JP2001126669A - 平面形希ガス蛍光ランプ - Google Patents

平面形希ガス蛍光ランプ

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JP2001126669A
JP2001126669A JP30547099A JP30547099A JP2001126669A JP 2001126669 A JP2001126669 A JP 2001126669A JP 30547099 A JP30547099 A JP 30547099A JP 30547099 A JP30547099 A JP 30547099A JP 2001126669 A JP2001126669 A JP 2001126669A
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陽介 西影
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中央部輝度を高くすることが可能な平面形希
ガス蛍光ランプを提供すること。 【解決手段】 透光性を有するほぼフラット状の第1の
部材1と、溝状の空間部3を有する複数の壁面部4を連
結部5を介して並列的に一体的に形成すると共に、壁面
部4の内面に発光層8を形成してなる第2の部材2と、
第1,第2の部材1,2のそれぞれの周縁部を互いに気
密に封着することによって形成された内部空間に封入し
た希ガスと、第2の部材2のそれぞれの壁面部4に、溝
状の空間部3の延びる方向に沿って互いに離隔して形成
した外部電極9,10とを具備し、前記第1の部材1と
第2の部材2における連結部5との間に隙間Gを形成
し、この隙間Gにスペーサ6を介在させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は平面形希ガス蛍光
ランプに関し、特に、液晶表示装置のバックライト用光
源に適用される平面形希ガス蛍光ランプの改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に、図22に示す希ガス
放電灯DLを提案した。同図において、Aは例えばガラ
スバルブにて密閉状に構成された直管状の外囲器であっ
て、その内面には希土類蛍光体,ハロリン酸塩蛍光体な
どの1種又は2種以上の蛍光体を含む発光層Bが形成さ
れている。特に、この発光層Bには所定の開口角θを有
するアパーチャ部(発光層の未形成部)Baがほぼ全長
に亘って形成されている。そして、外囲器Aの封着構造
は、例えばガラスバルブの所望部分を加熱しながら縮径
加工し溶断するいわゆるトップシールによって構成され
ているが、ガラスバルブの端部にディスク状のガラス板
を封着することによって構成することもできる。この外
囲器Aの密閉された内部空間には水銀などの金属蒸気を
含まないキセノン,クリプトン,ネオン,ヘリウムなど
の希ガスが単体又は混合して所定量封入されているが、
キセノンガスを主成分とする希ガスの封入が望ましい。
さらに、外囲器Aの外周面には金属部材よりなる帯状の
一対の外部電極C,Dが、第1,第2の開口部E,Fが
形成されるように互いに離隔して配置されている。
【0003】この希ガス放電灯DLは、外部電極C,D
に高周波高電圧を印加することにより、希ガス放電が生
じ、発光層Bから光が放射される。発光層Bから放射さ
れた光は主としてアパーチャ部Baを介して第1の開口
部Eから外部に放出される。特に、この希ガス放電灯D
Lには水銀が用いられていないために、点灯後における
光量の立ち上がりが急峻であり、点灯と同時に大きな光
量が得られるという特徴を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、この希ガス放
電灯DLは、ファクシミリ,イメージスキャナ,複写機
などのOA機器の原稿読取用光源として好適するのみな
らず、例えば図23に示すような液晶表示装置のバック
ライト用光源への適用が試みられている。
【0005】この液晶表示装置は、例えばアクリル樹脂
板などにて形成された導光板Lと、導光板Lの光放出面
側に配置された液晶パネルLCDと、導光板Lと液晶パ
ネルLCDとの間に配置された光拡散板DBと、導光板
Lの対向する端面La,Lbに配置された希ガス放電灯
DL,DLとから構成されている。特に、希ガス放電灯
DLは導光板Lに対し、第1の開口部Eが端面La,L
bに対向するように配置されている。
【0006】この液晶表示装置よれば、希ガス放電灯D
L,DLから放出された光は導光板Lの端面La,Lb
から導光板Lの内部に導入され、内部で反射され、光放
出面側から光拡散板DBを介して液晶パネルLCDに入
射(照射)される。これによって、液晶パネルLCDに
所望の画像表示が行なわれるものである。
【0007】しかしながら、このような液晶表示装置で
はバックライトがエッジライト方式であるために、希ガ
ス放電灯DLから放出された光の利用効率が不十分とな
る。従って、液晶パネルLCDの輝度を十分に高くでき
ず、表示品位が損なわれるという問題がある。
【0008】例えば外囲器Aの外径が10mmの希ガス
放電灯DL,DLを12インチの導光板Lの端面La,
Lbに配置して点灯させた場合、導光板Lの中央部分の
輝度は3500(cd/m2)程度であり、この種のサ
イズの液晶表示装置に要求されている5000(cd/
2)なる輝度値に満たないものである。尚、この輝度
要求値は光源として冷陰極蛍光ランプ(水銀の共鳴線に
て発光層を励起・発光させる蛍光ランプ)を適用した場
合のものである。
【0009】又、例えば外囲器Aの外径が8mmの希ガ
ス放電灯DL,DLを7インチの導光板Lの端面La,
Lbに配置して点灯させた場合、導光板Lの中央部分の
輝度は6000(cd/m2)程度であり、この種サイ
ズの液晶表示装置に要求されている7000(cd/m
2)なる輝度値に満たないものである。
【0010】それ故に、本発明の目的は、中央部輝度を
高くすることが可能な平面形希ガス蛍光ランプを提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、上述
の目的を達成するために、透光性を有するほぼフラット
状の第1の部材と、溝状の空間部を有する複数の壁面部
を連結部を介して並列的に一体的に形成すると共に、壁
面部の内面に発光層を形成してなる第2の部材と、第
1,第2の部材のそれぞれの周縁部を互いに気密に封着
することによって形成された内部空間に封入した希ガス
と、第2の部材のそれぞれの壁面部に、溝状の空間部の
延びる方向に沿って互いに離隔して形成した外部電極と
を具備し、前記第1の部材と第2の部材における連結部
との間に隙間を形成し、この隙間にスペーサを介在させ
たことを特徴とする。
【0012】又、本発明の第2の発明は、透光性を有す
るほぼフラット状の第1の部材と、周縁部分にフランジ
部を有し、フランジ部の内側部分に、溝状の空間部を有
する複数の壁面部を連結部を介して並列的に一体的に形
成すると共に、壁面部の内面に発光層を形成してなる第
2の部材と、第1の部材の周縁部と第2の部材のフラン
ジ部とを互いに気密に封着することによって形成された
内部空間に封入した希ガスと、第2の部材のそれぞれの
壁面部に、溝状の空間部の延びる方向に沿って互いに離
隔して形成した外部電極とを具備し、前記第1の部材と
第2の部材における連結部との間に隙間を形成し、この
隙間にスペーサを介在させたことを特徴とする。
【0013】又、本発明の第3の発明は、透光性を有す
るほぼフラット状の第1の部材と、少なくとも一方の端
部が開口された溝状の空間部を有する複数の壁面部を連
結部を介して並列的に一体的に形成すると共に、壁面部
の内面に発光層を形成してなる第2の部材と、第2の部
材における壁面部の一方の端部に、溝状の空間部の開口
部分が閉塞されるように封着したほぼフラット状の第3
の部材と、第1,第2,第3の部材のそれぞれの周縁部
を互いに気密に封着することによって形成された内部空
間に封入した希ガスと、第2の部材のそれぞれの壁面部
に、溝状の空間部の延びる方向に沿って互いに離隔して
形成した外部電極とを具備し、前記第1の部材と第2の
部材における連結部との間に隙間を形成し、この隙間に
スペーサを介在させたことを特徴とする。
【0014】又、本発明の第4の発明は、前記第1の部
材を、透光性を有するガラス板又はセラミックス板にて
構成したことを特徴とし、第5の発明は、前記第2の部
材を、誘電物質にて構成したことを特徴とし、第6の発
明は、前記第2の部材を、硼珪酸ガラス系,バリウムガ
ラス,鉛ガラス,ソーダガラスなどのガラス部材にて構
成したことを特徴とし、第7の発明は、前記第1,第2
の部材のそれぞれの周縁部を低融点ガラスにて気密に封
着したことを特徴とする。
【0015】又、本発明の第8の発明は、前記スペーサ
を、第1の部材又は第2の部材における連結部に突出す
るように一体的に形成したことを特徴とし、第9の発明
は、前記スペーサを、ほぼ棒状の突出部として、又は細
長い壁状の突出部として形成したことを特徴とする。
【0016】さらに、本発明の第10の発明は、前記発
光層を1種の蛍光体又は複数種の蛍光体を混合してなる
混合蛍光体にて形成したことを特徴とし、第11の発明
は、前記第1,第2の部材によって構成された内部空間
に、水銀を含まないキセノンガスを主成分とする希ガス
を封入したことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる平面形希ガ
ス蛍光ランプの第1の実施例について図1〜図4を参照
して説明する。同図において、PLは平面形希ガス蛍光
ランプであって、次のように構成されている。
【0018】即ち、1は透光性を有するほぼフラット状
の第1の部材であって、透光性を有する角形のガラス板
又はセラミックス板にて構成されている。2は第2の部
材であって、内側に溝状の空間部3を有する複数の壁面
部4を連結部5を介して並列的に一体的に形成すると共
に、連結部5の頂部にスペーサとしてほぼ円柱状の突出
部6が、第2の部材2の周縁部2aを含む面とほぼ同一
高さないし若干低い目となるように一体的に形成して構
成されている。この突出部6の形状は円柱状が推奨され
るが、楕円柱状,角柱状に構成することも可能である。
尚、壁面部4の底面部4aから周縁部2aまでの高さは
壁面部4の底面部4aから連結部5の頂部までの高さよ
り高くなるように設定されている。
【0019】上述の第2の部材2における壁面部4の断
面形状はほぼ台形状に形成されているが、矩形状,台形
の皿状などに形成することも可能である。又、突出部6
は連結部5の頂部に部分的に形成されており、その形成
数は後述するように第1,第2の部材1,2を封着した
際の強度などによって適宜の数に設定される。尚、強度
によっては突出部6を溝状の空間部3に沿った細長い壁
状の形状に形成することも可能である。又、第2の部材
2における壁面部4の一部には排気管7が接続されてい
る。
【0020】又、第2の部材2におけるそれぞれの壁面
部4の内面には希土類蛍光体,ハロリン酸塩蛍光体など
のうち、1種の蛍光体或いは複数種よりなる混合蛍光体
にて発光層8が形成されており、それぞれの壁面部4の
外面には金属部材よりなる外部電極9,10が、溝状の
空間部3の延びる方向に沿って互いに離隔して形成され
ている。この外部電極9,10は、例えばアルミニウ
ム,銀,銅,ニッケルなどの金属箔に接着層を形成し、
この金属箔を所定の形状に裁断したものを、壁面部4の
外面に接着層を利用して貼着して構成したり、例えば
銀,銅,カーボンなどの金属粉末を含む導電性ペースト
をスクリーン印刷したり、吹き付けしたり、塗布した
り、金属蒸着したりすることにより形成される。尚、外
部電極9,10の壁面部4への形成は後述する第1,第
2の部材1,2を封着し、排気処理した後に行なうこと
が望ましいが、使用する金属,形成方法,構造などによ
っては封着前或いは排気処理前に行なうことも可能であ
る。
【0021】さらに、上述の第1,第2の部材1,2は
第1の部材1の周縁部と第2の部材2の周縁部2aと
を、例えばフリットガラスなどの低融点ガラスよりなる
封着部材11によって気密なるように封着されている。
この際に、第2の部材2における突出部6の先端部は対
向する第1の部材1の内面に当接(或いは若干の隙間を
介して近接)されている。そして、第1,第2の部材
1,2の封着によって形成された溝状の空間部3を含む
内部空間には、排気管7を利用して、水銀などの金属蒸
気を含まないキセノン,クリプトン,ネオン,ヘリウム
などの希ガスが単体又は混合して所定量封入されている
が、キセノンガスを主成分とする希ガスの封入が望まし
い。
【0022】特に、上述の第2の部材2の構成部材とし
ては、例えば150°Cにおける体積抵抗率が1×10
9Ωcm以上であり、酸化珪素,酸化硼素を主成分とす
る鉛を含まない硼珪酸ガラス系(以下、便宜的にBFK
ガラスと呼称する)が好適する。このBFKガラスは、
例えば酸化珪素(67.6%),アルミナ(4%),酸
化硼素(18%),酸化ナトリウム(1%),酸化カリ
ウム(8%),酸化リチウム(1%),酸化チタン
(0.4%)などから構成されている。この他にも、鉛
ガラス,ソーダガラスやバリウムガラスなどが適用でき
る。このバリウムガラスは、例えば珪酸,アルミナ,硼
酸,カリウム,バリウム,カルシウムなどの酸化物など
から構成されている。これらガラスの肉厚は機械的な強
度が許容される限り小さいことが望ましく、0.4〜
0.7mmの範囲が推奨されるが、用途,期待される特
性などによっては0.7mmを超える肉厚に設定するこ
とも可能である。尚、上述の体積抵抗率は、平面形希ガ
ス蛍光ランプPLの消費電力によってはそれよりも低い
抵抗値に設定することも可能であるし、上述以外のガラ
ス部材を利用することも可能である。
【0023】又、第1の部材1は透光性を有すればどの
ようなガラス部材も適用可能であるが、第1の部材1と
第2の部材2とを封着部材11によって封着されること
から、第2の部材2と同一のガラス部材を用いることが
望ましい。この第1の部材1は、第1,第2の部材1,
2が封着され、希ガスが封入された完成品状態におい
て、内部空間が負圧に構成されているために、光放出面
1aに大気圧が作用することから、一定の機械的な強度
が要求される。従って、第1の部材1の肉厚は大きけれ
ば大きいほど機械的な強度を高めることができ、望まし
いものである。しかしながら、液晶表示装置などへの適
用には軽量化,薄形化などが求められていることから、
その肉厚は例えば0.7〜3.5mmの範囲が適当であ
り、1.0mm程度が推奨される。
【0024】このように構成された平面形希ガス蛍光ラ
ンプPLは、例えば図1〜図7に示すように製造され
る。まず、第2の部材2は、例えば図5に示すような凹
形の成形治具FA及び凸形の成形治具FBを用いて成形
される。成形治具FAには複数の凹部Faが、成形治具
FBには凹部Faに対応する部分に凸部Fbが形成され
ている。これら成形治具FA,FBの間に加熱軟化状態
の板状のガラス部材Pを配置した後に、成形治具FA,
FBを接近するように移動させることにより、ガラス部
材Pはそれぞれの成形治具FA,FBの凹部Fa,凸部
Fbに倣うように成形され、図4に示す第2の部材2が
製造される。尚、ガラス部材Pは成形治具FA,FBの
間に配置した後に加熱軟化することもできる。次に、図
4に示すように第2の部材2における壁面部4の底面部
4aの端部に孔を形成し、この部分に排気管7を接続す
る。
【0025】次に、図6に示すように第2の部材2にお
ける壁面部4の内面に発光層8を形成すると共に、周縁
部2aの全体及び連結部5の頂部の一部(例えば突出部
6の存在する頂部の一部)に封着部材11を図示斜線で
示すように被着する。尚、封着部材11には封着温度で
溶融しない微細粒径のガラスビーズを混入することが望
ましい。次に、この第2の部材2の上に、図3に示すフ
ラット状の第1の部材1を重ね合わせ、加熱炉に挿入・
配置すると共に、それぞれの重ね合わせ部分に加重を付
与する。この状態において、突出部6の先端部は対向す
る第1の部材1の内面に当接ないし近接される。尚、封
着部材11にガラスビーズを混入する場合にはガラスビ
ーズの介在によって重ね合わせ部分に加重を付与して
も、封着部材11の不所望な食み出しを軽減できる。こ
れによって、第1,第2の部材1,2は封着部材11に
より気密に封着され、封着構体が製造される。
【0026】次に、図7に示すように封着構体を排気装
置の載置台Mに配置すると共に、排気管7を排気ヘッド
EXに接続する。そして、開閉バルブ(図示せず)の開
放により真空系に接続すると共に、封着構体を加熱状態
にする。これにより、封着構体内の空気などの不純ガス
が排出される。次に、排気ヘッドEXを希ガスの充填系
に切り替え、所定量の希ガスを排気管7を介して封着構
体の内部空間に封入し、排気管7を許容し得る範囲で短
い目に封じ切る(溶断する)。次に、封着構体を排気装
置から取り出し、第2の部材2におけるすべての壁面部
4の外面に外部電極9,10を、溝状の空間部3の延び
る方向に沿って互いに離隔して形成する。これにより、
図1〜図2に示す平面形希ガス蛍光ランプPLが製造さ
れる。
【0027】この平面形希ガス蛍光ランプPLは、例え
ば図8〜図9に示す液晶表示装置に適用される。同図に
おいて、LCDは液晶パネル、DBは光拡散板、HAは
パルス状の高周波電圧を発生する点灯装置であり、平面
形希ガス蛍光ランプPLの光放出面側1aに光拡散板D
B,液晶パネルLCDが配置されている。又、点灯装置
HAは、例えば一次コイルTRp,二次コイルTRsを
有するトランスTRと、トランスTRの一次コイルTR
pに直列的に接続された電界効果形トランジスタなどの
スイッチング素子QAと、スイッチング素子QAに駆動
信号を付与する駆動回路PDと、トランスTRの一次コ
イルTRpとアースとの間に接続されたコンデンサCA
とから構成されており、この点灯装置の入力側には直流
電源EBが、出力側には平面形希ガス蛍光ランプPLの
それぞれの外部電極9,10が並列的に接続されてい
る。特に、図8に示すように、外部電極9,10のう
ち、互いに隣接する外部電極9,10は同一電位となる
ように接続され、交互に高電位H,低電位Lとなるよう
に構成されている。尚、壁面部4の最も外側に位置し、
隣接する外部電極を持たない外部電極9,10はそれぞ
れ低電位L,高電位Hとなるように構成されている。
【0028】図示例では、1つの平面形希ガス蛍光ラン
プPLが1つの点灯装置HAにて点灯されるように構成
されているが、1つの平面形希ガス蛍光ランプPLのう
ち、対をなすすべての組の外部電極毎に点灯装置HAを
組み合わせたり、或いは対をなす2〜3組の外部電極を
一纏めにしてこれに1つの点灯装置HAを組み合わせた
りすることもできる。
【0029】この液晶表示装置は次のように動作する。
まず、点灯装置HAの入力側に直流電源EBを接続する
と、コンデンサCAは充電される。この状態において、
駆動回路PDからスイッチング素子QAのゲートに方形
波の駆動信号(ハイレベル)を印加すると、スイッチン
グ素子QAはオン状態になり、トランスTRの一次コイ
ルTRpには鋸歯状の電流が流れ、トランスTRの一次
コイルTRpには電磁エネルギーが蓄積される。次に、
駆動回路PDからの駆動信号がロウレベルになると、ト
ランスTRの一次コイルTRpに蓄積された電磁エネル
ギーの作用に基づいて二次コイルTRsには一次,二次
コイルの巻線比によるパルス状の高周波電圧が発生し、
平面形希ガス蛍光ランプPLのそれぞれの外部電極9,
10に印加される。これによって、それぞれの外部電極
間には放電が生起され、点灯状態になり、発光層8から
の光は第1の部材1の光放出面1aから光拡散板DBを
介して液晶パネルLCDに入射され、所望の画像表示が
行なわれる。
【0030】この実施例によれば、第1,第2の部材
1,2による封着構体の内部には複数の溝状の空間部3
がほぼ一定の間隔で並列的に形成されているために、壁
面部4の外面に形成した外部電極9,10にパルス状の
高周波電圧を印加し、点灯状態にすることによって第1
の部材1の光放出面1aから輝度の高い光を得ることが
できるし、空間部3の設置数などによっては輝度の均斉
度を高めることも可能になる。従って、例えば図8に示
す液晶表示装置に適用すれば、優れた画像表示が可能に
なり、表示品位の向上が期待できる。
【0031】又、第1の部材1は透光性を有する部材、
例えば透明なガラス部材をほぼフラット状に形成して構
成されており、しかも、第1の部材1の光放出面1aに
沿うように放電空間としての複数の溝状の空間部3が形
成されているために、光放出面1aからフラット様の光
を効率よく放出できる平面光源が得られる。
【0032】しかも、第1の部材1の光放出面1aはほ
ぼフラット状に形成されているために、例えば図8に示
す液晶表示装置に適用する場合、液晶パネルLCD(又
は光拡散板DB)の背面側に近接又は密着して配置でき
る。従って、液晶表示装置のサイズを比較的に薄形に構
成でき、軽量,薄形化が可能になる。
【0033】又、第2の部材2における複数の壁面部4
の内部には溝状の空間部3が形成されており、その内部
には発光層8が形成されているために、壁面部4の外面
に外部電極9,10を離隔して形成することによって外
部電極間の放電に基づいて発光層8を効果的に刺激で
き、効率よく発光させることができる。従って、第1の
部材1からの放出光量を増加できる。
【0034】又、第2の部材2における複数の壁面部4
はその断面形状がほぼ台形に形成されているために、外
部電極9,10間の放電距離を長くすることができる。
従って、発光層8の発光効率を改善することができる
上、第2の部材2の連結部5と第1の部材1との間に隙
間Gが形成されていることと相俟って、連結部5に対応
する第1の部材1の光放出面部分に生ずる影を軽減で
き、輝度の均斉度の改善が可能になる。
【0035】又、第1,第2の部材1,2による封着構
体において、第2の部材2の連結部5と第1の部材1と
の間には隙間Gが形成されているが、その隙間Gに部分
的に突出部(スペーサ)6が介在されているために、第
1,第2の部材1,2の肉厚を比較的に小さく設定して
も、第1,第2の部材1,2に作用する大気圧によって
それぞれの部材1,2が破損されることはない。従っ
て、第1の部材1の光放出面1aの輝度を高くすること
ができる。
【0036】特に、第2の部材2の連結部5と第1の部
材1との間には隙間Gが形成されているために、内部の
空間は互いに連通した状態に構成されている。従って、
排気管7が内部空間に連通する適宜の位置に配置するこ
とによって、1本の排気管7によって内部空間の排気,
希ガスの封入を容易に行なうことができ、生産性を高め
ることができる。
【0037】さらには、平面形希ガス蛍光ランプPLを
点灯装置HAに組み込む際に、第2の部材2の壁面部4
に形成された外部電極9,10は、隣接する外部電極が
互いに同電位となるように接続されるために、隣接する
外部電極間の間隔が狭くなっても、それらの間での沿面
放電の発生を未然に防止できる。従って、外部電極間の
絶縁処理が容易になるのみならず、ランプ設計に裕度を
持たせることもできるようになる。
【0038】図10は本発明にかかる平面形希ガス蛍光
ランプPLの第2の実施例を示すものであって、基本的
な構成は図1〜図2に示す実施例とほぼ同じである。異
なる点は、第1,第2の部材1,2による封着構体にお
いて、第2の部材2の外面のほぼ全面(壁面部4及び連
結部5の外面の全面)に反射層12を形成したことであ
る。この反射層12としては、例えばアクリル樹脂,ポ
リカーボネイト樹脂,酸化チタン,酸化マグネシウムな
どの光反射性を有する部材を含む白色塗料が適用される
が、他の光反射性部材を適用することもできる。
【0039】この反射層12は、第2の部材2のそれぞ
れの壁面部4に外部電極9,10を形成した後に、例え
ば液状の白色塗料に外部電極9,10を含む第2の部材
2の外面の全面を浸漬し、引き上げた後、乾燥すること
によって形成される。
【0040】この反射層12は浸漬法による他に、反射
性,接着層を有する絶縁シートを貼着したり、白色塗料
を吹き付けしたり、樹脂を含む白色塗料を静電塗装した
り、白色塗料を刷毛塗りしたりして形成することもでき
る。
【0041】この実施例によれば、壁面部4において、
外部電極9,10の形成されていない部分(主として壁
面部4の底面部分4a)に反射層12が形成されている
ために、同部分から外部に漏出して損失光となる光が反
射層12で反射され、第1の部材1の光放出面1aから
放出されるようになる。従って、光放出面1aの輝度を
第1の実施例に比較して高めることができる。
【0042】又、この反射層12に絶縁性を持たせれ
ば、外部電極9,10の絶縁保護ができるのみならず、
外部電極間の絶縁破壊に伴う沿面放電などを防止でき
る。
【0043】その上、第2の部材2の外面が全面に亘っ
て絶縁性を有する反射層12で被覆されるために、第2
の部材2に対する補強効果が期待できる。
【0044】特に、例えば白色部材に加熱によって軟化
ないし溶融する性質を有する部材、例えばホットメルト
(又は熱硬化性を有する樹脂系接着剤でも可)を混合し
た混合部材を適用すれば、第2の部材2への被着後に、
ホットメルトの硬化によって第2の部材2に対する補強
効果を一層に高めることができる。尚、このホットメル
トは上述の絶縁シートの貼着面に被着しておき、第2の
部材2への貼着後に加熱することによって絶縁シートと
壁面部4との間に生ずる隙間を抑制でき、補強効果(さ
らには絶縁効果)を高めることも可能である。
【0045】この実施例において、反射層12に代えて
反射性を有しない絶縁部材を適用することによって、単
に絶縁保護(さらには補強作用)のみを目的として利用
することもできる。
【0046】図11〜図13は本発明にかかる平面形希
ガス蛍光ランプPLの第3の実施例を示すものであっ
て、基本的な構成は図1〜図2に示す実施例とほぼ同じ
である。異なる点は、第2の部材2において、壁面部4
における溝状の空間部3の一方の端部が開放された開口
部分3aを形成すると共に、この開口部分3aにほぼフ
ラット状の第3の部材2Aを気密に封着して閉塞したこ
とである。尚、図示しない排気管7は第3の部材2A
の、開口部分3aに対応する部分に接続することもでき
る。
【0047】この実施例によれば、第2の部材2を、開
口部分3aが下方となるように傾斜させ、上方から蛍光
体塗布液を流しながら発光層を形成することができるた
めに、発光層の形成作業を能率よく遂行することが可能
になる。
【0048】又、この第3の実施例に、図10に示す実
施例の反射層12(或いは絶縁層又は補強層)を適用す
ることもできる。
【0049】図14〜図15は本発明にかかる平面形希
ガス蛍光ランプPLの第4の実施例を示すものであっ
て、基本的な構成は図1〜図2に示す実施例とほぼ同じ
である。異なる点は、第2の部材2の周縁部の全周にほ
ぼ水平に延びるフランジ部2bを一体的に形成すると共
に、このフランジ部2bと第1の部材1の周縁部とを封
着部材11によって気密なるように封着したことであ
る。
【0050】この実施例によれば、第1,第2の部材
1,2の封着面積が平面的に拡大されるために、全体に
占める光放出面の比率が上述の各実施例に比べて減少す
るものの、両者の封着作業性,封着強度を改善できる。
【0051】又、この第4の実施例に、図10に示す実
施例の反射層12(或いは絶縁層又は補強層)を適用す
ることもできる。
【0052】図16は本発明にかかる平面形希ガス蛍光
ランプPLの第5の実施例を示すものであって、基本的
な構成は図1〜図2に示す実施例とほぼ同じである。異
なる点は、第2の部材2において、連結部5の頂部から
延びる突出部(スペーサ)6の長さを長くし、第1の部
材1と連結部5との間に形成される隙間Gを拡大したこ
とである。特に、突出部6の長さを長くすることによっ
て、第1の部材1と連結部5との間隔dは図1〜図2に
示す実施例より大きくなり、壁面部4の底面部4aから
連結部5の頂部までの高さhは図1〜図2に示す実施例
より低くなるように構成されている。
【0053】この実施例によれば、第1の部材1と連結
部5の頂部との隙間Gが大きくなるように構成されてい
るために、互いに隣り合う溝状の空間部3における発光
層8から放射された光がそれぞれの隙間Gを介して第1
の部材1の光放出面1aから放出されるようになる。従
って、隙間Gに対応する第1の部材1の光放出面1aに
おける影の形成が軽減され、輝度分布を均斉化すること
ができる。
【0054】特に、隙間Gを拡大すると共に、溝状の空
間部3の深さ(壁面部4の底面部4aから連結部5の頂
部までの高さh)を浅くすることにより、光の一部を隙
間Gを介して第1の部材1の光放出面1aから放出し易
くなるために、隙間Gに対応する第1の部材1の光放出
面1aにおける影の形成がより一層に軽減され、輝度分
布をさらに均斉化することができる。
【0055】又、隙間Gの拡大によって、第1の部材1
と第2の部材2における連結部5との間隔が大きくな
り、外力の付与により第2の部材2が破損され易くなる
ものの、突出部6が両者間の隙間Gに介在されるため
に、一寸した外力の付与によって第2の部材2が破損さ
れることはなくなる。
【0056】さらには、この第5の実施例に、図10に
示す実施例の反射層12(或いは絶縁層又は補強層)を
適用することもできる。又、この第5の実施例に、図1
1〜図13或いは図14〜図15に示す実施例の構造を
適用することもできる。
【0057】図17は本発明にかかる平面形希ガス蛍光
ランプPLの第6の実施例を示すものであって、基本的
な構成は図1〜図2に示す実施例とほぼ同じである。異
なる点は、第1の部材1における光放出面1aの内面に
蛍光体よりなる発光層8Aを形成したことである。この
発光層8Aの厚みは、例えば壁面部4の内面に形成され
ている発光層8の厚みより小さくなるように形成するこ
とが望ましい。特に、発光層8Aは発光層8と同一の蛍
光体によって形成することが推奨される。
【0058】この実施例によれば、光放出面1aの内面
に形成された発光層8Aは外部電極間の放電によって発
光し、発光層8からの光と共に発光層8Aを介して光放
出面1aから外部に放出される。このために、発光層8
Aの発光と発光層8Aによる光拡散作用とにより、光放
出面1aの輝度分布が均斉化され易い。しかしながら、
発光層8Aはその厚みが大きくなるほど、発光層8から
の光の吸収が大きくなることから、その厚みは用途など
を踏まえて適切に設定する必要がある。
【0059】又、この第6の実施例に、図10に示す実
施例の反射層12(或いは絶縁層又は補強層)を適用す
ることもできる。又、この第6の実施例に、図11〜図
13或いは図14〜図15に示す実施例の構造を適用す
ることもできる。さらには、この第6の実施例に示す発
光層8Aを上述のそれぞれの実施例に適用することも可
能である。
【0060】図18は本発明にかかる平面形希ガス蛍光
ランプPLの第7の実施例を示すものであって、基本的
な構成は図1〜図2に示す実施例とほぼ同じである。異
なる点は、第2の部材2における壁面部4の断面形状を
ほぼ半円状或いはほぼ正弦波状,楕円状などの異形の半
円状に形成したことである。
【0061】このような断面形状を有するそれぞれの壁
面部4は曲面を有する連結部5によって一体的に連結さ
れており、その内面には発光層8が、外面には外部電極
9,10がそれぞれ形成されている。
【0062】この実施例によれば、壁面部4の断面形状
はほぼ半円状或いは異形の半円状に形成されているため
に、壁面部4の内面への蛍光体(発光層8)の付着量を
増加することができる。従って、第1の部材1における
光放出面1aからの放出光量を増加できる。
【0063】又、壁面部4の断面形状はほぼ半円状或い
は異形の半円状に形成されているために、第1,第2の
部材1,2による封着構体の機械的な強度を改善するこ
とができ、製造工程及び製品完成後における取り扱いな
どによる破損を軽減することができる。
【0064】さらに、この第7の実施例に、図10に示
す実施例の反射層12(或いは絶縁層又は補強層)を適
用することもできる。又、この第7の実施例に、図11
〜図13或いは図14〜図15に示す実施例の構造を適
用することもできる。又、この第7の実施例に、図17
に示す実施例の発光層8Aの構成を適用することもでき
る。さらには、この第7の実施例に示す壁面部4の構造
を上述のそれぞれの実施例に適用することも可能であ
る。
【0065】図19は本発明にかかる平面形希ガス蛍光
ランプPLの第8の実施例を示すものであって、基本的
な構成は図1〜図2に示す実施例とほぼ同じである。異
なる点は、第2の部材2における壁面部4の断面形状
を、壁面部4の底面部4aから連結部5の頂部までの高
さhが小さく設定された底の浅い円弧状又は皿状に形成
したことである。
【0066】この実施例によれば、全体の厚みを薄くで
きるために、上述の各実施例に比較して薄形の平面形希
ガス蛍光ランプPLを実現できる。従って、例えば液晶
表示装置などに求められている薄形化を容易に達成する
ことが可能になる。
【0067】又、この第8の実施例に、図10に示す実
施例の反射層12(或いは絶縁層又は補強層)を適用す
ることもできる。又、この第8の実施例に、図11〜図
13或いは図14〜図15に示す実施例の構造を適用す
ることもできる。又、この第8の実施例に、図17に示
す実施例の発光層8Aの構成を適用することもできる。
さらには、この第8の実施例に示す壁面部4の構造を上
述のそれぞれの実施例に適用することも可能である。
【0068】図20は本発明にかかる平面形希ガス蛍光
ランプPLの第9の実施例を示すものであって、基本的
な構成は図1〜図2に示す実施例とほぼ同じである。異
なる点は、第2の部材2における壁面部4の断面形状を
ほぼ三角状(V字状)に形成したことである。
【0069】又、この第9の実施例に、図10に示す実
施例の反射層12(或いは絶縁層又は補強層)を適用す
ることもできる。又、この第9の実施例に、図11〜図
13或いは図14〜図15に示す実施例の構造を適用す
ることもできる。又、この第9の実施例に、図17に示
す実施例の発光層8Aの構成を適用することもできる。
さらには、この第9の実施例に示す壁面部4の構造を上
述のそれぞれの実施例に適用することも可能である。
【0070】図21は本発明にかかる平面形希ガス蛍光
ランプPLの第10の実施例を示すものであって、基本
的な構成は図1〜図2に示す実施例とほぼ同じである。
異なる点は、第2の部材2における壁面部4の外面に凹
部13,13を一体的に形成し、この凹部内に外部電極
9,10を配置したことである。特に、外部電極9,1
0を形成する壁面部分にのみ凹部13,13を形成する
ことによって、それの底面部13a,13aの肉厚d1
が凹部13,13の形成されていない壁面部4の底面部
の肉厚d2より小さく設定されている。
【0071】それぞれの凹部13,13には外部電極
9,10が、例えば導電性ペーストを用いてスクリーン
印刷によって形成されているが、例えば裏面に接着層を
有する帯状の金属部材を嵌め込んで接着したり、蒸着し
たり、塗布したりすることによって形成することもでき
る。
【0072】この実施例によれば、外部電極9,10が
形成される凹部13,13の底面部13a,13aの肉
厚d1が他の壁面部の肉厚d2より薄く構成されている
ために、第1の部材1から放出される光量を上述の各実
施例よりも増加できる。
【0073】又、第2の部材2には一定の機械的な強度
が要求されることから、壁面部4の全体的な肉厚が一定
の強度を維持し得る厚さに設定されていると共に、放電
特性に影響を与える外部電極9,10の形成部分にのみ
凹部13,13が形成されているために、第2の部材2
が一定の強度を保ちながら、放電特性(始動特性),光
量の改善が可能になる。
【0074】特に、壁面部4の凹部13,13に外部電
極9,10が強固に密着されるように形成すれば、凹部
部分と外部電極9,10とが一体化され、凹部部分の強
度が補強され、取り扱いなどによる破損を低減できる。
【0075】さらに、この第10の実施例に、図10に
示す実施例の反射層12(或いは絶縁層又は補強層)を
適用することもできる。又、この第10の実施例に、図
11〜図13或いは図14〜図15に示す実施例の構造
を適用することもできる。又、この第10の実施例に、
図17に示す実施例の発光層8Aの構成を適用すること
もできる。さらには、この第10の実施例に示す壁面部
4における外部電極の形成構造を上述のそれぞれの実施
例に適用することも可能である。
【0076】尚、本発明は、何ら上記実施例にのみ制約
されることなく、例えば平面形希ガス蛍光ランプは液晶
表示装置のバックライトの他に、ディスプレイ用の光
源,一般照明用の光源としても利用できるし、大きな平
面光源が必要な場合には複数の平面形希ガス蛍光ランプ
を所望の大きさになるように組み合わせることによって
製造することができる。又、第1,第2(或いは第1,
第2,第3)の部材の封着は排気作業に先立って行なう
他に、真空チャンバーを利用して希ガスの封入作業及び
封着作業をほぼ同時に行なうこともできる。具体的に
は、真空チャンバー内に第1,第2の部材を、封着面に
封着部材を被着した状態でセットし、不純ガスの排出
後、真空チャンバー内に所定圧力にコントロールされた
希ガスを導入した状態において、第1,第2の部材をさ
らに加熱して気密に封着するものである。又、第1の部
材の光放出面に粗面加工を施したり、複数の微小なプリ
ズムを一体的に形成したりすることもできる。又、外部
電極はほぼ帯状に形成されているが、それの側縁部に鋸
歯状などの異形部を形成したり、側縁部でない部分に異
形部,孔などを形成したりすることもできる。さらに
は、この平面形希ガス蛍光ランプの点灯装置としてはパ
ルス状の高周波電圧を発生する回路が推奨され、図示例
以外の回路構成を適用することもできるし、正弦波状の
高周波電圧を発生する回路も利用できる。
【0077】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1,第
2の部材による封着構体の内部には複数の溝状の空間部
がほぼ一定の間隔で並列的に形成されているために、壁
面部の外面に形成した外部電極に高周波電圧を印加し、
点灯状態にすることによって第1の部材の光放出面から
輝度の高い光を得ることができるし、輝度の均斉度を高
めることも可能になる。従って、例えば液晶表示装置に
適用すれば、優れた画像表示が可能になり、表示品位の
向上が期待できる。
【0078】又、第1の部材は透光性を有する部材をほ
ぼフラット状に形成して構成されており、しかも、第1
の部材の光放出面に沿うように放電空間としての複数の
溝状の空間部が形成されているために、光放出面から光
を効率よく放出できる平面光源を得ることができる。
【0079】又、第2の部材における複数の壁面部の内
部には溝状の空間部が形成されており、その内面には発
光層が形成されているために、壁面部の外面に外部電極
を離隔して形成することによって外部電極間の放電に基
づいて発光層を効果的に刺激でき、効率よく発光させる
ことができる。従って、第1の部材からの放出光量を増
加できる。
【0080】さらには、第1,第2の部材による封着構
体において、第2の部材の連結部と第1の部材との間に
は隙間が形成されており、その隙間にスペーサが介在さ
れているために、第1,第2の部材の肉厚を比較的に小
さく設定しても、大気圧を含む外力などの作用による封
着構体の破損を軽減できる。従って、平面形希ガス蛍光
ランプの軽量化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す平面図。
【図2】図1のX−X断面図。
【図3】図1に示す第1の部材であって、同図(a)は
平面図、同図(b)は側断面図。
【図4】図1に示す第2の部材であって、同図(a)は
平面図、同図(b)は側断面図。
【図5】図1に示す第2の部材の成形方法を説明するた
めの側断面図。
【図6】封着前の第2の部材に封着部材を被着した状態
を示す平面図。
【図7】排気方法を説明図するための概略側面図。
【図8】本発明の液晶表示装置への適用例を示す概略側
面図。
【図9】図8に示す点灯装置の電気回路図。
【図10】本発明の第2の実施例を示す一部破断側面
図。
【図11】本発明の第3の実施例を示す下面図。
【図12】図11の側面図。
【図13】図11の分解斜視図。
【図14】本発明の第4の実施例を示す側断面図。
【図15】図14に示す第2の部材の平面図。
【図16】本発明の第5の実施例を示す要部拡大断面
図。
【図17】本発明の第6の実施例を示す要部拡大断面
図。
【図18】本発明の第7の実施例を示す要部拡大断面
図。
【図19】本発明の第8の実施例を示す要部拡大断面
図。
【図20】本発明の第9の実施例を示す要部拡大断面
図。
【図21】本発明の第10の実施例を示す要部拡大断面
図。
【図22】従来例にかかる希ガス放電灯の断面図。
【図23】希ガス放電灯の液晶表示装置への適用例を示
す概略側面図。
【符号の説明】
1 第1の部材 1a 光放出面 2 第2の部材 2A 第3の部材 2a 周縁部 2b フランジ部 3 溝状の空間部 3a 開口部分 4 壁面部 4a 底面部 5 連結部 6 スペーサ(突出部) 7 排気管 8,8A 発光層 9,10 外部電極 11 封着部材 12 反射層 13 凹部 13a 底面部 PL 平面形希ガス蛍光ランプ G 隙間 FA,FB 成形治具 P 板状部材 EX 排気ヘッド LCD 液晶パネル DB 光拡散板 HA 点灯装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浦田 好造 大阪府大阪市中央区城見一丁目4番24号 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 内 (72)発明者 藤岡 誠一郎 大阪府大阪市中央区城見一丁目4番24号 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 内 Fターム(参考) 5C043 AA20 BB04 CC16 CD08 DD01 EA09 EB15

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性を有するほぼフラット状の第1の
    部材と、溝状の空間部を有する複数の壁面部を連結部を
    介して並列的に一体的に形成すると共に、壁面部の内面
    に発光層を形成してなる第2の部材と、第1,第2の部
    材のそれぞれの周縁部を互いに気密に封着することによ
    って形成された内部空間に封入した希ガスと、第2の部
    材のそれぞれの壁面部に、溝状の空間部の延びる方向に
    沿って互いに離隔して形成した外部電極とを具備し、前
    記第1の部材と第2の部材における連結部との間に隙間
    を形成し、この隙間にスペーサを介在させたことを特徴
    とする平面形希ガス蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】 透光性を有するほぼフラット状の第1の
    部材と、周縁部分にフランジ部を有し、フランジ部の内
    側部分に、溝状の空間部を有する複数の壁面部を連結部
    を介して並列的に一体的に形成すると共に、壁面部の内
    面に発光層を形成してなる第2の部材と、第1の部材の
    周縁部と第2の部材のフランジ部とを互いに気密に封着
    することによって形成された内部空間に封入した希ガス
    と、第2の部材のそれぞれの壁面部に、溝状の空間部の
    延びる方向に沿って互いに離隔して形成した外部電極と
    を具備し、前記第1の部材と第2の部材における連結部
    との間に隙間を形成し、この隙間にスペーサを介在させ
    たことを特徴とする平面形希ガス蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】 透光性を有するほぼフラット状の第1の
    部材と、少なくとも一方の端部が開口された溝状の空間
    部を有する複数の壁面部を連結部を介して並列的に一体
    的に形成すると共に、壁面部の内面に発光層を形成して
    なる第2の部材と、第2の部材における壁面部の一方の
    端部に、溝状の空間部の開口部分が閉塞されるように封
    着したほぼフラット状の第3の部材と、第1,第2,第
    3の部材のそれぞれの周縁部を互いに気密に封着するこ
    とによって形成された内部空間に封入した希ガスと、第
    2の部材のそれぞれの壁面部に、溝状の空間部の延びる
    方向に沿って互いに離隔して形成した外部電極とを具備
    し、前記第1の部材と第2の部材における連結部との間
    に隙間を形成し、この隙間にスペーサを介在させたこと
    を特徴とする平面形希ガス蛍光ランプ。
  4. 【請求項4】 前記第1の部材を、透光性を有するガラ
    ス板又はセラミックス板にて構成したことを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の平面形希ガス蛍光ラン
    プ。
  5. 【請求項5】 前記第2の部材を、誘電物質にて構成し
    たことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の平
    面形希ガス蛍光ランプ。
  6. 【請求項6】 前記第2の部材を、硼珪酸ガラス系,バ
    リウムガラス,鉛ガラス,ソーダガラスなどのガラス部
    材にて構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の平面形希ガス蛍光ランプ。
  7. 【請求項7】 前記第1,第2の部材のそれぞれの周縁
    部を低融点ガラスにて気密に封着したことを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の平面形希ガス蛍光ラン
    プ。
  8. 【請求項8】 前記スペーサを、第1の部材又は第2の
    部材における連結部に突出するように一体的に形成した
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の平面
    形希ガス蛍光ランプ。
  9. 【請求項9】 前記スペーサを、ほぼ棒状の突出部とし
    て、又は細長い壁状の突出部として形成したことを特徴
    とする請求項8に記載の平面形希ガス蛍光ランプ。
  10. 【請求項10】 前記発光層を1種の蛍光体又は複数種
    の蛍光体を混合してなる混合蛍光体にて形成したことを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の平面形希ガ
    ス蛍光ランプ。
  11. 【請求項11】 前記第1,第2の部材によって構成さ
    れた内部空間に、水銀を含まないキセノンガスを主成分
    とする希ガスを封入したことを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の平面形希ガス蛍光ランプ。
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