JP2001112067A - 電気通信システムを構成する方法、構成装置、ベースステーションおよびモバイルステーション - Google Patents
電気通信システムを構成する方法、構成装置、ベースステーションおよびモバイルステーションInfo
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Abstract
実体とを含み、その間で同じリンクがサービス品質の異
なるいくつかのトランスポートチャネルを送信する電気
通信システムを構成する方法を提供する。 【解決手段】 送信側実体は別個のサービス品質を有す
る異なるコード化トランスポートチャネル間で速度を一
致させ、そこで異なるコード化トランスポートチャネル
は多重化される。各トランスポートチャネルに特有の一
致速度は、予想されるEb/I比を表わす少なくとも1
つの第1のパラメータ(RMi)と物理チャネルの能力
を表わす第2のパラメータ(Ndata)とから定められ
る。モバイルテレフォニネットワークへの応用である。
Description
体と少なくとも1つの受信側実体とを含む電気通信シス
テムを構成する方法であって、上記送信側および受信側
実体は、少なくとも1つの物理チャネル上で移送される
データの送信のためのステップを実現しており、上記少
なくとも1つの物理チャネルは、形成中のトランスポー
トチャネル複合体を送信し、かつそれ自体の最大物理速
度を有し、上記トランスポートチャネル複合体は少なく
とも2つのトランスポートチャネルを含み、上記データ
送信ステップの前に、上記トランスポートチャネルの各
々に対するデータ処理手順が先行し、上記データ処理手
順は少なくとも1つの速度一致ステップを含み、上記速
度一致ステップは、速度一致以前の記号の数を速度一致
後の記号の数に変換し、速度一致後の記号の上記数は、
速度一致以前の記号の上記数を上記少なくとも2つのト
ランスポートチャネルの各々に特有の速度一致比で乗算
することによって近似的に得られ、上記トランスポート
チャネル複合体は、上記処理手順に共通の期間にわたっ
ての上記処理手順における速度一致ステップの後のトラ
ンスポートチャネルにおける記号の数の代数和にほぼ等
しい記号の数を有する、上記方法に関する。
Project:第3世代共同企画)部会は、そのメンバーが
特に欧州のETSI(European Telecommunication Sta
ndardization Institute:欧州電気通信標準化協会)お
よび日本のARIB(Association of Radio Industrie
s and Businesses:電波産業会)など、元々さまざまな
地域的標準化組織である組織であり、この部会の目的は
モバイルのための第3世代電気通信システムを標準化す
ることである。これらのシステムに対してCDMA(Co
de Division Multiple Access:符号分割多元接続)技
術が選択されている。第3世代システムを第2世代シス
テムと区別する根本的な局面の1つとしては、前者が電
波スペクトルをより有効に用いること以外に、前者がよ
り柔軟なサービスを提供していることが挙げられる。第
2世代システムは限られたいくつかのサービスに対して
しか最適化された電波インターフェイスを提供しておら
ず、たとえば、GSM(Global System for Mobiles:
モバイルのためのグローバルシステム)システムは音声
送信(テレフォニサービス)に対して最適化されてい
る。第3世代システムでは電波インターフェイスがあら
ゆるタイプのサービスおよびサービスの組合せに適合さ
れる。
の利点の1つは、電波インターフェイスにおいて、サー
ビス品質(QoS)の点で要求が同じではないサービス
を効率よく多重化できることである。特に、このような
サービス品質の差は、チャネル符号化およびチャネルイ
ンターリービングが、用いられる対応のトランスポート
チャネルの各々に対して異なったものでなければならな
いことと、また、ビット誤り率(BER)が各トランス
ポートチャネルに対して異なっていることを意味する。
所与のチャネル符号化に対するビット誤り率は、コーデ
ィングに依存するEb/I比がすべてのコード化ビット
に対して十分に高い場合に十分に小さくなる。Eb/I
は、各コード化ビット(Eb)の平均エネルギと干渉
(I)の平均エネルギとの比であり、符号化に依存す
る。「記号」という術語は、アルファベット内の有限数
の値と等しくなり得る情報要素を意味して用いられ、た
とえば、記号は2つの値のうち1つでしかあり得ない場
合のビットに等しいものであってもよい。
品質が同じではないため、Eb/I比に関する要求が同
じではない。しかし、CDMAタイプのシステムでは、
システムの能力は干渉のレベルによって制限される。す
なわち、ユーザ(Eb)に対してコード化されるビット
のエネルギの増加により、他のユーザに対する干渉
(I)が増加することとなる。このため、Eb/I比は
各サービスに対して、このサービスによって生じる干渉
を制限するために可能な限り正確に固定しなければなら
ない。そこで、さまざまなサービス間でEb/I比を平
衡化するためのオペレーションが必要となる。このオペ
レーションが実行されなければ、Eb/I比は要求の最
も高いサービスによって固定されることとなり、この結
果、他のサービスの品質が「高過ぎる」こととなり、ユ
ーザ数の点でシステム能力に直接影響が出る。このこと
は、速度一致比が電波リンクの両端において同一に規定
されるため、問題を生じる。
の両端で速度一致比を同一に規定する電気通信システム
を構成する方法に関する。
Organization:国際標準化機構)のOSI(Open Syste
m Interconnection:開放型システム間相互接続)モデ
ルでは、電気通信装置は、各層が上位レベル層に対しサ
ービスを提供するプロトコルであるプロトコルのスタッ
クを含む層をなすモデルによって設計される。3GPP
部会では、レベル1層がレベル2層に対し提供するサー
ビスを「トランスポートチャネル」と呼んでいる。トラ
ンスポートチャネル(短縮形でTrCH)により、上位
レベル層が所与のサービス品質でデータを送信すること
が可能となる。サービス品質は特に、処理遅延、ビット
誤り率およびブロック当りの誤り率によって特徴づけら
れる。トランスポートチャネルは、同じ電気通信装置内
のレベル1層とレベル2層とのインターフェイスにおけ
るデータフローとして理解してもよい。また、トランス
ポートチャネルは、モバイルステーションおよび、電波
リンクを介して互いに接続される電気通信網実体におけ
る2つのレベル2層間のデータフローとして理解するこ
ともできる。このように、レベル1層は適当なチャネル
符号化およびチャネルインターリービングを用いてサー
ビス品質要求を満たすようにする。
が提案する解決策は図1および図2に示される。図1
は、3GPP部会の現在の提案に従ったダウンリンク上
でのトランスポートチャネルの多重化を例示する線図で
ある。この部会の現在の提案では、以下に説明する最後
のステップ130まで処理される記号はビットである。
ランスポートブロックセットをレベル1層に周期的に供
給する。これらのセットはトランスポートチャネルレフ
ァレンス100において供給される。トランスポートブ
ロックセットがトランスポートチャネルに供給される周
期的な時間間隔は、そのトランスポートチャネルの送信
時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)と称
される。各トランスポートチャネルはそれ自身のTTI
時間間隔を有し、これは10ms、20ms、40ms
または80msに等しいものであり得る。図2には、ト
ランスポートチャネルA、B、CおよびDの例が示され
る。この図では、各トランスポートチャネルによって受
信されたトランスポートブロックセットがヒストグラム
における棒で表わされる。ヒストグラムにおけるその棒
の長さは、関連づけられるトランスポートチャネルのT
TI間隔を表わし、棒の面積はトランスポートブロック
セットにおける有効負荷に対応する。図2を参照して、
トランスポートチャネルA、B、CおよびDに関連づけ
られるTTI間隔の持続時間はそれぞれ、80ms、4
0ms、20msおよび10msに等しい。さらに、ヒ
ストグラムの棒における水平の点線は各トランスポート
ブロックセットにおけるトランスポートブロックの数を
表わす。図2では、トランスポートチャネルAは第1の
送信時間間隔において3つのトランスポートブロックを
含む第1のトランスポートブロックセットA0を受信
し、次のTTI間隔において単一のトランスポートブロ
ックを含む第2のトランスポートブロックセットA1を
受信する。同様に、トランスポートチャネルBは4つの
連続したTTI間隔においてトランスポートブロックセ
ットB0、B1、B2およびB3を受信し、これらはそれぞ
れ0個、2個、1個および3個のトランスポートブロッ
クを含む。トランスポートチャネルCは8つの連続した
TTI間隔においてトランスポートブロックセットC0
からC7を受信し、最後に、トランスポートチャネルD
は16のTTI間隔においてトランスポートブロックセ
ットD0からD15を受信する。
TI間隔が、別のトランスポートチャネルにおける2つ
のTTI間隔に重なることはあり得ないことに注目され
たい。これは、TTI間隔が幾何学的に(10ms、2
0ms、40msおよび80ms)増加するため可能と
なる。また、サービス品質が同じである2つのトランス
ポートチャネルは必然的に同じTTI間隔を有すること
に注目されたい。さらに、「トランスポート形式」とい
う術語は、トランスポートチャネルによって受信された
トランスポートブロックセットに含まれるトランスポー
トブロックの数および各トランスポートブロックのサイ
ズを表わす情報を指して用いられる。所与のトランスポ
ートチャネルに対し、有限のセットの可能なトランスポ
ート形式が存在し、そのうちの1つが各TTI間隔にお
いて上位レベル層の必要の関数として選択される。一定
速度のトランスポートチャネルの場合、このセットは単
一の要素しか含まない。一方、可変速度のトランスポー
トチャネルの場合、このセットはいくつかの要素を含
み、よって速度そのものが変動する際にはあるTTI間
隔から別のTTI間隔にかけてトランスポート形式も変
動し得る。図2に示される例では、トランスポートチャ
ネルAは電波フレーム0から電波フレーム7にかけて受
信したセットA0に対する第1のトランスポート形式
と、電波フレーム8から電波フレーム15にかけてのセ
ットA1に対する第2のトランスポート形式とを有す
る。
ンスポートチャネルには2つのタイプ、すなわちリアル
タイムトランスポートチャネルと非リアルタイムトラン
スポートチャネルとがある。リアルタイムトランスポー
トチャネルでのエラーの場合には自動反復要求(AR
Q:automatic repeat request)は用いられない。トラ
ンスポートブロックセットは最大で1つのトランスポー
トブロックを含み、このトランスポートブロックの可能
なサイズの数は限られている。「ブロックサイズ」およ
び「ブロック当りの記号の数」という表現は以下の説明
において区別することなく用いられる。
ポート形式を得ることができる。
0ビットである。この速度はトランスポート形式0に対
して得られる。最大速度は1TTI間隔当り120ビッ
トであり、これはトランスポート形式2に対して得られ
る。
のエラーの場合には自動反復を用いることができる。ト
ランスポートブロックセットは同じサイズの可変数のト
ランスポートブロックを含む。たとえば、以下の表に規
定されるトランスポート形式が得られる。
160ビットである。この速度はトランスポート形式0
に対して得られる。最大速度は1TTI間隔当り480
ビットであり、これはトランスポート形式2に対して得
られる。
て、トランスポートチャネルA、B、CおよびDに対し
以下の記載が適用できる。
A0はトランスポート形式2であり、トランスポートブ
ロックセットA1はトランスポート形式0である。
B0、B1、B2およびB3はそれぞれ、トランスポート形
式0、1、2および3である。
C0、C1、C2、C3、C4、C5、C 6およびC7はそれぞ
れ、トランスポート形式2、2、1、2、2、0、0お
よび2である。
D0からD15はそれぞれ、トランスポート形式1、2、
2、3、1、0、1、1、1、2、2、0、0、1、
1、および1である。
ート形式組合せ(TFC)を、各トランスポートチャネ
ルに対する現在のトランスポート形式から始めて形成す
ることができる。図2を参照して、フレーム0に対する
トランスポート形式組合せは、((A、2)、(B、
0)、(C、2)、(D、1))である。これは、フレ
ーム0に対するトランスポートチャネルA、B、Cおよ
びDのためのトランスポート形式がそれぞれ、2、0、
2および1であることを示す。図2の例を説明するため
にトランスポート形式組合せの可能なセットを示す以下
の表において、添数5がこのトランスポート形式に関連
づけられている。
ンスポートチャネルレファレンス100は上位レベル層
101から生じる各々の関連づけられたTTI間隔にお
いてトランスポートブロックセットを受信する。サービ
ス品質が同じトランスポートチャネルは同じ処理システ
ム102Aおよび102Bによって処理される。フレー
ム検査シーケンス(FCS)はステップ104において
これらのブロックの各々に割当てられる。これらのシー
ケンスは受信において用いられ、受信されたトランスポ
ートブロックが正しいかどうかを検出する。次のステッ
プであるレファレンス106は、サービス品質(Qo
S)が同じであるさまざまなトランスポートチャネルを
互いに多重化することを含む。これらのトランスポート
チャネルは同じサービス品質を有するため、これらを同
じ態様でコード化できる。典型的に、この多重化オペレ
ーションは、トランスポートブロックセットが連結され
るオペレーションを含む。次のステップは、多重化され
たブロックのセットに対しチャネル符号化オペレーショ
ン108を実行することを含む。このステップの終わり
には結果として1セットのコード化トランスポートブロ
ックが生じる。コード化ブロックはいくつかのトランス
ポートブロックに対応し得る。トランスポートブロック
セットのシーケンスがトランスポートチャネルを形成す
るのと同様に、コード化トランスポートブロックのセッ
トのシーケンスはコード化トランスポートチャネルと称
される。このようにコード化されたチャネルは次に、ス
テップ118において速度一致させられ、次にステップ
120においてその関連づけられるTTI間隔において
インターリーブされ、次にステップ122においてセグ
メント化される。セグメント化ステップ122におい
て、コード化トランスポートブロックセットは、対象の
チャネルにおいてTTI間隔における各多重化フレーム
に対してデータセグメントが1つ存在するような態様で
セグメント化される。多重化フレームとは、受信におい
て逆多重化オペレーションを行なうことのできる最小の
時間間隔である。ここでは、1多重フレームは1電波フ
レームに対応し、10msの間持続する。
18)の目的はサービス品質の異なるトランスポートチ
ャネル間で受信においてEb/I比を平衡化することで
ある。受信におけるビット誤り率BERはこの比に依存
する。CDMA多元アクセス技術を用いるシステムで
は、得ることのできるサービス品質はこの比が大きいほ
どより高くなる。このため、サービス品質の異なるトラ
ンスポートチャネルがEb/I比の点で同じ必要を有し
ていないことや、速度を一致させない場合にEb/I比
は最も要求の高いチャネルによって固定されるためいく
つかのトランスポートチャネルの品質が「過度に」高い
ものとなり、隣接するトランスポートチャネルに不必要
に干渉を生じることとなるのは容易に理解される。この
ため、速度を一致させることはEb/I比を平衡化する
ことにもなる。速度は、N個の入力記号がN+ΔN個の
出力記号を与えるような態様で一致され、これはEb/
I比を(N+ΔN)/N比で乗算する。この(N+Δ
N)/N比は、丸めを除いて速度一致比RFと等しい。
ーク/平均比は、ネットワークが複数のユーザに同時に
送信するためさほど良好ではない。これらのユーザに送
られる信号は建設的にまたは破壊的に組合わされ、これ
によってネットワークによって発せられる無線周波電力
に大きな変動を引き起こすため、劣悪なピーク/平均比
をもたらす。このため、ダウンリンクに関して、擬似静
的速度一致比
ンスポートチャネル間でEb/I比が平衡化されること
と、多重化フレームがダミー記号、すなわち送信されな
い記号によって埋込まれること(不連続な送信)とが決
められた。また、ダミー記号はDTX(Discontinuous
Transmission:不連続な送信)の省略形で示される。擬
似静的とは、このRF比が上位レベル層からのプロトコ
ルによって実現される特定のトランザクションによって
しか変更できないことを意味する。挿入すべきDTX記
号の数は、DTX記号によって埋込まれる多重化フレー
ムが専用物理データチャネル(DPDCH:Dedicated
Physical Data Channel)を完全に埋めるような態様で
選ぶ。
ピーク/平均比が劣化するが、この劣化は擬似静的速度
一致比によって得られる受信側モバイルステーションの
構成が簡略化されることを考えれば許容可能なものであ
る。
化、インターリーブおよび速度一致の後、サービス品質
の異なるトランスポートチャネルはステップ124にお
いて互いに対し多重化され、トランスポートチャネル複
合体を形成する多重化フレームを準備する。この多重化
は各多重化フレームに対して個別に行なわれる。多重化
されたトランスポートチャネルの速度は可変であり得る
ため、このステップの終わりにおいて得られる複合体速
度もまた可変である。DPDCH(専用物理データチャ
ネル)と称される物理チャネルの能力は限られているた
め、この複合体を移送するのに必要である物理チャネル
の数が1より大きくなる可能性がある。必要とされる物
理チャネルの数が1より大きい場合、この複合体に対す
るセグメント化ステップ126が含まれる。たとえば、
物理チャネルが2つある場合、このセグメント化ステッ
プ126は、交互に、2つの物理チャネルのうちのDP
DCH♯1で示される第1のものへ1つの記号を送り、
DPDCH♯2で示される第2の物理チャネルへ1つの
記号を送ることを含んでいてもよい。
プ128においてインターリーブされ、次にステップ1
30において物理チャネル上で送信される。この最終ス
テップ130はスペクトル広がり(spectrum spreadin
g)によって送信される記号を変調することを含む。
個に各TTI間隔に対して、またはステップ132にお
いて別個に各多重化フレームに対して動的に挿入され
る。各トランスポートチャネルiと関連づけられる速度
一致比RFiは、多重化ステップ124の後の全トラン
スポートチャネル複合体比が最大である場合に挿入すべ
きDTX記号の数を最小にするように定められる。この
手法の目的は、最悪の場合でも無線周波電力のピーク/
平均比の劣化を抑えることである。
N<0)によって、または反復(RFi>1、ΔN>
0)によって一致させられる。パンクチャリングは、−
ΔN記号を削除することを含むが、これはこれらがチャ
ネル符号化記号であるため許容可能である。このため、
このオペレーションにもかかわらず速度一致比RFiが
低すぎない場合には受信におけるチャネル復号化(チャ
ネル符号化の逆のオペレーションである)により、エラ
ーを生じることなくトランスポートチャネルによって移
送されたデータを再現できる(典型的に、RFi≧0.
8の場合、すなわち、記号の20%以下しかパンクチャ
リングされていない場合)。
1つにおいて挿入される。DTX記号は、ステップ16
6において「固定サービス位置("fixed service posit
ions")」手法を用いて挿入されるか、またはステップ
132において「不定サービス位置("flexible servic
e positions")」手法を用いて挿入される。固定サービ
ス位置は許容可能な複雑さでブラインド速度検出を実行
することが可能となるため用いられる。不定サービス位
置はブラインド速度検出がない場合に用いられる。DT
X記号挿入ステップ116はオプションであることに注
意されたい。
いて、挿入されるDTX記号の数は十分なものであるた
め、このステップ116以後のデータフロー速度は、こ
のステップ116以前のトランスポートチャネルのトラ
ンスポート形式にかかわらず、一定である。このよう
に、トランスポートチャネルのトランスポート形式は、
複雑さが低減された態様で、すなわち、関連づけられた
専用物理制御チャネル(DPCCH)上に現在のトラン
スポート形式組合せの明示的指示を送信することなく、
ブラインドで検出することができる。ブラインド検出
は、特にフレーム検査シーケンスFCSを用いて、正し
い符号化形式が検出されるまですべてのトランスポート
形式をテストすることを含む。
合、DTX記号は好ましくはステップ132において挿
入される(不定サービス位置)。このことにより、2つ
の複合トランスポートチャネルの速度が独立したもので
ない場合、また特にこれらが相補的である場合に、挿入
するDTX記号の数を少なくすることが可能となる。こ
れは、この場合に2つのトランスポートチャネルが同時
にその最大速度になることが決してあり得ないためであ
る。
多重化、チャネル符号化、インターリービングおよび速
度一致アルゴリズムのみである。速度一致以前の記号の
数Nと、速度一致以前の記号の数と速度一致後の記号の
数との差に対応する変分ΔNとの間のダウンリンクにお
ける関係を固定するために規則を規定する必要がある。
トチャネルBは0から3の添数で示される4つのトラン
スポート形式を許容する。トランスポートチャネルBか
ら生じるコード化トランスポートチャネルが、以下の表
に示すように各トランスポート形式に対して1つ以下の
コード化ブロックを生成するものと仮定する。
と仮定すると、速度一致によって生成される変分ΔN
は、たとえば以下の表に示されるように各トランスポー
ト形式によって変動する。
号の数Nの関数として計算するこのタイプの規則が存在
することにより、接続の交渉が簡略化できる。したがっ
て、上の表に示される例によれば、3つの可能な変分Δ
Nを提供する代わりに、これらを計算するのに用いるこ
とができる限定した数のパラメータをリンクの他方端へ
供給するだけで十分である。さらなる利点としては、あ
るトランスポートチャネルの速度一致を加算し、解放
し、または変更する際に供給すべき情報の量は、他のト
ランスポートチャネルに関連するパラメータが不変であ
るため、非常に少ないことが挙げられる。
9年7月の3GPP部会のサブグループ3GPP/TS
G/RANのワークサブグループWG1の会合No.6
においてある計算規則が提案されている。この規則は、
3GPP/TSG/RAN/WG1/TSGR1♯6
(99)997「速度一致信号通知のための提案書」
(“Text Proposal for rate matching signaling”)
という文書に提示される提案書のセクション4.2.
6.2に記載される。しかしながら、この計算規則によ
って以下に示すようにいくつかの問題が生じる。ここで
用いる表記法は上述の文書TSGR1♯6(99)99
7における表記法と全く同じものではないことに注目さ
れたい。
この説明の以下の部分で用いる表記法について説明す
る。
続した値1、2、…、Tを表わす添数を意味するものと
すると、コード化トランスポートチャネルiのトランス
ポート形式の添数のセットはi∈[1、…、T]のすべて
の値に対してTFS(i)と示される。jがコード化ト
ランスポートチャネルiのトランスポート形式の添数で
ある場合、言い換えると、j∈TFS(i)である場
合、トランスポート形式jに対するコード化トランスポ
ートチャネルiから生じるコード化ブロックの添数のセ
ットはCBS(i、j)で示される。コード化ブロック
添数の各々は、すべてのトランスポート形式およびすべ
てのコード化トランスポートチャネルに対し、コード化
ブロックに一意に割当てられる。要約すると、以下が得
られる。
目的のため、コード化ブロックの添数はこのブロックに
含まれるデータに依存しないが、トランスポートチャネ
ルがトランスポート形式に対していくつかのコード化ブ
ロックを生成する場合には、添数がこのコード化ブロッ
クを生成したコード化トランスポートチャネル、このチ
ャネルのトランスポート形式およびそのブロック自体を
識別することに注意されたい。このブロック添数はコー
ド化ブロックタイプとも称される。典型的に、コード化
トランスポートチャネルiは所与のトランスポート形式
jに対して1より大きい数のコード化ブロックを生成す
ることがなく、よってCBS(i、j)は空集合である
か、または単集合である。コード化トランスポートチャ
ネルiがトランスポート形式jに対してn個のコード化
ブロックを生成する場合、CBS(i、j)はn個の要
素を含む。
形式組合せのセットを意味して用いる。このセットにお
ける各要素は、
ランスポートチャネルを、このコード化トランスポート
チャネルにおける添数jを有するトランスポート形式
(j∈TFS(i))と関連づける(i、j)対のリス
トによって二者によって一意に表わすことができる。換
言すると、トランスポート形式組合せは各コード化トラ
ンスポートチャネルiに対応するトランスポート形式j
を定めることができる。ここでの提示の以下の部分で
は、セットTFCSはC個の要素を含むと仮定し、よっ
て、このセットに対するトランスポート形式組合せを1
からCまでの添数で示す。lがトランスポート形式組合
せの添数である場合、添数lを備えたトランスポート形
式組合せにおけるiの添数で示されたコード化トランス
ポートチャネルに対応するトランスポート形式添数はT
Fi(l)で示される。換言すると、添数lを有するト
ランスポート形式組合せは以下のリストによって表わさ
れる。
2(l))、…、(T、TFT(l)))いずれかのトラ
ンスポート形式組合せlに対するブロックサイズ添数の
セットはMSB(l)で示される。よって、次の式が得
られる。
i上の各送信時間間隔における多重化フレームの数はF
iで示される。よって、図1に示される送信システムで
は、コード化トランスポートチャネルiから発せられる
どのブロックもFi個のブロックまたはセグメントにセ
グメント化される。3GPP部会による現在の仮定によ
れば、これらのブロックのサイズはほぼ等しい。たとえ
ば、Fi=4であり、かつセグメント化ステップ122
が適用されるブロックが100個の記号を含む場合、こ
のステップ122の終わりに得られるセグメントは25
個の記号を含む。一方、セグメント化されたブロックが
99個の記号しか含まない場合、99は4の倍数ではな
いため、セグメント化の後には25個の記号のブロック
が3つと24個の記号のブロックが1つとなるか、また
はセグメント化ステップ122において埋込み記号が追
加されて25個の記号のブロックが4つ存在することと
なる。しかしながら、セグメント化ステップ122以前
のブロックにおける記号の数がXである場合、
書き表わすことができ、ここで表記
に、タイプまたは添数kを有するコード化ブロックに対
し、速度一致以前のこのコード化ブロックにおける記号
の数はNkで示され、速度一致後の記号の数と速度一致
以前の記号の数との変分はΔNkで示される。さらに、
以下、「速度」および「多重化フレーム当りの記号の
数」という表現は区別することなく用いていることに注
意されたい。所与の持続時間を有する多重化フレームに
対して、記号の数は多重化フレーム間隔当りの記号の数
としての速度を表わす。
GPP/TSG/RAN/WG1/TSGR1♯6(9
9)997「速度一致信号通知のための提案書」に記載
される計算規則について説明する。
速度が最大であるトランスポート形式組合せl0を定め
ることである。このトランスポート形式組合せl0に対
し、速度一致以前のNk MF個の記号を備えたブロックに
対する変分ΔNk MFが定められる。これは、トランスポ
ート形式組合せl0に対してのみ、すなわち、k∈MB
S(l0)のすべての値に対してのみ行なわれる。ΔNk
MFおよびNk MFの表記における上部の添数MFは、これ
らのパラメータが多重化フレームに対して計算されるの
であってTTI間隔に対して計算されるのではないこと
を意味する。以下のように定義される。
定するため多重化フレームステップ122によるセグメ
ント化の後に速度一致118が実行されたかのように続
けることである。不定サービス位置に関しては、
て計算される。
ブロックに対しても、κ(k)がMSB(l0)の要素
であり、添数kおよびκ(k)を有するコード化ブロッ
クが同じコード化トランスポートチャネルから生じるも
のであるようにし、ここで
ス位置に関しては、
て計算される。
生じないことに注意されたい。なぜなら、(i、j)の
どの値に対しても、CBS(i、j)は単一要素を含む
ため、iが添数で示されたサイズkを有するコード化ブ
ロックを生成するコード化トランスポートチャネルの添
数である場合、κ(k)はCBS(i、l0)の単一要
素と規定されるからである。
集合があることが確実にされる。これは、第1に、TT
I間隔当りのコード化ブロックの数が1以下であり(基
本仮定)、第2に、この数が0である場合にはブロック
サイズが0であると考えられ、その際CBS(i、j)
はNk=0である単一要素kを含むためである。
を用いて計算する。
TTI間隔に減じることにより、変分に関して、等式
(3)の逆のオペレーションに対応する。
ていない(正確な速度は変分ΔNが計算された際にしか
定めることができないため、これを計算規則に用いるこ
とができない)。
も、最大複合体速度をもたらすトランスポート形式組合
せが一意のものではないいくつかの場合が存在する可能
性が高く、その結果、組合せl0の定義が不完全である
ことになる。
す。複合体速度が最大であるトランスポート形式組合せ
は、必ずしもすべてのトランスポートチャネルが同時に
その最大速度となるものではない。以下、CCTrCH
複合体に対する多重化フレーム当りの利用可能な記号の
数を最大物理速度Ndataと称することとする。最大物理
速度は、割付された物理チャネルDPDCHにおけるリ
ソースに依存する。したがって、すべてのトランスポー
トチャネルが同時にそのそれぞれの最大速度となるには
複合体を運ぶ物理チャネルの最大物理速度Ndataが不十
分である可能性がある。このためこの場合には、すべて
のトランスポートチャネルが同時にその最大速度となる
トランスポート形式組合せが存在しない。よって、トラ
ンスポートチャネル速度は互いに無関係のものではな
い。いくつかのトランスポートチャネルは他のトランス
ポートチャネルよりも低い優先度を有しているため、最
大物理速度Ndataが不十分である際には最高優先度を有
するトランスポートチャネルのみが送信することが可能
であり、他のものに対する送信は遅延される。典型的
に、このタイプの調停はOSIモデルにおけるレベル2
層のメディアアクセス制御(MAC)サブレベルにおい
て実行される。トランスポート形式組合せl0において
複合体がその最大速度である際にトランスポートチャネ
ルは必ずしも同時にその最大速度にあるわけではないた
め、特に、それらのうちの1つがゼロ速度である可能性
がある。したがって、
すことが可能である。
場合、k=k1に対して等式(4)は以下のようにな
る。
克服するための規則を提案することである。
況および特に以下の場合の少なくとも1つに対して、ダ
ウンリンクに対する速度一致を規定することのできるこ
のタイプの方法を提供することである。すなわち、
ポートチャネル複合体の速度が最大である際に挿入すべ
きダミー記号(DPS)の数を最小にする方法を提供す
ることである。
も1つの送信側実体と少なくとも1つの受信側実体とを
含む電気通信システムを構成する方法であって、上記送
信側および受信側実体は、少なくとも1つの物理チャネ
ル上で移送されるデータの送信のためのステップを実現
しており、上記少なくとも1つの物理チャネルは、形成
中のトランスポートチャネル複合体を送信し、かつ上記
少なくとも1つの物理チャネルによりもたらされるそれ
自体の最大物理速度を有し、上記トランスポートチャネ
ル複合体は少なくとも2つのトランスポートチャネルを
含み、上記データ送信ステップの前に、上記トランスポ
ートチャネルの各々に対するデータ処理手順が先行し、
上記データ処理手順は少なくとも1つの速度一致ステッ
プを含み、上記速度一致ステップは、上記速度一致ステ
ップ以前の記号の数を上記速度一致ステップ後の記号の
数に変換し、上記速度一致ステップ後の記号の上記数
は、上記速度一致ステップ以前の記号の上記数を上記少
なくとも2つのトランスポートチャネルの各々に特有の
速度一致比で乗算することによって近似的に得られ、上
記トランスポートチャネル複合体は、上記処理手順に共
通の期間にわたっての上記処理手順における対応する速
度一致ステップの後のトランスポートチャネルにおける
記号の数の代数和にほぼ等しい記号の数を有しており、
上記方法は以下の連続したステップ、すなわち −上記実体のうちの少なくとも1つから、 −上記処理手順の各々に対し、速度一致に関連する第1
のパラメータを定めるステップを含み、上記第1のパラ
メータは上記速度一致比に比例しており、さらに −すべての上記処理手順に対し、上記最大物理速度を表
わす第2のパラメータを定めるステップと、 −定められた上記第1および第2のパラメータのため
の、第1の実体と称する上記実体のうちの少なくとも1
つから第2の実体と称する上記実体の別のものへの送信
ステップと、 −得られる上記トランスポートチャネル複合体の最大速
度が上記少なくとも1つの物理チャネルの上記最大物理
速度のオーバシュートを生じない態様で、上記第1およ
び第2の送信されたパラメータのうちの1つから始め
て、上記処理手順の各々に対し、少なくとも上記第2の
実体が上記速度一致ステップの後の記号の数と上記速度
一致ステップ以前の記号の数との変分を定めるステップ
とを含むことを特徴とする方法である。
データブロックはチャネル符号化ステップ108から生
じるコード化ブロックであることに注意されたい(図1
参照)。
記速度一致ステップの後の記号の数と上記速度一致ステ
ップ以前の記号の数との変分が、上記第1および第2の
送信されたパラメータのうちの1つから始めて定められ
る上記ステップは、 −上記第1および第2のパラメータならびに上記速度一
致ステップ以前の記号の上記数から始めて、上記データ
ブロックタイプの各々に対し、一時変分が計算されるス
テップと、 −複合体の一時速度がすべての上記トランスポート形式
組合せに対する上記最大物理速度のオーバシュートを生
じない態様で、すべての上記トランスポート形式組合せ
に対する上記一時変分の修正ステップと、上記一時速度
は上記一時変分から生じ、上記修正ステップはグローバ
ル修正ステップと称され、さらに −最終変分が定められるステップとのうち、少なくとも
いくつかのステップを含む。
物理チャネル上に移送されるデータを送信する手段を少
なくとも含むタイプの構成装置であって、上記少なくと
も1つの物理チャネルは形成中のトランスポートチャネ
ル複合体を送信し、最大物理速度が上記少なくとも1つ
の物理チャネルによりもたらされ、上記トランスポート
チャネル複合体は少なくとも2つのトランスポートチャ
ネルを含み、上記装置は、上記トランスポートチャネル
の各々に対し少なくとも速度一致手段を含むデータ処理
モジュールを含み、上記速度一致手段は上記速度一致手
段への入力記号の数を、上記入力記号の数を対象の上記
少なくとも1つのトランスポートチャネルに特有の速度
一致比によって乗算することによって近似的に得られる
上記速度一致手段からの出力記号の数に変換し、上記ト
ランスポートチャネル複合体は、上記処理に共通の期間
にわたっての、上記処理モジュールにおける対応する速
度一致手段から生じるトランスポートチャネル記号の数
の代数和にほぼ等しい記号の数を有しており、上記装置
は、 −上記実体の少なくとも1つから、上記処理モジュール
の各々に対する上記速度一致比に比例する速度一致に関
連する第1のパラメータと、上記処理モジュールのセッ
トに対する上記最大物理速度を表わす第2のパラメータ
とを定める手段と、 −上記第1および第2の定められたパラメータを、第1
の実体と称する上記実体の少なくとも1つから第2の実
体と称する上記実体の別のものへ送信する手段と、 −上記トランスポートチャネル複合体に対して得られる
最大速度が上記少なくとも1つの物理チャネルの上記最
大物理速度のオーバシュートを生じない態様で、上記処
理モジュールの各々に対し、上記第1および第2の送信
されたパラメータから始めて、少なくとも上記第2の実
体が、上記速度一致手段からの出力記号の数と上記速度
一致手段への入力記号の数との変分を定めるのに用いら
れる手段とを含むことを特徴とする。
つ添付の図面に関連して提示される以下の説明からより
よく理解されるであろう。
ービス位置の場合に当てはまる。
ートチャネルiは2つのパラメータRMiおよびPiによ
って特徴付けられる。第1のパラメータRMiはコード
化トランスポートチャネルiに対する速度一致属性を表
わす。この属性は受信において予想されるEb/I比に
比例しており、換言すると、1、2、…、Tで示される
いくつかのコード化トランスポートチャネルがそれぞ
れ、RM1、RM2、…、RMTで示される属性とともに
考慮される場合、各コード化トランスポートチャネルに
対する予想されるEb/I比はRMiパラメータと同じ
比率のものとなる。第2のパラメータPiは所与のコー
ド化トランスポートチャネルiに対する最大の許容可能
なパンクチャリング比に対応する係数である。このた
め、P1、P2、…、PTで示される最大パンクチャリン
グ比は各コード化トランスポートチャネル1、2、…、
Tに関連付けられる。最大パンクチャリング比は、考慮
されるコード化トランスポートチャネルに特有の処理シ
ステムにおいて用いられるチャネルコーディングによっ
て強いられる。パンクチャリングはコード化記号を消去
することを含む。この消去はチャネル符号化が冗長度を
導入するため許容可能なものである。しかしながら、パ
ンクチャリングされた記号の数はコード化記号の総数と
比較して大きくなりすぎてはならないため、チャネルコ
ーディングおよび受信において用いられるデコーダに依
存する最大パンクチャリング比が存在する。
ームにおいて送信できる記号の最大数であり、1つまた
はいくつかの物理チャネルDPDCHの割付けを可能に
することに注意されたい。
ところのパラメータ{RM1}のセットおよびNdataの
みを、既存のコード化トランスポートチャネル複合体に
関連付けられる論理制御チャネル上に送信し、各コード
化トランスポートチャネルに対し、各電気通信実体が速
度一致の後の記号の数N+ΔNと速度一致以前の記号の
数Nとの対応のセットを知ることを可能にする。論理チ
ャネルとは、2つのレベル3層プロトコル、典型的には
2つの電波リソース制御(RRC:Radio Resource Con
trol)プロトコルを接続できるチャネルを意味する。こ
のタイプの論理チャネルは、既存のコード化トランスポ
ートチャネル複合体内のトランスポートチャネルのうち
の1つにより担持される。
よく、またはいくつかの実体の間で「交渉」されてもよ
い。Ndataが正の零ではない整数であり、
また典型的に単純に2進数として表わすことができるこ
とに注意されたい。
トチャネルおよび新しいトランスポートチャネル複合体
内のそのそれぞれ対応のトランスポート形式の各々に対
して(N、ΔN)対を規定するため、交渉によって定め
られる瞬間において有効になる。この新しい複合体は、
RMiおよびNdataのパラメータが有効になる瞬間以前
の形成中の複合体の結果であることに注目されたい。こ
の新しい複合体は典型的に、交渉が行なわれた既存の複
合体の代わりとなる。トランスポートチャネル複合体が
セットアップされた時点で、二重の専用物理チャネルD
PDCH上に既存のトランスポートチャネル複合体が存
在していなければどんな交渉を行なうことも不可能であ
る。こうした条件の下で、コード化トランスポートチャ
ネルの数Tと新しいコード化トランスポートチャネル複
合体の
規定されるか、または、専用物理データチャネルが前も
って存在していなくてもよい簡略化された交渉において
定められる。典型的に、このタイプの交渉は、アップリ
ンクに対する物理ランダムアクセスチャネル(PRAC
H)およびダウンリンクに対するフォワードアクセスチ
ャネル(FACH)などの共通の物理チャネル上で行な
われてもよい。この簡略化された交渉はまた、
もよく、このコンテキストは専用物理データチャネルの
以前の接続の間にセットアップされたものである。
スポートチャネルに関連付けられる速度一致比RF
iが、コード化トランスポートチャネルiとは無関係の
擬似静的因数Lにより因数分解される、パラメータに比
例する態様のものである。よって、以下の数式が得られ
る。
拘束を尊重するために以下が満たされなければならな
い。
ットを計算するのに各パラメータP iの値を知る必要は
ないことに注意されたい。等式(5)および等式(6)
のシステムは、因数Lに関する等式(5)、等式(7)
および等式(8)のシステムと等価のものであり、
ての可能な値に対して同じ情報を得るために、知ってい
るべきものはLMINまたは、たとえば
いて定められた何らかの別の比例値だけである。しかし
ながら、これは必要ではない。実際、因数Lは、トラン
スポートチャネル複合体速度が最大である際に挿入され
るDTX記号の数が最小である態様で、Ndataの関数と
して最大にされる。したがって、Ndataが十分に大きい
ためL因数が最大である際に等式(7)が満たされるの
で、変分ΔNを定めるためPiパラメータまたは、パン
クチャリング限界を与える何らかの他のパラメータ(た
とえばLMIN)を知る必要はない。必要なのは、対応
(N、ΔN)を計算するのに用いられる方法がL因数を
最大にすることだけであり、換言すれば、この方法がト
ランスポートチャネル複合体の最大速度に対して挿入さ
れるDTX記号の数を最小にすることだけである。しか
しながら、このことは、Pi、PLまたはLMINパラ
メータの値が交渉されないという意味ではない。これは
単に、この発明に従って対応(N、ΔN)を計算するの
に必要なのは、パラメータ{RMi}の値以外に最大物
理速度Ndataの値を知っていることだけであるという意
味である。
の添数であり、かつこのトランスポート形式組合せにお
いてコード化トランスポートチャネルiがトランスポー
ト形式添数jのものである場合(すなわちj=TF
i(l))、形式jを有するコード化トランスポートチ
ャネルiにおける添数kを有する各コード化ブロックに
対し(すなわちk∈CBS(i、j))、Nk+ΔNkが
セグメント化ステップ122以前の記号の数であるなら
ば、このステップの終わりにおいてセグメントは
果、すべてのコード化トランスポートチャネルi∈
{1、…、T}および添数lを有するトランスポート形
式組合せに対するコード化トランスポートチャネルiに
対して、k∈CBS(i、TFi(l))であるすべて
のkタイプのコード化ブロックを考慮する際に、トラン
スポート形式組合せlの多重化フレームにおける記号の
総数D(l)は次の和以下に等しいと推論される。
界から、次の式が得られる。
組合せlに対してステップ132において挿入されるD
TX記号の数であることに注意されたい。
である際にステップ132において挿入されるDTX記
号の数を最小にする必要があるため、次の式が必要とな
る。
値に対する変分ΔNkの計算には主に3つの相が含まれ
る。第1相において、等式(11)を満たすようにΔN
k tem pで示される一時変分が計算される。第2相におい
て、これらの一時変分は関係(10)を満たすように
「グローバル」修正ステップによって修正され、第3相
において最終変分が、これらに、得られた最も最近の一
時変分を割当てることによって生成される。これらの3
つの相は、変分ΔNkを計算するための3つの異なる方
法を示す図3、図4および図5に示される。同一のステ
ップはこれらの図の各々において同じ参照番号で示され
る。
して真であることに注意されたい。等式(5)によれ
ば、以下のように書くことができる。
式組合せlのための複合体CCTrCHの速度推定量で
ある。そこで、この等式(12)を用いて、等式(1
1)を満たすように等式(10)で表わされる拘束の下
で最大化された因数Lの近似値を求めることができる。
図3に示される第1の実施例によれば、この値は以下の
等式で与えられる。
ランスポート形式組合せのための複合体CCTrCHの
速度推定量の最大値であり、L=1であると仮定して
(これはRF1=RMiであると偽って仮定することに等
しい)計算されることに注意されたい。
示される。Ndataパラメータの送信は図3において30
0Aで示されることに注意されたい。同様に、パラメー
タ
で示される。次に、ステップ302において、等式
(5)および等式(13)を用いてさまざまな速度一致
比RFiの値を定める。
プ303において各タイプkに対する一時変分ΔNk
tempが定められる。
式(14bis)で置き換えてもよい。この等式の有す
る利点は、セグメント化ステップ122(図1)の初め
に与えられる速度一致の後の記号の数Nk+ΔNk(ΔN
k=ΔNk tempであると仮定する)が、生成すべきセグメ
ントの数Fiの倍数であることである。このため、同じ
ブロックから生じるすべてのセグメントは同じ数の記号
を有し、これにより、TTI間隔の間記号の数が変動し
ないためレシーバが簡略化される。
よび速度一致比RFiを計算することを考えるのも可能
であろう。これはたとえば、小数点の後の桁の数が限ら
れた固定の小数点としてLおよび/またはRFiを表わ
すことによってなされる。この実施例は図4に示され
る。
おいて以下の等式を用いて因数Lを計算する。
とえば2nなどの2の累乗であり、ここでnは小数点の
後のL因数におけるビットの数である。
用いて速度一致比RFiが計算される。
たとえば2nなどの2の累乗であり、ここでnはRFiに
おける小数点の後のビットの数である。
と同様に、等式(5bis)および等式(14bis)
における
ることができる。図5に示される第3の実施例によれ
ば、分子および分母において、(たとえば{RMi}ま
たはNdataなどの)既知のデータに依存する係数を用い
て因数Lの式が変形される。このことは、因数Lの式が
近似を用いる程度に、計算された値に影響を与え得る。
たとえば、以下の等式を用いることができる。
は等式(5bis)を用いて計算される。
れる相は以下のステップを含む。 1.因数Lを最大物理速度NdataおよびRMiパラメー
タの関数として計算する(ステップ301、401また
は501)。
に対する速度一致比RFiを、RMiパラメータおよび因
数Lの関数として計算する(ステップ302、402ま
たは502)。
おける各kタイプのコード化ブロックに対し、一時変分
ΔNk tempを速度一致以前の記号の数Nkおよび速度一致
比RFiの関数として計算する(ステップ303)。
する各トランスポート形式組合せに対し、CCTrCH
複合体のための多重化フレーム当りの記号の数D
temp(l)が最大物理速度Ndata以下であることを確か
める。ここでDtemp(l)は一時変分ΔNk tempの現在
の値を用いて定められ、言い換えると、初めは第1相に
おいて定められる変分によって、次に第2相において計
算された最も最近の一時変分によって定められる。必要
であれば、一時変分ΔNk tempの値は修正される。この
ステップはまた、すべてのトランスポート形式組合せl
に対するグローバル一時変分修正ステップとも称され
る。このステップは図3、図4および図5において参照
番号308で示される。
と、複合体の一時速度Dtemp(l)の以下の式が得られ
る。
るステップ304において実行される。前に述べたよう
に、この第2相は添数lを有する各トランスポート形式
組合せに対し、Dtemp(l)≦Ndataであることを意味
する。
スポート形式組合せlが検出されるたびに、いくつかの
一時変分ΔNk tempの値が「部分修正」ステップによっ
て修正される。すなわち、いくつかの一時変分ΔNk
tempの値がこのステップにおいて減じられるため、複合
体の一時速度Dtemp(l)は修正後には最大物理速度N
dataより小さい。
ΔNk tempに依存する増加関数であることを考えると、
添数lを有するトランスポート形式組合せに適用される
部分修正は、以前のトランスポート形式組合せに対して
既になされた確認の結果を変えるものではない。このた
め、前に確かめられた組合せに対してDtemp(l)≦N
dataであることを再び検査することには意味がない。
とができる。
temp(l)と比較されるステップと、一時変分ΔNk
tempが部分的に修正されるステップとは、図3、図4お
よび図5においてそれぞれ305および306で示され
る。最終変分ΔNkは第2相の終わりにおいて得られる
一時変分ΔNk tempである。この割当てステップが第3
相を形成する。
た一時変分ΔNk tempの部分修正ステップについて説明
する。部分修正の説明の以下の部分では、用いられるす
べての表記はトランスポート形式組合せの現在の添数l
に適用可能である。表記を簡略化するため、lを新しい
式に必ずしも示していない。
lに対するコード化ブロック添数のセットであることを
思い起こされたい。換言すると、以下の式が得られる。
S(l)は整数のセットであるため、整数の標準順序に
順序付けられる。このため、{1、…、U}からMBS
(l)への狭義の増加単調全単射を規定することが可能
である。この場合、以下の式が得られる。
(l)への別の全単射など、変形として他のどの順序付
け規則を用いてもよいことに注意されたい。(K
(1)、…、K(U))は順序付けられたリストを規定
する。同様に、MBS(l)における添数kを有するす
べてのコード化ブロックに対し、k∈CBS(i、TF
i(l))となる、添数lを有するトランスポート形式
組合せに対するこのコード化ブロックを生成するコード
化トランスポートチャネルiが1つ存在する。このた
め、添数k=K(x)を有する各コード化ブロックに対
し、k∈CBS(i、TFi(l))となる、添数i=
I(x)を有する単一のトランスポートチャネルを識別
する、{1、…、U}から{1、…、T}の応用Iを単
一義に規定することが可能である。
値に対し、Uに等しいmと、総和S Uと、mの関数とし
て増加する係数Zmとに対して、
できる。いずれのコード化トランスポートチャネルiに
対しても同様に、8は、コード化トランスポートチャネ
ルiにおけるTTI間隔内の多重化フレームの数として
表わされる持続時間Fiの倍数であり、よって、部分和
Smは近似を行なうことなく小数点の後に3ビットを有
する固定の小数としてコード化することができる。
で置き換えてもよい。Z0=0であると仮定して、次に
中間変分ΔNk newと称する新しい変分を規定し、これに
よってトランスポート形式組合せlに対して用いられる
一時変分ΔN k tempを置き換えることができる。これら
の中間変分ΔNK(x) newは以下の等式によって得られ
る。
アルゴリズムを用いて部分的に修正される。
tempの値が変り、これがΔNK(x) newの値で置き換えら
れることを意味するのに注意されたい。
第1のステップ601では、中間変分ΔNK(x) newが計
算され、次にこれはステップ602において対応する一
時変分ΔNK(x) tempの値と比較される。ΔNK(x) temp>
ΔNK(x) newである場合、中間変分ΔNK(x) newの値がス
テップ603において一時変分ΔNK(x) tempに割当てら
れ、さらに次のステップ604が実行される。ΔNK(x)
temp<ΔNK(x) newである場合、次のステップ604が
直接実行される。このステップ604では、xが値Uに
等しいかどうかが検査される。等しくない場合、xはス
テップ605において増分され、次にxのこの新しい値
によってステップ601が再び実行される。xがUに等
しい場合、部分修正ステップは終了される。
の一時変分ΔNk tempの値であることを思い起こされた
い。この相は図3、図4および図5におけるステップ3
07に対応する。したがって、複合体の最終速度D
(l)の値は所与のトランスポート形式組合せlに対
し、等式(9)によって与えられる値に等しい。
「固定サービス位置」の手法には、ステップ116にお
いてDTX記号が挿入され、このステップ116の終わ
りにおける速度(DTX記号を含む)が一定であるよう
にするステップが含まれる。
すべてのステップは現在の速度とは無関係に実行され
る。したがって受信において、逆多重化およびデインタ
ーリービングのステップなどは現在の速度を知ることな
く前もって実行できる。その後現在の速度がチャネルデ
コーダによって検出される(これはチャネルエンコーダ
によって行なわれるオペレーション108の逆を行な
う)。
が現在の速度とは無関係なものであるために、パンクチ
ャリングパターンまたは反復パターンは速度、すなわ
ち、コード化ブロックの数および各々における記号の数
Nとは無関係でなければならない。
合、TTI間隔当り1より大きい数のコード化ブロック
が存在することは決してなく、実際、コード化ブロック
の欠如が記号を含まないコード化ブロックの存在に等し
いものであると仮定すると、常に1つ存在すると考えら
れる。したがって、ブロックの数は速度の関数として変
動しない。
それぞれ速度一致以前の記号の数と速度一致による変分
とを与えるNおよびΔNパラメータに依存する。このた
め、これらの2つのパラメータは速度とは無関係なパタ
ーンを得るために一定である必要があり、換言すると速
度一致ステップ118は、DTX記号が挿入されるステ
ップ122の後に置かれるべきである。しかしながら、
すべてのDTX記号が同一のであるため、これらをパン
クチャリングするまたは予め定められた位置において反
復すると不必要に複雑になる(ブロックにおいて最後の
DTX記号をパンクチャリングまたは反復することによ
って同じ結果が達成でき、この方がより容易に実現でき
る)。このため、速度一致ステップ118およびDTX
記号挿入ステップ122は図1に示されるようにこの順
で実行されるが、反復/パンクチャリングパターンは複
合体がその最大速度にある場合に対してのみ定められる
ことと決められた。このようにして得られたパターンは
より低い速度に対しては打切られる。
ビス位置とは2つの互いに排他的な手法であることに注
意されたい。この発明では、いくつかのトランスポート
チャネルを固定サービス位置とし、他のチャネルを不定
サービス位置とすることが可能である。これにより、固
定サービス位置にあるトランスポートチャネルに対して
のみブラインド速度検出を行ない、他のトランスポート
チャネルに対して明示的速度情報を用いて速度検出を行
なうことが可能となる。したがって、明示的速度情報T
FCIは不定サービス位置におけるトランスポートチャ
ネルに対する現在のトランスポート形式のみを示す。こ
の結果、TCFI送信にはより低い能力が必要となる。
が組合されている場合、いくつかの複合トランスポート
チャネルは固定サービス位置にあり、他のものは不定サ
ービス位置にある。DTX記号が挿入されるステップ1
16は、固定サービス位置におけるコード化トランスポ
ートチャネルに対してのみ存在しており、不定サービス
位置にある他のトランスポートチャネルに対しては欠け
ている。さらに、DTX記号挿入ステップ132は、固
定サービス位置における少なくとも1つのコード化トラ
ンスポートチャネルがある場合には存在するが、そうで
なければ欠けている。
TFCIの受信において、レシーバはチャネル符号化の
後に続くものの逆のステップをすべて実行してもよい。
TFCI情報により、レシーバに不定サービス位置にお
けるコード化トランスポートチャネルの符号化形式が与
えられ、固定サービス位置におけるトランスポートチャ
ネルに対してはレシーバはこれらが最高速度のトランス
ポート形式であるかのように作用する。
ターンはコード化トランスポートチャネルが固定サービ
ス位置にあるか不定サービス位置にあるかにかかわらず
2つのパラメータNおよびΔNに依存する。しかしなが
ら、不定サービス位置においては、NおよびΔNはそれ
ぞれ、速度一致以前の記号の数と速度一致ステップ11
8におけるこの数の変分とに対応しており、一方、固定
サービス位置においては、これらはコード化トランスポ
ートチャネル速度が最大ではない際にパンクチャリング
パターンを定めるのに用いられる2つの「偽りの」パラ
メータでしかない。換言すると、これらの2つのパラメ
ータは、速度を一致すべきブロックのサイズと、コード
化トランスポートチャネルの速度が最大である際の速度
一致の後のその変分とに対応する。
最大でない場合、パンクチャリング/反復パターンは打
切られる。このパターンは実際にはパンクチャリング/
反復すべき記号位置のリストである。打切り(truncati
ng)は、このリストにおける初めのいくつかの要素、す
なわち速度を一致させるべきブロックにおける実位置の
みを考慮することを含む。
ビス位置におけるコード化チャネルが少なくとも1つあ
る場合には、速度一致パラメータは、固定サービス位置
におけるコード化トランスポートチャネルがその最大速
度にあると偽って見なすことを除いて、すべてのコード
化トランスポートチャネルが不定サービス位置にある場
合と同じ態様で定められる。
トチャネルDが固定サービス位置にあり、トランスポー
トチャネルA、BおよびCが不定サービス位置にあると
仮定する。以下の表にはこの例に対するトランスポート
形式組合せのリストが示される。
を最高速度のためのトランスポート形式、すなわち添数
3を有するトランスポート形式に設定することによっ
て、コード化トランスポートチャネルDに対応するこの
表における縦列を偽って置き換える先のステップをさら
に含むことを除いて、不定サービス位置に対してなされ
るのと同じ態様で計算される。これにより以下の「偽り
の」表が得られる。この表において、変更された、「偽
りの」トランスポート形式に対応するボックスは(*)
で示される。
化トランスポートチャネルiはTTI間隔当り1つ以下
のコード化ブロックを有する(∀j∈TFS(i) C
BS(i,j)は1つ以下の要素を有する)。
におけるコード化トランスポートチャネルに対するコー
ド化ブロックが存在しなければ、ブロックの欠如をゼロ
サイズのブロックの存在に等しいものとする慣例により
添数を付けることとなる態様で、コード化ブロックサイ
ズに添数を付けることと仮定する(すなわち、添数kは
Nk=0で割当てられ、よって、∀j∈TFS(i)
CBS(i,j)は少なくとも1つの要素を有する)。
ΔNk tempの計算における第1相は、固定サービス位置
においてコード化トランスポートチャネルが少なくとも
1つ存在する場合には以下のステップの後に行なわれな
ければならない。
チャネルiがその最大速度にあると偽って見なされるこ
とを意味しており、その実際の速度(Nk)は以下に示
すその最大速度によって置き換えられる(←)。
ンク上のトランスポートチャネルの多重化を示す線図で
ある。
の例を示す図である。
法を表わす図である。
法を表わす図である。
別の方法を表わす図である。
である。
Claims (23)
- 【請求項1】 電気通信システムを構成する方法であっ
て、少なくとも1つの送信側実体と少なくとも1つの受
信側実体とを含み、前記送信側および受信側実体は、少
なくとも1つの物理チャネル(DPDCH)上で移送さ
れるデータの送信のためのステップを実現しており、前
記少なくとも1つの物理チャネル(DPDCH)は、形
成中のトランスポートチャネル複合体(CCTrCH)
を送信し、かつ前記少なくとも1つの物理チャネル(D
PDCH)によりもたらされるそれ自体の最大物理速度
(Ndata)を有し、前記トランスポートチャネル複合体
(CCTrCH)は少なくとも2つのトランスポートチ
ャネル(1からT)を含み、前記データ送信ステップの
前に、前記トランスポートチャネル(1からT)の各々
に対するデータ処理手順が先行し、前記データ処理手順
は少なくとも1つの速度一致ステップを含み、前記速度
一致ステップは、前記速度一致ステップ以前の記号の数
(Nk)を前記速度一致ステップ後の記号の数(Nk+Δ
Nk)に変換し、前記速度一致ステップ後の記号の前記
数(Nk+ΔNk)は、前記速度一致ステップ以前の記号
の前記数(Nk)を前記少なくとも2つのトランスポー
トチャネルの各々(i)に特有の速度一致比(RFi)
で乗算することによって近似的に得られ、トランスポー
トチャネル(1からT)の前記複合体(CCTrCH)
は、前記処理手順に共通の期間にわたっての前記処理手
順における対応する速度一致ステップの後のトランスポ
ートチャネルにおける記号の数((Nk+ΔNk)/
Fi)の代数和にほぼ等しい記号の数(D(l))を有
しており、 前記方法は以下の連続したステップ、すなわち −前記実体のうちの少なくとも1つから、 −前記処理手順の各々に対し、速度一致に関連する第1
のパラメータ(RM i)を定めるステップを含み、前記
第1のパラメータは前記速度一致比(RFi)に比例し
ており、さらに −すべての前記処理手順に対し、前記最大物理速度を表
わす第2のパラメータ(Ndata)を定めるステップと、 −定められた前記第1(RMi)および第2(Ndata)
のパラメータのための、第1の実体と称する前記実体の
うちの少なくとも1つから第2の実体と称する前記実体
の別のものへの送信ステップと、 −得られるトランスポートチャネル(1からT)の前記
複合体(CCTrCH)の最大速度が前記少なくとも1
つの物理チャネル(DPDCH)の前記最大物理速度
(Ndata)のオーバシュートを生じない態様で、前記第
1(RMi)および第2(Ndata)の送信されたパラメ
ータのうちの1つから始めて、前記処理手順の各々に対
し、少なくとも前記第2の実体が前記速度一致ステップ
の後の記号の数(Nk+ΔNk)と前記速度一致ステップ
以前の記号の数(Nk)との変分(ΔNk)を定めるステ
ップとを含むことを特徴とする、方法。 - 【請求項2】 前記第2のパラメータは前記少なくとも
1つの物理チャネル(DPDCH)の前記最大物理速度
(Ndata)であることを特徴とする、請求項1に記載の
方法。 - 【請求項3】 前記速度一致ステップの後の記号の数
(Nk+ΔNk)と前記速度一致ステップ以前の記号の数
(Nk)との変分(ΔNk)が、最大トランスポートチャ
ネル複合体速度が前記少なくとも1つの物理チャネル
(DPDCH)の最大物理速度(Ndata)とほぼ等しく
なる態様で定められることを特徴とする、請求項1また
は2に記載の方法。 - 【請求項4】 CDMAタイプの多元接続技術を用いた
電気通信システム内で実現されることを特徴とする、請
求項1から3のいずれかに記載の方法。 - 【請求項5】 電気通信システムは、少なくとも1つの
ベースステーションを含む送信側実体と少なくとも1つ
のモバイルステーションを含む受信側実体とを含むこと
を特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の方
法。 - 【請求項6】 第1(RMi)および第2(Ndata)の
パラメータは、既存のトランスポートチャネルの複合体
(CCTrCH)の少なくとも1つのトランスポートチ
ャネルに関連付けられる少なくとも1つの論理制御チャ
ネル上に送信されることを特徴とする、請求項5に記載
の方法。 - 【請求項7】 前記少なくとも1つの送信側実体と前記
少なくとも1つの受信側実体との間で前記第1(R
Mi)および第2(Ndata)のパラメータを交渉するス
テップは、少なくとも1つの前記実体から前記第1(R
Mi)および第2(Ndata)のパラメータを定める前記
ステップを置き換えることを特徴とする、請求項1から
6のいずれかに記載の方法。 - 【請求項8】 交渉するステップは、 −アップリンク上での物理ランダムアクセスチャネル
(PRACH)と、 −ダウンリンク上でのフォワードアクセスチャネル(F
ACH)とを含むグループに属する少なくとも1つの共
通の物理チャネル上で実現されることを特徴とする、請
求項7に記載の方法。 - 【請求項9】 前記速度一致ステップの各々はその前に
チャネル符号化ステップが行なわれることを特徴とす
る、請求項1から8のいずれかに記載の方法。 - 【請求項10】 少なくとも1つのトランスポート形式
(j)は各トランスポートチャネルに対して規定され、
少なくとも1つのトランスポート形式組合せ(l)は前
記トランスポートチャネルの各々に対して前記規定され
たトランスポート形式のうちのあるトランスポート形式
を定め、各トランスポートチャネルは少なくとも1つの
データブロックタイプ(k)を含み、前記タイプ(k)
は少なくとも前記トランスポートチャネル(i)および
対象のトランスポートチャネルのトランスポート形式
(j)に依存しており、各データブロックタイプ(k)
は前記速度一致ステップ以前の前記データブロックの記
号の数(Nk)を規定しており、前記速度一致ステップ
以前の記号の数(Nk)と前記速度一致ステップの後の
記号の数(Nk+ΔNk)との変分(ΔNk)を定める上
で前記ステップは −前記第1(RMi)および第2(Ndata)のパラメー
タならびに前記速度一致ステップ以前の記号の前記数
(Nk)から始めて、一時変分(ΔNk temp)を前記デー
タブロックタイプ(k)の各々に対して計算するステッ
プ(301、302、303;401、402、40
3;501、502、503)と、 −前記一時変分から生じる複合体(CCTrCH)に対
する一時速度が前記トランスポート形式組合せのセット
に対する前記最大物理速度(Ndata)のオーバシュート
を生じないように、前記一時変分の前記トランスポート
形式組合せのセットを修正するステップ(308)と、
前記修正するステップはグローバル修正ステップと称さ
れ、さらに −最終変分(ΔNk)が定められるステップ(307)
とのうち、少なくともいくつかを含むことを特徴とす
る、請求項1から9のいずれかに記載の方法。 - 【請求項11】 前記計算するステップは前記少なくと
も2つのトランスポートチャネルの各々(i)に対し、 −対象のトランスポートチャネル(i)の速度一致比
(RFi)を前記第1(RMi)および第2(Ndata)の
パラメータならびに前記速度一致ステップ以前の記号の
前記数(Nk)の関数として計算する第1のステップ
(302;402;502)と、 −対象の前記トランスポートチャネルに依存してデータ
ブロックの前記タイプ(k)の各々に対して一時変分
(ΔNk temp)を計算する第2のステップ(303;4
03;503)とを含み、前記計算する第2のステップ
は前記速度一致比(RFi)および前記速度一致ステッ
プ以前の記号の前記数(Nk)に依存しているため、前
記速度一致比(RFi)は、第1に前記速度一致ステッ
プの後の記号の数(Nk+ΔNk temp)と第2に前記速度
一致ステップ以前の記号の数(Nk)との比にほぼ等し
くなることを特徴とする、請求項10に記載の方法。 - 【請求項12】 前記グローバル修正ステップは前記ト
ランスポート形式組合せの各々(l)に対し、 −対象のトランスポート形式組合せ(l)に対し、トラ
ンスポートチャネル複合体(CCTrCH)の一時速度
(Dtemp(l))が前記一時変分(ΔNk temp)および
前記速度一致ステップ以前の記号の前記数(Nk)の関
数として計算されるステップ(304)と、 −前記計算された一時速度(Dtemp(l))が対象のト
ランスポート形式組合せ(l)に対する前記最大物理速
度(Ndata)と比較されるステップ(305)と、 −トランスポートチャネル複合体(CCTrCH)の一
時速度(Dtemp(l))から前記最大物理速度
(Ndata)のオーバシュートが生じた場合、前記一時変
分(ΔNk temp)の少なくともいくつかを修正するよう
に実行される修正ステップ(306)とを反復して含む
ことを特徴とし、前記修正ステップは部分修正ステップ
と称される、請求項10または11に記載の方法。 - 【請求項13】 トランスポートチャネル複合体の一時
速度(Dtemp(l))を計算する前記ステップ(30
4)は次の式で与えられることを特徴とし、 【数1】 ここで −Dtemp(l)は、トランスポート形式組合せlに対す
る一時複合体速度であり、 −CBS(i、j)は、トランスポート形式jに対する
トランスポートチャネルiのためのデータブロックの添
数のセットであり、 −TFi(l)は、トランスポート形式組合せlにおけ
るトランスポートチャネルiに対するトランスポート形
式であり、 −Tは、複合体におけるトランスポートチャネルの数で
あり、 −Nkは、データブロックタイプkにおける記号の数で
あり、 −ΔNk tempは、データブロックタイプkにおける一時
変分であり、 −Fiは、トランスポートチャネルiに特有の因数であ
る、請求項12に記載の方法。 - 【請求項14】 前記部分修正ステップ(306)は、 −データブロックタイプ(k)のセットの順序付けられ
たリスト(K(1)…K(U))が作られるステップを
含み、前記セットは、各トランスポートチャネルに対
し、前記セットの要素がトランスポートチャネルと、対
象のトランスポート形式組合せによって前記トランスポ
ートチャネルに対して定められたトランスポート形式と
の関数であるように規定され、前記部分修正ステップは
さらに −前記リストにおける各要素に対し、前記リストの順序
の関数として増加する係数(Zx)が計算されるステッ
プと、 −前記リストの各要素に対し、第1に前記増加する係数
(Zx)と、もしあれば第2にその先行(Zx-1)との差
の関数として中間変分(ΔNk(x) new)が計算される
か、そうでなければ零の値に等しくなるステップと、 −前記リストにおける各要素に対し、修正された一時変
分が定められるステップとを含むことを特徴とする、請
求項12または13に記載の方法。 - 【請求項15】 前記増加する係数(Zx)は、最大物
理速度(Ndata)に、部分和(Sm)と総和(SU)との
比を表わす因数を掛けた積にほぼ等しく、その加算は前
記リストの順序で行なわれることを特徴とする、請求項
14に記載の方法。 - 【請求項16】 前記部分和および前記総和の一般項
は、 −加算が行なわれる前記リストの要素(K(x))に対
応する対象のトランスポートチャネル(I(x))の前
記第1のパラメータ(RMI(x))と、 −加算が行なわれる前記リストの要素に対応するデータ
ブロックのタイプ(K(x))によって規定される記号
の前記数(NK(x))とに比例することを特徴とする、請
求項15に記載の方法。 - 【請求項17】 各トランスポートチャネルは対象のト
ランスポートチャネル(i)に特有の持続時間を有する
少なくとも1つの送信時間間隔(TTI)において送信
され、 前記共通の期間は多重化フレームの持続時間に対応して
おり、中間変分が計算される(ΔNK(x) new)である前
記ステップが次の式で与えられることを特徴としてお
り、 ∀x∈{1,…,U}ΔNK(x) new=(Zx−Zx-1).
FI(x)−NK(x) ここで、 −ΔNK(x) newは、中間差であり、NK(x)はデータブロ
ックのタイプK(x) により規定される記号の数であり、 −Zxは、増加する係数であり、 −FI(x)は、多重化フレームの数としての前記送信時間
間隔の持続時間である、請求項16に記載の方法。 - 【請求項18】 修正された一時変分(ΔNk(x) temp)
を定める前記ステップは、計算された中間変分(ΔN
K(x) new)が対象の前記リストにおける要素に対応する
一時変分(ΔNk(x) temp)より小さい(602)ことを
仮定して実行されることと、前記定めるステップが、計
算された中間変分(ΔNk(x) new)を一時変分(ΔN
k(x) temp)に割当てること(603)を含むこととを特
徴とする、請求項14から17のいずれかに記載の方
法。 - 【請求項19】 最終変分が定められる前記ステップ
(307)は、最後の一時変分を前記最終変分に割当て
ることを含むことを特徴とする、請求項10に記載の方
法。 - 【請求項20】 速度一致比(RFi)を計算する前記
ステップ(302;402;502)の間、前記計算さ
れた速度一致比(RFi)は、第1に対象のトランスポ
ートチャネル(i)に対する前記第1のパラメータ(R
Mi)と、第2に前記最大物理速度(Ndata)および最
大複合体速度(CCTrCH)の推定量の比を表わす因
数(L)との積にほぼ等しく、前記推定量は、前記速度
一致比の各々がそれぞれ、対象のトランスポートチャネ
ル(i)の関数としての前記第1のパラメータ(R
Mi)に等しいと仮定して計算されることを特徴とす
る、請求項11に記載の方法。 - 【請求項21】 少なくとも1つの物理チャネル(DP
DCH)上に移送されるデータを送信する手段を少なく
とも含むタイプの構成装置であって、前記少なくとも1
つの物理チャネル(DPDCH)は形成中のトランスポ
ートチャネル複合体(CCTrCH)を送信し、それ自
身の最大物理速度(Ndata)が前記少なくとも1つの物
理チャネル(DPDCH)によりもたらされ、前記トラ
ンスポートチャネル複合体(CCTrCH)は少なくと
も2つのトランスポートチャネルを含み、前記装置は、
前記トランスポートチャネルの各々に対し少なくとも速
度一致手段を含むデータ処理モジュールを含み、前記速
度一致手段は前記速度一致手段への入力記号の数
(Nk)を、前記入力記号の数(Nk)を対象の前記少な
くとも1つのトランスポートチャネル(i)に特有の速
度一致比(RFi)によって乗算することによって近似
的に得られる前記速度一致手段の出力記号の数(Nk+
ΔNk)に変換し、前記トランスポートチャネル複合体
(CCTrCH)は、前記処理に共通の期間にわたって
の、前記処理モジュール(1からT)における対応する
速度一致手段から生じるトランスポートチャネル記号の
数の代数和にほぼ等しい記号の数(D(l))を有して
おり、前記装置は、 −前記実体の少なくとも1つから、すべての前記処理モ
ジュール(1からT)に対して、速度一致に関連する第
1のパラメータ(RMi)と、前記最大物理速度(N
data)を表わす第2のパラメータ(Ndata)とを定める
手段を含み、前記第1のパラメータは前記処理モジュー
ル(1からT)の各々に対する前記速度一致比(R
Fi)に比例しており、前記装置はさらに −定められた前記第1(RMi)および第2(Ndata)
のパラメータを、第1の実体と称する前記実体の少なく
とも1つから第2の実体と称する前記実体の別のものへ
送信する手段と、 −前記トランスポートチャネル(1からT)の複合体
(CCTrCH)に対して得られる最大速度が前記少な
くとも1つの物理チャネル(DPDCH)の前記最大物
理速度(Ndata)のオーバシュートを生じない態様で、
前記処理モジュール(1からT)の各々に対し、前記第
1(RMi)および第2(Ndata)の送信されたパラメ
ータから始めて、少なくとも前記第2の実体が、前記速
度一致手段からの出力記号の数と前記速度一致手段への
入力記号の数(Nk)との変分(ΔNk)を定めるのに用
いられる手段とを含むことを特徴とする、装置。 - 【請求項22】 請求項21に記載の装置を含むことを
特徴とする電気通信システムのベースステーション。 - 【請求項23】 請求項21に記載の装置を含むことを
特徴とする電気通信システムのモバイルステーション。
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