JP2001129037A - 手術台用テーブルの交換システム - Google Patents

手術台用テーブルの交換システム

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JP2001129037A
JP2001129037A JP31733499A JP31733499A JP2001129037A JP 2001129037 A JP2001129037 A JP 2001129037A JP 31733499 A JP31733499 A JP 31733499A JP 31733499 A JP31733499 A JP 31733499A JP 2001129037 A JP2001129037 A JP 2001129037A
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column
stretcher
hook
operating
hydraulic
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JP31733499A
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Takashi Nemoto
喬 根本
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Mizuho Ika Kogyo KK
Original Assignee
Mizuho Ika Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手術台のテーブルの交換を簡易且つ迅速化す
る。 【解決手段】 手術台のコラムと、コラム上に着脱可能
なテーブル(2)と、複数個のテーブル(2)を格納す
る格納庫(80)と、格納庫(80)に対し所望のテー
ブル(2)を出し入れするテーブル出し入れ装置(8
1)と、テーブル出し入れ装置(81)とコラムとの間
でテーブル(2)を運搬するストレッチャーとを設け、
全テーブル(2)とコラムには共通のジョイントを設け
ることにより、コラム上のテーブル(2)を格納庫(8
0)内の所望のテーブル(2)と交換することができる
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手術台用テーブル
の交換システムに関する。
【0002】
【従来の技術】手術台は、手術室の床上に置かれるコラ
ムと、コラム上に着脱自在に載せられるテーブルとを具
備する。テーブルは手術内容等に応じて多数用意され、
手術の都度ストレッチャーによりコラムまで運搬され、
コラム上に装着される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】手術台のテーブルは標
準型のほか泌尿器科用、婦人科用等の手術内容、性別等
に応じて仕様が異なり、ストレッチャーもテーブルごと
に用意される。手術に使用されないテーブルはストレッ
チャーに載せられたまま保管される。このため、病院内
の大きなスペースがテーブルやストレッチャーの保管用
に占領されるという問題が生じる。
【0004】また、従来のストレッチャーは単にテーブ
ルを単に台車に乗せるだけの構造であるから、搬送中に
不安定になるおそれがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、手術台のコラム(1)と、
コラム(1)上に着脱可能なテーブル(2)と、複数個
のテーブル(2)を格納する格納庫(80)と、格納庫
(80)に対し所望のテーブル(2)を出し入れするテ
ーブル出し入れ装置(81)と、テーブル出し入れ装置
(81)とコラム(1)との間でテーブル(2)を運搬
するストレッチャーとを設け、全テーブル(2)とコラ
ム(1)には共通のジョイント(3)を設けることによ
り、コラム(1)上のテーブル(2)を格納庫(80)
内の所望のテーブル(2)と交換することができるよう
にした手術台用テーブルの交換システムを採用する。
【0006】また、請求項2に係る発明は、全テーブル
(2)とストレッチャーには共通の固定手段(43,4
4)を設けた請求項1に記載の手術台用テーブルの交換
システムを採用する。
【0007】また、請求項3に係る発明は、台車(4
0)は複数台用意され、全台車(40)は入れ子状に組
み合わせ可能に構成されている請求項1に記載の手術台
用テーブルの交換システムを採用する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0009】この手術台用テーブルの交換システムは、
図1及び図2に示すような手術台のコラム1と、コラム
1上に着脱可能なテーブル2と、図15に示すような複
数個のテーブル2を格納する格納庫80と、格納庫80
に対し所望のテーブル2を出し入れするテーブル出し入
れ装置81と、図7及び図8に示すようなテーブル出し
入れ装置81とコラム1との間でテーブル2を運搬する
ストレッチャーとを有する。全テーブル2とコラム1に
は図3に示すような共通のジョイント3が設けられてお
り、コラム1上のテーブル2を格納庫80内の所望のテ
ーブル2と交換することができるようになっている。
【0010】最初に手術台から説明する。
【0011】手術台は、図1乃至図3に示すように、手
術室の床上に置かれるコラム1と、コラム1上に載せら
れるテーブル2と、テーブル2をコラム1上に着脱自在
に連結するジョイント3とを有し、またテーブル2及び
コラム1を駆動する図5及び図6に示すような油圧駆動
装置とを具備する。
【0012】コラム1はその基台1aに移動のためのキ
ャスタ4を四隅に備えている。また、手術台を定位置に
固定することができるように、各キャスタ4ごとに油圧
シリンダ5を備えている。油圧シリンダ5は垂直方向に
固定され、そのピストンロッドの先端には脚片6が取り
付けられている。手術台の設置位置が決定されたところ
で、後述する油圧駆動装置により油圧シリンダ5が動作
を開始し、脚片6が床面に当たって手術台がキャスタ4
と共に床上に浮上し、手術台が定位置に設置される。ま
た、コラム1はテーブル2の受台7を有している。受台
7はコラム1の本体に図示しない自在継手及びスライド
レールを介して連結されており、後述する油圧駆動装置
によりテーブル2に昇降、縦転、横転、旋回等の各種動
作を行わせる。なお、図1中符号aは旋回角度を示し、
図2中符号bは縦転角度を示す。
【0013】テーブル2は、患者を乗せるための板であ
り、手術内容等に応じて各種のものが用意される。図示
例のテーブル2は標準型テーブルであり、人体に対応し
て頭板8、背板9、腰板10、脚板11等に分割され、
腰板10の個所がコラム1の受台7に連結されるように
なっている。また、図示しないが泌尿器科用のテーブル
は腰板が更に二分割され、背板の個所でコラムに連結さ
れるようになっている。テーブル2の頭板8、背板9、
腰板10、脚板11等の各部は他の部分に対し図示しな
いヒンジを介して連結されており、手動による操作又は
後述する油圧駆動装置により回動可能である。例えば、
標準型のテーブルでは、頭板8は背板9に対し手動によ
り角度cの範囲で回動可能であり、背板9と脚板11は
腰板10に対し油圧駆動装置により夫々角度d,eの範
囲で上下に回動可能である。
【0014】ジョイント3は図3に示す構成を備えてお
り、図2中テーブル2の腰板10とコラム1の受台7と
の間に設けられている。ジョイント3は、テーブル2の
腰板10の下面から垂下する棒状の凸部12と、コラム
1の受台7の上面に設けられた上記凸部12が入り込む
縦穴状の凹部13とを有する。凸部12は、大径軸部1
2aとその先の小径軸部12bとを有し、大径軸部12
aと小径軸部12bとの境界に円錐軸部12cを有す
る。凹部13は、凸部12の大径軸部12a、円錐軸部
12c及び小径軸部12bに対応して、大径穴部13
a、円錐穴部13c及び小径穴部13bを有する。
【0015】また、ジョイント3は、凹凸部13,12
の結合状態を後述する油圧駆動装置の作動によりロック
するロック手段を有する。すなわち、凸部12の小径軸
部12bの先端には環状溝14が形成され、凹部13の
小径穴部13bには環状溝14に嵌り込む多数のボール
15が環状に設けられている。凹部13の小径穴部13
bは筒状ピストン16で形成され、筒状ピストン16の
上端には横穴17が穿設され、各横穴17にボール15
が収納されている。筒状ピストン16は受台7に埋設さ
れたシリンダ18内に収納され、シリンダ18には油の
流路のポート19,20が設けられている。図3はロッ
ク状態を示し、ボール15が環状溝14内に押し込まれ
ることで凹凸部13,12の結合状態がロックされてい
る。この状態で油が下方のポート20からシリンダ18
内に流入し、上方のポート19からシリンダ18外に流
出すると、筒状ピストン16が上昇してボール15がシ
リンダ18側の環状溝21内に退避可能になり、ロック
手段はアンロックされる。これにより凸部12は凹部1
3内より離脱可能になる。
【0016】油圧駆動装置は、油循環路が夫々独立した
コラム内油圧駆動装置とテーブル内油圧駆動装置とに分
離されている。
【0017】図5に示すように、コラム内油圧駆動装置
は、油タンク22と、油圧ポンプ23と、リリーフ弁2
4と、電磁弁25a,25b,25cと、油圧シリンダ
26a・・・とを有する油圧回路を備え、全体としてコ
ラム1内に収納されている。電磁弁25a,25b,2
5c及び油圧シリンダ26a・・・は受台7の上下動
用、旋回用、傾斜用に複数組設けられる。
【0018】また、図6に示すように、テーブル内油圧
駆動装置は、油タンク27と、油圧ポンプ28と、リリ
ーフ弁29と、電磁弁30a,30b,30cと、油圧
シリンダ31a・・・とを有する油圧回路を備え、全体
としてテーブル2の腰板10の空洞内に収納されてい
る。電磁弁30a,30b,30c及び油圧シリンダ3
1a・・・はテーブル2の背板9、脚板11等の傾斜用
に複数組設けられる。電磁弁30a,30b,30c及
び油圧シリンダ31a・・・の設置数はテーブル2の種
類等により相違する。油タンク27はシリンダ27a及
びピストン27bで構成され、ピストン27bで区画さ
れる一方のシリンダ室が油で満たされ他方のシリンダ室
が大気で満たされる。油が充填されるシリンダ室内には
油濾過用フィルタ32が収納されている。油タンク27
はピストン27bで閉じられるので油漏れを生じること
なくテーブル2内に横置きされ、これによりテーブル2
の厚さが小さくなる。油圧ポンプ28の駆動により油タ
ンク27から油圧シリンダ31a・・・の方に油が送ら
れると、油タンク27内のピストン27bは大気圧の作
用でフィルタ32側に移動し、電磁弁30a,30b,
30cの切り換えにより油圧シリンダ31a・・・から
油タンク27内に油が戻って来ると油タンク27内のピ
ストン27bは油圧により反フィルタ32側に移動す
る。この油タンク27は上記コラム内油圧駆動装置でも
採用することができる。
【0019】コラム内油圧駆動装置とテーブル内油圧駆
動装置は図示しないコンピュータにより制御されるよう
になっており、コンピュータ本体はコラム1内に収納さ
れている。コンピュータ本体には図示しない操作盤がケ
ーブルで繋がれている。図3及び図4に示すように、こ
のコンピュータ本体とテーブル内油圧駆動装置とを結ぶ
信号ケーブル、テーブル内油圧駆動装置の油圧ポンプ2
8に給電するための電源ケーブル等の複数本の電気ケー
ブル33は上記ジョイント3内を通っている。ジョイン
ト3の凹凸部13,12間には、コラム1に対するテー
ブル2の着脱に際し電気ケーブル33を接続したり分断
したりするためのコネクタが形成されている。すなわ
ち、ジョイント3の凹凸部13,12に形成された上記
円錐穴部13cと円錐軸部12cの円錐面34,35は
ジョイント3の結合時に相対峙する対向面を構成し、こ
の対向面上に電気ケーブル33の接続端子36,37が
夫々設けられている。接続端子36,37は電気ケーブ
ルごとに用意され、円錐面34,35上に円錐軸を中心
とした円に沿うように一定間隔で配置される。図4に示
すように、一方の接続端子36は一方の円錐面34から
他方の円錐面35に向かって突出するように圧縮コイル
バネ38により付勢され、他方の接続端子37はこの他
方の円錐面35と面一化するように形成されている。導
電材からなる接続端子36,37は凹凸部13,12内
においてパイプ状の絶縁体39により覆われている。テ
ーブル2とコラム1とのドッキング時に凸部12が凹部
13内に入り込み、図4のように円錐面35,34同士
が接近すると一方の接続端子36の先端が円錐面35上
に存在する他方の接続端子37の表面を擦りつつこの接
続端子37に接触する。このため、接続端子37の表面
からゴミ、油等の異物が除去され、接続端子36,37
同士は適正に接続され、通電性が向上する。
【0020】次にストレッチャーについて説明する。
【0021】上記手術台のテーブル2はストレッチャー
によりコラム1上に搬入され又はコラム1上から搬出さ
れる。
【0022】図7及び図8に示すように、ストレッチャ
ーは、上記テーブル2が載せられる台車40を有する。
台車40はその前後左右に四個のキャスタ41を有す
る。台車40の上部左右には横断面が略L字形のテーブ
ル受け42が設けられる。テーブル2は左右のテーブル
受け42により受け止められることでストレッチャー上
に水平に支持される。
【0023】また、図1、図7、図8、図9及び図10
に示すように、ストレッチャーの台車40とテーブル2
にはテーブル2をストレッチャー上に固定するための固
定手段が設けられる。この固定手段はフック43及びフ
ック受け44で構成され、全台車と全テーブルに共通の
構造で設けられる。
【0024】フック43は、左右のテーブル受け42に
設けられている。フック43は、一つであってもよい
が、望ましくは図9及び図10に示すように、二つずつ
組み合わされ、フック43の各対が台車40の上部のテ
ーブル受け42に夫々設けられる。各対のフック43は
向かい合って接触した状態でピン45に軸支され、かつ
トーションバネ46の付勢力により接触状態が保たれ
る。ピン45は台車40の左右方向に平行にテーブル受
け42に固定され、そのためフック43は対になったも
のが台車40の前後方向で向かい合う。
【0025】フック受け44は各フック43に対応して
設けられるピンであり、図1及び図9に示すように、テ
ーブル2の左右両側から二本ずつ水平に突出し、その先
端がテーブル2のサイドレール47に連結される。
【0026】フック43とフック受け44の係合は自動
的に行われる。すなわち、フック43の上部には上傾斜
縁48が形成され、テーブル2が台車40上に降下して
来ると、フック受け44がフック43の上傾斜縁48に
当たって滑るのでフック43は自動的に開きフック受け
44を自動的にフッキングする。これによりテーブル2
はストレッチャーの台車40上に水平に固定される。
【0027】フック43とフック受け44の分離は手動
又は自動で行われる。
【0028】手動分離手段は、対になったフック43間
に形成された切欠49と、この切欠49内に挿入された
カム50とを備える。カム50はテーブル受け42に軸
51を介し支持され、軸51の他端には操作レバー52
が固定される。操作レバー52を所定角度回すとフック
43が開き、操作レバー52を元に戻すとフック43が
閉じる。操作レバー52と台車40との間には図示しな
いデッドポイントバネが掛け渡されており、操作レバー
52を一方に操作するとフック43は開放状態と閉止状
態のいずれかを保持する。フック43を開放状態に保持
するとテーブル2を台車40から外すことができる。
【0029】自動分離手段は、対になったフック43を
トーションバネ46の付勢力に抗して引き離すための操
作片53と、フック43の切欠49内に形成された操作
片53が接触する下傾斜縁54とを備える。操作片53
は図9に示すようにテーブル2に軸55を介し支持され
る。軸55はテーブル2の前後方向に平行に配置され、
操作片53は軸55を支点に上下に回動し、テーブル2
の側面に形成された穴56から出没する。操作片53は
テーブル2が台車40に支持された状態では穴56から
外に出てフック43の切欠49内に入り込んでいる。操
作片53の出没動作はテーブル2内に設けられた油圧シ
リンダ57の駆動により行われる。操作片53と一体の
歯車58にピストンロッド59のラック60が噛み合っ
ており、テーブル内油圧駆動装置によりこの油圧シリン
ダ57の下側ポート61から油圧シリンダ57内に油が
流入すると図9中実線で示すように操作片53が穴56
外に突出し、上側ポート62から油が流入すると同図中
二点鎖線で示すように操作片53が穴56内に没する。
テーブル2が台車40上に乗せられる際は操作片53は
すでに穴56外に突出しておりフック受け44がフック
43を押し開いた時に切欠49内に入り込み、その後フ
ック43が閉じフック受け44をくわえ込む。このフッ
ク43がフック受け44に掛かった状態で、テーブル2
を台車40から取り外す場合はテーブル2を台車40の
上方に持ち上げるようにすればよい。テーブル2を持ち
上げると、操作片53がフック43の切欠49内の下傾
斜縁54に沿って滑り二つのフック43を押し広げその
間にフック受け44がフック43外に離脱する。これに
よりテーブル2はストレッチャー上から取り外される。
【0030】ストレッチャーには、ストレッチャーの不
意な移動を防止するためブレーキ手段が設けられる。図
11及び図12に示すように、各キャスタ41の車輪6
3を回転可能に支える支柱64がベアリング65を介し
油圧シリンダ66のピストンロッド67に連結され、図
7及び図8に示すように、油圧シリンダ66が台車40
の下部の四隅に縦向きに固定されている。油圧シリンダ
66の下端には車輪63に接触するようにブレーキシュ
ー68が形成されている。また、油圧シリンダ66内に
はピストンロッド67を上方へ付勢する圧縮コイルバネ
69が挿入されている。図11は車輪63にブレーキが
掛けられた状態を示しており、油圧シリンダ66内に対
する油圧は解除され、ブレーキシュー68はストレッチ
ャーやテーブル2等の重量及び圧縮コイルバネ69の付
勢力により車輪63に押し付けられている。これにより
全車輪63は制動状態に置かれ、ストレッチャーは定位
置に静止する。この制動状態でコラム内油圧駆動装置に
より油圧シリンダ66内にポート70から油が送られる
と、ピストンロッド67が油圧シリンダ66内を降下
し、油圧シリンダ66下のブレーキシュー68が車輪6
3から離反する。これにより全車輪63は制動を解除さ
れ、ストレッチャーは移動可能になる。
【0031】図12に示すように、全キャスタ41は一
つのブレーキペダル71の操作によりブレーキを掛けら
れ、一つのブレーキ解除ペダル72によりブレーキを解
除されるようになっている。すなわち、全キャスタ41
はブレーキ用油圧駆動回路中に組み込まれる。このブレ
ーキ用油圧駆動回路は、図6に示したと同様な構造の密
封式の油タンク73を有し、油タンク73から全油圧シ
リンダ66に油を圧送するためのポンプ74を有する。
このポンプ74に上記ブレーキ解除ペダル72がレバー
等を介し連結される。また、ポンプ74と全油圧シリン
ダ66とを結ぶ管路には油圧解除用の弁75が接続さ
れ、この油圧解除用の弁75に上記ブレーキペダル71
が連結されている。ブレーキペダル71が操作されるこ
とで全油圧シリンダ66内の油圧が開放され、ピストン
ロッド67が油圧シリンダ66内を上昇し、油圧シリン
ダ66の下端のブレーキシュー68が全車輪63に接触
し、ストレッチャーは制動状態に置かれる。この制動状
態でブレーキ解除ペダル72を足踏み操作すると油が油
圧シリンダ66内にポート70より圧送されピストンロ
ッド67が油圧シリンダ66内を降下し全車輪63がブ
レーキシュー68による押圧から開放され、ブレーキが
解除される。
【0032】ストレッチャーの上部には図7及び図8に
示すように、手押し用の取っ手76が設けられ、下部に
はストレッチャーの前後方向に平行に伸びる二本の案内
棒77が取り付けられている。案内動棒77の側面には
センサである近接スイッチ用のマグネット78が取り付
けられている。近接スイッチの本体はコラム1側に取り
付けられる。ストレッチャーの台車40がその左右の案
内棒77でコラム1を挟み込むようにしてコラム1に合
体すると、マグネット78が近接スイッチを動作させ、
近接スイッチは合体の完了を検知して上記コンピュータ
にその旨の信号を送る。
【0033】ストレッチャーの台車40は同じものが複
数台される。図13及び図14に示すように、ストレッ
チャーの複数台の台車40はテーブル2が除去された状
態で他のストレッチャーの台車40と入れ子状に組み合
わせることができる。すなわち、図7に示すようにテー
ブル2の直下の前部フレーム部分40aは略U字形に形
成され、後部フレーム部分40bは前部フレーム部分4
0aの空室内に入れ子状に収納可能に幅狭に形成され
る。また、上記案内棒77は台車40にヒンジを介して
連結され、上下に回動可能である。台車40を入れ子状
に組合わせる際はその組合わせに邪魔にならないよう上
に跳ね上げられる。
【0034】次に、格納庫80について説明する。
【0035】格納庫80は例えば病院の建家内又は建家
に隣接して設けられる。図15に示すように、上下に配
置されたホイール82にチェーン、ベルト等からなる無
端帯83が掛け渡され、無端帯83には一定ピッチで架
台84が吊り下げられ、各架台84に同種又は異種の多
数のテーブル2が載せられている。ホイール82及び無
端帯83は図示しない駆動源により駆動される。
【0036】格納庫80の傍にはテーブル出し入れ装置
81が設置される。このテーブル出し入れ装置81はリ
フト85と、リフト85上に水平に置かれるフォーク8
6とを具備する。リフト86はそのコラム85a内の図
示しない油圧シリンダにより昇降可能である。リフト8
6のコラム85aにはストレッチャーの台車40が合体
可能であり、この合体した台車40上にフォーク86が
来る。フォーク86は図示しない油圧シリンダにより水
平方向に往復動可能であり、架台84内と台車40上と
の間を往復する。
【0037】テーブル出し入れ装置81と無端帯は図示
しないコンピュータの制御により連動するようになって
いる。コンピュータがテーブル出し入れ装置81に台車
40が合体したことを検知すると、無端帯83が駆動し
空の架台84をテーブル出し入れ装置81の傍らに移動
させる。一方、リフト85が上昇し台車40が搬送して
来たテーブル2を台車40の上方に浮上させる。その際
テーブル2の操作片53がフック43を押し広げフック
43からのフック受け44の離脱を助ける。次に、フォ
ーク86が往復動してテーブル2を架台84内に収納す
る。その後、所望のテーブル2が乗った架台84をテー
ブル出し入れ装置81の側に移動させ、この架台84が
停止するとフォーク86が往復動して架台84内からテ
ーブル2をリフト85上に取り出す。次にリフト85が
降下しフォーク86上のテーブル2を台車40のテーブ
ル受け42上に受け渡す。テーブル2はそのフック受け
44が台車40のフック43に掛けられることにより台
車40上に固定される。この後、テーブル2は台車40
により手術台のコラム1上へと搬送される。
【0038】なお、図16に示すように、格納庫80と
テーブル出し入れ装置81は、一体化してもよい。ま
た、架台84を格納庫80の壁に棚状に固定してもよい
し、リフト85を送りネジ87で架台84に沿って徐実
に移動させるようにしてもよい。
【0039】次に、上記構成の手術台用テーブルの交換
システムの作用について説明する。
【0040】まず、テーブル出し入れ装置81が格納庫
80から所望のテーブル2を次のようにして取り出す。
所望のテーブル2が乗った架台84をテーブル出し入れ
装置81の傍らに移動させ、この架台84が停止すると
フォーク86が往復動して架台84からテーブル2をリ
フト85上に取り出す。次にリフト85が降下しフォー
ク86上のテーブル2を台車40のテーブル受け42上
に受け渡す。テーブル2はそのフック受け44が台車4
0のフック43に掛けられることにより台車40上に固
定される。
【0041】この後、テーブル2は台車40により手術
台のコラム1上へと搬送される。
【0042】ストレッチャーの案内棒77がコラム1の
当て板79を左右から挟み込むようにしてコラム1と合
体すると、テーブル2はコラム1の受台7上に水平に停
止する。コラム1側のセンサはストレッチャーとコラム
1との合体を検知しコンピュータに信号を送る。ストレ
ッチャーをコラム1に合体させた時、必要に応じてブレ
ーキペダル71を操作しキャスタ41をロックする。
【0043】上記信号が出力された後、コラム1はコラ
ム内油圧駆動装置の作動で上昇しその受台7上の凹部1
3内にテーブル2側の凸部12を入り込ませる。この
時、凹部13内の筒状ピストン16は上昇位置にあり、
凸部12の小径軸部12bは筒状ピストン16内をボー
ル15よりも奥の方へと侵入する。その際電気ケーブル
33の接続端子36,37同士が接触する。ジョイント
3の凹凸部13,12が結合し、電気ケーブル33の接
続が完了すると、コラム内油圧駆動装置により筒状ピス
トン16が下降し、ボール15が凸部12の環状溝14
内に入り込み、ジョイント3の結合状態をロックする。
【0044】引き続きコラム1の受台7が上昇すると、
すでに穴56外に突出しフック43の切欠49内に入り
込んでいる操作片53がフック43間に割り込んでフッ
ク43をアンロックする。これにより、フック受け44
はフック53から解放され、テーブル2は台車40上に
浮上する。その後、台車40がテーブル2下から除去さ
れ、また操作片53が穴56からテーブル2内に引き込
まれる。これにより、テーブル2は手術台として使用可
能になる。
【0045】手術台は図示しない操作盤の操作で制御さ
れ、コラム内油圧駆動装置の駆動によりコラム1上の受
台7が上下動、傾斜、旋回等の所望の動作を行ってテー
ブル2を所望の姿勢にセットする。また、テーブル内油
圧駆動装置の駆動によりテーブル2の背板9、脚板11
等が傾斜しテーブル2上の患者の姿勢を変える。テーブ
ル内油圧駆動装置はテーブル2と共に傾斜したり旋回し
たりするが、油タンク27はピストン27bにより密封
されているので油漏れを生じることはない。
【0046】一方、ストレッチャーの台車40はコラム
1から引き離された後、病院内の隅等に図13及び図1
4のごとく入れ子状に格納される。
【0047】テーブル2を交換する場合は、コラム1を
上昇させた上でテーブル2下に再びストレッチャーの空
の台車40を侵入させる。次に、操作片53をテーブル
2の側面から突出させた上でコラム1を降下させる。テ
ーブル2がコラム1と共に降下すると、フック受け44
が台車40上のフック43間を押し開きフック43内に
入り込む。また同時に操作片53も切欠49内に入り込
む。コラム1が更に降下するとジョイント3の凹凸部1
3,12が分離する。これにより、テーブル2はコラム
1からストレッチャー側に完全に受け渡され、フック4
3及びフック受け44によりストレッチャーの台車40
上に固定される。
【0048】このテーブル2は、ストレッチャーにより
テーブル2の保管場所である格納庫80の方に搬送され
る。
【0049】ストレッチャーの台車40がテーブル出し
入れ装置81におけるリフト85のコラム85aに合体
すると、無端帯83が駆動し空の架台84をテーブル出
し入れ装置81の傍らに移動させる。一方、リフト85
が上昇し台車40が搬送して来たテーブル2を台車40
の上方に浮上させる。その際テーブル2の操作片53が
フック43を押し広げフック43からのフック受け44
の離脱を助ける。次に、フォーク86が往復動してテー
ブル2を空の架台84内に収納する。
【0050】この後、上記と同様にしてテーブル2が手
術台のコラム1と格納庫80との間を台車40により運
搬され交換される。
【0051】なお、手術台のコラム1とテーブル出し入
れ装置81以外の個所でテーブル2をストレッチャーか
ら外す場合は、操作レバー52を操作することによりフ
ック43とフック受け44との分離を行う。
【0052】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、手術台の
コラムと、コラム上に着脱可能なテーブルと、複数個の
テーブルを格納する格納庫と、格納庫に対し所望のテー
ブルを出し入れするテーブル出し入れ装置と、テーブル
出し入れ装置とコラムとの間でテーブルを運搬するスト
レッチャーとを設け、全テーブルとコラムには共通のジ
ョイントを設けることにより、コラム上のテーブルを格
納庫内の所望のテーブルと交換することができるように
したので、テーブルの交換を簡易且つ迅速に行い手術の
進行の円滑化に資することができる。
【0053】請求項2に係る発明によれば、全テーブル
とストレッチャーには共通の固定手段を設けたことか
ら、テーブルを台車上に固定することができ、従って手
術台用テーブルの交換を安全に行うことができる。
【0054】請求項3に係る発明によれば、台車は複数
台用意され、全台車は入れ子状に組み合わせ可能に構成
されていることから、病院内でのストレッチャーの保管
スペースを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る手術台の平面図である。
【図2】図1に示す手術台の立面図である。
【図3】図1に示す手術台のジョイントを示す部分切欠
縦断面図である。
【図4】図3に示すジョイント内の電気ケーブル接続端
子の拡大図である。
【図5】コラム内油圧駆動装置の油圧回路図である。
【図6】テーブル内油圧駆動装置の油圧回路図である。
【図7】ストレッチャーの台車の平面図である。
【図8】ストレッチャーの台車の立面図である。
【図9】ストレッチャーの台車とテーブルの連結部を示
す垂直断面図である。
【図10】図9中X−X線矢視図である。
【図11】図8中XI−XI線矢視図である。
【図12】ブレーキ用油圧駆動装置の油圧回路図であ
る。
【図13】ストレッチャーの台車を入れ子状に集積して
示す平面図である。
【図14】ストレッチャーの台車を入れ子状に集積して
示す立面図である。
【図15】テーブルの格納庫及びテーブルの出し入れ装
置を示す立面図である。
【図16】テーブルの格納庫及びテーブルの出し入れ装
置の他の実施の形態を示す立面図である。
【符号の説明】
1…コラム 2…テーブル 3…ジョイント 40…台車 43…フック 44…フック受け 53…操作片 80…格納庫 81…テーブル出し入れ装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手術台のコラムと、コラム上に着脱可能
    なテーブルと、複数個のテーブルを格納する格納庫と、
    格納庫に対し所望のテーブルを出し入れするテーブル出
    し入れ装置と、テーブル出し入れ装置とコラムとの間で
    テーブルを運搬するストレッチャーとを設け、全テーブ
    ルとコラムには共通のジョイントを設けることにより、
    コラム上のテーブルを格納庫内の所望のテーブルと交換
    することができるようにしたことを特徴とする手術台用
    テーブルの交換システム。
  2. 【請求項2】 全テーブルとストレッチャーには共通の
    固定手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の手
    術台用テーブルの交換システム。
  3. 【請求項3】 台車は複数台用意され、全台車は入れ子
    状に組み合わせ可能に構成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の手術台用テーブルの交換システム。
JP31733499A 1999-11-08 1999-11-08 手術台用テーブルの交換システム Pending JP2001129037A (ja)

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