JP2001129534A - 海水淡水化装置 - Google Patents

海水淡水化装置

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JP2001129534A
JP2001129534A JP31604399A JP31604399A JP2001129534A JP 2001129534 A JP2001129534 A JP 2001129534A JP 31604399 A JP31604399 A JP 31604399A JP 31604399 A JP31604399 A JP 31604399A JP 2001129534 A JP2001129534 A JP 2001129534A
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seawater
steam
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desalination apparatus
seawater desalination
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JP31604399A
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Hiroya Shida
坦也 志田
Nobuyasu Sakata
展康 坂田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
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  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで設置することのできる海水淡水化
装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 海水淡水化装置10を、複数の蒸発室1
2が上下に積層状態で配設されるとともに、海水を下方
から上方に送給する送給管群13が各蒸発室12内を貫
通するような形態で設けられて、送給管群13内の海水
を最上段室22で加熱した後、略螺旋状の流路部材25
によって複数層の蒸発室12を上層側から下層側に流下
させつつ、減圧された各蒸発室12において海水を蒸発
させて水蒸気を発生させ、この水蒸気を送給管群13と
の熱交換により凝縮させて淡水化する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海水を淡水化する
ための海水淡水化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、海水を淡水化する装置としては、
海水を蒸発させ、その水蒸気から淡水を得る蒸発方式の
ものが広く用いられている。このような海水淡水化装置
としては、例えば図9に示すようなものがあった。
【0003】この海水淡水化装置1は、海水を送給管2
内を通して送給し、ヒーター3で送給管2内の海水を加
熱した後、この加熱海水(「ブライン」と称されてい
る)を箱型の蒸発室4内に送り込むようになっている。
この蒸発室4は、横方向に複数連設されており、各蒸発
室4内は図示しない真空ポンプ(減圧手段)等で減圧さ
れている。図10に示すように、各蒸発室4内に送り込
まれた加熱海水は、蒸発室4の減圧空間にてフラッシュ
蒸発し、その水蒸気が蒸発室4内を上昇する。蒸発室4
の上部には回収槽5が設けられており、この回収槽5に
は、前記送給管2が紙面と直交する方向に貫通してい
る。この送給管2内を送給される海水は加熱されておら
ず、したがって送給管2の温度は水蒸気よりも低く、水
蒸気と送給管2表面との間で熱交換がなされ、これによ
って水蒸気が冷却されて真水となり、回収槽5に回収さ
れるのである。なお、図中符号6で示すものはデミスタ
であり、加熱海水の飛沫の通過を阻止し、水蒸気のみを
上方の回収槽5側に通過させるようになっている。一
方、蒸発室4内で蒸発しなかった加熱海水は、堰7を乗
り越え、さらにオリフィス8を通って、隣接する次の蒸
発室4に送り込まれるようになっている。
【0004】このようにして、複数連接された各蒸発室
4内を加熱海水が順次通過するうちに、発生した水蒸気
を凝縮させて得た真水をポンプ9(図9参照)で回収す
ることによって海水を淡水化する構成となっているので
ある。なお、複数連接された蒸発室4内は、海水の流れ
方向下流側に行くにしたがい、その減圧度合いが大きく
なるようになっており、これによって各蒸発室4内にお
いて、減圧条件に応じた蒸発が行われるようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の海水淡水化装置は、複数の箱型の蒸発室
4が床面上に横一列に並べられているため、設置に必要
な床面積が大きくなり、広い敷地を必要とする。また、
多数本の送給管2を、複数の蒸発室4内に配するため、
その取り回しも複雑となり、送給管2の総延長も長くな
るほか、各蒸発室4を構成する部材や送給管2等も、各
蒸発室4毎に断続的に配置される関係から、構成部材数
が過大となる。このような点から、装置自体、およびそ
の設置を含めた全体コストが嵩むという問題がある。本
発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、低
コストで設置することのできる海水淡水化装置を提供す
ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明
は、淡水化すべき海水を下方から上方に送給し、その上
端部から海水を吐出する送給部材と、該送給部材内の海
水を加熱する加熱手段と、前記送給部材に沿って上下方
向に複数層形成され、前記送給部材が内部を貫通すると
ともに、その内部空間が減圧手段によって減圧される蒸
発部とを備えて構成され、前記送給部材から吐出される
前記海水が上層側の前記蒸発部から下層側の前記蒸発部
へと順次流通していくときに、前記減圧手段で減圧され
た各層の前記蒸発部において、前記海水から水蒸気を発
生させるとともに、前記送給部材と熱交換することによ
り前記水蒸気を凝縮させて淡水を回収する構成となって
いることを特徴としている。
【0007】このように蒸発部を上下に複数層設けるこ
とにより、装置の底面積を小さくすることができる。
【0008】請求項2に係る発明 は、前記加熱手段が
前記送給部材の上部に配設されていることを特徴として
いる。
【0009】請求項3に係る発明 は、前記送給部材を
前記装置の中央部に配置し、かつ前記海水が前記複数層
の蒸発部を上層側から下層側に流通するときの流路とし
て、略螺旋状の流路部材を前記送給部材の外周側に配設
したことを特徴としている。請求項4に係る発明 は、
前記送給部材を、さらに前記螺旋状の流路の外周側に設
けたことを特徴としている。
【0010】請求項5に係る発明 は、前記海水が前記
複数層の蒸発部を上層側から下層側に流通するときの流
路として、略折り板状の流路部材が配設されていること
を特徴としている。
【0011】請求項6に係る発明 は、前記装置を平面
視したときに、前記流路を前記装置の一方の側に配置
し、かつ、前記送給部材を前記装置の他方の側に配置し
たことを特徴としている。
【0012】請求項7に係る発明 は、前記海水を前記
各蒸発部内に噴出させるノズル部材が設けられているこ
とを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る海水淡水化装
置の第一ないし第四の実施の形態について、図1ないし
図8を参照して説明する。
【0014】[第一の実施の形態]図1および図2に示
すように、海水淡水化装置10は平面視略円形のタワー
状で、その外殻を形成する外塔11内に、複数の蒸発室
(蒸発部)12が上下に積層状態で配設されるととも
に、海水を下方から上方に送給する多数のパイプからな
る送給管群(送給部材)13が、各蒸発室12内を貫通
するような形態で設けられた概略構成となっている。
【0015】図2および図3(a)に示すように、外塔
11の内周側には、筒状の内塔15が設けられ、この外
塔11と内塔15とによって二重管構造となっている。
外塔11と内塔15との間には、後述する水蒸気管16
と導水管17とが、多数、例えばその周方向に交互に配
列されている。
【0016】内塔15内には、その中心部に真空ポンプ
(減圧手段:図示なし)等に連結された抽気管18が配
設され、その外周側に送給管群13が略環状の範囲に配
置されている。
【0017】図2に示したように、内塔15の内側に、
上下方向所定間隔毎に床板20が配設されており、各床
板20によって内塔15の内部空間が上下複数に仕切ら
れ、互いに上下に位置する床板20,20間のそれぞれ
の空間が前記各蒸発室12とされている。ここで、送給
管群13は各床板20を貫通した形態で設けられてい
る。そして、内塔15の最上部に設けられた最上段の床
板20Tには、送給管群13を構成するそれぞれのパイ
プの上端部が開口し、これによって送給管群13から送
給される海水は床板20Tとその上方に設けられた蓋板
21との間の空間に吐出されるようになっている。
【0018】海水淡水化装置10において、最上段の床
板20Tの直下の空間は、最上段室22とされている。
そして、最上段の床板20Tには開口部23が形成され
ており、前記送給管群13から吐出された海水が、この
開口部23から、最上段室22の下側の床板20の所定
位置に形成されたスリット24を通って、直下段の蒸発
室12内に流下するようになっている。
【0019】外塔11と内塔15との間に配置された複
数の前記水蒸気管16は、この最上段室22に臨む部分
に吹出口16aが形成されており、図示しない水蒸気発
生手段(加熱手段:例えば太陽光とヒートパイプ等の加
熱源によって加熱して水蒸気を発生する装置)から水蒸
気管16内を通って送給された水蒸気が、各吹出口16
aから最上段室22内に吹き出すようになっている。
【0020】最上段室22よりも下方の各蒸発室12に
は、その中心部に位置する送給管群13と、その外周側
の内塔15内周面との間に、図3(b)に示すような略
螺旋状の流路部材25が設けられている。各蒸発室12
において、流路部材25は、略螺旋状をなして所定幅を
有した底板25aを備え、その内周側には、送給管群1
3の外周側に位置する側壁25bが形成され、また外周
側の側壁25cは内塔15によって形成されている。底
板25aは、その下端部が各床板20の所定位置に形成
されたスリット24に臨むよう設けられており、またそ
の上端部は上層側の蒸発室12に形成されたスリット2
4の鉛直下方に位置するよう設けられている。そして、
内周側の側壁25bは螺旋状の底板25aに対して所定
寸法上方に延出するよう形成されており、側壁25bの
上端部と、その鉛直上方の底板20下面との間には、水
蒸気のみを透過し海水の飛沫を防止するためのデミスタ
26が設けられている。
【0021】このようにして、海水淡水化装置10に
は、その上下ほぼ全体にわたって、略螺旋状の流路部材
25が形成された構成となっている。
【0022】前記導水管17には、各蒸発室12の下端
部(下側の床板20の上面側)において蒸発室12内に
連通する導水口17aが形成されている。前記抽気管1
8には、その外周面に、各蒸発室12内に臨む抽気口1
8aが形成されている。
【0023】このような海水淡水化装置10は、例えば
その蓋板21上に太陽電池28を備え、太陽電池28で
発電した電気によりその駆動電力の少なくとも一部を担
う構成とすることも有効である。
【0024】上記したような海水淡水化装置10におい
ては、以下のようにして海水を淡水化する。予め、外塔
11と内塔15との間に配置された各水蒸気管16から
は、図示しない水蒸気発生手段(加熱手段)から送給し
た水蒸気を、吹出口16aから最上段室22に送り込む
[図中矢印(イ)]。この水蒸気は、図示しない排出口
から回収され、循環されるようになっている。また、抽
気管18においては、図示しない真空ポンプ(減圧手
段)等により、各抽気口18aから蒸発室内12の空気
を抽気(吸引)し[図中矢印(ロ)]、これによって各
蒸発室12内を減圧しておく。
【0025】このような状態で、淡水化すべき海水を、
図示しないポンプ等で送給管群13で海水淡水化装置1
0内を下方から上方に送給する。すると、各水蒸気管1
6からの水蒸気によって加熱された最上段室22におい
て、水蒸気との熱交換により、送給管群13内の海水が
加熱される。この加熱海水は、送給管群13の上端部か
ら最上段の床板20T上に吐出され、さらに開口部23
からスリット24を通って、直下段の蒸発室12内に流
下する[図中矢印(ハ)]。このとき、加熱海水を所定
以上の流量とすることにより、スリット24がオリフィ
スとして機能し、スリット24の上方(床板20T上の
空間)と下方(蒸発室12)との間で、気密性を確保で
きるようになっている。
【0026】減圧されている蒸発室12内に流れ込んだ
加熱海水は、螺旋状の流路部材25に沿って流下する
[図中矢印(ニ)]。このとき、蒸発室12内は減圧さ
れているため、加熱海水はフラッシュ蒸発し、水蒸気が
発生する。発生した水蒸気は、デミスタ26を通ってそ
の内部の送給管群13が貫通している空間に移動する
[図中矢印(ホ)]。なお、デミスタ26により、加熱
海水の飛沫等がデミスタ26内の空間への進入が阻止さ
れる。この空間内において、送給管群13は、未だ最上
段室22において加熱されておらず、したがって水蒸気
よりも低温である。これにより、送給管群13の表面と
水蒸気との間で熱交換が行われ、その結果、水蒸気が凝
縮して淡水化された真水となり、蒸発室12の床板20
上に落ちる。この真水は、内塔15に形成された各導水
口17aから導水管17に導かれ[図中矢印(ヘ)]、
図示しないポンプ等で回収されるのである。なお、デミ
スタ26内の空間で充分に冷却されずに残存した水蒸気
と、混入している非凝縮ガス(空気)は、抽気口18a
から抽気管18へ排出される。なお、抽気管18によっ
て回収された水蒸気は、再度循環させるようにしても良
いし、あるいは排気するようにしても良い。
【0027】一方、フラッシュ蒸発せずに螺旋状の流路
部材25を流下した加熱海水は、スリット24を通っ
て、下層側の蒸発室12に流れ込む[図中矢印
(ト)]。このときもスリット24がオリフィスとして
機能し、上下の蒸発室12,12間での気密性が確保さ
れる。そして、下段側の蒸発室12においても、上記と
同様にして、フラッシュ蒸発により発生した水蒸気が、
デミスタ26内の空間で送給管群13により冷却されて
凝縮し、淡水化された真水が導水管17を通って回収さ
れ、ポンプ等で装置外に送り出されるようになってい
る。
【0028】このように、海水淡水化装置10において
は、加熱海水が、上下複数段に配置された蒸発室12,
12を上層側から下層側に流下しつつ、各蒸発室12に
おいて淡水化されるようになっているのである。なお、
各段の蒸発室12において、水蒸気と送給管群13との
熱交換が行われることにより、送給管群13内の海水は
加熱される。したがって、送給管群13内の海水は、下
方から上方に送給される間に各段の蒸発室12において
徐々に余熱され、最終的に最上段室22で最終的な加熱
が行われるのである。
【0029】上述した海水淡水化装置10によれば、蒸
発室12を上下に複数層設ける構成としたので、装置の
底面積を小さくすることができる。その結果、装置の設
置面積も小さくて済み、装置の設置コストを最小限とす
ることが可能となる。また、送給管群13も直線的に配
置されているため最小限の長さで済み、螺旋状の流路部
材25等を備えた各蒸発室12の構成も、従来図9に示
した従来の海水淡水化装置1に比較し、部材点数を抑え
たものとすることができ、装置自体のコストを抑えるこ
とができる。また、最上段室22に水蒸気を送り込んで
送給管群13内の海水を加熱するようにしたので、送給
管群13から吐出された加熱海水が、最上段室22より
も下層側の各蒸発室12において蒸発したときに、その
水蒸気は送給管群13よりも温度が高く、したがって相
互の熱交換により水蒸気を確実に冷却して真水を得るこ
とができるようになっている。
【0030】[第二の実施の形態]次に、本発明に係る
海水淡水化装置の第二の実施の形態について説明する。
上記第一の実施形態で挙げた海水淡水化装置10におい
ては、その中心部に送給管群13を設ける構成とした
が、以下に示す形態においては、さらに外周側にも送給
管群群を備える構成を示す。以下に説明する第二の実施
の形態において、前記第一の実施の形態と共通する構成
については同符号を付し、その説明を省略する。
【0031】図4に示すように、海水淡水化装置30は
平面視略円形のタワー状で、外塔11および内塔15内
に、床板20によって仕切られた複数の蒸発室(蒸発
部)12’が上下に積層状態で配設されている。図4お
よび図5に示すように、この海水淡水化装置30内に
は、その中央部と外周部とに、海水を下方から上方に送
給する送給管群13A’,13B’が各蒸発室12’内
を貫通するような形態で設けられている。
【0032】そして、これら内周側の送給管群13A’
と、外周側の送給管群13B’との間には、上記第一の
実施の形態と同様、略螺旋状の流路部材25’が設けら
れている。この流路部材25’の両側には、内周側およ
び外周側それぞれの送給管群13A’,13B’との間
に、デミスタ26A’,26B’が設けられている。
【0033】また、図5に示したように、内周側の送給
管群13A’の中心部には抽気管18が配設され、各蒸
発室12’に形成された抽気口18a(図4参照)から
抽気を行うようになっている。また、外周側の送給管群
13B’の外側には、外塔11と内塔15との間に、最
上段室22に水蒸気を供給する水蒸気管16,各蒸発室
12’において得られる真水を回収する導水管17,お
よび抽気管18’が、多数、例えばその周方向に交互に
配列されている。そして、抽気管18’は、抽気管18
と同様、図示しない真空ポンプ(減圧手段)等に連結さ
れており、各蒸発室12’に形成された抽気口(図示な
し)から抽気を行うようになっている。
【0034】上記したような海水淡水化装置30におい
ては、以下のようにして海水を淡水化する。予め、各水
蒸気管16からは、図示しない水蒸気発生手段(加熱手
段)から送給した水蒸気を最上段室22に送り込む[図
中矢印(イ)]。また、各抽気管18,18’では、蒸
発室内12’の空気を抽気(吸引)し、これによって各
蒸発室12’内を減圧しておく[図中矢印(ロ)]。
【0035】このような状態で、淡水化すべき海水を、
図示しないポンプ等で内周側および外周側の送給管群1
3A’,13B’で上方に送給する。すると、各水蒸気
管16からの水蒸気が供給される最上段室22におい
て、水蒸気との熱交換により、送給管群(送給部材)1
3’内の海水が加熱され、この加熱海水が、開口部23
からスリット24を通って、蒸発室12’内に流下する
[図中矢印(ハ)]。
【0036】減圧されている蒸発室12’内に流れ込ん
だ加熱海水は、螺旋状の流路部材25’に沿って流下す
る[図中矢印(ニ)]。このとき、蒸発室12’内は減
圧されているため、加熱海水はフラッシュ蒸発し、水蒸
気が発生する[図中矢印(ホ)]。発生した水蒸気は、
流路部材25’の内周側および外周側のデミスタ26
A’,26B’を通り、送給管群13A’,13B’が
貫通している空間において、送給管群13A’,13
B’の表面との熱交換により凝縮して真水となり、蒸発
室12’の床板20上に落ちる。この真水は、床20上
から各導水口17aに導かれ、導水管17を通して図示
しないポンプ等で回収されるのである[図中矢印
(ヘ)]。そして、送給管群13’内の空間で充分に冷
却されずに残存した水蒸気と、混入している非凝縮ガス
(空気)は抽気管18、18’へ排出される。
【0037】このように、上記海水淡水化装置30にお
いても、加熱海水が、上下複数段に配置された蒸発室1
2’を上層側から下層側に流下しつつ、各蒸発室12’
において淡水化され、上記第一の実施の形態における海
水淡水化装置10と同様の効果が得られる。このとき、
流路部材25’の内周側の送給管群13A’だけでなく
外周側にも送給管群13B’が配設されているので、フ
ラッシュ蒸発した水蒸気と接触する送給管群13A’1
3B’の総表面積を大きくとることができ、その凝縮効
率を向上させることが可能となる。
【0038】なお、上記第一および第二の実施の形態に
おいて、スリット24については具体的な構成について
触れていないが、その上下の蒸発室12,12あるいは
12’,12’間で気密性を確保することができるので
有れば、いかなる構成のものとしても良い。すなわち、
流路部材25,25’を流れる加熱海水の流量を所定以
上とすることにより、スリット24の部分に加熱海水が
溜まり、これによってオリフィスとしての機能を果た
し、気密性を確保出来さえすればよいのである。
【0039】[第三の実施の形態]次に、本発明に係る
海水淡水化装置の第三の実施の形態について説明する。
以下に説明する第三の実施の形態において、前記第一、
第二の実施の形態と共通する構成については同符号を付
し、その説明を省略する。
【0040】図6に示すように、海水淡水化装置40は
平面視略円形のタワー状で、その外殻を形成する外塔1
1内に、床板20で仕切られることによって上下に複数
層の蒸発室(蒸発部)42が積層状態で配設されるとと
もに、海水を下方から上方に送給する送給管群(送給部
材)43が各蒸発室42内を貫通するような形態で設け
られた概略構成となっている。ここで、最上段の床板2
0Tと、その上方の蓋板21との間の空間は最上段室4
4とされ、この最上段室44において、送給管群43
は、その先端部43aが下方に折り返され、この先端部
43aから海水が最上段室44内に吐出されるようにな
っている。
【0041】図6および図7に示すように、外塔11と
内塔15との間には、最上段室44に設けられた吹出口
16a”(図6参照)から水蒸気を供給する水蒸気管1
6”,各蒸発室42において得られる真水を回収する導
水管17,および抽気管18”が、多数、例えばその周
方向に交互に配列されている。そして、抽気管18”
は、図示しない真空ポンプ(減圧手段)等に連結されて
おり、各蒸発室42に形成された抽気口(図示なし)か
ら抽気を行うようになっている。また、海水淡水化装置
40の中心部には、最上段室44に供給された水蒸気を
回収する回収管45が設けられている。
【0042】各段の蒸発室42内には、その中心部側に
流路部材46がそれぞれ備えられている。流路部材46
は、上方に延びてその上端部47a(図6参照)が当該
蒸発室42の上側の床板20よりも上方に開口する導入
パイプ47と、導入パイプ47に連続して蒸発室42の
下側の床板20に沿って位置するメインパイプ48と、
このメインパイプ48から分岐する複数のノズルパイプ
(ノズル部材)49(図7参照)とから構成されてい
る。図7に示したように、各ノズルパイプ49には、そ
の上面に所定間隔毎に多数のノズル穴49aが形成され
ており、導入パイプ47の上端部47aから流入する海
水を、各ノズル穴49から上方に噴出するようになって
いる。このとき、ノズル穴49aの径を適宜設定するこ
とにより海水を霧状に噴出することも可能であり、これ
に限らず水蒸気化するのに最適な径に設定するのが好ま
しい。
【0043】そして、海水淡水化装置40においては、
送給管群43が内塔15内の外周側に環状に配置されて
おり、図6に示すように、流路部材46が設けられてい
る部分と、その外周側の送給管群43との間には、床板
20の上面所定高さまでは側壁50が設けられ、この側
壁50と上方の床板20との間には水蒸気のみを透過し
海水の飛沫を防止するためのデミスタ51が設けられて
いる。
【0044】上記したような海水淡水化装置40におい
ては、以下のようにして海水を淡水化する。予め、外塔
11と内塔15との間に配置された各水蒸気管16”か
らは、図示しない水蒸気発生手段(加熱手段)から送給
した水蒸気を、吹出口16a”から最上段室44に送り
込む[図中矢印(イ)]。この水蒸気は、回収管45を
介して回収され、循環されるようになっている。また、
抽気管18”においては、図示しない真空ポンプ(減圧
手段)等により、図示しない抽気口から蒸発室内42の
空気を抽気(吸引)し、これによって各蒸発室42内を
減圧しておく。
【0045】このような状態で、淡水化すべき海水を、
図示しないポンプ等で送給管群43で海水淡水化装置4
0内を下方から上方に送給する。すると、各水蒸気管1
6”からの水蒸気によって加熱された最上段室44にお
いて、送給管群43内の海水が加熱される。この加熱海
水は、送給管群43の上端部から最上段室44内に吐出
される[図中矢印(ト)]。最上段の床板20T上に加
熱海水が所定レベルまで溜まると、流路部材46の導入
パイプ47の上端部47aから加熱海水が流れ込む[図
中矢印(チ)]。するとこの加熱海水は、導入パイプ4
7を通って直下段の蒸発室42に流れ、各ノズルパイプ
49のノズル穴49aから、減圧されている蒸発室42
内に噴出し、フラッシュ蒸発して水蒸気を発生する。
【0046】発生した水蒸気は、デミスタ51を通っ
て、その外周側の、送給管群43が貫通している空間に
移動する[図中矢印(リ)]。すると、この空間内にお
いて、送給管群43の表面と水蒸気との間で熱交換が行
われ、その結果、水蒸気が凝縮して淡水化された真水と
なり、蒸発室42において側壁50よりも外周側の床板
20上に落ちる。この真水は、内塔15に形成された各
導水口17aから導水管17に導かれ[図中矢印
(ヘ)]、図示しないポンプ等で回収されるのである。
なお、デミスタ51内の空間で充分に冷却されずに残存
した水蒸気と、混入している非凝縮ガス(空気)は抽気
管18”へ排出される。
【0047】一方、フラッシュ蒸発せずに残った加熱海
水は、直下の蒸発室42の流路部材46から上方に延び
た導入パイプ47に流れ込み[図中矢印(チ)]、下段
の蒸発室42に流下するようになっている。そしてこの
下段側の蒸発室42においても、上記と同様にして、フ
ラッシュ蒸発により発生した水蒸気が、デミスタ51内
の空間で送給管群43により冷却されて凝縮し、淡水化
された真水が導水管17を通って回収されるようになっ
ている。
【0048】このように、海水淡水化装置40において
は、加熱海水が、上下複数段に配置された蒸発室42,
42を、各段の流路部材46によって上層側から下層側
に流下しつつ、各蒸発室42において淡水化されるよう
になっているのである。
【0049】上述した海水淡水化装置40によれば、上
記第一の実施の形態における海水淡水化装置10と同様
の効果が得られる。このとき、各段の蒸発室42には流
路部材46が設けられて、そのノズル穴49aから加熱
海水を蒸発室42内に噴出するようにしたので、加熱海
水の蒸発効率を向上させることができる。また、最上段
室44においては、送給管群43から加熱海水を吐出さ
せるだけでなく、ここに水蒸気を送り込んで送給管群4
3内の海水を加熱するようにした。上記第一および第二
の実施の形態では、最上段室22と、送給管群13ある
いは13’から加熱海水を吐出するスペース(最上段の
床板20T上)とが別々に設けられており、このような
構成に対して水蒸気海水淡水化装置40ではスペースの
有効利用を図ることが可能である。
【0050】なお、上記第三の実施の形態において、前
述の如く、最上段室44に水蒸気を送り込んで送給管群
43内の海水を加熱するとともに、この最上段室44に
おいて、送給管群43から加熱海水を吐出させるように
したが、このような構成を前記第一または第二の実施の
形態で示した海水淡水化装置10あるいは30に適用す
ることも可能である。また逆に、本実施の形態における
海水淡水化装置40において、上記第一および第二の実
施の形態の如く、最上段室22と、送給管群13あるい
は13’から加熱海水を吐出するスペース(最上段の床
板20T上)とを別々に設ける構成としても良い。
【0051】また、上記第一から第三の実施の形態にお
いて、送給管13,13’,43は、直線状のパイプに
よって構成するようにしたが、熱交換のための表面積を
稼ぐために、送給管13,13’,43を斜め、あるい
は略螺旋状とすることも考えられる。
【0052】[第四の実施の形態]次に、本発明に係る
海水淡水化装置の第四の実施の形態について説明する。
上記第一〜第三の実施の形態で挙げた海水淡水化装置1
0,30,40においては、その平面形状が略円形のも
のを例に挙げたが、以下に示す形態においては、平面視
略矩形状としたものを示す。以下に説明する第四の実施
の形態において、前記第一から第三の実施の形態と共通
する構成については同符号を付し、その説明を省略す
る。
【0053】図8に示すように、海水淡水化装置60は
平面視略矩形のタワー状で、その外殻を形成する外塔6
1内に、床板20で仕切られることによって上下に複数
層の蒸発室(蒸発部)62が積層状態で配設されるとと
もに、海水を下方から上方に送給する送給管群(送給部
材)63が各蒸発室62内を貫通するような形態で設け
られた概略構成となっている。
【0054】ここで、この海水淡水化装置60を平面視
すると、外塔61内には、例えばその前面61a側と、
後面61b側との間に、略鉛直面内に位置する仕切壁6
4が設けられており、この仕切壁64に対して前面61
a側に流路部材65が設けられ、仕切壁64に対して後
面61b側に蒸発室62が形成された構成となってい
る。
【0055】外塔61の両側面61c,61dの内側に
は、内壁66が設けられて二重構造となっている。外塔
61と内壁66との間には、後述の最上段室67に設け
られた吹出口(図示なし)から水蒸気を供給する水蒸気
管16,各段の蒸発室62において得られる真水を回収
する導水管17,および抽気管18が配列されている。
【0056】そして、仕切壁64よりも後面61b側に
配置された送給管群63の上端部は最上段の床板20T
上にて開口し、送給管群63から送給される海水は床板
20Tとその上方に設けられた蓋板21との間の空間に
吐出される。海水淡水化装置60において、最上段の床
板20Tの直下の空間は最上段室67とされ、この最上
段室67には、水蒸気管16によって供給される水蒸気
が内壁66に形成された吹出口(図示なし)から吹き出
すようになっている。
【0057】また、各段の蒸発室62には、送給管群6
3に、例えば2箇所に、空間68が、その両側の内壁6
6を結ぶ方向に延在して形成されている。
【0058】一方、仕切壁64に対して前面61a側に
設けられた流路部材65は、各段の蒸発室62におい
て、外塔61の側面61cと61dとを結ぶ方向に延在
して傾斜配置されている。そして、各段の流路部材65
は、左右互い違いに配設されており、流路部材65の両
端部には、オリフィス69が形成されている。ここで、
最上段の床板20Tには所定の位置に開口部70が形成
されており、送給管群63から最上段の床板20T上に
吐出された海水は、開口部70から、最上段室22の直
下段の蒸発室62内の流路部材65に流下するようにな
っている。
【0059】ところで、各蒸発室62において、仕切壁
64は、流路部材65に対して所定高さの部分は、流路
部材65の側壁65aとされ、側壁65aと上方の床板
20との間にはデミスタ71が設けられている。
【0060】上記したような海水淡水化装置60におい
ては、以下のようにして海水を淡水化する。予め、外塔
61と内壁66との間に配置された各水蒸気管16から
は、図示しない水蒸気発生手段(加熱手段)から送給し
た水蒸気を、吹出口16aから最上段室67に送り込
む。また、抽気管18においては、図示しない真空ポン
プ(減圧手段)等により、各段に形成された抽気口(図
示なし)から蒸発室内62の空気を抽気(吸引)し、こ
れによって各蒸発室62内を減圧しておく。
【0061】このような状態で、淡水化すべき海水を、
図示しないポンプ等で送給管群63で海水淡水化装置6
0内を下方から上方に送給する。すると、各水蒸気管1
6からの水蒸気によって加熱された最上段室67におい
て、送給管群63内の海水が加熱される。この加熱海水
は、送給管群63の上端部から最上段の床板20T上に
吐出され[図中矢印(ヌ)]、開口部70から蒸発室6
2の流路部材65に流下する[図中矢印(ル)]。する
とこの加熱海水は、流路部材65に沿って流れ[図中矢
印(ヲ)]、減圧されている蒸発室62内においてフラ
ッシュ蒸発して水蒸気を発生する[図中矢印(ワ)]。
【0062】発生した水蒸気は、デミスタ71を通っ
て、送給管群63が貫通している空間に移動する[図中
矢印(カ)]。すると、この空間内において、送給管群
63の表面と水蒸気との間で熱交換が行われ、その結
果、水蒸気が凝縮して淡水化された真水となり、床板2
0上に落ちる。この真水は、内壁66に形成された各導
水口(図示なし)から導水管17に導かれ、図示しない
ポンプ等で回収されるのである。
【0063】このとき、多数本のパイプによって構成さ
れた送給管群63においては、水蒸気、凝縮水、および
空気が混在するため、空気等の気泡が発生し、送給管群
63を構成するパイプ表面にまとわりつき、その結果、
凝縮効率の低下を招くことがある。しかし、上記構成の
海水淡水化装置60においては、送給管群63中に空間
68が形成されているので、抽気管18の抽気に伴い、
発生した気泡を空間68において消滅させることがで
き、その結果、凝縮を効率良く行うことが可能となって
いるのである。
【0064】なお、デミスタ71内の空間で充分に冷却
されずに残存した水蒸気と、混入している非凝縮ガス
(空気)は、抽気管18へ排出される。
【0065】一方、フラッシュ蒸発せずに残った加熱海
水は、オリフィス69から、直下の蒸発室62の流路部
材65に流れ込み、上記と同様にして、フラッシュ蒸発
により発生した水蒸気が、下段側の蒸発室62において
デミスタ71内の空間で送給管群63により冷却されて
凝縮し、淡水化された真水が導水管17を通って回収さ
れるようになっている。なお、加熱海水の流量を所定以
上に設定することにより、オリフィス69の部分に加熱
海水が溜まり、上下の流路部材65,65間で気密性を
確保できる。
【0066】このように、海水淡水化装置60において
は、加熱海水が、上下複数段に配置された蒸発室62,
62を、各段の流路部材65によって上層側から下層側
に流下しつつ、各蒸発室62において淡水化されるよう
になっているのである。
【0067】上述した海水淡水化装置60によれば、平
面視矩形の構成においても、上記第一の実施の形態にお
ける海水淡水化装置10と同様の効果が得られる。
【0068】なお、上記第四の実施の形態において、海
水淡水化装置60の一面側に送給管群63を配し、他面
側に流路部材65を設ける構成としたが、これに限るも
のではなく、例えば、流路部材65を中央部に配し、そ
の両側に送給管群63を配置するような構成とすること
も可能である。また、流路部材65を、上記第一から第
三の実施の形態の如く、螺旋状に設けるようにしても良
い。さらには、蒸気海水淡水化装置60では、送給管群
63に空間68を形成することによって、気泡等を消滅
させて凝縮効率を高めることが可能となっているが、こ
のような構成は、上記第一〜第三の実施の形態で示した
海水淡水化装置10,10’,30においても同様に適
用することが可能である。すなわち、送給管群13,1
3’,43中に、気泡を消滅させるための空間を形成す
ればよいのである。
【0069】なお、上記第一から第四の実施の形態にお
いて、送給管群13,13’,43,63については、
単なる断面視円形のパイプに限らず、断面視波形の二枚
のプレート間に海水を流す構成とする等してもよい。こ
のようにして送給管群の表面積を大きくし、水蒸気との
接触面積の増大による伝熱効率の向上を図れば、水蒸気
の凝縮効率を一層高めることが可能となるのである。
【0070】また、送給管群13,13’,43,63
内の加熱するための加熱手段としては、太陽光とヒート
パイプ等で加熱するほか、太陽電池28等で稼働させた
ヒータ等を用いるようにしても良い。
【0071】また、海水淡水化装置10,30,40,
60の各部の構成については、本発明の主旨を逸脱しな
い限り、適宜他の構成に代えても何ら問題はなく、加熱
海水の蒸発効率、水蒸気の凝縮効率を高めるための変更
等は、むしろ積極的に採用すべきである。
【0072】これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない
範囲内であれば、いかなる構成を採用しても良く、また
上記したような構成を適宜選択的に組み合わせたものと
しても良いのは言うまでもない。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の海水淡水
化装置によれば、蒸発部を上下に複数層設けることによ
り、装置の底面積を小さくすることができる。その結
果、装置の設置に必要な設置面積も小さくて済み、装置
の設置コストを最小限とすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る海水淡水化装置の第一の実施
の形態を示す図である。
【図2】 図1の装置の内部構造を示す図であって、
図3(a)のA−A矢視断面図である。
【図3】 前記装置の平断面図および流路部材の斜視
図である。
【図4】 本発明に係る海水淡水化装置の第二の実施
の形態を示す図であって、前記装置の内部構造を示す立
断面図である。
【図5】 図4の装置の平断面図である。
【図6】 本発明に係る海水淡水化装置の第三の実施
の形態を示す図であって、前記装置の内部構造を示す立
断面図である。
【図7】 図6の装置の平断面図である。
【図8】 本発明に係る海水淡水化装置の第三の実施
の形態を示す図であって、前記装置の内部構造を示す立
断面図および平断面図である。
【図9】 従来の海水淡水化装置の概略構成を示す図
である。
【図10】 図9の装置の内部構造を示す立断面図で
ある。
【符号の説明】
10,30,40,60 海水淡水化装置 12,12’,42,62 蒸発室(蒸発部) 13,13’,43,63 送給管群(送給部材) 25,25’,46,65 流路部材 49 ノズルパイプ(ノズル部材)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 淡水化すべき海水を下方から上方に送
    給し、その上端部から海水を吐出する送給部材と、該送
    給部材内の海水を加熱する加熱手段と、前記送給部材に
    沿って上下方向に複数層形成され、前記送給部材が内部
    を貫通するとともに、その内部空間が減圧手段によって
    減圧される蒸発部とを備えて構成され、 前記送給部材から吐出される前記海水が上層側の前記蒸
    発部から下層側の前記蒸発部へと順次流通していくとき
    に、前記減圧手段で減圧された各層の前記蒸発部におい
    て、前記海水から水蒸気を発生させるとともに、前記送
    給部材と熱交換することにより前記水蒸気を凝縮させて
    淡水を回収する構成となっていることを特徴とする海水
    淡水化装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱手段が前記送給部材の上部に
    配設されていることを特徴とする請求項1記載の海水淡
    水化装置。
  3. 【請求項3】 前記送給部材を前記装置の中央部に配
    置し、かつ前記海水が前記複数層の蒸発部を上層側から
    下層側に流通するときの流路として、略螺旋状の流路部
    材を前記送給部材の外周側に配設したことを特徴とする
    請求項1または2記載の海水淡水化装置。
  4. 【請求項4】 前記送給部材を、さらに前記螺旋状の
    流路の外周側に設けたことを特徴とする請求項3記載の
    海水淡水化装置。
  5. 【請求項5】 前記海水が前記複数層の蒸発部を上層
    側から下層側に流通するときの流路として、略折り板状
    の流路部材が配設されていることを特徴とする請求項1
    または2記載の海水淡水化装置。
  6. 【請求項6】 前記装置を平面視したときに、前記流
    路を前記装置の一方の側に配置し、かつ、前記送給部材
    を前記装置の他方の側に配置したことを特徴とする請求
    項5記載の海水淡水化装置。
  7. 【請求項7】 前記海水を前記各蒸発部内に噴出させ
    るノズル部材が設けられていることを特徴とする請求項
    1から6のいずれかに記載の海水淡水化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101014331B1 (ko) 2003-07-11 2011-02-14 두산중공업 주식회사 핫웰 일체형 해수 가열기
CN102933499A (zh) * 2010-05-11 2013-02-13 罗尔夫·英厄松 脱盐设备
WO2015072618A1 (ko) * 2013-11-18 2015-05-21 주식회사 더블유원 착탈식 담수포집부를 구비하는 증발식 조수기

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