JP2001128212A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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JP2001128212A
JP2001128212A JP30715999A JP30715999A JP2001128212A JP 2001128212 A JP2001128212 A JP 2001128212A JP 30715999 A JP30715999 A JP 30715999A JP 30715999 A JP30715999 A JP 30715999A JP 2001128212 A JP2001128212 A JP 2001128212A
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JP
Japan
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cell
time
handover
timing
wireless
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JP30715999A
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English (en)
Inventor
Eiji Nagatake
栄二 長竹
Shuji Ito
修治 伊藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の通信サービス品質を保証するハンドオ
ーバ方式を得る。 【解決手段】 サービスクラス判定部102は通信サー
ビスクラスを判定し、遅延時間測定部103により測定
した無線制御局10と無線端末30との間のセル転送遅
延時間に基づき、タイミング決定部104がハンドオー
バ時の送信経路切替タイミング、セル送信再開タイミン
グ、受信経路切替タイミングを決定する。セル処理部1
01は、通信サービスクラスに対応して、タイミング決
定部104が決定したタイミングに従いデータ用セルの
送信を行う。無線端末30は、タイミング決定部104
が決定したタイミングに従いデータ用セルを受信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は通信サービスクラ
スに対応したハンドオーバを行う無線通信システムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に無線通信システムでは、一つの無
線制御局に対して複数の無線基地局を備え、個々の無線
基地局に対応する複数のサービスエリアを構成してい
る。例えば、1つの無線制御局に接続される2つの無線
基地局(A)、無線基地局(B)が構成する2つのサー
ビスエリア間を無線端末が移動する場合、無線基地局
(A)を介して無線制御局と通信していた無線端末が無
線基地局(B)を介して無線制御局と通信を行えるよう
に通信経路の切替を行う。この通信経路の切替をハンド
オーバと呼ぶ。
【0003】ハンドオーバを行う際に、無線制御局、無
線基地局(A)又は無線基地局(B)、並びに無線端末
から構成される通信経路を、あるタイミングで一斉に切
り替えてしまうと、無線制御局と無線端末間を流れてい
る最中のデータ用セルを無線端末で受信できなくなり、
セルの欠落を生じてしまう。
【0004】このような課題を解決する手段として、特
開平9−186704号公報に記載のハンドオーバ方式
が提案されている。図7はこのハンドオーバ方式を実現
する従来の無線通信システムの構成を示すブロック図で
あり、図において、60は無線制御局、70は無線基地
局(A)、71は無線基地局(B)、80は無線端末で
ある。また、a〜jは転送するデータ用セルである。
【0005】無線制御局60は、複数の無線基地局
(A)70,無線基地局(B)71と有線ネットワーク
で接続され、無線端末80との無線チャネルを介する無
線通信の制御を行う。無線基地局(A)70,無線基地
局(B)71は、無線端末80と無線ネットワークで接
続され、以後、無線基地局(A)70をハンドオーバ前
に接続されていた無線基地局、無線基地局(B)71を
ハンドオーバ後に接続される無線基地局とする。無線端
末80は各無線基地局(A)70,無線基地局(B)7
1が構成するサービスエリア間を移動しつつ、無線ネッ
トワークを使用して通信を行う。
【0006】次に動作について説明する。無線端末80
は、初めに無線基地局(A)70が構成するサービスエ
リア内を移動しながら、無線基地局(A)70を介し
て、無線制御局60と通信を行っている。無線端末80
が無線基地局(A)70のサービスエリアから無線基地
局(B)71のサービスエリアへ移動すると、ハンドオ
ーバが発生して、無線制御局60及び無線端末80は、
通信経路を無線基地局(B)71を介した経路へ切り替
える。このとき無線基地局(A)70は、ハンドオーバ
前に無線制御局60から受信し無線端末80へ送信でき
なかったデータ用セル、例えばデータ用セルe,fを、
無線基地局(B)71へ転送し、無線基地局(B)71
では、この転送されたデータ用セルe,fを一時格納す
る。
【0007】次に、ハンドオーバにより、無線基地局
(B)71を介した通信が開始されると、無線基地局
(B)71は無線基地局(A)70から転送されたデー
タ用セルe,fから無線端末80へ送出を始め、一時格
納したデータ用セルe,fがなくなると、新たに無線制
御局60から受信したデータ用セルg〜jの送出を開始
する。
【0008】以上のような動作により、無線端末80で
は、ハンドオーバの前後でセルが欠落することなく受信
することが可能となる。また、上記従来例において、無
線基地局(A)70から無線基地局(B)71へ転送さ
れるのは、未送信のデータ用セルe,fそのものでなく
ても良く、未送信のデータ用セルe,fを特定する情報
であっても良く、この場合、無線基地局(B)71は、
その特定する情報により、無線制御局60から未送信の
データ用セルe,fを受信して無線端末80へ送信す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の無線通信システ
ムは以上のように構成されているので、ハンドオーバ時
のセル欠落はなくなるが、再送すべきデータ用セルを特
定するために時間を要するため、ハンドオーバ時におけ
る通信の瞬断や遅延の発生を避けることができない。こ
のような瞬断や遅延は、パケット通信等の非リアルタイ
ムサービスや従来の低速データ通信では、殆ど問題とは
ならないが、大容量の画像通信のような高速データ通信
等のリアルタイムサービスでは、瞬断や遅延による通信
のリアルタイム性が失われるという課題があった。
【0010】一方、通信のリアルタイム性を重視したハ
ンドオーバを行おうとすると、一般的に、セル欠落が発
生する可能性が多くなり、パケット通信等の非リアルタ
イムサービスでは、重大な欠陥になるという課題があっ
た。
【0011】このように、リアルタイムサービスでは通
信のリアルタイム性を重視し、非リアルタイムサービス
では通信のセル欠落を許容しないということが、ハンド
オーバ時のQoS(QoS:Quality of S
ervice)を実現する上で重要な課題である。
【0012】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、リアルタイムサービスに対して
は、ハンドオーバ時の瞬断や遅延を最小限に抑えてリア
ルタイム性を保証すると共に、非リアルタイムサービス
に対しては、セル欠落をしないように送信することによ
り、リアルタイムサービスと非リアルタイムサービスが
混在する無線通信システムにおいて、システム構成を変
えることなく、双方のサービス品質(QoS)を保証す
ることが可能なハンドオーバ方式を実現する無線通信シ
ステムを得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る無線通信
システムは、無線チャネルを介する通信を制御する無線
制御局と、上記無線制御局と有線ネットワークで接続さ
れる複数の無線基地局と、上記複数の無線基地局が構成
する各サービスエリア間を移動して無線ネットワークで
通信を行う無線端末とを備えてハンドオーバを行うもの
において、上記無線制御局が、上記無線端末との通信に
おける通信サービスクラスを判定するサービスクラス判
定部と、上記無線端末との間で定期的に時間合わせをし
た基準時間に基づき、ハンドオーバ前後の上記無線基地
局を介した上記無線端末との間のセル転送遅延時間を測
定する遅延時間測定部と、上記無線端末から送信された
制御用セルの内容からハンドオーバの可否を判定し、上
記遅延時間測定部が測定したセル転送遅延時間に基づ
き、ハンドオーバ時の上記無線制御局の送信経路切替タ
イミングとセル送信再開タイミングを決定すると共に、
ハンドオーバ時の上記無線端末の受信経路切替タイミン
グを決定するタイミング決定部と、上記タイミング決定
部が決定した送信経路切替タイミングに基づき、上記無
線制御局のセル送信経路の切替を制御する第1の切替制
御部と、上記タイミング決定部が決定したハンドオーバ
時の上記無線制御局の送信経路切替タイミングと上記無
線端末の受信経路切替タイミングを上記無線端末に送信
すると共に、上記タイミング決定部が決定した送信経路
切替タイミングとセル送信再開タイミングに基づき、上
記サービスクラス判定部が判定した通信サービスクラス
に対応して、データ用セルを送信する第1のセル処理部
とを備え、上記無線端末が、上記第1のセル処理部が送
信した送信経路切替タイミング、受信経路切替タイミン
グ及びデータ用セルを受信する第2のセル処理部と、上
記第2のセル処理部が受信した送信経路切替タイミング
と受信経路切替タイミングに基づき、上記無線端末のセ
ル受信経路の切替を制御する第2の切替制御部とを備え
たものである。
【0014】この発明に係る無線通信システムは、無線
チャネルを介する通信を制御する無線制御局と、上記無
線制御局と有線ネットワークで接続される複数の無線基
地局と、上記複数の無線基地局が構成する各サービスエ
リア間を移動して無線ネットワークで通信を行う無線端
末とを備えてハンドオーバを行うものにおいて、上記無
線制御局が、上記無線端末との通信における通信サービ
スクラスを判定するサービスクラス判定部と、上記無線
端末との間で定期的に時間合わせをした基準時間に基づ
き、ハンドオーバ前後の上記無線基地局を介した上記無
線端末との間のセル転送遅延時間を測定する遅延時間測
定部と、上記無線端末から送信された制御用セルの内容
からハンドオーバの可否を判定し、上記遅延時間測定部
が測定したセル転送遅延時間に基づき、ハンドオーバ時
の上記無線端末の送信経路切替タイミングとセル送信再
開タイミングを決定すると共に、ハンドオーバ時の上記
無線制御局の受信経路切替タイミングを決定するタイミ
ング決定部と、上記タイミング決定部が決定した送信経
路切替タイミングと受信経路切替タイミングに基づき、
上記無線制御局のセル受信経路の切替を制御する第1の
切替制御部と、上記サービスクラス判定部が判定した通
信サービスクラスを上記無線端末に送信し、上記タイミ
ング決定部が決定した上記無線端末の送信経路切替タイ
ミングとセル送信再開タイミングを上記無線端末に送信
すると共に、上記無線端末から送信されたデータ用セル
を受信する第1のセル処理部とを備え、上記無線端末
が、上記第1のセル処理部が送信した通信サービスクラ
ス、送信経路切替タイミング及びセル送信再開タイミン
グを受信すると共に、受信した送信経路切替タイミング
とセル送信再開タイミングに基づき、受信した通信サー
ビスクラスに対応して、データ用セルを送信する第2の
セル処理部と、上記第2のセル処理部が受信した送信経
路切替タイミングに基づき、セル送信経路の切替を制御
する第2の切替制御部とを備えたものである。
【0015】この発明に係る無線通信システムは、遅延
時間測定部が測定したハンドオーバ前のセル転送遅延時
間をDL1とし、ハンドオーバ後のセル転送遅延時間を
DL2とした場合に、タイミング決定部は、上記セル転
送遅延時間DL1,DL2の関係がDL1−DL2≧0
の時に、送信経路切替タイミングから(DL1−DL
2)に相当する時間だけ経過した時間をセル送信再開タ
イミングとして決定し、DL1−DL2<0の時に、送
信経路切替タイミングをセル送信再開タイミングとして
決定し、送信経路切替タイミングからDL1に相当する
時間だけ経過した時間を受信経路切替タイミングとして
決定するものである。
【0016】この発明に係る無線通信システムは、遅延
時間測定部がセル転送遅延時間を測定する場合に、通信
開始時に、第2のセル処理部が、無線端末が保有する基
準時間を通信開始時のネゴシエーションのための制御用
セルを用いて送信し、遅延時間測定部が、第2のセル処
理部から送信された上記無線端末が保有する基準時間と
無線制御局が保有する基準時間により、セル転送遅延時
間を測定するものである。
【0017】この発明に係る無線通信システムは、サー
ビスクラス判定部が、通信サービスクラスとして、通信
のリアルタイム性を重視するリアルタイムサービスと、
ハンドオーバ時のセル欠落を許容しない非リアルタイム
サービスを判定するものである。
【0018】この発明に係る無線通信システムは、サー
ビスクラス判定部が、通信サービスクラスを通信のリア
ルタイム性を重視するリアルタイムサービスと判定した
場合に、第1のセル処理部が、ハンドオーバ後のデータ
用セルの送信再開時に、ハンドオーバ前に送信した最後
のデータ用セルの次のデータ用セルから送信するもので
ある。
【0019】この発明に係る無線通信システムは、無線
端末が、セル受信経路の切替前後で受信したデータ用セ
ルを比較して重複したデータ用セルを検出する第1のセ
ル比較部を備え、サービスクラス判定部が、通信サービ
スクラスをハンドオーバ時のセル欠落を許容しない非リ
アルタイムサービスと判定した場合に、第1のセル処理
部が、ハンドオーバ後のデータ用セルの送信再開時に、
ハンドオーバ前に送信した最後のデータ用セルから前に
送信した複数個のデータ用セルを含めて、データ用セル
を送信し、上記第1のセル比較部が、第2のセル処理部
がセル受信経路の切替前後で受信したデータ用セルを比
較して重複したデータ用セルを検出し、上記第2のセル
処理部が、上記第1のセル比較部が検出した重複したデ
ータ用セルを廃棄するものである。
【0020】この発明に係る無線通信システムは、第1
のセル処理部が、ハンドオーバ後のデータ用セルの送信
再開時に、ハンドオーバ前に送信した最後のデータ用セ
ルから前に送信した複数個のデータ用セルを含めて、デ
ータ用セルを送信する場合に、第1のセル処理部が、上
記複数個の値を通信経路上の遅延時間揺らぎに対応して
決定するものである。
【0021】この発明に係る無線通信システムは、サー
ビスクラス判定部が、通信サービスクラスを通信のリア
ルタイム性を重視するリアルタイムサービスと判定した
場合に、第2のセル処理部が、ハンドオーバ後のデータ
用セルの送信再開時に、ハンドオーバ前に送信した最後
のデータ用セルの次のデータ用セルから送信するもので
ある。
【0022】この発明に係る無線通信システムは、無線
制御局が、セル受信経路の切替前後で受信したデータ用
セルを比較して重複したデータ用セルを検出する第2の
セル比較部を備え、サービスクラス判定部が、通信サー
ビスクラスをハンドオーバ時のセル欠落を許容しない非
リアルタイムサービスと判定した場合に、第2のセル処
理部が、ハンドオーバ後のデータ用セルの送信再開時
に、ハンドオーバ前に送信した最後のデータ用セルから
前に送信した複数個のデータ用セルを含めて、データ用
セルを送信し、上記第2のセル比較部が、第1のセル処
理部が受信したセル受信経路の切替前後で受信したデー
タ用セルを比較して重複したデータ用セルを検出し、上
記第1のセル処理部が、上記第2のセル比較部が検出し
た重複したデータ用セルを廃棄するものである。
【0023】この発明に係る無線通信システムは、第2
のセル処理部が、ハンドオーバ後のデータ用セルの送信
再開時に、ハンドオーバ前に送信した最後のデータ用セ
ルから前に送信した複数個のデータ用セルを含めて、デ
ータ用セルを送信する場合に、第1のセル処理部が、上
記複数個の値を通信経路上の遅延時間揺らぎに対応して
決定し、上記第2のセル処理部に通知するものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による無
線通信システムの構成を示すブロック図である。図にお
いて、10は、無線基地局(A)20及び無線基地局
(B)21と有線ネットワークで接続され、無線端末3
0との無線チャネルを介する無線通信の制御を行う無線
制御局である。
【0025】また、図1において、20,21はそれぞ
れ無線基地局(A)、無線基地局(B)であり、無線端
末30と無線ネットワークで接続され、無線制御局10
との間の有線ネットワークと無線端末30との間の無線
ネットワークとの中継を行う。以後、無線基地局(A)
20をハンドオーバ前に接続されていた無線基地局と
し、無線基地局(B)21をハンドオーバ後に接続され
る無線基地局とする。
【0026】さらに、図1において、30は、無線基地
局(A)20又は無線基地局(B)21が構成する各サ
ービスエリア内で、無線チャネルを介して通信を行う無
線端末である。
【0027】さらに、図1の無線制御局10において、
101はデータ用セルや制御用セルの送受信処理を行う
セル処理部(第1のセル処理部)で、102は無線端末
30との間の通信サービスクラスを判定するサービスク
ラス判定部で、103は、通信開始時のネゴシエーショ
ンのための制御用セルを用いて、無線制御局10と無線
端末30との間で定期的に時間合わせをした基準時間に
基づき、無線制御局10と無線端末30との間の、無線
基地局(A)20又は無線基地局(B)21を介したセ
ル転送遅延時間を測定する遅延時間測定部である。
【0028】さらに、図1の無線制御局10において、
104は、セル処理部101が受信した無線端末30か
らの制御用セルの内容からハンドオーバの可否を判定
し、遅延時間測定部103が測定したセル転送遅延時間
を考慮して、ハンドオーバが可能になってから所定の時
間が経過後の、ハンドオーバ時の無線制御局10の送信
経路切替タイミングを決定すると共に、遅延時間測定部
103が測定したセル転送遅延時間に基づき、ハンドオ
ーバ時の無線制御局10のセル送信再開タイミングと、
ハンドオーバ時の無線端末30の受信経路切替タイミン
グを決定するタイミング決定部で、105は、タイミン
グ決定部104が決定した送信経路切替タイミングに基
づき、ハンドオーバ時の無線制御局10のセル送信経路
の切替を制御する切替制御部(第1の切替制御部)であ
る。
【0029】さらに、図1の無線端末30において、3
01はデータ用セルや制御用セルの送受信処理を行うセ
ル処理部(第2のセル処理部)で、302は、無線制御
局10から送信された送信経路切替タイミングと受信経
路切替タイミングに基づき、無線端末30のセル受信経
路の切替を制御する切替制御部(第2の切替制御部)
で、303は受信経路の切替前後で受信したデータ用セ
ルを比較するセル比較部(第1のセル比較部)である。
【0030】次に動作について説明する。図2及び図3
は、通信サービスクラスがハンドオーバ時の瞬断や遅延
を最小限にすることが要求されるリアルタイム性を重視
したリアルタイムサービスの場合の動作を説明する図で
あり、図4及び図5は、通信サービスクラスがハンドオ
ーバ時のセル欠落を許容しない非リアルタイムサービス
の場合の動作を説明する図である。ここで、図2及び図
4は、無線制御局10と無線端末30を結ぶ各経路にお
けるデータ用セルの転送の様子を示す図であり、図3及
び図5は、無線制御局10,無線基地局(A)20,無
線基地局(B)21,無線端末30におけるデータ用セ
ルの送受信タイミングを示す図である。
【0031】まず、無線制御局10と無線端末30の間
で通信を開始する際には、無線制御局10のセル処理部
101は、これから通信しようとしている通信サービス
クラスについての通信サービスクラス情報をサービスク
ラス判定部102に転送し、サービスクラス判定部10
2が、転送された通信サービスクラス情報を識別し、通
信サービスクラスが、リアルタイムサービスであるか非
リアルタイムサービスであるかを判定してセル処理部1
01へ通知する。セル処理部101は、無線端末30と
の通信を開始するのに必要な設定等を行うために、制御
用セルを無線端末30に送信してネゴシエーションを行
う。
【0032】次に、サービスクラス判定部102の判定
結果がリアルタイムサービスである場合について、図2
及び図3を用いて説明する。無線端末30が無線基地局
(A)20が構成するサービスエリア内を移動しなが
ら、無線制御局10と無線基地局(A)20を介して通
信を開始する時に、無線制御局10の遅延時間測定部1
03は、無線制御局10から無線基地局(A)20を介
した無線端末30までのセル転送遅延時間DL1を、次
のようにして測定する。
【0033】無線制御局10の遅延時間測定部103及
び無線端末30のセル処理部301は、時間計数手段と
して基準時間を示す時計を備えており、例えば、この時
計は基準電波による基準時間への時間合わせを定期的に
行うことにより、常に基準時間に合致するよう制御され
ている。まず、無線端末30のセル処理部301は、現
在の基準時間情報を格納した通信開始時のネゴシエーシ
ョンのための制御用セルを生成して、無線基地局(A)
20を介して無線制御局10に送信する。
【0034】無線制御局10の遅延時間測定部103
は、セル処理部101が受信した無線端末30からの制
御用セルから基準時間情報を抽出して、遅延時間測定部
103内の現在の基準時間と比較することにより、無線
基地局(A)20を介した経路での無線端末30との間
のセル転送遅延時間DL1を算出して記憶する。
【0035】次に無線端末30が移動して、無線基地局
(A)20のサービスエリアから無線基地局(B)21
のサービスエリア内に入った時にも、無線基地局(A)
20のサービスエリアにいた時と同様にして、遅延時間
測定部103は無線基地局(B)21を介した経路での
セル転送遅延時間DL2を測定して記憶する。
【0036】次に、無線端末30がさらに移動して、無
線基地局(A)20から無線基地局(B)21へのハン
ドオーバが可能な状態になった時、無線制御局10は、
無線基地局(A)20から無線基地局(B)21への経
路切替を行ってハンドオーバを実施するが、タイミング
決定部104は、遅延時間測定部103が測定したセル
転送遅延時間DL1,DL2に基づき、このハンドオー
バに関わるタイミングを次のように決定する。
【0037】タイミング決定部104は、セル処理部1
01が受信した無線端末30からの制御用セルの内容、
例えば、送信電力値やデータ誤り率等の伝送品質によ
り、無線基地局(A)20側から無線基地局(B)21
側へのハンドオーバが可能な状態になったことを判定す
る。そして、タイミング決定部104は、遅延時間測定
部103が測定したセル転送遅延時間を考慮して、ハン
ドオーバが可能になってから所定の時間が経過後の、ハ
ンドオーバ時の無線制御局10の送信経路切替タイミン
グを決定し、セル処理部101と切替制御部105に通
知する。
【0038】ここで、送信経路切替タイミングを決定す
る時の所定の時間は、ハンドオーバ時の送信経路切替タ
イミングや受信経路切替タイミングを無線端末30に知
らせるための制御用セルの生成時間、生成した制御用セ
ルの無線端末30への送信時間(セル転送遅延時間DL
2)、無線端末30からの確認のための制御用セルの送
信時間(セル転送遅延時間DL2)等により決定され
る。
【0039】また、タイミング決定部104は、遅延時
間測定部103が測定したセル転送遅延時間DL1,D
L2に基づき、ハンドオーバ時の無線制御局10のセル
送信再開タイミングと、ハンドオーバ時の無線端末30
の受信経路切替タイミングを決定してセル処理部101
に通知する。
【0040】ここで、タイミング決定部104は、セル
転送遅延時間DL1,DL2の関係がDL1−DL2≧
0の場合には、送信経路切替タイミングから(DL1−
DL2)に相当する時間だけ経過した時間を、ハンドオ
ーバ時の無線制御局10のセル送信再開タイミングとし
て決定し、DL1−DL2<0の場合には、送信経路切
替タイミングをセル送信再開タイミングと決定する。ま
た、タイミング決定部104は、送信経路切替タイミン
グからDL1に相当する時間だけ経過した時間を、ハン
ドオーバ時の無線端末30の受信経路切替タイミングと
決定する。
【0041】セル処理部101は、制御用セルを用い
て、タイミング決定部104が決定したハンドオーバ時
の無線制御局10の送信経路切替タイミングと無線端末
30の受信経路切替タイミングを無線端末30に送信す
る。
【0042】そして、無線制御局10のセル処理部10
1は、タイミング決定部104が決定した送信経路切替
タイミングで、無線基地局(A)20を介した無線端末
30へのデータ用セルの送信を停止し、切替制御部10
5は送信経路を無線基地局(A)20側から無線基地局
(B)21側へ切り替える。次に、セル処理部101
は、タイミング決定部104が決定した無線制御局10
のセル送信再開タイミングで、サービスクラス判定部1
02が判定したサービスクラス、ここではリアルタイム
サービスに対応して、未送信のデータ用セルから送信を
再開する。
【0043】すなわち、セル転送遅延時間が、DL1−
DL2≧0の場合には、図3に示すように、セル処理部
101は、無線基地局(B)21側への送信経路切替を
行ってから、(DL1−DL2)に相当する時間だけ経
過してから、未送信のデータ用セルから送信を再開す
る。また、DL1−DL2<0の場合には、セル処理部
101は、送信経路切替後に、直ちに未送信のデータ用
セルから送信を再開する。
【0044】また、無線端末30の切替制御部302
は、セル処理部301が受信した無線制御局10からの
送信経路切替タイミングと受信経路切替タイミングによ
り、図3に示すように、送信経路切替タイミングからD
L1に相当する時間だけ経過したタイミングで、セルの
受信経路を無線基地局(A)20側から無線基地局
(B)21側に切り替える。
【0045】この時の無線端末30でのデータ用セル受
信の様子は、図2、図3に示すように、例えば、セル転
送遅延時間DL1,DL2の関係が、DL1−DL2≧
0の場合には、無線基地局(A)20を経由して、デー
タ用セルaからデータ用セルfまでの切替前に無線制御
局10が送信した全てのデータ用セルを受信した時点
で、受信経路の切替が実施されることになり、さらに、
受信経路の切替実施後は、切替処理のための待ち時間が
殆どない状態で、次のデータ用セルgから続くデータ用
セルを受信することができ、ハンドオーバ時の切替遅延
の発生を防止することが可能となる。
【0046】一方、セル転送遅延時間DL1,DL2の
関係が、DL1−DL2<0の場合には、無線制御局1
0のセル処理部101は、送信経路を切替後、直ちに未
送信のデータ用セルから送信を再開することになるが、
無線端末30では、制御用セルにより通知された送信経
路切替タイミングからDL1に相当する時間だけ経過し
たタイミングで、受信経路の切替を行うことにより、
(DL2−DL1)に相当する遅延時間が発生するが、
ハンドオーバ時の切替遅延を最小限に抑えることが可能
となる。
【0047】次に、サービスクラス判定部102の判定
結果がセル欠落を許容しない非リアルタイムサービスの
場合について、図4及び図5を用いて説明する。図4に
おいて、無線制御局10と無線端末30の間で通信が確
立され、また無線端末30が移動して無線基地局(A)
20側から無線基地局(B)21側へのハンドオーバが
可能な状態となり、さらに無線基地局(B)21を介し
た経路でのセル転送遅延時間DL2を測定するまでの動
作手順は、上記リアルタイムサービスに対する動作と同
様であり、セル転送遅延時間DL1,DL2の測定、無
線制御局10の送信経路切替タイミングとセル送信再開
タイミングの決定、無線端末30の受信経路切替タイミ
ングの決定が同様に行われる。
【0048】次に無線端末30が移動して、無線基地局
(A)20側から無線基地局(B)21側へのハンドオ
ーバが可能な状態になった時、無線制御局10は、無線
基地局(A)20側から無線基地局(B)21側への送
信経路切替を、上記リアルタイムサービスに対応する動
作と同じタイミングで行うが、無線基地局(B)21へ
のセル送信再開時に、無線制御局10のセル処理部10
1は、サービスクラス判定部102が判定した通信サー
ビスクラス、ここでは、非リアルタイムサービスに対応
して、経路切替前に無線基地局(A)20側へ送信した
最後のセルからm個前までのデータ用セルを含めて、以
降のデータ用セルを送信する。ここで、セル処理部10
1は、通信経路上での遅延時間揺らぎに対応して、この
mの値を決定している。
【0049】一方、データ用セルを受信した無線端末3
0のセル処理部301は、受信したデータ用セルをセル
比較部303に転送し、セル比較部303が受信経路切
替の前後で受信したデータ用セルを比較し、重複して受
信したデータ用セルをセル処理部301へ通知する。セ
ル処理部301は通知された重複セルを廃棄する。例え
ば、図4、図5に示すように、無線制御局10からの再
送セル数mが2であった場合には、セル処理部301は
データ用セルe及びデータ用セルfを重複セルとして廃
棄する。これにより、ハンドオーバ時のセル欠落を防止
することが可能になると共に、再送セル数mを通信経路
上での遅延時間揺らぎに対応して決定することにより、
非リアルタイムサービスの場合でも切替遅延を小さく抑
えることができる。
【0050】このように、無線制御局10は無線端末3
0との通信を開始する際に、サービスクラス判定部10
2が、無線端末30との間でやり取りされる制御用セル
の内容から、要求された通信サービスクラスを判定し、
遅延時間測定部103が、通信経路におけるセル転送遅
延時間を測定し、タイミング決定部104が、セル転送
遅延時間に基づき、ハンドオーバ時の無線制御局10の
送信経路切替タイミングとセル送信再開タイミング及び
無線端末30の受信経路切替タイミングを決定し、セル
処理部101が、通信サービスクラスの判定結果に基づ
き、各通信サービスクラスに対応してデータ用セルの送
信処理を行う。
【0051】すなわち、ハンドオーバ時の通信のリアル
タイム性を重視するリアルタイムサービスに対しては、
セル転送遅延時間を考慮して、経路切替時の遅延発生を
最小限にするようにデータ用セルの送信を行って通信の
リアルタイム性を保証する。また、ハンドオーバ時のセ
ル欠落を許容しない非リアルタイムサービスに対して
は、適切なセル数だけセルの再送を行うことによりセル
欠落を防止する。
【0052】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、要求された通信サービスクラスを判定し、通信経路
におけるセル転送遅延時間を測定し、測定したセル転送
遅延時間に基づき、ハンドオーバ時の無線制御局10の
送信経路切替タイミングとセル送信再開タイミング及び
無線端末30の受信経路切替タイミングを決定し、通信
サービスクラスの判定結果に基づき、各通信サービスク
ラスに対応したデータ用セルの送信再開処理を行うこと
により、通信のリアルタイム性を重視するリアルタイム
サービス、及びセル欠落を許容しない非リアルタイムサ
ービスの双方に対して、それぞれのQoSを保証するの
に最適なハンドオーバを実現することができるという効
果が得られる。
【0053】また、この実施の形態1によれば、無線制
御局10と無線端末30で、共通の基準時間に合致した
時間計数手段を個別に備えることにより、セル転送遅延
時間を容易に測定できると共に、基準時間を定期的に時
間合わせをすることにより、誤差が生じた場合でも速や
かに誤差を修正することができるという効果が得られ
る。
【0054】さらに、この実施の形態1によれば、セル
転送遅延時間を測定する際に、基準時間を通信開始時の
ネゴシエーションのための制御用セルを用いて送信する
ことにより、データ用セルの送信中の負荷増大を防止す
ることができるという効果が得られる。
【0055】実施の形態2.上記実施の形態1では、無
線制御局10から無線端末30へのダウンリンク方向で
の通信方法について説明したが、無線端末30から無線
制御局10へのアップリンク方向での通信においても、
経路切替時の処理をダウンリンク方向での処理と同様に
行うことにより、通信サービスクラスに対応したハンド
オーバを選択することが可能である。この実施の形態2
では、ダウンリンク方向での通信方法は、実施の形態1
と同様に行われることとし、アップリンク方向での通信
に限定して説明する。
【0056】図6はこの発明の実施の形態2による無線
通信システムの構成を示すブロック図である。図におい
て、11は、無線基地局(A)20及び無線基地局
(B)21と有線ネットワークで接続され、無線端末3
1との無線チャネルを介する無線通信の制御を行う無線
制御局である。20,21は、それぞれ実施の形態1と
同一の無線基地局(A)、無線基地局(B)であり、3
1は、無線基地局(A)20又は無線基地局(B)21
が構成するサービスエリア内で、無線チャネルを介して
通信を行う無線端末である。
【0057】また、図6の無線制御局11において、1
11はデータ用セルや制御用セルのの送受信処理を行う
セル処理部(第1のセル処理部)で、112は、実施の
形態1のサービスクラス判定部102と同様に、無線端
末31との間の通信サービスクラスを判定するサービス
クラス判定部で、113は、実施の形態1の遅延時間測
定部103と同様にして、通信開始時のネゴシエーショ
ンのための制御用セルを用いて、無線制御局11と無線
端末31との間で定期的に時間合わせをした基準時間に
基づき、無線制御局11と無線端末31との間の、無線
基地局(A)20又は無線基地局(B)21を介したセ
ル転送遅延時間を測定する遅延時間測定部である。
【0058】さらに、図6の無線制御局11において、
114は、セル処理部111が受信した無線端末31か
らの制御用セルの内容からハンドオーバの可否を判定
し、遅延時間測定部113が測定したセル転送遅延時間
を考慮して、ハンドオーバが可能になってから所定の時
間が経過後の、ハンドオーバ時の無線端末31の送信経
路切替タイミングを決定すると共に、遅延時間測定部1
13が測定したセル転送遅延時間に基づき、ハンドオー
バ時の無線端末31のセル送信再開タイミングと、ハン
ドオーバ時の無線制御局11の受信経路切替タイミング
を決定するタイミング決定部で、115は、タイミング
決定部114が決定した受信経路切替タイミングに基づ
き、ハンドオーバ時の無線制御局11のセル受信経路の
切替を制御する切替制御部(第1の切替制御部)であ
る。
【0059】さらに、図6の無線制御局11において、
116は無線端末31から受信経路切替前に受信したデ
ータ用セルと受信経路切替後に受信したデータ用セルと
の比較を行うセル比較部(第2のセル比較部)である。
【0060】さらに、図6の無線端末31において、3
11はデータ用セルや制御用セルの送受信処理を行うセ
ル処理部(第2のセル処理部)で、312は、無線制御
局11から送信されたハンドオーバ時の無線端末31の
送信経路切替タイミングに基づき、無線端末31のセル
送信経路の切替を制御する切替制御部(第2の切替制御
部)である。303は実施の形態1と同一のセル比較部
である。
【0061】次に動作について説明する。まず、無線制
御局11のサービスクラス判定部112により、無線制
御局11と無線端末31との間の通信サービスクラス
が、通信のリアルタイム性を重視するリアルタイムサー
ビスと判定された場合について説明する。無線制御局1
1のセル処理部111は、サービスクラス判定部112
が判定した通信サービスクラスを、制御用セルを用いて
無線端末31に送信する。
【0062】遅延時間測定部113は、実施の形態1と
同様にして、無線基地局(A)20を介したセル転送遅
延時間DL1と、無線基地局(B)21を介したセル転
送遅延時間DL2を測定する。
【0063】タイミング決定部114は、実施の形態1
と同様にして、無線基地局(A)20側から無線基地局
(B)21側へのハンドオーバが可能な状態になったこ
とを判定する。そして、タイミング決定部114は、遅
延時間測定部113が測定したセル転送遅延時間を考慮
して、ハンドオーバが可能になってから所定の時間が経
過後の、ハンドオーバ時の無線端末31の送信経路切替
タイミングを決定し、セル処理部111と切替制御部1
15に通知する。ここで、上記送信経路切替タイミング
を決定する際の所定の時間は、実施の形態1と同様にし
て決定される。
【0064】また、タイミング決定部114は、遅延時
間測定部113が測定したセル転送遅延時間DL1,D
L2に基づき、ハンドオーバ時の無線端末31のセル送
信再開タイミングを決定してセル処理部111に通知
し、ハンドオーバ時の無線制御局11の受信経路切替タ
イミングを決定して切替制御部115に通知する。
【0065】ここで、タイミング決定部114は、実施
の形態1と同様にして、セル転送遅延時間DL1,DL
2の関係が、DL1−DL2≧0の場合には、送信経路
切替タイミングから(DL1−DL2)に相当する時間
だけ経過した時間を、ハンドオーバ時の無線端末31の
セル送信再開タイミングとして決定し、DL1−DL2
<0の場合には、送信経路切替タイミングをセル送信再
開タイミングと決定する。また、タイミング決定部11
4は、実施の形態1と同様にして、送信経路切替タイミ
ングからDL1に相当する時間だけ経過した時間を、ハ
ンドオーバ時の無線制御局11の受信経路切替タイミン
グと決定する。
【0066】セル処理部111は、制御用セルを用い
て、タイミング決定部114が決定したハンドオーバ時
の無線端末31の送信経路切替タイミングとセル送信再
開タイミングを無線端末31に送信する。
【0067】そして、無線端末31のセル処理部311
は、受信した送信経路切替タイミングで、無線基地局
(A)20を介した無線端末30へのデータ用セルの送
信を停止し、切替制御部312は送信経路を無線基地局
(A)20側から無線基地局(B)21側へ切り替え
る。次に、セル処理部311は、受信したセル送信再開
タイミングで、無線制御局11から送信された通信サー
ビスクラス、ここでは、リアルタイムサービスに対応し
て、データ用セルの送信を再開する。
【0068】すなわち、セル転送遅延時間が、DL1−
DL2≧0の場合には、実施の形態1と同様に、セル処
理部311は、無線基地局(B)21側への送信経路切
替を行ってから、(DL1−DL2)に相当する時間だ
け経過してから、未送信のデータ用セルから送信を再開
する。また、DL1−DL2<0の場合には、セル処理
部311は、送信経路切替後に、直ちに未送信のデータ
用セルから送信を再開する。
【0069】また、無線制御局11の切替制御部115
は、タイミング決定部114が決定した送信経路切替タ
イミングと受信経路切替タイミングにより、送信経路切
替タイミングからDL1に相当する時間だけ経過したタ
イミングで、データ用セルの受信経路を無線基地局
(A)20側から無線基地局(B)21側に切り替え
る。
【0070】この時の無線制御局11でのデータ用セル
受信の様子は、実施の形態1と同様であり、セル転送遅
延時間DL1,DL2の関係が、DL1−DL2≧0の
場合は、無線基地局(A)20を経由して、切替前に無
線端末31が送信した全てのデータ用セルを受信した時
点で、受信経路の切替が実施されることになり、さら
に、受信経路の切替実施後は、切替処理のための待ち時
間が殆どない状態で、次のデータ用セルから続くデータ
用セルを受信することができ、ハンドオーバ時の切替遅
延の発生を防止することが可能となる。
【0071】一方、セル転送遅延時間DL1,DL2の
関係が、DL1−DL2<0の場合には、無線端末31
のセル処理部311は、送信経路を切替後、直ちに未送
信のデータ用セルから送信を再開することになるが、無
線制御局11では、タイミング決定部114が決定した
送信経路切替タイミングからDL1に相当する時間だけ
経過したタイミングで、受信経路の切替を行うことによ
り、(DL2−DL1)だけの遅延時間が発生するが、
ハンドオーバ時の切替遅延を最小限に抑えることが可能
となる。
【0072】次に、サービスクラス判定部112の判定
結果がセル欠落を許容しない非リアルタイムサービスの
場合について説明する。この場合も、セル転送遅延時間
DL1,DL2の測定、無線制御局11の受信経路切替
タイミングの決定、無線端末31の送信経路切替タイミ
ングとセル送信再開タイミングの決定が、リアルタイム
サービスの場合と同様に行われる。
【0073】次に無線端末31が移動して、無線基地局
(A)20から無線基地局(B)21へのハンドオーバ
が可能な状態になった時、無線端末31は、無線基地局
(A)20側から無線基地局(B)21側への送信経路
切替を、リアルタイムサービスに対応する動作と同じタ
イミングで行うが、無線基地局(B)21へのセル送信
再開時に、無線制御局11から送信された通信サービス
クラス、ここでは非リアルタイムサービスに対応して、
無線端末31のセル処理部311は、経路切替前に無線
基地局(A)20側へ送信した最後のセルからm個前ま
でのデータ用セルを含めて、以降のデータ用セルを送信
する。ここで、このmの値は、無線制御局11のセル処
理部111により、通信経路上での遅延時間揺らぎに対
応して決定され、予めセル処理部311に通知されてい
る。
【0074】一方、データ用セルを受信した無線制御局
11のセル処理部111は、受信したデータ用セルをセ
ル比較部116に転送し、セル比較部116が受信経路
切替の前後で受信したセルを比較し、重複して受信した
データ用セルをセル処理部111へ通知する。セル処理
部111は通知された重複セルを廃棄する。例えば、無
線制御局11からの再送セル数mが2であった場合に
は、セル処理部111は2個のデータ用セルを重複セル
として廃棄する。これにより、ハンドオーバ時のセル欠
落を防止することが可能になると共に、再送セル数mを
通信経路上での遅延時間揺らぎに対応して決定すること
により、切替遅延を小さく抑えることができる。
【0075】このように、無線制御局11は無線端末3
1との通信を開始する際に、サービスクラス判定部11
2が、無線端末31との間でやり取りされる制御用セル
の内容から、要求された通信サービスクラスを判定し、
遅延時間測定部113が、通信経路におけるセル転送遅
延時間を測定し、タイミング決定部114が、セル転送
遅延時間に基づき、ハンドオーバ時の無線端末31の送
信経路切替タイミングとセル送信再開タイミング及び無
線制御局11の受信経路切替タイミングを決定し、セル
処理部311が、通信サービスクラスの判定結果に基づ
き、各通信サービスクラスに対応してデータ用セルの送
信処理を行う。
【0076】すなわち、ハンドオーバ時の通信のリアル
タイム性を重視するリアルタイムサービスに対しては、
セル転送遅延時間を考慮して、経路切替時の遅延発生を
最小限にするようにデータ用セルの送信を行って通信の
リアルタイム性を保証する。また、ハンドオーバ時のセ
ル欠落を許容しない非リアルタイムサービスに対して
は、適切なセル数だけセルの再送を行うことによりセル
欠落を防止する。
【0077】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、要求された通信サービスクラスを判定し、通信経路
におけるセル転送遅延時間を測定し、測定したセル転送
遅延時間に基づき、ハンドオーバ時の無線端末31の送
信切替タイミングとセル送信再開タイミング及び無線制
御局11の受信切替タイミングを決定し、通信サービス
クラスの判定結果に基づき、各通信サービスクラスに対
応したセルの送信処理を行うことにより、アップリンク
方向での通信においても、ダウンリンク方向での通信と
同様に、通信のリアルタイム性を重視するリアルタイム
サービス、及びセル欠落を許容しない非リアルタイムサ
ービスの双方に対して、それぞれのQoSを保証するの
に最適なハンドオーバを実現することができるという効
果が得られる。
【0078】また、この実施の形態2によれば、無線制
御局11と無線端末31で、共通の基準時間に合致した
時間計数手段を個別に備えることにより、セル転送遅延
時間を容易に測定できると共に、基準時間を定期的に時
間合わせをすることにより、誤差が生じた場合でも速や
かに誤差を修正することができるという効果が得られ
る。
【0079】さらに、この実施の形態2によれば、セル
転送遅延時間を測定する際に、基準時間を通信開始時の
ネゴシエーションのための制御用セルを用いて送信する
ことにより、データ用セルの送信中の負荷増大を防止す
ることができるという効果が得られる。
【0080】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、無線
制御局が、通信サービスクラスを判定するサービスクラ
ス判定部と、ハンドオーバ前後の無線基地局を介した無
線端末との間のセル転送遅延時間を測定する遅延時間測
定部と、ハンドオーバの可否を判定し、セル転送遅延時
間に基づき、ハンドオーバ時の無線制御局の送信経路切
替タイミングとセル送信再開タイミングを決定すると共
に、ハンドオーバ時の無線端末の受信経路切替タイミン
グを決定するタイミング決定部と、送信経路切替タイミ
ングに基づき、無線制御局のセル送信経路の切替を制御
する第1の切替制御部と、ハンドオーバ時の無線制御局
の送信経路切替タイミングと無線端末の受信経路切替タ
イミングを無線端末に送信すると共に、送信経路切替タ
イミングとセル送信再開タイミングに基づき、サービス
クラス判定部が判定した通信サービスクラスに対応し
て、データ用セルを送信する第1のセル処理部とを備
え、無線端末が、第1のセル処理部が送信した送信経路
切替タイミング、受信経路切替タイミング及びデータ用
セルを受信する第2のセル処理部と、受信した送信経路
切替タイミングと受信経路切替タイミングに基づき、無
線端末のセル受信経路の切替を制御する第2の切替制御
部とを備えたことにより、通信サービスクラスに対応し
て、それぞれのQoSを保証するのに最適なダウンリン
ク方向でのハンドオーバを実現することができるという
効果がある。
【0081】この発明によれば、無線制御局が、通信サ
ービスクラスを判定するサービスクラス判定部と、ハン
ドオーバ前後の無線基地局を介した無線端末との間のセ
ル転送遅延時間を測定する遅延時間測定部と、ハンドオ
ーバの可否を判定し、セル転送遅延時間に基づき、ハン
ドオーバ時の無線端末の送信経路切替タイミングとセル
送信再開タイミングを決定すると共に、ハンドオーバ時
の無線制御局の受信経路切替タイミングを決定するタイ
ミング決定部と、決定した送信経路切替タイミングと受
信経路切替タイミングに基づき、無線制御局のセル受信
経路の切替を制御する第1の切替制御部と、判定した通
信サービスクラスを無線端末に送信し、決定した無線端
末の送信経路切替タイミングとセル送信再開タイミング
を無線端末に送信すると共に、無線端末から送信された
データ用セルを受信する第1のセル処理部とを備え、無
線端末が、第1のセル処理部が送信した通信サービスク
ラス、送信経路切替タイミング及びセル送信再開タイミ
ングを受信すると共に、受信した送信経路切替タイミン
グとセル送信再開タイミングに基づき、受信した通信サ
ービスクラスに対応して、データ用セルを送信する第2
のセル処理部と、第2のセル処理部が受信した送信経路
切替タイミングに基づき、セル送信経路の切替を制御す
る第2の切替制御部とを備えたことにより、通信サービ
スクラスに対応して、それぞれのQoSを保証するのに
最適なアップリンク方向でのハンドオーバを実現するこ
とができるという効果がある。
【0082】この発明によれば、遅延時間測定部が測定
したハンドオーバ前のセル転送遅延時間をDL1とし、
ハンドオーバ後のセル転送遅延時間をDL2とした場合
に、タイミング決定部は、セル転送遅延時間DL1,D
L2の関係がDL1−DL2≧0の時に、送信経路切替
タイミングから(DL1−DL2)に相当する時間だけ
経過した時間をセル送信再開タイミングとして決定し、
DL1−DL2<0の時に、送信経路切替タイミングを
セル送信再開タイミングとして決定し、送信経路切替タ
イミングからDL1に相当する時間だけ経過した時間を
受信経路切替タイミングとして決定することにより、ハ
ンドオーバ時の遅延を最小限に抑えることができるとい
う効果がある。
【0083】この発明によれば、遅延時間測定部がセル
転送遅延時間を測定する場合に、通信開始時に、第2の
セル処理部が、無線端末が保有する基準時間を通信開始
時のネゴシエーションのための制御用セルを用いて送信
し、遅延時間測定部が、第2のセル処理部から送信され
た無線端末が保有する基準時間と無線制御局が保有する
基準時間により、セル転送遅延時間を測定することによ
り、セル転送遅延時間を正確に容易に測定することがで
きるという効果がある。
【0084】この発明によれば、サービスクラス判定部
が、通信サービスクラスとして、通信のリアルタイム性
を重視するリアルタイムサービスと、ハンドオーバ時の
セル欠落を許容しない非リアルタイムサービスを判定す
ることにより、リアルタイムサービス、及び非リアルタ
イムサービスの双方に対して、それぞれのQoSを保証
するのに最適なハンドオーバを実現することができると
いう効果がある。
【0085】この発明によれば、サービスクラス判定部
が、通信サービスクラスを通信のリアルタイム性を重視
するリアルタイムサービスと判定した場合に、第1のセ
ル処理部が、ハンドオーバ後のデータ用セルの送信再開
時に、ハンドオーバ前に送信した最後のデータ用セルの
次のデータ用セルから送信することにより、リアルタイ
ムサービスにおけるハンドオーバ時の切替遅延を最小限
に抑えることができるという効果がある。
【0086】この発明によれば、無線端末が、セル受信
経路の切替前後で受信したデータ用セルを比較して重複
したデータ用セルを検出する第1のセル比較部を備え、
サービスクラス判定部が、通信サービスクラスをハンド
オーバ時のセル欠落を許容しない非リアルタイムサービ
スと判定した場合に、第1のセル処理部が、ハンドオー
バ後のデータ用セルの送信再開時に、ハンドオーバ前に
送信した最後のデータ用セルから前に送信した複数個の
データ用セルを含めて、データ用セルを送信し、第1の
セル比較部がセル受信経路の切替前後で受信したデータ
用セルを比較して重複したデータ用セルを検出し、第2
のセル処理部が、重複したデータ用セルを廃棄すること
により、非リアルタイムサービスにおけるセル欠落を防
止することができるという効果がある。
【0087】この発明によれば、第1のセル処理部が、
ハンドオーバ後のデータ用セルの送信再開時に、ハンド
オーバ前に送信した最後のデータ用セルから前に送信し
た複数個のデータ用セルを含めて、データ用セルを送信
する場合に、第1のセル処理部が、複数個の値を通信経
路上の遅延時間揺らぎに対応して決定することにより、
非リアルタイムサービスにおいても、ハンドオーバ時の
切替遅延を小さく抑えることができるという効果があ
る。
【0088】この発明によれば、サービスクラス判定部
が、通信サービスクラスを通信のリアルタイム性を重視
するリアルタイムサービスと判定した場合に、第2のセ
ル処理部が、ハンドオーバ後のデータ用セルの送信再開
時に、ハンドオーバ前に送信した最後のデータ用セルの
次のデータ用セルから送信することにより、リアルタイ
ムサービスにおけるハンドオーバ時の切替遅延を最小限
に抑えることができるという効果がある。
【0089】この発明によれば、無線制御局が、セル受
信経路の切替前後で受信したデータ用セルを比較して重
複したデータ用セルを検出する第2のセル比較部を備
え、サービスクラス判定部が、通信サービスクラスをハ
ンドオーバ時のセル欠落を許容しない非リアルタイムサ
ービスと判定した場合に、第2のセル処理部が、ハンド
オーバ後のデータ用セルの送信再開時に、ハンドオーバ
前に送信した最後のデータ用セルから前に送信した複数
個のデータ用セルを含めて、データ用セルを送信し、第
2のセル比較部が、受信したセル受信経路の切替前後で
受信したデータ用セルを比較して重複したデータ用セル
を検出し、第1のセル処理部が、検出した重複したデー
タ用セルを廃棄することにより、非リアルタイムサービ
スにおけるセル欠落を防止することができるという効果
がある。
【0090】この発明によれば、第2のセル処理部が、
ハンドオーバ後のデータ用セルの送信再開時に、ハンド
オーバ前に送信した最後のデータ用セルから前に送信し
た複数個のデータ用セルを含めて、データ用セルを送信
する場合に、第1のセル処理部が、複数個の値を通信経
路上の遅延時間揺らぎに対応して決定し、第2のセル処
理部に通知することにより、非リアルタイムサービスに
おいても、ハンドオーバ時の切替遅延を小さく抑えるこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による無線通信シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による、通信サービ
スクラスがリアルタイムサービスの場合のデータ用セル
転送の様子を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による、通信サービ
スクラスがリアルタイムサービスの場合のデータ用セル
転送を示すタイミングチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態1による、通信サービ
スクラスが非リアルタイムサービスの場合のデータ用セ
ル転送の様子を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による、通信サービ
スクラスが非リアルタイムサービスの場合のデータ用セ
ル転送を示すタイミングチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態2による無線通信シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図7】 従来の無線通信システムの構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
10,11 無線制御局、20 無線基地局(A)、2
1 無線基地局(B)、30,31 無線端末、10
1,111 セル処理部、102,112 サービスク
ラス判定部、103,113 遅延時間測定部、10
4,114 タイミング決定部、105,115 切替
制御部、116 セル比較部、301,311 セル処
理部、302,312 切替制御部、303 セル比較
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K028 AA01 BB04 CC02 DD01 DD02 KK32 LL02 PP04 PP11 RR01 5K030 GA11 HB29 HC09 JL01 JT09 KA21 LB09 MB06 5K067 AA23 BB21 DD25 DD36 EE02 EE10 EE16 EE24 EE72 JJ39

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線チャネルを介する通信を制御する無
    線制御局と、 上記無線制御局と有線ネットワークで接続される複数の
    無線基地局と、 上記複数の無線基地局が構成する各サービスエリア間を
    移動して無線ネットワークで通信を行う無線端末とを備
    えてハンドオーバを行う無線通信システムにおいて、 上記無線制御局が、 上記無線端末との通信における通信サービスクラスを判
    定するサービスクラス判定部と、 上記無線端末との間で定期的に時間合わせをした基準時
    間に基づき、ハンドオーバ前後の上記無線基地局を介し
    た上記無線端末との間のセル転送遅延時間を測定する遅
    延時間測定部と、 上記無線端末から送信された制御用セルの内容からハン
    ドオーバの可否を判定し、上記遅延時間測定部が測定し
    たセル転送遅延時間に基づき、ハンドオーバ時の上記無
    線制御局の送信経路切替タイミングとセル送信再開タイ
    ミングを決定すると共に、ハンドオーバ時の上記無線端
    末の受信経路切替タイミングを決定するタイミング決定
    部と、 上記タイミング決定部が決定した送信経路切替タイミン
    グに基づき、上記無線制御局のセル送信経路の切替を制
    御する第1の切替制御部と、 上記タイミング決定部が決定したハンドオーバ時の上記
    無線制御局の送信経路切替タイミングと上記無線端末の
    受信経路切替タイミングを上記無線端末に送信すると共
    に、上記タイミング決定部が決定した送信経路切替タイ
    ミングとセル送信再開タイミングに基づき、上記サービ
    スクラス判定部が判定した通信サービスクラスに対応し
    て、データ用セルを送信する第1のセル処理部とを備
    え、 上記無線端末が、 上記第1のセル処理部が送信した送信経路切替タイミン
    グ、受信経路切替タイミング及びデータ用セルを受信す
    る第2のセル処理部と、 上記第2のセル処理部が受信した送信経路切替タイミン
    グと受信経路切替タイミングに基づき、上記無線端末の
    セル受信経路の切替を制御する第2の切替制御部とを備
    えたことを特徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】 無線チャネルを介する通信を制御する無
    線制御局と、 上記無線制御局と有線ネットワークで接続される複数の
    無線基地局と、 上記複数の無線基地局が構成する各サービスエリア間を
    移動して無線ネットワークで通信を行う無線端末とを備
    えてハンドオーバを行う無線通信システムにおいて、 上記無線制御局が、 上記無線端末との通信における通信サービスクラスを判
    定するサービスクラス判定部と、 上記無線端末との間で定期的に時間合わせをした基準時
    間に基づき、ハンドオーバ前後の上記無線基地局を介し
    た上記無線端末との間のセル転送遅延時間を測定する遅
    延時間測定部と、 上記無線端末から送信された制御用セルの内容からハン
    ドオーバの可否を判定し、上記遅延時間測定部が測定し
    たセル転送遅延時間に基づき、ハンドオーバ時の上記無
    線端末の送信経路切替タイミングとセル送信再開タイミ
    ングを決定すると共に、ハンドオーバ時の上記無線制御
    局の受信経路切替タイミングを決定するタイミング決定
    部と、 上記タイミング決定部が決定した送信経路切替タイミン
    グと受信経路切替タイミングに基づき、上記無線制御局
    のセル受信経路の切替を制御する第1の切替制御部と、 上記サービスクラス判定部が判定した通信サービスクラ
    スを上記無線端末に送信し、上記タイミング決定部が決
    定した上記無線端末の送信経路切替タイミングとセル送
    信再開タイミングを上記無線端末に送信すると共に、上
    記無線端末から送信されたデータ用セルを受信する第1
    のセル処理部とを備え、 上記無線端末が、 上記第1のセル処理部が送信した通信サービスクラス、
    送信経路切替タイミング及びセル送信再開タイミングを
    受信すると共に、受信した送信経路切替タイミングとセ
    ル送信再開タイミングに基づき、受信した通信サービス
    クラスに対応して、データ用セルを送信する第2のセル
    処理部と、 上記第2のセル処理部が受信した送信経路切替タイミン
    グに基づき、セル送信経路の切替を制御する第2の切替
    制御部とを備えたことを特徴とする無線通信システム。
  3. 【請求項3】 遅延時間測定部が測定したハンドオーバ
    前のセル転送遅延時間をDL1とし、ハンドオーバ後の
    セル転送遅延時間をDL2とした場合に、 タイミング決定部は、上記セル転送遅延時間DL1,D
    L2の関係がDL1−DL2≧0の時に、送信経路切替
    タイミングから(DL1−DL2)に相当する時間だけ
    経過した時間をセル送信再開タイミングとして決定し、
    DL1−DL2<0の時に、送信経路切替タイミングを
    セル送信再開タイミングとして決定し、送信経路切替タ
    イミングからDL1に相当する時間だけ経過した時間を
    受信経路切替タイミングとして決定することを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の無線通信システム。
  4. 【請求項4】 遅延時間測定部がセル転送遅延時間を測
    定する場合に、 通信開始時に、第2のセル処理部が、無線端末が保有す
    る基準時間を通信開始時のネゴシエーションのための制
    御用セルを用いて送信し、 遅延時間測定部が、第2のセル処理部から送信された上
    記無線端末が保有する基準時間と無線制御局が保有する
    基準時間により、セル転送遅延時間を測定することを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載の無線通信システ
    ム。
  5. 【請求項5】 サービスクラス判定部が、通信サービス
    クラスとして、通信のリアルタイム性を重視するリアル
    タイムサービスと、ハンドオーバ時のセル欠落を許容し
    ない非リアルタイムサービスを判定することを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の無線通信システム。
  6. 【請求項6】 サービスクラス判定部が、通信サービス
    クラスを通信のリアルタイム性を重視するリアルタイム
    サービスと判定した場合に、 第1のセル処理部が、ハンドオーバ後のデータ用セルの
    送信再開時に、ハンドオーバ前に送信した最後のデータ
    用セルの次のデータ用セルから送信することを特徴とす
    る請求項1記載の無線通信システム。
  7. 【請求項7】 無線端末が、セル受信経路の切替前後で
    受信したデータ用セルを比較して重複したデータ用セル
    を検出する第1のセル比較部を備え、 サービスクラス判定部が、通信サービスクラスをハンド
    オーバ時のセル欠落を許容しない非リアルタイムサービ
    スと判定した場合に、 第1のセル処理部が、ハンドオーバ後のデータ用セルの
    送信再開時に、ハンドオーバ前に送信した最後のデータ
    用セルから前に送信した複数個のデータ用セルを含め
    て、データ用セルを送信し、 上記第1のセル比較部が、第2のセル処理部がセル受信
    経路の切替前後で受信したデータ用セルを比較して重複
    したデータ用セルを検出し、 上記第2のセル処理部が、上記第1のセル比較部が検出
    した重複したデータ用セルを廃棄することを特徴とする
    請求項1記載の無線通信システム。
  8. 【請求項8】 第1のセル処理部が、ハンドオーバ後の
    データ用セルの送信再開時に、ハンドオーバ前に送信し
    た最後のデータ用セルから前に送信した複数個のデータ
    用セルを含めて、データ用セルを送信する場合に、第1
    のセル処理部が、上記複数個の値を通信経路上の遅延時
    間揺らぎに対応して決定することを特徴とする請求項7
    記載の無線通信システム。
  9. 【請求項9】 サービスクラス判定部が、通信サービス
    クラスを通信のリアルタイム性を重視するリアルタイム
    サービスと判定した場合に、 第2のセル処理部が、ハンドオーバ後のデータ用セルの
    送信再開時に、ハンドオーバ前に送信した最後のデータ
    用セルの次のデータ用セルから送信することを特徴とす
    る請求項2記載の無線通信システム。
  10. 【請求項10】 無線制御局が、セル受信経路の切替前
    後で受信したデータ用セルを比較して重複したデータ用
    セルを検出する第2のセル比較部を備え、 サービスクラス判定部が、通信サービスクラスをハンド
    オーバ時のセル欠落を許容しない非リアルタイムサービ
    スと判定した場合に、 第2のセル処理部が、ハンドオーバ後のデータ用セルの
    送信再開時に、ハンドオーバ前に送信した最後のデータ
    用セルから前に送信した複数個のデータ用セルを含め
    て、データ用セルを送信し、 上記第2のセル比較部が、第1のセル処理部が受信した
    セル受信経路の切替前後で受信したデータ用セルを比較
    して重複したデータ用セルを検出し、 上記第1のセル処理部が、上記第2のセル比較部が検出
    した重複したデータ用セルを廃棄することを特徴とする
    請求項2記載の無線通信システム。
  11. 【請求項11】 第2のセル処理部が、ハンドオーバ後
    のデータ用セルの送信再開時に、ハンドオーバ前に送信
    した最後のデータ用セルから前に送信した複数個のデー
    タ用セルを含めて、データ用セルを送信する場合に、第
    1のセル処理部が、上記複数個の値を通信経路上の遅延
    時間揺らぎに対応して決定し、上記第2のセル処理部に
    通知することを特徴とする請求項10記載の無線通信シ
    ステム。
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