JP2001120761A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001120761A JP30262099A JP30262099A JP2001120761A JP 2001120761 A JP2001120761 A JP 2001120761A JP 30262099 A JP30262099 A JP 30262099A JP 30262099 A JP30262099 A JP 30262099A JP 2001120761 A JP2001120761 A JP 2001120761A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確変用変動表示ゲームによる確変発生の報知
又は演出が効果的になされる遊技機を提供する。 【解決手段】 遊技制御装置100の制御によって、確
変判定図柄表示器21における確変用変動表示ゲームを
大当たり状態中において開始し、この確変用変動表示の
大当たり状態に関連する仕様(例えば、大当たりのどの
ラウンドで確変用変動表示を開始するかの仕様)を、確
変の発生可能性と関連させて異ならせることにより、確
変が発生するか否かの信頼度を報知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技者に遊技価値
を付与する特別遊技状態(例えば、大当たり状態)と、
この特別遊技状態終了後に再度の特別遊技状態発生の可
能性を高める特殊遊技状態(例えば、いわゆる確変状態
や時短状態)とが発生可能なパチンコ機等の遊技機に係
わり、特殊遊技状態の発生可能性についての報知又は演
出が効果的に実現できる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば「第1種」のパチンコ機の遊技盤
上には、複数の識別情報(いわゆる特別図柄又は特図と
呼ばれるもの)を複数の表示領域毎に変動表示可能な画
像表示装置(LCDやCRTよりなり、特図表示装置又
は特別図柄表示装置などと呼ばれる。)の表示画面が設
けられ、この表示画面における特図の変動表示による遊
技(即ち、変動表示ゲーム)が行われる。即ち、見かけ
上、その特図の変動表示結果(いわゆる停止図柄の組合
せ)が予め定めた特定の図柄の組合せ(例えば、「7、
7、7」のゾロ目)になると、いわゆる大当りという遊
技価値が付与された特別遊技状態となる。そして、大当
たり状態では(即ち、特別遊技状態では)、特別変動入
賞装置(いわゆるアタッカー)が作動してその大入賞口
が所定時間又は所定入賞数まで開放される動作が、最大
16ラウンドまで繰り返され、大量の入賞が可能となる
遊技者に極めて有利な状況となる。なお一般的に、前記
特図の変動表示ゲームは、遊技盤上の特定の入賞口(始
動口)への遊技球の入賞(又は通過)があったことを条
件として開始され、この特定の入賞口である始動口は、
いわゆる普通変動入賞装置の入賞口として設けられてい
る。普通変動入賞装置は、電動式の開閉部材を備え、こ
の開閉部材の開閉に伴って、開口率が変化して入賞確率
が増減するもので、いわゆる普図当りと呼ばれる状態が
発生することによって開閉部材が一時的に開状態とされ
る。ここで、普図当りとは、前記特図の表示画面とは通
常別個に設けられた表示器によって表示される識別情報
(普通図柄、或いは普図と呼ばれるもの)の変動表示結
果が、特定の図柄(例えば、「7」)になると、見かけ
上発生するものである。また、このような普図の変動表
示ゲームも、前記特図の始動口(普通変動入賞装置)と
は別個の特定の入賞口(普図の始動口)への入賞を条件
として開始される。
【0003】そして場合によっては、前記特別遊技状態
終了後に、再度の特別遊技状態の発生可能性が高くなる
特殊遊技状態が発生する。この特殊遊技状態としては、
特別遊技状態の発生確率を通常よりも高める確率変動
(いわゆる確変)によるもの(具体的には、例えば特別
遊技状態の発生を判定する乱数の判定値を設定変更して
特別遊技状態が発生し易くするもの)や、前記特図や普
図の変動表示ゲームの変動表示時間(特図や普図の変動
表示の開始から終了までの時間)を通常よりも短縮する
時間短縮(いわゆる時短)によるものがある。なお、時
短が行われると、特図や普図の変動表示ゲームの頻度が
増加するため、結果的に大当たりになる可能性が高ま
る。
【0004】そして従来、前記特殊遊技状態になること
の報知又は演出は、前述した特図の図柄の特定の組合せ
(即ち、いわゆる大当たり図柄)のうち、さらに特定の
組合せで特図の変動表示を停止させることで行われ、前
記特殊遊技状態になるか否かについてのその他の演出は
特に行われないのが一般的であった。ところが、上記報
知方式では、特図の変動表示ゲームが終了したときに、
大当たりであることと同時に、その後特殊遊技状態にな
るか否かが即座にかつ単純に報知されるだけで、演出効
果がほとんどない。このため近年では、この特殊遊技状
態の発生についても、大当たり発生後に別途行われる識
別情報の変動表示結果と連動させる演出(特殊遊技状態
になることへの遊技者の期待が大当たり後にもなるべく
継続されるようにする演出)が行われる場合がある。
【0005】例えば、前記画像表示装置の表示画面上に
おいて、前記特図の変動表示ゲーム終了後(大当たり発
生後)に、前記特図と並列に(即ち、前記特図が3列で
あれば、4列目として)特殊遊技判定演出用の識別情報
(特殊遊技用識別情報)を変動表示して停止させるとと
もに、これを演出するキャラクタなども表示し、特殊遊
技状態発生の場合には、この特殊遊技判定演出用の識別
情報をやはり特定の図柄で停止させる特殊遊技用変動表
示ゲームを行うものがある。また、前記画像表示装置以
外の表示手段で、特殊遊技用識別情報の同様の変動表示
ゲームを行うものもある。但しこの場合は、特殊遊技用
識別情報の変動表示を、通常、前記特図の変動表示ゲー
ム終了直後(大当たり発生直後)に開始して大当たり状
態前に終了させるか、大当たり状態終了時に行う構成で
あり、また表示手段は特図を表示する画像表示装置に比
較して小型かつ簡素なもの(例えば、7セグメントの一
桁の表示器やドットマトリクスによる表示器)であっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の遊技
機にあっては、上述したような特殊遊技用変動表示ゲー
ムによる特殊遊技発生の報知又は演出に関して、以下の
ような問題点があった。すなわち、特殊遊技用変動表示
ゲームが、特別遊技用の特図の変動表示ゲームとは無関
係に行われる単純なものであり、最終的に特殊遊技用識
別情報の変動表示が停止するまで、特殊遊技発生の可能
性が全く推定できないものであった。このため、遊技の
興趣の向上に限界があった。特に、前記画像表示装置と
は別個の表示手段で特殊遊技用識別情報の変動表示を行
う場合には、前記画像表示装置が大きな面積を占める遊
技盤面上のスペースの関係で、前述したように小型かつ
簡素な表示器でその表示手段を構成せざるを得ないた
め、特図の変動表示を行う表示手段としてLCDなどの
画像表示装置を使用しない旧式のパチンコ機のように、
遊技の興趣を高めることが困難であった。
【0007】また前述したように、大当たり状態の前に
特殊遊技用変動表示ゲームを行う場合には、その分だ
け、大当たり発生後から特別変動入賞装置が開放される
までに時間がかかってしまうため、遊技者が早く多量の
賞球を獲得したい場合には遊技者がイライラする原因に
なってしまったり、また、遊技球をずっと打ちっぱなし
の遊技者にとっては多量の無駄な遊技球を発射すること
になったり、或いは、皿に遊技球が残り少ない遊技者は
特別変動入賞装置が開放される前に遊技球がなくなって
しまう恐れ(つまり、いわゆるパンクの危険性)があっ
た。一方、大当たり状態の終了時に特殊遊技用変動表示
ゲームを行う場合には、大当たり状態の最後を長くする
ことになり、この結果次回の通常の遊技が始まるのが遅
くなるため、遊技店の売り上げ増の支障になる恐れがあ
る。
【0008】また、特図の表示手段である前記画像表示
装置において、大当たり状態中に特殊遊技用識別情報の
変動表示を行う場合には、大当たり状態中の他の表示
(例えば、賞球のカウント数、ラウンド数表示、ラウン
ドが継続するか否かの表示、キャラクタなどによるスト
ーリー性のある演出表示など)がその分だけ端に追いや
られ、全体として表示が見づらくなったり、演出効果が
低下してしまう問題がある。なお、この問題を解決する
ためには、前述したような別個の表示手段で特殊遊技用
識別情報の変動表示を行う必要があるが、この場合には
前述したように、小型かつ簡素な表示器しか設けられな
いため、その点で遊技の興趣が低下する弊害があった。
そこで本発明は、上述したような問題点が解消され、特
殊遊技用変動表示ゲームによる特殊遊技発生の報知又は
演出が効果的になされる遊技機を提供することを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の遊技機は、遊技者に遊技価値が付与される
特別遊技状態を発生させるか否かを判定するための特別
遊技判定用乱数と、前記特別遊技状態終了後に前記特別
遊技状態が再度発生する可能性を高める特殊遊技状態を
発生させるか否かを判定するための特殊遊技判定用乱数
とを生成し、これら乱数値をそれぞれ所定のタイミング
で抽出記憶して、これら抽出記憶された乱数値と予め設
定された判定値とをそれぞれ比較することにより、前記
特別遊技状態を発生させるか否か、及び前記特別遊技状
態終了後に前記特殊遊技状態を発生させるか否かを判定
し、これら判定のうち前記特別遊技状態を発生させるか
否かの判定結果に基づいて、画像表示装置の表示画面に
おける複数の変動表示領域毎に識別情報を変動表示させ
て停止させる変動表示ゲームを行い、さらに前記特別遊
技状態を発生させる場合に、前記判定のうち特殊遊技状
態を発生させるか否かの判定結果に基づいて、所定の表
示手段の表示部に前記識別情報とは別個の特殊遊技用識
別情報を変動表示させて停止させる特殊遊技用変動表示
ゲームを行う遊技機であって、前記特殊遊技用変動表示
ゲームを前記特別遊技状態中において開始し、前記特殊
遊技用識別情報の変動表示の前記特別遊技状態に関連す
る仕様を、前記特殊遊技状態の発生可能性と関連させて
異ならせることにより、前記特殊遊技状態が発生するか
否かの信頼度を報知する制御手段を備えたことを特徴と
する。ここで、所定の表示手段の表示部とは、前記画像
表示装置の表示画面でもよいし、前記画像表示装置以外
の表示器などの表示部でもよい。また、前記特殊遊技用
識別情報の変動表示の前記特別遊技状態に関連する仕様
には、請求項2記載のように前記特殊遊技用識別情報の
変動表示の開始時期、前記特殊遊技用識別情報の変動表
示の終了時期(例えば、前記特別遊技状態のどのラウン
ドで終了するか)、或いは前記特殊遊技用識別情報の変
動表示の開始から終了までの期間の長さ(例えば、前記
特別遊技状態のラウンド数で何ラウンド分の期間か)な
どの仕様があり得る。
【0010】また好ましい態様として、例えば請求項2
記載のように、前記特別遊技状態が、複数ラウンドにわ
たって実行されるものであり、前記制御手段が、前記仕
様として、前記特殊遊技用識別情報の変動表示を前記特
別遊技状態のどのラウンドで開始するかの仕様を、前記
特殊遊技状態の発生可能性と関連させて異ならせること
により、前記特殊遊技状態が発生するか否かの信頼度を
報知する構成としてもよい。また、例えば請求項3記載
のように、前記制御手段が、前記特殊遊技用変動表示ゲ
ームを、前記特別遊技状態中又は前記特別遊技状態終了
直後までに終了させる構成としてもよい。
【0011】また、例えば請求項4記載のように、前記
特別遊技状態が、複数ラウンドにわたって実行されるも
のであり、前記制御手段が、前記特殊遊技用識別情報の
変動表示を前記特別遊技状態のいずれか一つのラウンド
内で行い、前記仕様として、前記特殊遊技用識別情報の
変動表示を前記特別遊技状態のどのラウンド内で行うか
の仕様を、前記特殊遊技状態の発生可能性と関連させて
異ならせることにより、前記特殊遊技状態が発生するか
否かの信頼度を報知する構成でもよい。また、例えば請
求項5記載のように、前記所定の表示手段が、前記画像
表示装置とは別個の表示手段であり、前記特殊遊技用識
別情報の変動表示が、この別個の表示手段の表示部にお
いてなされる構成でもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態をパチ
ンコ機に適用した例として、図面を参照して説明する。 A.遊技盤の構成 図1はパチンコ機の遊技盤を示す正面図である。図1に
おいて、1は遊技盤であり、前面の略円形領域がガイド
レール2で囲まれることにより遊技領域3が形成されて
いる。この遊技領域3には、識別情報(以下、場合によ
り特図という)を複数の変動表示領域毎に変動表示する
ための表示画面4aを有する画像表示装置4(特図表示
装置などと呼ばれるもの)と、開閉扉5aにより開閉さ
れる大入賞口5bを有する特別変動入賞装置5と、左右
一対の開閉部材を有し特図始動口(特図の変動表示の始
動条件となる入賞口)として機能する普通変動入賞装置
6と、この場合大入賞口5bの左側に設けられ後述する
普通図柄(以下、場合により普図という)を表示する普
通図柄表示器7と、スルーチャッカー形式の普図始動口
(普図の変動表示の始動条件となる入賞口)8と、一般
入賞口9,10と、風車と呼ばれる打球方向変換部材1
1と、サイドランプ12と、アウト穴13と、特別変動
入賞装置5の両側及び下側に設けられたランプ14や飾
り15などが備えられている。また、画像表示装置4の
上部には、4個の特図始動記憶表示器16が設けられて
いる。また、特別変動入賞装置5の両側上面には、一般
入賞口17が設けれ、さらに大入賞口5bの右側には、
4個の普図始動記憶表示器18が設けられている。ま
た、画像表示装置4の上部(特図始動記憶表示器16の
上方)には、確変判定図柄表示器21(別個の表示手
段)が設けられている。
【0013】そして、普通変動入賞装置6内の入賞流路
には特図始動センサ51が、普通図柄始動口8内の通過
流路には普図始動ゲートセンサ52(図2参照、以下図
1に示されていないものは同様)が、それぞれ設けられ
ている。また、特別変動入賞装置5の大入賞口5b内に
おける、継続入賞流路(いわゆる特別入賞口を通過する
流路)には継続センサ53が、また一般入賞流路(特別
入賞口を通過しない流路)にはカウントセンサ54がそ
れぞれ設けられている。また、各一般入賞口9,10,
17には、それぞれ、入賞センサ55〜60が設けられ
ている。
【0014】ここで、画像表示装置4は、カラーで静止
画及び動画が表示可能な、例えば液晶ディスプレイ(L
CD)であり、CRTであってもよい。普通図柄表示装
置7は、例えば、一桁の数字を表示する7セグメントの
表示部を有し液晶又はLED等よりなる表示器であり、
この場合前記普通図柄(普図)は、一桁の数字である。
また、特図始動記憶表示器16或いは普図始動記憶表示
器18は、後述するように特図或いは普図の始動記憶の
数を表示するものである。また、特図始動センサ51
は、普通変動入賞装置6に入賞した遊技球を1個ずつ検
出し、普図始動ゲートセンサ52は、普通図柄始動口8
を通過する遊技球を1個ずつ検出し、カウントセンサ5
4は、特別変動入賞装置5の大入賞口5bに入った遊技
球のうち一般入賞した遊技球を1個ずつ検出し、継続セ
ンサ53は、大入賞口5bに入った遊技球のうちいわゆ
る継続入賞(V入賞)した遊技球を1個ずつ検出する。
また、入賞センサ55〜60は、各一般入賞口に入賞し
た遊技球を1個ずつ検出するものである。また、確変判
定図柄表示器21(別個の表示手段)は、確変を行うか
否かを見かけ上判定するための確変判定図柄(特殊遊技
用識別情報)の変動表示(特殊遊技用変動表示)を行う
表示器であり、例えば、一桁の数字を確変判定図柄とし
て表示する7セグメントの表示部を有し液晶又はLED
等よりなる。
【0015】なお、遊技盤1の遊技領域3には、通常天
釘やヨロイ釘といった多数の障害釘が設けられるが、こ
こでは繁雑になるので図示省略している。また、同様に
図示省略しているが、遊技盤1には、その他の各種装飾
ランプや、LED等が設けられていてもよい。また本発
明では、遊技盤における遊技領域はどのようなものでも
よく、大当たり状態などの特別遊技状態の発生を見かけ
上判定する変動表示ゲームと、確変などの特殊遊技状態
の発生を見かけ上判定する特殊遊技用変動表示ゲームを
行う遊技機であれば、任意の構成を取り得る。パチンコ
機以外の遊技機であってもよい。なお、本例ではいわゆ
る「第1種」に属するパチンコ機に適用した例を説明す
る。
【0016】B.制御系の構成 次に、本例のパチンコ機の制御系の構成について説明す
る。図2は遊技機1における制御系を示す図である。こ
の制御系は、大きく分けて、遊技制御装置100と、電
源供給ユニット150や排出制御装置200を初めとす
るその他の周辺装置等によって構成される。ここで、遊
技制御装置100は、マイクロコンピュータを含む回路
で、例えば遊技盤1の裏面に取付けられたボードユニッ
トにより実現されている。また、電源供給ユニット15
0は、例えば遊技機の枠側に設けられた電源供給回路を
含むユニットである。また、排出制御装置200は、例
えば遊技機の枠側に設けられた排出制御回路、排出ユニ
ット等によって実現されている。図2において、遊技制
御装置100は、パチンコ遊技等に必要な役物制御を行
うワンチップマイコンからなる遊技用マイクロコンピュ
ータ110と、水晶の発振周波数を分周して所定のクロ
ックを得るクロック生成回路(CLK)111と、各種
センサ信号を受け入れる入力インターフェース112
と、出力インターフェース113とを含んで構成され
る。遊技用マイクロコンピュータ110は、CPU、R
OM、RAMを内蔵しており、いわゆるアミューズチッ
プ用のICとして製造されている。
【0017】入力インターフェース112には、前述し
た特図始動センサ51、普図始動ゲートセンサ52、継
続センサ53、カウントセンサ54、入賞センサ55〜
60からの検出信号が入力される。また、この入力イン
ターフェース112には、賞球排出および球貸し排出の
ための遊技球が有るかどうかを検出する半端センサ12
1、遊技機前面下部に設けられた下皿(図示省略)の満
杯状態(球の過剰貯留)を検出するオーバーフローセン
サ122、遊技機前面のガラスを支持するガラス枠が開
けられたことを検出する金枠センサ123、遊技球の発
射数を検出する発射数検出センサ124、賞球払出数を
検出する賞球払出数検出センサ125からの検出信号も
入力されている。なお、遊技盤1の一般入賞口がn個あ
る場合には、入賞センサはn個配置される。
【0018】一方、出力インターフェース113から
は、画像表示装置4においてLCD等の表示装置本体を
制御する表示制御装置131、サイドランプ12やラン
プ14などの制御を行う装飾制御装置132、図示省略
したスピーカを駆動して効果音などの出力制御を行う音
制御装置133、前述の普通図柄表示器7、普通変動入
賞装置6を駆動する普通電動役物ソレノイド134、特
別変動入賞装置5の開閉扉5aを開閉駆動する大入賞口
ソレノイド135、本体用外部接続端子136、枠用外
部接続端子137、検査用外部接続端子138、さらに
前述の確変判定図柄表示器21に信号が出力される。ま
た図示省略しているが、この出力インターフェース11
3からは、前述の普図始動記憶表示器18や特図始動記
憶表示器16にも信号が出力される。さらに、この出力
インターフェース113からは、排出制御装置200に
も信号(賞球数情報や排出条件の情報)が出力される。
ここで、本体用外部接続端子136や枠用外部接続端子
137は、遊技盤側又は枠側に設けられた外部情報端子
であり、ここから外部の管理装置(図示略)に各種信号
(例えば、大当り信号等)を出力するものである。な
お、管理装置はホール全体の遊技機、島設備等を管理す
るもので、これら外部情報端子を介して遊技制御装置1
00から各種信号(例えば、大当り信号等)が入力さ
れ、入力された各種信号に基づいて営業上の必要なデー
タを演算処理し、処理したデータを必要に応じてディス
プレイに表示したり、印刷したりする。
【0019】次に、排出制御装置200は、遊技制御装
置100から入力される賞球制御情報(賞球データや排
出条件データ)に基づいて、球の入賞や役物の賞態様に
応じて排出装置(図示略)を駆動して遊技球を排出する
制御を行うものである。この場合の排出制御装置200
は、CPU201、ROM202、RAM203、所定
のクロックを得るクロック生成回路(CLK)204、
入力用インターフェース205、出力用インターフェー
ス206、ロジック電源回路207、停電検出回路20
8、逆流防止用のダイオード209を含んで構成され
る。なお、各素子間はアドレスバス、データバス、電源
線等で接続されている。CPU201は遊技球の排出
(賞球排出および貸球排出を含む)に必要な処理を行
い、ROM202は排出制御に必要なプログラム等を格
納している。
【0020】RAM203はワークエリアとして使用さ
れるもので、CPU201とは別個の単独素子として構
成されている。RAM203は賞球数情報(例えば、7
個賞球、15個賞球)を格納する賞球データメモリエリ
ア、各種データを格納する各種データメモリエリア、そ
の他のワークメモリエリア等を有している。RAM20
3は遊技制御装置100から送信された賞球数情報を賞
球データメモリエリアに順次記憶していき、この記憶さ
れた賞球数情報に基づいて排出制御装置200は排出処
理を行う。なお、排出処理に係わった賞球数情報の消去
は、例えば賞球排出が終了した時、あるいは賞球排出が
開始される時に実行される。
【0021】ロジック電源回路207には電源供給ユニ
ット150からDC12Vが供給されており、ロジック
電源回路207はDC12VをDC5Vに変換して上記
CPU201、ROM202、RAM203等の各素子
の動作に必要な電源を供給する。RAM203には不可
逆手段として機能するダイオード209を介してロジッ
ク電源回路207からDC5Vが供給される。また、電
源供給ユニット150からのDC5Vは配線211a、
211bを通して電源供給ユニット111の内部に配置
されたコンデンサ(スーパキャパシタ)212にも供給
されるようになっている。コンデンサ212は単に電源
供給ユニット150の基板上に配置されているだけで
(あるいは基板上でなく別体でもよい)、電源の供給は
排出制御装置200側のロジック電源回路207から受
けている。配線211a、211bの途中にはオス/メ
スタイプのコネクタ(図示略)が設けられており、コネ
クタにより配線211a、211bは電源供給ユニット
150側と排出制御装置200側とに分離可能である。
【0022】ここで、コンデンサ212は、通常運転時
(非停電時)にダイオード209を介して充電され、停
電時はRAM203のみをバックアップするものであ
る。即ち、コンデンサ212は、RAM203の記憶内
容(特に、賞球データメモリエリアの賞球数情報)を保
持すべくRAM203に対してバックアップ電源を供給
する。なお、従前の一般的なパチンコ機は、全ての入賞
球を一カ所に集めて1個ずつ検出し、入賞球を賞球払出
が完了するまで保持しておくユニット(いわゆるセーフ
ユニット)を備えていて、停電があってもこのセーフユ
ニットに保持されている入賞球を確認することで、未排
出の賞球数がある程度判定できた。しかし、本形態例の
場合には、このようなセーフユニットを備えずに、前述
した如く各入賞口毎に入賞検出を行う構成であるため、
未排出の賞球の情報をソフト的に保持しておく必要があ
り、そのためにこのようなバックアップ電源が供給され
る構成となっている。また、単に排出制御装置内にバッ
クアップ電源を設けた場合には、排出制御装置が不正に
取り外されて賞球情報が不正に書き込まれることによる
不正な賞球排出を回避困難であるため、バックアップ電
源であるコンデンサ212を排出制御装置200の外部
に設けている。このようにすれば、排出制御装置200
を取り外したときにバックアップ電源の供給が断たれる
ので、そのような不正な賞球情報の書き込みが不可能と
なる。
【0023】また、停電検出回路208は、電源供給ユ
ニット150からロジック電源回路207への電源供給
が断たれたことを検出(例えば、DC12Vが所定の電
圧まで低下したとき停電として検出)するもので、停電
になると、CPU201に強制的に割り込みがかかって
CPU201の動作を停止させるものである。このよう
な構成であれば、停電の際にCPU201が正常に動作
できる電圧時(完全にダウンする前に)にCPU201
を停止させて、停電によりCPU201が不安定になっ
てRAM203に不定な値が書き込まれることが防止で
き、RAM203に記憶されている内容を確実に保持で
きる。
【0024】次に、排出制御装置200の入力用インタ
ーフェース205には、機内にある遊技球を外部に抜き
取る球抜き通路の切り替え状態を検出する球抜きセンサ
221、賞球排出用の第1排出センサ222、球貸し用
の第2排出センサ223からの信号が入力されている。
また、出力用インターフェース206からは、7セグメ
ント表示器231、機内にある遊技球を外部に抜き取る
球抜き通路を切り替えるための球抜きソレノイド23
2、賞球排出用の第1排出ソレノイド233、球貸し用
の第2排出ソレノイド234、残賞球報知信号出力端子
235、残賞球有無表示器236、残賞球数表示器23
7に制御信号が出力される。
【0025】ここで、7セグメント表示器231は、R
AM203の賞球数情報記憶領域(賞球データメモリ)
に記憶されている現在の賞球数情報の記憶数を表示する
7セグメントタイプのLED表示器であり、例えば
「7」、「13」という2つの賞球数情報がいくつある
かを表示する。例えば「7」賞球数が2つ、「13」賞
球数が1つという具合に7セグメントのLEDで表示す
る。これは、現在の賞球数情報の記憶数を表示すること
で、未排出分の賞球数がいくつあるかを判断可能にし
て、遊技者と遊技店との間のトラブル発生を回避できる
ようにしている。また、残賞球報知信号出力端子235
は、停電復帰後に未排出の賞球(即ち、残賞球)につい
ての情報を遊技ホールの管理装置などに出力するための
端子である。また、残賞球有無表示器236や残賞球数
表示器237は、停電復帰後に未排出の賞球(即ち、残
賞球)についての情報(残賞球の有無、或いは残賞球の
数)を表示する表示器である。
【0026】C.遊技の概要 次に、遊技制御装置100の制御に基づいて本形態例の
パチンコ機で行われる遊技の概要について説明する。ガ
イドレール2を介して遊技領域中に打込まれた遊技球
が、特別図柄始動口を兼ねた普通変動入賞装置6に入賞
すると、画像表示装置4の表示画面4aの複数の領域
(例えば上下又は左右の3箇所)において多数の識別情
報(数字,文字,記号,図柄等よりなるもの)が移動
(スクロール)する表示(いわゆる特図の変動表示)が
行われて、特図の変動表示ゲームが行われる。そして、
見かけ上、この変動表示ゲームの結果としての停止図柄
(停止した図柄の組合せ)が所定の態様(例えば、
「7、7、7」などのゾロ目)であれば、大当りと呼ば
れる遊技価値が付与された状態(特別遊技状態)が発生
する。
【0027】この特別遊技状態(即ち、この場合には大
当り状態)が発生すると、特別変動入賞装置5の開閉扉
5aが、例えば30秒程度(或いは、10個入賞までの
期間)開放される特別遊技が行われる。この特別遊技の
1サイクル(即ち、大当たりのラウンド)は、各ラウン
ド中に継続入賞球の検出(継続センサ53による入賞球
の検出)が行われることを条件に、例えば、16ラウン
ドまで継続して行われる。また、上記特図の変動表示ゲ
ーム中又は特別遊技中に、普通変動入賞装置6にさらに
遊技球が入賞したときには、特図始動記憶表示器16が
点灯して例えば4個まで記憶され、特図の変動表示ゲー
ム又は特別遊技の終了後に、その記憶に基づいて上記特
図の変動表示ゲームが繰返される。そして、場合によっ
ては、この大当たり状態終了後に、大当たり状態が再度
発生する可能性を高める確変状態(特殊遊技状態)が発
生する。即ち、大当たりになると、大当たり状態中(図
3に示すように、大当たりの各ラウンドと最終ラウンド
終了直後も含む)に、確変判定図柄表示器21において
確変用変動表示ゲーム(特殊遊技用変動表示ゲーム)を
行い、見かけ上、この確変用変動表示ゲームの結果とし
ての停止図柄が所定の図柄(例えば、「7」)であれ
ば、いわゆる確変の制御が行われる確変状態が発生す
る。
【0028】一方、遊技中に、遊技球が普通図柄始動口
8に入賞(通過)したときは、普通図柄表示器7の識別
情報(この場合、一桁の数字)の変動表示による普図の
変動表示ゲームが行われる。そして、この変動表示ゲー
ムの結果としての停止図柄が所定の図柄(例えば、
「7」)であれば、普図当りと呼ばれる遊技価値が付与
された状態(普図当り状態)が発生する。この普図当り
状態が発生すると、普通変動入賞装置6の一対の開閉部
材が逆ハの字に開いた開放状態に、例えば0.5秒程度
保持される。これにより、普通変動入賞装置6に遊技球
が入賞し易くなり、その分、特図の変動表示ゲームの実
施回数が増えて大当り状態発生の可能性が増す。また、
上記普図の変動表示ゲーム中に、普通図柄始動口8にさ
らに遊技球が入賞したときには、普図始動記憶表示器1
8が点灯して例えば4個まで記憶され、普図の変動表示
ゲームの終了後に、その記憶に基づいて上記普図の変動
表示ゲームが繰返される。
【0029】なお制御上は、例えば前記特図の変動表示
ゲームの開始条件となる特図の始動口(この場合、普通
変動入賞装置6)への遊技球の入賞があったことを条件
として、大当たり判定用乱数(特別遊技判定用乱数)
や、大当たり停止図柄判定用乱数や、リーチアクション
判定用乱数や、確変判定用乱数(特殊遊技判定用乱数)
や、確変図柄判定用乱数などの各種乱数の値が抽出記憶
されて、この抽出記憶された乱数値と予め設定された判
定値とが判定時に比較判定され、この比較判定結果に基
づいて、予め大当たりとするか否かや、特図の変動表示
においていわゆるリーチアクションを行うか否かや、特
図の停止図柄や、大当たり後に確変を行うか否かや、確
変用変動表示ゲームの停止図柄や、確変用変動表示ゲー
ムの開始時期の仕様が決定され、この決定に応じて特図
の変動表示や確変用変動表示が実行される。また同様
に、普図の変動表示ゲームの開始条件となる普図の始動
口(普通図柄始動口8)への遊技球の入賞(この場合、
通過)があったことを条件として、普図当たり判定用乱
数などの普図関係の乱数の値が抽出記憶されて、この抽
出記憶された乱数値と予め設定された判定値とが判定時
に比較判定され、この比較判定結果に基づいて、予め普
図当たりとするか否かや、普図の停止図柄などが決定さ
れ、この決定に応じて普図の変動表示が実行される。
【0030】D.制御系の動作 次に、前述した制御系により行われるパチンコ機の制御
の概略について、説明する。なお、フローチャートの図
示は省略する。 (a)遊技制御装置のメインルーチン(遊技プログラ
ム) まず、遊技制御装置100(遊技用マイクロコンピュー
タ110)により行われるメイン制御処理(メインルー
チン)を説明する。この制御処理は、図2の発振器11
1により作り出される基準時間(例えば、2ms)毎に
1シーケンスずつ行われる。すなわち、最終ステップの
残余時間処理において、遊技用マイクロコンピュータ1
10に発振器111からリセット信号が入るたびに、ス
テップS1から実行される。
【0031】処理が開始されると、ステップS1におい
て先ず電源の投入時であるか否かを判定する電源投入判
定処理を行い、電源投入時であれば初期化処理を行い、
ROMの正常判定処理、RAMにおけるワークエリアの
イニシャライズ、I/Oレジスタの設定、システム内部
のレジスタの設定処理、フラグのイニシャライズ等が行
われる。また、電源投入時(例えば、電源投入後のと
き)でなければ、ステップS2に進んで入力処理を行
い、入力インターフェース回路112からの信号を取り
込む。これにより、外部の入力情報が取得される。次い
で、ステップS3で出力処理を行い、出力インターフェ
ース回路113に制御信号を出力する。これにより、出
力インターフェース回路113に接続される各機器が駆
動制御され、例えば特別変動入賞装置5の駆動や、画像
表示装置4における特図等の表示や、確変判定図柄表示
器21での図柄の表示等が行われる。
【0032】次いで、ステップS4〜S11のうちの一
つの処理を時分割で順次行う。ステップS4〜S11の
概要は以下のとおりである。 ステップS4:排出制御情報編集処理 排出制御情報編集処理では、遊技用マイクロコンピュー
タ111から排出制御装置200へ送信する賞球制御情
報(賞球データ、排出条件データ)に関する編集が行わ
れる。なお、排出条件データは、賞球などの排出を行う
必要条件(半端センサ121により遊技球が検出されて
いること、オーバーフローセンサ122の検出信号が出
力されていないこと、金枠センサ123によりガラス枠
が開いていることが検出されていないことなど)が成立
しているか否かの情報である。 ステップS5:排出制御装置通信処理 排出制御装置通信処理では、遊技用マイクロコンピュー
タ110から排出制御装置200へ上述した賞球制御情
報を送信する処理を行う。 ステップS6:音声制御装置通信処理 音声制御装置通信処理では、遊技用マイクロコンピュー
タ110から音制御装置133へ音声制御信号(例え
ば、遊技ゲームの効果音の制御信号)を送信する。 ステップS7:装飾制御装置通信処理 装飾制御装置通信処理では、遊技用マイクロコンピュー
タ110から装飾表示制御装置132へ装飾制御信号を
送信する。これにより、装飾表示制御装置132により
サイドランプ12、14、装飾LED等を装飾して遊技
を演出することが行われる。
【0033】ステップS8:表示制御装置通信処理 表示制御装置通信処理では、遊技用マイクロコンピュー
タ111から表示制御装置131へ表示制御信号を送信
する。これにより、表示制御装置131により画像表示
装置4にて複数の識別情報(特図)が複数列で変動表示
等され、特図の変動表示ゲームが行われる。 ステップS9〜ステップS11:スルー処理 スルー処理では、何も処理を行わずに、これらのステッ
プをスルーする。
【0034】次に、本メインルーチンでは、以上の時分
割処理がなされた後に、次いで、ステップS12で乱数
生成処理を行う。この乱数生成処理では、特図に関連す
る乱数、確変判定図柄に関連する乱数、および普図に関
連する乱数の更新が行われる。例えば、特図に関連する
乱数としては、前述したように、大当り判定用乱数(特
別遊技判定用乱数)、リーチアクション判定用乱数、大
当り停止図柄判定用乱数、などがある。また、確変判定
図柄に関連する乱数としては、確変判定用乱数(特殊遊
技判定用乱数)や、確変図柄判定用乱数などがある。乱
数の生成では、各乱数を例えば[1]ずつインクリメン
トして更新することが行われる。したがって、本ルーチ
ンが繰り返される毎に、各乱数が変り、各乱数抽出値が
アトランダム性を保つようになる。なおここでは、確変
判定用乱数(特殊遊技判定用乱数)や確変図柄判定用乱
数を別個に設ける形態例を説明しているが、これら乱数
の機能を他の乱数(例えば、大当り判定用乱数や大当り
停止図柄判定用乱数など)で兼用することもできる。
【0035】次いで、ステップS13でセンサ入力処理
を行う。ここでは、特図始動センサ51、普図始動ゲー
トセンサ52、入賞センサ55〜60、継続センサ5
3、及びカウントセンサ54などからの入力監視を行う
とともに、これらセンサからの入力信号に基づいて、特
図変動や普図変動の始動記憶の更新、各乱数の抽出、賞
球数記憶、大当り時のラウンド継続の設定(即ち、ラウ
ンド継続権の発生又は消滅のための設定)、などの処理
を行う。次いで、ステップS14〜S21のうちの一つ
の処理を時分割で順次行う。ステップS14〜S21の
概要は以下のとおりであり、このうち特別図柄ゲーム処
理S14は後述のサブルーチンに従って行われる処理で
ある。
【0036】ステップS14:特別図柄ゲーム処理 特別図柄ゲーム処理では、特図を変動表示させる前の始
動記憶監視、図柄停止監視および大当り処理の何れかに
対応した処理が行われる。 ステップS15:普通図柄ゲーム処理 普通図柄ゲーム処理では、遊技球が普通図柄始動口8に
入賞(通過)したときに、普通図柄表示器7の識別情報
(この場合、一桁の数字)の変動表示による普図の変動
表示ゲームについての処理を行い、普図当りとなった場
合には対応する普図当り処理を行う。 ステップS16:図柄変動処理 図柄変動処理では、特図を変動表示するための処理が行
われ、所定時間経過後に、図柄変動が停止して大当りあ
るいは外れの何れかになる。また本形態例の場合には、
この図柄変動処理のステップにおいて、確変判定図柄表
示器21における確変図柄の変動表示を行うための処理
も実行される。すなわち、大当たり状態となったとき
に、後述する開始時期の仕様の判定で決定された大当た
りラウンドになっている場合には、そのラウンド中に上
記確変図柄の変動表示を開始し、その後のラウンド中も
この変動表示を継続した後、大当たり状態終了時にこの
変動表示を所定の図柄(確変図柄判定用乱数に基づく後
述の判定で決定された図柄)で停止させる処理を行う。
【0037】ステップS17:装飾制御情報編集処理 装飾制御情報編集処理では、遊技用マイクロコンピュー
タ110から装飾表示制御装置132へ送信する装飾制
御情報の編集(例えば、サイドランプ12、14、装飾
LED等の装飾をどのようにするかの編集)を行う。 ステップS18:ソレノイド編集処理 ソレノイド編集処理では、遊技用マイクロコンピュータ
110から大入賞口ソレノイド135、普通電動役物ソ
レノイド134へ送信するソレノイド制御情報の編集を
行う。 ステップS19:不正監視処理 不正監視処理では、特別変動入賞装置5に対するノーカ
ウントの監視、その他の不正監視が行われ、不正等の場
合には、例えば後述のステップS21の外部端子情報編
集処理にてエラー信号を外部の管理装置に出力するよう
な編集が行われる。
【0038】ステップS20:表示制御装置送信情報編
集処理 表示制御装置送信情報編集処理では、遊技用マイクロコ
ンピュータ110から表示制御装置131へ送信する表
示制御情報の編集を行う。 ステップS21:外部端子情報編集処理 外部端子情報編集処理では、遊技用マイクロコンピュー
タ110から外部接続端子136又は137を介して外
部の管理装置へ送信する外部端子情報(例えば、大当り
信号等)の編集を行う。次に、本メインルーチンでは、
では、以上の時分割処理がなされた後に、次いで、ステ
ップS22で残余時間処理を行う。残余時間処理では、
ルーチンを繰り返すとき、次回のルーチンに致る前の余
った時間だけ待機する。ステップS22を経ると、メイ
ンルーチンの1シーケンスが終了する。
【0039】(b)特別図柄ゲーム処理 次に、上記メインルーチンにおける特別図柄ゲーム処理
S14のサブルーチンを説明する。このサブルーチンが
開始されると、まずステップS51で処理番号により分
岐する。これは、遊技用マイクロコンピュータ110に
よる制御処理(ステップS52〜S54)の各処理過程
で定められる処理NO.(処理番号)に従って、ステッ
プS52〜S54のうちの該当するいずれか一つの処理
を行うための判断処理である。なお、ステップS52〜
S54の概要は以下のとおりである。
【0040】ステップS52:始動記憶監視処理 始動記憶監視処理では、始動記憶を監視し、始動記憶に
基づいて、前述のセンサ入力処理S13で抽出された各
乱数値とこれらに対応する判定値とを比較して、大当た
りや確変に関連する各種判定を実行する。即ち、大当た
りとするか否か、特図の停止図柄(大当たりの場合の停
止図柄又は外れの場合の停止図柄)をどれにするか、リ
ーチアクションを行うか否か、どのようなリーチアクシ
ョンを行うか、大当たり後に確変の制御を実行するか否
か(即ち、確変状態を発生させるか否か)、確変用変動
表示ゲームの大当たり中の開始時期の仕様(大当たりの
どのラウンドで開始するか)、確変用変動表示ゲームの
停止図柄をどれにするか、などを判定して決定する。
【0041】ここで、確変用変動表示ゲームの大当たり
中の開始時期の仕様(特殊遊技用識別情報の変動表示の
特別遊技状態に関連する仕様)については、例えば、図
4に示すように確変実行時と非実行時とに分けて設定さ
れた判定値と、所定の乱数(例えば、確変図柄判定用乱
数)の抽出値とを比較することにより行われる。即ち、
所定の乱数が1〜245の範囲で変化するとしたとき、
まず、確変が行われる場合(即ち、事前に行われる確変
判定用乱数の抽出値と判定値との比較判定で確変実行が
決定された場合)には、所定の乱数の抽出値が1〜90
では13ラウンド(13R)で開始する変動表示の仕様
(A)が決定され、所定の乱数の抽出値が91〜165
では14ラウンド(14R)で開始する変動表示の仕様
(B)が決定され、所定の乱数の抽出値が166〜21
5では15ラウンド(15R)で開始する変動表示の仕
様(C)が決定され、所定の乱数の抽出値が216〜2
35では最終の16ラウンド(16R)で開始する変動
表示の仕様(D)が決定され、所定の乱数の抽出値が2
36〜245では最終の16ラウンド(16R)終了直
後に開始する変動表示の仕様(E)が決定される。
【0042】一方、確変が行われない場合(即ち、事前
に行われる確変判定用乱数の抽出値と判定値との比較判
定で確変を実行しないことが決定された場合)には、所
定の乱数の抽出値が1〜90では最終の16ラウンド
(16R)終了直後に開始する変動表示の仕様(E)が
決定され、所定の乱数の抽出値が91〜165では最終
の16ラウンド(16R)で開始する変動表示の仕様
(D)が決定され、所定の乱数の抽出値が166〜21
5では15ラウンド(15R)で開始する変動表示の仕
様(C)が決定され、所定の乱数の抽出値が216〜2
35では14ラウンド(14R)で開始する変動表示の
仕様(B)が決定され、所定の乱数の抽出値が236〜
245では13ラウンド(13R)で開始する変動表示
の仕様(A)が決定される。なお、この確変用変動表示
ゲームの大当たり中の開始時期の仕様を決定する所定の
乱数としては、確変図柄判定用乱数に限らず、そのため
に専用に設けた乱数を使用してもよいし、他の既存の乱
数(例えば、大当たり判定用乱数など)を使用してもよ
い。
【0043】ステップS53:図柄停止監視処理 図柄停止監視処理では、特図の変動表示が終了して停止
したかどうかを監視し、次の処理(大当たりの場合には
大当り処理、外れの場合には始動記憶監視処理)に処理
番号を格納する。 ステップS54:大当り処理 大当り処理では、特図の変動表示が終了して大当りで停
止したとき、大当りに対応する処理(所定ラウンドの大
当たり状態や、大当たりに関連する効果音の出力などの
演出を実行するための処理)を行い、次の処理(始動記
憶監視処理)に処理番号を格納する。
【0044】E.確変用変動表示ゲーム 次に、以上説明したような構成によって、確変判定図柄
表示器21(別個の表示手段)で行われる確変用変動表
示ゲームについて説明する。本形態例では、大当たり状
態になると、図3に示すように大当たり状態中に確変を
行うか否かを見かけ上判定する確変用変動表示ゲーム
(確変判定図柄表示器21において図柄を変動表示して
特定の図柄で停止させる遊技)が実行される。そして、
この確変用変動表示ゲームの大当たり状態中の開始時期
は、前述した図4の判定値の設定に従って、前述のステ
ップS52において、始動記憶に基づく所定の判定タイ
ミング(この場合には、大当たりなどを判定する時期と
ほぼ同時)に判定されて決定され、その決定結果に従っ
て行われる。例えば、図4に示した前述の仕様(A)が
決定されると、図3の中段あたりに示すように、大当た
りの13ラウンドにおいて確変判定図柄の変動表示が開
始され、また、図4に示した前述の仕様(E)が決定さ
れると、図3の最下段に示すように、大当たりの16ラ
ウンド終了直後において確変判定図柄の変動表示が開始
され、いずれの場合も、大当たり状態終了時に変動表示
が終了する(即ち、所定の停止図柄で停止する)。
【0045】このため、本形態例では、確変判定図柄
(特殊遊技用識別情報)の変動表示の大当たり状態(特
別遊技状態)に関連する仕様(この場合、上記開始時期
の仕様)が、確変状態(特殊遊技状態)の発生可能性と
関連して異なることになり、結果としてこの変動表示の
仕様の違いによって確変状態(特殊遊技状態)が発生す
るか否かの信頼度が報知されることになる。というの
は、前述の図4に示す判定値に基づく判定では、図4に
示すように、各仕様が決定された場合に確変となる確率
(確変突入率、或いは、確変となる信頼度)は、仕様
(A)については90%、仕様(B)については約75
%、仕様(C)については50%、仕様(D)について
は約20%、仕様(E)については10%である。つま
りこの場合、確変判定図柄の変動表示の大当たり状態中
の開始時期が早ければ早いほど、その後確変が実行され
る確率(信頼度)が高いことになる。したがって遊技者
は、この開始時期の違いから確変となる信頼度を知るこ
とができ、いわゆる確変の信頼度報知が実現される。な
お本形態例では、確変用変動表示が早くても大当たりの
13ラウンドから開始されるため、それ以前に大当たり
がパンク(大当たりが一旦発生したのに、特別入賞がな
いなどの理由で大当たり状態が途中で終了してしまうこ
と)になってしまったときには、この確変用変動表示ゲ
ームは実行されない。また、確変用変動表示が行われて
いる途中で、大当たりがパンクした場合も、それにより
確変用変動表示は停止する。
【0046】以上のように本形態例の遊技機では、確変
用変動表示ゲーム(特殊遊技用変動表示ゲーム)を前記
特別遊技状態中において開始し、確変判定図柄(特殊遊
技用識別情報)の変動表示の大当たり状態(特別遊技状
態)に関連する仕様(この場合、大当たりのどのラウン
ドで確変用変動表示を開始するかの仕様)を、確変状態
(特殊遊技状態)の発生可能性と関連させて異ならせる
ことにより、確変状態(特殊遊技状態)が発生するか否
かの信頼度を報知する。このため、遊技者は、大当たり
状態中において、この確変用変動表示の内容(この場
合、どのラウンドで確変用変動表示が開始されるか、さ
らには、最終的にどの図柄で確変用変動表示が終了する
か)を、大当たり状態の進行状況と照らし合わせつつ、
期待と不安を抱きながら注視することになる。これによ
り、確変用変動表示を行う確変判定図柄表示器21が小
型で簡素なものであっても、大当たり状態中の遊技の興
趣を格段に向上できる。
【0047】ちなみに、従来の一般的な遊技機では、特
図の停止図柄で確変などが実行されるか否かが分かって
しまうので、大当たり状態中は、遊技が実質的に一次停
止するような状態になり、遊技者は単純に遊技球を発射
して大当たり状態を消化するのみになっている。また、
従来技術の欄で前述したように、確変などの特殊遊技に
ついての変動表示ゲームが別途行われる場合でも、従来
では、この特殊遊技用変動表示ゲームが、大当たり状態
とは無関係に行われる単純なものであり、最終的に特殊
遊技用識別情報の変動表示が停止するまで、特殊遊技発
生の可能性が全く推定できないものであった。このた
め、少なくとも、大当たり状態の進行に連動して大当た
り状態のほぼ全般にわたって高い遊技の興趣(具体的に
は、特殊遊技が行われることへの期待と不安が入り混じ
ったようなスリル溢れる気持ち)を持続的に確保するこ
とは全く困難であった。しかし、本形態例のような構成
であれば、遊技者は、大当たり状態のラウンドが順次進
んで行く中でどのラウンドで確変判定図柄の変動表示が
開始されるかについて胸をドキドキさせながら、画像表
示装置4の表示画面4a(具体的には、ラウンド表示な
ど)と確変判定図柄表示器21の両者を注視することに
なり、さらにこの確変用変動表示が開始された後も、報
知された信頼度に基づいて最終的に確変判定図柄がどう
なるか(即ち、確変が実行されるか否か)について胸を
ドキドキさせながら、確変判定図柄表示器21における
確変用変動表示の終了を見守ることになって、大当たり
状態のほぼ全般にわたって高い遊技の興趣が持続的に確
保される。
【0048】特に本例の場合には、確変用変動表示の大
当たり状態(特別遊技状態)に関連する仕様として、確
変用変動表示を大当たり状態のどのラウンドで開始する
かの仕様を、大当たり状態の発生可能性と関連させて異
ならせることにより、確変状態が発生するか否かの信頼
度を報知する構成である。このため、確変発生の信頼度
報知のための大当たり状態に関連する確変用変動表示の
違いが明確になり、より確実な信頼度報知が可能とな
り、遊技の興趣向上の作用もより信頼性の高いものとな
る。つまり、どのラウンドで確変用変動表示が開始され
るかということは、初心者であっても極めて容易に分か
るため、その違いに基づく信頼度報知が確実になる。ま
た、確変用変動表示ゲームは、大当たり状態中に開始さ
れるので、大当たり状態の前に特殊遊技用変動表示ゲー
ムが行われる場合の前述の弊害が解消される。即ち、大
当たり状態の前に特殊遊技用変動表示ゲームが行われる
場合には、従来技術の欄で説明したように、大当たり発
生後から大当たり状態になるまで(具体的には、特別変
動入賞装置5が開放されるまで)に時間がかかってしま
うため、遊技者がイライラする原因になってしまった
り、また、多量の無駄な遊技球を発射することになった
り、或いは、大当たり状態の前に遊技球がなくなってし
まう恐れ(つまり、いわゆるパンクの危険性)があった
が、このような不具合が解消される。
【0049】また本形態例では、確変用変動表示ゲーム
を、大当たり状態中又は大当たり状態終了直後までに終
了させるため、大当たり状態終了時に特殊遊技用変動表
示ゲームを行う場合の弊害(大当たり状態の最後が長く
なり、次回の通常の遊技開始が遅くなるため、遊技店の
売り上げ増の支障になる恐れ)も解消される。また本形
態例の場合には、大当たり状態発生を見かけ上判定する
識別情報の変動表示を行う画像表示装置4とは別個の表
示手段(確変判定図柄表示器21)を備え、確変判定図
柄(特殊遊技用識別情報)の変動表示が、この別個の表
示手段の表示部においてなされる。このため、前記画像
表示装置4において、大当たり状態中に特殊遊技用識別
情報の変動表示を行う場合の弊害(大当たり状態中の他
の表示がその分だけ端に追いやられ、全体として表示が
見づらくなったり、演出効果が低下してしまう問題)が
解消される。
【0050】なお、本発明は上記形態例の態様に限られ
ず、各種の変形,応用があり得る。例えば、上記形態例
では、本発明の特殊遊技状態として確変状態を例に挙げ
たが、これに限られず、例えば特図又は普図についての
時短でもよいし、或いは確変と時短の両方が行われる構
成でもよい。例えば、時短を行うか否かについても、上
記形態例と同様に、変動表示ゲームを行った結果で見か
け上判定されるように演出し、さらに、例えばこの変動
表示ゲームを開始する大当たりラウンド中のタイミング
の違いで、時短発生の信頼度を報知してもよい。また上
記形態例では、確変用変動表示ゲームが開始されるの
は、最も早くても13ラウンドからであるが、この態様
に限られず、場合によっては1ラウンドから開始される
態様でも当然よい。
【0051】また上記形態例では、いずれの場合も、特
殊遊技用変動表示ゲームを大当たり状態終了時に終了さ
せる態様(大当たり状態終了時まで特殊遊技用変動表示
ゲームを継続する態様)としているが、これに限られ
ず、例えば所定ラウンド数(例えば、2ラウンド)の範
囲内で必ず終了するようにしてもよい(つまり、例えば
13ラウンドで開始した場合には、次の14ラウンドで
終了し、14ラウンドで開始した場合には、次の15ラ
ウンドで終了するといった態様でもよい)。また、極端
な態様としては、特殊遊技用変動表示ゲームを開始した
ラウンド内で終了させてもよい(つまり、13ラウンド
で開始させた場合には13ラウンド内で終了させ、14
ラウンドで開始させた場合には14ラウンド内で終了さ
せるといった態様でもよい)。この場合には、ある特定
のラウンドにおいて遊技の興趣が特に高まるという固有
の効果がある。
【0052】また、前述したように本形態例では、大当
たりの13ラウンド以前に大当たりがパンクになってし
まったときには、確変用変動表示ゲームは実行されず、
また、確変用変動表示が行われている途中で、大当たり
がパンクした場合も、それにより確変用変動表示は停止
する構成としている。しかし、大当たりがパンクした場
合には、即座に確変用変動表示ゲームを実行するか、或
いは実行中の確変用変動表示ゲームを即座に終了させ
て、ひととおり確変用変動表示ゲームによる演出(或い
は、確変になったことの報知)を完遂するような構成と
してもよい。また上記形態例では、特図の図柄が確変判
定図柄の変動表示に関与していないが、大当たりとなっ
た特図の停止図柄に関連させて確変用変動表示の仕様
(変動表示の態様など)を異ならせることで、より一層
の興趣向上が可能となる。つまり、大当たりとなった特
図の停止図柄が、例えば、従来一般的には確変が発生す
る停止図柄(例えば、「7、7、7」)である場合に
は、遊技者は確変になることを期待してしまうが、本形
態例では、確変用変動表示の仕様はこの特図の停止図柄
に無関係に実行されるため、遊技者の期待感をむやみに
裏切ってしまう恐れがある。そこで、大当たりとなった
特図の停止図柄がこのような特定の図柄であった場合に
は、例えば確変用変動表示の態様を変化させる(例え
ば、何度も変動させる、停止を繰り返す等)ようにして
もよい。このようにすれば、特図の停止図柄が特定の図
柄になった場合の遊技者の期待にある程度答えることが
できる。また、今回開示された実施の形態はすべての点
で例示であって制限的なものではないと考えられるべき
である。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請
求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味
及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0053】
【発明の効果】請求項1記載の遊技機では、特殊遊技用
変動表示ゲームを特別遊技状態中において開始し、特殊
遊技用識別情報の変動表示(特殊遊技用変動表示)の特
別遊技状態に関連する仕様を、特殊遊技状態の発生可能
性と関連させて異ならせることにより、特殊遊技状態が
発生するか否かの信頼度を報知する制御手段を備えてい
る。このため遊技者は、大当たり状態中において、この
特殊遊技用変動表示の内容を、特別遊技状態の進行状況
と照らし合わせつつ、期待と不安を抱きながら注視する
ことになる。これにより、たとえ特殊遊技用変動表示を
行う表示手段が小型で簡素なものであっても、特別遊技
状態中の遊技の興趣を格段に向上できる。
【0054】また本遊技機では、特殊遊技用変動表示ゲ
ームは、特別遊技状態中に開始されるので、特別遊技状
態の前に特殊遊技用変動表示ゲームが行われる場合の前
述の弊害が解消される。即ち、特別遊技状態の前に特殊
遊技用変動表示ゲームが行われる場合には、従来技術の
欄で説明したように、特別遊技発生後から特別遊技状態
になるまでに時間がかかってしまうため、遊技者がイラ
イラする原因になってしまうなどの弊害があるが、この
ような不具合が解消される。
【0055】また、請求項2記載の遊技機の場合には、
特殊遊技用変動表示の特別遊技状態に関連する仕様とし
て、特殊遊技用変動表示を特別遊技状態のどのラウンド
で開始するかの仕様を、特別遊技状態の発生可能性と関
連させて異ならせることにより、特殊遊技状態が発生す
るか否かの信頼度を報知する構成である。このため、特
殊遊技状態発生の信頼度報知のための特別遊技状態に関
連する特殊遊技用変動表示の違いが明確になり、より確
実な信頼度報知が可能となり、遊技の興趣向上の作用も
より信頼性の高いものとなる。つまり、どのラウンドで
特殊遊技用変動表示が開始されるかは、初心者であって
も極めて容易に分かるため、その違いに基づく信頼度報
知が確実になる。また、請求項3記載の遊技機の場合に
は、特殊遊技用変動表示ゲームが、特別遊技状態中又は
特別遊技状態終了直後までに終了する。このため、特別
遊技状態終了時に特殊遊技用変動表示ゲームを行う場合
の弊害(特別遊技状態の最後が長くなり、次回の通常の
遊技開始が遅くなるため、遊技店の売り上げ増の支障に
なる恐れ)も解消される。
【0056】また、請求項4記載の遊技機の場合には、
特殊遊技用変動表示が特別遊技状態のいずれか一つのラ
ウンド内で行われる。このため、ある特定のラウンドに
おいて遊技の興趣が特に高まるという固有の効果があ
る。また、請求項5記載の遊技機の場合には、特別遊技
状態発生を見かけ上判定する識別情報の変動表示を行う
画像表示装置とは別個の表示手段を備え、特殊遊技用変
動表示が、この別個の表示手段の表示部においてなされ
る。このため、前記画像表示装置において、特別遊技状
態中に特殊遊技用識別情報の変動表示を行う場合の弊害
(特別遊技状態中の他の表示がその分だけ端に追いやら
れ、全体として表示が見づらくなったり、演出効果が低
下してしまう問題)が解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の遊技盤を示す正面図である。
【図2】パチンコ機の制御系を示すブロック図である。
【図3】確変判定用変動表示の開始時期を説明するタイ
ミングチャートである。
【図4】確変判定用変動表示の開始時期を決定する判定
値の設定例を示す図である。
【符号の説明】
1 遊技盤 4 画像表示装置 4a 表示画面 21 確変判定図柄表示器(他の表示手段) 100 遊技制御装置(制御手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者に遊技価値が付与される特別遊技
    状態を発生させるか否かを判定するための特別遊技判定
    用乱数と、前記特別遊技状態終了後に前記特別遊技状態
    が再度発生する可能性を高める特殊遊技状態を発生させ
    るか否かを判定するための特殊遊技判定用乱数とを生成
    し、これら乱数値をそれぞれ所定のタイミングで抽出記
    憶して、これら抽出記憶された乱数値と予め設定された
    判定値とをそれぞれ比較することにより、前記特別遊技
    状態を発生させるか否か、及び前記特別遊技状態終了後
    に前記特殊遊技状態を発生させるか否かを判定し、これ
    ら判定のうち前記特別遊技状態を発生させるか否かの判
    定結果に基づいて、画像表示装置の表示画面における複
    数の変動表示領域毎に識別情報を変動表示させて停止さ
    せる変動表示ゲームを行い、さらに前記特別遊技状態を
    発生させる場合に、前記判定のうち特殊遊技状態を発生
    させるか否かの判定結果に基づいて、所定の表示手段の
    表示部に前記識別情報とは別個の特殊遊技用識別情報を
    変動表示させて停止させる特殊遊技用変動表示ゲームを
    行う遊技機であって、 前記特殊遊技用変動表示ゲームを前記特別遊技状態中に
    おいて開始し、前記特殊遊技用識別情報の変動表示の前
    記特別遊技状態に関連する仕様を、前記特殊遊技状態の
    発生可能性と関連させて異ならせることにより、前記特
    殊遊技状態が発生するか否かの信頼度を報知する制御手
    段を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記特別遊技状態は、複数ラウンドにわ
    たって実行されるものであり、 前記制御手段は、前記仕様として、前記特殊遊技用識別
    情報の変動表示を前記特別遊技状態のどのラウンドで開
    始するかの仕様を、前記特殊遊技状態の発生可能性と関
    連させて異ならせることにより、前記特殊遊技状態が発
    生するか否かの信頼度を報知することを特徴とする請求
    項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記特殊遊技用変動表
    示ゲームを、前記特別遊技状態中又は前記特別遊技状態
    終了直後までに終了させることを特徴とする請求項2記
    載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記特別遊技状態は、複数ラウンドにわ
    たって実行されるものであり、 前記制御手段は、前記特殊遊技用識別情報の変動表示を
    前記特別遊技状態のいずれか一つのラウンド内で行い、
    前記仕様として、前記特殊遊技用識別情報の変動表示を
    前記特別遊技状態のどのラウンド内で行うかの仕様を、
    前記特殊遊技状態の発生可能性と関連させて異ならせる
    ことにより、前記特殊遊技状態が発生するか否かの信頼
    度を報知することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記所定の表示手段が、前記画像表示装
    置とは別個の表示手段であり、前記特殊遊技用識別情報
    の変動表示が、この別個の表示手段の表示部においてな
    されることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載
    の遊技機。
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