JP2001115402A - 線路ポイント部融雪装置 - Google Patents

線路ポイント部融雪装置

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JP2001115402A
JP2001115402A JP29615999A JP29615999A JP2001115402A JP 2001115402 A JP2001115402 A JP 2001115402A JP 29615999 A JP29615999 A JP 29615999A JP 29615999 A JP29615999 A JP 29615999A JP 2001115402 A JP2001115402 A JP 2001115402A
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Japan
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heating coil
snow melting
train
floor plate
cable
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JP29615999A
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English (en)
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Shinji Kondo
信二 近藤
Hirotsugu Kamiya
洋次 上谷
Yoshiki Hama
慶樹 浜
Jun Iguchi
潤 井口
Harumi Tazaki
晴美 田崎
Atsushi Fujisawa
厚志 藤澤
Sadaji Higashide
定次 東出
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West Japan Railway Technos Corp
West Japan Railway Co
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
West Japan Railway Technos Corp
West Japan Railway Co
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • E01CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
    • E01BPERMANENT WAY; PERMANENT-WAY TOOLS; MACHINES FOR MAKING RAILWAYS OF ALL KINDS
    • E01B7/00Switches; Crossings
    • E01B7/24Heating of switches

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)
  • General Induction Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高効率加熱による低ランニングコスト化を図
ると共に、高周波電流による磁束の他の機器への影響を
少なくして安全性を確保する線路ポイント部融雪装置を
提供する。 【解決手段】 床板2に巻いて床板2を誘導加熱する加
熱コイル1aと、この加熱コイル1aに高周波電流を供
給するインバータ装置5とを接続ケーブル4で接続し、
加熱コイル1aや接続ケーブル4の周囲に防磁手段9、
10a〜10c、11a〜11c、12a、12bを設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道の線路ポイン
ト部での雪や氷結によるポイント不転換を防止する線路
ポイント部融雪装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、線路ポイント部の融雪装置として
は多雪地域で用いられるものとして灯油などを燃焼させ
て、その際生じる熱風をダクトを通してポイント部へ吹
き付けることにより融雪を行う熱風式融雪装置がある。
また小雪地域で用いられるものとして基本レール及び床
板側部に電気ヒータを配置し加熱を行う電気ヒータ式融
雪装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の線路ポイ
ント部融雪装置において、熱風式融雪装置の場合、融雪
能力に優れているものの、加熱効率が悪いため燃料費が
かさむ、失火の危険がある、シーズンオフには解体メン
テナンスを行う必要があるなどの問題があった。また、
電気ヒータ式融雪装置においては、融雪能力が低い、昇
温速度が遅い、専用床板を用いるため設置性が悪い等の
問題があった。
【0004】そこで、高周波電流を用いて加熱を効率良
く行うことが考えられるが、高周波電流による磁束が他
の機器に影響を与えるおそれがある。
【0005】そこで本発明は高効率加熱による低ランニ
ングコスト化を図ることによって上記のような問題を解
決すると共に、高周波電流による磁束の他の機器への影
響を少なくして安全性を確保する線路ポイント部融雪装
置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願第1発明は、床板に
巻いて床板を誘導加熱する加熱コイルと、この加熱コイ
ルに高周波電流を供給するインバータ装置とを備えたこ
とを特徴とする。この構成によれば、加熱コイルは床板
に巻かれて加熱面積を大きくとることで高周波電流のハ
イパワーで床板を加熱し、床板からの基本レールまたは
トングレールへの熱伝導により、床板やレールへの着氷
を防ぐと共に、枕木から大きくはみ出さないので保線作
業に支障とならず、降雪期以外でも取外しが不要とな
る。
【0007】上記構成において、加熱コイルを、床板の
側面に当てがって1巻き以上巻いたり、床板の底面に当
てがって1巻き以上巻いたりすると、加熱面積を大きく
とることでハイパワーでの床板の誘導加熱ができ、前記
融雪作用を効率良く発揮することができる。
【0008】上記各構成において、加熱コイルを、その
一部が床板の天面に当てがって巻くようにすると、線路
ポイント部先端部等にある左右のレールの床板が接続さ
れる場合や長い床板の場合に加熱コイルを巻くことがで
きる。
【0009】本願第2発明は、床板に巻いて床板を誘導
加熱する加熱コイルと、この加熱コイルに高周波電流を
供給するインバータ装置とを備え、加熱コイルの周囲に
磁束が漏れるのを防ぐコイル防磁手段を備えたことを特
徴とする。この構成によれば、コイル防磁手段により、
加熱コイルで発生する高周波磁束の漏れを少なくするこ
とによって、他の機器への高周波ノイズの影響を少なく
することができる。
【0010】上記構成において、コイル防磁手段を、高
抵抗率の高透磁材料で床板に巻いた加熱コイル周囲を被
覆するコイル防磁カバーで構成すれば、前記と同様に磁
束漏れを防いで他の機器への高周波ノイズの影響を少な
くすることができると共に、磁束によりコイル防磁手段
自身が誘導加熱されるのを抑えることができる。
【0011】上記構成において、コイル防磁手段を、床
板に巻いた単数あるいは複数の加熱コイルの周囲に配置
される閉ループの導体によって構成すれば、閉ループ内
から漏れた磁束を打ち消す渦電流が閉ループの導体に誘
導されることによって、加熱コイルの周囲を防磁するこ
とができ、前記と同様に他の機器への高周波ノイズの影
響を少なくすることができる。
【0012】本願第3発明は、床板に巻いて床板を誘導
加熱する複数個の加熱コイルを送りケーブルを介して直
列に接続し、これら加熱コイルと加熱コイルに高周波電
流を供給する1つのインバータ装置とを接続ケーブルで
接続し、ケーブルの周囲に磁束が漏れるのを防ぐケーブ
ル防磁手段を備えたことを特徴とする。この構成によれ
ば、ケーブルで発生する高周波磁束の漏れを少なくする
ことによって、他の機器への高周波ノイズの影響を少な
くすることができる。
【0013】上記構成において、ケーブル防磁手段を、
インバータ装置から加熱コイルへの行きと帰りの接続ケ
ーブルないし送りケーブルを撚ることによって構成すれ
ば、ケーブルの行きと帰りの高周波電流で誘導される磁
束を互いに打ち消し合うことにより、ケーブルの周囲を
防磁することができ、他の機器への高周波ノイズの影響
を少なくすることができる。
【0014】上記構成において、ケーブル防磁手段を、
インバータ装置から加熱コイルへの行きと帰りの接続ケ
ーブルないし送りケーブルの周囲を被覆すると共に、加
熱コイルとインバータ装置の近傍で閉ループに接続され
たケーブル防磁カバーで構成すれば、接続ケーブルから
漏れた閉ループ内の磁束を打ち消す渦電流が閉ループの
ケーブル防磁カバーに誘導されることによって、ケーブ
ルの周囲を防磁することができ、他の機器への高周波ノ
イズの影響を少なくすることができる。
【0015】上記構成において、ケーブル防磁手段を、
インバータ装置から加熱コイルへの行きと帰りの接続ケ
ーブルの一部をそれぞれ同じ方向に同じ径、巻き数で巻
線状態にしたコイルをそれぞれ重ね置きして構成すれ
ば、行きと帰りの高周波電流で誘導される磁束を互いに
打ち消し合うことにより、ケーブルの周囲を防磁するこ
とができ、他の機器への高周波ノイズの影響を少なくす
ることができる。
【0016】本願第4発明は、床板を誘導加熱する加熱
コイルと、この加熱コイルに高周波電流を供給するイン
バータ装置とを備え、列車のポイント部への接近を検知
する列車検知手段と、この列車検知手段によって検知さ
れた列車の接近から所定時間は加熱コイルへの高周波電
流の供給を減じるかあるいは遮断させる信号を、前記イ
ンバータ装置に出力するインバータ制御手段を備えたこ
とを特徴とするものである。この構成によれば、列車検
知手段によって列車の接近を検知し、インバータ制御手
段によってそれから所定時間はインバータ装置からの高
周波電流の供給を減じるかあるいは遮断することによっ
て、列車の精密機器へのポイント部で発生する高周波ノ
イズの影響を少なくすることができる。
【0017】上記構成において、列車検知手段を、電気
信号を磁束に変換し、列車の接近による磁界の変化を検
知する磁界検知手段を備えるようにすれば、磁界検知手
段のコイル等から発生した磁束は列車の一部、すなわち
車輪が有ると磁気抵抗が変化し、それに伴うインピーダ
ンスの変化及び信号電流の変化により列車の接近を検知
し、前記のように高周波電流の供給が減じられるかある
いは遮断されるので、前記と同様に列車の精密機器への
高周波ノイズの影響を少なくすることができる。
【0018】上記構成において、列車検知手段を、所定
区間内の左右レールの列車の車軸による短絡有無を示す
軌道信号を入力し、列車の有無信号を送信する送信手段
と、送信された列車の有無信号を受信する受信手段とに
よって構成すれば、所定区間内に列車が入り車軸で左右
レールを短絡すると、送信手段から受信手段に列車の有
無信号が出力されることによって、列車通過検知手段
は、列車のポイント部での通過あるいは停止を検知し、
前記のように高周波電流の供給を減じるかあるいは遮断
して、前記と同様に列車の精密機器への高周波ノイズの
影響を少なくすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を、図1〜
図11を参照しながら説明する。
【0020】(第1実施形態)図1に基づいて第1実施
形態について説明する。1aは床板2の側面に沿って巻
かれた加熱コイルであり、加熱コイル用筐体1cに収納
されて、商用電源3から高周波電流を供給するインバー
タ装置5に接続ケーブル4によって接続される。加熱コ
イル1aは、前記高周波電流により高周波磁界を発生
し、この高周波磁界によって床板2を誘導加熱し発熱さ
せる。この床板2で発生した熱は熱伝導で基本レール6
やトングレール7に伝わり、それらレール6、7の温度
を上昇させる。よって床板2あるいはレール6、7上の
雪や氷が融解されポイント部の不転換を防ぐことができ
る。また加熱コイル1aは床板2の側面に当てがって1
巻き以上巻いてなるのでハイパワーでの誘導加熱がで
き、レール6、7への熱伝導により着氷を防ぐと共に、
枕木8から大きくはみ出さないのでバラストの突き固め
等の保線作業に支障とならず、降雪期以外でも取り外し
不要である。
【0021】(第2実施形態)図2に基づいて第2実施
形態について説明する。この実施形態では、加熱コイル
用筐体1cに収納された加熱コイル1aを、床板2の底
面に当てがって1巻き以上巻いて構成される。その他の
構成は第1実施形態と同様であり、商用電源3からイン
バータ装置5を経て高周波電流が供給される。高周波電
流により高周波磁界を発生し、この高周波磁界によって
床板2を誘導加熱し発熱させ、床板2で発生した熱は熱
伝導で基本レール6やトングレール7に伝わり、それら
レール6、7の温度を上昇させる。よって床板2あるい
はレール6、7上の雪や氷が融解されポイント部の不転
換を防ぐことができる。また加熱コイル1aは床板2の
側面に当てがって1巻き以上巻いてなるのでハイパワー
での誘導加熱ができ、レール6、7への熱伝導により着
氷を防ぐと共に、枕木8から大きくはみ出さないのでバ
ラストの突き固め等の保線作業に支障とならず、降雪期
以外でも取り外し不要である。
【0022】(第3実施形態)図3に基づいて第3実施
形態について説明する。この実施形態では、加熱コイル
1aを、トングレール7の開閉動作に支障のない位置で
その一部Pを床板2の天面に当てがって巻いて構成して
いる。よって線路ポント部先端部等にある左右のレール
7の床板2が接続される場合や長い床板2の場合に加熱
コイル1aを巻くことができる。
【0023】(第4実施形態)図4に基づいて第4実施
形態について説明する。この実施形態では、床板2の側
周面に巻いた加熱コイル1aの周囲をコイル防磁手段9
で被覆しており、加熱コイル1aの周囲に磁束が漏れる
のを防止している。コイル防磁手段9は、高抵抗率の高
透磁率材料であるフェライト等で構成して床板2の側面
と閉磁路を構成し、加熱コイル1aで発生する高周波磁
界の磁束漏れを少なくすると共にコイル防磁手段9自身
が誘導加熱されるのを抑えている。尚、その他の基本構
成は上記各実施形態の場合と同様であり、床板2あるい
はレール6、7上の雪や氷が融解されポイント部の不転
換を防ぐことができる。
【0024】(第5実施形態)図5に基づいて第5実施
形態について説明する。この実施形態では、第1の床板
2aの周囲に位置する第1の加熱コイル1aの外周に第
1の閉ループの導体10aを、第2の床板2bの周囲に
位置する第2の加熱コイル1bの外周に第2の閉ループ
の導体10bをそれぞれ配置し、これら2個の閉ループ
の導体10a、10bの外周に第3の閉ループの導体1
0cを配置し、これらの導体10a〜10cによってコ
イル防磁手段を構成している。よって第1の加熱コイル
1aから漏れた第1、第2の閉ループの導体10a、1
0b内の磁束を打ち消すように、第3の閉ループの導体
10cに渦電流が誘導されるので、加熱コイル1a、1
bの周囲に磁束が漏れることを防ぐことができる。尚、
図において4aは加熱コイル1a、1bをインバータ装
置5に接続する接続ケーブルであり、4bは送りケーブ
ルである。
【0025】(第6実施形態)図6に基づいて第6実施
形態について説明する。この実施形態では第5実施形態
と同様に、それぞれが床板2a、2bに巻かれた2個の
加熱コイル1a、1bの周囲に導体10a〜10cを配
置してコイルを防磁すると共に、ケーブルにも防磁手段
を施している。つまり、加熱コイル1a、1bを送りケ
ーブル4bを介して直列に接続すると共に、高周波電流
の行きのケーブルと帰りの接続ケーブル4a、4aとを
送りケーブル4bを含めて撚ることによってケーブル防
磁手段を構成している。よって高周波電流の流れ方向が
行きと帰りとでは反対になり、撚った接続ケーブル4
a、4aに発生する高周波磁界の方向も互いに反対で打
ち消し合うことによって、ケーブルの周囲に磁束が漏れ
ることを防ぐことができる。
【0026】(第7実施形態)図7に基づいて第7実施
形態について説明する。この実施形態では、それぞれが
床板2a、2bに巻かれた2個の加熱コイル1a、1b
を送りケーブル4bと2本の接続ケーブル4a、4cを
介して1つのインバータ装置5に直列に接続している。
これら3本のケーブル4a、4b、4cはシールド(ケ
ーブル防磁カバー)11a、11b、11cによって被
覆することによって、ケーブル防磁手段を構成してい
る。それらは閉ループを構成するように、加熱コイル1
a、1bの近くとインバータ装置5の近くの3ケ所で接
続されている。よってケーブル4a、4b、4cから漏
れた閉ループ内の磁束を打ち消す渦電流が閉ループのシ
ールド11a、11b、11cに誘導されることによ
り、ケーブルの周囲に磁束が漏れることを防ぐことがで
きる。
【0027】(第8実施形態)図8に基づいて第8実施
形態について説明する。この実施形態では、それぞれが
床板2a、2bに巻かれた2個の加熱コイル1a、1b
は送りケーブル4bと2本の接続ケーブル4a、4cを
介して1つのインバータ装置5に直列に接続している。
2本のケーブル4a、4cの一部を同じ方向に同じ径、
同じ巻き数で巻線してできた2個のコイル12a、12
bを重ね置きすることによって、ケーブル防磁手段を構
成している。よって行きと帰りの高周波電流で誘導され
る磁束は互いに打ち消し合い、ケーブルの周囲に磁束が
漏れることを防ぐことができる。
【0028】(第9実施形態)図9に基づいて第9実施
形態について説明する。この実施形態では第1実施形態
と同様に、床板2の側面に巻かれた加熱コイル1a(1
cはそれを収納する筐体を示す。)に、インバータ装置
5より高周波電流が供給され、この高周波電流により発
生した高周波磁界により床板2を誘導加熱して発熱す
る。列車検知手段14は、列車の進行方向においてポイ
ント部13の手前に配置され、インバータ装置5にイン
バータ制御手段15を介して接続されている。インバー
タ制御手段15は列車がポイント部13に接近した際に
接近信号を入力し、その後、所定時間は加熱コイル1a
への前記高周波電流の供給を減じるかあるいは遮断させ
る信号をインバータ装置5に出力する。よって列車の精
密機器へのポイント部13で発生する高周波ノイズの影
響を少なくすることができる。
【0029】(第10実施形態)図10に基づいて第1
0実施形態について説明する。この実施形態では、第9
実施形態における列車検知手段14を基本レール6の腹
部に配置している。この列車検知手段14は、磁界を発
生するコイル19aを使用した磁界検知手段19を備え
ている。前記コイル19aから発生した磁束16は、列
車の車輪17の一部が接近すると磁気抵抗が変化し、そ
れに伴いコイル19aのインピーダンスが変化する。つ
まりこの実施形態の列車検知手段14は、商用電源3か
ら信号を発生する信号発生器18と、電気信号を磁束に
変換して発生させる前記磁界検知手段19と、信号を増
幅する増幅器20とによって構成され、列車が接近した
信号はインバータ制御手段15に送られる。この実施形
態の列車検知手段14によれば、列車の有無による磁界
の変化に伴うコイル19aのインピータンスの変化及び
信号電流の変化により、列車の有無を検知することがで
き、列車の精密機器へのポイント部で発生する高周波ノ
イズの影響を少なくすることができる。
【0030】(第11実施形態)図11に基づいて第1
1実施形態について説明する。この実施形態は、第1〜
第8実施形態の同様の基本構成を有すると共に、ポイン
ト部13の列車進行方向手前に列車検知手段14を備え
ている。具体的には線路を所定距離で区切った所定区間
内で、左右のレール21、22で軌道回路を構成し、信
号発生器23は商用電源3から軌道継電器24に軌道ト
ランス25、抵抗器26を介して励磁信号を供給する。
所定区間内に列車27が入り車軸27aで左右のレール
21、22を短絡すると、軌道継電器24の励磁信号が
減少する。送信手段28は軌道継電器24と信号機29
と受信手段30とに接続され、軌道継電器24の励磁信
号の変化から所定区間内に列車が有ると判定すると、信
号機29を自動操作し、受信手段30に列車有り信号を
出力する。この実施形態では、受信手段30と送信手段
28とで列車検知手段14を構成する。この列車検知手
段14にはインバータ制御手段15が接続されて、所定
区間内の列車のポイント部13通過中あるいは停止中を
判定し、加熱コイル1aへの高周波電流の供給を減じる
かあるいは遮断させる信号をインバータ装置5に出力す
る。よって列車の精密機器へのポイント部13で発生す
る高周波ノイズの影響を少なくすることができる。
【0031】
【発明の効果】本願第1発明によれば、加熱コイルによ
る高周波電流のハイパワーで床板を加熱し、床板からの
基本レールまたはトングレールへの熱伝導により、床板
やレールへの着氷を防ぐ融雪効果を発揮すると共に降雪
期以外でも取外しが不要な線路ポイント部融雪装置を実
現できる。
【0032】本願第2発明によれば、前記融雪効果に加
え、コイル防磁手段により、加熱コイルで発生する高周
波磁束の漏れを少なくし、他の機器への高周波ノイズの
影響を少なくすることができる線路ポイント部融雪装置
を実現できる。
【0033】本願第3発明によれば、前記融雪効果に加
え、ケーブル防磁手段により、ケーブルで発生する高周
波磁束の漏れを少なくし、他の機器への高周波ノイズの
影響を少なくすることができる線路ポイント部融雪装置
を実現できる。
【0034】本願第4発明によれば、前記融雪効果に加
え、列車検知手段によって列車の接近を検知し、インバ
ータ制御手段によってそれから所定時間はインバータ装
置からの高周波電流の供給を減じるかあるいは遮断でき
るので、列車の精密機器へのポイント部で発生する高周
波ノイズの影響を少なくすることができる線路ポイント
部融雪装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の線路ポイント部融雪装
置の概略構成を示し、(a)は正面図、(b)は平面
図。
【図2】本発明の第2実施形態の線路ポイント部融雪装
置の概略構成を示し、(a)は正面図、(b)は平面
図。
【図3】本発明の第3実施形態の線路ポイント部融雪装
置の設置状態を概略して示し、(a)は正面図、(b)
は平面図。
【図4】本発明の第4実施形態の線路ポイント部融雪装
置の概略構成を示し、(a)は正面図、(b)は平面
図、(c)は、(b)においてCで示す箇所の拡大断面
図。
【図5】本発明の第5実施形態の線路ポイント部融雪装
置の概略構成を示す説明図。
【図6】本発明の第6実施形態の線路ポイント部融雪装
置の概略構成を示す説明図。
【図7】本発明の第7実施形態の線路ポイント部融雪装
置の概略構成を示す説明図。
【図8】本発明の第8実施形態の線路ポイント部融雪装
置の概略構成を示す説明図。
【図9】本発明の第9実施形態の線路ポイント部融雪装
置の概略構成を示し、(a)は正面図、(b)は平面
図、(c)は線路の説明図。
【図10】本発明の第10実施形態の線路ポイント部融
雪装置の概略構成を示し、(a)は正面図、(b)は、
(a)においてBで示す箇所の詳細図。
【図11】本発明の第11実施形態の線路ポイント部融
雪装置の概略構成を示す説明図。
【符号の説明】 1a、1b 加熱コイル 1c 加熱コイル用筐体 2、2a、2b 床板 4、4a、4c 接続ケーブル 4b 送りケーブル 5 インバータ装置 6 基本レール 7 トングレール 9 コイル防磁カバー(コイル防磁手段) 10a、10b、10c 閉ループの導体(コイル防磁
手段) 11a、11b、11c シールド(ケーブル防磁手
段) 12a、12b 巻線状態のコイル(ケーブル防磁手
段) 13 ポイント部 14 列車検知手段 15 インバータ制御手段 16 磁束 19 磁界検知手段 21、22 左右のレール 27 列車 27a 車軸 28 送信手段 30 受信手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 信二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 上谷 洋次 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 浜 慶樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 井口 潤 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 田崎 晴美 大阪市北区芝田二丁目4番24号 西日本旅 客鉄道株式会社内 (72)発明者 藤澤 厚志 大阪市北区芝田二丁目4番24号 西日本旅 客鉄道株式会社内 (72)発明者 東出 定次 大阪市北区芝田二丁目4番24号 西日本旅 客鉄道株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床板に巻いて床板を誘導加熱する加熱コ
    イルと、この加熱コイルに高周波電流を供給するインバ
    ータ装置とを備えたことを特徴とする線路ポイント部融
    雪装置。
  2. 【請求項2】 加熱コイルは、床板の側面に当てがって
    1巻き以上巻いてなる請求項1記載の線路ポイント部融
    雪装置。
  3. 【請求項3】 加熱コイルは、床板の底面に当てがって
    1巻き以上巻いてなる請求項1記載の線路ポイント部融
    雪装置。
  4. 【請求項4】 加熱コイルは、その一部を床板の天面に
    当てがって巻くようにした請求項1、2または3記載の
    線路ポイント部融雪装置。
  5. 【請求項5】 床板に巻いて床板を誘導加熱する加熱コ
    イルと、この加熱コイルに高周波電流を供給するインバ
    ータ装置とを備え、加熱コイルの周囲に磁束が漏れるの
    を防ぐコイル防磁手段を備えたことを特徴とする線路ポ
    イント部融雪装置。
  6. 【請求項6】 コイル防磁手段は、高抵抗率の高透磁材
    料で床板に巻いた加熱コイル周囲を被覆するコイル防磁
    カバーで構成した請求項5記載の線路ポイント部融雪装
    置。
  7. 【請求項7】 コイル防磁手段は、床板の側周面に巻い
    た単数あるいは複数の加熱コイルの周囲に配置される閉
    ループの導体によって構成した請求項5記載の線路ポイ
    ント部融雪装置。
  8. 【請求項8】 床板に巻いて床板を誘導加熱する複数個
    の加熱コイルを送りケーブルを介して直列に接続し、こ
    れら加熱コイルと加熱コイルに高周波電流を供給する1
    つのインバータ装置とを接続ケーブルで接続し、ケーブ
    ルの周囲に磁束が漏れるのを防ぐケーブル防磁手段を備
    えたことを特徴とする線路ポイント部融雪装置。
  9. 【請求項9】 ケーブル防磁手段は、インバータ装置か
    ら加熱コイルへの行きと帰りの接続ケーブルないし送り
    ケーブルを撚ることにより構成した請求項8記載の線路
    ポイント部融雪装置。
  10. 【請求項10】 ケーブル防磁手段は、インバータ装置
    から加熱コイルへの行きと帰りの接続ケーブルないし送
    りケーブルの周囲を被覆すると共に、加熱コイルとイン
    バータ装置の近傍で閉ループに接続されたケーブル防磁
    カバーで構成した請求項8記載の線路ポイント部融雪装
    置。
  11. 【請求項11】 ケーブル防磁手段は、インバータ装置
    から加熱コイルへの行きと帰りの接続ケーブルの一部を
    それぞれ同じ方向に同じ径、巻き数で巻線状態にしたコ
    イルをそれぞれ重ね置きして構成した請求項8記載の線
    路ポイント部融雪装置。
  12. 【請求項12】 床板を誘導加熱する加熱コイルと、こ
    の加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ装置と
    を備え、列車のポイント部への接近を検知する列車検知
    手段と、この列車検知手段によって検知された列車の接
    近から所定時間は加熱コイルへの高周波電流の供給を減
    じるかあるいは遮断させる信号を、前記インバータ装置
    に出力するインバータ制御手段とを備えたことを特徴と
    する線路ポイント部融雪装置。
  13. 【請求項13】 列車検知手段は、電気信号を磁束に変
    換し、列車の接近による磁界の変化を検知する磁界検知
    手段を備えている請求項12記載の線路ポイント部融雪
    装置。
  14. 【請求項14】 列車検知手段は、所定区間内の左右レ
    ールの列車の車軸による短絡有無を示す軌道信号を入力
    し、列車の有無信号を送信する送信手段と、送信された
    列車の有無信号を受信する受信手段とから構成される請
    求項12記載の線路ポイント部融雪装置。
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