JP2001136153A - 干渉キャンセル装置 - Google Patents

干渉キャンセル装置

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JP2001136153A
JP2001136153A JP31455699A JP31455699A JP2001136153A JP 2001136153 A JP2001136153 A JP 2001136153A JP 31455699 A JP31455699 A JP 31455699A JP 31455699 A JP31455699 A JP 31455699A JP 2001136153 A JP2001136153 A JP 2001136153A
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JP
Japan
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interference
symbol
unit
signal
stage
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JP31455699A
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English (en)
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Yasuhide Tanaka
康英 田中
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Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICUで行われる信号処理の信頼性をより正
しく評価することができ、評価結果を利用して与干渉を
低減することのできる干渉キャンセル装置を提供する。 【解決手段】 マルチステージ型干渉キャンセル装置に
おいて、ICU12を時分割で各ステージの信号処理に
用いる。この際、逆拡散部22の出力である逆拡散シン
ボルmをRAM26に毎ステージ記憶させるとともに、
仮判定部34の出力である仮判定結果シンボルbをRA
M36に毎ステージ記憶させておく。精度判定部38で
は、RAM26,36に記憶されている、これらICU
12の内部信号のステージ間推移に基づき、当該ICU
12での信号処理の信頼性を判断する。係数選択部50
では、この判定結果に基づく係数αnを乗算器48に供
給しており、判定結果に基づくゲイン制御が施された信
号が出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は干渉キャンセル装置
に関し、例えばスペクトル直接拡散符号分割多重接続
(DS−CDMA;Direct Sequence Code Division Mu
ltiple Access)方式を採用する基地局において、ユー
ザ間の相互干渉を低減しつつ、受信拡散信号から各々の
ユーザ信号を分離抽出する干渉キャンセル装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】DS−
CDMA方式では、各移動局から送信されるユーザ信号
が、各々固有の拡散コードで広い周波数帯域に拡散さ
れ、伝送路に送出される。一方、基地局では、複数のユ
ーザ信号が重畳された受信拡散信号に対して、移動局側
と同一の拡散コードを用いた逆拡散処理を施し、さらに
伝送路推定処理を施すことにより、元のユーザ信号を分
離抽出する。この際、拡散コード間の相互相関に起因し
て、実際に分離抽出されるユーザ信号には相互干渉が含
まれる。
【0003】かかるユーザ間の相互干渉を低減するた
め、従来、マルチステージ干渉キャンセル装置が各種提
案されている。例えば、特開平10−51353号公報
には、逐次処理型シンボルレプリカ干渉キャンセル装置
が開示されている。この装置では、複数ステージのそれ
ぞれに各ユーザに対応した複数の干渉キャンセルユニッ
ト(ICU;Interference Canceling Unit)が設けら
れており、各ICUでは、前ステージに設けられた同じ
ユーザに対応するICUから供給される干渉レプリカ
(最前ステージを除く)と誤差信号(最前ステージの最
上位ICUでは受信拡散信号)とが入力され、干渉残差
推定信号(最終ステージの最下位ICUを除く)と干渉
レプリカ(最終ステージを除く)とが出力されるように
なっている。
【0004】干渉レプリカは、受信拡散信号に含まれる
対応ユーザに係る推定信号成分(逆拡散信号)である。
また干渉残差推定信号は、誤差信号に含まれる対応ユー
ザに係る推定信号成分(拡散信号)である。誤差信号
は、既に出力された干渉残差信号を受信拡散信号から全
て減じたものである。
【0005】この干渉キャンセル装置において、第1ス
テージの最上位ICUに受信拡散信号が入力されると、
ステージを重ねるうちに干渉レプリカの精度が向上し、
干渉残差推定信号及び誤差信号は零に近づく。そして、
最終ステージでは干渉レプリカに対応する復調信号が各
ICUから出力されるが、この復調信号はユーザ間の相
互干渉を低減したものとなる。
【0006】ところで、前記干渉残差推定信号は、実際
には、現ステージで出力される干渉レプリカと、前ステ
ージに設けられた同じユーザに対応するICUから出力
される干渉レプリカと、の差に関する拡散信号として生
成される。具体的には、上記従来の干渉キャンセル装置
では、干渉除去特性の向上を図るため、前ステージの干
渉レプリカと現ステージの干渉レプリカとの差を再度拡
散し(これらの処理は各パス毎に行われる)、それをR
AKE合成したものに対して1以下の重みαを乗算し
て、干渉残差推定信号を生成している。
【0007】このように1以下の重みαを乗算するの
は、次のような事情を考慮しての処置と考えられる。
【0008】すなわち、各ICUで干渉レプリカを生成
する際には、各ユーザ信号についてパス毎に伝送路推定
が行われるが、その推定精度が低い場合、干渉レプリ
カ、ひいてはそれに基づいて生成される干渉残差推定信
号も信頼性の低いものとなってしまう。そして、前ステ
ージの干渉レプリカと現ステージの干渉レプリカとの差
を再度拡散してRAKE合成したものを、そのまま干渉
残差推定信号としたのでは、その干渉残差推定信号の信
頼性が低かった場合に、その信号が受信拡散信号又は誤
差信号から減じられ、新たな誤差信号として他のICU
に供給されてしまう。この結果、そのICUで生成され
る干渉レプリカや干渉残差推定信号もまた、信頼性の低
いものになってしまう。
【0009】これに関し、上記従来の干渉キャンセル装
置では、全てのICUにおいて、前ステージの干渉レプ
リカと現ステージの干渉レプリカとの差を再度拡散して
RAKE合成したものに対し、1以下の重みαを乗算し
て、それを干渉残差推定信号としている。これにより、
あるICUで生成される干渉レプリカの信頼性が低くて
も、それが他のICUでの信号処理に及ぼす影響(与干
渉)を低減することができるのである。
【0010】しかしながら、上記従来の干渉キャンセル
装置では、全てのICUにおいて固定された重みαを用
いて干渉残差推定信号を生成しているため、たとえ或る
ICUで信頼性の高い干渉レプリカが生成されたとして
も、実際の干渉残差推定信号は重みαにより抑制された
ものとなってしまう。このため、上記従来の干渉キャン
セル装置では、干渉レプリカの収束が遅くなってしま
い、結果として、干渉除去に必要なステージ数が多くな
るか、或いは出力される復調信号のBER特性が劣化し
てしまうか、の不具合が生じる。もちろん、重みαの大
きさを1に近づけるようにすれば、信頼性の高い干渉レ
プリカが生成された場合、その影響を十分に誤差信号に
対して及ぼすことが出来る。しかしながら、そうした場
合、今度は信頼性の低い干渉レプリカが誤差信号に与え
る影響も大きくなり、与干渉により復調信号のBER特
性が劣化してしまう。
【0011】これに関し、特開平11−168408号
公報には、干渉レプリカの信頼度に応じて干渉レプリカ
に重み係数を乗じる技術が開示されている。ただ、同公
報に係る技術では、干渉レプリカの信頼度を評価する
際、受信電力レベルやパス遅延時間等を基礎にしている
ため、干渉レプリカの信頼性を常に正しく評価できると
は言い難く、十分に与干渉を低減することができない。
すなわち、同公報に係る技術では、受信レベルが大きい
場合やパス遅延時間が短い場合等に重み係数として1に
近い値を設定しても、あるシンボルで仮判定誤りがあっ
た場合や著しい推定誤差があった場合等には、以降の誤
差信号に与える悪影響を回避することはできず、与干渉
を十分に低減することはできない。
【0012】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あって、その目的は、各ICUで行われる信号処理の信
頼性をより正しく評価することができ、評価結果を利用
して与干渉を低減することのできる干渉キャンセル装置
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】(1)上記課題を解決す
るために、本発明は、複数ユーザのいずれかに夫々対応
づけられる複数の干渉キャンセルユニット群を含み、該
干渉キャンセルユニット群に含まれる各干渉キャンセル
ユニットは複数ステージのいずれかに設けられ、これら
複数の干渉キャンセルユニット群に含まれる干渉キャン
セルユニットの協働により、ユーザ間の相互干渉を低減
しつつ、各ユーザの復調信号を生成するマルチステージ
型干渉キャンセル装置において、前記干渉キャンセルユ
ニットのうち少なくとも一つは、同一ユーザに対応する
干渉キャンセルユニットで生成される内部信号のステー
ジ間推移に基づき、当該干渉キャンセルユニットでの信
号処理の信頼性を評価する評価手段と、該評価手段によ
る評価結果に基づいて出力信号を修正する修正手段と、
を含むことを特徴とする。
【0014】本発明によれば、同一ユーザに対応する干
渉キャンセルユニットで生成される内部信号のステージ
間推移に基づき、干渉キャンセルユニットでの信号処理
の信頼性が評価される。マルチステージ型干渉キャンセ
ル装置では複数の干渉キャンセルユニットが協働する
が、理想的には、各干渉キャンセルユニットで生成され
る内部信号(例えば各パスに係る逆拡散シンボルや伝送
路補正後シンボル、仮判定対象シンボルや仮判定結果シ
ンボル、或いは伝送路補正後シンボルや仮判定対象シン
ボルと仮判定結果シンボルとの距離)はステージを経る
ことにある値に収束する。このため、同一ユーザに対応
する干渉キャンセルユニットで生成される内部信号のス
テージ間推移に基づき、干渉キャンセルユニットでの信
号処理の信頼性をより正しく評価することができる。
【0015】また、マルチステージ型干渉キャンセル装
置では、各干渉キャンセルユニットからの出力信号が他
の干渉キャンセルユニットでの信号処理に用いられるこ
とにより、それらは協働するが、評価手段による評価結
果に基づいて出力信号を修正することにより、与干渉を
低減することができる。
【0016】本発明の一態様では、前記修正手段は、前
記評価手段による評価結果に応じた係数を出力信号の少
なくとも一つに乗算することにより出力信号を修正する
が、こうすれば、簡易に与干渉を低減するよう出力信号
を修正することができる。
【0017】また、本発明の一態様では、前記複数の干
渉キャンセルユニット群に含まれる干渉キャンセルユニ
ットは受信シンボルに対応する仮判定結果シンボルを出
力する仮判定手段をそれぞれ含み、前記少なくとも一つ
の干渉キャンセルユニットは最終ステージに設けられ、
前記修正手段は、前記評価手段による評価結果に基づい
て、仮判定結果シンボルを修正することを特徴とする。
マルチステージ型干渉キャンセルユニットでは、最終ス
テージの干渉キャンセルユニットに含まれる仮判定手段
から出力される仮判定結果シンボルが各ユーザに関する
復調信号に対応するものとなるが、この態様によれば、
干渉キャンセルユニットでの信号処理の信頼性に応じて
仮判定手段から出力される仮判定結果シンボルを事後的
に修正する。すなわち、本態様では、干渉キャンセルユ
ニットの内部信号のステージ間推移に基づいて、最終ス
テージで生成される仮判定結果シンボルが修正される。
こうすれば、例えば干渉キャンセルユニットでの信号処
理の信頼性が低い場合には仮判定結果シンボルを他値に
置き換える等により、より確からしい値を仮判定結果シ
ンボルとすることができる。
【0018】たとえば、前記修正手段は、全ステージに
おいて或るユーザに係る仮判定結果シンボルが不変であ
るが、同一ユーザに対応する干渉キャンセルユニットで
生成される内部信号のステージ間推移に基づき、当該干
渉キャンセルユニットでの信号処理の信頼性が低いと判
断される場合に、仮判定結果シンボルを他値に置き換え
るようにしてもよい。こうすれば、全ステージに亘り誤
った仮判定結果シンボルを出力し続けていたと推測され
る場合に、最終ステージから出力される仮判定結果シン
ボルとしては修正済みのシンボルが出力されるため、よ
り確からしい値を仮判定結果シンボルとすることができ
る。
【0019】このとき、前記仮判定手段は、判定対象シ
ンボルを二値のうちいずれかであると判断するものと
し、前記修正手段は、全ステージにおいて或るユーザに
係る仮判定結果シンボルが不変であるが、同一ユーザに
対応する干渉キャンセルユニットで生成される内部信号
のステージ間推移に基づき、当該干渉キャンセルユニッ
トでの信号処理の信頼性が低いと判断される場合に、仮
判定結果シンボルを現値から他値に置き換えるようにし
てもよい。
【0020】なお、各干渉キャンセルユニットは、次ス
テージの同一ユーザに対応する干渉キャンセルユニット
に対し、所定の内部信号(現ステージの所定内部信号や
前ステージの所定内部信号等)を転送する転送手段をさ
らに含むようにしてもよい。こうすれば評価手段が、前
ステージから転送される内部信号を利用して、信頼性評
価をすることができるようになる。
【0021】(2)また、本発明は、入力される誤差信
号に対して逆拡散処理を施して、該誤差信号から所定ユ
ーザ信号に係る逆拡散シンボルを抽出する逆拡散部を含
んで構成される干渉キャンセルユニットを複数含み、こ
れら複数の干渉キャンセルユニットの協働により、ユー
ザ間の相互干渉を低減しつつ、各ユーザの復調信号を生
成するマルチステージ型干渉キャンセル装置において、
前記複数の干渉キャンセルユニットのうち少なくとも一
つは、前記逆拡散シンボルのステージ間推移に基づき、
当該干渉キャンセルユニットでの信号処理の信頼性を評
価する評価手段をさらに含むことを特徴とする。
【0022】この場合、干渉キャンセルユニットが、前
記評価手段での評価の基礎となる情報を、次ステージの
同一ユーザに対応する干渉キャンセルユニットに対して
転送する転送手段をさらに含むようにしてもよい。
【0023】誤差信号から所定ユーザ信号に係る逆拡散
シンボルを抽出する逆拡散部を含む形式のマルチステー
ジ型干渉キャンセル装置では、各干渉キャンセルユニッ
トでの信号処理が適切に行われている場合、ステージを
追う毎に逆拡散シンボルが収束する。このため、例えば
逆拡散シンボルの電力や位相がステージを経る毎にある
値に近づいているか否か等の情報により、各干渉キャン
セルユニットで行われる信号処理の信頼性をより簡易且
つ正しく評価することができる。
【0024】本発明の一態様では、前記前記逆拡散シン
ボルの有する電力のステージ間推移に基づき、当該干渉
キャンセルユニットでの信号処理の信頼性を評価するこ
とを特徴とする。こうすれば、干渉キャンセルユニット
での信号処理の信頼性をより簡易に評価することができ
る。
【0025】(3)また、本発明は、仮判定対象シンボ
ルに基づいて仮判定結果シンボルを生成する仮判定部を
含んで構成される干渉キャンセルユニットを複数含み、
これら複数の干渉キャンセルユニットの協働により、ユ
ーザ間の相互干渉を低減しつつ、各ユーザの復調信号を
生成するマルチステージ型干渉キャンセル装置におい
て、前記複数の干渉キャンセルユニットのうち少なくと
も一つは、前記仮判定対象シンボル又は該仮判定対象シ
ンボルの元となるシンボルと前記仮判定結果シンボルと
の間の距離のステージ間推移に基づき、当該干渉キャン
セルユニットでの信号処理の信頼性を評価する評価手段
をさらに含むことを特徴とする。
【0026】この場合、各干渉キャンセルユニットが、
前記評価手段での評価の基礎となる情報を、次ステージ
の同一ユーザに対応する干渉キャンセルユニットに対し
て転送する転送手段をさらに含むようにしてもよい。
【0027】干渉キャンセルユニットが仮判定対象シン
ボルに基づいて仮判定結果シンボルを生成する仮判定部
を含んで構成される場合、各干渉キャンセルユニットで
の信号処理が適切に行われていると、ステージを経る毎
に、仮判定対象シンボルやその元となるシンボル(例え
ば各パスに係る伝送路補正後シンボル)は仮判定結果シ
ンボルに近づくことになる。本発明よれば、かかる事情
を考慮することにより、仮判定対象シンボルと仮判定結
果シンボルとの間の距離のステージ間推移に基づき、干
渉キャンセルユニットでの信号処理の信頼性をより正し
く評価することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面に基づき詳細に説明する。
【0029】実施の形態1.図1は、本発明の実施の形
態1に係る干渉キャンセル装置の全体構成を示す図であ
る。同図に示す干渉キャンセル装置10は、DS−CD
MA基地局に設けられるものであり、複数のユーザ信号
が符号分割多重された受信拡散信号Rb(ベースバンド
信号)から、ユーザ間の相互干渉を低減しつつ、第1ユ
ーザから第Mユーザに係る復調信号R1〜RMを出力す
る。ここで、Mは1以上の整数である。この干渉キャン
セル装置10は、M人のユーザにそれぞれ対応する干渉
キャンセルユニット(ICU:Interference Cancellin
g Unit)12−1〜12−Mを含んでいる。また、干渉
キャンセル装置10はマルチステージ型干渉キャンセル
装置であり、ICU12−1〜12−Mは図示しない制
御部から供給されるタイミング信号に従い、第1ステー
ジから第Nステージの信号処理を時分割で順に繰り返し
て行うようになっている。
【0030】ICU12−mには、誤差信号rn-1と干
渉レプリカhn-1,mとが入力される(m=1〜M)。た
だし、ICU12−mが第1ステージの信号処理を行う
場合、干渉レプリカhn-1,mは入力されず、さらに誤差
信号rn-1の代わりに受信拡散信号Rbが入力される。
またICU12−mからは、干渉残差推定信号en,m
干渉レプリカhn,mと復調信号Rmとが出力されるように
なっている。干渉レプリカhn,mは、第mユーザに対応
するICU12−mが第nステージにおいて出力する信
号であり、受信拡散信号Rbに含まれる第mユーザに係
る推定信号成分(逆拡散信号)である。また、干渉残差
推定信号en,mは、第mユーザに対応するICU12−
mから出力される信号であり、同ICU12−mに入力
された拡散信号(受信拡散信号Rb又は誤差信号
n-1)に含まれる第mユーザに係る推定信号成分(拡
散信号)である。
【0031】ICU12−mから出力される干渉残差推
定信号en,mは、負符号を与えられて加算器14に供給
されている。加算器14には一方で、誤差信号メモリ1
8から誤差信号rn-1(第1ステージにあっては受信拡
散信号Rb)が供給されている。そして、加算器14で
は、誤差信号rn-1又は受信拡散信号Rbから干渉残差
推定信号en,1〜en,Mを全て引き去った信号を生成し、
それを第mステージに係る誤差信号rnとして出力す
る。この誤差信号rnは再び誤差信号メモリ18に格納
される。誤差信号メモリ18に格納された誤差信号rn
は、ICU12−1〜12−Mが次ステージである第
(n+1)ステージの信号処理を行う際に読み出され
る。なお、誤差信号メモリ18には、ICU12−1〜
12−Mでの第1ステージにおける信号処理に先立っ
て、受信拡散信号Rbが格納されるようになっており、
第1ステージにおいては受信拡散信号RbがICU12
−1〜12−Mに供給される。
【0032】また、ICU12−1〜12−Mから出力
される干渉レプリカhn,1〜hn,Mは、干渉レプリカメモ
リ16に格納される。これら干渉レプリカhn,1〜hn,M
は、図示しない制御部から供給されるタイミング信号に
基づいて読み出され、次ステージである第(n+1)ス
テージにおけるICU12−1〜12−Mでの信号処理
に用いられる。さらにICU12−1〜12−Mは、最
終ステージにおいて復調信号R1〜RMをそれぞれ出力す
る。これら復調信号R1〜RMは図示しない基地局上位装
置に供給される。
【0033】図2は、図1に示す干渉キャンセル装置1
0にICU12−1〜12−Mとして用いられるICU
12の構成を示す図である。以下では、同図に示すIC
U12を第mユーザに関する信号処理に用いる場合につ
いて説明する。
【0034】同図に示すICU12は、誤差信号入力端
子21と、干渉レプリカ入力端子23と、干渉レプリカ
出力端子43と、干渉残差推定信号出力端子41とを備
えている。誤差信号入力端子21には、ICU12が第
nステージにおける信号処理に用いられ、且つ第mユー
ザに対応付けられている場合、原則として誤差信号r
n-1が入力される。ただ、第1ステージの場合は受信拡
散信号Rbが入力される。また、干渉レプリカ入力端子
23には、原則として干渉レプリカhn-1,mが入力され
るが、第1ステージの場合には何も入力されない。さら
に、干渉レプリカ出力端子43からは干渉レプリカh
n,mが出力され、干渉残差推定信号出力端子41からは
干渉残差推定信号en,mが出力される。このICU12
は干渉キャンセル装置10において図示しない制御部か
らの制御を受けて第1ステージ〜第nステージの信号処
理を順に行うが、特に最終ステージにおいては仮判定部
34の出力が復調信号Rmとして外部出力される。
【0035】ICU12は、前段フィンガ20と、後段
フィンガ40と、RAKE合成部32と、仮判定部34
と、RAM36と、精度判定部38と、加算器52とを
含んで構成されている。前段フィンガ20及び後段フィ
ンガ40はマルチパスに応じて複数設けられる。前段フ
ィンガ20は、逆拡散部22と、加算器24と、RAM
26と、伝送路推定部28と、乗算器30とを含んで構
成されている。一方、後段フィンガ40は、乗算器4
2,48と、加算器44と、拡散部46と、係数選択部
50とを含んで構成されている。
【0036】誤差信号入力端子21から入力される誤差
信号rn-1や受信拡散信号Rbは、複数の前段フィンガ
20に対してパラレルに入力され、それぞれに備えられ
ている逆拡散部22にてパス毎に逆拡散される。この逆
拡散部22及び後段フィンガ40に設けられている拡散
部46で用いられる、拡散コードやマルチパスタイミン
グは図示しない基地局上位装置から指定される。逆拡散
部22から出力される逆拡散シンボルm(1シンボル区
間毎の積分値となっている。)は、加算器24にて干渉
レプリカ入力端子23から供給される干渉レプリカh
n-1,m(第1ステージにおいてはヌル信号)と足し合わ
される。加算器24の出力は伝送路推定部28と乗算器
30とに供給される。伝送路推定部28では、例えば入
力される信号に含まれるパイロット信号部分を利用し
て、伝送路で生じた位相差及び信号レベル差を検出し、
それら情報を含む伝送路推定信号を乗算器30及び後段
フィンガ40に含まれる乗算器42に供給する。乗算器
30では、伝送路推定信号の共役複素信号と加算器24
の出力とを掛け合わせ、これにより伝送路で生じた位相
差及び信号レベル差をキャンセルした伝送路補正後シン
ボルr’を生成する。
【0037】RAKE合成部32では、各前段フィンガ
20の乗算器30で生成された伝送路補正後シンボル
r’を同相化して加算する。これにより、判定対象シン
ボルrが生成される。そして、仮判定部34では該判定
対象シンボルrを硬判定する。仮判定部34での判定結
果である仮判定結果シンボルbは、再び後段フィンガ4
0にパラレルに入力され、それぞれ含まれる乗算器42
にて伝送路推定部28から供給される伝送路推定信号と
乗算される。これにより、伝送路で生じた位相差及び信
号レベル差が仮判定結果シンボルに対して再び付加され
る。この乗算器42の出力は、干渉レプリカ出力端子4
3から干渉レプリカhn,mとして出力される。つまり、
ICU12が第mユーザに対応付けられている場合、干
渉レプリカhn,mは、受信拡散信号Rbに含まれる第m
ユーザに関する推定信号成分(逆拡散信号)となる。
【0038】この干渉レプリカhn,mは加算器44にも
供給されている。加算器44には、負符号が与えられた
干渉レプリカhn-1,mも入力されており、そこで両者が
足し合わされる。要するに、加算器44では干渉レプリ
カhn,mから干渉レプリカhn -1,mを減算した信号が生成
される。加算器44の出力は拡散部46に供給されてお
り、ここで第mユーザに対応する拡散コードにて再び周
波数拡散される。
【0039】拡散部46から出力される拡散信号は乗算
器48に供給されている。乗算器48には一方で、係数
選択部50から係数αnが供給されており、ここで両者
が掛け合わされる。各後段フィンガ40の乗算器48か
ら出力される信号は加算器50にて足し合わされ、干渉
残差推定信号en,mが生成される。この干渉残差推定信
号en,mは干渉レプリカhn,mから干渉レプリカhn-1,m
を減算した信号を、再び第mユーザに対する拡散コード
にて周波数拡散し、それをパス合成したものであるが、
要するに、この信号は誤差信号入力端子21から入力さ
れる誤差信号rn-1に含まれている第mユーザに関する
推定信号成分(拡散信号)となっている。この干渉残差
推定信号en,mは、図1に示す干渉キャンセル装置10
に設けられている加算器14にて前ステージで生成され
た誤差信号rn-1(又は受信拡散信号Rb)から減算さ
れ、それが次ステージにおける誤差信号rnとしてIC
U12−1〜12−Mにおいて用いられる。干渉レプリ
カhn,mはステージを重ねる毎に元々の送信シンボルに
近づくため、ステージを重ねる毎に干渉残差推定信号e
n,mの電力は小さなものとなっていく。こうして、本実
施の形態に係る干渉キャンセル装置10によれば、複数
ステージに亘って信号処理を繰り返すことにより、ユー
ザ間の相互干渉を低減しつつ、第1ユーザ〜第Mユーザ
に係る復調信号R1〜RMを出力することができる。
【0040】図2に示すICU12において特徴的なこ
とは、精度判定部38が設けられている点である。IC
U12において前段フィンガ20にはRAM26が設け
られており、逆拡散部22の出力である逆拡散シンボル
mがRAM26に毎ステージ書き足されるようになって
いる。そして、各前段フィンガ20に設けられたRAM
26の内容は、精度判定部38に集められるようになっ
ている。また、ICU12にはRAM36も設けられて
おり、仮判定部34の出力である仮判定結果シンボルb
が毎ステージ書き足されるようになっている。このRA
M36の記憶内容も精度判定部38に集められる。精度
判定部38ではRAM26及びRAM36から供給され
る情報、すなわちICU12の内部信号のステージ間推
移に基づき、当該ICU12で行われる信号処理の信頼
性を判定する。
【0041】図3は、精度判定部38での判断アルゴリ
ズムを説明するフロー図である。同図に示すように精度
判定部38では、まず仮判定結果が不変であるかを判断
する(S101)。すなわち、精度判定部38ではRA
M36から供給される仮判定結果シンボルbが前ステー
ジと比較して変わっているか否かを判断する。変わって
いない場合には、精度ランクを「B」とする。一方、R
AM36から出力される仮判定結果シンボルbが前ステ
ージと比較して変わっていない場合には、次に逆拡散電
力が増加しているかどうかを判断する(S102)。た
とえば、逆拡散部22の出力である逆拡散シンボルmの
電力が、当該ICU12で第1ステージにおいて生成さ
れた逆拡散シンボルmの電力と比較して、β%以上であ
るかといった基準や、前ステージと比較してγ%以上で
あるかといった基準により、逆拡散電力が増加している
かどうかを判断することができる。この判断はパス毎
(フィンガ毎)に行われる。従って、精度判定部38で
の判定結果はパス毎に生成される。
【0042】S102において逆拡散電力が増加してい
ると判断される場合には、精度ランクが「C」とされ
る。一方、逆拡散電力が減少している場合には精度ラン
クが「A」とされる。この精度ランク「A」〜「C」は
判定結果情報として各後段フィンガ40に設けられた係
数選択部50に供給される。係数選択部50では、判定
結果情報に基づいてαnを出力する。たとえば、精度ラ
ンクが「A」である場合には係数αnとして1.0を出
力し、精度ランクが「B」である場合には係数αnとし
て0.5を出力し、精度ランクが「C」である場合には
係数αnとして0.1を出力する。具体的数値は実験に
より定めればよい。
【0043】このようにゲイン制御すれば、乗算器48
から出力される信号は、当該ICU12での信号処理の
精度が高い場合には大きな電力を有し、一方信頼性が低
い場合には小さな電力を有することになる。この結果、
信頼性の低い信号処理がシステム全体に悪影響を及ぼす
ことを回避することができる。なお、逆拡散シンボルm
の電力が増加しているかどうかについて判断基準を細分
化すれば、さらに高精度なランク付けが可能となる。
【0044】次に、かかる精度判定部38での判断アル
ゴリズムの背景について説明する。
【0045】以下では、前段フィンガ20及び後段フィ
ンガ40が一つずつしか設けられていない場合であり、
且つ拡散部46の出力が直接加算器52に供給されてい
る場合、すなわち精度判定に基づくゲイン制御が行われ
ない場合について検討する。また、フェージングによる
位相変動や受信機ノイズについては無視し、変復調方式
としてBPSKが採用されているものとする。
【0046】図4には、高精度の干渉除去処理及び正し
い仮判定が第1ステージから行われた場合における、I
CU12の内部信号のステージ間推移を示している。こ
の場合、仮判定結果シンボルb1〜bn(添え字はステ
ージ数を表す。以下同様。)は不変であり、且つそれら
は送信シンボルsと等しい(b1=b2=…=s)。同
図(a)には第1ステージでの信号処理が示されてい
る。第1ステージでは送信シンボルsと他チャネルとの
干渉成分i1を構成したm1(=s+i1)が逆拡散部
22から出力されることになる。そして、この逆拡散シ
ンボルm1が仮判定対象シンボルr1となる。同図
(b)には第2ステージでの信号処理が示されている。
第2ステージでは、第1ステージにおいて正しい仮判定
が行われたため、干渉成分i2のみが逆拡散部22から
出力される逆拡散シンボルm2となる。この干渉成分i
2の電力は、干渉除去効果により第1ステージの干渉成
分i2の電力よりも小さくなっている。その結果、仮判
定対象シンボルr2は、その仮判定結果である仮判定結
果シンボルb2(=s)に近づく。以降、同図(c)に
示されるように、逆拡散シンボルmの電力はステージを
追う毎に徐々に小さくなる。
【0047】次に示す図5は、低精度の干渉除去処理及
び正しい仮判定が第1ステージから行われた場合におけ
る、ICU12の内部信号のステージ間推移を示してい
る。ここでは干渉と与干渉とが共に大きく且つ仮判定が
正しい場合、送信シンボルsの方向に干渉成分i1〜i
nが向いていると仮定する。同図(a)には、第1ステ
ージでの信号処理が示されている。第1ステージでは送
信シンボルsと他チャネルとの干渉成分i1を合成した
信号が逆拡散部22から逆拡散シンボルm1として出力
される。この逆拡散シンボルm1が仮判定対象シンボル
r1となる。この仮判定対象シンボルr1は送信シンボ
ルsと同一シンボルである仮判定結果シンボルb1とし
て判定される。同図(b)には第2ステージでの信号処
理が示されている。第2ステージでは、第1ステージで
発生した与干渉成分ierr1と干渉成分i2との合成結
果が、逆拡散部22より逆拡散シンボルm2として出力
されることになる。そして、該逆拡散シンボルm2は判
定結果シンボルb1に加算され、仮判定対象シンボルr
2となる。この場合、該仮判定対象シンボルr2と仮判
定結果シンボルb2(=s)との差は前ステージの場合
より大きくなる。以降、同図(c)に示されるように、
仮判定対象シンボルrはステージを追う毎に仮判定結果
シンボルbから離れていくことになる。
【0048】次に、逆に仮判定が誤判定し続ける場合に
ついて説明する。つまり、仮判定結果シンボルb1〜b
nが不変であり、それらが−s(sは送信シンボル)に
等しい場合について説明する。
【0049】図6には、高精度な干渉除去処理及び誤判
定が第1ステージから行われた場合における、ICU1
2の内部信号のステージ間推移が示されている。同図
(a)には第1ステージでの信号処理が示されている。
第1ステージでは、送信シンボルsと他チャネルとの干
渉成分i1を合成した信号が逆拡散部22から逆拡散シ
ンボルm1として出力される。この逆拡散シンボルm1
は仮判定対象シンボルr1となる。干渉成分i1の影響
により送信シンボルsと仮判定対象シンボルr1との象
限が異なるため、誤判定される。同図(b)には第2ス
テージでの信号処理が示されている。第2ステージで
は、自チャネル信号が仮判定誤りを生じているため、干
渉除去処理が不適切なものとなっている。このため逆拡
散シンボルm2はs−b1+i2となり、仮判定誤りが
逆拡散シンボルm2に大きく影響する。また、干渉成分
i2は高精度制御によって第1ステージの干渉成分i1
と比較して減少しているものの、仮判定結果シンボルb
2が送信シンボルsと同じになるには至らない。同図
(c)に示されるように、第3ステージにおいても同様
である。
【0050】次に、図7には低精度の干渉除去処理及び
後判定第1ステージから行われた場合における、ICU
12の内部信号のステージ間推移が示されている。同図
(a)には第1ステージでの信号処理が示されている。
第1ステージでは、送信シンボルsと他チャネルとの干
渉成分i1を合成した信号が逆拡散部22から逆拡散シ
ンボルm1として出力される。この逆拡散シンボルm1
は仮判定対象シンボルr1となる。ここでは、干渉成分
i1の影響により送信シンボルsと仮判定対象シンボル
r1の象限が異なることになり、誤判定となる。同図
(b)には第2ステージでの信号処理が示されている。
第2ステージでは、自チャネルの信号が仮判定誤りを起
こしており、且つ低精度な干渉除去処理によって第1ス
テージの与干渉ierr1も生じているため、逆拡散シン
ボルm2は、s−b1+i2+ierr1となり、比較的
大きな電力を有することになってしまう。この場合、第
2ステージにおける干渉成分i2は第1ステージにおけ
る干渉成分i1と比較して、さほど減少しない。第3ス
テージにおいても、同図(c)に示されるように、同様
の信号処理が行われる。
【0051】以上をまとめると、仮判定の正誤に関わら
ず仮判定結果シンボルbが無変化である場合、図8
(a)に示されるように逆拡散シンボルmが収束に向か
えば(電力が小さくなれば)、ICU12での信号処理
は信頼性が高く、そこから出力される干渉レプリカh
n,mや干渉残差推定信号en,mは精度を上げていると考え
られる。逆に、仮判定結果シンボルbが無変化であって
も、同図(b)に示されるように逆拡散シンボルmが発
散もしくは不安定な場合は、ICU12での信号処理の
信頼性は低く、干渉レプリカhn,mや干渉残差推定信号
n,mは精度を下げていると考えられる。さらに、仮判
定結果シンボルbが無変化であり、且つ逆拡散シンボル
mが収束している場合において、図9に示すように、仮
判定対象シンボルrが仮判定結果シンボルb1(=b2
=b3=・・・=bn)に近づくのであれば、最も信頼
性の高い信号処理が行われたと評価できる。
【0052】一方、仮判定結果シンボルbが変化してい
る場合には次のように考えられる。すなわち、基本的に
はステージを経るに従って誤判定は少なくなるはずであ
り、仮判定が変化したシンボルは正判定に転じたと仮定
できる。また、仮判定結果シンボルが変化するために
は、逆拡散シンボルmの電力は大きい場合も多いと考え
られるため、仮判定結果シンボルbが変化している場合
には逆拡散シンボルmの電力の収束性をICU12の信
号処理の精度と関連付けることができないと考えられ
る。
【0053】つまり、逆拡散部22の出力である逆拡散
シンボルmの電力が収束しており、且つ仮判定部34の
出力である仮判定結果シンボルbが不変である場合に
は、ICU12での信号処理の精度が高いと判断でき
る。逆に、仮判定結果シンボルbが不変であっても逆拡
散シンボルmの電力が増加しているのであれば、ICU
12での信号処理の精度は高くないと判断できる。ま
た、仮判定結果シンボルbが変化している場合には、逆
拡散シンボルmの電力のステージ間推移とは無関係に、
ある程度の信号処理の信頼性を期待してよいと考えられ
る。図3に既に示した精度判定部38での判定アルゴリ
ズムは、以上の事情を考慮して定められている。
【0054】以上説明したように、本実施の形態に係る
干渉キャンセル装置10では、ICU12−1〜12−
Mのそれぞれで生成される内部信号のステージ間推移に
基づき、それらICU12−1〜12−Mでの信号処理
の信頼性を判断している。こうすれば、ステージを経る
毎に信号処理が収束しているか否かを直接的に判断でき
るため、より正しい信頼性評価が可能となる。そして、
その信頼性評価に従ってゲイン制御により出力信号を修
正しているため、信頼性の低い干渉レプリカhn,mや干
渉残差推定信号en,mが、他の信号処理に対して悪影響
を及ぼすことを回避できる。
【0055】実施の形態2.図10は、本発明の実施の
形態2に係る干渉キャンセル装置に設けられるICUの
構成を示す図である。同図に示すICU12aは、図1
に示される干渉キャンセル装置10において図2に示さ
れるICU12の代わりに設けられるものである。同図
においてICU12と同一構成については同一符号を付
し、ここでは詳細な説明を省略する。
【0056】ICU12aにおいて特徴的なことは、精
度判定部38aが設けられている点と、該精度判定部3
8aが精度判定の基礎とする情報である。すなわちIC
U12aにおいては、各前段フィンガ20aに仮判定部
54が設けられている。この仮判定部54は乗算器30
から出力される伝送路補正後シンボルr’に対して硬判
定処理を行うものである。そして、この仮判定部54の
出力である仮判定結果シンボルbが毎ステージ、RAM
56に書き加えられる。精度判定部38aでは、実施の
形態1に係るICU12と同様に、図3に示される判定
処理を実行するが、この際、仮判定が不変であるか否か
の判断(S101)にはRAM56から得られる仮判定
結果シンボルbが用いられる。
【0057】このように、パス毎に仮判定を行い、仮判
定が維持されるか、あるいは変化するかをパス毎に判断
すれば、各パスで制御状況及び信頼性判断が分離される
ため、さらに高精度な信頼性判断が可能となる。
【0058】実施の形態3.図11は、本発明の実施の
形態3に係る干渉キャンセル装置に用いられるICUの
構成を示す図である。同図に示すICU12bは、図1
に示される干渉キャンセル装置10においてICU12
に代えて用いられるものである。同図において、図2に
示されるICU12又は図10に示されるICU12a
と同一の構成については、同一の符号を付し、ここでは
詳細な説明を省略する。
【0059】同図に示すICU12bにおいて特徴的な
ことは、乗算器30から出力される伝送路補正後シンボ
ルr’が毎ステージ、RAM58に書き足され、該RA
M58を介して各ステージにおける伝送路補正後シンボ
ルr’が精度判定部38bに供給されることである。ま
た、判定訂正部60が設けられている点も特徴的であ
る。
【0060】精度判定部38bでは、図12に示される
判定アルゴリズムが実行される。このアルゴリズムで
は、まずRAM58を介して得られる仮判定結果シンボ
ルbに基づき、仮判定結果が不変であるか否かが判断さ
れる(S201)。そして、仮判定結果が前ステージと
比較して変わっていれば、精度ランクとして「C」を設
定する。一方、仮判定結果が不変であれば、次に逆拡散
電力が増加しているか否かを判断する(S202)。す
なわち、RAM26を介して得られる逆拡散シンボルm
が前ステージのものと比較して電力が増加しているか否
かを判断する。この判断は実施の形態1の場合と同様に
行えばよい。そして、逆拡散シンボルmの電力が増加し
ているならば、精度ランクとして「D」を設定する。一
方、逆拡散シンボルmの電力が増加していなければ、次
に伝送路補正後シンボルr’と仮判定結果シンボルbと
の距離が前ステージと比較して増加しているか否かを判
断する(S203)。このS203は、図9に関連して
既に説明した事情を考慮して設けられている評価ステッ
プである。そして、これらシンボルの距離が増加してい
れば精度ランクとして「B」を設定する。一方、これら
の距離が減少していれば精度ランクとして「A」を設定
する。この精度ランク「A」〜「D」は判定結果情報と
して精度判定部38bから係数選択部50に供給され
る。そして、係数選択部50では、この精度ランク
「A」〜「D」に対応する係数αnを出力する。精度ラ
ンクに応じ、実際にどのような値の係数αnを出力する
かは、例えば実験により定めればよい。精度判定部38
bでは、実施の形態1に係るICU12に比し、伝送路
補正後シンボルr’と仮判定結果シンボルbとの距離の
ステージ間推移を判断基礎として加えたため、さらに高
精度な信頼性判断が可能となる。
【0061】また、上述したようにICU12bには判
定訂正部60が設けられている。図13には判定訂正部
60の構成が示されている。同図に示されるように、判
定訂正部60は、シンボル距離検出部62と、判定変化
検出部64と、逆拡散電力変化量検出部66と、訂正処
理判定部68とを含んで構成されている。シンボル距離
検出部62には伝送路補正後シンボルr’と仮判定結果
シンボルbとが入力されている。そしてシンボル距離検
出部62では、両者の距離が各ステージにおいて算出さ
れる。この結果は訂正処理判定部68に供給される。ま
た、判定変化検出部64には仮判定結果シンボルbが入
力されている。判定変化検出部64では仮判定が変化す
るか否かが監視される。仮判定が変化したか否かの信号
は訂正処理判定部68に供給される。また、逆拡散電力
変化量検出部66には逆拡散シンボルmが供給されてい
る。逆拡散電力変化量検出部66では、入力された逆拡
散シンボルmの電力が増加しているか否かを判断する。
この判断は、例えば第1ステージの逆拡散シンボルmの
電力と比較して、以降の全てのステージの逆拡散シンボ
ルmの電力がα%以内に収まるか否か、といった基準に
より判断される。この判断結果も訂正処理判定部68に
供給される。
【0062】訂正処理判定部68では、シンボル距離検
出部62、判定変化検出部64、及び逆拡散電力変化量
検出部66から供給される情報に基づき、最終ステージ
において訂正処理判定結果を出力する。この訂正処理判
定結果は、次のようなアルゴリズムにより得られる。す
なわち、1)シンボル距離検出部62の出力に基づき、
伝送路補正後シンボルr’と仮判定結果シンボルbの距
離が全てのステージを通して増加していると判断され、
2)判定変化検出部64から供給される信号に基づき仮
判定が全てのステージを通して無変化であると判断さ
れ、さらに3)逆拡散電力変化量検出部66から供給さ
れる信号に基づいて、第1ステージの逆拡散電力と比較
して他の全ての逆拡散電力がα%以内に収まると判断さ
れる場合、仮判定を反転させるべき旨の訂正処理判定結
果を出力する。それ以外は、仮判定を維持すべき旨の訂
正処理判定結果を出力する。仮判定部34では、判定訂
正部60から出力される訂正処理判定結果に従い、最終
ステージにおいて復調信号Rmとして出力する仮判定結
果を必要に応じて反転させる(ここでは変復調方式とし
てBPSKであることを想定している)。
【0063】本実施の形態に係るICU12bによれ
ば、干渉除去処理が正常に行われて仮判定結果シンボル
bがステージ毎に正しい位相に制御されているものの、
干渉量が大きいために判定を正しい方向に反転させるに
は至らない場合にも、最終ステージにおいて正しい(と
推定される)シンボルを復調信号Rmとして出力するこ
とが可能となる。
【0064】以上説明した各実施の形態に係る干渉キャ
ンセル装置は種々の変形実施が可能である。
【0065】たとえば、精度判定部38,38a,38
bでの判定アルゴリズムは、図2又は図12に示される
ものに限らず、他のアルゴリズムを用いてもよい。たと
えば、図12においては伝送路補正後シンボルr’と仮
判定結果シンボルbとの距離をステージ毎に調べ、それ
がステージを追う毎に増加しているか、あるいは減少し
ているかによって精度判定を行ったが、伝送路補正後シ
ンボルr’の位相回転量が収束しているか否かにより精
度判定を行うようにしてもよい。
【0066】また、以上の各実施の形態においては図1
に示される干渉キャンセル装置10を基本としたが、他
のあらゆるタイプの干渉キャンセル装置において本発明
は適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の干渉キャンセル装置の全体構成を示
す図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係るICUの構成を
示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係るICUに設けら
れた精度判定部における判定アルゴリズムを説明するフ
ロー図である。
【図4】 ICUにおいて仮判定誤りがなく、且つ高精
度制御が行われる場合における、内部信号のステージ間
推移を説明する図である。
【図5】 ICUにおいて仮判定誤りがなく、且つ低精
度制御が行われる場合における、内部信号のステージ間
推移を説明する図である。
【図6】 ICUにおいて仮判定誤りが生じ、且つ高精
度制御が行われる場合における、内部信号のステージ間
推移を説明する図である。
【図7】 ICUにおいて仮判定誤りが生じ、且つ低精
度制御が行われる場合における、内部信号のステージ間
推移を説明する図である。
【図8】 ICUでの信号処理の信頼性が高い場合
(a)、及び信頼性が低い場合(b)における、逆拡散
シンボルのステージ間推移を説明する図である。
【図9】 ICUでの信号処理の信頼性が高い場合にお
ける、伝送路補正後シンボルのステージ間推移を説明す
る図である。
【図10】 本発明の実施の形態2に係るICUの構成
を示す図である。
【図11】 本発明の実施の形態3に係るICUの構成
を示す図である。
【図12】 本発明の実施の形態3に係るICUに設け
られた精度判定部における判定アルゴリズムを説明する
フロー図である。
【図13】 本発明の実施の形態3に係るICUに設け
られた判定訂正部の構成を示す図である。
【符号の説明】
10 干渉キャンセル装置、12,12a,12b 干
渉キャンセルユニット(ICU)、14,24,44,
52 加算器、16 干渉レプリカメモリ、18 誤差
信号メモリ、20,20a,20b 前段フィンガ、2
1 誤差信号入力端子、22 逆拡散部、23 干渉レ
プリカ入力端子、26,36,56,58 RAM、2
8 伝送路推定部、30,42,48 乗算器、32
RAKE合成部、34,54 仮判定部、38,38
a,38b 精度判定部、40 後段フィンガ、41
干渉残差推定信号出力端子、43 干渉レプリカ出力端
子、46 拡散部、50 係数選択部、60 判定訂正
部、62 シンボル距離検出部、64 判定変化検出
部、66 逆拡散電力変化量検出部、68 訂正処理判
定部。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数ユーザのいずれかに夫々対応づけら
    れる複数の干渉キャンセルユニット群を含み、該干渉キ
    ャンセルユニット群に含まれる各干渉キャンセルユニッ
    トは複数ステージのいずれかに設けられ、これら複数の
    干渉キャンセルユニット群に含まれる干渉キャンセルユ
    ニットの協働により、ユーザ間の相互干渉を低減しつ
    つ、各ユーザの復調信号を生成するマルチステージ型干
    渉キャンセル装置において、 前記干渉キャンセルユニットのうち少なくとも一つは、 同一ユーザに対応する干渉キャンセルユニットで生成さ
    れる内部信号のステージ間推移に基づき、当該干渉キャ
    ンセルユニットでの信号処理の信頼性を評価する評価手
    段と、 該評価手段による評価結果に基づいて出力信号を修正す
    る修正手段と、 を含むことを特徴とする干渉キャンセル装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の干渉キャンセル装置に
    おいて、 前記修正手段は、前記評価手段による評価結果に応じた
    係数を出力信号の少なくとも一つに乗算することによ
    り、出力信号を修正することを特徴とする干渉キャンセ
    ル装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の干渉キャンセル
    装置において、 前記複数の干渉キャンセルユニット群に含まれる干渉キ
    ャンセルユニットは受信シンボルに対応する仮判定結果
    シンボルを出力する仮判定手段をそれぞれ含み、 前記少なくとも一つの干渉キャンセルユニットは最終ス
    テージに設けられ、 前記修正手段は、前記評価手段による評価結果に基づい
    て、仮判定結果シンボルを修正することを特徴とする干
    渉キャンセル装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の干渉キャンセル装置に
    おいて、 前記修正手段は、全ステージにおいて或るユーザに係る
    仮判定結果シンボルが不変であるが、同一ユーザに対応
    する干渉キャンセルユニットで生成される内部信号のス
    テージ間推移に基づき、当該干渉キャンセルユニットで
    の信号処理の信頼性が低いと判断される場合に、仮判定
    結果シンボルを他値に置き換えることを特徴とする干渉
    キャンセル装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の干渉キャンセル装置に
    おいて、 前記仮判定手段は、判定対象シンボルを二値のうちいず
    れかであると判断するものであり、 前記修正手段は、全ステージにおいて或るユーザに係る
    仮判定結果シンボルが不変であるが、同一ユーザに対応
    する干渉キャンセルユニットで生成される内部信号のス
    テージ間推移に基づき、当該干渉キャンセルユニットで
    の信号処理の信頼性が低いと判断される場合に、仮判定
    結果シンボルを現値から他値に置き換えることを特徴と
    する干渉キャンセル装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    の干渉キャンセル装置において、 各干渉キャンセルユニットは、次ステージの同一ユーザ
    に対応する干渉キャンセルユニットに対し、所定の内部
    信号を転送する転送手段をさらに含むことを特徴とする
    干渉キャンセル装置。
  7. 【請求項7】 入力される誤差信号に対して逆拡散処理
    を施して、該誤差信号から所定ユーザ信号に係る逆拡散
    シンボルを抽出する逆拡散部を含んで構成される干渉キ
    ャンセルユニットを複数含み、これら複数の干渉キャン
    セルユニットの協働により、ユーザ間の相互干渉を低減
    しつつ、各ユーザの復調信号を生成するマルチステージ
    型干渉キャンセル装置において、 前記複数の干渉キャンセルユニットのうち少なくとも一
    つは、 前記逆拡散シンボルのステージ間推移に基づき、当該干
    渉キャンセルユニットでの信号処理の信頼性を評価する
    評価手段をさらに含むことを特徴とする干渉キャンセル
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の干渉キャンセル装置に
    おいて、 前記逆拡散シンボルの有する電力のステージ間推移に基
    づき、当該干渉キャンセルユニットでの信号処理の信頼
    性を評価することを特徴とする干渉キャンセル装置。
  9. 【請求項9】 仮判定対象シンボルに基づいて仮判定結
    果シンボルを生成する仮判定部を含んで構成される干渉
    キャンセルユニットを複数含み、これら複数の干渉キャ
    ンセルユニットの協働により、ユーザ間の相互干渉を低
    減しつつ、各ユーザの復調信号を生成するマルチステー
    ジ型干渉キャンセル装置において、 前記複数の干渉キャンセルユニットのうち少なくとも一
    つは、 前記仮判定対象シンボル又は該仮判定対象シンボルの元
    となるシンボルと前記仮判定結果シンボルとの間の距離
    のステージ間推移に基づき、当該干渉キャンセルユニッ
    トでの信号処理の信頼性を評価する評価手段をさらに含
    むことを特徴とする干渉キャンセル装置。
  10. 【請求項10】 請求項7乃至請求項9のいずれかに記
    載の干渉キャンセル装置において、 各干渉キャンセルユニットは、前記評価手段での評価の
    基礎となる情報を、次ステージの同一ユーザに対応する
    干渉キャンセルユニットに対して転送する転送手段をさ
    らに含むことを特徴とする干渉キャンセル装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001089125A1 (fr) * 2000-05-11 2001-11-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Appareil et procédé d'annulation d'interférences
JP2012501134A (ja) * 2008-08-29 2012-01-12 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 通信信号処理における低複雑度干渉相殺のための方法及び装置

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