JP2001111997A - 映像信号圧縮符号化装置 - Google Patents

映像信号圧縮符号化装置

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JP2001111997A
JP2001111997A JP28919899A JP28919899A JP2001111997A JP 2001111997 A JP2001111997 A JP 2001111997A JP 28919899 A JP28919899 A JP 28919899A JP 28919899 A JP28919899 A JP 28919899A JP 2001111997 A JP2001111997 A JP 2001111997A
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video signal
filter
band
code amount
unit
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JP28919899A
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English (en)
Inventor
Tomonori Ishii
友規 石井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力映像のアクティビティの増加時に、発生
符号量制御によって生じる画質劣化を少なくし、発生符
号量制御部の負担を軽減すること。 【解決手段】 MPEG規格に準拠した映像送信システ
ムにおいて、固定ビットレートでの伝送を行う場合に、
入力映像のアクティビティが増加し続けると、発生符号
量制御によって画質劣化が生じてしまう。フィルタ算出
部13は、符号発生部11のエンコード時に算出される
量子化係数や平均ブロックアクティビティ等の符号化情
報を利用してフィルタディスクリプタを算出し、帯域制
限部10でのフィルタ処理による入力信号への前置処理
を実行させる。量子化係数を制御する発生符号量制御部
12の機能を補助することによって、安定な発生符号量
の配分を実現し、高アクティビティ発生時の画質改善を
行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MPEG規格に準
拠した映像圧縮技術に関するもので、特に制限されたデ
ータ転送レートで再生画質を向上させる映像信号圧縮符
号化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】映像圧縮の国際標準であるMPEG規格
(ISO13818-2,ISO11172-2) に準拠した映像圧縮装置にお
いて、その圧縮処理過程はデジタルの入力映像信号に対
するDCT処理、量子化処理、VLCエンコード処理、
発生符号量制御処理等から構成される。ここでは、固定
のビットレートでMPEGストリームを発生させるた
め、I、P、Bの各ピクチャタイプ毎に理想的な発生符
号量を動的に算出すると共に、現在の符号発生状況をモ
ニタする。そしてモニタした発生符号量と理想的な発生
符号量との差に応じて、量子化スケールファクタを最適
化し、量子化処理部にフィードバックする構成となって
いる。また、視覚的な画質劣化を補正する為に、入力映
像のアクティビティ(複雑度)を計算し、これを基に量
子化スケールファクタに補正をかける場合もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法では、入力映像のアクティビティの増加等により、
予測した発生符号量を上回ると、以降の映像への割当符
号量が減少してしまう。この場合は映像品質の劣化を引
き起こす。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、映像劣化を極力防止して、制
限されたデータ転送レートで圧縮符号化された映像デー
タを出力する映像信号圧縮符号化装置を実現することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、入力映像信号に対してMPEG規格に準拠した圧縮
符号化を行う映像信号圧縮符号化装置であって、帯域制
限フィルタの特性を決定する情報をフィルタディスクリ
プタとするとき、前記フィルタディスクリプタによって
プロファイルが決定された帯域制限フィルタを用いて入
力映像信号に帯域処理を施す帯域制限部と、前記帯域制
限部で帯域制限された映像信号を、制御された量子化係
数に基づいて圧縮符号化を行ってMPEGビットストリ
ームを発生させると共に、圧縮の過程で得られた符号化
情報を出力する符号発生部と、前記符号発生部で発生す
る前記符号化情報に従って、前記量子化係数を決定して
前記符号発生部に与えることにより発生符号量の制御を
行う発生符号量制御部と、前記符号化情報に基づいて前
記フィルタディスクリプタを算出して前記帯域制限部に
与えるフィルタ算出部と、を具備することを特徴とする
ものである。
【0006】本願の請求項2の発明は、入力映像信号に
対してMPEG規格に準拠した圧縮符号化を行う映像信
号圧縮符号化装置であって、帯域制限フィルタの特性を
決定する情報をフィルタディスクリプタとするとき、前
記フィルタディスクリプタによってプロファイルが決定
された帯域制限フィルタを用いて入力映像信号に帯域処
理を施す帯域制限部と、前記帯域制限部で帯域制限され
た映像信号を、制御された量子化係数に基づいて圧縮符
号化を行ってMPEGビットストリームを発生させると
共に、圧縮の過程で得られた符号化情報を出力する符号
発生部と、前記符号発生部で発生する前記符号化情報に
従って、前記量子化係数を決定して前記符号発生部に与
えることにより発生符号量の制御を行う発生符号量制御
部と、前記符号化情報に基づいて前記フィルタディスク
リプタを算出して前記帯域制限部に与えるフィルタ算出
部と、を具備し、前記符号化情報に圧縮処理時に用いた
量子化係数と発生符号量を含ませ、前記量子化係数の時
間変化と前記発生符号量の時間変化の関係によってフィ
ルタディスクリプタを変化させることにより前記発生符
号量を調整することを特徴とするものである。
【0007】本願の請求項3の発明は、入力映像信号に
対してMPEG規格に準拠した圧縮符号化を行う映像信
号圧縮符号化装置であって、帯域制限フィルタの特性を
決定する情報をフィルタディスクリプタとするとき、前
記フィルタディスクリプタによってプロファイルが決定
された帯域制限フィルタを用いて入力映像信号に帯域処
理を施す帯域制限部と、前記帯域制限部で帯域制限され
た映像信号に対して制御された量子化係数に基づいて圧
縮符号化を行ってMPEGビットストリームを発生させ
ると共に、現在の発生符号量及び量子化係数を第1の符
号化情報として生成する圧縮符号化手段、及び入力され
たピクチャを複数のブロックに分割し、前記ブロックの
高周波成分の含有量との相関が大きくなるように、前記
ブロック毎に含まれる各画素値間でのブロックアクティ
ビティを第2の符号化情報として算出し、入力映像信号
に対する帯域制限を行うためのフィルタディスクリプタ
を生成するブロックアクティビティ算出手段を有する符
号発生部と、前記符号発生部で発生する前記第1の符号
化情報に従って、前記量子化係数を決定して前記符号発
生部に与えることにより発生符号量の制御を行う発生符
号量制御部と、前記第2の符号化情報に基づいて前記フ
ィルタディスクリプタを算出して前記帯域制限部に与え
るフィルタ算出部と、を具備することを特徴とするもの
である。
【0008】本願の請求項4の発明は、入力映像信号に
対してMPEG規格に準拠した圧縮符号化を行う映像信
号圧縮符号化装置であって、帯域制限フィルタの特性を
決定する情報をフィルタディスクリプタとするとき、前
記フィルタディスクリプタによってプロファイルが決定
された帯域制限フィルタを用いて入力映像信号に帯域処
理を施す帯域制限部と、前記帯域制限部で帯域制限され
た映像信号に対して制御された量子化係数に基づいて圧
縮符号化を行ってMPEGビットストリームを発生させ
ると共に、現在の発生符号量及び量子化係数を第1の符
号化情報として生成する圧縮符号化手段、及び入力され
たピクチャを複数のブロックに分割し、前記ブロックの
高周波成分の含有量との相関が大きくなるように、各ピ
クチャに含まれる複数のブロック間での平均ブロックア
クティビティを第3の符号化情報として算出し、入力映
像信号に対する帯域制限を行うためのフィルタデイスク
リプタを生成するブロックアクティビティ算出手段を有
する符号発生部と、前記符号発生部で発生する前記第1
の符号化情報に従って、前記量子化係数を決定して前記
符号発生部に与えることにより発生符号量の制御を行う
発生符号量制御部と、前記第3の符号化情報に基づいて
前記フィルタディスクリプタを算出して前記帯域制限部
に与えるフィルタ算出部と、を具備することを特徴とす
るものである。
【0009】本願の請求項5の発明は、請求項4の映像
信号圧縮符号化装置において、前記量子化係数及び前記
平均ブロックアクティビティから算出した量子化指標の
時間変化と、前記発生符号量の時間変化とに基づいて前
記フィルタディスクリプタを変化させることにより前記
発生符号量を調整することを特徴とするものである。
【0010】本願の請求項6の発明は、請求項1〜4の
いずれか1項の映像信号圧縮符号化装置において、前記
フィルタディスクリプタの変更度合いを、MPEGスト
リームの出力ビットレートに応じて適応的に変化させる
ことを特徴とするものである。
【0011】このような映像信号圧縮符号化装置によれ
ば、帯域制限部は入力映像信号に対して、フィルタディ
スクリプタに従って決定された帯域制限フィルタ処理に
より帯域制限を施す。符号発生部では、発生符号量制御
部で決められた量子化係数に従ってMPEGエンコード
を行い、MPEGストリームを出力すると共に、量子化
スケール、アクティビティ、発生符号量等を含む符号化
情報を算出する。発生符号量制御部は符号化情報を参照
して量子化係数を計算し、次のピクチャをエンコードす
る際の理想的な発生符号量を算出する。フィルタ算出部
は、符号化情報から得られた量子化スケールとアクティ
ビティとから、必要に応じて符号変動量を監視する。そ
して実際の発生符号量と比較して、帯域制限フィルタの
特性を決定するための情報であるフィルタディスクリプ
タを算出し、帯域制限部にフィードバックする。帯域制
限部では、与えられたフィルタディスクリプタから帯域
制限フィルタの特性を決定し、入力映像信号に帯域制限
処理を行う。こうして発生符号量制御部を補助して安定
な発生符号量の配分を実現し、高アクティビティ時の画
質改善を行うように作用する。
【0012】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の実施の
形態1における映像信号圧縮符号化装置について、図1
の構成図と数式を参照しながら説明する。図1に示す映
像信号圧縮符号化装置は、MPEG規格に準拠した映像
信号の圧縮符号化装置であり、帯域制限部10、符号発
生部11、発生符号量制御部12、フィルタ算出部13
を含んで構成される。
【0013】帯域制限部10は、フィルタディスクリプ
タに従って決定した帯域制限フィルタを使用して、入力
映像信号に前置処理を施すものである。符号発生部11
は圧縮符号化手段11aを有し、帯域制限部10から出
力された映像信号のDCT(離散コサイン変換処理)、
量子化、VLCエンコード等を行って圧縮符号を発生さ
せると共に、現在の圧縮符号化に用いた量子化係数及び
発生符号量を第1の符号化情報として出力するものであ
る。発生符号量制御部12は、MPEGエンコードの過
程で得られる量子化係数、アクティビティ、発生符号量
等の符号化情報に従って発生符号量の制御を行うべく、
量子化係数を生成して符号発生部11に与えるものであ
る。フィルタ算出部13は、符号発生部11から出力さ
れた符号化情報に従って、帯域制限フィルタを決定する
情報、即ちフィルタディスクリプタを算出し、帯域制限
部10にフィードバックするものである。
【0014】このように構成された映像信号圧縮符号化
装置において、帯域制限部10から映像信号が符号発生
部11に入力されると、符号発生部11の圧縮符号化手
段11aは、DCT、量子化、VLCエンコード等を行
って圧縮符号を発生し、MPEGの映像ビットストリー
ムに変換して出力する。符号発生部11で発生する符号
量は、規定の伝送容量以下になるように発生符号量制御
部12により制御される。即ち、発生符号量制御部12
は符号化情報を監視し、量子化係数を動的に調整する。
フィルタ算出部13は圧縮時に発生する輝度マクロブロ
ック(16×16画素の矩形領域)当たりの平均量子化
係数Qの値と、発生符号量Sとを各ピクチャ毎に符号化
情報から取得し、ピクチャタイプ毎に(1)式、(2)
式で表される変動量ΔQ、ΔSを監視する。
【数1】
【数2】 各符号化情報(Q,S)における添字のt、t−Tは、
夫々の時刻t、t−Tのピクチャの符号化情報であるこ
とを意味し、Tはピクチャレートの倍数である。
【0015】帯域制限部10で適用する帯域制限処理を
低域通過フィルタ処理として、その遮断周波数Fをフィ
ルタディスクリプタで表現すれば、フィルタ算出部13
は(3)式、(4)式、(5)式の関係で示されるフィ
ルタディスクリプタを演算する。
【数3】
【数4】
【数5】 (3)式のF0 は遮断周波数の初期値を示し、(4)式
のFt+T 、Ft は夫々時刻t+T、tのピクチャに対応
するフィルタディスクリプタを意味し、Tは前述したよ
うにピクチャレートの倍数である。また(4)式のF
max 、Fmin は遮断周波数の可変可能範囲の上限と下限
である。(5)式のKは定数であり、ΔQとG( ΔQ,
ΔS) の対応を決定するものである。(5)式のdは正
の数で、フィルタディスクリプタを無変動に保つ平均量
子化係数変動量の値の範囲を示す数である。また(4)
式及び(5)式で用いられる関数s(x)は、(6)式
によって定義される符号(sgn)関数である。
【数6】
【0016】帯域制限部10はフィルタ算出部13から
指定されたフィルタディスクリプタから、遮断周波数F
と入力映像信号にかける低域通過フィルタを一意に決定
して帯域制限処理を行う。こうすることによって発生符
号量制御部12を補助して再生画質を向上させるように
働く。
【0017】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
おける映像信号圧縮符号化装置について、図1の構成図
と数式を参照しながら説明する。本実施の形態では、符
号発生部11内に圧縮符号化手段11aに加えてブロッ
クアクティビティ算出手段11bを設け、入力画像の複
雑度を示す第2の符号化情報としてブロックアクティビ
ティを算出する。そしてこのブロックアクティビティを
用いてフィルタディスクリプタを制御することを本実施
の形態の特徴とする。ここではブロックとして、隣接す
る縦横m×n(m、nは自然数)の矩形領域をとり、行
列を用いて(7)式、(8)式、(9)式で示されるブ
ロックBを定義する。
【数7】
【数8】
【数9】
【0018】ブロックアクティビティをXblock で表す
と、ブロックアクティビティXbloc k は(10)式に示
すように、ブロック内の水平方向に隣接する画素信号間
の差の絶対値の積算値として表現される。
【数10】
【0019】第3の符号化情報として平均ブロックアク
ティビティをX* block で表すと、平均ブロックアクテ
ィビティX* block の算出方法の一形態として、(1
1)式を用いることができる。ここではM、Nを自然数
とするとき、入力映像信号の水平解像度をmM、垂直解
像度をnNとしてピクチャ単位で平均ブロックアクティ
ビティを算出する。
【数11】
【0020】次に図1を参照しながら映像信号圧縮符号
化装置の動作を説明する。帯域制限部10から入力され
た映像信号は、実施の形態1と同様に、符号発生部11
の圧縮符号化手段11aにおいて圧縮符号化され、MP
EGの映像ビットストリームに変換されて出力される。
符号発生部11の内部では、映像信号に対して離散コサ
イン変換処理、量子化処理、VLCエンコード処理等の
圧縮処理がなされる。符号発生部11で発生する符号量
Sは、発生符号量制御部12が動的に符号化情報を監視
し、量子化係数を調整することにより、伝送容量以下に
なるように制御される。
【0021】フィルタ算出部13は、圧縮時に発生する
輝度マクロブロック(16×16画素の矩形領域)当た
りの平均量子化係数Qと、ブロックアクティビティ算出
手段で得られた輝度マクロブロック当たりの平均ブロッ
クアクティビティX* blockと、発生符号量Sとを含む
各ピクチャ毎の符号化情報を取得し、ピクチャタイプ毎
に(12)式、(13)式で表される変動量Δq、ΔS
を監視する。
【数12】
【数13】 但し、各記号における添字のt、t−Tは、夫々の時刻
t、t−Tのピクチャに対する情報とし、Tはピクチャ
レートの倍数とする。
【0022】帯域制限部10で適用する帯域制限を低域
通過フィルタ処理として、その遮断周波数Fをフィルタ
ディスクリプタとすれば、フィルタ算出部13において
(14)式、(15)式、(16)式の関係を用いてフ
ィルタディスクリプタを計算する。
【数14】
【数15】
【数16】 但し、各記号における添字のt、t+Tは、夫々の時刻
t、t+Tのピクチャに対する情報とし、Tはピクチャ
レートの倍数とする。Fmax 、Fmin は夫々遮断周波数
の可変可能範囲の上限と下限を示す。(16)式のuは
可変段階数を示し、関数U(x)はステップ関数を示
し、ΔqとG( Δq, ΔS) の対応を各dq毎に変化さ
せる。dは正の数で、フィルタディスクリプタを無変動
に保つ平均量子化指標変動量の値の範囲を示す。(1
5)式及び(16)式で用いられる関数s(x)は、
(17)式によって定義される符号関数である。
【数17】
【0023】帯域制限部10は、以上のようにフィルタ
算出部13から指定されたフィルタディスクリプタか
ら、遮断周波数と入力映像信号にかける低域通過フィル
タの特性を一意に決定し、帯域制限処理を行う。こうし
て発生符号量制御部12を補助して再生画質を向上させ
るように働く。
【0024】(実施の形態3)本発明の実施の形態3に
おける映像信号圧縮符号化装置について、図1の構成図
と数式を参照しながら説明する。符号発生部11内に圧
縮符号化手段11aに加えてブロックアクティビティ算
出手段11bを設け、入力画像の複雑度を示す第2の符
号化情報としてブロックアクティビティを算出する。ブ
ロックアクティビティ算出方法の一形態として、ここで
はブロックとして、隣接する縦横2m×2n(m、nは
自然数)の矩形領域をとり、行列を用いて(18)式、
(19)式、(20)式で示されるブロックBを定義す
る。
【数18】
【数19】
【数20】
【0025】ブロック内の2×2の小ブロックを単位と
して(21)式に示される積算値を計算し、ブロックア
クティビティXblock とする。
【数21】 ここでは、平均ブロックアクティビティ算出手段の一形
態として、入力映像信号の水平解像度が2mM、垂直解
像度が2nN(M、Nは自然数)として、第3の符号化
情報である平均ブロックアクティビティX* block
(22)式で表すことができる。
【数22】
【0026】次に図1を参照しながら映像信号圧縮符号
化装置の動作を説明する。帯域制限部10から入力され
た映像信号は符号発生部11において縮符号化され、M
PEGの映像ビットストリームに変換されて出力され
る。符号発生部11の内部では映像信号に対して離散コ
サイン変換処理、量子化処理、VLCエンコード処理等
の圧縮処理がなされる。符号発生部11で発生する符号
量が伝送容量以下になるよう、発生符号量制御部12が
動的に符号化情報を監視し、量子化係数を調整する。フ
ィルタ算出部13は圧縮時に発生する輝度マクロブロッ
ク当たりの平均ブロックアクティビティX* block を各
ピクチャ毎にブロックアクティビティ算出手段11bか
ら取得する。
【0027】帯域制限部10で適用する帯域制限処理を
低域通過フィルタ処理として、その遮断周波数Fをフィ
ルタディスクリプタとすれば、フィルタ算出部13にお
いて(23)式、(24)式を用いてフィルタディスク
リプタを計算する。
【数23】
【数24】 但し、各記号における添字t、t+Tは、夫々の時刻
t、t+Tのピクチャに対する情報とし、Tはピクチャ
レートの倍数とする。Fmax 、Fmin は夫々遮断周波数
の可変可能範囲の上限、下限を示す。uは可変段階数を
示し、U(x)はステップ関数を示し、X* block とG
(X* block )の対応を各正の数Xn 毎に変化させる。
【0028】MPEGストリームのビットレートが実際
のビットレートの中心値Bthよりも低い範囲では、フィ
ルタディスクリプタによる帯域制限の効きが強く、MP
EGストリームのビットレートが実際のビットレートの
中心値Bthよりも高い範囲では、帯域制限の効きが弱い
制御となる。mはBth付近での効果制御の遷移勾配を支
配する値である。帯域制限部10はフィルタ算出部13
から指定されたフィルタディスクリプタから、遮断周波
数と入力映像信号にかける低域通過フィルタの特性を一
意に決定し、帯域制限処理を行うことによって発生符号
量制御部を補助し、再生画質を向上させるように働く。
【0029】尚、各実施の形態では、固定レート伝送に
ついて述べているが、統計多重等の可変レート伝送時に
おいても、符号化情報として利用可能な伝送容量に基づ
く情報が含まれていれば、本発明を利用して画質補正を
行うことが可能である。またフィルタディスクリプタで
指定するフィルタは、デジタルフィルタでもアナログフ
ィルタでも良いし、フィルタディスクリプタとしてはフ
ィルタ係数やフィルタバンク番号等を使用することも考
えられる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、デジタル
映像信号圧縮の標準規格であるMPEG規格(ISO13818-
2,ISO11172-2) に準拠した送信システムにおいて、低ビ
ットレートでの伝送を行う場合に、入力映像のアクティ
ビティが増加した際の発生符号量制御によって生じる画
質劣化を防止するため、エンコード時に算出される量子
化係数やアクティビティ等の符号化情報を利用して帯域
制限フィルタによる入力信号への前置処理を行うことが
できる。このような前置処理によって、単調な輝度変化
を有するブロックが画面に含まれる場合に、量子化係数
の変化によって生じがちなブロック歪みを抑えることが
できる。以上のように発生符号量制御部を補助すること
によって,安定な発生符号量の配分を実現し、高アクテ
ィビティ時の画質改善を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施の形態における映像信号圧縮符
号化装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 帯域制限部 11 符号発生部 11a 圧縮符号化手段 11b ブロックアクティビティ算出手段 12 発生符号量制御部 13 フィルタ算出部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力映像信号に対してMPEG規格に準
    拠した圧縮符号化を行う映像信号圧縮符号化装置であっ
    て、 帯域制限フィルタの特性を決定する情報をフィルタディ
    スクリプタとするとき、前記フィルタディスクリプタに
    よってプロファイルが決定された帯域制限フィルタを用
    いて入力映像信号に帯域処理を施す帯域制限部と、 前記帯域制限部で帯域制限された映像信号を、制御され
    た量子化係数に基づいて圧縮符号化を行ってMPEGビ
    ットストリームを発生させると共に、圧縮の過程で得ら
    れた符号化情報を出力する符号発生部と、 前記符号発生部で発生する前記符号化情報に従って、前
    記量子化係数を決定して前記符号発生部に与えることに
    より発生符号量の制御を行う発生符号量制御部と、 前記符号化情報に基づいて前記フィルタディスクリプタ
    を算出して前記帯域制限部に与えるフィルタ算出部と、
    を具備することを特徴とする映像信号圧縮符号化装置。
  2. 【請求項2】 入力映像信号に対してMPEG規格に準
    拠した圧縮符号化を行う映像信号圧縮符号化装置であっ
    て、 帯域制限フィルタの特性を決定する情報をフィルタディ
    スクリプタとするとき、前記フィルタディスクリプタに
    よってプロファイルが決定された帯域制限フィルタを用
    いて入力映像信号に帯域処理を施す帯域制限部と、 前記帯域制限部で帯域制限された映像信号を、制御され
    た量子化係数に基づいて圧縮符号化を行ってMPEGビ
    ットストリームを発生させると共に、圧縮の過程で得ら
    れた符号化情報を出力する符号発生部と、 前記符号発生部で発生する前記符号化情報に従って、前
    記量子化係数を決定して前記符号発生部に与えることに
    より発生符号量の制御を行う発生符号量制御部と、 前記符号化情報に基づいて前記フィルタディスクリプタ
    を算出して前記帯域制限部に与えるフィルタ算出部と、
    を具備し、 前記符号化情報に圧縮処理時に用いた量子化係数と発生
    符号量を含ませ、前記量子化係数の時間変化と前記発生
    符号量の時間変化の関係によってフィルタディスクリプ
    タを変化させることにより前記発生符号量を調整するこ
    とを特徴とする映像信号圧縮符号化装置。
  3. 【請求項3】 入力映像信号に対してMPEG規格に準
    拠した圧縮符号化を行う映像信号圧縮符号化装置であっ
    て、 帯域制限フィルタの特性を決定する情報をフィルタディ
    スクリプタとするとき、前記フィルタディスクリプタに
    よってプロファイルが決定された帯域制限フィルタを用
    いて入力映像信号に帯域処理を施す帯域制限部と、 前記帯域制限部で帯域制限された映像信号に対して制御
    された量子化係数に基づいて圧縮符号化を行ってMPE
    Gビットストリームを発生させると共に、現在の発生符
    号量及び量子化係数を第1の符号化情報として生成する
    圧縮符号化手段、及び入力されたピクチャを複数のブロ
    ックに分割し、前記ブロックの高周波成分の含有量との
    相関が大きくなるように、前記ブロック毎に含まれる各
    画素値間でのブロックアクティビティを第2の符号化情
    報として算出し、入力映像信号に対する帯域制限を行う
    ためのフィルタディスクリプタを生成するブロックアク
    ティビティ算出手段を有する符号発生部と、 前記符号発生部で発生する前記第1の符号化情報に従っ
    て、前記量子化係数を決定して前記符号発生部に与える
    ことにより発生符号量の制御を行う発生符号量制御部
    と、 前記第2の符号化情報に基づいて前記フィルタディスク
    リプタを算出して前記帯域制限部に与えるフィルタ算出
    部と、を具備することを特徴とする映像信号圧縮符号化
    装置。
  4. 【請求項4】 入力映像信号に対してMPEG規格に準
    拠した圧縮符号化を行う映像信号圧縮符号化装置であっ
    て、 帯域制限フィルタの特性を決定する情報をフィルタディ
    スクリプタとするとき、前記フィルタディスクリプタに
    よってプロファイルが決定された帯域制限フィルタを用
    いて入力映像信号に帯域処理を施す帯域制限部と、 前記帯域制限部で帯域制限された映像信号に対して制御
    された量子化係数に基づいて圧縮符号化を行ってMPE
    Gビットストリームを発生させると共に、現在の発生符
    号量及び量子化係数を第1の符号化情報として生成する
    圧縮符号化手段、及び入力されたピクチャを複数のブロ
    ックに分割し、前記ブロックの高周波成分の含有量との
    相関が大きくなるように、各ピクチャに含まれる複数の
    ブロック間での平均ブロックアクティビティを第3の符
    号化情報として算出し、入力映像信号に対する帯域制限
    を行うためのフィルタデイスクリプタを生成するブロッ
    クアクティビティ算出手段を有する符号発生部と、 前記符号発生部で発生する前記第1の符号化情報に従っ
    て、前記量子化係数を決定して前記符号発生部に与える
    ことにより発生符号量の制御を行う発生符号量制御部
    と、 前記第3の符号化情報に基づいて前記フィルタディスク
    リプタを算出して前記帯域制限部に与えるフィルタ算出
    部と、を具備することを特徴とする映像信号圧縮符号化
    装置。
  5. 【請求項5】 前記量子化係数及び前記平均ブロックア
    クティビティから算出した量子化指標の時間変化と、前
    記発生符号量の時間変化とに基づいて前記フィルタディ
    スクリプタを変化させることにより前記発生符号量を調
    整することを特徴とする請求項4記載の映像信号圧縮符
    号化装置。
  6. 【請求項6】 前記フィルタディスクリプタの変更度合
    いを、MPEGストリームの出力ビットレートに応じて
    適応的に変化させることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれか1項記載の映像信号圧縮符号化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003333547A (ja) * 2002-05-13 2003-11-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子透かし埋め込み装置、その方法及び記録媒体

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JP4541632B2 (ja) * 2002-05-13 2010-09-08 パナソニック株式会社 電子透かし埋め込み装置、その方法及び記録媒体

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