JP2001128011A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2001128011A
JP2001128011A JP30915099A JP30915099A JP2001128011A JP 2001128011 A JP2001128011 A JP 2001128011A JP 30915099 A JP30915099 A JP 30915099A JP 30915099 A JP30915099 A JP 30915099A JP 2001128011 A JP2001128011 A JP 2001128011A
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threshold matrix
recording color
image processing
halftone
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JP30915099A
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English (en)
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Yasunari Kishimoto
康成 岸本
Yoshitsugu Hirose
吉嗣 広瀬
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 システム解像度が限られた条件でも、鮮鋭性
と色安定性に優れた高品位な出力画像を得ることができ
る画像処理装置を提供する。 【解決手段】 前段の処理手段にて生成された多値記録
色信号を、パルス幅変調型のデジタルスクリーン方式で
閾値マトリクスを参照して2値記録色信号に変換する中
間調処理手段35を有する画像処理装置であって、中間
調処理手段35は、多値記録色信号の各色信号用に作成
され、かつそれぞれ複数の独立したサブマトリクスの組
み合わせによって構成された閾値マトリクスを記憶する
記憶手段36と、この記憶手段36に記憶された閾値マ
トリクスを用いて多値記録色信号から2値記録色信号を
生成する中間調生成手段37と、この中間調生成手段3
7により生成された2値記録色信号を、走査方向に隣接
する2つの多値記録色信号の信号強度に応じて変更する
変更手段38とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー画像形成装
置に設けられる画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラープリンタやカラー複写機な
どのカラー画像形成装置には、入力された色信号(入力
色信号)に対して、画像出力装置や画像記録材料の特性
に合わせて色補正処理や空間補正処理、中間調生成処理
などの一連の画像処理を施す画像処理装置が設けられて
いる。一般的に、画像処理装置への入力色信号は、赤
(R),緑(G),青(B)色信号、CIE L* * *
(CIELAB)色信号、シアン(C),マゼンタ
(M),イエロー(Y),黒(K)色信号などの多様な
色信号が扱われ、これらの入力色信号単色の信号強度は
8bit 、12bit などで表されることが多い。そこで、
カラー画像形成装置には、上記のような入力色信号を、
該カラー画像形成装置の特性に合わせて校正する画像処
理装置が設けられている。
【0003】この画像処理装置は、少なくとも色補正処
理手段と空間補正処理手段とを備え、画像出力装置の構
成に応じて中間調処理手段を備える。このうち、中間調
処理手段は、空間補正処理後の多値のCMYK記録色信
号を、画像出力装置の出力特性や画像出力に使用する色
材の特性に応じて、2値のCMYK記録色信号に変換す
るものである。こうした中間調処理は、印字する色材量
を決定する信号処理に相当し、一般的に、面積変調方
式、濃度変調(強度変調)方式、又はこれらを組み合せ
たハイブリットな変調方式の3つに分類される。各変調
方式は、オフセット印刷、写真、インクジェットプリン
タで幅広く活用されている。カラー複写機やカラープリ
ンタでは、主に面積階調方式が用いられている。
【0004】この面積階調方式は、アナログスクリーン
方式とデジタルスクリーン方式とに分類される。このう
ち、アナログスクリーン方式は、アナログ波形の連続性
を使用し、画像上で構成されている階調と線数の関係の
バランスをとることで、視覚的に満足な画像を形成する
ことが可能である。これにより、システム解像度が40
0dpi程度であっても、200階調以上を得ることが
できる。
【0005】ところが、アナログスクリーン方式では、
アナログ回路で参照する信号波形が不安定であるため、
潜像形成までの過程で、既に不安定な像を形成する要因
を含んでしまうことになる。さらに、鮮鋭性を重視した
画像品質設計方針や、中間調生成のための回路構成を簡
素化するために、ドットオンドット方式(ドットの上に
ドットを重ねる方式)で印字する場合が多い。
【0006】こうしたアナログスクリーン方式での問題
点に対して、デジタルスクリーン方式の場合は取り扱う
信号がデジタル信号であるため、潜像形成までの過程が
安定しているという利点がある。さらに、画像記録工程
である現像工程、転写工程を踏まえると、デジタルスク
リーン方式のなかでも、組織的ディザ法であるドット集
中型が有効であることが知られている(刊行物:電子写
真学会誌、Vol.25、No.1、31ページ(19
81))。
【0007】このデジタルスクリーン方式の問題点とし
ては、限られたシステム解像度で閾値マトリクスを用い
なければならないため、階調段数もしくは線数の低下、
及び原稿の網点とディザパターンの干渉縞(モアレ)に
よる画質劣化等が挙げられる。
【0008】この問題点を改善するために多値ディザ法
が提案されており、その一つにレーザー光の出力を一定
としたパルス幅で変調する方式がある。このパルス幅変
調方式は、主走査側で参照するクロック周波数を増やす
ことで、階調のみを増加させることができる。つまり、
パルス幅変調方式の画像形成方法では、入力信号をN
(縦)×M(横)×A( パルス幅変調により増加する階
調数) の閾値マトリクスで表現可能となり、その閾値マ
トリクスの繰り返し周期が線数となる。
【0009】また、パルス幅変調方式では、印刷の画像
形成方法での知見により、閾値マトリクスを色毎に変更
し、かつ該色毎に閾値マトリクスの配列に角度特性(ス
クリーン角度)を持たせることで、目につきやすい低周
波のモアレを抑えることが可能となり、色の安定性が向
上することが知られている。代表的なスクリーン角度
は、K(黒):45°、C(シアン):75°、M(マ
ゼンタ):15°、Y(イエロー):0°である。
【0010】以上のことからデジタルスクリーン方式の
場合は、パルス幅変調方式を用いた多値ディザ法を採用
することにより、視覚特性を考慮した線数と階調性のバ
ランス取りの問題は解決する。例えば、システム解像度
が主走査189 lines/mm(4800dpi相当)、副
走査23.6 lines/mm(600dpi相当)の場合を
考えると、閾値マトリクスとしては線数5.55 lines
/mm(150線程度)、スクリーン角度14°、理論的
な階調段数(閾値マトリクスの格子数)137(=17
×8+1)をとることが可能となる。
【0011】一般に、画像の実効階調は64段以上であ
れば視覚的に十分に満足できると言われている。したが
って、前述の多値ディザ法を採用した場合は、線数が
5.55 lines/mm以上であっても、パルス幅変調方式
によって得られる理論的な階調段数を下げることによ
り、線数と階調のバランスを調整することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、出力記録装
置の利用者は、400dpi以上の高精度な画像信号を
容易に扱える電子計算機や周辺機器環境を所有している
ことが多い。そのため、基本線数が150線程度の鮮鋭
性では十分に満足できなくなっている。また、システム
解像度が限られた条件で、出力画像の鮮鋭性を高めるべ
く線数を増やすと、視覚的に満足のいく階調性が得られ
なくなる。
【0013】また、グラフィックアートなどの画像信号
は容易に入手可能であり、これを記録画像として出力す
る要求が高まっている。グラフィックアートの画像情報
は均一な画像領域を多く含んでいるため、画像処理に際
しては、画像出力装置側でより安定な色再現性が得られ
るように配慮する必要がある。
【0014】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、システム解像度
が限られた条件でも、階調性を損なうことなく、鮮鋭性
と色安定性に優れた高品位な出力画像を得ることができ
る画像処理装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、前段の処理手
段にて生成された多値記録色信号を、パルス幅変調型の
デジタルスクリーン方式で閾値マトリクスを参照して2
値記録色信号に変換する中間調処理手段を有する画像処
理装置であって、前記中間調処理手段は、前記多値記録
色信号の各色信号用に作成された閾値マトリクスを記憶
する記憶手段と、この記憶手段に記憶された閾値マトリ
クスを用いて前記多値記録色信号から前記2値記録色信
号を生成する中間調生成手段と、この中間調生成手段に
より生成された2値記録色信号を、走査方向に隣接する
2つの多値記録色信号の信号強度に応じて変更する変更
手段とを備えた構成となっている。
【0016】上記構成の画像処理装置においては、記憶
手段に記憶された閾値マトリクスを用いて中間調生成手
段により多値記録色信号から2値記録色信号を生成した
際に、その生成した2値記録色信号を、走査方向に隣接
する2つの多値記録色信号の信号強度を参照して変更手
段が変更することにより、閾値マトリクス内で生じ易い
孤立ドットを適正に処理することが可能となる。また、
各色信号用に作成される閾値マトリクスを、それぞれ複
数の独立したサブマトリクスの組み合わせによって構成
することにより、階調性を低下させずに、鮮鋭性を向上
させることが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0018】図1は本発明が適用されるカラー画像形成
装置の概略構成を示す図である。図示したカラー画像形
成装置10は、主として、画像入力装置20と、画像処
理装置30と、画像出力装置40とによって構成されて
いる。画像処理装置30には、画像入力装置20から例
えばRGB表色系の色信号が入力される。また、該画像
処理装置30での画像処理によって生成されたCYMK
の記録色信号は画像出力装置40へと出力される。
【0019】画像処理装置30は、CPU(中央演算処
理装置)や画像メモリ、そしてCPUにて実行されるプ
ログラムを格納するROM(リード・オンリー・メモ
リ)等によって実現されるもので、例えば、汎用の電子
計算機でも実現可能である。この画像処理装置30に
は、明度色度分離手段31と、色補正手段32と、墨加
刷・下色除去手段33と、空間補正手段34と、中間調
処理手段35とが備えられている。
【0020】明度色度分離手段31は、画像入力装置2
0から入力されたRGB表色系の信号をL* * *
色系の色信号に変換するもので、色補正手段32は、L
* * * 表色系の色信号をCMYの記録信号(等価中
性明度信号)に変換するものである。また、墨加刷・下
色除去手段33は、CMYの記録信号に対し墨加刷・下
色除去を行ってCMYK4色の記録色信号を生成するも
ので、空間補正手段34は、画像がもつ周期性と画像ノ
イズ特性の制御やカラー画像形成装置10の空間周波数
特性の劣化抑制等の空間補正処理を行うものである。
【0021】ここで、画像入力装置20から画像処理装
置30に入力されるRGB表色系の色信号が例えば8bi
t のデジタル信号で与えられる場合、入力色信号の信号
強度は256レベルで表される。そのため、前段の処理
手段(明度色度分離手段31、色補正手段32、墨加刷
・下色除去手段33、空間補正手段34)を経て生成さ
れたCMYKの記録色信号は多値(0〜255)の記録
色信号となる。これに対して、中間調処理手段35は、
空間補正処理後の多値のCMYK記録色信号を、画像出
力装置40の出力特性や画像出力に使用する色材の特性
に応じて、2値のCMYK記録色信号に変換するもので
ある。
【0022】中間調処理手段35は、図2に示すよう
に、中間調生成のための閾値マトリクスを記憶する記憶
手段36と、この記憶手段36に記憶された閾値マトリ
クスを用いて多値のCYMK記録色信号から2値のCY
MK記録色信号を生成する中間調生成手段37と、この
中間調生成手段37により生成された2値記録色信号を
所定の条件(後述)で変更する変更手段38とを備えて
いる。
【0023】以下に、中間調処理手段35での具体的な
処理形式の一例を説明する。
【0024】先ず、パルス幅変調型のデジタルスクリー
ン方式で使用される閾値マトリクスは、図3に示すよう
に、閾値マトリクスMtの各格子内に主走査方向で参照
するクロック数による刻みがあるため、副走査方向に細
長い矩形の格子で構成される。したがって、閾値マトリ
クスMtの階調段数は、パルス幅変調型を採用しない場
合に比較して、参照クロックによる刻み分だけ多くとる
ことができる。
【0025】ただし、閾値マトリクス内で孤立した矩形
状のドットがあると、電子写真方式の画像出力時におけ
る潜像作成、現像、転写、定着といった工程のなかで、
例えば現像あるいは転写工程でのトナーの付き方が非常
に不安定になる虞れがある。そのため、閾値マトリクス
の設計者は、マトリクスの構成をドット集中型とするこ
とで、閾値マトリクス内では極力ドットが孤立しないよ
うに設計する必要がある。閾値マトリクスの設計手法と
しては、或る色のドットに他の色のドットを重ねたり、
あるいは同じ閾値マトリクスで位相をずらすことで構成
されるドットオンドット方式であっても、網点やロゼッ
タを形成するドットオフドット方式であっても構わな
い。
【0026】また、閾値マトリクスの繰り返し周期であ
る線数は、中間調生成の際に使用する閾値マトリクスの
サイズによって一義的に決まる。そのため、上述のよう
にパルス幅変調型のデジタルスクリーン方式で閾値マト
リクスの格子数を増やしても、その分を線数に割り振る
ことはできない。したがって、システム解像度が限られ
た条件では、鮮鋭性に優れた画像を出力させることは難
しい。
【0027】そこで本実施形態においては、多値のCY
MK記録色信号用の閾値マトリクスを記憶手段36に記
憶するにあたって、各記録色信号用の閾値マトリクス
を、複数の独立したサブマトリクスの組み合わせによっ
て構成することとした。
【0028】すなわち、CMYK各色用の閾値マトリク
スがそれぞれN(縦)×M(横)の配列になっている場
合は、図4に示すように、M×N/2の配列を有する2
つのサブマトリクスSMt−1,SMt−2を組み合わ
せて、N×Mの閾値マトリクスMtを構成する。また、
各々のサブマトリクスSMt−1,SMt−2の埋め方
については、それぞれ独立に設定する。
【0029】具体的には、例えばN×Mの閾値マトリク
スMtが(16×16)で256階調(0〜255)を
表現し得るものであるとすると、一方のサブマトリクス
SMt−1の埋め方の順番を独立(0〜127)に設定
し、同様に、他方のサブマトリクスSMt−2の埋め方
の順番も独立(0〜127)に設定する。これにより、
N×Mの閾値マトリクスMtを構成する2つのサブマト
リクスSMt−1,SMt−2のうち、一方のサブマト
リクスSMt−1では最大128階調を表現し得るもの
となり、他方のサブマトリクスSMt−2でも最大12
8階調を表現し得るものとなる。
【0030】ちなみに、一つの閾値マトリクスを上記図
4に示すように2つのサブマトリクスSMt−1,SM
t−2で構成する場合は、各々のマトリクス(サブマト
リクス)の埋め方の順番を互いに線対称となるように設
定するとよい。また、一つの閾値マトリクスを図5に示
すように4つのサブマトリクスSMt−1,SMt−
2,SMt−3,SMt−4で構成する場合は、各々の
マトリクス(サブマトリクス)の埋め方の順番を互いに
点対称となるように設定するとよい。ただし、マトリク
スの埋め方の順番としては、必ずしも線対称あるいは点
対称となるように設定する必要はない。
【0031】また、各色信号用の閾値マトリクスの格子
数は64以上(階調数が64段以上)で、かつ閾値マト
リクスの繰り返し周期(線数)は出力画像上で5.6 l
ines/mm以上を再現することが好ましい。
【0032】このような構成からなる閾値マトリクスを
予め各色信号用に作成して記憶手段36に記憶してお
き、その閾値マトリクスを用いた中間調生成手段37で
の処理により、多値記録色信号から2値記録色信号を生
成することにより、複数のサブマトリクスの組み合わせ
からなる閾値マトリクス全体で、一つの線数と階調表現
が可能となる。
【0033】図6は中間調生成手段37による中間調生
成の処理例を示す模式図であり、図中(a)は中間調生
成前の多値記録色信号を示し、(b)は中間調生成後の
2値記録色信号を示している。図示のように多値記録色
信号の信号強度は、図の左側領域が右側領域よりも大き
なものとなっている。このとき、左側領域の信号強度が
例えば128/256のレベルになっていて、右半分の
領域の信号強度が例えば30/256のレベルになって
いるとする。
【0034】そうした場合、上記図4に示すように2つ
のサブマトリクスSMt−1,SMt−2の組み合わせ
からなる閾値マトリクスSMtを用いた中間調生成処理
においては、マトリクスの左側(一方のサブマトリクス
SMt−1)が上記128/256のレベルに対応した
割合で埋め込まれ、マトリクスの右側(他方のサブマト
リクスSMt−1)は上記30/256のレベルに対応
した割合で埋め込まれる。また、閾値マトリクス全体
(2つのサブマトリクスSMt−1,SMt−2の組み
合わせ)では、上記128/256のレベルと上記30
/256のレベルを平均化した79/256のレベルに
対応した割合で埋め込まれる。
【0035】これにより、一つの閾値マトリクスで表現
される階調数を何ら低下させることなく、主走査方向の
鮮鋭性として2倍程度の表現力を得ることができる。し
たがって、例えば画像入力装置20から400dpiの
色信号が入力され、これを200dpiのシステム解像
度で出力する場合においても、階調性を損ねることな
く、鮮鋭性に優れた画像を出力させることができる。
【0036】なお、記憶手段36に閾値マトリクスを記
憶するにあたっては、CYMKの各色信号毎に専用の閾
値マトリクスを作成して記憶してもよいし、CYMKの
各色信号のうち、例えばいずれか2色の色信号に共通の
閾値マトリクスを作成して記憶してもよい。
【0037】ところで、パルス幅変調型のデジタルスク
リーン方式で使用される閾値マトリクスの場合、上述し
た矩形の格子が、隣接する色信号の信号強度により、独
立したドット(孤立ドット)を作り出し易く、これを限
られたシステム解像度で改善することは難しい。
【0038】そこで本実施形態においては、孤立ドット
による色の不安定要素を排除すべく、上記中間調生成手
段37により生成された2値記録色信号を、変更手段3
8での処理により適切に変更するようにしている。具体
的には、変更手段38にて、主走査方向に隣接する2つ
の多値記録色信号の信号強度を参照し、それぞれの信号
強度で閾値マトリクスを埋めた場合に、各々のマトリク
ス内で孤立ドットが生じるか否かを判断する。そして、
その判断結果において、例えば図7(a)に示すように
孤立ドットdが検出された場合は、これを図7(b)に
示すように削除するか、あるいは図7(c)に示すよう
に隣接ドットd′を追加するかたちで、2値記録色信号
を変更する。
【0039】これにより、パルス幅変調型のデジタルス
クリーン方式で使用される閾値マトリクスを用いる場合
に、閾値マトリクス内での孤立ドットを適正に処理する
ことができるため、色安定性に優れた出力画像を得るこ
とが可能となる。
【0040】また、上述のように複数の独立したサブマ
トリクスの組み合わせで一つの閾値マトリクスを構成す
る場合においては、各々のマトリクス(サブマトリク
ス)の境界で孤立ドットが生じ易くなる。ただし、副走
査方向の孤立ドットについては画像出力時に安定的に再
現することができる。そのため、一つの閾値マトリクス
を2つのサブマトリクスで構成する場合と4つのサブマ
トリクスで構成する場合のいずれでも、マトリクス境界
での孤立ドットへの対処としては主走査方向にのみ着目
して行えばよいことになる。
【0041】こうしたマトリクス境界での孤立ドットの
発生に対して、本実施形態においては、図8に示すよう
に中間調処理手段35の構成として判定手段39を付加
することとした。
【0042】この判定手段39は、上記複数の独立した
サブマトリクスの境界での重みを、主走査方向に隣接す
る2つの多値記録色信号の信号強度に応じて判定する。
具体的には、判定手段39にて、主走査方向に隣接する
2つの多値記録色信号の信号強度を参照し、それぞれの
信号強度でサブマトリクスを埋めた場合に、マトリクス
境界で孤立ドットが生じるか否かを判定する。そして、
マトリクス境界で孤立ドットが生じる場合においては、
その旨の判定結果を変更手段38に与える。この判定結
果を受けて変更手段38は、マトリクス境界で孤立ドッ
トが発生しないよう、上述の如くこれを削除するか、隣
接ドットを追加するかたちで、2値記録色信号を変更す
る。
【0043】これにより、パルス幅変調型のデジタルス
クリーン方式で使用される閾値マトリクスを用いる場合
に、閾値マトリクス内での孤立ドットの発生とマトリク
ス境界での孤立ドットの発生を共に防止できるようにな
るため、より一層色安定性に優れた画像を出力させるこ
とができる。
【0044】さらに、出力画像のカラー化への対応とし
て、上記変更手段38において、判定手段39による判
定結果に加えて他の記録色信号の信号強度を参照し、こ
れに応じて2値記録色信号を変更することにより、グラ
フィックアートなどの画像を出力させる場合に、多色で
の色安定性を高めることができる。これにより、他の単
色との重なりや、再現しにくい色味を調整することが可
能となる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る画像処
理装置によれば、システム解像度が限られている条件で
も、中間調生成過程でドットの成長方法を工夫すること
で、画像の鮮鋭性や色安定性を向上させ、高品位な出力
画像を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用されるカラー画像形成装置の概
略構成図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る中間調処理手段の構
成を示す図である。
【図3】 パルス幅変調型のデジタルスクリーン方式で
使用される閾値マトリクスの概略構成図である。
【図4】 2つのサブマトリクスの組み合わせ例を示す
図である。
【図5】 4つのサブマトリクスの組み合わせ例を示す
図である。
【図6】 中間調生成の処理例を示す模式図である。
【図7】 孤立ドットの処理例を説明する図である。
【図8】 本発明の実施形態に係る中間調処理手段の他
の構成を示す図である。
【符号の説明】
30…画像処理装置、35…中間調処理手段、36…記
憶手段、37…中間調生成手段、38…変更手段、39
…判定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/46 Z Fターム(参考) 2C262 AA05 AA24 AC02 BB03 BB06 BB20 BB22 BB27 BB47 DA09 2H030 AA03 AD13 AD16 5B057 AA11 BA30 CA01 CA07 CA08 CB01 CB07 CE13 CE16 CH11 DB06 DB08 5C077 LL19 MP02 MP06 MP08 NN09 NN17 PP32 PP33 PP35 PP36 PP38 PP43 PP68 PQ08 PQ12 PQ22 PQ23 RR02 RR03 RR09 RR14 SS02 5C079 HB01 HB03 HB06 LA21 LA33 LA34 LC01 MA04 MA11 NA03 NA04 NA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前段の処理手段にて生成された多値記録
    色信号を、パルス幅変調型のデジタルスクリーン方式で
    閾値マトリクスを参照して2値記録色信号に変換する中
    間調処理手段を有する画像処理装置であって、 前記中間調処理手段は、 前記多値記録色信号の各色信号用に作成された閾値マト
    リクスを記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された閾値マトリクスを用いて前記
    多値記録色信号から前記2値記録色信号を生成する中間
    調生成手段と、 前記中間調生成手段により生成された2値記録色信号
    を、走査方向に隣接する2つの多値記録色信号の信号強
    度に応じて変更する変更手段とを備えることを特徴とす
    る画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記各色信号用に作成された閾値マトリ
    クスは、それぞれ複数の独立したサブマトリクスの組み
    合わせによって構成されていることを特徴とする請求項
    1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の独立したサブマトリクスは2
    つのマトリクスで構成され、かつ各々のマトリクスの埋
    め方の順番が互いに線対称となるように設定されている
    ことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の独立したサブマトリクスは4
    つのマトリクスで構成され、かつ各々のマトリクスの埋
    め方の順番が互いに点対称となるように設定されている
    ことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記中間調処理手段は、 前記複数の独立したサブマトリクスの境界での重みを、
    走査方向に隣接する2つの多値記録色信号の信号強度に
    応じて判定する判定手段を具備し、 前記変更手段は、前記判定手段の判定結果に応じて、前
    記中間調生成手段により生成された2値記録色信号を変
    更することを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記変更手段は、前記判定手段の判定結
    果と他の記録色信号の信号強度に応じて、前記中間調生
    成手段により生成された2値記録色信号を変更すること
    を特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
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