JP2001120288A - 共役脂肪酸グリセリド含有脂質の製造法及び組成物 - Google Patents

共役脂肪酸グリセリド含有脂質の製造法及び組成物

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JP2001120288A
JP2001120288A JP30909699A JP30909699A JP2001120288A JP 2001120288 A JP2001120288 A JP 2001120288A JP 30909699 A JP30909699 A JP 30909699A JP 30909699 A JP30909699 A JP 30909699A JP 2001120288 A JP2001120288 A JP 2001120288A
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acid glyceride
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Satoshi Kudo
聰 工藤
Naomi Mizusawa
直美 水澤
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Yakult Honsha Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消化吸収性、安全性、官能的品質等に優れた
特性をもつ共役脂肪酸含有脂質を工業的に生産するため
の、より安価、簡便かつ高収率な共役脂肪酸含有脂質の
製造法を得る。 【解決手段】 2重結合を2個以上有する脂肪酸の少な
くとも1種以上を構成成分とする脂肪酸グリセリド又は
該脂肪酸グリセリドを含有する油脂含有素材に、共役2
重結合産生能力を有する微生物又は該微生物の産生する
酵素を作用させる方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、共役脂肪酸グリセ
リドを含有する脂質の製造法、および該方法により得ら
れる共役脂肪酸グリセリドを含有する油脂素材に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】天然に存在し、食品製造加工中にも生成
する共役脂肪酸は隣り合う炭素が単結合を挟んで2重結
合を持つ脂肪酸である。とりわけ、炭素数18の脂肪酸
分子内に共役ジエンを1個持つ共役リノール酸は、近年
多くの有用な生理活性が報告され、工業的にも製造販売
され始めている。
【0003】例えば、共役リノール酸を動物に投与する
ことにより、動物の体重増加と飼料の効率とを高める方
法が既に提案されている(特表平8-505775号公報参
照)。また、共役リノール酸を動物に投与することによ
り、動物の体脂肪を減少させる方法も提案されている
(特表平10-508189号公報参照)。また、その他にも抗
腫瘍効果、抗アレルギー効果、抗糖尿病効果等の報告が
なされている。
【0004】共役リノール酸は、植物中に僅かに存在す
る脂肪酸であり、また、特に反芻動物の消化管内で一部
の微生物の作用によりリノール酸から変換生成されて吸
収されるため、乳製品や畜肉製品に比較的多い(脂肪重
量の〜2%>)ことも知られている。しかしながら、い
ずれも生理効果を十分量発揮する量を摂取するのは難し
い。
【0005】現在市販されている共役リノール酸として
は、例えばリノール油脂社製の「CLA80活性リノー
ル」やメイプロ・インダストリーズ社の「トナリン」等
が挙げられる。これらは、天然のシス型リノール酸(C1
8:2)をアルカリ下で共役化することにより製造された
遊離型脂肪酸である。これらの主成分はcis-9,trans-1
1あるいはtrans-9,cis-11又はtrans-10,cis-12であ
り、その他いくつかの位置あるいは幾何異性体を含んで
いる。
【0006】ところが、市販の共役リノール酸製品等の
共役脂肪酸を摂取しようとすると、脂肪酸特有の渋味と
収斂味が強く、そのまま摂取したり、一般食品に生理効
果量を添加するには難しい場合も多かった。更に、共役
リノール酸は多くの場合カプセルや錠剤型の栄養補助食
品として市販されており、これらの剤型を単独摂取した
場合、とりわけ食間に摂取した場合は消化吸収性が悪い
という難点のあるものであった。
【0007】一方、グリセリド型共役リノール酸を製造
する方法として、リパーゼに依るエステル交換法あるい
はエステル合成法等の常法により、共役リノール酸をグ
リセリド誘導体にする試みが幾つか報告されている。
【0008】Garciaらのリパーゼに依るエステル交換法
(Garcia H. S., et al., Biotechnology Letters, 20:
4, p393-95, 1998年)では、15%程度の共役リノー
ル酸が取り込まれたグリセリド誘導体を作れる事を示し
ている。また、Arcosらの報告(Arcos J. A., et al.,
Biotechnology Letters,20:6, p617-21,1998年)はリパ
ーゼの合成反応を利用したものであり、モノ、ジ、トリ
グリセリド誘導体中の共役リノール酸が約70%となる
事が述べられている。しかしながら、これらの方法は出
発材料に高価な共役リノール酸を用いるため、得られる
共役リノール酸含有グリセリド油脂もまたコストの高い
ものであった。
【0009】一方、微生物あるいはまたその酵素が共役
脂肪酸を作る事が報告されている。例えば、ルーメン細
菌が多価不飽和脂肪酸から共役脂肪酸を産生すること
(Shorland F.B., et al., Nature 175, 1129(195
5))、あるいは、ブチリビブリオ・フィブリソルベンス
(Butyrivibrio fibrisolvens)菌がリノール酸異性化活
性をもつこと(Kepler C.R.,& S. B. Tove J. Biol. Ch
em.242,5686-92 (1967))、種々の肺の病原菌の1割強
がリノール酸異性化活性をもつこと(Jack C.I.A., et
al., Clinica Chimica Acts 224, 139-46(1994))、ま
た、ラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillus reuter
i)様乳酸菌のMRS8,9,16,18の4菌株がリノ
ール酸異性化活性をもつこと(X, Yang & M. W. Pariz
a, Book of abstracts, IFT Annual meeting, p243(199
5))、さらには、プロピオニバクテリウム・フロイデン
ライキィ(Propinonibacterium freudenreichii)菌がリ
ノール酸異性化活性をもつこと(Jiang J., Doctoral th
esis, Swedish Uni. Uppsala(1998))等が示されてい
る。
【0010】更に、ストレプトコッカス・グリセティナ
セウス(Streptococcus glycetinaceus),ストレプトコ
ッカス・リクエファシエンス(Streptococcus liquefaci
ens)、ストレプトコッカス・フェカリス−フェシウム(S
treptococcus faecalis-faecium)、ラクトバチルス・ア
ラビノシス(Lactobacillus arabinosis),ラクトバチル
ス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)等が
同様の特性を持つことも報告されている(松村賢司ら、
1999年度日本農芸化学会、福岡)。それら微生物によれ
ば、多くの場合cis-9、trans-11かtrans-9,cis-11の異
性体が主として産生されるため、何種類もの異性体がラ
ンダムに生じるアルカリ異性化法に比べて、異性体の種
類が少なくて純度の高いものを得ることが出来る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
報告ではいずれにしてもリノール酸を反応基質としてい
るため、生成する物質は遊離の共役リノール酸であり、
リノール酸を含むグリセリド誘導体を出発材料として該
グリセリドに共役2重結合を直接生成させる方法は知ら
れていなかった。
【0012】このような状況において、本発明者が共役
脂肪酸グリセリドの性質等に関し検討したところ、遊離
の共役脂肪酸をグリセリド型にすることで、風味面、消
化吸収性が改善されるともに、優れた脂質代謝改善作用
を有することを発見した。
【0013】現在、共役脂肪酸グリセリドの製造方法と
しては、出発原料であるリノール酸をアルカリ異性化
し、リパーゼに依るエステル交換あるいはエステル合成
を行う方法等が提案されているのみである。この方法で
は、リノール酸の分画精製とアルカリ異性化という複雑
なステップを踏むためコストが高くなってしまい、共役
リノール酸の異性体が多く混在する等の問題もある。
【0014】従って、本発明は、消化吸収性、安全性、
官能的品質等に優れた特性をもつ共役脂肪酸含有脂質を
工業的に生産するための、より安価、簡便かつ高収率な
共役脂肪酸含有脂質の製造法を得ることを目的とし、こ
の方法で得られた共役脂肪酸含有脂質の組成物及び飲食
品を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明に係る共役脂肪酸グリセリド含有脂質の製造法は、2
重結合を2個以上有する脂肪酸の少なくとも1種以上を
構成成分とする脂肪酸グリセリド又は該脂肪酸グリセリ
ドを含有する油脂含有素材に、共役2重結合産生能力を
有する微生物又は該微生物の産生する酵素を作用させる
ことを特徴とするものである。
【0016】請求項2に記載された発明に係る共役脂肪
酸グリセリド含有脂質の製造法は、請求項1に記載され
た共役2重結合産生能力を有する微生物として、ビフィ
ドバクテリウム属細菌、ラクトバチルス属細菌、ユーバ
クテリウム属細菌、及び、プロピオニバクテリウム属細
菌から選ばれる1種以上を用いることを特徴とするもの
である。
【0017】請求項3に記載された発明に係る共役脂肪
酸グリセリド含有脂質素材は、請求項1又は2に記載の
方法により製造されるものである。
【0018】請求項4に記載された発明に係る飲食品
は、請求項3記載の共役脂肪酸グリセリド含有脂質素材
を含有することを特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明者らは上記課題を解決する
ために鋭意研究を行った結果、意外にもグリセリド型の
脂肪酸を直接異性化し、共役脂肪酸グリセリドを生成す
ることのできる微生物が存在することを見出し、本発明
を完成した。
【0020】即ち、本発明は、2重結合を2個以上有す
る脂肪酸の少なくとも1種以上を構成成分とする脂肪酸
グリセリドまたは該脂肪酸グリセリドの含有されている
油脂含有素材に、共役2重結合産生能力を有する微生物
または該微生物の産生する酵素を作用させることによ
り、共役脂肪酸グリセリド含有脂質を得る方法である。
【0021】本発明の2重結合を2個以上有する脂肪酸
グリセリドは、リノール酸、α−リノレン酸、γ−リノ
レン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸(EP
A)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等の2重結合を2
つ以上有する脂肪酸の1種または2種以上を構成成分と
するものである。中でも、炭素数18の脂肪酸、すなわ
ち、リノール酸、リノレン酸を構成成分とするものを用
いれば、最終的に多量の共役リノールを得られるため好
ましい。グリセリドは、モノ、ジ、トリ型のいずれでも
よいが、その後の反応により生成する共役脂肪酸グリセ
リド中の共役脂肪酸含量を多くするためには、トリグリ
セリド型が好ましい。
【0022】また、本発明においては、これらのグリセ
リドを豊富に含有する油脂素材(以下単に「油脂素材」
と記載する)を反応の出発物質として用いてもよい。こ
のような油脂素材として、具体的には、サフラワー油、
大豆油、コーン油、菜種油、綿実油、ひまわり油、紅花
油、ごま油、オリーブ油、亜麻仁油、エゴマ油等の植物
油、バター油、魚油、ラード、牛脂等の動物油等が挙げ
られる。より好ましくは、例えば、炭素数18の脂肪
酸、特にリノール酸が多い点から、サフラワー油、大豆
油、コーン油、菜種油、綿実油、ひまわり油、紅花油等
の植物性油脂が好ましい。
【0023】本発明における共役2重結合産生能力を有
する微生物とは、反応の出発物質となる上記のグリセリ
ドまたは油脂素材を直接共役脂肪酸グリセリドに変換す
る能力を有する微生物のことである。反応時には、微生
物をそのまま作用させてもよいが、微生物を担体に固定
化し、バイオリアクターとして作用させてもよい。ま
た、微生物の産生する酵素を回収、精製、或いは粉末化
し、そのまま或いは適当な担体に固定化し、バイオリア
クターとして作用させてもよい。
【0024】また、本発明で用いる微生物としては、特
に限定されるものではなく、共役2重結合産生能力を有
する微生物であればよい。例えば、本発明の共役2重結
合産生能力を有する微生物としては、古くから発酵乳製
品等に利用されているものも多く含まれ、病原性を有さ
ないことが確認されている等の安全性の点から、腸管系
微生物、即ち、ラクトバチルス属、ラクトコッカス属、
ストレプトコッカス属、エンテロコッカス属、ロイコノ
ストック属等に属する乳酸菌や、ビフイドバクテリウム
属細菌、ユーバクテリウム属細菌、プロピオニバクテリ
ウム属細菌等が好ましい。
【0025】具体的な共役2重結合産生能力を有する微
生物としては、例えば、ラクトバチルス属細菌として
は、ラクトバチルス・アシドフィルス(Lactobacillus a
cidophilus)、ラクトバチルス・ブレビス(Lactobacillu
s brevis)、ラクトバチルス・ブフネリ(Lactobacillus
buchneri)、ラクトバチルス・カゼイ(Lactobacillus ca
sei)、ラクトバチルス・デルブルッキィ サブスピーシ
ーズ.デルブルッキィ(Lactobacillus delbrueckii(ss.
delbrueckii))、ラクトバチルス・デルブルッキィ サブ
スピーシーズ.ラクチス(Lactobacillus delbrueckii(s
s.lactis))、ラクトバチルス・デルブルッキィ サブス
ピーシーズ.ブルガリカス(Lactobacillus delbrueckii
(ss.bulgaricus))、ラクトバチルス・ガッセリ(Lactoba
cillus gasseri)、ラクトバチルス・ヘルベティカス(La
ctobacillus helveticus)、ラクトバチルス・ジョンソ
ニー(Lactobacillus johnsonii)、ラクトバチルス・オ
リス(Lactobacillus oris)、ラクトバチルス・ロイテリ
(Lactobacillus reuteri)、ラクトバチルス・ラムノー
ザス(Lactobacillus rhamnosus)、ラクトバチルス・ゼ
アエ(Lactobacillus zeae)、ラクトバチルス・サケ(Lac
tobacillus sakei)等から選ばれる。
【0026】また、ラクトコッカス属細菌としては、ラ
クトコッカス・ラクチス(Lactococcus lactis)、ラクト
コッカス・プランタラム(Lactococcus plantarum)、ラ
クトコッカス・ラフィノラクチス(Lactococcus raffino
lactis)等から選ばれる。ロイコノストック属細菌とし
ては、ロイコノストック・ラクチス(Leuconostoc lacti
s)等から選ばれる。ストレプトコッカス属細菌として
は、ストレプトコッカス・サーモフイルス(Streptococc
us thermophilus)等から選ばれる。エンテロコッカス属
細菌としては、エンテロコッカス・フェカーリス(Enter
ococcus feacalis)、エンテロコッカス・フェシウム(En
terococcus faecium)等から選ばれる。ビフィドバクテ
リウム属細菌としては、ビフィドバクテリウム・アドレ
スセンティス(Bifidobacterium adolescentis)、ビフイ
ドバクテリウム・ビフイダム(Bifidobacterium bifidu
m)、ビフイドバクテリウム・ブレーべ(Bifidobacterium
breve)、ビフイドバクテリウム・カテニューラータム
(Bifidobacterium catenulatum)、ビフイドバクテリウ
ム・インファンテイス(Bifidobacterium infantis)、ビ
フイドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longu
m)等から選ばれる。ユーバクテリウム属細菌としては、
ユーバクテリウム・アエロファシエンス(Eubacterium a
erofaciens)、ユーバクテリウム・バイフォーム(Eubact
erium biforme)、ユーバクテリウム・コプロスタノリジ
ェンス(Eubacterium coprostanoligens)等から選ばれ
る。プロピオニバクテリウム属細菌としては、プロピオ
ニバクテリウム・フロイデンライキィ(Propionibacteri
um freudenreichii)等から選ばれる。
【0027】中でも、ラクトバチルス・アシドフィルス
(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス・ブレ
ビス(Lactobacillus brevis)、ラクトバチルス・デルブ
ルッキィ サブスピーシーズ.デルブルッキィ(Lactobac
illus delbrueckii(ss.delbrueckii))、ラクトバチルス
・デルブルッキィ サブスピーシーズ.ブルガリカス(La
ctobacillus delbrueckii(ss.bulgaricus))、ラクトバ
チルス・ガッセリ(Lactobacillus gasseri)、ラクトバ
チルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)、
ラクトバチルス・ジョンソニー(Lactobacillus johnson
ii)、ラクトバチルス・オリス(Lactobacillus oris)、
ラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillusreuteri)、ラ
クトバチルス・サケ(Lactobacillus sakei)、ビフィド
バクテリウム・ビフイダム(Bifidobacterium bifidu
m)、ビフィドバクテリウム・インファンティス(Bifidob
acterium infantis)、ユーバクアリウム・バイフォーム
(Eubacterium biforme)、ユーバクテリウム・コプロス
タノリジェンス(Eubacterium coprostanoligens)、プロ
ピオニバクテリウム・フロイデンライキィ(Propionibac
terium freudenreichii)等が共役脂肪酸グリセリドの生
産性が高く好ましい。
【0028】より具体的には、ビフィドバクテリウム・
ビフイダム(Bifidobacterium bifidum)YIT4007(FERM BP
-791)株、ビフイドバクテリウム・インファンテイス(Bi
fidobacterium infantis)YIT4018(ATCC15697)株、YIT40
19(ATCC15702)株、ラクトバチルス・アシドフィルス(La
ctobacillus acidophilus)YIT0070(ATCC4356)株、ラク
トバチルス・ブレビス(Lactobacillus brevis)YIT0033
(NIRD T-6)株、YIT0076(ATCC14869)株、ラクトバチルス
・デルブルッキィ サブスピーシーズ.デルブルッキィ
(Lactobacillus delbrueckii(ss.delbrueckii))YIT0080
(ATCC9649)株、ラクトバチルス・デルブルッキィ サブ
スピーシーズ.ブルガリカス(Lactobacillus delbrueck
ii(ss.bulgaricus))YIT0181(ATCC11842)株、ラクトバチ
ルス・ガッセリ(Lactobacillus gasseri)YIT0168株、YI
T0192(DSM20243)株、ラクトバチルス・ヘルベティカス
(Lactobacillus helveticus)YIT0083(ATCC15009)株、YI
T0085(ATCC521)株、ラクトバチルス・ジョンソニー(Lac
tobacillus johnsonii)YIT0202(JCM1022)株、ラクトバ
チルス・オリス(Lactobacillus oris)YIT0277(NCFB216
0)株、ラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillus reute
ri)YIT0313株、ラクトバチルス・サケ(Lactobacillus s
akei)YIT0247(JCM1157)株、プロピオニバクテリウム・
フロイデンライキィ(Propionibacterium freudenreichi
i)ATCC6207株、ユーバクアリウム・バイフォーム(Eubac
terium biforme)YIT6076(ATCC27806)株、ユーバクテリ
ウム・コプロスタノリジェンス(Eubacterium coprostan
oligens)YIT6166(ATCC51222)株等が挙げられる。
【0029】本発明の製造法では、微生物をそのまま用
いる場合には、洗浄生菌体を乳化油脂と混合し反応させ
るか、或いは油脂素材含有食品に該微生物を摂取し、培
養したり、洗浄生菌体と混合して反応させればよい。固
定化してバイオリアクターとして用いる場合には、例え
ば、菌体酵素をそのまま用いるか、或いは生菌体を粉砕
後、塩析や膜処理、イオン交換樹脂処理、ゲル濾過処理
等の通常の分画方法で酵素を精製し、イオン結合や共有
結合、疎水結合法によりシリカゲル、セライト、イオン
交換樹脂、キトサンビーズ、セルロース等の担体に固定
化して用いることができる。
【0030】得られた反応物は、好ましくは更に、精製
を行う。具体的な精製法としては、水相に懸濁している
場合には、遠心分離で油相を回収し、これを有機溶媒で
抽出して精製する。抽出溶媒としては、共役2重結合を
含む共役脂肪酸グリセリドを溶出することのできる溶媒
を常法に従って用いる。
【0031】こうして得られた本発明の共役脂肪酸グリ
セリドを含む組成物は、分画した油分をそのまま使用す
ることができる。具体的には、カプセル、タブレット、
サラダ油状或いは顆粒状の栄養補助食品或いは食品等と
して使用することができる。
【0032】また、本発明の共役脂肪酸グリセリドを含
む組成物は、分画、殺菌、混合、濃縮、乾燥等の加工を
した後、各種フレーバーや、果汁粉末、砂糖・果糖等の
甘味料、クエン酸・リンゴ酸等の酸味料、安定剤、増粘
剤、穀物粉、ビタミン類、ミネラル類等と混合して、パ
ン、麺類、焼き菓子、クリーム、飴、チューインガム、
錠菓、お茶、コーヒー、果汁飲料、発酵乳、炭酸飲料、
プリン、ゼリー等の飲食物等に配合することができる。
【0033】また、本発明の共役脂肪酸グリセリドの使
用量は、共役脂肪酸として1人当たり100mg/da
y〜5000mg/day、特に、300mg/day
〜3000mg/day程度とすることが好ましい。
【0034】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0035】実施例1.乳酸菌のスクリーニング リノール酸含有油脂に作用して、直接共役リノール酸を
生成する能力のある微生物をスクリーニングした。ま
ず、表1に示した各種乳酸菌、ビフィドバクテリウム属
細菌及びプロピオニバクテリウム属細菌を、0.035%リノ
ール酸含有MRS培地で培養し、遠心分離により菌体を
回収し、生理食塩水で3回洗浄して洗浄菌体を調製し
た。また、ユーバクテリウム属細菌も培地としてBCM
培地を用いて嫌気条件で培養する以外は、上記と同様に
処理して洗浄菌体を得た。
【0036】これらの洗浄生菌体100μLを、5mg
のリノール酸を含む1mLの50mMリン酸緩衝液(p
H7.1)に混合し、37℃で2日間振盪して反応を行
わせた後、遠心分離し、上清を2倍量のクロロホルム:
メタノール(1:2)で抽出してクロロホルム層に脂質
を抽出した。抽出した脂質は、ヘキサンで適宜希釈し、
紫外線吸収スペクトルを測定して共役リノール酸の生成
を調べた。共役リノール酸の生成が認められた菌株は更
にリノール酸の代わりに5mgのコーン油を含む乳化液
を用いる以外は同様に処理して紫外線吸収スペクトルを
測定した。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】その結果、前記表1及び表2に○印で示し
た菌が、リノール酸変換能を有する菌であることが判っ
た。尚、抽出した脂質は遊離の脂肪酸が含まれているか
を薄層クロマトグラフィーで調べたところ、遊離脂肪酸
のバンドは殆ど検出されなかったため、生成した共役脂
肪酸はグリセリド型であることが判った。
【0040】また、リノール酸を強く異性化できるもの
の、グリセリド型リノール酸を異性化する能力が弱い菌
(各表中のコーン油で×印のついている菌)もいること
から、リノール酸を異性化する菌がグリセリド型リノー
ル酸を必ずしも異性化できる訳ではないことも判った。
【0041】実施例2.共役リノール酸グリセリドの生
成1、含有飲料の調製 表1の乳酸菌の中からBifidobacterium infantis YIT40
18株、Lactobacillusdelbrueckii ss.bulgaricus YIT01
81株、Lactobacillus helveticus YIT0085株の3菌株に
ついて共役リノール酸グリセリド生成試験を行った。サ
フラワー油(リノール酸73%含有)を対油脂重量0.
5%のポリグリセリン脂肪酸エステル(MSW750、
阪本薬品工業(株))を含む等量の水溶液に滴下しなが
ら、ヒスコトロン乳化機で乳化して50%油脂乳化物と
した。これに、0.5%リノール酸含有MRS培地で培
養したそれぞれの菌株の洗浄生菌体を湿重量で油脂の約
20分の1重量部添加し、37℃で2日間反応させて、
該反応液から脂肪を抽出し、ガスクロマトグラフィー
(ジーエルサイエンス社;GC353B、J&G社;D
B−23カラム、160〜220℃、2℃/min)で
共役リノール酸の生成を調べた。尚、実施例1と同様に
薄層クロマトグラフィーにより遊離の脂肪酸量も測定し
た。
【0042】その結果、Bifidobacterium infantis YIT
4018株、Lactobacillus delbrueckii ss.bulgaricus YI
T0181株では、サフラワー油中約12〜13%の共役リ
ノール酸のグリセリドが生成し、一方、Lactobacillus
helveticus YIT0085株では55%の共役リノール酸のグ
リセリドが生成していることが判った。
【0043】また、Lactobacillus helveticus YIT0085
株で調製した共役リノール酸を約55%含む油脂を乳製
品に添加混合して、共役リノール酸グリセリド含有食品
を製造した。即ち、遠心分離器によりクリームを一部除
去して乳脂肪分1.1%とした低脂肪牛乳99.6重量
部に0.4重量部の該油脂を乳化混合し、共役リノール
酸グリセリドを0.22%含む牛乳を製造した。この牛
乳は風味も良好で物性も安定していた。
【0044】実施例3.共役リノール酸グリセリドの生
成2 表1及び表2の乳酸菌から、Bifidobacterium bididum
YIT4007株、Lactobacillus helveticus YIT0085株、Lac
tobacillus reuteri YIT0313株の3菌株について発酵豆
乳製造中の共役リノール酸グリセリド生成試験を行っ
た。
【0045】5%の大豆油(リノール酸52%、リノレ
ン酸8%を含む)を含む豆乳(無脂肪固形分8.3%)
を100℃で60分間加熱殺菌して夫々の菌株を接種
し、37℃で2日間培養し、発酵豆乳を製造した。各発
酵豆乳から脂肪を抽出し、ガスクロマトグラフィーで共
役リノール酸の生成を調べた。
【0046】その結果、いずれもリノール酸が共役リノ
ール酸に変換されていることがわかった、特にLactobac
illus helveticus YIT0085株では油中13.5%の共役
リノール酸が生成していた。他の2菌株は夫々1.8
%、1.2%であった。なお、一部の共役2重結合はリ
ノレン酸からも生じている可能性があるものの確認は出
来なかった。また、発酵豆乳中の遊離脂肪酸は増加して
いなかったので、生成した共役リノール酸はグリセリド
誘導体のリノール酸がそのまま共役リノール酸に変換さ
れたことが判った。
【0047】実施例4.菌体酵素の調製 表1に示した酪農乳酸菌から、Lactobacillus helvetic
us YIT0085株の10ml培養分の洗浄生菌体を2mlの
10%リゾホスファチジルグリセロール溶液に懸濁し、
50℃、30分間加熱処理して菌体酵素を調製した。こ
れを実施例2の方法に従い生菌体の代わりに添加して反
応を行った結果、共役脂肪酸グリセリドが8.2%生成
していることをガスクロマトグラフィー及び薄層クロマ
トグラフィーで確認した。
【0048】実施例5.カプセル基剤の製造 下記処方に従い、ゼラチン、グリセリン、水でカプセル
基剤を製造し、カプセル基剤にて共役脂肪酸グリセリド
含有油(実施例1においてYIT0085株で調製したもの)
を被包成形して軟カプセル剤を調製した。その結果、得
られた軟カプセル剤は良好な風味を有していた。
【0049】 (処方) ゼラチン 0.4275g グリセリン 0.0225g 水 0.05g 共役脂肪酸グリセリド 2.0g
【0050】実施例6.下記に示す処方で各種成分を混
合、打錠してタブレットを製造した。その結果、得られ
たタブレットは良好な風味を有していた。
【0051】 (処方) 乳糖 10g 実施例4の共役脂肪酸グリセリド含有油 250mg パントテン酸カルシウム 10mg ビタミンB2 4mg DKエステルF−20W(第一工業製薬製) 400mg 微細化セルロース 6g デキストリン 8g
【0052】以上、実施例1〜6に示したように、リノ
ール酸を含むトリグリセリド型油脂を、微生物あるいは
またその酵素作用により直接共役リノール酸に変換する
ことにより、消化吸収性、安全性、官能的品質等に優れ
た特性をもつ共役リノール酸高含有油脂あるいは飲食品
を安価に製造出来るようになった。本発明品は共役リノ
ール酸が有する抗癌作用を始め、抗肥満、抗糖尿病、抗
アレルギー等の生理効果を期待できる。
【0053】
【発明の効果】本発明は以上説明した通り、消化吸収
性、安全性、官能的品質等に優れた特性をもつ共役脂肪
酸含有脂質を工業的に生産するための、より安価、簡便
かつ高収率な共役脂肪酸含有脂質の製造法を得ることが
できる。また、この方法で得られた共役脂肪酸含有脂質
の組成物及び飲食品を得ることができるという効果があ
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) (C12P 7/64 C12R 1:01) C12R 1:01) A23D 9/00 514 Fターム(参考) 4B026 DC05 DG06 DH10 4B064 AD88 AD89 CA02 CB28 CC03 CD05 DA10 4H059 BA33 BB04 BB05 BB06 BC03 BC13 BC48 CA46 EA21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2重結合を2個以上有する脂肪酸の少な
    くとも1種以上を構成成分とする脂肪酸グリセリド又は
    該脂肪酸グリセリドを含有する油脂含有素材に、共役2
    重結合産生能力を有する微生物又は該微生物の産生する
    酵素を作用させることを特徴とする共役脂肪酸グリセリ
    ド含有脂質の製造法。
  2. 【請求項2】 共役2重結合産生能力を有する微生物と
    して、ビフィドバクテリウム属細菌、ラクトバチルス属
    細菌、ユーバクテリウム属細菌、及び、プロピオニバク
    テリウム属細菌から選ばれる1種以上を用いることを特
    徴とする請求項1記載の共役脂肪酸グリセリド含有脂質
    の製造法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の方法により製造
    される共役脂肪酸グリセリド含有脂質素材。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の共役脂肪酸グリセリド含
    有脂質素材を含有することを特徴とする飲食品。
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