JP2001120088A - 観賞植物育成用容器 - Google Patents

観賞植物育成用容器

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JP2001120088A
JP2001120088A JP29988999A JP29988999A JP2001120088A JP 2001120088 A JP2001120088 A JP 2001120088A JP 29988999 A JP29988999 A JP 29988999A JP 29988999 A JP29988999 A JP 29988999A JP 2001120088 A JP2001120088 A JP 2001120088A
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water
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volcanic ash
sintered
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Mitsuru Hirose
広瀬満
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Hirose KK
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    • Y02P60/216

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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
  • Hydroponics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水槽中の水の浄化と当該水槽中における鑑賞
用植物の良好な育成とを両立し得る底床砂を配置した容
器の構成を提供すること 【構成】 火山灰土を主成分とする粒状の焼結物を含有
し、当該焼結物につき、1.0cmの厚さとした場合
に、2.5kg重/cm2以上の圧力を加えた場合、粒
状の結合状態が崩壊する程度の結合力であることに基づ
く底床砂を底部に配置し、水循環用装置を設置したこと
により、水の浄化と観賞用植物の良好な育成とを可能と
する観賞植物育成用容器

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水槽中に鑑賞用植物を
育成させるための、容器の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、水槽(実際には、鑑賞するための
透明な水槽)中に、植物を育成させ、必要に応じて鑑賞
魚と共存させる水耕栽培が盛んである。
【0003】このような鑑賞用植物育成用容器は、大抵
の場合、透明なガラス、又は透明な合成樹脂を素材とし
て観賞を可能とする一方、水の濁り及びこれに基づく不
透明化を防止するため、水の循環機構を設置し、かつ、
濾過装置(フィルター)を備えている。
【0004】他方、水槽中の底床砂は、植物を育成する
ための土壌としての機能を発揮することも要求されてい
る。
【0005】然るに、従来水の良好な濾過作用と鑑賞用
植物の良好な育成とを両立し得る底床砂を備えた容器に
ついては、これまで提案されていない、というのが偽ら
ざる実情であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の如き
従来技術の状況に着目し、水の浄化作用及び良好な植物
の育成とを両立し得る、底床砂を備えた容器について
は、構成を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、本発明の構成は、火山灰土を主成分とする粒状の焼
結物を含有し、当該焼結物につき、1.0cmの厚さと
した場合に、2.5kg重/cm2以上の圧力を加えた
場合、粒状の結合状態が崩壊する程度の結合力であるこ
とに基づく底床砂を底部に配置し、かつ、水循環用装置
を設置したことに基づく観賞植物育成用容器からなる。
【0008】
【作用】一般に、火山灰土を主成分とする焼結物は、微
粒子たる火山灰土を焼結によって結合した粒状の表面
に、微細な孔が結成され、これによって水中の不純物を
吸着し、濾過作用を発揮する。
【0009】ところが、焼結による結合力が強固である
場合には、鑑賞用植物は、前記焼結物中に根を進入させ
ること、更には、当該進入に基づいて、栄養分を吸収す
ることができない。
【0010】このため、前記焼結物を底部に敷設した容
器においては、水中において育成している植物が根を進
入できる程度の結合力であることを不可欠とする。
【0011】そして、本発明では、容器の底部に敷設し
た前記焼結物の結合力が、1cmの厚さとした場合に、
2.5kg重/cm2以下である場合には、容器内にお
いて、鑑賞用植物の順調な育成を実現することができ
る。
【0012】前記の点につき、実験に基づいて説明す
る。
【0013】幅38cm、奥行24cm、高さ30cm
の規格による水槽3個を用意し、各水槽に23リットル
の水を収納し、かつ底面フィルター(株式会社ニッソウ
製のバイオフィルター45)を敷設し、当該底面フィル
ター上に、火山灰土の焼結物による底床砂を2.5cm
の厚さとなるように敷設し、エアポンプによって、1分
間当り1リットルの割合にて水を循環させた。
【0014】3個の水槽を、それぞれa、b、cとし、
これらの水槽に施設した前記焼結物につき、2.5cm
の厚さとした状態において、粒状の結合状態が崩壊する
ために必要な圧力を、2.0kg重/cm2、2.5k
g重/cm2、3.0kg重/cm2、としたうえで、パ
セリ及びクレソンの育成を行った。
【0015】これらによる育成状況は、下記表記載の通
りである(但し、下記表の重量は、根を除外した幹及び
葉の重量である。)。 記
【0016】前記からも明らかなように、少なくとも火
山灰土を主成分とする焼結物1につき、図1に示すよう
に、1.0cmの厚さとした場合に、2.5kg重/c
2の押圧力を以って崩壊する程度の、結合力である場
合には、十分水槽中の鑑賞用植物を育成することが可能
であることが判明する。
【0017】本願発明は、前記の如き結合力による火山
灰土を主成分とする焼結物1を、図3に示すように、容
器6内に敷設することを基本構成とするものである。
【0018】即ち、前記焼結物1を100%とするか、
又は前記焼結物1と他の砂との混合物とする底床砂を敷
設することによって、本願発明の容器が構成されること
になる。
【0019】以下、本願発明の実施例について説明す
る。
【0020】
【実施例1】本願発明の容器内に敷設した火山灰土によ
る焼結物1と、砂利との混合物によって底床砂を形成し
た場合、砂利自体は、水の濾過作用が極めて乏しいた
め、本願発明の底床砂を一定の割合以上に含有すること
によって、良好な濾過作用を発揮することができる。
【0021】前記実験に使用した容器6を6個用意し、
しかも前記実験と同様、各容器6に23リットルの水を
収容し、かつ着色剤であるメチレンブルーを0.27g
投入したうえで、前記底面フィルターを敷設した。
【0022】前記各容器6に対し、1.0cmの厚さ状
態において、2.5kg重/cm2の圧力を以って粒状
の結合状態が崩壊するような、結合力による火山灰土に
よる焼結物1を、砂利と混合した上で、6個の容器6に
つき、それぞれ下記表の割合のような、前記焼結物1の
体積を基準とした相対量(%)を配合し、前記砂利との
混合物による底床砂を容器6の底面において、約2.5
cmとするように配置させた。 記
【0023】前記実験の場合と同様、エアーポンプによ
って1分間当り1リットルの割合にて水を循環させ、各
容器6において、38cmの幅を隔てた一方側の面か
ら、100ボルト100Wの映写電球を直径72mm、
焦点の長さを24cmとする映写レンズを有しているプ
ロジェクター(旭光学工業のペンタックススライド50
1)を使用して、光を照射し、他方側の面において、測
定範囲を0〜200、000ルクスとする照度計によっ
て、照度を測定した。
【0024】その結果、図2のグラフに示すように、時
間の経過に伴って、各容器6における照度がそれぞれが
変化した。
【0025】即ち、焼結物1が0%の場合には、照度が
殆ど変化しないのに対し、5%を有する場合には、水の
循環に伴い、焼結物1にメチレンブルーが吸収され、順
次容器6中の水の濾過に伴い、浄化していることが判明
し、焼結物1の占める割合が増大するに従って、前記濾
過作用及び浄化作用もまた増加することが判明する。
【0026】かくして、本発明の容器6に敷設する焼結
物1を砂利と混合させた場合、焼結物1の相対比率が5
重量%以上の場合には、相当の濾過作用、ひいては水の
浄化作用が発揮していることになる。
【0027】
【実施例2】一般に火山灰土は、微少な硫酸を含有して
いる。
【0028】このような場合、容器6内に敷設する底床
砂として火山灰土中にアルカリ金属又はアルカリ土類金
属の炭酸塩を混合した上で、焼結させた場合には、焼結
物1から硫酸が徐々に水中に溶解する一方、前記炭酸塩
の溶解によって、pHの急上昇を避けるという緩衝機能
が発揮され、水槽中のpH値を長期にわたって一定値に
保つことができる。
【0029】そして、このような硫酸に対する中和作用
及び緩衝作用を発揮するためには、焼結物1中における
アルカリ金属の炭酸塩の場合には、0.2〜1.5重量
%が妥当であり、アルカリ土類金属の炭酸塩の場合に
は、0.5〜1.5重量%が妥当である。
【0030】即ち、実施例による容器6内に敷設する底
床砂の構成の場合には、水の浄化作用と両立する良好な
植物の育成を、妥当なpH値の維持によって、更に促進
することができる。
【0031】
【発明の効果】このように本願発明は、水の浄化作用と
植物の良好な育成という観賞植物において不可欠な要件
を両立し、かつ達成することができる。
【0032】しかも、本願発明の容器においては、単に
鑑賞用植物だけでなく、熱帯魚、蛍などの鑑賞用動物を
も当該植物を共存させた上で育成することができ、更に
鑑賞上の効果を高揚させることができる。
【0033】かくして、本願発明は、水槽中の鑑賞植物
のみならず、これと共存する動物の鑑賞及び育成に多大
な貢献を発揮し、その価値は絶大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 火山灰土を主成分する焼結物が1.0cmの
厚さにおいて、粒状の結合状態が崩壊する圧力を設置す
る場合の断面図を示す。
【図2】 実施例1における経過時間と照度の変化との
関係を示すグラフを示す。
【図3】 底床砂を敷設した状態の本願発明による容器
の状態を示す正面図を示す(尚、循環用パイプの内、水
を放出する側が図示され、フィルターの下方において水
を吸引する側は省略されている。)。
【符号の説明】
1 焼結物 2 押圧力を加える板 3 循環ポンプ及びその駆動機構 4 循環用パイプ 5 フィルター 6 容器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月24日(1999.11.
24)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】前記各容器6に対し、1.0cmの厚さ状
態において、2.5kg重/cm2 の圧力を以って粒状
の結合状態が崩壊するような、結合力による火山灰土に
よる焼結物1を、砂利と混合した上で、6個の容器6に
つき、それぞれ下記表の割合のような、前記焼結物1の
体積を基準とした相対量(%)を配合し、前記砂利との
混合物による底床砂を容器6の底面において、約2.5
cmとするように配置させた。 記
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】かくして、本発明の容器6に敷設する焼結
物1を砂利と混合させた場合、焼結物1の相対比率が5
体積%以上の場合には、相当の濾過作用、ひいては水の
浄化作用が発揮していることになる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】火山灰土を主成分とする粒状の焼結物を含
    有し、当該焼結物につき、1.0cmの厚さとした場合
    に、2.5kg重/cm2以上の圧力を加えた場合、粒
    状の結合状態が崩壊する程度の結合力であることに基づ
    く底床砂を底部に配置し、かつ、水循環用装置を設置し
    たことに基づく観賞植物育成用容器
  2. 【請求項2】火山灰土を主成分とする粒状の焼結物と砂
    利との混合物からなり、当該焼結物が占める体積の相対
    量が全体の5%以上であることを特徴とする請求項1記
    載の観賞植物育成用容器
  3. 【請求項3】焼結物中に、アルカリ金属の炭酸塩を0.
    2〜1.5重量%含有するか、又はアルカリ土類金属の
    炭酸塩を0.5〜2.5重量%含有することを特徴とす
    る請求項1記載の観賞植物育成用容器
JP29988999A 1999-10-07 1999-10-21 観賞植物育成用容器 Pending JP2001120088A (ja)

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TW088123183A TW487558B (en) 1999-10-07 1999-12-29 Bottom sand for growing aquatic plants and aquariums for growing aquatic plants using bottom sand
EP00300760A EP1090549A1 (en) 1999-10-07 2000-02-01 Bottom sand for growing aquatic plants and aquariums for growing aquatic plants using bottom sand
CN001065424A CN1216126C (zh) 1999-10-07 2000-02-28 用于栽培水生植物的底部沙及使用底部沙栽培水生植物的水族箱
US09/549,695 US6357177B1 (en) 1999-10-07 2000-04-14 Bottom sand for growing aquatic plants and aquariums for growing aquatic plants using bottom sand
CA002314399A CA2314399C (en) 1999-10-07 2000-07-20 Bottom sand for growing aquatic plants and aquariums for growing aquatic plants using bottom sand

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006262762A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Yoshiteru Murayama 水耕栽培箱
JP5959712B1 (ja) * 2015-12-25 2016-08-02 株式会社広瀬 作物育成用土壌及び当該土壌を使用する焼結粒子
JP6410385B1 (ja) * 2018-07-09 2018-10-24 株式会社広瀬 水生植物育成器具
JP2019154383A (ja) * 2018-03-15 2019-09-19 ルーセントC株式会社 循環型飼育栽培装置

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