JP2001136433A - 撮像装置及び方法、並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

撮像装置及び方法、並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2001136433A JP31486599A JP31486599A JP2001136433A JP 2001136433 A JP2001136433 A JP 2001136433A JP 31486599 A JP31486599 A JP 31486599A JP 31486599 A JP31486599 A JP 31486599A JP 2001136433 A JP2001136433 A JP 2001136433A
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/70Circuitry for compensating brightness variation in the scene
    • H04N23/71Circuitry for evaluating the brightness variation

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輝度コントラストが極端に異なる被写体が同
一画角内にあっても、好適な適性露出制御が可能な撮像
装置、撮像方法、並びに記録媒体を提供する。 【解決手段】 m×n個の分割測光枠の全枠における測
光輝度積分データの平均値a1を算出するステップと、
m×n個の分割測光枠の内、輝度の高い順からサンプリ
ングしたx個の測光輝度積分データの平均値a2を算出
するステップと、前記平均値a1と前記平均値a2との
差分が、所定の閾値zを越えた場合、(a2−a1)の
値に応じて、露出制御の適正目標値を下げる方向に補正
を行うステップとを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置及び方法
に係り、特に輝度コントラストが極端に異なる被写体が
同一画角内にあっても、好適な適性露出制御を実現し得
る撮像装置、撮像方法、並びにコンピュータ読み取り可
能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、露出制御のための測光方式とし
て、図7に示す如くに、画面全体(全体枠201の内
側)の平均輝度信号レベルを積分することにより求め、
同様に中央部分(中央枠202の内側)の平均輝度信号
レベルを積分することにより求め、これらを組み合わ
せ、画面中央の被写体(中央枠202の内側)に重点を
置いた露出評価信号を生成することで、測光を行う「中
央重点測光」が広く用いられている。
【0003】しかしながら、上記従来において広く用い
られている「中央重点測光」は、主被写体が画面中央に
存在することを前提としており、主被写体が画面中央部
分(例えば、中央枠202の内側)から外れた位置に存
在するような場合、主被写体以外の被写体に対して測光
(露出制御)がなされてしまうという問題があった。
【0004】例えば、図8に示す如くに、暗い背景で、
主被写体である黒い服を着た人物の服の部分が画面中央
に存在し、顔が中央上部に存在した場合、中央にある黒
い服の部分が適正露出となるように露出制御が行われて
しまうため、絞りを開ける方向に制御がなされ、主被写
体である人物の顔が白飛びしてしまった映像になってし
まう。尚、図7及び図8は従来の撮像装置における露出
制御動作を説明するための図である。
【0005】また、輝度コントラストが極端に異なる被
写体が同一画面内にあった場合等においても、固定的に
画面中央の被写体に重点を置いた露出制御が行われてし
まうため、目的とする被写体に極端な白トビや黒つぶれ
が発生してしまうという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来の撮像装置では、画面中央に存在する被写体に対して
露出制御がなされるようになっているため、輝度コント
ラストが極端に異なる被写体が同一画面内にあった場合
等に、目的とする被写体に極端な白トビや黒つぶれが発
生してしまうといった問題があった。
【0007】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であり、輝度コントラストが極端に異なる被写体が同一
画角内にあっても、好適な適性露出制御を可能とし得る
撮像装置、撮像方法、並びにコンピュータ読み取り可能
な記録媒体を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明である請求項1に記載の撮像装置は、P個
(Pは3以上の整数)の分割測光枠を有した撮像装置で
あって、P個の分割測光枠の全枠における測光輝度積分
データの平均値a1を算出する手段と、P個の分割測光
枠の内、輝度の高い順からサンプリングしたx個(但
し、1<x<P)の測光輝度積分データの平均値a2を
算出する手段と、前記平均値a1と前記平均値a2を用
いて、露光制御の適正目標値Yrの補正を行う手段とを
備えたことを特徴とする。
【0009】また、本発明である請求項2に記載の撮像
装置は、前記平均値a1と前記平均値a2との差分が、
所定の閾値zを越えた場合、(a2−a1)の値に応じ
て、露出制御の適正目標値Yrを下げる方向に補正を行
うことを特徴とする。
【0010】また、本発明である請求項3に記載の撮像
装置は、前記(a2−a1)の値に応じて露出制御の適
正目標値Yrを下げる補正は以下の計算式、 Yr = r − { (a2−a1) × (b/c) } ……(1) (b及びcは補正係数、rは閾値zに基づいて設定され
た既定値)に基づいて行われることを特徴とする。
【0011】また、本発明である請求項4に記載の撮像
装置は、P個(Pは3以上の整数)の分割測光枠を有し
た撮像装置であって、P個の分割測光枠の全枠における
測光輝度積分データの平均値a1を算出する手段と、P
個の分割測光枠の内、輝度の低い順からサンプリングし
たy個(但し、1<y<P)の測光輝度積分データの平
均値a3を算出する手段と、前記平均値a1と前記平均
値a3を用いて、露光制御の適正目標値Yrの補正を行
う手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】また、本発明である請求項5に記載の撮像
装置は、前記平均値a1と前記平均値a3との差分が、
所定の閾値zを越えた場合、(a1−a3)の値に応じ
て露出制御の適正目標値Yrを上げる方向に補正を行う
ことを特徴とする。
【0013】また、本発明である請求項6に記載の撮像
装置は、前記(a1−a3)の値に応じて露出制御の適
正目標値Yrを上げる補正は以下の計算式、 Yr = r + { (a1−a3) × (b/c) } ……(3) (b及びcは補正係数、rは閾値zに基づいて設定され
た既定値)に基づいて行われることを特徴とする。
【0014】また、本発明である請求項7に記載の撮像
装置は、P個(Pは3以上の整数)の分割測光枠を有し
た撮像装置であって、P個の分割測光枠の全枠における
測光輝度積分データの平均値a1を算出する手段と、P
個の分割測光枠の内、輝度の高い順からサンプリングし
たx個(但し、1<x<P)の測光輝度積分データの平
均値a2を算出する手段と、P個の分割測光枠の内、輝
度の低い順からサンプリングしたy個(但し、1<y<
P)の測光輝度積分データの平均値a3を算出する手段
と、前記平均値a1、前記平均値a2、並びに前記平均
値a3を用いて露光制御の適正目標値Yrの補正を行う
手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】また、本発明である請求項8に記載の撮像
装置は、前記平均値a1と前記平均値a2との差分、ま
たは、前記平均値a1と前記平均値a3との差分のどち
らか大きい方が、所定の閾値zを越えた場合、(a2−
a1)または(a1−a3)の値に応じて、露出制御の
適正目標値Yrを、上下方向に補正することを特徴とす
る。
【0016】また、本発明である請求項9に記載の撮像
装置は、前記(a2−a1)の値が前記(a1−a3)
の値より大きく、且つ前記(a2−a1)の値が所定の
閾値zを越えた場合、前記(a2−a1)の値に応じて
露出制御の適正目標値Yrを下げる補正は以下の計算
式、 Yr = r − { (a2−a1) × (b/c) } ……(2) (b及びcは補正係数、rは閾値zに基づいて設定され
た既定値)に基づいて行われることを特徴とする。
【0017】また、本発明である請求項10に記載の撮
像装置は、前記(a2−a1)の値が前記(a1−a
3)の値より小さく、且つ前記(a1−a3)の値が所
定の閾値zを越えた場合、前記(a1−a3)の値に応
じて露出制御の適正目標値Yrを上げる補正は以下の計
算式、 Yr = r + { (a1−a3) × (b/c) } ……(3) (b及びcは補正係数、rは閾値zに基づいて設定され
た既定値)に基づいて行われることを特徴とする。
【0018】また、本発明である請求項11に記載の撮
像方法は、P個(Pは3以上の整数)の分割測光枠を有
した撮像方法であって、P個の分割測光枠の全枠におけ
る測光輝度積分データの平均値a1を算出する手順と、
P個の分割測光枠の内、輝度の高い順からサンプリング
したx個(但し、1<x<P)の測光輝度積分データの
平均値a2を算出する手順と、前記平均値a1と前記平
均値a2を用いて、露光制御の適正目標値Yrの補正を
行う手順とを含むことを特徴とする。
【0019】また、本発明である請求項12に記載の撮
像方法は、前記平均値a1と前記平均値a2との差分
が、所定の閾値zを越えた場合、(a2−a1)の値に
応じて、露出制御の適正目標値Yrを下げる方向に補正
を行うことを特徴とする。
【0020】また、本発明である請求項13に記載の撮
像方法は、前記(a2−a1)の値に応じて露出制御の
適正目標値Yrを下げる補正は以下の計算式、 Yr = r − { (a2−a1) × (b/c) } ……(1) (b及びcは補正係数、rは閾値zに基づいて設定され
た既定値)に基づいて行われることを特徴とする。
【0021】また、本発明である請求項14に記載の撮
像方法は、P個(Pは3以上の整数)の分割測光枠を有
した撮像方法であって、P個の分割測光枠の全枠におけ
る測光輝度積分データの平均値a1を算出する手順と、
P個の分割測光枠の内、輝度の低い順からサンプリング
したy個(但し、1<y<P)の測光輝度積分データの
平均値a3を算出する手順と、前記平均値a1と前記平
均値a3を用いて、露光制御の適正目標値Yrの補正を
行う手順とを含むことを特徴とする。
【0022】また、本発明である請求項15に記載の撮
像方法は、前記平均値a1と前記平均値a3との差分
が、所定の閾値zを越えた場合、(a1−a3)の値に
応じて露出制御の適正目標値Yrを上げる方向に補正を
行うことを特徴とする。
【0023】また、本発明である請求項16に記載の撮
像方法は、前記(a1−a3)の値に応じて露出制御の
適正目標値Yrを上げる補正は以下の計算式、 Yr = r + { (a1−a3) × (b/c) } ……(3) (b及びcは補正係数、rは閾値zに基づいて設定され
た既定値)に基づいて行われることを特徴とする。
【0024】また、本発明である請求項17に記載の撮
像方法は、P個(Pは3以上の整数)の分割測光枠を有
した撮像方法であって、P個の分割測光枠の全枠におけ
る測光輝度積分データの平均値a1を算出する手順と、
P個の分割測光枠の内、輝度の高い順からサンプリング
したx個(但し、1<x<P)の測光輝度積分データの
平均値a2を算出する手順と、P個の分割測光枠の内、
輝度の低い順からサンプリングしたy個(但し、1<y
<P)の測光輝度積分データの平均値a3を算出する手
順と、前記平均値a1、前記平均値a2、並びに前記平
均値a3を用いて露光制御の適正目標値Yrの補正を行
う手順とを含むことを特徴とする。
【0025】また、本発明である請求項18に記載の撮
像方法は、前記平均値a1と前記平均値a2との差分、
または前記平均値a1と前記平均値a3との差分のどち
らか大きい方が、所定の閾値zを越えた場合、(a2−
a1)または(a1−a3)の値に応じて、露出制御の
適正目標値Yrを、上下方向に補正することを特徴とす
る。
【0026】また、本発明である請求項19に記載の撮
像方法は、前記(a2−a1)の値が前記(a1−a
3)の値より大きく、且つ前記(a2−a1)の値が所
定の閾値zを越えた場合、前記(a2−a1)の値に応
じて露出制御の適正目標値Yrを下げる補正は以下の計
算式、 Yr = r − { (a2−a1) × (b/c) } ……(2) (b及びcは補正係数、rは閾値zに基づいて設定され
た既定値)に基づいて行われることを特徴とする。
【0027】また、本発明である請求項20に記載の撮
像方法は、前記(a2−a1)の値が前記(a1−a
3)の値より小さく、且つ前記(a1−a3)の値が所
定の閾値zを越えた場合、前記(a1−a3)の値に応
じて露出制御の適正目標値Yrを上げる補正は以下の計
算式、 Yr = r + { (a1−a3) × (b/c) } ……(3) (b及びcは補正係数、rは閾値zに基づいて設定され
た既定値)に基づいて行われることを特徴とする。
【0028】また、本発明である請求項21に記載のコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体は、コンピュータを
前記請求項1乃至10のいずれか1に記載の撮像装置に
含まれる各手段として機能させるためのプログラムを記
憶したことを特徴とする。
【0029】また、本発明である請求項22に記載のコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体は、コンピュータに
前記請求項11乃至20のいずれか1に記載の撮像方法
に含まれる各手順を実行させるためのプログラムを記憶
したことを特徴とする。
【0030】上記発明によれば、画面中央部分に重点を
置きつつ、画面中の分割測光枠における輝度分布の傾向
に応じて、露出制御の適正目標値を補正するようにした
ので、輝度コントラストが極端に異なる被写体が同一画
面内にあっても、被写体の極端な白トビや黒つぶれを防
止することができ、好適な被写体像を撮影することが可
能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0032】図1は、本発明における撮像装置の構成を
示したブロック図である。図1に示す如くに、本発明に
おける撮像装置は、レンズユニット101、レンズ10
2、絞り103、撮像素子104、CDS(相関二重サ
ンプリング)105、AGC(自動利得制御)106、
カメラ信号処理部107、ゲート回路108、積分回路
109、A/D変換回路110、タイミングジェネレー
タ(TG)111、絞り制御回路112、カメラ制御部
113により構成される。
【0033】レンズ102より入射した被写体光は、絞
り103を通り、CCD等の撮像素子104上に結像す
る。結像した被写体光は、撮像素子104により光電変
換され、映像信号としてレンズユニット101の外部に
出力される。光電変換された映像信号はCDS105,
AGC106を通り、カメラ信号処理部107と測光エ
リアを設定するためのゲート回路108に供給される。
【0034】ゲート回路108に供給された映像信号
は、該当測光エリア内の輝度信号が検波分離され、積分
回路109に供給され、積分処理される。積分された輝
度信号はA/D変換回路110を通しデジタル信号に変
換され、露出評価信号としてカメラ制御部113に供給
される。
【0035】輝度積分データを供給されたカメラ制御部
113は、それをもとに露出を判断し、露出が適正とな
るように撮像素子(CCD)104のシャッター速度を
制御するタイミングジェネレータ(TG)111、絞り
制御回路112,AGC106を制御する。
【0036】(第1の実施の形態)以下、図2を参照し
て本発明の第1の実施の形態について説明を行う。図2
は本発明の撮像装置の第1の実施の形態におけるカメラ
制御部113の露出制御動作を示したフローチャートで
ある。
【0037】本実施の形態では、図3に示す如くに、撮
像素子104にて撮像される全画面を、8×8=64個
の分割測光枠からなるメッシュサイズ(m×n)に分割
し、測光に使用される分割測光枠のサンプリング数xが
16個であるものとして説明を行う。尚、図3は本発明
の撮像装置における露出制御動作を説明するための図で
ある。また、m及びnは、それぞれ2以上の整数であ
り、サンプリング数xは1より大きく(m×n)より小
さい整数である。
【0038】先ず、カメラ制御部113は、積分回路1
09にて積分された図7における全面枠201及び中央
枠202の輝度積分データをそれぞれ取得し(ステップ
501)、該取得された全面枠201の輝度積分データ
及び中央枠202の輝度積分データから、画面測光値Y
を算出する(ステップ502)。尚、画面測光値Yの算
出方法は従来と同様(周知)であり、且つ撮像装置の特
性(構成)等によって異なるので、ここでの説明は省略
する。
【0039】次に、カメラ制御部113は、積分回路1
09にて積分された、図3における分割測光枠301の
全枠(64個)における輝度積分データを取得し(ステ
ップ503)、該取得された分割測光枠301の全枠
(64個)の輝度積分データより、全64枠の輝度積分
データの平均値a1と、輝度の高い順からサンプリング
数xだけサンプリングした16枠の輝度積分データの平
均値a2を算出する(ステップ504)。
【0040】次に、ステップ505おいて、(a2−a
1)の計算値が、閾値zより大きいか、または小さいか
が判断される。ステップ505にて、(a2−a1)の
計算値が閾値zより小さいと判断された場合には、露出
適正目標値Yrを、閾値zに基づいて設定された既定値
rとする(ステップ507)。尚、閾値zは、撮像装置
の特性(構成)、例えばレンズの径や撮像素子の画素数
等に基づいて決定される値(正の実数)である。
【0041】ステップ505にて、(a2−a1)の計
算値が閾値zより大きいと判断された場合には、以下に
示す計算式(1)により、新しい露出適性目標値Yrを
設定する(ステップ506)。 Yr = r − { (a2−a1) × (b/c) } ……(1) ここで、b及びcは補正係数であり、この値により補正
の効きを調節する。
【0042】この制御(ステップ505,506,50
7)による(a2−a1)の値に従った適正目標値の変
化を図4に示す。図4は第1の実施の形態における(a
2−a1)の値に従った適正目標値の変化を示したグラ
フである。すなわち、上述したように、(a2−a1)
の計算値が閾値zより小さい場合、適正目標値は一定値
(既定値r)となり、(a2−a1)の計算値が閾値z
より大きい場合、適正目標値は式(1)にしたがって単
調減少する。
【0043】以上の処理により、適正目標値Yrが設定
された以降は、従来と同様に露出状態に基づいて、絞り
103やシャッタースピードやAGC106等を制御
し、露出(画面測光値Y)が適正目標値Yrと同じとな
るように露出制御を行う(ステップ508,509,5
10,511)。
【0044】(第2の実施の形態)次に、図5を参照し
て本発明の第2の実施の形態について説明を行う。図5
は本発明の撮像装置の第2の実施の形態におけるカメラ
制御部113の露出制御動作を示したフローチャートで
ある。
【0045】本実施の形態においても、第1の実施の形
態と同様、図3に示す如くに、撮像素子104にて撮像
される全画面を、8×8=64個の分割測光枠からなる
メッシュサイズ(m×n)に分割し、測光に使用される
分割測光枠のサンプリング数xが16個であるものとし
て説明を行う。尚、m及びnは、それぞれ、2以上の整
数であり、サンプリング数xは、1より大きく(m×
n)より小さい整数である。
【0046】先ず、カメラ制御部113は、積分回路1
09にて積分された図7における全面枠201及び中央
枠202の輝度積分データをそれぞれ取得し(ステップ
601)、該取得された全面枠201の輝度積分データ
及び中央枠202の輝度積分データから、画面測光値Y
を算出する(ステップ602)。尚、画面測光値Yの算
出方法は従来と同様(周知)であり、且つ撮像装置の特
性(構成)等によって異なるので、ここでの説明は省略
する。
【0047】次に、カメラ制御部113は、積分回路1
09にて積分された、図3における分割測光枠301の
全枠(64個)における輝度積分データを取得し(ステ
ップ603)、該取得された分割測光枠301の全枠
(64個)の輝度積分データより、全64枠の輝度積分
データの平均値a1と、輝度の高い順からサンプリング
数xだけサンプリングした16枠の輝度積分データの平
均値a2と、輝度の低い順からサンプリングした16枠
の輝度積分データの平均値a3を算出する(ステップ6
04)。
【0048】次に、ステップ605において、(a2−
a1)の計算値と、(a1−a3)の計算値のどちらが
大きいかが判断される。ステップ605にて、(a2−
a1)の計算値が(a1−a3)の計算値よりも大きい
場合、ステップ606にて、(a2−a1)の計算値が
閾値zより大きいか、または小さいかが判断される。ス
テップ606にて、(a2−a1)の計算値が閾値zよ
り小さいと判断された場合には、露出適正目標値Yr
を、閾値zに基づいて設定された既定値rとする(ステ
ップ507)。尚、閾値zは、撮像装置の特性(構
成)、例えばレンズの径や撮像素子の画素数等に基づい
て決定される値(正の実数)である。
【0049】ステップ606にて、(a2−a1)の計
算値が閾値zより大きいと判断された場合には、以下に
示す計算式(2)により、新しい露出適性目標値Yrを
設定する(ステップ607)。 Yr = r − { (a2−a1) × (b/c) } ……(2) ここで、b及びcは補正係数であり、この値により補正
の効きを調節する。
【0050】一方、ステップ605にて、(a2−a
1)の計算値が(a1−a3)の計算値よりも小さい場
合、ステップ609にて、(a1−a3)の計算値が閾
値zより大きいか、または小さいかが判断される。ステ
ップ609にて、(a1−a3)の計算値が閾値zより
小さいと判断された場合には、露出適正目標値Yrを、
閾値zに基づいて設定された既定値rとする(ステップ
608)。
【0051】ステップ609にて、(a1−a3)の計
算値が閾値zより大きいと判断された場合には、以下に
示す計算式(3)により、新しい露出適性目標値Yrを
設定する(ステップ610)。 Yr = r + { (a1−a3) × (b/c) } ……(3) ここで、b及びcは補正係数であり、この値により補正
の効きを調節する。
【0052】この制御(ステップ605,606,60
7,608,609,610)による(a2−a1)の
値に従った適正目標値の変化を図6に示す。図6は第2
の実施の形態における(a2−a1)の値に従った適正
目標値の変化を示したグラフである。
【0053】すなわち、上述したように、(a2−a
1)の計算値が(a1−a3)の計算値より小さく、且
つ(a2−a1)の計算値が閾値zより小さい場合、適
正目標値は一定値(既定値r)となり、(a2−a1)
の計算値が閾値zより大きい場合、適正目標値は式
(2)にしたがって単調減少する。
【0054】また、(a2−a1)の計算値が(a1−
a3)の計算値より大きく、且つ(a1−a3)の計算
値が閾値zより小さい場合、適正目標値は一定値(既定
値r)となり、(a1−a3)の計算値が閾値zより大
きい場合、適正目標値は式(3)にしたがって単調増加
する。
【0055】以上の処理により、適正目標値Yrが設定
された以降は、従来と同様に露出状態に基づいて、絞り
103やシャッタースピードやAGC106等を制御
し、露出(画面測光値Y)が適正目標値Yrと同じとな
るように露出制御を行う(ステップ611,612,6
13,614)。
【0056】上記発明によれば、画面中央部分に重点を
置きつつ、画面全体の中のコントラスト分布の傾向によ
り被写体の極端な白トビや黒つぶれを防止することがで
きるため、輝度コントラストが極端に異なる被写体が同
一画面内にあっても、好適な被写体像を撮影することが
可能となる。
【0057】また、上記発明によれば、メッシュ状(m
×n)に分割測光枠を有する撮像装置を説明したが、1
ライン状(1×n:nは3以上の整数)に分割測光枠を
有するものであってもよい。
【0058】尚、上記の本発明は、複数の機器から構成
されるシステムに適用しても1つの機器からなる装置に
適用しても良い。また、上述した実施形態の機能を実現
するべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デ
バイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュ
ータに対し、上記実施形態の機能を実現するためのソフ
トウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあ
るいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に
格納されたプログラムに従って上記各種デバイスを動作
させることによって実施したものも、本発明の範疇に含
まれる。
【0059】また、この場合、上記ソフトウェアのプロ
グラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコード自体、およびそのプ
ログラムコードをコンピュータに供給するための手段、
例えばかかるプログラムコードを格納した記録媒体は本
発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記
録媒体としては、例えばフロッピーディスク、ハードデ
ィスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、
磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用い
ることができる。
【0060】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムコードを実行することにより、上述の実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコン
ピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティング
システム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共
同して上述の実施形態の機能が実現される場合にもかか
るプログラムコードは本発明の実施形態に含まれること
は言うまでもない。
【0061】さらに、供給されたプログラムコードがコ
ンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続され
た機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そ
のプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボー
ドや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の
一部または全部を行い、その処理によって上述した実施
形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれること
は言うまでもない。
【0062】尚、上記実施形態において示した各部の形
状および構造は、何れも本発明を実施するにあたっての
具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによ
って本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならな
いものである。すなわち、本発明はその精神、またはそ
の主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施す
ることができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、画
面中央部分に重点を置きつつ、画面中の分割測光枠にお
ける輝度分布の傾向に応じて、露出制御の適正目標値を
補正することにより被写体の極端な白トビや黒つぶれを
防止することができ、輝度コントラストが極端に異なる
被写体が同一画面内にあっても、好適な被写体像を撮影
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における撮像装置の構成を示したブロッ
ク図である。
【図2】本発明の撮像装置の第1の実施の形態における
カメラ制御部の露出制御動作を示したフローチャートで
ある。
【図3】本発明の撮像装置における露出制御動作を説明
するための図である。
【図4】第1の実施の形態における(a2−a1)の値
に従った適正目標値の変化を示したグラフである。
【図5】本発明の撮像装置の第2の実施の形態における
カメラ制御部113の露出制御動作を示したフローチャ
ートである。
【図6】第2の実施の形態における(a2−a1)の値
に従った適正目標値の変化を示したグラフである。
【図7】従来の撮像装置における露出制御動作を説明す
るための図である。
【図8】従来の撮像装置における露出制御動作を説明す
るための図である。
【符号の説明】
101 レンズユニット 102 レンズ 103 絞り 104 撮像素子 105 CDS回路 106 AGC回路 107 カメラ信号処理部 108 測光枠ゲート発生回路 109 輝度信号積分回路 110 A/D変換回路 111 撮像素子タイミングジェネレータ 112 絞り制御回路 113 カメラ制御部 201 全面測光枠 202 中央測光枠 301 分割測光枠

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 P個(Pは3以上の整数)の分割測光枠
    を有した撮像装置であって、 P個の分割測光枠の全枠における測光輝度積分データの
    平均値a1を算出する手段と、 P個の分割測光枠の内、輝度の高い順からサンプリング
    したx個(但し、1<x<P)の測光輝度積分データの
    平均値a2を算出する手段と、 前記平均値a1と前記平均値a2を用いて、露光制御の
    適正目標値Yrの補正を行う手段と、 を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記平均値a1と前記平均値a2との差
    分が、所定の閾値zを越えた場合、(a2−a1)の値
    に応じて、露出制御の適正目標値Yrを下げる方向に補
    正を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記(a2−a1)の値に応じて露出制
    御の適正目標値Yrを下げる補正は以下の計算式、 Yr = r − { (a2−a1) × (b/c) } ……(1) (b及びcは補正係数、rは閾値zに基づいて設定され
    た既定値)に基づいて行われることを特徴とする請求項
    2に記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 P個(Pは3以上の整数)の分割測光枠
    を有した撮像装置であって、 P個の分割測光枠の全枠における測光輝度積分データの
    平均値a1を算出する手段と、 P個の分割測光枠の内、輝度の低い順からサンプリング
    したy個(但し、1<y<P)の測光輝度積分データの
    平均値a3を算出する手段と、 前記平均値a1と前記平均値a3を用いて、露光制御の
    適正目標値Yrの補正を行う手段と、 を備えたことを特徴とする撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記平均値a1と前記平均値a3との差
    分が、所定の閾値zを越えた場合、(a1−a3)の値
    に応じて露出制御の適正目標値Yrを上げる方向に補正
    を行うことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記(a1−a3)の値に応じて露出制
    御の適正目標値Yrを上げる補正は以下の計算式、 Yr = r + { (a1−a3) × (b/c) } ……(3) (b及びcは補正係数、rは閾値zに基づいて設定され
    た既定値)に基づいて行われることを特徴とする請求項
    5に記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 P個(Pは3以上の整数)の分割測光枠
    を有した撮像装置であって、 P個の分割測光枠の全枠における測光輝度積分データの
    平均値a1を算出する手段と、 P個の分割測光枠の内、輝度の高い順からサンプリング
    したx個(但し、1<x<P)の測光輝度積分データの
    平均値a2を算出する手段と、 P個の分割測光枠の内、輝度の低い順からサンプリング
    したy個(但し、1<y<P)の測光輝度積分データの
    平均値a3を算出する手段と、 前記平均値a1、前記平均値a2、並びに前記平均値a
    3を用いて露光制御の適正目標値Yrの補正を行う手段
    と、 を備えたことを特徴とする撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記平均値a1と前記平均値a2との差
    分、または前記平均値a1と前記平均値a3との差分の
    どちらか大きい方が、所定の閾値zを越えた場合、(a
    2−a1)または(a1−a3)の値に応じて露出制御
    の適正目標値Yrを上下方向に補正することを特徴とす
    る請求項7に記載の撮像装置。
  9. 【請求項9】 前記(a2−a1)の値が前記(a1−
    a3)の値より大きく、且つ前記(a2−a1)の値が
    所定の閾値zを越えた場合、前記(a2−a1)の値に
    応じて露出制御の適正目標値Yrを下げる補正は以下の
    計算式、 Yr = r − { (a2−a1) × (b/c) } ……(2) (b及びcは補正係数、rは閾値zに基づいて設定され
    た既定値)に基づいて行われることを特徴とする請求項
    8に記載の撮像装置。
  10. 【請求項10】 前記(a2−a1)の値が前記(a1
    −a3)の値より小さく、且つ前記(a1−a3)の値
    が所定の閾値zを越えた場合、前記(a1−a3)の値
    に応じて露出制御の適正目標値Yrを上げる補正は以下
    の計算式、 Yr = r + { (a1−a3) × (b/c) } ……(3) (b及びcは補正係数、rは閾値zに基づいて設定され
    た既定値)に基づいて行われることを特徴とする請求項
    8に記載の撮像装置。
  11. 【請求項11】 P個(Pは3以上の整数)の分割測光
    枠を有した撮像方法であって、 P個の分割測光枠の全枠における測光輝度積分データの
    平均値a1を算出する手順と、 P個の分割測光枠の内、輝度の高い順からサンプリング
    したx個(但し、1<x<P)の測光輝度積分データの
    平均値a2を算出する手順と、 前記平均値a1と前記平均値a2を用いて、露光制御の
    適正目標値Yrの補正を行う手順と、 を含むことを特徴とする撮像方法。
  12. 【請求項12】 前記平均値a1と前記平均値a2との
    差分が、所定の閾値zを越えた場合、(a2−a1)の
    値に応じて、露出制御の適正目標値Yrを下げる方向に
    補正を行うことを特徴とする請求項11に記載の撮像方
    法。
  13. 【請求項13】 前記(a2−a1)の値に応じて露出
    制御の適正目標値Yrを下げる補正は以下の計算式、 Yr = r − { (a2−a1) × (b/c) } ……(1) (b及びcは補正係数、rは閾値zに基づいて設定され
    た既定値)に基づいて行われることを特徴とする請求項
    12に記載の撮像方法。
  14. 【請求項14】 P個(Pは3以上の整数)の分割測光
    枠を有した撮像方法であって、 P個の分割測光枠の全枠における測光輝度積分データの
    平均値a1を算出する手順と、 P個の分割測光枠の内、輝度の低い順からサンプリング
    したy個(但し、1<y<P)の測光輝度積分データの
    平均値a3を算出する手順と、 前記平均値a1と前記平均値a3を用いて、露光制御の
    適正目標値Yrの補正を行う手順と、 を含むことを特徴とする撮像方法。
  15. 【請求項15】 前記平均値a1と前記平均値a3との
    差分が、所定の閾値zを越えた場合、(a1−a3)の
    値に応じて露出制御の適正目標値Yrを上げる方向に補
    正を行うことを特徴とする請求項14に記載の撮像方
    法。
  16. 【請求項16】 前記(a1−a3)の値に応じて露出
    制御の適正目標値Yrを上げる補正は以下の計算式、 Yr = r + { (a1−a3) × (b/c) } ……(3) (b及びcは補正係数、rは閾値zに基づいて設定され
    た既定値)に基づいて行われることを特徴とする請求項
    15に記載の撮像方法。
  17. 【請求項17】 P個(Pは3以上の整数)の分割測光
    枠を有した撮像方法であって、 P個の分割測光枠の全枠における測光輝度積分データの
    平均値a1を算出する手順と、 P個の分割測光枠の内、輝度の高い順からサンプリング
    したx個(但し、1<x<P)の測光輝度積分データの
    平均値a2を算出する手順と、 P個の分割測光枠の内、輝度の低い順からサンプリング
    したy個(但し、1<y<P)の測光輝度積分データの
    平均値a3を算出する手順と、 前記平均値a1、前記平均値a2、並びに前記平均値a
    3を用いて露光制御の適正目標値Yrの補正を行う手順
    と、 を含むことを特徴とする撮像方法。
  18. 【請求項18】 前記平均値a1と前記平均値a2との
    差分、または前記平均値a1と前記平均値a3との差分
    のどちらか大きい方が、所定の閾値zを越えた場合、
    (a2−a1)または(a1−a3)の値に応じて露出
    制御の適正目標値Yrを上下方向に補正することを特徴
    とする請求項17に記載の撮像方法。
  19. 【請求項19】 前記(a2−a1)の値が前記(a1
    −a3)の値より大きく、且つ前記(a2−a1)の値
    が所定の閾値zを越えた場合、前記(a2−a1)の値
    に応じて露出制御の適正目標値Yrを下げる補正は以下
    の計算式、 Yr = r − { (a2−a1) × (b/c) } ……(2) (b及びcは補正係数、rは閾値zに基づいて設定され
    た既定値)に基づいて行われることを特徴とする請求項
    18に記載の撮像方法。
  20. 【請求項20】 前記(a2−a1)の値が前記(a1
    −a3)の値より小さく、且つ前記(a1−a3)の値
    が所定の閾値zを越えた場合、前記(a1−a3)の値
    に応じて露出制御の適正目標値Yrを上げる補正は以下
    の計算式、 Yr = r + { (a1−a3) × (b/c) } ……(3) (b及びcは補正係数、rは閾値zに基づいて設定され
    た既定値)に基づいて行われることを特徴とする請求項
    18に記載の撮像方法。
  21. 【請求項21】 コンピュータを前記請求項1乃至10
    のいずれか1に記載の撮像装置に含まれる各手段として
    機能させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
  22. 【請求項22】 コンピュータに前記請求項11乃至2
    0のいずれか1に記載の撮像方法に含まれる各手順を実
    行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体。
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