JP2001128006A - 多値画像データ処理システム - Google Patents

多値画像データ処理システム

Info

Publication number
JP2001128006A
JP2001128006A JP30299899A JP30299899A JP2001128006A JP 2001128006 A JP2001128006 A JP 2001128006A JP 30299899 A JP30299899 A JP 30299899A JP 30299899 A JP30299899 A JP 30299899A JP 2001128006 A JP2001128006 A JP 2001128006A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
bit
data
decoding device
bit plane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30299899A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Murakami
肇 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP30299899A priority Critical patent/JP2001128006A/ja
Publication of JP2001128006A publication Critical patent/JP2001128006A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不必要な画像領域のデータ量を小さくし、効
率的な多値画像データの伝送により通信時間の短縮を図
る。 【解決手段】 符号化装置1は、データ格納部3から読
み出した多値画像データをビットプレーン分解処理部4
によりビットプレーンに分解した後、最上位ビットのビ
ットプレーン以外のビットプレーンについて、データ加
工部5により復号化装置2側で確認する必要のない画像
を背景色に加工した後、最上位ビットのビットプレーン
及び前記データ加工部データ加工されたビットプレーン
を符号化部6により符号化して復号化装置2に伝送し、
前記復号化装置2は、受信したビットプレーンを復号化
部8により復号化した後、合成処理部9により合成して
表示部10に画像表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1画素当たり複数
のビットからなる多値画像データを符号化装置によりビ
ットプレーン毎に符号化して復号化装置に伝送し、復号
化装置でビットプレーンを復号化し合成処理して表示部
に表示することで画像の画質を確認する多値画像データ
処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のデータ処理の高速化、高度化に伴
ってモノトーンやカラーの多階調画像を画像読み取り装
置で読み取り、あるいはディスプレイ上で多階調画像を
作成してパーソナルコンピュータ等の端末装置間で伝送
処理することが行われている。このような多階調画像を
表現する多値画像データは、旧来の白黒2値画像データ
よりデータ量が桁違いに大きいため、そのまま伝送する
と通信費が膨大になるのみならず、データを蓄積するに
も大容量の記憶手段が必要になることから、このような
多値画像データは、符号化により圧縮した後に、伝送処
理や蓄積処理するのが一般的である。
【0003】この種の多値画像データを符号化する装置
としては、例えば特開平5−300382号公報に記載
された符号化装置がある。この符号化装置は、ビットプ
レーン符号化を採用し、多値画像データを伝送処理する
前にビットプレーンに分解して、各々のビットプレーン
を符号化するようにしており、このようなビットプレー
ン符号化方式による伝送では、ビットプレーンの上位ビ
ット側あるいは下位ビット側から順にプレーン毎に符号
化して伝送するものとしている。
【0004】また、特開平10−98728号公報に記
載されている多値画像データの符号化方法は、1画素当
たり複数ビットからなる多値画像データを各々のビット
プレーン毎に符号化する方法において、所定のビット位
置より下位のビットプレーンの画像データは、縮小した
後に所定の画像符号化方法により符号化して符号データ
を形成することにより、画像のイメージを損なうことな
く、多値画像データを高い圧縮率で圧縮するものとして
いる。
【0005】更に、特開平10−145605号公報に
記載されている多値画像データの符号化方法では、符号
化装置において多値画像データのビットプレーンを予め
設定された位置で上位ビットと下位ビットとに二分し、
上位ビットのビットプレーンはビットプレーン毎に符号
化手段によりそのまま符号化を行い、下位ビットのビッ
トプレーンプレーンは2値化手段によりまとめて2値化
した後、符号化手段により符号化して伝送し、復号化装
置により受け取って、符号化、圧縮されている多値画像
データを復号化し、伸長して出力している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術において、多値画像データをビットプレー
ンに分解する方法では、高画質な画像、例えば8ビット
/画素程度の画像を転送する場合には、1枚の画像デー
タを構成するために8枚のビットプレーンが必要とな
り、ビットプレーン毎に符号化して圧縮するとしても8
枚のビットプレーン分の時間がかかるものとなる。
【0007】このビットプレーン数を減らす方法として
は、多値ディザ法を用いる方式がある。この多値ディザ
法は、画質劣化を抑えながらデータ量を減らす効果があ
るが、ビットプレーン符号化方法では各ビットプレーン
上のデータが離散的となって圧縮率が低下するという問
題があり、そのため、結果的には期待したほど通信時間
の短縮にはならないことがある。
【0008】また、多値画像データのビットプレーンを
予め設定した位置で上位ビットと下位ビットに二分し、
上位ビットのビットプレーンはビットプレーン毎に符号
化手段によりそのまま符号化を行う一方、下位ビットの
ビットプレーンは2値化手段によりまとめて2値化した
後、符号化手段により符号化する方法、あるいは下位ビ
ットのビットプレーンの像データを縮小して符号化する
方法においては、圧縮率の改善により通信速度の改善は
見られるが、例えば画像の確認者がある所望の領域に対
して原画像とまったく同等の精密な多値画像を要求した
場合、前記の2値化手段に見られる非可逆2値化手段を
実行すると原画像と同じ多値画像を提供できなくなると
いう問題がある。
【0009】従って本発明は、1画素当たり複数ビット
からなる多値画像データの伝送において、上述した従来
の問題点を解決できる多値画像データ処理システムを提
供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明の多値
画像データ処理システムは、符号化装置とこの符号化装
置に通信路を介して接続された復号化装置から成り、前
記符号化装置は、予め定められた1乃至複数の位置に、
高詳細な表示が可能な画像領域を持つ多値画像データ
を、各画像領域の位置を示す位置データと対応付けて記
憶することができ、まず多値画像データを複数層のビッ
トプレーンに分解し、次に最上位ビットのビットプレー
ン以外のビットプレーンについて前記画像領域以外を前
記位置データに基づいて背景色に加工した後、最上位ビ
ットのビットプレーン及びそれ以外のビットプレーンを
符号化して前記復号化装置に伝送し、前記復号化装置は
表示部を備え、受信したこれらのビットプレーンを復号
化した後、合成して多値画像データを生成し、前記表示
部に画像表示することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明によ
る多値画像データ処理システムの実施の形態について説
明する。まず、第1の実施の形態について説明すると、
この第1の実施の形態はイメージスキャナ等の画像読み
取り装置で取得される各種の申込書や申請書あるいは帳
票等の定型フォーマットを持つ媒体の多値画像データ
(イメージデータ)、または印鑑の捺印や写真の貼付欄
を有する媒体のグレースケール多値画像データの伝送に
有効なものである。
【0012】図1は第1の実施の形態を示すブロック図
である。図において1は送信側の端末装置で、多値画像
データの符号化装置であり、2は受信側の端末装置で、
多値画像データの復号化装置である。符号化装置1は、
データ格納部3、ビットプレーン分解処理部4、データ
加工部5、符号化部6、及び伝送制御部7を備えてい
る。
【0013】ここで、データ格納部3には図示しない画
像読み取り装置で読み取った多値画像データあるいは端
末装置のディスプレイ上で作成した多値画像データが後
述する識別番号や位置データ等と共に格納されている。
ビットプレーン分解処理部4は多値画像データをビット
プレーンに分解する役割を担うもので、このビットプレ
ーン分解処理部4によるビットプレーンの分解方法につ
いては後で説明する。
【0014】データ加工部5は後述する多値画像データ
の濃度ヒストグラム特性から画像の特徴をよく表してい
る最上位ビットのビットプレーンを除くビットプレーン
を加工するもので、その詳細については後で説明する。
符号化部6はビットプレーン分解処理部4において分解
された最上位ビットのビットプレーン及びデータ加工部
5で加工処理されたビットプレーンを符号化して圧縮す
るもので、各ビットプレーンは2値画像データであるの
で、この符号化部5での符号化は2値画像の符号化アル
ゴリズムを使用して行われる。
【0015】この符号化アルゴリズムについては、本発
明には直接関係がないので、詳述は避けるが、例えばIS
O/IEC IS11544 、ITU 勧告T.82、あるいはITU 勧告T.4,
T.6等で紹介されている2値符号化を使用することがで
きる。伝送制御部7は符号化部5により符号化されて圧
縮された各ビットプレーンの2値画像データを最上位ビ
ットのビットプレーンから順に最下位ビットのビットプ
レーンまで伝送するものである。
【0016】一方、復号化装置2は、復号化部8、合成
処理部9、及び表示部10を備えている。ここで復号化
部8は、符号化装置1の伝送制御部7から通信路を介し
て伝送されてくる符号化された各ビットプレーンを、伝
送されてきた順番に復号化処理するもので、この復号化
部8による復号化のアルゴリズムについては、符号化部
6における符号化の逆写像として定義されるものである
が、その詳細については本発明とは直接関係がないので
省略する。
【0017】合成処理部9は復号化部8により復号化さ
れた各ビットプレーンの画像データの合成処理を行うも
ので、各ビットプレーンの合成方法については後あとで
説明するものとする。表示部10は合成処理部9により
合成復元された多値画像データを画像として表示するも
ので、この表示部10はパーソナルコンピュータに代表
される表示用バッファメモリを内蔵したCRTあるいは
LCDによるディスプレイであり、表示用バッファメモ
リを更新することにより表示内容を更新できるものであ
る。
【0018】図2は図示しないイメージスキャナ等の画
像読み取り装置で取得される代表的な多値画像データの
濃度ヒストグラムを示す図で、このような多値画像デー
タの濃度ヒストグラムを解析すると、濃度は明らかに白
レベルと黒レベルに2極分化している。つまり、1画素
を多ビットのバイナリコードで表現する多値画像データ
を2値化する場合、多値画像データの最上位ビットのビ
ットプレーンを抽出することで画像全体の特徴をよく表
わすことが可能であり、高品位な2値画像を得ることが
できる。
【0019】図3は多値画像データとなる代表的な媒体
の一例を示す図で、図において21は媒体を示してい
る。22a〜22fは媒体11上の予め定められた位置
にそれぞれ分離して設けられた画像領域で、これらの画
像領域22a〜22fには提出者により文字が記入され
たり、写真が貼付されたりあるいは捺印がなされてい
る。
【0020】すなわち、画像領域22a〜22dにはそ
れぞれ住所、氏名、電話番号、勤務先が文字で記入され
ており、また画像領域22eには印鑑が捺印され、更に
画像領域22fには顔写真が貼付されている。23は予
め印刷された画像領域で、この画像領域13には当該媒
体21に関する注意事項や、記入場所を説明する案内事
項が印刷されている。
【0021】この他、媒体21には、該媒体21の種類
を特定する図示しない模様やマーク等の識別データが設
けられているが、この識別データは前記の注意事項等に
代えて画像領域23に設けてもよい。このような媒体2
1を画像読み取り装置で読み取ることにより得られる多
値画像データの格納について説明する。
【0022】図4は図1に示したデータ格納部3に格納
する多値画像データの格納形式を示す図である。図にお
いて31は媒体21の種類を示す識別番号で、この識別
番号31により媒体21の種類を一意に決定することが
できる。32a〜32fは項目データで、媒体21上に
存在する氏名や住所等の項目を示すもので、例えば氏名
の項目データ32aは「1」として表され、住所の項目
データ32bは「2」として表されれる等、固有のデー
タとして示されている。
【0023】これらの項目データ32a〜32fに対応
して位置データ33a〜33fが設けられており、この
位置データ32a〜32fに図3に示した各画像領域2
2a〜22fの画素平面上の位置をx,yの座標として
示したものである。これらの識別番号31、項目データ
32a〜32f及び位置データ32a〜32fが画像読
み取り装置で読み取った媒体21の多値画像データ34
に付加されてデータ格納部3に格納されている。
【0024】尚、この識別番号31、項目データ32a
〜32f及び位置データ32a〜32fは媒体21の種
類毎に作成してテーブルとして設定し、画像読み取り装
置で読み取った媒体21の種類に応じて多値画像データ
34に付加するものとなっている。また、上述した位置
データ32a〜32fは、画像読み取り装置で取得した
多値画像データ34の左上及び右下の位置にずれが生じ
ていない場合、各画像領域22a〜22fの位置を正確
に示すものであるが、画像読み取り装置で媒体21を読
み取るときに位置ずれが生じることがあるので、多値画
像データ34を処理する際には位置補正が必要となる。
【0025】この位置補正については本発明と直接関係
がないので詳しい説明を避けるが、例えば媒体21の固
有のマークを印刷しておき、読み取った後の多値画像デ
ータ34と前記マークが在るべき位置の差分を計算して
位置を補正することが可能である。次に、図1における
符号化装置1のビットプレ−ン分解処理部4により多値
画像データをビットプレーンに分解する方法の一例を説
明する。
【0026】まず、ビットプレ−ン分解処理部4はデー
タ格納部3から読み出された多値画像データから1画素
を抽出する。この1画素をPorg(X,Y)とし、こ
こでは1画素を構成しているビット数を(N+1)とす
る。次に、Porg(X,Y)を次式によりビット列に
分解する。
【0027】 Porg(X,Y)=Porg(N,…,0) 続いて、マスクデータM(N,…,0)とPorg
(N,…,0)のビット単位論理積を次式により演算す
る。 P(N,…,0)=Porg(N,…,0)&M(N,
…,0) ここで、M(N,…,0)は、第i番目のビットプレー
ンを抽出する場合、次のように決定する。
【0028】M(i)=1 M(N)=…=M(i+1)=M(i−1)=…=M
(0)=0 その後、P(N,…,0)の全ビットの論理和を次式に
より演算する。 Pplain (X,Y)=P(N)|P(N−1)|…|P
(1)|P(0) このような手順により目的とする分解されたビットプレ
ーンの1画素Pplain(X,Y)を生成することがで
き、このような演算を多値画像データの全画素に対して
実行することにより、多値画像データをすべてビットプ
レーンに分解することができる。
【0029】次に、前記復号化装置2の合成処理部9に
よるビットプレーンの合成処理について、その方法の一
例を説明する。ここで、復号化部8から復号化されて送
られてくるビットプレーンの順位をiとし、最上位ビッ
トのビットプレーンにおいて、i=Nであるとする。ま
ず、復号化されたビットプレーンの1画素Pplain
〔i〕(X,Y)に対して次の演算を行う。
【0030】 Pplain 〔i〕(X,Y)=1において、 Pobj 〔i〕(X,Y)=(N+1)‘(2i ) Pplain 〔i〕(X,Y)=0において、 Pobj 〔i〕(X,Y)=(N+1)‘(0) ここで、(N+1)‘(M)は、(N+1)ビット長で
表現され、その値がMであることを示す。
【0031】この演算を復号化部7から送られてくるす
べてのビットプレーンにおけるすべての画素に付いて実
行する。次に、すべてのPobj 〔i〕(X,Y)につい
て、次式により論理和を演算する。 Pobj (X,Y)=Pobj 〔N〕(X,Y)|…|Pob
j
〔0〕(X,Y) 以上説明した演算を全画素に対して実行することによ
り、目的とする多値画像Pobj (X,Y)のデータを生
成することができる。
【0032】次に、上述した第1の実施の形態の作用に
ついて説明する。図5は上述した第1の実施の形態の作
用の説明図で、次にこの図5を参照して作用について説
明する。この実施の形態は符号化装置1の伝送制御部7
により復号化装置2へ伝送するデータ量を小さくし、か
つ多値画像データの確認を容易にするため、記入者によ
り記入あるいは捺印や写真が貼付された媒体21の画像
領域22a〜22dの画像を高詳細に可逆伝送できるシ
ステムを提供するものである。
【0033】まず、符号化装置1の操作者により指定さ
れた識別番号に該当する多値画像データ34がそれに付
加されている識別番号31及びデータ32a〜32f、
33a〜33fと共にデータ格納部3から読み出され、
ビットプレーン分解処理部4に送られる(S1)。ま
た、このとき位置データ33a〜33fはデータ加工部
5に通知される。
【0034】ビットプレーン分解処理部4では、送られ
てきた多値画像データ34をビットプレーン51a〜5
4aに分解処理する(S2)。これらのビットプレーン
のうち、最上位のビットプレーン51aを除くビットプ
レーン52a〜54aはデータ加工部5に送られ、最上
位のビットプレーン51aは符号化部6に送られる。
【0035】データ加工部5では、前記の位置データ3
3a〜33fによる座標値に基づいてビットプレーン5
2a〜54aの加工処理を行う。すなわち、データ加工
部5は処理すべき画素が位置データ33a〜33fによ
る座標値に含まれる場合、つまり処理すべき画素が図2
に示した画像領域22a〜22eに該当する場合、この
画素の演算は行わず、処理すべき画素が位置データ33
a〜33fによる座標値に含まれない場合、その画素を
媒体21の地色等の背景色の画素値に置き換える演算を
行い(S3)、これにより51b〜54bのビットプレ
ーンが得られる(S4)。
【0036】ここでビットプレーン51bは最上位のビ
ットプレーンであり、このビットプレーン51bはビッ
トプレーン分解処理部4で得られたままのデータ、つま
りS2におけるビットプレーン51aと同じもので、図
3に示した媒体21と同じ画像である。一方、ビットプ
レーン52bはS2におけるビットプレーン52aを加
工したもので、ビットプレーン53bはS2におけるビ
ットプレーン53a、ビットプレーン54bはS2にお
けるビットプレーン54aをそれぞれ加工したものであ
り、図示したようにこれらのビットプレーン51b〜5
4bでは、図3に示した画像領域23の画像つまり媒体
21に予め印刷されている注意事項等の画像が背景色に
置き換えられている。
【0037】その後、これらのビットプレーン51b〜
54bは符号化部6により符号化され、伝送制御部7に
より復号化装置2に逐次伝送される。伝送されたビット
プレーン51b〜54bは復号化装置2の復号化部8で
復号化される。この復号化されたビットプレーン51b
〜54bは合成処理部9で合成処理された後に表示部1
0に送られて、これにより表示用バッファメモリが更新
されると共に、表示部10の画面に画像表示され、確認
者により確認される。
【0038】以上説明したように第1の実施の形態で
は、多値画像データを符号化装置から復号化装置に伝送
して表示するシステムにおいて、符号化装置側で多値画
像データをビットプレーンに分解し、そのうちの最上位
ビットのビットプレーンを除くビットプレーンについて
は位置データにより指定された画像領域以外の画像を背
景色の画素値に置き換える加工を行い、その後最上位ビ
ットのビットプレーン及び加工処理されたビットプレー
ンを符号化して伝送処理するようにしている。
【0039】従って、これによれば、最上位ビットのビ
ットプレーンを除くビットプレーンについては、多値画
像データ上の必要な画像領域の画像、つまり媒体に対す
る記入者が記入あるいは捺印、写真貼付した画像領域の
画像を残し、注意事項等の不必要な画像領域の画像は背
景色に置き換えることができるので、この不必要な画像
領域の画像のデータ量を小さくすることができ、これに
より効率的な符号化が可能になり、効率的な多値画像デ
ータの伝送が可能となって通信時間を短縮できるという
効果が得られる。
【0040】また、媒体における注意事項等の画像領域
の非可逆のものであるが、記入者が記入あるいは捺印、
写真貼付した画像領域は濃度ヒストグラム特性から多値
画像データの特徴をよく表している画像であり、そのた
め全体として高詳細な画像の伝送効率の向上を実現でき
るという効果が得られる。また、媒体に対して記入者が
記入あるいは捺印、写真貼付した画像領域の位置を指定
する位置データを多値画像データと共にデータ格納部に
格納して、最上位ビットプレーン以外のビットプレーン
に対して画素毎に前記位置データと比較を行うことで、
加工処理する画素か否かの選択を行うことができるよう
にしているため、スムーズな加工処理が可能となる。
【0041】次に第2の実施の形態について説明する。
上述した第1の実施の形態では、媒体に対する記入者が
記入あるいは捺印、写真を貼付した画像領域の画像をす
べて符号化装置1から復号化装置2に伝送するものとし
たが、多値画像データによる画像を復号化装置2側で複
数の確認者により確認する場合を考慮すると、多くの場
合複数の確認者により各々項目別に確認が行われること
が多い。
【0042】例えば、ある確認者は住所の項目の画像の
みの確認、別の確認者は印鑑の項目の画像の確認、更に
別の確認者は顔写真の項目の画像の確認というように、
項目別に分離して確認することが決まっている場合が多
く、このような場合、一人の確認者に対してすべての画
像領域の多値画像データを伝送する必要はないものとな
る。
【0043】そこで、この第2の実施の形態は、まず多
値画像データの最上位ビットのビットプレーンのみを符
号化装置1から復号化装置2に伝送し、復号化装置2側
で確認者が最上位ビットのビットプレーンの画像を見な
がら確認したい画像領域を指定して符号化装置1に通知
することにより、その通知により指定された画像領域の
画像を符号化装置1から復号化装置2に伝送することに
より、伝送トラフィックの軽減を図るようにしたもので
ある。
【0044】図6は第2の実施の形態を示すブロック図
である。この第2の実施の形態で上述した第1の実施の
形態と相違するのは、復号化装置2に通知部11と図示
しないマウス等のポインティングデバイスを選択手段と
して設けている点であり、ここで通知部11は復号化装
置2側で確認者が選択した画像領域を符号化装置1に通
知するためのものである。
【0045】尚、その他の構成要素は図1と同じ符号で
示し、その説明を省略する。次に、第2の実施の形態の
作用について説明する。まず、符号化装置1の操作者に
より指定された識別番号に該当する多値画像データ34
がそれに付加されている項目データ31,32a〜32
f及び位置データ33a〜33fと共にデータ格納部3
から読み出され、ビットプレーン分解処理部4に送られ
る。
【0046】このときこの多値画像データ34に付加さ
れている位置データ33a〜33fがデータ加工部5に
通知される。ビットプレーン分解処理部4では、送られ
てきた多値画像データ34をビットプレーンに分解処理
する。これらのビットプレーンのうち、最上位ビットの
ビットプレーンを除くビットプレーンはデータ加工部5
に送られ、最上位のビットプレーンは符号化部6に送ら
れて符号化され、伝送制御部7により復号化装置2に伝
送される。
【0047】このとき、識別番号31,項目データ32
a〜32f及び位置データ33a〜33fも伝送制御部
7により復号化装置2に伝送される。そして、復号化装
置2で最上位ビットのビットプレーンは復号化部8によ
り復号化され、更に合成処理部9で処理された後、表示
部10に送られて表示用バッファメモリが更新されると
共に、表示部10の画面に画像表示される。
【0048】図7はこのときの表示部10の表示画面例
を示しており、この図7において61は表示画面全体を
示している。62は表示画面61に表示された最上位ビ
ットのビットプレーンの画像で、図3に示した媒体21
と同じ画像である。63は表示画面61に表示されたポ
インタで、マウス等のポインティングデバイスにより動
作するものである。
【0049】画像の確認者はこの表示画面61に表示さ
れた最上位ビットのビットプレーンの画像62を見て、
より詳細に確認したい画像領域上にポインタを移動さ
せ、ポインティングデバイスをクリックすることで、画
像領域内の1画素を選択する。復号化装置2には前記の
ように最上位ビットのビットプレーンと共に識別番号3
1,項目データ32a〜32f及び位置データ33a〜
33fが伝送されており、従って確認者が画素を選択す
ると、位置データ33a〜33fを参照して該当する位
置を識別し、項目データ31,32a〜32fのうちの
識別した位置に対応するデータが通知部11により符号
化装置1に通知され、この通知がデータ加工部5に送ら
れる。
【0050】これによりデータ加工部5は、最上位ビッ
トのビットプレーンを除くビットプレーンについて、復
号化装置2から通知されたデータに該当する画像領域を
抽出し、つまり、位置データ33a〜33fで示される
いずれかの画像領域の画像を抽出する。抽出した画像は
符号化部6により符号化されて、伝送制御部7により符
号化装置2に伝送され、復号化装置2で復号化部8によ
り復号化されてから、更に合成処理部9で処理された
後、表示部10に送られて表示用バッファメモリが更新
されると共に、表示部10の画面に画像表示される。
【0051】このような手順により最上位ビットのビッ
トプレーン以外は必要な画像領域の画像のみ符号化装置
から復号化装置に伝送するだけで済み、不要な画像の伝
送を省略することができる。以上説明したように第2の
実施の形態では、濃度ヒストグラム特性により多値画像
データの特徴をよく表している最上位ビットのビットプ
レーンのみを最初に符号化装置で符号化して復号化装置
に伝送し、復号化装置側で確認者が最上位ビットのビッ
トプレーンの画像を見ながらより詳細に確認したい画像
領域を選択して符号化装置に通知することにより、その
通知により指定された画像領域の画像を符号化装置から
復号化装置に伝送するようにしているため、不要な画像
の伝送を省略することができ、伝送トラフィックの低減
を図ることができるという効果が得られる。
【0052】次に第3の実施の形態について説明する。
図8は第3の実施の形態を示すブロック図である。この
第3の実施の形態は、特定の媒体21の以外の一般的な
多値画像データに対しても適用できるように拡張したも
のである。図8の構成は図6に示した第2の実施の形態
のものと同様であるが、復号化装置2の表示部10の表
示画面上の座標位置を検出する図示しない位置検出部を
設けると共に、この位置検出部が検出した位置データを
通知部11により符号化装置1と合成処理部9に対して
行う点で相違している。
【0053】この構成の作用を以下に説明する。まず、
符号化装置1のデータ格納部3から多値画像データ34
が読み出され、ビットプレーン分解処理部4に送られ
て、ビットプレーンに分解される。分解されたビットプ
レーンのうち、最上位ビットのビットプレーンを除くビ
ットプレーンはデータ加工部5に送られ、最上位のビッ
トプレーンは符号化部6に送られて符号化され、伝送制
御部7により復号化装置2に伝送される。
【0054】そして、復号化装置2で最上位ビットのビ
ットプレーンは復号化部8により復号化され、更に合成
処理部9で処理された後、表示部10に送られて表示用
バッファメモリが更新されると共に、表示部10の画面
に画像表示される。図9は画像の確認者による選択例を
示す図で、この図において61は表示画面全体を示して
いる。
【0055】62は表示画面61に表示された最上位ビ
ットのビットプレーンの画像で、図3に示した媒体21
と同じ画像である。63は表示画面61に表示されたポ
インタで、マウス等のポインティングデバイスにより動
作するものである。画像の確認者はこの表示画面61に
表示された最上位ビットのビットプレーンの画像62を
見て、より詳細に確認したい画像領域をポインティング
デバイスのクリックとポインタの移動より線64で示し
たよう囲んで選択する。
【0056】図9では氏名、住所、顔写真の一部を選択
した場合を示しており、選択した画像領域の位置は左上
座標65と右下座標66により表せるので、この左上座
標65と右下座標66を図示しない位置検出部により検
出し、位置データとして通知部11により符号化装置1
に通知すると共に、最上位ビットのビットプレーン以外
の下位のビットプレーンの画像合成処理にために合成処
理部9に送って記憶させておく。
【0057】符号化装置1では復号化装置2の通知部1
1から通知された位置データをデータ加工部5に送り、
これによりデータ加工部5は、最上位ビットのビットプ
レーンを除くビットプレーンについて、復号化装置2か
ら通知された位置データに該当する領域の画像を抽出す
る。抽出した画像が符号化部6により符号化されて、伝
送制御部7により復号化装置2に伝送され、復号化装置
2で復号化部8により復号化されてから、更に合成処理
部9に送られる。
【0058】そして、合成処理部9で前記の位置データ
に基づいて既に表示されている最上位ビットのビットプ
レーンと今回送られてきたビットプレーンの画像が合成
処理された後、表示部10に送られて画像として表示さ
れる。このような手順により最上位ビットのビットプレ
ーン以外は必要な領域の画像のみ符号化装置から復号化
装置に伝送するだけで済み、不要な画像の伝送を省略す
ることができる。
【0059】この実施の形態は、多値画像データについ
て予め領域を指定しているものではないので、特定の媒
体に限らず、広く一般の多値画像データの伝送、表示を
行うシステムに適用可能である以上説明したように第3
の実施の形態では、濃度ヒストグラム特性により多値画
像データの特徴をよく表している最上位ビットのビット
プレーンのみを最初に符号化装置で符号化して復号化装
置に伝送し、復号化装置側で確認者が最上位ビットのビ
ットプレーンの画像を見ながらより詳細に確認したい画
像領域を選択すると、その位置を検出して位置データと
して符号化装置に通知し、その通知により選択された画
像領域の画像を符号化装置から復号化装置に伝送するよ
うにしているため、不要な画像の伝送を省略することが
でき、伝送トラフィックの低減を図ることができるとい
う効果が得られる。
【0060】また、この第3の実施の形態は、画像領域
の番号を項目データとして通知する第2の実施の形態に
比べて時間はかかるが、復号化装置側で最上位ビットの
ビットプレーンの画像中の任意の領域を選択してその位
置を検出し、それを位置データとして符号化装置に通知
することから、画像の領域が予め決まっている特定の媒
体の多値画像データに限らず、広く一般の多値画像デー
タの伝送、表示を行うシステムに適用可能であるという
効果も得られる。
【0061】次に第4の実施の形態について説明する。
上述した第1〜第3の実施の形態は、いずれも伝送する
多値画像データの特徴をよく表している最上位ビットの
ビットプレーンを符号化装置から復号化装置に最初に伝
送する手順を採用していたが、この第4の実施の形態は
復号化装置側に予め取り扱う媒体の多値画像データの見
本をテーブル化して保持することにより符号化装置から
の最上位ビットのビットプレーンの伝送を省略するもの
である。
【0062】ここで第4の実施の形態は図示しないが、
例えば図8に示した第3の実施の形態の構成に前記媒体
の多値画像データの見本のテーブルを格納するテーブル
格納部を設けた構成が考えられる。次に、この第4の実
施の形態の作用について説明する。まず、符号化装置1
の操作者により指定された識別番号31に該当する多値
画像データ34がそれに付加されている図4の識別番号
31及びデータ32a〜32f、32a〜32fと共に
データ格納部3から読み出されてビットプレーン分解処
理部4に送られ、同時に識別番号31、または識別番号
31とデータ32a〜32f、32a〜32fが伝送制
御部7により復号化装置2に伝送される。
【0063】これにより復号化装置2では伝送されてき
た識別番号の基づいて図示しないテーブル格納部から該
当するものが読み出され、表示部11に送られて画像表
示される。この画像は媒体21の見本の画像で、仮想的
なものであり、従って実際に住所や氏名等が記入され、
捺印や写真の貼付が行われている媒体を読み取ることに
より得られた多値画像データ34とは異なるが、媒体2
1の種類の識別や各確認者が確認すべき領域を選択する
ことは可能である。
【0064】この仮想的な媒体21の見本の画像を見な
がら確認者は確認したい画像の領域を上述した第2ある
いは第3の実施の形態で説明した方法により選択する。
この選択に基づいて第2あるいは第3の実施の形態で説
明した場合と同様に通知部11により通知が行われる。
この間、符号化装置1ではビットプレーン分解処理部4
による多値画像データのビットプレーン分解処理が行わ
れ、最上位ビットのビットプレーンが符号化部6に送ら
れると共に、最上位ビットのビットプレーンを除くビッ
トプレーンがデータ加工部5に送られる。
【0065】そして、データ加工部5は復号化装置2か
らの通知を受けると、その通知の位置データに基づいて
ビットプレーンの選択された画像が抽出され、抽出され
た最画像によるビットプレーンが符号化部6に送られ
る。これにより符号化部6で最上位ビットから最下位ビ
ットまですべてのビットプレーンが符号化され、伝送制
御部7により逐次復号化装置2に伝送される。
【0066】これにより復号化装置2では伝送されてき
たビットプレーンを復号化部8で復号化し、更に予め符
号化装置から送られてきた位置データ32a〜32fに
基づいて合成処理部9で合成処理してその画像を表示部
10に表示する。このように本実施の形態では、復号化
装置2側で媒体の見本により画像領域の選択が行われた
後、その選択された画像領域における最上位ビットから
下位ビットに至るまでのまで、すべてのビットプレーン
を復号化装置2に伝送するが、最初に最上位ビットのビ
ットプレーンを復号化装置2に伝送する必要はなく、更
に画像領域の選択から其以後の処理は第2あるいは第3
の実施の形態と同様に行うため、伝送路のトラフィック
をより軽減することが可能となる。
【0067】以上説明したように第4の実施の形態で
は、特定の媒体の多値画像データを符号化装置でビット
プレーンに分解、符号化して復号化装置に送信し、復号
化装置で復号化及び画像合成処理を行って表示するシス
テムにおいて、媒体の多値画像データの見本のテーブル
を用意しておき、多値画像データの伝送に際して符号化
装置から復号化装置へ媒体の識別番号を送り、復号化装
置で該当する媒体の多値画像データの見本をテーブルか
ら読み出して表示部に表示し、その後の画像の確認者に
よる画像の選択を第2あるいは第3の実施の形態と同様
に行ってから、選択された画像領域における最上位ビッ
トから下位ビットに至るまでのまで、すべてのビットプ
レーンを復号化装置2に伝送するようにしているため、
最初に最上位ビットのビットプレーンの伝送を行う必要
がなくなり、伝送路のトラフィックをより軽減すること
ができるという効果が得られる。
【0068】尚、上述した各実施の形態は、ビットプレ
ーンの分解、合成について、画素値0を背景、画素値2
(n+1) −1を前景として説明したものであるが、ビット
プレーンの合成結果を更に全ビット反転させて表示する
ことにより、画素値0を前景とし、画素値2(n+1) −1
を背景とした場合でも適用可能である。また、ビットプ
レーンの合成を行う場合、(N+1)ビット長に分解し
た後、論理和を演算しているが、(N+1)ビット長に
分解し、全ビットの否定演算を行った後、論理積を算出
することも可能である。
【0069】また、ビットプレーンの分解方法におい
て、 M(i )=1 M(N)=…=M(i +1)=M(i −1)=…=M
(0)=0 で提示したマスクデータとの論理積を演算した後、各画
素毎に論理和を演算すると説明したが、 M(i )=0 M(N)=…=M(i +1)=M(i −1)=…=M
(0)=1 で提示したマスクデータとの論理和を演算した後、各画
素毎に論理積を演算しても同様の結果が得られる。
【0070】これら正論理、負論理に於ける演算は、ブ
ール代数における演算則から同一であることは自明のこ
とである。本発明においては、ブール代数則から、同一
である演算に対してはすべて適用可能である。また、上
述した各実施の形態における多値画像データの書くの形
式として、連続するアドレス空間に格納する例を図示し
たが、例えば、Adobe Systems Incorporatedに提唱され
ているTIFFファイルフォーマットのように、タグによる
直接、間接指定混在による格納方法のいずれにおいても
適用可能である。
【0071】また、本願発明は、各媒体の多値画像デー
タに対して、各画像領域の位置データを格納できるもの
であれば適用可能である。更に、画像領域の位置指定に
ついて、上述した各実施の形態では左上座標と右下座標
の1組の値としたが、左下座標と右上座標の1組の値で
も指定することが可能であり、左上、左下、右上、右下
の四隅の中のいずれかの座標及び記入領域の矩形の大き
さを縦横の画素数で指定する方法のいずれであっても実
施可能である。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、多値画
像データを符号化装置から復号化装置に伝送して表示す
るシステムにおいて、符号化装置側で多値画像データを
ビットプレーンに分解し、そのうちの最上位ビットのビ
ットプレーンを除くビットプレーンについては位置デー
タにより指定された画像領域以外の画像を背景色の画素
値に置き換える加工を行い、その後最上位ビットのビッ
トプレーン及び加工処理されたビットプレーンを符号化
して伝送処理するようにしている。
【0073】従って、これによれば、最上位ビットのビ
ットプレーンを除くビットプレーンについては、多値画
像データ上の必要な画像領域の画像、つまり媒体に対す
る記入者が記入あるいは捺印、写真貼付した画像領域の
画像を残し、注意事項等の不必要な画像領域の画像は背
景色に置き換えることができるので、この不必要な画像
領域の画像のデータ量を小さくすることができ、これに
より効率的な符号化が可能になり、効率的な多値画像デ
ータの伝送が可能となって通信時間を短縮できるという
効果が得られる。
【0074】また、本発明は、濃度ヒストグラム特性に
より多値画像データの特徴をよく表している最上位ビッ
トのビットプレーンのみを最初に符号化装置で符号化し
て復号化装置に伝送し、復号化装置側で確認者が最上位
ビットのビットプレーンの画像を見ながらより詳細に確
認したい画像領域を選択して符号化装置に通知すること
により、その通知により指定された画像領域の画像を符
号化装置から復号化装置に伝送するようにしているた
め、不要な画像の伝送を省略することができ、伝送トラ
フィックの低減を図ることができるという効果が得られ
る。
【0075】また、本発明は、濃度ヒストグラム特性に
より多値画像データの特徴をよく表している最上位ビッ
トのビットプレーンのみを最初に符号化装置で符号化し
て復号化装置に伝送し、復号化装置側で確認者が最上位
ビットのビットプレーンの画像を見ながらより詳細に確
認したい画像領域を選択すると、その位置を検出して位
置データとして符号化装置に通知し、その通知により選
択された画像領域の画像を符号化装置から復号化装置に
伝送するようにしているため、不要な画像の伝送を省略
することができ、伝送トラフィックの低減を図ることが
できるという効果が得られると共に、復号化装置側で最
上位ビットのビットプレーンの画像中の任意の領域を選
択してその位置を検出し、それを位置データとして符号
化装置に通知することから、画像の領域が予め決まって
いる特定の媒体の多値画像データに限らず、広く一般の
多値画像データの伝送、表示を行うシステムに適用可能
であるという効果も得られる。
【0076】更に、本発明は、特定の媒体の多値画像デ
ータを符号化装置でビットプレーンに分解、符号化して
復号化装置に送信し、復号化装置で復号化泳ぎ画像合成
処理を行って表示するシステムにおいて、媒体の多値画
像データの見本のテーブルを用意しておき、多値画像デ
ータの伝送に際して符号化装置から復号化装置へ媒体の
識別番号を送り、復号化装置で該当する媒体の多値画像
データの見本をテーブルから読み出して表示部に表示
し、その後の画像の確認者による画像の選択を第2ある
いは第3の実施の形態と同様に行ってから、選択された
画像領域における最上位ビットから下位ビットに至るま
でのまで、すべてのビットプレーンを復号化装置に伝送
するようにしているため、最初に最上位ビットのビット
プレーンの伝送を行う必要がなくなり、伝送路のトラフ
ィックをより軽減することができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の第1の実施の形態を示すブロック図であ
る。
【図2】多値画像データの濃度ヒストグラムを示す図で
ある。
【図3】媒体の一例を示す図である。
【図4】多値画像データの格納形式を示す図である。
【図5】第1の実施の形態の作用を示す図である。
【図6】第2の実施の形態を示すブロック図である。
【図7】第2の実施の形態における画面表示例を示す図
である。
【図8】本発明の第3の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図9】第3の実施の形態における画像選択例を示す図
である。
【符号の説明】
1 符号化装置 2 復号化装置 3 データ格納部 4 ビットプレーン分解処理部 5 データ加工部 6 符号化部 7 伝送制御部 8 復号化部 9 合成処理部 10 表示部 11 通知部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK47 MA35 PP01 PP02 SS15 UA02 UA05 UA38 5C076 AA02 AA26 AA27 BA06 BA09 CA02 CA10 5C078 AA01 AA05 AA09 BA21 CA01 DA00 DA01 DA02 9A001 EE04 HH27

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号化装置とこの符号化装置に通信路を
    介して接続された復号化装置から成り、 前記符号化装置は、予め定められた1乃至複数の位置
    に、高詳細な表示が可能な画像領域を持つ多値画像デー
    タを、各画像領域の位置を示す位置データと対応付けて
    記憶することができ、まず多値画像データを複数層のビ
    ットプレーンに分解し、次に最上位ビットのビットプレ
    ーン以外のビットプレーンについて前記画像領域以外を
    前記位置データに基づいて背景色に加工した後、最上位
    ビットのビットプレーン及びそれ以外のビットプレーン
    を符号化して前記復号化装置に伝送し、 前記復号化装置は表示部を備え、受信したこれらのビッ
    トプレーンを復号化した後、合成して多値画像データを
    生成し、前記表示部に画像表示することを特徴とする多
    値画像データ処理システム。
  2. 【請求項2】 符号化装置とこの符号化装置に通信路を
    介して接続された復号化装置から成り、 前記符号化装置は、予め定められた1乃至複数の位置
    に、高詳細な表示が可能な画像領域を持つ多値画像デー
    タを、各画像領域を項目として示す項目データ及び各画
    像領域の位置を示す位置データと対応付けて記憶するこ
    とができ、まず前記多値画像データを複数層のビットプ
    レーンに分解し、次に最上位ビットのビットプレーンを
    符号化して前記項目データ及び位置データと共に前記復
    号化装置に伝送し、 前記復号化装置は表示部と選択手段を備え、受信した最
    上位ビットのビットプレーンを復号化して前記表示部に
    表示した後、任意の画像領域が前記選択手段により選択
    されると前記位置データに基づいて選択された画像領域
    に対応する前記項目データを選んで前記符号化装置に通
    知し、 前記符号化装置は、前記復号化装置からの通知に基づい
    て最上位ビットのビットプレーン以外のビットプレーン
    の中から選択された画像領域の画像を抽出し、その抽出
    した画像を符号化して前記復号化装置に伝送し、 前記復号化装置は、受信した画像を復号化して最上位ビ
    ットのビットプレーンに合成し、その画像を前記表示部
    に表示することを特徴とする多値画像データ処理システ
    ム。
  3. 【請求項3】 符号化装置とこの符号化装置に通信路を
    介して接続された復号化装置から成り、 前記符号化装置は多値画像データを記憶することがで
    き、まず前記多値画像データを複数層のビットプレーン
    に分解し、次に最上位ビットのビットプレーンを符号化
    して前記復号化装置に伝送し、 前記復号化装置は表示部と選択手段を備え、受信した最
    上位ビットのビットプレーンを復号化して前記表示部に
    表示した後、任意の画像領域が前記選択手段により選択
    されると、選択された画像領域の位置データを前記符号
    化装置に通知し、 前記符号化装置は、前記復号化装置からの通知に基づい
    て最上位ビットのビットプレーン以外のビットプレーン
    の中から選択された画像領域の画像を抽出し、その抽出
    した画像を符号化して前記復号化装置に伝送し、 前記復号化装置は、受信した画像を復号化して最上位ビ
    ットのビットプレーンに合成し、その画像を前記表示部
    に表示することを特徴とする多値画像データ処理システ
    ム。
  4. 【請求項4】 符号化装置とこの符号化装置に通信路を
    介して接続された復号化装置から成り、 前記符号化装置は、予め定められた1乃至複数の位置
    に、高詳細な表示が可能な画像領域を持つ多値画像デー
    タを、当該多値画像データの種類を示す識別データ及び
    各画像領域を項目として示す項目データ及び各画像領域
    の位置を示す位置データと対応付けて記憶することがで
    き、識別データを前記復号化装置に伝送し、 前記復号化装置は表示部と、選択手段と、多値画像デー
    タの見本を格納したテーブルを備え、受信した識別デー
    タに対応する多値画像データの見本を前記テーブルから
    読み出して前記表示部に表示し、任意の前記画像領域が
    前記選択手段により選択されると、選択された領域の位
    置データを前記符号化装置に通知し、前記符号化装置
    は、前記復号化装置からの通知に基づいて最上位ビット
    のビットプレーン以外のビットプレーンの中から選択さ
    れた画像領域の画像を抽出し、その抽出した画像による
    ビットプレーンを、最上位ビットのビットプレーンと共
    に符号化して前記復号化装置に伝送することを特徴とす
    る多値画像データ処理システム。
JP30299899A 1999-10-25 1999-10-25 多値画像データ処理システム Pending JP2001128006A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30299899A JP2001128006A (ja) 1999-10-25 1999-10-25 多値画像データ処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30299899A JP2001128006A (ja) 1999-10-25 1999-10-25 多値画像データ処理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001128006A true JP2001128006A (ja) 2001-05-11

Family

ID=17915716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30299899A Pending JP2001128006A (ja) 1999-10-25 1999-10-25 多値画像データ処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001128006A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007063730A1 (ja) * 2005-12-01 2007-06-07 Nec Corporation 画像処理装置、画像伝送装置及び方法並びにそのプログラム及び表示装置
JP2016066871A (ja) * 2014-09-24 2016-04-28 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置及び画像処理プログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007063730A1 (ja) * 2005-12-01 2007-06-07 Nec Corporation 画像処理装置、画像伝送装置及び方法並びにそのプログラム及び表示装置
JP2016066871A (ja) * 2014-09-24 2016-04-28 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置及び画像処理プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6985630B2 (en) Image processing apparatus and method, program and storage medium
JP2968582B2 (ja) デジタルデータを処理するための方法および装置
US7912324B2 (en) Orderly structured document code transferring method using character and non-character mask blocks
US10129385B2 (en) Method and apparatus for generating and playing animated message
US7639388B2 (en) Image processing apparatus, image reproduction apparatus, system, method and storage medium for image processing and image reproduction
JP2007174317A (ja) 画像処理装置及びプログラム
JP5893379B2 (ja) 画像圧縮装置、画像圧縮方法、コンピュータプログラム
JP2004334852A (ja) ピクセルタイプによる画像処理
CN116391200A (zh) 缩放不可知水印提取
JPH04248771A (ja) 情報隠蔽方法
JP2001128006A (ja) 多値画像データ処理システム
JP2007068098A (ja) 画像処理方法および画像処理装置
JP2000358154A (ja) 透かしマークの可視度を調整可能な電子透かし
JP2003219187A (ja) 画像処理方法及び画像処理装置
CN117597702A (zh) 缩放无关的水印提取
JP2010098743A (ja) 画像処理装置、画像読取装置、及び画像処理方法
JP4757172B2 (ja) 画像符号化装置及びその制御方法
JP2006222940A (ja) 画像処理装置
JP2010028819A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及び画像読取装置
TWI643159B (zh) 基於奇偶特性隱寫資料於區塊截斷編碼影像的方法、影像壓縮裝置及電腦可讀取的記錄媒體
JP2798025B2 (ja) 動画像符号化方法及び装置
JP2000278536A (ja) 多値画像データ処理システム
JP3241802B2 (ja) 画像処理装置およびその方法
JP2000324331A (ja) 画像処理装置及びその方法
JP2001333280A (ja) 画像処理装置およびその方法