JP2001114064A - エアバッグ装置用ガス発生装置およびエアバッグ膨張方法 - Google Patents

エアバッグ装置用ガス発生装置およびエアバッグ膨張方法

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JP2001114064A
JP2001114064A JP29445799A JP29445799A JP2001114064A JP 2001114064 A JP2001114064 A JP 2001114064A JP 29445799 A JP29445799 A JP 29445799A JP 29445799 A JP29445799 A JP 29445799A JP 2001114064 A JP2001114064 A JP 2001114064A
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closing member
combustion gas
ventilation opening
ignition
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English (en)
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Hiroyuki Takahashi
宏幸 高橋
Mitsugi Tsuyuki
貢 露木
Yasushi Usui
康 碓井
Yoshikazu Kawachi
義和 河内
Takuhiro Ono
拓弘 小野
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Panasonic Holdings Corp
Morita Miyata Corp
Original Assignee
Miyata Industry Co Ltd
Matsushita Research Institute Tokyo Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低速、中速、高速の3つの膨張速度を正確に
制御する。 【解決手段】 第1の室3と第2の室4との間の第2閉
塞部材13の破壊を、第1点火手段8の点火により第1
の室3内から通気孔11を通じて第2の室4内へ導入さ
れた燃焼ガスの圧力により有底穴13cの部分から小さ
く破壊する第1段階と、その後に第2点火手段14を点
火させた場合に増大した第2の室4内の燃焼ガスの圧力
により大きく破壊する第2段階とに分ける。これによ
り、第1点火部材8のみによる単独点火モードと、第1
および第2点火部材8、14を点火させる時間差点火モ
ードとの差が明確になり、膨張可変性が大きく、膨張速
度を正確に制御できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等に搭載さ
れ、衝突時に乗員と車両構成部材との間に介在するエア
バッグにガス体を注入して膨脹させることにより乗員を
保護するエアバッグ装置用のガス発生装置およびエアバ
ッグ膨張方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エアバッグ装置は、固体推進薬燃
焼式、不活性ガス蓄圧式、蓄圧可燃性ガス燃焼式、およ
び固体推進薬燃焼式と不活性ガス蓄圧式を併用したハイ
ブリッド式等を用いたガス発生装置と、衝突センサによ
り検出された衝突の程度を判断してガス発生装置の起動
装置を起動させる起動信号発生回路等とから構成されて
いる。
【0003】衝突時、起動信号がガス発生装置の起動装
置に印加されると、起動装置内の一部である点火部が発
熱し、スクイブ(導火爆管)の場合はこれにより起爆薬
が爆発し、起爆薬に近接して充填された火薬に点火され
る。固体推進薬燃焼式の場合、この時に発生する熱エネ
ルギによりガス発生剤に着火し、予め設計された速度で
燃焼して燃焼ガスを発生する。不活性ガス蓄圧式の場合
は、蓄圧ガス容器の封板が同様に起爆装置の爆発圧力に
より開封され、予め設計された速度でガスを発生する。
蓄圧可燃性ガス燃焼式の場合は、起爆装置または単なる
発熱部を有する点火器で蓄圧ガス自身を燃焼させること
により、予め設計された速度で燃焼ガスを発生する。ハ
イブリッド式は上記方式を組み合わせたものである。
【0004】通常、この起動信号発生のタイミングは、
車速が通常の走行速度(25〜60km/h)で壁等の
障害物に衝突した場合に発信されるように予めプログラ
ムされている。この場合、規定された着座位置に、規定
された体重、身長等を有する乗員が搭乗しているという
設計条件等を前提にしている。また、どの方式にして
も、30〜50ms程度の短時間でエアバッグを膨脹展
開させ、乗員がハンドルまたはダッシュボードへ激突し
て肉体的損傷を被るのを防止できるように作られてい
る。
【0005】さらに、最近では、着座位置や身体的条件
が前提条件と異なる乗員、例えば、子供や身長の低い乗
員に対しても対応できるように、エアバッグの膨脹速度
を乗員の体格や着座位置、車速等の諸条件に合わせて制
御可能なエアバッグ装置が提案されている。例えば、特
開平10−297416公報に開示された発明は、可燃
性流体を充填され、それぞれ点火手段を有して、常態に
おいて隔壁に形成された連通孔を介して連通する第1の
室と第2の室とを有し、第1の室内の可燃性流体に点火
して、第1の室とエアバッグに通じるディフューザとの
間の第1閉塞部材を破壊するとともに、燃焼ガスを連通
孔を介して第2の室内に流入させて、第2の室内の可燃
性流体に着火して燃焼させ、第2の室内の圧力増加によ
り、第1の室と第2の室との間の第2閉塞部材を破壊し
て燃焼ガスを第1の室内に流出させる単独点火モード
と、第1の室内の可燃性流体の点火後に第2の室内の可
燃性流体に点火する時間差点火モードと、第1および第
2の室内の可燃性流体を同時に点火する同時点火モード
とを有し、低速、中速、高速の3つ以上の膨張速度が得
られるように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のエアバッグ装置では、単独点火モードにおける第2
閉塞部材の破壊圧力、第2通気開口の面積が一定であっ
たため、膨張速度の可変性の拡大や正確な制御が難しい
という問題があった。本発明は、このような従来の問題
を解決するものであり、膨張可変性を大きくできるとと
もに、膨張速度を正確に制御することのできるエアバッ
グ装置用ガス発生装置およびエアバッグ膨張方法を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のエアバッグ装置用ガス発生装置は、充填さ
れた可燃性流体を収容して第1通気開口を介してディフ
ューザに連通する第1の室と、前記第1通気開口を閉塞
して前記第1の室内の所定の圧力で破壊する第1閉塞部
材と、可燃性流体を収容して前記第1の室よりも容積が
大きく、第2通気開口を介して前記第1の室と連通する
第2の室と、前記第2通気開口を閉塞して前記第2の室
内の異なる圧力で段階的に破壊する第2閉塞部材と、前
記第1の室と第2の室とを常に開放状態で連通する連通
孔と、前記第1の室内の可燃性流体に点火する第1点火
手段と、前記第2の室内の可燃性流体に点火する第2点
火手段とを備えたものであり、初めに第1点火手段の点
火により第1の室内から第2の室内へ導入された燃焼ガ
スの圧力により弱い方の通気開口の閉塞部材を破壊し、
次いで第2点火手段を点火させた場合に増大した第2の
室内の燃焼ガスの圧力により強い方の通気開口の閉塞部
材を破壊することにより、第2閉塞部材を、第2の室内
の異なる圧力で段階的に破壊することができ、膨張可変
性を大きくできるとともに、膨張速度を正確に制御でき
ることとなる。
【0008】また、本発明のエアバッグ装置用ガス発生
装置は、前記第2閉塞部材が、前記第2の室側の面に、
大きさが前記第2通気開口面積以下で、深さが前記第2
閉塞部材の厚さの1/2以上の有底穴を有することを特
徴とするものであり、初めに第1点火手段の点火により
第1の室内から第2の室内へ導入された燃焼ガスの圧力
により有底穴の部分から破壊し、次いで第2点火手段を
点火させた場合に増大した第2の室内の燃焼ガスの圧力
により残りの部分を破壊することにより、第2閉塞部材
を、第2の室内の異なる圧力で段階的に破壊することが
でき、膨張可変性を大きくできるとともに、膨張速度を
正確に制御できることとなる。
【0009】また、本発明のエアバッグ装置用ガス発生
装置は、前記第2閉塞部材が、前記第1の室側が凸のド
ーム形状を有し、ドーム形状の中心からある一定の範囲
内に脆弱部が形成されていることを特徴とするものであ
り、初めに第1点火手段の点火により第1の室内から第
2の室内へ導入された燃焼ガスの圧力により脆弱部を破
壊し、次いで第2点火手段を点火させた場合に増大した
第2の室内の燃焼ガスの圧力により残りの部分を破壊す
ることにより、第2閉塞部材を、第2の室内の異なる圧
力で段階的に破壊することができ、膨張可変性を大きく
できるとともに、膨張速度を正確に制御できることとな
る。
【0010】また、本発明のエアバッグ装置用ガス発生
装置は、前記第2通気開口が異なる大きさの複数の通気
開口を有し、前記各通気開口が、同じ材質で同じ厚さの
第2閉塞部材により閉塞されていることを特徴とするも
のであり、初めに第1点火手段の点火により第1の室内
から第2の室内へ導入された燃焼ガスの圧力により大き
い方の通気開口の閉塞部材を破壊し、次いで第2点火手
段を点火させた場合に増大した第2の室内の燃焼ガスの
圧力により小さい方の通気開口の閉塞部材を破壊するこ
とにより、第2閉塞部材を、第2の室内の異なる圧力で
段階的に破壊することができ、膨張可変性を大きくでき
るとともに、膨張速度を正確に制御できることとなる。
【0011】また、本発明のエアバッグ装置用ガス発生
装置は、前記第2通気開口が同じ大きさの複数の通気開
口を有し、前記各通気開口が、同じ材質で異なる厚さの
第2閉塞部材により閉塞されていることを特徴とするも
のであり、初めに第1点火手段の点火により第1の室内
から第2の室内へ導入された燃焼ガスの圧力により薄い
方の閉塞部材を破壊し、次いで第2点火手段を点火させ
た場合に増大した第2の室内の燃焼ガスの圧力により厚
い方の閉塞部材を破壊することにより、第2閉塞部材
を、第2の室内の異なる圧力で段階的に破壊することが
でき、膨張可変性を大きくできるとともに、膨張速度を
正確に制御できることとなる。
【0012】また、本発明のエアバッグ膨張方法は、第
1の室内に充填された可燃性流体に第1点火手段により
点火し、着火した前記可燃性流体の燃焼ガスの圧力によ
り第1閉塞部材を破壊して第1通気開口を開放し、前記
燃焼ガスを前記第1通気開口を介してディフューザ内に
拡散させるとともに、前記燃焼ガスを連通孔を介して第
2の室内に導入して前記第2の室内の可燃性流体を着火
させ、前記着火した第2の室内の可燃性流体の燃焼ガス
の圧力により第2閉塞部材の一部を破壊して第2通気開
口の一部を開放し、次いで、前記第2の室内に向けて設
けられた第2点火手段を点火させることにより、前記第
2の室内の増大した燃焼ガス圧力により前記第2の閉塞
部材の残りの部分を破壊して前記第2通気開口を全て開
放することを特徴とするものであり、第2閉塞部材を、
第2の室内の異なる圧力で段階的に破壊することができ
るので、第1点火部材のみによる単独点火モードと、第
1および第2点火部材を点火させる時間差点火モードと
の差が明確になり、膨張可変性を大きくできるととも
に、膨張速度を正確に制御できることとなる。
【0013】また、本発明のエアバッグ膨張方法は、第
1の室内に充填された可燃性流体に第1点火手段により
点火し、着火した前記可燃性流体の燃焼ガスの圧力によ
り第1閉塞部材を破壊して第1通気開口を開放し、前記
燃焼ガスを前記第1通気開口を介してディフューザ内に
拡散させるとともに、前記燃焼ガスを連通孔を介して第
2の室内に導入して前記第2の室内の可燃性流体を着火
させ、前記着火した第2の室内の可燃性流体の燃焼ガス
の圧力により第2閉塞部材の一部を破壊して第2通気開
口の一部を開放し、前記第2の室内の燃焼ガスを前記第
2通気開口の一部を介して前記第1の室内から前記ディ
フューザへ流出させる単独点火モードと、前記第1の室
内から第2の室内へ導入された燃焼ガスにより着火した
可燃性流体の圧力により前記第2閉塞部材の一部を破壊
して第1段階の燃焼ガス流出を実行し、次いで前記第2
の室内に向けて設けられた第2点火手段を点火させて第
2の室内の可燃性流体を着火させることにより、前記第
2の室内の燃焼ガスの圧力により前記第2の閉塞部材の
残りの部分を破壊して第2段階の燃焼ガス流出を実行す
る時間差点火モードと、前記第1点火部材および第2点
火部材をほぼ同時に点火させることにより、前記第1の
室および第2の室内の可燃性流体をほぼ同時に着火させ
て前記第1閉塞部材および第2閉塞部材の全てをほぼ同
時に破壊する同時点火モードとを含むことを特徴とする
ものであり、第2閉塞部材を、第2の室内の異なる圧力
で段階的に破壊することができるので、第1点火部材の
みによる単独点火モードと、第1および第2点火部材を
時間差をもって点火させる時間差点火モードと、第1お
よび第2点火部材を同時に点火させる同時点火モードと
の差が明確になり、膨張可変性を大きくできるととも
に、膨張速度を正確に制御できることとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における
エアバッグ装置用ガス発生装置の概略構成を示してい
る。図1において、円筒状の圧力容器1の内部は、隔壁
2により第1の室3と、これよりも大きい第2の室4と
に分割されている。第1の室3の外側端面には平たい円
筒部材5が接合されて、ディフューザ6が形成されてい
る。円筒部材5の周面には複数のガス噴出口7が形成さ
れている。また、第1の室3の外側端面には、第1点火
部材8が取り付けられるとともに、第1通気開口9が形
成され、第1通気開口9のディフューザ6側は、第1通
気開口塞ぐ第1閉塞部材10が気密溶接されている。ま
た、隔壁2には、火炎が通過可能な小さな少なくとも1
つの連通孔11と、第1通気開口9と同程度の大きさの
第2通気開口12が形成されている。第2通気開口12
は、その第1の室3側が第2閉塞部材13により閉塞さ
れている。第2閉塞部材13は、図2(a)に示すよう
に、同じ厚さの鋼鈑13aと13bからなり、第2の室
4側の鋼鈑13bには、第2通気開口12の半分程度の
直径を有する挿通穴が形成されているが、その反対側を
鋼鈑13aにより塞がれているので有底穴13cになっ
ている。このような第2閉塞部材13は、第2通気開孔
12の第1の室3側の周囲に形成された、第2閉塞部材
13の厚さと同様な深さで、同様な直径の浚い部12a
の中に周囲を気密溶接されている。なお、このような第
2閉塞部材13は、板金のプレス加工または鍛造加工に
より一体構造として形成することもできる。圧力容器1
の第2の室4側の端面には、第2点火手段14および充
填手段15が取り付けられている。このようして構成さ
れたガス発生装置は、圧力容器1の第2の室4側の端面
を除いて、全体を角筒状のケーシング16に気密に覆わ
れ、ケーシング16の一方の側面には、ガス流出口17
が形成されるとともに、エアバッグ18が固定されてい
る。
【0015】圧力容器1の内部には、充填手段15によ
り、成分ガスである水素ガスと酸素および不活性ガスと
の混合ガスである可燃性ガス19が充填された後、封止
される。充填手段15により第2の室4内に充填された
可燃性ガス19は、連通孔11を通って第1の室3にも
充填され、不均一な状態で充填された成分ガスは、その
後、拡散によって混合し、均一な可燃性ガス19とな
る。第1および第2点火手段8、14は、2本の電極間
にフィラメントを溶接した点火電極をセラミック製絶縁
体で固定したものを金属ケース内にハーメチックシール
した点火ユニットを備え、この点火ユニットを円筒部材
の中に挿入して気密溶接したもので、点火電極にはリー
ド線が接続されて外部の起動信号発生回路に接続され
る。
【0016】次に本実施の形態1における動作について
説明する。図示されない加速度検出回路が車両の急減速
を検出すると、それを判定回路が衝突によるものかどう
かを判定し、その信号により起動信号発生回路から起動
信号が発せられ、第1点火手段8の点火フィラメントが
発熱して、第1の室3の可燃性ガス19が着火して燃焼
を開始する。この燃焼による温度上昇により、第1の室
3の圧力が増加し、その圧力が第1閉塞部材10の開弁
設定圧を越えると、第1閉塞部材10が破壊されて第1
の室3内の燃焼ガスが第1通気開口9を通ってディフュ
ーザ6内に拡散され、ディフューザ6のガス噴出口7お
よびガス流出口17からエアバッグ18へ導入され、エ
アバッグを膨脹させる。
【0017】一方、第1の室3内の可燃性ガス19の燃
焼によりその内部圧力が上昇するとと、その燃焼ガスが
連通孔11を通って第2の室4内に流入し、第2の室4
内の可燃性ガス19が着火して燃焼を開始する。この燃
焼による第2の室4内の圧力増加と、第1閉塞部材10
の破壊による第1の室3内の圧力低下とにより、第2閉
塞部材13の一部が破壊される。第2閉塞部材13は、
図2(a)に示すように、第2の室4側に有底穴13c
を有するので、第2の室4内の燃焼ガスの圧力により、
有底穴13cを中心としてその根元部分だけが残る状態
で破壊されて(中心から半径方向に亀裂が入って花びら
が開くような状態で)通気穴13dが形成され、この通
気穴13dを通じて第2の室4内の可燃性ガスが第1の
室3内に流出する。言い換えれば、このように動作する
ように、第2の閉塞部材13の有底穴13cの大きさや
深さを設定する。第1の室3に流入した燃焼ガスは、第
1通気開口9を通ってディフューザ6内に流入し、ディ
フューザ6のガス噴出口7およびガス流出口17からエ
アバッグ18へ導入され、エアバッグ18を急激に膨張
させる。以上がこのガス発生装置の第1点火手段8のみ
を起動させた場合の単独点火モードである。
【0018】次に、時間差点火モードについて説明す
る。時間差点火モードは、第1点火手段8を起動させた
後、所定時間後、例えば20ms後に第2点火手段14
を起動させるものである。上記した第1点火手段8のみ
を起動させる単独点火モードでは、連通孔11から第2
の室4内に流入した燃焼ガスにより、第2の室4内の連
通孔11付近の可燃性ガス19から燃焼を開始し、その
燃焼ガスが徐々に反対側に伝搬されて、次第に圧力が増
加し、その過程で第2閉塞部材13が図2(a)のよう
に破壊するようになっている。したがって、その後、第
2点火手段14を起動させると、第2点火手段14付近
の未燃焼の可燃性ガス19が燃焼するので、第2の室4
内の圧力が急激に上昇して、第2閉塞部材13が、図2
(b)の破線で示すように、浚い部12aの溶接部分を
残してさらに大きく開き、図2(a)の通気穴13dよ
りも大きな通気穴13eとして開口し、第2の室4から
第1の室3へ大量の燃焼ガスが流出して、単独点火モー
ドよりも速くエアバッグ18を膨脹させることができ
る。
【0019】次に、同時点火モードについて説明する。
同時点火モードでは、例えば60km/h以上の高速走
行中に衝突した場合、エアバッグの膨脹も瞬時に行わな
ければならないので、第1点火手段8と第2点火手段1
4とを同時に起動させる。これにより、第1の室3およ
び第2の室4内の可燃性ガス19が同時に燃焼を開始す
るとともに、第1閉塞部材10の破壊に続いて第2閉塞
部材13も第2通気開口12相当部分が直ちに破壊され
るので、燃焼ガスをエアバッグ18へ素早く導入するこ
とができる。
【0020】なお、第2点火手段14を先に起動させた
後、第1点火手段8を起動させる別の時間差点火モード
も可能であり、この場合は、上記した時間差点火モード
とは反対に、まず第2点火手段14により第2の室4内
の第2点火手段14付近の可燃性ガス19に着火して燃
焼させ、次いで、第1点火手段8を起動させて第1の室
3内の可燃性ガスを燃焼させ、その燃焼ガスを連通孔1
1を通じて第2の室4内の連通孔11付近の可燃性ガス
に着火して燃焼させることになる。
【0021】また、上記した単独点火モードは、第1点
火手段8のみを起動するものであるが、逆に、第2点火
手段14のみを起動させる単独点火モードも可能であ
る。上記したように、第2閉塞部材13が破壊されるの
は、第2の室4内の燃焼ガスによる第2の室4内の圧力
増加と、第1の室3内の燃焼ガスによる第1閉塞部材1
0の破壊による第1の室3内の圧力低下とによるので、
第1点火手段8を起動させないと、第1の室3内の圧力
低下が発生しないことになり、その分だけ第2の室4内
の燃焼ガスによる圧力増加を待たなければならないこと
になる。
【0022】以上のような各動作モードを、衝突の強
度、乗員の着座位置および体格等を検出するセンサから
の信号を基に、コンピュータ回路が予め設定されたプロ
グラムに従って選択制御することにより、最適な条件で
エアバッグを膨脹させることができる。
【0023】(実施の形態2)図3は本発明の実施の形
態2におけるガス発生装置の概略構成を示しており、図
1に示したガス発生装置と同じ部材には同じ符号を付し
て重複した説明は省略する。本実施の形態2が上記実施
の形態1と異なるのは、第2閉塞部材21の形状のみで
ある。本実施の形態2における第2閉塞部材21は、図
3(b)に示すように、フランジ部21aとドーム部2
1bとドーム部21bの所定領域に形成された十字形の
切り溝による脆弱部21c、または図3(c)のように
円形の切り溝による脆弱部21c、または図3(d)の
ように円形の薄肉部による脆弱部21cとからなり、ド
ーム部21bを第1の室3側に向けてフランジ部21a
を隔壁2に気密溶接している。このようなドーム形状
は、第1の室3側の圧力による座屈荷重に対しては強
く、第2の室4側の圧力による引っ張り荷重にたいして
は弱い性質を有する。
【0024】本実施の形態2における時間差点火モード
では、第1点火手段8を起動させて第1の室3内の可燃
性ガス19を燃焼させると、第1閉塞部材10が破壊さ
れて第1通気開口9が開通するとともに(この時点では
第2閉塞部材21は開封されない)、連通孔11から第
2の室4内に流入した燃焼ガスにより、第2の室4内の
可燃性ガス19が燃焼を開始し、その燃焼ガスの圧力に
より、まず、第2閉塞部材21の脆弱部21cが破壊さ
れて、そこを通って第2の室4内の可燃性ガスが第1の
室3内に流出する。次いで、第2点火手段14を起動さ
せると、第2の室4内の未燃焼の可燃性ガス19が燃焼
するので、第2の室4内の圧力が急激に上昇して、第2
閉塞部材21の残りの部分、すなわち第1通気開口12
に相当する面積部分が破壊され、第2の室4から第1の
室3への燃焼ガスの流出速度が速まり、単独点火モード
よりも速くエアバッグ18を膨脹させることができる。
【0025】(実施の形態3)図4は本発明の実施の形
態3におけるガス発生装置の概略構成を示しており、図
1に示したガス発生装置と同じ部材には同じ符号を付し
て重複した説明は省略する。本実施の形態3が上記実施
の形態1と異なるのは、隔壁2に小さい直径の第2通気
開口31Aと、大きな直径の第2通気開口31Bを有
し、各第2通気開口31A、31Bが、同じ材質で同じ
厚さの第2閉塞部材32A、32Bにより閉塞されてい
ることのみである。
【0026】本実施の形態3における時間差点火モード
では、第1点火手段8を起動させて第1の室3内の可燃
性ガス19を燃焼させると、第1閉塞部材10が破壊さ
れて第1通気開口9が開通するとともに(この時点では
第2閉塞部材32A、32Bは開封されない)、連通孔
11から第2の室4内に流入した燃焼ガスにより、第2
の室4内の可燃性ガス19が燃焼を開始し、その燃焼ガ
スの圧力により、まず、開弁圧の低い大面積の第2閉塞
部材32Bが破壊されて、第2通気開口31Bを通って
第2の室4内の可燃性ガスが第1の室3内に流出する。
次いで、第2点火手段14を起動させると、第2の室4
内の未燃焼の可燃性ガス19が燃焼するので、第2の室
4内の圧力が急激に上昇して、開弁圧の高い小面積の第
2閉塞部材32Aが破壊され、第2通気開口31Aおよ
び31Bを通って第2の室4内の可燃性ガスが第1の室
3内に流出する。これにより、第2の室4から第1の室
3への燃焼ガスの流出速度が速まり、単独点火モードよ
りも速くエアバッグ18を膨脹させることができる。
【0027】(実施の形態4)図5は本発明の実施の形
態4におけるガス発生装置の概略構成を示しており、図
1に示したガス発生装置と同じ部材には同じ符号を付し
て重複した説明は省略する。本実施の形態4が上記実施
の形態1と異なるのは、隔壁2に同じ直径の第2通気開
口41A、41Bを有し、一方の第2通気開口41A
は、同じ材質で厚さの薄い第2閉塞部材42Aにより閉
塞され、他方の第2通気開口41Bは、同じ材質で厚さ
の厚い第2閉塞部材42Bにより閉塞されていることの
みである。
【0028】本実施の形態4における時間差点火モード
では、第1点火手段8を起動させて第1の室3内の可燃
性ガス19を燃焼させると、第1閉塞部材10が破壊さ
れて第1通気開口9が開通するとともに(この時点では
第2閉塞部材42A、42Bは開封されない)、連通孔
11から第2の室4内に流入した燃焼ガスにより、第2
の室4内の可燃性ガス19が燃焼を開始し、その燃焼ガ
スの圧力により、まず、開弁圧の低い厚さの薄い第2閉
塞部材42Aが破壊されて、第2通気開口41Aを通っ
て第2の室4内の可燃性ガスが第1の室3内に流出す
る。次いで、第2点火手段14を起動させると、第2の
室4内の未燃焼の可燃性ガス19が燃焼するので、第2
の室4内の圧力が急激に上昇して、開弁圧の高い厚さの
厚い第2閉塞部材42Bが破壊され、第2通気開口41
Aおよび41Bを通って第2の室4内の可燃性ガスが第
1の室3内に流出する。これにより、第2の室4から第
1の室3への燃焼ガスの流出速度が速まり、単独点火モ
ードよりも速くエアバッグ18を膨脹させることができ
る。
【0029】(実施の形態5)図6は本発明の実施の形
態5におけるガス発生装置の概略構成を示しており、図
1に示したガス発生装置と同じ部材には同じ符号を付し
て重複した説明は省略する。本実施の形態5が上記実施
の形態1と異なるのは、第2閉塞部材51が弾性を有
し、1点で隔壁2に溶接されていることのみである。
【0030】本実施の形態5における時間差点火モード
では、第1点火手段8を起動させて第1の室3内の可燃
性ガス19を燃焼させると、第1閉塞部材10が破壊さ
れて第1通気開口9が開通するとともに(この時点では
弾性第2閉塞部材51は開封されない)、連通孔11か
ら第2の室4内に流入した燃焼ガスにより、第2の室4
内の可燃性ガス19が燃焼を開始し、その燃焼ガスの圧
力により、まず、弾性第2閉塞部材51が少しだけ押し
広げられて、そこを通って第2の室4内の可燃性ガスが
第1の室3内に流出する。次いで、第2点火手段14を
起動させると、第2の室4内の未燃焼の可燃性ガス19
が燃焼するので、第2の室4内の圧力が急激に上昇し
て、弾性第2閉塞部材51がさらに押し広げられて、第
2の室4から第1の室3への燃焼ガスの流出速度が速ま
り、単独点火モードよりも速くエアバッグ18を膨脹さ
せることができる。
【0031】以上の各実施の形態において、圧力容器
1、第1の室3、第2の室4、ディフューザ6の形状お
よび配置は種々に変更可能である。例えば、圧力容器1
は、角筒状でもよく、図示のような長細いものではな
く、扁平なものであってもよい。また、隔壁2の変わり
に、円筒部材を用いて第2の室の中に第1の室を形成し
てもよい。その場合、第1の室と第2の室とを連通させ
る連通孔は円筒部材の周面にもうけてもよい。さらに、
第1閉塞部材10、第2閉塞部材13の形状および配置
位置も種々に変更可能であり、また点火条件や点火タイ
ミングも種々に変更可能である。
【0032】なお、上記各実施の形態において使用され
る可燃性ガスの成分は、燃料ガスと支燃性ガスと不活性
ガスからなり、燃料ガスとしては水素が用いられるが、
水素の代わりにCn2n+1、Cn2n系炭化水素(n=
1〜4)ガス単独および/またはそれらの混合ガス、ま
たは水素との混合ガスを用いてもよい。支燃性ガスとし
ては酸素が用いられる。不活性ガスとしてはアルゴンを
主としてリーク検出のためのヘリウムを含む混合ガスを
用いるが、アルゴン、ヘリウム、窒素または炭酸ガスの
単体、またはこれらの少なくとも2種類以上の混合ガス
が用いられる。可燃性ガスの組成としては、水素10〜
15vol.%、酸素15〜25vol.%、不活性ガス60〜
75vol.%の中から選択されるが、高速燃焼組成として
は水素14〜15vol.%、低速燃焼組成としては水素1
2〜13vol.%が好ましい。充填圧力は12〜30MP
aの中から選択され、通常燃焼速度仕様の場合は20〜
30MPa、遅い燃焼速度仕様の場合は12〜20MP
aが好ましい。充填圧力を低くすると、それだけ圧力容
器の肉厚を薄くできるので、コストおよび重量の低減が
可能であるが、その反面、低速モードと中速モードとの
差別化が難しくなるので、本発明が特に威力を発揮する
ことになる。また、第1ガス発生手段における燃焼室の
容積V1と第2ガス発生手段における燃焼室の容積V2
の比は、V1=V2 、V1>V2(V2=0.3〜
0.8V1)、V1<V2(V1=0.3〜0.8V
2)の中から選択することも可能である。
【0033】
【発明の効果】本発明は、上記実施の形態から明らかな
ように、第1の室と第2の室との間の第2閉塞部材の破
壊を、第1点火手段の点火により第1の室内から第2の
室内へ導入された燃焼ガスの圧力により破壊する第1段
階と、その後に第2点火手段を点火させた場合に増大し
た第2の室内の燃焼ガスの圧力により破壊する第2段階
とに分けたので、第1点火部材のみによる単独点火モー
ドと、第1および第2点火部材を点火させる時間差点火
モードとの差が明確になり、膨張可変性を大きくできる
とともに、膨張速度を正確に制御できるという効果を有
する。また、圧力容器内の充填圧力または燃焼圧力を低
くしても、膨張可変性を大きくできるとともに、膨張速
度を正確に制御できるので、圧力容器の低コスト化およ
び軽量化を実現できる。さらに、制御を正確に行えるた
め、未燃焼ガスの発生を十分に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるエアバッグ装置
用ガス発生装置の概略断面図
【図2】(a)本発明の実施の形態1における第2閉塞
部材の第1段階の破壊状態を示す拡大断面図 (b)本発明の実施の形態1における第2閉塞部材の第
2段階の破壊状態を示す拡大断面図
【図3】(a)本発明の実施の形態2におけるエアバッ
グ装置用ガス発生装置の概略断面図 (b)本発明の実施の形態2における第2閉塞部材の拡
大正面図 (c)本発明の実施の形態2における別の第2閉塞部材
の拡大正面図 (d)本発明の実施の形態2における別の第2閉塞部材
の拡大正面図
【図4】本発明の実施の形態3におけるエアバッグ装置
用ガス発生装置の概略断面図
【図5】本発明の実施の形態4におけるエアバッグ装置
用ガス発生装置の概略断面図
【図6】本発明の実施の形態5におけるエアバッグ装置
用ガス発生装置の概略断面図
【符号の説明】
1 圧力容器 2 隔壁 3 第1の室 4 第2の室 5 円筒部材 6 ディフューザ 7 ガス噴出口 8 第1点火手段 9 第1通気開口 10 第1閉塞部材 11 連通孔 12 第2通気開口 13 第2閉塞部材 14 第2点火手段 15 充填手段 16 ケーシング 17 ガス流出口 18 エアバッグ 19 可燃性ガス 21、32A、32B、42A、42B、51 第2閉
塞部材 31A、31B、41A、41B 第2通気開口
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月4日(2000.7.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における
エアバッグ装置用ガス発生装置の概略構成を示してい
る。図1において、円筒状の圧力容器1の内部は、隔壁
2により第1の室3と、これよりも大きい第2の室4と
に分割されている。第1の室3の外側端面には平たい円
筒部材5が接合されて、ディフューザ6が形成されてい
る。円筒部材5の周面には複数のガス噴出口7が形成さ
れている。また、第1の室3の外側端面には、第1点火
部材8が取り付けられるとともに、第1通気開口9が形
成され、第1通気開口9のディフューザ6側は、第1通
気開口塞ぐ第1閉塞部材10が気密溶接されている。
また、隔壁2には、火炎が通過可能な小さな少なくとも
1つの連通孔11と、第1通気開口9と同程度の大きさ
の第2通気開口12が形成されている。第2通気開口1
2は、その第1の室3側が第2閉塞部材13により閉塞
されている。第2閉塞部材13は、図2(a)に示すよ
うに、同じ厚さの鋼鈑13aと13bからなり、第2の
室4側の鋼鈑13bには、第2通気開口12の半分程度
の直径を有する挿通穴が形成されているが、その反対側
を鋼鈑13aにより塞がれているので有底穴13cにな
っている。このような第2閉塞部材13は、第2通気開
孔12の第1の室3側の周囲に形成された、第2閉塞部
材13の厚さと同様な深さで、同様な直径の浚い部12
aの中に周囲を気密溶接されている。なお、このような
第2閉塞部材13は、板金のプレス加工または鍛造加工
により一体構造として形成することもできる。圧力容器
1の第2の室4側の端面には、第2点火手段14および
充填手段15が取り付けられている。このようして構成
されたガス発生装置は、圧力容器1の第2の室4側の端
面を除いて、全体を角筒状のケーシング16に気密に覆
われ、ケーシング16の一方の側面には、ガス流出口1
7が形成されるとともに、エアバッグ18が固定されて
いる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 露木 貢 神奈川県茅ヶ崎市下町屋一丁目1番1号 宮田工業株式会社内 (72)発明者 碓井 康 神奈川県茅ヶ崎市下町屋一丁目1番1号 宮田工業株式会社内 (72)発明者 河内 義和 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 小野 拓弘 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 Fターム(参考) 3D054 DD15 DD17 FF14 4G068 DA08 DB16 DB23 DD04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充填された可燃性流体を収容して第1通
    気開口を介してディフューザに連通する第1の室と、前
    記第1通気開口を閉塞して前記第1の室内の所定の圧力
    で破壊する第1閉塞部材と、可燃性流体を収容して前記
    第1の室よりも容積が大きく、第2通気開口を介して前
    記第1の室と連通する第2の室と、前記第2通気開口を
    閉塞して前記第2の室内の異なる圧力で段階的に破壊す
    る第2閉塞部材と、前記第1の室と第2の室とを常に開
    放状態で連通する連通孔と、前記第1の室内の可燃性流
    体に点火する第1点火手段と、前記第2の室内の可燃性
    流体に点火する第2点火手段とを備えたエアバッグ装置
    用ガス発生装置。
  2. 【請求項2】 前記第2閉塞部材が、前記第2の室側の
    面に、大きさが前記第2通気開口面積以下で、深さが前
    記第2閉塞部材の厚さの1/2以上の有底穴を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載のエアバッグ装置用ガス発
    生装置。
  3. 【請求項3】 前記第2閉塞部材が、前記第1の室側が
    凸のドーム形状を有し、前記ドーム形状の中心からある
    一定の範囲内に脆弱部が形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載のエアバッグ装置用ガス発生装置。
  4. 【請求項4】 前記第2通気開口が異なる大きさの複数
    の通気開口を有し、前記各通気開口が、同じ材質で同じ
    厚さの第2閉塞部材により閉塞されていることを特徴と
    する請求項1記載のエアバッグ装置用ガス発生装置。
  5. 【請求項5】 前記第2通気開口が同じ大きさの複数の
    通気開口を有し、前記各通気開口が、同じ材質で異なる
    厚さの第2閉塞部材により閉塞されていることを特徴と
    する請求項1記載のエアバッグ装置用ガス発生装置。
  6. 【請求項6】 第1の室内に充填された可燃性流体に第
    1点火手段により点火し、着火した前記可燃性流体の燃
    焼ガスの圧力により第1閉塞部材を破壊して第1通気開
    口を開放し、前記燃焼ガスを前記第1通気開口を介して
    ディフューザ内に拡散させるとともに、前記燃焼ガスを
    連通孔を介して第2の室内に導入して前記第2の室内の
    可燃性流体を着火させ、前記着火した第2の室内の可燃
    性流体の燃焼ガスの圧力により第2閉塞部材の一部を破
    壊して第2通気開口の一部を開放し、次いで、前記第2
    の室内に向けて設けられた第2点火手段を点火させるこ
    とにより、前記第2の室内の増大した燃焼ガス圧力によ
    り前記第2の閉塞部材の残りの部分を破壊して前記第2
    通気開口を全て開放することを特徴とするエアバッグ膨
    張方法。
  7. 【請求項7】 第1の室内に充填された可燃性流体に第
    1点火手段により点火し、着火した前記可燃性流体の燃
    焼ガスの圧力により第1閉塞部材を破壊して第1通気開
    口を開放し、前記燃焼ガスを前記第1通気開口を介して
    ディフューザ内に拡散させるとともに、前記燃焼ガスを
    連通孔を介して第2の室内に導入して前記第2の室内の
    可燃性流体を着火させ、前記着火した第2の室内の可燃
    性流体の燃焼ガスの圧力により第2閉塞部材の一部を破
    壊して第2通気開口の一部を開放し、前記第2の室内の
    燃焼ガスを前記第2通気開口の一部を介して前記第1の
    室内から前記ディフューザへ流出させる単独点火モード
    と、前記第1の室内から第2の室内へ導入された燃焼ガ
    スにより着火した可燃性流体の圧力により前記第2閉塞
    部材の一部を破壊して第1段階の燃焼ガス流出を実行
    し、次いで前記第2の室内に向けて設けられた第2点火
    手段を点火させて第2の室内の可燃性流体を着火させる
    ことにより、前記第2の室内の燃焼ガスの圧力により前
    記第2の閉塞部材の残りの部分を破壊して第2段階の燃
    焼ガス流出を実行する時間差点火モードと、前記第1点
    火部材および第2点火部材をほぼ同時に点火させること
    により、前記第1の室および第2の室内の可燃性流体を
    ほぼ同時に着火させて前記第1閉塞部材および第2閉塞
    部材の全てをほぼ同時に破壊する同時点火モードとを含
    むことを特徴とするエアバッグ膨張方法。
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