JP2001138105A - 振動バイト及び振動バイトの切削方法 - Google Patents

振動バイト及び振動バイトの切削方法

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JP2001138105A JP32881499A JP32881499A JP2001138105A JP 2001138105 A JP2001138105 A JP 2001138105A JP 32881499 A JP32881499 A JP 32881499A JP 32881499 A JP32881499 A JP 32881499A JP 2001138105 A JP2001138105 A JP 2001138105A
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真徳 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動切削時の面粗さを向上させて切屑分断を
良好に行う。 【解決手段】 刃部21に切刃5aを備えた工具本体2
2の長手方向途中位置に弾性変形可能な低剛性部24を
設ける。低剛性部24は7つの第一乃至第七貫通孔部2
5a〜25gで互いに分離された八本の第一乃至第八梁
部26a〜26hで構成する。4本の梁部はシャンク部
22の長手方向に沿ってほぼ平行に延在し、他の4本の
梁部は微少角度αを以て傾斜させ、長手方向の変位S
1,S2を相殺してバランスさせて送り方向にほぼ平行
に振動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバイトによる旋削加
工において軸線回りに回転させられる被削材に対して切
刃をその送り方向に加振させつつ切削加工する振動バイ
ト及びその切削方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
この種の振動バイトの一例として、特開平8−3002
07号公報に開示されたものがある。この振動バイトは
工具本体の途中に低剛性部を備えており、この工具本体
を加振装置で断続的に加振することで刃部に振動を生じ
させ所定周期で切屑を分断させつつ被削材の切削加工を
行うというものである。この振動バイトでは加振切削の
際に工具本体のたわみにより刃部の運動が工具本体の工
作機械等への被支持部を中心とした円弧運動になる場合
がある。その際、低剛性部の形状によっては工具本体の
加振方向に略直交する方向のたわみが顕著になる可能性
がある。そのため、工具本体のたわみの増大によって例
えば振動による変位位置での切刃の被削材からの逃げ量
が18μm、面粗さが44μmになる等加工精度が低下
することがある。また送りや切り込み等が大きいと加振
による振動の振幅を増大させる必要があり、その場合に
刃部の切削抵抗と工具本体への加振により、工具本体が
弾性変形する際に、工具本体の形状によって低剛性部へ
の応力集中が増大する可能性があり、工具寿命が低下す
る。更に低剛性部の形状によってはビビリが発生して加
工精度が低下するという問題が生じる。
【0003】本発明は、このような課題に鑑みて、加振
時の加振方向に略直交する方向のたわみを低減して加工
面の面粗さを向上できるようにした振動バイト及びその
切削方法を提供することを目的とする。本発明の他の目
的は、切屑の分断を所定間隔で確実に行うことができる
ようにした振動バイトを提供することである。本発明の
更に他の目的は、加振停止状態で切削加工する場合にビ
ビリを抑制させるようにした振動バイトの振動切削方法
を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による振動バイト
は、工具本体の刃部の基端側に他の部分に対して相対的
に低剛性をなす低剛性部を設け、この工具本体に振動を
加える加振装置を備えてなる振動バイトにおいて、低剛
性部に、加振時に発生する工具本体の加振方向に略直交
する方向のたわみを低減するたわみ低減部を備えたこと
を特徴とする。加振装置による加振切削の際に工具本体
に加振方向に略直交する方向のたわみを生じて刃部が円
弧運動を起こすことになるが、その際、たわみ低減部で
工具本体のたわみを低減することで刃部の円弧運動を抑
制することができ、加工面の面粗さが向上し切屑分断を
所定間隔で確実に行うことができる。
【0005】低剛性部は複数の梁部からなり、たわみ低
減部は複数の梁部のうちの一部の梁部に相対的に傾斜す
る他の梁部であってもよい。工具本体を加振して振動切
削させた際、一部の梁部と他の梁部に加振方向に略直交
する方向に互いに反対方向の変位が生じて相殺されるこ
とで、低剛性部が変位した時に被削材の加工面からの切
刃の逃げ量を低減できて、刃部の運動は平行移動に近く
なりたわみを抑制できるから加工面粗さが向上する。
【0006】また本発明による振動バイトは、工具本体
の刃部の基端側に被加振部を設け、この被加振部に振動
を加える加振装置を備えてなる振動バイトにおいて、工
作機械等に支持される被支持部と工具本体の被加振部と
が別体に形成され、被支持部に対して被加振部を刃部の
送り方向への相対移動を許容する摺動部で連結したこと
を特徴とする。加振時に加振装置によって生じる外力
、被加振部が摺動部を介して被支持部に対して相対移
動することにより被支持部へ伝達されず、これによって
被加振部の移動によって刃部に送り方向の振動を生じさ
せて振動切削でき、同時に工具本体のたわみを抑制でき
る。
【0007】また本発明による振動バイトの切削方法
は、工具本体を加振しつつ刃部で切削する際に、加振に
よって発生する工具本体の加振方向に略直交する方向の
たわみを低減させることで刃部の円弧運動を低減させる
ようにしたことを特徴とする。加振による切削の際に工
具本体の加振方向に略直交する方向にたわみを生じて刃
部が円弧運動を起こすことになるが、その際、工具本体
のたわみを低減することで刃部の円弧運動を抑制するこ
とができ、これによって面粗さを向上させて加工精度を
向上でき応力集中の増大を抑制できて工具寿命を向上で
きる。
【0008】加振停止時に工具本体を刃部の送り方向に
押圧することで切削による刃部の振動を低減させるよう
にしてもよい。振動バイトを用いて被削材の面取り加工
や斜め削り加工などの切削加工を加振させないで行う場
合、所定の荷重を送り方向の反対側から工具本体に連続
して印加した状態で切削すれば、切削抵抗の送り分力が
背圧として工具本体にかかってもこの背圧を所定の荷重
で受け止めて支持できるために振動バイトの工具本体が
ビビリを生じることはなく加工面粗度の良好な切削加工
ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面により説明する。図1乃至図4は本発明の第
一の実施の形態を示すものであり、図1は実施の形態に
よる振動バイトの概略構成図、図2は振動バイトの低剛
性部の応力を示す説明図、図3(a)は図1に示す振動
バイトで振動切削した際のチップのノーズの円弧運動軌
跡を示す図、(b)は被削材の加工面の面粗さを示す断
面図、図4はチップのノーズによる振動周期の変位位置
で切削した被削材の加工面と初期位置に戻ったノーズを
示す要部説明図である。図1に示す振動バイト20は、
刃部21とシャンク部22とが一体形成された工具本体
23を備えている。刃部21の先端角部に切刃5a,5
aで形成されたノーズ5bを有するスローアウェイチッ
プ5が装着され、シャンク部22は例えば断面略四角形
をなす略角柱状とされている。尚、振動バイト20はス
ローアウェイ式に代えてソリッドタイプでもよいし、ろ
う付けタイプ等でもよい。
【0010】シャンク部22の長手方向途中には低剛性
部24が設けられており、この低剛性部24はシャンク
部22の長手方向に延びるほぼ同一長さの貫通孔25が
複数個(図では7個)送り方向D(シャンク部22の長
手方向に略直交する方向)に配列されていることで仕切
られた複数本(図では8本)の梁部26で構成されてい
る。尚、シャンク部22の低剛性部24より基端側領域
は図示しない工作機械に把持される被支持部22aを構
成する。ここで、貫通孔25についていえば、送り方向
前方の第一貫通孔25aはその幅(シャンク部22の長
手方向に直交する方向の幅)が工具本体23の基端側か
ら先端側に向けて漸次増大するように略々直角三角形状
に形成されており、そのために第一貫通孔25aを仕切
る送り方向両側の側壁をなす第一梁部26aと第二梁部
26bについて第一梁部26aはシャンク部22の長手
方向に概略平行であり、第二梁部26bは第一梁部26
aに微少角度α(例えばα=3°)の鋭角を以て基端側
で交差するように傾斜している。
【0011】そして第二、第三、第四貫通孔25b、2
5c、25dは同一幅で延在していて略々平行四辺形を
なして第二梁部26bとほぼ平行に配列され、これらを
それぞれ仕切る第三、第四、第五梁部26c,26d,
26eも第二梁部26bと平行に配列されている。また
第五貫通孔26eは工具本体23の基端側から先端側に
向けて漸次幅が減少するように略々逆直角三角形状に形
成されており、第五梁部26eと共に第五貫通孔25e
を仕切る送り方向後方側の第六梁部26fは第一梁部2
6aと略平行に形成されている。そして第六貫通孔25
f,第七貫通孔25gは同一幅で延在するそれぞれ略々
長方形をなして第六梁部26fとほぼ平行に配列され、
これらをそれぞれ仕切る第七梁部26g,第八梁部26
hも第六梁部26fと平行に配列されている。そのた
め、この低剛性部24はシャンク部22の長手方向に略
平行な4本の梁部26a,26f,26g,26hとこ
れらに対してシャンク部22の基端側で交差するように
微少角度αで傾斜する4本の梁部26b,26c,26
d,26eとで構成されている。
【0012】そのため、この低剛性部24は、後述する
油圧シリンダ28によって刃部21を押動された際に図
1に示す初期位置から第一乃至第八梁部26a〜26h
が湾曲変位することで刃部21側を変位させて変位位置
に至ることになり、刃部21が所定周期で加振され押動
されることで初期位置と変位位置との間で送り方向に振
動して切刃5aで振動切削することになる。尚、第1乃
至第八梁部26a〜26hの配列は任意に変更してもよ
い。また低剛性部24を挟む基端側の被支持部22aと
先端側の刃部21とは比較的剛性が高く高剛性部を構成
する。
【0013】次に振動バイト20の近傍に配設されるタ
レット10にはアクチュエータ(加振装置)として例え
ば油圧シリンダ28が装着されており、この油圧シリン
ダ28には振動バイト20の送り方向Dに延在するピス
トン29がその長手方向に進退可能に配設されている。
ピストン29は油圧でその送り方向Dの先端側に進出し
た位置で図1に示す初期位置にある工具本体23の刃部
21を押動して送り方向先端の変位位置まで押し出し、
後退した位置で変位位置の刃部21を初期位置に戻し初
期位置の刃部21を押圧しない。この油圧シリンダ28
の作動を制御する油圧回路27は、例えば三角波(サイ
ン波でもよい)状の波形信号等をなす油圧シリンダ28
の制御信号を発生させる波形発生器13と、作動油を加
圧するための油圧ユニット30と、波形発生器13から
入力される信号の関数として油の流量または圧力を制御
するサーボ弁31とが備えられ、サーボ弁31から出力
制御される油の油圧(または流量)によって油圧シリン
ダ28でピストン29の作動制御が行われる。この油圧
回路27によって油圧シリンダ28のピストン29を送
り方向Dに所定間隔で進退制御して振動バイト20を所
定周期で加振制御できると共に、工具本体23を例えば
0.1〜0.4mmの範囲で送り方向に押動する所定の
荷重K1で刃部21を押圧して背圧(切削時の送り分
力)を相殺して切刃5aで切削加工できるように油圧を
制御することができる。
【0014】本実施の形態による振動バイト20は上述
のような構成を備えており、次にその作用を図1乃至図
4により説明する。この振動バイト20を用いて工具本
体23を加振しつつ送って被削材を振動切削する場合、
例えば図2で示すようにピストン29で工具本体23の
刃部21を送り方向Dに所定の負荷Kで押圧すると、低
剛性部24で弾性変位して刃部21が送り方向に変位す
る。この時、低剛性部24の梁部26はシャンク部22
の長手方向と概略平行な四本の梁部26a,26f,2
6g,26hがノーズ5bを被削材から離れる方向即ち
逃げる方向へ変位S1を生じ、傾斜配置された他の四本
の梁部26b,26c,26d,26eはシャンク部2
2の長手方向に近づく方向即ちノーズ5bが被削材Wに
食い付く方向に変位S2を生じる。そのため、相反する
方向の変位S1,S2が互いに相殺され、微少角度αを
以て傾斜配置された他の梁部26b,26c,26d,
26eが先端側方向に変位することによって刃部21は
微少距離M(初期位置から変位位置までの距離である振
副Nを例えば0.4mm、送りf=0.4mm/revと
するとM=5μm程度、仕上げ面粗さ33μm)だけ下
方に変位する。そのため、変位位置で微少な食い込みが
行われるが、略平行に近い移動となる。そのため、本実
施の形態による振動バイト20によれば、図3に示すよ
うに振動切削時の往復動によるノーズ5bの被削材に対
する切り込み方向の食い込み量または逃げ量Mが抑制さ
れて略平行移動に近くなることで、仕上げ面の面粗さを
小さく抑制できることになる。
【0015】しかも振動バイト20の振動によるノーズ
5bの被削材に対する食い込み量は、無負荷の初期位置
を基準として、負荷状態におけるノーズ5bの変位位置
で最大となって食い込み量Mが与えられる。そのため、
初期位置に戻されたノーズ5bは被削材Wの非切削状態
となるために、この位置で切屑は分断されることにな
る。即ちこの振動バイト20による振動切削によれば振
動の往復1周期毎に切屑が分断された状態になり、切屑
排出性が確実に向上する。
【0016】次にワークWの面取り加工や斜め削り加工
等を行う場合には、振動バイト20を油圧シリンダ28
で加振させずに切削加工する。その際、油圧回路27を
作動させて油圧シリンダ28のピストン29を作動させ
て、振動バイト20の刃部21を送り方向Dに、ワーク
Wの切削の際に生じる切削抵抗の送り分力以上の荷重K
1で押圧する。この荷重K1は切削加工時の切り込み量
と送り量によって変動するが、ピストン29の送り方向
Dへの振動バイト20の押動距離にして0.1mm〜
0.4mmの範囲とする。ここで、押動距離が0.1m
mより小さいと切削時に切削抵抗送り分力による背圧で
無負荷に近いピストン29が押されて低剛性部24が変
位して振動バイト20とピストン29がビビリ振動を起
こしてしまい、また0.4mmを越えると低剛性部24
の第一乃至第六梁部26a〜26fに応力がかかり、第
一乃至第六梁部26a〜26fの寿命が短くなるという
欠点が生じる。
【0017】振動バイト20を加振させずに切削加工す
る場合、油圧シリンダ28のピストン29で上述した微
少の荷重K1を継続して刃部21に印加した状態でワー
クWの面取り加工や斜め削り加工等を行う。この時切刃
5aで生じる切削抵抗の送り分力は振動バイト20を介
して背圧としてピストン29に伝達されるが、この背圧
はピストン29に印加されている荷重K1で相殺され、
振動バイト20はビビリ振動などを生じることなくスム
ーズにワークWの切削加工が行われる。
【0018】上述のように本実施の形態によれば、振動
バイト20を用いて加振して振動切削する場合に、振動
時のノーズ5bの逃げ方向の変位を抑制して少ない距離
Mだけ食い込みさせてほぼ平行に近い移動ができるため
に、仕上げ面粗さを向上できる上に1周期毎に切屑を確
実に分断できて切屑排出性が向上する。また振動バイト
20を加振させることなく被削材を面取り加工や斜め削
り加工する場合に、油圧シリンダ28のピストン29で
上述した微少の荷重K1を継続して刃部21を押圧する
ことで、低剛性部24があってもビビリ振動などの振動
を生じさせることなく切削加工でき加工面粗さを向上で
きる。
【0019】また上述の実施の形態では油圧アクチュエ
ータ28で振動バイト20の刃部21を連続して押圧す
ることとしたが、加振させずに切削する場合には油圧ア
クチュエータ28で刃部21を押圧する構成に代えて、
図1で一点鎖線で示すように油圧アクチュエータ28と
は別個の係止部材33を刃部21の背面に当接させて支
持し、背面から振動バイト20の背圧を受け止めるよう
にしてもよい。この場合でも切削抵抗送り分力による背
圧を係止部材33で受け止めて、振動バイト20による
切削時の振動を防止できる。
【0020】次に本発明の第二の実施の形態を図5によ
り説明する。上述の第一の実施の形態と同一または同様
の技術については同一の符号を用いて説明する。図5に
示す振動バイト40において、工具本体23が刃部21
と棒状のシャンク部22からなり、刃部21の先端側角
部に切刃5a,5aからなるノーズ5bを有するスロー
アウェイチップ5が装着されている。そしてシャンク部
22の長手方向途中には低剛性部41が設けられてお
り、その基端側は被支持部22aとされている。低剛性
部41は複数の貫通孔42で分離して形成された2種類
の梁部43で構成されている。即ちこの低剛性部41
は、送り方向両側には略コの字型の第一貫通孔42aと
第四貫通孔42dが一対の凸部をそれぞれ外側に向けて
形成され、そのために第一貫通孔42aと第四貫通孔4
2dで仕切られる外側の第一梁部43aと第五梁部43
eは長手方向の両端が貫通孔42a,42dの凸部でえ
ぐられて断面係数の小さい薄肉部43aA,43aB、
43eA,43eBとされ、中央部が断面係数の比較的
大きい厚肉部43aC、43eCとされている。
【0021】そして各第一貫通孔42aと第二貫通孔4
2dとの間の領域には等間隔で形成された二つの略平行
四辺形の第二貫通孔42b,第三貫通孔42cが形成さ
れており、これらの第一乃至第四貫通孔42a,42
b,42c,42dをそれぞれ仕切る3本の梁部が第二
梁部43b,第三梁部43c,第四梁部43dとして構
成されている。しかもこれら第二乃至第四梁部43b〜
43dはシャンク部22の長手方向及び第一及び第五梁
部43a,43eに対して微少角度αだけ傾斜して配設
されている。第二乃至第四梁部43b〜43dはシャン
ク部22の基端側で第一梁部43aと交差するようにそ
れぞれ傾斜しており、第二乃至第四梁部43b〜43d
は互いに平行に配設されている。そして例えばタレット
10に装着されたピエゾアクチュエータ(加振装置)1
1の先端部11aがシャンク部22の第五梁部43eの
肉厚部43eCを押圧可能に配設されており、ピエゾア
クチュエータ11は増幅器12を介して波形発生器13
に接続されて構成されている。
【0022】本第二の実施の形態による振動バイト40
は上述のように構成されており、振動切削においてはピ
エゾアクチュエータ11を所定周期で加振させると低剛
性部41の第五梁部43eの肉厚部43eCがピエゾア
クチュエータ11の先端部11aで間欠的に押動され
る。これによって、第一梁部43aと第五梁部43eは
シャンク部22の長手方向に対し被削材Wから逃げる方
向に変位S1′を生じ、傾斜配置された第二乃至第四梁
部43b〜43dは工具本体23の先端側に向けて変位
S2′を生じる。そのため変位S1′とS2′が相殺さ
れ、振動で変位する工具本体23は変位位置での切り込
み時にノーズ5bが被削材Wに食い付く方向に微少距離
Mだけ変位する。従って本第二の実施の形態において
も、振動バイト40を用いて振動切削する場合に、ノー
ズ5bの逃げ方向の変位を抑制して食い付き方向に微少
変位しほぼ平行に近い移動ができるために仕上げ面粗さ
を向上できる上に1周期毎に切屑を確実に分断できて切
屑排出性が向上するという第一の実施の形態と同様の作
用効果を奏する。尚、上述した第一及び第二の実施の形
態ではいずれの振動バイト20,40も加振による振動
の変位位置で被削材Wに食い込み初期位置に戻った際に
切削しない状態となるが、これと異なって第一の実施の
形態でも例えば傾斜角α=2°と小さくしたり、梁部2
4,43の本数を例えば6本と少なくすると、変位位置
で食い込むことなく被削材Wから逃げるように変位する
ことになる。この場合でも逃げ量Mが小さく仕上げ面粗
さは従来のものより向上する。
【0023】次に本発明の実施例について説明する。実
施例としての振動バイトは第一の実施の形態による振動
バイト20と同一の基本構成を持ち、八本の梁部26を
備えた振動バイトはそのうち4本の梁部がシャンク部2
2の長手方向と平行に延び、他の4本の梁部が角度αを
以て傾斜している。そして角度α=3°の振動バイトを
実施例1、α=2°の振動バイトを実施例2とする。更
に六本の梁部26を備えた3種類の振動バイトを用意
し、六本の梁部26のうち3本の梁部がシャンク部22
の長手方向と平行に延び、他の3本の梁部が角度αを以
て傾斜している。そして角度α=3°の振動バイトを実
施例3、α=2°の振動バイトを実施例4、α=0°の
振動バイト即ち6本の梁部が全てシャンク部と平行とさ
れたものを比較例とする。尚、各振動バイトは梁部が6
本の場合も8本の場合も、低剛性部の断面積の総和を同
一として主分力方向の剛性を同一にし、また個々の振動
バイトでシャンク部22の長手方向に平行な梁部と角度
αを以て傾斜する梁部との厚み(断面積)の和の比を
2:3にそれぞれ設定する。そして振動バイトに装着す
るスローアウェイチップ5はCVDコーテッド超硬合金
UC6010またはサーメットNX2525を用い、被
削材としてSS400を用いた。また切り込みap=
0.5mm、送りf=0.4mm/rev、振動周波数f
v=20Hzとして振動バイトの振動波形は送り方向の
往工程と復工程で3:1の三角波形を形成するものとし
て切削試験を行った。
【0024】そして振動時のノーズ5bの初期位置を基
準として変位位置までの移動軌跡を円弧運動量として変
位位置での被削材に対する食い込み量(−)または逃げ
量(+)を測定し、加工面の仕上げ面粗さを測定した。
この結果は次に示す表1及び図6,7の通りとなった。
【表1】
【0025】またスローアウェイチップ5としてCVD
コーテッド超硬合金(UC6010)とサーメット(N
X2525)の2種類の材質のものを用いて、主軸回転
数(rpm)と切削速度(m/min)を表2に示す値まで上
昇させつつ切屑分断の切削試験を行った。
【表2】
【0026】尚、上の表2中、切屑分断の項で「完全」
とは振動の1周期毎に切屑が分断された状態をいい、
「2連続多」とは振動の2周期単位で分断された切屑が
多かったことを意味し、「3連続多」とは振動の3周期
単位で分断された切屑が多かったことを意味し、「5連
続多」とは振動の5周期単位で分断された切屑が多かっ
たことを意味する。表1に示す試験結果から、複数の梁
部の一部を他に対して傾斜させた各実施例の方がすべて
を平行に配列した比較例よりも仕上げ面粗さが小さく、
被削材に対する逃げ量や食い込み量などの変位量絶対値
が小さく仕上げ面粗さが向上する。特に食い込みの方が
面粗さが良い。そして、各実施例の中でも梁部が6本よ
りも8本の方が面粗さが小さく、一部の梁部の傾斜角α
を3°にしたものの方が2°のものよりも同様に面粗さ
が小さく良好になる。
【0027】また図6及び図7は上述の実施例1乃至4
及び比較例などの面粗さの測定結果を示すものであり、
各図において縦軸は平均線Pを基準として±10μm単
位で目盛りが付され、横軸は送りを示すものである。各
図に示す波形の下方に向けた略U字型波形qはチップ5
のノーズ5bのノーズRが転写されたものであり、図6
(a),(b)に示す波形はそれぞれ実施例1,2の面
粗さを示すものであり、図7(a),(b),(c)は
実施例3、実施例4、比較例の面粗さ、図6(c)は振
動のない通常切削時の面粗さを示すものである。図中、
図6(a),(b)に示す実施例1,2の下方底部の略
U字型波形qは−10μm程度で安定しており、特に実
施例1の方がより均一で安定した面粗さが得られる。こ
れに対して図7(a),(b)に示す実施例3,4は下
方底部の略U字型波形qが−10μm〜−15μm程度
の範囲に亘って変動するため面粗さが若干低下すること
を認識でき、比較例に至っては0μm〜−20μmの大
きな範囲となり一層面粗さが悪化する。また表2に示す
試験結果から、複数の梁部の一部を他に対して傾斜させ
た各実施例の方がすべてを平行に配列した比較例よりも
切屑分断が頻繁に行われ、特に梁部が6本よりも8本の
ものの方が確実に1周期毎に分断できる。尚、比較例で
あっても従来技術の振動バイトよりも面粗さを良好であ
り、これも本発明に含めることができる。
【0028】尚、上述の第一及び第二の実施の形態で
は、振動バイト20,40の工具本体2の低剛性部2
4,41を構成する梁部26,43を八本、五本とした
が、梁部26,43の本数は2本以上であれば適宜の本
数を採用でき、低剛性部24,41の断面係数がその前
後のシャンク部22や刃部21などの高剛性部より小さ
ければよい。また各梁部26,43はピストン29やピ
エゾアクチュエータ11などの加振装置で断続的に加振
された際に発生する応力を低減して梁部の折断(疲労破
壊による)を防止するために一本一本の梁部の断面積が
小さい方が好ましい。尚、上述の実施の形態では、低剛
性部24,41として、一部の梁部26,43を工具本
体23の長手方向と平行に配設し他の梁部26,43を
傾斜させる構成を採用したが、これら一部の梁部26,
43と他の梁部26,43は互いに同数である必要はな
く、いずれかが他方より多くてもかまわない。また工具
本体23の長手方向に対して一部の梁部26,43をほ
ぼ平行に配設したが、これに代えて一部の梁部26,4
3と他の梁部26,43を工具本体23の長手方向に対
してそれぞれ反対側に微少角度±αづつ傾斜させてもよ
い。傾斜角度αはそれぞれ相違していても良い。また工
具本体23の長手方向に対して平行な梁部26,43と
傾斜した梁部26,43の送り方向の配列は実施の形態
のものに限定されることなく任意に設定できる。
【0029】次に本発明の第三の実施の形態について図
8により説明するが、上述の実施の形態と同一または同
様の部分または部材には同一の符号を用いてその説明を
省略する。図8は振動バイトの概略構成図である。図8
に示す振動バイト50は、図示しない工作機械のスライ
ドに固定される第一の刃物台を被支持部52としてその
先端に摺動部53を介して工具本体54が摺動可能に装
着されて構成されている。被支持部52は例えばL字形
を形成していて工具本体54と連結される先端には被支
持部52の本体より小径の軸部55が形成されている。
被加振部を構成する工具本体54は例えば頭部56と刃
部57とで略T字形に形成され、頭部56の一端は軸部
55と共に摺動部53を構成し他端は被押圧面56aと
されている。被押圧面56aを押圧可能な位置に上述の
油圧シリンダやアクチュエータ等の加振装置58が配設
されて、被押圧面56aを断続的に押圧して工具本体5
4を加振するようになっている。刃部57の先端角部に
は切刃5aとノーズ部5bを備えたスローアウェイチッ
プ5が装着されている。
【0030】摺動部53において、頭部56の一端には
被支持部52の軸部55を挿入させる孔部59が形成さ
れ、軸部55の外周面には弾性部材として例えばコイル
スプリング60が圧縮可能に装着され、このコイルスプ
リング60の一端は軸部55の基部の肩部55aに固着
され、他端は孔部59の底面59aに固着されている。
そのため、加振装置58で断続的に押圧された工具本体
54は軸部55にガイドされてスプリング60を圧縮す
る方向に若干変位し、その後の非押圧時にスプリング6
0の付勢力で元の位置に戻り、これを繰り返すことで刃
部57の送り方向Dに振動する。工具本体54が加振装
置58で押圧されない初期位置に戻った状態で軸部55
の先端と孔部59の底面59aとの間に少なくとも振動
の振幅に相当する隙間が形成されることになる。
【0031】また工具本体54の頭部56の上方(刃部
57と反対側)には図示しないスライドに固定される第
二の刃物台62が固定され、第二の刃物台62の頭部5
6側の面62aには適宜形状、例えば頭部56を囲う略
筒状の第一及び第二摺動受け部63a,63bが刃部5
7との接続部を挟んでその両側に形成されている。この
摺動受け部63a,63bの内周面と棒状の頭部56と
の間には、例えばボール軸受けなどの軸受け64,64
が装着され、頭部56の加振による摺動時のスライド抵
抗を小さくしている。特に工具本体54の頭部56と第
一及び第二摺動軸受け部63a,63bを刃部57の送
り方向Dに配設すれば、加振装置58による工具本体5
4の振動は送り方向にのみ発生することになり、被支持
部52に押圧力が伝達されずに応力が生じないから刃部
57にたわみによる円弧運動が発生するのを防止でき
る。
【0032】本実施の形態による振動バイト50は上述
の構成を備えているから、加振による振動切削に際して
加振装置50を作動させて工具本体54の頭部56を断
続的に送り方向Dに押動すると頭部56は軸部55にガ
イドされつつスプリング60を圧縮させるように移動し
て押圧力が吸収され、加振が停止するとスプリング60
の付勢力で頭部56は初期位置に戻される。この動作を
繰り返すことで工具本体54は断続的に加振され、刃部
57は送り方向Dにのみ振動して被削材Wを切削加工す
る。この場合、被削材Wの例えば1回転毎の加振切削に
際して、その回における刃部57のノーズ5bが戻った
初期位置と前回の振動切削時の変位位置とが重なるよう
に送りを制御すれば、刃部57が被削材Wから逃げなく
ても1周期毎に切屑を分断できる。従って、この振動バ
イト50の振動によれば、工具本体54のたわみによる
円弧運動を防止できて仕上げ面の面粗さを上述の他の実
施の形態と比較しても著しく向上でき、しかも振動の1
周期毎に初期位置に戻されたノーズ5bは非切削状態と
なるために切屑は分断され、切屑排出性が確実に向上す
る。また振動バイト50の装置全体を従来のものよりも
小型化できる。
【0033】尚、振動バイト20,40,50はスロー
アウェイ式に代えてソリッドタイプでもよいし、ろう付
けタイプ等でもよい。また加振装置としてピストン29
やピエゾアクチュエータ11などに代えて電磁ソレノイ
ドなどの電磁アクチュエータを採用しても良い。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による振動
バイトは、低剛性部に、加振時に発生する工具本体の加
振方向に略直交する方向のたわみを低減するたわみ低減
部を備えたので、加振切削の際に工具本体にたわみを生
じて刃部が円弧運動を起こすことになっても、工具本体
の加振方向に略直交する方向のたわみを低減することで
刃部の円弧運動を抑制することができ、面粗さを向上で
きる。
【0035】また低剛性部は複数の梁部からなり、たわ
み低減部は複数の梁部のうちの一部の梁部に相対的に傾
斜する他の梁部であるから、加振による振動切削の際、
一部の梁部と他の梁部に互いに反対方向の変位が働いて
相殺されることで低剛性部が変位した時に被削材の加工
面からの切刃の逃げ量を低減できて、刃部の運動は平行
移動に近くなりたわみを抑制できるから加工面粗さが向
上する。
【0036】また本発明による振動バイトは、被支持部
と被加振部とが別体に形成され、被支持部に対して被加
振部を刃部の送り方向への相対移動を許容する摺動部で
連結したので、加振時に加振装置によって生じる外力
、被加振部が摺動部を通して被支持部に対して相対移
動することにより被支持部へ伝達せず、これによって工
具本体のたわみを抑制でき、同時に被加振部の往復動に
よって刃部に送り方向の振動を生じさせて切屑を分断し
つつ精密に切削できる。
【0037】また本発明による振動バイトの切削方法
は、工具本体を加振しつつ刃部で切削する際に、加振に
よって発生する工具本体の加振方向に略直交する方向の
たわみを低減させることで刃部の円弧運動を低減させる
ようにしたから、加振による切削の際に工具本体の被支
持部を中心にたわみを生じて刃部が円弧運動を起こすこ
とになるが、その際、たわみ低減部で工具本体の加振方
向に略直交する方向のたわみを低減することで刃部の円
弧運動を抑制することができ加工精度が向上する。
【0038】加振停止時に工具本体を刃部の送り方向に
押圧することで切削による刃部の振動を低減させるよう
にしたから、振動バイトを用いて面取り加工や斜め削り
加工などの切削加工を加振させないで行う場合、所定の
荷重を送り方向の反対側から工具本体に連続して印加し
た状態で切削すれば、切削抵抗の送り分力が背圧として
工具本体にかかってもこの背圧を所定の荷重で受け止め
て支持できるために振動バイトの工具本体がビビリを生
じることはなく加工面粗度の良好な切削加工ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態による振動バイト
の概略構成図である。
【図2】 図1に示す振動バイトの要部構成図である。
【図3】 (a)は図1に示す振動バイトで振動切削し
た際のチップのノーズの円弧運動軌跡を示す図、(b)
は被削材の加工面の面粗さを示す断面図である。
【図4】 切刃の刃部による振動周期の変位位置で切削
した被削材の加工面と初期位置に戻ったチップのノーズ
を示す要部説明図である。
【図5】 本発明の第二の実施の形態による振動バイト
の概略構成図である。
【図6】 切削試験による被削材の加工面の表面粗さを
示す図であって、(a)は実施例1の場合、(b)は実
施例2の場合、(c)は加振させない通常切削の場合を
示す図である。
【図7】 切削試験による被削材の加工面の表面粗さを
示す図であって、(a)は実施例3の場合、(b)は実
施例4の場合、(c)は比較例の場合を示す図である。
【図8】 本発明の第三の実施の形態による振動バイト
の概略構成図である。
【符号の説明】
5a 切刃 20,40,50 振動バイト 21,57 刃部 22a,52 被支持部 23,54 工具本体 24,41 低剛性部 26,43 梁部 53 摺動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 和哉 茨城県結城郡石下町大字古間木1511番地 三菱マテリアル株式会社筑波製作所内 (72)発明者 渋谷 健 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 奥川 道隆 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 中村 真徳 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 三谷 祐史 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 吉村 博仁 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3C045 AA01 3C046 AA09 BB00 EE14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具本体の刃部の基端側に他の部分に対
    して相対的に低剛性をなす低剛性部を設け、前記工具本
    体に振動を加える加振装置を備えてなる振動バイトにお
    いて、 前記低剛性部に、加振時に発生する工具本体の加振方向
    に略直交する方向のたわみを低減するたわみ低減部を備
    えたことを特徴とする振動バイト。
  2. 【請求項2】 前記低剛性部は複数の梁部からなり、前
    記たわみ低減部は複数の梁部のうちの一部の梁部に相対
    的に傾斜する他の梁部であることを特徴とする請求項1
    記載の振動バイト。
  3. 【請求項3】 工具本体の刃部の基端側に被加振部を設
    けてなり、この被加振部に振動を加える加振装置を備え
    てなる振動バイトにおいて、 工作機械等に支持される被支持部と工具本体の被加振部
    とが別体に形成され、前記被支持部に対して被加振部を
    刃部の送り方向への相対移動を許容する摺動部で連結し
    たことを特徴とする振動バイト。
  4. 【請求項4】 工具本体を加振しつつ刃部で切削する際
    に、加振によって発生する工具本体の加振方向に略直交
    する方向のたわみを低減させることで刃部の円弧運動を
    低減させるようにしたことを特徴とする振動バイトの切
    削方法。
  5. 【請求項5】 加振停止時に前記工具本体を刃部の送り
    方向に押圧することで切削による刃部の振動を低減させ
    るようにしたことを特徴とする請求項4記載の振動バイ
    トの切削方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008510631A (ja) * 2004-08-26 2008-04-10 エージェンシー フォー サイエンス,テクノロジー アンド リサーチ 超音波振動アシスト型加工装置
JP2013094915A (ja) * 2011-11-02 2013-05-20 Okuma Corp 工作機械
CN105562737A (zh) * 2014-10-21 2016-05-11 钴碳化钨硬质合金公司 用于镗刀的自动平衡系统及组装有自动平衡系统的镗刀
JP2022090672A (ja) * 2020-12-08 2022-06-20 宮▲崎▼機械システム株式会社 面取機

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