JP2001135800A - キャパシタ及びその製造方法 - Google Patents

キャパシタ及びその製造方法

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JP2001135800A
JP2001135800A JP31663499A JP31663499A JP2001135800A JP 2001135800 A JP2001135800 A JP 2001135800A JP 31663499 A JP31663499 A JP 31663499A JP 31663499 A JP31663499 A JP 31663499A JP 2001135800 A JP2001135800 A JP 2001135800A
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layer
lower electrode
conductive film
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English (en)
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Keiichirou Kashiwabara
慶一朗 柏原
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上部電極が誘電体層を良好に被覆し易い技術
を提供する。 【解決手段】 一対の下部電極8の上には高誘電体層9
が、更にその上には上部電極材10bが、それぞれ形成
されている。上部電極材10bが成す溝は絶縁体201
で充填されているので、上部電極材10bを覆う第2層
202は被覆性良く形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体装置に関
し、特に半導体記憶装置の素子構造とその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図23は従来の半導体記憶装置、例えば
DRAM(Dynamic Random Access Memory)の構造を模
式的に示す断面図である。このDRAMは、半導体基板
13上に形成されたMIS型の電解効果型トランジスタ
18とキャパシタ19とから主として構成されている。
半導体基板13の内部には素子分離領域14および不純
物領域15が形成され、半導体基板13の表面にはMI
Sゲート16、コンタクトプラグ4、ビット線17およ
び層間絶縁膜5が形成されている。トランジスタ18は
1つのMISゲート16と、その直下で半導体基板13
を挟む2つの不純物領域15とで構成されている。
【0003】また、キャパシタ19は、上部電極10
と、高誘電率材料、例えばBST(チタン酸バリウムス
トロンチウム)からなる誘電体層9と、コンタクトプラ
グ4を介して不純物領域15に接続された下部電極8と
で構成されている。上部電極10の上面には層間絶縁膜
11が形成され、さらに層間絶縁膜11の上面には配線
層12が形成されている。下部電極8はコンタクトプラ
グ4に接触するバリアメタル層3と、バリアメタル層3
の頂面(半導体基板13から遠い側の面)上に形成され
た頂部金属2aと、バリアメタル層3の側面(半導体基
板13にほぼ垂直な面)に形成された側面金属2bとで
構成されている。
【0004】トランジスタ18が2つ形成されているこ
とに対応してキャパシタ19も2つ形成され、図23で
はビット線17の両側に一対の下部電極8が隣接して形
成されている。そして誘電体層9および上部電極10は
一対のキャパシタ19に跨って形成されており、両者で
共通に用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように一対のキャ
パシタ19が隣接して設けられ、上部電極10が両者に
跨って形成された場合において、DRAMの高集積化に
伴ってキャパシタ19の構造が微細化すると、一対の下
部電極8の間で生じる溝の幅は小さくなる。一方、キャ
パシタ19の容量を増大させるために、下部電極8の側
面に形成される容量を大きくしたいという要望があり、
下部電極8の高さを低くすることは望ましくない。この
ため、上記溝のアスペクト比はDRAMの高集積化に伴
って増大することになる。
【0006】一般に、上部電極10の形成には白金(P
t)を材料とするスパッタ法が用いられるので、上記溝
のアスペクト比が増大する程、上部電極10は誘電体層
9を良好に被覆しにくくなる傾向にある。
【0007】この発明は上記の傾向に鑑みてなされたも
ので、DRAMの高集積化に伴ってキャパシタの構造が
微細化しても、その容量を減少させることなく、上部電
極が誘電体層を良好に被覆し易い技術を提供することを
目的としている。
【0008】なお、下部電極の側面を高誘電体でない絶
縁物で覆う技術が、例えば特開平11−103029号
公報、特開平6−236962号公報に開示されてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明のうち請求項1
にかかるものは、いずれも側面及び頂面が導電性の一対
の下部電極と、前記一対の下部電極のいずれをも覆うペ
ロブスカイト型の高誘電体層と、前記高誘電体層上に堆
積された導電性のスパッタリング膜と、前記スパッタリ
ング膜を覆い、前記一対の下部電極の間での前記スパッ
タリング膜の間を埋める導電性膜とを備えるキャパシタ
である。
【0010】この発明のうち請求項2にかかるものは、
請求項1記載のキャパシタであって、前記スパッタリン
グ膜は前記下部電極の側面をほぼ均一の膜厚で覆う。
【0011】この発明のうち請求項3にかかるものは、
いずれも側面及び頂面が導電性の一対の下部電極と、前
記一対の下部電極のいずれをも覆う高誘電体層と、前記
高誘電体層上に堆積された第1の導電性膜と、前記一対
の下部電極の前記側面の間で前記導電性膜が形成する溝
を埋める絶縁材と、前記絶縁性膜及び前記導電性膜を覆
う第2の導電性膜とを備えるキャパシタである。
【0012】この発明のうち請求項4にかかるものは、
キャパシタの製造方法であって、(a)いずれも側面及
び頂面が導電性の一対の下部電極と、前記一対の下部電
極のいずれをも覆う誘電体層とを形成する工程と、
(b)前記誘電体層上に第1の導電膜をスパッタ法によ
って堆積する工程と、(c)前記一対の下部電極の間で
の前記スパッタリング膜の間の充填を行う工程と、
(d)前記第1の導電膜を覆う第2の導電膜を形成する
工程とを備える。
【0013】この発明のうち請求項5にかかるものは、
請求項4記載のキャパシタの製造方法であって、前記工
程(b)と前記工程(c)の間に、(e)前記第1の導
電膜に対してエッチバックを行う工程を更に備える。
【0014】この発明のうち請求項6にかかるものは、
請求項5記載のキャパシタの製造方法であって、前記工
程(c)において、絶縁体によって前記充填が行われ
る。
【0015】この発明のうち請求項7にかかるものは、
請求項4または5記載のキャパシタの製造方法であっ
て、前記工程(c)において、前記第2の導電膜によっ
て前記充填が行われる。
【0016】
【発明の実施の形態】発明の詳細な説明に入る前に、ま
ず下部電極8を形成する工程についてまず説明し、その
後で様々な実施の形態について説明する。下部電極8の
頂面及び側面はいずれも導電性を有している。
【0017】A.下部電極8の形成: (a−1)第1の方法.図1乃至図7は、下部電極8を
形成する第1の方法を工程順に示す断面図である。ま
ず、図示されない半導体基板の上方に層間絶縁膜5およ
びコンタクトプラグ4までを形成し、層間絶縁膜5およ
びコンタクトプラグ4の表面にバリアメタル材31(窒
化チタン(TiN)や窒化タンタル(TaN)等)と下
部電極材21(Pt等の金属)とをこの順に積層して成
膜する。そして、下部電極材21の表面にフォトレジス
ト6を形成し、フォトリソグラフィ技術を用いてパター
ニングを行って図1に示す構造を得る。
【0018】次に、スパッタエッチングにより下部電極
材21のうちフォトレジスト6に覆われていない部分を
除去し、下部電極材21の一部を頂部金属2aとして残
置する。この際、スパッタリングによって下部電極材2
1の再堆積が起こり、その再堆積物7がレジスト6に付
着する(図2)。その後バリアメタル材31について
も、フォトレジスト6および頂部金属2aに覆われてい
ない部分を除去してバリアメタル層3として残置し(図
3)、更にフォトレジスト6も除去する(図4)。
【0019】付着物7は、頂部電極2aがキャパシタの
下部電極として機能するのに障害となるので、スクラバ
処理を行ってこれを吹き飛ばして除去する。これによっ
て頂部電極2aもバリアメタル層3をほぼ均等に覆うよ
うに整形される(図5)。
【0020】更に下部電極材22(Pt等の金属)を、
頂部金属2a、バリアメタル層3および層間絶縁膜5を
覆うように形成する(図6)。そしてスパッタエッチン
グによってエッチバックを行うことにより、これを側面
金属2bとして残置する。これによって頂部金属2a、
バリアメタル層3および側面金属2bによって構成され
る下部電極8が形成される(図7)。
【0021】(a−2)第2の方法.図8乃至図12
は、下部電極8を形成する第2の方法を工程順に示す断
面図である。まず、図示されない半導体基板の上方に層
間絶縁膜5およびコンタクトプラグ4までを形成し、層
間絶縁膜5およびコンタクトプラグ4の表面にバリアメ
タル材31と下部電極材21とハードマスク材32とを
この順に積層して成膜する。そして、ハードマスク材3
2の表面にフォトレジスト6を形成し、フォトリソグラ
フィ技術を用いてパターニングを行って図8に示される
構造を得る。
【0022】次に、ドライエッチング等によりハードマ
スク材32のうち、フォトレジスト6に覆われていない
部分を除去してハードマスク1を残置し、さらにフォト
レジスト6も除去して図9に示された構造を得る。
【0023】そして、スパッタエッチングにより下部電
極材21のうちハードマスク1に覆われていない部分を
除去して頂部電極2aを残置する(図10)。その後、
バリアメタル材31についてもハードマスク材料1に覆
われていない部分を除去してバリアメタル層3を残置し
(図11)、次いでハードマスク1を除去して図12に
示された構造を得る。この後は図6、図7に示されるよ
うにして側面金属2bを形成することができる。なお、
図10に示された構造を得た後、バリアメタル材31を
除去しつつ、併行してハードマスク1をエッチングにて
除去して図11に示された構造を得ても良い。
【0024】B.上部電極10の形成: (b−1)実施の形態1.上記のようにして得られた下
部電極8及び層間絶縁膜5に対して、誘電体層9が堆積
される。例えばBSTを採用する場合には、セラミック
ターゲットからスパッタ法により30〜80nm(好ま
しくは60nm)堆積する。そして更にその上に従来と
同様にしてスパッタ法で上部電極材10aを堆積させ
る。換言すれば上部電極材10aはスパッタリング膜と
して堆積する。例えばPt、イリジウム(Ir)、ある
いは両者の合金、酸化イリジウム(IrO2)、ルテニ
ウム(Ru)等の貴金属を用いることができる。
【0025】図13は、下部電極8の高さHに比較し
て、隣接する一対の下部電極8同士の間隔Dが小さい場
合を例示する断面図である。このように、一対の下部電
極8同士の間に生じる溝のアスペクト比H/Dが増大す
る程、上部電極材10aは溝の底近傍を被覆しにくくな
る。これを補償するために本実施の形態では、他の導電
材を更に用いて、上記溝を埋め込む。
【0026】図14は本実施の形態の構造を例示する断
面図である。上部電極材10a上に塗布によって形成可
能な金属層101を形成する。これは例えば3重量%の
濃度の塩素酸白金溶液を用いて、上部電極材10a上に
白金を析出させて実現することができる。
【0027】図15は本実施の形態の他の構造を例示す
る断面図である。上部電極材10a上に、メッキによっ
て形成可能な金属層102を形成する。これは例えば白
金のメッキ法を用いることにより実現される。
【0028】塗布によってもメッキ法によっても、上記
溝に対する被覆性は、スパッタ法による上部電極材10
aよりも良好である。よって溝を充填する工程と、上部
電極材10a上に金属層101,102を設ける工程と
を併合することができる。その一方、塗布やメッキのみ
で上部電極の全てを形成する場合と比較すると、誘電体
層9が上部電極材10aによって覆われている部分が多
いので、塩素酸白金溶液やメッキ液が誘電体層9に接触
する確率は小さい。従って、上部電極を上記のように上
部電極材10a及び金属層101(あるいは102)の
2層構造とすることにより、誘電体層9を損なうことな
く、一対の下部電極8同士の間に生じる溝近傍での接続
不良を回避することができる。
【0029】これにより、キャパシタの容量を減少させ
ることなく構造を微細化することができ、DRAMの高
集積化に寄与することができる。
【0030】(b−2)実施の形態2.金属層101,
102を形成する前に、上部電極材10aの誘電体層9
に対する被覆形状を改善しておけば、より実施の形態1
の効果を高めることができる。また金属層102に要求
される、上部電極材10aに対する被覆の良好性が緩和
され、金属層102として採用できる金属、製造方法の
選択の余地が広がる。
【0031】図16は上部電極材10aの誘電体層9に
対する被覆形状を改善する手法を示す断面図である。ス
パッタリングにより一旦形成された上部電極材10aに
対して、スパッタエッチングによりエッチバックを施
す。これにより上部電極材10aの再分配が行われ、図
17に断面図として示されるように下部電極8の側面に
おける膜厚が均一化された、上部電極の第1層10bが
形成される。第1層10bは、隣接する下部電極8同士
の間の誘電体層9の上には存在しない場合もある。この
場所においてはもともと上部電極材10aの付着量が小
さかったからである。
【0032】図18は、第1層10b上に上部電極の第
2層として金属層101を形成した場合を示す断面図で
ある、図14で説明した場合と同様に、例えば塩素酸白
金溶液を用いることにより、白金からなる金属層101
を析出させることができる。
【0033】図19は、第1層10b上に上部電極の第
2層として金属層102を形成した場合を示す断面図で
ある、図15で説明した場合と同様に、メッキ法を用い
てPtを析出させても良いし、銅(Cu)、Irを析出
させてもよい。あるいは更にまた、CVD法を用いて金
属層102を堆積させてもよい。この場合の金属層10
2としてはタングステン(W)、TiN等を採用するこ
とができる。
【0034】図18及び図19に示されたいずれの場合
も、実施の形態1の場合と比較して、第1層10bの形
状が上部電極材10a程には複雑ではないので、金属層
101,102の被覆が良好に行われるという利点があ
る。
【0035】なお、第1層10bが隣接する下部電極8
同士の間の誘電体層9の上には存在しない場合であって
も、その位置の誘電体層9は容量に寄与する割合が小さ
く、これが塩素酸白金溶液やメッキ液に接触しても問題
は少ない。
【0036】(b−3)実施の形態3.図17に示され
るように、上部電極の第1層10bは下部電極8の側面
に形成された誘電体層9に対してほぼ均一に付着し、誘
電体層9に対して下部電極8とは反対側からの電気的接
続は良好に行われる。第1層10bが隣接する下部電極
8同士の間の誘電体層9の上には存在しない場合であっ
ても、その位置の誘電体層9は容量に寄与する割合が小
さいので、この位置の誘電体層9に対する電気的接続が
行われなくても問題は少ない。
【0037】従って、隣接する一対のキャパシタに対応
する一対の第1層10bを互いに導電体で接続する場合
に、第1層10bが形成する溝を埋める埋め込み材が導
電体である必要性は小さい。たとえ絶縁物であってもこ
の溝が埋められれば、一対の第1層10b上でこれらを
接続する第2層の被覆の良好性は、実施の形態1及び2
の場合程には要求されない。
【0038】図20乃至図22は本実施の形態を工程順
に示す断面図である。図17で示された構造を覆う絶縁
材200を形成する。絶縁材200は、第1層10bの
間の溝を良好に埋める程度の、被覆の良好性が求められ
る。例えばSOG(Spin OnGlass)のような塗布法によ
って形成され、その後、低温のシンタリング、例えば窒
素雰囲気中での400℃15分間の熱処理を行うことに
より、絶縁材200の強度を高める(図20)。
【0039】次に、スパッタエッチングによって絶縁材
200に対するエッチバックを行うことにより、上記溝
を埋める絶縁体201のみを残置する(図21)。これ
により、隣接する一対のキャパシタの上方は平坦な構成
となる。そして絶縁体201と第1層10bの上に導電
性の第2層202を形成することにより、一対の第1層
10bを互いに接続することができる(図22)。これ
は図16で示された上部電極材10aの再配分の工程に
よって、一対のキャパシタの上部電極材10aが連結さ
れない場合に特に有益である。
【0040】第2層202の形成には、例えばスパッタ
法、CVD法を採用することができる。材料としてはP
t,Ir、及び両者の合金、Ru等の金属を採用できる
し、これらの酸化物を採用しても良い。あるいは遷移金
属の窒化物、例えばTiN、窒化タングステン(W
N)、TaNを採用しても良いし、遷移金属の珪化物、
例えばTiSiN、WSiN、TaSiNを採用しても
良い。膜厚は50〜100nm程度を採用することがで
きる。
【0041】C.数値例:上記のようにして形成された
上部電極の構造、下部電極8、誘電体層9で構成される
キャパシタは、既述のように高い集積度でもDRAMに
要求される容量を保つことができる。この容量について
更に検討し、数値例について述べる。
【0042】図13には下部電極8の高さH及び幅Bが
併記されている。以下では紙面垂直方向の下部電極8の
厚みを幅Bのa倍とする。そして実施の形態1乃至実施
の形態3で示されたように、下部電極8の頂面及び側面
を覆う誘電体層9を、上部電極材10a及び金属層10
1、上部電極材10a及び金属層102、第1層10b
及び金属層101、第1層10b及び金属層102、第
1層10b及び第2層202のいずれかで構成される上
部電極で覆われれば、キャパシタとして機能する誘電体
層9の面積は、ほぼaB2(1+2(H/B)・(a+
1)/a)となる。
【0043】幅Bが小さくなってH/Bが大きくなるほ
ど、下部電極8の側面に形成される部分が容量に寄与す
る割合も大きくなる。よって容量をある程度以上、具体
的には例えばDRAMの動作に必要とされるキャパシタ
1つ当たりの容量の値を確保しつつ、素子の微細化を進
めるためには、下部電極8の頂面のみならず、側面に形
成される誘電体層も、例えばBSTのように高い誘電率
を有するペロブスカイト型の誘電体で形成することが望
ましい。
【0044】このことを、数値を例挙して説明する。下
部電極8の頂面及び側面を覆う誘電体層の誘電率をそれ
ぞれεt,εsとし、誘電体層の厚さが均一でdであると
する。下部電極8の頂面に形成される容量はCt=(a
2/d)・εtとなり、下部電極8の側面に形成される
容量はCs=2(aB2/d)・εs・(H/B)・(a
+1)/aとなる。例えば下部電極8の頂面及び側面を
覆う誘電体として、それぞれBST、酸化シリコンを採
用した場合には、誘電率はほぼεt=190×8.85
42×10-12F/m、εs=3.8×8.8542×1
-12F/mであると考えられる。
【0045】上述のように誘電体層としてBSTを採用
し、これをスパッタリングで形成する場合には30nm
以上の膜厚が設定されるので、d=30nmと最も薄い
場合(容量値を高めやすい場合)を考える。この場合、
B=0.15μm、a=3とするとCt=3.8fFと
なる。一般にDRAMの動作に必要とされるキャパシタ
1つ当たりの容量の最小値は25fFであるので、Ct
+Csが25fF以上となるためには、Cs≧21.2
となる必要があり、これを実現するためにはH/Bをほ
ぼ86以上に設定する必要がある。しかしそのような形
状の下部電極を形成することは実際的ではない。
【0046】これに対して下部電極8の側面を覆う誘電
体にもBSTを採用すれば、H/Bの大きさは3.8/
190=1/50だけ小さくても済む。つまりH/Bが
ほぼ1.7以上であれば、即ち下部電極8の高さHが
0.26μm程度以上でさえあれば、DRAMの動作に
必要とされるキャパシタ1つ当たりの容量を確保するこ
とができる。
【0047】以上のように素子の微細化にも拘わらず、
DRAMの動作に必要とされるキャパシタの容量の値を
確保するためには、下部電極8の頂面のみならず、側面
にも高い誘電率を有するペロブスカイト型の誘電体で形
成することが望ましい。従って、上部電極材10a及び
金属層101、上部電極材10a及び金属層102、第
1層10b及び金属層101、第1層10b及び金属層
102、第1層10b及び第2層202のいずれかで構
成される上部電極が、下部電極8の頂面のみならず、側
面においてもペロブスカイト型の誘電体以外の誘電体を
挟まずに下部電極と対峙する構造は、素子の微細化に大
きく寄与することになる。
【0048】
【発明の効果】この発明のうち請求項1にかかるキャパ
シタによれば、一対の下部電極同士の間隔が狭くなると
不十分になる可能性がある、スパッタリング膜による高
誘電体層の被覆を、導電性膜で補償することができる。
【0049】この発明のうち請求項2にかかるキャパシ
タによれば、導電性膜に要求される、スパッタリング膜
に対する被覆の良好性が緩和できる。
【0050】この発明のうち請求項3にかかるキャパシ
タによれば、一対の下部電極の前記側面の間で導電性膜
が形成する溝が絶縁材で埋め込まれるので、第2の導電
性膜には被覆の高い良好性は要求されない。
【0051】この発明のうち請求項4にかかるキャパシ
タの製造方法によれば、一対の下部電極同士の間隔が狭
くなると不十分になる可能性がある、第1の導電膜によ
る高誘電体層の被覆を、第2の導電膜で補償することが
できる。
【0052】この発明のうち請求項5にかかるキャパシ
タの製造方法によれば、工程(e)によって第1の導電
膜が再配分され、第1の導電膜の高誘電体層に対する被
覆形状が改善されるので、請求項4の発明の効果が高め
られる。
【0053】この発明のうち請求項6にかかるキャパシ
タの製造方法によれば、絶縁体を塗布法によって形成す
ることができ、充填を良好に行うことができる。
【0054】この発明のうち請求項7にかかるキャパシ
タの製造方法によれば、工程(c),(d)を併合して
同一工程で行うことができる。特に請求項5にかかるキ
ャパシタの製造方法の発明に関しては、第2の導電膜の
被覆性の良好性は緩和される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 下部電極を形成する第1の方法を工程順に示
す断面図である。
【図2】 下部電極を形成する第1の方法を工程順に示
す断面図である。
【図3】 下部電極を形成する第1の方法を工程順に示
す断面図である。
【図4】 下部電極を形成する第1の方法を工程順に示
す断面図である。
【図5】 下部電極を形成する第1の方法を工程順に示
す断面図である。
【図6】 下部電極を形成する第1の方法を工程順に示
す断面図である。
【図7】 下部電極を形成する第1の方法を工程順に示
す断面図である。
【図8】 下部電極を形成する第2の方法を工程順に示
す断面図である。
【図9】 下部電極を形成する第2の方法を工程順に示
す断面図である。
【図10】 下部電極を形成する第2の方法を工程順に
示す断面図である。
【図11】 下部電極を形成する第2の方法を工程順に
示す断面図である。
【図12】 下部電極を形成する第2の方法を工程順に
示す断面図である。
【図13】 本発明の実施の形態1を説明する断面図で
ある。
【図14】 本発明の実施の形態1の構造を例示する断
面図である。
【図15】 本発明の実施の形態1の他の構造を例示す
る断面図である。
【図16】 本発明の実施の形態2を説明する断面図で
ある。
【図17】 本発明の実施の形態2を説明する断面図で
ある。
【図18】 本発明の実施の形態2の構造を例示する断
面図である。
【図19】 本発明の実施の形態2の他の構造を例示す
る断面図である。
【図20】 本発明の実施の形態3を工程順に示す断面
図である。
【図21】 本発明の実施の形態3を工程順に示す断面
図である。
【図22】 本発明の実施の形態3を工程順に示す断面
図である。
【図23】 従来の半導体記憶装置を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
8 下部電極、10a 上部電極材、10b 第1層、
101,102 金属層、200 絶縁材、201 絶
縁体、202 第2層。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 いずれも側面及び頂面が導電性の一対の
    下部電極と、 前記一対の下部電極のいずれをも覆うペロブスカイト型
    の高誘電体層と、 前記高誘電体層上に堆積された導電性のスパッタリング
    膜と、 前記スパッタリング膜を覆い、前記一対の下部電極の間
    での前記スパッタリング膜の間を埋める導電性膜とを備
    えるキャパシタ。
  2. 【請求項2】 前記スパッタリング膜は前記下部電極の
    側面をほぼ均一の膜厚で覆う、請求項1記載のキャパシ
    タ。
  3. 【請求項3】 いずれも側面及び頂面が導電性の一対の
    下部電極と、 前記一対の下部電極のいずれをも覆う高誘電体層と、 前記高誘電体層上に堆積された第1の導電性膜と、 前記一対の下部電極の前記側面の間で前記導電性膜が形
    成する溝を埋める絶縁材と、 前記絶縁性膜及び前記導電性膜を覆う第2の導電性膜と
    を備えるキャパシタ。
  4. 【請求項4】 (a)いずれも側面及び頂面が導電性の
    一対の下部電極と、前記一対の下部電極のいずれをも覆
    う誘電体層とを形成する工程と、 (b)前記誘電体層上に第1の導電膜をスパッタ法によ
    って堆積する工程と、 (c)前記一対の下部電極の間での前記スパッタリング
    膜の間の充填を行う工程と、 (d)前記第1の導電膜を覆う第2の導電膜を形成する
    工程とを備える、キャパシタの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記工程(b)と前記工程(c)の間
    に、 (e)前記第1の導電膜に対してエッチバックを行う工
    程を更に備える、請求項4記載のキャパシタの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記工程(c)において、絶縁体によっ
    て前記充填が行われる、請求項5記載のキャパシタの製
    造方法。
  7. 【請求項7】 前記工程(c)において、前記第2の導
    電膜によって前記充填が行われる、請求項4または5記
    載のキャパシタの製造方法。
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