JP2001129815A - プレハブコンクリート直方体成形用のマグネット固定型枠 - Google Patents

プレハブコンクリート直方体成形用のマグネット固定型枠

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JP2001129815A
JP2001129815A JP31390899A JP31390899A JP2001129815A JP 2001129815 A JP2001129815 A JP 2001129815A JP 31390899 A JP31390899 A JP 31390899A JP 31390899 A JP31390899 A JP 31390899A JP 2001129815 A JP2001129815 A JP 2001129815A
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magnet
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bed
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Noboru Yamazaki
崎 昇 山
Masahiko Morishita
下 正 彦 森
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Sansho Co Ltd
Hazama Ando Corp
Original Assignee
Sansho Co Ltd
Ando Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立・解体が容易であり、資材の無駄を生じ
るこくなくプレハブコンクリートの成形寸法変化に簡単
に対応できるプレハブコンクリート直方体成形用のマグ
ネット固定型枠を提供する。 【解決手段】 側枠脚板15をマグネット固定具10に
よってベッド2に固定するとともに、アジャスタブルサ
ポート8と支柱6によって側枠4を垂直に保持し、端枠
脚板21を押え金具9とマグネット固定具10によって
ベッド2に固定するとともに、連結具23によって端枠
5を側枠4に固定し、前記側枠4と端枠5に囲われた空
間にコンクリートを打設するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、梁、柱、パネル等
の直方体のプレハブコンクリート部材(本明細書におい
てプレハブコンクリート直方体という)を成形するため
のプレハブコンクリート部材用の型枠に係り、特に、型
枠をベッドに固定するためにマグネット固定具を使用
し、かつ、自由な寸法のプレハブコンクリート直方体を
成形できる型枠構造を有するプレハブコンクリート直方
体成形用のマグネット固定型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プレハブコンクリート直方体をプ
レハブ工場で成形するときは、同一寸法のプレハブコン
クリート直方体を大量生産することを前提に、成形しよ
うとするプレハブコンクリート直方体の寸法に合致した
型枠を製造し、それらの型枠を水平に鋼板を張ったベッ
ド上にボルトや溶接によって固定し、型枠同士をボルト
によって一体に組み立てた後に、型枠の内部空間にコン
クリートを打設するようにしていた。
【0003】図9は、上記プレハブコンクリート直方体
を成形するための従来の型枠を示している。
【0004】図9に示すように、従来のプレハブコンク
リート直方体成形用型枠41は、ベッド42と、側枠4
3と、端枠44とからなる。
【0005】側枠43と端枠44は、成形しようとする
プレハブコンクリート直方体の寸法に合わせて製作した
ものである。通常は、鋼板や形鋼を組み合わせて製作す
る。
【0006】側枠43と端枠44は、ボルトナット45
によりベッド42に固定されている。
【0007】また、側枠43と端枠44は、ボルトナッ
ト45によって一体に連結され組み立てられる。
【0008】プレハブコンクリートを成形するには、組
み立てられた型枠の内部空間に流動体状のコンクリート
を打設し、そのまま硬化させる。
【0009】コンクリートの硬化後は、ボルトナット4
5を分解し、型枠を取り外す。型枠を取り外した後は、
クレーン等によって製品としてのプレハブコンクリート
直方体をベッド42上から移動し、次のプレハブコンク
リート直方体を成形するために、前述した方法と同じ方
法により、ベッド42上に側枠43と端枠44を組み立
てる。以降は上述した作業を繰り返す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の型枠によれば、上述した通り、成形しようとするプ
レハブコンクリート直方体に対して特別に製作した特定
寸法の型枠を使用していたので、多種類の異なる寸法の
プレハブコンクリート直方体を成形する場合には、寸法
変化の都度、異なる寸法の型枠を製作する必要があっ
た。
【0011】また、従来はボルトあるいは溶接によって
側枠および端枠等の型枠部材をベッド上に固定するよう
にしていたので、一度一定の寸法の型枠をベッド上に立
設すると、異なる寸法のプレハブコンクリート直方体を
成形しようとするときは、それまで使用していた型枠を
撤去し、型枠移設後のベッドのボルト孔や溶接後を修復
しなければならなかった。
【0012】このベッドのボルト孔や溶接跡の修復作業
は困難であり、多大な労力と時間がかかっていた。修復
が十分でない場合には、プレハブコンクリート製品の品
質に影響を与えることがあった。
【0013】さらに、このようにボルト孔や溶接跡の修
復を繰り返すことにより、ベッドの損傷が進み、長期間
にわたるベッドの使用が不可能になり、通常は一定期間
ごとにベッドを取り替える必要があった。
【0014】このように、従来の技術では、成形しよう
とするプレハブコンクリート直方体の寸法が変化する場
合は、型枠の製作、型枠の設置、ベッドの修復・取替え
等が必要となり、資材を浪費する問題があった。
【0015】また、従来の型枠の構造では、成形前の型
枠組立作業あるいは成形後の型枠解体作業が繁雑であっ
た。
【0016】すなわち、従来のプレハブコンクリート直
方体成形用の型枠では、すでに説明したように、型枠を
組立および解体するときは、型枠同士を連結するボルト
ナット、および、型枠をベッドに固定するボルトナット
等多数のボルトナットを締付けおよび分解しなければな
らなかった。
【0017】この作業は、各プレハブコンクリート直方
体の成形の前後にその都度行わなければならないので、
全体としてかなりの手間と時間がかかり、ひいてはプレ
ハブ作業全体の能率低下を招いていた。
【0018】そこで、本発明の解決しようとする一つの
課題は、成形しようとするプレハブコンクリート直方体
の寸法変化に簡単に対応でき、かつ、型枠の製作やベッ
ドの取り替え等の資材の無駄を生じないプレハブコンク
リート直方体成形用の型枠を提供することにある。
【0019】また、本発明の解決しようとするもう一つ
の課題は、型枠の組立、固定、解体等が簡単なプレハブ
コンクリート直方体成形用のマグネット固定型枠を提供
することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に係るプレ
ハブコンクリート直方体成形用のマグネット固定型枠
は、上面が水平な鋼板からなるベッド上に一対の側枠と
一対の端枠とを4角形に囲んで立設し、囲われた型枠の
内部空間にコンクリートを打設するようにしたプレハブ
コンクリート直方体成形用の型枠において、前記側枠
は、コンクリート打設時においてプレハブコンクリート
直方体の側面を成形する部分となる立板と、前記立板の
底辺からほぼ水平に延伸された脚板と、前記立板の上辺
部からほぼ水平に延伸された天板と、必要により前記脚
板と天板の間に前記立板に垂直に固定されたリブプレー
トとを有し、前記側枠の脚板はマグネット固定具と係合
する形状のマグネット用開口を複数有し、前記側枠の天
板あるいはリブプレートは側枠を垂直に保持するアジャ
スタブルサポートと係合するための孔あるいは突起ある
いは係合段部を複数有し、前記側枠の天板は端枠と側枠
とを連結する連結具と係合するための孔あるいは突起あ
るいは係合段部を複数有し、前記端枠は、コンクリート
打設時においてプレハブコンクリート直方体の端面を成
形する部分となる立板と、前記立板の底辺からほぼ水平
に延伸された脚板と、前記立板の上辺部からほぼ水平に
延伸された天板とを有し、前記端枠の天板には前記連結
具が固定されており、前記ベッドには、前記アジャスタ
ブルサポートを支持する複数の支柱と、前記端枠の下部
の移動を防止する複数のストッパーが固定されており、
前記支柱は、前記アジャスタブルサポートの一端部を支
持するための支持部材を有し、その支持部材はアジャス
タブルサポートと係合するための孔あるいは突起あるい
は係合段部を有し、前記側枠は、係合段部を有するマグ
ネット固定具の先端部をその脚板のマグネット用開口に
挿入し、前記マグネット固定具の係合段部と前記マグネ
ット用開口の周辺部が係合した状態でマグネット固定具
の先端磁石部を前記ベッドに吸着させることによってベ
ッドに固定され、側枠の天板あるいはリブプレートと前
記支柱の間に前記アジャスタブルサポートを架け渡して
係合させることによってほぼ垂直に固定され、前記端枠
は、一端部が端枠の脚板と係合してこれをベッドに対し
て押さえつける形状を有し、他端部が前記ストッパーと
係合する形状を有し、両端部の間にマグネット固定具と
係合する形状のマグネット用開口を有する押え金具を前
記ストッパーと端枠脚板の間に装着し、前記押え金具の
マグネット用開口に係合段部を有するマグネット固定具
の先端部を挿入し、前記マグネット固定具の係合段部と
マグネット用開口の周辺部が係合した状態でマグネット
固定具の先端磁石部を前記ベッドに吸着させることによ
ってベッドに固定され、端枠天板の連結具が側枠天板の
対応する孔あるいは突起あるいは係合段部と係合させる
ことによって上部が固定される、ことを特徴とするもの
である。
【0021】本願請求項1によるプレハブコンクリート
直方体成形用のマグネット固定型枠によれば、側枠がマ
グネット固定具とアジャスタブルサポートとによって固
定され、端枠が押え金具とマグネット固定具と連結具と
によって固定される。
【0022】これにより、ベッドに対してはダメージを
与えることがなく、かつ、側枠と端枠の組立が極めて簡
単になる。
【0023】また、異なるプレハブコンクリート直方体
を成形する場合には、側枠と端枠を移設することによっ
て対応でき、その場合の側枠と端枠の組立も上述したよ
うに簡単に行うことができる。
【0024】本願請求項2に係るプレハブコンクリート
直方体成形用のマグネット固定型枠は、請求項1のマグ
ネット固定型枠において、前記連結具と係合する孔ある
いは突起あるいは係合段部を複数有する天板と、コンク
リート打設時においてプレハブコンクリート直方体の側
面を成形する部分となる側板とを有する前記ベッドに固
定された固定枠を有し、前記固定枠の片側に固定枠とほ
ぼ平行に前記側枠を立設し、前記固定枠と側枠によって
形成された溝の両端部に一対の前記端枠を立設し、前記
端枠の連結具を側枠天板及び固定枠天板の対応する孔あ
るいは突起あるいは係合段部に係合させたことを特徴と
するものである。
【0025】請求項2によるプレハブコンクリート直方
体成形用のマグネット固定型枠によれば、側枠の一つの
代わりに固定枠を用いるが、作用については請求項1の
ものと同様である。
【0026】本願請求項3に係るプレハブコンクリート
直方体成形用のマグネット固定型枠は、請求項2のマグ
ネット固定型枠において、前記固定枠の両側にそれぞれ
固定枠とほぼ平行に前記側枠を立設し、前記固定枠と側
枠によって形成された溝の両端部にそれぞれ一対の前記
端枠を立設し、前記端枠の連結具を側枠天板及び固定枠
天板の対応する孔あるいは突起あるいは係合段部に係合
させたことを特徴とするものである。
【0027】請求項3によるプレハブコンクリート直方
体成形用のマグネット固定型枠によれば、固定枠の両側
で一対のプレハブコンクリート直方体を同時に成形で
き、成形効率を向上させることができる。
【0028】本願請求項4に係るプレハブコンクリート
直方体成形用のマグネット固定型枠によれば、請求項1
ないし3のいずれかのマグネット固定型枠において、前
記側枠あるいは固定枠の天板上に、所定の高さを有し、
内面が側枠立板あるいは固定枠側板の内面と連続した平
面を形成する高さ調節側枠を固定するようにしたもので
ある。
【0029】請求項4によるプレハブコンクリート直方
体成形用のマグネット固定型枠によれば、高さ調節側枠
を設けることにより、側枠の高さを変化させられるの
で、異なる高さのプレハブコンクリート直方体を成形す
ることができる。なお、この場合、端枠は成形しようと
する高さのプレハブコンクリート直方体に対応する寸法
のものを使用する。
【0030】本願請求項5に係るマグネット固定具は、
型枠の脚板に設けられたマグネット用開口に嵌入可能な
先端部と、前記マグネット用開口と直接的にあるいは非
磁性体を介して係合する係合段部と、前記係合段部がマ
グネット用開口に係合した状態でベッドに吸着する先端
磁石部とを有することを特徴とするものである。
【0031】本請求項5のマグネット固定具によれば、
ベッドにダメージを与えることなく型枠の脚板をベッド
に固定でき、型枠を支持する他のサポートとの共用によ
り、コンクリートの打設に耐え得る型枠を組み立てるこ
とができる。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、本発明による「プレハブコ
ンクリート直方体成形用のマグネット固定型枠」の実施
の形態について願書に添付した図面を用いて以下に説明
する。
【0033】図1に本願発明の一実施形態によるプレハ
ブコンクリート直方体成形用のマグネット固定型枠の斜
視図を示す。
【0034】本発明のプレハブコンクリート直方体成形
用のマグネット固定型枠は、後述するように一つのベッ
ド上に一つの型枠を成形する場合にも適用できるもので
あるが、この実施形態においては、一つのベッド上で2
つのプレハブコンクリート直方体を同時に成形できるよ
うにしたものについて説明する。
【0035】図1に示すように、本実施形態のプレハブ
コンクリート直方体成形用のマグネット固定型枠1は、
水平に設けられたベッド2と、ベッド2の上面ほぼ中央
の部分に設けられた固定枠3と、固定枠3の両側に所定
の距離を隔てて固定枠3に対してほぼ平行に設けられた
一対の側枠4a,4bと、固定枠3と側枠4a,4bに
よって形成された溝の両端を塞ぐように設けられた二対
の端枠5a,5a’,5b,5b’と、側枠4a,4b
に関して固定枠3の反対側(側枠4a,4bの外側)の
ベッド2上に設けられた複数の支柱6と、端枠5a,5
a’,5b,5b’の外側の一定距離の位置に設けられ
た端枠5a,5a’,5b,5b’の下部移動防止用の
複数のストッパー7と、支柱6と側枠4a,4bの間に
架け渡された複数のアジャスタブルサポート8と、端枠
5a,5a’,5b,5b’とストッパー7の間に設け
られた複数の押え金具9と、側枠4a,4bと押え金具
9をベッド2に固定する複数のマグネット固定具10と
を有している。
【0036】なお、本実施形態のマグネット固定型枠1
は、片方の側枠4b上にプレハブコンクリート直方体の
高さ調節用の高さ調節側枠11を設けている。
【0037】次に上記マグネット固定型枠1の各構成要
素について詳しく説明する。
【0038】ベッド2は、2枚の鋼板を型鋼を介在させ
て互いに平行に固定し、水平に置いたものである。本発
明においては、ベッド2の少なくとも上面は磁性体の金
属板、好ましくは鋼板からなる。
【0039】固定枠3は、ベッド2上にボルトあるいは
溶接等によって固定され、原則として取り外すことがな
い型枠である。
【0040】固定枠3は、全体として直方体の形状を有
しているが、少なくともその両側面は硬化前の流動体の
打設コンクリートを堰き止めてプレハブコンクリート直
方体の側面を成形する平滑な側板12(他の型枠の側板
と区別するときは固定枠側板12という)からなる。
【0041】また、固定枠3の上面は、天板13(他の
型枠の天板と区別するときは固定枠天板13という)か
らなる。
【0042】固定枠天板13は、後述する端枠5の連結
具と係合するための孔14を有している。孔14は差込
ボルト等によって連結具と係合する場合のものである
が、連結具の形状に対応して適当なものとしてよい。例
えば、連結具の孔や凹部に嵌入する突起、あるいは、連
結具の一部と係合する係合段部であってもよい。
【0043】また、固定枠天板13は、高さ調節側枠1
1を載置して固定するための広さと平滑さを有している
ことが好ましい。
【0044】固定枠3は、一つのベッド2上に一つのプ
レハブコンクリート直方体のみを成形する場合には、省
略することができる。この場合には、一対の側枠4と一
対の端枠5とをベッド2上に4角形に囲んで立設する。
【0045】側枠4は、コンクリート打設時においてプ
レハブコンクリート直方体の側面を成形する部分となる
立板14(他の型枠の立板と区別するときは側枠立板1
4という)と、立板14の底辺からほぼ水平に延伸され
た脚板15(他の型枠の脚板と区別するときは側枠脚板
15という)と、立板14の上辺から水平に延伸された
天板16(他の型枠の天板と区別するときは側枠天板1
6という)と、脚板15と天板16の間に立板14に垂
直に固定されたリブプレート17とを有している。
【0046】側枠脚板15は、側枠4を垂直に立たせる
ための板部材であって、後述するマグネット固定具と係
合するためのマグネット用開口18を複数有している。
【0047】リブプレート17は、立板14の変形を防
止するための補強部材であって、水平のリブプレート1
7のほか、垂直のリブプレート17もある。側枠4が変
形するおそれがない場合には、リブプレート17を設け
ないことがある。
【0048】リブプレート17は、アジャスタブルサポ
ート8と係合するための孔(図示せず)を複数有してい
る。本実施形態では、リブプレート17のみがアジャス
タブルサポート8と係合するようになっているが、必要
により側枠天板16がアジャスタブルサポート8と係合
するように、側枠天板16にアジャスタブルサポート8
との係合用の孔を設けてもよい。
【0049】なお、本実施形態ではアジャスタブルサポ
ート8と係合させるためにリブプレート17に差込ボル
トを挿入する孔を設けているが、係合する構造はアジャ
スタブルサポート8の形状に対応する適当なものでもよ
い。例えば、アジャスタブルサポート8の孔や凹部に嵌
入する突起、あるいは、アジャスタブルサポート8の一
部と係合する係合段部であってもよい。
【0050】側枠天板16は、側枠4と端枠5とを連結
する後述の連結具と係合する孔19を有している。
【0051】本実施形態では、連結具と係合するために
差込ボルト等を挿入する孔19を側枠天板16に設けて
いるが、係合するための構造は連結具の形状に対応する
適当なものでもよい。例えば、連結具の孔や凹部に嵌入
する突起、あるいは、連結具の一部と係合する係合段部
であってもよい。
【0052】端枠5は、コンクリート打設時においてプ
レハブコンクリート直方体の端面を成形する部分となる
立板20(他の型枠の立板と区別するときは端枠立板2
0という)と、立板20の底辺からほぼ水平に延伸され
た脚板21(他の型枠の脚板と区別するときは端枠脚板
21という)と、立板20の上辺からほぼ水平に延伸さ
れた天板22(他の型枠の天板と区別するときは端枠天
板22という)とを有している。端枠天板22には連結
具23が固定されている。
【0053】本実施形態の連結具23は、一枚の鋼板片
からなり、一端部が端枠天板22に溶接されており、他
端部は差込ボルト24を挿入する孔を有して側枠天板1
6上に突出しており、端枠5の位置により連結具23の
差込ボルト挿入孔が側枠天板16に設けられた孔19の
うちの一つと整合するように構成されている。
【0054】連結具23の差込ボルト挿入孔が、端枠5
の位置により側枠天板16に設けられた孔19のうちの
一つと整合するようにしているのは、成形しようとする
プレハブコンクリート直方体の長さ(端枠5間の距離)
の変化に対応して端枠5を前後にずらして固定するため
である。
【0055】なお、連結具23は、端枠5の上端部と側
枠4の上端部を連結できればよく、図1のように鋼板片
と差込ボルトの構成に限られない。例えば、端枠5の一
部と側枠4の一部が嵌合する凹凸部を有する構成や、端
枠5と側枠4に架け渡して両者と係合するキー状のもの
等、公知の係合手段とすることができる。この場合に
は、側枠4の孔19は連結具23の形状に対応して孔あ
るいは突起あるいは係合段部とすることができるのはす
でに説明した通りである。
【0056】図6に連結具の例を示す。図6(a)は突
起の場合、図6(b)は係合手段としてクランプと係合
段部を使用した場合を示している。ただし、本願発明の
連結具は図6および図1等に限られないことは既述の通
りである。
【0057】図1に戻って、支柱6はアジャスタブルサ
ポート8を支持する基点となる部材である。本実施形態
の支柱6は、鋼板を門形に構成した本体と、支持部材と
して水平なプレート25(図3参照)を2枚有してい
る。プレート25は、支柱6の本体内に棚状に固定され
ている。
【0058】支柱6は、側枠4a,4bの固定枠3に関
してそれぞれ反対側のベッド2上に、側枠4から所定距
離をおいて固定されている。側枠4から所定距離おいて
固定されているのは、プレハブコンクリート直方体の幅
(側枠4a,4bと固定枠3の間の距離)を変化させた
場合にもアジャスタブルサポート8の腕の長さを調節で
きるようにするためである。
【0059】プレート25には、差込ボルト等を挿入す
るためのボルト孔が設けられている。本実施形態のアジ
ャスタブルサポート8は、一枚の鋼板に複数のボルト孔
26を設けたものからなる。プレート25のボルト孔
は、アジャスタブルサポート8のボルト孔26と整合
し、差込ボルト24を挿入することによりアジャスタブ
ルサポート8と係合し、アジャスタブルサポート8を支
持する構成になっている。
【0060】支柱6のアジャスタブルサポート8を支持
する構造は、アジャスタブルサポート8の一端部を固定
的に支持できればよく、上記アジャスタブルサポート8
とプレート25と差込ボルト24の構造に限られない。
すなわち、プレート25にアジャスタブルサポート8と
係合可能な形状の部分を設け、これとアジャスタブルサ
ポート8とを係合させる任意の係合形態とすることがで
きる。この場合には、プレート25にアジャスタブルサ
ポート8の係合部の形状に対応する凹部あるいは突起あ
るいは係合段部を設ける。
【0061】アジャスタブルサポート8は、本実施形態
では、一枚の鋼板に複数のボルト孔26を設けたもので
ある。しかし、上述した通りアジャスタブルサポート8
は、側枠4の倒れを防止する腕状のものであればよく、
板状部材や棒状部材に限られない。
【0062】図7にアジャスタブルサポート8と支柱6
の支持部材の他の例を示す。図7のアジャスタブルサポ
ート8は腕状の部材からなり、支持部材はアジャスタブ
ルサポート8を挟持する機構を有する部材からなる。図
7に示した構成以外にも、側枠4の倒れを防止するサポ
ート形態である限り、任意の公知のサポート形態による
アジャスタブルサポート8と支柱6と支持部材とするこ
とができる。
【0063】図1に戻ってストッパー7は、端枠5a,
5a’,5b,5b’の下部の移動を防止するためのも
のであり、端枠5a,5a’,5b,5b’の外側の一
定距離の位置のベッド2上に固定されている。ストッパ
ー7は、好ましくは直方体の小さな部材からなるが、押
え金具9の端部と係合すればよく、任意の形状とするこ
とができる。例えば、ストッパー7はベッド2に設けら
れた係合用の孔あるいは凹部とすることもできる。
【0064】押え金具9は、端枠脚板21を固定するた
めのものである。押え金具9は、一端部が端枠脚板21
と係合するとともにこれを押さえる形状を有し、他端が
ストッパー7と係合する形状を有している。また、両端
部の間にマグネット固定具10と係合するためのマグネ
ット用開口18を有している。
【0065】本実施形態の押え金具9は、上記端枠脚板
21と係合するとともに当該端枠脚板21を押さえる形
状として、板部材を2枚ずらして溶接し、それらの板部
材が形成する段部によって端枠脚板21と係合し、突出
した板部材によって端枠脚板21を押さえ込む構成をと
っている。さらに、好ましくは後述するように突出した
板部材と端枠脚板21が互いに係合するようにする。
【0066】マグネット固定具10は、先端部分が側枠
脚板15や端枠脚板21のマグネット用開口18や押え
金具9のマグネット用開口18に嵌入し、マグネット用
開口18の肩部と係合する段部を有し、少なくとも先端
部がマグネットからなるものである。
【0067】本実施形態のマグネット固定具10は、異
径の円柱状部分を直列同心的に構成した形状を有し、少
なくとも小径の円柱状部分がマグネットからなる。ま
た、本実施形態のマグネット固定具10は、取付けや取
外しが容易になるように着脱用のピンを有している。マ
グネット固定具10についてはさらに後述する。
【0068】高さ調節側枠11は、プレハブコンクリー
ト直方体の高さ(ベッド2の上面からのプレハブコンク
リート直方体の上面までの距離)の変更に対応するため
に、側枠4や固定枠3の上に継ぎ足す型枠である。高さ
調節側枠11は、これを側枠4や固定枠3上に固定する
構造を有している。
【0069】本実施形態の高さ調節側枠11は、全体と
して直方体の形状を有し、鋼製、木製、樹脂製等任意の
材質からなる。高さ調節側枠11は、側枠4や固定枠3
に固定するための通しボルト27用のボルト孔を有し、
また、端枠5の連結具23と係合するための孔19を有
している。
【0070】また、高さ調節側枠11は、側枠4や固定
枠3の上に固定された状態で側枠立板14や固定枠側板
12と同一の平面を形成する内面を有している。
【0071】高さ調節側枠11は、異なる高さのものを
複数種類用意しておくか、一定の高さのものを用意して
おき、高さの変化に応じて複数個積み重ねるようにして
もよい。
【0072】なお、高さ調節側枠11を側枠4等の上面
に固定する手段は、通しボルト27に限られず、任意の
公知の固定手段、たとえば、高さ調節側枠11を側枠4
等の上面に固定するためのクランプ、バンド等を用いる
ことができる。
【0073】以上が本実施形態のマグネット固定型枠1
の各構成要素についての説明であったが、これらの構成
要素を有するマグネット固定型枠1の作用について以下
に説明する。
【0074】図2にマグネット固定型枠1の底部の平面
図を示す。
【0075】図2に示すように、マグネット固定型枠1
の側枠4は、マグネット固定具10により、側枠脚板1
5がベッド2上に固定されている。また、側枠4a,4
bは、支柱6とアジャスタブルサポート8とにより倒れ
ないように支持されている。
【0076】一方、端枠5a,5a’,5b,5b’
は、押え金具9とマグネット固定具10により、端枠脚
板21がベッド2上に固定されている。また、端枠5
a,5a’,5b,5b’の上部は、図示されていない
が、側枠4a,4bと固定枠3に連結されているので、
端枠5a,5a’,5b,5b’が倒れることはない。
【0077】ここで、マグネット固定型枠1の移動可能
な側枠4a,4bおよび端枠5a,5a’,5b,5
b’がすべてマグネット固定具10によってベッド2に
固定されていることは注目に値する。すなわち、本発明
の側枠4や端枠5はベッド2に固定するためにベッド2
に何らダメージを与えることがなく、側枠4や端枠5を
移設しても、ベッド2に溶接跡やボルト孔が残ることが
ない。
【0078】図3にマグネット固定型枠1の横方向(固
定枠側板12や側枠立板14に直交する方向)の断面を
示す。
【0079】図3において、側枠4a,4bは、下部の
側枠脚板15がマグネット固定具10によってベッド2
に固定されている。
【0080】さらに詳しく説明すれば、側枠脚板15は
マグネット用開口18を有し、このマグネット用開口1
8にリング状の非磁性体28が嵌着され、この非磁性体
28の内側にマグネット固定具10が嵌入している。
【0081】マグネット固定具10は、前述したように
小径の円柱状部分と比較的大径の円柱状部分からなる。
この小径と大径部分の移行部分の段部が非磁性体28を
介して側枠脚板15と係合している。
【0082】非磁性体28は、マグネット固定具10の
マグネットが側枠脚板15に直接吸着するのを防止する
ものである。側枠脚板15自体が非磁性体(アルミ等)
である場合には非磁性体28を省略することができる。
すなわち、本発明でいうマグネット固定具10とマグネ
ット用開口18の係合は、マグネット固定具10とマグ
ネット用開口18の直接的な係合と非磁性体28等を介
してする間接的な係合の双方を含む。
【0083】また、マグネット固定具10は、少なくと
も小径の先端部分がマグネットからなる。本実施形態の
マグネット固定具10は、着脱時に把持するための着脱
用ピン29を有している。
【0084】ただし、本発明のマグネット固定具10
は、型枠の脚板や押え金具9に設けられたマグネット用
開口に嵌入可能な先端部と、マグネット用開口と直接的
にあるいは非磁性体を介して係合する係合段部と、係合
段部がマグネット用開口に係合した状態でベッドに吸着
する先端磁石部とを有すればよく、円柱状である必要が
なく、係合段部が異径の円柱体の段差部分である代わり
に係合用の突起を設けてもよい。
【0085】図3から容易に理解できるが、側枠4a,
4bを図3の矢印M−M,M’−M’方向の移動は以下
のように行う。
【0086】最初に、アジャスタブルサポート8と側枠
4a,4bと支柱6の係合を解除するために差込ボルト
24を抜き、また、側枠4a,4bとベッド2の固定を
解除するためにマグネット固定具10を取り外す。
【0087】マグネット固定具10の取り外しは、着脱
用ピン29を倒すことにより、吸着力の大きさの割には
容易にマグネット固定具10を取り外すことができる。
【0088】次に、新しい位置に側枠4a,4bを配置
し、アジャスタブルサポート8の適当なボルト孔26と
支柱6のプレート25のボルト孔とを合わせて差込ボル
ト24を挿入する。また、マグネット用開口18にマグ
ネット固定具10を嵌入させてベッド2に吸着させ、側
枠4a,4bの底部を固定する。
【0089】以上の作業で側枠4a,4bの移設が完了
する。
【0090】この説明から明らかなように、本発明の側
枠4a,4bの移動は、ベッド2に新たなボルト孔や溶
接を行ったり、あるいは移設前のボルト孔や溶接跡を修
復する必要がなく、また、側枠4a,4bの新たな設置
場所にボルトによる取り付けや溶接を行う必要もなく、
移動や設置が極めて簡単であり、かつ、ベッド2に何ら
ダメージを与えることがないのである。
【0091】なお、図3には、高さ調節側枠11の固定
の構造が明らかに示されている。図3から明らかなよう
に、高さ調節側枠11は、通しボルト27によって固定
枠3と側枠4bの天板に固定されている。高さ調節側枠
11は、図3に例示したように複数個重ねて固定するこ
ともできる。
【0092】高さ調節側枠11を設けることにより、本
発明のマグネット固定型枠1は、自由な高さのプレハブ
コンクリート直方体を成形することができる。
【0093】次に、図4と図5を用いて端枠5の固定と
移動の方法を説明する。図4は端枠5の正面を示してお
り、一方、図5は図4の矢印X−X方向に見た端枠5の
側面断面を示している。
【0094】図4に示すように、端枠5は端枠天板22
に連結具23の一部が溶接されており、その連結具23
の先端が差込ボルト24により側枠天板16と固定枠3
に固定されている。また、その下部の端枠脚板21は、
押え金具9によりベッド2に固定されている。
【0095】図5には、端枠脚板21が押え金具9によ
って固定されている構造が明らかに示されている。
【0096】図5に示すように、本実施形態の押え金具
9は下板30と上板31とからなり、下板30は端枠脚
板21とストッパー7の間に嵌合する寸法を有し、上板
31は一部が端枠脚板21上に被さるように下板30の
上面に溶接されている。上板31は、その下面に突起3
2を有している。端枠脚板21には、突起32と整合す
る位置に係合孔33が設けられている。
【0097】下板30の中央部分にはマグネット用開口
18が設けられており、このマグネット用開口18は非
磁性体28を装着され、マグネット固定具10によって
ベッド2に固定される大きさ・形状を有している。
【0098】図5と上記説明から明らかなように、端枠
5は以下のようにして任意の位置に固定される。
【0099】すなわち、端枠5の固定位置が定まると、
その固定位置により適当な寸法の押え金具9が選択され
る。適当な寸法の押え金具9とは、下板30がストッパ
ー7と端枠脚板21の端面の間にちょうどはまり込む寸
法の押え金具9をいう。
【0100】次に、上記適当な寸法の押え金具9の両端
部をそれぞれ端枠脚板21とストッパー7に係合させ、
マグネット用開口18に非磁性体28とマグネット固定
具10を嵌合させて吸着させることにより、端枠脚板2
1はベッド2に固定される。
【0101】次に、端枠5上部に溶接された連結具23
の孔と側枠天板16の孔19とを整合させて差込ボルト
24を挿入する。
【0102】以上により、端枠5は上下部ともに固定さ
れ、打設コンクリートの圧力に耐えられ、型枠として機
能することができる。端枠5の位置を変える場合にも、
上述したやり方で端枠5を新しい位置に固定することが
できる。
【0103】なお、押え金具9は、上述したように、端
枠脚板21の水平方向の移動を防止する係合手段と、端
枠脚板21をベッド2に密着させるために押さえ込む形
状を有していれば、当業者がなし得る任意の形状とする
ことができる。
【0104】図4,5についての説明から明らかなよう
に、本発明による端枠5の移動あるいは固定は、ベッド
2に新たなボルト孔を設けたりあるいは溶接を行った
り、また、移設前のボルト孔や溶接跡を修復したり、さ
らには、側枠4と一体に組み立てる等の作業の必要がな
いのである。
【0105】以上から、本実施形態のマグネット固定型
枠1によれば、プレハブコンクリート直方体の幅方向の
寸法変化に対しては側枠4を移動させ、長さ方向の寸法
変化に対しては端枠5を移動させ、さらに高さ方向の寸
法変化に対しては高さ調節側枠11を設けことによりそ
れぞれ対応できる。また、側枠4や端枠5の移設や型枠
の組立が極めて簡単に行うことができる。さらに、側枠
4や端枠5の移設に伴ってベッド2にダメージを与える
ことがないので、長期間使用してもベッド2を取り替え
る必要は全くないのである。
【0106】また、図1〜図5の実施形態によれば、固
定枠3を介してその左右で同時にプレハブコンクリート
直方体を成形でき、ベッド2の有効利用と、側枠の一つ
の設置を省略することができるのである。
【0107】以上で図1〜図5の実施形態の説明を終了
する。
【0108】図8に、固定枠3や側枠4や端枠5の種々
の配置形態を示す。
【0109】図8(a)は、図1〜図5で説明した型枠
の配置形態である。すなわち、中心に固定枠を配し、そ
の両側に平行に側枠を配置し、固定枠と側枠が形成する
溝の両端に端枠を配置したものである。この型枠の配置
形態は、本願請求項3に対応するものである。
【0110】図8(b)は、固定枠の片側にのみ側枠を
配置した型枠配置形態である。これは、本願請求項2に
対応するものである。
【0111】図8(c)は、固定枠を用いず、一対の側
枠と一対の端枠を4角形に囲んだものである。これは本
願請求項1に対応するものである。
【0112】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による「プレハブコンクリート直方体成形用のマグネッ
ト固定型枠」によれば、異なる寸法のプレハブコンクリ
ート直方体に対して、側枠や端枠の移設によってこれを
成形でき、異なる寸法ごとに型枠を製作する必要がな
い。
【0113】また、本発明のマグネット固定型枠によれ
ば、型枠をマグネット固定具と押え金具とアジャスタブ
ルサポートと連結具とを使用するによって簡単に組立て
あるいは分解することができる。これにより、プレハブ
コンクリート直方体の成形前後の型枠の組立・分解作業
が大幅に軽減され、コンクリート成形の作業全体の効率
を向上させることができる。
【0114】また、本発明のマグネット固定型枠によれ
ば、ベッドを全く傷つけることなく型枠を設置すること
ができるので、成形しようとするプレハブコンクリート
直方体の寸法が変化した場合にも、ベッドの補修作業等
の必要が全くない。したがって、ベッドが長期間使用で
き、定期的なベッドの交換の必要がないのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるマグネット固定型枠
を示した斜視図。
【図2】本発明の一実施形態によるマグネット固定型枠
の底部の固定構造を示した平面図。
【図3】本発明の一実施形態によるマグネット固定型枠
を固定枠に直交する方向に切断して示した縦断面図。
【図4】本発明の一実施形態によるマグネット固定型枠
の端枠を正面から見た側面図。
【図5】本発明の一実施形態によるマグネット固定型枠
の端枠を固定枠に平行な方向に切断して示した縦断面
図。
【図6】本発明のマグネット固定型枠の連結具の例を示
した斜視図。
【図7】本発明のマグネット固定型枠のアジャスタブル
サポートおよび支柱の支持部材の例を示した図。
【図8】本発明のマグネット固定型枠の型枠の種々の配
置形態を示した平面図。
【図9】従来のプレハブコンクリート直方体成形用型枠
を示した斜視図。
【符号の説明】
1 マグネット固定型枠 2 ベッド 3 中央固定枠 4 側枠 5 端枠 6 支柱 7 ストッパー 8 アジャスタブルサポート 9 押え金具 10 マグネット固定具 11 高さ調節側枠 12 固定枠側板 13 固定枠天板 14 側枠立板 15 側枠脚板 16 側枠天板 17 リブプレート 18 マグネット用開口 19 孔 20 端枠立板 21 端枠脚板 22 端枠天板 23 連結具 24 差込ボルト 25 プレート 26 ボルト孔 27 通しボルト27 28 非磁性体 29 着脱用ピン 30 下板 31 上板 32 突起 33 係合孔 41 プレハブコンクリート直方体成形用型枠 42 ベッド 43 側枠 44 端枠 45 ボルトナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G053 AA02 BA06 BB03 BB07 BB19 BD02 BD11 BD16 BE03 CA16 EA02 EB02 EB05 4G055 AA01 AB07 AC05 EA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面が水平な鋼板からなるベッド上に一対
    の側枠と一対の端枠とを4角形に囲んで立設し、囲われ
    た型枠の内部空間にコンクリートを打設するようにした
    プレハブコンクリート直方体成形用の型枠において、 前記側枠は、コンクリート打設時においてプレハブコン
    クリート直方体の側面を成形する部分となる立板と、前
    記立板の底辺からほぼ水平に延伸された脚板と、前記立
    板の上辺部からほぼ水平に延伸された天板と、必要によ
    り前記脚板と天板の間に前記立板に垂直に固定されたリ
    ブプレートとを有し、 前記側枠の脚板はマグネット固定具と係合する形状のマ
    グネット用開口を複数有し、前記側枠の天板あるいはリ
    ブプレートは側枠を垂直に保持するアジャスタブルサポ
    ートと係合するための孔あるいは突起あるいは係合段部
    を複数有し、前記側枠の天板は端枠と側枠とを連結する
    連結具と係合するための孔あるいは突起あるいは係合段
    部を複数有し、 前記端枠は、コンクリート打設時においてプレハブコン
    クリート直方体の端面を成形する部分となる立板と、前
    記立板の底辺からほぼ水平に延伸された脚板と、前記立
    板の上辺部からほぼ水平に延伸された天板とを有し、前
    記端枠の天板には前記連結具が固定されており、 前記ベッドには、前記アジャスタブルサポートを支持す
    る複数の支柱と、前記端枠の下部の移動を防止する複数
    のストッパーが固定されており、 前記支柱は、前記アジャスタブルサポートの一端部を支
    持するための支持部材を有し、その支持部材はアジャス
    タブルサポートと係合するための孔あるいは突起あるい
    は係合段部を有し、 前記側枠は、係合段部を有するマグネット固定具の先端
    部をその脚板のマグネット用開口に挿入し、前記マグネ
    ット固定具の係合段部と前記マグネット用開口の周辺部
    が係合した状態でマグネット固定具の先端磁石部を前記
    ベッドに吸着させることによってベッドに固定され、側
    枠の天板あるいはリブプレートと前記支柱の間に前記ア
    ジャスタブルサポートを架け渡して係合させることによ
    ってほぼ垂直に固定され、 前記端枠は、一端部が端枠の脚板と係合してこれをベッ
    ドに対して押さえつける形状を有し、他端部が前記スト
    ッパーと係合する形状を有し、両端部の間にマグネット
    固定具と係合する形状のマグネット用開口を有する押え
    金具を前記ストッパーと端枠脚板の間に装着し、前記押
    え金具のマグネット用開口に係合段部を有するマグネッ
    ト固定具の先端部を挿入し、前記マグネット固定具の係
    合段部とマグネット用開口の周辺部が係合した状態でマ
    グネット固定具の先端磁石部を前記ベッドに吸着させる
    ことによってベッドに固定され、端枠天板の連結具が側
    枠天板の対応する孔あるいは突起あるいは係合段部と係
    合させることによって上部が固定される、ことを特徴と
    するプレハブコンクリート直方体成形用のマグネット固
    定型枠。
  2. 【請求項2】前記連結具と係合する孔あるいは突起ある
    いは係合段部を複数有する天板と、コンクリート打設時
    においてプレハブコンクリート直方体の側面を成形する
    部分となる側板とを有する前記ベッドに固定された固定
    枠を有し、 前記固定枠の片側に固定枠とほぼ平行に前記側枠を立設
    し、前記固定枠と側枠によって形成された溝の両端部に
    一対の前記端枠を立設し、 前記端枠の連結具を側枠天板及び固定枠天板の対応する
    孔あるいは突起あるいは係合段部に係合させたことを特
    徴とする請求項1に記載のプレハブコンクリート直方体
    成形用のマグネット固定型枠。
  3. 【請求項3】前記固定枠の両側にそれぞれ固定枠とほぼ
    平行に前記側枠を立設し、前記固定枠と側枠によって形
    成された溝の両端部にそれぞれ一対の前記端枠を立設
    し、 前記端枠の連結具を側枠天板及び固定枠天板の対応する
    孔あるいは突起あるいは係合段部に係合させたことを特
    徴とする請求項2に記載のプレハブコンクリート直方体
    成形用のマグネット固定型枠。
  4. 【請求項4】前記側枠あるいは固定枠の天板上に、所定
    の高さを有し、内面が側枠立板あるいは固定枠側板の内
    面と連続した平面を形成する高さ調節側枠を固定するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    に記載のプレハブコンクリート直方体成形用のマグネッ
    ト固定型枠。
  5. 【請求項5】型枠の脚板に設けられたマグネット用開口
    に嵌入可能な先端部と、前記マグネット用開口と直接的
    にあるいは非磁性体を介して係合する係合段部と、前記
    係合段部がマグネット用開口に係合した状態でベッドに
    吸着する先端磁石部とを有することを特徴とする型枠固
    定用のマグネット固定具。
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