JP2001116231A - 排煙の再燃焼装置 - Google Patents

排煙の再燃焼装置

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JP2001116231A
JP2001116231A JP33837699A JP33837699A JP2001116231A JP 2001116231 A JP2001116231 A JP 2001116231A JP 33837699 A JP33837699 A JP 33837699A JP 33837699 A JP33837699 A JP 33837699A JP 2001116231 A JP2001116231 A JP 2001116231A
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combustion
flue gas
gas
incinerator
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Tatsuo Yonede
達雄 米出
Masuo Yonede
益雄 米出
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 焼却炉から排出される排煙中の不完全燃焼物
質.特に.ダイオキシン等の有害排出ガスを再燃焼装置
によって完全燃焼させる事により除去し.その排出量を
限りなく0に近ずける。 【構成】 焼却炉から排出される排煙を再燃焼装置に取
り込み.ノズルから空気を吹き込み.排煙と共に.加熱
燃焼部の入口に送り込み.同時に.加熱燃焼部の出口か
ら.再燃焼した排出ガスに強い吸い込み圧力をかける構
成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】塩化物の焼却時に発生するダイオ
キシンは.人類史上で最悪の有害物質であり.摂取した
場合には.人体からは排出される事はなく.蓄積され続
ける物質であります。しかも.極微量であっても.計り
知れない健康被害をもたらす物質である事は.現在で
は.広く.知られ恐れられている通りであります。ダイ
オキシンの発生は.主に.塩化ビニール等の塩化化合物
を焼却する際に.不完全燃焼により発生する物質であり
ます。さて.今日では.塩化ビニール等のプラスチック
類は.人間の生活のあらゆる方面で使用されており.生
活に密着している必需品であります。従って.塩化ビニ
ール等のプラスチック類を含む廃棄物の量は.当然の事
ながら莫大なものとなります。しかるに.塩化ビニール
等のプラスチックを含む廃棄物の処理方法としては.従
来は.埋め立てによる処理方法が実施されていました
が.本来.自然の状態では.腐食する事がないため.埋
め立てによる処理方法では.おのずから限界がありまし
た。従って.最終的には.焼却炉による焼却処理の方法
に頼らざるを得なくなった事は.当然の帰結でありま
す。さて.焼却処理しなければならない塩化ビニール等
のプラスチック類の量の膨大さと.焼却時に.不完全燃
焼によって発生するダイオキシンの量及び.その毒性の
強さを考え併わせれば.焼却処理に際しては.如何に.
100%に近い完全燃焼を行わせ.その結果として.ダ
イオキシンの発生を0に近ずける事が出来るか否かが.
問われる訳であります。以上のように.本発明による排
煙の再燃焼装置は.一般的な生活廃棄物および産業廃棄
物の焼却炉の構成原理として利用されるものである。ま
た一方.自動車等から排出される有害排出ガスを抑制す
る為の再燃焼装置として利用する事が出来る。また一
方.本発明による排煙の再燃焼装置は.デイーゼルエン
ジンを搭載したトラックの排出ガス中の不完全燃焼物質
を再燃焼し.排出ガス中の有害排出ガスを.限りなく0
に近ずけるために利用する事が出来る。
【0002】
【従来の技術】従来は塩化ビニール等のプラスチック類
を焼却する焼却炉に対しては.特別な規制は存在しなか
ったのであるが.例え微量であっても.ダイオキシンの
毒性が人体に与える悪影響についても.次々と明らかと
なるに従い.一般に使用されてきた焼却炉についても.
特に.使用の規制が行われる様になった。一般に使用さ
れてきた小型の燃焼炉では.当然の事ながら焼却処理温
度が低く.不完全燃焼が発生する度合いが大きいためで
あり.ダイオキシンの発生量は.それに比例して大きく
なるためであります。その結果.一般的に.最も広く.
普及し利用されてきた小型の燃焼炉は.事実上.使用す
る事が出来なくなりました。従って.止むを得ず.焼却
処理温度の高い.特殊仕様の大型の焼却炉を.特別に.
建設し.塩化ビニール等のプラスチック類の専用焼却処
理装置として使用しているのが現状であります。また一
方.軽油を使用するデイーゼルエンジンにおける排出ガ
ス中の有害排出ガスの除去技術としては.従来から.触
媒により有害排出ガスの除去を行ってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明において解決し
ようとする課題は次の3項目であります。 (1)現在使用されている大型の高温焼却炉で塩化ビニ
ール等のプラスチック類を焼却しても.完全に.ダイオ
キシンの発生がなくなるわけではありません。それは.
単に.高温のため.化学的な酸化反応がより進行し易
く.不完全燃焼する可燃ガスが少なくなる.と言う事な
のです。従って.高温焼却炉であっても.酸化反応が.
完全に行われるためには.焼却物から発生する可燃ガス
と空気との混合が.完全に行われる事が重要な条件であ
る。完全燃焼を行うためには.混合ガス中の.あらゆ
る.可燃ガスの構成分子に対して.空気中の酸素が行き
渡る事が必要不可欠な条件である。しかしながら.一般
的な焼却炉の形状及び構造を.流体力学上の観点から見
れば.可燃ガスと空気と言う二つの流体の流れ方及びそ
の混合状況を考えた場合.各流体の完全な混合ガス化は
不可能である事は明らかである。従って.炉の焼却温度
が.如何に高くても.酸素不足の可燃ガス部分は.不完
全燃焼となり.その結果.ダイオキシンの発生は避けら
れない事となります。現在.高温の焼却炉の方が使用さ
れているのは.従来.一般に使用されてきた低温の焼却
炉に較べて.比較的.ダイオキシンの発生量が.少ない
と言う理由だけである。しかしながら.今日.明らかに
されつつあるダイオキシンの人体への悪影響を考慮すれ
ば.高温の焼却炉を使用して行く事だけが.必ずしも.
最善の方法とは言えず.現在の焼却処理技術からは.次
善の方法として.止むを得ず使用しているのが現状であ
ります。さて.ダイオキシンは.人体からは排出され
ず.徐々に.長期間に渡り人体に濃縮されていくもので
あり.且つ.かってない程.強力な毒性を有する物質で
あるため.将来に渡る健康被害の可能性も否定出来ない
深刻な状況となっています。しかるに.今日.益々増加
する塩化ビニール等のプラスチック類の廃棄物の量は膨
大な量に達する事は明らかである。また.これを.焼却
処理する際に発生するダイオキシンの量を考え併わせれ
ば.ダイオキシンの発生を.更に抑制し.限りなく.0
に近ずける事が出来る様な焼却方法を開発する事が.最
も重要であり.緊急の課題となる事は明らかでありま
す。 (2)さて.低温燃焼.高温燃焼を問わず.およそ.焼
却炉と呼ばれる炉は.例外なく煙道に通ずる開口部を有
する燃焼室からなっています。従って.燃焼室内では.
燃料油や焼却物等から発生する可燃ガスを完全燃焼し得
る様に.焼却炉内に吸引され取込まれた空気と.完全に
混合ガス化する事が必要である。この場合.高温の可燃
ガスと順次.外気から炉内に吸引される低温の空気と
が.短時間に.完全な混合ガス化し.可燃ガスのすべて
の部分に.充分に空気が供給された状態となる.完全な
混合ガス化は.流体力学的見地からも.明らかに不可能
である。従って.常に.存在する不完全な混合ガス部
分.すなわち.充分な空気が供給されていない可燃ガス
部分が必ず.存在し.この部分は.周囲の温度に関係な
く.酸素不足のため.不完全燃焼し.ダイオキシンを発
生する事になる。さて.焼却炉の燃焼室内では.可燃ガ
スと空気との混合ガスは.燃焼しながら.短時間で.煙
道の開口部に移動し集まる。この開口部付近では.混合
ガスは.大きな燃焼室から小さな開口部に.流入し様と
する為.流体力学上の縮流現象により縮流となる。その
ため.混合ガスは.開口部付近で.多くの激しい渦流を
発生する。この場合.混合ガスは.質量の異なる可燃ガ
スと空気の混合ガスであるため.発生した渦流の回転運
動による遠心分離作用によって.混合していた可燃ガス
と空気は.再度.分離する。そのため.酸素不足の可燃
ガス部分を.更に.追加して発生させる事になる。いず
れにしても.上記の種々の原因によりダイオキシンの発
生は避けられないものである。 (3)一般の生活廃棄物から塩化ビニール等のプラスチ
ック類を完全に分別仕分けする事は.不可能である。そ
れは.塩化ビニール等のプラスチック類の利用方法が進
み.更に.多方面に渡り利用され.且つ.その使用形態
が多様化し.塩化化合物である事自体が判別が出来ない
場合が多い。そのため.塩化化合物と気付かず.また.
気付く事が出来ず.塩化化合物であるとの認識はなく.
正しい分別処理であるとの確信の基に.低温の焼去炉で
焼却され.多量のダイオキシンを排出している場合が多
いと考えられる。この様な場合が.むしろ.一般的であ
り.広範囲にわたり行われているものと思われる。この
様な場合には特に.多くのダイオキシンが発生し大気中
に放出されているものと考えられる。従って.この様な
場合に対して.ダイオキシンの発生を防ぐ.技術の確立
は最も.急務である。 (4)現在.塩化ビニール等の塩化化合物を焼却処理す
るための焼却炉としては.大型の高温のものに限り使用
されている。しかしながら.生活廃棄物の廃棄処理の場
合には.特に.搬送に利便性の良い位置に多数の小型処
理装置を分散して設置する事が重要である。一方.家庭
から排出される生活廃棄物から.塩化ビニール等のプラ
スチック類を分別収集して.大型の高温焼却炉に持ち込
むための諸経費も非常に.莫大きなものになっている。
加えて.生活廃棄物から.塩化ビニール等のプラスチッ
ク類を.完全に分別収集する事は前述の通り事実上.不
可能である。以上(1)(2)(3)(4)の各項に記
述した事柄が.具体的に.解決するための課題でありま
す。また.焼却炉と同様に.自動車等から排出される排
出ガスの抑制技術についても.従来から.関係各方面に
おいて.総力を挙げ.長期間に渡り努力を続けて来たの
ですが.今日.尚.排出ガスの抑制目標を達成する事が
出来ず.そのため.環境保護の観点から.やむを得ず.
行政による自動車等の使用規制が実施されつつありま
す。自動車のなかでも.特に.デイーゼルエンジンを搭
載したトラック等から排出する有害排出ガスの量が突出
して多いため.取りあえず.専ら.デイーゼルエンジン
車を使用しない方向に.規制が実施されつつある。しか
しながら.運送の主役は.パワーの強いデイーゼルエン
ジンを搭載したトラック輸送による他なく.ガソリンエ
ンジン車で.これを代用させる事は.パワー不足であ
り.明らかに.不可能であります。更に.将来に向け.
増大する物流を円滑に行う事は.経済活動の進展を保証
する基本であります。以上の様に.本発明による排煙の
再燃焼装置は.焼却炉から発生するダイオキシンの抑制
技術と共に.デイーゼルエンジンから排出される有害排
出ガスの抑制技術を開発するために行ったものでありま
す。
【0004】
【課題を解決するための手段】(1)及び(2)塩化ビ
ニール等のプラスチック類の燃焼に際して.排出される
排煙を.限りなく完全燃焼に近ずける事が出来る機能を
有する再燃焼装置に導入して処理する。(3)及び
(4)一般的に.普及している小型で低温の焼却炉の煙
突等の煙道にも.容易取り付ける事が出来る構造を有
し.排出される排煙を限りなく完全燃焼に近ずける事が
出来る機能を有する再燃焼装置に導入して処理する。以
上の機能を有する再燃焼装置を開発する事によって.課
題を解決する事が出来る。また一方.デイーゼルエンジ
ンの排出ガス中の有害排出ガスを抑制する技術につい
て.本発明による排煙の再燃焼装置使用する事によっ
て.燃費を低下させず.同時に.排出される二酸化炭素
の量を増加させる事なく.排出ガス中の有害排出ガスの
みを0に近ずける事が出来る。 その理由 (1) 排出ガスを再燃焼させるための空気は.酸素供
給用の空気噴射ノズルより供給し.排出ガスと混合され
混合ガスをつくる。従って.このノズルから供給される
空気量は.比較的少ない。 (2) 排出ガスと空気との混合ガスを燃焼部に導入し
高周波誘導加熱により燃焼部内の発熱体を加熱し.その
発熱により.混合ガスを再燃焼させる。この場合.特
に.加熱による発熱体の温度制御は.不完全燃焼による
有害排出ガスの抑制のためには.重要な要素である。 (3) 再燃焼した排出ガスの外気への排出は.排出用
の空気噴射ノズルにより行う。そのため.排気管の詰ま
りによる排気抵抗は.増大する事はなく.エンジンの効
率には.全く.影響を与える事はない。むしろ.排出用
の空気噴射ノズルの空気噴射量を増大させる事によっ
て.従来の車の排気抵抗を.更に.減少させる事さえ出
来る。そのため.エンジンの効率は.逆に上昇する可能
性がある。一方.車のアクセルペタルの踏み込み量に.
連動して.排出用の空気噴射ノズルから噴射する空気量
を調整する事によって.車の円滑な運行に供する事が出
来る。従って.排出用の空気噴射ノズルからの空気量
は.酸素供給用の空気噴射ノズルからの空気量にくらべ
て.はるか大きい。
【0005】
【作用】本発明による排煙の再燃焼装置による燃焼部
は.複数の発熱体及び保護壁等の集合体で構成される。
上記の発熱体及び保護壁等の集合体によって.構成され
る燃焼部は.排煙の煙道を塞ぐ様にして.且つ.一定の
排出抵抗を有する状態で設置される。すなわち.燃焼部
に.焼却炉から発生した排煙を導入した場合に.そのま
までは.燃焼部を通過する事が出来ない程度の大きさの
排出抵抗となる様に設定する。さて.不完全燃焼物質を
含む排煙が.燃焼部を構成する発熱体及び保護壁等の表
面を順次.通過する際に排煙は.それぞれ接触する部材
の表面との間に生ずる粘性抵抗によって.流速は.次第
に小さくなり.終には停止状態となり.排煙の流れは.
停止する様になる。この程度の排出抵抗となる様に.燃
焼部を構成する発熱体及び保護後壁の集合密度を定め
る。次に.本発明による排煙の再燃焼装置の基本的要素
である燃焼部の構成及び機能について説明する。 (イ)排煙が進入する燃焼部の入口側に向けて.空気を
吹き付ける。この空気を吹き込む目的は.燃焼部の入口
側周辺に存在する排煙中に混入する不完全燃焼物質を.
完全燃焼するために使用される空気量だけを供給する為
である。従って.吹き込む空気の必要量は.僅かであ
り.吹き込み圧力は.小さくても充分である。さて.吹
き込み圧力が強すぎる場合には.排煙が押し戻され煙道
を通じて.排煙が燃焼室内に逆流し.非常に危険であ
る。従って.この部分に空気を吹き込む為の空気配管に
は.圧力調整弁等が取り付けられ.これによって.空気
が自動的に.一定の圧力を保つ様に調整され.常に.安
全に供給される。 (ロ)一方.燃焼部の出口側に設置される空気噴射ノズ
ルは.燃焼部の出口側方向とは逆向きに.煙突の外気へ
の排出口に向けて.圧力空気を噴出させる。そのため.
燃焼部の出口側付近は.強い背圧となり.燃焼部の入口
周辺部の排煙と.入口側に向けて吹き込まれた.空気
((イ)項で記述の空気)とを同時に.燃焼部の排出抵
抗に抗して.燃焼部に導入する。次にこの背圧によっ
て.燃焼部の入口側から燃焼部に引き込まれ導入された
排煙と空気の混合ガスを加熱された発熱体と保護壁に接
触する事により.完全燃焼させつつ.燃焼部の出口側に
向かって移動させ.更に.完全燃焼し終えた排煙を.煙
突の排出口から外気中に放出させる。そのため.この場
合.ノズルから噴射される空気圧力は.一般には.かな
り強いものになる。尚.ノズルから噴射される空気の圧
力が強すぎたり.空気量が多すぎたりしても.背圧を利
用するだけであり.焼却炉の燃焼室への逆火等の危険は
起こり得ず.全く.安全に使用する事が出来る。 (ハ)燃焼部に導入された排煙は.加熱された発熱体及
び保護壁の表面に.直接.接する部分は.これらの表面
からの熱伝導によって.再度.加熱され排煙中に混入し
ている不完全燃焼物質は再燃焼される。このとき.不完
全燃焼物質の燃焼による発熱によって.燃焼部は.更
に.加熱される。 (ニ)一方.加熱された発熱体及び保護壁の表面に直
接.接触しない排煙は.発熱体や保護壁の表面から放射
される輻射熱による輻射熱伝導によって.再度.加熱さ
れ.排煙中の不完全燃焼物質は再燃焼される。同様に.
この時.不完全燃焼物質の燃焼による発熱によって.燃
焼部は.更に.加熱される。 (ホ)以上から.明らかな様に.燃焼部に導入された排
煙中に含まれる不完全燃焼物質を.再燃焼させるために
必要な熱量.すなわち.発熱体自体が発する熱量は.発
熱体及び保護壁の表面との直接接触による熱伝導によっ
て排煙に供給されたり.発熱体及び保護壁の表面からの
輻射熱として排煙に供給される。 (ヘ)他方.燃焼部内に導入された排煙中の不完全燃焼
物質が再燃焼する際に.発生する熱量によっても.燃焼
部は加熱される。従って.発熱体自体から発する発熱量
のみで.燃焼部の温度が隈なく.摂氏800度を上回る
温度を保つ事が出来る様に.あらかじめ.発熱体の構成
条件や温度条件を設定しておく事によって.燃焼部の温
度は.設定温度以上に.上昇する事があっても.低下す
る事はない。 (ト)燃焼部内に導入された排煙と空気との混合ガス
は.加熱された発熱体や保護壁の表面と接触していく事
により再燃焼が進行する。そのため.発熱体や保護壁の
表面積を大きくし混合ガスとの.接触面積を増大させて
いく事によって.より再燃焼を促進し完全燃焼に近ずけ
て行く事が出来る。すなわち.ダイオキシンの発生を.
限りなく0に近ずける事は可能であり.本発明による排
煙の再燃焼装置の最大の利点である。 (チ)燃焼部内に設置される発熱体は.高温に耐える機
能を有する材料である事は当然であり.タングステンや
ニクロム線等の金属線が使用される。また.タングステ
ンやニクロム線等に.直接.電流を流す場合には.線材
同士が使用中に.短絡する事のない様に適当な磁器やセ
ラミック等の絶縁性能の良い耐熱材による保護構造とす
る事が必要である。
【0006】
【実施例】図1は本発明による排煙の再燃焼装置の一実
施例である。図1において.1は煙突であり.焼却炉2
0の燃焼室18で発生した排煙を外気中に放出する為の
ものである。一般には.耐熱性の金属やアスベスト等で
作られている。2は燃焼部であり.加熱された小さな部
材が一定密度に集積されたものである。また.排煙が燃
焼部2を通過する場合には.一定の排出抵抗を受ける様
になっている。さて.投入口17から焼却炉20の燃焼
室18内に投入された焼却物が燃焼し.発生した排煙
は.燃焼室18内に設けられた開口部19から煙突1内
の煙突入口側1aに進入する。煙突入口側1aに進入し
た排煙は.煙突1内を上昇する。一方.煙突1のノズル
固定部(2)1bには.空気噴射ノズル(2)11から
上部に設置された燃焼部2の底部に向けて.噴射された
空気がは.燃焼部2の入口部の全面に.まんべんなく到
達する。この空気噴射ノズル(2)11を設置するノズ
ル固定部(2)1bは.その周辺に達する排煙によっ
て.常に.加熱され.排煙中に含まれる腐食ガスによっ
て腐食されたりするため.出来る限り.排煙に直接接触
する部分が少なくなる様にしたり.設置場所を選んだ
り.設置方法を工夫したりする必要がある。さて.空気
噴射ノズル(2)11から噴射される空気量は.原則と
して.周辺に到達する排煙中に混入する不完全燃焼物質
を.完全に燃焼させる為に必要な量で充分である。従っ
て.空気噴射ノズル(2)11から噴射される空気圧力
は.周辺部に到達する排煙のガス圧力と同じ程度の圧力
で充分である。尚.この空気噴射ノズル(2)11から
の空気の噴射圧力は.煙突1のノズル固定部(1)1c
に設置された空気噴射ノズル(1)7から煙突出口側1
dの方向への圧力空気の噴射によって生ずる燃焼部2の
出口部分の負圧との関係で決定される。すなわち.空気
噴射ノズル(1)7からの圧力空気の噴射によって.燃
焼部2の出口部分に.負圧が発生する。この負圧によっ
て.燃焼部2から吸い出される排煙と空気の混合ガスの
流量は.焼却炉20の燃焼室18で発生する排煙の流量
に.空気噴射ノズル(2)11から燃焼部2の入口部分
に吹き込まれる空気量を加算した流量より大きくしなけ
ればならない。以上の様に.空気噴射ノズル(1)7お
よび空気噴射ノズル(2)11の.それぞれの役割と相
互の関係を調整する事が.本発明による排煙の再燃焼装
置を正常に.運転する必須条件であり.重要でありま
す。また.空気噴射ノズル(2)11からの空気噴射圧
力を高く設定し過ぎますと.燃焼部2の入口側から導入
される排煙の量は.抑えられ少なくなり.焼却炉20の
燃焼室18内での焼却物の燃焼が進行しにくくなる。空
気噴射ノズル(2)11からの空気の噴射圧力を.更
に.高くした場合には.空気圧によって排煙が押し下げ
られ.煙道を逆行し.終には.煙道の開口部から焼却炉
20の燃焼室18内に逆流する恐れがあり危険である。
さて.12は空気噴射ノズル(2)11を煙突1に固定
するめのノズル台(2)である。13は空気噴射ノズル
(2)11へ空気を供給するための空気配管(2)であ
る。14は.空気圧を調整する為の減圧弁または空気量
を調整する為のスピードコントローラーである。10は
空気配管(2)13を加熱された排煙から保護するため
の保護管である。同様に8は空気噴射ノズル(1)7を
煙突1に固定するためのノズル台(1)である。9は空
気噴射ノズル(1)7へ空気を供給するための空気配管
(1)である。15は.空気噴射ノズル(1)7および
空気噴射ノズル(2)11から噴出させる空気を遮断ま
たは供給するバルブである。16はコンプレッサーであ
り.圧力空気を発生させる装置である。図2は図1にお
ける一実施例のうち.特に.A−A断面模式図である。
1は煙突であり.2は燃焼部である。3は保護管であ
り.パイプ状の形状をしたものである。また.保護管3
は.燃焼部2の内部に設置され.発熱体を保護するパイ
プであり.発熱体の熱を受け保護管3自体が発熱し.燃
焼部2を構成する主要部分となるものである。また.保
護管3は.それぞれの間に.隙間が出来ない様に.筐体
2bによって.一つに束ねられている。無論.保護管3
及び筐体2bを構成する材料には.耐熱性能に優れた磁
器及びセラミック等が使用される。4は.ニクロム線ま
たはタングステン線であり電流を流す事により.それぞ
れの線材が有する特有の電気抵抗値によって.発熱する
ヒーターである。各ヒーター4は.それぞれ.全て.保
護管3内に収納され.電気的に絶縁保護されている。ヒ
ーター4は保護管3の両端で.接続線5によって電気的
にそれぞれ接続され.電源ケーブルにより電源に接続さ
れる。さて.燃焼部2を排煙が通過する際には.適当な
排出抵抗を受ける様に.構成する。したがって.各保護
管3及びヒーター4で構成される空隙を.適当に調整す
る事が必要である。さて.空隙としては.各ヒーター4
が.それぞれ.収納された保護管3自体の小孔6aと筐
体2bによって束ねられた各保護管3の外径で構成され
る空隙6bである。具体的には保護管3は外径5ミリ.
孔径3ミリ.この孔に収納されているニクロム線の直径
は1ミリである。上記から明らかな様に.空隙は非常に
狭いものである。従って.保護管3の長さを選ぶ事によ
って.これらの空隙を通過する時の.空気抵抗を調整す
る事が出来る。図3は図1における一実施例のうち.特
に.燃焼部の断面模式図である。同様に.1は煙突であ
り.2bは燃焼部2の筐体である。3は保護管であり.
小孔6aの内部にはヒーター4が収納されている。6b
は保護管の外径同士で構成された空隙である。5は接続
線であり.保護管3の両端で各ヒーター線を電気的に接
続するものである。それぞれ.燃焼部2の入口部分及び
出口部分に設置される。図4は.燃焼部の加熱方法とし
て.特に.電磁波によって行う実施例の断面模式図であ
る図4において.1は煙突である。2は燃焼部であり.
上記の様に.一定の排出抵抗を有し.且つ.排煙の排出
を阻止する様に構成し.設置する。金属線塊21は.燃
焼部2を構成する主要な加熱部材であり金属線材よりな
るものである。外部から.高周波誘導加熱装置のコイル
23によって過熱する事が出来る様に.ニクロム線やタ
ングステン線等の導電性があり.且つ.比較的.抵抗の
大きい金属線材を使用する。すなわち.金属線塊21
は.これらの金属線で.比較的細い線を.単に.規則的
に揃えたり巻いたりせず.いわゆる.無作為に.集め
て.軽く.押し固めて.軟らかな金属線の塊にしたもの
である。保持板22は.金属線塊21を固定するため.
金属線塊21を上下から挟む様にして燃焼部2内に固定
するための部材である。保持板22は.金属線塊21と
同様に.加熱されるため.耐熱性のニクロム線やタング
ステン線を金網状に構成したものである。
【0007】
【発明の効果】本発明による排煙の再燃焼装置は排煙の
焼却炉の排煙を排出する煙道や煙突に取り付ける。焼却
炉から排出される排煙中に混入するダイオキシン等の有
害な不完全燃焼により焼却炉で発生した物質を.本発明
による排煙の再燃焼装置に導入し.完全燃焼させ.排煙
中の有害物質を限りなく0に近ずける事が出来る。本発
明による排煙の再燃焼装置は.煙道や煙突に取り付け使
用するため.焼却炉の構造や大きさ及び焼却温度の違い
等によらず.あらゆる.焼却炉に設置し.焼却炉から発
生する排煙を煙道や煙突から.本発明による排煙の再燃
焼装置に導入し.再燃焼処理する事が出来る。従って.
本発明による排煙の再燃焼装置は.あらゆる炉に適用し
得るため.広く.一般的に使用する事ができる。これ
は.最も.効果的に.ダイオキシンの発生を可能な限り
0に近ずける事が出来るものである。以上より本発明に
よる排煙の再燃焼装置が排煙中の不完全燃焼物質を完全
燃焼とする事が出来る理由は以下の3項にまとめる事が
出来る。 (1)燃焼部分の温度を維持する……コントロールのし
易い電気による発熱体を使用し.燃焼部2の温度を.常
に.一定のレベルに保持する。 (2)不完全燃焼物質を燃焼させる為に必要で充分な空
気の供給をする……燃焼部2の入口側へ.空気噴射ノズ
ル(2)11で.常に.充分な空気を供給する。 (3)煙突から.排出ガスを.常に.一定量以上を外気
に排出する……燃焼部2の出口側で煙突の出口に向け
て.常に.空気部噴射ノズル(1)7から圧力空気を噴
射し続ける事によって.一定量を外気中に排出し続ける
事により.以後の排煙の燃焼部2への導入を.継続して
可能にする。これにより.焼却炉での焼却物の燃焼を継
続する事が出来る。以上の3項目を満足する装置である
事がダイオキシンの発生を限りなく0とする装置である
為の不可欠な条件である。本発明による排煙の再燃焼装
置は.上記の3項目の条件を満足するものである。今
日.塩化ビニール等の塩化化合物は.生産物その物とし
て.あるいは.生産の過程で利用される中間物質とし
て.人間の生活のあらゆる部分で.いろいろな利用状態
で使用されている為.あらゆる塩化化合物を.完全に.
他と分別する事は.明らかに.不可能である。したがっ
て.今日の各廃棄物の焼却処理においては.最も問題と
なるのは.塩化化合物を含むものであるにも拘らず.誤
って分別収集されたり.あるいは.全く.それと判別す
る事が出来ず.分別収集する事が出来なっかたりした為
に.一般の小型で低温の焼却炉で焼却処理される事とな
り.その結果.大量のダイオキシンが発生して.外気中
に放出される事である。この様な.分別収集の状況は.
全く.一般的な事であり.日常的に.頻繁に.広範囲に
行われている事を考慮すれば.誠に深刻な事態である。
本発明による排煙の再燃焼装置によって.この様な深刻
な事態を解決する事が出来る。尚.本発明による排煙の
再燃焼装置は.安価に提供する事が出来るのみならず.
既設の焼却炉への取り付けも容易であり.そのため.工
事費も安価であり.且つ保守についても.特別な.技術
的に面倒な問題は.全く.なく操作は容易であり.安全
に使用して行く事が出来る。
【0008】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による排煙の再燃焼装置の一実施例であ
る。
【図2】図1における一実施例のうち.特に.A−A断
面模式図である。
【図3】図1における一実施例のうち.特に.燃焼部の
断面模式図である。
【図4】燃焼部の加熱方法として.特に.電磁波によっ
て行う実施例の断面模式図である。
【符号の説明】
1. 煙突 1a. 煙突入口側 1b. ノズル固定部(2) 1c. ノズル固定部(1) 1d. 煙突出口側 2. 燃焼部 2b. 筐体 3. 保護管 4. ヒーター 5. 接続線 6a. 小孔 6b. 保護管空隙 7. 空気噴射ノズル(1) 8. ノズル台(1) 9. 空気配管(1) 10. 配管保護管 11. 空気噴射ノズル(2) 12. ノズル台(2) 13. 空気配管(2) 14. 圧力調整弁 15. バルブ 16. コンプレッサー 17. 投入口 18. 燃焼室 19. 開口部 20. 焼却炉 21. 金属線塊 22. 保持板 23. 高周波誘導加熱コイル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱された発熱体からなる燃焼部を排煙の
    排出を妨げる様に設置し.且つ.燃焼部の排煙の入口方
    向に向けて.また.燃焼部の排煙の出口方向とは逆に.
    排煙の外気への排出方向に向けて.それぞれ.空気を噴
    射し得る様に噴射ノズルを設置してなる排煙の再燃焼装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030060606A (ko) * 2002-01-10 2003-07-16 임연섭 소형소각시설의 오염 배기가스 저감 촉매장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20030060606A (ko) * 2002-01-10 2003-07-16 임연섭 소형소각시설의 오염 배기가스 저감 촉매장치

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