JP2001122781A - 寄生虫起因動物疾患防除剤 - Google Patents

寄生虫起因動物疾患防除剤

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JP2001122781A
JP2001122781A JP2000232976A JP2000232976A JP2001122781A JP 2001122781 A JP2001122781 A JP 2001122781A JP 2000232976 A JP2000232976 A JP 2000232976A JP 2000232976 A JP2000232976 A JP 2000232976A JP 2001122781 A JP2001122781 A JP 2001122781A
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JP2000232976A
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English (en)
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Hisaya Morino
久弥 森野
Shuichi Yotsuya
収一 四谷
Munekazu Ogawa
宗和 小川
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Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
Original Assignee
Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、特定のイミダゾール系
化合物を有効成分として含有する寄生虫起因動物疾患防
除剤を提供する。 【解決手段】 一般式(I): 【化1】 (式中、R1はシアノ基であり、R2は置換されてもよい
アルキル基または置換されてもよいフェニル基であり、
3は塩素原子であり、かつR4はジメチルアミノ基であ
る)で表されるイミダゾール系化合物を有効成分とする
寄生虫起因動物疾患防除剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定のイミダゾー
ル系化合物を有効成分として含有する寄生虫起因動物疾
患防除剤に関する。該動物疾患防除剤は、例えば動物に
寄生するコクシジウムのような寄生虫を防除する薬剤と
して有用である。
【0002】
【従来の技術】従来、家畜、家禽やペットなどの動物の
寄生虫に対しては、各種の害虫防除剤、殺虫剤等が用い
られている。例えば、アイメリア(Eimeria)属に属す
る内部寄生性の原虫であり、各種の家畜や鶏などの家禽
類に広く分布するコクシジウムの防除には、サルファ
剤;キノリン剤;抗チアミン剤;モネンシン、サリノマ
イシン、ラサロシド等のポリエーテル系抗生物質;合成
剤であるナイカルバンジンなどが広く使用されている。
【0003】また、本発明の動物疾患防除剤の有効成分
である特定のイミダゾール系化合物は、特開平1−13
1163号公報、特開昭63−255269号公報など
に記載された公知化合物である。しかしながら、これら
化合物を動物疾患防除剤として用いることは知られてい
なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に寄生虫起因の動
物疾患は動物宿主の体内外に寄生虫が寄生することによ
り起こる。動物疾患の原因となる寄生虫は、家畜、家禽
やペットの体表、胃、腸管、肺、心臓、肝臓、血管、皮
下、リンパ組織などに寄生し、深刻な事態を引き起こす
ことが多い。寄生虫起因の動物疾患は貧血、栄養失調、
衰弱、体重減少、腸管壁およびその他組織、器官の障害
を招き、処置しないまま放置すると、寄生虫に侵された
宿主は死に至ることもある。
【0005】また、寄生虫起因の動物疾患の一つである
コクシジウム症は、特に養鶏業において多大の経済的損
失を与える。また、鶏の他、牛、羊、兎、犬および猫な
どの飼育においても問題となる疾病の1つである。その
ため、コクシジウム症を防除することによって、養鶏
業、畜産業ならびにペットの飼育において、多大な利益
をもたらすことができる。そして、このような考えのも
とに、本発明の寄生虫起因動物疾患防除剤を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、寄生虫起
因の動物疾患、特にコクシジウム症を防除できる化合物
につき、鋭意探索を行ってきた。その結果、農薬用途が
見出されている特定のイミダゾール系化合物が寄生虫起
因の動物疾患防除効果を持つことを見出し、本発明を完
成した。
【0007】すなわち、本発明は、一般式(I):
【化8】 [式中、R1はシアノ基、
【化9】 基または
【0008】
【化10】
【0009】基{R5およびR6は水素原子、置換されて
もよいアルキル基、置換されてもよいアルケニル基、置
換されてもよいアルキニル基、置換されてもよいシクロ
アルキル基、置換されてもよいアリール基、または−C
O−R7基(R7は置換されてもよいアルキル基、置換さ
れてもよいアルコキシ基または置換されてもよいアリー
ル基である)である}であり、
【0010】R2およびR3は水素原子;ハロゲン原子;
水酸基;ニトロ基;シアノ基;チオシアナート基;トリ
メチルシリル基;置換されてもよいアルキル基;置換さ
れてもよいシクロアルキル基;置換されてもよいアルケ
ニル基;置換されてもよいシクロアルケニル基;置換さ
れてもよいアルキニル基;置換されてもよいアルコキシ
基;置換されてもよいシクロアルキルオキシ基;置換さ
れてもよいアルケニルオキシ基;置換されてもよいシク
ロアルケニルオキシ基;置換されてもよいアルキニルオ
キシ基;置換されてもよいアリール基;置換されてもよ
いアリールオキシ基;置換されてもよい5〜6員の芳香
族複素環基;−SOn8基{R8は置換されてもよいア
ルキル基;置換されてもよいシクロアルキル基;置換さ
れてもよいアルケニル基;置換されてもよいシクロアル
ケニル基;置換されてもよいアルキニル基;置換されて
もよいアリール基;置換されてもよいピリジル基または
−N(R9)R10基(R9およびR10はアルキル基であ
る)であり、nは0〜2の整数である};または
【0011】
【化11】 基(W1は酸素原子または硫黄原子であり、W2は酸素原
子、硫黄原子または−NH−であり、mは0〜1の整数
であり、R11は置換されてもよいアルキル基;または置
換されてもよいアリール基である)であり、
【0012】R4が置換されてもよいアルキル基;置換
されてもよいシクロアルキル基;置換されてもよいアリ
ール基;置換されてもよいチエニル基;置換されてもよ
いフリル基;または−N(R12)R13基(R12およびR
13はそれぞれ水素原子;置換されてもよいアルキル基;
または置換されてもよいアルケニル基であるか、または
互いに隣接している窒素原子とともに5〜7員の飽和複
素環を形成し、但し、R 12およびR13が同時に水素原子
である場合を除く)であり、
【0013】但し、R2およびR3が同時にハロゲン原子
である場合を除く]で表されるイミダゾール系化合物を
有効成分として含有することを特徴とする寄生虫起因動
物疾患防除剤に関する。
【0014】前記一般式(I)中、R2〜R13に含まれ
るアルキル部分としては炭素数が1〜12のものであれ
ばよく、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、
イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、イソ
ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキ
シル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基
などが挙げられる。R2、R3、R4、R5、R6およびR8
で表わされるシクロアルキル基としては炭素数が3〜7
のものであればよく、例えばシクロプロピル基、シクロ
ブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが
挙げられる。R 2、R3、R8、R12およびR13に含まれ
るアルケニル基としては、炭素数が2〜12のものであ
ればよく、例えばアリル基、ゲラニル基などが挙げられ
る。R2、R3およびR8で表わされるシクロアルケニル
基としては炭素数が5〜8のものであればよく、例えば
シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロオク
テニル基などが挙げられる。R2、R3およびR8に含ま
れるアルキニル基としては炭素数が2〜12のものであ
ればよく、例えば2−プロピニル基などが挙げられる。
【0015】R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8およ
びR11で表わされる置換されてもよいアリール基;
2、R3で表される置換されてもよいアリールオキシ基
のアリール部分としては、フェニル基、ナフチル基など
が挙げられる。R2、R3およびR 8のアリール基として
はフェニル基またはナフチル基が望ましい。R4、R5
6、R7およびR11のアリール基としてはフェニル基が
望ましい。R2およびR3で表わされる置換されてもよい
アリールオキシ基としてはフェノキシ基が望ましい。R
2 およびR3 で表わされる置換されてもよい5〜6員の
芳香族複素環基としては、その環内に酸素原子、硫黄原
子および窒素原子よりなる群から選ばれた少くとも1つ
のヘテロ原子を含むものであればよく、例えば置換され
てもよいチエニル基、置換されてもよいフリル基、置換
されてもよいチアゾリル基、置換されてもよいピリジル
基などが挙げられる。
【0016】前記一般式(I)中、R2、R3、R4
5、R6、R7、R8、R11、R12およびR13で表わされ
る置換されてもよいアルキル基;R2、R3、R4、R5
6およびR8で表わされる置換されてもよいシクロアル
キル基;R2、R3、R5、R6、R8、R12およびR13で表
わされる置換されてもよいアルケニル基;R2、R3、R
5、R6およびR8で表わされる置換されてもよいアルキ
ニル基;並びに、R2およびR3で表わされる置換されて
もよいアルコキシ基;R2、R3およびR7で表わされる
置換されてもよいアルケニルオキシ基;置換されてもよ
いアルキニルオキシ基;置換されてもよいシクロアルキ
ルオキシ基;置換されてもよいシクロアルケニルオキシ
基の置換基としてはハロゲン原子;ハロゲン原子で置換
されてもよいアルコキシ基;ハロゲン原子で置換されて
もよいアルキルチオ基;ハロゲン原子で置換されてもよ
いフェニル基; ハロゲン原子で置換されてもよいアルキ
ル基で置換されたフェニル基;水酸基などが挙げられ
る。R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8およびR11
表わされる置換されてもよいアリール基;R2およびR3
で表わされる置換されてもよいアリールオキシ基;R8
で表わされる置換されてもよいピリジル基;R4で表わ
される置換されてもよいチエニル基;R4で表わされる
置換されてもよいフリル基;並びにR2 およびR3 で表
わされる置換されてもよい5〜6員の芳香族複素環基の
置換基としては、ハロゲン原子;ニトロ基;シアノ基;
ハロゲン原子で置換されてもよいアルキル基;アルコキ
シアルキル基;ハロゲン原子で置換されてもよいアルコ
キシ基;ハロゲン原子で置換されてもよいメチレンジオ
キシ基;−NR14R15基(R14およびR15は水素原子、ハ
ロゲン原子で置換されてもよいアルキル基またはアルカ
ノイル基である);−SOpR16基(R16はハロゲン原子で
置換されてもよいアルキル基であり、pは0〜2の整数
である)などが挙げられる。これら2次置換基の個数は
0〜5個が望ましい。前記R2〜R8およびR11〜R16
含まれるハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原子、
弗素原子、沃素原子が挙げられる。前記R14〜R16およ
び後記R17に含まれるアルキル部分としては、前述のR
2 〜R13に含まれるアルキル部分と同様のものであれば
よい。
【0017】また、R12とR13は隣接している窒素原子
と共に、酸素原子、硫黄原子または窒素原子を含んでも
よい5〜7員の飽和複素環を形成してもよく、例えばピ
ペリジン環、ピロリジン環、モルフォリン環、チオモル
フォリン環などが挙げられる。
【0018】前記一般式(I)のイミダゾール系化合物
中、望ましい態様を下記する。
【0019】(1)前記一般式(I)で表される化合物
において、R1がシアノ基、
【化12】 基または
【0020】
【化13】 基{R5およびR6は水素原子、アルキル基、置換されて
もよいフェニル基、または−CO−R7基(R7は置換さ
れてもよいアルキル基または置換されてもよいフェニル
基である)である}であり、
【0021】R2およびR3は水素原子;ハロゲン原子;
ニトロ基;シアノ基;チオシアナート基;トリメチルシ
リル基;置換されてもよいアルキル基;置換されてもよ
いシクロアルキル基;置換されてもよいアルケニル基;
置換されてもよいアルキニル基、置換されてもよいアル
コキシ基;置換されてもよいフェノキシ基;置換されて
もよいフェニル基;置換されてもよいナフチル基;置換
されてもよい5〜6員の芳香族複素環基;−SOn8
{R8は置換されてもよいアルキル基;置換されてもよ
いシクロアルキル基;置換されてもよいアルケニル基;
置換されてもよいアルキニル基;置換されてもよいフェ
ニル基;置換されてもよいピリジル基;−N(R9)R
10基(R9およびR10はアルキル基である)または置換
されてもよいナフチル基であり、nは0〜2の整数であ
る};または
【0022】
【化14】 基(W1は酸素原子または硫黄原子であり、W2は酸素原
子、硫黄原子または−NH−であり、mは0〜1の整数
であり、R11は置換されてもよいアルキル基;または置
換されてもよいフェニル基である)であり、
【0023】R4は置換されてもよいアルキル基;置換
されてもよいシクロアルキル基;置換されてもよいフェ
ニル基;置換されてもよいチエニル基;置換されてもよ
いフリル基;または−N(R12)R13基(R12およびR
13はそれぞれ水素原子;置換されてもよいアルキル基;
または置換されてもよいアルケニル基であるか、または
互いに隣接している窒素原子とともに5〜7員の飽和複
素環を形成し、但し、R 12およびR13が同時に水素原子
である場合を除く)である場合の化合物。
【0024】(2) R1 がシアノ基または−C(=S)NHR
5基(R5 は水素原子または−C(=O)R7基であり、
7はアルキル基である)である(1)の化合物。 (3)R1 がシアノ基である(1)の化合物。
【0025】(4)R2 およびR3 が水素原子;ハロゲ
ン原子;ニトロ基;シアノ基;アルキル基;ハロゲン原
子で置換されたアルキル基;ハロゲン原子で置換されて
もよいアルコキシ基で置換されたアルキル基;フェニル
基で置換されたアルキル基;アルキル基で置換されたフ
ェニル基で置換されたアルキル基;ハロゲン原子で置換
されたフェニル基で置換されたアルキル基;水酸基で置
換されたアルキル基;シクロアルキル基;ハロゲン原子
で置換されてもよいアルケニル基;ハロゲン原子で置換
されてもよいアルコキシ基;フェニル基;ハロゲン原子
で置換されたフェニル基;ハロゲン原子で置換されても
よいアルキル基で置換されたフェニル基;ハロゲン原子
で置換されてもよいアルコキシ基で置換されたフェニル
基;チエニル基;ハロゲン原子で置換されたチエニル
基;ピリジル基;フリル基;−S(O)n R8基{R8 はフェ
ニル基で置換されてもよいアルキル基;ハロゲン原子で
置換されてもよいフェニル基;ハロゲン原子で置換され
たアルキル基で置換されてもよいピリジル基;アルケニ
ル基または−NR9R10基(R9 およびR10はアルキル基で
ある)であり、nは0〜2の整数である};または−C
(=O)−(NH)mR11 (R11はハロゲン原子で置換されても
よいアルキル基;またはハロゲン原子で置換されてもよ
いフェニル基であり、mは0〜1の整数である)である
(1)、(2)または(3)の化合物。
【0026】(5) R2 がアルキル基;ハロゲン原子
で置換されたアルキル基;ハロゲン原子で置換されても
よいフェニル基で置換されたアルキル基;ハロゲン原子
で置換されてもよいアルケニル基;アルキルチオ基;フ
ェニル基;またはハロゲン原子で置換されたフェニル基
であり、R3 がハロゲン原子である。更に望ましくはR
2 がメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、n−ブチル基、イソブチル基、n−ペンチル基、
3−クロロ−n−プロピル基、4−クロロ−n−ブチル
基、アリル(allyl)基、エチルチオ基、フェニル基、2
−クロロフェニル基、2−フルオロフェニル基、ベンジ
ル基または2−フルオロベンジル基であり、R3 が塩素
原子または臭素原子である(1)、(2)または(3)
の化合物。
【0027】(6)R4 が−N(CH3)2 基である(1)、
(2)、(3)、(4)または(5)の化合物。
【0028】(7)R1 がシアノ基であり、R2 が置換
されてもよいアルキル基または置換されてもよいフェニ
ル基であり、R3 が塩素原子であり、かつR4 がジメチ
ルアミノ基である(1)の化合物。
【0029】特に望ましいイミダゾール系化合物は、上
記望ましい態様(7)の化合物であり、その中には、次
の化合物が含まれる。 ・4−クロロ−2−シアノ−1−ジメチルスルファモイ
ル−5−(4−メチルフェニル)イミダゾール(化合物
No.1) ・4−クロロ−2−シアノ−1−ジメチルスルファモイ
ル−5−(4−メトキシフェニル)イミダゾール(化合
物No.2) ・4−クロロ−2−シアノ−1−ジメチルスルファモイ
ル−5−(4−エチルフェニル)イミダゾール(化合物
No.3) ・4−クロロ−2−シアノ−1−ジメチルスルファモイ
ル−5−(3−メチル−4−メトキシフェニル)イミダ
ゾール(化合物No.4) ・4−クロロ−2−シアノ−1−ジメチルスルファモイ
ル−5−(4−エチル−α−フルオロベンジル)イミダ
ゾール(化合物No.5)
【0030】なお、前記一般式(I)のイミダゾール系
化合物は、特開平1−131163号公報ならびに特開
平8−208623号公報などに記載された方法によっ
て製造することができる。
【0031】本発明の寄生虫起因動物疾患防除剤は、
(1)カイセンダニ、メソスチグマチド、スカピー、ツツ
ガムシ、フタトビチマダニ、オウシマダニなどのダニ
類;ネコノミ、イヌノミ、ネズミノミ、ケオプトネズミ
ノミ、ヒトノミなどのノミ類;ウシジラミ、ウマジラ
ミ、ヒツジジラミ、ウシホソジラミ、アタマジラミなど
のシラミ類;イヌハジラミなどのハジラミ類;ウシア
ブ、ウアイヌカカ、ツメトゲブユなどの吸血性双翅目害
虫のように宿主動物の体外に寄生する寄生虫;(2)肺
虫、ベンチュウ、結節状ウオーム、胃内寄生虫、回虫、
糸状虫類などの線虫類;サナダムシ;吸虫;コクシジウ
ム、マラリア原虫、腸内肉胞子虫、トキソプラズマ、ク
リプトスポリジウムなどの原生動物のように宿主動物の
体内に寄生する寄生虫に有効である。これら寄生虫の中
でも、宿主動物の体内に寄生する寄生虫に有効であり、
その中でも原生動物に有効である。また、原生動物の中
でもコクシジウムに特に有効である。さらにコクシジウ
ムの中でも家禽(鶏、アヒル、雁、七面鳥など)に寄生
するコクシジウムに最も有効である。家禽に寄生するコ
クシジウムとしては、例えばアイメリア テネラ(Eimer
ia tenella )、アイメリア アセルブリナ(Eimeria ac
ervulina)、アイメリア ブルネツチ(Eimeria brunett
i)、アイメリア マキシマ(Eimeria maxima)、アイメ
リア ミチス(Eimeria m itis)、アイメリア ミバチ(E
imeria mivati)、アイメリア ネカトリックス(Eimeri
a necatrix)およびアイメリア プレコツクス(Eimeria
praecox)などが挙げられる。
【0032】一般式(I)の化合物はそのまま使用して
もよいが、適当な担体と共に粉剤、粒剤、錠剤、散剤、
カプセル剤、プレミックス剤、液剤、乳剤などの剤形に
製剤して使用することもできる。適当な担体としては、
通常、飼料用薬剤に利用されているものが使用され、例
えば、乳糖、蔗糖、ブドウ糖、澱粉、麦粉、コーン粉、
大豆油粕、脱脂米糠、炭酸カルシウム、その他市販の飼
料原料等を挙げることができる。また、本発明化合物
は、担体と共に各種ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸
類、酵素製剤、解熱剤、鎮静剤、消炎剤、殺菌剤、着色
剤、芳香剤、保存剤等と配合併用して使用することもで
きる。一般式(I)の化合物の投与濃度としては、投与
方法、投与目的、疾病症状等によって異なるが、通常、
飼料中に0.1ppm以上の濃度となるように配合して投
与するのが適当である。
【0033】前記一般式(I)の化合物が動物の体内で
一般式(II):
【化15】
【0034】(式中、R1、R2およびR3は前述の通
り)の化合物に変化する場合がある。このような一般式
(II)の化合物も動物の体内では一般式(I)の化合物
と同様、寄生虫起因動物疾患防除剤として作用する。
【0035】前記一般式(II)の化合物は、特開平1−
131163号に一般式(I)の化合物の中間体として
記載されている。このものは、特開平1−131163
号、特開平4−59766号、特開平7−215946
号、特開平7−252233号、特開平7−25223
4号、特開平7−309843号、特開平8−2255
39号などに記載された方法などによって製造すること
もできる。
【0036】
【実施例】本発明をより詳しく述べるために、以下に実
施例を記載するが、これらは本発明を限定するものでは
ない。
【0037】試験例 アイメリア テネラ野外株を鶏雛で感染増殖させ、新鮮
未成熟オーシストを得た。各被験物質の所定濃度の溶液
を、得られた新鮮未成熟オーシストに10、30分感作させ
た。感作した未成熟オーシストを1500 min-15分間遠心
し、上清を取り除き2%重クロム酸カリウム水溶液を加え
25℃4日間スポルレーションし、観察オーシスト数に対
する成熟オーシスト(胞子形成オーシスト)の率を算出し
た。さらに次式で殺オーシスト率を求め、結果を表1に
示した。 殺オーシスト率 = {1−(被験物質感作の胞子形成
率)/(被験物質無感作の胞子形成率)}×100
【0038】
【表1】 注)*は10%ジメチルスルホキサイドのみ使用
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、特定のイミダゾール系
化合物を寄生虫起因動物疾患防除剤として提供すること
ができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I): 【化1】 [式中、R1はシアノ基、 【化2】 基または 【化3】 基{R5およびR6は水素原子、置換されてもよいアルキ
    ル基、置換されてもよいアルケニル基、置換されてもよ
    いアルキニル基、置換されてもよいシクロアルキル基、
    置換されてもよいアリール基、または−CO−R7
    (R7は置換されてもよいアルキル基、置換されてもよ
    いアルコキシ基または置換されてもよいアリール基であ
    る)である}であり、R2およびR3は水素原子;ハロゲ
    ン原子;水酸基;ニトロ基;シアノ基;チオシアナート
    基;トリメチルシリル基;置換されてもよいアルキル
    基;置換されてもよいシクロアルキル基;置換されても
    よいアルケニル基;置換されてもよいシクロアルケニル
    基;置換されてもよいアルキニル基;置換されてもよい
    アルコキシ基;置換されてもよいシクロアルキルオキシ
    基;置換されてもよいアルケニルオキシ基;置換されて
    もよいシクロアルケニルオキシ基;置換されてもよいア
    ルキニルオキシ基;置換されてもよいアリール基;置換
    されてもよいアリールオキシ基;置換されてもよい5〜
    6員の芳香族複素環基;−SOn8基{R8は置換され
    てもよいアルキル基;置換されてもよいシクロアルキル
    基;置換されてもよいアルケニル基;置換されてもよい
    シクロアルケニル基;置換されてもよいアルキニル基;
    置換されてもよいアリール基;置換されてもよいピリジ
    ル基または−N(R9)R10基(R9およびR10はアルキ
    ル基である)であり、nは0〜2の整数である};また
    は 【化4】 基(W1は酸素原子または硫黄原子であり、W2は酸素原
    子、硫黄原子または−NH−であり、mは0〜1の整数
    であり、R11は置換されてもよいアルキル基;または置
    換されてもよいアリール基である)であり、R4は置換
    されてもよいアルキル基;置換されてもよいシクロアル
    キル基;置換されてもよいアリール基;置換されてもよ
    いチエニル基;置換されてもよいフリル基;または−N
    (R12)R13基(R12およびR13はそれぞれ水素原子;
    置換されてもよいアルキル基;または置換されてもよい
    アルケニル基であるか、または互いに隣接している窒素
    原子とともに5〜7員の飽和複素環を形成し、但し、R
    12およびR13が同時に水素原子である場合を除く)であ
    り、但し、R2およびR3が同時にハロゲン原子である場
    合を除く]で表されるイミダゾール系化合物を有効成分
    として含有することを特徴とする寄生虫起因動物疾患防
    除剤。
  2. 【請求項2】R1がシアノ基、 【化5】 基または 【化6】 基{R5およびR6が水素原子、アルキル基、置換されて
    もよいフェニル基、または−CO−R7基(R7が置換さ
    れてもよいアルキル基または置換されてもよいフェニル
    基である)である}であり、R2およびR3が水素原子;
    ハロゲン原子;ニトロ基;シアノ基;チオシアナート
    基;トリメチルシリル基;置換されてもよいアルキル
    基;置換されてもよいシクロアルキル基;置換されても
    よいアルケニル基;置換されてもよいアルキニル基、置
    換されてもよいアルコキシ基;置換されてもよいフェノ
    キシ基;置換されてもよいフェニル基;置換されてもよ
    いナフチル基;置換されてもよい5〜6員の芳香族複素
    環基;−SOn8基{R8が置換されてもよいアルキル
    基;置換されてもよいシクロアルキル基;置換されても
    よいアルケニル基;置換されてもよいアルキニル基;置
    換されてもよいフェニル基;置換されてもよいピリジル
    基;−N(R9)R10基(R9およびR10はアルキル基で
    ある)または置換されてもよいナフチル基であり、nは
    0〜2の整数である};または 【化7】 基(W1は酸素原子または硫黄原子であり、W2は酸素原
    子、硫黄原子または−NH−であり、mは0〜1の整数
    であり、R11は置換されてもよいアルキル基;または置
    換されてもよいフェニル基である)であり、R4が置換
    されてもよいアルキル基;置換されてもよいシクロアル
    キル基;置換されてもよいフェニル基;置換されてもよ
    いチエニル基;置換されてもよいフリル基;または−N
    (R12)R13基(R12およびR13はそれぞれ水素原子;
    置換されてもよいアルキル基;または置換されてもよい
    アルケニル基であるか、または互いに隣接している窒素
    原子とともに5〜7員の飽和複素環を形成し、但し、R
    12およびR13が同時に水素原子である場合を除く)であ
    る請求項1の寄生虫起因動物疾患防除剤。
  3. 【請求項3】R1がシアノ基であり、R2が置換されても
    よいアルキル基または置換されてもよいフェニル基であ
    り、R3が塩素原子であり、かつR4がジメチルアミノ基
    である請求項1の寄生虫起因動物疾患防除剤。
  4. 【請求項4】寄生虫が宿主動物の体内に寄生するもので
    ある請求項1の寄生虫起因動物疾患防除剤。
  5. 【請求項5】寄生虫が原生動物である請求項4の寄生虫
    起因動物疾患防除剤。
  6. 【請求項6】原生動物がコクシジウムである請求項5の
    寄生虫起因動物疾患防除剤。
  7. 【請求項7】コクシジウムが家禽のコクシジウムである
    請求項6の寄生虫起因動物疾患防除剤。
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