JP2001119352A - 光リング状ネットワーク - Google Patents

光リング状ネットワーク

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JP2001119352A JP29991499A JP29991499A JP2001119352A JP 2001119352 A JP2001119352 A JP 2001119352A JP 29991499 A JP29991499 A JP 29991499A JP 29991499 A JP29991499 A JP 29991499A JP 2001119352 A JP2001119352 A JP 2001119352A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数波長を使用する光リング状ネットワーク
において、ネットワーク全体での部品数を削減する。 【解決手段】 本発明は、複数のノードが同一のリング
状伝送路に接続されている光リング状ネットワークに関
する。そして、n(nは2以上の整数)個の波長のいず
れかを各ノードに割当て、各ノードは、割り当てられた
波長の光信号を送受信するようにしたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光リング状ネットワ
ークに関し、特に、2波長以上を使用可能なネットワー
クに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットの普及などによ
り、パケットベースのデータトラヒックが急増してきて
おり、それらトラヒックを中継、伝送する手段として、
ノード間を光ファイバでリング状に接続した光リング状
ネットワークが注目されている。光リング状ネットワー
クの代表的な例としては、米国の標準化団体ANSI
(American National Standa
rds Institute)のX3T9.5で規定さ
れいているFDDI(Fiber Distribut
ed Data Interface)が挙げられる。
このFDDIでは、トークンと呼ばれるフレームをリン
グ内に周回させ、そのトークンを獲得したノードがデー
タフレームを伝送路へと送出することができる。
【0003】このような通信方法を、1個のリング状伝
送路(以下、単に、リングと呼ぶこともある)100に
6個のノード101〜106が接続されているとして、
図2を用いて説明する。
【0004】図2(a)は、トークンTがリング100
上を周回している様子を示している。このようなトーク
ンTが周回している状態において、ノード102が、ノ
ード106へデータフレームを送信する場合には、ま
ず、送信ノード102はデータフレームを送信するため
に、トークンTの獲得を行う。トークンTを獲得した送
信ノード102は、データフレームの宛先アドレス(D
A)にノード106のアドレスをセットし、図2(b)
に示すように、データフレームFをリング100へと送
出し始める。送信ノード102は、リング100へのデ
ータフレーム108の送出が終了する際に、図2(c)
に示すように、そのフレームFの終部にトークンTを付
加する。
【0005】このデータフレームFの宛先アドレス(D
A)には、ノード103、104及び105のアドレス
が含まれていないため、データフレームF及びトークン
Tはこれらのノード103、104及び105をバイパ
スする。
【0006】しかし、ノード106においては、データ
フレームFの宛先アドレス(DA)が自分のアドレスで
あると認識され、ノード106は、図2(d)に示すよ
うに、そのデータフレームFを内蔵する受信バッファへ
とコピーする。
【0007】オリジナルのデータフレームF及びトーク
ンTは、ノード101をバイパスして、図2(e)に示
すように、送信元ノード102に到着し、データフレー
ムFはこの送信元ノード102によってリング100よ
り取り除かれる。データフレームの一連の送信処理が終
了したトークンTは、図2(f)に示すように、再びリ
ング100上を周回し、リング100上の任意のノード
が自由に獲得できる状態となる。
【0008】なお、トークンTやデータフレームFは、
リング100上では、同一波長の光信号として伝送され
る。
【0009】以上のように共通するメディア(リング1
00や波長等の伝送媒体)への送出権(トークンT)を
複数のノードで奪い合う方式は、一般にメディア共有型
と呼ばれている。
【0010】最近の例では、インターネットに関する標
準化団体IETF(The Internet Eng
ineering Task Force)へのドラフ
トThe SRP MAC Layer Protoc
olで提案されているSRP(Spatial Reu
se Protocol)なども、このメディア共有型
のプロトコルとして分類できる。
【0011】SRPでは、相手先のノードでデータフレ
ームを除去することで、帯域を有効に利用したり、上流
ノードとのネゴシエーションを行うことでフェアネス性
を維持するなどの工夫が加えられているが、同じ伝送路
を複数のノードで共有するという点では、FDDIと同
様にメディア共有型と言える。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したメディア共有
型のネットワークシステムでは、接続するノード数の増
加などの原因により、伝送路(リング)上を流れるトラ
ヒック量が増加すると、ノード間で伝送路の帯域を取り
合う確率が高くなり、スループットが著しく低下すると
いう課題があった。
【0013】この課題を解決する手段として、1個の物
理的伝送路(光ファイバでなるリング)上に複数の異な
る波長の光信号を通し、1個の物理的伝送路で使用可能
な帯域を拡張する光波長多重技術が挙げられる。
【0014】しかし、光波長多重を行う上で必要とな
る、光空間スイッチ、光フィルタ、光/電気変換器等に
代表される光部品は、非常に高価であり、全てのノード
でそのような光部品を実装すると、必要な光部品数が多
大になり、ネットワーク全体のコストが大きくなるとい
う課題があった。
【0015】そのため、光波長多重通信に対応するため
のネットワーク全体での部品数を、従来より少なくでき
る光リング状ネットワークが望まれている。
【0016】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明は、複数のノードが同一のリング状伝送路に
接続されている光リング状ネットワークにおいて、n
(nは2以上の整数)個の波長のいずれかを各ノードに
割当て、各ノードは、割り当てられた波長の光信号を送
受信することを特徴とする。
【0017】すなわち、同一のリング状伝送路を異なる
波長の光信号が流れるが、各ノードは、自己に割り当て
られた波長の光信号だけを対象とすれば良く、ネットワ
ークが複数波長を使用するものであっても、部品数の削
減などを期待できる。
【0018】
【発明の実施の形態】(A)第1の実施形態 以下、本発明による光リング状ネットワークの第1の実
施形態を、図面を参照しながら詳述する。第1の実施形
態の光リング状ネットワークは、複数の波長毎にノード
グループを形成している点や、どのノードに対してどの
波長を割当てるかを決定する点に特徴を有する。
【0019】(A−1)第1の実施形態の構成 (A−1−1)第1の実施形態のネットワーク構成 図1及び図3はそれぞれ、第1の実施形態における光リ
ング状ネットワークの構成を示すものであり、図1は、
波長λ1及びλ2の2種類の光信号が周回している状態
を示し、図3は、波長λ1の1種類だけの光信号が周回
している状態(以下、リングパス状態と呼ぶ)を示して
いる。第1の実施形態の光リング状ネットワーク200
は、当該ネットワーク200の総トラヒック量の増大や
ノードの追加などに応じて、図3のリングパス状態か
ら、図1のリングパス状態への切換が可能なものであ
る。
【0020】図1及び図3において、第1の実施形態の
光リング状ネットワーク200は、複数個(図示のもの
は6個)のノード201〜206が、光ファイバ207
によってリング状に接続されて構成されている。
【0021】ノード201〜206は、1個のマスター
ノード201と、一般的なノード202〜206の2種
類に分けられる。
【0022】マスターノード201は、図3に示すよう
な波長λ1だけを用いた通信においては、他のノード2
02〜206と同様に動作するものである。また、マス
ターノード201は、図3のリングパス状態から図1の
リングパス状態への切換時においては、波長λ1の光信
号をアッド、ドロップするノード(図示のものは、ノー
ド202、203、206)と、波長λ2の光信号をア
ッド、ドロップするノード(図示のものは、ノード20
4、205)とを決定するものである。言い換えると、
各ノード202、…、205に対する波長割当てを行う
ものである。マスターノード201は、図1のリングパ
ス状態においては、波長λ1と波長λ2の両方の波長の
光信号をアッド、ドロップするものである。
【0023】各ノード202、…、206は、図3に示
すような波長λ1だけを用いた通信においては、当然
に、波長λ1の光信号をアッド、ドロップするものであ
る。また、各ノード202、…、206は、図1に示す
ような波長λ1及びλ2を用いた通信においては、マス
ターノード201によって指定された波長λ1又はλ2
の光信号だけをアッド、ドロップするものである。
【0024】以上から明らかなように、図1に示すリン
グパス状態においては、物理的な光伝送路(光ファイバ
207)が1種類であっても、2種類のリングパスが形
成される。すなわち、マスターノード201−ノード2
06−ノード203−ノード202−マスターノード2
01という波長λ1に係る第1のリングパス(図1上で
実線で示すリングパス)と、マスターノード201−ノ
ード205−ノード204−マスターノード201とい
う波長λ2に係る第2のリングパス(図1上で破線で示
すリングパス)とが形成される。
【0025】同一のリングパスに属する2個のノード間
では、従来と同様な方法により通信が実行されるように
なされている。異なるリングパスに属する2個のノード
間では、マスターノード201を中継ノードとして、通
信が実行されるようになされている。
【0026】(A−1−2)第1の実施形態のノード2
02〜206の構成 次に、第1の実施形態のノード20X(Xは2〜6)の
内部構成を説明する。ここで、図4がノード20Xの内
部構成を示している。
【0027】図4において、ノード20Xは、光アンプ
301、可変波長フィルタ302、光/電気変換器30
3、メディアアクセス制御部304、スイッチング部3
05、波長制御部306、電気/光変換器307、光結
合器308及び光アンプ309を備える。
【0028】入力段に設けられた光アンプ301は、光
伝送路から到来した光信号を増幅して可変波長フィルタ
302に与えるものであり、例えば、EDFA(Er−
Doped Fiber Amplifier)などを
適用できる。第1の実施形態の場合、到来する光信号
は、波長λ1及びλ2の両成分を含む光多重信号のこと
もあるので、光アンプ301は、このような光多重信号
を増幅できることを要する。
【0029】可変波長フィルタ302は、波長制御部3
06からの波長指示信号に基づき、光アンプ302から
の光信号(光多重信号のこともある)から、その指示さ
れた波長成分(λ1又はλ2)を分岐して光/電気変換
器303に与えるものである。なお、可変波長フィルタ
302は、到来した他の波長成分の光信号をそのまま光
結合器308にも与えるものである。
【0030】光/電気変換器303は、到来した光信号
(例えば、強度変調されている光信号)を電気信号に変
換してメディアアクセス制御部304に与えるものであ
る。この第1の実施形態の場合、光/電気変換器303
は、波長λ1の光信号も、波長λ2の光信号も電気信号
に変換できるものである。
【0031】メディアアクセス制御部304は、他ノー
ドとメディア(物理的伝送路及び波長等の伝送媒体)を
共有するためのものであり、バッファメモリを内蔵し、
光/電気変換器303からの電気信号(パケット)をフ
レームデータに組み立てたり、スイッチング部304か
らのフレームデータをパケットに分解して電気/光変換
器307に与えたりするものである。また、メディアア
クセス制御部304は、トークンの獲得やトークンの解
放等を行うものである。
【0032】スイッチング部305は、到着したパケッ
トの宛先アドレスを解読し、宛先アドレスが自ノード2
0Xを指示しているときには、メディアアクセス制御部
304によって組み立てられたフレームデータをリング
外へ(例えば、当該ノードに接続されている情報通信装
置へ)とフォワーディングし、宛先アドレスが他ノード
を指示しているときには、フレームデータをそのままメ
ディアアクセス制御部304に与えるものである。ま
た、スイッチング部305は、当該ノード20Xについ
て波長を指定した、マスターノード201からのフレー
ムデータを受信したときには、波長制御部306にその
波長情報を与えるものである。さらに、スイッチング部
305は、リング外から(例えば、当該ノードに接続さ
れている情報通信装置から)フレームデータが与えられ
たときには、メディアアクセス制御部304がトークン
を獲得したことを条件としてそのフレームデータをメデ
ィアアクセス制御部304に与えるものである。
【0033】波長制御部306は、スイッチング部30
5から波長情報が与えられたときに、可変波長フィルタ
302及び電気/光変換器307がその波長に対応する
処理を行うように、可変波長フィルタ302及び電気/
光変換器307に対する制御処理を行うものである。
【0034】電気/光変換器307は、メディアアクセ
ス制御部304からの電気信号(パケット)を、波長制
御部306によって設定された波長λ1又はλ2の光信
号に変換して光結合器308に与えるものである。
【0035】光結合器308は、可変波長フィルタ30
2の光信号と、電気/光変換器307からの光信号を波
長多重して、光アンプ309に与えるものである。
【0036】光アンプ309は、光結合器308からの
光信号を増幅して光伝送路に送出するものである。この
光アンプ309としては、入力段の光アンプ301と同
様なものを適用できる。
【0037】(A−1−3)第1の実施形態のマスター
ノード201の構成 次に、第1の実施形態のマスターノード201の内部構
成を説明する。ここで、図5がマスターノード201の
内部構成を示している。
【0038】図5において、マスターノード201は、
光アンプ401、波長フィルタ402、2個の光/電気
変換器403−1、403−2、メディアアクセス制御
部404、スイッチング部405、トラヒック統計情報
収集装置406、波長割当演算装置407、2個の電気
/光変換器408−1、408−2、光結合器409及
び光アンプ410を備える。
【0039】マスターノード201の入力段に設けられ
た光アンプ401は、ノード20Xの入力段に設けられ
た光アンプ301と同様なものである。
【0040】波長フィルタ402は、光アンプ401か
らの光信号における波長λ1の成分と、波長λ2の成分
とを分離し、波長λ1の成分を第1の光/電気変換器4
03−1に与え、波長λ2の成分を第2の光/電気変換
器403−2に与えるものである。なお、光アンプ40
1からの光信号が波長λ1の成分だけを含む場合には、
波長フィルタ402は、波長λ1の成分を抽出して第1
の光/電気変換器403−1に与えるものである。
【0041】各光/電気変換器403−1、403−2
はそれぞれ、波長フィルタ402から与えられた波長λ
1又はλ2の光信号を電気信号に変換してメディアアク
セス制御部404に与えるものである。
【0042】メディアアクセス制御部404は、データ
の受信処理や送信処理は、他のノード202〜206と
同様に機能するものである。この第1の実施形態の場
合、メディアアクセス制御部404は、以下のような機
能をも担うものである。すなわち、メディアアクセス制
御部404は、伝送路上を流れるパケットのアドレス情
報(送信元ノード及び宛先ノードのアドレス情報)及び
パケット長などのトラヒック量に係る情報を抽出してト
ラヒック統計情報収集装置406に与える機能をも担う
ものである。
【0043】スイッチング部405は、当該マスターノ
ード201を宛先ノードとするフレームの受信処理(ド
ロップ)や、当該マスターノード201を送信元ノード
とするフレームの送信処理(アッド)については、他の
ノード202〜206と同様に機能するものである。
【0044】また、スイッチング部405は、当該マス
ターノード201が、宛先ノードにも送信元ノードにも
なっていないフレームデータの到来時には、以下のよう
に処理する。
【0045】図3に示すような波長λ1に係る1個のリ
ングパス状態においては、スイッチング部405は、第
1の光/電気変換器403−1からのデータを第1の電
気/光変換器408−1に与えるようなバイパス処理を
行う。図1に示すような波長λ1及びλ2に係る2個の
リングパス状態において、到来したデータの宛先ノード
及び送信元ノードが、同一のリングパスに係るものであ
る場合には、スイッチング部405は、第Y(Yは1又
は2)の光/電気変換器403−Yからのデータを第Y
の電気/光変換器408−Yに与えるようなバイパス処
理を行う。
【0046】一方、図1に示すような波長λ1及びλ2
に係る2個のリングパス状態において、到来したデータ
の宛先ノード及び送信元ノードが、異なるリングパスに
係るものである場合には、スイッチング部405は、到
来したデータに係るリングパスについては、当該マスタ
ーノード201が恰も宛先ノードであるような受信処理
(ドロップ)を行い、他のリングパスについては、その
後、当該マスターノード201が恰も送信元ノードであ
るような、今しがたドロップしたデータに対して送信処
理(アッド)を行う。すなわち、2個のリングパス間の
中継処理を行う。この際、必要ならば、当然にトークン
の獲得等も行う。
【0047】ここで、他のノード202〜206のどの
ノードが波長λ1に係るリングパスに属しているかや、
どのノードが波長λ2に係るリングパスに属しているか
については、スイッチング部405は、トラヒック統計
情報収集装置406に記憶されている各ノードに対する
波長指定情報等を利用する。
【0048】また、スイッチング部405は、図3に示
すようなリングパス状態から、図1に示すようなリング
パス状態への切換時には、各ノードに対する波長指定情
報を送信させるような送信処理を実行する。この送信
は、同報送信であっても良く、各ノードに対する個別送
信であっても良い。
【0049】トラヒック統計情報収集装置406は、メ
ディアアクセス制御部404からのアドレス情報やパケ
ット長等の情報に基づいて、全てのノード間を流れるト
ラヒックの統計情報を収集し、格納しているものであ
る。また、トラヒック統計情報収集装置406は、図1
に示すようなリングパス状態に切り換えた後は、各ノー
ドに対する波長指定情報を格納しているものである。
【0050】図6は、トラヒック統計情報収集装置40
6に格納されているトラヒック統計情報の一例を示すも
のである。この図6に示すトラヒック統計情報は、送信
元ノード(図6では送信ノードと記載している)及び宛
先ノード(図6では受信ノードと記載している)の組合
せ毎のトラヒック量の分布になっている。なお、図6で
は、後述する波長割当て方法の説明が簡単になるよう
に、ノード間のトラヒック量を簡単な整数値で表現して
いる。
【0051】トラヒック統計情報収集装置406がトラ
ヒック統計情報を収集する時期や期間は、図3に示すよ
うなリングパス状態から図1に示すようなリングパス状
態への切換時に、各ノードの波長割当てを決定できるよ
うなトラヒック統計情報を収集できているのならば任意
である。
【0052】波長割当演算装置407は、図3に示すよ
うなリングパス状態から図1に示すようなリングパス状
態への切換えが必要となったときに、トラヒック統計情
報収集装置406に格納されているトラヒック統計情報
に基づいて、各ノード202、…、206についての波
長を決定し、その割当波長情報をトラヒック統計情報収
集装置406に与えるものである。
【0053】ここで、波長割当演算装置407は、図3
に示すようなリングパス状態から図1に示すようなリン
グパス状態への切換えが必要となったと判断する方法と
しては、例えば、ノードの追加などに基づいて保守者に
よって図示しない切換スイッチが操作されたことを認識
する方法や(手動切換)、1ケ月などの所定期間におけ
る総トラヒック量が閾値を越えたことを認識する方法
(自動切換)や、いずれかのノードが送出権をなかなか
獲得できないスループットの低下のために切換をマスタ
ーノードに求めていたことを認識する方法(自動切換)
などを挙げることができる。
【0054】第1の電気/光変換器408−1は、メデ
ィアアクセス制御部404からの電気信号(パケット)
を、波長λ1の光信号に変換して光結合器409に与え
るものであり、第2の電気/光変換器408−2は、メ
ディアアクセス制御部404からの電気信号(パケッ
ト)を、波長λ2の光信号に変換して光結合器409に
与えるものである。
【0055】光結合器409は、第1及び第2の電気/
光変換器408−1及び408−2からの光信号を波長
多重して、光アンプ410に与えるものである。
【0056】光アンプ410は、光結合器409からの
光信号を増幅して光伝送路に送出するものである。この
光アンプ410としては、入力段の光アンプ401と同
様なものを適用できる。
【0057】(A−2)第1の実施形態の動作 (A−2−1)第1の実施形態の通信動作 図3に示すような波長λ1のみを用いて通信を行うリン
グパス状態においては、マスターノード201を含め、
ノード間の通信は、従来と同様になされる。すなわち、
全てのノード201〜206が波長λ1の光信号のアッ
ド、ドロップを行い、各ノード201、…、206で
は、メディアアクセス制御部404、304でのデータ
フレーム送受信の競合制御により、波長λ1の帯域を共
有しながら、通信を実行する。
【0058】なお、このような1個のリングパスを用い
た通信時において、マスターノード201では、トラヒ
ック統計情報収集装置406が、トラヒック統計情報の
収集、格納処理をも実行する。
【0059】ここで、波長λ1を用いる1個のリングパ
スだけではいずれかのノードのスループットが低下する
ときなどには、新たに波長λ2を用いるリングパスを加
え、各ノードに対して一方の波長λ1又はλ2を割当て
(この波長割当方法については後で詳述する)、図1に
示すような波長λ1及びλ2に係る2個のリングパス状
態に移行する。この移行時には、移行前の図3に示すよ
うなリングパス状態において、マスターノード201か
ら他の全てのノード201〜206に対して指定波長情
報が送信される。これにより、各ノード202、…、2
06の可変波長フィルタ302や電気/光変換器307
は、その指定波長に対応するようになる。
【0060】上述したように、図1に示す2個のリング
パス状態においては、マスターノード201−ノード2
06−ノード203−ノード202−マスターノード2
01という波長λ1に係る第1のリングパスと、マスタ
ーノード201−ノード205−ノード204−マスタ
ーノード201という波長λ2に係る第2のリングパス
とが形成されている。
【0061】このように、波長毎にノードをグループ化
することにより、1個の波長を共有するノード数が減少
し、スループットが向上することが期待できる。このよ
うにしても、ノード202〜206では、図4に示すよ
うに、1波長分だけの光部品を装備するだけでよく、ノ
ードのコスト削減も期待できる。
【0062】図1に示すリングパス状態において、同一
波長λ1(又はλ2)のノードグループに属するノード
間の通信は、他の波長λ2(又はλ1)のノードグルー
プに属するノードがその波長λ1(又はλ2)の光信号
をバイパスするので、あたかも、同一波長λ1(又はλ
2)のノードグループに属するノードだけでなる光リン
グ状ネットワークと同様な通信処理を行う。
【0063】これに対して、一方の波長λ1(又はλ
2)のノードグループに属するノードから、他方の波長
λ2(又はλ1)のノードグループに属するノードへの
通信は、マスターノード201を中継ノードとし、マス
ターノード201のメディアアクセス制御部404及び
スイッチング部405における波長変換制御(具体的に
は、受信した光/電気変換器403−1(又は403−
2)に係る波長とは異なる波長に係る電気/光変換器4
08−2(又は408−1)を使用することによる変
換)によってノードグループ間を接続させることで行
う。
【0064】(A−2−2)第1の実施形態のノードへ
の波長割当動作 次に、図1に示すような波長λ1及びλ2に係る2個の
リングパス状態への移行時に実行される、各ノードに対
する割当て波長の決定方法を、図6及び図7を参照しな
がら説明する。
【0065】なお、ノードに対する波長の割当てによっ
ては、異なる波長間を中継されるトラヒック量が異な
る。中継されるトラヒックは波長λ1及び波長λ2の両
方の帯域を使用する。そのため、第1の実施形態におい
ては、この中継トラヒック量を最小とするようなノード
の波長割当て方法を採用している。
【0066】上述したように、マスターノード201の
波長割当演算装置407が、トラヒック統計情報収集装
置406に格納されているトラヒック統計情報に基づい
て、各ノード202、…、206についての波長を決定
する。なお、トラヒック統計情報収集装置406におい
ては、図6に示すような各ノード間のトラヒック分布を
示すトラヒックマトリックス(トラヒック統計情報)を
生成、格納している。なお、このトラヒックマトリック
スの生成は、構成の項で説明したように、図3に示す波
長λ1のリングパス状態での通信実行時に逐次更新しな
がら生成しても良く、また、送信ノードと受信ノードの
アドレスやパケット長などを通信実行時にはそのまま記
憶し、波長割当動作を開始したときに、図6に示すよう
なトラヒックマトリックスを生成しても良い。
【0067】波長割当演算装置407はまず、波長λ1
及びλ2に対する初期のノードの割当てグループを作成
し、トラヒックマトリックスに基づき、波長グループ間
を交流する中継トラヒック量を計算する。
【0068】図7の例では、初期割当が、図7(a)に
示すように、波長λ1のグループがノード201、20
2、203であり、波長λ2のグループがノード20
4、205、206である場合である。なお、マスター
ノード201は、中継処理を行うため、波長λ1のグル
ープにも波長λ2のグループにも属するため、波長割当
の対象ノードから除外することもできるが(この場合に
は、図6のトラヒックマトリクスからもマスターノード
201を除外する)、図7は、マスターノード201に
も一方の波長λ1又はλ2を仮に対応付けるものとした
場合を示している。
【0069】上述したような初期割当の場合には、図6
でハッチを付与した送信ノードと受信ノードの組合せが
中継を必要とする組合せとなり、中継トラヒック量は
「65」となる。
【0070】次に、波長割当演算装置407は、波長λ
1のグループの1個のノード(図7(b)ではノード2
01)と、他の波長λ2のグループのノード(図7
(b)ではノード204、205、206)をそれぞれ
入れ替えた状態での中継トラヒック量の計算を行う。以
上の入れ替え処理を、図7(b)及び(c)に示すよう
に、初期割当における波長λ1に属する他のノード20
2、203に関してもそれぞれ行う。
【0071】以上のような計算処理によって得られた中
継トラヒック量のうちで最もその値の小さい組合せを求
める。図7では、波長λ1のグループのノードがノード
206、202、203であり、波長λ2のグループの
ノードがノード204、205、201である場合が中
継トラヒック量が最も小さい(「26」)組合せとして
得られる。
【0072】その後、波長割当演算装置407は、その
中継トラヒック量が最も小さい波長の割当を、次の初期
割当とし、その最小値が更新されなくなるまで、上記し
た計算過程を繰り返す。
【0073】最終的に、中継トラヒック量が最小となる
ような割当パターンを得たマスターノード201は、上
述したように、その波長割当情報(波長指定情報)を、
各ノード202〜206に通知する。
【0074】(A−3)第1の実施形態の効果 第1の実施形態の光リング状ネットワークによれば、以
下の効果を奏することができる。
【0075】(1) 1個の波長λ1を用いた通信では、
スループットの低下など、弊害が大きくなったときやな
りそうなときには、2個の波長λ1及びλ2を用いた通
信に切り換えられるので、そのような弊害を除去でき、
又は、そのような弊害を未然に防止することができる。
【0076】このような切換後においても、第1の実施
形態では、各ノード(マスターノードを除く)には一方
の波長だけを対応させるようにしたので、拡張した波長
λ2を全てのノードで共有する従来の波長多重方法と比
較して、1波長当たりを共有するノード数が少なくな
り、この点から、全体のスループットの向上が可能とな
る。
【0077】(2) 拡張した波長λ2を全てのノードで
共有する従来の波長多重方法と比較して、マスターノー
ド以外のノードで共有する波長数が少なくなり、複数波
長対応の光部品(可変波長フィルタや電気/光変換器)
を適用することにより、ノード当たりの光部品の実装数
を減少でき、ノード、ひいては、光リング状ネットワー
クのコスト削減が可能となる。
【0078】(3) 波長へのノードの割当てグループを
決定する際に、異なる波長間の中継トラヒック量が最小
となるような組み合わせパターンを探索して決定するよ
うにしたので、両方の波長の帯域を使用するトラヒック
量(通信量)を減少させることができ、1波長当たりの
帯域の使用効率を向上させることができる。
【0079】(B)第2の実施形態 次に、本発明による光リング状ネットワークの第2の実
施形態を、図面を参照しながら詳述する。
【0080】この第2の実施形態は、図3に示した波長
λ1だけの1個のリングパス状態から、図1に示した波
長λ1及びλ2の2個のリングパス状態への切換時に実
行される、各ノード202、…、206への波長割当方
法が第1の実施形態のものと異なっており、すなわち、
波長割当演算装置407の処理が第1の実施形態と異な
っており、その他の点は、第1の実施形態と同様であ
る。
【0081】(B−1)第2の実施形態のノードへの波
長割当動作 そこで、以下では、波長割当演算装置407が実行する
各ノード202、…、206への波長割当動作を、図8
〜図10を参照しながら説明する。
【0082】なお、この第2の実施形態においても、第
1の実施形態と同様に、波長間を中継されるトラヒック
量が最小となるような、各ノードに対する波長の組み合
わせパターンを作成しようとするものであり、この第2
の実施形態は、いわゆる遺伝的アルゴリズムを適用し
て、各ノードに対する波長を決定するものである。
【0083】波長割当演算装置407は、図8に示すよ
うな遺伝子コードと呼ばれる配列を複数用意し、その配
列のパターンの組み替えを行うことで、最適な組み合わ
せパターンの作成を行う。なお、図8において、遺伝子
コードのエレメントの値は波長λ1、λ2を表す識別番
号(それぞれ「1」、「2」)であり、そのアドレスは
各ノードの識別番号である。図1では、マスターノード
201を含め、6個のノード201〜210を示してい
るが、図8は、マスターノードを含め、ノード数がx個
の場合を示している。
【0084】遺伝的アルゴリズムは、遺伝子へのコード
化、選択確率の決定手法、交叉手法などにより、様々な
バリエーションが存在するが、一般的な動作は、図9の
フローチャートに示す通りである。
【0085】波長割当演算装置407は、まず初期段階
では、乱数などを用いて、図10(a)に示すように、
遺伝子コードを複数個作成する(ステップ801)。
【0086】次に、波長割当演算装置407は、各遺伝
子コードの優劣を評価するための適応度の計算を行う
(ステップ802)。ここでは、その遺伝子コード(波
長割当パターン)での波長間に跨る中継トラヒック量を
適応度とする。すなわち、トラヒックマトリックスから
求めることができる。図10(b)は、各遺伝子コード
について求めた適応度を示している。
【0087】その後、波長割当演算装置407は、得ら
れた適応度に基づいて、優秀な遺伝子コードを複数個選
択する(ステップ803)。図10(c)は、適応度が
「67」までの遺伝子コードを優秀な遺伝子コードとし
て選択した様子を示している。優秀な遺伝子コードの選
択方法は、適応度がある値(閾値)以下の遺伝子コード
を全て選択したり、適応度が小さい方から、予め定めら
れた個数の遺伝子コードを選択したり、全ての適応度か
ら統計分布(例えば正規分布)を求め、その統計分布上
で小さい方の所定確率に属する適応度を有する遺伝子コ
ードを選択したりする方法を適用できる。
【0088】次に、波長割当演算装置407は、優秀な
遺伝子コードの一部と、他の優秀な遺伝子コードの一部
とを結合して、新しい遺伝子コードを作成する(ステッ
プ804)。この過程は、遺伝的アルゴリズムでは交叉
と呼ばれている。図10(d)は、交叉によって新しい
遺伝子コードを作成した様子を示しており、この図示の
ものは、結合するポイントが一つである一点交叉法によ
っている。
【0089】また、波長割当演算装置407は、ある遺
伝子コードの一部を、ある確率などに従って、書き換え
る(ステップ805)。この過程は、遺伝的アルゴリズ
ムでは突然変異と呼ばれている。図10(e)は、突然
変異によって遺伝子コードが書き換えられている様子を
示している。
【0090】これは、特定の遺伝子コードだけを選択、
交叉することにより、同じ遺伝子コードパターンばかり
が生成されるのを防止している。
【0091】波長割当演算装置407は、突然変異処理
の終了後、新たに生成された遺伝子コードの集団を用い
て、上述したステップ802〜805でなるループを繰
り返す。
【0092】ループ終了の条件は、ループする回数(世
代数)や、最良適応度の値などによって決定される。
【0093】以上のような遺伝的アルゴリズムを実行し
て、中継トラヒック量が最小となるような最良な遺伝子
コード(波長割当パターン)が定まると、マスターノー
ドは、第1の実施形態と同様に、各ノードに指定波長を
通知する。
【0094】第2の実施形態によれば、第1の実施形態
と同様な効果を期待できる。さらに、第2の実施形態に
よれば、波長割当演算装置407に、遺伝的アルゴリズ
ムを実装することにより解空間の大域的な探索が可能と
なり、局所的な解に留まる可能性が減少する。すなわ
ち、第1の実施形態におけるパターン探索アルゴリズム
と比較して、異なる波長間を中継するトラヒック量を最
小とする、より良好な組み合わせパターンを作成するこ
とが期待できる。
【0095】(C)第3の実施形態 次に、本発明による光リング状ネットワークの第3の実
施形態を、図面を参照しながら詳述する。
【0096】上述した第1及び第2の実施形態は、波長
数を2波まで増大できるものであったが、この第3の実
施形態は、波長数を最大N波(Nは3以上)まで増大で
きるものである。
【0097】(C−1)第3の実施形態の構成 この第3の実施形態の光リング状ネットワークも、ノー
ド間が1個の物理的伝送路(光ファイバ)によって接続
されているものであり、ノード中1個はマスターノード
になっている(図1及び図3参照)。
【0098】この第3の実施形態においても、マスター
ノード以外のノードの内部構成も、上述した第1の実施
形態に係る図4のように表すことができる。
【0099】第3の実施形態でのノードが、第1の実施
形態のノードと異なる点は、可変長フィルタ302が、
波長制御部306の制御下で、波長λ1〜λNのいずれ
をも分離抽出できる点と、電気/光変換器307が波長
制御部306によって指示された波長を有する光信号に
電気信号を変換できる点である。
【0100】図11は、この第3の実施形態におけるマ
スターノード(201)の内部構成を示している。
【0101】第3の実施形態のマスターノードは、光ア
ンプ901、波長フィルタ902、N個の光/電気変換
器(図11では「光/電」で示している)903−1〜
903−N、メディアアクセス制御部904、スイッチ
ング部905、トラヒック統計情報収集装置906、波
長割当演算装置907、N個の電気/光変換器(図11
では「電/光」で示している)908−1〜908−
N、光結合器909及び光アンプ910を備える。
【0102】この第3の実施形態の波長フィルタ902
は、入力された光信号におけるN個の波長λ1〜λNの
成分を分離し得るものである。N個の光/電気変換器9
03−1〜903−Nはそれぞれ、波長フィルタ902
で分離されたいずれか1個の光信号成分を電気信号に変
換するものである。N個の電気/光変換器908−1〜
908−Nはそれぞれ、電気信号を、自己に割り当てら
れている波長λ1、…、λNのいずれかを有する光信号
に変換するものである。光結合器909は、N個の電気
/光変換器908−1〜908−Nからの光信号を結合
(多重)して出力するものである。
【0103】第3の実施形態のトラヒック統計情報収集
装置906及び波長割当演算装置907も、最大N波に
対応するものであるので、第1の実施形態のものとは処
理などが異なるが、この相違点については、後述する波
長割当動作の説明で明らかにする。
【0104】光アンプ901、メディアアクセス制御部
904、スイッチング部905及び光アンプ910など
は、第1の実施形態のものと同様であるので、その説明
は省略する。
【0105】(C−2)第3の実施形態の動作 この第3の実施形態において、適用している波長数が1
波のときの通信動作は、従来と同様であるので、その説
明は省略する。
【0106】この第3の実施形態において、適用してい
る波長数がn(nは2〜N)波のときの通信動作は、第
1の実施形態における適用している波長数が2波のとき
の通信動作とほぼ同様である。すなわち、同一波長が割
り当てられているノード間の通信は、その波長が割り当
てられている全てのノードだけでなる等価的な光リング
状ネットワークの通信動作(従来の通信動作)と同様で
ある。また、異なる波長が割り当てられているノード間
の通信は、マスターノードが中継ノードとなって、第1
の実施形態の2波での通信動作と同様である。
【0107】以上のように、第1の実施形態の通信動作
の説明で、第3の実施形態の通信動作が理解でき、その
ため、これ以上の通信動作の説明は省略する。
【0108】次に、波長割当演算装置907が、トラヒ
ック統計情報収集装置906が集計して格納しているト
ラヒック統計情報に基づいて実行する、各ノードに対す
る波長割当動作を説明する。以下では、新たな波長数が
n(nは2〜N)とする。
【0109】なお、波長数をn−1からnに増大させる
場合としても、第1の実施形態において、波長数を1か
ら2に増大させる場合のような条件などを適用する。
【0110】この第3の実施形態においても、波長割当
パターンの探索アルゴリズムとして、第2の実施形態と
同様に、遺伝的アルゴリズムを適用する。すなわち、フ
ローチャートの図示は省略するが(図9参照)、図8に
示すような遺伝子コード(この実施形態では波長識別番
号は1〜n)を、複数個、初期割当を行い、その後、適
応度の計算、優秀な遺伝子コードの選択、遺伝子コード
間の交叉、遺伝子コードの突然変異でなるループ処理
を、繰り返しの終了条件を満たすまで繰り返して、最良
な波長割当パターンを決定する。
【0111】この第3の実施形態では、波長数がnであ
るので、第2の実施形態とは異なる適応度を適用するこ
ととしている。すなわち、第2の実施形態における適応
度は、マスターノードが中継するトラヒック量を適応度
としていたが、第3の実施形態では、以下で説明する適
応度を適用する。
【0112】n波におけるi番目の波長λiでのトラヒ
ック量Siを、次の(1)式で定義する。
【0113】
【数1】 ここで、Tiiは、図12に示すように、波長λiが割
当られている全てのノード間での交流トラヒック量を表
し、Tijは、図12に示すように、波長iが割当られ
ているノード群から波長jが割当られているノード群へ
の交流トラヒック量を表し、Tjiは、図12に示すよ
うに、波長jが割当られているノード群から波長iが割
当られているノード群への交流トラヒック量を表してい
る。
【0114】この第3の実施形態における適応度は、各
波長λ1、…、λnのトラヒック量S1、…、Snを比
較し、その最大値Max(Si)とする。この適応度M
ax(Si)が小さいものほど良い波長割当パターンで
あり、適応度Max(Si)を最小化する波長割当パタ
ーンを、上述した遺伝的アルゴリズムによって探索す
る。
【0115】(1)式から明らかなように、最良な適応
度Max(Si)の探索では、(1)式の前半の加算部
の値を小さくする、若しくは、後半の減算部の値を大き
くする解を探索しなければならない。すなわち、最良な
適応度Max(Si)は、その波長λiにおける他の波
長との交流トラヒック量が少なく、その波長λiの内部
の交流トラヒック量を大きいものであることを意味して
いる。このような適応度Max(Si)を適用すること
により、複数の波長間同士を中継するトラヒック量を減
少させるような最適な組み合わせパターンを得ることが
できる。
【0116】(C−3)第3の実施形態の効果 第3の実施形態によれば、第2の実施形態と同様な効果
を期待できる。さらに、以下の効果を期待できる。
【0117】第2の実施形態における適応度と比較し
て、適応度をn波の波長数に対応させることにより、一
度のパターン探索アルゴリズムの実行でn波の異なる波
長間を中継するトラヒック量が最小となるような組み合
わせパターンを作成することが可能となる。
【0118】また、この第3の実施形態における適応度
を用いることにより、波長毎のトラヒック量Siが波長
同士で均衡化される。そのため、どの波長内部のトラヒ
ックが増加したとしても、ある程度の空き帯域が確保さ
れており、トラヒック増加に対して安全性を持った組み
合わせパターンの作成が可能となる。
【0119】(D)第4の実施形態 次に、本発明による光リング状ネットワークの第4の実
施形態を、図面を参照しながら詳述する。
【0120】この第4の実施形態も、上述した第3の実
施形態と同様に、波長数を最大N波(Nは3以上)まで
増大できるものである。
【0121】(D−1)第4の実施形態の構成 この第4の実施形態の光リング状ネットワークも、ノー
ド間が1個の物理的伝送路(光ファイバ)によって接続
されているものであり、ノード中1個はマスターノード
になっている(図1及び図3参照)。
【0122】この第4の実施形態においては、各ノード
に対してn波のいずれを割り当てる波長割当構成及び動
作が、第3の実施形態とは異なっている。この第4の実
施形態においては、マスターノード以外のノードも、波
長割当機能を担うものになっている。
【0123】第4の実施形態のマスターノード(20
1)も、ブロック的には第3の実施形態に係る図11と
同様に示すことができる。
【0124】しかしながら、第4の実施形態のマスター
ノードにおいて、スイッチング部905は、各ノードに
対する波長割当が必要となったときに、波長割当演算装
置907の制御下で、トラヒック統計情報収集装置90
6に格納されているトラヒック統計情報を各ノード(2
02〜206)に配信する機能を有する。また、スイッ
チング部905は、その後、各ノードから到来した各ノ
ードがそれぞれ決定した波長割当情報(最良な遺伝子コ
ード)をトラヒック統計情報収集装置906を介して波
長割当演算装置907に与える機能を有する。
【0125】第4の実施形態の波長演算装置907は、
各ノードに対する波長割当が必要となったときに、トラ
ヒック統計情報収集装置906に格納されているトラヒ
ック統計情報を各ノードに配信することを起動したり、
各ノードが決定した波長割当情報(最良な遺伝子コー
ド)が到来したときに、その中から、適応度が最も良い
ものを抽出し、その波長割当情報を確定したものとし
て、各ノードに通知したりするものである。
【0126】一方、第4の実施形態のマスターノード以
外のノード(202〜206)の構成は、図13で表す
ことができる。
【0127】図13において、各ノードは、光アンプ1
101、可変波長フィルタ1102、光/電気変換器1
103、メディアアクセス制御部1104、スイッチン
グ部1105、波長制御部1106、電気/光変換器1
107、光結合器1108、光アンプ1109及び波長
割当演算装置1110を備える。
【0128】ここで、光アンプ1101、可変波長フィ
ルタ1102、光/電気変換器1103、メディアアク
セス制御部1104、波長制御部1106、電気/光変
換器1107、光結合器1108及び光アンプ1109
は、第3の実施形態で説明したもの(ひいては第1の実
施形態で説明したもの)と同様であり、その説明は省略
する。
【0129】第4の実施形態のスイッチング部1105
は、既述した実施形態と同様な受信データ、送信データ
及び中継データのスイッチングを行う。これに加えて、
第4の実施形態のスイッチング部1105は、さらに、
受信データが波長割当処理に関するものであれば、波長
割当演算装置1110に与え、また、波長割当演算装置
1110が出力した波長割当処理に係るデータをリング
状伝送路にアッドするためのスイッチングを行うもので
ある。
【0130】波長割当演算装置1110は、各ノードに
対する波長割当処理を実行するものである。この波長割
当演算装置1110における具体的処理は、後述する動
作説明で明らかにする。
【0131】(D−2)第4の実施形態の動作 この第4の実施形態の光リング状ネットワークにおける
適用している波長数がn(nは1〜N)波のときの通信
動作そのものは、第3の実施形態と同様であるので、そ
の説明は省略する。
【0132】以下では、この第4の実施形態の特徴をな
す各ノードへの波長割当動作を説明する。
【0133】マスターノード(201)の波長割当演算
装置907は、n波への波長拡張が必要となったとき
は、まず、トラヒック統計情報収集装置906を用いて
得られたトラヒック統計情報(トラヒックマトリック
ス)と拡張する波長数nとを各ノード(202〜20
6)に通知する。
【0134】各ノードにおいては、このような情報が波
長割当演算装置1110に与えられ、各ノードの波長割
当装置1110はそれぞれ、第2及び第3の実施形態に
ついて説明したような遺伝的アルゴリズムを実行する。
すなわち、この第4の実施形態においても、第3の実施
形態について説明した(1)式に示す適応度を適用し、
処理の全体の流れは、図9を用いて説明した第2の実施
形態の遺伝的アルゴリズムとほぼ同様である。
【0135】しかし、第4の実施形態において、各ノー
ドの波長割当装置1110が実行する遺伝的アルゴリズ
ムの流れは、以下の点が第2の実施形態のものと異なっ
ている。
【0136】各ノードの波長割当装置1110は、フロ
ーチャートの図示は省略するが(図9参照)、複数個の
遺伝子コードを初期割当とし(乱数などで初期割当を行
うので、各ノードでの初期割当は異なるものとなってい
る)、その後、適応度の計算、優秀な遺伝子コードの選
択、遺伝子コード間の交叉、遺伝子コードの突然変異で
なるループ処理を繰り返して、この繰り返し動作中の所
定のタイミングで、後述する移住処理を行う。
【0137】上述したループ処理を繰り返していくと、
各ノード内で最適な組み合わせパターンを持つ優秀な遺
伝子コードが作成される。作成された優秀な遺伝子コー
ドは、ある周期(例えば遺伝的アルゴリズムにおける世
代数)毎に、他のノード(1個でも複数でもかまわな
い)で作成された遺伝子コードと交換される。この動作
が、遺伝的アルゴリズムにおける移住と呼ばれる動作で
ある。この移住は、複数回繰り返される。
【0138】マスターノードは、一定の期間(例えば移
住回数などで定まる期間)が経過すると、各ノードで生
成された優秀な遺伝子コードを回収する。そして、回収
した遺伝子コードの中から一番良い適応度を持つ遺伝子
コードを選択する。最後に、マスターノードは、その遺
伝子コードに基づいた波長割当パターンを各ノードに通
知する。
【0139】なお、マスターノードも、遺伝的アルゴリ
ズムを実行するノードとなっていても良い。また、遺伝
的アルゴリズムを実行するノードは、ネットワークの全
てのノードである必要はなく、そのうちの複数個であれ
ば良い。
【0140】(D−3)第4の実施形態の効果 第4の実施形態によれば、第3の実施形態と同様な効果
を期待できる。さらに、以下の効果を期待できる。
【0141】第3の実施形態のような移住処理を伴わな
い波長割当方法に比較して、移住処理を行うことによ
り、探索する解の多様性が保たれ、局所的な解に留まる
可能性が減少する。その結果、第3の実施形態における
波長割当アルゴリズムと比較して、n波の異なる波長間
を中継するトラヒック量を最小とする、より良好な組み
合わせパターンを作成することが可能となる。
【0142】また、各ノードで独立して波長割当アルゴ
リズムを実行することにより、計算負荷が分散化され、
短時間で最適な組み合わせパターンを得ることができ
る。因みに、1個のノードにおけるアルゴリズム処理
で、同様な結果を得ようとすると、遺伝子コードの初期
割当数を多く必要としたり、ループ処理を終了させるま
での繰り返し数を多大にするなど、アルゴリズムの実行
時間をかなり長いものにすることを要する。
【0143】(E)他の実施形態 上記各実施形態の説明においても、種々、変形実施形態
にも言及したが、さらに、以下に例示するような変形実
施形態も挙げることができる。
【0144】(E−1)上記第1〜第3の実施形態にお
いては、マスターノードが、波長間の中継機能と、波長
割当機能とを担うものであったが、波長間の中継機能
と、波長割当機能とを別個のノードが担うようにさせて
も良い。また、中継機能を担うノードの数は、1個に限
定されるものではなく、2個以上あっても良い。さらに
は、データの通信を行うことがない、波長間の中継専用
のノードがリング状伝送路上に設けられていても良い。
【0145】(E−2)上記各実施形態においては、リ
ング状伝送路に対するデータの周回方向が一方向のもの
を示したが、双方向のネットワークにも適用でき、各方
向のそれぞれについて、波長数を拡張できるようにして
も良い。
【0146】(E−3)上記各実施形態の説明では、通
信時において、波長毎のリングパスをアクセスするノー
ドの調整をトークンで行うものを示したが、通信方法や
アクセス方法はこれに限定されないものである。要は、
波長毎にノードをグループ化させて通信を実行させる点
に特徴があり、データをリング状伝送路にアッドし得る
ノードを調整する方法は、トークンを用いる方法だけで
なく、各ノード毎にデータをアッドし得るタイムスロッ
トを定めている方法や、マスターノードなどが競合制御
する方法などをも適用しても良い。
【0147】(E−4)上記第4の実施形態において
は、移住処理を含む遺伝的アルゴリズムを示したが、移
住処理を適用しないで、複数のノードが独立に最適な遺
伝子コードを定め、その後、さらにその中から最適なも
のを取り出すようにしても良い。また、独立に遺伝的ア
ルゴリズムを実行する波長割当演算装置は、異なるノー
ドに設けられているものに限定されず、1ノードに複数
の波長割当演算装置が設けられていても良い。
【0148】(E−5)上記各実施形態においては、波
長割当演算装置がノード内に設けられているものを示し
たが、他の箇所に設けられていても良い。例えば、ノー
ドに接続されている情報処理装置に搭載されていても良
い。また、波長割当機能のみを実行する装置(ノード)
がリング状伝送路に設けられていても良い。
【0149】(E−6)上記第3及び第4の実施形態の
説明では、n−1波からn波に波長数を増大させる場合
を示したが、n−2以下の波長数からn波に波長数を増
大させるようにしても良い。この場合であっても、n波
のいずれかの波長への各ノードの割当方法としては、上
記実施形態のものを適用できる。
【0150】(E−7)上記各実施形態では、徐々に波
長数を増大させていく場合を示したが、波長数を、当ト
ラヒック量やノードの削除などに応じて、減少させる場
合にも本発明を適用することができる。この場合であっ
ても、n波(減少後の波長数;但し1波は除く)のいず
れかの波長への各ノードの割当方法としては、上記実施
形態のものを適用できる。
【0151】(E−8)上記各実施形態では、波長数を
増大させる場合に波長割当処理を行うものを示したが、
波長数を変えない場合であっても、波長割当処理を行
い、各ノードに割り当てる波長を変更するようにしても
良い。例えば、所定期間当たりの総トラヒック量は同程
度であっても、トラヒック分布が変化したときには、波
長割当処理を行って各ノードへの波長割当を見直すよう
にしても良い。この際の波長割当処理にも、上記実施形
態のものを適用できる。
【0152】(E−9)上記各実施形態で説明した波長
数の増大、(E−7)項の変形実施形態で説明した波長
数の減少、(E−8)項の変形実施形態で説明した同一
波長数での割当波長の見直しをダイナミックに切り換え
る光リング状ネットワークも本発明の技術的範囲に属す
る。例えば、所定期間当たりの総トラヒック量が減少し
たときには波長数を減少し、総トラヒック量がかなり増
大したときやスループットが低下したノードから波長数
増大要請があったときには波長数を増大し、総トラヒッ
ク量は変化しないがトラヒック分布が変化したときやス
ループットが低下したノードから割当波長変更要請があ
ったときには割当波長の見直しを行うようにしても良
い。
【0153】(E−10)上記各実施形態の説明では、
図6に示すような送信ノードと受信ノードの組合せ毎に
集計したものをトラヒック分布情報をしたものを示した
が、他の形式の情報を適用しても良いことは勿論であ
る。例えば、どちらが送信ノードか受信ノードかを問わ
ず、通信が実行された2ノードの組合せ毎に集計したも
のであっても良い。
【0154】また例えば、受信ノードを考慮せず、トー
クンの獲得割合を各ノード毎に集計したものであっても
良い。この場合には、中継トラヒック量を最小化すると
いう観点からの適応度(評価値)ではなく、同一波長に
割り当てられた複数のノードのトークンの獲得割合の総
和が、他のノードグループとバランスさせるという観点
からの適応度(評価値)を適用することになる。
【0155】(E−11)上記各実施形態においては、
2ノード間の通信状況の強弱を予め考慮することなく、
波長割当処理を行うものを示したが、2ノード間の通信
状況の強弱を反映できるような波長割当処理であっても
良い。例えば、ある2ノード間のトラヒック量が大きな
所定閾値より大きい場合には、同一波長を割り当てると
いう条件を定め、遺伝子コードの初期割当や、交叉や、
突原変異などもこの条件下で実行させるようにしても良
い。逆に、ある2ノード間のトラヒック量が小さな所定
閾値より小さい場合には、異なる波長を割り当てるとい
う条件を定め、遺伝子コードの初期割当や、交叉や、突
原変異などもこの条件下で実行させるようにしても良
い。
【0156】(E−12)上記各実施形態においては、
光リング状ネットワークの構成要素が各ノードに対する
割当て波長を自動的に定めるものを示したが、保守員な
どが別個独立した情報処理装置を用いて決定した割当波
長を外部から光リング状ネットワークに設定するもので
あっても良い。
【0157】(E−13)上記各実施形態においては、
異なる波長が割り当てられたノード間でも通信を行うこ
とができるものを示したが、異なる波長が割り当てられ
たノード間での通信を認めないものであっても良い。こ
のようにしても、あたかも複数の光リング状ネットワー
クをリング状伝送路を共有化させて(光ファイバの敷設
量を少なくさせて)実現できるという効果を奏すること
ができる。
【0158】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、複数の
ノードが同一のリング状伝送路に接続されている光リン
グ状ネットワークにおいて、n(nは2以上の整数)個
の波長のいずれかを各ノードに割当て、各ノードは、割
り当てられた波長の光信号を送受信するようにしたの
で、同一のリング状伝送路を異なる波長の光信号が流れ
るが、各ノードは、自己に割り当てられた波長の光信号
だけを対象とすれば良く、ネットワークが複数波長を使
用するものであっても、部品数の削減、ひいてはコスト
削減などを期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のリング状ネットワークにおい
て2個のリングパスが設定された状態を示すブロック図
である。
【図2】従来のリング状ネットワーク及びその通信動作
の説明図である。
【図3】第1の実施形態のリング状ネットワークにおい
て1個のリングパスが設定された状態を示すブロック図
である。
【図4】第1の実施形態のノードの内部構成を示すブロ
ック図である。
【図5】第1の実施形態のマスターノードの内部構成を
示すブロック図である。
【図6】第1の実施形態におけるトラヒック統計情報例
(トラヒックマトリックス)の説明図である。
【図7】第1の実施形態の各ノードに対する波長割当処
理の説明図である。
【図8】第2の実施形態の各ノードに対する波長割当処
理で使用される遺伝子コードの説明図である。
【図9】第2の実施形態の各ノードに対する波長割当処
理(遺伝的アルゴリズム)を示すフローチャートであ
る。
【図10】第2の実施形態の各ノードに対する波長割当
処理での遺伝子コードの変化などを示す説明図である。
【図11】第3の実施形態のマスターノードの内部構成
を示すブロック図である。
【図12】第3の実施形態の各ノードに対する波長割当
処理(遺伝的アルゴリズム)での適応度の説明図であ
る。
【図13】第4の実施形態のノードの内部構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
200…光リング状ネットワーク、 201…マスターノード、 202〜206…ノード、 207…光ファイバ、 301、309、401、410、901、910、1
101、1109…光アンプ、 302、1102…可変波長フィルタ、 303、403−1、403−2、903−1〜903
−N、1103…光/電気変換器、 304、404、904、1104…メディアアクセス
制御部、 305、405、905、1105…スイッチング部、 306、1106…波長制御部、 307、408−1、408−2、908−1〜908
−N、1107…電気/光変換器、 308、409、909、1108…光結合器、 406、906…トラヒック統計情報収集装置、 407、907、1110…波長割当演算装置。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノードが同一のリング状伝送路に
    接続されている光リング状ネットワークにおいて、 n(nは2以上の整数)個の波長のいずれかを各ノード
    に割当て、各ノードは、割り当てられた波長の光信号を
    送受信することを特徴とする光リング状ネットワーク。
  2. 【請求項2】 送信元ノードからその割当波長とは異な
    る割当波長の宛先ノードへの通信を中継するものであっ
    て、送信元ノードからの光信号を宛先ノードの割当波長
    の光信号に変換する中継ノードを少なくとも1個有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光リング状ネットワ
    ーク。
  3. 【請求項3】 当該光リング状ネットワークのトラヒッ
    ク状況に応じて、当該光リング状ネットワークで使用す
    る波長数を変化させると共に各ノードへの割当波長を変
    更させ、各ノードは、割当波長の変化に対応できる光受
    信手段及び光送信手段を有することを特徴とする請求項
    1又は2に記載の光リング状ネットワーク。
  4. 【請求項4】 当該光リング状ネットワークのトラヒッ
    ク状況に応じて、各ノードに対するn個の波長の割当て
    を変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の光リング状ネットワーク。
  5. 【請求項5】 当該光リング状ネットワークのトラヒッ
    ク状況の情報を集計、格納するトラヒック統計情報格納
    手段と、 当該光リング状ネットワークにおける波長数の変化時、
    及び又は、同一波長数での各ノードへの波長割当の変更
    時に、トラヒック状況の情報に基づいて、各ノードに対
    する新たな割当波長を決定する割当波長決定手段とを有
    することを特徴とする請求項3又は4に記載の光リング
    状ネットワーク。
  6. 【請求項6】 上記割当波長決定手段は、波長が異なる
    ノード間のトラヒック量が少なくなるように、各ノード
    に対する波長を決定することを特徴とする請求項5に記
    載の光リング状ネットワーク。
  7. 【請求項7】 上記割当波長決定手段は、 それぞれが各ノードへの割当波長を決定する複数の割当
    波長決定部と、 これら複数の割当波長決定部が決定した割当波長の中か
    ら最良のものを、最終的な割当波長に決定する最終決定
    部とを有することを特徴とする請求項5又は6に記載の
    光リング状ネットワーク。
  8. 【請求項8】 上記各割当波長決定部がそれぞれ、異な
    るノードに搭載されていることを特徴とする請求項7に
    記載の光リング状ネットワーク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006008786A1 (ja) * 2004-07-15 2006-01-26 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 波長可変光送受信装置
JP2006287929A (ja) * 2005-03-30 2006-10-19 Fujitsu Ltd 光ネットワーク及びノード

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