JP2001119309A - 送信出力調整装置、移動端末機、送信出力調整方法および記録媒体 - Google Patents

送信出力調整装置、移動端末機、送信出力調整方法および記録媒体

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JP2001119309A
JP2001119309A JP29735399A JP29735399A JP2001119309A JP 2001119309 A JP2001119309 A JP 2001119309A JP 29735399 A JP29735399 A JP 29735399A JP 29735399 A JP29735399 A JP 29735399A JP 2001119309 A JP2001119309 A JP 2001119309A
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frequency band
power level
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adjustment value
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JP29735399A
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Iwao Matsuura
巌 松浦
Masato Shinomiya
正人 四ノ宮
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Transmitters (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パワーダウン時の送信出力の周波数偏差を小
さくした送信出力調整装置、移動端末機、送信出力調整
方法および記録媒体を提供することを目的とする。 【解決手段】 測定部141により、最大パワーレベル
における各周波数帯域毎の調整値と、中心周波数により
近い周波数帯域における最大パワーレベルを除く各パワ
ーレベル毎の調整値とを個別の調整し、予めメモリ14
3に最大パワーレベルを除く各パワーレベル毎に他の周
波数帯域の調整値の偏差の平均値を記憶しておき、調整
制御部142により、他の周波数帯域における最大パワ
ーレベルを除く各パワーレベル毎の調整値を、個別に調
整された調整値およびメモリ143に予め記憶されてい
る平均値に基づき算出し、インタフェース部144によ
り、送信出力制御の調整値として移動端末機101のメ
モリ123に書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信出力調整装
置、移動端末機、送信出力調整方法および該送信出力調
整方法を実行させるためのプログラムを記録した記録媒
体に係り、特に、移動端末機の送信出力の周波数特性
が、最大送信出力時とパワーダウン時とで異なる傾向を
示す場合でも、パワーダウン時の送信出力の周波数偏差
を小さくし、移動端末機の安定した送信出力制御を可能
にした送信出力調整装置、移動端末機、送信出力調整方
法および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、PDC(Personal Digital C
ellular)をはじめとする携帯端末機や移動端末機(以
下、移動端末機で代表する)においては、製品出荷時
に、予め送受信に関する諸特性についての調整が行われ
ている。特に、送信出力については、所定の送信出力レ
ベルがアンテナから出力されるように調整可能な状態で
出荷されることになる。
【0003】このような移動端末機において、送信出力
を調整するポイントとしては、図2に示すように、6つ
の周波数帯域FB1〜FB6についてそれぞれ6つのパ
ワーレベルPL2〜PL7があり、6×6のマトリクス
で合計36箇所(VR10〜VR33)存在している。
ここで、例えば0.8[W]機の場合、パワーレベルP
L2〜PL7は、29[dBm]〜9[dBm]の4
[dB]間隔のレベル値が該当する。また、VR10〜
VR33は、移動端末機内の自動電力調整回路APC
(Auto-Power Control)を調節する電子ボリュームへの
設定値である。
【0004】移動端末機の製品出荷時における調整のた
めの作業量を極力減らして、移動端末機の製品コストを
抑制する観点から、従来の移動機端末機の送信出力調整
装置および送信出力調整方法においては、6つの帯域の
最大送信出力PL2(VR10,VR16,VR1C,
VR22,VR28,VR2E)と帯域の中心周波数に
相当するFB4のパワーレベル(パワーダウン)PL3
〜PL7(VR23,VR24,VR25,VR26,
VR27)の合計11個所について、個別の送信出力調
整を行っていた。
【0005】これは、パワーレベルPL2〜PL7の中
でも最大送信出力PL2については、公称値+20%〜
−50%という規格があり、また、送信出力の調整精度
が最も要求されているからであり、個別の送信出力調整
を行わない残り25個所の送信出力調整については、個
別に調整した11個所の電子ボリューム設定データか
ら、所定の計算式に基づいて、最大送信出力(PL2)
の周波数特性に相当する偏差分をパワーダウン(PL3
〜PL7)時に加算する計算を行い、電子ボリューム設
定値を算出する手法を採っている。
【0006】ここで、個別の送信出力調整を行わない残
り25個所の送信出力調整について、個別に調整した1
1個所の電子ボリューム設定データから、最大送信出力
(PL2)の周波数特性に相当する偏差分を加算する手
法は、次のようにして行われる。
【0007】つまり、個別の送信出力調整を行わない残
り25個所について、図5に示すような補正係数表を用
いて算出するものであり、パワーダウン時の特定周波数
帯域FBxの電子ボリューム設定値は、次のようにして
求められる。すなわち、最大送信出力PL2時における
特定周波数帯域FBxの設定値と周波数帯域FB4の設
定値との差分に、該パワーダウンの特定周波数帯域FB
xにおける補正係数を乗じて補正値を求め、該パワーダ
ウンの周波数帯域FB4の設定値に求めた補正値を加算
して得られる。
【0008】例えば、周波数帯域FB1のパワーレベル
PL3の電子ボリューム設定値VR11は、 VR11
=VR23+a'(VR10−VR22) で求められ、周波数帯域FB6のパワーレベルPL7の
電子ボリューム設定値VR33は、 VR33=VR27+y'(VR2E−VR22) で求められる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の送信出力調整装置および送信出力調整方法では、個
別の送信出力調整を行わない個所の電子ボリューム設定
値について、補正係数表を用いて算出する手法を用いて
いるが、この手法は、図6の送信出力の周波数特性に示
すように、パワーダウン(PL3〜PL7)時の周波数
特性を平行移動させたときに、最大送信出力(PL2)
時の周波数特性とほぼ重なり合うことを前提としてい
る。
【0010】このため、移動端末機の送信出力の周波数
特性が、図7に示すように、最大送信出力(PL2)時
の周波数特性とパワーダウン(PL3〜PL7)時の周
波数特性とで異なる傾向を示す場合、即ち、パワーダウ
ン(PL3〜PL7)時の周波数特性を平行移動させた
ときに、最大送信出力(PL2)時の周波数特性と重な
り合わない場合には、パワーダウン(PL3〜PL7)
時の送信出力の周波数偏差が大きくなってしまうという
問題点があった。
【0011】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、移動端末機の送信出力の周波数特性
が、最大送信出力時とパワーダウン時とで異なる傾向を
示す場合でも、パワーダウン時の送信出力の周波数偏差
を小さくし、移動端末機の安定した送信出力制御が可能
な送信出力調整装置、移動端末機、送信出力調整方法お
よび記録媒体を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る送信出力調整装置は、移動
端末機の送信出力を、周波数帯域およびパワーレベル毎
の調整値を設定して調整する送信出力調整装置におい
て、1つの周波数帯域における各パワーレベル毎の調整
値を個別の調整により設定する設定手段と、各パワーレ
ベル毎に、他の周波数帯域の1つの周波数帯域に対する
調整値の偏差の平均値を保持する記憶手段と、他の周波
数帯域における各パワーレベル毎の調整値を、前記設定
手段により設定された調整値並びに前記記憶手段に保持
された平均値に基づき算出する算出手段と、前記設定手
段による調整値並びに前記算出手段による調整値を、前
記移動端末機の周波数帯域およびパワーレベル毎の調整
値として、該移動端末機の記憶手段に書き込む書込手段
とを具備するものである。
【0013】また、請求項2に係る送信出力調整装置
は、移動端末機の送信出力を、周波数帯域およびパワー
レベル毎の調整値を設定して調整する送信出力調整装置
において、最大パワーレベルにおける各周波数帯域毎の
調整値と、1つの周波数帯域における最大パワーレベル
を除く各パワーレベル毎の調整値とを、個別の調整によ
り設定する設定手段と、最大パワーレベルを除く各パワ
ーレベル毎に、他の周波数帯域の1つの周波数帯域に対
する調整値の偏差の平均値を保持する記憶手段と、他の
周波数帯域における最大パワーレベルを除く各パワーレ
ベル毎の調整値を、前記設定手段により設定された調整
値並びに前記記憶手段に保持された平均値に基づき算出
する算出手段と、前記設定手段による調整値並びに前記
算出手段による調整値を、前記移動端末機の周波数帯域
およびパワーレベル毎の調整値として、該移動端末機の
記憶手段に書き込む書込手段とを具備するものである。
【0014】また、請求項3に係る送信出力調整装置
は、請求項2に記載の送信出力調整装置において、前記
記憶手段は、最大パワーレベルを除く各パワーレベル毎
の他の周波数帯域における補正係数と、最大パワーレベ
ルにおける他の周波数帯域の1つの周波数帯域に対する
調整値の差の平均値とを保持し、前記算出手段は、他の
周波数帯域における最大パワーレベルを除く各パワーレ
ベル毎の補正値を、前記設定手段により設定された最大
パワーレベルにおける他の周波数帯域の1つの周波数帯
域に対する調整値の差と、前記記憶手段に保持された最
大パワーレベルにおける他の周波数帯域の1つの周波数
帯域に対する調整値の差の平均値との差分に、対応する
補正係数を乗じて算出し、他の周波数帯域における最大
パワーレベルを除く各パワーレベル毎の調整値を、前記
設定手段により設定された調整値、前記記憶手段に保持
された平均値、並びに、前記補正値に基づき算出するも
のである。
【0015】また、請求項4に係る送信出力調整装置
は、請求項1、2または3に記載の送信出力調整装置に
おいて、前記1つの周波数帯域を、全周波数帯域の中心
周波数により近い周波数帯域としたものである。
【0016】また、請求項5に係る送信出力調整装置
は、請求項1、2、3または4に記載の送信出力調整装
置において、前記記憶手段に保持される平均値または調
整値の差の平均値は、前記移動端末機の設計データに基
づき算定された設計値、或いは、前記移動端末機の生産
工程でサンプルとして個別に測定して得られた測定値に
基づく統計処理によって決定されるものである。
【0017】また、請求項6に係る移動端末機は、外部
基地局からの指令に応じて、周波数帯域およびパワーレ
ベル毎の調整値に基づき送信電力を調整する移動端末機
において、送信出力調整装置により個別に調整された1
つの周波数帯域における各パワーレベル毎の調整値と、
各パワーレベルにおける他の周波数帯域の1つの周波数
帯域に対する調整値の偏差の平均値とを保持する記憶手
段と、他の周波数帯域における各パワーレベル毎の調整
値を、前記記憶手段に保持された調整値および平均値に
基づき算出する算出手段と、前記記憶手段に保持された
調整値または前記算出手段によって算出された調整値
を、周波数帯域およびパワーレベル毎の調整値として設
定して送信電力を調整する調整手段とを具備するもので
ある。
【0018】また、請求項7に係る移動端末機は、外部
基地局からの指令に応じて、周波数帯域およびパワーレ
ベル毎の調整値に基づき送信電力を調整する移動端末機
において、送信出力調整装置により個別に調整された最
大パワーレベルにおける各周波数帯域毎の調整値、並び
に、1つの周波数帯域における最大パワーレベルを除く
各パワーレベル毎の調整値と、最大パワーレベルを除く
各パワーレベルにおける他の周波数帯域の1つの周波数
帯域に対する調整値の偏差の平均値とを保持する記憶手
段と、他の周波数帯域における最大パワーレベルを除く
各パワーレベル毎の調整値を、前記記憶手段に保持され
た調整値および平均値に基づき算出する算出手段と、前
記記憶手段に保持された調整値または前記算出手段によ
って算出された調整値を、周波数帯域およびパワーレベ
ル毎の調整値として設定して送信電力を調整する調整手
段とを具備するものである。
【0019】また、請求項8に係る移動端末機は、請求
項7に記載の移動端末機において、前記記憶手段は、最
大パワーレベルを除く各パワーレベル毎の他の周波数帯
域における補正係数と、最大パワーレベルにおける他の
周波数帯域の1つの周波数帯域に対する調整値の差の平
均値とを保持し、前記算出手段は、他の周波数帯域にお
ける最大パワーレベルを除く各パワーレベル毎の補正値
を、前記記憶手段に保持された最大パワーレベルにおけ
る他の周波数帯域の1つの周波数帯域に対する調整値の
差と、最大パワーレベルにおける他の周波数帯域の1つ
の周波数帯域に対する調整値の差の平均値との差分に、
対応する補正係数を乗じて算出し、他の周波数帯域にお
ける最大パワーレベルを除く各パワーレベル毎の調整値
を、前記記憶手段に保持された調整値および平均値、並
びに、前記補正値に基づき算出するものである。
【0020】また、請求項9に係る送信出力調整方法
は、移動端末機の送信出力を、周波数帯域およびパワー
レベル毎の調整値を設定して調整する送信出力調整方法
において、1つの周波数帯域における各パワーレベル毎
の調整値を、個別の調整により設定する設定ステップ
と、各パワーレベル毎に、他の周波数帯域の1つの周波
数帯域に対する調整値の偏差の平均値を保持する記憶ス
テップと、他の周波数帯域における各パワーレベル毎の
調整値を、前記設定ステップにより設定された調整値並
びに前記記憶ステップにより保持された平均値に基づき
算出する算出ステップと、前記設定ステップによる調整
値並びに前記算出ステップによる調整値を、前記移動端
末機の周波数帯域およびパワーレベル毎の調整値とし
て、該移動端末機の記憶手段に書き込む書込ステップと
を具備するものである。
【0021】また、請求項10に係る送信出力調整方法
は、移動端末機の送信出力を、周波数帯域およびパワー
レベル毎の調整値を設定して調整する送信出力調整方法
において、最大パワーレベルにおける各周波数帯域毎の
調整値と、1つの周波数帯域における最大パワーレベル
を除く各パワーレベル毎の調整値とを、個別の調整によ
り設定する設定ステップと、最大パワーレベルを除く各
パワーレベル毎に、他の周波数帯域の1つの周波数帯域
に対する調整値の偏差の平均値を保持する記憶ステップ
と、他の周波数帯域における最大パワーレベルを除く各
パワーレベル毎の調整値を、前記設定ステップにより設
定された調整値並びに前記記憶ステップにより保持され
た平均値に基づき算出する算出ステップと、前記設定ス
テップによる調整値並びに前記算出ステップによる調整
値を、前記移動端末機の周波数帯域およびパワーレベル
毎の調整値として、該移動端末機の記憶手段に書き込む
書込ステップとを具備するものである。
【0022】また、請求項11に係る送信出力調整方法
は、請求項10に記載の送信出力調整方法において、前
記記憶ステップは、最大パワーレベルを除く各パワーレ
ベル毎の他の周波数帯域における補正係数と、最大パワ
ーレベルにおける他の周波数帯域の1つの周波数帯域に
対する調整値の差の平均値とを保持し、前記算出ステッ
プは、他の周波数帯域における最大パワーレベルを除く
各パワーレベル毎の補正値を、前記設定ステップにより
設定された最大パワーレベルにおける他の周波数帯域の
1つの周波数帯域に対する調整値の差と、前記記憶ステ
ップにより保持された最大パワーレベルにおける他の周
波数帯域の1つの周波数帯域に対する調整値の差の平均
値との差分に、対応する補正係数を乗じて算出し、他の
周波数帯域における最大パワーレベルを除く各パワーレ
ベル毎の調整値を、前記設定ステップにより設定された
調整値、前記記憶ステップにより保持された平均値、並
びに、前記補正値に基づき算出するものである。
【0023】また、請求項12に係る送信出力調整方法
は、請求項9、10または11に記載の送信出力調整方
法において、前記1つの周波数帯域を、全周波数帯域の
中心周波数により近い周波数帯域としたものである。
【0024】また、請求項13に係る送信出力調整方法
は、請求項9、10、11または12に記載の送信出力
調整方法において、前記記憶ステップにより保持される
平均値または調整値の差の平均値は、前記移動端末機の
設計データに基づき算定された設計値、或いは、前記移
動端末機の生産工程でサンプルとして個別に測定して得
られた測定値に基づく統計処理によって決定されるもの
である。
【0025】また、請求項14に係るコンピュータによ
り読み取り可能な記録媒体は、請求項9、10、11、
12または13に記載の送信出力調整方法をコンピュー
タに実行させるためのプログラムとして記録したもので
ある。
【0026】本発明の請求項1,4に係る送信出力調整
装置、請求項9,12に係る送信出力調整方法および請
求項14に係る記録媒体では、移動端末機の送信出力
を、周波数帯域およびパワーレベル毎の調整値を設定し
て調整する際に、設定手段(設定ステップ)により、1
つの周波数帯域における各パワーレベル毎の調整値を個
別の調整により設定し、また予め(記憶ステップによ
り)記憶手段に、各パワーレベル毎に、他の周波数帯域
の1つの周波数帯域に対する調整値の偏差の平均値を保
持しておき、算出手段(算出ステップ)により、他の周
波数帯域における各パワーレベル毎の調整値を、設定手
段(設定ステップ)により設定された調整値並びに(記
憶ステップにより)記憶手段に保持された平均値に基づ
き算出し、書込手段(書込ステップ)により、設定手段
(設定ステップ)による調整値並びに算出手段(算出ス
テップ)による調整値を、移動端末機の周波数帯域およ
びパワーレベル毎の調整値として、該移動端末機の記憶
手段に書き込むようにしている。なお特に、請求項4に
係る送信出力調整装置では、1つの周波数帯域を全周波
数帯域の中心周波数により近い周波数帯域としている。
【0027】また、請求項2,3,4に係る送信出力調
整装置、請求項10,11,12に係る送信出力調整方
法および請求項14に係る記録媒体では、周波数帯域お
よびパワーレベル毎の調整値を設定して調整する際に、
設定手段(設定ステップ)により、最大パワーレベルに
おける各周波数帯域毎の調整値と、1つの周波数帯域に
おける最大パワーレベルを除く各パワーレベル毎の調整
値とを、個別の調整により設定し、また予め(記憶ステ
ップにより)記憶手段に、最大パワーレベルを除く各パ
ワーレベル毎に、他の周波数帯域の1つの周波数帯域に
対する調整値の偏差の平均値を保持しておき、算出手段
(算出ステップ)により、他の周波数帯域における最大
パワーレベルを除く各パワーレベル毎の調整値を、設定
手段(設定ステップ)により設定された調整値並びに
(記憶ステップにより)記憶手段に保持された平均値に
基づき算出し、書込手段(書込ステップ)により、設定
手段(設定ステップ)による調整値並びに算出手段(算
出ステップ)による調整値を、移動端末機の周波数帯域
およびパワーレベル毎の調整値として、該移動端末機の
記憶手段に書き込むようにしている。なお特に、請求項
4に係る送信出力調整装置では、1つの周波数帯域を全
周波数帯域の中心周波数により近い周波数帯域としてい
る。
【0028】従来例と同様に(図2を参照して)、6つ
の周波数帯域FB1〜FB6および6つのパワーレベル
PL2〜PL7毎に調整値を設定して調整する場合を想
定し、6つの帯域の最大送信出力PL2(VR10,V
R16,VR1C,VR22,VR28,VR2E)と
帯域の中心周波数に相当するFB4のパワーレベル(パ
ワーダウン)PL3〜PL7(VR23,VR24,V
R25,VR26,VR27)の合計11個所につい
て、設定手段(設定ステップ)により個別の送信出力調
整を行うと想定すれば、個別の送信出力調整を行わない
残り25個所については、算出手段(算出ステップ)に
より、特定パワーダウン(例えばPL3)時における特
定周波数帯域(例えばFB1)の調整値を、設定手段
(設定ステップ)により設定された調整値(PL3にお
けるFB4の調整値VR23)と、(記憶ステップによ
り)記憶手段に保持された平均値(PL3におけるFB
1の平均値)との加算によって求めることができる。
【0029】このように、個別の送信出力調整を行わな
い個所の調整値を、設定手段(設定ステップ)により設
定された調整値に対し、各パワーレベル毎に、他の周波
数帯域の1つの周波数帯域に対する調整値の偏差の平均
値を加算して求めるので、移動端末機の送信出力の周波
数特性が、最大送信出力時とパワーダウン時とで異なる
傾向を示す場合でも、パワーダウン時の送信出力の周波
数偏差を小さくすることができ、移動端末機の安定した
送信出力制御を行うことが可能である。
【0030】また特に、請求項3に係る送信出力調整装
置、請求項11に係る送信出力調整方法および請求項1
4に係る記録媒体では、予め(記憶ステップにより)記
憶手段に、最大パワーレベルを除く各パワーレベル毎の
他の周波数帯域における補正係数と、最大パワーレベル
における他の周波数帯域の1つの周波数帯域に対する調
整値の差の平均値とをも保持しておき、算出手段(算出
ステップ)において、他の周波数帯域における最大パワ
ーレベルを除く各パワーレベル毎の補正値を、設定手段
(設定ステップ)により設定された最大パワーレベルに
おける他の周波数帯域の1つの周波数帯域に対する調整
値の差と、(記憶ステップにより)記憶手段に保持され
た最大パワーレベルにおける他の周波数帯域の1つの周
波数帯域に対する調整値の差の平均値との差分に、対応
する補正係数を乗じて算出し、他の周波数帯域における
最大パワーレベルを除く各パワーレベル毎の調整値を、
設定手段(設定ステップ)により設定された調整値、
(記憶ステップにより)記憶手段に保持された平均値、
並びに、補正値に基づき算出するようにしている。
【0031】従来例と同様に(図2を参照して)、6つ
の周波数帯域FB1〜FB6および6つのパワーレベル
PL2〜PL7毎に調整値を設定して調整する場合を想
定し、6つの帯域の最大送信出力PL2(VR10,V
R16,VR1C,VR22,VR28,VR2E)と
帯域の中心周波数に相当するFB4のパワーレベル(パ
ワーダウン)PL3〜PL7(VR23,VR24,V
R25,VR26,VR27)の合計11個所につい
て、設定手段(設定ステップ)により個別の送信出力調
整を行うと想定すれば、個別の送信出力調整を行わない
残り25個所については、算出手段(算出ステップ)に
より、特定パワーダウン(例えばPL3)時における特
定周波数帯域(例えばFB1)の調整値を、例えば次の
ようにして求めることになる。
【0032】先ず、補正値(PL3におけるFB4の補
正値)を、設定手段(設定ステップ)により設定された
最大パワーレベル(PL2)における特定周波数帯域
(FB1)の1つの周波数帯域(FB4)に対する調整
値の差(VR10−VR22)と、(記憶ステップによ
り)記憶手段に保持された最大パワーレベル(PL2)
における特定周波数帯域(FB1)の1つの周波数帯域
(FB4)に対する調整値の差の平均値との差分に、対
応する補正係数(PL3におけるFB4の補正係数)を
乗じて算出する。次に、特定周波数帯域(FB1)にお
ける特定パワーレベル(PL3)の調整値を、設定手段
(設定ステップ)により設定された調整値(PL3にお
けるFB4の調整値VR23)と、(記憶ステップによ
り)記憶手段に保持された平均値(PL3におけるFB
1の平均値)と、算出した補正値との加算によって求め
ることができる。
【0033】このように、個別の送信出力調整を行わな
い個所の調整値を、設定手段(設定ステップ)により設
定された調整値に対し、各パワーレベル毎に、他の周波
数帯域の1つの周波数帯域に対する調整値の偏差の平均
値を加算し、さらに、最大パワーレベルにおける平均値
の調整値に対する周波数偏差を考慮した補正値を加算し
て求めるので、移動端末機の送信出力の周波数特性が、
最大送信出力時とパワーダウン時とで異なる傾向を示す
場合でも、パワーダウン時の送信出力の周波数偏差をさ
らに小さくすることができ、移動端末機のより安定した
送信出力制御を行うことが可能である。
【0034】また特に、請求項5に係る送信出力調整装
置、請求項13に係る送信出力調整方法および請求項1
4に係る記録媒体では、(記憶ステップにより)記憶手
段に保持される平均値または調整値の差の平均値を、移
動端末機の設計データに基づき算定された設計値、或い
は、移動端末機の生産工程でサンプルとして個別に測定
して得られた測定値に基づく統計処理によって決定する
ようにしている。
【0035】例えば、記憶手段に保持される平均値また
は調整値の差の平均値の初期値として、最初に設計値を
使用し、その後、移動端末機の生産工程でサンプルとし
て個別に測定して得られた測定値との平均値を随時とっ
て更新していくようにすれば、統計データによる学習を
行わせることができ、移動端末機の生産ロットバラツキ
を吸収することができる。
【0036】また、請求項6に係る移動端末機では、外
部基地局からの指令に応じて、周波数帯域およびパワー
レベル毎の調整値に基づき送信電力を調整する際に、予
め記憶手段に、送信出力調整装置により個別に調整され
た1つの周波数帯域における各パワーレベル毎の調整値
と、各パワーレベルにおける他の周波数帯域の1つの周
波数帯域に対する調整値の偏差の平均値とを保持してお
き、算出手段により、他の周波数帯域における各パワー
レベル毎の調整値を、前記記憶手段に保持された調整値
および平均値に基づき算出し、調整手段により、記憶手
段に保持された調整値または算出手段によって算出され
た調整値を、周波数帯域およびパワーレベル毎の調整値
として設定して送信電力を調整するようにしている。
【0037】また、請求項7,8に係る移動端末機で
は、外部基地局からの指令に応じて、周波数帯域および
パワーレベル毎の調整値に基づき送信電力を調整する際
に、予め記憶手段に、送信出力調整装置により個別に調
整された最大パワーレベルにおける各周波数帯域毎の調
整値、並びに、1つの周波数帯域における最大パワーレ
ベルを除く各パワーレベル毎の調整値と、最大パワーレ
ベルを除く各パワーレベルにおける他の周波数帯域の1
つの周波数帯域に対する調整値の偏差の平均値とを保持
しておき、算出手段により、他の周波数帯域における最
大パワーレベルを除く各パワーレベル毎の調整値を、記
憶手段に保持された調整値および平均値に基づき算出
し、調整手段により、記憶手段に保持された調整値また
は算出手段によって算出された調整値を、周波数帯域お
よびパワーレベル毎の調整値として設定して送信電力を
調整するようにしている。
【0038】このように、個別の送信出力調整が行われ
ていない個所の調整値を、個別に調整された調整値に対
し、各パワーレベル毎に、他の周波数帯域の1つの周波
数帯域に対する調整値の偏差の平均値を加算して求める
ので、移動端末機の送信出力の周波数特性が、最大送信
出力時とパワーダウン時とで異なる傾向を示す場合で
も、パワーダウン時の送信出力の周波数偏差を小さくす
ることができ、移動端末機の安定した送信出力制御を行
うことが可能である。
【0039】さらに特に、請求項8に係る移動端末機で
は、予め記憶手段に、最大パワーレベルを除く各パワー
レベル毎の他の周波数帯域における補正係数と、最大パ
ワーレベルにおける他の周波数帯域の1つの周波数帯域
に対する調整値の差の平均値とをも保持しておき、算出
手段により、他の周波数帯域における最大パワーレベル
を除く各パワーレベル毎の補正値を、記憶手段に保持さ
れた最大パワーレベルにおける他の周波数帯域の1つの
周波数帯域に対する調整値の差と、最大パワーレベルに
おける他の周波数帯域の1つの周波数帯域に対する調整
値の差の平均値との差分に、対応する補正係数を乗じて
算出し、他の周波数帯域における最大パワーレベルを除
く各パワーレベル毎の調整値を、記憶手段に保持された
調整値および平均値、並びに、補正値に基づき算出する
ようにしている。
【0040】このように、個別の送信出力調整が行われ
ていない個所の調整値を、個別に調整された調整値に対
し、各パワーレベル毎に、他の周波数帯域の1つの周波
数帯域に対する調整値の偏差の平均値を加算し、さら
に、最大パワーレベルにおける平均値の調整値に対する
周波数偏差を考慮した補正値を加算して求めるので、移
動端末機の送信出力の周波数特性が、最大送信出力時と
パワーダウン時とで異なる傾向を示す場合でも、パワー
ダウン時の送信出力の周波数偏差をさらに小さくするこ
とができ、移動端末機のより安定した送信出力制御を行
うことが可能である。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の送信出力調整装
置、移動端末機、送信出力調整方法および記録媒体の実
施の形態について、〔第1の実施形態〕、〔第2の実施
形態〕の順に図面を参照して詳細に説明する。なお、そ
れぞれの実施形態の説明では、本発明に係る送信出力調
整装置、移動端末機および送信出力調整方法について詳
述するが、本発明に係る記録媒体については、送信出力
調整方法を実行させるためのプログラムを記録した記録
媒体であることから、その説明は以下の送信出力調整方
法の説明に含まれるものである。
【0042】〔第1の実施形態〕先ず、本発明の第1の
実施形態に係る送信出力調整装置および送信出力調整方
法について説明する。図1は本発明の第1の実施形態に
係る送信出力調整装置および移動端末機の構成図であ
る。
【0043】同図において、本実施形態の移動端末機1
01は、アンテナ111、電力増幅器(PA)112、
自動利得制御回路(AGC)113、フィルタ114、
変調器115、電子ボリューム(調整手段)121、制
御部(算出手段)122、メモリ(記憶手段)123お
よびインタフェース部(IF)124を備えて構成され
ている。なお、図1に示す移動端末機101の構成は、
本発明に関係する送信部を中心とした構成のみを示して
おり、この他に、受信部や、該受信部および送信部がア
ンテナ111を共有する構成では切替スイッチ、さらに
はアイソレータ等々をも含む構成が考えられる。
【0044】また、送信出力調整装置102は、移動端
末機101の送信出力を、周波数帯域およびパワーレベ
ル毎の調整値を設定して調整するものであり、測定部
(設定手段)141、調整制御部(算出手段)142、
メモリ(記憶手段)143およびインタフェース部(I
F;書込手段)144を備えて構成されている。なお、
送信出力調整装置102のインタフェース部144を介
した出力は、ケーブル151およびコネクタ131を介
して、移動端末機101のインタフェース部124に接
続されており、図1は、移動端末機の製品出荷時に、送
受信に関する諸特性についての調整が行う場合の接続形
態を表している。
【0045】先ず、移動端末機101の自動送信出力制
御(APC)について説明する。移動端末機101が外
部の基地局から指令を受けて送信出力を所定レベルに設
定制御する場合、制御部122は、図2に示すような、
6つの周波数帯域FB1〜FB6と6つのパワーレベル
PL2〜PL7による合計36箇所(6×6のマトリク
ス)の調整ポイント(VR10〜VR33)から、該当
する調整ポイントを割り出し、メモリ123から該当す
る調整ポイントの電子ボリューム設定値(ディジタル
値)を読み出して電子ボリューム121に出力する。電
子ボリューム121はいわゆるD/Aコンバータであっ
て、電子ボリューム設定値をアナログ値に変換して電圧
レベルとして自動利得制御回路113に供給する。
【0046】このように、自動送信出力制御は、自動利
得制御回路113のアンプの動作点を制御部122およ
び電子ボリューム121によって調整して制御するもの
であるが、自動利得制御回路113のアンプの動作点
は、最大送信出力(PL2)時とパワーダウン(PL3
〜PL7)時とで異なるため、入出力のインピーダンス
が両者間で変化し、自動利得制御回路113のアンプの
前後に接続されている回路部品とのミスマッチングが発
生すると、最大送信出力(PL2)時とパワーダウン
(PL3〜PL7)時とで周波数特性が変化する。また
同様に、電力増幅器112についても、最大送信出力
(PL2)時とパワーダウン(PL3〜PL7)時とで
周波数特性が多少変化する。
【0047】このように、それぞれのアンプの非線形領
域での組み合わせにより、最大送信出力(PL2)時と
パワーダウン(PL3〜PL7)時とで周波数特性に違
いが発生してくることになる。実際の周波数特性を図7
に示す。同図に示すように、最大送信出力(PL2)時
とパワーダウン(PL3〜PL7)時とで周波数特性の
傾向が異なる場合でも、パワーダウン(PL3〜PL
7)時の送信出力の周波数偏差を小さくし、安定した送
信出力制御を行う必要がある。
【0048】次に、送信出力調整装置102の各構成要
素について説明する。先ず、測定部141は、最大パワ
ーレベルにおける各周波数帯域毎の調整値と、1つの周
波数帯域における最大パワーレベルを除く各パワーレベ
ル毎の調整値とを、個別の調整により設定する。具体的
には、上述のように、移動端末機101が6つの周波数
帯域FB1〜FB6および6つのパワーレベルPL2〜
PL7毎に調整値を設定して調整する場合(図2参照)
を想定すれば、6つの帯域の最大送信出力PL2(VR
10,VR16,VR1C,VR22,VR28,VR
2E)と帯域の中心周波数に相当するFB4のパワーレ
ベル(パワーダウン)PL3〜PL7(VR23,VR
24,VR25,VR26,VR27)の合計11個所
について、個別の調整により設定して、調整制御部14
2を介してメモリ143に記憶する。
【0049】また、メモリ143には、予め、最大パワ
ーレベルを除く各パワーレベル毎に、他の周波数帯域の
1つの周波数帯域に対する調整値の偏差の平均値が記憶
されている。具体的には、図3に示すように、パワーダ
ウンPL3〜PL7について、各周波数帯域FB1〜F
B3,FB5,FB6毎に、周波数帯域FB4に対する
調整値の周波数特性における偏差の平均値A〜Yが記憶
されている。
【0050】次に、調整制御部142は、他の周波数帯
域における最大パワーレベルを除く各パワーレベル毎の
調整値を、測定部141により設定された調整値並びに
メモリ143に記憶されている平均値に基づき算出す
る。具体的には、図2における個別の送信出力調整を行
わない残り25個所について、特定パワーダウン時にお
ける特定周波数帯域の調整値を、測定部141により設
定された調整値と、メモリ143に記憶されている偏差
の平均値との加算によって求める。
【0051】例えば、周波数帯域FB1のパワーレベル
PL3の電子ボリューム設定値VR11は、 VR11
=VR23+Aで求められ、周波数帯域FB6のパワー
レベルPL7の電子ボリューム設定値VR33は、 VR33=VR27+Y で求められる。
【0052】なお、メモリ143に記憶される偏差の平
均値(A〜Y)は、移動端末機101の設計データに基
づき算定された設計値、或いは、移動端末機101の生
産工程でサンプルとして個別に測定して得られた測定値
に基づく統計処理によって決定される。例えば、初期値
として設計値を使用し、その後、移動端末機101の生
産工程でサンプルとして個別に測定して得られた測定値
との平均値を随時累積してとり、平均値を更新していく
ようにすれば、個別に調整したデータを統計的に処理し
て学習させることができ、移動端末機101の生産ロッ
トバラツキを吸収することができる。
【0053】さらに、インタフェース部144は、測定
部141により個別調整されてメモリ143に記憶され
ている11個所の調整値、並びに調整制御部142によ
り算出された25個所の調整値を、移動端末機191の
周波数帯域およびパワーレベル毎の送信出力制御の調整
値として、移動端末機101のメモリ123に書き込
む。
【0054】次に、本実施形態における送信出力調整方
法をまとめれば、移動端末機101の周波数帯域および
パワーレベル毎の送信出力制御の調整値を設定して調整
する際に、先ず設定ステップでは、測定部141によ
り、最大パワーレベル(PL2)における各周波数帯域
(FB1〜FB6)毎の調整値と、中心周波数により近
い周波数帯域(FB4)における最大パワーレベル(P
L2)を除く各パワーレベル(PL3〜PL7)毎の調
整値とを、個別の調整により設定してメモリ143に記
憶する。
【0055】また、予め記憶ステップにより、メモリ1
43には、最大パワーレベル(PL2)を除く各パワー
レベル(PL3〜PL7)毎に、他の周波数帯域(FB
1〜FB3,FB5,FB6)の周波数帯域(FB4)
に対する調整値の偏差の平均値を記憶しておく。
【0056】そして、算出ステップでは、調整制御部1
42により、他の周波数帯域(FB1〜FB3,FB
5,FB6)における最大パワーレベル(PL2)を除
く各パワーレベル(PL3〜PL7)毎の調整値を、設
定ステップで個別に調整された調整値およびメモリ14
3に予め記憶されている平均値に基づき算出する。
【0057】さらに、書込ステップでは、インタフェー
ス部144により、設定ステップで個別に調整された調
整値並びに算出ステップによる調整値を、移動端末機1
01の周波数帯域およびパワーレベル毎の送信出力制御
の調整値として、移動端末機101のメモリ123に書
き込む。
【0058】以上のように、本実施形態の送信出力調整
装置および送信出力調整方法では、個別の送信出力調整
を行わない個所の調整値を、測定部102(設定ステッ
プ)により個別に調整された調整値に対し、各パワーレ
ベル(PL3〜PL7)毎に、他の周波数帯域(FB1
〜FB3,FB5,FB6)の1つの周波数帯域(FB
4)に対する調整値の偏差の平均値を加算して求めるの
で、移動端末機101の送信出力の周波数特性が、最大
送信出力時とパワーダウン時とで異なる傾向を示す場合
でも、パワーダウン時の送信出力の周波数偏差を小さく
することができ、移動端末機101の安定した送信出力
制御を行うことが可能である。
【0059】なお、以上説明した実施形態では、送信出
力調整装置102および送信出力調整方法により設定さ
れた6つの周波数帯域FB1〜FB6と6つのパワーレ
ベルPL2〜PL7による合計36箇所(6×6のマト
リクス)の調整ポイントの調整値(VR10〜VR3
3)を、送信出力調整装置102のメモリ143から移
動端末機101のメモリ123に書き込むようにした
が、次のような変形も可能である。
【0060】つまり、送信出力調整装置102の測定部
141によって個別に調整された調整値、即ち、最大パ
ワーレベル(PL2)における各周波数帯域(FB1〜
FB6)毎の調整値と、中心周波数により近い周波数帯
域(FB4)における最大パワーレベル(PL2)を除
く各パワーレベル(PL3〜PL7)毎の調整値のみ
を、インタフェース144を介してメモリ123に書込
む。また、予めメモリ123には、図3に示した平均
値、即ち、パワーダウンPL3〜PL7について、各周
波数帯域FB1〜FB3,FB5,FB6毎に、周波数
帯域FB4に対する調整値の周波数特性における偏差の
平均値A〜Yも記憶しておく。
【0061】そして算出手段に該当する制御部122に
より、送信出力調整装置102の調整制御部142と同
等の算出処理を行う。すなわち、他の周波数帯域(FB
1〜FB3,FB5,FB6)における最大パワーレベ
ル(PL2)を除く各パワーレベル(PL3〜PL7)
毎の調整値を、個別に調整された調整値および予め記憶
されている平均値に基づき算出する。さらに、調整手段
に該当する制御部122および電子ボリューム121に
より、メモリ123に保持された調整値および算出され
た調整値に基づき、自動利得制御回路113のアンプの
動作点を調整して制御する。
【0062】このように、移動端末機101側に、個別
の送信出力調整を行わない個所の電子ボリューム設定値
の算出処理を負担させるようにしても、上記実施形態と
同様に、パワーダウン時の送信出力の周波数偏差を小さ
くして、移動端末機101の安定した送信出力制御を可
能とするという効果を得ることができる。
【0063】〔第2の実施形態〕次に、本発明の第2の
実施形態に係る送信出力調整装置および送信出力調整方
法について説明する。本実施形態に係る送信出力調整装
置および移動端末機の構成も第1の実施形態と同様(図
1参照)である。
【0064】以下では、第1の実施形態と機能に差異の
ある送信出力調整装置102の各構成要素について説明
する。測定部141およびインタフェース部144につ
いては、第1の実施形態と同等の機能を備える。なお、
本実施形態においても、移動端末機101が6つの周波
数帯域FB1〜FB6および6つのパワーレベルPL2
〜PL7毎に調整値を設定して調整する場合(図2参
照)を想定する。
【0065】メモリ143には、第1の実施形態と同様
に、予め、最大パワーレベルを除く各パワーレベル毎
に、他の周波数帯域の1つの周波数帯域に対する調整値
の偏差の平均値が記憶されている。具体的には、図3に
示すように、パワーダウンPL3〜PL7について、各
周波数帯域FB1〜FB3,FB5,FB6毎に、周波
数帯域FB4に対する調整値の周波数特性における偏差
の平均値A〜Yが記憶されている。
【0066】また、メモリ143には、最大パワーレベ
ルを除く各パワーレベル毎の他の周波数帯域における補
正係数と、最大パワーレベルにおける他の周波数帯域の
1つの周波数帯域に対する調整値の差の平均値も記憶さ
れている。具体的には、図4(a)に示すように、パワ
ーダウンPL3〜PL7について、各周波数帯域FB1
〜FB3,FB5,FB6毎の補正係数(a〜y)が、
また図4(b)に示すように、最大パワーレベル(PL
2)における他の周波数帯域(FB1〜FB3,FB
5,FB6)の1つの周波数帯域(FB4)に対する調
整値の差の平均値(Aav〜Fav)が、それぞれ記憶され
ている。ここで、例えば平均値Aavは、周波数帯域FB
1の平均値と周波数帯域FB4の平均値との差分であ
る。
【0067】次に、調整制御部142は、他の周波数帯
域における最大パワーレベルを除く各パワーレベル毎の
補正値を、測定部141により設定された最大パワーレ
ベルにおける他の周波数帯域の1つの周波数帯域に対す
る調整値の差と、メモリ143に記憶されている最大パ
ワーレベルにおける他の周波数帯域の1つの周波数帯域
に対する調整値の差の平均値との差分に、対応する補正
係数を乗じて算出し、他の周波数帯域における最大パワ
ーレベルを除く各パワーレベル毎の調整値を、測定部1
41により設定された調整値、メモリ143に記憶され
ている平均値、並びに、補正値に基づき算出する。
【0068】具体的には、図2における個別の送信出力
調整を行わない残り25個所について、先ず、補正値
を、測定部141により設定された最大パワーレベル
(PL2)における特定周波数帯域の1つの周波数帯域
(FB4)に対する調整値の差と、メモリ143に記憶
されている最大パワーレベル(PL2)における特定周
波数帯域の1つの周波数帯域(FB4)に対する調整値
の差の平均値(Aav〜Fav)との差分に、対応する補正
係数(a〜y)を乗じて算出する。次に、特定周波数帯
域における特定パワーレベルの調整値を、測定部141
により設定された調整値と、メモリ143に記憶されて
いる偏差の平均値(A〜Y)と、算出した補正値との加
算によって求める。
【0069】例えば、周波数帯域FB1のパワーレベル
PL3の電子ボリューム設定値VR11は、 VR11
=VR23+A+a(VR10−VR22−Aav)で求
められ、周波数帯域FB6のパワーレベルPL7の電子
ボリューム設定値VR33は、VR33=VR27+Y
+y(VR2E−VR22−Fav)で求められる。
【0070】なお、メモリ143に記憶される偏差の平
均値(A〜Y)および調整値の差の平均値(Aav〜Fa
v)は、移動端末機101の設計データに基づき算定さ
れた設計値、或いは、移動端末機101の生産工程でサ
ンプルとして個別に測定して得られた測定値に基づく統
計処理によって決定される。例えば、初期値として設計
値を使用し、その後、移動端末機101の生産工程でサ
ンプルとして個別に測定して得られた測定値との平均値
を随時累積してとり、平均値を更新していくようにすれ
ば、個別に調整したデータを統計的に処理して学習させ
ることができ、移動端末機101の生産ロットバラツキ
を吸収することができる。
【0071】次に、本実施形態における送信出力調整方
法をまとめれば、移動端末機101の周波数帯域および
パワーレベル毎の送信出力制御の調整値を設定して調整
する際に、先ず設定ステップでは、測定部141によ
り、最大パワーレベル(PL2)における各周波数帯域
(FB1〜FB6)毎の調整値と、中心周波数により近
い周波数帯域(FB4)における最大パワーレベル(P
L2)を除く各パワーレベル(PL3〜PL7)毎の調
整値とを、個別の調整により設定してメモリ143に記
憶する。
【0072】また、予め記憶ステップにより、メモリ1
43には、最大パワーレベル(PL2)を除く各パワー
レベル(PL3〜PL7)毎に、他の周波数帯域(FB
1〜FB3,FB5,FB6)の周波数帯域(FB4)
に対する調整値の偏差の平均値(A〜Y)を、パワーダ
ウンPL3〜PL7について、各周波数帯域FB1〜F
B3,FB5,FB6毎の補正係数(a〜y)を、ま
た、最大パワーレベル(PL2)における他の周波数帯
域(FB1〜FB3,FB5,FB6)の1つの周波数
帯域(FB4)に対する調整値の差の平均値(Aav〜F
av)を、それぞれ記憶しておく。
【0073】そして、算出ステップでは、調整制御部1
42により、他の周波数帯域(FB1〜FB3,FB
5,FB6)における最大パワーレベル(PL2)を除
く各パワーレベル(PL3〜PL7)毎の調整値を、設
定ステップで個別に調整された調整値、並びに、メモリ
143に予め記憶されている偏差の平均値(A〜Y)、
補正係数(a〜y)および調整値の差の平均値(Aav〜
Fav)に基づき算出する。
【0074】さらに、書込ステップでは、インタフェー
ス部144により、設定ステップで個別に調整された調
整値並びに算出ステップによる調整値を、移動端末機1
01の周波数帯域およびパワーレベル毎の送信出力制御
の調整値として、移動端末機101のメモリ123に書
き込む。
【0075】以上のように、本実施形態の送信出力調整
装置および送信出力調整方法では、個別の送信出力調整
を行わない個所の調整値を、測定部102(設定ステッ
プ)により個別に調整された調整値に対し、各パワーレ
ベル(PL3〜PL7)毎に、他の周波数帯域(FB1
〜FB3,FB5,FB6)の1つの周波数帯域(FB
4)に対する調整値の偏差の平均値を加算し、さらに、
最大パワーレベル(PL2)における平均値の調整値に
対する周波数偏差を考慮した補正値を加算して微調整を
行いつつ求めるので、移動端末機101の送信出力の周
波数特性が、最大送信出力時とパワーダウン時とで異な
る傾向を示す場合でも、パワーダウン時の送信出力の周
波数偏差をさらに小さくすることができ、移動端末機1
01のより安定した送信出力制御を行うことが可能であ
る。
【0076】なお、以上説明した実施形態では、送信出
力調整装置102および送信出力調整方法により設定さ
れた6つの周波数帯域FB1〜FB6と6つのパワーレ
ベルPL2〜PL7による合計36箇所(6×6のマト
リクス)の調整ポイントの調整値(VR10〜VR3
3)を、送信出力調整装置102のメモリ143から移
動端末機101のメモリ123に書き込むようにした
が、次のような変形も可能である。
【0077】つまり、送信出力調整装置102の測定部
141によって個別に調整された調整値、即ち、最大パ
ワーレベル(PL2)における各周波数帯域(FB1〜
FB6)毎の調整値と、中心周波数により近い周波数帯
域(FB4)における最大パワーレベル(PL2)を除
く各パワーレベル(PL3〜PL7)毎の調整値のみ
を、インタフェース144を介してメモリ123に書込
む。また、予めメモリ123には、図3に示した偏差の
平均値(A〜Y)、図4(a)に示した補正係数(a〜
y)、並びに図4(b)に示した調整値の差の平均値
(Aav〜Fav)をも記憶しておく。
【0078】そして算出手段に該当する制御部122に
より、送信出力調整装置102の調整制御部142と同
等の算出処理を行う。すなわち、他の周波数帯域(FB
1〜FB3,FB5,FB6)における最大パワーレベ
ル(PL2)を除く各パワーレベル(PL3〜PL7)
毎の調整値を、個別に調整された調整値並びに予め記憶
されている偏差の平均値(A〜Y)、補正係数(a〜
y)および調整値の差の平均値(Aav〜Fav)に基づき
算出する。さらに、調整手段に該当する制御部122お
よび電子ボリューム121により、メモリ123に保持
された調整値および算出された調整値に基づき、自動利
得制御回路113のアンプの動作点を調整して制御す
る。
【0079】このように、移動端末機101側に、個別
の送信出力調整を行わない個所の電子ボリューム設定値
の算出処理を負担させるようにしても、上記実施形態と
同様に、パワーダウン時の送信出力の周波数偏差をより
小さくして、移動端末機101のより安定した送信出力
制御を可能とするという効果を得ることができる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の送信出力
調整装置、移動端末機、送信出力調整方法および記録媒
体によれば、個別の送信出力調整を行わない個所の調整
値を、設定手段(設定ステップ)により設定された調整
値に対し、各パワーレベル毎に、他の周波数帯域の1つ
の周波数帯域に対する調整値の偏差の平均値を加算して
求めるので、移動端末機の送信出力の周波数特性が、最
大送信出力時とパワーダウン時とで異なる傾向を示す場
合でも、パワーダウン時の送信出力の周波数偏差を小さ
くすることができ、移動端末機の安定した送信出力制御
を行い得る送信出力調整装置、移動端末機、送信出力調
整方法および記録媒体を提供することができる。
【0081】また、本発明によれば、個別の送信出力調
整を行わない個所の調整値を、設定手段(設定ステッ
プ)により設定された調整値に対し、各パワーレベル毎
に、他の周波数帯域の1つの周波数帯域に対する調整値
の偏差の平均値を加算し、さらに、最大パワーレベルに
おける平均値の調整値に対する周波数偏差を考慮した補
正値を加算して求めるので、移動端末機の送信出力の周
波数特性が、最大送信出力時とパワーダウン時とで異な
る傾向を示す場合でも、パワーダウン時の送信出力の周
波数偏差をさらに小さくすることができ、移動端末機の
より安定した送信出力制御を行い得る送信出力調整装
置、移動端末機、送信出力調整方法および記録媒体を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1および第2の実施形態に係る送信
出力調整装置および移動端末機の構成図である。
【図2】移動端末機の送信出力調整ポイントの説明図で
ある。
【図3】パワーダウン時における各周波数帯域FB1〜
FB3,FB5,FB6毎の周波数帯域FB4に対する
調整値の偏差の平均値を説明する説明図である。
【図4】図4(a)は、パワーダウン時の各周波数帯域
の補正係数を、図4(b)は最大パワーレベルにおける
周波数帯域FB4に対する調整値の差の平均値をそれぞ
れ説明する説明図である。
【図5】従来におけるパワーダウン時の各周波数帯域の
補正係数を説明する説明図である。
【図6】移動端末機の送信出力の周波数特性を説明する
説明図(その1)である。
【図7】移動端末機の送信出力の周波数特性を説明する
説明図(その2)である。
【符号の説明】
101 移動端末機 102 送信出力調整装置 111 アンテナ 112 電力増幅器(PA) 113 自動利得制御回路(AGC) 114 フィルタ 115 変調器 121 電子ボリューム(調整手段) 122 制御部(算出手段) 123 メモリ(記憶手段) 124 インタフェース部(IF) 131 コネクタ 141 測定部(設定手段) 142 調整制御部(算出手段) 143 メモリ(記憶手段) 144 インタフェース部(IF;書込手段) 151 ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K011 DA11 DA26 EA03 GA05 JA01 KA13 5K060 CC04 DD04 HH06 HH31 HH32 KK06 LL01 LL15 5K067 AA23 BB04 EE02 GG08 GG09 HH23 KK15

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動端末機の送信出力を、周波数帯域お
    よびパワーレベル毎の調整値を設定して調整する送信出
    力調整装置において、 1つの周波数帯域における各パワーレベル毎の調整値を
    個別の調整により設定する設定手段と、 各パワーレベル毎に、他の周波数帯域の1つの周波数帯
    域に対する調整値の偏差の平均値を保持する記憶手段
    と、 他の周波数帯域における各パワーレベル毎の調整値を、
    前記設定手段により設定された調整値並びに前記記憶手
    段に保持された平均値に基づき算出する算出手段と、 前記設定手段による調整値並びに前記算出手段による調
    整値を、前記移動端末機の周波数帯域およびパワーレベ
    ル毎の調整値として、該移動端末機の記憶手段に書き込
    む書込手段と、 を有することを特徴とする送信出力調整装置。
  2. 【請求項2】 移動端末機の送信出力を、周波数帯域お
    よびパワーレベル毎の調整値を設定して調整する送信出
    力調整装置において、 最大パワーレベルにおける各周波数帯域毎の調整値と、
    1つの周波数帯域における最大パワーレベルを除く各パ
    ワーレベル毎の調整値とを、個別の調整により設定する
    設定手段と、 最大パワーレベルを除く各パワーレベル毎に、他の周波
    数帯域の1つの周波数帯域に対する調整値の偏差の平均
    値を保持する記憶手段と、 他の周波数帯域における最大パワーレベルを除く各パワ
    ーレベル毎の調整値を、前記設定手段により設定された
    調整値並びに前記記憶手段に保持された平均値に基づき
    算出する算出手段と、 前記設定手段による調整値並びに前記算出手段による調
    整値を、前記移動端末機の周波数帯域およびパワーレベ
    ル毎の調整値として、該移動端末機の記憶手段に書き込
    む書込手段と、を有することを特徴とする送信出力調整
    装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段は、最大パワーレベルを除
    く各パワーレベル毎の他の周波数帯域における補正係数
    と、最大パワーレベルにおける他の周波数帯域の1つの
    周波数帯域に対する調整値の差の平均値と、を保持し、 前記算出手段は、他の周波数帯域における最大パワーレ
    ベルを除く各パワーレベル毎の補正値を、前記設定手段
    により設定された最大パワーレベルにおける他の周波数
    帯域の1つの周波数帯域に対する調整値の差と、前記記
    憶手段に保持された最大パワーレベルにおける他の周波
    数帯域の1つの周波数帯域に対する調整値の差の平均値
    との差分に、対応する補正係数を乗じて算出し、他の周
    波数帯域における最大パワーレベルを除く各パワーレベ
    ル毎の調整値を、前記設定手段により設定された調整
    値、前記記憶手段に保持された平均値、並びに、前記補
    正値に基づき算出することを特徴とする請求項2に記載
    の送信出力調整装置。
  4. 【請求項4】 前記1つの周波数帯域は、全周波数帯域
    の中心周波数により近い周波数帯域であることを特徴と
    する請求項1、2または3に記載の送信出力調整装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶手段に保持される平均値または
    調整値の差の平均値は、前記移動端末機の設計データに
    基づき算定された設計値、或いは、前記移動端末機の生
    産工程でサンプルとして個別に測定して得られた測定値
    に基づく統計処理によって決定されることを特徴とする
    請求項1、2、3または4に記載の送信出力調整装置。
  6. 【請求項6】 外部基地局からの指令に応じて、周波数
    帯域およびパワーレベル毎の調整値に基づき送信電力を
    調整する移動端末機において、 送信出力調整装置により個別に調整された1つの周波数
    帯域における各パワーレベル毎の調整値と、各パワーレ
    ベルにおける他の周波数帯域の1つの周波数帯域に対す
    る調整値の偏差の平均値と、を保持する記憶手段と、 他の周波数帯域における各パワーレベル毎の調整値を、
    前記記憶手段に保持された調整値および平均値に基づき
    算出する算出手段と、 前記記憶手段に保持された調整値または前記算出手段に
    よって算出された調整値を、周波数帯域およびパワーレ
    ベル毎の調整値として設定して送信電力を調整する調整
    手段と、を有することを特徴とする移動端末機。
  7. 【請求項7】 外部基地局からの指令に応じて、周波数
    帯域およびパワーレベル毎の調整値に基づき送信電力を
    調整する移動端末機において、 送信出力調整装置により個別に調整された最大パワーレ
    ベルにおける各周波数帯域毎の調整値、並びに、1つの
    周波数帯域における最大パワーレベルを除く各パワーレ
    ベル毎の調整値と、最大パワーレベルを除く各パワーレ
    ベルにおける他の周波数帯域の1つの周波数帯域に対す
    る調整値の偏差の平均値と、を保持する記憶手段と、 他の周波数帯域における最大パワーレベルを除く各パワ
    ーレベル毎の調整値を、前記記憶手段に保持された調整
    値および平均値に基づき算出する算出手段と、 前記記憶手段に保持された調整値または前記算出手段に
    よって算出された調整値を、周波数帯域およびパワーレ
    ベル毎の調整値として設定して送信電力を調整する調整
    手段と、を有することを特徴とする移動端末機。
  8. 【請求項8】 前記記憶手段は、最大パワーレベルを除
    く各パワーレベル毎の他の周波数帯域における補正係数
    と、最大パワーレベルにおける他の周波数帯域の1つの
    周波数帯域に対する調整値の差の平均値と、を保持し、 前記算出手段は、他の周波数帯域における最大パワーレ
    ベルを除く各パワーレベル毎の補正値を、前記記憶手段
    に保持された最大パワーレベルにおける他の周波数帯域
    の1つの周波数帯域に対する調整値の差と、最大パワー
    レベルにおける他の周波数帯域の1つの周波数帯域に対
    する調整値の差の平均値との差分に、対応する補正係数
    を乗じて算出し、他の周波数帯域における最大パワーレ
    ベルを除く各パワーレベル毎の調整値を、前記記憶手段
    に保持された調整値および平均値、並びに、前記補正値
    に基づき算出することを特徴とする請求項7に記載の移
    動端末機。
  9. 【請求項9】 移動端末機の送信出力を、周波数帯域お
    よびパワーレベル毎の調整値を設定して調整する送信出
    力調整方法において、 1つの周波数帯域における各パワーレベル毎の調整値
    を、個別の調整により設定する設定ステップと、 各パワーレベル毎に、他の周波数帯域の1つの周波数帯
    域に対する調整値の偏差の平均値を保持する記憶ステッ
    プと、 他の周波数帯域における各パワーレベル毎の調整値を、
    前記設定ステップにより設定された調整値並びに前記記
    憶ステップにより保持された平均値に基づき算出する算
    出ステップと、 前記設定ステップによる調整値並びに前記算出ステップ
    による調整値を、前記移動端末機の周波数帯域およびパ
    ワーレベル毎の調整値として、該移動端末機の記憶手段
    に書き込む書込ステップと、を有することを特徴とする
    送信出力調整方法。
  10. 【請求項10】 移動端末機の送信出力を、周波数帯域
    およびパワーレベル毎の調整値を設定して調整する送信
    出力調整方法において、 最大パワーレベルにおける各周波数帯域毎の調整値と、
    1つの周波数帯域における最大パワーレベルを除く各パ
    ワーレベル毎の調整値とを、個別の調整により設定する
    設定ステップと、 最大パワーレベルを除く各パワーレベル毎に、他の周波
    数帯域の1つの周波数帯域に対する調整値の偏差の平均
    値を保持する記憶ステップと、 他の周波数帯域における最大パワーレベルを除く各パワ
    ーレベル毎の調整値を、前記設定ステップにより設定さ
    れた調整値並びに前記記憶ステップにより保持された平
    均値に基づき算出する算出ステップと、 前記設定ステップによる調整値並びに前記算出ステップ
    による調整値を、前記移動端末機の周波数帯域およびパ
    ワーレベル毎の調整値として、該移動端末機の記憶手段
    に書き込む書込ステップと、を有することを特徴とする
    送信出力調整方法。
  11. 【請求項11】 前記記憶ステップは、最大パワーレベ
    ルを除く各パワーレベル毎の他の周波数帯域における補
    正係数と、最大パワーレベルにおける他の周波数帯域の
    1つの周波数帯域に対する調整値の差の平均値と、を保
    持し、 前記算出ステップは、他の周波数帯域における最大パワ
    ーレベルを除く各パワーレベル毎の補正値を、前記設定
    ステップにより設定された最大パワーレベルにおける他
    の周波数帯域の1つの周波数帯域に対する調整値の差
    と、前記記憶ステップにより保持された最大パワーレベ
    ルにおける他の周波数帯域の1つの周波数帯域に対する
    調整値の差の平均値との差分に、対応する補正係数を乗
    じて算出し、他の周波数帯域における最大パワーレベル
    を除く各パワーレベル毎の調整値を、前記設定ステップ
    により設定された調整値、前記記憶ステップにより保持
    された平均値、並びに、前記補正値に基づき算出するこ
    とを特徴とする請求項10に記載の送信出力調整装置。
  12. 【請求項12】 前記1つの周波数帯域は、全周波数帯
    域の中心周波数により近い周波数帯域であることを特徴
    とする請求項9、10または11に記載の送信出力調整
    方法。
  13. 【請求項13】 前記記憶ステップにより保持される平
    均値または調整値の差の平均値は、前記移動端末機の設
    計データに基づき算定された設計値、或いは、前記移動
    端末機の生産工程でサンプルとして個別に測定して得ら
    れた測定値に基づく統計処理によって決定されることを
    特徴とする請求項9、10、11または12に記載の送
    信出力調整方法。
  14. 【請求項14】 請求項9、10、11、12または1
    3に記載の送信出力調整方法をコンピュータに実行させ
    るためのプログラムとして記録したコンピュータにより
    読み取り可能な記録媒体。
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