JP2001136107A - 電話回線用非対称トランス - Google Patents

電話回線用非対称トランス

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JP2001136107A
JP2001136107A JP2000261126A JP2000261126A JP2001136107A JP 2001136107 A JP2001136107 A JP 2001136107A JP 2000261126 A JP2000261126 A JP 2000261126A JP 2000261126 A JP2000261126 A JP 2000261126A JP 2001136107 A JP2001136107 A JP 2001136107A
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transmission
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turns
reception
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Gildas Prat
プラ ジルダ
Alain Chianale
シャナル アラン
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STMicroelectronics SA
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STMicroelectronics SA
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/38Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
    • H04B1/40Circuits
    • H04B1/54Circuits using the same frequency for two directions of communication
    • H04B1/58Hybrid arrangements, i.e. arrangements for transition from single-path two-direction transmission to single-direction transmission on each of two paths or vice versa
    • H04B1/581Hybrid arrangements, i.e. arrangements for transition from single-path two-direction transmission to single-direction transmission on each of two paths or vice versa using a transformer

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  • Networks Using Active Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信方向における電圧を減少することなく、
送信方向における電圧上昇を提供し、トランスとモデム
の送信/受信ヘッド間に備えられる反響消去回路を複雑
構造にしない。 【解決手段】 2線回線とトランシーバ装置間に設けら
れる非対称トランスであり、回線側に第一の巻き回数を
有する少なくとも1つの1次巻き線と、装置側に少なく
とも3つの2次巻き線を直列に含み、直列の2次巻き線
のそれぞれ巻き回数が、送信と受信における所望の変圧
比によって決まることを特徴とする非対称トランスを提
供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送線上(例えば
電話回線)で使用されるトランスに関する。より詳細に
は、本発明はこれら伝送線の端末、すなわち利用者の装
置側又は集合装置側(例えば電話交換機やインターネッ
ト型ネットワークプロバイダ側)で使用されるトランス
に関する。さらに詳細に言えば、本発明は同じ伝送線上
で所望の信号の送受信を可能にするためのハイブリッド
2線/4線回路に設けられる回線トランスに関する。こ
のタイプのトランスは、電話回線に接続され所望の信号
を送受信するのに用いられ、どのような装置にも適応可
能である。すなわち、電話ネットワークを伝送サポート
として使うことによって、音声伝送用の電話機やデジタ
ルデータ交換用のモデムに適応できる。
【0002】
【従来の技術】図1は電話回線1上の異なる装置の接続
を極めて概略的に示す図であり、より詳細には、電話加
入者側の装置の接続を示す図である。電話回線1は一般
的に電話交換機2と加入者側の接続要素3の間にある2
線(ツイン)回線である。ここでは簡単のために電話交
換機2を考察しているが、回線はサブターミナルブロッ
クやターミナルブロック等のような異なる集合装置を通
過していることに留意されたい。電話加入者側の接続要
素3は分岐手段から構成することができ、分岐手段は電
話回線を電話機4またはモデム5のどちらかに分岐させ
る。モデム5は例えばマイクロコンピュータ等のデジタ
ル装置6に接続されている。上記に説明した以外の形状
はもちろん電話加入者側にも集合装置側にも存在可能で
ある。しかしながら、これに関して詳しく論じても本発
明の論議に何ら付加されることがない。従って全く既知
であるので省略する。
【0003】電話交換機2及びモデム5それぞれの側に
おいて、電話回線と、一般にデジタル的にデータ処理す
る回路との間にインターフェースシステムを有すること
が必要である。このラインインターフェースは内蔵させ
ることができないので特に重要な要素である。本発明が
適応する回線トランス7を含むハイブリッド回路はこの
インターフェースに含まれる。
【0004】より詳細には、本発明は高速度デジタル接
続環境で使われる回線トランスに適応し、さらに詳細に
は非対称デジタル電話加入者線(ADSL)に使用され
る回線トランスに適応する。従って、図1においてモデ
ム5はADSL端末を構成する。
【0005】非対称接続の特徴は、データ速度が伝送方
向によって異なることである。つまり、データが電話加
入者側から集合装置へ伝送されるのか、又は、集合装置
から電話加入者側へ伝送されるのかによってデータ速度
は異なる。図を明解にするために図1には示していない
が、より詳細には、回線トランスも含むデータプロバイ
ダ(例えばインターネットプロバイダ)は、使用されて
いる回線とは別の回線の端末に存在する。図1では電話
交換機2はデータ処理を必要とし、従って回線トランス
が必要であることが仮定される。図を極端に簡素化して
いるので、図1のブロック2はモデム5が接続されるA
DSL接続の集合プロバイダであることが仮定できる。
【0006】このような非対称システムにおけるデータ
速度は、例えば「上向き」方向、つまり利用者からプロ
バイダへの方向では1秒間に約500キロビットであ
り、「下向き」方向、つまりネットワークから利用者へ
の方向では1秒間に約1.5から6メガビットである。
【0007】電話加入者側(又はプロバイダ側)に設け
られる非対称回線トランスは、回線とデータ処理装置間
の電圧を減少するのに使用される。事実、回線電圧はし
ばしば、データ処理装置が耐えられる電圧と適合できな
い。回線トランスはまた、同じ根拠で電話機のみに存在
することがあるが、しかしながらこの場合速度は対称で
ある。
【0008】回線トランスが存在すると装置から回線へ
の送信電圧は増大し、回線から装置への受信電圧は減少
する。電圧の増加比または減少比は、使用されるトラン
スの変圧比に関連している。
【0009】高速度非対称伝送の環境では、特に激しい
減衰をもたらす長い回線に対して、送信される信号のレ
ベルは高く、受信信号の示すレベルは極めて低い。送信
方向では、トランスによって実行される電圧の増大は、
雑音レベルを超えるための高伝送電力を必要とする、高
速度伝送の必要性に適合できる。
【0010】しかしながら、受信方向において回線トラ
ンスによって実行される減衰は装置の動作に逆に影響を
与えてしまう。事実、信号受信機は入力にレベルの極め
て低い雑音源を持たねばならず、このことで装置の実施
が困難になってしまう。受信機の入力では、トランス
(装置側に位置する巻き線)を通った電圧が小さいの
で、雑音電圧はさらに小さくなければならない。
【0011】図2はモデムの送信/受信ヘッド間のハイ
ブリッド回路の従来の例を示す図である。トランス7を
下方向に走る電話回線を、点線で示す回線抵抗RLによ
って記号で示す。回線抵抗RLはトランス7の1次巻き
線10に並列に接続され、1次巻き線10は回線側の任
意の巻き線と定義する。2次巻き線11側において、イ
ンピーダンス整合及び反響消去回路12は一般的に、送
信ヘッド13及び受信ヘッド14より前に存在する。送
信ヘッド13及び受信ヘッド14は図2において、差動
増幅器で構成され終端要素によって記号で表される。送
信/受信ヘッドは一般的に、低雑音増幅器(LNA)に
よって構成される。送信ヘッド13の入力と受信ヘッド
14の出力は処理装置15に接続される。処理装置15
は本発明の目的ではないので、詳細には述べない。
【0012】インピーダンス整合及び反響消去回路12
は一般に、後に論じる所望の機能に適してアセンブルさ
れたインピーダンスで基本的に構成される。反響消去に
ついては、インピーダンスは一般に妥協インピーダンス
と呼ばれ、特性ラインのバッチの制約を満たすように大
きさが合わせられる。これらのインピーダンスはたいて
い、RCインピーダンスである。しかしながら、本発明
の必要性と簡素化のため、回路12は単に抵抗性を持つ
ものとしてみなす。
【0013】従って、送信においてヘッド13のそれぞ
れ出力Tx+及びTx−は所謂、送信駆動抵抗Raを介
してトランス7の2次巻き線11の端子の1つに接続さ
れる。抵抗Raは回路12のインピーダンス整合部分を
構成する。受信方向においては、送信の反響による信号
の激しい汚染が受け入れられない場合、ヘッド14の入
力端子Rx+及びRx−は2次巻き線11の端子A及び
Bに直接接続することができない。従って反響消去回路
が使用される。簡素化された方法において、この回路
は、端子AとTx−の間、及び端子BとTx+の間に直
列に結合される2つの抵抗Re及び2Reから構成され
る。端子Rx+及びRx−はこれら直列結合の中間点C
とDに接続される。
【0014】図2に説明されるような従来の回路におい
て、それぞれ抵抗の値は、端子Tx+とDの間、及び端
子Tx−とCの間の抵抗2Reが、端子DとBの間、及
び端子CとAの間の抵抗Reの2倍に相当するようにな
っている。接続点CとDにおいて反響消去機能の効果を
発揮するために、減算される送信データを回復する必要
がある。事実、端子AとBの間における電圧は送信及び
受信電圧の和に相当する。インピーダンス整合回路12
によって実施される反響消去機能は、端子CとDを通っ
て受信電圧のみを得るために、端子AとBを通る電圧か
ら送信電圧を減算することで成り立つ。
【0015】図2で説明されるような回路12の送信に
おける透過は1/2である。つまり、送信ヘッド13に
よって与えられる電圧の半分が、整合ネットワークによ
って失われていることになる。しかしながら送信方向に
おいては、回線上で送信される電圧を変圧比(N)で増
加させる機能をトランス7が確実に有するので、これは
重大な問題ではない。送信方向において、駆動抵抗Ra
の値は、回線の等価抵抗RLと送信における変圧比N
(1次巻き線10の巻き回数/2次巻き線11の巻き回
数)によって決まる。この値はRL/2Nである。
【0016】図2で説明されるような回路12の受信に
おける透過は2/3である。また、この方向におけるト
ランスによる透過は1/Nだけである。
【0017】従って、高速度伝送用に設けられる非対称
回線トランスの場合、レベルの低い受信の雑音源につい
て、トランスの変圧比だけではなく、反響消去回路によ
る追加の減衰にも考慮しなければならないことが分か
る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】開示される本発明の実
施形態では、雑音の受信を軽減することのできる新規な
非対称回線トランスが提供される。本発明の実施形態は
特に、従来のトランスに関して、回線トランスによって
実施される送信信号の増加に影響を与えることなく、受
信信号レベルの増大を可能にすることを目的とする。
【0019】本発明の実施形態では更に、非対称データ
伝送に特によく適合される新規なハイブリッド回路が提
供される。
【0020】開示される本発明の実施形態の特徴は、受
信方向における電圧を減少することなく、送信方向にお
ける電圧上昇を提供することである。従って、伝送方向
によって異なる変圧比が得られる。
【0021】第一の解決策は、送信トランスのみに対し
て1以外の変圧比を得るために、送信トランスと受信ト
ランスを別個に提供することであったが、2線/4線ハ
イブリッド回路の回線トランスにおいて、そのような解
決策は反響消去回路を特に複雑構造にしてしまう。従っ
て、トランスを二重に有するこのような解決策では、少
なくとも反響消去部分に対して欠陥を積み重ねる結果と
なってしまう。
【0022】従って、本発明の実施形態では、トランス
とモデムの送信/受信ヘッド間に備えられる反響消去回
路を複雑構造にしない解決策が提供される。
【0023】
【課題を解決するための手段】より詳細には、本発明の
実施形態において、2線回線とトランシーバ装置間に非
対称トランスが設けられ、非対称トランスは、回線側に
第一の巻き回数を有する少なくとも1つの1次巻き線
と、装置側に少なくとも3つの2次巻き線を直列に含
み、直列の2次巻き線のそれぞれ巻き回数は送信と受信
における所望の変圧比によって決まる。
【0024】本発明の実施形態によると、送信信号が中
央の2次巻き線の端子を通って与えられ、受信信号が直
列結合の2次巻き線の、両端の端子を通ってサンプリン
グされる。
【0025】本発明の実施形態によると、中央の2次巻
き線が、送信における所望の変圧比の関数である巻き回
数を含む。
【0026】本発明の実施形態によると、2つの両端の
2次巻き線が、受信において1以上の変圧比を得るよう
に選択される巻き回数を含む。
【0027】本発明の実施形態によると、それぞれ両端
の巻き線の巻き回数と1次巻き線の巻き回数の間の比が
(N−1)/2Nに等しく、この場合Nは1次巻き線の
巻き回数と中央の2次巻き線の巻き回数の間の比を表
す。
【0028】本発明はまた、2線伝送線と、モデムの送
信ヘッド及び受信ヘッドの間にハイブリッド2線/4線
変換回路を提供し、前記回路がインピーダンス整合及び
反響消去回路と回線トランスを含む。
【0029】本発明の実施形態によると、ハイブリッド
回路の受信における透過は2/(N+2)である。
【0030】本発明の実施形態によると、ハイブリッド
回路がトランスの直列結合の2次巻き線のそれぞれ両端
の端子と、受信ヘッドの2つの入力端子のうちの1つと
の間に第一のインピーダンスを含み、前記入力端子は第
二のインピーダンスによって送信ヘッドの2つの出力端
子のうちの1つに接続され、第一と第二のインピーダン
ス値の間の比が、1次巻き線と中央の2次巻き線のそれ
ぞれ巻き回数の間の比の半分と等しくなるようにする。
【0031】本発明の実施形態によると、ハイブリッド
回路が非対称デジタル電話加入者線端末に内蔵される。
【0032】
【発明の実施の形態】図3に関し、同じ要素には他の図
面と同じ記号を付した。図を明解にするため本発明の理
解に必要な要素のみを図に示し、以下説明する。特に反
響消去回路は抵抗として簡単に図示する。しかしながら
実際はこれらが妥協インピーダンスであることに留意さ
れたい。また、送信信号を発生し受信信号を利用するた
めの回路は本発明の目的ではないので説明は省く。
【0033】説明される本発明の実施形態の特徴は、回
線側に少なくとも1つの巻き線と装置側に少なくとも3
つの巻き線を直列に含むトランスを提供することであ
り、直列の巻き線のそれぞれ巻き回数は送信及び受信に
おける所望の変圧比によって決まる。
【0034】従って1つだけのトランスが使用されるに
もかかわらず、送信及び受信における変圧比は分離され
る。
【0035】選択される3つの巻き線の数は回線と送信
/受信ヘッド間で実行される2線/4線変圧に関連して
いる。
【0036】図3は本発明による非対称回線トランス7
´の実施形態を極めて概略的に示す図であり、非対称回
線トランス7´はインピーダンス整合及び反響消去回路
12´と組み合わせられる。つまりこれは本発明による
非対称ハイブリッド回路の実施形態である。
【0037】前述したようにインピーダンス整合及び反
響消去回路は一方では従来の送信ヘッド13及び受信ヘ
ッド14に接続され、もう一方ではトランス7´に接続
されている。従来、トランスの1次巻き線10は電話回
線の2線に接続されており、電話回線は点線で示されて
いる回線抵抗RLによって記号で表される。送信ヘッド
13は2つの差動出力端子Tx+とTx−を有し、一方
受信ヘッド14は2つの差動入力端子Rx+とRx−を
含む。ヘッド13の上流の回路とヘッド14の下流の回
路のそれぞれは図3に図示していないが、これらは従来
の回路である。
【0038】図3の実施例によると、トランス7´の2
次巻き線は巻き線20、21、及び22を直列に含む。
第一の中央の巻き線20は、送信における所望の電圧上
昇によって選択される巻き回数を含む。例えば送信にお
いて、変圧比Nを前述の従来技術で得るために、1次巻
き線10の巻き回数と中央の2次巻き線20の巻き回数
の間の比をNにする。
【0039】巻き線21と22は巻き線20の両側に位
置し、好ましくは送信において電圧減少がないように2
つのそれぞれの巻き回数が選択される。従って、2次巻
き線(直列巻き線21、20及び22)と巻き線10の
間の変圧比を好ましくは1にし、トランス7´の2次巻
き線の両端の端子A、Bを通る電圧が、減衰の無い回線
電圧に相当するようにする。好ましくは、巻き線21と
22が同じ巻き回数を有するようにする。従って、それ
ぞれ巻き線21と22の巻き回数と、巻き線10の巻き
回数の間の比は好ましくは(N−1)/2Nである。
【0040】本発明によると、中央の巻き線20の端子
E及びFは差動伝送信号を受信するのに使用される。図
3の実施例において、端子Eは巻き線20及び21の接
合点であり、端子Fは巻き線20及び22の接合点であ
る。
【0041】インピーダンス整合及び反響消去回路12
´は従来、インピーダンス整合要素を構成している伝送
駆動抵抗Raを含んでいる。従って、端子Tx+は抵抗
Raを介して端子Eに接続される。同様に端子Tx−は
抵抗Raを介して端子Fに接続される。従来技術では、
図3における回路12´の抵抗Raの値は、回線抵抗R
L及び送信変圧比Nによって大きさが合わせられる。従
って、Ra=RL/2Nとなる。
【0042】受信信号はトランス7´の2次巻き線の両
端の端子を通り、そして端子A及びBを通ってサンプリ
ングされる。反響消去機能を実施するために従来では、
端子AとBを通って受信された信号から、送信された信
号の反響を減算することが必要である。この目的を達成
するため、本発明によると送信ヘッド13のそれぞれの
端子Tx+とTx−は電圧分割ブリッジを介して、トラ
ンス7´の2次巻き線の両端の端子BとAのうちの1つ
に接続される。例えば、端子Tx+は直列の抵抗R1と
R2を介して端子Bに接続される。同様に端子Tx−は
もう一つ別の直列結合の抵抗R1とR2を介して端子A
に接続される。直列結合の抵抗R1とR2の中間点であ
るDとCはそれぞれ端子Rx−とRx+に接続される。
【0043】図3で使われる表記は、差動動作が中央の
巻き線20に関し構造を対称にするという事実に関連し
ている。
【0044】受信信号において反響消去効果を得るため
に、抵抗R1とR2のそれぞれの値がR2=R1N/2
を満たすようにする。ただし、巻き線10及び20の間
の変圧比をN、巻き線21、22それぞれと巻き線10
との間の変圧比を(N−1)/2Nとする。
【0045】開示された実施形態の利点は、送信におけ
る電圧上昇に影響を与えることなく、回線トランスを通
して受信における減衰を避けることが可能な点である。
【0046】もう1つ別の利点は、反響消去回路による
受信における減衰を最小限に抑えることができることで
ある。事実、図2について論じたように、従来技術の反
響消去回路は、トランスによって生じる減衰に加え、受
信において2/3の減衰をも生じさせ、受信における全
体の透過は2/3Nに達する。ただしNは1よりも大き
いとする。開示された本発明の実施形態によると、反響
消去回路は2/(N+2)の減衰、つまり受信における
全体の透過は2/(N+2)となり、本発明の実施形態
の受信における透過は図2のアセンブリのそれよりも常
に大きくなる。また本発明が送信における透過を変更し
ていないことにも留意されたい。
【0047】もう1つ別の利点は、3つの2次巻き線を
有するトランスを使用することによって、インピーダン
ス整合及び反響消去回路を複雑構造にしていないことで
ある。特に、反響消去回路に必要なインピーダンスの数
は従来技術のそれと同一である。
【0048】更に別の利点は、受信の際の電圧減少を起
こさずに伝送部品の電源電圧を軽減することができる点
である。
【0049】また更に別の利点は、ハイブリッド変換回
路の他の部分を変更しなくても有効であることである。
特に、開示された実施形態のトランスによって、2つの
巻き線20及び10に分割することが可能であり、それ
により直列に4つの部分を含む1次巻き線と2次巻き線
の中間点にキャパシタンスを挿入することが可能となる
ことに留意されたい。従って、音声に相当する0〜20
kHz周波数帯を抑制する従来技術と同様に、本発明で
は送信及び受信における高域型の伝達関数を得ることが
できる。
【0050】もちろん、開示された本発明の実施形態
は、この技術分野に熟達する者がすぐに考え得る種々の
変更、修正、及び改良が可能である。特に、上記はAD
SL型伝送に関連して説明してきたが、本発明の特徴、
とりわけ送信比と受信比を分離させる特徴は、他のデー
タ伝送の応用に有効である。
【0051】更に、本発明によるインピーダンス整合及
び反響消去回路の部品のサイズ調節は、前述の機能の表
示に基づくこの技術分野に熟達する者の能力の範囲以内
である。特に、表示された抵抗比を抵抗及び容量の妥協
インピーダンスに置き換えることは、この技術分野に熟
達する者の能力の範囲以内である。
【0052】更に、送信方向における変圧比は、回線上
に送信されるのが望ましい電圧と、回線の送信ヘッド1
3によって与えられる電圧に関連していることに留意さ
れたい。最後に本発明の変形としては、巻き線10の巻
き回数をNとし、巻き線21と22に対して(N−1)
/2より大きい巻き回数を与えることにより、受信にお
ける電圧増加を提供することができる。この場合はもち
ろん、抵抗R1とR2との間の比を適合させなければな
らない。
【0053】このような変更、修正および改良は、本開
示の一部を構成するものであり、本発明の趣旨および範
囲に包含されるものである。したがって以上の説明は単
に例示を目的としたものであって、本発明を限定しよう
とするものではない。本発明は、特許請求の範囲および
その等価物の定義によってのみ限定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術および解決すべき課題を示すための図
である。
【図2】従来技術および解決すべき課題を示すための図
である。
【図3】トランスと送信/受信ヘッド間のインピーダン
ス整合及び反響消去回路に組み合わせられた、本発明に
よる回線トランスを示す図である。
【符号の説明】
1 電話回線 2 電話交換機 3 接続要素 4 電話機 5 モデム 6 デジタル装置 7、7´ 回線トランス 10 1次巻き線 11、20、21、22 2次巻き線 12、12´ インピーダンス整合及び反響消去回路 13 送信ヘッド 14 受信ヘッド 15 処理装置 A、B、C、D、E、F 端子 Rx+、Rx− 入力端子 Tx+、Tx− 出力端子 R1、R2、Ra、Re、2Re 抵抗 RL 回線抵抗

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2線回線(1)とトランシーバ装置間に
    設けられる電話回線用非対称トランス(7´)におい
    て、 回線側に第一の巻き回数を有する少なくとも1つの1次
    巻き線(10)と、 装置側に少なくとも3つの直列の2次巻き線(20、2
    1、22)とを含み、直列の2次巻き線のそれぞれ巻き
    回数は送信と受信における所望の変圧比によって決まる
    ことを特徴とする非対称トランス。
  2. 【請求項2】 送信信号が中央の2次巻き線(20)の
    端子(E、F)を通って与えられ、受信信号が直列結合
    の2次巻き線(21、20、22)の両端の端子(A、
    B)を通ってサンプリングされることを特徴とする、請
    求項1に記載の非対称トランス。
  3. 【請求項3】 中央の2次巻き線(20)が、送信にお
    ける所望の変圧比(N)の関数である巻き回数を含むこ
    とを特徴とする、請求項2に記載の非対称トランス。
  4. 【請求項4】 2つの両端の2次巻き線(21、22)
    が、受信において1以上の変圧比を得るように選択され
    る巻き回数を含むことを特徴とする、請求項3に記載の
    非対称トランス。
  5. 【請求項5】 それぞれ両端の巻き線(21、22)の
    巻き回数と1次巻き線(10)の巻き回数の間の比が
    (N−1)/2Nに等しく、この場合Nは1次巻き線の
    巻き回数と中央の2次巻き線(20)の巻き回数の間の
    比を表すことを特徴とする、請求項4に記載の非対称ト
    ランス。
  6. 【請求項6】 2線伝送線(1)と、モデムの送信ヘッ
    ド(13)及び受信ヘッド(14)の間に設けられるハ
    イブリッド2線/4線変換回路であり、前記回路がイン
    ピーダンス整合及び反響消去回路(12´)と請求項1
    に記載の回線トランス(7´)を含むことを特徴とする
    ハイブリッド回路。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載のトランスと設けられる
    前記ハイブリッド回路が、受信において2/(N+2)
    の透過を有することを特徴とする、請求項6に記載のハ
    イブリッド回路。
  8. 【請求項8】 前記ハイブリッド回路が、トランス(7
    ´)の直列結合の2次巻き線(21、20、22)のそ
    れぞれ両端の端子(A、B)と、受信ヘッド(14)の
    2つの入力端子(Rx+、Rx−)のうちの1つとの間
    に第一のインピーダンス(R2)を含み、前記入力端子
    は第二のインピーダンス(R1)によって送信ヘッド
    (13)の2つの出力端子(Tx−、Tx+)のうちの
    1つに接続され、第一と第二のインピーダンス値の間の
    比が、1次巻き線(10)と中央の2次巻き線(20)
    のそれぞれ巻き回数の間の比(N)の半分と等しくなる
    ようにすることを特徴とする、請求項7に記載のハイブ
    リッド回線。
  9. 【請求項9】 前記ハイブリッド回線が非対称デジタル
    電話加入者線端末に内蔵されることを特徴とする、請求
    項6に記載のハイブリッド回路。
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