JP2001123995A - 複壁ブレード格納構造を備えたターボ機械ファンケーシング - Google Patents

複壁ブレード格納構造を備えたターボ機械ファンケーシング

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JP2001123995A JP2000269438A JP2000269438A JP2001123995A JP 2001123995 A JP2001123995 A JP 2001123995A JP 2000269438 A JP2000269438 A JP 2000269438A JP 2000269438 A JP2000269438 A JP 2000269438A JP 2001123995 A JP2001123995 A JP 2001123995A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高バイパス・ターボファンエンジンのような
ターボ機械用のブレード格納構造（１０，１１０）。 【解決手段】 ブレード格納構造（１０，１１０）は、
ターボ機械のブレード（１２，１１２）を接近して取り
囲む内側格納シェル（１６，１１６）を画定する壁を有
する第１のケーシング部材（１４，１１４）及び第１の
ケーシング部材（１４，１１４）に組み付けられた第２
のケーシング部材（１８，１１８）を含む。第２のケー
シング部材（１８，１１８）は、空洞（２２，１２２）
が内側格納シェル（１６、１１６）及び外側格納シェル
（２０、１２０）によりかつその間に画成されるよう
に、内側格納シェル（１６、１１６）を取り囲む外側格
納シェル（２０、１２０）を画定する壁を有する。第１
のケーシング部材（１４，１１４）はスチールまたはニ
ッケル基合金のような高靭性の材料で形成されるが、一
方第２のケーシング部材（１８，１１８）は第１のケー
シング部材（１４，１１４）の材料と比べて軽重量で場
合によってはより低い靭性の材料で形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレードが外れる
ことによって生じる構造損傷を極力少なくするためのタ
ーボ機械及びブレード格納構造に関する。より具体的に
は、本発明は高バイパス・ターボファンエンジンのよう
なターボ機械用の複壁格納ケーシングに関し、その中で
ケーシングは異なる材料でできた多要素の構造を有し、
その材料の異なる機械的及び物理的特性から利益を受け
るように構成される。
【０００２】
【従来の技術】高バイパス・ターボファンエンジンは亜
音速のスピードで作動する高性能の航空機用に広く用い
られている。これらのエンジンは、より大きな推力を生
み出し一定の燃料消費を削減するために、エンジンの前
部に配置された大きなファンを具えている。ファンは入
ってくる空気を圧縮するのに役立ち、その入ってくる空
気の一部はそれから燃焼室に送られ、より多量の部分は
追加のエンジン推力を発生するためにエンジンの後部に
迂回される。ファンはファンケーシングにより取り囲ま
れ、このファンケーシングはエンジンが作動中にそのハ
ブから離れるというファンブレードのめったに起こらな
い出来事によるエンジンへの損傷を抑制し極力少なくす
ることができなければならない。この理由から、ファン
ケーシングは、エンジンが搭載される航空機だけでなく
エンジンへの構造的損傷を最小限にするのに役立つ特殊
なブレード格納構造を備えている。
【０００３】ブレード格納構造に適した様々な材料及び
構造が今まで提案されてきた。スチールはその機械的な
特性、とりわけその靭性（欠損に対する傾向）に基づい
てブレード格納によく適している。しかしながら、航空
宇宙の応用分野にスチールを用いることの顕著な欠点
は、それの密度である。従って、ＫＥＶＬＡＲ（登録商
標）または別の繊維強化の重合体材料で形成されるラッ
プと組み合わされた薄いスチールの格納構造が開発され
た。重量を減らす一方、これらの格納構造は著しく高い
製造費用を特徴とする。アルミニウム合金のような比較
的に軽量の金属で形成される格納構造もまた用いられて
きたが、それでもそれらの構造はスチールの場合に可能
な高い靭性及び他の望ましい機械的特性の水準を具備す
るには至らない。
【０００４】ブレード格納構造に対してさらに考慮すべ
き事柄は、ケーシングが持つ固有振動数及びブレード／
ケースの相互作用を回避することである。スチールの格
納構造の振動数を、構造に一体化されるかまたはボルト
止めされるリングを設けることで通常はブレード／ケー
スの相互作用振動数を超えて大きくしてきた。一体化さ
れたまたはボルト止めされたリングのような振動数変更
手段は、アルミニウム格納構造に関しても必要であっ
た。繊維強化の重合体ラップと組み合わされたスチール
の格納構造に対しては、スチールの構成要素とラップと
の間のハニカム構造がケーシングの組立体の固有振動数
を増大させるのに用いられてきた。追加の材料や製造及
び組立費用に加えて、ブレード／ケース相互作用に対応
するための上記の変更のそれぞれは、好ましくない重量
や空間や費用の不利な条件を招くことになる。
【０００５】機械的な特性に基づく材料の選択及びブレ
ード／ケース相互作用を防止するための構造的な必要条
件によりブレード格納が改良されることが組み合わさっ
て、高バイパス・ターボファンエンジンの重量及び製造
費用を増大させていることが上記のことから理解され
る。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】スチールに関連する重
量の不利益がなく、同時にファンケーシングの固有振動
数をブレード／ケース相互作用を防止するために許容で
きる範囲内に維持しながら、スチールのケーシングでブ
レードを格納する余地があることを示すブレード格納構
造が利用できるのなら望ましいことであろう。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明により、高バイパ
ス・ターボファンエンジンのようなターボ機械のファン
ケーシングに対するブレード格納構造が提供される。本
発明のブレード格納構造は、ターボ機械のブレードを接
近して取り囲む内側格納シェルを画定する壁を有する第
１のケーシング部材及び第１のケーシング部材に組み付
けられた第２のケーシング部材を含む。第２のケーシン
グ部材は、空洞が内側格納シェル及び外側格納シェルに
よりかつその間で画成されるように、第１のケーシング
部材の内側格納シェルを取り囲む外側格納シェルを画定
する壁を有する。本発明により、第１のケーシング部材
はステンレススチールまたはニッケル基合金のような比
較的に強靭な材料で形成されるのに対して、第２のケー
シング部材は第１のケーシング部材の材料よりも密度が
低い材料で形成される。また、第２のケーシング部材の
材料は、第１のケーシング部材の材料に比べてより低い
靭性を具備してもよい。
【０００８】第１のケーシング部材及び第２のケーシン
グ部材の重なり合う部分は、外れたブレードに耐える性
能がブレードの直近の第１のケーシング部材の靭性によ
って得られる多要素の格納構造になっている。同時に、
その格納構造には第２のケーシング部材の比較的に軽い
重量による利点があり、そのことが、もし格納構造全体
が第１のケーシング部材の材料で形成された場合に可能
な重量よりファンケーシングの全体の重量が著しく軽く
なるように格納構造を都合よく釣り合わせる。もし第１
のケーシング部材がブレードの衝撃で裂けるようなこと
があれば、第１のケーシング部材及び第２のケーシング
部材の重なり合う部分もまた負荷経路を提供し、また重
なり合う部分により画成される空洞は、ブレードとの振
動性の相互作用にいかなる場合にも応動するためにケー
シング部材の間で能動的な減衰を提供する様々な装置を
格納するように所定の大きさに構成することができる。
【０００９】本発明の他の目的及び利点が下記の詳細な
記述からよりよく理解されるであろう。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明は、ターボ機械、とりわけ
高バイパス・ターボエンジンに使用されるブレード格納
構造を提供する。図１に見られるように、環状のブレー
ド格納ケーシング１０が、エンジンのファン部分のファ
ンブレード１２を取り囲む２部材からなる構造を有する
ものとして示されている。ケーシング１０は、環状の前
部ケーシング１４及び後部ケーシング１８からなり、そ
れぞれブレード１２の近傍で相互に重なり合う壁部分を
有する。その重なり合う部分は、ハブから外れたファン
ブレード１２（図示せず）による局部的な最大限の衝撃
に、ブレード１２の衝撃を分散することによって耐える
ようにケーシング１０の性能を増大させる複壁構造を提
供し、エンジン損傷の恐れを減少させる。
【００１１】図１において、前部ケーシング１４及び後
部ケーシング１８の重なり合う部分は、それぞれ内側シ
ェル１６及び外側シェル２０として示されていて、それ
らは環状の空洞２２をその間に画成する。ブレードの先
端が内側シェル１６と近接しているために、ファンブレ
ード１２は過激な航空機の着陸または操縦の間に内側シ
ェル１６と擦れ合う可能性がある。たいてい普通のこと
だが、摩削可能な材料３８がファンブレードにより摩擦
される時に犠牲的に擦り減るように、ブレードの先端の
直近に隣接する内側シェル１６の部分に摩削可能な材料
３８が備えられる。内側シェル１６は前部ケーシング１
４の軸方向前方の部分２４からフランジ２６まで全体的
に図示されており、そのフランジ２６に後部ケーシング
１８が固定具（図示せず）のようなあらゆる適当な手段
によって固定される。前部ケーシング１４の後端は、環
状リムつまり後部ケーシング１８の肩部３４に当って予
荷重をかけられたフランジ３２からなる摩擦ダンパ３０
で終端するものとして示され、後部ケーシング１８の後
端２８は肩部３４を越えて延びている。肩部３４との摩
擦減衰の望ましいレベルを生み出すためにフランジ３２
が変形させられる程度は、ブレード１２及び格納ケーシ
ングの固有振動数と同時に大きい半径方向の荷重を生み
出す幾何学的ブレード／ケーシングのインタフェースに
左右され、また当業者には一般的に適切に見積ることが
できる。
【００１２】図１から解るように、重なり合う内側シェ
ル１６及び外側シェル２０は、もしブレードが外れた場
合にブレードが一般的に飛んでいくケーシング１０内の
領域４０を取り囲む。従って、内側シェル１６及び外側
シェル２０により形成される複壁部分は、外れたブレー
ド１２からの衝撃に耐えられなければならない。本発明
の重要な特徴は、内側シェル１６及び外側シェル２０は
異なる材料で形成され、内側シェル１６は比較的に強靭
な材料で形成されるのに対して、外側シェル２０は内側
シェル１６に比較してより低い靭性を有していてもよい
軽量の材料で形成されることである。内側シェル１６に
適当な高い靭性の材料は、好ましくは約３６ｋｓｉ（約
２５０ＭＰａ）程度の靭性係数を示す３０４ＳＳステン
レススチールのようなスチール合金を含む。これと対照
的に、外側シェル２０に適当な材料は、その密度がスチ
ールより著しく低く約６ｋｓｉ（約４０ＭＰａ）の靭性
係数を有する２０２９または６０６１のようなアルミニ
ウム及びアルミニウム合金を含む。図１の実施形態にお
いては、内側シェル１６及び外側シェル２０はそれぞれ
前部ケーシング１４及び後部ケーシング１８の一体化さ
れた部分として形成されており、前部ケーシング１４全
体が同じ高い靭性の材料で形成され、そして後部ケーシ
ング１８全体が同じ軽量の材料で形成されている。とり
わけ、内側シェル１６及び外側シェル２０の厚さはほぼ
等しいものとして示され、概して厚さがほぼ４ｍｍから
９ｍｍ程度、より好ましくは厚さがほぼ５ｍｍからほぼ
６ｍｍである。通常、内側シェル１６の厚さは先のスチ
ールケーシングの厚さに等しくすることができるが、一
方外側シェル２０の厚さは先のアルミニウムケーシング
に対して要求される厚さの８５％またはそれ以下とする
ことができる。結果として、本発明は全アルミニウム製
のケーシングに比べてケーシング１０の全体重量を著し
く減少させ、さらに、後部ケーシング１８に対してスチ
ールに代えてより安い費用の材料とすることができるの
で、全スチール製のケーシングに比べてより費用が安く
なる。
【００１３】上述したブレード格納ケーシング１０に関
して、高い靭性の内側シェル１６はファンブレード１２
が外れた場合の衝撃の矢面に立つであろう。衝撃荷重の
１部分は、フランジ２６及び摩擦ダンパ３０を介してよ
り軽量の外側シェル１２０に分散され、また摩擦ダンパ
３０がその衝撃力のいくらかを吸収し消散させケーシン
グ１０及びエンジンへの損傷をさらに最小にするであろ
う。従って、ケーシング１０は、内側シェル１６を形成
するために用いられる材料の靭性から利益を得るように
構成されるが、さらに後部ケーシング１８を形成するた
めに用いられる、より軽量の材料の結果として重量が軽
減するという利点も有する。内側シェル１６により遮蔽
されている結果、後部ケーシング１８の靭性はそれほど
重要ではなく、その靭性が内側シェル１６の靭性よりも
著しく低い材料を使用することを可能にする。
【００１４】図２は、本発明の第２の実施形態による３
部材構成の構造を有するブレード格納ケーシング１１０
を示す。図１のケーシング１０の場合と同様に、ケーシ
ング１１０はターボファンエンジンのファン部分のファ
ンブレード１１２を取り囲み、それぞれ前部ケーシング
１１４及び後部ケーシング１１８からなり、それらが重
なり合う内側シェル１１６及び外側シェル１２０を画定
する。ブレード１１２は内側シェル１１６及び外側シェ
ル１２０よりなる複壁構造に取り囲まれ、内側シェル１
１６及び外側シェル１２０はまた環状の空洞１２２を画
成する。図１の実施形態の場合と同様に、内側シェル１
１６はファンブレード１１２との摩擦接触に対して犠牲
的な摩削可能な材料１３８を備えている。また、図１の
実施形態に類似して、ケーシング１１０は、後部ケーシ
ング１１８の環状の肩部１３４に当って予荷重をかけら
れた環状のリムつまりフランジ１３２からなる摩擦ダン
パ１３０を含み、後部ケーシング１１８の後端１２８は
肩部１３４を越えて延びている。
【００１５】ケーシング１１０は、前部ケーシング１１
４の構造、及び図１の一体化された前部２４の代わりに
別個の前部ケーシング１２４を含む点で図１のケーシン
グとは異なる。前部ケーシングの端部１２４は固定具
（図示せず）または他の適当な手段により後部ケーシン
グ１１８に固定され、そしてまた軸方向に配向されたシ
ヤーピンのような回転拘束装置１３６により前部ケーシ
ング１１４の前端にも固定されるフランジ１２６を有す
る。この実施形態の重要な利点は、ケーシング１１０の
重量が、前部ケーシング１１４はやはりスチールのよう
な比較的に高靭性の材料で形成されるが、後部ケーシン
グ１１８を形成するのに用いられる、例えばアルミニウ
ム合金と同じもしくは類似の軽量の材料の前部ケーシン
グの端部１２４を形成することによってさらに減量され
得ることである。内側シェル１１６及び外側シェル１２
０の厚さは、やはりほぼ等しい厚さを有することが示さ
れている。
【００１６】図３、図４、及び図５を用いて、本発明の
ケーシング１０及び１１０と共に用いることができる別
のまたは補足の減衰装置を説明する。図３及び図４の減
衰装置は、図１のブレード格納ケーシング１０と共に図
示され、一方図５の減衰装置は図２のケーシング１１０
と共に示されるが、それらの減衰装置のいずれか１つま
たはそれ以上がケーシング１０及び１１０の両方に使用
されるようにすることができる。
【００１７】図３においては、減衰装置４２が、空洞２
２の内部にかつ内側シェル１６の段付き面４６と半径方
向に衝合するエラストマーパッド４４を含むものとして
示される。ケーシング１０には、後部ケーシング１８の
肩部３４に当たって予荷重をかけられた内側シェル１６
のフランジ３２との間にエラストマーパッド４８がまた
装備される。図４においては、エラストマー減衰が、内
側シェル１６のフランジ３２に装着され後部ケーシング
１８の肩部３４に衝合するピン５２からなる減衰装置５
０によって実現される。ばね５４がフランジ３２とピン
５２の頭部５６との間でピン５２に装架され、前部ケー
シング１４と後部ケーシング１８との間で減衰をおこな
う。
【００１８】最後に、図５は、図２の摩擦減衰装置１３
０を装備され、さらに、空洞１２２の内部の調整可能な
ピン１４６に装架されたエラストマーバンパ１４４から
なるエラストマー減衰装置１４２を装備されたケーシン
グ１１０を図示する。バンパ１４４は、内側シェル１１
６の外側表面と衝合し、ブレードが外れた時の衝撃荷重
を分散させるのを助長するだけでなく振動も吸収する。
【００１９】本発明は特定の実施形態に関して今まで述
べてきたが、別の形態が当業者によって採択され得ると
いうことは明らかである。その上に、本発明は高バイパ
ス・ターボファンエンジン以外のターボ機械に使用する
ようにすることができるということが予見できる。従っ
て、本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によってのみ
特定されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の１つの実施形態によるブレード格納
構造が装備された高バイパス・ターボファンエンジンの
ファンケーシングの部分断面図。
【図２】 本発明の別の実施形態によるブレード格納構
造が装備された高バイパス・ターボファンエンジンのフ
ァンケーシングの部分断面図。
【図３】 図１のブレード格納構造と共に図示された別
の減衰装置の図。
【図４】 図１のブレード格納構造と共に図示された別
の減衰装置の図。
【図５】 図２のブレード格納構造と共に図示された減
衰装置の図。
【符号の説明】
１０ 格納ケーシング １１０ 格納ケー
シング １２ ブレード １１２ − １４ 前部ケーシング １１４ 前部ケー
シング １６ 内側シェル １１６ 内側シェ
ル １８ 後部ケーシング １１８ 後部ケー
シング ２０ 外側シェル １２０ 外側シェ
ル ２２ 空洞 １２２ 空洞 ２４ 前部部分 １２４ 前部ケー
シング端部 ２６ フランジ １２６ フランジ ２８ 後端 １２８ 後端 ３０ 摩擦ダンパ １３０ 摩擦ダン
パ ３２ フランジ １３２ フランジ ３４ 環状の肩部 １３４ 環状の肩
部 ３６ ― １３６ 回転拘束
装置 ３８ 摩削可能な材料 １３８ 摩削可能
な材料 ４０ ブレード外れ領域 １４０ ブレード
外れ領域 ４２ 減衰装置 １４２ エラスト
マー減衰装置 ４４ エラストマーパッド １４４ バンパ ４６ 段付き面 １４６ 調整可能
なピン ４８ エラストマーパッド ５０ 減衰装置 ５２ ピン ５４ ばね ５６ （ピン５２の）頭部

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ブレード格納構造（１０，１１０）に取
    り囲まれる複数のブレード（１２，１１２）を有するタ
    ーボ機械のブレード格納構造（１０，１１０）であっ
    て、 前記ブレード格納構造（１０，１１０）内で前記ブレー
    ド（１２．１１２）を接近して取り囲む内側格納シェル
    （１６，１１６）を画定する壁を有し、第１の材料で形
    成される第１のケーシング部材（１４，１１４）と、 前記第１のケーシング部材（１４，１１４）に組み付け
    られ、前記内側格納シェル（１６，１１６）を取り囲む
    外側格納シェル（２０，１２０）を画定する壁を有し、
    前記第１のケーシング部材（１４，１１４）の前記第１
    の材料よりも密度が低い第２の材料で形成される第２の
    ケーシング部材（１８，１１８）と、 前記内側格納シェル（１６，１１６）及び前記外側格納
    シェル（２０，１２０）によりかつその間に画成される
    空洞（２２，１２２）とを含むブレード格納構造（１
    ０，１１０）。
  2. 【請求項２】 前記第１のケーシング部材（１４，１１
    ４）はスチールで形成され、前記第２のケーシング部材
    （１８，１１８）はアルミニウムまたはアルミニウム合
    金で形成される請求項１に記載のブレード格納構造（１
    ０，１１０）。
  3. 【請求項３】 前記第１のケーシング部材（１４）は、
    前記ブレード（１２）を取り囲むことなくまた前記第２
    のケーシング部材（１８）で取り囲まれることもない前
    部壁（２４）をさらに有する請求項１に記載のブレード
    格納構造（１０）。
  4. 【請求項４】 前記第１のケーシング部材（１４）は前
    記前部壁（２４）と前記内側格納シェル（１６）との間
    にフランジ（２６）をさらに有し、前記第２のケーシン
    グ部材（１８）は前記フランジ（２６）のところで前記
    第１のケーシング部材（１４）に固定される請求項３に
    記載のブレード格納構造（１０）。
  5. 【請求項５】 前記ブレード（１１２）を取り囲むこと
    なくまた前記第２のケーシング部材（１１８）で取り囲
    まれることもない前部ケーシング部材（１２４）をさら
    に含み、前記前部のケーシング部材（１２４）は前記第
    １のケーシング部材（１１４）の前記第１の材料より低
    い靭性を有する材料で形成される請求項１に記載のブレ
    ード格納構造（１１０）。
  6. 【請求項６】 前記第２のケーシング部材（１８，１１
    ８）は、前記第１のケーシング部材（１４、１１４）の
    前記内側格納シェル（１６，１１６）を取り囲まない後
    部壁（２８，１２８）をさらに有する請求項１に記載の
    ブレード格納構造（１０，１１０）。
  7. 【請求項７】 前記ブレード格納構造（１０，１１０）
    の振動を減衰させるための手段（３０，４２，４８，５
    ２，１３０，１４２）をさらに含む請求項１に記載のブ
    レード格納構造（１０，１１０）。
  8. 【請求項８】 前記減衰手段（３０，１３０）は前記第
    １のケーシング部材（１４，１１４）と前記第２のケー
    シング部材（１８，１１８）との間の摩擦接触によって
    振動を減衰させる予荷重をかけられた摩擦ダンパである
    請求項７に記載のブレード格納構造（１０，１１０）。
  9. 【請求項９】 前記ブレード（１２，１１２）との摩擦
    接触に対して前記内側格納シェル（１６，１１６）の内
    側表面上に摩削可能な材料（３８，１３８）をさらに含
    む請求項１に記載のブレード格納構造（１０，１１
    ０）。
  10. 【請求項１０】 前記ターボ機械は高バイパス・ターボ
    ファンエンジンである請求項１に記載のブレード格納構
    造（１０，１１０）。
  11. 【請求項１１】 ブレード格納構造（１０，１１０）に
    より取り囲まれる複数の半径方向に延びるファンブレー
    ド（１２，１１２）を有する高バイパス・ターボファン
    エンジンのファンブレード格納構造（１０，１１０）で
    あって、 前記ブレード格納構造（１０，１１０）内で前記ブレー
    ド（１２，１１２）を接近して取り囲む環状の内側格納
    シェル（１６，１１６）を画定する壁を有し、第１の材
    料で形成される環状の第１のケーシング部材（１４，１
    １４）と、 前記第１のケーシング部材（１４，１１４）に組み付け
    られ、前記内側格納シェル（１６，１１６）を取り囲む
    環状の外側格納シェル（２０，１２０）を画定する壁を
    有し、前記第１のケーシング部材（１４，１１４）の前
    記第１の材料よりも密度と靭性の両方ともが低い第２の
    材料で形成される環状の第２のケーシング部材（１８，
    １１８）と、 前記内側シェル（１６，１１６）及び前記外側格納シェ
    ル（２０、１２０）によりかつその間に画成される環状
    の空洞（２２，１２２）と、 前記ブレード格納構造（１０，１１０）の振動を減衰す
    るために、前記第１のケーシング部材（１４，１１４）
    及び前記第２のケーシング部材（１８，１１８）と物理
    的に接合している手段（３０，４２，４８，５２，１３
    ０，１４２）とを含むファンブレード格納構造（１０，
    １１０）。
  12. 【請求項１２】 前記第１のケーシング部材（１４，１
    １４）はスチールで形成され、前記第２のケーシング部
    材（１８，１１８）はアルミニウムまたはアルミニウム
    合金で形成される請求項１１に記載のファンブレード格
    納構造（１０，１１０）。
  13. 【請求項１３】 前記第１のケーシング部材（１４）
    は、 前記ブレード（１２）を取り囲むことなくまた前記第２
    のケーシング部材（１８）で取り囲まれることもない軸
    方向前部壁（２４）と、 前記前部壁（２４）と前記内側格納シェル（１６）との
    間のフランジ（２６）とを含み、前記フランジ（２６）
    のところで前記第２のケーシング部材（１８）は前記第
    １のケーシング部材（１４）に固定される請求項１１に
    記載のファンブレード格納構造（１０）。
  14. 【請求項１４】 前記ブレード（１１２）を取り囲むこ
    となくまた前記第２のケーシング部材（１１８）で取り
    囲まれることもなく、前記第１のケーシング部材（１１
    ４）及び該第２のケーシング部材（１１８）に組み付け
    られた軸方向前部ケーシング部材（１２４）をさらに含
    み、前記前部ケーシング部材（１２４）はアルミニウム
    またはアルミニウム合金で形成される請求項１１に記載
    のファンブレード格納構造（１１０）。
  15. 【請求項１５】 前記第２のケーシング部材（１８，１
    １８）は前記第１のケーシング部材（１４，１１４）の
    前記内側格納シェル（１６，１１６）を取り囲まない軸
    方向後部壁（２８，１２８）をさらに有する請求項１１
    に記載のファンブレード格納構造（１０，１１０）。
  16. 【請求項１６】 前記減衰手段（３０、１３０）は、前
    記第１のケーシング部材（１４，１１４）と前記第２の
    ケーシング部材（１８，１１８）との間の摩擦接触によ
    って振動を減衰する予荷重をかけられた摩擦ダンパ（３
    ０，１３０）を含む請求項１１に記載のファンブレード
    格納構造（１０，１１０）。
  17. 【請求項１７】 前記予荷重をかけられた摩擦ダンパ
    （３０、１３０）は前記内側格納シェル（１６，１１
    ６）の軸方向の端部に設けられた半径方向に延びる環状
    のフランジ（３２，１３２）と、 前記第２のケーシング部材（１８，１１８）の半径方向
    に延びる環状の表面（３４，１３４）とを含む請求項１
    ６に記載のファンブレード格納構造（１０，１１０）。
  18. 【請求項１８】 前記減衰手段（４２，４８，５２，１
    ４２）は、前記内側格納シェル（１６，１１６）及び前
    記外側格納シェル（２０，１２０）と物理的に接合して
    いるエラストマーダンパ（４４，４８，５４，１４４）
    を含む請求項１１に記載のファンブレード格納構造（１
    ０，１１０）。
  19. 【請求項１９】 前記エラストマーダンパ（４４，４
    ８，５４，１４４）は前記空洞（２２，１２２）の内側
    に納められる請求項１８に記載のファンブレード格納構
    造（１０，１１０）。
  20. 【請求項２０】 前記ブレード（１２，１１２）との摩
    擦接触に対して前記内側格納シェル（１６，１１６）上
    に摩削可能な材料（３８，１３８）をさらに含む請求項
    １１に記載のファンブレード格納構造（１０，１１
    ０）。
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