JP2001128020A - カラープリンタ出力の色再現方法および装置並びにカラープリンタ出力の色再現プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 - Google Patents

カラープリンタ出力の色再現方法および装置並びにカラープリンタ出力の色再現プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体

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JP2001128020A
JP2001128020A JP30897099A JP30897099A JP2001128020A JP 2001128020 A JP2001128020 A JP 2001128020A JP 30897099 A JP30897099 A JP 30897099A JP 30897099 A JP30897099 A JP 30897099A JP 2001128020 A JP2001128020 A JP 2001128020A
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信昭 臼井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラープリンタ出力特有の光学現象を考慮す
ることにより、分光反射率を精度良く推定し、実際のカ
ラープリンタ出力の色とモニタで再現される色とを一致
させることができるようにする。 【解決手段】 係数算出部44が、ブラックの網点面積
率が100%である辺とブラックグラデーションを表す
辺とを除く辺毎に、色票の分光反射率に基づき、3つの
基準色票の分光反射率にそれぞれ関連した、カラープリ
ンタの出力の色特性を表す係数を算出するとともに、分
光反射率算出部46が、前記辺上における任意の網点面
積率に対応する分光反射率を、係数算出部44で算出さ
れた係数に基づいて算出する一方、ブラックの網点面積
率が100%である辺上における任意の網点面積率での
分光反射率を、色票の分光反射率に基づいて算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子写真方
式のカラープリンタ出力の色を、CRT(Cathode-Ray T
ube),LCD(Liquid Crystal Display),PDP(Plasm
a Display Panel)等のモニタで再現する方法および装
置、並びに、カラープリンタ出力の色再現プログラムを
記録したコンピュータ読取可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラープリンタとモニタとでは
色を表現する方法が全く異なるので、カラープリンタの
出力(印刷結果)と同じ色をモニタで表現するために
は、カラープリンタ用の色信号(YMCK等の色信号)
を、モニタ用の色信号(RGB等の色信号)に変換する
必要がある。このような変換は、カラープリンタのため
に事前に設定された所定の色票を測色し、CIEXYZ
(1931)やCIELABなどの標準色空間値を得て
から、その標準色空間値とモニタ用の色信号との対応関
係を利用することにより実施されるのが通例となってい
る。
【0003】カラープリンタ出力の色をモニタで再現す
る従来の手法としては、以下のようなものがある。 〔a〕ノイゲバウアの式を用いる手法 ノイゲバウアの式は、イエロ(Y),マゼンタ(M),
シアン(C)およびブラック(K)の4色のインクの網
点面積率(色信号により指定される値)からRGBの各
色成分の値を決定する場合に用いられるものである。こ
のようなノイゲバウアの式を用いる手法は、16種類の
色票の測色値を、任意のY,M,C,Kの色成分の値の
積を重みとして、平均化するものである。この手法は、
印刷の分野で一般的に用いられており、簡単ではあるが
理想状態を念頭においているため、特に、カラープリン
タについては、その実際の印刷結果とモニタで再現され
る色とが合わないことが知られている。また、この手法
を変形したものも多く存在しているが、上述と同様な問
題を含んでいる。
【0004】〔b〕特開平10−73287号公報,特
開平10−73288号公報および特開平10−732
89号公報に開示された手法 この手法は、印刷物(光透過性を有するインクで印刷さ
れたもの)に適用されており、この手法では、352色
の色票の分光反射率が使用されている。また、4次元色
立体(4次元色空間)から3次元色立体(3次元色空
間)、3次元色立体から2次元色平面というように、順
次、次元を落としていき、再びその逆をたどりながら、
求める分光反射率を算出している。なお、色空間または
色平面においてブラックグラデーションを表す辺(ブラ
ックのみの辺)についての分光反射率の算出方法は、そ
れ以外の辺についての分光反射率の算出方法とは異なっ
ている。そして、最終的に、印刷物用の色信号がCRT
用の色信号に変換されCRTで表示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の手法〔a〕や〔b〕には、それぞれ、以下のよ
うな課題がある。 〔a〕ノイゲバウアの式を用いる手法 (a-1) ディザまたは網点がランダムである場合には実際
の印刷結果とモニタで再現される色とが一致する傾向に
あるが、前述した通り、一般的には一致しないことが判
明している。
【0006】(a-2) この式を変形したものもいくつか提
案されているが、(1-1) の場合と同様、実際の印刷結果
とモニタで再現される色とは一致しない。 (a-3) 図2を参照しながら後述するごとく、インキ(色
材)が載っている部分の縁辺部において、紙およびベタ
色票では再現できない光学現象が生じているが、ノイゲ
バウアの式では、この光学現象を考慮していない。この
ため、前述のように、実際の印刷結果とモニタで再現さ
れる色とが一致しないものと考えられる。
【0007】〔b〕特開平10−73287号公報,特
開平10−73288号公報および特開平10−732
89号公報に開示された手法 (b-1) これらの従来手法は、いずれも、印刷物(光透過
性を有するインキで印刷されたもの)のみを考慮したも
のである。電子写真方式等を採用したカラープリンタで
は、一般に粉体トナーが用いられている。粉体トナーは
光を透過させないため、色材として粉体トナーを用いた
場合、ある色材の上に異なる色の色材を重ねると、下の
色材は見えなくなる。従って、光透過性を有するインキ
のみを想定した従来手法をカラープリンタに適用して
も、当然、モニタでの色再現はうまくいかない。
【0008】(b-2) 特に電子写真方式の場合には、ブラ
ックの網点面積率が100%である際、つまりブラック
をベタで印刷すると、他の色材の値にかかわらず、分光
反射率がほぼ一定になる。このため、光透過性を有する
インキのみを想定した従来手法では、ブラックの網点面
積率が100%である時の分光反射率を推定することが
できない。
【0009】(b-3) 一般に、カラープリンタにおいて
は、色の変動が大きく、同一のページ内で同一の色信号
で印刷された像であっても、その像には印刷箇所によっ
て同じ色にならない場合がある。このような色の不一致
をページ内誤差と呼ぶ。このページ内誤差を無視するこ
とができないために、高精細な推定を実施することが困
難になる場合がある。そのような場合に対応し、分光反
射率の推定精度を高めるべく、不一致となる色を測定
し、その色について所定の分光反射率が強制的に算出さ
れるようにすること(決め打ち)が望まれている。つま
り、特定の色信号(網点面積率)の組み合わせに対して
特定の分光反射率を指定できるようにすることが望まれ
ているが、これらの従来手法には、上述の要望を実現す
るための技術は一切開示されていない。
【0010】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、カラープリンタ出力特有の光学現象を考慮す
ることにより、分光反射率を精度良く推定し、実際のカ
ラープリンタ出力の色とモニタで再現される色とを一致
させることができるようにした、カラープリンタ出力の
色再現方法および装置並びにカラープリンタ出力の色再
現プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒
体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のカラープリンタ出力の色再現方法(請求項
1)は、ブラックを含むn色(nは2以上の自然数)の
色材の組み合わせによるカラー印刷を行ない且つブラッ
クを最後に刷るカラープリンタの出力を、モニタで再現
する方法であって、n次元色立体を構成するn・2n-1
本の辺上において事前に指定された複数の色票(各辺に
おいて網点面積率の異なる3以上の基準色票を含む)に
ついて測定された分光反射率に基づいて、任意の網点面
積率に対応する分光反射率を算出するための係数を算出
する係数算出ステップと、該係数算出ステップで算出さ
れた係数もしくは前記複数の色票について測定された前
記分光反射率に基づいて、前記任意の網点面積率に対応
する分光反射率を算出する分光反射率算出ステップと、
該分光反射率算出ステップで算出された分光反射率を、
該モニタ用の色信号に変換する変換ステップとを含み、
該係数算出ステップにおいて、前記n・2n-1 本の辺の
うち、ブラックの網点面積率が100%である辺とブラ
ックグラデーションを表す辺とを除く辺毎に、前記複数
の色票について測定された前記分光反射率に基づいて、
前記3以上の基準色票の分光反射率にそれぞれ関連し
た、前記カラープリンタの出力の色特性を表す3以上の
係数を算出し、該分光反射率算出ステップにおいて、ブ
ラックの網点面積率が100%である辺とブラックグラ
デーションを表す辺とを除く前記辺上における、任意の
網点面積率に対応する分光反射率を、該係数算出ステッ
プで算出された前記3以上の係数に基づいて算出する一
方、ブラックの網点面積率が100%である前記辺上に
おける、任意の網点面積率での分光反射率を、前記複数
の色票について測定された前記分光反射率に基づいて算
出することを特徴としている。
【0012】なお、該モニタで再現すべき色情報が、該
カラープリンタ用のものであるか否かを、前記複数の色
票について測定された前記分光反射率に基づいて判別す
る判別ステップを含み、該判別ステップにおいて、該モ
ニタで再現すべき色情報が該カラープリンタ用のもので
あると判別された場合に、該係数算出ステップ,該分光
反射率算出ステップおよび該変換ステップを行なっても
よい(請求項2)。
【0013】この場合、該判別ステップにおいて、ブラ
ックの網点面積率が100%である辺上の色票について
測定された前記分光反射率の標準偏差を算出し、その標
準偏差と所定値とを比較し、その標準偏差が前記所定値
以下であれば該モニタで再現すべき色情報が該カラープ
リンタ用のものであると判別してもよい(請求項3)。
【0014】また、該係数算出ステップにおいて、前記
複数の色票について測定された前記分光反射率に基づい
て、前記3以上の係数を最小二乗法により算出してもよ
いし(請求項4)、該係数算出ステップにおいて、ブラ
ックの網点面積率が100%である辺とブラックグラデ
ーションを表す辺とを除く前記辺毎に、前記複数の色票
について測定された前記分光反射率に基づき、網点面積
率が0%,100%である時の2つの基準色票の分光反
射率にそれぞれ関連した、ドットゲインを表す2つの係
数ξ,ηを最小二乗法により算出し、該分光反射率算出
ステップにおいて、任意の位置に対応する分光反射率を
算出する際に、該係数算出ステップで算出された前記2
つの係数ξ,ηを用いてもよい(請求項5)。
【0015】さらに、該係数算出ステップにおいて、ブ
ラックグラデーションを表す前記辺上の色票について測
定された前記分光反射率を、可視波長域すべてに亘りも
しくはその可視波長域の一部に亘り平均し、その平均値
に基づいて、ドットゲインを表す2種類の係数ξ,ηを
算出し、該分光反射率算出ステップにおいて、ブラック
グラデーションを表す前記辺上における任意の網点面積
率に対応する分光反射率を、該係数算出ステップで算出
された前記2つの係数ξ,ηに基づいて算出してもよい
(請求項6)。
【0016】また、該分光反射率算出ステップにおい
て、前記複数の色票について測定された前記分光反射率
に基づいて算出もしくは決定される一定値を、ブラック
の網点面積率が100%である前記辺上における任意の
網点面積率での分光反射率として出力してもよい(請求
項7)。さらに、前述した請求項5または請求項6の方
法の該分光反射率算出ステップにおいて、前記n次元立
体から、該カラープリンタでn番目に刷る第n色材(ブ
ラック)の網点面積率を一定化した(n−1)次元立体
を算出し、前記(n−1)次元立体から、該カラープリ
ンタで(n−1)番目に刷る第(n−1)色材の網点面
積率を一定化した(n−2)次元立体を算出し、上述と
同様の次元数リダクション処理を繰り返すことにより、
第3〜第n色材の網点面積率を一定化した2次元色平面
を算出し、最終的に、前記2次元色平面から、前記2つ
の係数ξ,ηを用いて、任意の網点面積率に設定された
前記n色の色材を組み合わせた場合の分光反射率を算出
してもよい(請求項8)。
【0017】このとき、特定の網点面積率に設定された
前記n色の色材を組み合わせた場合の分光反射率に、特
定の値を指定すべく、前記特定の網点面積率を与える色
信号と前記任意の網点面積率を与える色信号との距離の
逆数に基づいて重み係数を算出し、該重み係数を前記特
定の値に乗算した値を、算出された前記分光反射率に加
算するとともに、前記距離が0の場合には、前記分光反
射率として前記特定の値を出力してもよい(請求項
9)。
【0018】一方、カラープリンタ出力の色再現装置
(請求項10)は、ブラックを含むn色(nは2以上の
自然数)の色材の組み合わせによるカラー印刷を行ない
且つブラックを最後に刷るカラープリンタの出力を、モ
ニタで再現する装置であって、n次元色立体を構成する
n・2n-1 本の辺上において事前に指定された複数の色
票(各辺において網点面積率の異なる3以上の基準色票
を含む)について測定された分光反射率に基づいて、任
意の網点面積率に対応する分光反射率を算出するための
係数を算出する係数算出部と、該係数算出部で算出され
た係数または測定された前記分光反射率に基づいて、前
記任意の網点面積率に対応する分光反射率を算出する分
光反射率算出部と、該分光反射率算出部で算出された分
光反射率を、該モニタ用の色信号に変換する変換部とを
そなえて構成され、該係数算出部が、前記n・2n-1
の辺のうち、ブラックの網点面積率が100%である辺
とブラックグラデーションを表す辺とを除く辺毎に、前
記複数の色票について測定された前記分光反射率に基づ
いて、前記3以上の基準色票の分光反射率にそれぞれ関
連した、前記カラープリンタの出力の色特性を表す3以
上の係数を算出するとともに、該分光反射率算出部が、
ブラックの網点面積率が100%である辺とブラックグ
ラデーションを表す辺とを除く前記辺上における、任意
の網点面積率に対応する分光反射率を、該係数算出部で
算出された前記3以上の係数に基づいて算出する一方、
ブラックの網点面積率が100%である前記辺上におけ
る、任意の網点面積率での分光反射率を、前記複数の色
票について測定された前記分光反射率に基づいて算出す
ることを特徴としている。
【0019】このとき、該モニタで再現すべき色情報
が、該カラープリンタ用のものであるか否かを、前記複
数の色票について測定された前記分光反射率に基づいて
判別する判別部をさらにそなえて構成し、該判別部が、
該モニタで再現すべき色情報が該カラープリンタ用のも
のであると判別された場合に、該係数算出部,該分光反
射率算出部および該変換部の動作を実行させるように構
成してもよい(請求項11)。
【0020】また、本発明のコンピュータ読取可能な記
録媒体(請求項12)は、ブラックを含むn色(nは2
以上の自然数)の色材の組み合わせによるカラー印刷を
行ない且つブラックを最後に刷るカラープリンタの出力
を、モニタで再現する機能をコンピュータに実行させる
ための、カラープリンタ出力の色再現プログラムを記録
したものであって、該色再現プログラムが、n次元色立
体を構成するn・2n-1 本の辺上において事前に指定さ
れた複数の色票(各辺において網点面積率の異なる3以
上の基準色票を含む)について測定された分光反射率に
基づいて、任意の網点面積率に対応する分光反射率を算
出するための係数を算出する係数算出部、該係数算出部
で算出された係数または前記複数の色票について測定さ
れた前記分光反射率に基づいて、前記任意の網点面積率
に対応する分光反射率を算出する分光反射率算出部、お
よび、該分光反射率算出部で算出された分光反射率を、
該モニタ用の色信号に変換する変換部として、該コンピ
ュータを機能させ、該色再現プログラムが、該コンピュ
ータを該係数算出部として機能させる際に、前記n・2
n-1 本の辺のうち、ブラックの網点面積率が100%で
ある辺とブラックグラデーションを表す辺とを除く辺毎
に、前記複数の色票について測定された前記分光反射率
に基づいて、前記3以上の基準色票の分光反射率にそれ
ぞれ関連した、前記カラープリンタの出力の色特性を表
す3以上の係数を算出させるとともに、該色再現プログ
ラムが、該コンピュータを該分光反射率算出部として機
能させる際に、ブラックの網点面積率が100%である
辺とブラックグラデーションを表す辺とを除く前記辺上
における、任意の網点面積率に対応する分光反射率を、
該係数算出部で算出された前記3以上の係数に基づいて
算出させる一方、ブラックの網点面積率が100%であ
る前記辺上における、任意の網点面積率での分光反射率
を、前記複数の色票について測定された前記分光反射率
に基づいて算出させることを特徴としている。
【0021】このとき、該色再現プログラムが、該モニ
タで再現すべき色情報が、該カラープリンタ用のもので
あるか否かを、前記複数の色票について測定された前記
分光反射率に基づいて判別する判別部として該コンピュ
ータを機能させ、該モニタで再現すべき色情報が該カラ
ープリンタ用のものであると判別された場合に、該コン
ピュータを該係数算出部,該分光反射率算出部および該
変換部として機能させてもよい(請求項12)。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態として
のカラープリンタ出力の色再現方法を実現するためのコ
ンピュータシステム(色再現装置)の構成を示すブロッ
ク図であり、この図1に示すように、本実施形態のコン
ピュータシステムは、CPU10とこのCPU10に接
続されるバスライン12とをそなえている。
【0023】バスライン12には、ROM14とRAM
16とが接続されており、入出力インタフェース(I/
O)40を介してキーボード30,マウス32,デジタ
イザ34,モニタ(例えばCRT,LCD,PDP等)
36および磁気ディスク38が接続されるとともに、入
出力インタフェース(I/O)41を介してプリンタ5
0が接続されている。
【0024】そして、RAM16には、判別部42,係
数算出部44,分光反射率算出部46および変換部48
を実現するためのアプリケーションプログラムが格納さ
れており、CPU10が、バスライン12を介してRA
M16から上記アプリケーションプログラムを実行する
ことにより、判別部42,係数算出部44,分光反射率
算出部46および変換部48としての機能(その詳細に
ついては後述)が実現され、本実施形態のカラープリン
タ出力の色再現方法が実行されるようになっている。
【0025】これらの判別部42,係数算出部44,分
光反射率算出部46および変換部48としての機能を実
現するためのプログラムは、例えばフレキシブルディス
ク,CD−ROM等の、コンピュータ読取可能な記録媒
体に記録された形態で提供される。そして、コンピュー
タはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶
装置または外部記憶装置に転送し格納して用いる。ま
た、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディス
ク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録し
ておき、その記憶装置から通信経路を介してコンピュー
タに提供するようにしてもよい。
【0026】判別部42,係数算出部44,分光反射率
算出部46および変換部48としての機能を実現する際
には、内部記憶装置(本実施形態ではRAM16)に格
納されたプログラムがコンピュータのマイクロプロセッ
サ(本実施形態ではCPU10)によって実行される。
このとき、記録媒体に記録されたプログラムをコンピュ
ータが直接読み取って実行するようにしてもよい。
【0027】なお、本実施形態において、コンピュータ
とは、ハードウェアとオペレーションシステムとを含む
概念であり、オペレーションシステムの制御の下で動作
するハードウェアを意味している。また、オペレーショ
ンシステムが不要でアプリケーションプログラム単独で
ハードウェアを動作させるような場合には、そのハード
ウェア自体がコンピュータに相当する。ハードウェア
は、少なくとも、CPU等のマイクロプロセッサと、記
録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み取る
ための手段とをそなえている。
【0028】上記アプリケーションプログラムは、この
ようなコンピュータに、判別部42,係数算出部44,
分光反射率算出部46および変換部48としての機能を
実現させるプログラムコードを含んでいる。また、その
機能の一部は、アプリケーションプログラムではなくオ
ペレーションシステムによって実現されてもよい。さら
に、本実施形態における記録媒体としては、上述したフ
レキシブルディスク,CD−ROM,磁気ディスク,光
ディスク,光磁気ディスクのほか、ICカード,ROM
カートリッジ,磁気テープ,パンチカード,コンピュー
タの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ),外
部記憶装置等や、バーコードなどの符号が印刷された印
刷物等の、コンピュータ読取可能な種々の媒体を利用す
ることができる。
【0029】さて、図1に示す本実施形態のコンピュー
タシステムは、ブラック(K)を含むn色(nは2以上
の自然数;本実施形態ではY,M,C,Kの4色)の色
材の組み合わせによるカラー印刷を行ない且つブラック
(K)を最後に刷るカラープリンタの出力を、モニタ3
6で再現するものであり、後述するような判別部42,
係数算出部44,分光反射率算出部46および変換部4
8としての機能を有している。
【0030】判別部42は、モニタ36で再現すべき色
情報が、カラープリンタ用のものであるか否かを、事前
に指定された色票の分光反射率に基づいて判別するもの
で、モニタ36で再現すべき色情報がカラープリンタ用
のものであると判別した場合に、係数算出部44,分光
反射率算出部46および変換部48の動作を実行させる
ようになっている。
【0031】この判別部42は、後で詳述するごとく、
ブラックの網点面積率が100%である辺上の色票につ
いての分光反射率の標準偏差を算出し、その標準偏差と
所定値(例えば0.1)とを比較し、その標準偏差が所
定値以下であればモニタ36で再現すべき色情報がカラ
ープリンタ用のものであると判別している。係数算出部
44は、n次元色立体を構成するn・2n-1 本(本実施
形態ではn=4とするので、32本)の辺上において事
前に指定された複数の色票(各辺において網点面積率が
0%,50%,100%である時の3つの基準色票を含
む)について測定された分光反射率に基づいて、任意の
網点面積率に対応する分光反射率を算出するための係数
αi,βi,γi,ξi,ηi (iは網点面積率)を算出するも
のである。
【0032】なお、各辺において事前に指定される色票
の数をNとする。本実施形態では、各辺における色票
は、網点面積率iが0%,10%,20%,30%,4
0%,50%,60%,70%,80%,90%,10
0%である時の11、つまりN=11としている。従っ
て、事前に指定される色票の総数は11×32=352
である。
【0033】ここで、係数算出部44は、4次元色立体
を構成する32本の辺のうち、ブラックの網点面積率が
100%である辺とブラックグラデーションを表す辺と
を除く辺毎に、その辺上の色票について測定された分光
反射率に基づいて、3つの基準色票の分光反射率S
0%(=Spaper ) ,S50% , S100%にそれぞれ関連し
た、カラープリンタの出力の色特性を表す3種類の係数
αi,βi,γi を最小二乗法により算出する。
【0034】また、係数算出部44は、ブラックの網点
面積率が100%である辺とブラックグラデーションを
表す辺とを除く辺毎に、その辺上の色票について測定さ
れた分光反射率に基づいて、網点面積率が0%,100
%である時の2つの基準色票S0%,S100%の分光反射率
にそれぞれ関連した、ドットゲインを表す2種類の係数
ξi,ηi も最小二乗法により算出する。
【0035】さらに、係数算出部44は、ブラックグラ
デーションを表す辺上の色票について測定された分光反
射率を、可視波長域すべてに亘りもしくはその可視波長
域の一部に亘り平均し、その平均値に基づいて、ドット
ゲインを表す2種類の係数ξ i,ηi を算出する。一方、
分光反射率算出部46は、図3〜図6を参照しながら後
述するごとく、係数算出部44で算出された係数αi,β
i,γi,ξi,ηi 、または、事前に指定された色票の分光
反射率に基づいて、任意の網点面積率に対応する分光反
射率を算出するものである。
【0036】ここで、分光反射率算出部46は、ブラッ
クの網点面積率が100%である辺とブラックグラデー
ションを表す辺とを除く辺上における、任意の網点面積
率に対応する分光反射率を、係数算出部44で算出され
た係数αi,βi,γi に基づいて算出する一方、ブラック
の網点面積率が100%である辺上における、任意の網
点面積率での分光反射率を、事前に指定された色票の分
光反射率に基づいて算出する。
【0037】また、分光反射率算出部46は、任意の位
置に対応する分光反射率を算出する際に、係数算出部4
4で算出された係数ξi,ηi を用いるほか、ブラックグ
ラデーションを表す辺上における任意の網点面積率に対
応する分光反射率を、係数算出部44で算出された係数
ξi,ηi に基づいて算出する。さらに、分光反射率算出
部46は、事前に指定された色票の分光反射率に基づい
て算出・決定される一定値(例えば0.035)を、ブ
ラックの網点面積率が100%である辺上における任意
の網点面積率での分光反射率として出力することもでき
る。
【0038】またさらに、分光反射率算出部46は、図
7および図8を参照しながら後述するごとく、n次元立
体から、カラープリンタで最後に刷る第4色材(ブラッ
ク)の網点面積率を一定化した3次元立体を算出し、こ
の3次元立体から、カラープリンタで3番目に刷る第3
色材(本実施形態ではシアン)の網点面積率を一定化し
た2次元色平面を算出し、最終的に、この2次元色平面
から、係数ξi,ηi を用いて、任意の網点面積率に設定
された4色の色材を組み合わせた場合の分光反射率を算
出する。
【0039】さらにまた、本実施形態の分光反射率算出
部46は、後述するごとく、特定の網点面積率に設定さ
れた4色の色材を組み合わせた場合の分光反射率に、特
定の値を指定すべく、その特定の網点面積率を与える色
信号と前記任意の網点面積率を与える色信号との距離の
逆数に基づいて重み係数を算出し、その重み係数を特定
の値に乗算した値を、算出された分光反射率に加算する
とともに、前記距離が0の場合には、分光反射率として
特定の値を出力する機能もそなえている。
【0040】そして、変換部48は、分光反射率算出部
46で算出された分光反射率を、モニタ36用の色信号
(例えばRGB信号)に変換し、その色信号に基づく色
表示をモニタ36に行なわせるものである。次に、図2
〜図13を参照しながら、本実施形態の色再現方法につ
いて詳細に説明する。
【0041】本実施形態においては、任意数nの色材の
組み合わせから選定されたn・2(n -1) 本の辺から得ら
れる分光反射率を使用する。これらの辺を表現するため
に、以下のような規定〜を設ける。 各辺において、色信号の採る値(即ち、網点面積率)
は、(a) 0%、(b) 100%、および、(c) 0%〜10
0%の間における複数(本実施形態の11)の数値の
組、のうちのいずれか一つに限り、且つ、(c) の複数の
数値の組を採る色信号は1色のみとする。即ち、これら
の辺は、モニタ36上で色を再現されるべきカラープリ
ンタの色域の縁辺を表すものとする。
【0042】本実施形態では、n=4とし、例えば、
ブラックを含む任意の4つの色材をシアン,マゼンタ,
イエロおよびブラックとする。ただし、これ以外の数や
色材であってもよいものとする。そして、各辺は、色符
号C,M,Y,Kを用いて表記するものとし、シアン1
00%を“C”、マゼンタ100%を“M”、イエロ1
00%を“Y”、ブラック100%を“K”として表記
し、0%ならば、その色符号の表記を行なわない。色符
号の表記順序は刷り順通りとするが、0%〜100%の
間における複数の数値の組をとる色信号の色符号につい
ては、一番最後に表記する。なお、本実施形態では、刷
り順は“YMCK”とするが、これ以外であってもよ
い。ただし、ブラックだけは最後に刷られるものとす
る。
【0043】上記,の規定に従った場合、例えば
下記表1のような数値の組み合わせの辺は、色符号によ
り“YKC”として表記されることになる。つまり、イ
エロおよびブラックの網点面積率が100%、マゼンタ
の網点面積率が0%、シアンの網点面積率が、0%〜1
00%の間で10%刻みの値をとる。
【0044】
【表1】
【0045】なお、前述した通り、各辺でのデータの個
数をNで表し、本実施形態では、例えばN=11とす
る。上述のような表記に従い、以下に、本実施形態の色
再現方法について詳細に説明する。 〔1〕まず、本実施形態の判別部42は、カラープリン
タ出力の色再現処理を開始するに当たって、一度だけ、
下記 (1-1)〜(1-5) のような判定工程を実施する。
【0046】(1-1) ブラックの網点面積率が100%で
ある辺(即ち、KC,KM,KY,CKM,MKC,C
KY,YKC,YKM,MCKY,YCKM,YMKC
の12辺)のそれぞれにおいて、事前に指定された色票
毎に、可視波長域に含まれる波長についての分光反射率
を平均した値を求める。例えば、可視波長域を 380nm〜
730nm とした場合、10nm毎の分光反射率(つまり、波長
380nm,390nm,400nm,...,730nm の分光反射率;全部で3
6の分光反射率)の総和を36で除算した値を、分光反
射率の平均値として求める。このようにして、分光反射
率の平均値を、各辺上における11個の色票のそれぞれ
について算出する。なお、可視波長域は 380nm〜730nm
に限定されるものではない。
【0047】(1-2) 各辺の11個の色票について算出さ
れた分光反射率の平均値の標準偏差を算出する。 (1-3) (1-2) で算出された標準偏差と、予め与えられた
所定値(例えば0.1)とを比較する。 (1-4) (1-3) で比較した結果、標準偏差が所定値よりも
大きい場合、モニタ36で再現すべき色情報には、以下
に説明する本実施形態の色再現方法は適用されない。
【0048】(1-5) (1-3) で比較した結果、標準偏差が
所定値以下であれば、今回、モニタ36で再現すべき色
情報がカラープリンタ用のものであると判別され、その
色情報には、以下に説明する本実施形態の色再現方法が
適用される。つまり、前述したように、係数算出部4
4,分光反射率算出部46および変換部48が動作す
る。
【0049】ここで、ブラックを最後に刷るカラープリ
ンタにおいて、ブラックの網点面積率が100%である
場合には、例えば図12に示すように、その他の色シア
ン,マゼンタ,イエロの網点面積率がどのような値を採
ろうとも、波長によらず、分光反射率はほぼ一定にな
る。カラープリンタで用いられるトナーは、前述した通
り、固体であり、元々、光透過性を有していない。従っ
て、カラープリンタによる印刷結果では、最後に刷られ
たトナーの色、つまり、一番上に載るトナーの色が見え
ることになり、その下に何色があるかは色の見え方に関
係なくなる。カラープリンタはこのような特徴を有して
いるので、ブラックの網点面積率が100%である場
合、他の色に関係なく、全ての色票の分光反射率の値
は、ほぼ等しくなり、当然、前述した標準偏差も小さく
なる。本実施形態の判別部42では、このような特徴を
利用して、モニタ36で再現すべき色情報がカラープリ
ンタ用のものであるか否かを判別しているのである。
【0050】なお、図12は、ブラック,シアンおよび
マゼンタの網点面積率が100%でイエロの網点面積率
が0%〜100%となるとき(4次色)の分光反射率の
測定結果を示すグラフである。この図12を見て明らか
なように、ブラックの網点面積率が100%である場
合、非常に高い精度で、分光反射率を一定値に置き換え
ることが可能であり、その一定値として、図12に示す
例では“0.035”を採用することができる。
【0051】〔2〕上述のようにして、カラープリンタ
出力の判定を行なった後、本実施形態の係数算出部44
は、一度だけ、下記 (2-1),(2-2)のような係数算出工程
を実施する。 (2-1) ブラックの網点面積率が100%である辺(前記
12本の辺)とブラックグラデーションを表す辺
(“K”として表記される辺)とを除く辺は、下記の通
り表記される19本の辺である。
【0052】C,M,Y,CM,MY,CY,MC,Y
M,YC,CK,MK,YK,MCY,YCM,YM
C,MCK,YCK,YMK,YMCK これらの辺の各々に対して、N個(本実施形態では11
個)の色票の分光反射率が各色信号に対応して存在す
る。そして、本実施形態の係数算出部44では、上記1
9辺におけるN個の分光反射率に対して、下式(1)お
よび(2)を使用して最小2乗法により、各辺のN個の
色票に対応する係数α,β,γおよび係数ξ,ηが算出
される。
【0053】ここで、下式(1)および(2)の説明を
する前に、係数α,β,γおよび係数ξ,ηのもつ物理
的な意味について説明する。 (2-1-1) 係数α,β,γの物理的意味について 図2に示すように、カラープリンタで印刷されるべき色
材が紙に載っている場合、目に入る光は、矢印A1,A
2,A3で示す3種類の光のいずれかに分類される。
【0054】矢印A1は、入射時および反射時の両方と
も色材を通過する光(物理的ドットゲイン)を示し、係
数γは、このような光の量を表している。また、このよ
うな光の影響は、色材の網点面積率が100%のときに
最も顕著になる。矢印A2は、入射時および反射時の両
方とも色材を通過しない光を示し、係数αは、このよう
な光の量を表している。また、このような光の影響は、
色材の網点面積率が0%のときに最も顕著になる。
【0055】矢印A3は、入射時および反射時のうちの
一方のみに色材を通過する光(光学的ドットゲイン)を
示し、係数βは、このような光の量を表している。ま
た、このような光の影響は、色材の網点面積率が50%
のときに最も顕著になる。実際の印刷結果とモニタで再
現される色とが、ノイゲバウアの式を用いた場合には一
致せず、本発明の方法を用いた場合に一致する理由がこ
こにある。即ち、ノイゲバウアの式では、矢印A1,A
2で示すような光は考慮しているが、矢印A3で示すよ
うな光の効果(色材が載っている部分の縁辺部において
生じる、紙およびベタ色票では再現できない光学現象)
を無視している。これに対し、本発明の方法において
は、矢印A3で示すような光の効果を考慮し、後述する
仮想1次色についての分光反射率を正確に再現できるよ
うにするために、係数α,β,γを使用している。
【0056】(2-1-2) 係数ξ,ηの物理的意味について 係数ξ,ηは、前述した係数α,γに対応するものであ
り、係数ηは、入射時および反射時の両方とも色材を通
過する光の量を表し、係数ξは、入射時および反射時の
両方とも色材を通過しない光の量を表している。ここで
は、色材の載っていない面積を係数ξで、載っている面
積をηで表している。これにより、従来法〔例えばMurr
ay-Davies(マーレイ・デービス)の式〕よりも正確に、
色材の載っている面積を把握することが可能になる。な
お、これは前記の19辺の全てに適用可能であり、1次
色しか適用できなかった従来法とは大きく異なる点であ
る。即ち、本実施形態では、1次から4次色に至る全て
の基本的な色の組み合わせに対して、従来法よりも正確
に色材の載っている面積を算出することにより、推定精
度を向上させているのである。
【0057】
【数1】
【0058】上式(1),(2)において、 λ:波長(nm)〔入力情報〕 Si (λ):iは、各辺上での網点面積率0%〜100
%におけるN個の数値(本実施形態では0,10,2
0,30,40,50,60,70,80,100の1
1個)で、個々の色票の値(網点面積率)を表し、Si
(λ)はその色票の分光分布〔出力情報〕 Spaper (λ)〔=S0%(λ)〕:紙白の分光反射率
〔入力情報〕 S50% (λ):網点面積率50%に対応する色材の載っ
た色票の分光反射率〔入力情報〕 S100%(λ):網点面積率100%に対応する色材の載
った色票の分光反射率〔入力情報〕 αi ,βi ,γi :網点面積率i%の色票に対応する係
数α,β,γ〔出力情報〕 ξi ,ηi :網点面積率i%の色票に対応する係数ξ,
η〔出力情報〕 である。なお、〔入力情報〕と記したデータは、上式
(1),(2)を用いて最小二乗法を行なう際に、上式
(1),(2)に入力されるデータであることを示し、
〔出力情報〕と記したデータは、最小二乗法により算出
・出力されるデータであることを示している。
【0059】(2-2) ブラックグラデーションを表す辺
(K)に属するN個(本実施形態では11個)の色票に
対しては、図11を見れば明らかなように、データの線
形性のために最小2乗法を適用することができない。 そこで、本実施形態では、ドットゲインを表す係数ξ,
ηを以下のように算出し、分光反射率の再現およびブラ
ックの載っている面積を正確に把握するために、係数
ξ,ηを使用する。なお、判別部42により本発明の手
法が適用可能であると判断された場合には、ブラックの
透過率が非常に小さいため、図2に矢印A3で示すよう
なの光は無視することができる。
【0060】さて、係数ξ,ηを算出する際には、ま
ず、ブラックグラデーションを表す辺(K)上のN個の
色票の分光反射率を、図11に示すようにグラフ化して
から、グラフの平坦部を決定して、その平坦部での分光
反射率の平均値を算出する。平均化する範囲(平坦部)
は、可視波長域すべてに亘ってもよいし、その可視波長
域の一部に亘ってもよい。
【0061】そして、N個の色票の中で、ブラックの網
点面積率がi%の色票についての平均値をSi とすると
(0≦i≦100)、下記の連立方程式(3)を解くこ
とにより、その色票に対応する係数ξi ,ηi が算出さ
れる。
【0062】
【数2】
【0063】ここで、Spaper は紙白の分光反射率の波
長域における平均値〔入力情報〕、S100%は網点面積率
100%に対応する色材の載った色票の分光反射率の波
長域における平均値〔入力情報〕である。 〔3〕上述のようにして係数算出工程を実施し、係数α
i ,βi ,γi ,ξiおよびηi を算出した後、本実施
形態の分光反射率算出部46は、下記 (3-1)〜(3-3) の
工程を実施し、分光反射率の算出・推定を行なう。
【0064】以下では、32辺の各々において、事前に
指定された色票以外の色信号(網点面積率)に対応する
分光反射率を算出・推定する方法について、項目(3-1)
で説明する。なお、以降の説明では、32辺のそれぞれ
のことを「仮想1次色」と呼称する。そして、前記仮想
1次色から「仮想2次色」を算出・推定する方法につい
て、項目(3-2) で説明する。「仮想2次色」とは、シア
ン,マゼンタ,イエロおよびブラックの色信号のうちの
2つの網点面積率が任意で、残りの2つの網点面積率が
0%または100%で固定されている色のことを意味す
る。
【0065】その後、項目 (3-1)および(3-2) で説明さ
れた方法を用いて、シアン,マゼンタ,イエロおよびブ
ラックの色信号で表される4次元色立体から、順次次元
を落としていき、最後に項目(3-2) の方法を実施するこ
とにより、任意のシアン,マゼンタ,イエロおよびブラ
ックの色信号に対応する分光反射率を算出.推定できる
ことを項目(3-3) で説明する。
【0066】(3-1) 仮想1次色の算出・推定方法 仮想1次色の算出・推定方法に際しては、辺毎に、上述
した工程〔2〕で算出された以下のデータを使用する。 ブラックの値(網点面積率)が100%に該当する辺
およびブラックグラデーションを表す辺以外の辺 (a)N個の色票におけるαi,βi,γi の値 (b)N個の色票におけるξi,ηi の値 (c)色信号値(網点面積率)が0,50,100%に
おける色票の分光反射率Spaper (λ),S
50% (λ),S100%(λ) (d)N個の色票におけるiの値(iは0%〜100%
の間における複数の数値を表す) ブラックグラデーションを表す辺 (a)N個の色票におけるξi,ηi の値 (b)色信号値が0,100%における色票の分光反射
率Spaper (λ),S100%(λ) c)N個の色票におけるiの値(iは0%〜100%の
間における複数の数値を表す) ブラックの値(網点面積率)が100%に該当する辺 (a)N個の色票の分光反射率Si (λ) (b)N個の色票におけるiの値(iは0%〜100%
の間における複数の数値を表す) これらのデータを使用して、仮想1次色の分光反射率を
算出・推定する方法を以下に記す。
【0067】(3-1-1) 以下においては、事前にイエロ,
マゼンタ,シアンおよびブラックの色信号(即ちY,
M,C,Kの網点面積率)が、%単位で与えられている
ものとする。ただし、ここでは仮想1次色を扱うので、
先に定義した通り、4色のうちのの1色だけを、0%〜
100%の範囲で任意に指定することができ、残りの3
色は0%か100%のいずれか一方であるとする。以
後、この任意に指定可能な数値(網点面積率)をj
(%)で表す。
【0068】(3-1-2) この任意の網点面積率j%の色信
号に対応する分光反射率Sj (λ)を推定するために、
式(1)や(2)を先程とは逆に使用する。即ち、
【0069】
【数3】
【0070】ここで、上式(4)は、ブラックの値が1
00%に該当する辺およびブラックグラデーションを表
す辺以外の辺に適用される。また、上式(5)は、ブラ
ックグラデーションを表す辺に適用される。各係数αj,
βj,γj は、図3に示すように、網点面積率jに依存す
る。分光反射率Spaper (λ)に対する係数αj の値
は、網点面積率jが0%のときには1であり、50%お
よび100%のときには0である。同様に、分光反射率
50%(λ)に対する係数βj の値は、網点面積率jが
50%のときには1であり、0%および100%のとき
には0であり、分光反射率S100%(λ)に対する係数γ
j の値は、網点面積率jが100%のときには1であ
り、0%および50%のときには0である。
【0071】また、係数αj は、工程〔2〕で求めたN
個の係数αi (本実施形態は、i=0,10,20,30,40,50,6
0,70,80,90,100の11個)によって代表されている。同
様に、係数βj は、工程〔2〕で求めたN個の係数βi
によって代表され、係数γjは、工程〔2〕で求めたN
個の係数γi によって代表されている。そして、任意の
網点面積率jにおける係数αj,βj,γj の値は、それぞ
れ、上述したN個の係数αi,βi,γi の間を補間するこ
とによって、例えば下式 (6-1)〜(6-3) のごとく決定さ
れる。
【0072】各係数ξj,ηj も、図4に示すように、網
点面積率jに依存する。分光反射率Spaper (λ)に対
する係数ξj の値は、網点面積率jが0%のときには1
であり、100%のときには0である。同様に、分光反
射率S100%(λ)に対する係数ηj の値は、網点面積率
jが100%のときには1であり、0%のときには0で
ある。
【0073】また、係数ξj は、工程〔2〕で求めたN
個の係数ξi (本実施形態は、i=0,10,20,30,40,50,6
0,70,80,90,100の11個)によって代表されている。同
様に、係数ηj は、工程〔2〕で求めたN個の係数ηi
によって代表されている。そして、任意の網点面積率j
における係数ξj,ηj の値は、それぞれ、上述したN個
の係数ξi,ηi の間を補間することによって、例えば下
式(7-1),(7-2) のごとく決定される。
【0074】つまり、N個の色票に対応する、先に述べ
たiの値のうちで、jに近接しjをはさむ2つの値kと
lとを算出し、下式 (6-1)〜(6-3) および(7-1),(7-2)
に代入することにより、係数αj,βj,γj およびξj,η
j を算出する。ここで、k≦j≦lとする。そして、下
式 (6-1)〜(6-3) および(7-1),(7-2) によってそれぞれ
算出された係数αj,βj,γj およびξj,ηj を、それぞ
れ上式(3)および(4)に代入することで、任意の網
点面積率jに対応する分光反射率Sj (λ)が算出され
る。
【0075】
【数4】
【0076】上述した式(4),(5), (6-1)〜(6-3) お
よび(7-1),(7-2) を用いて算出・推定された分光反射率
を、実測された分光反射率とともに、図9〜図11に示
す。これらの図9〜図11において、太線が、実測され
た分光反射率を示し、細線が、本実施形態の方法により
算出・推定された分光反射率を示す。なお、図9は、マ
ゼンタ1次色の分光反射率を、係数α,β,γ〔式
(4)&(6-1)〜(6-3) 〕を用いて算出・推定した結果
を示すグラフであり、図10は、マゼンタ1次色の分光
反射率を、係数ξ,η〔式(5)&(7-1),(7-2) 〕を用
いて算出・推定した結果を示すグラフであり、図11
は、ブラック1次色の分光反射率を、係数ξ,η〔式
(5)&(7-1),(7-2) 〕を用いて推定した結果を示すグ
ラフである。
【0077】図9に示すように、係数α,β,γ〔式
(4)& (6-1)〜(6-3) 〕を用いることにより、極めて
高い精度で仮想1次色(マゼンタ1次色)の分光反射率
を算出・推定することができる。また、図10に示すよ
うに、係数ξ,η〔式(5)&(7-1),(7-2) 〕を用いて
も、ある程度高い精度で仮想1次色(マゼンタ1次色)
の分光反射率を算出・推定することができる。
【0078】さらに、図11に示すように、係数ξ,η
〔式(5)&(7-1),(7-2) 〕を用いることにより、かな
り高い精度でブラックグラデーションを表す辺(ブラッ
ク1次色)上の任意の位置での分光反射率を算出・推定
することができる。実際に本実施形態の方法を用いて仮
想1次色の分光反射率を算出・推定する際には、係数
ξ,η〔式(5)&(7-1),(7-2) 〕ではなく、係数α,
β,γ〔式(4)& (6-1)〜(6-3) 〕を用いる。ただ
し、式(7-1),(7-2) により算出される係数ξj ,η
j は、仮想2次色の分光反射率を算出・推定する際に、
各辺上の位置を表す数値(ドットゲイン)として使用さ
れる。
【0079】(3-1-3) ブラックの値(網点面積率)が1
00%である辺上における、任意の位置の分光反射率S
j (λ)を算出・推定する際には、下式(8)を用い
る。即ち、前述した2つの値k,lと、既知の分光反射
率Sk (λ)およびSl (λ)とを下式(8)に代入
し、分光反射率Sk (λ)およびSl (λ)を直接的に
比例配分することにより、分光反射率Sj (λ)を算出
する。
【0080】
【数5】
【0081】(3-2) 仮想2次色の算出・推定方法 仮想2次色の算出・推定方法に際し、本実施形態の分光
反射率算出部46は、項目(3-1) において前述した仮想
1次色の算出・推定方法を用い、下記 (3-2-1)〜(3-2-
7) の工程を実施する。 (3-2-1) ここでは、色材Aおよび色材Bに関する仮想2
次色を算出する方法について説明する。このとき、色材
Aの網点面積率がx%で色材Bの網点面積率がy%であ
る仮想2次色を推定すべき色であるとし、2次元色平面
上でのその色の位置を点(x,y)で、またその位置に
おける分光反射率をSx,y (λ)で表す。なお、点
(x,y)はその色の位置の呼称とし、実際の位置を示
すものではない。
【0082】(3-2-2) 点(x,y)を含む平面を構成す
る4つの辺を決定する。ここで、各々の辺と、図5に示
すような平面とを決定すべく、以下のデータ(a)〜
(d)を使用する。下記データ(a)〜(d)は、すべ
て、項目(3-1) において前述した方法で算出可能であ
る。なお、図5は、本実施形態における、仮想2次色の
算出・推定に必要なデータの位置関係を説明するための
図である。
【0083】(a)(i,0)で表され0≦i≦100
である“色材A辺”上における点(x,0)に対応する
分光反射率SX,0 (λ)と係数ξx,o ,ηx,0 (b)(i,100)で表され0≦i≦100である
“色材A,B100%辺”上における点(x,100)
に対応する分光反射率SX,100 (λ)と係数ξx,100
ηx,100 (この“色材A,B100%辺”は、図5に示
すように、“色材A辺”と対向する) (c)(0,j)で表され0≦j≦100である“色材
B辺”上における点(0,y)に対応する分光反射率S
o,y (λ)と係数ξo,y ,η0,y (d)(100,j)で表され0≦j≦100である
“色材A100%,B辺”上における点(100,y)
に対応する分光反射率S100,y (λ)と係数ξ100,y
η100,y (この“色材A100%,B辺”は、図5に示
すように、“色材B辺”と対向する) ただし、上述した4辺のなかに、ブラックの値(網点面
積率)が100%である辺が含まれる場合には、その辺
と対向する、ブラックの値(網点面積率)が0%である
辺の係数ξ,ηをそのまま採用する。
【0084】(3-2-3) 前記4辺は、図6に示すように配
置される。その配置方法について、以下に説明する。な
お、図6は、本実施形態における、仮想2次色の分光反
射率の算出・推定方法を説明するための図である。 (a)(0,0)を原点(P)とする。 (b)“色材A辺”および“色材B辺”を、それぞれ上
記原点から水平,垂直に配置する。この際、“色材A
辺”の長さ,点(x,0)の位置,“色材B辺”の長
さ,点(0,y)の位置を、以下のように設定する。
【0085】“色材A辺”の長さ…ξx,0 +ηx,0 点(x,0)の位置…“色材A辺”をηx,0 :ξx,0
比で内分する位置 “色材B辺”の長さ…ξ0,y +η0,y 点(0,y)の位置…“色材A辺”をη0,y :ξ0,y
比で内分する位置 (c)“色材A,B100%辺”および“色材A100
%,B辺”については、以下のように配置する。なお、
これらの辺の長さ、および、各辺上における点の算出方
法は、前記(b)と同様であるので、その説明は省略す
る。
【0086】図6に示すように、点(100,0)から
長さ(ξ100,y +η100,y )を半径とする円と、点
(0,100)から長さ(ξx,100 +ηx,100 )を半径
とする円とを描く。このとき、2つの円は、2点で交わ
ることになる。これらの2つの交点のうち、“色材A
辺”と“色材B辺”とで形成される象限と同一に存在
し、且つ、図6に示す平面上の座標値(100,10
0)の位置からの距離が近いものを選択する。そして、
“色材A,B100%辺”および“色材A100%,B
辺”は、選択された交点で交わるように配置される。
【0087】(3-2-4) 求めるべき分光反射率S
x,y (λ)に対応する点(x,y)の位置を、以下のよ
うにして決定する。つまり、点(x,0)と点(x,1
00)とを直線で結ぶとともに、点(0,y)と点(1
00,y)とを直線で結び、これら2つの直線の交点を
点(x,y)の位置とする。 (3-2-5) 各点間の距離を、以下のように定義する。ここ
で、距離とは図6に示す2次元色平面におけるユークリ
ッド距離のことを意味する。
【0088】 点(x,y)と点(x,0)との間の距離…l1 点(x,y)と点(0,y)との間の距離…l2 点(x,y)と点(x,100)との間の距離…l3 点(x,y)と点(100,y)との間の距離…l4 (3-2-6) 重み係数wi (i=1,2,3,4)を、下式
(9-1)〜(9-4) もしくは(10-1)〜(10-4)のように定義す
る。なお、前者の式 (9-1)〜(9-4) と後者の式(10-1)〜
(10-4)とを混合して使用してはならない。即ち、w1
前者の式(9-1) を使用する場合には、w2,3,4 でも
前者の式 (9-2)〜(9-4) を使用する。当然、w1 で後者
の式(10-1)を使用する場合には、w2,3,4 でも後者
の式(10-2)〜(10-4)を使用する。
【0089】
【数6】
【0090】(3-2-7) 分光反射率Sx,y (λ)は、上述
のごとく算出された分光反射率Sx,0 (λ),S
0,y (λ),Sx,100 (λ),S100,y (λ)および重
み係数w1,w2,3,4 を下式(11)に代入すること
により算出される。
【0091】
【数7】
【0092】(3-3) 4次までの色の分光反射率の算出・
推定方法 4次色の算出・推定方法に際し、本実施形態の分光反射
率算出部46は、項目(3-1) において前述した仮想1次
色の算出・推定方法と、項目(3-2) において前述した仮
想2次色の算出・推定方法とを用い、下記 (3-3-1)〜(3
-3-6) の工程を実施する。その工程について、図6およ
び図7を参照しながら説明する。
【0093】なお、図7は、本実施形態における、次元
数リダクション処理を説明するための図、図8は、本実
施形態における、YMC3次色の分光反射率の算出・推
定方法を説明するための図である。また、ここでは、事
前にイエロ,マゼンタ,シアンおよびブラックの色信号
により各色の網点面積率(Y,M,C,K)が%単位で
与えられているものとする。ただし、0≦Y,M,C,
K≦100とする。
【0094】ところで、光透過性を有する色材を用いた
印刷では、ブラックの網点面積率が100%である時で
も3次元色立体を構成されていた。しかし、ブラックの
網点面積率が100%である場合、カラープリンタでは
ブラックが最後に重ねられるため、イエロ,マゼンタ,
シアンがどのように印刷されていても、印刷結果は全て
同じ色になってしまう。従って、カラープリンタでは、
ブラック100%の3次元色立体は、図7に示すよう
に、ほぼ一点に縮退することになる。このようなカラー
プリンタの特異性を利用することにより、Y,M,C,
Kからなる4次元色立体の次元数のリダクションを以下
のような簡素な手法で行なうことができる。なお、図7
において、“Composite black ”とは、3つの色材Y,
M,Cを等量混合することによって描かれるブラックの
ことを言い、1つの色材Kで描かれるブラックと区別し
ている。
【0095】(3-3-1) まず、図7に示す12個の四辺形
から、項目(3-2) において前述した仮想2次色の算出・
推定方法を使用して、最後に刷るブラックの網点面積率
が一定値K%である12辺を算出することにより、図7
に示すように、4次元色立体を、12辺から成る、ブラ
ックK%一定の3次元色立体にリデュース(reduce)す
る。
【0096】(a)K,C,CK,KCの辺で構成され
る四辺形から、ブラックK%一定で、シアンの値を可変
とする辺1を算出する。 (b)K,M,MK,KMの辺で構成される四辺形か
ら、ブラックK%一定で、マゼンタの値を可変とする辺
2を算出する。 (c)K,Y,YK,KYの辺で構成される四辺形か
ら、ブラックK%一定で、イエロの値を可変とする辺3
を算出する。
【0097】(d)CK,CM,MCK,CKMの辺で
構成される四辺形から、ブラックK%一定で且つシアン
100%一定で、マゼンタの値を可変とする辺4を算出
する。 (e)MK,MC,MCK,MKCの辺で構成される四
辺形から、ブラックK%一定で且つマゼンタ100%一
定で、シアンの値を可変とする辺5を算出する。
【0098】(f)CK,CY,YCK,CKYの辺で
構成される四辺形から、ブラックK%一定で且つシアン
100%一定で、イエロの値を可変とする辺6を算出す
る。 (g)MCK,MCY,YMCK,MCKYの辺で構成
される四辺形から、ブラックK%一定,マゼンタ100
%一定かつシアン100%一定で、イエロの値を可変と
する辺7を算出する。
【0099】(h)MK,MY,YMK,MKYの辺で
構成される四辺形から、ブラックK%一定で且つマゼン
タ100%一定で、イエロの値を可変とする辺8を算出
する。 (i)YK,YC,YCK,YKCの辺で構成される四
辺形から、ブラックK%一定で且つイエロ100%一定
で、シアンの値を可変とする辺9を算出する。
【0100】(j)YCK,YCM,YMCK,YCK
Mの辺で構成される四辺形から、ブラックK%一定,シ
アン100%一定およびイエロ100%一定で、マゼン
タの値を可変とする辺10を算出する。 (k)YMK,YMC,YMCK,YMKCの辺で構成
される四辺形から、ブラックK%一定,マゼンタ100
%一定およびイエロ100%一定で、シアンの値を可変
とする辺11を算出する。
【0101】(l)YK,YM,YMK,YKMの辺で
構成される四辺形から、ブラックK%一定で且つイエロ
100%一定で、マゼンタの値を可変とする辺12を算
出する。 (3-3-2) 次に、以下に示す4個の四辺形から、項目(3-
2) において前述した仮想2次色の算出・推定方法を使
用して、3番目に刷るシアンの網点面積率が一定値C%
である4辺を算出することにより、図7および図8に示
すように、3次元色立体を、4辺から成る、ブラックK
%一定で且つシアンC%一定の2次元色平面(仮想2次
平面)にリダクションする。つまり、ブラックK%一定
で且つシアンC%一定に対応する辺を各々算出し、任意
のマゼンタM%および任意のイエロY%の組み合わせに
対する色空間を表す1つの四辺形(2次元色平面)を得
る。
【0102】(a)上述のごとく算出された4つの辺
1,6,9,3で構成される四辺形から、イエログラデ
ーションを表す辺を算出する。 (b)上述のごとく算出された4つの辺9,10,1
1,12で構成される四辺形から、イエロ100%一定
で且つマゼンタグラデーションを表す辺を算出する。
【0103】(c)上述のごとく算出された4つの辺
5,8,11,7で構成される四辺形から、マゼンタ1
00%一定で且つイエログラデーションを表す辺を算
出する。 (d)上述のごとく算出された4つの辺1,4,5,2
で構成される四辺形から、マゼンタグラデーションを表
す辺を算出する。
【0104】なお、図8では、ブラック0%一定のYM
C3次色についての3次元色立体から、シアンC%一定
でスライスされた仮想2次平面(2次元色平面)が示さ
れている。 (3-3-3) 以上のようにして算出された4つの辺〜で
構成される四辺形から、項目(3-2) において前述した仮
想2次色の算出・推定方法を使用して、所望の色信号
(K,C,M,Y;Target Color)に対応する分光反射
率が、算出・推定される。
【0105】(3-3-4) 1次色の分光反射率は、項目(3-
1) において前述した仮想1次色の算出・推定方法を使
用して、辺K,C,M,Yから算出・推定される。 (3-3-5) 2次色の分光反射率は、項目(3-2) において前
述した仮想2次色の算出・推定方法を使用して、算出・
推定される。 (3-3-6) 3次色の分光反射率は、例えば図8に示すよう
にブラックK%の辺のみから3次元色立体を構成してか
ら、前述した項目(3-3-2) 以降の工程を実施することに
より、算出推定される。
【0106】なお、一度、前述した式(4),(5), (6-
1)〜(6-3) および(7-1),(7-2) を用いて分光反射率を算
出しその分光反射率を式(11)に代入した後は、式
(1)〜(3)を用いて算出された係数α,β,γおよ
び係数ξ,ηは、精度上、使用できなくなる。それ故、
これ以後は、新たに算出された辺については、式(8)
を利用して、分光反射率の算出を行なう。
【0107】〔4〕ところで、本実施形態の分光反射率
算出部46は、必要に応じて、決め打ちと呼ばれる工程
を下記のように実施する。この工程は、特定の網点面積
率(Y,M,C,K)に設定された4色の色材を組み合
わせた場合の分光反射率を、特定の値に合わせる必要が
ある場合(合わせるべきデータが存在する場合)にのみ
実施される。それゆえ、必要ないと判断した場合(合わ
せるべきデータが存在しない場合)には、その工程は実
施されない。
【0108】なお、この工程は、項目(3-2) で前述した
仮想2次色の算出・推定方法において、重み係数w
i (i=1,2,3,4)として式(10-1)〜(10-4)を使
用する場合に適用される。以下、その工程について説明
する。 (4-1) 合わせるべき色信号の値およびその分光反射率
を、以下に定義する。 合わせるべき色信号…(Km,m,m,m ),m=
1,2,..,M 合わせるべき分光反射率…Sm (λ),m=1,2
,..,M (4-2) 本工程は、以下のとおりに実施する。
【0109】(4-2-1) 合わせるべき色信号が1次色の場
合には、項目(3-1) で前述した仮想1次色の算出・推定
方法において、推定に使用されたN個の色票の分光反射
率に、さらに、合わせるべき分光反射率Sm (λ)を追
加し、項目(3-1) で説明した通りの方法を実施すればよ
い。データの数が増えるだけで、基本的に行なわれる処
理は、項目(3-1) で説明した方法と何ら変わらない。
【0110】(4-2-2) 合わせるべき色信号が2次色,3
次色,4次色の場合には、以下の処理(a)〜(d)を
行なう。 (a)以下に説明するデータ合わせのための処理は、前
記式(11)により、最終的に分光反射率を算出する際
にのみ実施される。 (b)合わせるべき色信号(Km,m,m,m )と事前
に与えられた色信号(K,C,M,Y)との距離を、下
式(12)のように定義する。
【0111】
【数8】
【0112】(c)このように定義された距離lm+4
対応する重み係数wk を、下式(13)で与える。
【0113】
【数9】
【0114】(d)上述のごとく算出された重み係数w
k と、合わせるべき分光反射率Sm (λ)とから、求め
る分光反射率Sx,y (λ)は、下式(14)により算出
されることになる。なお、式(12)において、lm+4
=0となる場合(つまり、合わせるべき色信号Km,m,
m,m と事前に与えられた色信号K,C,M,Yとが
一致している場合)、下式(15)のように、求める分
光反射率Sx,y(λ)を合わせるべき分光反射率S
m (λ)とする。
【0115】
【数10】
【0116】このようにして、決め打ちと呼ばれる工程
を実行することにより、特定の色信号(網点面積率)の
組み合わせに対して特定の分光反射率を指定することが
できる。従って、ページ内誤差により不一致となる色を
予め測定しておけば、その色については所定の分光反射
率を強制的に算出するようにすることができ、ページ内
誤差を無視できるので、高精細な推定を実施することが
可能になる。
【0117】〔5〕上述のようにして分光反射率算出部
46により分光反射率を算出した後、本実施形態の変換
部48は、分光反射率算出部46で算出された分光反射
率をモニタ36用の色信号に変換し、その色信号に基づ
く色表示をモニタ36に行なわせる。変換部48におい
て、算出された分光反射率をCIEXYZ(1931)
およびsRGBに変換する方法については、以下の国際
規格に準拠する。
【0118】(a)分光反射率からCIEXYZ(19
31)への変換…CIE15.2 − Colorimetry (b)CIEXYZ(1931)からsRGBへの変換
…IEC61966 Part2.0(sRGB);199
9 (c)CIEXYZ(1931)からCRT出力信号へ
の変換…IEC61966 Part5(CRT);20X
X (d)CIEXYZ(1931)からLCD出力信号へ
の変換…IEC61966 Part6(LCD);20X
X (e)CIEXYZ(1931)からPDP出力信号へ
の変換…IEC61966 Part7(PDP);20X
X 以上、項目〔1〕〜〔5〕により説明した本実施形態の
カラープリンタ出力の色再現方法の流れを、図13に示
すフローチャート(ステップS11〜S26)に従って
説明する。
【0119】まず、事前に与えられた複数(本実施形態
では352個)の色票について測定された分光反射率に
基づいて、判別部42が、項目〔1〕で説明した工程に
従いモニタ36で再現すべき色情報がカラープリンタ用
のものであるか否かを判別する(ステップS11)。そ
の色情報がカラープリンタ用のものでない場合(ステッ
プS12からNOルート)、処理を終了する一方、その
色情報がカラープリンタ用のものである場合(ステップ
S12からYESルート)、係数算出部44により、項
目〔2〕で説明した工程に従って、係数αi ,βi ,γ
i ,ξi およびηi を算出する(ステップS13)。
【0120】そして、分光反射率算出部46は、色の次
数に応じて、項目〔3〕で説明した工程に従った分光反
射率の算出・推定を行なう(ステップS14〜S2
4)。その際、分光反射率の推定を行なうべき色の次数
を判断する(ステップS14)。1次色の場合(ステッ
プS14から“1次色”ルート)、分光反射率算出部4
6は、項目(3-1) で説明した方法に従って、分光反射率
を算出・推定する(ステップS15)。
【0121】また、2次色の場合(ステップS14から
“2次色”ルート)、分光反射率算出部46は、分光反
射率を特定の値に合わせる必要があるか否かを判断し
(ステップS16)、合わせる必要がない場合(ステッ
プS16からNOルート)、項目(3-2) で説明した方法
に従って分光反射率を算出・推定する(ステップS1
7)。合わせる必要がある場合(ステップS16からY
ESルート)、分光反射率算出部46は、項目〔4〕で
説明した方法に従って分光反射率を算出・推定する(ス
テップS18)。
【0122】そして、3次色または4次色の場合(ステ
ップS14から“3,4次色”ルート)、分光反射率算
出部46は、4次色については、まず項目(3-3-1) で説
明した手順で4次元色立体をブラック一定の3次元色立
体にリデュースしてから(ステップS19)、さらに、
項目(3-3-2) で説明した手順で、その3次元色立体をブ
ラック一定で且つシアン一定の2次元色平面にリデュー
ス(スライス)する(ステップS20)。3次色につい
ては、ステップS21のリダクション処理のみ行なう。
【0123】分光反射率算出部46は、2次元色平面ま
で次元数のリダクションを行なったところで、ステップ
S16〜S18と同様、分光反射率を特定の値に合わせ
る必要があるか否かを判断し(ステップS21)、合わ
せる必要がない場合(ステップS21からNOルー
ト)、項目(3-2) で説明した方法に従って分光反射率を
算出・推定する(ステップS22)。合わせる必要があ
る場合(ステップS21からYESルート)、分光反射
率算出部46は、項目〔4〕で説明した方法に従って分
光反射率を算出・推定する(ステップS23)。
【0124】この後、変換部48は、例えば項目〔5〕
の(a)に記載の方法により、分光反射率をCIEXY
Z(1931)に一旦変換してから(ステップS2
4)、例えば項目〔5〕の(b)に記載の方法により、
CIEXYZ(1931)をsRGBに変換し(ステッ
プS25)、モニタ36上で所望のカラープリンタ出力
の色表示を行なわせている(ステップS26)。
【0125】ここで、分光反射率の実測値と本実施形態
の手法による推定値との精度比較結果を、下記の表2お
よび表3に示す。これらの表2,表3では、シアン
(C),マゼンタ(M),イエロ(Y),ブラック
(K)のうちで、2色の組み合わせすべて(CK,M
C,MK,YC,YK,YM)の分光反射率について、
本実施形態の手法によって推定した結果〔ΔE94の平均
値および最大値と、その最大値の位置(%単位)〕が示
されている。
【0126】そして、各辺は11段階の色信号(色票)
をもっているため、一つの組み合わせ、例えば、CKの
色票は11×11=121個存在し、CK2次色の任意
の分光反射率を、推定すべき分光反射率に対応する色位
置を取り囲む4辺上における40色票の分光反射率を用
いて推定した。なお、表2では、重み係数wi を式 (9-
1)〜(9-4) で算出した時の推定精度結果が示され、表3
では、重み係数wi を式(10-1)〜(10-4)で算出した時の
推定精度結果が示されている。
【0127】これらの表2および表3を見て明らかな通
り、式 (9-1)〜(9-4) を用いた場合も式(10-1)〜(10-4)
を用いた場合も、ほぼ同程度の推定精度であり、また、
ΔE94の平均値および最大値からも極めて良好な精度で
あることが分かる。
【0128】
【表2】
【0129】
【表3】
【0130】このように、本発明の一実施形態の色再現
方法によれば、以下のような作用効果を得ることができ
る。 (I)ノイゲバウアの式では考慮されていなかった、図
2の矢印A3で示すような光の効果を、分光反射率S
50% (λ)に関連した係数βとして考慮することによ
り、図9にも示した通り仮想1次色についての分光反射
率を正確に算出・推定できるので、実際のカラープリン
タ出力の色とモニタ36で再現される色とを一致させる
ことができる。
【0131】(II)ブラックの網点面積率が100%で
ある際であっても、分光反射率を正確に算出・推定でき
るとともに、ブラックグラデーション(ブラック1次
色)の分光反射率も図11に示した通り高い精度で算出
・推定できるほか、従来法では推定不可能であったドッ
トゲインを算出することもできる。 (III)項目〔4〕で説明した決め打ちと呼ばれる工程を
実行することにより、特定の色信号の組み合わせに対し
て特定の分光反射率を指定できるので、ページ内誤差に
より不一致となる色を予め測定しておけば、その色につ
いては所定の分光反射率を強制的に算出するようにする
ことができる。従って、ページ内誤差を無視でき、分光
反射率の推定精度を高めることが可能になる。
【0132】(IV)判別部42の機能を用いてカラープ
リンタ出力と印刷物とを区別することにより、カラープ
リンタ出力に限定した高精度な色再現が可能になる。 (V)従来一般的に使用されている928色票(ISO1264
2, JIS X 9202)や728色票に比べ、半分以下の色票
(本実施形態では352色)で、極めて高い精度で色値
(分光反射率)の推定を行なうことができる(図9〜図
11や表2,表3参照)。このように推定に必要な色票
の数を低減することができるので、色票の数が少ない
程、色面積が小さくなり、ページ内誤差も小さくなる。
従って、ページ内誤差に起因する推定精度の低下を解消
することができる。また、本発明により、事前に指定さ
れる複数の色票が、n次元色立体を構成する全ての辺
(n・2 n-1 本)上に存在していなければ、分光反射率
の推定精度が落ちることを理論的に証明することが可能
である。
【0133】(VI)本発明の手法を用いることにより、
カラープリンタにおいて、試行錯誤に頼ることなくモニ
タ36上で確認することで高精度のUCR(Under Color
Removal: 下色除去)量を決定することが可能になるほ
か、色域圧縮,拡張および色の見えなどの確認を、モニ
タ36上で、より容易に行なうことが可能になる。な
お、本発明は上述した実施形態に限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施
することができる。
【0134】例えば、上述した実施形態では、4色の色
材(Y,M,C,K)の組み合わせによるカラープリン
タを対象として説明したが、本発明は、この色数に限定
されるものではない。
【0135】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のカラープ
リンタ出力の色再現方法(請求項1〜9)および装置
(請求項10,11)、並びに、カラープリンタ出力の
色再現プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記
録媒体(請求項12,13)によれば、カラープリンタ
出力特有の光学現象を考慮することにより、分光反射率
を精度良く推定できるので、実際のカラープリンタ出力
の色とモニタで再現される色とを一致させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのカラープリンタ出
力の色再現方法を実現するためのコンピュータシステム
(色再現装置)の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態における、分光反射率を算出するた
めの係数の物理的な意味を説明するための図である。
【図3】本実施形態における、係数α,β,γを用いた
分光反射率算出手法を説明するための図である。
【図4】本実施形態における、係数ξ,ηを用いた分光
反射率算出手法を説明するための図である。
【図5】本実施形態における、仮想2次色の算出・推定
に必要なデータの位置関係を説明するための図である。
【図6】本実施形態における、仮想2次色の分光反射率
の算出・推定方法を説明するための図である。
【図7】本実施形態における、次元数リダクション処理
を説明するための図である。
【図8】本実施形態における、YMC3次色の分光反射
率の算出・推定方法を説明するための図である。
【図9】マゼンタ1次色の分光反射率を、係数α,β,
γを用いて算出・推定した結果を示すグラフである。
【図10】マゼンタ1次色の分光反射率を、係数ξ,η
を用いて算出・推定した結果を示すグラフである。
【図11】ブラック1次色の分光反射率を、係数ξ,η
を用いて算出・推定した結果を示すグラフである。
【図12】ブラック,シアンおよびマゼンタの網点面積
率が100%でイエロの網点面積率が0%〜100%と
なるとき(4次色)の分光反射率の測定結果を示すグラ
フである。
【図13】本実施形態のカラープリンタ出力の色再現方
法の流れを説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10 CPU 12 バスライン 14 ROM 16 RAM(記録媒体) 30 キーボード 32 マウス 34 デジタイザ 36 モニタ 38 磁気ディスク 40,41 入出力インタフェース 42 判別部 44 係数算出部 46 分光反射率算出部 48 変換部 50 プリンタ
フロントページの続き Fターム(参考) 2G020 AA08 DA12 DA34 DA43 DA65 5B057 AA11 BA02 CA01 CA08 CA12 CB01 CB12 CC02 CE17 CE18 CH08 CH11 5C077 LL19 MM27 MP08 NN05 PP31 PP32 PP33 PP38 PP43 PP46 PQ22 SS06 TT03 TT06 5C079 HB01 HB03 HB12 LA01 LB02 MA01 MA10 NA03 PA02 PA03 PA05

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラックを含むn色(nは2以上の自然
    数)の色材の組み合わせによるカラー印刷を行ない且つ
    ブラックを最後に刷るカラープリンタの出力を、モニタ
    で再現する方法であって、 n次元色立体を構成するn・2n-1 本の辺上において事
    前に指定された複数の色票(各辺において網点面積率の
    異なる3以上の基準色票を含む)について測定された分
    光反射率に基づいて、任意の網点面積率に対応する分光
    反射率を算出するための係数を算出する係数算出ステッ
    プと、 該係数算出ステップで算出された係数もしくは前記複数
    の色票について測定された前記分光反射率に基づいて、
    前記任意の網点面積率に対応する分光反射率を算出する
    分光反射率算出ステップと、 該分光反射率算出ステップで算出された分光反射率を、
    該モニタ用の色信号に変換する変換ステップとを含み、 該係数算出ステップにおいて、前記n・2n-1 本の辺の
    うち、ブラックの網点面積率が100%である辺とブラ
    ックグラデーションを表す辺とを除く辺毎に、前記複数
    の色票について測定された前記分光反射率に基づいて、
    前記3以上の基準色票の分光反射率にそれぞれ関連し
    た、前記カラープリンタの出力の色特性を表す3以上の
    係数を算出し、 該分光反射率算出ステップにおいて、ブラックの網点面
    積率が100%である辺とブラックグラデーションを表
    す辺とを除く前記辺上における、任意の網点面積率に対
    応する分光反射率を、該係数算出ステップで算出された
    前記3以上の係数に基づいて算出する一方、ブラックの
    網点面積率が100%である前記辺上における、任意の
    網点面積率での分光反射率を、前記複数の色票について
    測定された前記分光反射率に基づいて算出することを特
    徴とする、カラープリンタ出力の色再現方法。
  2. 【請求項2】 該モニタで再現すべき色情報が、該カラ
    ープリンタ用のものであるか否かを、前記複数の色票に
    ついて測定された前記分光反射率に基づいて判別する判
    別ステップを含み、 該判別ステップにおいて、該モニタで再現すべき色情報
    が該カラープリンタ用のものであると判別された場合
    に、該係数算出ステップ,該分光反射率算出ステップお
    よび該変換ステップを行なうことを特徴とする、請求項
    1記載のカラープリンタ出力の色再現方法。
  3. 【請求項3】 該判別ステップにおいて、ブラックの網
    点面積率が100%である辺上の色票について測定され
    た前記分光反射率の標準偏差を算出し、その標準偏差と
    所定値とを比較し、その標準偏差が前記所定値以下であ
    れば該モニタで再現すべき色情報が該カラープリンタ用
    のものであると判別されることを特徴とする、請求項2
    記載のカラープリンタ出力の色再現方法。
  4. 【請求項4】 該係数算出ステップにおいて、前記複数
    の色票について測定された前記分光反射率に基づいて、
    前記3以上の係数を最小二乗法により算出することを特
    徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の
    カラープリンタ出力の色再現方法。
  5. 【請求項5】 該係数算出ステップにおいて、ブラック
    の網点面積率が100%である辺とブラックグラデーシ
    ョンを表す辺とを除く前記辺毎に、前記複数の色票につ
    いて測定された前記分光反射率に基づいて、網点面積率
    が0%,100%である時の2つの基準色票の分光反射
    率にそれぞれ関連した、ドットゲインを表す2つの係数
    ξ,ηを最小二乗法により算出し、 該分光反射率算出ステップにおいて、任意の位置に対応
    する分光反射率を算出する際に、該係数算出ステップで
    算出された前記2つの係数ξ,ηを用いることを特徴と
    する、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のカラ
    ープリンタ出力の色再現方法。
  6. 【請求項6】 該係数算出ステップにおいて、ブラック
    グラデーションを表す前記辺上の色票について測定され
    た前記分光反射率を、可視波長域すべてに亘りもしくは
    その可視波長域の一部に亘り平均し、その平均値に基づ
    いて、ドットゲインを表す2つの係数ξ,ηを算出し、 該分光反射率算出ステップにおいて、ブラックグラデー
    ションを表す前記辺上における任意の網点面積率に対応
    する分光反射率を、該係数算出ステップで算出された前
    記2つの係数ξ,ηに基づいて算出することを特徴とす
    る、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のカラー
    プリンタ出力の色再現方法。
  7. 【請求項7】 該分光反射率算出ステップにおいて、前
    記複数の色票について測定された前記分光反射率に基づ
    いて算出もしくは決定される一定値を、ブラックの網点
    面積率が100%である前記辺上における任意の網点面
    積率での分光反射率として出力することを特徴とする、
    請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のカラープリ
    ンタ出力の色再現方法。
  8. 【請求項8】 該分光反射率算出ステップにおいて、 前記n次元立体から、該カラープリンタでn番目に刷る
    第n色材(ブラック)の網点面積率を一定化した(n−
    1)次元立体を算出し、 前記(n−1)次元立体から、該カラープリンタで(n
    −1)番目に刷る第(n−1)色材の網点面積率を一定
    化した(n−2)次元立体を算出し、 上述と同様の次元数リダクション処理を繰り返すことに
    より、第3〜第n色材の網点面積率を一定化した2次元
    色平面を算出し、 最終的に、前記2次元色平面から、前記2つの係数ξ,
    ηを用いて、任意の網点面積率に設定された前記n色の
    色材を組み合わせた場合の分光反射率を算出することを
    特徴とする、請求項5または請求項6に記載のカラープ
    リンタ出力の色再現方法。
  9. 【請求項9】 特定の網点面積率に設定された前記n色
    の色材を組み合わせた場合の分光反射率に、特定の値を
    指定すべく、 前記特定の網点面積率を与える色信号と前記任意の網点
    面積率を与える色信号との距離の逆数に基づいて重み係
    数を算出し、該重み係数を前記特定の値に乗算した値
    を、算出された前記分光反射率に加算するとともに、前
    記距離が0の場合には、前記分光反射率として前記特定
    の値を出力することを特徴とする、請求項8記載のカラ
    ープリンタ出力の色再現方法。
  10. 【請求項10】 ブラックを含むn色(nは2以上の自
    然数)の色材の組み合わせによるカラー印刷を行ない且
    つブラックを最後に刷るカラープリンタの出力を、モニ
    タで再現する装置であって、 n次元色立体を構成するn・2n-1 本の辺上において事
    前に指定された複数の色票(各辺において網点面積率の
    異なる3以上の基準色票を含む)について測定された分
    光反射率に基づいて、任意の網点面積率に対応する分光
    反射率を算出するための係数を算出する係数算出部と、 該係数算出部で算出された係数または前記複数の色票に
    ついて測定された前記分光反射率に基づいて、前記任意
    の網点面積率に対応する分光反射率を算出する分光反射
    率算出部と、 該分光反射率算出部で算出された分光反射率を、該モニ
    タ用の色信号に変換する変換部とをそなえて構成され、 該係数算出部が、前記n・2n-1 本の辺のうち、ブラッ
    クの網点面積率が100%である辺とブラックグラデー
    ションを表す辺とを除く辺毎に、前記複数の色票につい
    て測定された前記分光反射率に基づいて、前記3以上の
    基準色票の分光反射率にそれぞれ関連した、前記カラー
    プリンタの出力の色特性を表す3以上の係数を算出する
    とともに、 該分光反射率算出部が、ブラックの網点面積率が100
    %である辺とブラックグラデーションを表す辺とを除く
    前記辺上における、任意の網点面積率に対応する分光反
    射率を、該係数算出部で算出された前記3以上の係数に
    基づいて算出する一方、ブラックの網点面積率が100
    %である前記辺上における、任意の網点面積率での分光
    反射率を、前記色票について測定された前記分光反射率
    に基づいて算出することを特徴とする、カラープリンタ
    出力の色再現装置。
  11. 【請求項11】 該モニタで再現すべき色情報が、該カ
    ラープリンタ用のものであるか否かを、前記複数の色票
    について測定された前記分光反射率に基づいて判別する
    判別部をさらにそなえて構成され、 該判別部が、該モニタで再現すべき色情報が該カラープ
    リンタ用のものであると判別された場合に、該係数算出
    部,該分光反射率算出部および該変換部の動作を実行さ
    せることを特徴とする、請求項10記載のカラープリン
    タ出力の色再現装置。
  12. 【請求項12】 ブラックを含むn色(nは2以上の自
    然数)の色材の組み合わせによるカラー印刷を行ない且
    つブラックを最後に刷るカラープリンタの出力を、モニ
    タで再現する機能をコンピュータに実行させるための、
    カラープリンタ出力の色再現プログラムを記録したコン
    ピュータ読取可能な記録媒体であって、 該色再現プログラムが、 n次元色立体を構成するn・2n-1 本の辺上において事
    前に指定された複数の色票(各辺において網点面積率の
    異なる3以上の基準色票を含む)について測定された分
    光反射率に基づいて、任意の網点面積率に対応する分光
    反射率を算出するための係数を算出する係数算出部、 該係数算出部で算出された係数または前記複数の色票に
    ついて測定された前記分光反射率に基づいて、前記任意
    の網点面積率に対応する分光反射率を算出する分光反射
    率算出部、および、 該分光反射率算出部で算出された分光反射率を、該モニ
    タ用の色信号に変換する変換部として、該コンピュータ
    を機能させ、 該色再現プログラムが、該コンピュータを該係数算出部
    として機能させる際に、前記n・2n-1 本の辺のうち、
    ブラックの網点面積率が100%である辺とブラックグ
    ラデーションを表す辺とを除く辺毎に、前記複数の色票
    について測定された前記分光反射率に基づいて、前記3
    以上の基準色票の分光反射率にそれぞれ関連した、前記
    カラープリンタの出力の色特性を表す3以上の係数を算
    出させるとともに、 該色再現プログラムが、該コンピュータを該分光反射率
    算出部として機能させる際に、ブラックの網点面積率が
    100%である辺とブラックグラデーションを表す辺と
    を除く前記辺上における、任意の網点面積率に対応する
    分光反射率を、該係数算出部で算出された前記3以上の
    係数に基づいて算出させる一方、ブラックの網点面積率
    が100%である前記辺上における、任意の網点面積率
    での分光反射率を、前記複数の色票について測定された
    前記分光反射率に基づいて算出させることを特徴とす
    る、カラープリンタ出力の色再現プログラムを記録した
    コンピュータ読取可能な記録媒体。
  13. 【請求項13】 該色再現プログラムが、 該モニタで再現すべき色情報が、該カラープリンタ用の
    ものであるか否かを、前記複数の色票について測定され
    た前記分光反射率に基づいて判別する判別部として該コ
    ンピュータを機能させ、該モニタで再現すべき色情報が
    該カラープリンタ用のものであると判別された場合に、
    該コンピュータを該係数算出部,該分光反射率算出部お
    よび該変換部として機能させることを特徴とする、請求
    項12記載のカラープリンタ出力の色再現プログラムを
    記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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