JP2001115204A - 還元鉄の製造装置及び炉内温度の測定装置 - Google Patents

還元鉄の製造装置及び炉内温度の測定装置

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JP2001115204A
JP2001115204A JP29351299A JP29351299A JP2001115204A JP 2001115204 A JP2001115204 A JP 2001115204A JP 29351299 A JP29351299 A JP 29351299A JP 29351299 A JP29351299 A JP 29351299A JP 2001115204 A JP2001115204 A JP 2001115204A
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flow rate
temperature
air flow
combustion air
secondary combustion
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JP29351299A
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Naohiko Ishibashi
直彦 石橋
Kuniaki Tauchi
邦明 田内
Hironori Fujioka
宏規 藤岡
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 還元鉄の製造装置において、還元処理状況に
応じて二次燃焼用空気の供給量を調整することで還元処
理効率及び製品の品質の向上を図る。 【解決手段】 還元炉19における加熱ゾーンAにて、
ロードセル38が計測したグリーンボールGBの重量に基
づいて演算器70がペレット投入量Wpを演算し、変換
器71がこのペレット投入量Wpに応じて設定ウィケッ
トエア流量Qw0を設定し、流量調節器73はこの設定
ウィケットエア流量Qw0 とオリフィス流量計76の計
測値から求めた実ウィケットエア流量Qw1 とに基づい
て流量調整弁78を操作し、ウィケットエア供給ライン
L3上の実ウィケットエア流量Qw 1 を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄原料と還元剤と
の混合粉末を造粒したペレットを高温雰囲気中で還元し
て還元鉄を製造する還元鉄の製造装置、並びにこの還元
鉄の製造装置で用いられる炉内温度の測定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】還元鉄を製造する場合、まず、鉄鉱石の
粉末、石炭の粉末、石灰石の粉末、結合剤を混合し、加
湿造粒してグリーンボールと呼ばれるウエットボールを
形成する。次に、このグリーンボールをある程度乾燥し
てから、還元炉内で高温に加熱して石炭により鉄鉱石中
の酸化鉄を還元することで、ペレット状の還元鉄を生成
することができる。
【0003】この還元炉において、ドーナッツ形状に形
成された還元炉本体内にリング状をなす炉床が周方向に
回転可能に支持され、還元炉本体の所定位置にグリーン
ボールを炉床上に供給するペレット供給部と、炉床で還
元された還元済ペレットを外部に排出するペレット排出
部とが設けられている。そして、還元炉内に炉床上に高
温雰囲気を形成するための空間部が形成され、この空間
部に対して燃料と一次燃焼用空気を混合した燃焼ガスを
供給するメインバーナーと、二次燃焼用空気を供給する
サブバーナーとが設けられると共に、炉内での燃焼によ
り発生した排気ガスを排出する排気ダクトが設けられて
いる。
【0004】従って、ペレット供給部にて、グリーンボ
ールはペレット供給部から炉床に供給される一方、この
炉床は所定速度で回転し、且つ、バーナーにより空間部
が加熱されて高温雰囲気となっている。そのため、炉床
上のグリーンボールは高温雰囲気を移動中に石炭により
鉄鉱石中の酸化鉄が還元され、還元鉄となる。そして、
ペレット排出部にて、還元されたグリーンボールは還元
済ペレットとしてペレット排出部により炉外へ排出さ
れ、容器に詰め込まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した還
元炉では、炉内を所定温度の高温雰囲気に維持するため
にメインバーナーにより炉内に燃焼ガスを供給している
が、この燃焼ガスの燃料流量を抑えると共に燃焼後に残
留する可燃性ガスを過不足なく燃焼することで、還元処
理効率のアップを図る一方で、処理される還元済ペレッ
トの金属化率を90%以上として製品の品質アップを図
ることが望まれている。
【0006】そのため、一般に、還元炉内は、ペレット
供給部から排気ダクトまででペレットを加熱させる加熱
ゾーンと、排気ダクトの下流側であってCO比を制御し
て還元処理を進行させるCO比制御ゾーンと、CO比制
御ゾーンの下流側からペレット排出部まででほぼ還元処
理が完了したペレットの還元状態を維持する還元雰囲気
ゾーンとに区画されている。全てのゾーンに対してメイ
ンバーナーにより燃焼ガスを供給して加熱することで、
高温ガスの輻射熱で石炭により鉄鉱石中の酸化鉄を効率
よく還元させ、還元済ペレットの金属化率を向上させて
いる。また、加熱ゾーン及びCO比制御ゾーンにのみサ
ブバーナーにより二次燃焼用空気を供給することで、炉
内の可燃性ガスを過不足なく燃焼して燃料流量を抑える
ようにしている。
【0007】ところが、この可燃性ガスは炉床上のペレ
ットから発生するものであり、その発生量は各ゾーン、
つまり、ペレット還元処理の進行度合に応じて異なる。
また、この可燃性ガスの発生量は、炉床上に供給される
ペレットの量に応じても異なる。しかし、従来の還元炉
では、可燃性ガスを過不足なく燃焼させるための二次燃
焼空気の供給量はほぼ一定であり、還元処理効率のアッ
プや製品の品質アップなどに十分に寄与していないのが
現状である。
【0008】本発明はこのような問題を解決するもので
あり、還元処理状況に応じて二次燃焼用空気の供給量を
調整することで還元処理効率及び製品の品質の向上を図
った還元鉄の製造装置及び炉内温度の測定装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明の還元鉄の製造装置は、装置内の高
温雰囲気中を移動する炉床上に鉄原料と還元剤との混合
粉末を造粒したペレットを投入し、該ペレットを該高温
雰囲気中で還元して還元鉄を製造する還元鉄の製造装置
において、所定量の燃料に適量の一次燃焼用空気を混合
した燃焼ガスを供給する燃焼ガス供給手段と、設定量の
二次燃焼用空気を供給する二次燃焼用空気供給手段と、
前記炉床上に供給されるペレットの投入量を検出するペ
レット投入量検出手段と、該ペレット投入量に応じて前
記二次燃焼用空気の設定量を調整する二次燃焼用空気流
量調整手段とを具えたことを特徴とするものである。
【0010】また、請求項2の発明の還元鉄の製造装置
では、前記高温雰囲気の設定温度に応じた燃料流量を設
定する燃料流量設定手段と、該燃料流量と前記二次燃焼
用空気流量との容量比に応じて該燃料流量を該二次燃焼
用空気流量に換算する空気流量換算手段と、前記二次燃
焼用空気流量調整手段が調整した二次燃焼用空気流量と
該空気流量換算手段が換算した二次燃焼用空気流量とを
比較して低値側を二次燃焼用空気流量とする空気流量選
択手段とを設けたことを特徴としている。
【0011】また、請求項3の発明の還元鉄の製造装置
では、前記高温雰囲気の実際の温度を検出する温度検出
手段と、該実温度が予め設定された上限温度を越えたと
きに燃料の供給を停止する燃料遮断手段とを設けたこと
を特徴としている。
【0012】また、請求項4の発明の還元鉄の製造装置
では、前記高温雰囲気の実際の酸素濃度を検出する酸素
濃度検出手段と、該実酸素濃度に基づいて前記二次燃焼
用空気流量を補正する二次燃焼用空気流量補正手段とを
設けたことを特徴としている。
【0013】また、請求項5の発明の還元鉄の製造装置
では、前記高温雰囲気の実際の一酸化炭素濃度を検出す
る一酸化炭素濃度検出手段と、前記高温雰囲気の実際の
二酸化炭素濃度を検出する二酸化炭素濃度検出手段と、
該実一酸化炭素濃度及び該実二酸化炭素濃度に基づいて
一酸化炭素濃度比を演算する濃度比演算手段と、該一酸
化炭素濃度比に基づいて前記二次燃焼用空気流量を変更
する二次燃焼用空気流量変更手段とを設けたことを特徴
としている。
【0014】また、請求項6の発明の還元鉄の製造装置
では、前記炉床上に前記ペレットが投入されてから該炉
床の1回転を検出する炉床回転検出手段と、該炉床が1
回転してから前記二次燃焼用空気流量変更手段を作動さ
せる空気流量変更制御手段とを設けたことを特徴として
いる。
【0015】また、請求項7の発明の還元鉄の製造装置
では、前記変更された二次燃焼用空気流量が前記二次燃
焼用空気供給手段による二次燃焼用空気の供給量の上限
値を越えたときに不足量を前記一次燃焼用空気流量で補
う空気流量補足手段とを設けたことを特徴としている。
【0016】また、請求項8の発明の還元鉄の製造装置
では、前記ペレット投入量に応じて前記高温雰囲気の温
度を設定する温度設定手段を設けたことを特徴としてい
る。
【0017】また、請求項9の発明の還元鉄の製造装置
では、最小量の二次燃焼用空気を供給する二次燃焼用空
気最小量供給手段と、前記ペレット投入量検出手段が検
出したペレット投入量が所定量以下であるときに該二次
燃焼用空気最小量供給手段を作動させる二次燃焼用空気
供給制御手段とを設けたことを特徴としている。
【0018】また、請求項10の発明の炉内温度の測定
装置は、装置内の高温雰囲気中を移動する炉床上に鉄原
料と還元剤との混合粉末を造粒したペレットを投入し、
該ペレットを該高温雰囲気中で還元して還元鉄を製造す
る還元鉄の製造装置において、天井部から前記高温雰囲
気に垂設された第1の温度検出手段と、前記炉床内に埋
設された第2の温度検出手段と、前記第1及び第2の温
度検出手段の検出結果に基づいて前記ペレットの温度を
推定するペレット温度推定手段とを具えたことを特徴と
するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0020】図1に本発明の第1実施形態に係る還元鉄
の製造装置における加熱ゾーンの燃焼制御システムの制
御ブロック、図2に炉内温度偏差に対する燃料流量を表
すグラフ、図3に実炉内温度に対する燃料遮断弁の開閉
操作を表すグラフ、図4にペレット投入量に対するウィ
ケットエア流量を表すグラフ、図5にペレット投入量に
対するウィケットエア切換弁の切換操作を表すグラフ、
図6に還元鉄の製造装置の全体構成を表す概略、図7に
還元炉内の各ゾーンを説明するための平面視概略を示
す。
【0021】本実施形態の還元鉄の製造装置による製造
工程を簡単に説明する。図6に示すように、まず、ペレ
ットの原材料となる鉄鉱石の粉末(鉄原料)と石炭の粉
末(還元剤)と石灰石の粉末とがそれぞれホッパ11,
12,13から供給され、ホッパ14から供給された結
合剤と共にミキサー15で混合される。次に、混合粉末
がペレタイザー16にて直径10〜20mmのグリーンボ
ール(生ペレット)GBに造粒され、乾燥機17に投入さ
れ、後述する還元炉19からの排気ガスにより乾燥され
る。そして、乾燥したグリーンボールGBはコンベヤ18
を介してペレット供給装置31により還元炉19に供給
される。一方、この還元炉19内はバーナー(燃焼ガス
供給手段)32により加熱されて高温雰囲気に維持さ
れ、内部の排気ガスが排気ダクト33から排出されてい
る。そのため、グリーンボールGBは還元炉19内を移動
するときに内部で高温に加熱され、石炭により鉄鉱石中
の酸化鉄を還元することでペレット状の還元鉄が生成さ
れる。そして、還元済ペレットは、ペレット排出装置3
4により還元炉19内から搬出され、容器20に収容さ
れる。
【0022】また、排気ダクト33から排出された排気
ガスは水スプレー式の一次冷却器21で冷却されてから
熱交換器22に送られ、ここで送風ファン23により送
られた空気と熱交換を行ってから、水スプレー式の二次
冷却器24で再び冷却される。なお、熱交換器22で加
熱された空気は還元炉19に送られ、燃料(天然ガス)
と共に炉内に供給される。一方、二次冷却器24で冷却
された排気ガスは、ファン25により乾燥機17に送ら
れ、前述したように、グリーンボールGBの乾燥用空気と
なる。そして、乾燥機17から排出された排気ガスは集
塵機26で清浄化され、更に排気ファン27により煙突
28に送られ、脱硫されてから大気に放出される。
【0023】ここで、還元炉19について詳細に説明す
る。図6及び図7に示すように、ドーナッツ形状に形成
された還元炉本体35内にはリング状をなす炉床36が
周方向に回転可能に支持されている。そして、この還元
炉19は、炉床36の上方の高温空間部が、ペレット供
給装置31から排気ダクト33までの加熱ゾーンAと、
排気ダクト33より下流側のCO比制御ゾーンBと、C
O比制御ゾーンより下流側からペレット排出装置34ま
での還元雰囲気ゾーンCとに区画される。
【0024】加熱ゾーンAは2ゾーンに分けられ、ペレ
ット供給装置31と、バーナー32aと、二次燃焼用空
気を供給する空気供給部(二次燃焼用空気供給手段)3
7aとが設けられている。また、ペレット供給装置31
には炉床36上へ投入されるグリーンボールGBの投入量
を計測するロードセル(ペレット投入量検出手段)38
が設けられると共に、加熱ゾーンAの温度を検出する温
度センサ(温度検出手段)39aと、酸素濃度を検出す
るO2 センサ(酸素濃度検出手段)40が設けられてい
る。
【0025】CO比制御ゾーンBは3ゾーンに分けら
れ、バーナー32bと、二次燃焼用空気を供給する空気
供給部37bとが設けられている。また、CO比制御ゾ
ーンBの温度を検出する温度センサ(温度検出手段)3
9bと、一酸化炭素濃度を検出するCOセンサ(一酸化
炭素濃度検出手段)41及び二酸化炭素濃度を検出する
CO2 センサ(二酸化炭素濃度検出手段)42が設けら
れている。そして、COセンサ41及びCO2 センサ4
2の検出結果から、CO/(CO2 +CO)によりCO
比を求めることができ、このCO比制御ゾーンBでのC
O比の適正値は0.2程度であり、還元処理が十分に進
行することができるようになっている。
【0026】還元雰囲気ゾーンCは3ゾーンに分けら
れ、バーナー32cが設けられ、二次燃焼用空気を供給
する空気供給部は設けられておらず、加熱ゾーンAやC
O比制御ゾーンCに比べてCO比が高く設定され、CO
比制御ゾーンBでほぼ還元されたグリーンボールGBの還
元度合(金属化率)が維持(あるいは、やや進行)可能
となっている。また、還元雰囲気ゾーンCの温度を検出
する温度センサ(温度検出手段)39cが設けられてい
る。なお、還元炉本体35には炉床36の回転速度を検
出する速度センサ43が設けられている。
【0027】このように構成された還元炉19の各ゾー
ンA,B,Cでは、その役割が十分に機能するように、
バーナー32a,32b,32cから供給される燃料流
量及び一次燃焼用空気流量(以下、燃焼空気流量)、空
気供給部37a,37bから供給される二次燃焼用空気
流量(以下、ウィケットエア流量)が制御されるように
なっている。
【0028】本実施形態では、加熱ゾーンAにおける燃
焼制御システムについて説明する。図1に示すように、
温度センサ39aは加熱ゾーンAの炉内温度PVT を検
出し、温度調節器51に出力する。この温度調節器51
には、実際の炉内温度PVTと共に予め設定された設定
炉内温度SVT が入力し、実炉内温度PVT と設定炉内
温度SVT との偏差から燃料の供給割合MVT を出力す
る。変換器52は、図2のグラフに基づき、燃料の供給
割合MVT を設定燃料流量Qm0 に変換するが、この場
合、最小閾値値FH と最大閾値FL が設定されており、
失火や過熱が抑制されている。
【0029】このように求められた設定燃料流量Qm0
は後述する低値選択器53で処理され、スイッチSW1
を介して流量調節器54に入力する。一方、燃料供給源
55から還元炉19の加熱ゾーンAに配管された燃料供
給ラインL1にはオリフィス流量計56が設けられ、オ
リフィス流量計56が計測した差圧ΔPが変換器57で
変換されることで、流量調整弁(燃料流量設定手段)5
8の下流側での実際の燃料流量Qm1 となって流量調節
器54に入力する。流量調節器54は、実燃料流量Qm
1 が設定燃料流量Qm0 となるように流量調整弁58を
操作し、燃料供給ラインL1上の実燃料流量Qm1 を調
整する。
【0030】更に、実炉内温度PVT と設定炉内温度S
T は判定器SQ1に入力されるようになっている。こ
の判定器SQ1は、図3のグラフに基づき、実炉内温度
PV T が温度上限値TH と温度下限値TL との領域から
外れたときには、燃料遮断弁(燃料遮断手段)59を閉
止するものである。実際には、前述したように、実炉内
温度PVT は設定炉内温度SVT に基づいて実燃料流量
Qm1 が調整されて制御されるが、制御遅れや各機器の
故障等に備えて判定器SQ1及び燃料遮断弁59が設け
られている。つまり、実炉内温度PVT が上昇して設定
炉内温度SVTを越え、更に温度上限値TH を越える
と、SQ1−ONとなって燃料遮断弁59が閉止して燃
料の供給が停止する。燃料の供給が停止すると、実炉内
温度PVTが下降して設定炉内温度SVT より下がり、
更に温度下限値TL より下がると、SQ1−OFFとな
って燃料遮断弁59が開放して再び燃料の供給が開始さ
れる。なお、温度上限値TH は設定炉内温度SVT に5
0℃を加えた温度で、温度下限値TL は設定炉内温度S
T から50℃を引いた温度としたが、この数値は適宜
設定すればよいものである。
【0031】また、設定燃料流量Qm0 は後述する高値
選択器60で処理され、換算器61で理論空燃比β(=
FMAX・a/FANAX、FFMAX:燃料流量測定範囲の最大
値、FANAX:燃料流量測定範囲、a:単位燃料当たりの
理論空気流量)及び空気過剰率μを乗算して設定燃焼空
気流量Qa0 に換算されてからスイッチSW2を介して
流量調節器62に入力する。一方、燃焼空気供給源63
から加熱ゾーンAに配管された燃焼空気供給ラインL2
にはオリフィス流量計64が設けられ、オリフィス流量
計64が計測した差圧ΔPが変換器65で変換されるこ
とで、流量調整弁66の下流側での実際の燃焼空気流量
Qa1 となって流量調節器62に入力する。流量調節器
62は、実燃焼空気流量Qa1 が設定燃焼空気流量Qa
0 となるように流量調整弁66を操作し、燃焼空気供給
ラインL2上の実燃焼空気流量Qa1 を調整する。な
お、67は、還元炉19の不使用時や非常時などのとき
に使用される燃焼空気遮断弁である。
【0032】ところで、燃焼は、燃料量と空気量の比率
(空燃比または空気過剰率)によって大きく変化し、こ
の空気過剰率が小さくなると燃焼に必要な空気量が不足
し、不完全燃焼による熱損失や黒煙発生が増大する。従
って、上述した燃料及び燃焼空気の流量調整制御では、
熱損失や黒煙発生が最小となる最適燃焼ゾーンで燃焼が
実行されるようにシングルクロスリミット燃焼制御を適
用している。即ち、低値選択器53では、設定燃料流量
Qm0 と、実燃焼空気流量Qa1 を換算器61aで理論
空燃比β及び空気過剰率μで除算し、更に、演算器68
で1+K1 (K 1 :負荷上昇時の発煙限界の設定)を乗
算した上限値QmH とを比較して低値を選択する。ま
た、高値選択器60では、設定燃料流量Qm0 と、演算
器69で実燃料流量Qm1 に1−K2 (K2 :負荷減少
時の発煙限界の設定)を乗算した下限値QmL とを比較
して高値を選択する。なお、空気過剰率が大きくなると
燃焼に必要な空気量以外の余分に加熱されるために熱損
失やNOx発生が増大するため、熱効率が最大となる最
適燃焼ゾーンを有するダブルクロスリミット燃焼制御を
適用してもよい。
【0033】なお、還元炉19の加熱ゾーンAでは、着
火時と着火後とでは最低必要な燃料流量及び燃焼空気流
量が異なり、設定燃料流量Qm0 及び設定燃焼空気流量
Qa 0 を変更している。即ち、最小燃料流量Qmmin
び最小燃焼空気流量Qaminが設定されており、着火時
と着火後とを検出し、スイッチSW1にて設定燃料流量
Qm0 と最小燃料流量Qmmin とを切り換えると共に、
スイッチSW2にて設定燃焼空気流量Qa0 と最小燃焼
空気流量Qamin とを切り換えている。
【0034】ロードセル38はペレット供給装置31か
ら炉床36上に投入するための図示しないベルトコンベ
ヤでのグリーンボールGBの重量を計測し、演算器70は
このグリーンボールGBの重量を時間当たりの投入量Wp
(ton/h)に換算する。変換器71は、図3のグラフに
基づき、ペレット投入量Wpを設定ウィケットエア流量
Qw0 に変換するが、この場合、最小ウィケットエア流
量Qwmin が設定されており、失火や炉内温度の下降に
よる炉の損傷が抑制され、還元炉19が保護されるよう
になっている。そして、設定ウィケットエア流量Qw0
は後述する低値選択器72で処理され、スイッチSW3
を介して流量調節器73に入力する。
【0035】また、ペレット投入量Wpは判定器SQ2
に入力されるようになっている。この判定器SQ2は、
図5のグラフに基づき、ペレット投入量Wpが最小ペレ
ット投入量Wpmin 以上になると、SQ2−ONとなっ
てスイッチSW3を操作するものである。つまり、ペレ
ット投入量Wpが最小ペレット投入量Wpmin より少な
いと、SQ2−OFFであるためにペレット供給装置3
1から炉床36上にグリーンボールGBは投入されていな
いと判定し、スイッチSW3を操作して最小ウィケット
エア流量Qwmin (二次燃焼用空気最小量供給手段、二
次燃焼用空気供給制御手段)とする。一方、ペレット投
入量Wpが最小ペレット投入量Wpmin以上になると、
SQ2−ONとなって炉床36上にグリーンボールGBが
投入されたと判定し、タイマ74により所定時間TD1
待ち、スイッチSW3を操作して設定ウィケットエア流
量Qw0 とする。なお、判定器SQ2にて、SQ2−O
Nとなって還元炉19にグリーンボールGBが投入された
と判定されると、スイッチSW2も操作されて設定燃焼
空気流量Qa0 に設定される。
【0036】一方、ウィケットエア供給源75から還元
炉19の加熱ゾーンAに配管されたウィケットエア供給
ラインL3にはオリフィス流量計76が設けられ、オリ
フィス流量計76が計測した差圧ΔPが変換器77で変
換されることで、流量調整弁(二次燃焼用空気流量調整
手段)78の下流側での実際のウィケットエア流量Qw
1 となって流量調節器74に入力する。流量調節器74
は、実ウィケットエア流量Qw1 が設定ウィケットエア
流量Qw1 となるように流量調整弁78を操作し、ウィ
ケットエア供給ラインL3上の実ウィケットエア流量Q
1 を調整する。
【0037】ところで、還元炉16内にあるペレット
(グリーンボールGB)から発生する揮発成分の量がペレ
ット量に比例することから、ウィケットエア流量はペレ
ット(グリーンボールGB)投入量に比例することとな
り、上述したようにウィケットエアの流量調整制御で
は、ペレット投入量Wpに基づいて設定ウィケットエア
流量Qw0 を設定している。しかし、還元炉19内での
完全燃焼時にペレット投入量に変動等が発生した場合、
炉内が加熱過剰状態となる虞があるため、燃料流量調整
制御にて、SQ1−ONで燃料遮断弁59が閉止して燃
料の供給が停止しても、最小ペレット投入量Wpmin
り多いウィケットエアを供給するようにしている。即
ち、実炉内温度PVT と設定炉内温度SVT とに基づい
て設定された設定燃料流量Qm0 に、換算器79にて、
理論空燃比β0 を乗算して空気量に換算すると共に、燃
焼空気流量とウィケットエア流量との容量比に応じて設
定された空気流量換算係数λを乗算(空気流量換算手
段)して換算ウィケットエア流量Qw C を演算する。そ
して、低値選択器(空気流量選択手段)72は設定ウィ
ケットエア流量Qw0 と換算ウィケットエア流量QwC
とを比較して低値を選択することとなる。
【0038】このように本実施形態の還元鉄の製造装置
の還元炉19における加熱ゾーンAでは、ロードセル3
8が計測したグリーンボールGBの重量に基づいて演算器
70がペレット投入量Wpを演算し、変換器71がこの
ペレット投入量Wpに応じて設定ウィケットエア流量Q
0 を設定し、流量調節器73はこの設定ウィケットエ
ア流量Qw0 とオリフィス流量計76の計測値から求め
た実ウィケットエア流量Qw1 とに基づいて流量調整弁
78を操作し、ウィケットエア供給ラインL3上の実ウ
ィケットエア流量Qw1 を調整している。
【0039】従って、還元炉19における加熱ゾーンA
に供給されるウィケットエア流量は、炉床36上に投入
されるグリーンボールGBの投入量に基づいて決定され、
且つ、この投入量に応じて調整されることとなる。その
ため、炉床36上のグリーンボールGBから発生する可燃
性ガス量に対して適量のウィケットエアが供給され、こ
の可燃性ガスを過不足なく燃焼させることで、還元処理
効率のアップや製品の品質アップが図れる。
【0040】また、判定器SQ1は、実炉内温度PVT
が設定炉内温度SVT に基づいて設定された温度上限値
H より高くなったときには燃料遮断弁59を閉止して
燃料の供給を停止し、実炉内温度PVT が設定炉内温度
SVT に基づいて設定された温度下限値TL より低くな
ったたときには燃料遮断弁59を開放して燃料の供給を
開始するようにしている。
【0041】従って、還元炉19内の加熱過剰を抑制し
てを保護することができる。
【0042】更に、換算器79は、実炉内温度PVT
設定炉内温度SVT とに基づいて設定された設定燃料流
量Qm0 に、理論空燃比β0 を乗算して空気量に換算す
ると共に、燃焼空気流量とウィケットエア流量との容量
比に応じて設定された空気流量換算係数λを乗算(空気
流量換算手段)して換算ウィケットエア流量QwC を算
出し、低値選択器72が設定ウィケットエア流量Qw0
と換算ウィケットエア流量QwC とを比較して低値を選
択して流量調節器73に出力するようにしている。
【0043】従って、還元炉19内で完全燃焼している
ときにペレット投入量に変動等が発生すると、炉内が加
熱過剰状態となる虞があるため、SQ1−ONで燃料遮
断弁59を閉止することで燃料の供給が停止して炉内温
度を低下させると共に、炉内温度のパラメータから求め
た換算ウィケットエア流量QwC を供給することとな
り、炉内の加熱過剰を抑制して還元炉19を保護するこ
とができる。
【0044】図8に本発明の第2実施形態に係る還元鉄
の製造装置における加熱ゾーンの燃焼制御システムの制
御ブロック、図9に酸素濃度偏差に対するウィケットエ
ア流量の補正係数を表すグラフを示す。なお、以降に説
明する各実施形態では、前述した第1実施形態で説明し
たものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付し
て重複する説明は省略する。
【0045】本実施形態は、加熱ゾーンAにおける燃焼
制御システムに関するものであり、第1実施形態の改良
案であって、設定ウィケットエア流量Qw0 を加熱ゾー
ンAにおける酸素濃度に基づいて補正するようにしたも
のであり、燃料制御及び燃焼空気制御は前述の実施形態
と同様である。
【0046】本実施形態の加熱ゾーンAにおける燃焼制
御システムにおいて、図8に示すように、ロードセル3
8はペレット供給装置31から炉床36上に投入された
グリーンボールGBの重量を計測し、演算器70はこれを
時間当たりの投入量Wp(ton/h)に換算し、変換器7
1は、図3のグラフに基づいて設定ウィケットエア流量
Qw0 を求める。一方、O2 センサ40は加熱ゾーンA
の酸素濃度を検出し、換算器81がこの検出値を実際の
酸素濃度PVD に換算し、酸素濃度調節器82に出力す
る。この酸素濃度調節器82には、実際の酸素濃度PV
D と共に予め設定された設定酸素濃度SVD が入力し、
実酸素濃度PVD と設定酸素濃度SVDとの偏差から酸
素濃度の割合MVD を出力する。変換器83は、図9の
グラフに基づき、酸素濃度の割合MVD を設定ウィケッ
トエア流量Qw0 の補正係数γに変換するが、この場
合、酸素濃度の割合MVD =50%が補正係数γ=1.
0と設定されており、且つ、最小補正係数γmin が設定
されている。スイッチSW3は変換器(二次燃焼用空気
流量補正手段)84に出力する補正係数γを変換器83
の出力値と1.0とを後述する判定器SQ2,SQ3の
判定結果により切り換えるものであり、変換器84は設
定ウィケットエア流量Qw0 に補正係数γを乗算してこ
れを補正し、低値選択器72にで力する。
【0047】一方、ペレット投入量Wpは判定器SQ2
に出力され、図5のグラフに基づいてSQ2−OFFに
よりグリーンボールGBの未投入と、SQ2−ONにより
グリーンボールGBの投入が判定され、タイマ74により
所定時間TD1を待ってスイッチSW2,SW3を操作す
る。また、速度センサ43は還元炉19内の炉床36の
回転速度を検出しており、換算器85がこの検出値を炉
床36の1回転の所要時間TD2に変換する。タイマ86
は1回転の所要時間TD2を計時し、判定器SQ3は所要
時間TD2が経過したらグリーンボールGBが投入されてか
ら炉床36が1回転したと判定し、スイッチSW4を操
作する。即ち、前述したスイッチSW4にて、SQ2−
OFF(グリーンボールGBの未投入)またはSQ3−O
FF(炉床36の未1回転)のときは、補正係数γ=
1.0を変換器84に出力し、SQ2−ON(グリーン
ボールGBの投入後)で且つSQ3−ON(炉床36の1
回転後)のときは、実酸素濃度PVD 及び設定酸素濃度
SVD から求めた補正係数γを変換器84に出力する。
【0048】このように本実施形態の還元鉄の製造装置
の還元炉19における加熱ゾーンAでは、ペレット投入
量Wpに応じて設定ウィケットエア流量Qw0 を設定す
る一方、実酸素濃度PVD 及び設定酸素濃度SVD から
求めた補正係数γによりこの設定ウィケットエア流量Q
0 を補正し、流量調節器73はこの補正された設定ウ
ィケットエア流量Qw0 とオリフィス流量計76の計測
値から求めた実ウィケットエア流量Qw1 とに基づいて
流量調整弁78を操作し、ウィケットエア供給ラインL
3上の実ウィケットエア流量Qw1 を調整している。
【0049】従って、還元炉19の加熱ゾーンAに供給
されるウィケットエア流量が、炉床36上に投入される
グリーンボールGBの投入量に基づいて設定されると共
に、実酸素濃度PVD 及び設定酸素濃度SVD に基づい
て補正されることとなり、炉床36上のグリーンボール
GBから発生する可燃性ガス量に対して、必要量のウィケ
ットエアを供給し、可燃性ガスを過不足なく燃焼させる
ことができる。
【0050】図10に本発明の第3実施形態に係る還元
鉄の製造装置におけるCO比制御ゾーンの燃焼制御シス
テムの制御ブロック、図11に不足ウィケットエア流量
に対する補充燃焼空気流量を表すグラフを示す。
【0051】本実施形態では、CO比制御ゾーンBにお
ける燃焼制御システムについて説明する。図10に示す
ように、温度センサ39bはCO比制御ゾーンBの炉内
温度PVT を検出し、温度調節器151は実炉内温度P
T と設定炉内温度SVT との偏差から燃料の供給割合
MVT を出力する。変換器152は、図2と同様のグラ
フに基づいて燃料の供給割合MVT を設定燃料流量Qm
0 に変換する。
【0052】そして、低値選択器153は、設定燃料流
量Qm0 と、実燃焼空気流量Qa1が換算器161a及
び演算器168で処理された上限値QmH とを比較して
低値を選択し、スイッチSW11を介して流量調節器1
54に入力する。一方、オリフィス流量計156は燃料
供給源55から還元炉19のCO比制御ゾーンBに配管
された燃料供給ラインL11の差圧ΔPを計測し、変換
器157で変換することで流量調整弁158の下流側で
の実際の燃料流量Qm1 として流量調節器154に入力
する。流量調節器154は、実燃料流量Qm1 が設定燃
料流量Qm0 となるように流量調整弁158を操作し、
燃料供給ラインL11上の実燃料流量Qm1 を調整す
る。なお、159は、還元炉19の不使用時や非常時な
どのときに使用される燃料遮断弁である。
【0053】また、高値選択器160は、設定燃料流量
Qm0 と、実燃料流量Qm1 が演算器169で処理され
た下限値QmL とを比較して高値を選択し、換算器16
1で理論空燃比β及び空気過剰率μを乗算して設定燃焼
空気流量Qa0 に換算し、スイッチSW12を介して流
量調節器162に入力する。一方、オリフィス流量計1
64は燃焼空気供給源63からCO比制御ゾーンBに配
管された燃焼空気供給ラインL12の差圧ΔPを計測
し、変換器165で変換することで、流量調整弁166
の下流側での実際の燃焼空気流量Qa1 として流量調節
器162に入力する。流量調節器162は、実燃焼空気
流量Qa1 が設定燃焼空気流量Qa0 となるように流量
調整弁166を操作し、燃焼空気供給ラインL12上の
実燃焼空気流量Qa1 を調整する。なお、167は、還
元炉19の不使用時や非常時などのときに使用される燃
焼空気遮断弁である。
【0054】なお、CO比制御ゾーンBでは、着火時に
おける最小燃料流量Qmmin 及び最小燃焼空気流量Qa
min が設定されており、スイッチSW11にて設定燃料
流量Qm0 と最小燃料流量Qmmin とを切り換え、スイ
ッチSW12にて設定燃焼空気流量Qa0 と最小燃焼空
気流量Qamin とを切り換えている。
【0055】ロードセル38はペレット供給装置31か
ら炉床36上に投入されたグリーンボールGBの重量を計
測し、演算器70はこれを時間当たりの投入量Wp(to
n/h)に換算し、変換器171は、図3と同様のグラフ
に基づいて設定ウィケットエア流量Qw0 を求め、スイ
ッチSW3を介して流量調節器173に入力する。ま
た、ペレット投入量Wpは判定器SQ2に出力され、図
5のグラフに基づいてSQ2−OFFによりグリーンボ
ールGBの未投入と、SQ2−ONによりグリーンボール
GBの投入が判定され、タイマ74により所定時間TD1
待ってスイッチSW13を操作する。更に、速度センサ
43が検出した炉床36の回転速度に基づいて換算器8
5が炉床36の1回転の所要時間TD2を換算し、タイマ
86は1回転の所要時間TD2を計時し、判定器SQ3は
所要時間TD2が経過したらグリーンボールGBが投入され
てから炉床36が1回転したと判定し、スイッチSW1
3を操作する。
【0056】一方、COセンサ41はCO比制御ゾーン
BのCO濃度を、CO2 センサ42はCO比制御ゾーン
BのCO2 濃度を検出し、換算器101がこの検出値を
実際のCO濃度YCO、CO2 濃度YCO2 に換算し、演算
器(濃度比演算手段)102がCO比αを演算(CO/
(CO2 +CO))により求める。CO比調節器103
は実際のCO比αと予め設定されたCO比α0 との偏差
を求め、変換器104は各CO比α,α0 の偏差を変更
ウィケットエア流量QwC に変換し、低値選択器105
が変更ウィケットエア流量QwC と最大ウィケットエア
流量Qwmax とを比較して低値を選択し、スイッチSW
13(二次燃焼用空気流量変更手段、空気流量変更制御
手段)に出力する。
【0057】このようにスイッチSW13には、最小ウ
ィケットエア流量Qwmin と、設定ウィケットエア流量
Qw0 と、変更ウィケットエア流量QwC とが入力さ
れ、SQ2−OFF(グリーンボールGBの未投入)のと
きは、最小ウィケットエア流量Qwmin が流量調節器1
73に入力し、SQ2−ON(グリーンボールGBの投入
後)で且つSQ3−OFF(炉床36の未1回転)のと
きは、設定ウィケットエア流量Qw0 が流量調節器17
3に入力し、SQ2−ON(グリーンボールGBの投入)
で且つSQ3−ON(炉床36の1回転後)のときは、
変更ウィケットエア流量QwC が流量調節器173に入
力されるように切り換えられる。
【0058】ところで、CO比に基づいて設定された変
更ウィケットエア流量QwC が最大ウィケットエア流量
Qwmax を越えてしまった場合、ウィケットエア流量制
御ではCO比制御ゾーンBに十分なウィケットエアを供
給できないため、不足量を燃焼空気制御で補充するよう
にしている。即ち、比較器106では変更ウィケットエ
ア流量QwC から最大ウィケットエア流量Qwmax を減
算し、高値選択器107はこの差が0より大きければ補
充ウィケットエア流量QcC とし、燃焼空気制御におけ
る加算器(空気流量補足手段)108で設定燃焼空気流
量Qa0 にこの補充ウィケットエア流量QcC を加算し
て設定燃焼空気流量とする。
【0059】そして、オリフィス流量計176はウィケ
ットエア供給源75からCO比制御ゾーンBに配管され
たに配管されたウィケットエア供給ラインL13の差圧
ΔPを計測し、変換器177で変換することで、流量調
整弁178の下流側での実際のウィケットエア流量Qw
1 として流量調節器174に入力する。流量調節器17
4は、実ウィケットエア流量Qw1 が設定ウィケットエ
ア流量Qw1 となるように流量調整弁178を操作し、
ウィケットエア供給ラインL13上の実ウィケットエア
流量Qw1 を調整する。
【0060】このように本実施形態の還元鉄の製造装置
の還元炉19におけるCO比制御ゾーンBでは、グリー
ンボールGBの投入後から炉床36が1回転するまでは、
ペレット投入量Wpに応じて設定された設定ウィケット
エア流量Qw0 を適用し、グリーンボールGBの投入後に
炉床36が1回転してからは、CO濃度YCO及びCO 2
濃度YCO2 から求めた実CO比αと設定CO比α0 との
偏差から算出した変更ウィケットエア流量QwC を適用
し、流量調節器173がこの設定ウィケットエア流量Q
0 あるいは変更ウィケットエア流量QwC に基づいて
流量調整弁178を操作し、ウィケットエア供給ライン
L3上の実ウィケットエア流量Qw1 を調整する一方、
変更ウィケットエア流量QwC が最大ウィケットエア流
量Qwma x を越えてしまったときには、その不足量を燃
焼空気制御で補充している。
【0061】従って、グリーンボールGBの投入後に炉床
36が1回転してからは、CO比に基づく変更ウィケッ
トエア流量QwC が、炉床36上のグリーンボールGBに
対して供給されることとなり、CO比制御ゾーンBの実
CO比αを適正に制御することで、還元処理されるグリ
ーンボールGBの金属化率を90%以上として製品の品質
を向上できる。また、ウィケットエア不足流量を燃焼空
気制御で補充することで、適正なウィケットエア流量を
確保することができる。
【0062】図12に本発明の第4実施形態に係る還元
鉄の製造装置におけるCO比制御ゾーンの燃焼制御シス
テムの制御ブロック、図13にペレット投入量に対する
設定炉内温度を表すグラフを示す。
【0063】本実施形態は、CO比制御ゾーンにおける
燃焼制御システムに関するものであり、第3実施形態の
改良案であって、設定炉内温度SVT をペレット投入量
Wpに基づいて設定するようにしたものであり、その他
の制御は前述の実施形態と同様である。
【0064】本実施形態のCO比制御ゾーンBにおける
燃焼制御システムにおいて、図12に示すように、温度
センサ39bはCO比制御ゾーンBの炉内温度PVT
検出する一方、変換器111はペレット投入量Wpに応
じて、図13のグラフに基づき、設定炉内温度SVT
算出するが、この場合、最大設定炉内温度SVT maxと
最小設定炉内温度SVT min とが設定され、炉内の加熱
過剰や失火や炉内温度の下降による炉の損傷を抑制して
いる。そして、温度調節器151は実炉内温度PVT
設定炉内温度SVT との偏差から燃料の供給割合MVT
を出力し、変換器152はこの燃料の供給割合MVT
設定燃料流量Qm0 に変換する。
【0065】このように本実施形態の還元鉄の製造装置
の還元炉19におけるCO比制御ゾーンBでは、ペレッ
ト投入量Wpに応じて設定炉内温度SVT を設定してお
り、ペレット投入量Wpに変動があっても、炉内を適温
に維持して還元処理するグリーンボールGBの金属化率を
適正に維持できる。
【0066】なお、上述の各実施形態では、本発明の還
元鉄の製造装置における加熱ゾーンA及びCO比制御ゾ
ーンBの燃焼制御システムについて説明しており、以下
に、還元雰囲気ゾーンCの燃焼制御システムについて簡
単に説明する。図14に本発明の還元鉄の製造装置にお
ける還元雰囲気ゾーンCの燃焼制御システムの制御ブロ
ックを示す。
【0067】還元鉄の製造装置における還元雰囲気ゾー
ンCの燃焼制御システムにおいて、図14に示すよう
に、温度センサ39cは還元雰囲気ゾーンCの炉内温度
PVTを検出し、温度調節器251は実炉内温度PVT
と設定炉内温度SVT との偏差から燃料の供給割合MV
T を出力し、変換器252は燃料の供給割合MVT を設
定燃料流量Qm0 に変換する。
【0068】そして、ここでは、第1実施形態で説明し
たダブルクロスリミット燃焼制御を適用している。即
ち、高値選択器253aは、設定燃料流量Qm0 と、実
燃焼空気流量Qa1 が換算器261a及び演算器268
a(1−K1 )で処理された下限値QmL とを比較して
高値を選択し、低値選択器253bは、設定燃料流量Q
0 と、実燃焼空気流量Qa1 が換算器261a及び演
算器268b(1+K1)で処理された上限値QmH
を比較して低値を選択し、スイッチSW21を介して流
量調節器254に入力する。オリフィス流量計256は
燃料供給源55から還元炉19の還元雰囲気ゾーンCに
配管された燃料供給ラインL21の差圧ΔPを計測し、
変換器257で変換することで流量調整弁258の下流
側での実際の燃料流量Qm1 として流量調節器254に
入力する。流量調節器254は、実燃料流量Qm1 が設
定燃料流量Qm0 となるように流量調整弁158を操作
し、燃料供給ラインL21上の実燃料流量Qm1 を調整
する。なお、259は、還元炉19の不使用時や非常時
などのときに使用される燃料遮断弁である。
【0069】また、低値選択器260aは、設定燃料流
量Qm0 と、実燃料流量Qm1 が演算器269(1+K
2 )で処理された上限値QmH とを比較して高値を選択
し、高値選択器260bは、設定燃料流量Qm0 と、実
燃料流量Qm1 が演算器269b(1−K2 )で処理さ
れた下限値QmL とを比較して高値を選択し、換算器2
61で理論空燃比β及び空気過剰率μを乗算して設定燃
焼空気流量Qa0 に換算し、スイッチSW22を介して
流量調節器262に入力する。オリフィス流量計264
は燃焼空気供給源63から還元雰囲気ゾーンCに配管さ
れた燃焼空気供給ラインL22の差圧ΔPを計測し、変
換器265で変換することで、流量調整弁266の下流
側での実際の燃焼空気流量Qa1 として流量調節器26
2に入力する。流量調節器262は、実燃焼空気流量Q
1 が設定燃焼空気流量Qa0 となるように流量調整弁
266を操作し、燃焼空気供給ラインL22上の実燃焼
空気流量Qa1 を調整する。なお、267は、還元炉1
9の不使用時や非常時などのときに使用される燃焼空気
遮断弁である。
【0070】なお、還元雰囲気ゾーンCでは、着火時に
おける最小燃料流量Qmmin 及び最小燃焼空気流量Qa
min が設定されており、スイッチSW21にて設定燃料
流量Qm0 と最小燃料流量Qmmin とを切り換え、スイ
ッチSW22にて設定燃焼空気流量Qa0 と最小燃焼空
気流量Qamin とを切り換えている。
【0071】図15に本発明の第5実施形態に係る炉内
温度の測定装置を表す還元炉の要部断面を示す。
【0072】本実施形態では、本発明の炉内温度の測定
装置を加熱ゾーンAに適用した場合について説明する。
図15に示すように、還元炉本体35の天井部121に
は第1熱電対(第1の温度検出手段)122が炉床36
上の高温雰囲気に垂設されており、検出結果が温度比較
補正器(ペレット温度推定手段)123に出力されるよ
うになっている。一方、還元炉本体35の下部に敷設さ
れたレール124上を車輪125により移動可能な炉床
36下面から表面に向けて挿入孔126が形成され、こ
の挿入孔126には第2熱電対(第2の温度検出手段)
127が埋設されている。
【0073】また、炉床36の下面には固定治具128
が固定され、この固定治具128上にアンプ129、バ
ッテリ130、アンテナ131が搭載されて相互に接続
されている。そして、第2熱電対127とアンプ129
とが接続され、アンテナ131が外部のアンテナ132
と電波で交信可能であり、このアンテナ132はアンプ
133と接続され、更に、温度比較補正器123に接続
されている。つまり、第2熱電対127の検出結果がア
ンプ129、アンテナ131,132、アンプ133を
介して温度比較補正器123に出力されるようになって
いる。そして、この温度比較補正器123は第1及び第
2熱電対122,127の検出結果に基づいて炉床36
上のグリーンボールGBの温度を推定する。
【0074】従って、第1熱電対122が高温雰囲気の
温度を測定し、第2熱電対127が炉床36内の温度を
測定し、温度比較補正器123が各測定結果からグリー
ンボールGBの温度を推定し、これを炉内温度PVT とし
て温度調節器51に出力する。この温度調節器51は実
炉内温度PVT と設定炉内温度SVT との偏差を燃焼制
御装置134に出力し、この燃焼制御装置134は、前
述した第1実施形態と同様に、設定燃料流量Qm0 及び
設定燃焼空気流量Qa0 を算出する。そして、流量調節
器54が流量調整弁58を操作し、燃料供給ラインL1
上の実燃料流量Qm1 を調整する一方、流量調節器62
が流量調整弁66を操作し、燃焼空気供給ラインL2上
の実燃焼空気流量Qa1 を調整する。
【0075】このように本実施形態の加熱ゾーンAにお
ける炉内温度の測定装置では、第1熱電対122が測定
した高温雰囲気の温度と、第2熱電対127が測定した
炉床36内の温度とに基づいて、温度比較補正器123
がグリーンボールGBの温度を推定してこれを炉内温度P
T としている。
【0076】従って、高温雰囲気の温度に対して、炉床
36上のグリーンボールGBに近接した位置の炉床36内
の温度を用いて補正し、グリーンボールGBの温度を精度
良く推定することができ、燃焼制御装置134による設
定燃料流量Qm0 及び設定燃焼空気流量Qa0 を適正に
設定することで、グリーンボールGBの加熱不足や過加熱
を防止して炉床36に溶着しない適正な金属化率を有す
るペレットを製造できる。
【0077】なお、上述の実施形態では、炉内温度の測
定装置を加熱ゾーンAに適用して説明したが、熱電対1
22,127は炉床36の複数個所に設けられているも
のであり、実際には各ゾーンA,B,C全体の温度を測
定して制御している。
【0078】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項1の発明の還元鉄の製造装置によれば、ペ
レットを還元鉄に還元するための高温雰囲気中に対し
て、燃焼ガス供給手段により所定量の燃料に適量の一次
燃焼用空気を混合した燃焼ガスを供給可能とすると共
に、二次燃焼用空気供給手段により設定量の二次燃焼用
空気を供給可能とし、二次燃焼用空気流量調整手段によ
り炉床上に供給されるペレットの投入量に応じて二次燃
焼用空気の設定量を調整するようにしたので、装置内の
ペレットから発生する可燃性ガス量に対して適量の二次
燃焼用空気が供給され、この可燃性ガスを過不足なく燃
焼させることで、還元処理効率や製品の品質を向上する
ことができる。
【0079】また、請求項2の発明の還元鉄の製造装置
によれば、燃料流量設定手段が高温雰囲気の設定温度に
応じた燃料流量を設定し、空気流量換算手段がその燃料
流量と二次燃焼用空気流量との容量比に応じて燃料流量
を二次燃焼用空気流量に換算し、空気流量選択手段が二
次燃焼用空気流量調整手段が調整した二次燃焼用空気流
量と空気流量換算手段が換算した二次燃焼用空気流量と
を比較して低値側を二次燃焼用空気流量とするようにし
たので、ペレットの投入量に応じた二次燃焼用空気流量
と燃料流量の換算量との低値側を二次燃焼用空気流量と
することで、高温雰囲気中で完全燃焼しているときにペ
レット処理量に変動等が発生しても、炉内が加熱過剰状
態とはならず、装置を保護することができる。
【0080】また、請求項3の発明の還元鉄の製造装置
によれば、温度検出手段が高温雰囲気の実際の温度を検
出し、燃料遮断手段は実温度が予め設定された上限温度
を越えたときに燃料の供給を停止するようにしたので、
炉内の加熱過剰を抑制して装置を保護することができ
る。
【0081】また、請求項4の発明の還元鉄の製造装置
によれば、酸素濃度検出手段が高温雰囲気の実際の酸素
濃度を検出し、二次燃焼用空気流量補正手段が実酸素濃
度に基づいて二次燃焼用空気流量を補正するようにした
ので、高温雰囲気中のペレットから発生する可燃性ガス
量に対して必要量の二次燃焼用空気を供給することで、
可燃性ガスを過不足なく燃焼させることができる。
【0082】また、請求項5の発明の還元鉄の製造装置
によれば、一酸化炭素濃度検出手段が高温雰囲気の実際
の一酸化炭素濃度を検出すると共に、二酸化炭素濃度検
出手段が高温雰囲気の実際の二酸化炭素濃度を検出し、
濃度比演算手段が実一酸化炭素濃度及び実二酸化炭素濃
度に基づいて一酸化炭素濃度比を演算し、二次燃焼用空
気流量変更手段が一酸化炭素濃度比に基づいて二次燃焼
用空気流量を変更するようにしたので、高温雰囲気中の
ペレットに対して一酸化炭素濃度比に基づく二次燃焼用
空気流量が供給されることとなり、一酸化炭素濃度比を
適正に制御することで、還元処理されるペレットの金属
化率を上げて製品の品質を向上することができる。
【0083】また、請求項6の発明の還元鉄の製造装置
によれば、炉床回転検出手段が炉床上にペレットが投入
されてから炉床の1回転を検出し、空気流量変更制御手
段が炉床の1回転後に二次燃焼用空気流量変更手段を作
動させるようにしたので、ペレット投入後における炉床
の1回転前は還元処理が不安定であるため、ペレット投
入量に応じた二次燃焼用空気流量とし、1回転後に還元
処理が安定するため、一酸化炭素濃度比に基づく二次燃
焼用空気流量とすることで、還元処理されるペレットの
金属化率を上げて製品の品質を向上することができる。
【0084】また、請求項7の発明の還元鉄の製造装置
によれば、空気流量補足手段が変更された二次燃焼用空
気流量が二次燃焼用空気供給手段による二次燃焼用空気
の供給量の上限値を越えたときに不足量を一次燃焼用空
気流量で補うようにしたので、二次燃焼用空気の不足量
を一次燃焼用空気流量で補充することで、適正な二次燃
焼用空気流量を確保し、還元処理されるペレットの金属
化率を上げて製品の品質を向上することができる。
【0085】また、請求項8の発明の還元鉄の製造装置
によれば、温度設定手段がペレット投入量に応じて高温
雰囲気の温度を設定するようにしたので、ペレット投入
量に変動があっても、炉内を適温に維持して還元処理す
るペレットの金属化率を適正に維持することができる。
【0086】また、請求項9の発明の還元鉄の製造装置
によれば、二次燃焼用空気供給制御手段はペレット投入
量が所定量以下であるときに二次燃焼用空気最小量供給
手段を作動して最小量の二次燃焼用空気を供給するよう
にしたので、高温雰囲気中にペレットが投入されていな
くても二次燃焼用空気を供給することで、失火や炉内温
度の下降による炉の損傷を抑制して装置を保護すること
ができる。
【0087】また、請求項10の発明の炉内温度の測定
装置によれば、装置内の高温雰囲気中を移動する炉床上
に鉄原料と還元剤との混合粉末を造粒したペレットを投
入し、ペレットを高温雰囲気中で還元して還元鉄を製造
する還元鉄の製造装置において、天井部から高温雰囲気
に垂設された第1の温度検出手段と炉床内に埋設された
第2の温度検出手段とを設け、ペレット温度推定手段が
第1及び第2の温度検出手段の検出結果に基づいてペレ
ットの温度を推定するようにしたので、高温雰囲気の温
度と炉床内の温度とでペレットの温度を精度良く推定す
ることができ、設定燃料流量や設定燃焼空気流量を適正
に設定することで、加熱不足や過加熱を防止して適正な
金属化率を有するペレットを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る還元鉄の製造装置
における加熱ゾーンの燃焼制御システムの制御ブロック
図である。
【図2】炉内温度偏差に対する燃料流量を表すグラフで
ある。
【図3】実炉内温度に対する燃料遮断弁の開閉操作を表
すグラフである。
【図4】ペレット投入量に対するウィケットエア流量を
表すグラフである。
【図5】ペレット投入量に対するウィケットエア切換弁
の切換操作を表すグラフである。
【図6】還元鉄の製造装置の全体構成を表す概略図であ
る。
【図7】還元炉内の各ゾーンを説明するための平面視概
略図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る還元鉄の製造装置
における加熱ゾーンの燃焼制御システムの制御ブロック
図である。
【図9】酸素濃度偏差に対するウィケットエア流量の補
正係数を表すグラフである。
【図10】本発明の第3実施形態に係る還元鉄の製造装
置におけるCO比制御ゾーンの燃焼制御システムの制御
ブロック図である。
【図11】不足ウィケットエア流量に対する補充燃焼空
気流量を表すグラフである。
【図12】本発明の第4実施形態に係る還元鉄の製造装
置におけるCO比制御ゾーンの燃焼制御システムの制御
ブロック図である。
【図13】ペレット投入量に対する設定炉内温度を表す
グラフである。
【図14】本発明の還元鉄の製造装置における還元雰囲
気ゾーンCの燃焼制御システムの制御ブロック図であ
る。
【図15】本発明の第5実施形態に係る炉内温度の測定
装置を表す還元炉の要部断面図である。
【符号の説明】
19 還元炉 32,32a,32b,32c バーナー(燃焼ガス供
給手段) 33 排気ダクト 35 還元炉本体 36 炉床 37a,37b 空気供給部(二次燃焼用空気供給手
段) 38 ロードセル(ペレット投入量検出手段) 39a,39b,39c 温度センサ(温度検出手段) 40 O2 センサ(酸素濃度検出手段) 41 COセンサ(一酸化炭素濃度検出手段) 42 CO2 センサ(二酸化炭素濃度検出手段) 43 速度センサ(炉床回転検出手段) 58 流量調整弁(燃料流量設定手段) 59 燃料遮断弁(燃料遮断手段) 72 低値選択器(空気流量選択手段) 73 流量調節器 78 流量調整弁(二次燃焼用空気流量調整手段) 79 換算器(空気流量換算手段) 84 変換器(二次燃焼用空気流量補正手段) 102 演算器(濃度比演算手段) 108 加算器(空気流量補足手段) 111 変換器(温度設定手段) 122 第1熱電対(第1の温度検出手段) 127 第2熱電対(第2の温度検出手段) 123 温度比較補正器(ペレット温度推定手段) SW3 スイッチ(二次燃焼用空気供給制御手段、二次
燃焼用空気最小量供給手段) SW13 スイッチ(二次燃焼用空気流量変更手段、空
気流量変更制御手段) GB グリーンボール(ペレット)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤岡 宏規 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 Fターム(参考) 4K001 AA10 BA05 DA10 4K012 BC01 BE03 BE06 DE06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置内の高温雰囲気中を移動する炉床上
    に鉄原料と還元剤との混合粉末を造粒したペレットを投
    入し、該ペレットを該高温雰囲気中で還元して還元鉄を
    製造する還元鉄の製造装置において、所定量の燃料に適
    量の一次燃焼用空気を混合した燃焼ガスを供給する燃焼
    ガス供給手段と、設定量の二次燃焼用空気を供給する二
    次燃焼用空気供給手段と、前記炉床上に供給されるペレ
    ットの投入量を検出するペレット投入量検出手段と、該
    ペレット投入量に応じて前記二次燃焼用空気の設定量を
    調整する二次燃焼用空気流量調整手段とを具えたことを
    特徴とする還元鉄の製造装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の還元鉄の製造装置におい
    て、前記高温雰囲気の設定温度に応じた燃料流量を設定
    する燃料流量設定手段と、該燃料流量と前記二次燃焼用
    空気流量との容量比に応じて該燃料流量を該二次燃焼用
    空気流量に換算する空気流量換算手段と、前記二次燃焼
    用空気流量調整手段が調整した二次燃焼用空気流量と該
    空気流量換算手段が換算した二次燃焼用空気流量とを比
    較して低値側を二次燃焼用空気流量とする空気流量選択
    手段とを設けたことを特徴とする還元鉄の製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の還元鉄の製造装置におい
    て、前記高温雰囲気の実際の温度を検出する温度検出手
    段と、該実温度が予め設定された上限温度を越えたとき
    に燃料の供給を停止する燃料遮断手段とを設けたことを
    特徴とする還元鉄の製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の還元鉄の製造装置におい
    て、前記高温雰囲気の実際の酸素濃度を検出する酸素濃
    度検出手段と、該実酸素濃度に基づいて前記二次燃焼用
    空気流量を補正する二次燃焼用空気流量補正手段とを設
    けたことを特徴とする還元鉄の製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の還元鉄の製造装置におい
    て、前記高温雰囲気の実際の一酸化炭素濃度を検出する
    一酸化炭素濃度検出手段と、前記高温雰囲気の実際の二
    酸化炭素濃度を検出する二酸化炭素濃度検出手段と、該
    実一酸化炭素濃度及び該実二酸化炭素濃度に基づいて一
    酸化炭素濃度比を演算する濃度比演算手段と、該一酸化
    炭素濃度比に基づいて前記二次燃焼用空気流量を変更す
    る二次燃焼用空気流量変更手段とを設けたことを特徴と
    する還元鉄の製造装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の還元鉄の製造装置におい
    て、前記炉床上に前記ペレットが投入されてから該炉床
    の1回転を検出する炉床回転検出手段と、該炉床が1回
    転してから前記二次燃焼用空気流量変更手段を作動させ
    る空気流量変更制御手段とを設けたことを特徴とする還
    元鉄の製造装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の還元鉄の製造装置におい
    て、前記変更された二次燃焼用空気流量が前記二次燃焼
    用空気供給手段による二次燃焼用空気の供給量の上限値
    を越えたときに不足量を前記一次燃焼用空気流量で補う
    空気流量補足手段とを設けたことを特徴とする還元鉄の
    製造装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の還元鉄の製造装置におい
    て、前記ペレット投入量に応じて前記高温雰囲気の温度
    を設定する温度設定手段を設けたことを特徴とする還元
    鉄の製造装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の還元鉄の製造装置におい
    て、最小量の二次燃焼用空気を供給する二次燃焼用空気
    最小量供給手段と、前記ペレット投入量検出手段が検出
    したペレット投入量が所定量以下であるときに該二次燃
    焼用空気最小量供給手段を作動させる二次燃焼用空気供
    給制御手段とを設けたことを特徴とする還元鉄の製造装
    置。
  10. 【請求項10】 装置内の高温雰囲気中を移動する炉床
    上に鉄原料と還元剤との混合粉末を造粒したペレットを
    投入し、該ペレットを該高温雰囲気中で還元して還元鉄
    を製造する還元鉄の製造装置において、天井部から前記
    高温雰囲気に垂設された第1の温度検出手段と、前記炉
    床内に埋設された第2の温度検出手段と、前記第1及び
    第2の温度検出手段の検出結果に基づいて前記ペレット
    の温度を推定するペレット温度推定手段とを具えたこと
    を特徴とする炉内温度の測定装置。
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