JP2001119303A - 符号化装置及び方法、復号装置及び方法、プログラム記録媒体 - Google Patents

符号化装置及び方法、復号装置及び方法、プログラム記録媒体

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JP2001119303A
JP2001119303A JP29592299A JP29592299A JP2001119303A JP 2001119303 A JP2001119303 A JP 2001119303A JP 29592299 A JP29592299 A JP 29592299A JP 29592299 A JP29592299 A JP 29592299A JP 2001119303 A JP2001119303 A JP 2001119303A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送路を用いて伝送する時系列のデータの帯
域を制御して伝送路の効率を向上させる。 【解決手段】 伝送路を介して時系列データを送信装置
から受信装置に送信するとき、帯域分割処理部11によ
り全時間分の時系列データを周波数分解して帯域分割デ
ータとし、時系列データと比較してデータ量の少ない帯
域分割データごとに符号列データを符号列生成部15で
生成して送信装置から送信し、受信装置では、時系列デ
ータを受信して再生するとき、時系列データの一部の周
波数帯域の帯域分割データを受信し、順次帯域の異なる
帯域分割データを受信することに応じて帯域分割データ
を合成して帯域合成データを生成して再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタルデータ
等の入力信号を特定の周波数帯に分割して符号化し、通
信伝送路を効率的に使用し、受信側で復号するシステム
に用いて好適な符号化装置及び方法、復号装置及び方
法、符号化処理及び復号処理の内容を格納するプログラ
ム記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】現在一般的に用いられている非圧縮オー
ディオデータは、WAVE(拡張子.wav)形式やAIF
F(Audio Interchange File Format)形式と呼ばれる
ものである。このような非圧縮オーディオデータは、パ
ルス符号変調処理を施したPCM(Pulus Code Modulat
ion)データの先頭に標本化周波数、チャンネル数等の
データの性質を示すためのヘッダデータを付加したもの
である。
【0003】また、インターネットプロトコルに従った
通信網上において、HTML(Hypertext Markup Langu
age)フォーマット等で記述されたオーディオデータは
上記のデータ形式に従っていることが多い。そして、通
信網に含まれるデータ送信装置から送信されたオーディ
オデータをデータ受信装置で受信し、オーディオデータ
を用いて例えばバックグランド再生を行うときには、デ
ータ全体のダウンロードが完了した時点から開始される
ことが多かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、オー
ディオデータの再生をデータ全体のダウンロードが完了
した後に行っているので、WWW(World Wide Web)閲
覧用ソフトウェアでURL(Uniform Resource Locato
r)を検索してテキストデータや画像データ等をダウン
ロードする間には、オーディオデータが示す楽音の概要
を知ることができないことが多い。更に、データ全体の
ダウンロードが完了するまでは、オーディオデータのダ
ウンロード状況も全く把握することができないことが多
い。
【0005】また、データ受信側によってはオーディオ
データが必要ない場合や、最高品質のオーディオデータ
を必要としない場合がある。しかし、データ受信側で受
信するデータ品質は、データ送信側で決定され、データ
受信側で選択することができず不変となっていることが
多い。このようにデータ品質をデータ送信側で決定する
と、データ受信側が必要としないデータを伝送するとい
う状態が発生することがあり、伝送路上の混雑を助長す
るという問題が発生していた。
【0006】そこで、本発明は、上述したような実情に
鑑みて提案されたものであり、伝送路を用いて伝送する
データの帯域を制御して伝送路の効率を向上させること
ができる符号化装置及び方法、復号装置及び方法、プロ
グラム記録媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決する本
発明に係る符号化装置は、時系列データを複数の帯域に
分割して複数の帯域分割データを生成する帯域分割手段
と、上記帯域分割手段で生成された所定のデータ量の帯
域分割データごとに、当該帯域分割データの帯域を示す
伝送帯域識別子を少なくとも付加した符号列データを生
成する符号化手段と、上記符号化手段で生成された全時
間分の帯域分割データを含む符号列データを帯域毎に、
伝送路を介して接続された受信装置に送信する送信手段
とを備えることを特徴とするものである。
【0008】このような符号化装置では、伝送路を介し
て時系列データを送信するとき、全時間分の時系列デー
タを周波数分解して帯域分割データとし、時系列データ
と比較してデータ量の少ない帯域分割データごとに符号
列データを符号化手段で生成して送信する。
【0009】また、本発明に係る符号化方法は、時系列
データを複数の帯域に分割して複数の帯域分割データを
生成し、生成した所定のデータ量の帯域分割データごと
に、当該帯域分割データの帯域を示す伝送帯域識別子を
少なくとも付加した符号列データを生成し、全時間分の
上記帯域分割データを含む上記符号列データを帯域毎
に、伝送路を介して受信装置に送信することを特徴とす
る。
【0010】このような符号化方法では、伝送路を介し
て時系列データを送信するとき、全時間分の時系列デー
タを周波数分解して帯域分割データとし、時系列データ
と比較してデータ量の少ない帯域分割データごとに符号
列データを生成し、周波数分解したときの帯域ごとの符
号列データを受信装置に送信する。
【0011】更に、本発明に係る復号装置は、伝送路を
介して接続された送信装置から、時系列データが複数の
帯域に分割されてなる帯域合成データを含む符号列デー
タを帯域ごとに順次受信する受信手段と、上記受信手段
で受信した各帯域ごとの帯域分割データを順次合成して
複数の帯域からなる帯域合成データを生成する帯域合成
手段と、上記帯域合成手段で順次生成した帯域合成デー
タを再生する再生手段とを備えることを特徴とするもの
である。
【0012】このような復号装置では、時系列データを
受信して再生するとき、時系列データの一部の周波数帯
域の帯域分割データを受信して全時間分の再生をすると
ともに、順次帯域の異なる帯域分割データを受信するこ
とに応じて帯域分割データを合成して帯域合成データを
生成して再生する。
【0013】更にまた、本発明に係る復号方法は、伝送
路を介して送信装置から、時系列データが複数の帯域に
分割されてなる帯域合成データを含む符号列データを帯
域ごとに順次受信し、受信した各帯域ごとの上記帯域分
割データを順次合成して複数の帯域からなる帯域合成デ
ータを生成し、順次生成した上記帯域合成データを再生
することを特徴とする。
【0014】このような復号方法では、時系列データを
受信して再生するとき、時系列データの一部の周波数帯
域の帯域分割データを受信し、順次帯域の異なる帯域分
割データを受信することに応じて帯域分割データを合成
して帯域合成データを生成して再生する。
【0015】更にまた、本発明に係るプログラム記録媒
体は、時系列データを複数の帯域に分割して複数の帯域
分割データを生成し、生成した所定のデータ量の帯域分
割データごとに、当該帯域分割データの帯域を示す伝送
帯域識別子を少なくとも付加した符号列データを生成
し、全時間分の上記帯域分割データを含む上記符号列デ
ータを帯域毎に、伝送路を介して受信装置に送信するこ
とを特徴とする符号化処理プログラムを格納している。
【0016】このようなプログラム記録媒体では、格納
している符号化処理プログラムを例えばコンピュータに
読み込ませることにより、伝送路を介して時系列データ
を送信するとき、全時間分の時系列データを周波数分解
して帯域分割データとし、時系列データと比較してデー
タ量の少ない帯域分割データごとに符号列データを生成
し、周波数分解したときの帯域ごとの符号列データを受
信装置に送信する処理をコンピュータに実行させる。
【0017】更にまた、本発明に係る他のプログラム記
録媒体は、伝送路を介して送信装置から時系列データが
複数の帯域に分割されてなる帯域合成データを含む符号
列データを帯域ごとに順次受信し、受信した各帯域ごと
の上記帯域分割データを順次合成して複数の帯域からな
る帯域合成データを生成し、順次生成した上記帯域合成
データを再生することを特徴とする復号処理プログラム
を格納している。
【0018】このようなプログラム記録媒体では、格納
している復号処理プログラムを例えばコンピュータに読
み込ませることにより、時系列データを受信して再生す
るとき、時系列データの一部の周波数帯域の帯域分割デ
ータを受信し、順次帯域の異なる帯域分割データを受信
することに応じて帯域分割データを合成して帯域合成デ
ータを生成して再生する処理をコンピュータに実行させ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】本発明は、図1に示すように構成された情
報符号化装置10、及び図2に示すように構成された情
報復号装置20に適用される。
【0021】図1に示す情報符号化装置10は、入力端
子を介して入力された入力オーディオ信号に帯域分割処
理を行う帯域分割処理部11、帯域分割された各帯域分
割データに対応したダウンサンプリング処理部12、ス
イッチ部13、バッファ14、符号列データを生成し出
力端子を介して受信側に送信する符号列生成部15、ヘ
ッダ情報生成部16、上記各部を制御する符号化処理制
御部17からなる。
【0022】帯域分割処理部11は、例えばポリフェー
ズ直交フィルター(PQF:Polyphase Quadrature fil
ters)を備え、入力端子から入力された時系列の入力オ
ーディオ信号にA/D変換処理を施し、所定量のオーデ
ィオデータからなるサブブロックごとにPQFにより複
数の帯域に分割して複数の帯域分割データとする帯域分
割処理を行う。
【0023】本例において、帯域分割処理部11は、符
号化処理制御部17からの制御信号に応じ、帯域分割処
理を行うことでオーディオデータを4つの帯域に分割
し、第1の帯域分割データ、第2の帯域分割データ、第
3の帯域分割データ、第4の帯域分割データを生成して
各帯域分割データをダウンサンプリング処理部12に出
力する。
【0024】ここで、上記PQFは、例えば文献「“Po
lyphase Quadrature filters - A new subband coding
technique”:Joseph H.Rothweiler (ICASSP 83,BOSTO
N)」に記載されている。このPQFによれば、入力オー
ディオ信号を等分割帯域に分割し、受信側で合成すると
きに発生する所謂折り返し雑音を隣接する帯域同士で打
ち消し合うような帯域分割データを生成する。
【0025】ダウンサンプリング処理部12は、帯域分
割処理部11からの各帯域分割データに対応し、第1の
帯域分割データが入力される第1のダウンサンプリング
処理回路12A、第2の帯域分割データが入力される第
2のダウンサンプリング処理回路12B、第3の帯域分
割データが入力される第3のダウンサンプリング処理回
路12C、第4の帯域分割データが入力される第4のダ
ウンサンプリング処理回路12Dからなる。
【0026】各ダウンサンプリング処理回路12A〜1
2Dは、各帯域分割データをサンプリングし、4サンプ
ルのデータから3サンプルを間引くダウンサンプリング
処理をサブブロック毎に行う。これにより、各ダウンサ
ンプリング処理回路12A〜12Dは、出力時の各帯域
分割データのサンプリング周波数を入力時の1/4のサ
ンプリング周波数に変換してスイッチ部13に出力す
る。
【0027】スイッチ部13は、各ダウンサンプリング
処理回路12A〜12Dに対応し、第1の帯域分割デー
タが入力されるスイッチ回路13A、第2の帯域分割デ
ータが入力されるスイッチ回路13B、第3の帯域分割
データが入力されるスイッチ回路13C、第4の帯域分
割データが入力されるスイッチ回路13Dからなる。
【0028】また、このスイッチ部13には、第1の帯
域分割データ、第2の帯域分割データ、第3の帯域分割
データ、第4の帯域分割データに付加される第1のヘッ
ダ情報、第2のヘッダ情報、第3のヘッダ情報、第4の
ヘッダ情報が後述するヘッダ情報生成部16から入力さ
れる。更に、このスイッチ部13は、帯域を識別するた
めの伝送帯域識別子がヘッダ情報生成部16から入力さ
れる。
【0029】更に、このスイッチ部13には、符号化処
理制御部17から伝送する帯域数を示す伝送帯域数情報
に基づく制御信号が入力される。スイッチ部13は、符
号化処理制御部17からの制御信号に応じて、各スイッ
チ回路13A〜13Dの開閉状態が制御される。すなわ
ち、第1の帯域分割データを入出力するときにはスイッ
チ回路13Aが開状態となされ、第2の帯域分割データ
を入出力するときにはスイッチ回路13Bが開状態とな
され、第3の帯域分割データを入出力するときにはスイ
ッチ回路13Cが開状態となされ、第4の帯域分割デー
タを入出力するときにはスイッチ回路13Dが開状態と
なされる。各スイッチ回路13A〜13Dは、制御信号
に応じて開状態となされているときには、各ダウンサン
プリング処理回路12A〜12Dから入力された各帯域
分割データ及び各ヘッダ情報をバッファ14に出力す
る。
【0030】バッファ14は、各スイッチ回路13A〜
13Dに対応して第1の帯域分割データ及び第1のヘッ
ダ情報を格納する第1のバッファ14A、第2の帯域分
割データ及び第2のヘッダ情報を格納する第2のバッフ
ァ14B、第3の帯域分割データ及び第3のヘッダ情報
を格納する第3のバッファ14C、第4の帯域分割デー
タ及び第4のヘッダ情報を格納する第4のバッファ14
Dからなり、符号列生成部15にその内容が読み込まれ
る。
【0031】符号列生成部15は、各バッファからの帯
域分割データ及びヘッダ情報を用いて後述の図3に示す
ようなデータ構造を有する符号列データを生成する。
【0032】ヘッダ情報生成部16には、符号化処理制
御部17からサンプリング周波数情報、送信チャンネル
情報、量子化精度情報、分割帯域数情報、1帯域当たり
の伝送サンプル数情報が入力される。このヘッダ情報生
成部16は、符号化処理制御部17からの各情報を用い
て、ヘッダ情報を生成してスイッチ部13の各スイッチ
回路13A〜13Dに出力する。
【0033】符号化処理制御部17は、上述した帯域分
割処理部11、スイッチ部13、符号列生成部15及び
ヘッダ情報生成部16に制御信号を出力することで、こ
れらの各部で行う処理を制御して符号化処理を制御す
る。
【0034】この符号化処理制御部17は、伝送路と接
続されている端子から受信側、すなわち後述の情報復号
装置20からの符号列データを送信する旨の要求を示す
伝送要求情報及び伝送する符号列データに含まれる帯域
分割データの帯域数を示す伝送帯域数要求情報が入力さ
れる。この符号化処理制御部17は、上記伝送要求情
報、伝送帯域数要求情報の判別処理を行い、帯域分割デ
ータの符号化を開始するための初期化を行う。
【0035】また、この符号化処理制御部17は、情報
復号装置20からの伝送要求情報に応じて符号化処理を
行うときには、入力オーディオ信号に対してA/D変換
処理、帯域分割処理を行う旨の制御信号を帯域分割処理
部11に出力するとともに、送信チャンネル数情報、サ
ンプリング周波数情報、量子化精度情報、分割帯域数情
報をヘッダ情報生成部16に出力し、これらを含むヘッ
ダ情報を生成する旨の制御信号をヘッダ情報生成部16
に出力する。また、符号化処理制御部17は、符号列生
成部15で生成している帯域分割データの帯域を示す帯
域識別情報をヘッダ情報生成部16に出力する。
【0036】更に、この符号化処理制御部17は、情報
復号装置20側からの伝送帯域数要求情報に基づいて制
御信号を生成してスイッチ部13に出力することで、各
スイッチ回路13A〜13Dの開閉状態を制御してスイ
ッチ部13から符号列生成部15に出力する帯域分割デ
ータを制御する。
【0037】更にまた、この符号化処理制御部17は、
符号列データを生成して出力端子を介して受信側の情報
復号装置20に符号列データを送信開始する旨の伝送開
始情報を符号列生成部15に出力する。
【0038】更にまた、この符号化処理制御部17は、
情報復号装置20と接続している伝送路の使用状況に応
じた混雑状況を示す伝送使用情報を生成し、帯域分割処
理部11で分割する帯域数を制御するとともに、符号列
生成部15で生成する符号列データに含める帯域分割デ
ータを選択する。この符号化処理制御部17は、例えば
情報復号装置20との間でデータを送受信して、送受信
に要する時間情報を得ることにより伝送使用情報を生成
する。これにより、符号化処理制御部17は、伝送路が
混雑状態に応じて帯域分割数を制御して、符号列データ
を効率的に送信することができる。
【0039】このような情報符号化装置10により符号
化される符号列は、図3に示すようなデータ構造となっ
ている。この図3に示す符号列は、ヘッダ情報を格納す
るヘッダフィールド101と、帯域分割データを格納す
るデータフィールド102とからなる。
【0040】ヘッダフィールド101には、送信チャン
ネル数情報、サンプリング周波数情報、量子化精度情
報、分割帯域数情報、サンプル数情報がヘッダ情報とし
て格納される。
【0041】また、データフィールド102には、各帯
域に対応した複数の符号化ユニット情報Uが格納され、
例えば伝送帯域数が4であるときには符号化ユニット情
報U1〜U4からなる。各符号化ユニット情報Uは複数の
サブユニットSU1〜SUNからなり、各サブユニットS
Uは伝送帯域識別子と所定サンプル数の各帯域分割デー
タであるサブブロックとからなる。
【0042】図2に示す情報復号装置20は、入力端子
を介して入力された符号列データからヘッダフィールド
101に格納されたヘッダ情報を抽出して帯域分割デー
タを出力するヘッダ情報抽出部21、帯域分割データに
応じて切り換え出力するスイッチ部22、各帯域分割デ
ータに対応して設けられたバッファ23、アップサンプ
リング処理部24、各アップサンプリング処理部24か
らの帯域分割データを合成する帯域合成処理部25、出
力端子を介してオーディオ信号を出力するD/A変換部
26、上記各部を制御する復号処理制御部27からな
る。
【0043】ヘッダ情報抽出部21は、符号列データに
含まれる送信チャンネル数情報、サンプリング周波数情
報、量子化精度情報、分割帯域数情報、サンプル数情報
をヘッダ情報として抽出するとともに、各サブユニット
SUの先頭に付加されている伝送帯域識別子を抽出して
伝送中帯域識別情報を復号処理制御部27に出力する。
【0044】また、ヘッダ情報抽出部21は、入力され
た符号列データをヘッダ情報、伝送帯域識別子、帯域分
割データに分割し、サブブロック単位で帯域分割データ
をスイッチ部22に出力する。本例において、ヘッダ情
報抽出部21には、上述した情報符号化装置10から帯
域分割処理されることで4つの帯域に分割され、第1の
帯域分割データ、第2の帯域分割データ、第3の帯域分
割データ、第4の帯域分割データを含む符号列データが
符号化ユニット情報Uに分割されて入力される。
【0045】スイッチ部22は、ヘッダ情報抽出部21
からの第1〜第4の帯域分割データが入力される端子
a、第1の帯域分割データを出力する端子b、第2の帯
域分割データを出力する端子c、第3の帯域分割データ
を出力する端子d、第4の帯域分割データを出力する端
子eが設けられる。
【0046】このスイッチ部22は、復号処理制御部2
7からの分割帯域数情報に基づく制御信号に応じて端子
aと端子b〜eとの開閉状態が制御され、ヘッダ情報抽
出部21からの帯域分割データを帯域別に分別して各帯
域の帯域分割データをサブブロック毎にバッファ23に
出力する。
【0047】バッファ23は、各端子b〜eに対応して
第1の帯域分割データを格納する第1のバッファ23
A、第2の帯域分割データを格納する第2のバッファ2
3B、第3の帯域分割データを格納する第3のバッファ
23C、第4の帯域分割データを格納する第4のバッフ
ァ23Dからなり、アップサンプリング処理部24にそ
の内容が読み込まれる。
【0048】アップサンプリング処理部24は、各バッ
ファ22A〜22Dに対応し、第1の帯域分割データが
入力される第1のアップサンプリング処理回路24A、
第2の帯域分割データが入力される第2のアップサンプ
リング処理回路24B、第3の帯域分割データが入力さ
れる第3のアップサンプリング処理回路24C、第4の
帯域分割データが入力される第4のアップサンプリング
処理回路24Dからなる。
【0049】各アップサンプリング処理回路24A〜2
4Dは、サブブロック単位の各帯域分割データをサンプ
リングし、1サンプルのデータに対して3サンプルの0
データを内挿して4倍のサンプリング周波数の時系列デ
ータに変換するアップサンプリング処理を行う。各アッ
プサンプリング処理回路24A〜24Dは、時系列デー
タとした各帯域分割データを帯域合成処理部25に出力
する。
【0050】帯域合成処理部25は、例えば逆ポリフェ
ーズ直交フィルター(IPQF:Inverse Polyphase Qu
adrature filters)からなり、各アップサンプリング処
理回路24A〜24Dからの各帯域分割データを合成す
る帯域合成処理を行って帯域合成データを生成する。こ
のとき、帯域合成処理部25は、復号処理制御部27か
らの帯域合成処理開始要求情報に応じて帯域合成処理を
開始する。
【0051】D/A変換部26は、帯域合成処理部25
から帯域合成データをアナログ方式のオーディオ信号に
変換するD/A変換処理を行う。このとき、D/A変換
部26は、復号処理制御部27からのD/A変換開始要
求情報及びサンプリング周波数情報に応じてD/A変換
処理を行う。
【0052】復号処理制御部27は、上記情報符号化装
置10から符号列データを受信するときには、符号列デ
ータの送信を要求する伝送要求情報、伝送する帯域数を
示す伝送帯域数要求情報を生成して伝送路に出力する。
また、この復号処理制御部27は、伝送要求情報を情報
符号化装置10側に送信したことに応じて符号化データ
が入力されたときには、ヘッダ情報抽出部21からヘッ
ダ情報、各サブユニットに含まれる伝送帯域識別子が入
力され、伝送帯域識別子に従ってスイッチ部22の開閉
状態を制御する制御信号を生成してスイッチ部22に出
力する。更に、この復号処理制御部27は、帯域合成処
理開始要求情報及びD/A変換開始要求情報を帯域合成
処理部25及びD/A変換部26に出力することで時系
列のオーディオ信号を生成させる。
【0053】このような復号処理制御部27を備えた情
報復号装置20によれば、符号列データを受信するとき
に、伝送要求情報とともに、伝送帯域数要求情報を送信
側に送信して、要求した伝送帯域数の帯域分割データを
再生することができる。
【0054】また、この情報復号装置20は、情報符号
化装置10から送信された符号列データのデータフィー
ルド102に含まれる帯域数が4未満であるときには、
帯域数に応じたバッファを設ければよい。また、帯域数
が4未満であるときには、スイッチ部22及びバッファ
23から帯域合成処理部25への帯域分割データを0デ
ータとする。
【0055】また、この情報復号装置20によれば、受
信する帯域数が4である場合には、帯域合成処理部25
で4つの帯域分割データを合成することにより、完全に
オーディオデータを再構成することができ、受信したオ
ーディオデータを情報損失なく再生することができる。
すなわち、この情報復号装置20によれば、情報符号化
装置10から送信した帯域数に応じたスイッチ部22、
バッファ23、アップサンプリング処理部24を備える
ことにより各帯域ごとに処理をして合成することがで
き、情報損失のないオーディオデータを再構成して再生
を行うことができる。
【0056】つぎに、伝送路を介して情報符号化装置1
0で生成した符号列データを情報復号装置20に送信す
るときの符号化処理制御部17の処理手順について図4
のフローチャートを参照して説明する。
【0057】この図4によれば、先ず、ステップST1
において、符号化処理制御部17は、受信側、すなわち
情報復号装置20からの伝送要求情報、伝送帯域数要求
情報を受信する。
【0058】次のステップST2において、符号化処理
制御部17は、情報復号装置20のバッファ23を初期
化するように制御信号を情報符号化装置10に送信する
とともに、情報符号化装置10及び情報復号装置20を
構成する各部の状態保持用変数の初期化を行うように、
各部に制御信号を出力する。
【0059】次のステップST3において、符号化処理
制御部17は、送信チャンネル数情報、サンプリング周
波数情報、分割帯域数情報をヘッダ情報として生成する
ようにヘッダ情報生成部16に制御信号を出力する。こ
れにより、符号化処理制御部17は、ヘッダ情報生成部
16でヘッダ情報を生成し、生成したヘッダ情報をスイ
ッチ部13及びバッファ14を介して符号列生成部15
に格納するように制御する。ここで、符号化処理制御部
17は、以降の処理の対象となる帯域を示す処理帯域識
別子を保持している。
【0060】次のステップST4において、符号化処理
制御部17は、上記処理帯域識別子を参照して、第1の
帯域についての帯域分割データを含む符号列データを生
成して送信する処理を行うか否かを判定する。そして、
符号化処理制御部17は、第1の帯域の帯域分割データ
を含む符号列データを生成する処理を行うときにはステ
ップST5に進み、第1の帯域の帯域分割データを含む
符号列データを生成する処理を行わないときにはステッ
プST10に進む。
【0061】ステップST5において、符号化処理制御
部17は、入力端子から帯域分割処理部11に入力オー
ディオ信号が入力されたか否かを判定する。符号化処理
制御部17は、入力オーディオ信号が入力されたと判定
したときにはステップST6に進み、入力されていない
と判定したときにはステップST9に進み、次の帯域の
帯域分割データを含む符号列データを生成すべく、処理
の対象となっている帯域を示す処理帯域識別子のインク
リメントを行って再びステップST4に戻る。
【0062】ステップST6において、符号化処理制御
部17は、1サブブロック分のオーディオデータを生成
するように入力オーディオ信号にA/D変換処理を行う
ように帯域分割処理部11を制御する。
【0063】次のステップST7において、符号化処理
制御部17は、ステップST6で得た1サブブロック分
のオーディオデータに対して帯域分割処理を行うように
帯域分割処理部11を制御する。
【0064】次のステップST8において、符号化処理
制御部17は、制御信号をスイッチ回路13Aに出力し
てサブブロック毎に第1の帯域分割データを符号列生成
部15に出力し、伝送開始情報を符号列生成部15に出
力することで、ステップST3で生成したヘッダ情報、
ステップST7で生成した第1の帯域分割データ、各サ
ブブロックに付加する伝送帯域識別子を含む符号列デー
タを生成して送信するように制御してステップST5に
戻り、サブブロック毎にステップST5〜ステップST
8までの処理を繰り返して行うことで、入力オーディオ
データが示す全時間分の符号列データを送信する。
【0065】上述のステップST4において第1の帯域
の帯域分割データを含む符号列データを生成する処理を
行わないときのステップST10において、符号化処理
制御部17は、帯域分割処理を行って得た帯域分割デー
タのうち、未送信の第2〜第4の帯域分割データが存在
するか否かを判定する。符号化処理制御部17は、未送
信の帯域分割データが存在すると判定したときにはステ
ップST11に進み、未送信の帯域分割データが存在し
ないと判定したときには処理を終了する。
【0066】ステップST11において、符号化処理制
御部17は、処理帯域識別子で示されている帯域の1サ
ブブロック分の帯域分割データを含む符号列を生成して
送信するようにスイッチ部13、ヘッダ情報生成部16
及び符号列生成部15を制御する。すなわち、符号化処
理制御部17は、上述したステップST8と同様に、制
御信号をスイッチ部13に出力してサブブロック毎に帯
域分割データを符号列生成部15に出力し、伝送開始情
報を符号列生成部15に出力することで、ステップST
3で生成したヘッダ情報、帯域分割データ、各サブブロ
ックに付加する伝送帯域識別子を含む符号列データを生
成して送信するように制御する。
【0067】次のステップST12において、符号化処
理制御部17は、ステップST11で送信した帯域分割
データの次の帯域を指定すべく、処理帯域識別子をイン
クリメントしてステップST10に戻って再びステップ
ST10〜ステップST12までの処理を行うことで第
2の帯域から第4の帯域までの帯域分割データを含む符
号列データを生成して送信する処理を行う。
【0068】このような処理を行う符号化処理制御部1
7を備えた情報符号化装置10によれば、入力オーディ
オ信号が示す全時間分について帯域分割処理、ダウンサ
ンプリング処理を行い、帯域別に符号列データを生成し
て送信することができる。したがって、このような情報
符号化装置10は、受信側で受信が完了した帯域の符号
列データを再生することにより、全データの伝送が完了
する前に音楽の全体像を再生することができる。すなわ
ち、この情報符号化装置10によれば、4つの帯域に帯
域分割を行う帯域分割処理部11を備えることにより、
1/4のデータ量を送信するだけで全時間分の音楽を再
生させることができる。
【0069】つぎに、本発明を適用した他の情報復号装
置30について図5を参照して説明する。なお、図5に
示す情報復号装置30の説明においては、上述した情報
復号装置20と同様の部分については同一符号を付する
ことによりその詳細な説明を省略する。
【0070】この情報復号装置30は、図2に示した情
報復号装置20と基本的構成を同様とするが、出力バッ
ファとしてリングバッファ31を更に有し、情報符号化
装置10から送信された符号列データに含まれる帯域分
割データを繰り返し再生する。
【0071】上記リングバッファ31は、帯域合成処理
部25からの帯域合成データの書き込み位置を示す書き
込み用ポインタ31aと、D/A変換部26による帯域
合成データ読み込み位置を示す読み込み用ポインタ31
bとを有する。
【0072】このリングバッファ31は、上記書き込み
用ポインタ31aが参照されて帯域合成処理部25から
帯域合成データが書き込まれ、上記読み込み用ポインタ
31bが参照されてオーディオデータがD/A変換部2
6により読み込まれる。ここで、リングバッファ31
は、同時に書き込み及び読み込みが可能とされる。
【0073】復号処理制御部27は、リングバッファ3
1の上記書き込み用ポインタ31aに応じて帯域合成処
理開始要求情報を帯域合成処理部25に出力して帯域合
成データのリングバッファ31への出力タイミングを制
御するとともに、リングバッファ31の上記読み込み用
ポインタ31bに応じてD/A変換開始要求情報をD/
A変換部26に出力してリングバッファ31からの読み
込みタイミングを制御する。
【0074】このように構成された情報復号装置30で
繰り返し再生を行うときの復号処理制御部27の処理手
順について図6のフローチャートを参照して説明する。
【0075】図6によれば、先ず、ステップST21に
おいて、復号処理制御部27は、情報復号装置20に伝
送要求情報及び伝送帯域数要求情報を送信する。
【0076】次のステップST22において、復号処理
制御部27は、バッファ23及びリングバッファ31を
初期化するとともに、各部に設定している各状態保持用
変数の初期化を行う。
【0077】次のステップST23において、復号処理
制御部27は、再生サンプリング周波数を、ヘッダ情報
を読み込むときのサンプリング周波数の1/4とするよ
うにD/A変換部26を制御する。
【0078】次のステップST24において、復号処理
制御部27は、各サブブロックに付加された伝送帯域識
別子を参照して、受信した符号列データに含まれる帯域
数が上記ステップST21の伝送帯域数要求情報で要求
した帯域数に達しているか否かを判定する。復号処理制
御部27は、受信した帯域数が要求した帯域数に達して
いると判定したときにはステップST25に進み、受信
した帯域数が要求した帯域数に達していないと判定した
ときにはステップST36に進んでリングバッファ31
に格納されている帯域合成データを用いた繰り返し再生
処理を行うようにD/A変換部26を制御する。
【0079】ステップST25において、復号処理制御
部27は、ヘッダ情報抽出部21で受信した符号列デー
タに含まれる帯域分割データが第1の帯域分割データで
あるか否かを各サブユニットSUに含まれる伝送帯域識
別子を参照して判定する。復号処理制御部27は、受信
した帯域分割データが第1の帯域分割データであると判
定したときにはステップST26に進み、受信した帯域
分割データが第1の帯域分割データでないと判定したと
きにはステップST32に進む。
【0080】ステップST26において、復号処理制御
部27は、帯域合成処理部25に帯域合成処理開始要求
情報を出力することにより、受信してバッファ23Aに
格納した第1の帯域分割データについてサブブロック毎
にIPQFを用いた帯域合成処理を行うように制御す
る。
【0081】次のステップST27において、復号処理
制御部27は、アップサンプリング処理、帯域合成処理
を行った結果、受信した第1の帯域分割データのサンプ
ル数が再生可能数に達したか否かを判定する。復号処理
制御部27は、サンプル数が再生可能数に達したと判定
したときにはステップST28に進み、サンプル数が再
生可能数に達していないと判定したときにはステップS
T26に戻り、サンプル数が再生可能数に達するまでス
テップST26及びステップST27の処理を繰り返
す。
【0082】ステップST28において、復号処理制御
部27は、リングバッファ31を読み込みバッファから
書き込みバッファとする切換を行う。すなわち、この復
号処理制御部27は、帯域合成データをD/A変換部2
6で再生するための読み込みバッファとしてリングバッ
ファ31を機能させていたのを、ステップST26で生
成した帯域合成データを書き込むバッファとしてリング
バッファ31を機能させる。
【0083】次のステップST29において、復号処理
制御部27は、帯域合成処理部25で合成して得た帯域
合成データの繰り返し再生を開始するように、D/A変
換開始要求情報を出力することでリングバッファ31に
格納された帯域合成データを繰り返しD/A変換し、オ
ーディオ信号を繰り返し出力させるように制御する。こ
れにより、情報復号装置30は、リングバッファ31に
格納した所定時間分の帯域合成データを用いた繰り返し
再生を行う。
【0084】ステップST30において、復号処理制御
部27は、上述したステップST26〜ステップST2
9までの処理を行って所定時間分の帯域合成データを用
いた繰り返し再生を行ったことにより、全時間分の第1
の帯域分割データの受信が完了したか否かを判定する。
復号処理制御部27は、全時間分の第1の帯域分割デー
タの受信が完了したと判定したときにはステップST3
1に進み、全時間分の第1の帯域分割データの受信が完
了していないと判定したときには再度ステップST26
に戻ってステップST26〜ステップST29までの処
理を繰り返すことで、全時間分の第1の帯域分割データ
の受信を完了する。
【0085】ステップST31において、復号処理制御
部27は、処置帯域識別子のインクリメントを行ってス
テップST24に戻る。
【0086】ステップST25で受信帯域が第1の帯域
でないと判定したステップST32において、復号処理
制御部27は、受信している帯域において全時間分の帯
域分割データの受信が完了したか否かを判定する。復号
処理制御部27は、全時間分の帯域分割データの受信が
完了したと判定したときにはステップST33に進み、
全時間分の帯域分割データの受信が完了していないと判
定したときにはステップST31に進んで、処理帯域識
別子のインクリメントをしてステップST24に戻る。
【0087】ステップST33において、復号処理制御
部27は、帯域合成処理部25に帯域合成処理開始要求
情報を出力することにより、受信した第1の帯域分割デ
ータについてサブブロック毎にIPQFを用いた帯域合
成処理を行うように制御する。
【0088】ステップST34において、復号処理制御
部27は、再生サンプリング周波数がヘッダ情報として
含まれているサンプリング周波数情報として記述された
値の1/4倍であるときには、再生サンプリング周波数
を1倍にする。
【0089】次のステップST35において、復号処理
制御部27は、ステップST28と同様に、リングバッ
ファ31を読み込みバッファから書き込みバッファとす
る切換を行い、ステップST32に戻る。すなわち、復
号処理制御部27は、各サブブロックについてステップ
ST32〜ステップST35までの処理を繰り返して行
うことにより、第1〜第4の帯域分割データを合成して
なる帯域合成データを順次生成してリングバッファ31
に順次格納する処理を行う。ここで、復号処理制御部2
7は、ステップST35においてリングバッファ31を
書き込みバッファとする以前は第1の帯域分割データか
らなる帯域合成データを用いた繰り返し再生を行うよう
にD/A変換部26を制御している。これにより、復号
処理制御部27は、受信した帯域が要求帯域に達したと
判定したら、ステップST36に進み、要求した帯域を
合成してなる帯域合成データを用いた繰り返し再生を行
うようにD/A変換部26を制御する。
【0090】つぎに、本発明を適用した更に他の情報復
号装置40について図7を参照して説明する。なお、図
7に示す情報復号装置40の説明においては、上述した
情報復号装置20と同様の部分については同一符号を付
することによりその詳細な説明を省略する。
【0091】この情報復号装置40は、第1のバッファ
23Aに格納された帯域分割データ及び帯域合成処理部
25からオーディオデータが入力される第1のスイッチ
部41、第1のスイッチ部41から出力されたオーディ
オデータが入力される第2のスイッチ部42、出力バッ
ファとして設けられた第1のリングバッファ43及び第
2のリングバッファ44、第1及び第2のリングバッフ
ァ43、44からの出力をD/A変換部26に切換出力
する第3のスイッチ部45を備える。
【0092】このような情報復号装置40において、各
スイッチ部41、42、45は、復号処理制御部27か
らの制御信号に従って開閉状態が制御され、入力された
データを切り換え出力する。復号処理制御部27は、各
スイッチ部41、42、45を制御するときには各サブ
ブロックに付加された伝送帯域識別子に基づく制御信号
をスイッチ部41、42、45に出力する。復号処理制
御部27は、スイッチ部42からデータを第1のリング
バッファ43又は第2のリングバッファ44に出力させ
るときには第1のリングバッファ43に設けられたアク
セスポインタ43a又は第2のリングバッファ44に設
けられたアクセスポインタ44aを参照して制御信号を
生成して切換タイミングを制御する。
【0093】このような情報復号装置40は、情報符号
化装置10から全時間分の第1の帯域分割データの受信
が完了して第1のバッファ23Aに格納すると、第1の
バッファ23Aから第1のスイッチ部41の端子aに第
1の帯域分割データを出力する。復号処理制御部27
は、第1のスイッチ部41及び第2のスイッチ部42に
制御信号を出力することで、第1のスイッチ部41の端
子aと端子cとを接続して第1のスイッチ部41から第
2のスイッチ部42に第1の帯域分割データを出力さ
せ、第2のスイッチ部42の端子aと端子bとを接続し
て第1のリングバッファ43に格納するように制御す
る。次いで復号処理制御部27は、第3のスイッチ部4
5に制御信号を出力して第3のスイッチ部45の端子a
と端子cとを接続するとともに、D/A変換部26にD
/A変換開始要求情報を出力することで、第1のリング
バッファ43に格納した第1の帯域分割データを第3の
スイッチ部45からD/A変換部26に繰り返し出力さ
せて繰り返し再生を行わせる。ここで、バッファ23、
第1のスイッチ部41、第2のスイッチ部42、第1の
リングバッファ43、第3のスイッチ部45を通過して
再生される第1の帯域分割データは、PCM(pulse-co
de modulation)データであって、帯域合成処理部25
によりIPQFを用いた帯域合成処理がなされないため
に、再生サンプリング周波数はヘッダ情報として記述さ
れているサンプリング周波数情報の1/4の再生サンプ
リング周波数で再生される。
【0094】このような情報復号装置40によれば、第
1の帯域分割データが第1のバッファ23Aに格納さ
れ、受信が完了した後に直ちに繰り返し再生を行うこと
ができ、例えば伝送帯域数が4である場合には全受信デ
ータの伝送時間に対して1/4の時間でオーディオ信号
の再生を行うことができる。
【0095】上述のように第1の帯域分割データを受信
した後に、第2の帯域分割データを受信したときには、
第2のバッファ23Bに第2の帯域分割データを格納
し、アップサンプリングし、例えば既に受信した第1の
帯域分割データと第2の帯域分割データとを合成する帯
域合成処理をして帯域合成データを更新する。次いで復
号処理制御部27は、第1のスイッチ部41及び第2の
スイッチ部42に制御信号を出力することで、第1のス
イッチ部41の端子bと端子cとを接続して帯域合成デ
ータを第2のスイッチ部42に出力させ、第2のスイッ
チ部42の端子aと端子cとを接続して帯域合成データ
を第2のリングバッファ44に格納させる。次いで復号
処理制御部27は第3のスイッチ部45に制御信号を出
力して第3のスイッチ部45の端子bと端子cとを接続
するとともに、D/A変換部26にD/A変換開始要求
情報を出力することで、第2のリングバッファ44に格
納した帯域合成データを第3のスイッチ部45からD/
A変換部26に繰り返し出力させて繰り返し再生を行わ
せる。このとき、復号処理制御部27は、第1の帯域分
割データの繰り返し再生から第1及び第2の帯域分割デ
ータから生成された帯域合成データの再生に切り換える
ときには、繰り返し再生のD/A変換位置が先頭になっ
た時点で、第3のスイッチ部45を端子b側に切り換え
るように制御するとともに、D/A変換部26の再生サ
ンプリング周波数をヘッダ情報として記述されたサンプ
リング周波数情報の値に更新するように制御する。
【0096】第1及び第2の帯域分割データを受信した
後に、引き続き第3の帯域分割データは、順次第3のバ
ッファ23Cに格納され、第2の帯域分割データと同様
に、既に受信した第1及び第2の帯域分割データと合成
される帯域合成処理がされ、第1〜第3の帯域からなる
帯域合成データに更新される。そして、復号処理制御部
27は、第1及び第2の帯域からなる帯域合成データが
格納されていない第1のリングバッファ43に第1〜第
3の帯域からなる帯域合成データを格納するように第1
のスイッチ部41及び第2のスイッチ部42を制御す
る。次いで復号処理制御部27は、第1及び第2の帯域
からなる帯域合成データの繰り返し再生のD/A変換位
置が先頭になった時点で、第3のスイッチ部45を端子
bから端子a側に切り換えるように制御することで、第
1〜第3の帯域からなる帯域合成データの繰り返し再生
を行うように制御する。
【0097】第1、第2及び第3の帯域分割データを受
信した後に、引き続き第4の帯域分割データは、順次第
4のバッファ23Dに格納され、第2及び第3の帯域分
割データと同様に、既に受信した第1、第2及び第3の
帯域分割データと合成される帯域合成処理がされ、第1
〜第4の帯域からなる帯域合成データに更新される。そ
して、復号処理制御部27は、第1〜第3の帯域からな
る帯域合成データが格納されていない第2のリングバッ
ファ44に第1〜第4の帯域からなる帯域合成データを
格納するように第1のスイッチ部41及び第2のスイッ
チ部42を制御する。次いで復号処理制御部27は、第
1〜第3の帯域からなる帯域合成データの繰り返し再生
のD/A変換位置が先頭になった時点で、第3のスイッ
チ部45を端子aから端子b側に切り換えるように制御
することで、第1〜第4の帯域からなる帯域合成データ
の繰り返し再生を行うように制御する。
【0098】このように、復号処理制御部27は、受信
する帯域についての帯域分割データを全て受信し、複数
回に亘って帯域合成処理を行い、D/A変換部26によ
り繰り返し再生を行わせる。これにより、復号処理制御
部27は、帯域合成処理についての制御を終了し、繰り
返し再生処理についての制御を行うのみで良く、他の処
理を行うことができる。
【0099】なお、上述した情報復号装置40におい
て、順次受信する帯域分割データを用いて順次帯域合成
処理を行って帯域合成処理部25から出力する帯域合成
データを更新する処理は、上述したように各帯域分割デ
ータの受信が完了した後である場合のみならず、受信し
ているデータ量が所定量に達した時点又は一定時間ごと
に行っても良く、更にはユーザからの命令に応じて復号
処理制御部27により帯域合成処理部25の処理を制御
しても良い。
【0100】つぎに、上述した情報復号装置40により
繰り返し再生を行うときの処理について図8に示すフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0101】この図8によれば、先ず、ステップST4
1において、復号処理制御部27は、伝送路を介して接
続されている情報符号化装置10に伝送要求情報及び伝
送帯域数要求情報を送信する。
【0102】次のステップST42において、復号処理
制御部27は、バッファ23及び第1及び第2のリング
バッファ43、44を初期化するとともに、各部に設定
している各状態保持用変数の初期化を行う。
【0103】次のステップST43において、復号処理
制御部27は、符号列データの先頭に付加されているヘ
ッダ情報を読み込むようにヘッダ情報抽出部21を制御
する。ここで、復号処理制御部27は、ヘッダ情報とし
て分割帯域数情報、各サブブロック毎に付加されている
伝送帯域識別子を読み込む処理を行う。
【0104】次のステップST44において、復号処理
制御部27は、ヘッダ情報抽出部21からの伝送帯域識
別子に基づいて、受信した帯域数が上記ステップST4
1で送信した伝送帯域数要求情報で要求した帯域数に達
しているか否かを判定する。復号処理制御部27は、受
信した帯域数が要求した帯域数に達していると判定した
ときにはステップST45に進み、受信した帯域数が要
求した帯域数に達していないと判定したときにはステッ
プST53に進んで第1のリングバッファ43又は第2
のリングバッファ44に格納されたデータを用いてD/
A変換部26で繰り返し再生処理を行うように制御す
る。
【0105】ステップST45において、復号処理制御
部27は、ヘッダ情報抽出部21からの伝送帯域識別子
に基づいて、受信した符号列データに含まれる帯域分割
データが第1の帯域分割データであるか否かを判定す
る。復号処理制御部27は、受信した帯域分割データが
第1の帯域分割データであると判定したときにはステッ
プST46に進み、受信した帯域分割データが第1の帯
域分割データでないと判定したときにはステップST5
1に進む。
【0106】ステップST46において、復号処理制御
部27は、受信した第1の帯域分割データについてサブ
ブロック毎にIPQFを用いた帯域合成処理を行うよう
に帯域合成処理部25を制御する。
【0107】次のステップST47において、復号処理
制御部27は、受信した帯域分割データのサンプル数が
再生可能数に達したか否かを判定する。復号処理制御部
27は、サンプル数が再生可能数に達したと判定したと
きにはステップST48に進み、サンプル数が再生可能
数に達していないと判定したときにはステップST45
に戻り、サンプル数が再生可能数に達するまでステップ
ST45〜ステップST47の処理を繰り返す。ここ
で、サンプルの再生可能数は、復号処理制御部27で任
意に設定可能であるが、最大値は1帯域当たりのサンプ
ル数となる。
【0108】ステップST48において、復号処理制御
部27は、第1のリングバッファ43に格納した第1の
帯域分割データの繰り返し再生処理を開始するように、
アクセスポインタ43aを参照して第1のバッファ23
Aに格納した第1の帯域分割データを第1のスイッチ部
41及び第2のスイッチ部42を介して第1のリングバ
ッファ43に書き込み、第1のリングバッファ43に書
き込んだ第1の帯域分割データをアクセスポインタ43
aを参照してD/A変換開始要求情報を出力して、D/
A変換部26にオーディオ信号を生成させて繰り返し再
生を行わせる。ここで、復号処理制御部27は、繰り返
してオーディオ信号を再生するようにD/A変換部26
を制御することで、第1のリングバッファ43に格納し
た所定時間分の第1の帯域分割データを繰り返して再生
させる。
【0109】次のステップST49において、復号処理
制御部27は、上述のステップST48の処理を行った
結果、全時間分の第1の帯域分割データの受信が完了し
たか否かを判定する。復号処理制御部27は、全時間分
の第1の帯域分割データの受信が完了したと判定したと
きにはステップST50に進み、全時間分の第1の帯域
分割データの受信が完了していないと判定したときには
再度ステップST45に戻って残りの帯域分割データを
用いてサブブロックごとにステップST45〜ステップ
ST49までの処理を繰り返すことで、全時間分の第1
の帯域分割データを受信する。
【0110】ステップST50において、復号処理制御
部27は、処置帯域識別子のインクリメントを行ってス
テップST44に戻る。すなわち、復号処理制御部27
は、ステップST45〜ステップST49までの処理を
行うことで、第1の帯域分割データを第1のリングバッ
ファ43に格納し、D/A変換部26で繰り返し再生を
開始させる。
【0111】ステップST45で受信帯域が第1の帯域
でないと判定したステップST51において、復号処理
制御部27は、受信した帯域分割データについてサブブ
ロック毎にIPQFを用いた帯域合成処理を行うように
帯域合成処理部25を制御する。
【0112】次のステップST52において、復号処理
制御部27は、受信している帯域において全時間分の帯
域分割データの受信が完了したか否かを判定する。復号
処理制御部27は、全時間分の帯域分割データの受信が
完了したと判定したときにはステップST50に進み処
理帯域識別子のインクリメントをして再びステップST
44に戻り次の帯域についてステップST51及びステ
ップST52の処理を行い、全時間分の帯域分割データ
の受信が完了していないと判定したときにはステップS
T51に戻って全時間分の帯域分割データを受信して帯
域合成処理を行うまでステップST51及びステップS
T52を繰り返す。
【0113】そして、復号処理制御部27は、ステップ
ST44において、ステップST45〜ステップST4
9までの処理を行って第1の帯域分割データを用いた繰
り返し再生処理を行っている間に、ステップST51及
びステップST52の処理を行って要求する帯域につい
ての帯域分割データを受信して要求する帯域に達した
ら、要求する帯域からなる帯域合成データを用いた繰り
返し再生をステップST53で行う。
【0114】このように構成された情報復号装置40に
よれば、受信した帯域の帯域分割データを出力バッファ
の第1のリングバッファ43又は第2のリングバッファ
44に書き込む処理を行うことにより、繰り返して第1
又は第2のリングバッファ43、44からオーディオデ
ータを読み込んで再生することができるので、要求する
帯域の帯域分割データを受信するまでの間、受信完了し
た帯域分割データの再生を連続して行うことができ、実
時間で帯域合成処理を行うことができなくても、帯域合
成処理の完了を待って繰り返し再生を行うことができ
る。
【0115】つぎに、本発明を適用した更に他の情報復
号装置50について図9を参照して説明する。なお、図
9に示す情報復号装置50の説明においては、上述した
情報復号装置40と同様の部分については同一符号を付
することによりその詳細な説明を省略する。
【0116】この情報復号装置50は、上述の情報復号
装置40と同様の構成とされているが、第1のバッファ
23A、第2のバッファ23B、第3のバッファ23C
及び第4のバッファ23Dに格納されているデータ量を
示すデータ量情報を用いて復号処理を行うように構成さ
れている。
【0117】この情報復号装置50には、伝送要求情報
及び伝送帯域数要求情報に応じて、第1の帯域から順次
要求した帯域の符号列データが伝送される。この情報復
号装置50には、時間軸の先頭のサブブロックから時系
列の第1の帯域分割データを含む符号列データが情報符
号化装置10から送信され、時間軸の末尾のサブブロッ
クすなわち逆方向から第2〜第4の帯域分割データを含
む符号列データが情報符号化装置10から送信される。
すなわち、符号化ユニット情報U1には時間軸の先頭に
位置する帯域分割データを含むサブブロックが先頭に格
納され、符号化ユニット情報U2〜U4には時間軸の末
尾に位置する帯域分割データを含むサブブロックが先頭
に格納される。
【0118】帯域合成処理部25により時間軸の末尾か
ら帯域合成処理を行うときには、図10(a)に示すよ
うに、時間軸の末尾から所定のデータ量の合成処理区間
に分割する。ここで、帯域合成処理部25に含まれるI
PQFはFIR型濾波器で構成されるため、隣接する再
生有効区間201の間に所定時間の遅延区間202が発
生する。このため、帯域合成処理により得た有効に再生
可能な再生可能区間201は、遅延区間202を除いた
ものとなる。このため、帯域合成処理部25は、再生有
効区間201を遅延区間202以降とすることにより、
図10(b)に示すように1回目の帯域合成処理を行っ
た後の2回目の帯域合成処理を行うときには、合成処理
区間を1回目の合成処理区間の遅延区間201までとす
ることにより、時間軸の末尾のサブブロックからの帯域
合成処理を行う。
【0119】このような情報復号装置50に備えられる
復号処理制御部27は、情報符号化装置10から送信さ
れた全時間分の第1の帯域分割データを再生するときに
は、第1の帯域分割データの受信が完了したことに応
じ、第1のバッファ23Aに格納した第1の帯域分割デ
ータを第1のリングバッファ43に格納するように第1
のスイッチ部41、第2のスイッチ部42を切り換え制
御するとともに、D/A変換部26の再生サンプリング
周波数をヘッダ情報として格納されたサンプリング周波
数情報の値の1/4に設定する。そして、復号処理制御
部27は、第1のリングバッファ43に格納した第1の
帯域分割データを用いて再生するように第3のスイッチ
部45及びD/A変換部26を制御する。
【0120】次に復号処理制御部27は、伝送要求情報
及び第2の帯域分割データを送信する伝送帯域数要求情
報を情報符号化装置10側に送信して第2の帯域分割デ
ータの受信を開始する。ここで、第2の帯域分割データ
は、上述したように時間軸の逆方向から送信される。復
号処理制御部27は、第2のバッファ23Bからのデー
タ量情報に応じて、例えば1つのサブブロックに対応す
る一定データ量が第2のバッファ23Bに格納されたと
判定したときには、第2のバッファ23Bに格納された
第2の帯域分割データを引き抜き、時系列の末尾のサブ
ブロックから開始し先頭のサブブロックに向かって順次
帯域合成処理を行うように帯域合成処理部25を制御
し、帯域合成処理がなされた第1及び第2の帯域からな
る帯域合成データを順次第2のリングバッファ44に格
納するように第1のスイッチ部41、第2のスイッチ部
42を切り換え制御する。
【0121】このとき、復号処理制御部27は、D/A
変換部26に引き抜かれている第1の帯域からなる帯域
分割データの第1のリングバッファ43内のアドレスを
示すD/A変換位置と、帯域合成処理をして第2のリン
グバッファ44に記録するアドレス領域を示す帯域合成
領域とを比較する。そして、D/A変換位置が帯域合成
領域内に進入したときには、復号処理制御部27は、第
2の帯域分割データを用いた帯域合成処理を中止して第
2のリングバッファ44に格納するように帯域合成処理
部25を制御するとともに、第2のリングバッファ44
に格納した第1及び第2の帯域からなる帯域合成データ
を再生するようにD/A変換部26を制御する。また、
復号処理制御部27は、情報符号化装置10側に、第2
の帯域分割データの送信を中止し第2の帯域分割データ
の送信を中止した時点の第2の帯域分割データに連続す
る第3の帯域分割データを含む符号列データを送信する
ように伝送帯域スキップ要求情報を送信する。これに応
じ、情報符号化装置10の符号化処理制御部17は、情
報復号装置20からの伝送帯域スキップ要求情報に応
じ、第2の帯域分割データの送信を中止し、第3の帯域
分割データを送信する。
【0122】更に、第2のリングバッファ44に格納さ
れている第1及び第2の帯域からなる帯域合成データを
D/A変換部26で再生させ、第3の帯域分割データを
受信して帯域合成処理を行っているときにおいて、復号
処理制御部27は、D/A変換部26に引き抜かれてい
る第1及び第2の帯域からなる帯域合成データの第2の
リングバッファ44内のアドレスを示すD/A変換位置
と、帯域合成処理をして第1のリングバッファ43に記
録するアドレス領域を示す帯域合成領域とを比較する。
そして、D/A変換位置が帯域合成領域内に進入したと
きには、復号処理制御部27は、第3の帯域分割データ
を用いた帯域合成処理を中止するように帯域合成処理部
25を制御するとともに、第1のリングバッファ43に
格納した第1、第2及び第3の帯域からなる帯域合成デ
ータを再生するようにD/A変換部26を制御する。ま
た、復号処理制御部27は、情報符号化装置10側に、
第3の帯域分割データの送信を中止し第3の帯域分割デ
ータの送信を中止した時点の第3の帯域分割データに連
続する第4の帯域分割データを含む符号列データを送信
するように伝送帯域スキップ要求情報を送信する。これ
に応じ、情報符号化装置10の符号化処理制御部17
は、情報復号装置20からの伝送帯域スキップ要求情報
に応じ、第3の帯域分割データの送信を中止し、第4の
帯域分割データを送信する。
【0123】更にまた、第1のリングバッファ43に格
納されている第1、第2及び第3の帯域からなる帯域合
成データをD/A変換部26で再生させ、第4の帯域分
割データを受信して帯域合成処理を行っているときにお
いて、復号処理制御部27は、D/A変換部26に引き
抜かれている第1、第2及び第3の帯域からなる帯域合
成データの第1のリングバッファ43内のアドレスを示
すD/A変換位置と、帯域合成処理をして第2のリング
バッファ44に記録するアドレス領域を示す帯域合成領
域とを比較する。そして、D/A変換位置が帯域合成領
域内に進入したときには、復号処理制御部27は、第4
の帯域分割データを用いた帯域合成処理を中止するよう
に帯域合成処理部25を制御するとともに、第2のリン
グバッファ44に格納した第1、第2、第3及び第4の
帯域からなる帯域合成データを再生するようにD/A変
換部26を制御する。
【0124】このように構成された情報復号装置50で
再生を行うときの処理手順について図11のフローチャ
ートを参照して説明する。
【0125】図11によれば、先ずステップST61に
おいて、復号処理制御部27は、伝送路を介して接続さ
れている情報符号化装置10に伝送要求情報及び伝送帯
域数要求情報を送信する。
【0126】次のステップST62において、復号処理
制御部27は、バッファ23、第1のリングバッファ4
3及び第2のリングバッファ44を初期化するととも
に、各部に設定している各状態保持用変数の初期化を行
う。
【0127】次のステップST63において、復号処理
制御部27は、ヘッダ情報を読み込むときのサンプリン
グ周波数の1/4の再生サンプリング周波数とするよう
にD/A変換部26を制御する。
【0128】次のステップST64において、復号処理
制御部27は、各サブブロックに付加されている伝送帯
域識別子を参照して、受信した帯域数が上記ステップS
T61で送信した伝送帯域数要求情報で要求した帯域数
に達しているか否かを判定する。復号処理制御部27
は、受信した帯域数が要求した帯域数に達していると判
定したときにはステップST65に進み、受信した帯域
数が要求した帯域数に達していないと判定したときには
ステップST76に進んで第1のリングバッファ43又
は第2のリングバッファ44に格納された帯域合成デー
タを用いてD/A変換部26で再生処理を継続して行う
ように制御する。
【0129】ステップST65において、復号処理制御
部27は、受信した符号列データに含まれる帯域分割デ
ータが第1の帯域分割データであるか否かを各サブユニ
ットSUに含まれる伝送帯域識別子を参照して判定す
る。復号処理制御部27は、受信した帯域分割データが
第1の帯域分割データであると判定したときにはステッ
プST66に進み、受信した帯域分割データが第1の帯
域分割データでないと判定したときにはステップST7
0に進む。
【0130】ステップST66において、復号処理制御
部27は、第1の帯域分割データを第1のバッファ23
Aに格納し、第1の帯域分割データを含む符号列データ
の受信が完了したか否かを判定する。復号処理制御部2
7は、第1の帯域分割データを含む符号列データの受信
が完了していないと判定したときには受信が完了するま
でステップST66での判定を繰り返し、受信が完了し
たと判定したときにはステップST67に進む。
【0131】ステップST67において、復号処理制御
部27は、第1の帯域分割データの折り返し雑音となる
折り返し成分を遮断する処理を行う。
【0132】次のステップST68において、復号処理
制御部27は、第1のバッファ23Aに格納された第1
の帯域分割データを第1のスイッチ部41、第2のスイ
ッチ部42を介して第1のリングバッファ43に格納す
る。次いで復号処理制御部27は、第3のスイッチ部4
5及びD/A変換部26を制御することで、第1の帯域
分割データを再生させる。
【0133】次のステップST69において、復号処理
制御部27は、処置帯域識別子のインクリメントを行っ
てステップST64に戻る。すなわち、復号処理制御部
27は、ステップST65〜ステップST68までの処
理を行うことで、時間軸の先頭に位置するサブブロック
から第1の帯域分割データを第1のリングバッファ43
に格納し、D/A変換部26により第1の帯域からなる
オーディオ信号を生成して再生を行わせる。
【0134】ステップST70において、復号処理制御
部27は、D/A変換部26で再生されている帯域分割
データが格納されている第1のリングバッファ43又は
第2のリングバッファ44のD/A変換位置が、帯域合
成処理部25で行っている合成処理領域内に進入したか
否かを判定する。復号処理制御部27は、D/A変換位
置が合成処理領域内に進入したと判定したときにはステ
ップST71に進み、D/A変換位置が合成処理領域内
に進入していないと判定したときにはステップST75
に進み、情報符号化装置10に次の帯域の符号列データ
を送信することを要求する伝送要求情報及び伝送帯域数
要求情報を送信し、ステップST69で処置帯域識別子
のインクリメントを行ってステップST64に戻る。
【0135】ステップST71において復号処理制御部
27は、以前に受信した帯域分割データを用いて帯域合
成処理をして得た帯域合成データのサンプル数が、所定
数又は受信が完了した帯域合成データのサンプル数に達
したか否かを判定する。復号処理制御部27は、帯域合
成処理をして得た帯域合成データのサンプル数が所定数
又は受信が完了した帯域分割データのサンプル数に達し
たと判定したときにはステップST72に進み、帯域合
成処理をして得た帯域合成データのサンプル数が所定数
又は受信が完了した帯域分割データのサンプル数に達し
ていないと判定したときにはステップST70に戻り、
再度D/A変換位置が合成処理領域内に進入したときに
帯域合成処理をして得た帯域合成データのサンプル数が
所定数又は受信が完了した帯域分割データのサンプル数
に達するまでステップST71の判定を行う。
【0136】ステップST72において、復号処理制御
部27は、ステップST71で判定した1サンプル数分
の帯域分割データを用いた帯域合成処理を行う。すなわ
ち、復号処理制御部27は、以前に受信完了して帯域合
成処理をして得た帯域合成データと、今回受信した帯域
分割データとを用いて帯域合成処理を行って、帯域合成
処理部25から出力する帯域合成データの更新を行う。
【0137】ステップST73において、復号処理制御
部27は、ステップST70と同様の判定を行い、D/
A変換位置が合成処理領域内に進入したと判定したとき
にはステップST74に進み、D/A変換位置が合成処
理領域内に進入していないと判定したときにはステップ
ST70に戻る。
【0138】ステップST74において、復号処理制御
部27は、D/A変換部26における再生サンプリング
周波数を帯域合成処理の対象となった帯域に応じて変化
させて第1のリングバッファ43又は第2のリングバッ
ファ44に格納した帯域合成データの再生を行うように
スイッチ部45及びD/A変換部26を制御してステッ
プST70に戻る。ここで、伝送要求帯域数が4であっ
て受信した帯域数が4であるとき、復号処理制御部27
は、D/A変換部26の再生サンプリング周波数のヘッ
ダ情報として記述されているサンプリング周波数情報の
値の1倍に設定する。すなわち、復号処理制御部27
は、帯域合成処理を行って更新した帯域合成データを第
1のリングバッファ43又は第2のリングバッファ44
に格納し、格納した帯域合成データを用いて再生を行う
ように制御する。
【0139】このような処理を行う復号処理制御部27
を備えた情報復号装置40は、第1の帯域分割データを
時間軸の先頭から受信し、第2〜第4の帯域分割データ
を時間軸の末尾から受信することができるので、第1の
帯域分割データを再生しているD/A変換位置が他の帯
域からなる帯域合成データを帯域合成処理している合成
帯域処理領域に進入したことに応じて、再生するデータ
を第1のリングバッファ43と第2のリングバッファ4
4との間で切り換えることができ、全受信時間の1/4
の受信時間で第1の帯域分割データを受信して再生を開
始し、全時間のオーディオ信号の再生をしているときに
順次受信する他の帯域の帯域分割データを受信したこと
に応じて順次帯域合成処理を行って帯域合成データを用
いた再生を行うことができ、高品質の音楽を提供するこ
とができる。すなわち、情報復号装置50によれば、受
信して帯域合成処理等の処理を行って第1のリングバッ
ファ43又は第2のリングバッファ44に格納するのに
要する時間が、音楽の再生時間よりも十分に長い場合に
は、全時間の少なくとも後半部では第1〜第4の帯域か
らなる帯域合成データによる再生を行うことができ、高
品質な音楽等を提供することができる。
【0140】なお、この情報復号装置50の説明におい
ては、オーディオデータを再生するときの一例について
説明したが、これに限らず、多数のページに亘る画像等
を含むコンテンツの概要を提供する用途にも適用するこ
とができる。すなわち、この情報復号装置50によれ
ば、第1の帯域からなるコンテンツを送信し、続いて第
2、第3及び第4の帯域のコンテンツを順次送信するこ
とで、全データ量の約1/4の送信時間で全コンテンツ
概要の提示を開始し、順次詳細なコンテンツを提供する
ことができる。
【0141】つぎに、本発明を適用した他の情報符号化
装置60について図12を参照して説明する。
【0142】なお、以下の説明においては、最初にオー
ディオデータを複数の帯域(親帯域)に分割する処理に
より得たデータを親帯域分割データ、親帯域分割データ
を複数の帯域(子帯域)に再分割して得たデータを子帯
域分割データと呼ぶ。
【0143】この情報符号化装置60は、入力オーディ
オ信号を入力する親帯域分割処理部61、親帯域分割処
理部61と接続され各親帯域に対応したダウンサンプリ
ング処理部62、バッファ63、第1のスイッチ部6
4、第2のスイッチ部65、第3のスイッチ部66、第
2のスイッチ部65と接続された符号列生成部67、第
3のスイッチ部66と接続された子帯域分割処理部6
8、各子帯域に対応したダウンサンプリング処理部6
9、ダウンサンプリング処理部69と接続された子帯域
分割信号構成部70、子帯域分割出力バッファ71を備
える。更に、この情報符号化装置60は、ヘッダ情報を
生成するヘッダ情報生成部72と、各部を制御する符号
化処理制御部73とを備える。
【0144】親帯域分割処理部61は、例えばポリフェ
ーズ直交フィルター(PQF)を備え、入力端子からの
入力オーディオ信号にA/D変換処理を施し、所定量の
オーディオデータからなるサブブロックごとにPQFに
より複数の親帯域に分割して複数の親帯域分割データと
する親帯域分割処理を行う。
【0145】この親帯域分割処理部61は、符号化処理
制御部73からの制御信号に応じ、親帯域分割処理を行
うことで入力オーディオ信号を4つの親帯域に分割し、
第1の親帯域分割データ、第2の親帯域分割データ、第
3の親帯域分割データ、第4の親帯域分割データをそれ
それダウンサンプリング処理部62に出力する。
【0146】ダウンサンプリング処理部62は、親帯域
分割処理部61からの各親帯域分割データに対応し、第
1の親帯域分割データが入力される第1のダウンサンプ
リング処理回路62A、第2の親帯域分割データが入力
される第2のダウンサンプリング処理回路62B、第3
の親帯域分割データが入力される第3のダウンサンプリ
ング処理回路62C、第4の親帯域分割データが入力さ
れる第4のダウンサンプリング処理回路62Dからな
る。
【0147】各ダウンサンプリング処理回路62A〜6
2Dは、各親帯域分割データをサンプリングし、4サン
プルのデータから3サンプルを間引くダウンサンプリン
グ処理を行う。これにより、各ダウンサンプリング処理
回路62A〜62Dは、出力時の各親帯域分割データの
サンプリング周波数を入力時の1/4のサンプリング周
波数に変換してバッファ63に出力する。
【0148】バッファ63は、各ダウンサンプリング処
理回路62A〜62Dに対応し、第1の親帯域分割デー
タを一時格納して遅延補償する第1のバッファ63A、
第2の親帯域分割データを一時格納して遅延補償する第
2のバッファ63B、第3の親帯域分割データを一時格
納して遅延補償する第3のバッファ63C、第4の親帯
域分割データを一時格納して遅延補償する第4のバッフ
ァ63Dからなり、各親帯域分割データを第1のスイッ
チ部64に出力する。
【0149】第1のスイッチ部64は、各バッファ63
A〜63Dに対応し、第1の親帯域分割データが入力さ
れるスイッチ64A、第2の親帯域分割データが入力さ
れるスイッチ64B、第3の親帯域分割データが入力さ
れるスイッチ64C、第4の親帯域分割データが入力さ
れるスイッチ64Dからなり、伝送帯域数情報及びデー
タ受信側から送信されるデータ再分割要求に基づく制御
信号が符号化処理制御部73から入力される。
【0150】すなわち、各スイッチ64A〜64Dは、
データの再分割する要求に応じた制御信号に従ってA側
に倒されたときにはバッファ63からの親帯域分割デー
タを第3のスイッチ部66に出力し、データの再分割を
要求しないときときの制御信号に従ってB側に倒された
ときにはバッファ63からの親帯域分割データを第2の
スイッチ部65に出力する。
【0151】また、各スイッチ64A〜64Dには、符
号化処理制御部17から伝送帯域数情報に基づく制御信
号が入力される。スイッチ部64は、符号化処理制御部
17からの制御信号に従って各スイッチ64A〜64D
の開閉状態が制御される。各スイッチ64A〜64D
は、制御信号に応じて開状態となされているときには、
各バッファ63A〜63Dから入力された各親帯域分割
データを第2のスイッチ部65及び第3のスイッチ部6
6に出力する。
【0152】第3のスイッチ部66は、端子aに第1の
親帯域分割データが入力され、端子bに第2の親帯域分
割データが入力され、端子cに第3の親帯域分割データ
が入力され、端子dに第4の親帯域分割データが入力さ
れる。この第3のスイッチ部66は、符号化処理制御部
73からの制御信号により開閉状態が制御され、各端子
a〜dと端子eとが接続されて、第1〜第4の親帯域分
割データを子帯域分割処理部68に出力する。
【0153】子帯域分割処理部68は、上述した親帯域
分割処理部61と同様に、PQFからなり、各親帯域分
割データに対して再帯域分割処理を行って、各親帯域分
割データを4つの子帯域に分割して第1〜第4の子帯域
分割データをダウンサンプリング処理部69に出力す
る。ここで、子帯域分割処理部68は、サブブロック単
位で子帯域分割処理を行う。
【0154】ダウンサンプリング処理部69は、子帯域
分割処理部68からの各子帯域分割データに対応し、第
1の子帯域分割データが入力される第1のダウンサンプ
リング処理回路69A、第2の子帯域分割データが入力
される第2のダウンサンプリング処理回路69B、第3
の子帯域分割データが入力される第3のダウンサンプリ
ング処理回路69C、第4の子帯域分割データが入力さ
れる第4のダウンサンプリング処理回路69Dからな
り、各子帯域分割データに対してダウンサンプリング処
理を行い、各子帯域分割データを子帯域分割信号構成部
70に出力する。
【0155】子帯域分割信号構成部70は、各ダウンサ
ンプリング処理回路69A〜69Dから子帯域分割デー
タが入力され、各親帯域分割データを再分割して得た各
第1〜第4の子帯域分割データを同じ子帯域毎に配列す
る配列処理を行って子帯域分割出力バッファ71に出力
する。
【0156】この子帯域分割信号構成部70には、例え
ば第1の親帯域分割データを再分割して得た第1〜第4
の子帯域分割データが入力されると、サブブロック単位
で配列処理を行うことで、時間軸に従って各第1〜第4
の子帯域分割データを配列するとともに、第1の子帯域
分割データ、第2の子帯域分割データ、第3の子帯域分
割データ、第4の子帯域分割データの順に配列して子帯
域分割出力バッファ71に出力する。
【0157】子帯域分割出力バッファ71は、子帯域分
割信号構成部70から各親帯域分割データを再分割して
得た各第1〜第4の子帯域分割データを一時格納して遅
延補償処理をして、第2のスイッチ部65の端子eに出
力する。この子帯域分割出力バッファ71は、親帯域に
応じて出力タイミングが制御される。
【0158】第2のスイッチ部65は、端子aに第1の
親帯域分割データが入力され、端子bに第2の親帯域分
割データが入力され、端子cに第3の親帯域分割データ
が入力され、端子dに第4の親帯域分割データが入力さ
れ、端子eに子帯域分割データが入力される。この第2
のスイッチ部65は、符号化処理制御部73からの制御
信号により開閉状態が制御され、各端子a〜eと端子f
とが接続されて、親帯域ごとに第1〜第4の親帯域分割
データ及び子帯域分割データを符号列生成部67に出力
する。
【0159】符号列生成部67は、第2のスイッチ部6
5から第1〜第4の親帯域分割データ及び子帯域分割デ
ータが入力され、図13に示すようなデータ構造となさ
れた符号列データを生成する。
【0160】ヘッダ情報生成部72には、符号化処理制
御部73からサンプリング周波数情報、送信チャンネル
情報、量子化精度情報、分割帯域数情報、1帯域当たり
の伝送サンプル数情報が入力される。このヘッダ情報生
成部72は、符号化処理制御部73からの各情報を用い
て、ヘッダ情報を生成して第1のスイッチ部64の各ス
イッチ回路13A〜13Dに出力する。
【0161】符号化処理制御部73は、上述した第1の
スイッチ部64、第2のスイッチ部65、第3のスイッ
チ部66、符号列生成部67、ヘッダ情報生成部72に
制御信号を出力することで、これらの各部で行う処理を
制御して符号化処理を制御する。
【0162】この符号化処理制御部73は、伝送路と接
続されている端子から情報復号装置20からの伝送要求
情報、伝送帯域数要求情報、データ再分割要求情報が入
力される。この符号化処理制御部73は、上記伝送要求
情報、伝送帯域数要求情報及びデータ再分割要求情報の
判別処理を行い、オーディオデータの符号化を開始する
ための初期化を行う。
【0163】また、この符号化処理制御部73は、情報
復号装置20からの伝送要求情報に応じて符号化処理を
行わせるときには、入力オーディオ信号に対してA/D
変換処理、帯域分割処理を行う旨の制御信号を親帯域分
割処理部61に出力するとともに、送信チャンネル数情
報、サンプリング周波数情報、量子化精度情報、分割帯
域数情報をヘッダ情報生成部72に出力し、これらを含
むヘッダ情報を生成する旨の制御信号をヘッダ情報生成
部72に出力する。また、符号化処理制御部73は、符
号列生成部67で生成している親帯域分割データの親帯
域を示す帯域識別情報をヘッダ情報生成部72に出力す
るとともに、子帯域分割データの子帯域を示す帯域識別
情報を符号列生成部67に出力する。
【0164】更に、この符号化処理制御部73は、情報
復号装置20側からの伝送帯域数要求情報に基づいた制
御信号を生成して第1のスイッチ部64、第2のスイッ
チ部65、第3のスイッチ部66に出力することで、各
スイッチ部64、65、66の開閉状態を制御する。
【0165】更にまた、この符号化処理制御部73は、
符号列データを生成して出力端子を介して受信側の情報
復号装置20に符号列データを送信開始する旨の伝送開
始情報を出力する。
【0166】このような情報符号化装置60により符号
化される符号列は、図13に示すようなデータ構造とな
っている。この図13に示す符号列は、ヘッダ情報を格
納するヘッダフィールド101と、帯域分割データを格
納するデータフィールド102とからなる。
【0167】ヘッダフィールド101には、送信チャン
ネル数情報、サンプリング周波数情報、量子化精度情
報、分割帯域数情報、サンプル数情報がヘッダ情報とし
て格納される。
【0168】また、データフィールド102には、各親
帯域に対応した符号化ユニット情報U1〜UN(N:整
数)が格納され、例えば親帯域の数が4であるときには
符号化ユニット情報U1〜U4からなる。各符号化ユニッ
ト情報Uは複数のサブユニットSU1〜SUN(N:整
数)からなり、各サブユニットSUは、情報復号装置2
0側に送信する帯域が第1〜第4のいずれかの親帯域で
あることを示す伝送親帯域識別子、再分割を行った親帯
域を示す再帯域処理識別子、第1〜第4の子帯域を示す
伝送子帯域識別子、所定サンプル数の第1〜第4の子帯
域分割データのサブブロックからなる。
【0169】つぎに、上述した情報符号化装置10から
図13に示すデータ構造を有する符号列データを伝送路
を介して情報復号装置側に送信するときの符号化処理制
御部73の処理手順について図14のフローチャートを
参照して説明する。
【0170】図14によれば、先ず、ステップST81
において、符号化処理制御部73は、受信側、すなわち
後述の情報復号装置からの伝送要求情報、伝送帯域数要
求情報を受信する。
【0171】次のステップST82において、符号化処
理制御部73は、受信側の受信バッファを初期化するよ
うに制御信号を受信側に送信するとともに、情報符号化
装置60及び情報復号装置を構成する各部の状態保持用
変数の初期化を行うように、各部に制御信号を出力す
る。
【0172】次のステップST83において、符号化処
理制御部73は、上記ヘッダフィールド101に格納す
る送信チャンネル数情報、サンプリング周波数情報、量
子化精度情報、分割帯域数情報をヘッダ情報として生成
するようにヘッダ情報生成部72に制御信号を出力す
る。
【0173】次のステップST84において、符号化処
理制御部73は、第1の親帯域についての第1の親帯域
分割データを含む符号列データを生成して送信する処理
か否かを判定する。そして、符号化処理制御部73は、
第1の親帯域分割データを含む符号列データを生成する
ときにはステップST85に進み、第1の親帯域分割デ
ータを含む符号列データでない親帯域の符号列データを
生成するときにはステップST92に進む。
【0174】ステップST85において、符号化処理制
御部73は、入力端子から親帯域分割処理部61への入
力オーディオ信号が入力されたか否かを判定する。符号
化処理制御部73は、入力オーディオデータが入力され
たと判定したときにはステップST86に進み、入力さ
れていないと判定したときにはステップST91に進
み、次の親帯域の帯域分割データを含む符号列データを
生成すべく、処理の対象となっている親帯域を示す処理
親帯域識別子のインクリメントを行って再びステップS
T84及びステップST85を繰り返す。
【0175】ステップST86において、符号化処理制
御部73は、1サブブロック分のオーディオデータを生
成するように入力オーディオ信号に対してA/D変換処
理を行うように親帯域分割処理部61を制御する。
【0176】次のステップST87において、符号化処
理制御部73は、ステップST86で得た1サブブロッ
ク分のオーディオデータに対して親帯域分割処理を行う
ように親帯域分割処理部61を制御する。
【0177】次のステップST88において、符号化処
理制御部73は、受信側からデータ再分割要求情報が送
信されたか否かを判定する。符号化処理制御部73は、
データ再分割要求情報が送信されたと判定したときには
ステップST89に進み、データ再分割要求情報が送信
されていないと判定したときには再帯域分割処理を行わ
ずにステップST90に進む。
【0178】ステップST89において、符号化処理制
御部73は、第1のスイッチ部64、第3のスイッチ部
66を制御することで、スイッチ64AをA側に倒すと
ともに、第3のスイッチ部66の端子aと端子eとを接
続することで、バッファ63に格納した第1の親帯域分
割データをサブブロック毎にスイッチ64A、第3のス
イッチ部66を介して子帯域分割処理部68に入力する
ように制御し、子帯域分割処理部68で第1の親帯域分
割データに対して再帯域分割処理を行い、各子帯域分割
データを子帯域分割出力バッファ71に格納するように
制御する。
【0179】ステップST90において、符号化処理制
御部73は、第2のスイッチ部65に帯域識別情報を入
力するとともに、各種情報をヘッダ情報生成部72に出
力し、伝送開始情報を符号列生成部67に出力すること
で、ステップST87で生成した第1の親帯域分割デー
タ又はステップST89で生成した第1〜第4の子帯域
分割データを含む符号列データを生成して送信するよう
に制御してステップST85に戻る。これにより、復号
処理制御部27は、第1の親帯域分割データについての
データの送信を終了する。
【0180】ステップST92において、符号化処理制
御部73は、親帯域分割処理を行って得た親帯域分割デ
ータのうち、未送信の第2〜第4の親帯域分割データが
存在するか否かを判定する。符号化処理制御部73は、
未送信の親帯域分割データが存在すると判定したときに
はステップST93に進み、未送信の親帯域分割データ
が存在しないと判定したときには処理を終了する。
【0181】ステップST93において、符号化処理制
御部73は、受信側から第2〜第4の親帯域分割データ
を再分割することを要求するデータ再分割要求情報が送
信されたか否かを判定する。符号化処理制御部73は、
データ再分割要求情報が送信されたと判定したときには
ステップST94に進み、データ再分割要求情報が送信
されていないと判定したときには再帯域分割処理を行わ
ずにステップST95に進む。
【0182】ステップST94において、符号化処理制
御部73は、第1のスイッチ部64、第3のスイッチ部
66を制御することで、スイッチ64をA側に倒すとと
もに、第3のスイッチ部66の端子aと端子eとを接続
することで、バッファ63に格納した第2〜第4の親帯
域分割データをサブブロック毎にスイッチ64B〜スイ
ッチ64D、第3のスイッチ部66を介して子帯域分割
処理部68に入力するように制御し、子帯域分割処理部
68で第1の親帯域分割データに対して再帯域分割処理
を行い、各子帯域分割データを子帯域分割出力バッファ
71に格納するように制御する。
【0183】ステップST95において、符号化処理制
御部73は、内蔵した処理帯域識別子に記述した帯域の
帯域分割データをサブブロック毎に符号列データを生成
して送信するように伝送開始情報を符号列生成部67出
力して制御する。ここで、符号化処理制御部73は、ス
テップST94で帯域再分割処理を行ったときには、処
理帯域識別子に記述された親帯域及び子帯域を参照して
子帯域分割出力バッファ71に格納した子帯域分割デー
タを符号列生成部67に出力するように第2のスイッチ
部65を制御し、第2のスイッチ部65からの子帯域分
割データを用いて符号列データを生成するように符号列
生成部67を制御する。
【0184】ステップST96において、符号化処理制
御部73は、ステップST95で送信した親帯域分割デ
ータ又は子帯域分割データの次の親帯域又は子帯域を指
定すべく、処理帯域識別子をインクリメントしてステッ
プST92に戻って再びステップST92〜ステップS
T96までの処理を行うことで第2の親帯域から第4の
親帯域までの親帯域分割データ又は子帯域分割データを
含む符号列データを生成して送信する処理を行う。
【0185】このような処理を行う符号化処理制御部7
3を備えた情報符号化装置60は、親帯域を子帯域に再
分割して符号列データを生成して送信するので、4つの
親帯域中の任意の親帯域分割データに対して再帯域分割
処理を行うことで周波数分解能を上げることができ、分
割帯域数が少ない場合であっても、データ転送が完了し
ている時系列区間と未完了の時系列区間の境界において
隣接する区間に含まれる帯域成分の差が大きいために音
質変化により発生する聴感上の不自然さを低減すること
ができる。
【0186】このような情報符号化装置60から図13
に示すデータ構造を有する符号列データを伝送路を介し
て受信する本発明を適用した更に他の情報復号装置80
について図15を参照して説明する。なお、この情報復
号装置80の説明においては、上述の図2に示した情報
復号装置20と同様の部分については同一符号を付する
ことによりその詳細な説明を省略する。
【0187】この情報復号装置80は、親帯域分割デー
タを入力するスイッチ部22と接続されたスイッチ部8
1、スイッチ部81からの親帯域分割データを入力する
子帯域内帯域分解部82、各子帯域に対応して設けられ
たアップサンプリング処理部83、アップサンプリング
処理部83と接続された子帯域合成処理部84、子帯域
合成処理部84と接続された子帯域合成出力バッファ8
5、子帯域合成出力バッファ85と接続されたスイッチ
部86、復号処理制御部87を備える。
【0188】スイッチ部81は、上述の情報符号化装置
60により再帯域分割処理が施された親帯域分割データ
がスイッチ部22から入力される。このスイッチ部81
は、復号処理制御部87から再帯域処理識別子に基づく
制御信号が入力され、端子aと、端子b〜eのいずれか
とが接続され、再帯域分割処理がされた親帯域分割デー
タを子帯域内帯域分解部82に出力する。
【0189】子帯域内帯域分解部82は、スイッチ部8
1からの再帯域分割処理がされた親帯域分割データを、
第1〜第4の子帯域分割データに分解する処理を行う。
すなわち、子帯域内帯域分解部82は、第1〜第4の子
帯域分割データを含む親帯域分割データが入力され、各
子帯域分割データに分解してアップサンプリング処理部
83に出力する。
【0190】アップサンプリング処理部83は、第1の
子帯域分割データが入力される第1のアップサンプリン
グ処理回路83A、第2の子帯域分割データが入力され
る第2のアップサンプリング処理回路83B、第3の子
帯域分割データが入力される第3のアップサンプリング
処理回路83C、第4の子帯域分割データが入力される
第4のアップサンプリング処理回路83Dからなる。
【0191】各アップサンプリング処理回路83A〜8
3Dは、各子帯域分割データに対してアップサンプリン
グ処理を行って各子帯域分割データを子帯域合成処理部
84に出力する。
【0192】子帯域合成処理部84は、例えば逆ポリフ
ェーズ直交フィルター(IPQF)からなり、各アップ
サンプリング処理回路83A〜83Dからの各子帯域分
割データを合成する子帯域合成処理を行って第1〜第4
の子帯域分割データからなる親帯域分割データを生成し
て子帯域合成出力バッファ85に出力する。このとき、
子帯域合成処理部84は、復号処理制御部87からの子
帯域合成処理開始要求情報に応じて子帯域合成処理を開
始する。
【0193】スイッチ部86は、スイッチ部22から第
1の親帯域分割データが入力されるスイッチ86A、第
2の親帯域分割データが入力されるスイッチ86B、第
3の親帯域分割データが入力されるスイッチ86C、第
4の親帯域分割データが入力されるスイッチ86Dから
なり、各サブユニットSUに含まれる伝送親帯域識別
子、再帯域処理識別子に基づく制御信号により復号処理
制御部87で開閉状態が制御される。
【0194】すなわち、各スイッチ86A〜86Dは、
伝送親帯域識別子に基づく制御信号に従ってB側に倒さ
れたときにはスイッチ部22からの各親帯域分割データ
を各バッファ23A〜23Dに出力し、再帯域処理識別
子に基づく制御信号に従ってA側に倒されたときには子
帯域合成出力バッファ85からの親帯域分割データを各
バッファ23A〜23Dに出力する。
【0195】復号処理制御部87は、上記情報符号化装
置60から送信されたオーディオデータを受信するとき
には、オーディオデータを送信する要求を示す伝送要求
情報、伝送する帯域数を示す伝送帯域数情報を生成して
端子を介して伝送路に出力する。また、この復号処理制
御部87は、例えばユーザからの再分割要求に応じてデ
ータ再帯域分割要求情報を情報符号化装置60側に送信
する。
【0196】復号処理制御部27は、情報符号化装置1
0から符号化データが入力されたときには、ヘッダ情報
抽出部21からヘッダ情報、伝送帯域識別子、再帯域分
割処理識別子、伝送子帯域識別子を参照して上述の各部
を制御する。
【0197】次に、このように構成された情報復号装置
80で子帯域分割データを含む符号列データを受信して
子帯域合成処理を行うときの復号処理制御部87の処理
内容について図16に示すフローチャートを参照して説
明する。
【0198】図16によれば、ステップST101にお
いて、復号処理制御部87は、例えばユーザからの再分
割要求に応じてデータ再分割要求情報を生成し、情報符
号化装置60側に送信する。
【0199】次のステップST102において、復号処
理制御部87は、各サブユニットSUに含まれる伝送子
帯域識別子が有効か否かを判定する。すなわち、復号処
理制御部87は、各サブブロックの先頭に伝送子帯域識
別子が付加されているか否かを判定し、付加されている
と判定したときには子帯域分割データを合成して親帯域
分割データを生成する処理を行うためにステップST1
03に進み、付加されていないと判定したときには処理
を終了する。
【0200】次のステップST103において、復号処
理制御部87は、ヘッダ情報抽出部21から各サブブロ
ックに付加された伝送子帯域識別子を受信する。
【0201】次のステップST104において、復号処
理制御部87は、して、伝送子帯域識別子に基づく制御
信号をスイッチ部81及びスイッチ部86に出力するこ
とにより、再帯域分割処理された親帯域分割データをス
イッチ部81に出力し、子帯域内帯域分解部82、アッ
プサンプリング処理部83、子帯域合成処理部84によ
り第1〜第4の子帯域分割データを合成して親帯域分割
データを生成する処理を行う。
【0202】次のステップST105において、復号処
理制御部87は、子帯域分割データを合成して得た親帯
域分割データを子帯域合成出力バッファ85に格納し、
所定のタイミングでスイッチ部86に出力するように制
御することで、遅延補償処理を行うように制御する。こ
れにより、復号処理制御部87は、親帯域分割データを
スイッチ部86、バッファ23、アップサンプリング処
理部24、帯域合成処理部25、D/A変換部26を介
してオーディオ信号の再生を行うように制御することが
できる。
【0203】このような処理を行う復号処理制御部87
を備えた情報復号装置80によれば、親帯域が複数の子
帯域に再分割された子帯域分割データを受信して親帯域
分割データを生成することができるので、受信するオー
ディオデータの周波数分解能を上げることができ、分割
帯域数が少ない場合であっても、データ転送が完了して
いる時系列区間と未完了の時系列区間の境界において隣
接する区間に含まれる帯域成分の差が大きいことに起因
する音質変化により発生する聴感上の不自然さを低減す
ることができ、高品質な再生を行うことができる。
【0204】なお、上述した情報符号化装置及び情報復
号装置の処理内容は、例えば符号化処理プログラム、復
号処理プログラムにしてプログラム記録媒体に格納して
も良い。このようなプログラム記録媒体を備えた情報符
号化/復号装置90は、図17に示すように、HDD
(Hard Disk Drive)91、インターフェイス部(I/
F)92、ROM(Read Only Memory)93、RAM
(Ramdom Access Memory)94、CPU(Central Proc
essing Unit)95がバス96に接続されてなり、符号
化処理/復号処理プログラムをHDD91内に収納され
ているプログラム記録媒体又はROM93に格納してな
る。
【0205】そして、この情報符号化/復号装置90に
おいて、上述した符号化処理又は復号処理を行うとき、
CPU95は、HDD91内の記録媒体に格納された符
号化処理/復号処理プログラムをRAM94又は内蔵さ
れているメモリ空間に読み込み、上述した符号化処理を
行ってI/F92を介して帯域分割データを送信すると
ともに、外部からI/F92を介して送信される帯域分
割データに対して復号処理をする。
【0206】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る符号化装置及び方法によれば、伝送路を介して時系列
データを送信するとき、全時間分の時系列データを周波
数分解して帯域分割データとし、時系列データと比較し
てデータ量の少ない帯域分割データごとに符号列データ
を生成して送信することができるので、全帯域の時系列
データを送信する場合と比較して伝送路を介して受信装
置に送信するデータ量を削減することができ、伝送路を
使用効率を向上させることができる。
【0207】また、本発明に係る復号装置及び方法によ
れば、時系列データを受信して再生するとき、時系列デ
ータの一部の周波数帯域の帯域分割データを受信し、順
次帯域の異なる帯域分割データを受信することに応じて
帯域分割データを合成して帯域合成データを生成して再
生することができるので、受信する帯域数が少なくても
時系列データの一部の周波数帯域の帯域分割データを用
いて再生することができ、全帯域の時系列データを受信
した後に再生を行う場合と比較して伝送路を介して送信
装置から受信するデータ量を削減することができ、伝送
路を使用効率を向上させることができる。
【0208】更に、本発明に係るプログラム記録媒体に
よれば、伝送路を介して時系列データを送信するとき、
全時間分の時系列データを周波数分解して帯域分割デー
タとし、時系列データと比較してデータ量の少ない帯域
分割データごとに符号列データを生成して送信する処理
を実行させることができるので、全帯域の時系列データ
を送信する場合と比較して伝送路を介して受信装置に送
信するデータ量を削減することができ、伝送路を使用効
率を向上させることができる。
【0209】更にまた、本発明に係るプログラム記録媒
体によれば、時系列データを受信して再生するとき、時
系列データの一部の周波数帯域の帯域分割データを受信
し、順次帯域の異なる帯域分割データを受信することに
応じて帯域分割データを合成して帯域合成データを生成
して再生する処理を実行させることができるので、受信
する帯域数が少なくても時系列データの一部の周波数帯
域の帯域分割データを用いて再生することができ、全帯
域の時系列データを受信した後に再生を行う場合と比較
して伝送路を介して送信装置から受信するデータ量を削
減することができ、伝送路を使用効率を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した情報符号化装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】本発明を適用した情報復号装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】本発明を適用した情報符号化装置で符号化さ
れ、情報復号装置で復号される符号列データのデータ構
造を示す図である。
【図4】図1に示す本発明を適用した情報符号化装置で
符号列データを生成して送信するときの符号化処理制御
部の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明を適用した他の情報復号装置であって、
オーディオ信号の繰り返し再生を行う情報復号装置の構
成を示すブロック図である。
【図6】図6に示す本発明を適用した他の情報復号装置
でオーディオ信号の繰り返し再生を行うときの復号処理
制御部の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明を適用した更に他の情報復号装置であっ
て、オーディオ信号の繰り返し再生を行う情報復号装置
の構成を示すブロック図である。
【図8】図6に示す本発明を適用した更に他の情報復号
装置でオーディオ信号の繰り返し再生を行うときの復号
処理制御部の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明を適用した更に他の情報復号装置であっ
て、1回のみのオーディオ信号の再生を行う情報復号装
置の構成を示すブロック図である。
【図10】図9に示す情報復号装置で行う帯域合成処理
を説明するための図である。
【図11】図9に示す本発明を適用した更に他の情報復
号装置で1回のみオーディオ信号の再生を行うときの復
号処理制御部の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】本発明を適用した他の情報符号化装置であっ
て、帯域の再分割処理を行う情報符号化装置の構成を示
すブロック図である。
【図13】図12に示す本発明を適用した他の情報符号
化装置で生成される符号列データのデータ構造を示す図
である。
【図14】図12に示す本発明を適用した他の情報符号
化装置で再帯域分割処理を行って符号列データを生成し
送信するときの符号化処理制御部の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図15】本発明を適用した更に他の情報復号装置であ
って、符号列データに子帯域合成処理を行う情報復号装
置を示すブロック図である。
【図16】図15に示す本発明を適用した更に他の情報
復号装置で子帯域分割データを含む符号列データを受信
して子帯域合成処理を行うときの復号処理制御部の処理
手順を示すフローチャートである。
【図17】符号化処理プログラム又は復号処理プログラ
ムを格納するプログラム記録媒体を備えた情報符号化/
復号装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10,60 情報符号化装置、11 帯域分割処理部、
15,67 符号列生成部、16,72 ヘッダ情報生
成部、17,73 符号化処理制御部、20,30,4
0,50,80 情報復号装置、21 ヘッダ情報抽出
部、25 帯域合成処理部、26 D/A変換部、2
7,87 復号処理制御部、31 リングバッファ、4
3 第1のリングバッファ、44 第2のリングバッフ
ァ、61親帯域分割処理部、68 子帯域分割処理部、
84 子帯域合成処理部、90情報符号化/復号装置、
91 HDD、92 I/F、95 CPU、101ヘ
ッダフィールド、102 データフィールド

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時系列データを複数の帯域に分割して複
    数の帯域分割データを生成する帯域分割手段と、 上記帯域分割手段で生成された所定のデータ量の帯域分
    割データごとに、当該帯域分割データの帯域を示す伝送
    帯域識別子を少なくとも付加した符号列データを生成す
    る符号化手段と、 上記符号化手段で生成された全時間分の帯域分割データ
    を含む符号列データを帯域毎に、伝送路を介して接続さ
    れた受信装置に送信する送信手段とを備えることを特徴
    とする符号化装置。
  2. 【請求項2】 上記符号化手段は所定時間分の帯域分割
    データごとに符号列データを生成し、上記送信手段は上
    記符号化手段により生成された所定時間分の帯域分割デ
    ータを含む符号列データを帯域毎に送信することを特徴
    とする請求項1記載の符号化装置。
  3. 【請求項3】 上記受信装置からの帯域数要求情報に応
    じて上記受信装置に送信する伝送情報量を決定する伝送
    量制御手段を備え、上記送信手段は、上記伝送量制御手
    段で決定された伝送情報量に基づいて伝送量が制御され
    ることを特徴とする請求項1記載の符号化装置。
  4. 【請求項4】 上記受信装置からの帯域分割データを再
    生するのに必要な帯域数を要求する伝送帯域数要求情報
    に基づいて帯域数を決定する帯域数制御手段を備え、 上記符号化手段は、上記帯域数制御手段で決定した伝送
    帯域数要求情報に応じた帯域の帯域分割データを含む符
    号列データを生成することを特徴とする請求項1記載の
    符号化装置。
  5. 【請求項5】 上記受信装置と接続している伝送路の使
    用状況に応じた伝送使用情報を生成する伝送使用情報生
    成手段を備え、 上記帯域分割手段は、上記伝送使用情報生成手段からの
    伝送使用情報に基づいて帯域分割数を変化させることを
    特徴とする請求項1記載の符号化装置。
  6. 【請求項6】 上記伝送使用情報生成手段は、上記送信
    手段から符号列データを送信したことに応じた上記受信
    装置からのデータ受信応答に基づいて伝送使用情報を生
    成することを特徴とする請求項5記載の符号化装置。
  7. 【請求項7】 上記符号化手段は、第1の帯域分割デー
    タを時系列の順方向に従って所定のデータ量ごとに配列
    した符号列データを生成し、上記第1の帯域分割データ
    以降の帯域分割データを時系列の逆方向に従って所定の
    データ量ごとに配列した符号列データを生成し、 上記送信手段は、第1の帯域分割データを含む符号列デ
    ータを送信した後に、上記第1の帯域分割データ以降の
    帯域分割データを含む符号列データを送信することを特
    徴とする請求項1記載の符号化装置。
  8. 【請求項8】 上記帯域分割手段は、ポリフェイズ直交
    フィルタを備えることを特徴とする請求項1記載の符号
    化装置。
  9. 【請求項9】 時系列データを複数の帯域に分割して複
    数の帯域分割データを生成し、 生成した所定のデータ量の帯域分割データごとに、当該
    帯域分割データの帯域を示す伝送帯域識別子を少なくと
    も付加した符号列データを生成し、 全時間分の上記帯域分割データを含む上記符号列データ
    を帯域毎に、伝送路を介して受信装置に送信することを
    特徴とする符号化方法。
  10. 【請求項10】 所定時間分の上記帯域分割データごと
    に上記符号列データを生成し、生成した所定時間分の上
    記帯域分割データを含む上記符号列データを帯域毎に送
    信することを特徴とする請求項9記載の符号化方法。
  11. 【請求項11】 上記受信装置からの帯域数要求情報に
    応じて上記受信装置に送信する伝送情報量を決定し、 決定した上記伝送情報量に基づいて伝送量を制御するこ
    とを特徴とする請求項9記載の符号化方法。
  12. 【請求項12】 上記受信装置からの帯域分割データを
    再生するのに必要な帯域数を要求する伝送帯域数要求情
    報に基づいて帯域数を決定し、 決定した上記伝送帯域数要求情報に応じた帯域の帯域分
    割データを含む符号列データを生成することを特徴とす
    る請求項9記載の符号化方法。
  13. 【請求項13】 上記受信装置と接続している伝送路の
    使用状況に応じた伝送使用情報を生成し、 上記伝送使用情報に基づいて帯域分割数を変化すること
    を特徴とする請求項9記載の符号化方法。
  14. 【請求項14】 上記符号列データを送信したことに応
    じた上記受信装置からのデータ受信応答に基づいて伝送
    使用情報を生成することを特徴とする請求項13記載の
    符号化方法。
  15. 【請求項15】 第1の帯域分割データを時系列の順方
    向に従って所定のデータ量ごとに配列した符号列データ
    を生成し、 上記第1の帯域分割データ以降の帯域分割データを時系
    列の逆方向に従って所定のデータ量ごとに配列した符号
    列データを生成し、 上記第1の帯域分割データを含む符号列データを送信し
    た後に、上記第1の帯域分割データ以降の帯域分割デー
    タを含む符号列データを送信することを特徴とする請求
    項9記載の符号化方法。
  16. 【請求項16】 ポリフェイズ直交フィルタを用いて時
    系列データを複数の帯域に分割することを特徴とする請
    求項9記載の符号化方法。
  17. 【請求項17】 伝送路を介して接続された送信装置か
    ら、時系列データが複数の帯域に分割されてなる帯域合
    成データを含む符号列データを帯域ごとに順次受信する
    受信手段と、 上記受信手段で受信した各帯域ごとの帯域分割データを
    順次合成して複数の帯域からなる帯域合成データを生成
    する帯域合成手段と、 上記帯域合成手段で順次生成した帯域合成データを再生
    する再生手段とを備えることを特徴とする復号装置。
  18. 【請求項18】 上記再生手段で再生する帯域数に応じ
    た帯域分割データを上記送信装置に送信要求する帯域数
    要求手段を備え、 上記帯域合成手段は上記帯域数要求手段で要求した帯域
    数に応じて送信された帯域分割データを合成して帯域合
    成データを生成することを特徴とする請求項17記載の
    復号装置。
  19. 【請求項19】 所定時間分のデータを格納する記憶手
    段と、 上記記憶手段に記憶された所定時間分のデータを、繰り
    返し再生するように上記再生手段を制御する繰り返し再
    生制御手段を備え、 上記帯域合成手段は、順次合成した帯域合成データを順
    次上記記憶手段に記憶し、上記繰り返し再生制御手段
    は、上記記憶手段に記憶された帯域合成データの帯域数
    が順次多くなることに応じて、再生する帯域合成データ
    を変更させて繰り返し再生するように上記再生手段を制
    御することを特徴とする請求項17記載の復号装置。
  20. 【請求項20】 上記繰り返し再生制御手段は、所定の
    データ量の帯域分割データを上記受信手段で受信したこ
    とに応じて、所定のデータ量の帯域分割データを用いて
    上記再生手段で繰り返し再生を行うように制御すること
    を特徴とする請求項19記載の復号装置。
  21. 【請求項21】 上記繰り返し再生制御手段は、所定の
    データ量の帯域分割データを上記受信手段で順次受信し
    たことに応じて、所定のデータ量の帯域分割データごと
    に繰り返し再生を行うデータを更新して繰り返し再生を
    行うように上記再生手段を制御することを特徴とする請
    求項20記載の復号装置。
  22. 【請求項22】 上記受信手段で受信した帯域分割デー
    タ又は上記帯域合成手段で生成した帯域合成データを格
    納する第1の記憶手段及び第2の記憶手段を有し、 上記繰り返し再生制御手段は、上記受信手段で順次受信
    した所定のデータ量の帯域分割データ又は帯域合成デー
    タを交互に上記第1の記憶手段と上記第2の記憶手段に
    格納し、上記第1の記憶手段又は上記第2の記憶手段に
    格納された所定のデータ量の帯域分割データ又は帯域合
    成データの先頭位置において上記再生手段で繰り返し再
    生する帯域分割データ又は帯域合成データを切り換え制
    御することを特徴とする請求項19記載の復号装置。
  23. 【請求項23】 上記繰り返し再生制御手段は、所定の
    データ量の帯域分割データ又は帯域合成データを順次受
    信したことに応じ、上記再生手段で繰り返し再生を行っ
    ている帯域分割データ又は帯域合成データと上記受信手
    段で受信した帯域分割データ又は帯域合成データとを時
    間軸上で接続し、接続された帯域分割データ又は帯域合
    成データを用いて繰り返し再生を行うように上記再生手
    段を制御することを特徴とする請求項19記載の復号装
    置。
  24. 【請求項24】 上記受信手段は送信装置と接続してい
    る伝送路の使用状況に応じた伝送使用情報に応じて帯域
    数が変化された符号列データを受信し、上記帯域合成手
    段は符号列データに含まれる帯域数に応じて合成する帯
    域分割データを変化させることを特徴とする請求項17
    記載の復号装置。
  25. 【請求項25】 上記帯域合成手段は、全時間分の全帯
    域分割データを上記受信手段で受信したことに応じて帯
    域分割データを合成し、全時間分のPCMデータを生成
    することを特徴とする請求項17記載の復号装置。
  26. 【請求項26】 上記再生手段で再生するときの標本化
    周波数を、上記受信手段で受信した符号列データに含ま
    れる帯域数に応じて制御する標本化周波数制御手段を備
    えることを特徴とする請求項17記載の復号装置。
  27. 【請求項27】 上記標本化周波数制御手段は、上記受
    信手段で受信する符号列データに含まれる帯域がN個で
    あるとき、第1の帯域分割データを受信したことに応じ
    て上記再生手段の標本化周波数を送信装置で指定された
    標本化周波数の1/Nとし、第2の帯域分割データを受
    信して上記帯域合成手段により生成された帯域合成デー
    タを再生するときには上記標本周波数を送信装置で指定
    された標本化周波数とすることを特徴とする請求項26
    記載の復号装置。
  28. 【請求項28】 伝送路を介して送信装置から、時系列
    データが複数の帯域に分割されてなる帯域合成データを
    含む符号列データを帯域ごとに順次受信し、 受信した各帯域ごとの上記帯域分割データを順次合成し
    て複数の帯域からなる帯域合成データを生成し、 順次生成した上記帯域合成データを再生することを特徴
    とする復号方法。
  29. 【請求項29】 再生する帯域数に応じた帯域分割デー
    タを上記送信装置に送信要求し、 要求した帯域数に応じて送信された帯域分割データを合
    成して帯域合成データを生成することを特徴とする請求
    項28記載の復号方法。
  30. 【請求項30】 順次合成した帯域合成データを所定
    時間分順次メモリに記憶し、 メモリに記憶した帯域合成データの帯域数が順次多くな
    ることに応じて、再生する帯域合成データを変更してメ
    モリに記憶した帯域合成データを用いて繰り返し再生す
    ることを特徴とする請求項28記載の復号方法。
  31. 【請求項31】 所定のデータ量の帯域分割データを受
    信したことに応じて、所定のデータ量の帯域分割データ
    を用いて繰り返し再生を行うことを特徴とする請求項3
    0記載の復号方法。
  32. 【請求項32】 所定のデータ量の帯域分割データを順
    次受信したことに応じて、所定のデータ量の帯域分割デ
    ータごとに繰り返し再生を行うデータを更新して繰り返
    し再生を行うことを特徴とする請求項31記載の復号方
    法。
  33. 【請求項33】 順次受信した所定のデータ量の帯域分
    割データ又は帯域合成データを交互に上記第1のメモリ
    と第2のメモリに格納し、 第1のメモリ又は第2のメモリに格納した所定のデータ
    量の帯域分割データ又は帯域合成データの先頭位置にお
    いて繰り返し再生する帯域分割データ又は帯域合成デー
    タを切り換えることを特徴とする請求項30記載の復号
    方法。
  34. 【請求項34】 所定のデータ量の帯域分割データ又は
    帯域合成データを順次受信したことに応じ、繰り返し再
    生を行っている帯域分割データ又は帯域合成データと受
    信した帯域分割データ又は帯域合成データとを時間軸上
    で接続し、 接続した帯域分割データ又は帯域合成データを用いて繰
    り返し再生を行うことを特徴とする請求項30記載の復
    号方法。
  35. 【請求項35】 上記送信装置と接続している伝送路の
    使用状況に応じた伝送使用情報に応じて帯域数が変化さ
    れた符号列データを受信し、 上記符号列データに含まれる帯域数に応じて合成する帯
    域分割データを変化させることを特徴とする請求項28
    記載の復号方法。
  36. 【請求項36】 全時間分の全帯域分割データを受信し
    たことに応じて帯域分割データを合成し、 全時間分のPCMデータを生成することを特徴とする請
    求項28記載の復号方法。
  37. 【請求項37】 再生するときの標本化周波数を、受信
    した符号列データに含まれる帯域数に応じて制御するこ
    とを特徴とする請求項28記載の復号方法。
  38. 【請求項38】 受信する符号列データに含まれる帯域
    がN個であるとき、第1の帯域分割データを受信したこ
    とに応じて再生するときの標本化周波数を上記送信装置
    で指定された標本化周波数の1/Nとし、第2の帯域分
    割データを受信して生成した帯域合成データを再生する
    ときには上記標本化周波数を上記送信装置で指定された
    標本化周波数とすることを特徴とする請求項37記載の
    復号方法。
  39. 【請求項39】 時系列データを複数の帯域に分割して
    複数の帯域分割データを生成し、生成した所定のデータ
    量の帯域分割データごとに、当該帯域分割データの帯域
    を示す伝送帯域識別子を少なくとも付加した符号列デー
    タを生成し、全時間分の上記帯域分割データを含む上記
    符号列データを帯域毎に、伝送路を介して受信装置に送
    信することを特徴とする符号化処理プログラムを格納し
    たプログラム記憶媒体。
  40. 【請求項40】 伝送路を介して送信装置から時系列デ
    ータが複数の帯域に分割されてなる帯域合成データを含
    む符号列データを帯域ごとに順次受信し、受信した各帯
    域ごとの上記帯域分割データを順次合成して複数の帯域
    からなる帯域合成データを生成し、順次生成した上記帯
    域合成データを再生することを特徴とする復号処理プロ
    グラムを格納したプログラム記憶媒体。
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