JP2001130732A - 搬送用のローラ及びその製造方法 - Google Patents

搬送用のローラ及びその製造方法

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JP2001130732A
JP2001130732A JP31286699A JP31286699A JP2001130732A JP 2001130732 A JP2001130732 A JP 2001130732A JP 31286699 A JP31286699 A JP 31286699A JP 31286699 A JP31286699 A JP 31286699A JP 2001130732 A JP2001130732 A JP 2001130732A
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Hisayoshi Kadoya
久義 角家
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ベアリングに熱影響を与えることがなく、しか
も、円筒体や回転用部材が芯振れする恐れのすくない搬
送用のローラ及びその製造方法の提供を目的とする。 【解決手段】ローラ部2は、円筒体4と固定部材5とを
有するローラ本体3と、回転用部材6とを備えている。
固定部材5は、外周側に、ローレット部51aを備え、
このローレット部51aを、円筒体4に圧入することに
より、円筒体4と固定部材5とを固定する。回転用部材
6は、チェーンを巻回するスプロケットギヤ61と、固
定部材5を固定する嵌挿部63を備えている。又、嵌挿
部63の外周には、複数の凹部63a…63aが備えら
れている。これらの凹部63a…63aは、スプロケッ
トギヤ61の歯切り成形に際して形成し、そして、この
嵌挿部63に、固定部材5を嵌挿した後、固定部材5の
一部を押し入れるようにしてかしめ加工することにより
固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、被搬送物を搬送
する搬送用のローラ及びその製造方法の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、被搬送物を搬送する搬送用の
ローラは、広く知られており、例えば図6に示すような
ものが知られている。この図6に示す搬送用のローラ
は、軸部aに回転自在に取付けたローラ部bに、円筒体
cと、モータ等の回転力を受けて円筒体cを回転させる
スプロケットギヤd1を有する回転用部材dを備えたも
のとし、円筒体cと回転用部材dとを、次のようにして
固定するようにしている。まず、円筒体cの左右両端側
各々の内周側に、ベアリングe1、e1を有する軸受け
e、eを嵌挿し円筒体cを径内側に変形させて軸受け
e、eを抜け止めする。そして、その円筒体cの左端側
に、回転用部材dの右端側を溶接して溶接部fによって
固定する。又、円筒体cの右端側と軸受けeとの間は大
きな回転力がかからないが、円筒体cの左端側と回転用
部材dを固定した軸受けeとの間は、大きな回転力がか
かるため、円筒体cの左端側と軸受けeとが回転滑りを
起こさないように両者を溶接して溶接部fによって固定
したものである。こうすることにより、スプロケットギ
ヤd1と、モータ等にチェーン(図示せず)をかけ、チ
ェーンを可動させてスプロケットギヤd1を回転させれ
ば、軸受けeを介して円筒体bを回転させることができ
る。しかしながら、円筒体cや回転用部材dを、軸受け
eに溶接すると、軸受けeのベアリングe1が溶接する
際の熱影響を受け、その結果、溶接部f、fの周部が酸
化により変色するとともに、溶接部f、fが外部から見
えてしまい、外観を損ねてしまう。又、溶接する際の熱
により、ベアリングe1に設けたグリス油が減少し、ロ
ーラの寿命が短くなってしまっている。更には、円筒体
cや回転用部材dを軸受けeに溶接すると、溶接の際
に、軸受けeに対して円筒体cと回転用部材dとの一方
又は両方の軸が傾いて芯ずれを起こし、円筒体cや回転
用部材dが芯振れしてしまうという課題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、以上の実
情に鑑み提案されたもので、ベアリングに熱影響を与え
ることがなく、しかも、円筒体や回転用部材が芯振れす
る恐れのすくない搬送用のローラ及びその製造方法の提
供を第1の目的とする。
【0004】本願発明は、容易に低コストで製作できる
搬送用のローラ及びその製造方法の提供を第2の目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】ローラ部2を軸部1に回
転自在に取付け、その軸部1を支持することにより、ロ
ーラ部2体の回転に伴いローラ部2上にきた被搬送物を
搬送できるようにした搬送用のローラにおいて、本願発
明は、次の特徴を有するものを提供することにより上記
課題を解決する。本願第1発明の搬送用のローラは、ロ
ーラ部2が、ローラ本体3と、外部からの回転力を受け
てローラ本体3を回転させる回転用部材6とを備える。
回転用部材6は、凹部63a…63aを備え、この凹部
63a…63a内に、ローラ本体3を押圧変形させてロ
ーラ本体3の一部を押し入れるようにしてかしめ加工す
ることにより、回転用部材6がローラ本体3に回転不能
に固定されたものである。
【0006】本願第2発明の搬送用のローラは、本願第
1発明に係るローラ本体3が、円筒体4と、円筒体4と
回転用部材6とを固定する筒状の固定部材5とを備え、
固定部材5の外周側に、ローレット加工により形成され
たローレット部51aが備えられ、このローレット部5
1aが、円筒体4の一端側に嵌入されることにより、固
定部材5が円筒体4に回転不能に固定され、固定部材5
の内周側と回転用部材6とがかしめ加工によって固定さ
れたものである。又、ローラ部2を軸部1に回転自在に
取付けた搬送用のローラの製造方法において、本願発明
は、次の特徴を有する製造方法を提供することにより上
記課題を解決する。
【0007】本願第3発明の搬送用のローラの製造方法
は、一端側に歯切り成形によって複数のギヤ歯61aを
形成するとともに、その歯切り成形に際して他端側の外
周の一部を削り取って他端側に複数の凹部63a…63
を形成した回転用部材6における他端側を、筒状の固定
部材5の内周側に嵌挿し、その後、固定部材5における
回転用部材6の凹部63a…63に対応した部分の全部
又は一部を押圧変形させて凹部63a…63内に押し入
れるようにしてかしめ加工をすることにより、回転用部
材6と固定部材5とを回転不能に固定する。次に、固定
部材5を、円筒体4の一端側に嵌入させることにより、
固定部材5と円筒体4とを固定してローラ部2を形成
し、その後、ローラ部2を軸部1に取付けるようにした
製造方法である。
【0008】以上のように構成した本願第1発明の搬送
用のローラにおいては、回転用部材6を、ローラ本体3
の軸方向の一端側に、かしめ加工によって回転不能に固
定するため、ベアリング9、9に溶接による熱影響を与
えずに済ませることでき、搬送用のローラの寿命を延ば
すことができるとともに、酸化による変色や美観の低下
を防止して外観的に優れたものにできる。
【0009】本願第2発明の搬送用のローラにおいて
は、固定部材5の外周側に、ローレット加工により形成
されたローレット部51aを備え、このローレット部5
1aを、円筒体4の一端側に嵌入させる。これにより、
ローレット部51aによって固定部材5と円筒体4との
滑りを確実に防止でき、両者を回転不能に固定できる。
従って、固定部材5と円筒体4とを、従来のように溶接
によらずに回転不能に固定でき、ベアリング9、9に溶
接による熱影響を与えずに済ませることでき、搬送用の
ローラの寿命を延ばすことができるとともに、酸化によ
る変色や美観の低下を防止して外観的に優れたものにで
きる。又、製作にあたっては、ローレット部51aを円
筒体4に、単に嵌入させれば良く、容易に、しかも、低
コストで行うことができる。
【0010】本願第3発明の搬送用のローラの製造方法
においては、歯切り成形に際して回転用部材6の他端側
に、他端側の外周の一部を削り取ることにより、固定部
材5の一部を押圧変形させて押し入れるための凹部63
a…63aを形成するため、別途に凹部63a…63a
を形成せずに済み、固定部材5を押圧変形させるという
一つの工程で回転用部材6と固定部材5とにかしめ加工
を施すことができ、容易に低コストで製作できる。又、
実施形態のように固定部材5の外周にローレット部51
aを形成しておき、このローレット部51aを円筒体4
に嵌入しローレット部51aと円筒体4とをかしめ加工
して径内側に押圧して湾曲状に変形させるようにすれ
ば、ローレット部51aによって固定部材5と円筒体4
との滑りを確実に防止できるとともに、嵌入した円筒体
4と固定部材5とが互いに抜けるようなことを防止で
き、両者を確実に回転不能に固定できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本願発明の一
実施形態を説明する。図1は、本願発明の搬送用のロー
ラの一実施形態の搬送用のローラの斜視図、図2は、そ
の断面図である。
【0012】本願発明の搬送用のローラは、軸部1と、
軸部1に回転自在に取り付けられたローラ部2とを備え
ている。ローラ部2は、ローラ本体3と、回転用部材6
とを備えている。
【0013】ローラ本体3は、円筒体4と、円筒体4の
左端側に配位された筒状の固定部材5と、円筒体4の右
端側に配位された軸受け8とを備えている。円筒体4
は、外周面に被搬送物を載置し、回転に伴って被搬送物
を搬送するもので、両端側が開口されている。
【0014】固定部材5は、円筒体4と回転用部材6と
を固定するためのもので、図2、図4(A)(B)に示すよう
に、外周壁50aと、外周壁50aから延設された内周
壁50bとを備えている。外周壁50aの外周面は、円
筒体4に固定される円筒体用固定部51をなす部分で、
この円筒体用固定部51には、全周に渡ってローレット
部51aが備えられている。このローレット部51a
は、ローレット加工によって外周面に、軸方向に伸ばし
た複数の山51b…51bと複数の谷51c…61cと
を交互に配することにより周方向に凹凸状を呈するもの
とされている。このローレット部51aの山51b…5
1bの外周径は、円筒体4の内周径より、やや大きく設
定されている。又、外周壁50aの左端には、円筒体用
固定部51より径大に形成された突き当て部52を備
え、突き当て部52の右端面が、嵌挿した円筒体4の左
端面と当接するようになされている。尚、外周壁50a
の左部側は、図1、図2に示すように円筒体4に嵌挿し
た後、円筒体4と共に径内側に折り曲げられて最終的に
湾曲状にされる。
【0015】内周壁50bは、図2に示すように外周壁
50aの右端側から径内側に折り曲げられて左方側に延
ばされて外周壁50aと間隔を隔てて配位されており、
内周壁50bの内周面が、回転用部材6に固定される回
転用部材固定部54をなしている。
【0016】軸受け8は、図2に示すように径内側にベ
アリング9を備え、外周側が円筒体4の右端側に嵌挿さ
れることにより、円筒体4に取り付けられている。尚、
軸受け8と円筒体4との間には、あまり大きな回転力が
かからないため、本実施形態では、この軸受け8に、上
述したようなローレット部51aを設けないものとし、
単に円筒体4に嵌挿するようにしているが、この軸受け
8の外周にも、上述のローレット部51aと同様なロー
レット部を設けても良い。又、軸受け8は、この形態の
ものに限らず、従来から使用されている種々の軸受けを
使用でき、例えば図6に示した軸受けを使用する等、適
宜変更できる。
【0017】回転用部材6は、モータ等の外部からの回
転力を受けてローラ本体3を回転させるためのもので、
図2、図3(A)(B)に示すように左端側にギヤ部61を備
え、右方側に接続部62を備えている。ギヤ部61は、
本実施形態では、スプロケットギヤ61から構成され、
外周部に複数のギヤ歯61a…61aを備え、ギヤ歯6
1a…61aにチェーンを掛けられるようにされてい
る。尚、スプロケットギヤ61と接続部62との間に
は、径内側に切り込んで形成したチェーン逃がし部61
bが備えられ、ギヤ歯61a…61aに掛かったチェー
ンが当たらないようになされている。接続部62は、ロ
ーラ本体3の固定部材5に固定される部分で、接続部6
2の外周側には、固定部材5に嵌挿される嵌挿部63
と、嵌挿部63の左端側に設けられた鍔部64とが備え
られている。嵌挿部63は、固定部材5の内周壁50b
の内周径と略同径に形成され、固定部材5の内周壁50
bに嵌挿できるようになされている。又、この嵌挿部6
3には、周方向に沿って並設された複数の凹部63a…
63aが備えられている。これらの凹部63a…63a
は、固定部材5の一部を押圧変形させてその一部を入り
込ませるようにしてかしめ加工をするためのもので、ス
プロケットギヤ61の歯切り成形に際して形成されてい
る。詳しくは、嵌挿部63の径は、スプロケットギヤ6
1の歯底径より大きく、歯先径より小さく形成されてい
る。そして、スプロケットギヤ61のギヤ歯61a…6
1aを刃物で歯切り成形する際に、その刃物で左方側の
鍔部64から嵌挿部63の略左右中央までの部分も切り
取ることにより形成されている。従って、これらの凹部
63a…63a各々は、スプロケットギヤ61の歯底径
と同じ径まで切り込まれてギヤ歯61a…61aの歯底
部と同一形状に形成され、嵌挿部63の略左右中央位置
で段部63bが形成されている。鍔部64は、嵌挿部6
3よりも径大に形成され、嵌挿部63との境界面となる
右端面に当接面64aを備え、固定部材5の内周壁50
bの端面を当接できるようになされている。尚、嵌挿部
63は、スプロケットギヤ61の歯先径より小さい径に
形成する形態のものに限らず、スプロケットギヤ61の
歯先径より大きい径に形成することもでき、適宜変更で
きる。
【0018】又、回転用部材6における接続部62の径
内側には、図2に示すように軸部1を通す軸挿通孔66
が左端から右端に貫通されているとともに、回転用部材
6の左端側に、ベアリング9を受容するベアリング受容
孔65が左端側から軸方向に沿って所定深さで、軸挿通
孔66よりも径大に形成されている。
【0019】次に、以上のように構成された搬送用のロ
ーラの製造方法について説明する。まず、上述のように
歯切り成形に際して形成した凹部63a…63aを有す
る回転用部材6の嵌挿部63を、固定部材5の内周壁5
0bに嵌挿する。この嵌挿は、図5(A) に示すように固
定部材5の左端面が回転用部材6の当接面64aに当接
するまで行う。この当接により、嵌挿した固定部材5と
回転用部材6との軸芯を一致させることができ、両者の
芯振れを防止できる。その後、図5(A)(B)に示すように
嵌挿した固定部材5の内周壁50bにおける回転用部材
6の凹部63a…63aに対応する部分を外周側からプ
レスにより押圧する。これにより、内周壁50bにおけ
る凹部63a…63aに対応する部分が凹部63a…6
3aの形状に沿って変形して凹部63a…63a内に入
り込んで変形部55…55を形成し、固定部材5の内周
壁50bの端部をかしめることができ、嵌挿した固定部
材5と回転用部材6とにかしめ加工を施すことができ
る。この状態で、固定部材5は、変形部55…55によ
って回転用部材6に対して回転不能となり、又、固定部
材5が当接面64aに当接しているために回転用部材6
に対する固定部材5の左方側への移動が阻止されるとと
もに、変形部55…55が段部63bに当接する等によ
り回転用部材6に対する固定部材5の右方側への移動が
阻止される。従って、固定部材5と回転用部材6とは、
互いに回転不能且つ左右方向の軸方向に移動不能に固定
される。尚、このかしめ加工に際し、本実施形態では、
固定部材5の内周壁50bの押圧を、回転用部材6の凹
部63a…63aに対応する部分を一つ飛ばしにして行
っているが、凹部63a…63aに対応する部分の少な
くとも一箇所を押圧すれば良く、例えば凹部63a…6
3aに対応する部分の全部を行い、或いは、凹部63a
…63aに対応する適宜な一箇所又は複数箇所を部分的
に押圧するようにしても良く、適宜変更できる。その
後、回転用部材6のベアリング受容孔65に、ベアリン
グ9を嵌挿させる。
【0020】次に、図2に示すように円筒体4の右端側
に軸受け8を嵌挿して取り付けるとともに、円筒体4の
左端側の内周に、固定部材5の円筒体用固定部51を押
し入れる。その際、外周壁50aのローレット部51a
の外周径が、円筒体4の内周径よりも大きく形成してい
るが、ローレット部51aの山51b…51bが円筒体
4の内周径を削りながら入り込み、円筒体4に固定部材
5を圧入させることができる。その後、円筒体4の左右
両端を、径内側に押圧して湾曲状に変形させる。これに
より、軸受け8及び固定部材5を確実に抜け止めできる
とともに、尖った角部を無くして怪我等を防止できる。
【0021】そして、軸部1を、軸受け8のベアリング
9及び固定部材5に取り付けたベアリング9に通す。以
上で、本願発明の搬送用のローラを得ることができる。
【0022】このようにして得られた本願発明の搬送用
のローラは、単独又は複数を並設し、或いは、回転用部
材6を設けていない搬送用のローラと並設し、軸部1の
両端を支持部材(図示せず)等によって支持するように
して用いられる。そして、本願発明の搬送用のローラの
回転用部材6におけるスプロケットギヤ61と、モータ
等の駆動装置(図示せず)とにチェーン(図示せず)を
掛け渡し、駆動装置を作動させてチェーンを可動させ
る。これにより、スプロケットギヤ61が回転力を受け
て回転し、固定部材5を介して円筒体4を回転させ、円
筒体4上にきた被搬送物を、円筒体4の回転に伴って移
送することができる。その際、円筒体4の上にきた被搬
送物の重量が大きく、回転用部材6と固定部材5との
間、及び固定部材5と円筒体4との間に大きな抵抗がか
かった場合でも、回転用部材6の凹部63a…63aに
固定部材5の一部を押圧変形させて入り込ませるように
してかしめ加工しているため、回転用部材6と固定部材
5との間で回転滑りを起こすことがなく、又、固定部材
5と円筒体4とをローレット部51aを介して嵌入して
いるため、固定部材5と円筒体4との間で回転滑りを起
こすことがなく、チェーンから受けた回転用部材6の回
転力をそのまま円筒体4に伝達できる。
【0023】以上のようにして構成することにより、回
転用部材6と固定部材5とを、及び固定部材5と円筒体
4とを、ベアリング9、9に溶接による熱影響を与えず
に済ませることでき、搬送用のローラの寿命を延ばすこ
とができるとともに、酸化による変色や美観の低下を防
止して外観的に優れたものにできる。又、回転用部材6
と固定部材5とのかしめ加工に際しては、回転用部材6
のスプロケットギヤ61への歯切り成形の際に、同時に
嵌挿部63にかしめ用の凹部63a…63aを形成する
ため、別途に凹部63a…63aを形成せずに済み、固
定部材5を押圧変形させるという一つの工程でかしめ加
工を施すことができ、低コストで製作できる。
【0024】尚、本実施形態では、回転用部材6に、ス
プロケットギヤ61を設けてチェーンをかけるようにし
ているが、この形態のものに限らず、モータ等から回転
力を受けて回転し得る形態のものであれば良く、例えば
複数のギヤ歯を有する歯車のようなものであっても良
く、適宜変更し得る。
【0025】又、本実施形態では、回転用部材6と固定
部材5とをかしめ加工によって固定するとともに、固定
部材5と円筒体4とを、嵌入して外周を径内側にかしめ
るようにして固定しているが、この形態のものに限ら
ず、少なくとも回転用部材6と固定部材5とをかしめ加
工を施して固定すれば良く、例えば固定部材5と円筒体
4とを溶接により固定しても良い。固定部材5と円筒体
4とを溶接しても、回転用部材6と固定部材5とを溶接
する場合に比し、その溶接位置がベアリング9から離れ
ているため、溶接による熱影響が比較的少なく、又、固
定部材5と円筒体4とを溶接した後、円筒体4の外周を
径内側に湾曲状に変形させてかしめ加工しておけば、溶
接部を外部から見え難くでき、美観の低下を回転用部材
6と固定部材5とを溶接する場合よりも少なくできる。
【0026】
【発明の効果】以上のように構成した本願第1発明の搬
送用のローラは、ベアリング9に溶接による熱影響を与
えずに済ませることでき、搬送用のローラの寿命を延ば
すことができるとともに、酸化による変色や美観の低下
を防止して外観的に優れたものにできる。
【0027】本願第2発明の搬送用のローラは、本願第
1発明の効果に加え、固定部材5と円筒体4とを、従来
のように溶接によらずに回転不能に固定でき、ベアリン
グ9に溶接による熱影響を与えずに済ませることでき、
搬送用のローラの寿命を延ばすことができるとともに、
酸化による変色や美観の低下を防止して外観的に優れた
ものにできる。又、製作にあたっては、ローレット部5
1aを円筒体4に、単に嵌入させれば良く、容易に、し
かも、低コストで行うことができる。
【0028】本願第3発明の搬送用のローラの製造方法
は、歯切り成形に際して回転用部材6の他端側に、他端
側の外周の一部を削り取ることにより、固定部材5の一
部を押圧変形させて押し入れるための複数の凹部63a
…63aを形成するため、別途に凹部63a…63aを
形成せずに済み、固定部材5を押圧変形させるという一
つの工程で回転用部材6と固定部材5とにかしめ加工を
施すことができ、ギヤ歯61aを有するローラ部2を、
容易に低コストで製作可能なものにできる。又、実施形
態のように固定部材5の外周にローレット部51aを形
成しておき、このローレット部51aを円筒体4に嵌入
しローレット部51aと円筒体4とをかしめ加工して径
内側に押圧して湾曲状に変形させるようにすれば、ロー
レット部51aによって固定部材5と円筒体4との滑り
を確実に防止できるとともに、嵌入した円筒体4と固定
部材5とが互いに抜けるようなことを防止でき、両者を
確実に回転不能に固定できる。ギヤ歯61aを有するロ
ーラ部2を、容易に低コストで製作可能なものにでき
る。従って、より一層、ベアリング9の寿命を伸ばすこ
とができるとともに、美観の低下を防止して外観的に優
れたものにでき、しかも、容易に、しかも、低コストで
搬送用のローラを製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態の搬送用のローラの斜視
図である。
【図2】本願発明の一実施形態の搬送用のローラの断面
図である。
【図3】回転用部材の説明図に係り、(A) は、回転用部
材の正面図、(B) は、図3(A)のIII −III 線断面図で
ある。
【図4】固定部材の説明図に係り、(A) は、固定部材の
正面図、(B) は、図4(A) のIV−IV線断面図である。
【図5】固定部材の一部を押圧変形させて回転用部材の
凹部に押し入れてかしめ加工した状態の説明図に係り、
(A) は、その横断面図であり、(B) は、その縦断面図で
ある。
【図6】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 軸部 2 ローラ部 3 ローラ本体 4 円筒体 5 固定部材 6 回転用部材 9 ベアリング 51a ローレット部 61 スプロケットギヤ 61a ギヤ歯 63a 凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ローラ部(2) を軸部(1) に回転自在に取付
    け、その軸部(1) を支持することにより、ローラ部(2)
    の回転に伴いローラ部(2) 上にきた被搬送物を搬送でき
    るようにした搬送用のローラにおいて、 ローラ部(2) が、ローラ本体(3) と、外部からの回転力
    を受けてローラ本体(3) を回転させる回転用部材(6) と
    を備え、 回転用部材(6) が、凹部(63a) を備え、この凹部(63a)
    内に、ローラ本体(3)を押圧変形させてローラ本体(3)
    の一部を押し入れるようにしてかしめ加工することによ
    り、回転用部材(6) がローラ本体(3) に回転不能に固定
    されたものであることを特徴とする搬送用のローラ。
  2. 【請求項2】ローラ本体(3) が、円筒体(4) と、円筒体
    (4) と回転用部材(6) とを固定する筒状の固定部材(5)
    とを備え、固定部材(5) の外周側に、ローレット加工に
    より形成されたローレット部(51a) が備えられ、このロ
    ーレット部(51a) が、円筒体(4) の一端側に嵌入される
    ことにより、固定部材(5) が円筒体(4) に回転不能に固
    定され、固定部材(5) の内周側と回転用部材(6) とがか
    しめ加工によって固定されたものであることを特徴とす
    る請求項1記載の搬送用のローラ。
  3. 【請求項3】ローラ部(2) を軸部(1) に回転自在に取付
    けた搬送用のローラの製造方法において、 一端側に歯切り成形によって複数のギヤ歯(61a) を形成
    するとともに、その歯切り成形に際して他端側の外周の
    一部を削り取って他端側に凹部(63a) を形成した回転用
    部材(6) における他端側を、固定部材(5) の内周側に嵌
    挿し、その後、固定部材(5) における回転用部材(6) の
    凹部(63a) に対応した部分の全部又は一部を押圧変形さ
    せて凹部(63a) 内に押し入れるようにしてかしめ加工を
    することにより、回転用部材(6) と固定部材(5) とを回
    転不能に固定し、 次に、固定部材(5) を、円筒体(4) の一端側に嵌入させ
    ることにより、固定部材(5) と円筒体(4) とを固定して
    ローラ部(2) を形成し、その後、ローラ部(2)を軸部(1)
    に取付けることを特徴とする搬送用のローラの製造方
    法。
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