JP2001138761A - 乗用型農業用作業車両 - Google Patents

乗用型農業用作業車両

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JP2001138761A
JP2001138761A JP32809799A JP32809799A JP2001138761A JP 2001138761 A JP2001138761 A JP 2001138761A JP 32809799 A JP32809799 A JP 32809799A JP 32809799 A JP32809799 A JP 32809799A JP 2001138761 A JP2001138761 A JP 2001138761A
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JP
Japan
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continuously variable
wheels
rear wheels
variable transmission
transmission
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JP32809799A
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English (en)
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Masakatsu Takano
昌克 高野
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】両前輪の車軸よりも後方側に重心位置を配置し
て車体フレーム上に設けられる操縦席の前方に、両前輪
を操舵する操舵手段が配置される乗用型農業用作業車両
において、前後の車輪の荷重配分を適切に設定し、田圃
への移動や畦での走行、ならびに耕耘後の膨軟あるいは
水分を有する流動性の高い田圃での走行性/走破性およ
び作業性を向上する。 【解決手段】後輪RLの車軸18Lよりも後方側に配置
される原動機19と、操縦席17および後輪RLの車軸
18L間に配置される後輪用無段変速機27Rと、操縦
席17および後輪RLの車軸18L間に配置されて後輪
用無段変速機27Rの作動を制御する変速制御手段29
とが車体フレーム12上に設けられ、後輪用無段変速機
27Rの出力を減速して後輪RLに伝達するための減速
機28が、後輪用無段変速機27Rの下方で車体フレー
ム12に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用型農業用作業
車両に関し、特に、操舵可能な左右一対の前輪と、少な
くとも左右一対の後輪とが車体フレームに懸架され、直
進状態にある前記両前輪の車軸よりも後方側に重心位置
を配置して前記車体フレーム上に設けられる操縦席の前
方に、前記両前輪を操舵する操舵手段が配置される乗用
型農業用作業車両に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる農業用作業車両は、たとえ
ば(1)特開昭61−125923号公報および(2)
特開平2−120132号公報等により既によく知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記(1),(2)の
農業用作業車両は、乗員および原動機等の重量物を基本
的に前後の車軸間に配置して、前後の各車輪が負担する
荷重(接地圧)がほぼ均等になるようにして走行性を高
めている。その上、上記(2)の従来技術では、変速機
等の伝動装置を前輪の車軸の近くに配置して、作業機を
連結したときの重量バランスを考慮している。
【0004】このような従来の農業用作業車両は、確か
に静止時の重量配分には優れている。しかるに、操舵手
段を前輪の車軸よりも前方に配置せざるを得ないのに加
えて、上記(1)の従来技術では変速機等の伝動装置が
前輪の車軸よりも前方で車体フレームに配設されてお
り、上記(2)の従来技術では伝動装置が前輪の車軸の
近くに配置されているので、作業車両の重心が前輪およ
び後輪の車軸間ではあるものの車両中心よりも前寄りと
なり、前輪の荷重が比較的高くなってしまう。特に農業
用作業車両では、作業性の向上のために前輪の操舵角を
大きくすべく前輪を後輪よりも小径とするので、前車輪
の荷重が高くなる傾向が助長される。
【0005】したがって中間山地等においての畦から田
圃への移動といった軟弱な斜面の走行や、耕耘後の膨軟
な田圃あるいは水分を有する流動性の高い田圃への進入
時には、上記従来のように前輪の荷重が高いと前輪が田
圃内に沈み込んでしまい、走行抵抗が増加して走行性の
低下によるスタック等を引き起こす可能性がある。
【0006】また圃場作業での耕耘時に発生するダッシ
ングによる後輪の浮き上がりの改善・防止には、後輪側
の荷重を必要とするので、上記従来の農業用作業車両で
は後輪側の荷重が不足気味となる。
【0007】さらに上記(1)の従来技術では変速機が
車体フレームの下部に設けられており、最低地上高が比
較的低くなり、走破性が劣ることになる。
【0008】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、前後の車輪の荷重配分を適切に設定し、特に
中間山地での田圃への移動や畦での走行、ならびに耕耘
後の膨軟あるいは水分を有する流動性の高い田圃での走
行性/走破性および作業性に優れた乗用型農業用作業車
両を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、操舵可能な左右一対の前輪
と、少なくとも左右一対の後輪とが車体フレームに懸架
され、直進状態にある前記両前輪の車軸よりも後方側に
重心位置を配置して前記車体フレーム上に設けられる操
縦席の前方に、前記両前輪を操舵する操舵手段が配置さ
れる乗用型農業用作業車両において、前記後輪の車軸よ
りも後方側に配置される原動機と、前記操縦席および前
記後輪の車軸間に配置されるとともに前記原動機に動力
伝達手段を介して連結される後輪用無段変速機と、前記
操縦席および前記後輪の車軸間に配置されて前記後輪用
無段変速機の作動を制御する変速制御手段とが前記車体
フレーム上に搭載され、前記後輪用無段変速機の出力を
減速して前記後輪に伝達するための減速機が、前記後輪
用無段変速機の下方で前記車体フレームの下部に設けら
れることを特徴とする。
【0010】このような構成によれば、操縦席の重心位
置が直進状態にある左右の前輪の車軸よりも後方側に配
置され、後輪用無段変速機、変速制御手段および減速機
は前輪および後輪間に配置されるが、原動機が後輪の車
軸よりも後方側に配置されるので、後輪側の荷重配分が
前輪側よりもやや大きくなるようにして、前後の各車輪
が負担する荷重配分を定め、前輪が沈み込むのを防止し
て、畦から田圃への移動といった軟弱な斜面の走行や、
軟弱な状態にある田圃への進入を容易として、走行性を
向上することができる。しかも原動機が後輪よりも後方
側に配置されることから、作業機用の動力を原動機から
直接取出すことが可能であり、作業機の取付けや、作業
機用動力の取出しが容易となるだけでなく、作業機の駆
動ロスを軽減することができる。また後輪用無段変速機
が、車体フレーム上に搭載されるので路面との間隔(最
低地上高)を有効に確保して、走破性を向上することが
可能となるとともに走行時に作業車両が損傷することを
極力回避することができる。
【0011】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、前記動力伝達手段から入力
される動力を変速する前輪用無段変速機が、前記変速制
御手段による作動制御を可能として前記後輪用無段変速
機に隣接して前記車体フレーム上に搭載され、前記前輪
用無段変速機の出力を減速して左右一対の前記前輪に伝
達するための前輪用減速機構が、前記減速機内に設けら
れることを特徴とする。
【0012】このような請求項2記載の発明の構成によ
れば、前輪用および後輪用無段変速機の作動を変速制御
手段で制御することで、前輪および後輪の駆動力配分を
走行路面に合わせて制御することを可能とし、走行性を
より一層向上することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明す
る。
【0014】図1〜図14は本発明の一実施例を示すも
ので、図1は乗用型の農業用作業車両の全体側面図、図
2は図1の2矢視方向から見た農業用作業車両の平面
図、図3は図1の3−3線矢視方向から農業用作業車両
の前部を見た一部切欠き底面図、図4は図3の4−4線
拡大断面図、図5は図3の5−5線拡大断面図、図6は
減速機ならびに後輪用および前輪用無段変速機を図2の
6−6線に沿って示す断面図、図7は無段変速機の構成
を示す油圧回路図、図8は図1の8−8線矢視方向から
農業用作業車両の後部底面図、図9は図8の9−9線拡
大断面図、図10は変速制御手段の縦断側面図、図11
は図10の11─11線断面図、図12は図10の12
矢視図、図13は図10の13─13線断面図、図14
はガイド溝の形状の説明図である。
【0015】先ず図1および図2において、乗用型の農
業用作業車両11は前後方向に延びる車体フレーム12
を備えており、操舵可能であるとともに駆動可能な左右
一対の前輪FL,FRと、少なくとも一対(この実施例
では左右一対)の後輪RL,RRとが車体フレーム12
に懸架される。また車体フレーム12の後部には、ロー
タリー作業機等の作業機13が連結される。しかも車体
フレーム12側と作業機13との間には作業機昇降シリ
ンダ14が設けられており、この作業機昇降シリンダ1
4の伸縮作動によって作業機13は車体フレーム12に
対する姿勢を変化させるように昇降する。
【0016】農業用作業車両11の進行方向に向って左
側の前輪FLの車軸15Lと、前記進行方向に向って右
側の前輪FRの車軸15Rとは、両前輪FL,FRが直
進状態にあるときに同一軸線上に配置されるのである
が、左右の前輪FL,FRが直進状態にあるときの前記
両車軸15L,15Rよりもわずかに後方側で車体フレ
ーム12にはシートベース16が固着されており、この
シートベース16上に操縦席17が設けられる。すなわ
ち操縦席17は、その重心位置を直進状態にある左右前
輪FL,FRの車軸15L,15Rよりも後方側に配置
して車体フレーム12上に設けられる。
【0017】左右の後輪RL,RRの車軸18L,18
Rよりも後方側で車体フレーム12の後部には、原動機
である4サイクル単気筒のエンジン19が、クランクシ
ャフト20の軸線を前記車軸18L,18Rと平行にす
るとともに後上がりに傾斜した姿勢で搭載されており、
前記作業機13には、クランクシャフト20から無端状
のベルト21を介して動力が伝達される。しかも前記ベ
ルト21のテンションはテンションクラッチ22により
制御可能であり、該テンションクラッチ22によってベ
ルト21のテンションが緩められたときにはエンジン1
9から作業機13への動力伝達が遮断される。
【0018】またエンジン19の上部には、燃料タンク
23、エアクリーナ24および排気マフラー25が支持
される。
【0019】前記操縦席17の前方には、左右の前輪F
L,FRを操舵する操舵手段26が配置されており、操
縦席17および左右後輪RL,RRの車軸18L,18
R間で車体フレーム12上には、後輪用静油圧式無段変
速機27Rと、該後輪用静油圧式無段変速機27Rの後
方側に隣接する前輪用静油圧式無段変速機27Fとが設
けられ、それらの静油圧式無段変速機27R,27Fの
下方で車体フレーム12には、後輪用静油圧式無段変速
機27Rの出力を減速して左右後輪RL,RRに伝達す
るとともに前輪用静油圧式無段変速機27Fの出力を減
速して左右前輪FL,FRに伝達するための減速機28
が設けられる。さらに前記後輪用および前輪用静油圧式
無段変速機27R,27Fの作動を制御する変速制御手
段29が、操縦席17および後輪用静油圧式無段変速機
27R間で車体フレーム12上に設けられ、変速制御手
段29および操縦席17間で車体フレーム12上にはバ
ッテリ30が配設される。
【0020】車体フレーム12には、左右前輪FL,F
Rの大部分、左右後輪RL,RRの一部、後輪用および
前輪用静油圧式無段変速機27R,27Fの大部分、変
速制御手段29およびバッテリ30を覆うようにしてカ
バー31が取付けられる。また操縦席17の右側でカバ
ー31の上方には、テンションクラッチ22をON/O
FFするためのクラッチレバー32と、作業車両11を
前後進させるためのチェンジレバー33と、作業機昇降
シリンダ14の伸縮作動量を調節するためのレバー34
とが操縦席17上の操縦者が操作することを可能として
配置される。
【0021】図3および図4において、左右の前輪F
L,FRに対応する部分で車体フレーム12には、左右
に延びる筒部38aを一体に有する伝動ケース38が固
着されており、前記筒部38aの両端には、縦断面形状
を略L字状とした支持筒39L,39Rが締結され、左
右の前輪FL,FRの車軸15L,15Rを回転自在に
支承する車軸ケース40L,40Rが、上方に向かうに
つれて相互に近接するように傾斜した回動軸線CL,C
Rまわりに回動することを可能として前記支持筒39
L,39Rに支承される。
【0022】図5を併せて参照して、操舵手段26は、
両前輪FL,FRよりも前方で車体フレーム12の下部
に固着されるギヤケース41と、該ギヤケース41によ
って下端部が回動可能に支持されるとともに上端が車体
フレーム12から上方に突出する駆動軸42と、該駆動
軸42の上端に下端部が相対回動不能に連結されて上方
に延びるとともに上部が後上がりに傾斜したステアリン
グ軸43と、該ステアリング軸43の上端に固定される
ステアリングハンドル44と、前記ギヤケース41内で
駆動軸42に設けられるピニオン45と、前記駆動軸4
2と平行な軸線まわりに回動可能としてギヤケース41
に支承される被動軸46と、ギヤケース41内で前記ピ
ニオン45に噛合して被動軸46に固着されるセクタギ
ヤ47と、ギヤケース41から下方に突出した被動軸4
6の下端に固着されて該被動軸46から左右に延びるレ
バー48と、該レバー48の両端から伝動ケース38側
に延びる左右一対の連結ロッド49L,49Rと、左右
の車軸ケース40L,40Rにそれぞれ締結されるとと
もに前記両連結ロッド49L,49Rがそれぞれ連結さ
れる連結板37L,37Rとを備える。
【0023】図6において、減速機28の減速機ケース
50は、前後に分割可能な一対のケース半体51,52
を結合して構成される。しかも前方側のケース半体51
の外側面は、車体フレーム12よりも上方に突出される
上半部よりも下半部が前方側に大きく突出するように形
成されるのに対し、後方側のケース半体52の外側面は
全体にわたってほぼ平坦に形成される。したがって、両
ケース半体51,52の結合により構成される減速機ケ
ース50は、上方側に狭幅部50a、下方側に広幅部5
0bを備えることになる。
【0024】後輪用および前輪用静油圧式無段変速機2
7R,27Fは、同一構造にして前後対称に配置される
ものであり、減速機ケース50における狭幅部50aの
前面および後面に分離可能に結合された分配板53R,
53Fと、それらの分配板53R,53Fに結合された
ハウジング54R,54Fとを備える。
【0025】図7を併せて参照して、後輪用静油圧式無
段変速機27Rは、前記ハウジング54R内に配設され
る容量可変型の斜板式油圧ポンプ55および定容量型の
斜板式油圧モータ56を備え、斜板式油圧ポンプ55に
は分配板53Rを回転自在に貫通するポンプ軸57Rか
ら動力が入力される。しかも斜板式油圧ポンプ55は、
図6で示すように、ポンプ軸57Rの軸線と直交する軸
線を有してハウジング54に回動可能に支承される斜板
軸58Rを備えており、ハウジング54Rから突出した
斜板軸58Rの一端には変速アーム59Rが固着され
る。この変速アーム59Rは、一方側の前進時トップ位
置から中立位置を経て他方側の後進時トップ位置までの
間で前記斜板軸58Rの回動位置を制御することがで
き、斜板軸58Rの回動位置変化により斜板式油圧ポン
プ55の容量が無段階に変化することになる。また斜板
式油圧モータ56からの動力は、前記ポンプ軸57Rと
平行な軸線を有して分配板53Rを回転自在に貫通する
モータ軸60Rから出力される。
【0026】前記油圧ポンプ55および油圧モータ56
間は油圧閉回路61により相互に接続される。油圧閉回
路61には、その高圧側および低圧側間を接続するバイ
パス路62が設けられ、マニュアル操作で開閉されるリ
リース弁63がバイパス路62に介装される。油圧ポン
プ55には、そのポンプ軸57Rにより駆動される補給
ポンプ64が連結される。該補給ポンプ64は、減速機
ケース50内に形成された油溜65から作動油を汲上げ
て給油路66に圧送するもので、その給油路66は油圧
閉回路61の高圧側および低圧側にそれぞれ一方向弁6
7,68を介して接続される。また給油路66はリリー
フ弁69および吸入弁70を介して油溜65に接続され
る。
【0027】而してリリース弁64の閉鎖時に前記斜板
軸58Rを前進側に回動した状態で斜板式油圧ポンプ5
5を駆動すれば、油圧閉回路61を作動油が実線矢印方
向へ流れ、このときの油圧ポンプ55の容量と油圧モー
タ56の容量との比を変速比として油圧モータ56のモ
ータ軸60Rは正転し、反対に斜板軸58Rを後進側に
回動していれば油圧閉回路61を作動油が点線矢印方向
へ流れ、モータ軸60Rは逆転する。この間、油圧閉回
路61に漏油を生じれは、そのときの低圧側に対応する
一方向弁67または68が開き、補給ポンプ64から油
圧閉回路61に作動油の補給が行われる。給油路66が
一定値以上に昇圧した場合には、リリーフ弁69が開い
て給油路66の過度の昇圧が防止され、またエンジンブ
レーキにより油圧閉回路61で高圧側および低圧側が急
激に反転した場合に低圧側への補給ポンプ64による作
動油の補給が不足するときには、吸入弁70が開いて油
溜65の油を該低圧側へ吸入させ、これにより油圧閉回
路61の空気の吸込みを防ぐことができる。
【0028】前輪用静油圧式無段変速機27Fは、上述
の後輪用静油圧式無段変速機27Rと同一の構成を有す
るものであり、図7において、後輪用静油圧式無段変速
機27Rと同一の参照符号を付すだけにして詳細な説明
を省略する。
【0029】この前輪用静油圧式無段変速機27Fの斜
板式油圧ポンプ55が備える斜板軸58Fの一端には変
速アーム59Fが固着され、該変速アーム59Fにより
斜板式油圧ポンプ55の容量が前進時トップ状態から後
進時トップ状態まで無段階に変化させられる。
【0030】後輪用および前輪用静油圧式無段変速機2
7R,27Fのポンプ軸57R,57Fは、減速機ケー
ス50の狭幅部50a内で同軸に対向配置され、また後
輪用および前輪用静油圧式無段変速機27R,27Fの
モータ軸60R,60Fも前記狭幅部50a内で同軸に
対向配置される。
【0031】ポンプ軸57R,57Fに軸線と直交する
軸線を有する入力軸72が前記減速機ケース50の狭幅
部50aで回転自在に支承されており、前記両ポンプ軸
57R,57Fの一端に設けられる被動ベベルギヤ73
R,73Fに共通に噛合する駆動ベベルギヤ74が入力
軸72の内端に設けられる。
【0032】入力軸72にはエンジン19から動力伝達
手段75を介して動力が伝達されるものであり、この動
力伝達手段75は、エンジン19のクランクシャフト2
0に固定される駆動プーリ76と、前記減速機ケース5
0の狭幅部50aよりも外方で入力軸72に固定される
被動プーリ77とに、無端状のベルト78が巻掛けられ
て成るものであり、後輪用および前輪用静油圧式無段変
速機27R,27Fのポンプ軸57R,57Fにはエン
ジン19からの動力が動力伝達手段75を介して入力さ
れることになる。また前記被動プーリ77よりも内方側
で入力軸72には、両静油圧式無段変速機27R,27
Fを冷却するための冷却ファン79が固着される。
【0033】減速機28は、後輪用静油圧式無段変速機
27Rの出力を減速して後輪RL,RRに伝達するため
の後輪用減速機構80Rと、前輪用静油圧式無段変速機
27Fの出力を減速して前輪FL,FRに伝達するため
の前輪用減速機構80Fとが、減速機ケース50内に収
納されて成る。
【0034】後輪用減速機構80Rは、モータ軸60
R,60Fと平行な軸線を有して減速機ケース50の狭
幅部50aに両端が固定的に支承される第1中間軸81
と、第1中間軸81と平行な軸線を有して減速機ケース
50の広幅部50bに両端が回転自在に支承される第2
中間軸82と、モータ軸60Rに固定される第1小ギヤ
83と、第1中間軸81で回転自在に支承されて第1小
ギヤ83に噛合する第1大ギヤ84と、第1大ギヤ84
と一体に形成される第2小ギヤ85と、第2中間軸81
に相対回転自在に支承されて第2小ギヤ85に噛合する
第2大ギヤ86と、第2大ギヤ86と一体に形成される
第3小ギヤ87と、第3小ギヤ87に噛合する第3大ギ
ヤ88とから成り、第3大ギヤ88は後部推進軸89の
前端に固着される。
【0035】また前輪用減速機構80Fは、モータ軸6
0Fに固定される第1小ギヤ91と、第1中間軸81で
回転自在に支承されて第1小ギヤ91に噛合する第1大
ギヤ92と、第1大ギヤ92と一体に形成される第2小
ギヤ93と、第2中間軸81に相対回転不能に装着され
て第2小ギヤ93に噛合する第2大ギヤ94と、第2中
間軸81に相対回転不能に装着される第3小ギヤ95
と、第3小ギヤ95に噛合する第3大ギヤ96とから成
り、第3大ギヤ96は前部推進軸97の後端に固着され
る。
【0036】減速機28から前方に延出される前部推進
軸97の前端は、図4で示すように、伝動ケース38の
筒部38a内に収納される前部差動装置98に、相互に
噛合するベベルギヤ99,100を介して連結される。
この前部差動装置98から右側に延出される右出力軸1
01Rは、右側の車軸ケース40Rにその回動軸線CR
まわりに相対回転自在に支承される右伝動軸102Rに
ベベルギヤ103R,104Rを介して連結され、右伝
動軸102Rは右側の前輪FLの車軸15Rにベベルギ
ヤ105R,106Rを介して連結される。また前部差
動装置98から左側に延出される左出力軸101Lは、
左側の車軸ケース40にその回動軸線CLまわりに相対
回転自在に支承される左伝動軸102Lにベベルギヤ1
03L,104Lを介して連結され、左伝動軸102L
は左側の前輪FLの車軸15Lにベベルギヤ105L,
106Lを介して連結される。
【0037】図8および図9において、減速機ケース5
0には、平面視で略T字状に形成される伝動ケース11
0の前端が連結されており、該伝動ケース110の後部
両端には、左右の後輪RL,RRの車軸18L,18R
を回転自在に支承する車軸ケース111L,111Rが
それぞれ連結される。
【0038】後部推進軸89は前記伝動ケース110内
を後方に延出され、該後部推進軸89の後端は、伝動ケ
ース110内に収納される後部差動装置112に、相互
に噛合するベベルギヤ113,114を介して連結され
る。而して左側の後輪RLの車軸18Lは該後部差動装
置112から左側に延出され、右側の後輪RRの車軸1
8Rは該後部差動装置112から右側に延出される。
【0039】後部差動装置112のケーシング112a
と、左側の後輪RLの車軸18Lとの間にはデフロック
手段115が設けられる。このデフロック手段115
は、前記ケーシング112aに係合する位置と、その係
合を解除する位置との間での移動を可能として前記車軸
18Lに軸方向相対回転不能に装着されるドグクラッチ
116と、該ドグクラッチ116を抱持するフォーク1
17と、該フォーク117に連結される操作軸118と
で構成され、前記車軸18Lと平行な軸線を有する操作
軸118は、軸線方向の移動を可能として伝動ケース1
10に支承される。
【0040】変速制御手段29は、前記ステアリングハ
ンドル44の操作及びチェンジレバー33の操作をミキ
シングして後輪用および前輪用静油圧式無段変速機27
R,27Fに伝達するものであり、以下、変速制御手段
29の構成について図10〜図14を参照しながら説明
する。
【0041】変速制御手段29は、左右両側壁および底
壁を有して上面が開放した断面C字状に形成されて車体
フレーム12に支持されるベース部材121を備えてお
り、該ベース部材121の上端には支持板122が固着
される。またベース部材121の前後下部にはブラケッ
ト123,123が固着されており、側面視で逆U字状
をなすガイド部材125の前後両下端が、前後方向に延
びるビボット124,124を介してブラケット12
3,123に左右揺動可能に枢支される。
【0042】ガイド部材125の上端に設けられた一対
のワイヤジョイント126L,126Rに一対のボーデ
ンワイヤ127L,127Rの一端が連結される。これ
らのボーデンワイヤ127L,127Rの他端は、図3
で示すように、レバー128L,128Rに連結され
る。
【0043】ところで、操舵手段26におけるギヤケー
ス41の上方で被動軸46の上端には、図3および図4
で示すように、円板状の回動板129が結合される。ま
た前記レバー128Lは、被動軸46よりも後方側で前
記回動板129の上方に配置されており、前記被動軸4
6よりも右側で一端が軸130Lによって車体フレーム
12に回動可能に支持されるレバー128Lの他端にボ
ーデンワイヤ127Lの他端が連結される。さらに前記
レバー128Rは、被動軸46よりも後方側で前記回動
板129の上方に配置されており、前記被動軸46より
も左側で一端が軸130Rによって車体フレーム12に
回動可能に支持されるレバー128Rの他端にボーデン
ワイヤ127Rの他端が連結される。
【0044】しかもレバー128L,128Rには、被
動軸46側に膨らんだ円弧状のガイド孔131L,13
1Rが設けられており、それらのガイド孔131L,1
31Rに挿通されるピン132L,132Rが回動板1
29に植設される。
【0045】したがって作業車両11を旋回させるべく
ステアリングハンドル44を操作すると、回動板129
の回動に応じて両レバー128L,128Rが回動し、
ボーデンワイヤ127L,127Rを介してガイド部材
125がビボット124,124まわりに左右揺動す
る。
【0046】ベース部材121の下部には左右方向に延
びる回動軸133が回転自在に支持される。この回動軸
133の右端にはアーム134が固着されており、チェ
ンジレバー33およびアーム134間がロッド135で
連結される。これによりチェンジレバー33を前後に揺
動させることにより回動軸133が回動することにな
る。
【0047】回動軸133にボルト136,136で固
定されるブラケット137に、枢支ピン138を介して
ミキシングレバー139の下端が左右揺動自在に枢支さ
れ、このミキシングレバー139は支持板122の開口
122aを貫通して上方に延出する。枢支ピン138に
は左右一対のニュートラルプレート140L,140R
が各々独立に揺動し得るように枢支されており、両ニュ
ートラルプレート140L,140Rは相互に接近する
方向にニュートラルスプリング141で付勢される。左
右のニュートラルプレート140L,140Rは、ブラ
ケット137の上端に設けた固定ニュートラルピン14
2に当接する位置に停止する。
【0048】ミキシングレバー139に設けられる可動
ニュートラルピン143が前記両ニュートラルプレート
140L,140Rに挟持されており、これによりミキ
シングレバー139がニュートラル位置に安定的に停止
する。ミキシングレバー139が左に倒されると、可動
ニュートラルピン143に押圧された左側のニュートラ
ルプレート140Lがニュートラルスプリング141を
引き伸ばしながら左側に揺動し、ミキシングレバー13
9が右に倒されると、可動ニュートラルピン143に押
圧された右側のニュートラルプレート140Rがニュー
トラルスプリング141を引き伸ばしながら右側に揺動
する。
【0049】ガイド部材125の上面にボルトおよびナ
ットで固定されるガイドプレート125dには前後方向
に長く延びるガイド溝125aが形成されており、ミキ
シングレバー139が該ガイド溝125aに遊嵌され
る。しかもガイドプレート125dはガイド部材125
に形成される長孔125c…に沿って左右に位置調整可
能であり、その位置調整によって車両の左右方向の旋回
特性を均一にすることができる。
【0050】したがってチェンジレバー33を操作して
回動軸133を前後に回動させると、ミキシングレバー
139がガイド溝125aに沿って前後に揺動する。ま
た、ステアリングハンドル44を操作してガイド部材1
25をピボット124,124まわりに左右に揺動させ
ると、ミキシングレバー139の上部外周に回転自在に
支持したガイドローラ144がガイド溝125aの左右
両側縁に当接して押圧され、ミキシングレバー139は
枢支ピン138まわりに左右に揺動する。その際にミキ
シングレバー139とガイド溝125aの両側縁との間
に形成された隙間により、ミキシングレバー139はス
テアリングハンドル44の切れ角が小さい間は揺動せ
ず、切れ角が所定の値を越えると前記側縁がガイドロー
ラ144に当接してミキシングレバー139が揺動し始
める。
【0051】図14において、前記ガイド溝125aは
瓢箪形ないしはボーリングのピン形に形成されており、
その左右方向の溝幅は、ミキシングレバーのa位置(車
速V=0km/h)に対応する部分で最も広く、そこか
らb位置(車速V=2.5km/h)に対応する部分に
向かって漸減するとともに、そこからc位置(車速V=
5.2km/h)に対応する部分に向かって略一定に保
持される。また前記溝幅は、ミキシングレバーのa位置
(車速V=0km/h)に対応する部分からd位置(車
速V=−2.5km/h)に対応する部分に向かって漸
減する。
【0052】支持板122の上面に植設された左右一対
の枢軸145,145に、左右一対のコントロールアー
ム146L,146Rの基端がカラー147,147を
介して前後揺動自在に支持される。各枢軸145に上下
2枚のニュートラルプレート148,149が枢支され
てニュートラルスプリング150で相互に接近する方向
に付勢されており、各コントロールアーム146L,1
46Rに下向きに固設されたニュートラルピン151
と、支持板122に上向きに固設されたニュートラルピ
ン152とが、両ニュートラルプレート148,149
間に挟持される。したがってコントロールアーム146
L,146Rはニュートラル位置、すなわち左右方向に
一直線に延びる位置に向けて付勢される。
【0053】ミキシングレバー139に固定されたブラ
ケット153の左右両端にはそれぞれ内側ボールジョイ
ント154,154が設けられる。またコントロールア
ーム146L,146Rの先端には該コントロールアー
ム146L,146Rの長手方向に沿って延びる長孔1
46a,146aが形成されており、これらの長孔14
6a,146aにボルト155,155を介して外側ボ
ールジョイント156,156が摺動自在に支持され
る。内側ボールジョイント154,154と外側ボール
ジョイント156,156とは、ターンバックル式に長
さを調節し得る一対のプッシュプルロッド157L,1
57Rで連結される。ミキシングレバー139が垂直な
ニュートラル位置(図20のa位置)にあるとき、上部
から見てプッシュプルロッド157L,157Rはコン
トロールアーム146L,146Rに一直線に重なって
いる。
【0054】左右のコントロールアーム146L,14
6Rの中間部には前側ボールジョイント158,158
が設けられる。一方、後輪用静油圧式無段変速機27R
の斜板軸58Rに固着された変速アーム59Rの先端に
は後側ボールジョイント159が設けられており、該後
側ボールジョイント159と、右側のコントロールアー
ム146Rの中間部の前側ボールジョイント158と
が、ターンバックル式に長さを調節し得るプッシュプル
ロッド160Rで連結される。また前輪用静油圧式無段
変速機27Fの斜板軸58Fに固着された変速アーム5
9Fの先端には後側ボールジョイント159が設けられ
ており、該後側ボールジョイント159と、左側のコン
トロールアーム146Lの中間部の前側ボールジョイン
ト158とが、ターンバックル式に長さを調節し得るプ
ッシュプルロッド160Fで連結される。
【0055】プッシュプルロッド160R,160Fと
の干渉を回避すべく、ガイド部材125の後面に開口1
25bが形成される。而して、チェンジレバー33およ
びステアリングハンドル44を操作すると、変速制御手
段29のコントロールアーム146L,146Rの揺動
に連動して後輪用および前輪用静油圧式無段変速機27
R,27Fの変速アーム59R,59Fが揺動し、左右
の後輪RL,RRの回転数が増減する。
【0056】しかも変速制御手段29は、ステアリング
ハンドル44の切れ角が小さくなるにつれて前輪FL,
FRの後輪RL,RRに対する回転速度を大きくするよ
うにして、車速に関連して両静油圧式無段変速機27
R,27Fの作動を制御するものであり、そのような制
御により、作業車両11の旋回半径に合わせた前輪F
L,FRおよび後輪RL,RRの回転速度が得られるの
で、地面に対するタイヤスリップの発生を抑えることが
でき、土の抉れや、土寄せが生じないようすることがで
きる。
【0057】次にこの実施例の作用について説明する
と、操縦席17の重心位置が直進状態にある左右の前輪
FL,FRの車軸15L,15Rよりも後方側に配置さ
れ、後輪用静油圧式無段変速機27R、変速制御手段2
9および減速機28が前輪FL,FRおよび後輪RL,
RR間に配置されるが、エンジン19が後輪RL,RR
の車軸18L,18Rよりも後方側に配置される。した
がって後輪RL,RR側の荷重配分が前輪側よりもやや
大きくなるようにして、前後の各車輪FL,FR;R
L,RRが負担する荷重配分を定めることが可能であ
り、前輪FL,FRが沈み込むのを防止して、畦から田
圃への移動といった軟弱な斜面の走行や、軟弱な状態に
ある田圃への進入を容易として、走行性を向上すること
ができる。
【0058】しかもエンジン19が後輪RL,RRより
も後方側に配置されることから、作業機13用の動力を
エンジン19から直接取出すことが可能であり、作業機
13の取付けや、作業機用動力の取出しが容易となるだ
けでなく、作業機13の駆動ロスを軽減することができ
る。
【0059】また後輪用静油圧式無段変速機27Rが、
車体フレーム12上に搭載されるので路面との間隔(最
低地上高)を有効に確保して、走破性を向上することが
可能となるとともに走行時に作業車両11が損傷するこ
とを極力回避することができる。
【0060】さらにエンジン19から動力伝達手段75
を介して入力される動力を変速する前輪用静油圧式無段
変速機27Fが、変速制御手段29による作動制御を可
能として前記後輪用静油圧式無段変速機27Rに隣接し
て前記車体フレーム12上に搭載され、前輪用静油圧式
無段変速機27Fの出力を減速して左右一対の前輪F
L,FRに伝達するための前輪用減速機構80Rが、減
速機28内に設けられている。したがって前輪用および
後輪用静油圧式無段変速機27F,27Rの作動を変速
制御手段29で制御することで、前輪FL,FRおよび
後輪RL,RRの駆動力配分を走行路面に合わせて制御
することを可能とし、走行性をより一層向上することが
できる。
【0061】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は、前記実施例に限定されるものではなく、種々の設
計変更を行うことが可能である。
【0062】たとえば上記実施例においては四輪駆動の
作業車両について説明したが、本発明を後輪駆動の作業
車両に適用することも可能である。
【0063】また静油圧式無段変速機27R,27Fに
代えて、ベルト式無段変速機、コーン式無段変速機およ
び摩擦式無段変速機等の任意の無段変速機を採用するこ
とができる。
【0064】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、後輪側の荷重配分が前輪側よりもやや大きくなるよ
うにして、前後の各車輪が負担する荷重配分を定め、前
輪が沈み込むのを防止して、畦から田圃への移動といっ
た軟弱な斜面の走行や、軟弱な状態にある田圃への進入
を容易として、走行性を向上することができる。また作
業機用の動力を原動機から直接取出すことが可能であ
り、作業機の取付けや、作業機用動力の取出しが容易と
なるだけでなく、作業機の駆動ロスを軽減することがで
きる。さらに路面との間隔(最低地上高)を有効に確保
して、走破性を向上することが可能となるとともに走行
時に作業車両が損傷することを極力回避することができ
る。
【0065】また請求項2記載の発明によれば、前輪お
よび後輪の駆動力配分を走行路面に合わせて制御するこ
とを可能とし、走行性をより一層向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型の農業用作業車両の全体側面図である。
【図2】図1の2矢視方向から見た農業用作業車両の平
面図である。
【図3】図1の3−3線矢視方向から農業用作業車両の
前部を見た一部切欠き底面図である。
【図4】図3の4−4線拡大断面図である。
【図5】図3の5−5線拡大断面図である。
【図6】減速機ならびに後輪用および前輪用無段変速機
を図2の6−6線に沿って示す断面図である。
【図7】無段変速機の構成を示す油圧回路図である。
【図8】図1の8−8線矢視方向から農業用作業車両の
後部底面図である。
【図9】図8の9−9線拡大断面図である。
【図10】変速制御手段の縦断側面図である。
【図11】図10の11─11線断面図である。
【図12】図10の12矢視図である。
【図13】図10の13─13線断面図である。
【図14】ガイド溝の形状の説明図である。
【符号の説明】
11・・・作業車両 12・・・車体フレーム 15L,15R・・・前輪の車軸 17・・・操縦席 18L,18R・・・後輪の車軸 19・・・原動機としてのエンジン 26・・・操舵手段 27F・・・前輪用無段変速機 27R・・・後輪用無段変速機 28・・・減速機 29・・・変速制御手段 75・・・動力伝達手段 80F・・・前輪用減速機構 FL,FR・・・前輪 RL,RR・・・後輪
フロントページの続き Fターム(参考) 2B043 AA03 AB07 AB17 BA02 BB03 DA04 DB01 DB18 ED11 3D039 AA00 AB11 AC21 AC22 AC32 AD54 3D052 AA16 BB08 BB18 BB19 DD03 EE02 EE03 FF05 GG03 HH01 JJ21 JJ22

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵可能な左右一対の前輪(FL,F
    R)と、少なくとも左右一対の後輪(RL,RR)とが
    車体フレーム(12)に懸架され、直進状態にある前記
    両前輪(FL,FR)の車軸(15L,15R)よりも
    後方側に重心位置を配置して前記車体フレーム(12)
    上に設けられる操縦席(17)の前方に、前記両前輪
    (FL,FR)を操舵する操舵手段(26)が配置され
    る乗用型農業用作業車両において、前記後輪(RL,R
    R)の車軸(18L,18R)よりも後方側に配置され
    る原動機(19)と、前記操縦席(17)および前記後
    輪(RL,RR)の車軸(18L,18R)間に配置さ
    れるとともに前記原動機(19)に動力伝達手段(7
    5)を介して連結される後輪用無段変速機(27R)
    と、前記操縦席(17)および前記後輪(RL,RR)
    の車軸(18L,18R)間に配置されて前記後輪用無
    段変速機(27R)の作動を制御する変速制御手段(2
    9)とが前記車体フレーム(12)上に設けられ、前記
    後輪用無段変速機(27R)の出力を減速して前記後輪
    (RL,RR)に伝達するための減速機(28)が、前
    記後輪用無段変速機(27R)の下方で前記車体フレー
    ム(12)に設けられることを特徴とする乗用型農業用
    作業車両。
  2. 【請求項2】 前記動力伝達手段(75)から入力され
    る動力を変速する前輪用無段変速機(27F)が、前記
    変速制御手段(29)による作動制御を可能として前記
    後輪用無段変速機(27R)に隣接した位置で前記車体
    フレーム(12)上に設けられ、前記前輪用無段変速機
    (27F)の出力を減速して左右一対の前記前輪(F
    L,FR)に伝達するための前輪用減速機構(80F)
    が、前記減速機(28)内に設けられることを特徴とす
    る請求項1記載の乗用型農業用作業車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009161118A (ja) * 2008-01-09 2009-07-23 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 乗用型移動農機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009161118A (ja) * 2008-01-09 2009-07-23 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 乗用型移動農機

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