JP2001127566A - ピーク検出回路及びそれを用いた振幅検出回路 - Google Patents

ピーク検出回路及びそれを用いた振幅検出回路

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JP2001127566A JP30479299A JP30479299A JP2001127566A JP 2001127566 A JP2001127566 A JP 2001127566A JP 30479299 A JP30479299 A JP 30479299A JP 30479299 A JP30479299 A JP 30479299A JP 2001127566 A JP2001127566 A JP 2001127566A
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    • H03F3/505Amplifiers in which input is applied to, or output is derived from, an impedance common to input and output circuits of the amplifying element, e.g. cathode follower with field-effect devices
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 FETで構成されたピーク検出回路におい
て、しきい値電圧の変動の影響を受けない回路を得る。 【解決手段】 FETのしきい値電圧に相当する電位差
だけレベルシフトするようにバイアスしたソースフォロ
ア回路5,6を用いて、FET1と容量素子3と放電抵
抗4とにより検出した入力信号のピーク検出出力のレベ
ル調整を行う。よって、ピーク検出回路51の出力レベ
ルがFET1のしきい値電圧の変動の影響を受けないよ
うにすることができ、しかも差動回路55の差動出力の
中点電位をピーク検出回路と同じ構成の回路54を経て
出力させ、この回路出力を参照電位として差電圧をとる
ことにより、信号振幅及びその中心レベルも正確に抽出
することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はピーク検出回路及び
それを用いた振幅検出回路に関し、特に電界効果トラン
ジスタ(FET)により構成され入力信号のピーク値を
検出するピーク検出回路及びそれを用いた振幅検出回路
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のインターネットやマルチメディア
の普及によって、高速大容量の通信システムの開発が強
く求められており、現在では、基幹伝送系を中心とした
波長多重通信システムやメトロポリタンネットワークで
は、1チャンネル当り10Gb/sの光伝送システムの
実用化が進められている。前述したメトロポリタンネッ
トワークでは、都市間を結ぶ伝送経路に中継装置を置か
ないために、その中継距離がまちまちで、システムのコ
ストを低減するために、高価な光増幅器を用いない構成
では、受信回路に入力される光レベルも伝送距離に応じ
て異なる。
【0003】このような伝送経路に用いられる光受信回
路の構成例を図13に示している。図13において、入
力された光信号はフォトダイオードである受光素子61
により光から電気信号に変換され、前置増幅器62にて
低雑音増幅される。この増幅信号は、自動利得制御(au
tomatic gain control, 略してAGC )増幅器63とピー
ク検出回路64とにより入力レベルの変化が吸収され、
常に一定レベルの信号電圧となるように制御される。そ
の後、後置増幅器65により、後段の識別回路67に必
要なレベルにまで信号電圧が増幅される。
【0004】後置増幅器65の後段には、フィルタ回路
66が付加される場合もある。これは、受信した波形を
整形すると共に、不要な帯域の雑音を除去する役割を持
つ。このような帯域を制限することで、雑音を削減し、
波形をなめらかにすることを等価と呼ぶ。識別回路67
は雑音を含んだ等価された信号に対して「0」または
「1」の判定を行い、雑音のないディジタル信号に復元
する役割を持つものである。この識別に必要なクロック
信号も、受信した信号からクロック抽出回路68により
生成される。このような構成において、ピーク検出回路
64は受信回路全体のなかでも非常に重要な回路の一つ
である。
【0005】図14は一般的なピーク検出回路の構成を
示した図である。当該回路は、ドレイン電極が電源端子
100に接続され、ゲート電極が入力端子21に接続さ
れ、ソース電極が出力端子23に接続されたFET1
と、一端が出力端子23に接続され、他端が電源端子1
01に接続された容量性素子3と、一端が出力端子23
に接続され、他端が電源端子101に接続された抵抗素
子4とにより構成されている。一般的に、容量性素子3
の容量値と抵抗素子4の抵抗値との積で与えられる時定
数は、入力端子21に入力される信号の周期に対して十
分大きく設定されている。
【0006】かかる構成において、いま、入力信号が変
化すると、容量素子3は、FET1を介して充電される
が、放電に関しては、容量素子と抵抗素子で構成される
時定数が入力信号の周期に対して十分大きいために、抵
抗素子を介した容量素子の放電が成されない。従って、
この回路の容量素子は、入力信号のピーク値からFET
1のしきい値電圧分だけシフトした電位まで充電される
ので、出力端子23の電位もその値となる。
【0007】この回路の入出力波形のシミュレーション
計算結果が図15に示されている。このシミュレーショ
ンでは、素子としてGaAsFETを想定し、そのゲー
ト長を0.2μmとし、FETの性能指標である最大相
互コンダクタンスgmmax は450mS/mm、最高電
流遮断周波数fTは60GHzを想定し、FETのしき
い値電圧を−0.1Vから−1.0V変化させた。容量
素子3には容量200pFのチップコンデンサを、抵抗
素子4には100KΩのチップ抵抗を考えた。
【0008】図15から、出力端子23の電位がFET
1のしきい値電圧に比例して変化していることがわか
る。FET1がディプリーション型であれば、この回路
の出力は、しきい値が負側に変動するにつれて、しきい
値電圧の絶対値分だけ正側の値を示す。従って、従来の
回路では、しきい値電圧が変動すると、それに伴ってピ
ーク値も変化してしまうので、正確な信号振幅の検知の
ために、例えば参照電圧をピーク検出に用いた回路と同
一構成の回路を経て出力させ、両者の差電圧をもって、
信号振幅とする方法が考えられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構成では、信号振幅の絶対値検出は可能であるが、検
出した信号のレベルが、FETのしきい値により変動す
るので、各々の信号をAGC回路に帰還する際や、検出
した信号を一旦増幅して帰還する際にも、各々の回路に
おける入力信号の中心値レベルが変動するので、AGC
回路の利得変動や、帰還用増幅回路の利得変動が発生し
てしまう等の欠点がある。
【0010】本発明の目的は、FETのしきい値電圧の
変動の影響を受けない安定したレベルを出力するピーク
検出回路及びそれを用いた振幅検出回路を提供すること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、入力信
号が供給された差動回路と、この差動回路の一出力をゲ
ート入力としソースフォロワ回路として動作する第一の
FETと、このソースフォロワ出力により充電される容
量素子と、前記ソースフォロワ出力をゲート入力としソ
ースフォロワ回路として動作する第二のFETと、この
第二のFETのソース側に接続されて電流源として動作
する第三のFETと、この第三のFETのゲートに対し
てFET素子のしきい値電圧に応じたバイアス電圧を供
給するバイアス手段とを含み、前記第二のFETのソー
ス出力をピーク検出出力とすることを特徴とするピーク
検出回路が得られる。
【0012】そして、前記バイアス手段は、ソースとゲ
ートとが共通接続点にて共通接続された第四のFET
と、この共通接続点と基準電位点との間に設けられた抵
抗素子とを有し、前記共通接続点から前記バイアス電圧
を導出することを特徴としている。
【0013】また、本発明によれば、ピーク検出すべき
信号が入力された差動回路と、この差動回路の一出力を
ゲート入力としソースフォロワ回路として動作する第一
のFETと、このソースフォロワ出力により充電される
容量素子と、前記ソースフォロワ出力をゲート入力とし
ソースフォロワ回路として動作する第二のFETと、こ
の第二のFETのソースと基準電位点との間に接続され
ゲートとソースとが共通接続された第三のFETとを含
み、前記第二のFETのソース出力をピーク検出出力と
することを特徴とするピーク検出回路が得られる。
【0014】更に、前記容量素子に並列に設けられた抵
抗素子を含むことを特徴としており、また前記差動回路
の他出力をゲート入力とし前記第一のFETに並列に設
けられた第五のFETを含むことを特徴としている。
【0015】更にはまた本発明によれば、上述したいず
れかのピーク検出回路と、前記差動回路の差動出力の中
点電位を導出する中点電位導出手段と、この中点電位を
入力とし、前記ピーク検出回路の前記差動回路を除いた
回路構成と同一構成の参照電圧発生回路とを含み、この
参照電圧発生回路の前記第二のFETのソース出力を参
照電圧として、前記ピーク検出出力と前記参照電圧との
差を前記入力信号の振幅検出出力とすることを特徴とす
る振幅検出回路が得られる。
【0016】本発明の作用を述べる。本発明では、FE
Tのしきい値電圧に相当する電位差だけレベルシフトす
るようにバイアスしたソースフォロア回路を用いて、F
ETと容量素子と放電抵抗とにより検出した信号出力
を、レベルの調整を行う構成を有しているために、ピー
ク検出出力レベルがFETのしきい値電圧の変動の影響
を受けないようにすることができる。
【0017】しかも、差動出力の両出力の中点電位をピ
ーク検出回路と同じ構成の回路を経て出力させ、この回
路出力を参照電位として差電圧をとる構成であることか
ら、信号振幅及びその中心レベルも正確に抽出すること
が可能となる。特に、放電抵抗を使用しないで、レベル
検出回路をFETと容量素子のみで構成することで、抵
抗素子による放電経路がないことから、より低周波領域
までのピーク検出が可能となる。
【0018】また、レベル検出回路部のFETを並列に
接続し、おのおののゲート電極に差動出力の逆相信号を
入力しているので、FETを介しての充電が常に行わ
れ、抵抗素子が接続されていても、容量素子の電位は、
低周波領域まで安定であることから、より低周波領域ま
でのピーク検出が可能となる。
【0019】さらに、レベル検出回路の次段に接続され
るソースフォロア回路の電流源FETのゲート及びソー
ス電極を短絡し、FETのしきい値電圧補正分のレベル
シフトは、駆動FETと電流源FETのゲート幅比で決
定するように設計することで、バイアス発生回路を不要
としている。検出すべき信号は、FETと高抵抗素子及
び容量素子からなる検出回路に入力され、その出力は、
前記ソースフォロア回路でしきい値電圧分の補正を受け
て出力されるので、ピーク値がしきい値電圧の影響を受
けない。
【0020】しかも、差動出力の両出力の中点電位をピ
ーク検出回路と同じ構成の回路を経て出力させ、この回
路出力を参照電位として差電圧をとる構成であることか
ら、信号振幅及びその中心レベルも正確に抽出すること
が可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。なお、以下の説明において参照
する各図においては、他の図と同等部分には同一符号が
付されている。図1は本発明によるピーク検出回路の一
実施例を示した図であり、上述した図14と同一部分に
は同一符号が示されている。
【0022】本実施例によるピーク検出回路が従来のも
のと異なる点は、レベル検出回路51の後段にレベル補
正用のソースフォロア回路(レベル補正回路)52が追
加されている点である。この回路52のソースフォロア
FET5の電流源FET6のゲート電極のバイアスは、
FET素子のしきい値電圧の絶対値に比例する電位が印
加されている。
【0023】図1に示されているピーク検出回路は、レ
ベル検出回路51と、レベル補正回路52と、バイアス
発生回路53と、これら回路と同一構成の参照電圧発生
回路54とにより構成されており、更にレベル検出回路
51の入力段には差動回路55が設けられている。レベ
ル検出回路51は、ソースフォロアとして動作するFE
T1と、このソースフォロワ出力により充電される容量
素子3と、容量素子3に並列に設けられた放電用抵抗素
子4とにより構成されている。
【0024】レベル補正回路52はソースフォロア回路
であり、FET5,6で構成されている。ソースフォロ
ワ素子がFET5であり、その電流源として動作する素
子がFET6であり、このFET6のゲート電極の電位
は、FET7及び抵抗8で構成されたバイアス発生回路
53で生成される。
【0025】また、参照電圧発生回路54も、レベル検
出回路51及びレベル補正回路52と同様の回路構成で
あり、FET11、容量素子13、抵抗素子14、FE
T15,16,17及び抵抗18で構成されている。ま
た、図1には、検出する信号を発生している差動回路5
5が設けられている。この差動回路55の差動出力間に
は、高抵抗素子31,32直列に挿入されており、その
直列接続点45からの電位が参照電圧発生回路54の入
力となっている。尚、抵抗31,32の値は同一である
ように設定されている。
【0026】かかる構成において、いま、入力端子21
の信号が変化すると、容量素子3は、FET1を介して
充電されるが、放電に関しては、容量素子と抵抗素子で
構成される時定数が入力信号の周期に対して十分大きい
ために、抵抗素子を介した容量素子の放電が成されな
い。従って、この回路の容量素子3は、入力信号のピー
ク値からFET1のしきい値電圧分だけシフトした電位
まで充電されるので、節点41の電位もその値となる。
節点41で検出された電位は、FET5及び6で構成さ
れるレベル補正用のソースフォロア回路に入力される。
【0027】この回路の出力23は、各FETがドレイ
ンコンダクタンスがない理想的な特性で、各々のゲート
幅W5 ,W6 が等しいとすると、FET6のゲート・ソ
ース間電圧をVGS、しきい値電圧をVT とすれば、V23
=V41−VT −(W6 /W5 )(VGS−VT )=V41−
VGSと表される。ここで、添字は回路節点の各電位を表
している。上式において、V41はFETのしきい値VT
の影響を既に受けており、またVGSは同様にしきい値V
T の影響を受けているので、両者の差分はVT の影響を
打ち消したものとなるのである。従って、レベル検出回
路51の出力V41がしきい値電圧分だけ高いレベルを示
しても、電流源FET6をしきい値電圧VT に比例した
電圧でバイアスすれば、レベルの補正が可能となる。
【0028】しきい値電圧VT に比例したバイアス電圧
の発生回路は、FET7及び抵抗8で構成している。例
えば、FETのしきい値が負側に変動すると、FET7
を流れるドレイン電流が増加する。一般に、ゲート長が
0.5μm以下のGaAsFETの場合、ドレイン電流
がしきい値電圧に比例するので、抵抗8の両端の電圧
は、しきい値に比例した電圧が現れる。
【0029】この回路における出力23のしきい値電圧
依存特性のシミュレーション結果が図2に示されてい
る。このシミュレーションでは、素子としてGaAsF
ETを想定し、そのゲート長を0.2μmとし、FET
の性能指標である最大相互コンダクタンスgmmax は4
50mS/mm、最高電流遮断周波数fTは60GHz
を想定し、FETのしきい値電圧を−0.1Vから−
1.0V変化させた。容量素子3には容量200pFの
チップコンデンサを、抵抗素子4には100KΩのチッ
プ抵抗を考えた。図2には、図14に示した従来構成の
回路のしきい値電圧依存特性も点線で併記した。図2か
ら、出力端子23の電位のしきい値電圧依存特性が従来
構成に比較して十分小さくなっていることがわかる。
【0030】また、差動回路55の差動出力間に直列挿
入された抵抗31,32の接続点45の電位は、差動出
力の中点電位であるので、この信号を、レベル検出回路
41と同じ構成の参照電圧発生回路54を経由して出力
することによって、入力信号の振幅(最大の振幅レベル
と最小の振幅レベルとの差)の中点電位(参照電位)が
出力端子25に得られる。従って、ピーク検出出力端子
23のピーク値とこの中点電位との差を取り、それを2
倍することにより、当該入力信号の振幅(最大の振幅レ
ベルと最小の振幅レベルとの差)が正確に検出できるこ
とになる。すなわち、両者の差電圧を信号振幅とするこ
とにより、レベル検出回路51を構成するFETの特性
変動による出力変動分の補正も可能となる。
【0031】尚、本実施例では、FETはディプリーシ
ョン型を想定しているが、エンハンスメント型において
も同様の考えで構成が可能である。エンハンスメント型
で本補正回路を構成するのは、バイアス電圧のしきい値
依存特性をディプリーション型FETの場合と逆特性に
設定するだけの違いである。このようなバイアスを発生
させる回路の例としては、抵抗8を電源端子100と節
点42の間に接続し、FET7を節点42と電源端子1
01の間に接続する方法が考えられる。このような接続
により、しきい値電圧の変化に対するバイアスの変化を
所望のものにすることが可能となる。
【0032】図3は本発明によるピーク検出回路の他の
実施例を示した図である。図3のピーク検出回路におい
ては、図1とはレベル検出回路51の構成が相違するの
みである。すなわち、節点41に接続された抵抗素子を
省き、FET1で直接容量素子3を充電している。この
構成では、レベル検出回路51をFETと容量素子のみ
で構成しているので、抵抗素子による放電経路がないこ
とから、より低周波領域までのピーク検出が可能とな
る。図3において、他の構成は図1のそれと同一であ
り、その説明は省略する。
【0033】この回路でも、レベル検出回路51の出力
がしきい値電圧分だけ高いレベルを示しても、電流源F
ET6をしきい値電圧に比例した電圧でバイアスすれ
ば、レベルの補正が可能となる。しかも、この回路で
は、100KΩ程度の高抵抗素子(図1の抵抗4)が不
要である分だけ、チップサイズが小さく出来る利点もあ
る。この回路における出力23のしきい値電圧依存特性
のシミュレーション結果が図4に示されている。このシ
ミュレーションで想定した素子は、図2で示したものと
同一であり、以下のシミュレーションでの素子特性の記
述は省略する。尚、容量素子3は容量値200pFのチ
ップコンデンサを想定している。
【0034】図4には、図14に示した従来構成の回路
のしきい値電圧依存特性も点線で併記した。図4から、
出力端子23の電位のしきい値電圧依存特性が従来構成
に比較して十分小さくなっていることがわかる。本構成
でも、エンハンスメント型FETを用いた構成が可能で
ある。
【0035】図5は発明によるピーク検出回路の別の実
施例を示した図である。図5のピーク検出回路において
は、図1とはレベル検出回路51の構成のみが相違す
る。すなわち、レベル検出回路51のFET1及び2を
並列に接続し、これ等各FETのゲート電極に差動出力
の相補信号を互いに入力することにより、容量素子3へ
のFETを介しての充電が常に行われ、抵抗素子4が接
続されていても、容量素子3の電位は低周波領域まで安
定であることから、より低周波領域までのピーク検出が
可能となる。
【0036】もし、この回路で、ピーク検出性能を低周
波領域までカバーしないならば、大きな容量素子を必要
としない分チップコンデンサを小さくできたり、IC上
に作る高抵抗素子のサイズを小さくできる利点がある。
この回路における出力23のしきい値電圧依存特性が図
6に示されている。
【0037】図6には、図14に示した従来構成の回路
のしきい値電圧依存特性も点線で併記した。図6から、
出力端子23の電位のしきい値電圧依存特性が従来構成
に比較して十分小さくなっていることがわかる。本構成
でも、エンハンスメント型FETを用いた構成が可能で
ある。
【0038】図7発明によるピーク検出回路の更に他の
実施例を示した図である。図7のピーク検出回路におい
ては、図1とはレベル補正用ソースフォロア回路52の
構成のみが相違する。すなわち、レベル補正回路52で
あるソースフォロア回路のFET6のゲート電極は直接
電源端子101に接続されている。他の構成は図1のそ
れと同一であり、その説明は省略する。この回路でも、
レベル検出回路51のしきい値変動による出力変動は補
正できる。
【0039】この回路の出力23は、各FETがドレイ
ンコンダクタンスがない理想的な特性で、各々のゲート
幅をW5 ,W6 とすると、FET6のゲート・ソース間
電圧が0Vなので、しきい値電圧をVT とすると、 V23=V41−VT −(W6 /W5 )(−VT ) と表される。ここで、添字は節点の電位を表している。
いま、レベル補正用ソースフォロア回路52のゲート幅
比W6 /W5 を2とすれば、上式は、 V23=V41+VT となり、よって、レベル検出回路51の出力V41がしき
い値電圧分だけ高いレベルを示しても、デプリーション
型のFETとすることで、VT が負となり、結果として
レベル補正が可能となる。この回路では、バイアス発生
用に回路を必要としないので、チップサイズが小さく出
来る利点もある。
【0040】この回路における出力23のしきい値電圧
依存特性が図8に示されている。図8には、図14に示
した従来構成の回路のしきい値電圧依存特性も点線で併
記した。図8から、出力端子23の電位のしきい値電圧
依存特性が従来構成に比較して十分小さくなっているこ
とがわかる。本構成では、ディプリーション型FETを
用いた構成にしか用いられない。
【0041】図9は発明によるピーク検出回路の更に別
の実施例を示した図である。図9のピーク検出回路にお
いては、図3の回路におけるレベル補正用ソースフォロ
ア回路52の構成のみが相違する。すなわち、ソースフ
ォロア回路のFET6のゲート電極は電源端子101に
直接接続されている。他の構成は図3のそれと同一であ
り、その説明は省略する。この回路でもレベル検出回路
のしきい値電圧変動による出力電位変動をソースフォロ
ア回路のゲート幅比を所望の値に設定するだけで補正す
ることが可能である。従って、本構成では、レベル検出
回路51の高抵抗素子が不要で、レベル補正回路52の
バイアス回路が不要であることから、チップサイズが著
しく小さくできる利点がある。
【0042】この回路における出力23のしきい値電圧
依存特性が図10に示されている。図10には、図14
に示した従来構成の回路のしきい値電圧依存特性も点線
で併記した。図10から、出力端子23の電位のしきい
値電圧依存特性が従来構成に比較して十分小さくなって
いることがわかる。本構成では、ディプリーション型F
ETを用いた構成にしか用いられない。
【0043】図11は発明によるピーク検出回路の他の
実施例を示した図である。図11のピーク検出回路にお
いては、図5の回路におけるレベル補正回路52の構成
が相違するものである。すなわち、すなわち、このレベ
ル補正回路であるソースフォロア回路のFET6のゲー
ト電極は電源端子101に直接接続されている。他の構
成は図5のそれと同一であり、その説明は省略する。
【0044】この回路でもレベル検出回路のしきい値電
圧変動による出力電位変動をソースフォロア回路のゲー
ト幅比を所望の値に設定するだけで補正することが可能
である。従って、本構成では、ピーク検出性能を低周波
領域までカバーしないならば、大きな容量素子を必要と
しない分チップコンデンサを小さくできたり、IC上に
作る高抵抗素子のサイズを小さくできたり、レベル補正
部のバイアス回路が不要であることからチップサイズを
小さくできる利点がある。
【0045】以上のように、図1のピーク検出回路にお
いては、FETのしきい値電圧に相当する電位差だけレ
ベルシフトするようにバイアスしたソースフォロア回路
を用いて、FETと高抵抗素子及び容量素子により検出
した信号出力を、レベルの調整を行う構成を有している
ために、ピーク検出回路出力レベルがFETのしきい値
電圧の変動の影響を受けないようにすることができる。
しかも、差動出力の両出力の中点電位をピーク検出回路
と同じ構成の回路を経て出力させ、この回路出力を参照
電位として差電圧をとる構成であることから、信号振幅
及びその中心レベルも正確に抽出することが可能とな
る。
【0046】また、図3のピーク検出回路においては、
レベル検出回路をFETと容量素子のみで構成している
ので、抵抗素子による放電経路がないことから、より低
周波領域までのピーク検出が可能となることに加え、高
抵抗素子を省いているので、ICのチップサイズを小さ
くできることも可能となる。
【0047】図5のピーク検出回路においては、レベル
検出回路部のFETを並列に接続し、これ等FETの各
ゲート電極に差動出力の逆相信号を入力しているので、
FETを介しての充電が常に行われ、抵抗素子が接続さ
れていても、容量素子の電位は、低周波領域まで安定で
あることから、より低周波領域までのピーク検出が可能
となる。
【0048】図7のピーク検出回路においては、レベル
検出回路51の次段に接続されるレベル補正回路52の
ソースフォロワFET5の電流源FET6のゲート及び
ソース電極を短絡し、FETのしきい値電圧補正分のレ
ベルシフトは、駆動FETと電流源FETとのゲート幅
比で決定するように設計することで、バイアス発生回路
を不要としており、チップサイズを小さくできる。
【0049】一方、図9のピーク検出回路においては、
レベル検出回路をFETと容量素子のみで構成している
ので、抵抗素子による放電経路がないことから、より低
周波領域までのピーク検出が可能となる。また、レベル
補正用のソースフォロア回路にバイアス発生回路を必要
としないので、回路構成が単純である。
【0050】図11のピーク検出回路においては、レベ
ル検出回路部のFETを並列に接続し、これ等FETの
各ゲート電極に差動出力の逆相信号を入力しているの
で、FETを介しての充電が常に行われ、抵抗素子が接
続されていても、容量素子の電位は、低周波領域まで安
定であることから、より低周波領域までのピーク検出が
可能となる。また、レベル補正用のソースフォロア回路
にバイアス発生回路を必要としないので、回路構成が単
純である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、F
ETのしきい値電圧に相当する電位差だけレベルシフト
するソースフォロア回路を用いて、FETと高抵抗素子
及び容量素子により検出した信号出力を、レベルの調整
を行う構成を有しているために、ピーク検出回路出力レ
ベルがFETのしきい値電圧の変動の影響を受けないよ
うにすることができる。
【0052】しかも、差動出力の両出力の中点電位をピ
ーク検出回路と同じ構成の回路を経て出力させ、この回
路出力を参照電位として差電圧をとる構成であることか
ら、信号振幅及びその中心レベルも正確に抽出すること
が可能となるので、AGC回路への信号帰還時に、入力
レベルを一定とすることができ、その結果として当該回
路の利得を安定にすることが可能となる。将来の光通信
システムに本発明を用いれば、複雑な機能を有するIC
の実現を容易にする。その結果として、受信回路の省部
品化による大幅なコストダウンや、システムの小型化が
期待できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】図1の回路のしきい値依存特性のシミュレーシ
ョン結果を示す図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す回路図である。
【図4】図3回路のしきい値依存特性のシミュレーショ
ン結果を示す図である。
【図5】本発明の更に他の実施例を示す回路図である。
【図6】図5の回路のしきい値電圧依存性のシミュレー
ション結果を示す図である。
【図7】本発明の別の実施例を示す回路図である。
【図8】図7の回路のしきい値電圧依存性のシミュレー
ション結果を示す図である。
【図9】本発明の更に別の実施例を示す回路図である。
【図10】図9の回路のしきい値電圧依存性のシミュレ
ーション結果を示す図である。
【図11】本発明の他の実施例を示す回路図である。
【図12】図11の回路のしきい値電圧依存性のシミュ
レーション結果を示す図である。
【図13】光通信システムの構成例を示す回路図であ
る。
【図14】従来の回路の構成例を示す図である。
【図15】図14の回路のしきい値電圧依存性のシミュ
レーション結果を示す図である。
【符号の説明】
1,2,5〜7,11,15〜17 FET 3,13 容量素子 4,8,14,18,31,32 抵抗素子 23 ピーク検出出力端子 25 参照電圧出力端子 51 レベル検出回路 52 レベル補正回路 53 バイアス回路 54 参照電圧発生回路 55 差動回路 100,101 電源端子
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/14 10/04 10/06 Fターム(参考) 5J066 AA01 AA42 AA56 CA15 CA81 CA88 FA07 FA10 HA14 HA16 HA25 HA29 KA09 KA12 KA17 KA18 KA47 MA21 ND12 ND22 PD01 SA13 TA01 TA02 5J091 AA01 AA42 AA56 CA15 CA81 CA88 FA07 FA10 HA14 HA16 HA25 HA29 KA09 KA12 KA17 KA18 KA47 MA21 SA13 TA01 TA02 5J092 AA01 AA42 AA56 CA15 CA81 CA88 FA07 FA10 HA14 HA16 HA25 HA29 KA09 KA12 KA17 KA18 KA47 MA21 SA13 TA01 TA02 UL01 VL03 5K002 AA03 CA10 FA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号が供給された差動回路と、この
    差動回路の一出力をゲート入力としソースフォロワ回路
    として動作する第一のFETと、このソースフォロワ出
    力により充電される容量素子と、前記ソースフォロワ出
    力をゲート入力としソースフォロワ回路として動作する
    第二のFETと、この第二のFETのソース側に接続さ
    れて電流源として動作する第三のFETと、この第三の
    FETのゲートに対してFET素子のしきい値電圧に応
    じたバイアス電圧を供給するバイアス手段とを含み、前
    記第二のFETのソース出力をピーク検出出力とするこ
    とを特徴とするピーク検出回路。
  2. 【請求項2】 前記バイアス手段は、ソースとゲートと
    が共通接続点にて共通接続された第四のFETと、この
    共通接続点と基準電位点との間に設けられた抵抗素子と
    を有し、前記共通接続点から前記バイアス電圧を導出す
    ることを特徴とする請求項1記載のピーク検出回路。
  3. 【請求項3】 ピーク検出すべき信号が入力された差動
    回路と、この差動回路の一出力をゲート入力としソース
    フォロワ回路として動作する第一のFETと、このソー
    スフォロワ出力により充電される容量素子と、前記ソー
    スフォロワ出力をゲート入力としソースフォロワ回路と
    して動作する第二のFETと、この第二のFETのソー
    スと基準電位点との間に接続されゲートとソースとが共
    通接続された第三のFETとを含み、前記第二のFET
    のソース出力をピーク検出出力とすることを特徴とする
    ピーク検出回路。
  4. 【請求項4】 前記容量素子に並列に設けられた抵抗素
    子を、更に含むことを特徴とする請求項1〜3いずれか
    記載のピーク検出回路。
  5. 【請求項5】 前記差動回路の他出力をゲート入力とし
    前記第一のFETに並列に設けられた第五のFETを、
    更に含むことを特徴とする請求項〜4いずれか記載のピ
    ーク検出回路。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5いずれか記載のピーク検出
    回路と、前記差動回路の差動出力の中点電位を導出する
    中点電位導出手段と、この中点電位を入力とし、前記ピ
    ーク検出回路の前記差動回路を除いた回路構成と同一構
    成の参照電圧発生回路とを含み、この参照電圧発生回路
    の前記第二のFETのソース出力を参照電圧として、前
    記ピーク検出出力と前記参照電圧との差を前記入力信号
    の振幅検出出力とすることを特徴とする振幅検出回路。
  7. 【請求項7】 前記中点電位導出手段は、前記差動出力
    の間に直列に設けられた一対の抵抗からなり、この一対
    の抵抗の直列接続点から前記中点電位を導出することを
    特徴とする請求項6記載の振幅検出回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7233175B2 (en) 2004-03-08 2007-06-19 Oki Electric Industry Co., Ltd. Amplitude limiting circuit
WO2014024263A1 (ja) * 2012-08-07 2014-02-13 富士通株式会社 クロック分配回路
JP2015126365A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 パナソニック株式会社 受信機

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WO2014024263A1 (ja) * 2012-08-07 2014-02-13 富士通株式会社 クロック分配回路
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