JP2001137700A - クロスからのダイオキシン発生低減化方法 - Google Patents

クロスからのダイオキシン発生低減化方法

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JP2001137700A
JP2001137700A JP32869999A JP32869999A JP2001137700A JP 2001137700 A JP2001137700 A JP 2001137700A JP 32869999 A JP32869999 A JP 32869999A JP 32869999 A JP32869999 A JP 32869999A JP 2001137700 A JP2001137700 A JP 2001137700A
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dioxin
cloth
shell
calcium carbonate
reducing agent
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JP32869999A
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English (en)
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Koji Sasaya
廣治 笹谷
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CHAFFLOSE SEIZO KK
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CHAFFLOSE Corp KK
CHAFFLOSE SEIZO KK
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】クロスの焼却時に生じるダイオキシンを、ホタ
テの貝殻からなる素材で吸着させ、クロスの焼却時にお
けるダイオキシンの発生を低減させるようにする。 【解決手段】炭酸カルシウムの方解石型構造による結晶
構造体を備えた貝殻を粉砕した貝殻粉末であって多孔質
性粒体からなる炭酸カルシウム粉末を有するダイオキシ
ン低減化剤を、壁や柱に既設のクロスに塗布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクロスを焼却処分す
る際に発生し易いダイオキシンを低減する方法に関する
ものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来から一般家屋の居
室における壁やビルの居住空間内での壁、柱、天井に化
粧材を施して居室や居住空間の雰囲気を整えるようにし
ている。そして、化粧材を施す施工面が非常に広くなる
ことから、施工に適したクロスが化粧材として非常に多
く使用されており、また、居住者側の好みや居住空間の
使用目的に応じることができるように製造容易な塩化ビ
ニルを素材として各種のクロスが用意されている。しか
しながら、家屋の解体や居室空間の変更、また、壁面や
柱面、天井面の模様替えなどを行なう場合に、広範囲に
貼り付けられてたクロスを剥ぎ取ることとなり、多量の
クロスが廃棄物として生じる。そして、上述したように
クロスが塩化ビニル製のものであるため、低温度の焼却
温度となり勝ちな一般の焼却設備でこの廃棄物となった
クロスを加熱焼却すると有毒なダイオキシンが多く発生
し易くなるという問題があり、高温度で確実に焼却する
付加システムのある焼却設備で焼却するか、不燃物とし
て処分する必要があった。
【0003】上述した問題に対して本発明者は、ホタテ
の不要物として処分されてきた貝殻を焼成し粉砕して得
られた粉体が多孔質性粉末であって、この多孔質粉末に
空気中の化学物質を吸着する効能がある点に着目したも
のである。そこで、本発明は上記事情に鑑みて、クロス
の焼却時に生じるダイオキシンを、ホタテの貝殻からな
る素材で吸着させることを課題とし、クロスの焼却時に
おけるダイオキシンの発生を低減させるようにすること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を考慮
してなされたもので、炭酸カルシウムの方解石型構造に
よる結晶構造体を備えた貝殻を粉砕した貝殻粉末であっ
て多孔質性粒体からなる炭酸カルシウム粉末を有するダ
イオキシン剤を、壁や柱、天井などに貼り付けられてい
る既設のクロスに塗布することを特徴とするクロスから
のダイオキシン発生低減化方法を提供して、上記課題を
解消するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】つぎに本発明を発明の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。本発明にダイオキシンなど
の空気中の化学物質などを吸着する効能のある吸着性の
ダイオキシン低減化剤を用いるものであって、この低減
化剤の作製にあっては、まず、少なくとも貝殻主要部分
を炭酸カルシウムの方解石型構造による結晶構造体とし
ている貝殻を原材料として用いる。この貝殻はホタテの
貝殻であり、貝殻の大部分をこの結晶構造体としている
点でホタテの貝殻は他の貝殻と異なる。即ち、ホタテは
その生態において、貝殻を開閉して海水を勢いよく外部
に放出することで「海中を泳ぐ」と表現されるように機
敏に移動を行い、捕捉者(ヒトデなど)から逃げる動作
が特長的であり、この動作が行なえるように大きな貝柱
を有するとともに、貝殻自体が、比較的薄く軽量で、か
つ、強度を有するという条件を兼ね備えており、その貝
殻では、炭酸カルシウムの方解石型構造の結晶構造体が
葉状構造を呈して貝内面側が形成され、貝内層(貝殻厚
さ方向での芯となる層)では、炭酸カルシウムの方解石
型構造の結晶構造体が板状構造を呈していて、この貝内
面側と貝内層との構造が貝殻の主要部(表層部や蝶番部
を除いた部分)を形作っているため、薄く軽量でありな
がら強度のあるものとなっている。そして、前述したよ
うホタテの貝殻の主要部において、内面側は、炭酸カル
シウムの方解石型構造の結晶構造体が葉状構造となる
(針状結晶が剣山状に密に詰まって敷き並べられている
状態)とともに、貝内層は、炭酸カルシウムの方解石型
構造の結晶構造体が板状構造としている(ベニヤ板のよ
うに、針状結晶が同一方向に並んだ層が幾重にも重な
り、針状結晶の向きが層ごとに異なっている状態)とし
ているため、後述するようにこのホタテの貝殻を粉砕し
て得られた粒体は方解石型構造が残って多孔質性を備え
たものとなる。これに比べて他の貝殻では、炭酸カルシ
ウムの結晶が面状に広がって重なった構造となってお
り、これによりパール状光沢を呈するものとなっている
が、粒体とした場合には多孔質性を呈しないものとなっ
ている。
【0006】上述したようにダイオキシン低減化剤を得
るに当たってホタテの貝殻を原材料としているが、ホタ
テの貝柱を取り除いた後において不用物として処理され
てきたものを利用でき、また、不用物として貯め置かれ
ているために入手が極めて簡単であり、廃棄物の有用な
利用が行なえる。まず、不用となった貝殻を集めて天日
乾燥を行なって乾かし硬化させる。つぎにこの貝殻を粒
径約200μmとなるまでに粉砕する。粉砕方法自体は
特に限定するものではなく、既存の粉砕装置を用いれば
よい。このようにして炭酸カルシウム粉末が得られるも
のものであり、粒体は多孔性粒体となっている。つぎに
上述の多孔質性粒体からなる炭酸カルシウム粉末の一部
分を用いてこれをセラミックの壺に入れて約1000℃
の温度で数十分から数時間程度の時間で加熱して酸化カ
ルシウム粉末を得るようにする。そしてこの酸化カルシ
ウム粉末と上記炭酸カルシウム粉末とを混合することに
よるダイオキシン低減化剤が得られる。そして、このダ
イオキシン低減化剤を水溶性接着剤と混ぜ合わせて液体
とし、これを既設のクロス表面に塗布してダイオキシン
低減化剤に定着させる。そして、このクロスを模様替え
などで剥ぎ取り廃棄物として焼却した場合、その焼却時
にクロスから発生したダイオキシンが前記ダイオキシン
低減化剤に吸着されるようになり、よって、ダイオキシ
ンの発生が抑え込まれるようになる。前記水溶性接着剤
としては天然素材のものであることが好ましい。例え
ば、カゼイン、植物性タンパク、膠、ゼラチン、トラカ
ントゴム、アラビヤゴム、デンプン、デキストリンなど
が選択できる。また、接着性を有する水溶性の合成高分
子化合物も採用することができ、例えば、酢酸ビニル樹
脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルエーテルなどが
挙げられる。
【0007】上記ダイオキシン低減化剤において、炭酸
カルシウム粉末分は上述したように天然物であるホタテ
の貝殻粉末であり、天然物一般が有する抗菌性がある。
なお、ここで天然物とは化学合成生産物の対極としてい
うものであり、養殖されたホタテの貝殻も天然物として
いる。また、酸化カルシウム粉末分はアルカリ性であ
り、高い抗菌性を示すものである。よって、このダイオ
キシン低減化剤では、天然物が有する抗菌性とアルカリ
性による抗菌性を示すことから、既設のクロスに施すこ
とでそのクロス表面でのバクテリアなどの細菌やカビな
どの繁殖を抑え込むようにもなる。なお、ダイオキシン
低減化剤において炭酸カルシウム粉末分と上記酸化カル
シウム粉末分との割合は適宜に変更できるものであり、
これによって抗菌性の度合いを調整できる。
【0008】上記実施の例では、ダイオキシン低減化剤
を上記炭酸カルシウム粉末とこの炭酸カルシウム粉末を
焼成した酸化カルシウム粉末との混合物としているが、
本発明はこれに限定されるものではなく、ダイオキシン
低減化剤を前記炭酸カルシウム粉末のみとしてもよい。
【0009】
【発明の効果】以上説明した本発明により、ダイオキシ
ン低減化剤塗布済みのクロスを廃棄物として焼却した場
合、焼却に際してそのクロスから発生するダイオキシン
が炭酸カルシウム粉末の多孔質性粒体に吸着されるよう
になり、ダイオキシンの大量発生が抑え込まれるように
なり、クロスを焼却処分しながら環境や人体へのダイオ
キシンによる悪影響も防止できる。さらに、貝殻を原材
料としているため、今迄多く不要物として処分されてき
た貝殻を有効に利用でき、ゴミの削減化に大きく寄与で
きる。そして、ダイオキシン低減化剤は簡易な構成であ
るため、その製造は煩雑な工程を経るものとはならずに
低コストにて提供できるなど、実用性に優れた効果を奏
するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D004 AA08 AA31 AB07 CA28 CA47 CA50 CC11 4G066 AA43B AA75B AC01D AC03D AC12D BA03 BA05 CA33 DA03 FA40

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭酸カルシウムの方解石型構造による結晶
    構造体を備えた貝殻を粉砕した貝殻粉末であって多孔質
    性粒体からなる炭酸カルシウム粉末を有するダイオキシ
    ン低減化剤を、壁や柱、天井などに貼り付けられている
    既設のクロスに塗布することを特徴とするクロスからの
    ダイオキシン発生低減化方法。
JP32869999A 1999-11-18 1999-11-18 クロスからのダイオキシン発生低減化方法 Pending JP2001137700A (ja)

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