JP2001117479A - ネットワークシミュレータ、ネットワークを利用したシミュレーション方法、および、その方法を記憶した記憶媒体 - Google Patents

ネットワークシミュレータ、ネットワークを利用したシミュレーション方法、および、その方法を記憶した記憶媒体

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JP2001117479A
JP2001117479A JP29473699A JP29473699A JP2001117479A JP 2001117479 A JP2001117479 A JP 2001117479A JP 29473699 A JP29473699 A JP 29473699A JP 29473699 A JP29473699 A JP 29473699A JP 2001117479 A JP2001117479 A JP 2001117479A
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Hisaharu Fukuda
久治 福田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各関係者がその役割を分担しつつ強調して一
つの目的を遂行することをシミュレートすることができ
るシミュレータを提供する。 【解決手段】 システムは、複数のクライアント14〜
24と、クライアント間の通信を制御するサーバ12
と、クライアント間を通信可能にする回線28とを備え
ている。複数のクライアントは、シミュレーション中の
行為をなす関係者(運転士、駅員、指令など)にそれぞ
れ割り当てられ、かつ、制御クライアント24は、シミ
ュレーションの進行を制御するための必要な情報を他の
クライアントにネットワークを介して伝達する。各クラ
イアントは、それぞれ、当該関係者の行為をなすととも
に、必要な場合に当該行為を他のクライアントに伝達し
てシミュレーションを進行させるとともに、制御クライ
アント24は、必要な場合に、シミュレーション中で事
故などの特定の現象を発生して、その発生を示す情報
を、他のクライアントに回線を介して伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、総合的な交通安全
シミュレータに関し、より詳細には、関係者がその役割
を分担することにより、協調して事故の回避や復旧活動
などの目的の遂行をシミュレートすることが可能なネッ
トワークシミュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、計算機関連のハードウェア技術お
よびソフトウェア技術の進展により、計算機シミュレー
ションの可能性が急速に高まっている。鉄道をはじめと
する交通の分野において、従来にも、力学現象や運行管
理がシミュレーションの対象となっていたが、これらに
加えて、事故等が生じたときの人間への影響の評価、マ
ン・マシンインタフェースのデザイン評価なども、シミ
ュレーションの対象となりつつある。たとえば、運転シ
ミュレータによれば、運転者は、事故を含む様々な状況
を擬似的に体験することができる。また、本発明者は、
踏切周辺の交通流に関するシミュレータを開発し(特許
第2926465号)、これを実用化している。このシ
ミュレータにおいては、踏切事故やトラブルが生じた場
合に、その時間の列車の位置や踏切動作を参照して、状
態の危険度を示すデータを算出したり、踏切およびその
周辺部の画像を表示することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のシミュレー
タ、たとえば、運転シミュレータにおいては、運転者単
独の作業をシミュレートすることができるに過ぎず、他
の関係者の作業をシミュレーションに反映することがで
きないという問題点があった。実際の交通システムにお
ける事故、トラブルの発生時には、運転者だけでなく、
他の関係者がその役割を分担しながら、事故の回避や復
旧活動を行っているため、単独の作業のみをシミュレー
トすることは不十分である。
【0004】本発明は、各関係者がその役割を分担しつ
つ強調して一つの目的を遂行することをシミュレートす
ることができるシミュレータを提供することを目的とす
る。特に、本発明は、複雑な交通システムにおける事故
やトラブルに対応する訓練や安全教育を、各関係者が役
割分担を果たしつつ協調して達成することができるネッ
トワークシミュレータを提供することを目的とする。
【0005】また、本発明は、各関係者の教育や訓練の
みならず、随時或いは所定の時点でロギング情報を分析
し、各関係者の判断・行動の評価や全体の評価、およ
び、その最適化を支援することができるネットワークシ
ミュレータを提供することを目的とする。さらに、本発
明は、各関係者の協調作業、全体システム回復の達成レ
ベルを適切に評価できるネットワークシミュレータを提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する手段】本発明の目的は、複数のクライ
アントコンピュータと、当該クライアントコンピュータ
間の通信を制御するサーバと、前記クライアントコンピ
ュータ間を通信可能にするネットワークとを備え、前記
複数のクライアントが、シミュレーション中の行為をな
す関係者にそれぞれ割り当てられ、かつ、前記複数のク
ライアント中の一つが、制御クライアントとして、シミ
ュレーションの進行を制御するための必要な情報を他の
クライアントコンピュータにネットワークを介して伝達
するように構成され、前記関係者に割り当てられたクラ
イアントコンピュータが、それぞれ、当該関係者の行為
をなすとともに、必要な場合に当該行為を他のクライア
ントコンピュータに伝達してシミュレーションを進行さ
せるとともに、前記制御クライアントが、必要な場合
に、シミュレーション中で特定の現象を発生して、当該
特定の現象の発生を示す情報を、他のクライアントコン
ピュータにネットワークを介して伝達するように構成さ
れたことを特徴とするネットワークシミュレータにより
達成される。
【0007】本発明によれば、各クライアントコンピュ
ータにおいて、割り当てられた関係者の役割を果たすべ
く所定の行為がなされ、かつ、その行為を示す情報が、
ネットワークを介して他のクライアントコンピュータに
伝達される。他のクライアントコンピュータにおいて
は、伝達された情報にしたがって、さらに他の行為がな
される。したがって、他のクライアントコンピュータか
ら伝達された情報を参照して、自己の行為を規定でき、
これにより、各関係者が、シミュレーションにおいて協
調して、ある目的を遂行することが可能となる。また、
制御クライアントにより、必要な場合に、シミュレーシ
ョン中で特定の現象(たとえば、故障や事故)を発生さ
せ、その情報を他のクライアントコンピュータに伝達す
る。したがって、各関係者は、シミュレーションにおい
て、生じた現象に対応する対策を策定し、協調して作業
を遂行することが可能となる。
【0008】本発明の好ましい実施態様においては、前
記複数のクライアントコンピュータが、少なくとも、列
車運転士、指令を含む鉄道関係者に、それぞれ割り当て
られ、前記制御クライアントが、必要な場合に、列車の
事故或いは故障に対応する現象を発生し、当該現象を示
す情報を、他のクライアントコンピュータに伝達するよ
うに構成されている。このように事故や故障を発生させ
た場合に、列車運転士や指令は、所定の手順にしたがっ
て、復旧作業をシミュレートすることが可能となる。た
とえば、前記制御クライアントが、運転士に割り当てら
れたクライアントコンピュータによる、規定外の列車運
行に応答して、列車の事故に対応する現象を発生しても
良いし、或いは、前記制御クライアントが、予め定めら
れた設定条件にしたがって、列車の事故或いは故障に対
応する現象を発生しても良い。
【0009】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、さらに、前記複数のクライアントコンピュータのう
ちの何れかが、自動車のドライバに割り当てられ、前記
制御クライアントが、シミュレーション中に自動車が踏
切を横断する場合に、必要に応じて、踏切事故に対応す
る現象を発生し、当該現象を示す情報を他のクライアン
トコンピュータに伝達するように構成されている。たと
えば、シミュレーション中に自動車が踏切を横断する際
に、脱輪やエンストを発生させ、自動車が割り当てられ
たクライアントコンピュータのオペレータに、事故回避
のための所定の行為を行わしめることもできる。さら
に、本発明の好ましい実施態様においては、シミュレー
ション中に、各クライアントコンピュータが、シミュレ
ーション中の行為および通信を示す情報を制御クライア
ントに伝達し、前記制御クライアントが、上記各クライ
アントコンピュータからの情報にしたがって、状況を示
す指標を生成する。このような指標は、逐次生成されて
も良いし、或いは、シミュレーションの完了後に生成さ
れても良い。逐次生成することにより、シミュレーショ
ン中にも、関係者の行為の評価をなすことが可能とな
る。
【0010】さらに好ましい実施態様においては、前記
制御クライアントが、シミュレーションにおいて、事故
或いは故障の生じた後に、各クライアントコンピュータ
における復旧作業による回復度を示す指標を逐次生成す
る。また、前記制御クライアントが、シミュレーション
において、事故或いは故障、または、踏切事故の生じた
後に、復旧作業による回復度の予測を示す指標を生成し
ても良い。さらに、前記制御クライアントが、前記各ク
ライアントコンピュータにおける行為および通信を示す
情報にしたがって、各関係者の作業量を示す指標を生成
し、および/または、前記各クライアントコンピュータ
における行為および通信を示す情報と、予め定められた
作業手順とを比較して、各関係者の作業の遵守度を示す
指標を生成しても良い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態につき詳細に説明を加える。図1は、本
発明の実施の形態にかかるネットワークシミュレータの
構成を示すブロックダイヤグラムである。この実施の形
態において、ネットワークシミュレータは、鉄道システ
ムにおいて、その関係者がクライアントコンピュータを
操作することにより、それぞれの関係者がその役割を分
担しつつ、作業を進めることができるようになってい
る。
【0012】図1に示すように、このネットワークシミ
ュレータ10は、制御サーバ12と、各種クライアント
コンピュータ14、16、20、22、24と、クライ
アントコンピュータ24に接続され、クライアントコン
ピュータ24により管理される大規模データベース(D
B)26とを備えている。制御サーバ12とクライアン
トコンピュータ14〜24との間は、LANなどの回線
28により接続されている。その接続は、図1に示すよ
うな形態であっても良いし、制御サーバ12を中心とす
るスター状の接続形態や、バス状の接続形態をとっても
良い。クライアントコンピュータは、それぞれが、関係
者の作業をシミュレートすることができるように構成さ
れている。本実施の形態においては、一連のクライアン
トコンピュータ18〜24は、運転士の作業をシミュレ
ートするもの(以下、「運転士クライアント14」と称
する。)、駅員の作業をシミュレートするもの(以下、
「駅員クライアント16」と称する。)、運転指令所に
おける作業をシミュレートするもの(以下、「指令クラ
イアント20」と称する。)、踏切等に進入する自動車
の動きをシミュレートするもの(以下、「自動車クライ
アント22」と称する)、および、シミュレーション空
間全体を鳥瞰するもの(以下、「システム制御クライア
ント24」と称する)を含む。
【0013】制御サーバ12は、クライアントコンピュ
ータ間のプロセス通信を実行して、システム全体による
シミュレーションの流れを統括するとともに、クライア
ント−サーバシステム全体を制御する。図2に示すよう
に、制御サーバ12は、プログラムを実行するCPU3
2、読み出したプログラムを一時的に記憶するととも
に、必要なデータのためのワークエリアとして機能する
RAM(Read Only Memory)34、ROM(Read Only Mem
ory)36、上記システムのプログラムを記憶したCD−
ROMを駆動するCD−ROMドライバ38、ハードデ
ィスク装置40、CRTなどからなる表示装置42、マ
ウスやキーボードを含む入力装置44、および、LAN
などの回線28との通信を制御する通信回路46を有し
ている。図2から理解できるように、制御サーバ12と
して、たとえば、パーソナルコンピュータを利用するこ
とができる。また、システムを作動させるためのプログ
ラムは、CD−ROMに記憶されており、RAM34や
ハードディスク装置40に読み込まれるようにしても良
いし、或いは、他の通信回線を介して、外部から供給さ
れ、RAM34やハードディスク装置40に読み込まれ
るようにしてもよい。また、各クライアント14〜24
も、制御サーバ12と略同様なハードウェア構成を有し
ている。
【0014】運転士クライアント14は、プログラムに
したがって、以下のように動作することができる。運行
モードにしたがって、オペレータが入力装置を操作する
ことにより、或いは、後述するシステム制御クライアン
ト24にて設定された列車ダイヤに基づき、列車の運行
をシミュレートする。また、オペレータの操作により、
列車のドアの開閉をシミュレートし、また、他のクライ
アント(たとえば、指令クライアント)のオペレータと
の通信をなすことができる。さらに、システム制御クラ
イアント24にて制御される信号機の状態にしたがっ
て、列車を停車させるように、列車の運行状況を変更す
ることもできる。
【0015】駅員クライアント16は、プログラムにし
たがって、停車中の列車のドアの開閉を確認し、また、
他のクライアント(たとえば、指令クライアント)のオ
ペレータとの通信をなすことができる。
【0016】指令クライアント20は、プログラムにし
たがって、以下のように動作することができる。指令ク
ライアント20は、運転士クライアント14にてその運
行がシミュレートされている列車や、列車ダイヤに基づ
き運行されている他の列車の位置、並びに、その列車番
号を、表示装置の画面上に表示し、かつ、システム制御
クライアント24にて制御される信号機の状態を、表示
装置の画面上に表示することができる。また、オペレー
タの操作にしたがって、指令クライアント20は、指令
所の管轄に属する転轍機(ポイント)を遠隔操作して、
接続する線路を制御することができる。さらに、他のク
ライアント(たとえば、運転士クライアント14)のオ
ペレータとの通信をなすことができる。
【0017】自動車クライアント22は、オペレータに
よる入力装置の操作にしたがって、自動車の走行をシミ
ュレートすることができる。システム制御クライアント
24は、列車運行のための基本ダイヤを設定することが
でき、これに基づき、自動運転すべき列車の運行、およ
び、自動制御すべき転轍機をシミュレートする。これら
列車の運行状況や転轍機の状況は、指令クライアント2
0に伝達される。また、システム制御クライアント24
は、列車の運行にしたがって、各所に配置された信号機
を変化させるとともに、必要な場合には、列車信号(A
TS信号)を運転士クライアント14に伝達し、かつ、
列車運行にしたがって、各所に配置された踏切の状態を
変化させる。
【0018】システム制御クライアント24は、上記通
常の列車運行を実現するための、種々のシミュレーショ
ンのほか、異常時の状態を設定することができる。異常
時には、車両、電力、軌道、信号、踏切の故障や異常に
起因する事故或いは故障(以後、これらを「事故・故
障」と称する。)、並びに、自動車が踏切に進入した際
に生じる事故、たとえば、自動車が遮断した踏切を横断
し、踏切中でエンスト或いは脱輪すること(以後、これ
らを「踏切事故」と称する。)が含まれる。システム制
御クライアント24は、所定の場合に、シミュレーショ
ンにおいて、事故・故障或いは踏切事故を発生させて、
これら事故に関する種々のデータを、他のクライアント
に伝達する。各クライアントによるシミュレーションの
結果は、システム制御クライアント24に伝達され、シ
ステム制御クライアント24のハードディスク装置に記
憶される。シミュレーション実行後に、システム制御ク
ライアント24は、蓄積したシミュレーション結果に基
づいて、そのシミュレーションを評価するための処理を
実行する。
【0019】データベース26には、シミュレーション
空間足り得る仮想空間の地形、町並みを構築するための
データ(地形データ、町並みデータ)、仮想空間中に敷
設された鉄道に関するデータ(路線データ)、仮想空間
中に配置された道路に関するデータ(道路データ)が格
納されている。本実施の形態においては、略40km×
30kmの領域を仮想空間としている。なお、この仮想
空間のサイズは、これに限定されるものではなく、シミ
ュレーションしたい線区を含む程度のサイズであっても
良いし、より広範なものであっても良い。また、路線デ
ータには、鉄道施設(軌道、信号、標識など)、指令
室、駅(駅舎、プラットホーム、案内表示装置など)、
鉄道車両、踏切設備(警報機、遮断機、障害物検知装置
など)を示す種々の2次元画像データおよび/または3
次元画像データが含まれる。また、道路データには、道
路、交差点、自動車信号機(交通信号機)、標識、路面
状況を示す種々の2次元画像データおよび/または3次
元画像データが含まれる。さらに、データベース26に
は、上記仮想空間の路線を走行する鉄道車両、道路を走
行する自動車を示す2次元データ画像および/または3
次元画像データが格納されている。この2次元画像デー
タや3次元画像データは、CG(Computer Graphics)に
基づくものであっても良いし、実写に基づくものであっ
ても良い。また、鉄道車両は、標準設計(たとえば、H
OゲージやNゲージなどゲージに基づくもの)であるの
が望ましい。このように手有働車両のデータを構成すれ
ば、他の用途のために作成された鉄道車両のデータをそ
のまま利用し、シミュレーション上で走行させることが
可能となる。
【0020】本実施の形態においては、地形データとし
て、道路や軌道の周辺の2次元画像データおよび3次元
画像データを備えるとともに、町並みデータとして、都
市、郊外或いは田舎を示す2次元画像データおよび/ま
たは3次元画像データを備えている。これら地形データ
により、道路や軌道周辺の地形が決定され、これによ
り、見通しの悪い踏切など、事故が生じやすい環境を所
望のように設定することが可能となる。これら2次元画
像データや3次元画像データは、各クライアントの表示
装置の画面上に、画像として表示され、これにより、各
クライアントのオペレータは、車両や自動車の走行や、
事故の発生を擬似的に体験することができる。さらに、
データベース26には、事故発生の際の列車や自動車の
画像、その際の音響に対応するデータや、列車や自動車
が走行する際の音響に対応するデータが含まれている。
さらに、各クライアントにおいて、振動を伝達するため
の機器(たとえば、バイブレータ等が配置されたシー
ト)が設けられる場合には、事故発生の際に、各クライ
アントにおいて振動を発生させるための種々のデータが
記憶されているのがより望ましい。
【0021】本実施の形態は、いわゆるVR(仮想現実
感)の機能を有しており、シミュレーションにおける車
両や自動車の向きにより、インタラクティブに、表示装
置の画面上に表示される画像が変化する。したがって、
上記データベース26に記憶されるデータは、このよう
な機能に対応できるものとなっている。また、各クライ
アントにおいて、サラウンド効果を有する音響を発生で
きる場合には、上記音響に対応するデータも、これに対
応できるものが好ましい。さらに、データベース26に
は、軌道を走行する列車の走行スケジュール(運転ダイ
ヤ)を示すデータが格納されている。
【0022】上記データベース26に格納された種々の
データは、オペレータがシステム制御クライアント24
の入力装置を操作することにより、更新することができ
る。たとえば、路線や道路を新設したり、駅や踏切を新
設或いは改良することができるほか、路線や道路の位置
を変更したり、仮想空間中の地形や町並みを変更するこ
ともできる。また、運転ダイヤを変更することにより、
所望の路線に、所望の運転間隔にて列車を運行させるこ
とが可能となる。
【0023】このように構成されたネットワークシミュ
レータ10の作動につき、以下に説明する。まず、シス
テム制御クライアント24が、オペレータの入力装置の
操作に応答して、シミュレーションの条件を設定する処
理を実行する。図3は、シミュレーション条件設定処理
を示すフローチャートである。図3に示すように、シス
テム制御クライアント24は、オペレータが入力装置を
操作することにより入力された情報に基づいて、シミュ
レーション空間を決定する(ステップ301)。たとえ
ば、上述した略30km×40kmの全体をシミュレー
ション空間としても良いし、その部分的な領域を選択し
ても良い。
【0024】次いで、入力された情報に基づいて、シス
テム制御クライアント24は、シミュレーション時間を
設定する(ステップ302)。たとえば、AM6:00
〜AM12:00というように、時分を決定すれば良
い。或いは、曜日や日を指定することも可能である。次
いで、オペレータが運行条件および道路条件に関する情
報を入力するのに応答して、これら条件が決定される
(ステップ303)。運行条件には、路線を運行する運
転ダイヤの選択、各路線を走行する列車の車両の種別、
列車の最高速度などが含まれる。また、道路条件には、
道路を走行する車両の種別、その最高速度、各道路の路
面状況(たとえば、乾燥路、凍結路)などが含まれる。
【0025】その後、入力された情報に基づき、運転モ
ードが決定される。この実施の形態においては、単一の
運転士クライアント24が設けられているため、上記路
線を運行する列車のうち、一つだけを運転士クライアン
ト24の操作により、その運行をシミュレートすること
ができる。運転モードが、手動運転モードの場合には、
運転士クライアント24に割り当てられた列車の運転の
みが、手動にて(すなわち、運転クライアント24の入
力装置の操作にしたがって)制御され、他の列車の運転
が、システム制御クライアント24により制御される。
その一方、運転モードが自動運転モードの場合には、全
ての列車が自動運転される。
【0026】さらに、本実施の形態においては、オペレ
ータに入力に基づき、事故モードを決定することができ
る(ステップ305)。本実施の形態において、オペレ
ータは、事故モードとして、事故の生じない通常運行を
示す通常モード、シミュレーション中に、「事故・故
障」のうち車両故障が生じることを示す車両故障モー
ド、電力異常(たとえば変電所や架線の異常)が生じる
ことを示す電力異常モード、軌道の異常(たとえば、ポ
イント故障など)が生じることを示す軌道異常モード、
信号の故障が生じることを示す信号故障モード、踏切の
故障が生じることを示す踏切故障モード、駅構内での人
身事故が生じることを示す人身事故モード、および、
「踏切事故」が生じることを示す踏切事故モードの何れ
かを選択することができる。或いは、何れかの事故をラ
ンダムに生じさせるモード(ランダム事故モード)を選
択できるようにしても良い。
【0027】なお、上記設定のために、システム制御ク
ライアント24の表示装置の画面上には、入力用の画像
が表示されるのが望ましい。さらに、入力すべき各項目
のための欄には、デフォルト値が既に与えられており、
必要な場合にのみ、オペレータが、値を変更するのが望
ましい。
【0028】このようにしてシミュレーション実行のた
めの設定が終了すると、システム制御クライアント24
に、シミュレーション開始の指示が与えられることに応
答して、シミュレーションが実行される。なお、シミュ
レーション中に、データベース26から種々のデータが
読み出され、各クライアントに伝達される。必要なデー
タは、初期的には、システム制御クライアント24がデ
ータベース26から読み出して、他のクライアント(た
とえば、運転士クライアント14)に伝達されるが、一
旦伝達されたデータは、分散データベースとして、他の
クライアントの各々にて把握されるのが好ましい。これ
により、シミュレーション実行時に効率的なアクセスを
実現することが可能となる。
【0029】図4および図5は、本実施の形態にかかる
ネットワークシミュレーションにおいて、各クライアン
トの状態および各状態が他のクライアントの状態に与え
る影響を示す図である。図4および図5において、破線
で示す矢印は、ネットワーク28(図1参照)を介した
通信により実現されていることを示している。これら通
信は、制御サーバ12により制御される。また、運転士
クライアント14や自動車クライアント22の表示装置
の画面上には、運転席から見ることができる景色を示す
画像が表示され、また、指令クライアント20の表示装
置の画面上には、列車位置、信号や踏切の状態を示す画
像が表示される。これら画像は、シミュレーションの進
行にしたがって逐次変化する。各クライアントにおいて
は、それぞれ、シミュレーションの実行者であるオペレ
ータがその入力装置を操作する。たとえば、運転士クラ
イアント14には、運転士がオペレータとして配置さ
れ、列車運行に必要な動作に対応する指示を、入力装置
を介して運転士クライアント14に与える。また、駅員
クライアント16、指令クライアント20および自動車
クライアント22にも、それぞれ、駅員、指令およびド
ライバーがオペレータとして配置される。
【0030】たとえば、システム制御クライアント24
において、設定ダイヤ(符号241)が参照され、これ
にしたがって、軌道に沿って設けられている信号機の状
態が制御される(符号241)。また、自動運転の路線
では、転轍機や踏切の状態も、設定ダイヤにしたがって
制御される(符号242、243)。また、設定ダイヤ
は、運転士クライアント14に伝達される。運転士クラ
イアント14のオペレータは、伝達された設定ダイヤに
したがって、列車を走行させ或いは停止させる(符号1
41、143)。列車の運行状態および列車の位置は、
システム制御クライアント241に伝達される。信号機
および踏み切りの状態は、設定ダイヤのほか、上記列車
の運行状態およびその位置にも影響される(符号24
2、244)。また、列車が駅に到着した場合には、ド
アが開閉される(符号142)。たとえば、運転士クラ
イアント14のオペレータは、ドアが閉じたこと、およ
び、信号機の状態が列車の進行を指示していることを確
認した上で、再度列車を運行する(符号143参照)。
また、ドアの開閉に関する情報は、運転士クライアント
14から駅員クライアント16に伝達される。駅員クラ
イアント16のオペレータは、入力装置を操作して、た
とえば、ドアが閉じたこと確認した(符号161)際
に、所定の情報を運転士クライアント14に伝達する。
【0031】さらに、列車の運行状態およびその位置
は、運転士クライアント14から指令クライアント20
に伝達される。指令クライアント20のオペレータは入
力装置を操作して、状態および位置にしたがって、転轍
機を所定の路線を接続するように設定する(符号20
3)。さらに、設定ダイヤ、信号機の状態、踏切の状
態、並びに、列車の運行状態および位置は、指令クライ
アント20に与えられる。したがって、指令クライアン
ト20の表示装置の画面上には、列車位置や信号機/踏
切の状態を示す画像が表示される。また、指令クライア
ント20は、設定ダイヤと列車の位置とに基づき、ある
列車がどの程度遅延して運行されているかを算出するこ
とができ、この遅延情報も、表示装置の画面上に表示さ
れる。
【0032】図5に示すように、システム制御クライア
ント24は、設定された条件にしたがって、自動車信号
の状態を変化させる(符号245)。この自動車信号の
状態を示す情報は、踏切の状態を示す情報とともに、自
動車クライアント22に伝達される。自動車クライアン
ト22のオペレータは、自動車信号や踏切の状態を参照
して、自動車を走行させるように、入力装置を操作する
(符号221、222)。さらに、図4に示すように、
運転士クライアント14と指令クライアント20との
間、および、駅員クライアント16と指令クライアント
20との間で、無線通信ができるようになっている。特
に、この無線通信は、後述するように事故が生じた場合
に、運転士と指令、駅員と指令との間で状況の伝達を行
うために利用される。本実施の形態においては、上記ク
ライアント間の通信は、いわゆる電子メールの伝達と同
様の手法にて実現している。
【0033】上述したように、本実施の形態において
は、事故モードが設定され得るようになっている。した
がって、システム制御クライアント24は、設定された
事故モードにしたがって、シミュレーション中の所定の
時点で、事故・故障或いは踏切事故を発生させる。たと
えば、図6に示すように、シミュレーションにおける事
故・故障の発生によって、種々のデータが、システム制
御クライアント24から、運転士クライアント14に伝
達される(符号246参照)。運転士クライアント14
において、列車運行中(符号141,143参照)に、
事故・故障発生を示す信号の受理に応答して、運転士ク
ライアント14は、信号の受理に応答して、そのオペレ
ータに、事故・故障が発生したことを通知する(符号1
45参照)。運転士クライアント14のオペレータは、
入力装置を操作して、列車を緊急停止させて(符号14
6)、防護無線を用いて、事故が生じて列車を緊急停止
させたことを示す信号をシステム制御クライアントに返
信する(符号147)。システム制御クライアント14
は、これに応答して、所定の路線に関する信号機を制御
して、関連する列車の運行を停止するとともに、信号機
の状態に関する種々の情報を、指令クライアント20に
伝達する(符号247)。
【0034】運転士クライアント14のオペレータは、
入力装置を操作して、防護無線通信をなした後に、電子
メールの伝達と同様の手法で、事故に関する情報を含
む、指令に伝達すべき文書を、指令クライアント20に
伝達する(符号148)。指令クライアント20のオペ
レータは、その表示装置の画面上に表示された、システ
ム制御クライアント24により伝達された信号機の状態
に関する情報(符号208)などを参照して、運転士ク
ライアント14から与えられた事故に関する情報にした
がって、復旧に必要な対応策を検討する(符号20
7)。その一方、指令クライアント20のオペレータ
は、必要な場合に、入力装置を操作して、転轍機を制御
する(符号209)。次いで、指令クライアント20の
オペレータは、入力装置を操作して、事故・故障の対応
策を、運転士クライアント14、および、必要な場合に
は駅員クライアント16に伝達する。
【0035】運転士クライアント14、場合によって
は、これに加えて駅員クライアント16は、指令クライ
アント20からの指示を受理すると(符号149、26
3)、この内容をそれぞれの表示装置の画面上に表示す
る。これらクライアントのオペレータは、入力装置を操
作して、受理した対応策にしたがった作業を実行する
(符号1410、164)。同様に、指令クライアント
20においても、必要に応じて、復旧に必要な対応策に
したがった作業が実行される(符号2011参照)。こ
れら復旧作業のシミュレーション中でも、運転士クライ
アント14と指令クライアン20との間、および、駅員
クライアント16と指令クライアント20との間で、必
要に応じた通信がなされる。これにより、事故・故障か
ら、その復旧にむけた一連のシミュレーションが、関係
者(たとえば、運転士、指令および駅員)との間で、こ
れら関係者の協調の下で実現される。事故・故障の発生
(符号246)から、復旧作業(1410、164、2
011)の完了に至るまでの、各クライアントにおける
動作、および、クライアント間の通信は、システム制御
クライアント24に伝達され、システム制御クライアン
ト24の固定記憶装置の所定の領域に逐次記憶される
(符号248参照)。これら記憶された情報は、シミュ
レーション後にシステム制御クライアント24にて、シ
ミュレーションの評価の算出のために利用される。
【0036】次に、踏切事故の発生に対する種々のクラ
イアントにおける動作につき、以下に説明する。図7に
示すように、自動車クライアント22のオペレータが入
力装置を操作して、これに応答して、自動車クライアン
ト22が自動車運転をシミュレートするように動作し、
シミュレーションにおいて、自動車が踏切を通過する
(符号221)。システム制御クライアント24は、自
動車の踏切通過を検知して、踏切中の脱輪やエンスト等
の発生を示す信号を自動車クライアント22に伝達する
(符号249)。自動車クライアント22の表示装置の
画面上には、脱輪やエンストの発生を示す文字や画像が
表示されるため、オペレータは、事故を回避すべく、所
定の操作を行う(符号222)。また、自動車クライア
ント22におけるシミュレーションの状態は、運転士ク
ライアント14にも伝達される。これに応答して、運転
士クライアント14の表示装置の画面上には、踏切上で
停止している自動車を示す画像が表示されるため、運転
士クライアント24のオペレータは入力装置を操作し
て、非常制動をかけるなど、事故回避の行動をとる。
【0037】シミュレーションにおける事故回避行動に
もかかわらず、自動車および列車が衝突した場合には、
自動車クライアント22および運転士クライアント14
の双方の表示装置の画面上には、事故の画像および事故
発生を示す文字等が表示される(符号141参照)。運
転士クライアント14のオペレータは、入力装置を操作
して、防護無線通信をなした(符号1412)後に、電
子メールの伝達と同様の手法で、事故に関する情報を含
む、指令に伝達すべき文書を、指令クライアント20に
伝達する(符号1413)。電子メールと同様の通信に
おいて、各クライアントにおいては、予め種々の文章パ
ターンを用意し、これらから、所望のものをオペレータ
が選択することができる。また、いわゆるチャットのよ
うに、自由にキーボードを用いて所望の文書を入力でき
る。これらに加えて、オペレータの音声を伝達できるよ
うにしても良い。オペレータは、これらの形態から所望
のものを選択して、他のクライアントとの通信をなすこ
とができるのが望ましい。
【0038】以下、各クライアントにおけるシミュレー
ションは、図6に示す事故・故障に関するものと類似し
ている。すなわち、指令クライアント20のオペレータ
は、その表示装置の画面上に表示された、システム制御
クライアント24により伝達された信号機の状態に関す
る情報(符号2013)などを参照して、運転士クライ
アント14から与えられた事故に関する情報にしたがっ
て、復旧に必要な対応策を検討する(符号2012)。
次いで、指令クライアント20のオペレータは、入力装
置を操作して、踏切事故の対応策を、運転士クライアン
ト14に伝達する(符号2014)。運転士クライアン
ト14においては、指令クライアント20からの指示を
受理(符号1414)に応答して、この内容を表示装置
の画面上に表示し、そのオペレータは、入力装置を操作
して、受理した対応策にしたがった作業を実行する(符
号1415)。同様に、指令クライアント20において
も、必要に応じて、復旧に必要な対応策にしたがった作
業が実行される(符号2015参照)。これら復旧作業
のシミュレーション中でも、運転士クライアント14と
指令クライアン20との間で、必要に応じた通信がなさ
れる。
【0039】また、運転士クライアント14のオペレー
タは、必要な場合に、自動車クライアント22に対し
て、自動車のドライバーがなすべき作業をしめす情報を
伝達する。これに応答して、自動車クライアント22に
おいても、必要な作業が実行され得る(符号223)。
このようにして、踏切事故からその復旧に向けた一連の
シミュレーションが、関係者(たとえば、運転士、指
令)との間で、これら関係者の協調の下で実現される。
【0040】図6の場合と同様に、踏切事故のシミュレ
ーションにおいても、事故発生からその復旧作業の完了
にいたるまでの、各クライアントにおける動作やクライ
アント間の通信は、システム制御クライアント24にお
いて記録される(符号2411)。上記シミュレーショ
ンにおいて、自動車の側の回避動作および/または列車
の側の回避動作によって、踏切事故が回避できる場合が
ある。このような場合にも、図8に示すように、図7に
示す踏切事故のシミュレーションと略同様な作業、動作
が各クライアントにて実行される。
【0041】上述したように、事故発生からその復旧作
業にいたるまでの各クライアントの動作、クライアント
間の通信はシステム制御クライアント24において記録
される。したがって、システム制御クライアント24
は、シミュレーション実行中および実行後に、各クライ
アントから伝達されて、固定記憶装置に記録した情報に
基づき、シミュレーションの状況を評価するための処理
を実行する。本実施の形態において、システム制御クラ
イアント24は、(1)交通システム(列車や当該列車
の位置する線区)の機能が損傷している割合を所定の時
間間隔で算出、表示したシステム機能状況チャート、
(2)交通システムが復旧するまでの見込時間を所定の
時間間隔で算出、表示したシステム回復時間見込チャー
ト、(3)関係者の各々の作業量を所定の時間間隔で算
出、表示した作業量チャート、および、(4)上記関係
者の作業量と、必要な作業手順の遵守度の評価を示す異
常時対応評価チャートを作成する。
【0042】システム機能状況チャートにおいては、た
とえば、機能の損傷度合いを、以下のように分類し、こ
れにより損傷からどの程度回復されているかをわかりや
すく評価することが可能となる。 0.0:完全にダウンして、回復見込がたたない状態 0.1:完全にダウンしているが、回復する見通しであ
る状態 0.3:完全にダウンしているが、所定時間(たとえば
2時間)内に回復する見通しである状態 0.5:列車が次の駅まで運行できる(すなわち、一部
がダウンしている)状態 0.7:列車の遅延が30分以内である状態 0.9:列車の遅延が15分以内である状態 1.0:正常な状態 なお、上記指標(度合い)は一例であって、これに限定
されるものではないことは言うまでもなく、また、数値
に対応する状態も、所望のように決定することができ
る。
【0043】システム制御クライアント24は、逐次各
クライアントから伝達される作業内容や通信を示す情報
をしたがって、上記回復度(回復レベル)を算出し、こ
れを、表示装置の画面上にチャートとして表示するとと
もに、固定記憶装置の所定の領域に、回復度を示すデー
タを記憶する。図9は、このようにして得られたシステ
ム活性レベル(回復レベル)を示すシステム機能状況チ
ャートの一例である。図9に示す例においては、事故の
発生(図中の×印参照)からシステムが完全にダウン
し、その後、数次にわたって機能が回復していく状況を
容易に見て取ることができる。上記回復レベル、事故・
故障或いは踏切事故の状況、故障等の原因、事故・故障
或いは踏切事故が発生した位置、時間、線区、現状にお
ける回復状況、および、過去の類似する事例における回
復時間などに基づき算出することができる。
【0044】また、システム制御クライアント24は、
事故・故障或いは踏切事故の状況、故障等の原因、事故
・故障或いは踏切事故が発生した位置、時間、線区、現
状における回復状況、および、過去の類似する事例にお
ける回復時間に基づいて、システムの予想回復時間チャ
ートを作成する。図10は、このようにして得られたシ
ステム予想回復時間チャートの一例を示す図である。図
10においても、事故の発生(図中の×印参照)からシ
ステムが完全にダウンし、その後、数次にわたって機能
が回復できるであろう予測を理解することができる。ま
た、図10において、その中盤から漸次下降する曲線
は、ある時点における完全に回復するまでの見込時間を
示している。この曲線によれば、機能回復とともに、完
全に回復するまでの時間が徐々に減少していることが理
解できる。作業量チャートは、各関係者(運転士、指
令、駅員など)の作業量、たとえば、情報送受信件数、
情報送受信時間、情報量などを基づき算出される。図1
1は、得られた作業量チャートの一例を示す図である。
図11においては、運転士(M1)、指令(M2)およ
び駅員(M3)の作業量がそれぞれ図示されている。k
れにより、事故・故障或いは踏切事故の発生時、異常発
生時の各関係者の作業量を知ることができ、どの時点で
どの関係者の負担が大きいかを把握することが可能とな
る。たとえば、このようなチャートは、作業手順や役割
分担の見直しに役立てることが可能となる。
【0045】本実施の形態において、異常時対応評価チ
ャートは、上記作業量チャートにおける各関係者の作業
量と、上記作業量中に占める、誤って対応している作業
の率(遵守度)とを含んでいる。たとえば、送受信情報
や作業内容に基づいて、事故・故障或いは踏切事故の種
別等にしたがって予め定められている手順と、実際にシ
ミュレーションにて実行された手順とを比較することに
より、上記遵守度を得ることができる。これにより、必
要手順の遵守度(どの程度、手順を遵守しているか)を
評価することができる。図12は、作業量および遵守度
を示す異常時対応評価チャートの一例を示す図である。
図12において、実線が関係者の作業量を示し、破線が
関係者の遵守度を示している。これにより、シミュレー
ションを実行したオペレータ(関係者)の各自が、どの
程度、必要な作業手順を遵守しているか、どういった作
業中に問題が生じるかなどを適切に知ることが可能とな
る。
【0046】図6ないし図8に示す例では、システム制
御クライアント24が、事故・故障或いは踏切事故の状
況を作り出し、事故等の発生を示す情報を運転士クライ
アント14や自動車クライアント22に伝達している
が、本実施の形態では、これに加えて、シミュレーショ
ン中の運転士による行為(たとえば、速度超過、信号の
見落し)や、ドライバーによる行為(たとえば、警報中
の踏切への進入)によっても、事故・故障或いは踏切事
故の状況を発生させることが可能である。図13は、運
転士による行為により事故が生じた場合の各クライアン
トの状態を示す図である。たとえば、運転士クライアン
ト14において、オペレータが列車運行をシミュレート
している最中に、入力装置を操作して、制限速度を超え
て列車を走行させるような状態とした場合、或いは、停
止信号を無視してポイントに進入させるような状態とし
た場合など、異常な行為があった場合(符号1415)
には、その情報が、運転士クライアント14からシステ
ム制御クライアント24に伝達される。システム制御ク
ライアント24は、情報の伝達に応答して、必要な場合
に事故・故障を発生させる(符号2412)。この情報
は、運転士クライアント14に伝達される(符号141
7)。このようにして、運転士クライアント14の側に
おける行為によって事故・故障が引き起こされる。その
後、運転士クライアント14のオペレータは、必要な場
合に、列車を緊急停止させるように入力装置を操作し
(符号1418)、次いで、図6に示す手順と同様に、
事故の復旧に必要な作業(指令への連絡、指令からの指
示の受理、復旧作業)を順次実行する。
【0047】また、列車運行にしたがって遮断機が作動
し或いは警報中の踏切(符号1419、2413)に、
自動車が進入するように、自動車クライアント22のオ
ペレータが入力装置を操作した場合にも、その情報が、
自動車クライアント22から、システム制御クライアン
ト24および運転士クライアント14に伝達される。運
転士クライアント14の表示装置の画面上には、前方の
踏切構内に自動車が進入している画像が表示され、オペ
レータは、これに応答して、列車を緊急停止させるよう
に、入力装置を操作する(符号1420)。列車が踏切
の手前で停止できなかった場合には、踏切事故が発生す
る(符号2414、225、1421参照)。以下、各
クライアントのオペレータは、事故の発生から復旧まで
の作業手順にしたがって、入力装置を操作する。これら
作業は、図7に示すものと略同様である。このようにし
て、自動車クライアント22の側における行為によって
も、踏切事故が引き起こされる。
【0048】本実施の形態によれば、ネットワークに接
続されたクライアントが、それぞれ、運転士、駅員、指
令などの機能を果たし、これらの間で通信をなしつつ、
事故・故障や踏切事故の回避や上記事故が生じた際の復
旧作業をシミュレートする。したがって、各オペレータ
(関係者)は、他のオペレータ(関係者)と協調しなが
ら、より現実的に、必要な作業をシミュレートすること
が可能となる。また、各関係者の担当した役割や、関係
者の相互の連携作業、チームプレイの分析・評価をする
ことも可能となる。また、本実施の形態によれば、シス
テムを制御するマシン(システム制御クライアント)に
より、事故の原因となる現象を発生させるため、その設
定により、所望の事故・故障或いは踏切事故を、シミュ
レーション中に生じさせることが可能となる。さらに、
本実施の形態によれば、運転士クライアントにおける速
度超過運行に対応する動作や、自動車クライアントにお
ける警報中の踏切への進入など、違反する行為によって
も、事故・故障或いは踏切事故を生じさせることができ
る。したがって、運転士やドライバーに、違反する行為
を起こすために、所定のクライアントコンピュータを操
作させて、これら行為に起因した事故等が生じることを
擬似的に体験させることが可能となる。
【0049】さらに、本実施の形態によれば、3次元画
像データおよび2次元画像データに基づき、各クライア
ントにおいて、各クライアントに割り当てられた関係者
が目にするべき画像が表示されるため、関係者はリアリ
ティのある画像を参照して、シミュレーションを実行す
ることができる。すなわち、VR機能により、3次元画
像データや2次元画像データに基づく、インタラクティ
ブなリアリティのあるCG画像や実写画像を表示して、
シミュレーションを進めることができる。また、画像の
みでなく、関係者は、音や振動を体感することができる
ため、よりリアリティのあるシーン(事故シーンなど)
を体験することが可能となる。
【0050】さらに、本実施の形態によれば、通常のパ
ソコンによりシステムが構築できるため、安価にシミュ
レータを構成することが可能となる。また、本実施の形
態において、車両をゲージに基づく標準設計とすること
により、他の目的で作成された種々の車両のデータを利
用することができ、これら車両を用いたシミュレーショ
ンを実現することが可能となる。
【0051】本発明は、以上の実施の形態に限定される
ことなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内
で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内
に包含されるものであることは言うまでもない。たとえ
ば、前記実施の形態においては、運転士クライアント、
駅員クライアント、指令クライアント、自動車クライア
ントおよびシステム制御クライアントにより、シミュレ
ーションが実行され、かつ、これらの間の通信が、制御
サーバにより制御されているが、これに限定されるもの
ではなく、必要に応じて、他の関係者の動作をシミュレ
ートするクライアントコンピュータ、たとえば、車掌ク
ライアント、変電所など周辺設備に関連する設備クライ
アント、保線掛などに関連する保線クライアントなどを
設け、シミュレーション中に必要な作業を実行させても
良い。また、システム制御クライアントと制御サーバ
が、同一のパーソナルコンピュータにより実現されてい
ても良い。システムが比較的小規模であり、コンピュー
タの負荷が問題とならない場合には、上述したようにシ
ステム制御クライアントと制御サーバとを統合した形態
であっても足りる。
【0052】また、前記実施の形態においては、鉄道お
よびその周辺道路をシミュレーション空間として、鉄道
および鉄道を横断する道路の安全、並びに、これらにお
ける事故およびその復旧をシミュレートしているが、シ
ミュレーション空間はこのようなものに限定されない。
たとえば、シミュレーション空間を道路およびその周囲
空間に設定し、1以上の自動車を示す自動車クライアン
ト、歩行者を示す歩行者クライアントなどを設け、これ
らが相互通信しつつシミュレーションを進めることも可
能である。特に、本発明を、高度道路交通システム(I
TS:Intelligent Transport Systems)のシミュレー
ションに適用できることに留意すべきである。回線を介
して、自動車クライアント、安全運転支援クライアン
ト、交通管制クライアントなど、目的に応じたクライア
ントコンピュータを接続し、これらの間で、相互通信を
しつつシミュレーションを進めれば良い。上記安全運転
支援クライアントは、自動車クライアントにより、シミ
ュレーション中の動作が規定されている自動車の位置や
速度に基づき、各種の情報や危険が生じた場合の警告
を、自動車クライアントに伝達する。また、交通管制ク
ライアントは、シミュレーション空間中の自動車の位置
に基づき、交通流を最適化するための種々の情報を、自
動車クライアントおよび安全運転支援クライアントに伝
達する。事故や渋滞が生じた場合にも、交通管制クライ
アントは、必要な情報を、自動車クライアントおよび安
全運転支援クライアントに伝達する。さらに、上記IT
Sにおいて、自動車による踏切通行を、各クライアント
間の情報の伝達により自動化するようなシミュレーショ
ンを実行することが可能である。
【0053】図15は、本発明にかかるネットワークシ
ミュレータの他の応用例を示すブロックダイヤグラムで
ある。図15に示すように、このネットワークシミュレ
ータにおいては、図1にしめす運転士クライアント14
を、自動車、航空機などの作業者により運転される機関
の動作をシミュレートする運転クライアント1514に
置き換え、指令クライアント20を、上記運転される複
数の機関の動作等を管制する管制クライアント1520
に置き換え、駅員クライアント16を、上記運転される
機関を支援する業務を行う支援業務クライアント151
6に置き換え、自動車クライアント22を、上記運転さ
れる機関に対する外乱として動作する外乱クライアント
1522に置き換えている。すなわち、図1に示すネッ
トワークシミュレータは、図15に示すものを鉄道用途
としたものであることが理解できよう。
【0054】たとえば、図15のネットワークシミュレ
ータにおいて、運転クライアント1514が、自動車の
ドライバの動作をシミュレートし、管制クライアント1
520が、ITSにおける交通管制の動作をシミュレー
トし、支援業務クライアントは、事故・故障の際に自動
車を移動させたり、周囲の交通整理をするような支援業
務をシミュレートし、かつ、外乱クライアント22に、
車道に飛び出す人などの動作をシミュレートすることに
より、自動車交通の一態様をシミュレートすることが可
能となる。同様に、飛行機に関するシミュレーション
も、それぞれのクライアントに、各関係者の動作のシミ
ュレーション機能を与えることにより実現可能である。
さらに、本発明は、鉄道、自動車、航空機などの交通機
関だけではなく、災害の発生およびその後の復旧作業、
危機管理などにも応用することが可能である。
【0055】また、本明細書において、手段とは、必ず
しも物理的手段を意味するものではなく、各手段の機能
が、ソフトウエアによって実現される場合も包含する。
また、一つの手段の機能が二以上の物理的手段により実
現されても、二以上の手段の機能が一つの物理的手段に
より実現されてもよい。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、各関係者がその役割を
分担しつつ強調して一つの目的を遂行することをシミュ
レートすることができるシミュレータを提供することが
可能となる。特に、複雑な交通システムにおける事故や
トラブルに対応する訓練や安全教育を、各関係者が役割
分担を果たしつつ協調して達成することができるネット
ワークシミュレータを提供することが可能となる。ま
た、本発明によれば、各関係者の教育や訓練のみなら
ず、随時或いは所定の時点でロギング情報を分析し、各
関係者の判断・行動の評価や全体の評価、および、その
最適化を支援することができるネットワークシミュレー
タを提供すること、および、各関係者の協調作業、全体
システム回復の達成レベルを適切に評価できるネットワ
ークシミュレータを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の実施の形態にかかるネット
ワークシミュレータの構成を示すブロックダイヤグラム
である。
【図2】 図2は、本実施の形態にかかる制御サーバの
ハードウェア構成を示すブロックダイヤグラムである。
【図3】 図3は、本実施の形態にかかるシミュレーシ
ョン条件設定処理を示すフローチャートである。
【図4】 図4は、本実施の形態にかかるネットワーク
シミュレーションにおいて、各クライアントの状態およ
び各状態が他のクライアントの状態に与える影響を示す
図である。
【図5】 図5は、本実施の形態にかかるシミュレーシ
ョンにおいて、各クライアントの状態および各状態が他
のクライアントの状態に与える影響を示す図である。
【図6】 図6は、本実施の形態にかかるシミュレーシ
ョンにおいて、各クライアントの状態および各状態が他
のクライアントの状態に与える影響を示す図である。
【図7】 図7は、本実施の形態にかかるシミュレーシ
ョンにおいて、各クライアントの状態および各状態が他
のクライアントの状態に与える影響を示す図である。
【図8】 図8は、本実施の形態にかかるシミュレーシ
ョンにおいて、各クライアントの状態および各状態が他
のクライアントの状態に与える影響を示す図である。
【図9】 図9は、本実施の形態にかかるシステム活性
レベル(回復レベル)を示すシステム機能状況チャート
の一例を示す図である。
【図10】 図10は、本実施の形態にかかるシステム
の予想回復時間チャートの一例を示す図である。
【図11】 図11は、本実施の形態にかかる作業量チ
ャートの一例を示す図である。
【図12】 図12は、本実施の形態にかかる作業量お
よび遵守度を示す異常時対応評価チャートの一例を示す
図である。
【図13】 図13は、本実施の形態にかかるシミュレ
ーションにおいて、各クライアントの状態および各状態
が他のクライアントの状態に与える影響を示す図であ
る。
【図14】 図14は、本実施の形態にかかるシミュレ
ーションにおいて、各クライアントの状態および各状態
が他のクライアントの状態に与える影響を示す図であ
る。
【図15】 図15は、本発明にかかるネットワークシ
ミュレータの他の応用例を示すブロックダイヤグラムで
ある。
【符号の説明】
10 ネットワークシミュレータ 12 制御サーバ 14 運転士クライアント 16 駅員クライアント 20 指令クライアント 22 自動車クライアント 24 システム制御クライアント 26 データベース 28 回線

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のクライアントコンピュータと、当
    該クライアントコンピュータ間の通信を制御するサーバ
    と、前記クライアントコンピュータ間を通信可能にする
    ネットワークとを備え、 前記複数のクライアントが、シミュレーション中の行為
    をなす関係者にそれぞれ割り当てられ、かつ、前記複数
    のクライアント中の一つが、制御クライアントとして、
    シミュレーションの進行を制御するための必要な情報を
    他のクライアントコンピュータにネットワークを介して
    伝達するように構成され、 前記関係者に割り当てられたクライアントコンピュータ
    が、それぞれ、当該関係者の行為をなすとともに、必要
    な場合に当該行為を他のクライアントコンピュータに伝
    達してシミュレーションを進行させるとともに、前記制
    御クライアントが、必要な場合に、シミュレーション中
    で特定の現象を発生して、当該特定の現象の発生を示す
    情報を、他のクライアントコンピュータにネットワーク
    を介して伝達するように構成されたことを特徴とするネ
    ットワークシミュレータ。
  2. 【請求項2】 前記制御クライアントが、必要な場合
    に、事故或いは故障に対応する現象を発生し、当該現象
    を示す情報を、他のクライアントコンピュータに伝達す
    るように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の
    ネットワークシミュレータ。
  3. 【請求項3】 シミュレーション中に、各クライアント
    コンピュータが、シミュレーション中の行為および通信
    を示す情報を制御クライアントに伝達し、 前記制御クライアントが、上記各クライアントコンピュ
    ータからの情報にしたがって、状況を示す指標を逐次生
    成することを特徴とする請求項1ないし5の何れか一項
    に記載のネットワークシミュレータ。
  4. 【請求項4】 前記制御クライアントが、シミュレーシ
    ョンにおいて、事故或いは故障の生じた後に、各クライ
    アントコンピュータにおける復旧作業による回復度を示
    す指標、および/または、復旧作業による回復度の予測
    を示す指標を生成することを特徴とする請求項3に記載
    のネットワークシミュレータ。
  5. 【請求項5】 前記制御クライアントが、前記各クライ
    アントコンピュータにおける行為および通信を示す情報
    にしたがって、各関係者の作業量を示す指標、および/
    または、前記各クライアントコンピュータにおける行為
    および通信を示す情報と予め定められた作業手順とを比
    較することにより得られる、各関係者の作業の遵守度を
    示す指標を生成することを特徴とする請求項3または4
    に記載のネットワークシミュレータ。
  6. 【請求項6】 複数のクライアントコンピュータと、当
    該クライアントコンピュータ間の通信を制御するサーバ
    と、クライアント間の通信を可能にするネットワークと
    を備えたクライアントサーバシステムにおいて、 前記複数のクライアントを、シミュレーション中の行為
    をなす関係者にそれぞれ割り当て、 前記複数のクライアント中の一つを、制御クライアント
    として決定し、シミュレーションの進行を制御するため
    の必要な情報を他のクライアントコンピュータにネット
    ワークを介して伝達させ、 前記関係者に割り当てられたクライアントコンピュータ
    が、それぞれ、当該関係者の行為をなすとともに、必要
    な場合に当該行為を他のクライアントコンピュータにネ
    ットワークを介して伝達してシミュレーションを進行さ
    せ、かつ、 前記制御クライアントが、必要な場合に、シミュレーシ
    ョン中で特定の現象を発生して、当該特定の現象の発生
    を示す情報を、他のクライアントコンピュータに伝達す
    ることを特徴とするネットワークを利用したシミュレー
    ション方法。
  7. 【請求項7】 前記制御クライアントが、必要な場合
    に、事故或いは故障に対応する現象を発生し、当該現象
    を示す情報を、他のクライアントコンピュータに伝達す
    ることを特徴とする請求項6に記載のシミュレーション
    方法。
  8. 【請求項8】 複数のクライアントコンピュータと、当
    該クライアントコンピュータ間の通信を制御するサーバ
    と、クライアント間の通信を可能にするネットワークと
    を備えたクライアントサーバシステムにおいて実行され
    るプログラムを記録した、コンピュータにより読み出し
    可能な記録媒体であって、 前記複数のクライアントを、シミュレーション中の行為
    をなす関係者にそれぞれ割り当て、 前記複数のクライアント中の一つを、制御クライアント
    として決定し、シミュレーションの進行を制御するため
    の必要な情報を他のクライアントコンピュータにネット
    ワークを介して伝達させ、 前記関係者に割り当てられたクライアントコンピュータ
    が、それぞれ、当該関係者の行為をなすとともに、必要
    な場合に当該行為を他のクライアントコンピュータにネ
    ットワークを介して伝達してシミュレーションを進行さ
    せ、かつ、 前記制御クライアントが、必要な場合に、シミュレーシ
    ョン中で特定の現象を発生して、当該特定の現象の発生
    を示す情報を、他のクライアントコンピュータに伝達す
    ることを特徴とするプログラムを記録した記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記制御クライアントが、必要な場合
    に、列車の事故或いは故障に対応する現象を発生し、当
    該現象を示す情報を、他のクライアントコンピュータに
    伝達することを特徴とするプログラムを記録した請求項
    8に記載の記録媒体。
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