JP2001119983A - モータ駆動装置 - Google Patents

モータ駆動装置

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JP2001119983A
JP2001119983A JP29814099A JP29814099A JP2001119983A JP 2001119983 A JP2001119983 A JP 2001119983A JP 29814099 A JP29814099 A JP 29814099A JP 29814099 A JP29814099 A JP 29814099A JP 2001119983 A JP2001119983 A JP 2001119983A
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voltage
zero
induced voltage
phase
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Mitsuhide Azuma
光英 東
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音・振動を低減するモータ駆動装置を提供す
る。 【解決手段】 モータの電機子巻線の誘起電圧のゼロク
ロス位置に基き回転子位置を検出しモータを駆動する装
置において、スイッチング素子の開閉により直流電圧を
疑似交流に変換し、その電圧をブラシレスDCモータ1
に出力する直流交流変換部2と、疑似交流電圧を降下さ
せる分圧部3と、直流交流変換部2からの疑似交流電圧
のPWM制御におけるデューティ値を制御するPWMデ
ューティ制御部6と、分圧部3から電圧を入力し、入力
電圧を相電流が流れない区間毎にサンプリング(前記ブ
ラシレスDCモータの1回転に付き12回)し、デジタ
ル値に変換して出力するA/D変換部4と、このデジタ
ル値とゼロクロス位置を与える基準値とを比較すること
によりゼロクロス位置を検出する制御演算部5とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はブラシレスDCモー
タを周波数制御するモータ駆動装置に関し、特に、回転
子の位置検出を行ない、その検出した回転子位置に基い
てブラシレスDCモータの駆動を矩形波制御する駆動装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より3相4極ブラシレスDCモータ
を回転数制御する駆動装置として、120゜通電制御
(矩形波通電制御)の方式で駆動するものと、180゜
通電制御(正弦波通電制御)方式で駆動するものとがあ
る。120゜通電制御方式については例えば特許第26
42357号公報に開示され、180゜通電制御方式に
ついては例えば特開平7−245982号公報や特開平
7−337079号公報に開示されている。
【0003】上記の120゜通電方式は、モータ巻線の
誘起電圧のゼロクロス信号を直接検出する方式であり、
このゼロクロス信号に基づいて転流信号を変化させてい
る。ゼロクロス信号の検出は、モータ巻線各相の誘起電
圧と基準電圧とを比較することにより行なわれる。3相
4極ブラシレスDCモータでは、ゼロクロス信号はモー
タ回転子一回転中に3相で12回発生する。すなわち、
機械角30゜(電気角60゜)毎に発生する。導通角が
120゜のとき、ゼロクロス信号はモータ巻線の各相の
非導通期間すなわち電気角で60゜(=180゜−12
0゜)の範囲で連続して検出することができる。
【0004】図9に、従来の120゜通電制御を用い
て、モータ1を駆動したときの一つの相に流れる電流
(相電流)の波形を示す。この図では、電気角に対する
相電流を示しており、この場合、電流の全く流れない区
間(例えば、150゜から210゜の区間)が電気角1
周期において一相あたり2回存在する。モータ1が半回
転する間、3相全体では電流が流れない区間は6回存在
する。したがって、モータ1の一回転中には3相合計で
12回存在する。このような電流が流れない区間におい
て、電流が流れない相(U、V、Wの各相のうちいずれ
か一つ)に対してモータ1の誘起電圧を確認することが
でき、誘起電圧のゼロクロス位置を見つけることができ
る。
【0005】一方、上記の180゜通電方式では、モー
タ巻線の中性点電位と、3相のインバータ出力電圧に対
して3相Y結線した抵抗の中性点電位との差分電圧を増
幅し、それを積分回路に入力し、その積分回路の出力信
号と、その出力信号をフィルタ回路により処理し、直流
カットした信号とを比較することにより、120°通電
方式の誘起電圧に対応する位置検知信号を得る。この位
置検知信号は、モータ一回転中に12回発生する。すな
わち、機械角30゜(電気角60゜)毎に発生する。こ
の方式では積分回路を用いるため、誘起電圧がゼロクロ
スする絶対的な位置は把握できず、位相補正等の複雑な
位相制御が必要となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、120゜通
電方式では、前述のようにモータ巻線の誘起電圧と基準
値とを比較することによりのゼロクロスを検出している
ため、モータ負荷の急変や電源電圧の急変がおきると、
誘起電圧のゼロクロス信号が、モータ駆動電圧の領域内
に隠れてしまい、検出できなくなることがある。このよ
うな状態になると、まず脱調現象が発生し、モータ駆動
システムが停止してしまう。
【0007】また、120゜通電方式において、モータ
運転時の音・振動を軽減するためには、導通期間を拡大
すればよいため、例えば、通電角を150゜程度に拡大
して運転させようとすると、モータ巻線各相の誘起電圧
を検出できる範囲が電気角で30゜(=180゜−15
0゜)と狭まり、その範囲内ではゼロクロスの検出がで
きない場合がある。このため、運転時においても脱調す
る危険性が増加し、また乱調等の不安定現象も発生し易
くなる傾向がある。このことは、導通角をより大きくす
るほど、すなわち、導通角を180゜に近づけるほど安
定したモータ運転がより困難になることを意味する。
【0008】一方、180゜通電方式では、前述のよう
に積分回路を用いるため、誘起電圧のゼロクロスの絶対
的な位置の把握ができず、また、運転状態によってはゼ
ロクロス位置と位置検知信号の位相差が大きく変化する
ため、位相補正等の複雑な制御が必要であり、その位相
補正調整が困難であったり、また、制御演算が複雑にな
ったりする。また、モータに中性点出力端子が必要であ
り、誘起電圧波形の3次高調波成分を利用しているため
正弦波着磁マグネットを使用したモータでは使用不可能
という問題がある。
【0009】本発明は、上記課題を解決すべきなされた
ものであり、その目的とするところは、簡単な構成で機
械系の音・振動の低減を実現し円滑なモータ駆動を可能
とするモータ駆動装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1のモー
タ駆動装置は、ブラシレスDCモータの回転子の位置を
電機子巻線に発生する誘起電圧により検出し、その回転
子の位置を用いて前記モータに対する駆動電圧を制御す
るモータ駆動装置であって、ブラシレスDCモータの各
相巻線の誘起電圧を入力する入力手段と、その入力手段
からの出力電圧をブラシレスDCモータの巻線の相電流
が流れない区間毎に1回サンプリングし、そのサンプリ
ングした電圧をデジタル値に変換して出力するA/D変
換手段と、A/D変換手段からのデジタル値に基いて前
記ブラシレスDCモータの誘起電圧のゼロクロス位置を
検出する演算手段とを備える。
【0011】本発明に係る第2のモータ駆動装置は、ブ
ラシレスDCモータの回転子の位置を電機子巻線に発生
する誘起電圧により検出し、その回転子の位置を用いて
前記モータに印加する駆動電圧を制御するモータ駆動装
置であって、ブラシレスDCモータの各相巻線の誘起電
圧を入力する入力手段と、入力手段からの出力電圧をブ
ラシレスDCモータの巻線の相電流が流れない一の区間
において複数回(n回,n≧2)サンプリングし、それ
ぞれのサンプリングした電圧をデジタル値に変換して出
力するA/D変換手段と、A/D変換手段からデジタル
値に変換された複数のサンプリングした電圧(V1
2、V3…)を入力し、それらの複数のサンプリングし
た電圧の平均値(ΣVn/n)を求め、その電圧平均値
に基いてブラシレスDCモータの誘起電圧のゼロクロス
位置を検出する演算手段とを備える。
【0012】上記のモータ駆動装置において、演算手段
はA/D変換手段からのデジタル値の1つまたはデジタ
ル値の平均値と、誘起電圧のゼロクロス位置を与える基
準値との差分を求め、その差分に基いてゼロクロス位置
を検出してもよい。また、演算手段は回転子位置の検出
において駆動電圧の周波数を用いてもよく、さらに、ブ
ラシレスDCモータの誘起電圧定数を用いてもよい。こ
のとき、ブラスレスDCモータの巻線温度に基いて誘起
電圧定数を温度にしたがい補正するのが好ましい。ま
た、演算手段は、A/D変換手段のサンプリング点がブ
ラシレスDCモータ誘起電圧のゼロクロス位置に近づく
ようにA/D変換手段を制御してもよい。
【0013】上記のモータ駆動装置において、入力手段
は誘起電圧を所定の割合で分圧するための抵抗素子から
構成されてもよい。上記のモータ駆動装置において、駆
動電圧の通電角が180゜未満になるように制御するの
が好ましい。また、スイッチング素子の開閉周波数(キ
ャリア周波数)をfc、疑似交流電圧の周波数をf1、
駆動電圧の通電角をWxとしたときに、 fc≧f1*360/(180−Wx) が成立するように駆動電圧を制御するのが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を用いて、本発
明に係るモータ駆動装置の実施形態を詳細に説明する。
【0015】(第1の実施の形態) <モータ駆動装置の構成>図1にモータ駆動装置の第1
の実施形態の制御ブロック図を示す。本実施形態のモー
タ駆動装置は、3相4極ブラシレスDCモータ(以下
「モータ」と略す。)1を回転数制御するモータ駆動装
置である。この図において、モータ駆動装置は、直流電
圧を疑似交流電圧に変換しモータ1に出力する直流交流
変換部2と、モータ1の誘起電圧を検出する分圧部3
と、分圧部3からのアナログ検出信号をデジタル信号に
変換するA/D変換部4と、A/D変換部4からのデジ
タル信号からモータ1の誘起電圧のゼロクロス位置を検
出する制御演算部5と、モータ1を回転数制御するため
の印加電圧・周波数・位相を制御するPWMデューティ
信号を出力するPWMデューティ制御部6とを備える。
直流交流変換部2は高速に開閉する6つのスイッチング
素子を有する。
【0016】このように構成されたモータ駆動装置で
は、直流電圧が直流交流変換部2に入力され、周波数・
位相可変の疑似交流電圧に変換されてモータ1に出力さ
れる。モータ1の回転数は、直流交流変換部2から出力
される疑似交流電圧の周波数(以下「インバータ周波
数」という。)、位相を変化させることにより制御され
る。このインバータ周波数はPWMデューティ制御部6
により制御される。
【0017】<モータ駆動装置の動作>以下、モータ駆
動装置各部の動作を具体的に説明する。分圧部3はモー
タ1の各相誘起電圧を降下させ、A/D変換部4にアナ
ログ出力する。図2に分圧部3の構成を示す。分圧部3
は、抵抗10とコンデンサ素子11で構成される。通常
コンデンサ11はなくてもよいが、ノイズ除去用とし
て、誘起電圧の波形がなまらない小さな時定数であれば
コンデンサ11をいれてもよい。直流交流変換部2に入
力される直流電圧の値がVDCとすると、2つの抵抗1
0の抵抗値a、bできまる分圧比kにより、誘起電圧1
2の振幅値はk*VDCとなる。なお、ここでは、説明
の簡単化のため、k=1とする。
【0018】直流交流変換部2は、高速に開閉する6つ
のスイッチング素子を含み、PWMデューティ制御部6
からの制御信号を受け、その制御信号に基いてスイッチ
ング素子の開閉動作を制御することにより、モータ1の
駆動電圧を生成する。駆動電圧の大きさはPWM(パル
ス幅変調)制御され、デューティ比に応じて変化する。
このため、PWMデューティ制御部6はPWM制御され
た制御信号(以下「PWMデューティ信号」という。)
が出力される。
【0019】A/D変換部4では、分圧部3からのアナ
ログ出力電圧をサンプリングし、デジタル信号に変換し
制御演算部5に出力する。
【0020】制御演算部5は、A/D変換部4からのデ
ジタル信号に基き誘起電圧のゼロクロス位置を演算し、
ベースパターン信号とPWM制御のための情報を含む回
転位相情報とをPWMデューティ制御部6に出力する。
さらに、制御演算部5は、A/D変換部4のサンプリン
グ点を指定するためのサンプリング指令をA/D変換部
4に出力する。
【0021】PWMデューティ制御部6は、直流交流変
換部2の各スイッチング素子の開平を制御するベースパ
ターン信号を出力し、駆動電圧のインバータ周波数を制
御する。
【0022】直流交流変換部2の各スイッチング素子は
ベースパターン信号に応じて例えば以下のように制御さ
れる。すなわち、第1のベースパターンでは、U相上ア
ームスイッチング素子と、V相下アームスイッチング素
子がオンされる。第2のベースパターンでは、U相上ア
ームスイッチング素子と、W相下アームスイッチング素
子がオンされる。第3のベースパターンでは、V相上ア
ームスイッチング素子と、W相下アームスイッチング素
子がオンされる。第4のベースパターンでは、V相上ア
ームスイッチング素子と、U相下アームスイッチング素
子がオンされる。第5のベースパターンでは、W相上ア
ームスイッチング素子と、U相下アームスイッチング素
子がオンされる。第6のベースパターンでは、W相上ア
ームスイッチング素子と、V相下アームスイッチング素
子がオンされる。このように、ベースパターンが切り替
わることにより、駆動電圧が印加されるモータの電機子
巻線の相も切り替わる。
【0023】制御演算部5は、これらのベースパターン
の転流切換ための回転位相情報を出力する。すなわち、
制御演算部5は、モータ1の3相誘起電圧のゼロクロス
位置を演算し、ゼロクロス信号を出力する。このゼロク
ロスはモータ回転子が機械的に一回転する間に12回発
生する。モータ1が等速回転を行っていれば、ゼロクロ
ス信号は、ほぼ機械角30゜刻みで発生する。制御演算
部5は、A/D変換部4のサンプリング電圧からゼロク
ロス位置を演算し、PWMデューティ制御部6はそのゼ
ロクロス位置に基づいてベースパターンを順次切り換え
ながら、PWMデューティ信号を出力する。PWMデュ
ーティ信号はベースパターン信号にPWM情報(デュー
ティ比)が重畳した信号である。
【0024】以上のように、モータ駆動装置において
は、PWMデューティ制御部6が制御演算部5からの回
転位相情報に基き直流交流変換部2のインバータ周波数
を変化させながら、モータ1を回転数制御する。このと
き、モータ1の回転子の磁極位置は誘起電圧のゼロクロ
ス位置からは電機子反作用の影響により直接確定するこ
とはできず、それらの間には位相差が生ずる。この位相
差は運転負荷に依存するため、真の磁極位置を誘起電圧
のゼロクロス位置からマイコン演算により特定すること
は困難である。しかし、真の磁極位置は特定できなくて
も、誘起電圧のセロクロス位置のみによりモータ1を回
転数制御することは十分可能である。
【0025】<通電制御動作>図3は、本実施形態のモ
ータ駆動装置による120°通電制御における電機子巻
線の一つの相の相電流波形を示した図である。図3で
は、通電角をWxとし、電気角Xから電気角(X+W
x)までの間通電を行ない、その後、電気角Yから通電
角Wxの間通電を行っている。すなわち、電気角(X+
Wx)から電機角Yの間は通電は行なわれず、この間
に、ゼロクロス検出のための誘起電圧の検出が行なわれ
る。図3でWx=120゜とすると、図9に示す従来技
術の場合と同様となる。ここで、通電角Wxは次式を満
たすように設定する。 Wx<180゜ (1) すなわち、上式を満たせば、電気角の(180゜−W
x)の範囲でモータ1の誘起電圧を確認することができ
る。このため、モータ1の運転において回転子位置を検
出するための位置センサが不要となる。
【0026】なお、導通角Wxが次式を満たすときは、
120゜通電制御で説明した6通りのベースパターン信
号に加えて、3相正弦波駆動用のベースパターン信号を
追加する必要がある。 150゜<Wx<180゜ (2) つまり、基本的には、3相のうちのいずれか1つにおい
て電流がオフとなる電気角の区間において、上記の12
0゜通電制御用の6つのベースパターンを使用する。そ
れ以外の区間では、3相正弦波駆動用のベースパターン
を使用する。3相正弦波駆動用のベースについては、通
常の3相正弦波PWM制御として周知であるので、詳細
な説明は省略する。
【0027】<回転子位置の検出>次に、本実施形態の
モータ駆動装置における回転子位置の検出のためのゼロ
クロス位置の特定方法について説明する。前述のよう
に、ゼロクロス位置検出のためのモータ1の誘起電圧の
検出は、相電流が流れていないときに行なわれる。例え
ば、図3において、電気角−Xから+Xまでの区間、又
は、電気角(X+Wx)からYまでの区間で行なわれ
る。以下、このような相電流が流れていない区間を「相
電流オフ区間」という。
【0028】本実施形態では、相電流オフ区間の任意の
点(電気角)において誘起電圧を検出し、その検出値
と、ゼロクロスであると判断する基準電圧値(本例で
は、VDC/2)との差を求め、その差に基いてゼロク
ロスが発生する点(電気角)を予測して検出する。この
ように、相電流オフ区間の任意の点で検出された誘起電
圧に基き、ゼロクロス位置を検出するため、相電流オフ
区間において誘起電圧が検出される限り、相電流オフ区
間内にゼロクロス発生点が存在するか否かにかかわらず
ゼロクロス位置を検出することができる。したがって、
相電流オフ区間が確保される限り、通電角を180゜近
くまで十分広く確保することができ、より円滑なモータ
運転が可能となる。
【0029】図4は相電流オフ区間におけるモータ1の
一つの相の誘起電圧波形を拡大して示した図である。こ
の図において電気角−Xから電気角+Xまでの区間が、
モータ1の誘起電圧を確認できる区間である。このよう
な誘起電圧を確認できる区間は、3相分で考えると電気
角60゜の領域毎に一回存在し、モータ1の一回転中で
は12回存在する。また、リカバリ電流回復角Rx(≧
0)の区間では、回生電流が流れているため、誘起電圧
12をサンプリングすることはできない。このため、サ
ンプリングが可能となる電気角は次式を満たす必要があ
る。 −X+Rx<サンプリング可能な電気角<X (4a) X=(180゜−Wx)/2 (4b)
【0030】次に、ゼロクロス点の検出におけるA/D
変換部4と制御演算部5の動作を説明する。なお、図4
において、位置(電気角)"Z"がゼロクロス点の位置で
あるとする。
【0031】まず、A/D変換部4は、電気角(−X+
TS1)にて誘起電圧をサンプリングしてデジタル値V
1に変換する。ここで、TS1はウエイト角を示し、制
御演算部5からのサンプリング指令によって与えられ、
PWMデューティ信号のデューティパルスがオンとなる
区間(以下「PWMオン区間」という。)の部分でサン
プリングできるようにサンプリングのタイミングを制御
するものである。したがって、図4に示すように、PW
Mオン区間Ton内でサンプリングが行なわれ、PWMデ
ューティ信号のデューティパルスがオフとなる区間(以
下「PWMオフ区間」という。)Toffではサンプリン
グは行なわれないようにする。
【0032】また、ウェイト角TS1とリカバリ電流回
復角Rxとは次式の関係を満たすように設定し、これに
より、リカバリ電流回復角Rxの区間での検出を行なわ
ないようにしている。 TS1>Rx (5)
【0033】図4において、誘起電圧のゼロクロス位置
は位置Zであり、サンプリングした電圧V1と、ゼロク
ロス位置Zでの電圧VDC/2との電圧差ΔV1は、 ΔV1=V1−VDC/2 (6) で求める。
【0034】制御演算部5は上記のようにして電圧差Δ
V1を計算した後、さらに、その電圧差ΔV1と、インバ
ータ角周波数ω1と、モータ1のマグネットの誘起電圧
定数E0とを用いて、サンプリング位置とゼロクロス位
置との位相差Δθ1を求める。すなわち、|Δθ1|≒0
であれば、誤差Δθ1は一般に次式で与えられる(式
(7)の証明は後述する。)。 Δθ1≒2/(3・ω1・E0)・ΔV1 (7) 式(7)によって位相差Δθ1が求まれば、サンプリン
グ位置と位相差Δθ1とからゼロクロス位置を検出する
ことができる。
【0035】上記のようにしてゼロクロス位置が検出で
きれば、誘起電圧のみの観測(3相分の観測)でモータ
1の回転位相制御が可能となる。
【0036】ところで、上記式(7)における誘起電圧
定数E0は、マグネットの材質・構造・形状に依存する
とともに、その温度によっても変化する。したがって、
誘起電圧定数E0を温度補正して使用するのが好まし
い。しかし、マグネットは通常回転運動しているため、
その温度を直接測定することは困難である。従って、モ
ータ1の電機子巻線の温度を計測することで、その温度
をマグネット温度として代用する方法がある。巻線温度
をTc、マグネット温度T0の時に予め測定した基準誘起
電圧定数をE00、マグネット誘起電圧定数の温度係数を
ε0とすると、次式により誘起電圧定数E0の温度補正が
できる。 E0≒E00・(1+ε0・(Tc−T0)) (8) 上式を用いることにより、運転条件によってモータ1の
マグネット温度が変化したときについても、その巻線温
度によりおおよその温度を知ることができるため、制御
演算部5によりE0を温度補正することでΔθ1の演算精
度劣化を防止できる。
【0037】<式(7)の証明>位相差Δθ1が式
(7)で与えられることを証明する。一般に、モータ1
の等価回路図は図5に示す回路で表される。ここで、R
1は巻線一次抵抗、Lu・Lv・Lwは各相のインダクタ
ンス、Eu・Ev・Ewは各相の界磁誘起電圧、Iu・Iv
・Iwは各相の相電流を表している。界磁誘起電圧と
は、モータ1が回転したときに、回転子のマグネット
(界磁)のみによる発生する誘起電圧を意味している。
この図において、W−V相間に直流電圧VDCが印加さ
れている場合を考える。この時、W相の電位はVDC、
V相の電位は0、U相は解放端子となり誘起電圧Vuが
観測できる。なお、巻線中性点22は各相の中点であ
る。W−V相間の電位差がVDCと0Vを交互に繰り返
すようにPWM制御される。また、常に電位差がVDC
の場合には、PAM(Pulse Amplitude Modulation)制
御となる。この時の誘起電圧Vuの電圧波形は図4の誘
起電圧12に対応している。図4の相電流オフ区間で
は、W−V相に直流電圧VDCが印加されてPWM制御
が行われている。
【0038】また、この状態において、図5の界磁誘起
電圧Euと、U相インダクタンスLuの電気角に対する電
気的特性は、図6の界磁誘起電圧Euと、U相インダク
タンスLuとなる。図6に示すように、界磁誘起電圧Eu
は、振幅がω1・E0の正弦波状交流電圧であり、U相イ
ンダクタンスLuは、最大値Lq、最小値Ld(Lq≧
Ld>0)、DC成分(Lq+Ld)/2となる正弦波
状交流である。界磁誘起電圧Euが最大値もしくは最小
値を取るとき、U相インダクタンスLuも最大値Lqを
とり、界磁誘起電圧Euがゼロとなるときは、U相イン
ダクタンスLuは最小値Ldをとる。界磁誘起電圧Euの
ゼロクロス位置はモータ1の回転子マグネットの磁極位
置に完全対応している。しかしながら、U相インダクタ
ンスLuの電機子反作用の影響により、ゼロクロス位置
(図4におけるZ)と、界磁誘起電圧Euのゼロクロス
位置(図6における0°)との電気角は一致せず、ある
位相差をもつ。この位相差はモータ1の運転状態によっ
て変化するので、その位相差特定は困難である。
【0039】さて、図4において、W−V相に直流電圧
VDCが印加されてPWM制御、もしくはPAM制御が
行われており、かつW−V相の電位差がVDCの場合を
考える。この時の電圧方程式は、微分演算子をP(≡d
/dt)とすればIu=0を用いて、 PIw=(VDC−Ew+Ev−2・R1・Iw)/(Lv+Lw) (9a) −PIv=(Vu −Eu+Ev+ R1・Iv)/ Lv (9b) Iv=−Iwであるから、上式は、 PIw=(VDC−Ew+Ev−2・R1・Iw)/(Lv+Lw) (9c) PIw=(Vu −Eu+Ev− R1・Iw)/ Lv (9d) 上式から、PIwを消去して、Vuについて整理する
と、 Vu=(Lv・(VDC−Ew)−Lw・Ev+ (Lw−Lv)・R1・I1)/(Lv+Lw)+Eu (9e) となる。ここで、ゼロクロス位置(図6における0°)
の点付近においては、Lv≒LwであるからVuは、 Vu≒(VDC−Ew−Ev)/2+Eu (9f) と変形できる。さらに、Eu+Ev+Ew=0であるか
ら、Vu≒(VDC+Eu)/2+Eu =(VDC+3Eu)/2 (9g) となり、図9において電気角≡θと定義すれば、 Eu=ω1・E0・sin(θ) (9h) とおけるのでVuは、 Vu≒(VDC+3・ω1・E0・sin(θ))/2 (9i) と整理できる。よって上式より、 ΔVu≡Vu−VDC/2 ≒3・ω1・E0・sin(θ)/2 (9j) となる。ここで、ゼロクロス位置(図6における0°)
付近においては、sin(θ)≒θとなるので、 ΔVu≒3・ω1・E0・θ/2 (9k) と簡単化できる。上式を図5に当てはめるとΔVu→Δ
V1となり、ゼロクロス位置(図4におけるZ)と、ゼ
ロクロス位置(図6における0°)との電気的位相角が
小さければθ→Δθ1とおけ、 ΔV1≒3・ω1・E0・Δθ1/2 (9l) となる。ゆえに、 Δθ1≒2/(3・ω1・E0)・ΔV1 (5) となる(証明終わり)。
【0040】(第2の実施の形態)第1の実施の形態に
おいては、A/D変換部4により誘起電圧をサンプリン
グする際に、相電流オフ区間毎に1回のみ誘起電圧のサ
ンプリングを行なっていたが、本実施形態においてはデ
ータの信頼性等を向上させるため、1つの相電流オフ区
間において複数回のサンプリングを行なうようにしてい
る。
【0041】具体的には、図7に示すように、相電流オ
フ区間(電気角−X〜+X)における微小区間ΔSの間
にn回サンプリングを行ない、それらの平均値を求め、
サンプリングした電圧値とする。ここで、微小区間ΔS
は第1の実施形態における1つのサンプリング点の近傍
となるような狭い範囲に設定する。
【0042】サンプリング時間T11、T12…T1nは、サ
ンプリング指令によって与えられ、サンプリング位置を
スポット集中的にサンプリングするようにそれらの間隔
を小さく設定する。制御演算部5において、1つのサン
プリング点により得られたn個のサンプリング電圧V1
1、V12…V1nから、平均サンプリング電圧V1Aが次式
により求められる。 V1A=(ΣV1n)/n (10) 求めた平均値V1AからΔV1を ΔV1=V1A−VDC/2 (11) により求める。以下、第1の実施形態と同様にして位相
差Δθ1を求めることができる。
【0043】以上のように複数回(n回、n>1)連続
して電圧サンプリングを行うことは、サンプリング電圧
のデータ信頼性・精度はシステムの動作に大きく影響す
るため、電気的ノイズやサンプリング誤差が大きくなる
と予測される場合に特に有効である。
【0044】(第3の実施形態)誘起電圧を検出する
際、ゼロクロス位置により近い位置でサンプリング電圧
を得るほうがより精度よくゼロクロス位置を検出でき
る。このため、本実施形態では、検出した電圧とゼロク
ロス基準電圧との差が所定値以上のときに、サンプリン
グ電圧を得るポイント(サンプリング点)を、電気角1
周期毎にゼロクロス位置に近づけていくように制御す
る。図8を参照して以下これを説明する。
【0045】電気角j周期目(j≧1)のサンプリング電
圧をVjとすれば、 Δθj≒2/(3・ω1・E0)・ΔVj (12) ΔVj=VjーVDC/2 (13) E0 =E00 (14) である。
【0046】ウエイト角TSjを用いると、電気角(−
X+TSj)のポイントにおいて、サンプリング電圧Vj
を得る。ここで、TSjは、制御演算部5のサンプリン
グ指令によって与えられ、PWMオン区間の部分でサン
プリングするような数値を与える。PWMオフ区間では
電圧サンプリングを実施しない。また、TSj>Rxを
満たす。サンプリング位置を電気角の一周期毎にゼロク
ロス位置Zに近づけていくことは、Δθjを0に近づけ
ることである。従って、 TSj+1=TSj−Ks・Δθj (15) とする。ここで、Ksは可変ゲインで、0≦Ks≦1を
みたす。TSjの設定値を上記のように制御演算部5の
サンプリング指令に基いて決定すれば、Δθjを0に近
づけることができる。Δθj≒0の場合には、Ks=0と
してもよい。なお、前述したように、サンプリングポイ
ントはPWMオン区間内でなければならないため、図8
に示すような場合、PWMオン区間をTon、PWMオフ
区間をToffとすると、例えば、以下の式のいずれかを
満たすようにKsを調整する必要がある。 0≦Rx≦TSoff−Ton<TSj<TSoff<2・X (16a) TSoff≦TSon<TSj<TSon+TSoff<2・X (16b) TSon+Ton+Toff<TSj<TSon+2・Ton+Toff<2・X (16c) TSon=TSoff+Toff (16d) このとき、同一の相電流オフ区間においては制御デュー
ティ値の変化はないとする。
【0047】また、本実施形態においても、第2の実施
形態で示した連続電圧サンプリングの概念を適用するこ
ともできる。
【0048】以上のように、実施形態では、サンプリン
グした電圧V1またはVjにより、ゼロクロス位置との
位相差Δθ1又はΔθjを演算することにより、誘起電圧
のゼロクロス位置を特定している。
【0049】ここで、サンプリング電圧V1もしくはV
jを得るための必要条件は、相電流オフ期間においてP
WMオン区間が少なくとも1つ含まれることである。こ
のため、直流交流変換部2のスイッチング素子の開閉周
波数(≡キャリア周波数)fc、インバータ周波数f
1、通電角Wxが次式の関係を満たす必要がある。 fc≧f1*360゜/(180゜−Wx) (17)
【0050】上式をみたすようにキャリア周波数fcを
設定することにより、相電流オフ期間すなわち相電流オ
フ期間開始角から相電流オフ期間終了角の間に、PWM
制御におけるキャリア周期が少なくとも1つ含まれる。
このため、PWMオン区間が少なくとも1回は存在し、
サンプリング電圧V1もしくはVjを得ることが可能と
なる。キャリア周波数の変化は直流交流変換部2により
制御される。なお、上式はリカバリ電流回復角Rxを考
慮していない(すなわちRx=0と仮定)が、リカバリ
電流回復角Rxを考慮するときは、 fc≧f1*360゜/(180゜−Wx−Rx) (18) の関係式を満たすようにキャリア周波数fcを設定すれ
ばよい。
【0051】
【発明の効果】本発明のモータ駆動装置によれば、相電
流が流れていない期間において誘起電圧を検出し、その
検出した電圧に基いて誘起電圧のゼロクロス位置を検出
するため、相電流が流れていない期間を確保する限り、
導通角の大きさにかかわらずゼロクロス位置の検出が可
能となる。このため、広い導通角でのモータ運転が可能
となり、モータから発生する音・振動を小さくすること
ができ、機械系の防音、振動対策を簡略化できる。これ
により、回路コストが低価なモータ駆動装置を構成でき
る。
【0052】また、ゼロクロス位置の演算において駆動
電圧の周波数を用いてもよく、これにより精度の良いゼ
ロクロス位置の演算を行うことが可能となる。
【0053】また、ゼロクロス位置の演算において駆動
電圧の周波数とともにブラシレスDCモータの誘起電圧
定数を用いてもよく、これにより、さらに高精度のゼロ
クロス位置の演算を行うことが可能となり、脱調・乱調
のほとんどないモータ駆動装置を実現できる。
【0054】また、ブラスレスDCモータの巻線温度に
より誘起電圧定数を温度補正してもよく、これにより、
モータの温度変化が広範囲に渡っても、高精度のゼロク
ロス位置の演算を行うことが可能となる。
【0055】また、A/D変換部のサンプリング実施点
を、ブラシレスDCモータ誘起電圧のゼロクロス位置に
近づけてもよく、これにより、より高精度のゼロクロス
位置の演算を行うことが可能となる。
【0056】また、誘起電圧を取りこむ入力手段を、所
定の電圧を分圧する抵抗素子で構成してもよく、これに
より、簡単な回路構成かつ部品点数の少ない入力手段を
構成できる。
【0057】また、駆動電圧の通電角が180゜未満に
なるようにデューティ値を制御してもよい。これによ
り、用途に応じた通電角を設定できるため、合理的なモ
ータ駆動装置を実現できる。特に、180゜近傍の通電
角を設定した場合には、モータ負荷等の機械系の音・振
動を小さくし、機械系の防音、振動対策を簡略化でき、
長期信頼性の優れたモータ駆動装置を実現できる。
【0058】また、fc≧f1*360/(180−W
x)の関係式が成立するように制御してもよく、これに
より、どのような回転数領域においても、誘起電圧ゼロ
クロス位置を確実に検出できるため、脱調・乱調のほと
んどないモータ駆動装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るモータ駆動装置の第1の実施形
態における制御ブロック図。
【図2】 モータ駆動装置の分圧部の構成図。
【図3】 ブラシレスDCモータの一の相の電気角に対
する相電流波形を示した図。
【図4】 制御演算部においてサンプリング電圧V1か
ら位相差Δθ1を算出するための動作を説明するための
図。
【図5】 ブラシレスDCモータの等価回路図。
【図6】 ブラシレスDCモータにおいて、U相インダ
クタンスLu及び界磁誘起電圧Euの電気角に対する特性
を示した図。
【図7】 第2の実施形態におけるA/D変換部のサン
プリング動作(複数のサンプリング点においてサンプリ
ングを実施する制御)を説明した図。
【図8】 第3の実施形態におけるA/D変換部のサン
プリング動作(サンプリング実施点をゼロクロスポイン
トに周期毎に近づけていく制御)を説明した図。
【図9】 従来の120゜通電制御における相電流波形
を示した図。
【符号の説明】
1 ブラシレスDCモータ(BDM) 2 直流交流変換部 3 分圧部 4 A/D変換部 5 制御演算部 6 PWMデューティ制御部 10 抵抗素子 11 コンデンサ素子

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシレスDCモータの回転子の位置を
    電機子巻線に発生する誘起電圧により検出し、その回転
    子の位置を用いて前記モータに対する駆動電圧を制御す
    るモータ駆動装置において、 前記ブラシレスDCモータの巻線の誘起電圧を入力する
    入力手段と、 該入力手段からの出力電圧を前記ブラシレスDCモータ
    の巻線の相電流が流れない区間毎に1回サンプリング
    し、そのサンプリングした電圧をデジタル値に変換して
    出力するA/D変換手段と、 該A/D変換手段からのデジタル値に基いて前記ゼロク
    ロス位置を検出する演算手段とを備えたことを特徴とす
    るモータ駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のモータ駆動装置におい
    て、 前記演算手段は、A/D変換手段からのデジタル値と誘
    起電圧のゼロクロス位置を与える基準値との差分を求
    め、その差分に基いてゼロクロス位置を検出することを
    特徴とするモータ駆動装置。
  3. 【請求項3】 ブラシレスDCモータの回転子の位置を
    電機子巻線に発生する誘起電圧により検出し、その回転
    子の位置を用いて前記モータに印加する駆動電圧を制御
    するモータ駆動装置において、 前記ブラシレスDCモータの各相巻線の誘起電圧を入力
    する入力手段と、 該入力手段からの出力電圧を前記ブラシレスDCモータ
    の巻線の相電流が流れない一の区間において複数回サン
    プリングし、それぞれのサンプリングした電圧をデジタ
    ル値に変換して出力するA/D変換手段と、 該A/D変換手段からの複数のデジタル値の平均値を求
    め、該平均値に基いて前記ゼロクロス位置を検出する演
    算手段とを備えることを特徴とするモータ駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のモータ駆動装置におい
    て、 前記演算手段は、A/D変換手段からのデジタル値の平
    均値と誘起電圧のゼロクロス位置を与える基準値との差
    分を求め、その差分に基いてゼロクロス位置を検出する
    ことを特徴とするモータ駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか1つ
    に記載のモータ駆動装置において、 前記演算手段は、ゼロクロス位置の検出において、前記
    駆動電圧の周波数を用いて回転子位置を求めることを特
    徴とするモータ駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のモータ駆動装置におい
    て、 前記演算手段は、ゼロクロス位置の検出においてさらに
    前記ブラシレスDCモータの誘起電圧定数を用いること
    を特徴とするモータ駆動装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のモータ駆動装置におい
    て、 前記演算手段は、ブラスレスDCモータの巻線温度に基
    き前記誘起電圧定数の温度補正を行なうことを特徴とす
    るモータ駆動装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれか1つ
    に記載のモータ駆動装置において、 前記演算手段は、A/D変換手段のサンプリング点を前
    記ブラシレスDCモータ誘起電圧のゼロクロス位置に近
    づけるように前記A/D変換手段を制御することを特徴
    とするモータ駆動装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項8のいずれか1つ
    に記載のモータ駆動装置において、前記入力手段は前記
    誘起電圧を所定の割合で分圧する抵抗素子からなること
    を特徴とするモータ駆動装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のいずれか1
    つに記載のモータ駆動装置において、前記駆動電圧の通
    電角が180゜未満であることを特徴とするモータ駆動
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のモータ駆動装置にお
    いて、 前記駆動電圧をPWM制御する際のキャリア周波数f
    c、前記駆動電圧の周波数f1及び前記駆動電圧の通電
    角Wxが、 fc≧f1*360/(180−Wx) の関係を満たすことを特徴とするモータ駆動装置。
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