JP2001118154A - 商品盗難警報装置 - Google Patents

商品盗難警報装置

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JP2001118154A
JP2001118154A JP29445999A JP29445999A JP2001118154A JP 2001118154 A JP2001118154 A JP 2001118154A JP 29445999 A JP29445999 A JP 29445999A JP 29445999 A JP29445999 A JP 29445999A JP 2001118154 A JP2001118154 A JP 2001118154A
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power supply
monitoring
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alarm
commodity
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JP29445999A
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Toichiro Matsuo
登一郎 松尾
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Matsuo Sangyo Co Ltd
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Matsuo Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】商品付設部を商品に取り付け、その商品付設部
の商品への取付け状態に応じて監視警報装置が警報を発
する商品盗難警報装置であって、監視警報装置への電力
供給を簡単には停止することができず、それだけ監視警
報装置が警報を発しない状態にしてしまうことが簡単に
はできない商品盗難警報装置を提供する。 【解決手段】 商品に取り付ける商品付設部2と、電源
装置(電池)12からの供給電力によって、商品付設部
2の商品への取付け状態に応じて盗難監視警報動作を行
う監視警報装置11と、暗唱番号を入力するための入力
装置13と、電源装置12から監視警報装置11への電
力供給を制御する電力供給制御装置14とを備える商品
盗難警報装置。電力供給制御装置14は、暗唱番号記憶
部144に記憶されている登録暗唱番号と一致する暗唱
番号が入力装置13から入力されたときだけ、電源装置
12から監視警報装置11への電力供給を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品の盗難を防
止、抑止するための商品盗難警報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】店頭に陳列などされる商品の盗難を防
止、抑止するための商品盗難警報装置には種々のものが
提案されている。例えば、次のようにして商品が盗難に
あったことを検出して、商品が盗難にあったことが検出
されたときに警報を発する商品盗難警報装置が提案され
ている。
【0003】商品盗難警報装置は、例えば、商品に取り
付けられる商品付設部と、商品付設部の商品への取付け
状態に応じて警報動作を行う監視警報装置とを有してい
る。商品付設部は、例えば、商品付設部が商品に取り付
けられている状態にあるか否かを検出するための検出素
子を有しており、その検出素子が検出する商品付設部の
商品への取付け状態に応じて監視警報装置は警報動作を
行う。監視警報装置は、検出素子が商品付設部が商品に
取り付けられている状態であることを検出しているとき
には警報を発せず、商品付設部が商品から外れている状
態であることを検出しているときには警報を発する。
【0004】このような監視警報装置は、通常、電気回
路を含んでおり、電源装置からの電力供給を受けて、上
記のように警報動作を行う。監視警報装置への電力供給
は、例えば、店の営業が終了したときや、商品付設部を
取り付ける商品を換えるときなどには停止する。電源装
置から監視警報装置への電力供給の開始又は停止操作
は、例えば、押すなどすることで接点の開閉ができるス
イッチを介して、或いは、キーを差し込み口に差し込
み、キーを回すことで接点の開閉ができるキースイッチ
を介して行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、押すなどす
ることで接点の開閉ができるスイッチによって監視警報
装置への電力供給を停止する商品盗難警報装置において
は、そのスイッチを介して監視警報装置への電力供給を
誰でも簡単に停止することができてしまう。すなわち、
誰でもそのスイッチを介して監視警報装置が警報を発し
ないように簡単にできてしまう。監視警報装置への電力
供給が停止すると、商品付設部が商品から取り外された
としても、監視警報装置から警報が発せられないため、
警報が発せられるときに比べて商品の窃盗行為の発見が
難しくなってしまう。この商品盗難装置においては、ス
イッチに誤って触れるなどすることで、簡単に監視警報
装置が警報を発しない状態になってしまう。また、この
商品盗難警報装置においては、不正な目的で監視警報装
置が警報を発しない状態にしまうことが、このスイッチ
を介して簡単にできてしまう。勿論、監視警報装置への
電力供給を停止するためのスイッチは、通常、外部の者
(商品を販売する店の関係者以外の者)が立ち入ること
ができない場所に配置されるが、内部関係者(商品を販
売する店の関係者)がこのような不正を働くときには、
それを防止することは難しい。
【0006】キースイッチを介して監視警報装置への電
力供給を停止する商品盗難警報装置においては、キーが
なければ上記のように簡単には監視警報装置が警報を発
しない状態にはならない。しかし、キーがキースイッチ
の差し込み口に常時差し込まれていることもあり、この
場合には上記と同様に簡単に監視警報装置が警報を発し
ない状態にすることができる。また、内部関係者等がキ
ーを複製することで、上記と同様の不正を簡単に働くこ
とができる。
【0007】そこで本発明は、商品付設部を商品に取り
付け、その商品付設部の商品への取付け状態に応じて監
視警報装置が警報を発する商品盗難警報装置であって、
監視警報装置への電力供給を簡単には停止することがで
きず、それだけ監視警報装置が警報を発しない状態にし
てしまうことが簡単にはできない商品盗難警報装置を提
供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明は、商品に取り付ける商品付設部と、電源装置
からの電力供給を受けて動作する監視警報装置であっ
て、前記商品付設部が商品に取り付けられている状態で
あるときには警報を発せず、該商品付設部が商品から外
れている状態であるときには警報を発する監視警報装置
と、暗唱番号を入力するための入力装置と、前記電源装
置から前記監視警報装置への電力供給を制御するための
電力供給制御装置とを備え、前記電力供給制御装置は、
前記電源装置から前記監視警報装置への電力供給がなさ
れているときにおいて、前記入力装置から所定の暗唱番
号と一致する暗唱番号が入力されたときに該電源装置か
ら該監視警報装置への電力供給を停止させることを特徴
とする商品盗難警報装置を提供する。
【0009】本発明の商品盗難警報装置は、商品付設
部、監視警報装置、入力装置及び電力供給制御装置を備
えている。商品付設部は、盗まれないように監視する商
品(監視対象商品)に取り付ける。商品盗難警報装置に
は、商品付設部を複数設けてもよい。監視警報装置は、
警報を発することができる警報器を有しており、商品付
設部の商品への取付け状態に応じて警報を発する。監視
警報装置は、商品付設部が商品から外れた状態になった
ときには警報を発し、商品付設部が商品に取り付けられ
ている状態であるときには警報を発しないものである。
警報は、例えば、音若しくは光又はこれらの組み合わせ
とすればよい。警報器は、警報の種類に応じて、例え
ば、ブザー、ランプなどとすればよい。監視警報装置に
は警報器を複数設けてもよい。警報器は、監視警報装置
に配置してもよく、商品付設部に配置してもよい。警報
器は、監視警報装置と商品付設部の双方に配置してもよ
い。
【0010】監視警報装置は、電源装置からの電力供給
を受けて、上記のような警報動作を行う。換言すれば、
監視警報装置は、電源装置から供給される電力によっ
て、上記のような警報動作を行うことができる。すなわ
ち、監視警報装置は、電源装置から電力供給がある場合
であって、商品付設部が商品から外れた状態であるとき
に警報を発し、商品付設部が商品に取り付けられた状態
であるときには警報を発しない。さらに言うと、監視警
報装置は、商品付設部が商品から外れた状態又はこの状
態と等価な状態であるときに警報を発することができる
ように構成されているとともに、商品付設部が商品に取
り付けられている状態であるときには警報を発しないよ
うに構成されている。商品付設部を複数設けるときに
は、監視警報装置は少なくとも一つの商品付設部が商品
から外れた状態になったときに、警報を発するようにす
ればよい。
【0011】監視警報装置が上記のように警報動作を行
うにあたり商品付設部の商品への取付け状態を示す取付
け状態情報が必要であるが、この取付け状態情報は、例
えば、次のようにして得ることができる。例えば、商品
付設部が商品に取り付けられている状態にあるか否かを
検出するための検出素子を商品付設部に設けておけばよ
い。この場合、監視警報装置は、この検出素子の検出情
報に基づき、警報動作を行えばよい。
【0012】検出素子としては、例えば、次のようなス
イッチ、圧力センサ、フォトセンサなどを挙げることが
できる。検出素子をスイッチとする場合、例えば商品付
設部が商品に取り付けられている状態のとき接点が閉じ
(又は開き)、商品付設部が商品から外れている状態の
とき接点が開く(又は閉じる)スイッチを採用すればよ
い。このようなスイッチとしては、例えば、可動片に連
動して接点が開閉し、その可動片が接点が開く(又は閉
じる)ように付勢されているスイッチを挙げることがで
きる。商品付設部を商品に取り付けるときに可動片を動
かして接点を閉じて(又は開いて)おけば、商品付設部
が商品から外れた状態となったときには、付勢力によっ
て可動片は接点が開く(又は閉じる)ように動き、商品
付設部が商品から外れた状態であることを検出すること
ができる。検出素子を圧力センサとする場合には、商品
付設部を商品に取り付けた状態のときに圧力センサに圧
力がかかるようにしておけば、商品付設部が商品から外
れた状態のときは圧力センサに加わる圧力が減少し、こ
れらにより商品付設部の商品への取付け状態を検出する
ことができる。検出素子をフォトセンサとする場合に
は、例えば商品付設部を商品に取り付けた状態のときに
フォトセンサの受光部に光が入射しないようにしておけ
ば、商品付設部が商品から外れた状態のときは通常は受
光部に光が入射するので、これらにより商品付設部の商
品への取付け状態を検出することができる。いずれにし
ても、商品付設部を複数設けるときには、例えば、各商
品付設部にその商品付設部が商品に取り付けられている
状態にあるか否かを検出するための検出素子を設けてお
けばよい。
【0013】このような検出素子を商品付設部に設けて
おかなくても、例えば、次のようにすれば商品付設部の
商品への取付け状態を検出することができる。商品付設
部に商品のコネクタに嵌合する取付け用コネクタを設け
ておく。この取付け用コネクタには第1及び第2の主リ
ード線を含むケーブルを次のように接続する。第1主リ
ード線は、その一端を取付け用コネクタの所定の第1接
触子に接続する。第2主リード線は、その一端を取付け
用コネクタの所定の第2接触子に接続する。取付け用コ
ネクタを商品のコネクタに嵌合させたとき、商品の内部
電気回路によって、取付け用コネクタの第1接触子と第
2接触子が電気的に短絡する商品に、商品付設部を取付
け用コネクタを利用して取り付ければ、取付け用コネク
タの第1接触子と第2接触子の電気的接続状態(第1主
リード線と第2主リード線の電気的接続状態)から、商
品付設部の商品への取付け状態を検出することができ
る。商品付設部が商品に取り付けられていて、取付け用
コネクタが商品コネクタに嵌合しているときには、取付
け用コネクタの第1接触子と第2接触子は電気的に短絡
している。商品付設部が商品から外れて、取付け用コネ
クタが商品コネクタから外れているときには、取付け用
コネクタの第1接触子と第2接触子は電気的に開放して
いる。これらにより、商品付設部の商品への取付け状態
を検出することができる。このようにして検出される取
付け状態情報は、第1及び第2主リード線を含むケーブ
ルによって監視警報装置へ伝送できる。本出願人は、特
願平11−110139において、このような商品盗難
警報装置(商品付設部)を既に提案している。
【0014】このようにして検出される商品付設部の商
品への取付け状態に応じて、前述のように監視警報装置
は警報動作を行う。前述のように、監視警報装置は警報
動作を電源装置(監視警報装置用電源装置)からの電力
供給を受けて行う。逆に言うと、監視警報装置は、電源
装置からの電力供給を受けていないときには、このよう
な警報動作を行わない、行うことができない。
【0015】監視警報装置に電力供給する電源装置(監
視警報装置用電源装置)としては、例えば、商用交流電
源(日本では、AC100Vを供給する電源)等の外部
電源からの電力供給を受けずに監視警報装置へ電力供給
を行うことができる電池等の電源装置を採用すればよ
い。監視警報装置用電源装置としては、例えば、商用交
流電源等の外部電源からの電力供給があるときには、そ
の外部電源からの電力(電圧)を必要に応じて整流、減
圧するなどして監視警報装置へ供給し、外部電源からの
電力供給がないときには電池から発生する電力を監視警
報装置へ供給するものを採用してもよい。この場合、電
池として充電可能な電池を採用して、商用交流電源等の
外部電源からの電力供給があるときには、その外部電源
からの電力で電池に充電するとともに、その外部電源か
らの電力を監視警報装置へ供給し、外部電源からの電力
供給がないときには、電池から発生する電力を監視警報
装置へ供給するようにしてもよい。
【0016】電源装置から監視警報装置への電力供給
は、電力供給制御装置により次のように制御される。本
発明の商品盗難警報装置は、暗唱番号を入力するための
入力装置を備えており、この暗唱番号入力装置から入力
される暗唱番号に基づき、電力供給制御装置は電源装置
から監視警報装置への電力供給を次のように制御する。
【0017】電力供給制御装置は、電源装置から監視警
報装置への電力供給がなされているときにおいて、予め
登録されている所定の暗唱番号と一致する暗唱番号が入
力装置から入力されたときに電源装置から監視警報装置
への電力供給を停止させる。例えば、電源装置から監視
警報装置への電力供給経路(電力供給ライン)の途中に
接点(スイッチ)を設けておけば、電力供給制御装置は
この接点を開くことで電源装置から監視警報装置への電
力供給を停止させることができる。また、電力供給制御
装置は、電源装置からの電力出力自体を電源装置に停止
させることで、監視警報装置への電力供給を停止させる
ことができる。
【0018】電力供給制御装置が、電源装置から監視警
報装置への電力供給がなされているときにおいて、入力
装置から所定の暗唱番号と一致する暗唱番号が入力され
たときだけにしか、電源装置から監視警報装置への電力
供給を停止しなければ、電源装置から監視警報装置への
電力供給の停止操作は、普通には、暗唱番号を知ってい
る人だけしか行うことができない。さらに言うと、監視
警報装置が警報を発しない状態にすることは、普通に
は、暗唱番号を知っている人だけしか行うことができな
い。さらに詳しく言うと、電源装置から監視警報装置へ
の電力供給のためのケーブル、プリント基板上の配線を
切断するなどの悪意に満ちた行為がなされる場合を除
き、普通には、監視警報装置への電力供給停止操作(監
視警報装置の動作停止操作)は、暗唱番号を知っている
人だけしか行うことができない。したがって、本発明の
商品盗難警報装置においては、監視警報装置が警報を発
しないように、監視警報装置への電力供給を停止するこ
とは、従来のように簡単には行うことができない。これ
により不正な目的を持って、監視警報装置への電力供給
が停止されること、すなわち、監視警報装置が警報を発
しない状態にされることを従来より抑制できる。
【0019】なお、暗唱番号入力装置から入力する暗唱
番号は、数字だけからなるものに限定されるものではな
い。暗唱番号は、数字、記号、アルファベット文字など
の文字等からなるものでもよい。また、暗唱番号は、数
字、記号、文字等を組み合わせてなるものでもよい。暗
唱番号入力装置としては、従来より知られたもの、例え
ば、マトリクスキーを含むものを採用できる。
【0020】本発明の商品盗難警報装置においては、暗
唱番号の変更を行うことができるようにしておいてもよ
い。例えば、暗唱番号入力装置から暗唱番号の変更を行
えるようにすればよい。暗唱番号を例えば定期的に変更
することで、不正に入手された暗唱番号が利用されるこ
とで、監視警報装置への電力供給が不正に停止されてし
まう事態が長期にわたり継続することを防止できる。暗
唱番号の変更は、簡単には行うことができないようにす
ることが好ましい。例えば、暗唱番号の変更は、その時
点での暗唱番号を知っている者だけが行えるようにして
もよい。
【0021】本発明の商品盗難警報装置においては、警
報解除のための特別の解除装置を設けておかず、監視警
報装置への電力供給を停止しなければ警報解除を行うこ
とができないようにしてもよい。すなわち、監視警報装
置が警報を発したとき、暗唱番号入力装置から所定の暗
唱番号と一致する暗唱番号を入力しないと、警報を解除
できないようにしてもよい。
【0022】本発明の商品盗難警報装置においては、電
源装置から監視警報装置への電力供給のためのケーブ
ル、プリント基板上の配線を切断するなどして、暗唱番
号を入力することなしに、電源装置から監視警報装置へ
の電力供給を停止するという悪意に満ちた不正行為を簡
単には行えないようにしておくことが好ましい。例え
ば、電源装置から監視警報装置への電力供給のためのケ
ーブル、プリント基板上の配線が露出しないように覆い
隠すためのカバー、筐体を、簡単には開かないように設
けておけばよい。また、監視警報装置への電力供給を行
う電源装置(監視警報装置用電源装置)が商用交流電源
等の外部電源からの電力供給がないと監視警報装置への
電力供給を行うことができない場合には、外部電源から
監視警報装置用電源装置への電力供給を断てば(外部電
源が商用交流電源である場合、例えば、商用交流電源の
コンセントに差し込まれたプラグコードを抜けば)、電
源装置から監視警報装置への電力供給を停止することが
できる。このような不具合を抑制するには、前述のよう
に、監視警報装置用電源装置として、外部電源からの電
力供給を受けずに監視警報装置への電力供給を行うこと
ができる電池等を含む電源装置を採用すればよい。
【0023】本発明の商品盗難警報装置において、電源
装置から監視警報装置への電力供給がなされていないと
きに(監視警報装置が警報動作を行うことができないと
きに)、電源装置から監視警報装置への電力供給を開始
させることは、例えば、暗唱番号入力装置から所定の暗
唱番号と一致する暗唱番号が入力されたときに、電力供
給制御装置によって電源装置から監視警報装置への電力
供給を開始させるようにすればよい。監視警報装置への
電力供給を開始するための暗唱番号と、電力供給を停止
するための暗唱番号は、同じでもよいし、異なっていて
もよい。例えば、これらを異なる番号として、電力供給
を停止するための暗唱番号は秘密にしておき、電力供給
を開始するための暗唱番号は誰にでも電力供給開始操作
ができるようにオープンにしてもよい。この電力供給開
始操作を誰にでも行うことができるようにするために、
この電力供給開始を指示するための指示入力装置(監視
警報装置への電力供給開始指示入力装置)を設けてお
き、この指示入力装置からの指示を受けて、電源装置か
ら監視警報装置への電力供給を開始させてもよい。
【0024】なお、本発明の商品盗難警報装置におい
て、暗唱番号入力装置や、電力供給制御装置等が前記所
定の動作を行うにあたり電力供給が必要な場合には、電
力供給制御装置等に電力供給する電源装置は、前記監視
警報装置用電源装置が兼ねてもよく、監視警報装置用電
源装置とは別の電源装置を設けておいてもよい。いずれ
にしても、電力供給制御装置等への電力供給は、例え
ば、監視警報装置への電力供給状態とは無関係に常に行
うようにしてもよい。電力供給制御装置等への電力供給
の開始を指示するための入力装置を設けておき、この入
力装置からの電力供給開始指示によって電力供給制御装
置等への電力供給を開始するようにし、監視警報装置へ
の電力供給が停止されるときに電力供給制御装置等への
電力供給も停止するようにしてもよい。電力供給制御装
置等への電力供給の開始指示のための入力装置は、前記
した監視警報装置用電源装置から監視警報装置への電力
供給の開始を指示するための指示入力装置(監視警報装
置への電力供給開始指示入力装置)を兼ねていてもよ
い。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (1) 図1に、本発明に係る商品盗難警報装置の一例
の概略構成図を示す。図1に示す商品盗難警報装置A1
は、店頭や店内に展示などされている商品の盗難を監視
し、商品が盗難にあったときには警報を発して、その旨
店員等に報知するための装置である。本例では、商品盗
難警報装置A1は、二つの商品G1の盗難監視を行う。
【0026】商品盗難警報装置A1は、商品に取り付け
る商品付設部2、商品付設部の商品への取付け状態に応
じて警報を発するなどする監視警報ユニット1及び監視
警報ユニット1に接続されている中継ユニット4を備え
ている。詳しくは後述するように、商品付設部2の商品
への取付け状態を示す取付け状態情報を監視警報ユニッ
ト1に伝送するために、商品付設部2からはケーブル3
が延びており、このケーブル3は中継ユニット4に接続
される。前述のように本例では、二つの商品G1の盗難
監視を行うので、商品盗難警報装置A1は商品付設部2
と、これから延びるケーブル3を二組備えている。
【0027】商品付設部2は、図2(A)に示すよう
に、本例では、商品付設部2の商品への取付け状態を検
出するための検出素子としてスイッチ22を有してい
る。スイッチ22は、中空のケース23内部に配置され
ている。ケース23の底面には、両面接着テープ21が
貼り付けられており、この両面接着テープ21で商品付
設部2を商品G1に取り付けることができる。
【0028】スイッチ22は可動片221を有してお
り、可動片221はケース23の底面に設けられた孔か
らその一部がケース外部に突出している。可動片221
は押し戻し可能に支持されているとともに、ケース23
の外部に突出するように付勢されている。可動片221
とスイッチ22の接点は連動している。図2(B)に示
すように可動片221がケース23の内側の方へ押し込
まれているときには、スイッチ22の接点は閉じてい
る。図2(A)に示すように可動片221が押されてい
ないときには、スイッチ22の接点は開いている。
【0029】ケース23の底部の両面接着テープ21を
利用して、商品付設部2を商品G1に取り付けると、可
動片221は押されるのでスイッチ22の接点は閉じ
る。また、商品付設部2が商品G1から外れた状態のと
きには、スイッチ22の接点は付勢力によって開く。し
たがって、スイッチ22の接点の開閉状態から、商品付
設部2の商品への取付け状態を知ることができる。
【0030】このようにして検出される商品付設部2の
商品への取付け状態を示す取付け状態情報(取付け状態
信号)は、各商品付設部2から延びるケーブル3で監視
警報ユニット1へ伝送される。各商品付設部2の取付け
状態情報は、ケーブル3を複数接続することができる中
継ユニット4を介して監視警報ユニット1へ伝送され
る。中継ユニット4は、商品付設部2から延びるケーブ
ル3を複数接続するために、本例では五つのコネクタ接
続ポート4Pを有している。商品付設部2から延びるケ
ーブル3の端部にはコネクタ33が設けられており、こ
のコネクタ33を中継ユニット4のコネクタ接続ポート
4Pに差し込むことで、その商品付設部2の取付け状態
情報を監視警報ユニット1へ伝送することができる。
【0031】監視警報ユニット1の概略ブロック図を図
3に示す。監視警報ユニット1は、商品付設部2から中
継ユニット4を介して伝送される取付け状態情報に基づ
き警報を発する監視警報装置11、監視警報装置11が
所定の動作を行うのに必要な電力を監視警報装置11へ
供給するための電源装置12、暗唱番号を入力するため
の暗唱番号入力装置13、暗唱番号入力装置13から入
力される番号に基づき電源装置12から監視警報装置1
1への電力供給を制御するための電力供給制御装置14
を備えている。
【0032】監視警報装置11、電源装置12及び電力
供給制御装置14は、監視警報ユニット1のケース1C
(図1参照)の内部に配置されており、これらは簡単に
は触れることができないようになっている。ケース1C
の表面側には、暗唱番号入力装置13の12個のキース
イッチからなるキーユニットKUが配置されている。暗
唱番号入力装置13のキーユニットKU以外の部分はケ
ース内側に配置されている。なお、ケース1Cの裏面に
はネジ留めされた蓋(図示省略)が設けられており、こ
の蓋を開けることでケース内部に配置された前記装置等
にアクセスすることができる。ケース1Cの裏蓋を開け
ることで、例えば、電源装置12の電池交換を行うこと
ができ、また、暗唱番号登録及び変更のときに押す必要
がある押しボタンスイッチに触れることができる。監視
警報ユニット1は、キーユニットKUのキースイッチを
押すことができるように壁等に取り付けて使用する。
【0033】電源装置12は本例では電池を含んでお
り、商用交流電源等の外部電源からの電力供給を受けず
に、監視警報装置11に電力を供給することができる。
電源装置12から監視警報装置11への電力供給経路
(電力供給ライン)の途中には、電力供給制御スイッチ
141が設けられており、このスイッチ141が閉じて
いるときには電源装置12から監視警報装置11へ電力
が供給される。スイッチ141が開いているときには電
源装置12から監視警報装置11へは電力が供給され
ず、監視警報装置11は後述する監視警報動作を行わな
い、行えない。
【0034】電源装置12は、本例では、暗唱番号入力
装置13及び電力供給制御装置14にも、これらがそれ
ぞれ所定の動作を行うのに必要な電力を供給する。暗唱
番号入力装置13及び電力供給制御装置14には、電源
装置12から常時電力が供給され、これらは常時所定の
動作を行うことができる。監視警報装置11は、警報器
111と警報器駆動制御部112を有している。警報器
駆動制御部112は、各商品付設部2の商品への取付け
状態に応じて警報器111を駆動する。警報器駆動制御
部112は、少なくとも一つの商品付設部2が商品から
取り外された状態になり、その商品付設部2のスイッチ
22の接点が開くと、警報器111を駆動する。これに
より、警報器111は警報を発し、商品付設部2が商品
から取り外された状態にあることが報知される。さらに
言うと、商品が盗まれそうな状態になっている可能性が
あることが報知される。その結果、商品付設部2が商品
から外れた状態になったことを店員等は知ることがで
き、商品に盗難等のトラブルがあったことを店員等は知
ることができる。警報により商品にトラブルがあったこ
とを知った店員が商品展示現場に駆けつけることで、商
品が盗まれてしまう事態を抑制することができる。監視
警報装置11は、電源装置12から電力供給がなされて
いるときには、このような監視警報動作を行うことがで
きる。
【0035】電力供給制御装置14は、電源装置12か
ら監視警報装置11への電力供給経路の途中に配置され
た前記スイッチ141の開閉駆動を行うことができる開
閉駆動部142と、この開閉駆動部142によるスイッ
チ141の開閉駆動を制御するなどのための制御部14
3と、登録暗唱番号を記憶しておくための暗唱番号記憶
部144を有している。暗唱番号記憶部144には、暗
唱番号入力装置13などから所定の操作を行うことで、
暗唱番号を登録することができる。
【0036】本例においては、電源装置12から監視警
報装置11への電力供給がなされていない状態(スイッ
チ141が開いている状態)から、監視警報装置11へ
の電力供給を開始するときには、暗唱番号入力装置13
から暗唱番号を入力する。監視警報装置11への電力供
給がなされていないときに、暗唱番号記憶部144に登
録されている暗唱番号と一致する暗唱番号を入力装置1
3から入力すると、制御部143は開閉駆動部142に
スイッチ141を閉じさせる。これにより監視警報装置
11への電力供給が開始され、監視警報装置11は商品
盗難の監視警報動作を行うことができる状態になる。
【0037】なお、監視警報装置11への電力供給開始
の指示は、暗唱番号入力装置13から正しい暗唱番号
(暗唱番号記憶部144に登録されている暗唱番号)を
入力することで行うことに代えて、電力供給開始指示の
ための指示入力装置を別途設けておき、その指示入力装
置から行えるようにしてもよい。さらに言うと、誰でも
(暗唱番号を知らない者でも)、監視警報装置11への
電力供給を開始させることができるようにしてもよい。
【0038】開閉駆動部142がスイッチ141を閉
じ、電源装置12から監視警報装置11への電力供給が
なされているときにおいて、暗唱番号記憶部144に登
録されている暗唱番号と一致する番号を入力装置13か
ら入力すると、制御部143は開閉駆動部142にスイ
ッチ141を開かせ、電源装置12から監視警報装置1
1への電力供給を停止する。監視警報装置11への電力
供給がなされているときにおいて、暗唱番号入力装置1
3から入力される番号が、暗唱番号記憶部144に登録
されている暗唱番号と一致しないときには、制御部14
3は開閉駆動部142にスイッチ141の閉状態を維持
させ、監視警報装置11への電力供給を継続する。
【0039】すなわち、本発明の商品盗難装置A1にお
いては、暗唱番号入力装置13から正しい暗唱番号(暗
唱番号記憶部144に登録されている暗唱番号)を入力
しなければ、監視警報装置11への電力供給を停止する
ことができない。さらに言うと、正しい暗唱番号を入力
しなければ、監視警報装置11による監視警報動作を停
止させることができない。暗唱番号を知っている者だけ
にしか、監視警報装置11による監視警報動作を停止さ
せることができない。したがって、本発明の商品盗難警
報装置A1においては、従来のように簡単には監視警報
装置11の監視警報動作を停止させることできない。こ
れらにより、本発明の商品盗難警報装置A1において
は、不正な目的を持って、監視警報装置11への電力供
給が停止されること、すなわち、監視警報装置11が警
報を発しない状態にされることを従来より抑制できる。
【0040】なお、本例においては、監視警報装置11
は、警報器111が警報を発したときにその警報を解除
するための特別の警報解除装置を有しておらず、監視警
報装置11への電力供給を停止することで、警報を解除
する。したがって、警報器111が警報動作を開始した
ときにおいても、暗唱番号入力装置13から正しい暗唱
番号を入力しなければ、警報解除を行うことができな
い。 (2) 図4及び図5に、商品盗難警報装置A1の回路
の一例を示す。図4には、監視警報装置11、中継ユニ
ット4及び商品付設部2の回路部分が示されている。ま
た、図5には、電力供給制御装置14、暗唱番号入力装
置13及び電源装置12(以降、これらを電力供給制御
ユニットPUと呼ぶ)の回路部分が示されている。
【0041】図4に示す監視警報装置11は、電源装置
12から電力供給がなされているときに、監視警報動作
を行うことができる。電源装置12は、本例では直列に
接続された複数の乾電池により構成されている。リレー
RY2の接点が閉じているときに、電源装置12から監
視警報装置11へ電力が供給され、監視警報装置11は
監視警報動作を行うことができる。リレーRY2の接点
は、後述するように、電力供給制御ユニットPUによっ
て開閉駆動制御される。
【0042】商品付設部2の商品への取付け状態に応じ
て接点が開閉する前記スイッチ22には、ケーブル3の
第1及び第2の主リード線31、32が接続されてい
る。ケーブル3の主リード線31、32で、スイッチ2
2の接点状態を示す信号、換言すれば、商品付設部2の
商品への取付け状態を示す信号(取付け状態情報)が、
中継ユニット4を介して監視警報装置11に伝送され
る。
【0043】中継ユニット4は、前述のように商品付設
部2から延びるケーブルを接続するための五つのコネク
タ接続ポート4Pを有している。各ポート4Pは第1及
び第2の二つのメイン端子4Pa、4Pbを有してお
り、ポート4Pにケーブル3を接続したときには、ケー
ブル3の第1主リード線31と第1メイン端子4Paが
接続され、第2主リード線32と第2メイン端子4Pb
が接続される。ケーブル3を接続しないポート4Pに
は、そのポートの端子4Pa、4Pb間を短絡するため
の短絡コード51を接続する。五つのポート4Pは直列
に接続されており、その両端は中継ポート4Cに接続さ
れている。
【0044】したがって、コネクタ接続ポート4Pにケ
ーブル3を介して接続されている全ての商品付設部2が
商品に取り付けられていて、スイッチ22の接点が閉じ
ているとともに、ケーブル3が接続されていないポート
4Pに短絡コード51が接続されているときには、中継
ポート4Cの端子4Ca、4Cb間は電気的に短絡して
いる。商品付設部2が商品から外され、スイッチ22の
接点が開いた状態になったときなどは、中継ポート4C
の端子4Ca、4Cb間は電気的に開いた状態になる。
【0045】この中継ポート4Cと監視警報装置11の
ポート11Pは、接続コード52により接続されてお
り、この接続コード52により商品付設部2の取付け状
態情報が監視警報装置11へ伝送される。監視警報装置
11は、ポート11Pの端子11Pa、11Pbの電気
的接続状態から、商品付設部2の商品への取付け状態を
判断する。監視警報装置11は、ポート11Pの端子1
1Pa、11Pb間が電気的に閉じているときには、全
ての商品付設部2が商品へ取り付けられている状態であ
ると判断し、警報を発しない。監視警報装置11は、ポ
ート11Pの端子11Pa、11Pb間が電気的に開い
ているときには、少なくとも一つの商品付設部2が商品
から外された状態になっていると判断し、警報を発す
る。
【0046】監視警報装置11は、警報器としてブザー
BZ1及び発光ダイオードランプLP2を有している。
ランプLP2は、監視警報ユニット1のケース1Cに設
けられた孔からその一部が露出している(図1参照)。
監視警報装置11は、リレーコイルRC、リレーコイル
RCの励磁状態に応じて接点が開閉するリレー接点RS
1、RS2、トランジスタTr1などによって、上記の
ようにポート11Pの端子の電気的接続状態に応じて、
警報器(ブザーBZ1及びランプLP2)の駆動を制御
する。なお、リレー接点RS1は三つの端子RS1c、
RS1a、RS1bを有するものであり、端子RS1c
がコモン端子となっている。端子RS1cとRS1aと
で、常開接点が構成されている。端子RS1cとRS1
bとで常閉接点が構成されている。リレー接点RS2
は、常開接点である。
【0047】全ての商品付設部2を商品に取り付けてポ
ート11Pの端子間が電気的に閉じた状態にし、リレー
RY2の接点を閉じて、監視警報装置11に電源装置1
2から電力を供給すると、監視警報装置11は商品の盗
難監視状態になる。この後、商品付設部2が商品から取
り外されるなどして、ポート11Pの端子間が電気的に
開いた状態になると、トランジタTr1はオンして、リ
レーコイルRCが励磁され、リレー接点RS2が閉じ、
警報器であるブザーBZ1及びランプLP2に電圧が印
加され、これら警報器は警報を発する。リレーコイルR
Cは一度励磁されると、自己接点RS2によって励磁状
態が保持されるため、トランジスタTr1がオフして
も、ブザーBZ1及びランプLP2は警報を発し続け
る。リレーRY2の接点を開き、監視警報装置11への
電力供給を停止するまで、この警報は継続する。
【0048】監視警報装置11は、商品付設部2が商品
から取り外されたのと等価な状態になったとき、例え
ば、ケーブル3が接続ポート4Pから外されたときや、
ケーブル3が切断されたときにも同様に警報が発せられ
る。要するに、監視警報装置11は、前述のようにポー
ト11Pの端子間が電気的に開いた状態になったときに
は、警報を発する。
【0049】次に、図5に示す電力供給制御ユニットP
Uについて説明する。電力供給制御ユニットPUは、三
端子レギュレータU3を有しており、電源装置12の出
力電圧(DC12V)は三端子レギュレータU3へ入力
される。DC12Vが供給された三端子レギュレータU
3はDC5Vを出力する。このDC5Vを電源電圧とし
て利用することで、電力供給制御ユニットPUは後述す
る所定の動作を行うことができる。電源装置12の出力
電圧は常時三端子レギュレータU3へ供給されるので、
電力供給制御ユニットPUは常に動作状態にある。
【0050】電力供給制御ユニットPUは、二つのプロ
グラマブル・マイクロコントローラU1、U2を中心に
構成されている。これらコントローラU1、U2は、い
ずれもプログラムメモリを内蔵しており、所定の動作を
行うようにプログラムされている。これらコントローラ
U1、U2は、いわゆるワンチップ・マイクロコンピュ
ータ(シングルチップ・マイクロコンピュータ)であ
る。コントローラU1は、暗唱番号入力装置13のキー
ユニットKUから入力される番号の入力番号検出処理制
御、入力された番号と登録暗唱番号とが一致しているか
どうかを判定する判定制御などを主に行う。なお、コン
トローラU1は、登録暗唱番号を記憶しておくためのデ
ータメモリを内蔵している。コントローラU2は、コン
トローラU1による入力番号と登録暗唱番号との一致判
定の結果等に応じて前記リレーRY2の接点の開閉制御
を主に行う。なお、コントローラU1はマイクロチップ
・テクノロジー社の16C54であり、コントローラU
2は同じくマイクロチップ・テクノロジー社の12C5
08である。
【0051】電力供給制御ユニットPUは、暗唱番号入
力装置のキーユニットKUから入力される番号に応じて
次のように動作する。コントローラU1、U2は次のよ
うに動作するようにプログラムされている。本例では、
キーユニットKUの「0」〜「9」の数値キーを使って
入力できる最大7桁の数字列が暗唱番号として登録でき
る。暗唱番号の登録、変更は次のように行う。まず、押
しボタンスイッチSW1を押す。押しボタンスイッチS
W1が押されると、コントローラU1の内蔵データメモ
リに記憶されている暗唱番号が消去され、暗唱番号の登
録可能状態になる。次いで、「*」キーを押す。これに
より、コントローラU1は暗唱番号の入力待ち状態にな
る。この後、登録する暗唱番号を入力する。最後に
「#」キーを押して暗唱番号の入力が終了したことをコ
ントローラU1に伝える。これにより、暗唱番号の登録
が完了する。コントローラU1を暗唱番号の登録可能状
態にする前記押しボタンスイッチSW1は、監視警報ユ
ニットのケース1C(図1参照)の内部に配置されてお
り、前述のケース裏蓋を外さない限り押すことができな
い。さらに言うと、押しボタンスイッチSW1は、ケー
ス裏蓋が閉じている通常の使用状態では押すことはでき
ない。すなわち、暗唱番号の変更は簡単には行うことが
できないようになっている。
【0052】監視警報装置11への電力供給(電圧供
給)を停止又は開始するために、キーユニットKUから
暗唱番号を入力するときには、まず「*」キーを押す。
これにより、コントローラU1は暗唱番号の入力待ち状
態になる。この後、暗唱番号を入力する。最後に「#」
キーを押して暗唱番号の入力が終了したことをコントロ
ーラU1に伝える。なお、キーユニットKUはいわゆる
マトリクスキーであり、コントローラU1は行ラインと
列ラインを所定の順番でスキャンすることで、どのキー
が押されたかかを検出することができる。
【0053】コントローラU1は、入力された暗唱番号
が内蔵メモリに登録されている暗唱番号と一致するとき
には、リレーRY1のコイルを約0.3秒間励磁するよ
うに、端子RAOから出力を行う。これにより、入力さ
れた暗唱番号が正しい暗唱番号であるときには(登録さ
れている暗唱暗唱番号と一致するときには)、リレーR
Y1の常開接点は約0.3秒間閉じた後、開いた状態に
戻る。入力された暗唱番号が正しくないときには、リレ
ーRY1の接点は開いた状態を維持する。リレーRY1
の常開接点の接点状態情報はコントローラU2に入力さ
れる。
【0054】コントローラU2は、正しい暗唱番号が入
力され、リレーRY1の常開接点が閉じられるたびに、
リレーRY2のコイルの励磁状態を切り換えるように、
2番端子からの出力を切り換える。さらに言うと、コン
トローラU2は、リレーRY2のコイルを励磁していた
ときにおいて、正しい暗唱番号が入力されリレーRY1
の常開接点が閉じられたときには、リレーRY2のコイ
ルの励磁状態を解除する。逆に、コントローラU2は、
リレーRY2のコイルを励磁していなかったときにおい
て、リレーRY1の常開接点が閉じられたときには、コ
イルの励磁を開始する。これらにより、正しい暗唱番号
が入力されリレーRY1の常開接点が閉じるたびに、リ
レーRY2の接点は閉状態と開状態が切り替わる。
【0055】その結果、正しい暗唱番号が入力されるた
びに、電源装置12から監視警報装置11への電力供給
状態が前述のように切り替わる。監視警報装置11への
電力供給がなされていないときにおいて、正しい暗唱番
号が入力されたときには、リレーRY2の接点が閉じる
ことで、監視警報装置11への電力供給が開始される。
【0056】リレーRY2のコイルが励磁され、リレー
RY2の接点が閉じ、監視警報装置11への電力供給が
なされているときには、発光ダイオードランプLP1が
点灯し、その旨報知する。この発光ダイオードランプL
P1は、監視警報ユニット1のケース1Cに設けられた
孔から露出しており(図1参照)、ユーザーはこのラン
プLP1の点灯状態を見ることで監視警報装置11への
電力供給状態、換言すれば、監視警報装置11が監視動
作状態にあるかを知ることができる。
【0057】監視警報装置11への電力供給がなされて
いるときにおいて、正しい暗唱番号が入力されたときに
は、リレーRY2の接点が開くことで、監視警報装置1
1への電力供給が停止される。すなわち、前述のように
暗唱番号を知っている者にしか、監視警報装置11への
電力供給を停止させることができない。また、警報器1
11が警報動作を開始したときにも、暗唱番号を知って
いる者にしか、監視警報装置11への電力供給を停止し
て、警報を停止させることができない。
【0058】なお、本例においては、電力供給制御ユニ
ット部分PUaとして共立電子産業(株)社製の「暗唱
番号リレーキットAN−480」を採用しており、電力
供給制御ユニット部分PUbとして同じく共立電子産業
(株)社製の「セット・リセットリレーキットSRT−
05」を採用している。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、商品付設
部を商品に取り付け、その商品付設部の商品への取付け
状態に応じて監視警報装置が警報を発する商品盗難警報
装置であって、監視警報装置への電力供給を簡単には停
止することができず、それだけ監視警報装置が警報を発
しない状態にしてしまうことが簡単にはできない商品盗
難警報装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る商品盗難警報装置の一例の概略構
成図である。
【図2】図2(A)は、図1に示す商品盗難警報装置が
備える商品付設部が商品から外れている状態を示す概略
断面図であり、図2(B)は該商品付設部が商品に取り
付けられている状態を示す概略断面図である。
【図3】図1に示す商品盗難警報装置の概略ブロック図
である。
【図4】図1に示す商品盗難警報装置の監視警報装置等
の回路図である。
【図5】図1に示す商品盗難警報装置の電力供給制御ユ
ニットの回路図である。
【符号の説明】
A1 商品盗難警報装置 1 監視警報ユニット 11 監視警報装置 111 警報器 112 警報器駆動制御部 12 電源装置 13 暗唱番号入力装置 KU キーユニット 14 電力供給制御装置 141 電力供給制御スイッチ 142 開閉駆動部 143 制御部 144 暗唱番号記憶部 2 商品付設部 21 両面接着テープ 22 検出スイッチ(検出素子) 221 スイッチ22の可動片 23 ケース 3 ケーブル 4 中継ユニット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】商品に取り付ける商品付設部と、 電源装置からの電力供給を受けて動作する監視警報装置
    であって、前記商品付設部が商品に取り付けられている
    状態であるときには警報を発せず、該商品付設部が商品
    から外れている状態であるときには警報を発する監視警
    報装置と、 暗唱番号を入力するための入力装置と、 前記電源装置から前記監視警報装置への電力供給を制御
    するための電力供給制御装置とを備え、 前記電力供給制御装置は、前記電源装置から前記監視警
    報装置への電力供給がなされているときにおいて、前記
    入力装置から所定の暗唱番号と一致する暗唱番号が入力
    されたときに該電源装置から該監視警報装置への電力供
    給を停止させることを特徴とする商品盗難警報装置。
  2. 【請求項2】前記電力供給制御装置は、前記電源装置か
    ら前記監視警報装置への電力供給がなされていないとき
    において、前記入力装置から所定の暗唱番号と一致する
    暗唱番号が入力されたときには該電源装置から該監視警
    報装置への電力供給を開始させる請求項1記載の商品盗
    難警報装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102629409A (zh) * 2011-02-07 2012-08-08 日立电线株式会社 太阳能电池模块的盗窃监视装置及使用该装置的盗窃监视系统
JP2012252681A (ja) * 2011-05-09 2012-12-20 C-Cube Corp 置き忘れ防止装置
JP7444688B2 (ja) 2020-04-17 2024-03-06 ファナック株式会社 モータ駆動装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012252681A (ja) * 2011-05-09 2012-12-20 C-Cube Corp 置き忘れ防止装置
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