC、AUDIOID、TSMIDおよびTHUMBN
AILIDの7つの属性を持つ。ID属性には、SDA
Fタイトル内で固有な識別番号を記述する。NAME属
性には、TRACK要素の名称を記述する。ARTIS
T属性には、アーチストの名前を記述する。ISRC属
性には、ISRC(International St
andard Recording Code)を記述
する。AUDIOID属性には、TRACK要素に対応
づけられたオーディオCELのCELロケータを記述す
る。TSMID属性には、オーディオCELに対応した
タイムサーチマップのCELロケータを記述する。タイ
ムサーチマップについては、後述する。THUMBNA
ILID属性には、TRACK要素を代表する静止画C
ELのCELロケータを記述する。
【0123】MARKER要素2107には、TRAC
K要素内の頭出しに利用するマーカーを記述する。この
要素は、TIMEおよびNAMEの2つの属性を持つ。
TIME属性には、マーカーの位置をミリ秒単位で記述
する。NAME属性には、マーカーの名称を記述する。
【0124】SYNCSLIDESHOW要素2108
には、SYNCMAP要素2109によって定義される
表示タイミング情報に従って、スライドまたはメニュー
を表示するスライドショーを記述する。この要素は、I
D、NAMEおよびTYPEの3つの属性を持つ。ID
属性には、SDAFタイトル内で固有な識別番号を記述
する。NAME属性には、スライドショーの名称を記述
する。TYPE属性には、クレジット、歌詞、ライナー
ノーツ、バイオグラフィー、イメージ集、広告など、ト
ラック内での情報分類区分を記述する。
【0125】SYNCMAP要素2109には、SYN
CSLIDESHOW要素2108内で定義されるスラ
イドまたはメニューの表示タイミング情報を記述する。
この要素は、MENUID、PLAYIDおよびTIM
Eの3つの属性を持つ。MENUID属性には、表示す
るスライドまたはメニューの識別番号を記述する。PL
AYID属性には、メニュー中で再生状態に設定するボ
タンの指示番号を記述する。TIME属性には、表示タ
イミングをミリ秒単位で記述する。
【0126】SLIDESHOW要素2110には、一
定の表示間隔でスライドまたはメニューを表示するスラ
イドショーを記述する。この要素は、ID、NAME、
TYPEおよびINTERVALの4つの属性を持つ。
ID属性には、SDAFタイトル内で固有な識別番号を
記述する。NAME属性には、スライドショーの名称を
記述する。TYPE属性には、クレジット、歌詞、ライ
ナーノーツ、バイオグラフィー、イメージ集または広告
など、トラック内での情報分類区分を記述する。INT
ERVAL属性には、スライドまたはメニューの表示間
隔を記述する。
【0127】SYNCTEXT要素2111には、表示
タイミングを有するテキスト情報を記述する。テキスト
情報は、SYNCTEXTBLOCK要素2112を用
いて記述される。これに代えて、テキスト情報は、テキ
ストCELの一部を参照して定義したものでもよい。S
YNCTEXT要素は、ID、TEXTID、REFI
DおよびTYPEの4つの属性を持つ。ID属性には、
SDAFタイトル内で固有な識別番号を記述する。TE
XTID属性には、テキストCELのCELロケータを
記述する。REFID属性には、TEXTID属性で指
定されたテキストCEL内のTEXTREF要素の識別
番号を記述する。TEXTREF要素については後述す
る。TYPE属性には、クレジット、歌詞、ライナーノ
ーツ、バイオグラフィー、イメージ集、広告など、トラ
ック内での情報分類区分を記述する。
【0128】SYNCTEXTBLOCK要素2112
には、表示タイミングを有するテキスト情報を記述す
る。この要素は、TIME属性を持つ。TIME属性に
は、表示タイミングをミリ秒単位で記述する。
【0129】TEXT要素2113には、テキスト情報
を記述する。テキスト情報は、テキストデータの形態で
記述される。これに代えて、テキスト情報は、テキスト
CELの一部を参照して定義したものでもよい。TEX
T要素が有する属性は、SYNCTEXT要素と同じで
ある。
【0130】VIDEO要素2114には、存在する動
画CELを記述する。この要素は、ID、VIDEOI
DおよびTYPEの3つの属性を持つ。ID属性には、
SDAFタイトル内で固有な識別番号を記述する。VI
DEOID属性には、動画CELのCELロケータを記
述する。TYPE属性には、クレジット、歌詞、ライナ
ーノーツ、バイオグラフィー、イメージ集あるいは広告
など、トラック内での情報分類区分を記述する。
【0131】FILE要素2115には、存在するファ
イルCELを記述する。この要素は、ID、FILEI
DおよびTYPEの3つの属性を持つ。ID属性には、
SDAFタイトル内で固有な識別番号を記述する。FI
LEID属性には、ファイルCELのCELロケータを
記述する。TYPE属性には、クレジット、歌詞、ライ
ナーノーツ、バイオグラフィー、イメージ集あるいは広
告など、トラック内での情報分類区分を記述する。
【0132】SLIDE要素2116には、スライドを
記述する。この要素は、ID、NAMEおよびBACK
GROUNDIDの3つの属性を持つ。ID属性には、
SDAFタイトル内で固有な識別番号を記述する。NA
ME属性には、スライドの名称を記述する。BACKG
ROUNDID属性には、スライド画面の静止画CEL
のCELロケータを記述する。
【0133】MENU要素2117には、メニューを記
述する。メニューは、1つ以上のオンスクリーンボタン
を持つ。MENU要素は、ID、NAME、BACKG
ROUNDIDおよびSELECTIDの4つの属性を
持つ。ID属性には、SDAFタイトル内で固有な識別
番号を記述する。NAME属性には、メニューの名称を
記述する。BACKGROUNDID属性には、メニュ
ー画面に表示される静止画CELのCELロケータを記
述する。SELECTID属性には、選択状態に設定す
るためのボタンの指示番号を記述する。
【0134】BUTTON要素2118には、メニュー
画面上に配置されるオンスクリーンボタンを記述する。
BUTTON要素は、下位の構成要素として、TEXT
BUTTON要素とCOMMAND要素の組、または、
GRAPHICBUTTON要素とCOMMAND要素
の組を1つ以上含む。また、BUTTON要素は、IN
DEX、TAB、UP、DOWN、RIGHT、LEF
TおよびAUTOACTIONの7つの属性を持つ。I
NDEX属性には、MENU要素内で固有な指示番号を
記述する。TAB属性には、メニュー内のボタンを一巡
するように定義された順序番号を記述する。UP、DO
WN、LEFT、RIGHTの各属性には、ボタンを選
択して上下左右への移動を指示した場合の移動先ボタン
の指示番号を記述する。AUTOACTION属性に
は、選択状態から実行状態に自動的に遷移させるか否か
を示すフラグを記述する。
【0135】TEXTBUTTON要素2119には、
テキストで表現されるオンスクリーンボタンを記述す
る。この要素は、X、Y、WIDTH、HEIGHT、
FONTSIZE、NORMALCOLOR、SELE
CTCOLOR、ACTIONCOLOR、PLAYI
NGCOLOR、TEXTIDおよびREFIDの11
個の属性を持つ。X、Y、WIDTH、HEIGHTの
各属性には、メニュー左上を原点とした座標系を用い
て、ボタンの表示位置を記述する。FONTSIZE属
性には、フォントサイズをポイント単位で記述する。N
ORMALCOLOR、SELECTCOLOR、AC
TIONCOLOR、PLAYINGCOLORの各属
性には、それぞれ、ボタンの状態が通常、選択、実行、
再生状態のとき表示色をRGB形式によって記述する。
TEXTID属性には、外部のテキストCELのCEL
ロケータを記述する。REFID属性には、TEXTI
Dで指定されたテキストCEL内のTEXTREF要素
の識別番号を記述する。
【0136】GRAPHICBUTTON要素2120
には、グラフィックで表現されるオンスクリーンボタン
を記述する。この要素は、X、Y、WIDTH、HEI
GHT、NORMALID、SELECTID、ACT
IONIDおよびPLAYINGIDの8つの属性を持
つ。X、Y、WIDTH、HEIGHTの各属性には、
メニュー左上を原点とした座標系を用いて、ボタンの表
示位置を記述する。NORMALID、SELECTI
D、ACTIONID、PLAYINGIDの各属性に
は、それぞれ、ボタンの状態が通常、選択、実行、再生
状態のときに表示される静止画CELのCELロケータ
を記述する。
【0137】COMMAND要素2121は、利用者が
オンスクリーンボタンを押下したときのナビゲーション
動作を記述する。この要素は、TYPEおよびTARG
ETの2つの属性を持つ。TYPE属性には、SHO
W、FUNCTION、GOTO、NEXTまたはPR
EVIOUSコマンドのうち、いずれかのコマンドを記
述する。SHOWコマンドは、TARGET属性を用い
て指定された要素を表示するためのコマンドである。F
UNCTIONコマンドは、TARGET属性を用いて
指定された要素を実行するためのコマンドである。この
コマンドは、プレイリストメニューが表示されていると
きに使用される。GOTOコマンドは、現在表示されて
いる要素の兄弟要素の中で指定された要素へ移動するた
めのコマンドである。NEXTコマンドは、現在表示さ
れている要素の次の兄弟要素へ移動するためのコマンド
である。PREVIOUSコマンドは、現在表示されて
いる要素の前の兄弟要素へ移動するためのコマンドであ
る。TARGET属性には、TYPE属性で指定される
各コマンドのパラメータを記述する。SHOWコマンド
が指定された場合には、表示対象となる要素の識別番号
を記述する。FUNCTIONコマンドが指定された場
合には、実行対象となる要素の識別番号を記述する。G
OTOコマンドが指定された場合には、現在表示されて
いる要素の兄弟要素の識別番号を記述する。
【0138】TEXTREF要素は、ナビゲーションデ
ータからテキストCELに格納されたテキストデータの
一部を参照する際に使用されるテキストの区分情報を記
述する。TEXTREF要素に含まれるテキストデータ
は、ナビゲーションデータから、TEXTREF要素の
識別番号を指定して参照される。TEXTREF要素
は、ID属性を持つ。ID属性には、SDAFタイトル
内で固有の識別番号を記述する。
【0139】次に、CEL2013について説明する。
CELには、オーディオCEL、静止画CEL、動画C
EL、テキストCEL、および、ファイルCELの5つ
の種類がある。SDAFでは、CELの種類ごとにデー
タの形式やパラメータが定義されている。
【0140】オーディオCELに含まれるデータは、M
PEG2−AAC(Advanced Audio C
oding)[Low Complexity Pro
file]に準拠して符号化されたオーディオデータで
ある。なお、MPEG2−AACは、ISO/IEC 13818-7:
1997(E) Information technology - Generic codingof
moving pictures and associated audio information -
Part7 Advanced Audio Coding (AAC) に規定されてい
る。MPEG2−AACで符号化されたビットストリー
ムの形式は、ADTS(Audio Data Tra
nsportStream)形式とする。また、ISO
/IEC13818−7に記述されているパラメータ
は、図31に示すように制限される。これらのパラメー
タのうち、sampling_frequency_indexおよびchannel_co
nfiguration 以外のパラメータは、ISO/IEC13
818−7で規定されるLC−profileを選択し
たことに伴う制限である。また、平均ビットレートは、
64kbpsまたは128kbpsである。
【0141】静止画CELに含まれるデータは、JPE
G、MPEG−Iフレーム、あるいは、PNG(Por
table Network Graphics)に準
拠して符号化された静止画データである。図32、図3
3および図34は、ぞれぞれ、JPEG、MPEG−I
フレームおよびPNGに関する仕様を示す図である。静
止画CELに適用される符号化アルゴリズムの仕様は、
これらの図に示すように制限される。
【0142】動画CELに含まれるデータは、MPEG
2に準拠して符号化された動画データである。図35
は、MPEG2に関する仕様を示す図である。動画CE
Lに適用される符号化アルゴリズムの仕様は、図35に
示すように制限される。
【0143】テキストCELに含まれるデータは、PL
AINテキストまたはSDAF形式のXMLテキストの
いずれかである。符号化方式は、ユニコードまたはミュ
ージックシフトJISのいずれかである。
【0144】ファイルCELの一例として、タイムサー
チマップをデータとして含むタイムサーチマップCEL
について説明する。タイムサーチマップは、オーディオ
フレームのアドレスからなるテーブルである。図36
は、タイムサーチマップの構成を示す図である。図36
に示すように、タイムサーチマップ2090は、ヘッダ
ー2091と複数のエントリー2092とからなる。図
37および図38は、ヘッダー2091の詳細を示す図
である。図37および図38に示すように、ヘッダー2
091は、ミリ秒単位で記述されたエントリー間の再生
時間とエントリーの総数とを含む。図39は、各エント
リーの詳細を示す図である。図39に示すように、各エ
ントリーは、エントリーポイントのオーディオフレーム
のアドレスを含む。最初のエントリーは、オーディオC
ELに含まれるオーディオフレームの開始位置を示す。
【0145】なお、本実施形態では、オーディオCEL
に含まれる音楽データの圧縮方式としてMPEG2−A
ACを用いることとしたが、これに代えて、MP3(M
PEG 1 Audio Layer 3)やDolb
y−AC3やDTS(Digital Theater
System)などを用いてもよい。
【0146】次に、図40から図45を参照して、SD
AFの使用方法について説明する。SDAFは、上述し
たように、マルチメディアコンテンツを記述するための
フォーマットであり、主に音楽データの配信に使用され
る。SDAFは、ハードディスクを始めとして、DVD
−RAMなどの光ディスクやメモリカードなどの半導体
メモリなど、各種の記録媒体に適用できる。
【0147】SDAFは、音楽データの配信以外にも、
既存の音楽データと組み合わせて使用することができ
る。例えば、以下に示すように、SDAFをDVD−A
udio規格に準拠した音楽データと組み合わせて使用
することができる。同様の手法は、DVD−Vide
o、CD、Video−CD、PhotoCDなどの他
の記録媒体にも適用できることはいうまでもない。
【0148】DVD−Audio規格に準拠した音楽デ
ータは、LPCM(LinearPulse Code
Modulation)形式のオーディオコンテンツ
と、MPEG−Iフレーム形式の静止画コンテンツとを
含む。DVD−Audio規格に準拠した再生装置は、
利用者が対話的に操作を行うためのメニュー画面を表示
する。DVD−Audio規格では、背景となる静止画
に最大4色の副映像静止画を重ねて表示し、副映像静止
画内に複数の矩形領域を設けることにより、メニュー画
面が表示される。この矩形領域はボタンと呼ばれ、各ボ
タンにはそれぞれコマンドが割り当てられる。しかし、
DVD−Audio規格で規定されたボタンの表示色数
と形状には一定の制約があるため、コンテンツ制作者
は、自由にメニュー画面を設計することができない。
【0149】この問題点を解決するには、SDAFを用
いて記述したメニュー画面のデータを従来のDVD−A
udioディスクに予め記録しておき、再生時にはこの
データを用いてメニュー画面を表示すればよい。より詳
細に述べると、DVD−Audioディスクには、SD
AFを用いて記述されたマルチメディアコンテンツと、
SDAFから元のDVD−Audioコンテンツを参照
するためのCELリダイレクタとが記録される。以下で
は、これらのデータが記録されたDVD−Audioデ
ィスクを拡張DVD−Audioディスクと呼び、拡張
DVD−Audioディスクを再生する再生装置をSD
AF対応DVD−Audio再生装置と呼ぶ。
【0150】図40は、1枚のDVD−Audioディ
スクに対応したCELリダイレクタの例を示す図であ
る。図40に示す各行は、元のDVD−Audioディ
スクに含まれる各コンテンツについてのCELリダイレ
クタを表す。CELリダイレクタは、CEL_ID22
01、ファイル名2202、開始アドレス2203、お
よび、終了アドレス2204を含む。CEL_ID22
01は、ディスク内で固有なコンテンツ識別子である。
ファイル名2202は、各コンテンツを含むファイル名
である。開始アドレス2203と終了アドレス2204
とは、それぞれ、ファイル内でのコンテンツの先頭位置
と末端位置を示すオフセット値である。CELリダイレ
クタは、拡張DVD−AudioディスクのROM領域
に設けられたSDAF用のディレクトリ内に、例えばD
VDA.MAPというファイル名で記録される。
【0151】オーディオの再生順序制御、スライドショ
ー静止画再生、メニュー機能などDVD−Audio規
格で規定された各種の再生制御機能は、すべてSDAF
のナビゲーションデータを用いて記述することができ
る。例えば、メニュー機能は、MPEG−Iフレーム形
式の背景静止画の上に、自由な色数と形状とを有するJ
PEG形式のボタン用静止画を重ねて表示し、各ボタン
領域にコマンドを対応づけることにより実現できる。
【0152】DVD−Audioディスクに含まれる再
生制御情報をSDAFのナビゲーションデータに変換す
るときには、コンテンツを指す情報は、CELリダイレ
クタを用いてCEL_IDに変換される。メニュー画面
は、ボタン用のJPEG形式の静止画に変換される。求
めた静止画は、背景静止画に上書きされる位置に配置さ
れる。このようにして求めたナビゲーションデータとボ
タン用静止画とは、1つのSDAFパッケージに格納さ
れ、拡張DVD−AudioディスクのROM領域に設
けられたSDAF用のディレクトリ内に、例えばSDA
F.SDPというファイル名で記録される。拡張DVD
−Audioディスクの再生方法については、後述す
る。
【0153】次に、SDAFを用いて記述されたマルチ
メディアコンテンツを再生するSDAF再生装置につい
て説明する。SDAF再生装置は、次のような手順で配
信された音楽データを再生する。再生装置は、始めに、
パッケージIDとナビゲーションデータとを検索し、再
生に必要なCELのCEL_IDを集める。次に、再生
装置は、集めたパッケージIDとCEL_IDとの組を
用いて購入データベースを検索し、CELが既に購入ず
み否かを調べる。未購入のCELがある場合、再生装置
は、暗号化されたオファーを解読し、既存の電子流通シ
ステムを用いて所定の対価を支払う。購入が終わると、
オファーに格納されたキーペアは、購入データベースに
格納される。再生装置は、再生に必要なSDAFパッケ
ージが再生装置上に存在しないと判断した場合には、デ
ータ配信装置に対してパッケージIDを送出する。デー
タ配信装置は、受け取ったパッケージIDを有するSD
AFパッケージを再生装置へ配信する。再生装置は、再
生に必要とされるすべてのCELを購入した後、購入デ
ータベースに格納されたキーペアを用いてCELを復号
化し、再生する。この際、再生装置は、ナビゲーション
データを解釈して再生制御を行う。
【0154】SDAFタイトルは、1または複数のSD
AFパッケージに分割した形態で再生装置に配信され
る。図41は、SDAFパッケージの配信方法の例を示
す図である。図41(a)に示す配信方法では、パッケ
ージ2301はオーディオコンテンツのみを含み、パッ
ケージ2302は静止画または動画のグラフィックコン
テンツのみを含む。また、パッケージ2302からは、
パッケージ2301に含まれるオーディオコンテンツが
参照される。このため、パッケージ2301のみを購入
した利用者は、オーディオコンテンツのみを再生でき
る。パッケージ2301に加えてパッケージ2302を
購入した利用者は、オーディオコンテンツに加えてグラ
フィックコンテンツを再生できる。このように、既存の
トラックにCELを追加することにより、SDAFタイ
トルを定義してもよい。
【0155】また、図41(b)に示す配信方法では、
パッケージ2303は、複数のオーディオコンテンツと
グラフィックコンテンツとを含む。このように、1つの
パッケージに、SDAFタイトルに含まれるすべてのC
ELを含めてもよい。
【0156】また、図41(c)に示す配信方法では、
1つのSDAFタイトルは、パッケージ2304、23
05および2306に分割されて配信される。パッケー
ジ2305はトラック1用のコンテンツを含み、パッケ
ージ2306はトラック2用のコンテンツを含む。この
配信方法では、パッケージ2305または2306のい
ずれかを選択して配信することができる。
【0157】また、再生装置において、利用者が所有す
るコンテンツを含むSDAFパッケージを新たに作成し
てもよい。図42は、SDAFパッケージの作成方法の
例を示す図である。図42において、ユーザーパッケー
ジとは利用者が作成したSDAFパッケージをいい、購
入パッケージとは配信されたSDAFパッケージをい
う。また、太線で囲まれたコンテンツは、利用者が所有
するコンテンツを示す。利用者は、CDから読み出した
データ、すなわち、CDからリッピングされたオーディ
オコンテンツや、自ら作成したグラフィックコンテンツ
を所有しているとする。
【0158】利用者は、図42(a)に示すように、自
らが所有するオーディオコンテンツを含むパッケージ2
401を作成してもよく、図42(b)に示すように、
オーディオコンテンツとグラフィックコンテンツとを含
むパッケージ2402を作成してもよい。また、利用者
は、図42(c)に示すように、購入したパッケージ2
403に含まれるオーディオコンテンツを参照するパッ
ケージ2404を作成してもよい。パッケージ2404
を再生した場合には、購入したパッケージに含まれるオ
ーディオコンテンツと、利用者が所有するグラフィック
コンテンツとが再生される。これにより、購入したパッ
ケージに含まれる静止画を、利用者が作成した静止画に
変更または追加することができる。
【0159】次に、拡張DVD−Audioディスクを
再生するSDAF対応DVD−Audio再生装置につ
いて説明する。この再生装置は、DVD−Audio規
格に準拠した元の再生制御情報に代えて、SDAFを用
いて記述されたナビゲーションデータに従って再生動作
を制御する。再生装置は、拡張DVD−Audioディ
スクからナビゲーションデータとCELロケータとを読
み出し、読み出したナビゲーションデータに従って動作
する。ナビゲーションデータから元のオーディオコンテ
ンツや静止画コンテンツが参照されている場合には、再
生装置は、CELロケータを参照してコンテンツが格納
されている位置情報を求め、そのコンテンツを再生す
る。再生装置は、ディスク上のDVD−Audio領域
から背景用静止画を、SDAFデータからボタン用静止
画をそれぞれ読み取り、これらを合成してメニュー画面
を表示する。
【0160】このように拡張DVD−Audioディス
クを用いることにより、既存のDVD−Audio再生
装置では、従来と同様の再生を行い、SDAF対応DV
D−Audio再生装置では、SDAFを用いて記述し
たナビゲーションデータによるメニュー画面を表示する
ことができる。
【0161】なお、以上の説明では、SDAFパッケー
ジとCELリダイレクタとはディスクに記録されるもの
としたが、これに代えて、これらのデータをネットワー
クを介して再生装置にダウンロードすることとしてもよ
い。また、この方法は、すでに発売ずみのCDやDVD
ディスクにも適用できる。さらに、この方法を用いて、
通信ネットワークを介してアクセス可能なCELをUR
Lを用いて参照できることは言うまでもない。
【0162】次に、SDAFを用いて記述されたマルチ
メディアコンテンツを、携帯型音楽再生機用の外部記憶
媒体に複写するデータ変換装置について説明する。ここ
で、携帯型音楽再生機とは、半導体メモリを外部記憶媒
体として使用した音楽再生機であって、小型、軽量、か
つ、データを高速に書き込みできることを特徴とするも
のをいう。携帯型音楽再生機は、図43に示すように、
テキスト表示が可能な液晶ディスプレイ2501と、オ
ーディオの再生を制御するための操作パネル2502
と、オーディオを出力するヘッドフォン2503と備え
る。また、携帯型音楽再生機には、オーディオデータを
保存するメモリカード2500を着脱することができ
る。携帯型音楽再生機は、MPEG2−AAC方式に準
拠したオーディオコンテンツを再生し、テキスト情報を
表示することができるものとする。ただし、メモリカー
ドのデータ記録フォーマットは、SDAFではない独自
フォーマットであるとする。
【0163】図44は、拡張DVD−Audioディス
クに記録されたコンテンツを所定のフォーマットに変換
して、携帯型音楽再生機用のメモリカードに書き込むデ
ータ変換装置の構成を示すブロック図である。図44に
おいて、ディスク2601には、LPCM形式のオーデ
ィオコンテンツ、MPEG−Iフレーム形式の静止画コ
ンテンツ、SDAFを用いて記述された再生制御情報、
および、追加のテキスト情報が記録されているものとす
る。
【0164】図44に示すデータ変換装置において、デ
ータ読み取り部2602は、ディスク2601から再生
制御情報を読み出し、再生制御情報解析部2603に対
して出力する。再生制御情報解析部2603は、読み出
された再生制御情報を解析し、ディスク2601に記録
されたコンテンツが携帯型音楽再生機によってそのまま
再生できるか、あるいは、変換する必要があるかを調べ
る。
【0165】次に、データ読み取り部2602は、ディ
スク2601から携帯型音楽再生機が再生できるコンテ
ンツを順に読み出し、データ変換部2605に対して出
力する。このとき、携帯型音楽再生機が再生できないコ
ンテンツは、読み出されない。データ変換部2605
は、読み出したコンテンツをメモリカード2500の種
類に合わせて変換する。例えば、曲名などのように、携
帯型音楽再生機でそのまま再生できるテキスト情報は、
変換されない。これに対して、LPCM形式のオーディ
オコンテンツは、携帯型音楽再生機が再生できるMPE
G2−AAC形式に変換される。
【0166】再生制御情報変換部2604は、再生制御
情報解析部2603によって解析された再生制御情報に
基づき、携帯型音楽再生機用の再生制御情報を生成す
る。データ書き込み部2606は、再生制御情報変換部
2604によって作成された再生制御情報と、データ変
換部2605によって変換されたコンテンツとをメモリ
カード2500に書き込む。
【0167】なお、図44に示すデータ変換装置は、オ
ーディオコンテンツ以外の任意のコンテンツを所定の形
式に変換して、メモリカード2500に書き込むことと
してもよい。また、メモリカードのデータ記録フォーマ
ットは、SDAF以外の任意のフォーマットであっても
よい。さらに、複数の種類の外部記憶媒体に対応するた
めに、データ変換装置は、各外部記憶媒体に対応して、
データ変換部と再生制御情報変換部とデータ書き込み部
とを備えることとしてもよい。
【0168】また、ディスク2601にSDAFを用い
て記述されたナビゲーションデータが記録されていない
場合には、図45に示すように、不足分のデータを通信
ネットワークを介して入手することとしてもよい。図4
5において、ディスク2601には、識別番号が記録さ
れているものとする。例えば、音楽CDの識別番号は、
カタログコードやISRCコードなどである。
【0169】データ読み取り部2602は、ディスクの
識別番号を読み取り、通信部2607に対して出力す
る。通信部2607は、通信ネットワーク2610を介
してコンテンツ情報サーバ2611と通信する。通信部
2607は、インターネットを用いてコンテンツ情報サ
ーバ2611にアクセスしてもよく、電話回線を用いて
コンテンツ情報サーバ2611に直接アクセスしてもよ
い。コンテンツ情報サーバ2611は、ディスクの識別
番号と上記の不足分のデータとを対応づけて蓄積し、デ
ータ変換装置からの要求に応じて、不足分のデータをデ
ータ変換装置へ送信する。データ変換装置は、不足分の
データを受信した後は、図44に示したデータ変換装置
と同じ動作を行う。
【0170】以上に示すように、本実施形態に係るコン
テンツ流通フォーマットSDAFは、マルチメディアコ
ンテンツを記述するためのフォーマットであり、主に音
楽データの配信に使用される。また、SDAFを既存の
音楽データと組み合わせて使用することにより、既存の
音楽データの機能を拡張することもできる。
【0171】なお、図3と図18とを比較すると分かる
ように、第1から第3の実施形態で示した音楽データと
本実施形態に係るSDAFとの対応関係は、次のとおり
である。すなわち、図3に示すヘッダー40は、図18
に示すヘッダー2011に対応する。図3に示すナビゲ
ーション情報41は、図18に示すナビゲーションデー
タ2012に対応する。図3に示すコンテンツ42は、
図18に示すCEL2013に対応する。図3に示す課
金情報43は、図18に示すオファー2014に対応す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るデータ処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態に係るデータ処理装置を用いた
音楽配信システムの構成を示す図である。
【図3】第1の実施形態に係るデータ処理装置が扱う音
楽データのフォーマットを示す図である。
【図4】第1の実施形態に係るデータ処理装置における
購入管理テーブルの一例を示す図である。
【図5】第1の実施形態に係るデータ処理装置における
著作権管理テーブルの一例を示す図である。
【図6】第1の実施形態に係るデータ処理装置における
制御部の動作を示すフローチャートである。
【図7】第1の実施形態に係るデータ処理装置における
購入処理部の動作を示すフローチャートである。
【図8】第1の実施形態に係るデータ処理装置を用いた
音楽配信システムの構成を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係るデータ処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図10】第2の実施形態に係るデータ処理装置におけ
るデータ変換部の動作を示すフローチャートである。
【図11】第2の実施形態に係るデータ処理装置におけ
るデータ変換部の動作の詳細を示すフローチャートであ
る。
【図12】第2の実施形態に係るデータ処理装置におけ
るパッケージ管理テーブルの一例を示す図である。
【図13】第2の実施形態に係るデータ処理装置におけ
るデータ変換処理の効果を示す図である。
【図14】第2の実施形態に係るデータ処理装置が扱う
他の音楽データのフォーマットを示す図である。
【図15】本発明の第3の実施形態に係るデータ処理装
置の構成を示すブロック図である。
【図16】第3の実施形態に係るデータ処理装置による
外部記憶媒体指定画面を示す図である。
【図17】第3の実施形態に係るデータ処理装置におけ
るデータ変換部の動作を示すフローチャートである。
【図18】本発明の第4の実施形態に係るSDAFパッ
ケージの構造を示す図である。
【図19】SDAFパッケージの他の構造を示す図であ
る。
【図20】SDAFタイトルをSDAFパッケージに分
割する様子を示す図である。
【図21】SDAFパッケージの一例を示す図である。
【図22】ヘッダーの構造を示す図である。
【図23】C++言語を用いたヘッダーの構造の記述例
を示す図である。
【図24】C++言語を用いたヘッダーの構造の記述例
を示す図である。
【図25】タグ構造を用いてCEL属性テーブルを定義
する方法を示す図である。
【図26】キーペアとCELとの対応関係を示す図であ
る。
【図27】C++言語を用いたキーペアの構造の記述例
を示す図である。
【図28】ナビゲーションデータからCELを参照する
様子を示す図である。
【図29】ナビゲーションデータの構造を示す図であ
る。
【図30】ナビゲーションデータの構造を示す図であ
る。
【図31】オーディオCELに適用されるMPEG2−
AACの仕様を示す図である。
【図32】静止画CELに適用されるJPEGの仕様を
示す図である。
【図33】静止画CELに適用されるMPEG−Iフレ
ームの仕様を示す図である。
【図34】静止画CELに適用されるPNGの仕様を示
す図である。
【図35】動画CELに適用されるMPEG2の仕様を
示す図である。
【図36】タイムサーチマップの構造を示す図である。
【図37】タイムサーチマップに含まれるヘッダーの詳
細を示す図である。
【図38】タイムサーチマップに含まれるヘッダーの詳
細を示す図である。
【図39】タイムサーチマップに含まれる各エントリー
の詳細を示す図である。
【図40】CELリダイレクタの例を示す図である。
【図41】SDAFパッケージの配信方法の例を示す図
である。
【図42】SDAFパッケージの作成方法の例を示す図
である。
【図43】携帯型音楽再生機の外観を示す図である。
【図44】データ変換装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図45】データ変換装置の他の構成を示すブロック図
である。
【図46】従来のデータ処理装置の構成を示すブロック
図である。
【図47】従来の著作権保護装置の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1、2、3…データ処理装置 4…通信ネットワーク 5…配信サーバ 6…課金サーバ 7…外部記憶媒体 8…携帯型音楽再生機 10…入力部 11…配信データ蓄積部 12…購入管理テーブル 13…購入処理部 14、22…データ変換部 15…内部データ蓄積部 16…著作権管理テーブル 17…制御部 18…再生部 19…チェックアウト/チェックイン処理部 21…表示部 23…外部記憶媒体検出部 24…外部記憶媒体指定部 30…処理命令 31、32…制御信号 33…記憶媒体識別子 35…検出信号 36…指定信号 40、44…ヘッダー 41…ナビゲーション情報 42…コンテンツ 43…課金情報 45…復号鍵 46…コンテンツ選択データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G10L 11/00 G10L 9/00 N H04L 9/08 E H04N 7/08 H04L 9/00 601B 7/081 H04N 7/08 Z 7/16 (72)発明者 南 賢尚 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 徳田 克己 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 大谷 友佳子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山本 雅哉 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 井上 光啓 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 平田 昇 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 著作権で保護されるデータに対して、取
    得した権利の範囲内で処理を実行するデータ処理装置で
    あって、 少なくとも保護対象となるコンテンツデータと、前記コ
    ンテンツデータについての課金条件を定めた課金情報と
    を含んだ配信形式のデータを受信するデータ受信手段
    と、 前記課金情報に従って課金処理を行い、前記コンテンツ
    データに対して処理を行う際に必要とされる処理権を取
    得する権利購入手段と、 前記権利購入手段によって取得された前記処理権を蓄積
    する権利情報蓄積手段と、 前記コンテンツデータについて前記処理権が取得された
    ときに、当該コンテンツデータを含む配信形式のデータ
    を、前記課金情報を除いた内部形式のデータに変換する
    データ変換手段と、 前記データ変換手段によって求められた前記内部形式の
    データを蓄積するデータ蓄積手段と、 前記権利情報蓄積手段に蓄積された前記処理権の範囲内
    で、前記データ蓄積手段に蓄積された前記内部形式のデ
    ータに対して処理を実行する処理実行手段とを備えた、
    データ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記コンテンツデータは暗号化され、 前記課金情報は前記コンテンツデータの暗号を解読する
    ための復号鍵を含み、 前記データ変換手段は前記課金情報から前記復号鍵を抽
    出し、 前記権利情報蓄積手段は抽出された前記復号鍵を蓄積
    し、 前記処理実行手段は、前記権利情報蓄積手段に蓄積され
    た前記復号鍵を用いて、前記コンテンツデータの暗号を
    解読すること特徴とする、請求項1に記載のデータ処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記配信形式のデータは、前記コンテン
    ツデータと、前記課金情報と、ヘッダーと、前記コンテ
    ンツデータについて処理実行を制御するための処理実行
    制御情報とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の
    データ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記内部形式のデータは、前記配信形式
    のデータから前記課金情報を除いたデータに等しいこと
    を特徴とする、請求項1に記載のデータ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記処理実行手段は、前記データ蓄積手
    段に蓄積された前記内部形式のデータを着脱可能に構成
    された記憶媒体に複写するデータ複写手段を含み、 前記データ変換手段は、前記配信形式のデータを、前記
    記憶媒体の種類に応じた前記内部形式のデータに変換す
    ることを特徴とする、請求項1に記載のデータ処理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記記憶媒体の種類を検出する記憶媒体
    検出手段をさらに備え、 前記データ変換手段は、前記記憶媒体検出手段により検
    出された前記記憶媒体の種類に応じて、前記配信形式の
    データを前記内部形式のデータに変換することを特徴と
    する、請求項5に記載のデータ処理装置。
  7. 【請求項7】 前記記憶媒体の種類を指定する記憶媒体
    指定手段をさらに備え、 前記データ変換手段は、前記記憶媒体指定手段により指
    定された前記記憶媒体の種類に応じて、前記配信形式の
    データを前記内部形式のデータに変換することを特徴と
    する、請求項5に記載のデータ処理装置。
  8. 【請求項8】 前記配信形式のデータは、少なくとも1
    つ以上の前記コンテンツデータを含み、 前記内部形式のデータは、少なくとも1つ以上の前記コ
    ンテンツデータのうち、前記記憶媒体に複写するコンテ
    ンツデータのみを含むことを特徴とする、請求項5に記
    載のデータ処理装置。
  9. 【請求項9】 著作権で保護されるデータに対して、取
    得した権利の範囲内で処理を実行するデータ処理方法で
    あって、 少なくとも保護対象となるコンテンツデータと、前記コ
    ンテンツデータについての課金条件を定めた課金情報と
    を含んだ配信形式のデータを受信するデータ受信ステッ
    プと、 前記課金情報に従って課金処理を行い、前記コンテンツ
    データに対して処理を行う際に必要とされる処理権を取
    得する権利購入ステップと、 前記権利購入ステップで取得された前記処理権を蓄積す
    る権利情報蓄積ステップと、 前記コンテンツデータについて前記処理権が取得された
    ときに、当該コンテンツデータを含む配信形式のデータ
    を、前記課金情報を除いた内部形式のデータに変換する
    データ変換ステップと、 前記データ変換ステップで求めた前記内部形式のデータ
    を蓄積するデータ蓄積ステップと、 前記権利情報蓄積ステップで蓄積された前記処理権の範
    囲内で、前記データ蓄積ステップで蓄積された前記内部
    形式のデータに対して処理を実行する処理実行ステップ
    とを備えた、データ処理方法。
  10. 【請求項10】 著作権で保護されるデータに対して、
    取得した権利の範囲内で処理を実行するデータ処理方法
    をコンピュータで実行するためのプログラムを記録した
    記録媒体であって、 少なくとも保護対象となるコンテンツデータと、前記コ
    ンテンツデータについての課金条件を定めた課金情報と
    を含んだ配信形式のデータを受信するデータ受信ステッ
    プと、 前記課金情報に従って課金処理を行い、前記コンテンツ
    データに対して処理を行う際に必要とされる処理権を取
    得する権利購入ステップと、 前記権利購入ステップで取得された前記処理権を蓄積す
    る権利情報蓄積ステップと、 前記コンテンツデータについて前記処理権が取得された
    ときに、当該コンテンツデータを含む配信形式のデータ
    を、前記課金情報を除いた内部形式のデータに変換する
    データ変換ステップと、 前記データ変換ステップで求めた前記内部形式のデータ
    を蓄積するデータ蓄積ステップと、 前記権利情報蓄積ステップで蓄積された前記処理権の範
    囲内で、前記データ蓄積ステップで蓄積された前記内部
    形式のデータに対して処理を実行する処理実行ステップ
    とを備えた、データ処理方法をコンピュータで実行する
    ためのプログラムを記録した記録媒体。
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JP11-247924 1999-09-01
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