JP2001134359A - 注意喚起装置、画像表示装置および注意喚起処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

注意喚起装置、画像表示装置および注意喚起処理プログラムを記録した記録媒体

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JP2001134359A
JP2001134359A JP31182499A JP31182499A JP2001134359A JP 2001134359 A JP2001134359 A JP 2001134359A JP 31182499 A JP31182499 A JP 31182499A JP 31182499 A JP31182499 A JP 31182499A JP 2001134359 A JP2001134359 A JP 2001134359A
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image
attention
area
unit
attraction
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JP31182499A
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English (en)
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Masato Fujii
真人 藤井
Nobuaki Uwa
伸明 宇和
Hirohiko Kaneko
寛彦 金子
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ATR NINGEN JOHO TSUSHIN KENKYU
ATR Advanced Telecommunications Research Institute International
Original Assignee
ATR NINGEN JOHO TSUSHIN KENKYU
ATR Advanced Telecommunications Research Institute International
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 個人の特性に合わせて画面上に表示される画
像のうち見落としやすい視覚情報について注意を喚起す
ることができる注意喚起装置、それを備えた画像表示装
置および注意喚起処理プログラムを記録した記録媒体を
提供することである。 【解決手段】 画像入力部21は画面上に表示される画
像を入力する。注意分布作成部22は入力された画像に
おいて各領域の特徴を抽出し、注意分布を誘目テーブル
TBに基づいて作成する。不注意領域解析部23は注意
分布から不注意領域を抽出して解析し、その不注意領域
について注意を喚起すべきか否かを判定する。注意喚起
部24は注意を喚起すべきと判定された不注意領域につ
いて注意を喚起する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像の見落としや
すい視覚情報について注意を喚起する注意喚起装置、そ
れを備えた画像表示装置および注意喚起処理プログラム
を記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】インターネットに接続されるパーソナル
コンピュータにおいては、インターネットからダウンロ
ードされたホームページ等のHTML(Hyper Text Mar
kup Language) 画像をモニタの画面上に表示することが
できる。また、デジタルテレビにおいては、画面上に番
組メニューを表示することができる。このようなHTM
L画像や番組メニューの画像には、種々の情報が含まれ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような画像に含
まれる情報の量が非常に多い場合には、目的の情報を探
すために時間がかかり、画像が短時間で切り換わった場
合には、重要な情報を見落とすことがある。
【0004】従来のパーソナルコンピュータやデジタル
テレビは、見えにくい情報や目立たない情報などの見落
としやすい視覚情報について使用者に注意を喚起する機
能を有さない。特に、各個人によって見落としやすい視
覚情報が異なることから、各個人の特性に合わせて見落
としやすい視覚情報について注意を喚起することは困難
である。そのため、画面上に表示される画像の中に含ま
れる重要な視覚情報を見落とす場合がある。
【0005】本発明の目的は、画面上に表示される画像
中の見落としやすい視覚情報について注意を喚起するこ
とができる注意喚起装置、それを備えた画像表示装置お
よび注意喚起処理プログラムを記録した記録媒体を提供
することである。
【0006】本発明の他の目的は、個人の特性に合わせ
て画面上に表示される画像中の見落としやすい視覚情報
について注意を喚起することができる注意喚起装置、そ
れを備えた画像表示装置および注意喚起処理プログラム
を記録した記録媒体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明に係る注意喚起装置は、画面上に表示される画像を
入力する入力手段と、入力手段により入力された画像の
各領域の特徴を抽出し、抽出された特徴に基づいて各領
域の注意誘引力が低いか否かを判定する判定手段と、判
定手段により注意誘引力が低いと判定された領域につい
て注意を喚起する注意喚起手段とを備えたものである。
ここで、注意誘引力とは、人間の注意を引き付ける力を
意味する。
【0008】本発明に係る注意喚起装置においては、画
面上に表示される画像が入力され、入力された画像の各
領域の特徴が抽出され、抽出された特徴に基づいて各領
域の注意誘引力が低いか否かが判定される。そして、注
意誘引力が低いと判定された領域について注意が喚起さ
れる。
【0009】したがって、画面上に表示される画像のう
ち見落としやすい視覚情報について注意を喚起すること
ができる。
【0010】画像の特徴と注意誘引力との関係を示すテ
ーブルを記憶する記憶手段をさらに備えてもよい。この
場合、予め画像の特徴と注意誘引力との関係を示すテー
ブルが記憶される。画面上に表示される画像が入力さ
れ、入力された画像の各領域の特徴が抽出され、テーブ
ルに基づいて各領域の注意誘引力が低いか否かが判定さ
れる。そして、注意誘引力が低いと判定された領域につ
いて注意が喚起される。
【0011】したがって、画面上に表示される画像のう
ち見落としやすい視覚情報について注意を喚起すること
ができる。また、各個人によって記憶手段に記憶される
テーブルの画像の特徴と注意誘引力との関係を変更する
ことにより、各個人の特性に合わせて画面上に表示され
る画像のうち見落としやすい視覚情報について注意を喚
起することができる。
【0012】画面上に表示される画像に関する使用者の
行為に基づいて記憶手段に記憶されるテーブルを更新す
る更新手段をさらに備えてもよい。この場合、使用者の
行為に基づいてテーブルが更新されるので、学習により
テーブルの内容が各個人の特性に近づく。したがって、
各個人の特性に合わせて画面上に表示される画像のうち
見落としやすい視覚情報を正確に判定することができ
る。
【0013】更新手段は、画面上に表示される画像の領
域の選択操作に基づいて記憶手段に記憶されるテーブル
を更新してもよい。この場合、画面上に表示される画像
のうち選択された画像の領域の特徴に基づいてテーブル
が更新される。したがって、テーブルの内容を各個人の
特性により近づけることができる。
【0014】更新手段は、画面上に表示される画像にお
ける視線の位置に基づいて記憶手段に記憶されるテーブ
ルを更新してもよい。この場合、画面上に表示される画
像のうち視線の位置する領域の特徴に基づいてテーブル
が更新される。したがって、テーブルの内容を各個人の
特性により近づけることができる。
【0015】記憶手段に記憶されるテーブルは、少なく
とも1つの画像特徴項目とその画像特徴項目についての
注意誘引力を示す画像特徴データとを含んでもよい。こ
の場合、画像の各領域から抽出された特徴に対応する画
像特徴データを参照することにより各領域の注意誘引力
が低いか否かを判定することができる。
【0016】判定手段により注意誘引力が低いと判定さ
れた領域内の視覚情報に基づいて注意を喚起すべきか否
かを決定する決定手段をさらに備え、注意喚起手段は、
決定手段により注意を喚起すべきと決定された領域につ
いて注意を喚起してもよい。この場合、注意誘引力が低
いと判定された領域のうち所定の視覚情報を含む領域に
ついて注意を喚起することができる。
【0017】注意喚起手段は、画面上に表示された画像
のうち判定手段により注意誘引力が低いと判定された領
域を強調表示または再表示してもよい。これにより、注
意誘引力が低いと判定された領域について注意が喚起さ
れる。
【0018】第2の発明に係る画像表示装置は、表示す
べき画像を入力する画像入力手段と、画像入力手段によ
り入力された画像を画面上に表示する画像表示手段と、
画像表示手段により画面上に表示される画像のうち注意
誘引力の低い領域について注意を喚起する第1の発明に
係る注意喚起装置とを備えたものである。
【0019】本発明に係る画像表示装置においては、表
示すべき画像が入力され、入力された画像が画面上に表
示される。そして、画面上に表示される画像において注
意誘引力の低い領域について注意が喚起される。
【0020】したがって、画面上に表示される画像のう
ち見落としやすい視覚情報について注意を喚起すること
ができる。
【0021】また、注意喚起装置が画像の特徴と注意誘
引力との関係を示すテーブルを記憶する記憶手段をさら
に備える場合、各個人によって注意喚起装置の記憶手段
に記憶されるテーブルの画像の特徴と注意誘引力との関
係を変更することにより、各個人の特性に合わせて画面
上に表示される画像のうち見落としやすい視覚情報につ
いて注意を喚起することができる。
【0022】第3の発明に係る注意喚起処理プログラム
を記録した記録媒体は、演算処理装置が読み込み可能な
注意喚起処理プログラムを記録した記録媒体であって、
画面上に表示される画像を入力する処理と、入力された
画像の各領域の特徴を抽出し、抽出された特徴に基づい
て各領域の注意誘引力が低いか否かを判定する処理と、
注意誘引力が低いと判定された領域について注意を喚起
する処理とを、演算処理装置に実行させるものである。
【0023】本発明に係る注意喚起処理プログラムによ
れば、画面上に表示される画像が入力され、入力された
画像の各領域の特徴が抽出され、抽出された特徴に基づ
いて各領域の注意誘引力が低いか否かが判定される。そ
して、注意誘引力が低いと判定された領域について注意
が喚起される。
【0024】したがって、画面上に表示される画像のう
ち見落としやすい視覚情報について注意を喚起すること
ができる。
【0025】注意喚起処理プログラムは、画像の特徴と
注意誘引力との関係を示すテーブルを記憶する処理を演
算処理装置にさらに実行させ、判定する処理は、テーブ
ルに基づいて各領域の注意誘引力が低いか否かを判定し
てもよい。
【0026】この場合、予め画像の特徴と注意誘引力と
の関係を示すテーブルが記憶される。画面上に表示され
る画像が入力され、入力された画像の各領域の特徴が抽
出され、テーブルに基づいて各領域の注意誘引力が低い
か否かが判定される。そして、注意誘引力が低いと判定
された領域について注意が喚起される。
【0027】したがって、画面上に表示される画像のう
ち見落としやすい視覚情報について注意を喚起すること
ができる。また、各個人によって記憶手段に記憶される
テーブルの画像の特徴と注意誘引力との関係を変更する
ことにより、各個人の特性に合わせて画面上に表示され
る画像のうち見落としやすい視覚情報について注意を喚
起することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例における
注意喚起装置を備えた画像表示装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【0029】図1において、画像表示装置は、画像処理
回路1、画像表示部2、操作部3、音声出力装置4およ
び注意喚起装置10を含む。また、図1の画像表示装置
には、必要に応じて視線方向分析装置11を接続するこ
とができる。図1の画像表示装置は、パーソナルコンピ
ュータ、デジタルテレビ等に適用される。
【0030】画像処理回路1は、インターネットからダ
ウンロードされたホームページ等のHTML画像や受信
されたデジタルテレビの番組メニューの画像等に所定の
処理を行い、表示すべき画像を画像表示部2に与える。
画像表示部2は、液晶表示装置、CRT(陰極線管)等
の表示装置を含み、画像処理回路1から与えられる画像
を画面上に表示する。
【0031】操作部3は、キーボード、マウス、リモー
トコントローラ等の入力装置からなり、画像表示部2の
画面上に表示される画像を操作するために用いられる。
注意喚起装置10は、後述する注意喚起処理により画像
表示部2の画面上に表示される画像のうち見落としやす
い視覚情報について使用者に注意を喚起する。注意喚起
装置10の詳細な構成および動作は後述する。
【0032】音声出力装置4は、スピーカ等からなり、
注意喚起装置10からの指令に従って使用者に注意を喚
起するための音声を出力する。視線方向分析装置11
は、ユーザの視線の方向を分析し、画像表示部2の画面
上に表示される画像において視線が存在する位置を視線
情報として注意喚起装置10に与える。
【0033】本実施例では、画像処理回路1が画像入力
手段に相当し、画像表示部2が画像表示手段に相当す
る。
【0034】図2は図1の注意喚起装置10の構成を示
すブロック図である。図2に示すように、注意喚起装置
10は、画像入力部21、注意分布作成部22、不注意
領域解析部23、注意喚起部24、誘目テーブル作成部
25および誘目テーブルTBを含む。
【0035】画像入力部21は、図1の画像表示部2の
画面上に表示される画像を画像処理回路1から入力す
る。注意分布作成部22は、画像入力部21により入力
された画像において注意分布を後述する誘目テーブルT
Bを参照して作成する。
【0036】この注意分布は、画面上に表示される画像
を注意誘引力の高い領域(以下、注意領域と呼ぶ)と注
意誘引力の低い領域(以下、不注意領域と呼ぶ)とに区
分したものである。ここで、注意誘引力とは、使用者の
注意を引き付ける力を表す。
【0037】不注意領域解析部23は、注意分布作成部
22により作成された注意分布から不注意領域を抽出し
て解析し、その不注意領域について注意を喚起すべきか
否かを判定する。
【0038】誘目テーブル作成部25は、誘目テーブル
TBを作成するとともに、図1の操作部3による画面上
での画像の操作および視線方向分析装置11からの視線
情報に基づいて誘目テーブルTBを更新する。誘目テー
ブルTBは、画像の特徴と注意誘引力との関係を示すも
のである。誘目テーブルTBの更新を学習と称する。
【0039】注意喚起部24は、不注意領域解析部23
により注意を喚起すべきと判定された不注意領域につい
て後述する方法で使用者に注意を喚起する。
【0040】本実施例では、画像入力部21が入力手段
に相当し、注意分布作成部22が判定手段に相当し、注
意喚起部24が注意喚起手段に相当し、誘目テーブルT
Bがテーブルに相当する。また、誘目テーブル作成部2
5が更新手段に相当し、不注意領域解析部23が決定手
段に相当する。
【0041】図3は注意喚起装置10のハードウェア構
成を示すブロック図である。注意喚起装置10は、CP
U(中央演算処理装置)100、ROM(リードオンリ
メモリ)101、RAM(ランダムアクセスメモリ)1
02および外部記憶装置103により構成される。
【0042】ROM101には、誘目テーブル作成処
理、注意分布作成処理、不注意領域判定処理および注意
喚起表示処理を含む注意喚起処理を行う注意喚起処理プ
ログラムが格納される。外部記憶装置103は、ハード
ディスク装置、フロッピィディスク装置、CD−ROM
等の記録媒体からなり、各種データを記憶する。
【0043】CPU100は、ROM101に格納され
た注意喚起処理プログラムをRAM102上で実行す
る。それにより、図2の画像入力部21、注意分布作成
部22、不注意領域解析部23、注意喚起部24および
誘目テーブル作成部25の機能が実現される。誘目テー
ブルTBは、外部記憶装置103に記憶される。本実施
例では、外部記憶装置103が記憶手段に相当する。
【0044】なお、注意喚起処理プログラムを外部記憶
装置103に格納し、CPU100が外部記憶装置10
3に格納された注意喚起処理プログラムをRAM102
上で実行してもよい。また、通信回線等の通信媒体を介
して受信した注意喚起処理プログラムをRAM102上
で実行してもよい。この場合には、通信媒体が記録媒体
となる。
【0045】以下、図2の注意喚起装置10の動作を説
明する。図4は図2の誘目テーブルTBの一例を示す模
式図である。
【0046】図4に示すように、誘目テーブルTBは複
数の画像特徴項目および画像特徴データを含む。本実施
例では、誘目テーブルTBは、画像特徴項目として
「色」、「明るさ」、「コントラスト」、「空間周波
数」および「動き」を含む。また、誘目テーブルTBに
は、各画像特徴項目に対応して画像特徴データが格納さ
れる。
【0047】例えば、「色」に対応する画像特徴データ
では、色の種類ごとに使用者の注意誘引力が数値で表さ
れる。「明るさ」に対応する画像特徴データでは、明る
さの程度ごとに使用者の注意誘引力が数値で表される。
「コントラスト」に対応する画像特徴データでは、コン
トラストの程度ごとに使用者の注意誘引力が数値で表さ
れる。「空間周波数」に対応する画像特徴データでは、
空間周波数の高さごとに使用者の注意誘引力が数値で表
される。「動き」に対応する画像特徴データでは、画像
の動きの速さごとに使用者の注意誘引力が数値で表され
る。
【0048】図5は図2の注意喚起装置10の注意喚起
処理を示すフローチャートである。まず、図5のフロー
チャートを参照しながら図2の注意喚起装置10の全体
の動作を概略的に説明する。
【0049】まず、図2の画像入力部21は、図1の画
像処理回路1から画像を入力する(ステップS1)。次
に、注意分布作成部22は、画像入力部21により入力
された画像の注意分布を誘目テーブルTBに基づいて作
成する(ステップS2)。
【0050】次いで、不注意領域解析部23は、注意分
布作成部22により作成された注意分布のうち不注意領
域を抽出して解析し、注意を喚起すべきか否かを判定す
る(ステップS3)。
【0051】不注意領域について注意を喚起すべきと判
定された場合には(ステップS4)、注意喚起部24が
その不注意領域について注意を喚起し(ステップS
5)、ステップS1に戻る。
【0052】不注意領域について注意を喚起すべきと判
定されなかった場合には(ステップS4)、注意喚起部
24がその不注意領域について注意を喚起せずにステッ
プS1に戻る。
【0053】図6は図2の誘目テーブル作成部25の誘
目テーブル作成処理の第1の例を示すフローチャートで
ある。
【0054】まず、誘目テーブル作成部25は、複数の
画像特徴項目を有する誘目テーブルTBを作成する(ス
テップS11)。本実施例では、図4に示したように、
誘目テーブルTBは、画像特徴項目として「色」、「明
るさ」、「コントラスト」、「空間周波数」および「動
き」を有する。この時点では、画像特徴データとしては
既定値(初期値)が格納される。
【0055】次に、誘目テーブル作成部25は、図1の
操作部3により所定時間(例えば2〜3秒間)内に画面
上の画像の領域の選択操作が実行されたか否かを判定す
る(ステップS12)。所定時間内に画像の領域の選択
操作が実行された場合には、誘目テーブル作成部25は
選択された画像の領域が有する特徴を抽出する(ステッ
プS13)。本実施例では、選択された画像の領域につ
いて色の種類、明るさの程度、コントラストの程度、空
間周波数の高さおよび動きの速度が特徴として抽出され
る。
【0056】さらに、誘目テーブル作成部25は、抽出
された特徴に基づいて誘目テーブルTBを更新する(ス
テップS14)。例えば、色の種類が赤、明るさの程度
が最大、コントラストの程度が中間、空間周波数の高さ
が最高、画像の動きの速度が最高である場合には、誘目
テーブルTBの「色」に対応する画像特徴データの
「赤」の数値、「明るさ」に対応する画像特徴データの
「明」の数値、「コントラスト」に対応する画像特徴デ
ータの「中」の数値、「空間周波数」に対応する画像特
徴データの「高」の数値、および「動き」に対応する画
像特徴データの「速」の数値にそれぞれ所定値(例えば
1)を加算する。
【0057】このようにして、画面上に表示された画像
における使用者による領域の選択操作に基づいて誘目テ
ーブルTBの内容が学習により更新される。
【0058】図7は図2の誘目テーブル作成部25の誘
目テーブル作成処理の第2の例を示すフローチャートで
ある。
【0059】まず、誘目テーブル作成部25は、複数の
画像特徴項目を有する誘目テーブルTBを作成する(ス
テップS21)。本実施例では、図4に示したように、
誘目テーブルTBは、画像特徴項目として「色」、「明
るさ」、「コントラスト」、「空間周波数」および「動
き」を有する。この時点では、画像特徴データとしては
既定値(初期値)が格納される。
【0060】次に、誘目テーブル作成部25は、図1の
視線方向分析装置11から視線情報を入力する(ステッ
プS22)。さらに、誘目テーブル作成部25は、視線
方向分析装置11から入力された視線情報に基づいて画
面上に表示された画像において使用者の視線が存在する
画像の領域および眼球停留時間を求める(ステップS2
3)。そして、誘目テーブル作成部25は、眼球停留時
間が所定時間(例えば2秒間)以上か否かを判定する
(ステップS24)。
【0061】眼球停留時間が所定時間以上の場合には、
誘目テーブル作成部25は、使用者の視線の存在する画
像の領域が有する特徴を抽出する(ステップS25)。
本実施例では、選択された画像の領域について色の種
類、明るさの程度、コントラストの程度、空間周波数の
高さおよび動きの速度が特徴として抽出される。
【0062】さらに、誘目テーブル作成部25は、抽出
された特徴に基づいて誘目テーブルTBを更新し(ステ
ップS26)、ステップS22に戻る。誘目テーブルT
Bの更新方法は、図6のステップS14と同様である。
【0063】眼球停留時間が所定時間よりも短い場合に
は、誘目テーブル作成部25は誘目テーブルTBを更新
せずにステップS22に戻る。
【0064】このようにして、画面上に表示される画像
における使用者の視線の位置および眼球停留時間に基づ
いて誘目テーブルTBの内容が学習により更新される。
【0065】図8は図2の注意分布作成部22の注意分
布作成処理を示すフローチャートである。
【0066】まず、注意分布作成部22は、画像入力部
21により入力された画像の各領域の特徴を抽出する
(ステップS31)。本実施例では、各領域の画像の特
徴として、色の種類、明るさの程度、コントラストの程
度、空間周波数の高さおよび動きの速度が抽出される。
【0067】次に、注意分布作成部22は、誘目テーブ
ルTBを参照して各領域の誘目度を算出する(ステップ
S32)。ここで、誘目度とは、使用者の注意を引き付
ける強さを表す。例えば、当該領域の色の種類が「緑」
であり、明るさの程度が「中」であり、コントラストの
程度が「高」であり、空間周波数の高さが「高」であ
り、動きの速度が「速」である場合には、誘目テーブル
TBの画像特徴データの該当する項目の数値の合計を算
出し、算出値を誘目度とする。図4の例では、誘目度は
17となる。
【0068】そして、注意分布作成部22は、各領域ご
とに算出された誘目度に基づいて各領域が注意領域であ
るか不注意領域であるかを判定する(ステップS3
3)。本実施例では、各領域の誘目度が所定値以上の場
合に、当該領域を注意領域と判定し、各領域の誘目度が
所定値よりも小さい場合に、当該領域を不注意領域と判
定する。
【0069】このようにして、画面上に表示される画像
の各領域が注意領域であるか不注意領域であるかを示す
注意分布が作成される。
【0070】図9は図2の不注意領域解析部23の不注
意領域判定処理を示すフローチャートである。
【0071】不注意領域解析部23は、注意分布作成部
22により作成された注意分布に基づいて不注意領域の
画像を抽出する(ステップS41)。そして、不注意領
域解析部23は、抽出した不注意領域の画像に文字また
は図形が存在するか否かを判別する(ステップS4
2)。
【0072】不注意領域の画像に文字または図形が存在
する場合には、不注意領域解析部23は、当該領域につ
いて注意を喚起すべきと判定する(ステップS43)。
一方、不注意領域の画像に文字および図形が存在しない
場合には、不注意領域解析部23は、当該領域について
注意を喚起しないと判定する(ステップS44)。
【0073】このようにして、注意分布から抽出された
不注意領域のうち視覚情報を含む領域のみについて注意
を喚起すべきと判定することができる。
【0074】図10は図2の注意喚起部24による注意
喚起表示処理の第1の例を示すフローチャートである。
【0075】まず、注意喚起部24は、不注意領域解析
部23により注意を喚起すべきと判定された不注意領域
の画像を入力する(ステップS51)。そして、注意喚
起部24は、入力された不注意領域の画像に強調処理を
行う(ステップS52)。強調処理としては、反転表
示、点滅表示、色の変更、文字の拡大等がある。その
後、注意喚起部24は、強調処理された画像を図1の画
像処理回路1に出力する(ステップS53)。
【0076】それにより、図1の画像表示部2の画面上
に表示される画像において視覚情報を含む不注意領域に
ついて強調表示が行われる。
【0077】図11は図2の注意喚起部24による注意
喚起表示処理の第2の例を示すフローチャートである。
【0078】まず、注意喚起部24は、不注意領域解析
部23により注意を喚起すべきと判定された不注意領域
の画像を入力する(ステップS61)。そして、注意喚
起部24は、入力された不注意領域の画像を再表示する
ように図1の画像処理回路1に指示する(ステップS6
2)。
【0079】それにより、図1の画像表示部2の画面上
に表示される画像において視覚情報を含む不注意領域の
画像が再表示される。
【0080】図2の注意喚起部24は、上記の注意喚起
表示処理とともに、あるいは、上記の注意喚起表示処理
の代わりに、図1の音声出力装置4から不注意領域につ
いて注意を喚起するための音声を出力してもよい。
【0081】上記のように、本実施例の注意喚起装置1
0によれば、画像表示部2の画面上に表示される画像の
うち見落としやすい視覚情報について注意を喚起するこ
とができる。
【0082】また、各個人によって誘目テーブルTBの
内容を学習により更新することにより、各個人の特性に
合わせて画面上に表示される画像のうち見落としやすい
視覚情報について注意を喚起することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における注意喚起装置を備え
た画像表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の注意喚起装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】注意喚起装置のハードウェア構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】図2の誘目テーブルの一例を示す模式図であ
る。
【図5】図2の注意喚起装置の注意喚起処理を示すフロ
ーチャートである。
【図6】図2の誘目テーブル作成部の誘目テーブル作成
処理の第1の例を示すフローチャートである。
【図7】図2の誘目テーブル作成部の誘目テーブル作成
処理の第2の例を示すフローチャートである。
【図8】図2の注意分布作成部の注意分布作成処理を示
すフローチャートである。
【図9】図2の不注意領域解析部の不注意領域判定処理
を示すフローチャートである。
【図10】図2の注意喚起部の注意喚起表示処理の第1
の例を示すフローチャートである。
【図11】図2の注意喚起部の注意喚起表示処理の第2
の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像処理回路 2 画像表示部 3 操作部 4 音声出力装置 10 注意喚起装置 11 視線方向分析装置 21 画像入力部 22 注意分布作成部 23 不注意領域解析部 24 注意喚起部 25 誘目テーブル作成部 TB 誘目テーブル 100 CPU 101 ROM 102 RAM 103 外部記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇和 伸明 京都府相楽郡精華町大字乾谷小字三平谷5 番地 株式会社エイ・ティ・アール人間情 報通信研究所内 (72)発明者 金子 寛彦 京都府相楽郡精華町大字乾谷小字三平谷5 番地 株式会社エイ・ティ・アール人間情 報通信研究所内 Fターム(参考) 5C025 AA30 BA28 BA30 CA02 CA09 CB07 5C082 AA01 AA02 AA21 AA22 AA24 AA31 AA37 BA27 BA34 BB01 BB14 BB15 CA54 CA82 CB01 DA53 DA86 DA87 MM10 5E501 AA02 AA19 AB14 AC32 CA02 CA08 CB02 CB09 CC02 FA13 FA43 FB28 FB44

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画面上に表示される画像を入力する入力
    手段と、 前記入力手段により入力された画像の各領域の特徴を抽
    出し、抽出された特徴に基づいて各領域の注意誘引力が
    低いか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段により注意誘引力が低いと判定された領域
    について注意を喚起する注意喚起手段とを備えたことを
    特徴とする注意喚起装置。
  2. 【請求項2】 画像の特徴と注意誘引力との関係を示す
    テーブルを記憶する記憶手段をさらに備え、 前記判定手段は、前記記憶手段に記憶された前記テーブ
    ルに基づいて各領域の注意誘引力が低いか否かを判定す
    ることを特徴とする請求項1記載の注意喚起装置。
  3. 【請求項3】 画面上に表示される画像に関する使用者
    の行為に基づいて前記記憶手段に記憶される前記テーブ
    ルを更新する更新手段をさらに備えたことを特徴とする
    請求項2記載の注意喚起装置。
  4. 【請求項4】 前記更新手段は、画面上に表示される画
    像の領域の選択操作に基づいて前記記憶手段に記憶され
    る前記テーブルを更新することを特徴とする請求項3記
    載の注意喚起装置。
  5. 【請求項5】 前記更新手段は、画面上に表示される画
    像における視線の位置に基づいて前記記憶手段に記憶さ
    れる前記テーブルを更新することを特徴とする請求項3
    記載の注意喚起装置。
  6. 【請求項6】 前記記憶手段に記憶される前記テーブル
    は、少なくとも1つの画像特徴項目とその画像特徴項目
    についての注意誘引力を示す画像特徴データとを含むこ
    とを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の注意喚
    起装置。
  7. 【請求項7】 前記判定手段により注意誘引力が低いと
    判定された領域内の視覚情報に基づいて注意を喚起すべ
    きか否かを決定する決定手段をさらに備え、 前記注意喚起手段は、前記決定手段により注意を喚起す
    べきと決定された領域について注意を喚起することを特
    徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の注意喚起装
    置。
  8. 【請求項8】 前記注意喚起手段は、画面上に表示され
    る画像において前記判定手段により注意誘引力が低いと
    判定された領域を強調表示または再表示することを特徴
    とする請求項1〜7のいずれかに記載の注意喚起装置。
  9. 【請求項9】 表示すべき画像を入力する画像入力手段
    と、 前記画像入力手段により入力された画像を画面上に表示
    する画像表示手段と、 前記画像表示手段により画面上に表示される画像のうち
    注意誘引力の低い領域について注意を喚起する請求項1
    〜8のいずれかに記載の注意喚起装置とを備えたことを
    特徴とする画像表示装置。
  10. 【請求項10】 演算処理装置が読み込み可能な注意喚
    起処理プログラムを記録した記録媒体であって、 前記注意喚起処理プログラムは、 画面上に表示される画像を入力する処理と、 前記入力された画像の各領域の特徴を抽出し、抽出され
    た特徴に基づいて各領域の注意誘引力が低いか否かを判
    定する処理と、 注意誘引力が低いと判定された領域について注意を喚起
    する処理とを、前記演算処理装置に実行させることを特
    徴とする注意喚起処理プログラムを記録した記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記注意喚起処理プログラムは、 画像の特徴と注意誘引力との関係を示すテーブルを記憶
    する処理を前記演算処理装置にさらに実行させ、 前記判定する処理は、前記テーブルに基づいて各領域の
    注意誘引力が低いか否かを判定することを特徴とする請
    求項10記載の注意喚起処理プログラムを記録した記録
    媒体。
JP31182499A 1999-11-02 1999-11-02 注意喚起装置、画像表示装置および注意喚起処理プログラムを記録した記録媒体 Pending JP2001134359A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004030212A (ja) * 2002-06-25 2004-01-29 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 車両用情報提供装置

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