JP2001117908A - 数値解析モデル品質表示方法および装置 - Google Patents

数値解析モデル品質表示方法および装置

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JP2001117908A
JP2001117908A JP29509099A JP29509099A JP2001117908A JP 2001117908 A JP2001117908 A JP 2001117908A JP 29509099 A JP29509099 A JP 29509099A JP 29509099 A JP29509099 A JP 29509099A JP 2001117908 A JP2001117908 A JP 2001117908A
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Masato Hiroi
正人 廣井
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Toray Industries Inc
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    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製品の数値解析の精度の高い数値解析モデルの
作成や改善に効果のある数値解析モデル品質表示方法お
よびその装置ならびに左記方法を用いた製品の製造方法
を提供すること 【解決手段】製品の形状に基づいて数値解析のためにモ
デル化した多数の微小要素を含む数値解析モデルの形状
と、製品の設計データなどの形状データの形状との誤差
を求める。この誤差データを数値解析モデルの品質の指
標として表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】製品設計において数値解析を
行う際の数値解析モデル品質評価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、製品設計において強度解析、
流体解析などを行う場合、有限要素法などの数値解析手
法が用いられている。以下有限要素法を例にとって説明
する。
【0003】有限要素法では形状を微小な有限要素に分
割してコンピュータに入力し、解析条件として荷重、拘
束などを入力することによって、ひずみ、変位などを得
ることができる。また、形状を入力し、分割するに当た
っては、有限要素メッシュ作成システムが用いられる。
そのシステム上ではユーザーが座標入力などを行い、製
品形状を定義し、その形状を分割して有限要素を作成す
る。また、近年では、特開平4-335475号公報, 特開平9-
16559号公報に言及されているように、CAD等で作成され
た図面のデータ(製品設計データ)を入力し、自動的に
有限要素を作成するシステムも存在する。
【0004】有限要素法解析では、たとえば、6面体形
状よりなる有限要素を用いる場合、有限要素形状が立方
体に近いほど精度が高く、要素を構成する辺のうち最も
長いものと最も短いものの長さの比が大きいほど解析精
度が悪くなるということが一般的に知られており、有限
要素メッシュ作成システムにおいては、作成した有限要
素が解析に適するものかどうかユーザーが判断できるよ
うに各要素の解析精度を満足するための形状を示すパラ
メータの適正範囲をユーザーが設定し、適正範囲を超え
る有限要素のみを表示、または該要素の番号、該要素に
含まれる節点の番号、などを列挙する機能を備えてい
る。形状を示すパラメータとしては、アスペクト比、形
状ねじれ、要素の内角などが挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術は有限要素メッシュ自体の品質評価はできるもの
の、図面のデータを入力して有限要素メッシュを作った
場合、元となった形状からの誤差は評価することができ
なかった。特に、局所的な形状誤差の大きい部位を抽出
し把握することが困難であり、有限要素メッシュを改善
する作業の効率が悪かった。
【0006】本発明の目的はかかる不具合を排除し、製
品の数値解析の精度の高い数値解析モデルの作成や改善
に効果のある数値解析モデル品質表示方法およびその装
置ならびに左記方法を用いた製品の製造方法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明によれば、製品の形状に基づいて数値解析のた
めにモデル化した多数の微小要素を含む数値解析モデル
の形状と、前記製品の製品形状データの形状誤差を求
め、求められた前記誤差データを前記数値解析モデルの
品質の指標として表示することを特徴とする数値解析モ
デル品質表示方法が提供される。
【0008】また、本発明の好ましい態様によれば、前
記製品形状データは、計算機により作成された製品設計
データ、または製品の形状を測定することにより得られ
た測定データであることを特徴とする数値解析モデル品
質表示方法が提供される。
【0009】また、本発明の好ましい態様によれば、前
記誤差を表わす文字列で列挙する形式で表示することを
特徴とする数値解析モデル品質表示方法が提供される。
【0010】また、本発明の好ましい態様によれば、あ
らかじめ前記誤差の表示範囲の条件を設定し、設定され
た表示範囲に含まれる部分領域のみを表示することを特
徴とする数値解析モデル品質表示方法が提供される。
【0011】また、本発明の好ましい態様によれば、数
値解析モデルを前記誤差にしたがって色分けして表示す
ることを特徴とする数値解析モデル品質表示方法が提供
される。
【0012】また、本発明の好ましい態様によれば、製
品形状と数値解析モデルとの表面積の差に基づいて誤差
を定めることを特徴とする数値解析モデル品質表示方法
が提供される。
【0013】また、本発明の好ましい態様によれば、製
品形状の表面と数値解析モデルの要素を構成する節点の
うち表面に露出している節点との最短距離に基づいて前
記誤差を求めることを特徴とする数値解析モデル品質表
示方法が提供される。
【0014】また、本発明の好ましい態様によれば、数
値解析モデルの各微小要素において該要素中の製品形状
データの表面外部に存在する部分の体積の、前記要素の
全体積に対する割合である非充満率に基づいて前記誤差
を求めることを特徴とする数値解析モデル品質表示方法
が提供される。
【0015】また、本発明の好ましい態様によれば、製
品形状データの記憶手段と、数値解析モデルデータの記
憶手段と、前記製品形状データの記憶手段と前記数値解
析モデルデータの記憶手段にそれぞれ記憶された前記製
品形状データと前記数値解析モデルデータを読み出して
これらの形状の誤差データを算出する手段と、前記誤差
データの記憶手段と、前記誤差データを表示する手段を
有することを特徴とする、数値解析モデル品質表示装置
が提供される。
【0016】また、本発明の好ましい態様によれば、製
品仕様が決定された後、該製品の形状に基づいて数値解
析するに際し、前記製品の形状に基づいて作成した数値
解析モデルについて上記のいずれかの数値解析モデル品
質表示方法により誤差表示し、前記数値解析モデルを決
定し、決定した数値解析モデルを用いて数値解析を行
い、その結果に基づいて製品仕様を最終決定し、該最終
決定された仕様に基づいて製品を製造することを特徴と
する製品の製造方法が提供される。
【0017】また、本発明の好ましい態様によれば、上
記いずれかの数値解析モデル品質表示方法の各手順をコ
ンピュータを用いて実行するためのコンピュータプログ
ラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体が
提供される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の数値解析モデル品質表示方法およびその装置の実施
の様態を説明する。
【0019】図1は、本発明の数値解析モデル品質表示
装置の一実施態様を示すブロック図である。本実施態様
例において、(101)はコンピュータ、(102)は
キーボード、(103)はマウス、(104)はディス
プレー、(105)はスキャナまたは3次元スキャナな
どの外部入力装置、(106)は補助記憶装置である。
(105)はスキャナーや3次元測定装置、また、ネッ
トワークなどで接続された他のコンピュータなどを指
す。(106)には、ハードディスク装置のほか、M
O,PD、DVD等の取り外し可能な補助記憶装置も利
用可能である。
【0020】補助記憶装置には、製品形状データ記憶手
段(107)、数値解析モデルデータ記憶手段(10
8)が含まれる。
【0021】コンピュータには、製品形状入力手段(1
09)、数値解析モデル入力手段(110)、誤差デー
タ算出手段(111)、誤差データ表示手段(112)
が含まれる。
【0022】製品形状データ記憶手段(107)には、
外部入力装置(105)から入力された実製品の3次元
形状、または、外部入力装置(105)から入力された
図面データ、または、製品形状入力手段(109)によ
って入力された3次元形状などが記憶されている。な
お、本実施態様例では製品形状入力手段(109)から
入力されたデータを用いている。
【0023】この製品形状データは、本実施態様例では
表面を多角形の集合体で近似した、STL形式を用いてい
るが、製品の形状の輪郭を面で表現したものであればよ
い。たとえば、IGES形式、STEP形式などのように形状の
表面を数式で表現したものでもよい。
【0024】図2は表面を多角形の集合体で近似した、
製品形状データの例である。
【0025】図3は形状の表面を数式で表現した、製品
形状データの例である。
【0026】また、製品形状データは、製品の形状の輪
郭面を抽出できるような3次元CADのデータや、2次元CAD
のデータでもよい。
【0027】数値解析モデルデータ記憶手段(108)
には、あらかじめ作成された有限要素の形状をあらわす
データ、すなわち数値解析モデルを構成する節点の座標
データと要素がどの節点を使用するかなどの情報が記述
されたデータが記憶されている。数値解析モデルデータ
は、取り外し可能な補助記憶装置から入力されてもよい
し、数値解析モデル入力手段(110)から入力されて
もよい。
【0028】なお、本発明では、製品の形状を数値解析
などに用いるために微小な多面体の要素に分割したもの
全体を数値解析モデル、また、分割した個々の部分領域
を要素、また、各要素を構成する頂点を節点、数値解析
モデルの表面に存在する節点を表面節点と呼ぶ。
【0029】また、本実施態様例では、数値解析方法と
して有限要素解析を想定し、数値解析モデルとして、有
限要素メッシュを取り上げて説明するが、他の解析方法
でもかまわない。
【0030】製品形状入力手段(109)には、2次元
または3次元CAD、または、画像作成用の2次元または3次
元グラフィックソフトが含まれる。本実施態様例ではSo
lidWorks社の3次元CAD SolidWorksから形状を入力し
た。また、外部入力装置(105)から入力されたデー
タが、製品の形状の輪郭を面で表現したものになってい
ない場合に外部入力装置(105)から入力されたデー
タを用いて製品の形状の輪郭を面で表現したデータに変
換する手段も含む。
【0031】数値解析モデル入力手段(110)には、
本実施態様例では市販されている有限要素作成ソフトウ
ェア、例えば、MSC(株)製のMSC.Patranを使用する。こ
のソフトウェアは、ユーザが座標を入力することによ
り、有限要素メッシュを構成する節点を作成し、要素が
どの節点を使用するかなどを指定することにより有限要
素形状を作成する。または、製品形状データ記憶手段
(107)に記憶されている形状を用いてソフトウェア
が自動的に有限要素形状を作成する。
【0032】誤差データ算出手段(111)には、製品
形状データ記憶手段(107)と数値解析モデルデータ
記憶手段(108)とに記憶されている形状の誤差を算
出する。誤差データの算出方法については後で詳しく説
明する。
【0033】誤差データ表示手段(112)には、誤差
データ算出手段(111)において算出した形状の誤差
情報などをディスプレー(104)などを使用して表示
する手段が含まれる。
【0034】次に、誤差データ算出手段(111)を説
明する。本実施態様例では、算出する誤差データとして
製品形状データと有限要素メッシュデータ全体の表面積
の差S、有限要素メッシュの要素を構成する節点のうち
表面に露出している節点と製品形状の表面との最短距離
L、そして各要素において製品形状データの内部に含ま
れない部分の体積の、該要素の体積に対する割合である
非充満率NFを用いる。
【0035】図4は製品形状データと有限要素メッシュ
の表面積の差Sを求める手順を示すフローチャートであ
る。
【0036】まず、ステップ301において数値解析モデ
ルデータ記憶手段(108)にて記憶されている有限要
素メッシュデータを読み込む。次にステップ302におい
て製品形状記憶手段(107)にて記憶されている製品形
状データを読み込む。次にステップ303において製品形
状データの全表面面積S0を求める。S0の求め方は、製品
形状データの種類によって異なる。例えば製品形状デー
タが表面を多角形の集合体で近似されたデータの場合、
各多角形について面積を求め、その総和がS0となる。ま
た、例えば、IGES形式、STEP形式などのように形状の表
面を数式で表現したものである場合、数式にしたがって
表面積を計算し、その総和がS0となる。次にステップ30
4にて有限要素メッシュデータの全表面面積S1を求め
る。S1を求めるには、有限要素メッシュデータにおい
て、外部に露出している面を抽出し、抽出された面それ
ぞれの面積を算出し総和を求める。次にステップ305に
おいて差分データSを求める。Sについては、S=S1-S0で
求まる。
【0037】多くの場合、Sが小さいほど有限要素メッ
シュが全体として製品形状と近い形状を持っていること
を示す。
【0038】図5は有限要素メッシュの要素を構成する
節点のうち表面に露出している節点と製品形状との最短
距離Lを求める手順を示すフローチャートである。
【0039】まず、ステップ311において数値解析モ
デルデータ記憶手段(108)にて記憶されている有限
要素メッシュデータをに読み込む。次にステップ312
において製品形状記憶手段(107)にて記憶されてい
る製品形状データを読み込む。ステップ311、312
についてはすでに読み込まれている場合はこのステップ
を実行しなくてもよい。次にステップ313において、
有限要素メッシュデータから、表面に露出している節点
を抽出する。
【0040】次に、ステップ314においてステップ3
13で抽出されたi番目の表面節点Niについて製品形状
データの表面との距離の最小値Liをもとめる。求め方は
図6を参照しながら説明する。
【0041】図6は図2の一部を拡大し、簡単のために
z座標軸を省略し、XY断面で示したものである。図6に
おいて、表面節点のひとつNiについて、製品形状の輪郭
面Rに対して垂線を下す。その垂線の長さがNiについて
の製品形状データの表面との距離の最小値Liである。
【0042】ステップ315においてステップ314の
処理がステップ313で抽出されたすべての節点につい
て適用されたかどうかの判定を行ない、すべて終了して
いない場合のみステップ314を再び次の抽出された節
点に適用する。Liは有限要素メッシュの要素を構成する
節点のうち表面に露出している節点すべてについて算出
され、Liが小さいほど対象節点の近傍の有限要素メッシ
ュが製品形状と近い形状を持っていることを示す。
【0043】図7は非充満率NFを求める手順を示すフロ
ーチャートである。
【0044】まず、ステップ321において数値解析モ
デルデータ記憶手段(108)にて記憶されている有限
要素メッシュデータを読み込む。次にステップ322に
おいて製品形状記憶手段(107)にて記憶されている
製品形状データを読み込む。ステップ321、322に
ついてはすでに読み込まれている場合はこのステップを
実行しなくてもよい。次に、ステップ323においてi
番目の有限要素Eiについて非充満率NFiをもとめる。求
め方は図8を参照しながら説明する。
【0045】図8は図2の一部を拡大し、簡単のために
z座標軸を省略し、XY断面で示したものである。図8に
示すように有限要素Eiについて、製品形状の輪郭Rの外
部に存在する領域NSEiを抽出する。さらに、有限要素Ei
が占める領域をSEiとすると、NFiは、NFi=NSEi/SEi
にて求められる。
【0046】次に、ステップ324においてステップ3
23の処理がすべての要素について行われたかどうか判
定し、すべて終了していない場合のみステップ323を
残りの要素について適用する。NFは有限要素メッシュの
要素を構成する要素すべてについて算出され、NFiが小
さいほど対象節点の近傍の有限要素メッシュが製品形状
と近い形状を持っていることを示す。
【0047】次に誤差データ表示手段(112)につい
て説明する。
【0048】表示する対象となる誤差データによって、
表示する方法は異なる。
【0049】表面積差Sについては、図9に示すように
文字によってディスプレー(104)に表示する。また
は、表示する誤差データとしては、S=S1-S0の代わり
に、製品形状データとの割合を%で算出し、100*(S1-S
0)/S0を差分(誤差)として表示してもよい。
【0050】表面節点と製品形状との最短距離Lについ
ては、図10に示すように、オペレータによって選択さ
れた節点について文字によってディスプレー(104)
に表示する。または、有限要素メッシュを構成する要素
のうち表面節点と製品形状との最短距離Lの値が算出さ
れている節点を含む要素について、オペレータによって
設定された閾値を超える節点を含む要素のみを表示す
る。または、Lの数値にしたがって所定の値間隔ごとに
色を割り当て、有限要素メッシュを色分けして表示す
る。または、Lの数値にしたがって、等高線を作成して
表示する。色分け表示、等高線表示することによって、
Lの分布が容易に視認でき、どの部分を修正すべきかを
把握できる。
【0051】非充満率NFについては、図11に示すよう
に、オペレータによって選択された要素について文字に
よってディスプレー(104)に表示する。または、全
要素について、オペレータによって設定された閾値を超
える要素のみを表示する。または、非充満率NFの数値に
したがって所定の値間隔ごとに色を割り当て、有限要素
メッシュを色分けして表示する。または、NFの数値にし
たがって、等高線を作成して表示する。色分け表示や、
等高線表示をすることによって、非充満率NFの分布が容
易に視認でき、どの部分を修正すべきかを把握できる。
【0052】次に、本実施態様例の動作の概要を図12
のフローチャートを用いて説明する。
【0053】ステップ1201においてオペレーターは
キーボード(102)やマウス(103)を操作して、
製品形状データ入力手段(109)を用いてあらかじめ
設定した製品形状を入力し、入力した製品形状を製品形
状記憶手段(107)を用いてデータを保持しておく。
本実施態様例では製品形状データ入力手段として3次元
CAD、SolidWorksを用いた。本実施態様例
では3次元CADを使用したが、これは、2次元CAD、
3次元または2次元グラフィックスソフトを使用してもよ
い。製品形状データとしては、図13のような形状を作
成した。また、製品形状データは、図14のように製品
形状の表面を3角形で表現したものでもかまわない。
【0054】ステップ1202においてオペレーター
は、製品形状記憶手段(107)に記憶されていた製品
形状データを入力として、キーボード(102)やマウ
ス(103)を操作して、数値解析モデルデータ入力手
段(110)を用いて有限要素メッシュデータを定義
し、数値解析モデルデータ記憶手段(108)を用いて
データを保持しておく。本実施態様例では、数値解析モ
デルデータ入力手段として、東レ(株)製TIMON−M
ESHを用い、自動的に有限要素メッシュデータを作成
した。また、数値解析モデルデータ入力手段としては、
市販の有限要素定義ソフトウェアを用い、有限要素メッ
シュデータを入力として自動で作成してもよい。また
は、市販の有限要素定義ソフトウェアを用い、有限要素
メッシュデータを参照しながらキーボード(102)や
マウス(103)を操作して手動で作成してもよい。
【0055】作成した有限要素メッシュデータは図15
である。
【0056】ステップ1203においてオペレータは、
ステップ1201で製品形状記憶手段(107)に記憶
されていた製品形状データをコンピュータのメモリ上に
読み込む。
【0057】ステップ1204においてオペレータは、
ステップ1202で数値解析モデルデータ記憶手段(1
08)に記憶されていた有限要素メッシュデータをコン
ピュータのメモリ上に読み込む。
【0058】ステップ1205において表面積差S, 表
面節点と製品形状との最短距離L,非充満率NFを求める。
【0059】ステップ1206においてステップ120
5で求められた表面積差S, 表面節点と製品形状との最
短距離L,非充満率NFを表示する。
【0060】図16は表面積差Sを文字で列挙する形式
で表示したものである。
【0061】表面節点と製品形状との最短距離Lについ
ては最小値0mm,最大値4.032781mmとなっており、その間
を6段階に等分割し、等高線表示したものが図17で、
図18は図17の楕円部分の拡大図である。なお、カラ
ーディスプレイ装置が使用できる場合は、図17および
図18には実際には各等高線を境界とする各領域を色分
けして表示するのがよい。図19には節点を指定し、文
字で列挙表示したものを示す。また、あらかじめ設定し
ておいた表示用閾値L=0.5mmを超える節点を含む有限要
素のみを表示したものが図20である。
【0062】また、,非充満率NFについては、最小値0,
最大値0.86となっており、その間を6段階に等分割し、
等高線表示したものが図21で、図22は図21の楕円
部分の拡大図である。なお、カラーディスプレイ装置が
使用できる場合は、図21および図22には実際には各
等高線を境界とする各領域を色分けして表示するのがよ
い。図23には要素を指定し、文字で列挙表示したもの
を示す。また、あらかじめ設定しておいた表示用閾値NF
=0.5を超える有限要素のみを表示したものが図24であ
る。
【0063】以上図20及び図24から有限要素メッシ
ュにおいて、誤差が集中している個所が図25の楕円で
囲んだ個所に有ることが容易に判断できる。該当する個
所をより細かく分割することによって改善をおこなった
結果の有限要素メッシュデータが図26である。Lを算
出したところ、最小値0.0mm、最大値1.27mmとなった。
【0064】また、Sにおいては、+4223.55mm2から+100
5.5mm2と大幅に減少している。
【0065】明らかに有限要素メッシュと、製品形状デ
ータとの誤差が減少しているのが分かる。
【0066】このようにして、数値解析モデルを必要に
応じて修正するなどして最終決定し、このモデルを用い
て、数値解析を行うと精度の高い解析ができる。こうし
て解析した結果に基づいて製品形状をはじめとする製造
条件を最終決定し、その条件で製品を製作すれば、設計
者の意図に近い製品を容易に得ることができる。
【0067】上述のごとく、上記実施態様例の表示方法
は、コンピュータと、それを動作させるプログラム等に
よって実現されている。上記のごときプログラム及び各
種記憶手段のデータはフロッピーディスク、CD−RO
M等の伝送手段等によって流通される。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、使用者が作成した有限
要素メッシュの適否を視覚的に把握することができ、使
用者は実際に有限要素解析を行う前に容易に修正すべき
個所を把握できる。このことによって解析業務の効率化
を図ることができる。また、本発明によって得た精度の
高い解析結果を用いて製品を作成することにより、設計
者の意図に近い製品をより容易に得ることが出来、業務
の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様例の構成を示すブロック図
である。
【図2】表面を多角形の集合体で近似した、製品形状デ
ータの例である。
【図3】形状の表面を数式で表現した、製品形状データ
の例である。
【図4】製品形状データと有限要素メッシュデータの表
面積の差Sを求める手順を示すフローチャートである。
【図5】Lを求める手順を示すフローチャートである。
【図6】Lの求め方の解説図である。
【図7】非充満率NFを求める手順を示すフローチャー
トである。
【図8】NFの求め方の解説図である。
【図9】S表示の一例である。
【図10】L表示の一例である。
【図11】NF表示の一例である。
【図12】本発明の一実施態様例の動作の概要を示すフ
ローチャートである。
【図13】本発明の一実施態様例で用いられた製品形状
データの一例である。
【図14】本発明の一実施態様例で用いられた製品形状
データの一例である。
【図15】本発明の一実施態様例で作成された有限要素
メッシュデータの一例である。
【図16】本発明の一実施態様例でのSの表示の一例で
ある。
【図17】本発明の一実施態様例でのLの表示の一例で
ある。
【図18】図17の楕円で囲んだ部分の拡大図である。
【図19】本発明の一実施態様例でのLの表示の一例で
ある。
【図20】本発明の一実施態様例でL=0.5を超える有限
要素のみを表示したものである。
【図21】本発明の一実施態様例でのNFの表示の一例
である。
【図22】図21の楕円で囲んだ部分の拡大図である。
【図23】本発明の一実施態様例でのNFの表示の一例
である。
【図24】本発明の一実施態様例でNF=0.5を超える有
限要素のみを表示したものである。
【図25】本発明の一実施態様例で改良すべき個所を楕
円で囲ったものである。
【図26】改良後の製品形状データの一例である。
【符号の説明】
101:コンピュータ 102:キーボード 103:マウス 104:ディスプレー 105:外部入力装置 106:補助記憶装置 107:製品形状入力手段 108:数値解析モデルデータ記憶手段 109:製品形状データ入力手段 110:数値解析モデルデータ入力手段 111:誤差データ算出手段 112:誤差データ表示手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】製品の形状に基づいて数値解析のためにモ
    デル化した多数の微小要素を含む数値解析モデルの形状
    と、前記製品の製品形状データの形状との誤差を求め、
    求められた前記誤差データを前記数値解析モデルの品質
    の指標として表示することを特徴とする数値解析モデル
    品質表示方法。
  2. 【請求項2】前記製品形状データは、計算機により作成
    された製品設計データ、または製品の形状を測定するこ
    とにより得られた測定データであることを特徴とする請
    求項1記載の数値解析モデル品質表示方法。
  3. 【請求項3】前記誤差を表わす文字列で列挙する形式で
    表示することを特徴とする請求項1または2記載の数値
    解析モデル品質表示方法。
  4. 【請求項4】あらかじめ前記誤差の表示範囲の条件を設
    定し、設定された表示範囲に含まれる部分領域のみを表
    示することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の数値解析モデル品質表示方法。
  5. 【請求項5】数値解析モデルを前記誤差にしたがって色
    分けして表示することを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載の数値解析モデル品質表示方法。
  6. 【請求項6】製品形状と数値解析モデルとの表面積の差
    に基づいて誤差を定めることを特徴とする請求項1〜5
    のいずれかに記載の数値解析モデル品質表示方法。
  7. 【請求項7】製品形状の表面と数値解析モデルの要素を
    構成する節点のうち表面に露出している節点との最短距
    離に基づいて前記誤差を求めることを特徴とする請求項
    1〜6のいずれかに記載の数値解析モデル品質表示方
    法。
  8. 【請求項8】数値解析モデルの各微小要素において該要
    素中の製品形状データの表面外部に存在する部分の体積
    の、前記要素の全体積に対する割合である非充満率に基
    づいて前記誤差を求めることを特徴とする請求項1〜7
    のいずれかに記載の数値解析モデル品質表示方法。
  9. 【請求項9】製品形状データの記憶手段と、数値解析モ
    デルデータの記憶手段と、前記製品形状データの記憶手
    段と前記数値解析モデルデータの記憶手段にそれぞれ記
    憶された前記製品形状データと前記数値解析モデルデー
    タを読み出してこれらの形状の誤差データを算出する手
    段と、前記誤差データの記憶手段と、前記誤差データを
    表示する手段を有することを特徴とする、数値解析モデ
    ル品質表示装置。
  10. 【請求項10】製品仕様が決定された後、該製品の形状
    に基づいて数値解析するに際し、前記製品の形状に基づ
    いて作成した数値解析モデルについて請求項1〜8のい
    ずれかに記載の数値解析モデル品質表示方法により誤差
    表示し、前記数値解析モデルを決定し、決定した数値解
    析モデルを用いて数値解析を行い、その結果に基づいて
    製品仕様を最終決定し、該最終決定された仕様に基づい
    て製品を製造することを特徴とする製品の製造方法。
  11. 【請求項11】請求項1〜8のいずれかに記載の数値解
    析モデル品質表示方法の各手順をコンピュータを用いて
    実行するためのコンピュータプログラムを記憶したコン
    ピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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