JP2001111431A - 通信データ記録再生装置 - Google Patents

通信データ記録再生装置

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JP2001111431A
JP2001111431A JP28239699A JP28239699A JP2001111431A JP 2001111431 A JP2001111431 A JP 2001111431A JP 28239699 A JP28239699 A JP 28239699A JP 28239699 A JP28239699 A JP 28239699A JP 2001111431 A JP2001111431 A JP 2001111431A
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Toshiaki Harai
利明 原井
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Nippon Columbia Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録媒体に記録された通信手段を介して伝送さ
れる通信データが変更され通信内容が改ざんされたこと
を検出することができない。 【解決手段】通信回線を介して伝送される通信データを
記録媒体に記録すると共に、記録媒体に記録された圧縮
データを再生し通信データとして出力する通信データ記
録再生装置において、通信データに関する情報と圧縮デ
ータとを用いて検証情報を生成すると共に、検証情報と
通信データに関する情報とを含むヘッダ情報を生成する
ヘッダ情報生成部と、圧縮データにヘッダ情報を付加し
て出力するブロックデータ生成部とを備えた記録ボード
と、圧縮データの各フレームのLSBのみを抽出してダ
イジェスト情報を生成するダイジェスト情報生成部と、
ヘッダ情報の中から検証情報を抽出し検証情報とダイジ
ェスト情報とを用いてID情報を抽出し、当該ID情報
とヘッダ情報のID情報とを比較し一致するか否かを判
別するID情報検証部とを備えた検証ボードを具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信手段により伝
送される通信データを記録媒体に記録すると共に、記録
媒体に記録されたデータを再生する通信データ記録再生
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】銀行、証券等の金融業、通信販売業、あ
るいは競馬等の公共事業において、電話回線を利用して
取引を行うことがある。このような場合、電話回線によ
る通話内容を取引の確認あるいは証拠として記録してお
くことが要求されることがある。この目的で通話内容を
記録する通信データ記録再生装置が利用されている。
【0003】例えば、証券取引において通信データ記録
再生装置が用いられている場合、証券会社の通話者と顧
客との間の通話等の通信内容は、証券取引の確認或いは
証拠として用いられる。そのため、通信データ記録再生
装置に記録されているデータが変更され通信内容が改ざ
んされることのないように対策する必要がある。また、
記録されている通信内容が改ざんされたか否かを検証で
きなければならない。
【0004】アナログ回線により伝送され通信データ記
録再生装置により記録媒体に記録されたアナログ通信デ
ータが変更された場合、すなわち、既に記録されている
アナログ通信データに他のアナログデータを上書きした
場合には、既に記録されているアナログ通信データと上
書きされたアナログデータとのつなぎ目が不連続とな
り、アナログ通信データが変更されたことを検出するこ
とができる。
【0005】ISDN(Integrated Services Digital
Network)などのデジタル通信網は、情報をデジタル化
してデジタルデータとして伝送するため、アナログ回線
に比べ信号の劣化が少なく、高速な通信が可能である。
デジタル通信網に用いられる通信データ記録再生装置
は、伝送されるデジタル通信データを圧縮し圧縮データ
を記録媒体に記録している。
【0006】デジタル通信網に用いられる通信データ記
録再生装置において、圧縮データの一部を変更した場
合、その圧縮データが正しく伸長されなかったり、圧縮
データを伸長したデジタル通信データにノイズが付加さ
れたりするため、圧縮データが変更されたことを容易に
検出することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、圧縮していな
いデジタル通信データの場合、パーソナルコンピュータ
等を利用して、データ変更の痕跡を残さずデジタル通信
データを容易に変更することができるため、デジタル通
信データの通信内容が改ざんされたことを検出すること
が困難である。
【0008】例えば、通信データ記録再生装置の記録媒
体に記録された圧縮データを読み出し伸長し、そのデジ
タル通信データに基づいて他の通信内容のデジタル通信
データを作成し、他の通信内容のデジタル通信データを
圧縮して、読み出した圧縮データの代わりに記録媒体に
記録した場合、通信データ記録再生装置に記録された通
信内容が改ざんされ、他の通信内容のデジタル通信デー
タを圧縮した圧縮データからは、通信内容が改ざんされ
たことを検出することが困難である。
【0009】本発明は、通信手段を介して伝送される通
信データを記録媒体に記録し、記録媒体に記録された通
信データが変更され通信内容が改ざんされたことを検出
することができる通信データ記録再生装置を提供するこ
とを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1記載の発
明は、通信回線を介して伝送される通信データを圧縮し
て記録媒体に記録するデータフォーマットの圧縮データ
に変換する記録ボードと、記録ボードから出力される圧
縮データを記録媒体に記録すると共に記録媒体に記録さ
れた圧縮データを再生する記録再生部と、記録再生部か
ら入力される圧縮データをデジタル通信データ又はアナ
ログ通信データとして出力する再生ボードとを備えた通
信データ記録再生装置において、記録ボードは、通信デ
ータのNサンプルを1フレームとして圧縮した圧縮デー
タを出力するデータ圧縮部と、圧縮データを予め定めら
れたフレーム数からなる1ブロック分蓄積するデータバ
ッファ部と、通信データに関する情報とデータバッファ
部の1ブロックの圧縮データとを用いて検証情報を生成
すると共に、検証情報と通信データに関する情報とを含
むヘッダ情報を生成するヘッダ情報生成部と、データバ
ッファ部の1ブロックの圧縮データにヘッダ情報を付加
してブロックデータとして出力するブロックデータ生成
部とを備えたことを特徴としている。
【0011】本願の請求項2記載の発明は、請求項1記
載の通信データ記録再生装置において、ヘッダ情報生成
部は、通信データに関する情報を合成してID情報を生
成するID情報生成部と、ID情報を暗号化して暗号I
D情報を生成するID情報暗号化部と、データバッファ
部の1ブロックの圧縮データの各フレームのうちの予め
定められたビットのデータを抽出してダイジェスト情報
を生成するダイジェスト情報生成部と、暗号ID情報と
ダイジェスト情報とを用いて排他的論理和の演算を行い
検証情報を生成する検証情報生成部とを備えたことを特
徴としている。
【0012】本願の請求項3記載の発明は、通信回線を
介して伝送される通信データを圧縮して記録媒体に記録
するデータフォーマットの圧縮データに変換する記録ボ
ードと、記録ボードから出力される圧縮データを記録媒
体に記録すると共に、記録媒体に記録された圧縮データ
を再生する記録再生部と、記録再生部から入力される圧
縮データをデジタル通信データ又はアナログ通信データ
として出力する再生ボードとを備えた通信データ記録再
生装置において、記録再生部から得られる1ブロック分
の圧縮データを蓄積するデータバッファ部と、1ブロッ
クの圧縮データの各フレームのうちの予め定められたビ
ットのデータを抽出してダイジェスト情報を生成するダ
イジェスト情報生成部と、記録再生部から得られるヘッ
ダ情報の中から検証情報を抽出し、検証情報とダイジェ
スト情報とを用いて排他的論理和の演算を行い暗号ID
情報を抽出する暗号ID情報抽出部と、暗号ID情報の
暗号を解除してID情報を抽出するID情報解読部と、
ID情報と記録再生部に格納されるているヘッダ情報の
ID情報とを比較し一致するか否かを判別するID情報
検証部とを備えたことを特徴としている。
【0013】本願の請求項4記載の発明は、請求項2乃
び請求項3記載の通信データ記録再生装置において、I
D情報は、記録ボード固有の識別番号と、通信回線のチ
ャンネル番号と、通信データに関する時間情報とを備え
たことを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の通信データ記録
再生装置の一実施例の概略構成を示す模式図である。図
1において、通信データ記録再生装置は、記録ボード1
00、記録再生部200、再生ボード300、検証ボー
ド400を備えている。通信データ記録再生装置には、
複数の通信回線が接続されており、記録ボード100
は、通信回線毎に備えられている。
【0015】記録ボード100は、第1データ変換部1
01、データ圧縮部102、データバッファ部103、
ヘッダ情報生成部104、ブロックデータ生成部105
を備えている。
【0016】第1データ変換部101は、通信回線から
入力される通信データがデジルタ通信データの場合はそ
のままデータ圧縮部102に出力し、アナログ通信デー
タの場合はデジタル通信データに変換してデータ圧縮部
102に出力する。また、入力された通信データに関す
る情報(ID番号、ボード番号、チャンネル番号、時間
情報等)を後述するヘッダ情報生成部104に出力す
る。
【0017】データ圧縮部102は、第1データ変換部
101から入力されるデジタル通信データを圧縮して出
力する。データの圧縮は、Nサンプル毎にデータを圧縮
し、Nビットからなる1フレームの圧縮データに変換し
て出力する。本実施例においては、通信データは、32
ビットからなる1フレームの圧縮データに変換される。
通信データを圧縮することによりデータ量を減らし、通
信データを長時間にわたり連続記録できるようにする。
【0018】データバッファ部103は、データ圧縮部
102から出力される圧縮データを予め定められたフレ
ーム数蓄積し、予め定められたフレーム数の圧縮データ
を1ブロックとして出力する。本実施例においては、デ
ータバッファ部103は、64フレームの圧縮データを
1ブロックとして出力する。
【0019】ヘッダ情報生成部104は、第1データ変
換部101から得られる通信データに関する情報(ID
番号、ボード番号、チャンネル番号、時間情報等)と、
データバッファ部103から得られる1ブロックの圧縮
データのダイジェスト情報(後述するダイジェスト情報
生成部で生成される情報)とに基づいて検証情報を生成
し、検証情報と第1データ変換部101から得られる情
報(ID番号、ボード番号、チャンネル番号、時間情報
等の通信データに関する情報)とを合成してヘッダ情報
を生成する。
【0020】ブロックデータ生成部105は、ヘッダ情
報生成部104で生成されたヘッダ情報をデータバッフ
ァ部103から出力される1ブロックの圧縮データに付
加してブロックデータを生成する。
【0021】図2は、ブロックデータ生成部105が生
成するブロックデータの概略構成を示す模式図である。
図2において、ブロックデータは、ヘッダ情報生成部1
04で生成されたヘッダ情報と、1フレームが32ビッ
トからなる圧縮データを64フレーム備えている。ヘッ
ダ情報は、ID番号、ボード番号、チャンネル番号、時
間情報、検証情報、ブロック番号等から構成されてい
る。
【0022】ヘッダ情報生成部104について説明す
る。図3は、ヘッダ情報生成部104の概略構成を示す
模式図である。ヘッダ情報生成部104は、ID情報生
成部110、ID情報暗号化部111、ダイジェスト情
報生成部112、検証情報生成部113、情報合成部1
14を備えている。
【0023】ID情報生成部110は、第1データ変換
部101から入力されるデータのうち、ID番号、時間
情報、ボード番号、チャンネル番号を用い、これらを予
め定めたフォーマットにしたがって並べ、ID情報を生
成する。
【0024】ID番号は、通信データ記録再生装置毎に
固有に設けられた番号である。ボード番号は、通信デー
タ記録再生装置に設けられた複数の記録ボードのうちの
1の記録ボードを特定する番号である。チャンネル番号
は、記録ボードに入力される通信データが伝送される通
信回線を特定する番号である。時間情報(タイムコー
ド)は、記録ボードに通信データが入力された時の時刻
の情報である。この時間情報により通信データの記録開
始時刻を特定することができ、記録媒体等に記録された
通信データの検索を行うことができる。
【0025】ID情報は、通信データの記録時に用いら
れた通信データ記録再生装置、記録ボード、通信回線
や、通信データの通信時間を特定するために、前述した
ID番号、ボード番号、チャンネル番号及び時間情報を
用いる。
【0026】ID情報暗号化部111は、ID情報生成
部110が生成したID情報を暗号化し、暗号ID情報
を生成する。
【0027】ダイジェスト情報生成部112は、データ
バッファ部103に一時格納されている1ブロックの圧
縮データのうち、各フレームの予め定められたビットの
データを抽出し、1列のデータ列に並べてダイジェスト
情報を生成する。
【0028】本実施例においては、各フレームの最下位
ビットのデータを抽出しダイジェスト情報を生成するも
のとするが、最上位ビット、または、1フレーム毎に最
下位ビットと最上位ビットとを交互に抽出してダイジェ
スト情報を生成するなどの方法でもよい。
【0029】検証情報生成部113は、暗号ID情報と
ダイジェスト情報とを用いて排他的論理和(Ex−O
R:エクスクルーシブオア)の演算を行い、検証情報を
生成する。
【0030】情報合成部114は、第1データ変換部1
01から得られる情報と、検証情報生成部113で生成
された検証情報とを予め定められたフォーマットに従っ
て並べてヘッダ情報を生成する。ヘッダ情報としては、
ID番号、ボード番号、チャンネル番号、時間情報、検
証情報、圧縮方式に関する情報、エラー検出符号に関す
る情報、ブロック番号、フレーム番号などの情報が含ま
れる。
【0031】検証情報生成部113における検証情報の
生成について説明する。図4は、検証情報を説明するた
めの模式図である。図3において、ID情報生成部11
0は、図4(a)に示すように、図1に示す第1データ
変換部101から得られる情報から、ID番号(例え
ば、「R5」)、ボード番号(例えば、「01」)、チ
ャンネル番号(例えば、「03」)、時間情報(例え
ば、「19990213103100、1999021
3103130・・・13153312」)を得て、こ
れらの情報を1列のデータ列に並べて、ID情報「R5
01・・・990213・・・13153312」を生
成する。
【0032】ID情報暗号化部111は、図4(a)に
示すID情報を暗号化して、図4(b)に示すような暗
号ID情報「1101・・・101001・・・011
01000」を生成する。本実施例において、ID情報
がテキストデータであるため、バイナリデータに変換し
て暗号化しているが、ID情報がバイナリデータの場合
は、そのバイナリデータをそのまま用いてもよく、ま
た、そのバイナリデータに基づいて暗号化してもよい。
【0033】ダイジェスト情報生成部112は、図1に
示すデータバッファ部103に一時格納されている図4
(c)に示す圧縮データの1ブロックから、それぞれの
フレームの最下位ビットを抽出して1列のデータ列に並
び替え、図4(d)に示すようなダイジェスト情報「0
110・・・011010・・・11001010」を
生成する。図4(c)に示す圧縮データのブロックは、
64フレームの圧縮データの集まりであるため、それぞ
れのフレームの最下位ビットを抽出して生成したダイジ
ェスト情報は64ビットとなる。
【0034】検証情報生成部113は、図4(b)に示
す暗号ID情報と図4(d)に示すダイジェスト情報と
の排他的論理和をとり、図4(e)に示すような検証情
報「1000・・・101100・・・0001000
1」を生成する。
【0035】この検証情報により、後述する記録再生装
置に蓄積された圧縮データ(具体的には、記録媒体に記
録された圧縮データ及びハードディスクドライブ部に記
憶された圧縮データ)が変更されたか否かを判別するこ
とができる。
【0036】記録再生部200は、記録ボード100か
ら入力されるブロックデータを記録媒体に記録する。記
録再生部200は、ハードディスクドライブ部(図示せ
ず)と、記録媒体ドライブ部(図示せず)とを備えてい
る。記録媒体ドライブ部は、ヘッダ情報を記録する第1
データベース部(図示せず)と、圧縮データを記録する
第2データベース部(図示せず)とを備えている。記録
ボード100から入力されるブロックデータは、ハード
ディスクドライブ部に一時記憶され、所定のデータ量が
蓄えられた後、記録媒体ドライブ部に転送され、記録媒
体に記録される。
【0037】記録再生装置の記録媒体ドライブ部におい
ては、ブロックデータは、ヘッダ情報と圧縮データとが
それぞれ別々に記録される。ブロックデータが記録媒体
ドライブ部に入力されると、ヘッダ情報と圧縮データに
分離され、ヘッダ情報は、第1データベース部の記録媒
体に記録され、圧縮データは、第2データベース部の記
録媒体に記録される。
【0038】第1データベース部のヘッダ情報と第2デ
ータベース部の圧縮データは、それぞれ対応しており、
通信データの検索等が行われた場合には、第1データベ
ース部に記録されているヘッダ情報により検索が行わ
れ、再生される通信データは第2データベース部に記録
されている圧縮データが読み出され再生される。
【0039】操作部(図示せず)から記録媒体に記録さ
れているブロックデータ又はハードディスクドライブ部
に蓄えられているブロックデータを読み出す指示があっ
た場合、指定されたブロックデータをハードディスクド
ライブ部又は記録媒体ドライブ部から読み出し、再生ボ
ード300に出力する。
【0040】再生ボード300は、データ伸長部30
1、第2データ変換部302を備えている。本実施例に
おいては、通信データ記録再生装置は、1の再生ボード
を備えているものとするが、複数備えてもよい。
【0041】データ伸長部301は、記録再生部200
から入力されたブロックデータの圧縮データを伸長し、
通信データ(デジタル通信データ)として第2データ変
換部302に出力する。
【0042】第2データ変換部302は、データ伸長部
301で伸長されたデジタル通信データをアナログ通信
データに変換し出力する。また、操作部(図示せず)の
指示によりデジタル通信データのまま出力することもで
きる。
【0043】検証ボード400は、データバッファ部4
01、ダイジェスト情報生成部402、暗号ID情報抽
出部403、ID情報解読部404、ID情報検証部4
05を備えている。
【0044】検証ボード400は、記録再生部200に
記録されているブロックデータの圧縮データから得られ
るダイジェスト情報と記録再生部200に記録されてい
るヘッダ情報の検証情報とから、その検証情報が正しい
情報に復元されるか否かを検証する。本実施例において
は、検証ボード400は、通信データ記録再生装置に備
えられているものとして説明するが、検証ボード400
のみ独立した装置であってもよい。
【0045】データバッファ部401は、記録再生部2
00から読み出された1ブロックの圧縮データを一時格
納する。
【0046】ダイジェスト情報生成部402は、記録ボ
ード100のダイジェスト情報生成部402と同様に、
1ブロックの圧縮データのうち、各フレームの予め定め
られたビットのデータを抽出し、1列のデータ列に並べ
てダイジェスト情報を生成する。ダイジェスト情報生成
部402において各フレームから抽出するデータは、記
録ボード100のダイジェスト情報生成部112で各フ
レームから抽出するデータと同じビットのデータを抽出
する。
【0047】本実施例においては、各フレームの最下位
ビットのデータを抽出しダイジェスト情報を生成するも
のとするが、最上位ビット、または、1フレーム毎に最
上位ビットと最下位ビットとを交互に抽出しダイジェス
ト情報を抽出するようにしてもよい。
【0048】暗号ID情報抽出部403は、記録再生部
200から読み出されたヘッダ情報から検証情報を取り
出して、ダイジェスト情報生成部402で生成されたダ
イジェスト情報と検証情報とを用いて排他的論理和の演
算を行い、暗号ID情報を抽出する。
【0049】ID情報解読部404は、暗号ID抽出部
403で抽出された暗号ID情報の暗号を解除する。暗
号を解除する方法は、記録ボード100のID情報暗号
化部111で用いられている暗号化の方法の逆の方法を
用いて暗号を解除する。
【0050】ID情報検証部405は、記録再生部20
0から読み出されたヘッダ情報のID情報とID情報解
読部404により暗号が解除されたID情報とを比較
し、圧縮データに変更が施されたか否かを判別する。す
なわち、ヘッダ情報のID情報と暗号が解除されたID
情報とが一致した場合は、圧縮データに変更がされてお
らず、一致しない場合は、変更されていると判断する。
【0051】検証ボード400において圧縮データが変
更されたか否かを検証する処理について説明する。図5
は、検証ボードの処理動作を説明するための模式図であ
る。図1においてデータバッファ部401は、図5
(a)に示すような、記録再生装置200から読み出さ
れた1ブロックの圧縮データを一時格納する。
【0052】ダイジェスト情報生成部402は、図5
(a)に示す1ブロックの圧縮データのそれぞれのフレ
ームの最下位ビットを抽出して1列のデータ列に並べ
て、図5(b)に示すダイジェスト情報「0110・・
・011010・・・11001010」を生成する。
【0053】暗号ID情報抽出部は、記録再生部200
から得られる図5(c)に示す検証情報「1000・・
・101100・・・00010001」と、図5
(b)に示すダイジェスト情報「0110・・・011
010・・・11001010」とを用いて、排他的論
理和の演算を行い、図5(d)に示す暗号ID情報「1
101・・・101001・・・01101000」を
抽出する。
【0054】記録再生部200において、圧縮データと
ヘッダ情報は、それぞれ第1データベース部及び第2デ
ータベース部に格納されている。圧縮データの検証を行
う場合、ヘッダ情報により検証を行う圧縮データが検索
され、当該ヘッダ情報に対応した圧縮データがデータバ
ッファ部401に出力される。当該ヘッダ情報のID情
報は、暗号ID情報抽出部403及びID情報検証部4
05に出力される。
【0055】ID情報解読部404は、図5(d)に示
す暗号ID情報「1101・・・101001・・・0
1101000」の暗号を解除して、図5(e)に示す
ID情報「R501・・・990213・・・1315
3312」を取り出す。
【0056】ID情報検証部405は、図5(e)に示
すID情報「R501・・・990213・・・131
53312」と、記録再生部200に記録されているヘ
ッダ情報(記録ボードで生成されたヘッダ情報)から抽
出した図5(f)に示すID情報「R501・・・99
0213・・・13153312」とを比較し、それら
の2つのID情報が一致しているか否かを判別する。
【0057】ID情報検証部405において検証される
ID情報は、ヘッダ情報のID情報と、ヘッダ情報の検
証情報及び圧縮データのダイジェスト情報とを用いて取
り出される。このため、ID情報、検証情報及びダイジ
ェスト情報のうちのいずれか1つの情報にデータ変更が
あった場合、ID情報検証部405においてID情報が
一致せず、データ変更が行われたことを検出することが
できる。
【0058】ヘッダ情報生成部104のID情報暗号化
部111の暗号化方法が不明であるため、暗号ID情報
のデータを変更せずにID情報の内容を変更することは
不可能である。そのため、ID情報が変更された場合、
ID情報検証部405において、記録再生部200に記
録されているヘッダ情報のID情報と、ダイジェスト情
報及び検証情報から得られたID情報とが一致せず、デ
ータ変更が行われたことを検出することができる。
【0059】また、1ブロックの圧縮データの予め定め
られたビットのデータを抽出したダイジェスト情報と、
データ変更を施した1ブロックの圧縮データの予め定め
られたビットのデータを抽出したダイジェスト情報とが
一致する確率は非常に低く、1ブロックの圧縮データに
データ変更を施した場合、データ変更された圧縮データ
から抽出したダイジェスト情報と検証情報とから得られ
るID情報が、記録再生部200に記録されているヘッ
ダ情報のID情報と異なるため、データ変更が行われた
ことを検出することができる。
【0060】圧縮データを伸長したデジタル通信データ
に基づいてデータ変更を行って再度圧縮し偽圧縮データ
を作成したり、他の通信内容を圧縮して偽圧縮データを
作成した場合においても、偽圧縮データから得られるダ
イジェスト情報と真圧縮データ(データ変更がされてい
ない圧縮データ)から得られるダイジェスト情報とを一
致させた偽圧縮データを作成することが困難であるた
め、データ変更が行われたことを検出することができ
る。
【0061】ここで、1フレームの圧縮データにおい
て、圧縮データの予め定められたビットのデータと、デ
ータ変更が行われた圧縮データの予め定められたビット
のデータとが一致する確率は、1/2である。Nフレー
ムを1ブロックとする圧縮データにおいては、1ブロッ
クの圧縮データから抽出されたNビットのダイジェスト
情報と、データ変更が行われた1ブロックの圧縮データ
から抽出されたNビットのダイジェスト情報とが一致す
る確率は、1/2Nとなる。
【0062】例えば、64フレームからなる1ブロック
の圧縮データの最下位ビットを抽出した64ビットのダ
イジェスト情報と、データ変更が行われた64フレーム
からなる1ブロックの圧縮データの最下位ビットを抽出
した64ビットのダイジェスト情報とが一致する確率
は、1/264=1/1.8×1019となる。
【0063】デジタル通信データの通信内容を改ざんす
るため、Mブロック分の圧縮データのデータ変更を行っ
た場合には、データ変更前のMブロックの圧縮データか
ら抽出したM個のダイジェスト情報全てが、データ変更
後のM個のダイジェスト情報と一致する確率は、1/2
N×Mとなり、データ変更前の圧縮データから得られるダ
イジェスト情報とデータ変更後の圧縮データから得られ
るダイジェスト情報とが一致する確率は非常に低く、M
ブロック分の圧縮データから抽出されるM個のダイジェ
スト情報を用いて、データ変更が行われたか否かを検出
することができる。
【0064】以上のように、圧縮データを用いて検証情
報を生成することにより、通信データの再生に音質劣化
やデータ変更等の影響を与えず、通信データが変更され
通信内容が改ざんされたか否かを判別することができ
る。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、通信手段を介して伝送
される通信データを記録媒体に記録し、記録媒体に記録
された通信データが変更され通信内容が改ざんされたこ
とを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信データ記録再生装置の一実施例の
概略構成を示す模式図。
【図2】本実施例の通信データ記録再生装置におけるブ
ロックデータの概略構成を示す模式図。
【図3】本実施例の通信データ記録再生装置のヘッダ情
報生成部の概略構成を示す模式図。
【図4】本実施例の通信データ記録再生装置における検
証情報を説明するための模式図。
【図5】本実施例の通信データ記録再生装置の検証ボー
ドの処理動作を説明するための模式図。
【符号の説明】
100・・・記録ボード、101・・・第1データ変換
部、102・・・データ圧縮部、103・・・データバ
ッファ部、104・・・ヘッダ情報生成部、105・・
・ブロックデータ生成部、110・・・ID情報生成
部、111・・・ID情報暗号化部、112・・・ダイ
ジェスト情報生成部、113・・・検証情報生成部、1
14・・・情報合成部、200・・・記録再生部、30
0・・・再生ボード、、301・・・データ伸長部、3
02・・・第2データ変換部、400・・・検証ボー
ド、401・・・データバッファ部、402・・・ダイ
ジェスト情報生成部、403・・・暗号ID情報抽出
部、404・・・ID情報解読部、405・・・ID情
報検証部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信回線を介して伝送される通信データを
    圧縮して記録媒体に記録するデータフォーマットの圧縮
    データに変換する記録ボードと、該記録ボードから出力
    される前記圧縮データを前記記録媒体に記録すると共に
    前記記録媒体に記録された前記圧縮データを再生する記
    録再生部と、該記録再生部から入力される前記圧縮デー
    タをデジタル通信データ又はアナログ通信データとして
    出力する再生ボードとを備えた通信データ記録再生装置
    において、前記記録ボードは、前記通信データのNサン
    プルを1フレームとして圧縮した前記圧縮データを出力
    するデータ圧縮部と、前記圧縮データを予め定められた
    フレーム数からなる1ブロック分蓄積するデータバッフ
    ァ部と、前記通信データに関する情報と前記データバッ
    ファ部の1ブロックの圧縮データとを用いて検証情報を
    生成すると共に該検証情報と前記通信データに関する情
    報とを含むヘッダ情報を生成するヘッダ情報生成部と、
    前記データバッファ部の前記1ブロックの圧縮データに
    前記ヘッダ情報を付加してブロックデータとして出力す
    るブロックデータ生成部とを備えたことを特徴とする通
    信データ記録再生装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の通信データ記録再生装置に
    おいて、前記ヘッダ情報生成部は、前記通信データに関
    する情報を合成してID情報を生成するID情報生成部
    と、前記ID情報を暗号化して暗号ID情報を生成する
    ID情報暗号化部と、前記データバッファ部の前記1ブ
    ロックの圧縮データの各フレームの予め定められたビッ
    トのデータを抽出してダイジェスト情報を生成するダイ
    ジェスト情報生成部と、前記暗号ID情報と前記ダイジ
    ェスト情報とを用いて排他的論理和の演算を行い検証情
    報を生成する検証情報生成部とを備えたことを特徴とす
    る通信データ記録再生装置。
  3. 【請求項3】通信回線を介して伝送される通信データを
    圧縮して記録媒体に記録するデータフォーマットの圧縮
    データに変換する記録ボードと、該記録ボードから出力
    される前記圧縮データを記録媒体に記録すると共に前記
    記録媒体に記録された前記圧縮データを再生する記録再
    生部と、該記録再生部から入力される前記圧縮データを
    デジタル通信データ又はアナログ通信データとして出力
    する再生ボードとを備えた通信データ記録再生装置にお
    いて、前記記録再生部から得られる1ブロック分の圧縮
    データを蓄積するデータバッファ部と、前記1ブロック
    の圧縮データの各フレームの予め定められたビットのデ
    ータを抽出してダイジェスト情報を生成するダイジェス
    ト情報生成部と、前記記録再生部から得られるヘッダ情
    報から検証情報を抽出し該検証情報と前記ダイジェスト
    情報とを用いて排他的論理和の演算を行い暗号ID情報
    を抽出する暗号ID情報抽出部と、前記暗号ID情報の
    暗号を解除してID情報を抽出するID情報解読部と、
    前記ID情報と前記記録再生部に格納されるている前記
    ヘッダ情報の前記ID情報とを比較し一致するか否かを
    判別するID情報検証部とを備えたことを特徴とする通
    信データ記録再生装置。
  4. 【請求項4】請求項2乃び請求項3記載の通信データ記
    録再生装置において、前記ID情報は、前記記録ボード
    固有の識別番号と、通信回線のチャンネル番号と、前記
    通信データに関する時間情報とを備えたことを特徴とす
    る通信データ記録再生装置。
JP28239699A 1999-10-04 1999-10-04 通信データ記録再生装置 Withdrawn JP2001111431A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7594051B2 (en) 2005-03-09 2009-09-22 Hitachi, Ltd. Storage apparatus
JP2011101192A (ja) * 2009-11-05 2011-05-19 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 伝送装置及び伝送方法

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