JP2001123852A - ガスタービン発電制御装置 - Google Patents

ガスタービン発電制御装置

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JP2001123852A
JP2001123852A JP30513199A JP30513199A JP2001123852A JP 2001123852 A JP2001123852 A JP 2001123852A JP 30513199 A JP30513199 A JP 30513199A JP 30513199 A JP30513199 A JP 30513199A JP 2001123852 A JP2001123852 A JP 2001123852A
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尚之 永渕
Motoaki Utamura
元昭 宇多村
孝明 ▲クワ▼原
Takaaki Kuwahara
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  • Control Of Positive-Displacement Air Blowers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスタービン圧縮機入口空気温度、出力要求
値及び系統周波数が変動する場合に、ガスタービンの出
力を一定に制御し、熱効率の低下を抑制することにあ
る。 【解決手段】 可変速発電機5とガスタービン4を組み
合せたガスタービン発電制御装置7において、ガスター
ビンの軸回転数12及び燃焼器3への燃料供給量6を調
整する手段と、予め設定された軸回転数と圧縮機入口案
内翼1開度とから求まる圧縮機サージラインを設定し、
圧縮機2内のサージングの発生領域を回避する手段と、
入口案内翼1開度を調整する手段を設け、部分負荷運用
となる場合に、圧縮機内のサージングの発生領域を回避
しながら、最適熱効率となる運転線上を通るように軸回
転数に基づく入口案内翼1開度(圧縮比)を制御する。
ここで、圧縮機サージラインと圧縮機吐出空気圧力10
との偏差が設定値以上となった場合には、圧縮機入口空
気温度9をもとに圧縮機抽気弁8開度を操作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービン発電
制御装置に係り、特に、ガスタービンのように大気条件
及び運用負荷帯に応じて出力及び熱効率が変動する原動
機を用いた発電プラントの出力安定/高効率運転制御の
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】通常のガスタービン発電プラントでは、
ガスタービンと発電機とが同一の回転軸で連結されてい
るため、系統周波数からの制約条件により、一定回転数
制御を実施している。そのため、燃料制御は主として負
荷追従制御となっている。一方、特開平7−87790
号公報には、上記負荷追従制御を回避するため、ガスタ
ービンに連結された発電機を可変速発電機とし、二次巻
線を交流励磁することにより、一次巻線の周波数を系統
周波数としたまま、二次巻線の回転数、即ちガスタービ
ンの回転数を可変とする技術が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常のガスタービン燃
料制御では、回転数一定制御のため、大気条件、特に大
気温度の季節変動によって空気密度が異なるため、圧縮
機吸込み空気の質量、流量も変動し、結果としてガスタ
ービン出力が同一燃料流量であっても出力が変化すると
いう課題と、部分負荷運用の場合には、熱効率が低下す
るという課題と、系統周波数が変動した場合には、燃料
流量が短時間で急激に変動することによって、燃焼器で
の燃焼が不安定となるという課題があった。更に、前述
公報では、通常のガスタービンでの回転数・負荷制御に
ついて、一義的に中央給電指令所からの負荷指令値によ
って燃料流量指令値を決定しており、圧縮機入口温度変
化及び部分負荷時の燃料流量指令値補正についての記述
があるものの、定性的な記述であり、具体的な開示がな
されていない。
【0004】本発明の課題は、圧縮機入口空気温度、出
力要求値及び系統周波数が変動する場合に、ガスタービ
ンの出力を一定に制御し、熱効率の低下を抑制するに好
適なガスタービン発電制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、ガスタービンの軸回転数及び燃焼器への燃料供給量
を調整する手段と、圧縮機内のサージングの発生領域を
回避する手段と、圧縮機入口案内翼開度を調整する手段
を設け、可変速発電機の出力要求値が部分負荷運用とな
る場合に、圧縮機内のサージングの発生領域を回避しな
がら、最適熱効率となる運転線上を通るように軸回転数
に基づく圧縮機入口案内翼開度(圧縮比)を制御する。
ここで、ガスタービンの軸回転数を調整する手段には、
各運用負荷帯において最大熱効率となる軸回転数を設定
する手段を設ける。また、前記ガスタービンの軸回転数
を調整する手段は、負荷指令値の変化率または変化幅が
設定値以上となった場合に負荷指令値をもとに設定され
た軸回転数を出力し、設定値内の場合には定速度運転と
する機能を内包する。また、ガスタービンの軸回転数を
調整する手段には、燃焼器の燃空比変動幅が安定燃焼範
囲となるように変化率設定器を設ける。また、圧縮機内
のサージングの発生領域を回避する手段には、予め設定
された軸回転数と圧縮機入口案内翼開度とから求まる圧
縮機サージラインを設定し、ガスタービンの軸回転数を
調整する手段は、負荷指令値をもとに設定された軸回転
数を前記圧縮機サージラインと圧縮機吐出空気圧力との
比較に基づいて調整する。また、圧縮機サージラインと
圧縮機吐出空気圧力との比較結果、その偏差が予め設定
した値以上となった場合には、圧縮機入口空気温度をも
とに修正した軸回転数に基づいて圧縮機抽気弁開度を操
作する手段を設ける。また、系統周波数が変動した場合
に、全運用負荷帯にわたって燃焼器への供給燃料流量と
圧縮機入口空気温度をもとに求めた可変速発電機の二次
巻線の交流励磁とを協調制御する手段を設ける。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態によるガ
スタービン発電制御装置を示す。図1において、ガスタ
ービン発電設備として、空気は、圧縮機入口案内翼1に
よって流量を調整した後、圧縮機2により高圧に圧縮
し、燃焼器3へ供給される。一方、抽気弁8は、ガスタ
ービン4が起動・昇速中に圧縮機2内でサージングが発
生しないように、任意の回転数にて圧縮機2の昇圧途中
の一部空気を抽気してタービン4へバイパスする。燃料
は、燃料流量調整弁6によって流量を調整した後、燃焼
器3へ供給される。燃焼器3では、圧縮機2からの高圧
空気と燃料流量調整弁6からの燃料とが燃焼反応するこ
とにより、高圧・高温の燃焼ガスを発生する。燃焼ガス
は、タービン4において膨張後、系外へ放出される。タ
ービン4では、燃焼ガスの膨張力を回転軸の駆動力に変
換し、可変速発電機5を駆動して発電する。次に、本実
施形態の制御装置7への入力信号を説明する。圧縮機2
の入口には空気温度検出器9を、出口には吐出空気圧力
検出器10を設ける。タービン4の出口には排気ガス温
度検出器11を、回転軸には回転数検出器12を設け
る。可変速発電機5には出力検出器13を設ける。各検
出器からの出力は、制御装置7に伝送され、その内部に
おいて処理後、圧縮機入口案内翼(IGV)1、燃料流
量調整弁6、抽気弁8の開度信号及び可変速発電機5に
内包された二次励磁回転子5−aの電流指令値に変換さ
れる。
【0007】次に、図2及び図3を用いて、制御装置7
の構成と信号処理について説明する。制御装置7では、
プラントへの負荷指令値をもとに各制御操作端の動作指
令値を発生する構成となっている。負荷指令値は3分岐
され、第1の信号は減算器14へ、第2の信号は関数設
定器25へ、第3の信号は微分器35へ各々伝達され
る。第1の信号は、減算器14にて出力検出器13の信
号との偏差となり、予め試運転等により確認した負荷変
化率制約値を設定した変化率設定器15を介し、プラン
ト負荷の上下限設定器16へ伝達される。該信号は、更
にアナログメモリ17を介してゲイン18により負荷偏
差を回転数に変換した後、減算器19により回転数検出
器12からの信号との偏差となり、PIコントローラ2
0によって偏差が0となるように出力を調整した後、燃
料量制約を設定した上下限設定器21を介してゲイン2
2にて回転数を燃料指令値に変換し、加算器23に伝達
される。該信号は加算器23において後述する関数設定
器37からの無負荷状態での燃料指令値を加算後、低値
選択器24へ伝達される。この第1の信号による制御系
は、負荷指令値と出力検出器13の信号との偏差に基づ
いてガスタービン4の回転数と燃料指令値を決定する通
常運転(可変速運転なし)の系を形成する。第2の信号
は、図3に示したプラントの熱効率最大となる目標回転
数を設定した関数設定器25を介して、加算器26によ
り、後述する上下限設定器42からの信号と加算後、ス
イッチ28に伝達される。このスイッチ28には、定速
度を設定した定数設定器27の信号が入力されている。
また、第3の信号は、微分器35により、負荷変化率
(または、負荷変化幅)を計算した後、ガスタービン4
を可変運用とした方が熱効率向上できるしきい値を設定
した比較器36に伝達される。比較器36では、入力値
がしきい値以上となる場合に出力1.0となる。該信号
は、後述する論理否定器62からの信号と共に論理積器
63に伝達される。スイッチ28では、論理積器63か
らの信号により前記2入力を切替え、すなわち、論理積
器63からの信号x1の成立で加算器26からの入力x
1を選択し、減算器29に信号を伝達する。該信号は、
減算器29により、回転数検出器12からの信号との差
分となり、予め試運転等により確認した回転数変化率制
約値即ち燃焼器3の燃空比変動幅が安定燃焼範囲となる
ように設定した変化率設定器30を介し、プラント回転
数の上下限設定器31へ伝達される。該信号は、PIコ
ントローラ32において偏差が0となるように出力を調
整した後、ゲイン33によつて回転数を燃料指令値に変
換し、加算器34に伝達される。該信号は加算器34に
て、後述する関数設定器37からの無負荷状態での燃料
指令値を加算後、低値選択器24へ伝達される。スイッ
チ28からの信号は、図3に示した回転数を引数とした
無負荷燃料指令値を設定した関数設定器37へ伝送さ
れ、前述の各加算器23及び34へ伝達される。低値選
択器24へは、前述2信号と同時に通常ガスタービンの
主機保護として設定されている排気温度制御信号38が
入力されており、低値選択器24から燃料流量調整弁6
の開度指令信号として出力される。回転数検出器12か
らの信号と圧縮機入口案内翼1の開度信号とは、図3に
示した圧縮機2のサージラインを設定した関数設定器3
9を介し、減算器40によって吐出空気圧力検出器10
からの信号との差分となり、アナログメモリ41へ伝達
される。アナログメモリ41では、回転数の変動バイア
スを出力し、バイアスの制約値を設定した上下限設定器
42を介して加算器26へ信号を伝達する。この第2、
3の信号による制御系は、負荷指令値の変化率(また
は、変化幅)が設定値以上となった場合には、圧縮機2
のサージングを回避する回転数に調整し、即ち部分負荷
運転(可変速運転)の系を形成し、設定値内の場合に
は、定速度運転が可能となる系を形成する。
【0008】ここで、関数設定器25は、負荷指令値
(即ち、運転負荷)を引数とし、プラント熱効率最大と
なる回転数を出力とする関数を示す。関数設定器37
は、回転数を引数とし、ガスタービン無負荷状態での燃
料流量指令値を出力とする関数を示す。ガスタービンの
燃料制御では、通常初負荷(0%負荷で100%回転数
FSNL:Full Spead No Lood)か
ら定格負荷の間で負荷と回転数とを調整するように設定
されているため、各制御値にFSNL成立分の燃料量を
ゲタバキさせることを目的としている。関数設定器39
は、予め設定された回転数とIGV(Inlet Gu
ideVane:圧縮機入口案内翼の開度)とを引数と
し、圧縮比即ち圧縮機サージライン(圧縮機運転不能ラ
イン)を出力とする関数を示す。
【0009】次に、抽気弁8及び可変速発電機5に内包
された二次巻線5−aの制御信号処理について説明す
る。回転数検出器12からの信号と圧縮機入口空気温度
検出器9からの信号とは、図3に示した修正回転数演算
式を設定した関数設定器43と、可変速発電機の二次励
磁電流を設定した関数設定器48へ伝達される。関数設
定器43からの信号は3つに分岐され、各々関数設定器
44、56及び57へ伝達される。関数設定器44に
は、図3に示した修正回転数に対する抽気弁開度が設定
されており、該信号はスイッチ46へ伝達される。スイ
ッチ46へは抽気弁開度全閉を設定した定数設定器45
からの信号が伝達されており、後述する比較器47から
の信号x1によって出力を切替え、抽気弁8の開度信号
x1として出力する。比較器47には、減算器40から
の信号が伝達されており、圧縮機2のサージラインを吐
出空気圧力が超えた場合に1.0を出力する。また、関
数設定器48からの信号はスイッチ50へ伝達される。
スイッチ50へは、定速度状態の二次励磁電流を設定し
た定数設定器49からの信号が伝達されており、系統周
波数信号が微分器60を介して、周波数変動値に対する
負荷追従幅を設定した比較器61からの信号x1によっ
て出力を切替え、二次巻線5−aの励磁電流目標信号x
1として出力する。比較器61の信号は、更に論理否定
器62へ伝達され、負荷指令値と系統周波数とが同時に
変動する場合には、二次巻線5−aの電流制御を優先さ
せ、ガスタービン4は定速運用とする。抽気弁8は、圧
縮機入口空気温度によって修正された回転数に基づいて
その開度が制御され、また、可変速発電機5の二次巻線
5−aの励磁電流は、圧縮機入口空気温度をパラメータ
とした回転数によって制御される。
【0010】ここで、関数設定器44は、修正回転数
(関数設定器43の式より導出)を引数とし、抽気弁開
度を出力する関数を示す。抽気弁が全開した場合でも、
全体の圧縮機吐出空気量の数%程度である。関数設定器
48は、回転数と圧縮機入口空気温度とを引数とし、可
変速発電機二次巻線の励磁電流を出力する関数を示す。
ガスタービン可変速運転時に、電力系統側の周波数と同
期するために必要な二次巻線への電流を調整することを
目的とし、同時に大気温度によって変動するガスタービ
ン出力も考慮して協調させるため、入口空気温度も引数
とする。関数設定器56,57は、各々修正回転数を引
数とし、IGV開度を出力とする関数を示す。圧縮機サ
ージラインは、回転数が小さい領域では関数設定器39
のように低くなるため、回転数0(起動)〜90%程度
ではIGVを強制的に調整する必要がある。但し、可変
速運転中では、通常の開度設定値のままであると、熱効
率が悪くなるため、関数設定器56のように、保護線
(これ以上IGV開くとサージングが発生する限界)−
α(適当量)に設定した値を用いるようにした。
【0011】次に、圧縮機入口案内翼1の制御信号処理
について説明する。関数設定器56及び57には、各々
修正回転数を引数とした圧縮機2のサージラインからα
分の裕度を持った圧縮機入口案内翼1の開度設定値と、
通常運用時の開度設定値とが設定されており、各出力は
スイッチ58に伝達される。スイッチ58は、比較器4
7からの信号x1により切替えられ、圧縮機吐出空気圧
力がサージラインを越えた場合には、関数設定器57か
らの信号x1を選択することにより、可変速運用時の開
度設定値である関数設定器56からの信号よりも低い値
を低値選択器59へ伝達する。一方、低値選択器24か
らの燃料指令信号と、吐出空気圧力検出器10からの信
号とは、各々図3に示した関数設定器51、52を介
し、排気温度制御設定値として低値選択器53に伝達す
る。低値選択器53の信号と排気温度検出器11からの
信号とは、減算器54にて演算後、先行制御付きコント
ローラであるPIFコントローラ55によって偏差が0
になるように出力を調整した後、低値選択器59に伝達
し、圧縮機入口案内翼1の開度信号として出力する。
【0012】ここで、関数設定器51,52は、各々負
荷指令値及び圧縮機吐出空気圧力とを引数とし、設定排
気温度を出力する関数を示す。関数設定器51,52の
目的は、本体保護のため、燃焼器での燃焼温度を抑える
ことであり、直接燃焼温度を監視する方が単純である
が、1000゜C以上の高温度を長時間、信頼性を保持
しながら検出するのは困難であるため、排気温度による
制御となる。但し、圧縮機吐出空気圧力がわかれば、タ
ービンでの膨張比と燃料量とから、一義的に燃料温度が
求まることから、圧縮機吐出空気圧力による排気温度制
御と同じ意味となる。一方の負荷指令値による排気温度
制御は、バックアップであり、例えば電力基幹系統への
落雷等により、ガスタービンの急激な負荷増加指令が要
求された場合に、過剰な燃料投入を抑えるため、排気温
度制御値を減少するように設定する。
【0013】図4に、本発明の効果を従来方式と対比し
て示す。大気温度変化時可変速運転の効果として、図4
(a)のように、従来方式でのガスタービンでは回転数
一定の運用であるため、圧縮機入口空気温度による出力
変動があったが、本発明では、設計点より入口温度が低
い場合には、回転数を低下し、設計点より入口温度が高
い場合には、回転数を増加することにより、入口温度の
変化に影響無く、一定出力を実現できる。部分負荷時可
変速運転の効果として、図4(b)のように、従来方式
でのガスタービンでは回転数一定の運用であるため、部
分負荷運用時の熱効率が低下したが、本発明では、部分
負荷時に回転数を低下させることにより、熱効率低下を
抑えた運用が実現できる。燃料量・発電機協調制御の効
果として、図4(c)のように、従来方式でのガスター
ビンでは、系統周波数変動時には周波数に追従するため
に燃料指令値も変動したが、本発明では、可変速発電機
との協調制御により燃料指令値一定の運用が実現でき
る。
【0014】以上、本発明の実施形態の発電機として可
変速発電機について説明したが、インバータ制御発電機
とガスタービンとを組み合わせた発電設備についても、
同様に本発明を適用することができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、従来方式では、ガ
スタービンの回転数一定の運用であるため、圧縮機入口
空気温度による出力変動があったが、本発明によれば、
設計点より入口温度が低い場合には、回転数を低下し、
設計点より入口温度が高い場合には、回転数を増加する
ことにより、入口温度の変化に影響無く、一定出力を実
現することができる。また、従来方式では、ガスタービ
ンの回転数一定の運用であるため、部分負荷運用時の熱
効率が低下したが、本発明によれば、部分負荷時に回転
数を低下させることにより、熱効率低下を抑えた運用が
実現できる。また、従来方式のガスタービンでは、系統
周波数変動時に周波数に追従するために燃料指令値も変
動したが、本発明によれば、可変速発電機との協調制御
により燃料指令値一定の運用が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるガスタービン発電制
御装置
【図2】本発明の制御装置の構成と信号処理を説明する
【図3】本発明の制御装置の関数設定値の内容
【図4】本発明の効果を説明する図
【符号の説明】
1…圧縮機入口案内翼、2…圧縮機、3…燃焼器、4…
タービン、5…可変速発電機、6…燃料流量調整弁、7
…制御装置、8…抽気弁、9…圧縮機入口温度検出器、
10…吐出空気圧力検出器、11…排気温度検出器、1
2…回転数検出器、13…出力検出器、14…減算器、
15…変化率制限器、16…上下限制限器、17…アナ
ログメモリ、18…ゲイン、19…減算器、20…PI
コントローラ、21…上下限制限器、22…ゲイン、2
3…加算器、24…低値選択器、25…関数設定器、2
6…加算器、27…定数設定器、28…スイッチ、29
…減算器、30…変化率制限器、31…上下限制限器、
32…PIコントローラ、33…ゲイン、34…加算
器、35…微分器、36…比較器、37…関数設定器、
38…排気温度制御信号、39…関数設定器、40…減
算器、41…アナログメモリ、42…上下限制限器、4
3…関数設定器、44…関数設定器、45…定数設定
器、46…スイッチ、47…比較器、48…関数設定
器、49…定数設定器、50…スイッチ、51…関数設
定器、52…関数設定器、53…低値選択器、54…減
算器、55…PIFコントローラ、56…関数設定器、
57…関数設定器、58…スイッチ、59…低値選択
器、60…微分器、61…比較器、62…論理否定器、
63…論理積器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービン圧縮機と、ガスタービン燃
    焼器と、出力周波数を一定に保ちながら、軸回転数の可
    変速運転が可能な可変速発電機またはインバータ制御発
    電機と、ガスタービンとを組み合せたガスタービン発電
    制御装置において、前記ガスタービンの軸回転数及び前
    記燃焼器への燃料供給量を調整する手段と、前記圧縮機
    内のサージングの発生領域を回避する手段と、前記圧縮
    機入口案内翼開度を調整する手段を設け、前記発電機の
    出力要求値が部分負荷運用となる場合に、前記圧縮機内
    のサージングの発生領域を回避しながら、最適熱効率と
    なる運転線上を通るように軸回転数に基づく前記圧縮機
    入口案内翼開度(圧縮比)を制御することを特徴とする
    ガスタービン発電制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ガスタービンの
    軸回転数を調整する手段には、各運用負荷帯において最
    大熱効率となる軸回転数を設定する手段を設けることを
    特徴とするガスタービン発電制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記ガスタービンの
    軸回転数を調整する手段は、負荷指令値の変化率または
    変化幅が設定値以上となった場合に負荷指令値をもとに
    設定された軸回転数を出力し、前記設定値内の場合には
    定速度運転とする機能を内包することを特徴とするガス
    タービン発電制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記ガスタービンの
    軸回転数を調整する手段には、前記燃焼器の燃空比変動
    幅が安定燃焼範囲となるように変化率設定器を設けるこ
    とを特徴とするガスタービン発電制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記圧縮機内のサー
    ジングの発生領域を回避する手段には、予め設定された
    軸回転数と圧縮機入口案内翼開度とから求まる圧縮機サ
    ージラインを設定し、前記ガスタービンの軸回転数を調
    整する手段は、負荷指令値をもとに設定された軸回転数
    を前記圧縮機サージラインと圧縮機吐出空気圧力との比
    較に基づいて調整することを特徴とするガスタービン発
    電制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記圧縮機サージラ
    インと圧縮機吐出空気圧力との比較結果、その偏差が予
    め設定した値以上となった場合には、圧縮機入口空気温
    度をもとに修正した軸回転数に基づいて圧縮機抽気弁開
    度を操作する手段を設けることを特徴とするガスタービ
    ン発電制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、系統周波数が変動し
    た場合に、全運用負荷帯にわたって前記燃焼器への供給
    燃料流量と圧縮機入口空気温度をもとに求めた前記発電
    機の二次巻線の交流励磁とを協調制御する手段を設ける
    ことを特徴とするガスタービン発電制御装置。
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