JP2001110580A - 放電発光デバイスの駆動方法並びにそれを用いた照明装置及びディスプレイ装置 - Google Patents

放電発光デバイスの駆動方法並びにそれを用いた照明装置及びディスプレイ装置

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JP2001110580A
JP2001110580A JP29068399A JP29068399A JP2001110580A JP 2001110580 A JP2001110580 A JP 2001110580A JP 29068399 A JP29068399 A JP 29068399A JP 29068399 A JP29068399 A JP 29068399A JP 2001110580 A JP2001110580 A JP 2001110580A
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electrode
discharge
light emitting
emitting device
discharge current
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JP29068399A
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English (en)
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Tetsuya Kato
哲也 加藤
Kazuo Tomita
和男 冨田
Masaki Hirohashi
正樹 広橋
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高輝度、高発光効率であり、低電圧で、安定
な放電が可能な、放電発光デバイスの駆動方法、並びに
それを用いた照明装置、及びディスプレイ装置を提供す
る。 【解決手段】 3種類の電極を有する放電発光デバイス
に対して、電極間に電位差を生じさせる過程と、第1電
極1と第2電極2間に放電電流(Imain)を流して発光させる
過程と、第1電極1側、又は/及び第2電極2側に、放電電
流の変動を抑制する逆起電力(Vemf-main)を発生させる
過程を有する放電発光デバイスの駆動方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放電発光デバイスの
駆動方法、並びにそれを用いたバックライト、及びディ
スプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶パネルは薄型が可能であること、軽
量であること、かつ低消費電力であることなどの理由か
ら、パソコンモニタやテレビ等各種の表示装置に広く利
用されている。しかし、液晶自体は自発光素子でないた
め、表示には液晶パネルの背面から光を供給するバック
ライトが必要である。このバックライトとしては、一般
に、導光板の端に細管冷陰極蛍光ランプを設置したエッ
ジライト方式が用いられているが、平面型放電ランプに
よる直下方式も使用されている。
【0003】図7に従来の平面型放電ランプの平面図、
及び断面図を示す。放電空間は2枚のガラス基板とスペ
ーサで構成されており、前面ガラス内側には誘電体で覆
われた2本の電極が形成され、背面ガラス内側には蛍光
体が塗布されている。放電空間は水銀や希ガスが封入さ
れており、ガス放電により紫外線を発生させ、この紫外
線で蛍光体を励起して発光させている。
【0004】平面型放電ランプを駆動する方法は、前面
板の2本の電極に矩形の電圧波形を交互に印加するもの
で、矩形波の周期、パルス幅を適当に選ぶことにより放
電空間全体に一様に拡がる発光を得ようというものであ
る。
【0005】しかしながら、従来の平面型放電ランプは
依然として発光効率が低く、放電開始電圧が高く、輝度
が低いことに問題がある。また、発光を放電空間全体に
一様に拡げることも困難である。これは陽光柱を安定に
利用できていないことが原因と考えられる。
【0006】これまで、上記の課題に対して様々な検討
がなされており、特許としては、例えば特開平9-27298
号公報、特開平10-222083号公報、特開平11-7916号公
報、特開平11-144678号公報などがあげられるが、前記
特許情報を採用しても十分な結果は得られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
平面型放電ランプは発光効率低く、放電開始電圧が高
く、輝度が低いという課題があった。
【0008】本発明の目的は、上記の問題を解決するこ
と、すなわち陽光柱を安定に利用でき、高輝度、高発光
効率を実現する放電発光デバイスの駆動方法、及びそれ
を用いた照明装置、ディスプレイ装置を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決する手段】本発明による放電発光デバイス
の駆動方法は、少なくとも2種類の電極、第1電極、第2
電極を有する放電発光デバイスに対して、第1電極と第2
電極間に電位差を生じさせる過程と、第1電極と第2電極
間に放電電流(Imain)を流して発光させる過程と、第1電
極側、又は/及び第2電極側に、放電電流の変動を抑制
する逆起電力(Vemf-main)を発生させる過程を有するも
のである。
【0010】また、少なくとも3種類の電極、第1電極、
第2電極、第3電極を有する放電発光デバイスに対して、
第1電極と第2電極間、及び第1電極と第3電極間、又は/
及び第3電極と第2電極間に電位差を生じさせる過程と、
第1電極と第2電極間に放電電流(Imain)を流して発光さ
せる過程と、第1電極側、又は/及び第2電極側に、放電
電流の変動を抑制する逆起電力(Vemf-main)を発生させ
る過程を有するものである。
【0011】また、少なくとも3種類の電極、第1電極、
第2電極、第3電極を有する放電発光デバイスに対して、
第1電極と第2電極間、及び第1電極と第3電極間、又は/
及び第3電極と第2電極間に電位差を生じさせる過程と、
第1電極と第2電極間に放電電流(Imain)を流して発光さ
せる過程と、第3電極と第2電極間、又は/及び第1電極
と第3電極間に放電電流(Isub)を流す過程を有するもの
である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、第1電極及び第2電極を有する放電発光デバイスに対
して、前記第1電極と前記第2電極との間に電位差を生じ
させる過程と、前記第1電極と前記第2電極との間に第1
の放電電流(Imain)を流して発光させる過程と、前記第1
電極側又は/及び前記第2電極側に、前記第1の放電電流
の変動を抑制する逆起電力(Vemf-main)を発生させる過
程を有する放電発光デバイスの駆動方法である。
【0013】このような駆動方法により、逆起電力Vemf
-mainで放電電流Imainの変動を抑制し、陽光柱放電を安
定に形成することが可能となり、放電のちらつきを抑え
ることが出来る。しかも、このように形成された陽光柱
放電は非常に効率が高く、強い発光強度を得ることが出
来る。
【0014】本発明の請求項2に記載の発明は、放電電
流(Imain)のピーク値が、前記逆起電力(Vemf-main)によ
り10%以上減少することを特徴とする請求項1記載の放
電発光デバイスの駆動方法である。
【0015】このような駆動方法により、逆起電力Vemf
-mainで放電電流Imainの変動を抑制し、陽光柱放電を安
定に形成することが可能となり、放電のちらつきを抑え
ることが出来る。しかも、このように形成された陽光柱
放電は非常に効率が高く、強い発光強度を得ることが出
来る。
【0016】本発明の請求項3に記載の発明は、第1電
極及び第2電極を有する放電発光デバイスに対して、前
記第1電極と前記第2電極との間に電位差を生じさせる過
程と、前記第1電極側又は/及び前記第2電極側に、前記
電位差を生じさせる際に流れる放電発光デバイスの充放
電電流の変動を抑制する逆起電力(Vemf-C)を発生させる
過程と、前記第1電極と前記第2電極との間に第1の放電
電流(Imain)を流して発光させる過程を有する放電発光
デバイスの駆動方法である。
【0017】このような駆動方法により、放電の直前に
於いて、逆起電力Vemf-Cでパネルの充放電電流の減少を
抑制し、実質的に放電空間にかかる電圧を強めることが
出来る。
【0018】本発明の請求項4に記載の発明は、第1電
極及び第2電極を有する放電発光デバイスに対して、前
記第1電極と前記第2電極との間に電位差を生じさせる過
程と、前記第1電極側又は/及び前記第2電極側に、前記
電位差を生じさせる際に流れる放電発光デバイスの充放
電電流の変動を抑制する逆起電力(Vemf-C)を発生させる
過程と、前記第1電極と前記第2電極との間に第1の放電
電流(Imain)を流して発光させる過程と、前記第1電極側
又は/及び前記第2電極側に、前記第1の放電電流の変動
を抑制する逆起電力(Vemf-main)を発生させる過程を有
する放電発光デバイスの駆動方法である。
【0019】このような駆動方法により、放電の直前に
於いて、逆起電力Vemf-Cでパネルの充放電電流の減少を
抑制し、実質的に放電空間にかかる電圧を強めることが
出来る。更に、逆起電力Vemf-mainで放電電流Imainの変
動を抑制し、陽光柱放電を安定に形成することが可能と
なり、放電のちらつきを抑えることが出来る。しかも、
このように形成された陽光柱放電は非常に効率が高く、
強い発光強度を得ることが出来る。
【0020】本発明の請求項5に記載の発明は、放電電
流(Imain)のピーク値が、前記逆起電力(Vemf-main)によ
り10%以上減少することを特徴とする請求項4記載の放
電発光デバイスの駆動方法である。
【0021】このような駆動方法により、逆起電力Vemf
-mainで放電電流Imainの変動を抑制し、陽光柱放電を安
定に形成することが可能となり、放電のちらつきを抑え
ることが出来る。しかも、このように形成された陽光柱
放電は非常に効率が高く、強い発光強度を得ることが出
来る。
【0022】本発明の請求項6に記載の発明は、第1電
極、第2電極及び第3電極を有する放電発光デバイスに対
して、前記第1電極と前記第2電極間及び前記第1電極と
前記第3電極間、又は/及び前記第3電極と前記第2電極
間に電位差を生じさせる過程と、前記第1電極と前記第2
電極間に第1の放電電流(Imain)を流して発光させる過程
と、前記第1電極側又は/及び前記第2電極側に、前記第
1の放電電流の変動を抑制する逆起電力(Vemf-main)を発
生させる過程を有する放電発光デバイスの駆動方法であ
る。
【0023】このような駆動方法により、逆起電力Vemf
-mainで放電電流Imainの変動を抑制し、陽光柱放電を安
定に形成することが可能となり、放電のちらつきを抑え
ることが出来る。しかも、このように形成された陽光柱
放電は非常に効率が高く、強い発光強度を得ることが出
来る。
【0024】本発明の請求項7に記載の発明は、放電電
流(Imain)のピーク値が、前記逆起電力(Vemf-main)によ
り10%以上減少することを特徴とする請求項6記載の放
電発光デバイスの駆動方法である。
【0025】このような駆動方法により、逆起電力Vemf
-mainで放電電流Imainの変動を抑制し、陽光柱放電を安
定に形成することが可能となり、放電のちらつきを抑え
ることが出来る。しかも、このように形成された陽光柱
放電は非常に効率が高く、強い発光強度を得ることが出
来る。
【0026】本発明の請求項8に記載の発明は、第1電
極、第2電極及び第3電極を有する放電発光デバイスに対
して、前記第1電極と前記第2電極間及び前記第1電極と
前記第3電極間、又は/及び前記第3電極と前記第2電極
間に電位差を生じさせる過程と、前記第1電極と前記第2
電極間に第1の放電電流(Imain)を流して発光させる過程
と、前記第3電極と前記第2電極間又は/及び前記第1電
極と前記第3電極間に第2の放電電流(Isub)を流す過程を
有する放電発光デバイスの駆動方法である。
【0027】このような駆動方法により、放電電流Isub
を流すことにより、第3電極上に壁電荷を形成すること
が出来、陽光柱放電を低電圧で発生させることが可能と
なる。
【0028】本発明の請求項9に記載の発明は、第1電
極、第2電極及び第3電極を有する放電発光デバイスに対
して、前記第1電極と前記第2電極間及び前記第1電極と
前記第3電極間、又は/及び前記第3電極と前記第2電極
間に電位差を生じさせる過程と、前記第1電極と前記第2
電極間に第1の放電電流(Imain)を流して発光させる過程
と、前記第1電極側又は/及び前記第2電極側に、前記第
1の放電電流の変動を抑制する逆起電力(Vemf-main)を発
生させる過程と、前記第3電極と前記第2電極間又は/及
び前記第1電極と前記第3電極間に第2の放電電流(Isub)
を流す過程を有する放電発光デバイスの駆動方法であ
る。
【0029】このような駆動方法により、逆起電力Vemf
-mainで放電電流Imainの変動を抑制し、陽光柱放電を安
定に形成することが可能となり、放電のちらつきを抑え
ることが出来る。しかも、このように形成された陽光柱
放電は非常に効率が高く、強い発光強度を得ることが出
来る。また、放電電流Isubを流すことにより、第3電極
上に壁電荷を形成することが出来、陽光柱放電を低電圧
で発生させることが可能となる。
【0030】本発明の請求項10に記載の発明は、放電
電流(Imain)のピーク値が、前記逆起電力(Vemf-main)に
より10%以上減少することを特徴とする請求項9記載の
放電発光デバイスの駆動方法である。
【0031】このような駆動方法により、逆起電力Vemf
-mainで放電電流Imainの変動を抑制し、陽光柱放電を安
定に形成することが可能となり、放電のちらつきを抑え
ることが出来る。しかも、このように形成された陽光柱
放電は非常に効率が高く、強い発光強度を得ることが出
来る。
【0032】本発明の請求項11に記載の発明は、第2
の放電電流(Isub)の電流値が、第1の放電電流(Imain)の
電流値と前記第2の放電電流(Isub)の電流値との和の10
%以上であることを特徴とする前記請求項8、9又は1
0記載の放電発光デバイスの駆動方法である。
【0033】このような駆動方法により、放電電流Isub
を流すことにより、第3電極上に壁電荷を形成すること
が出来、陽光柱放電を低電圧で発生させることが可能と
なる。
【0034】本発明の請求項12に記載の発明は、電位
差を生じさせる際に流れる放電発光デバイスの充放電電
流の変動を抑制する逆起電力(Vemf-C)を発生させる過程
を有する請求項6ないし11のいずれか記載の放電発光
デバイスの駆動方法である。
【0035】このような駆動方法により、放電の直前に
於いて、逆起電力Vemf-Cでパネルの充放電電流の減少を
抑制し、実質的に放電空間にかかる電圧を強めることが
出来る。
【0036】本発明の請求項13に記載の発明は、第3
電極側に放電電流の変動を抑制する逆起電力(Vemf-sub)
を発生させる過程を有する請求項8ないし12のいずれ
か記載の放電発光デバイスの駆動方法である。
【0037】このような駆動方法により、放電電流Isub
を流すことにより、第3電極上に壁電荷を形成すること
が出来、陽光柱放電を低電圧で発生させることが可能と
なる。更に、逆起電力Vemf-subにより第3電極に流れる
放電電流Isubを必要最小限に抑制することが出来る。こ
れにより、例えば第3電極上に蛍光体層などが形成され
ている場合に蛍光体層の劣化を抑えることが出来る。
【0038】本発明の請求項14の発明は、第1電極と
第2電極の電位を同時に変化させることを特徴とする請
求項1ないし13のいずれか記載の放電発光デバイスの
駆動方法である。
【0039】このような駆動方法により、陽光柱放電を
安定に形成することが可能となり、放電のちらつきを抑
えることが出来る。しかも、このように形成された陽光
柱放電は非常に効率が高く、強い発光強度を得ることが
出来る。また、陽光柱放電を低電圧で発生させることが
可能となる。
【0040】本発明の請求項15に記載の発明は、第1
電極と第2電極間に電位差を生じさせる過程において、
電位の変化速度が1.0V/ns以上であることを特徴とする
請求項1ないし14のいずれか記載の放電発光デバイス
の駆動方法である。
【0041】このような駆動方法により、陽光柱放電を
安定に形成することが可能となり、放電のちらつきを抑
えることが出来る。しかも、このように形成された陽光
柱放電は非常に効率が高く、強い発光強度を得ることが
出来る。また、陽光柱放電を低電圧で発生させることが
可能となる。
【0042】本発明の請求項16に記載の発明は、請求
項1ないし15のいずれか記載の放電発光デバイスの駆
動方法により発光させた放電発光デバイスを用いて、被
照明体を照明する照明装置である。
【0043】このような照明装置により、陽光柱放電を
安定に形成することが可能となり、放電のちらつきを抑
えることが出来る。しかも、このように形成された陽光
柱放電は非常に効率が高く、強い発光強度を得ることが
出来る。また、陽光柱放電を低電圧で発生させることが
可能となる。
【0044】本発明の請求項17に記載の発明は、第1
電極と第2電極が実質的に平行に形成され、前記第1電極
及び前記第2電極と交差する方向に第3電極が2以上の所
定の数だけ形成されていることを特徴とする請求項16
記載の照明装置である。
【0045】このような照明装置により、陽光柱放電を
安定に形成することが可能となり、放電のちらつきを抑
えることが出来る。しかも、このように形成された陽光
柱放電は非常に効率が高く、強い発光強度を得ることが
出来る。また、陽光柱放電を低電圧で発生させることが
可能となる。また、第3電極が複数本形成されているこ
とにより、陽光柱放電は更に安定する。
【0046】本発明の請求項18に記載の発明は、所定
の数だけ形成されている第3電極の間に土手状の構造物
が形成されていることを特徴とする前記請求項17に記
載の照明装置である。
【0047】このような照明装置により、陽光柱放電を
安定に形成することが可能となり、放電のちらつきを抑
えることが出来る。しかも、このように形成された陽光
柱放電は非常に効率が高く、強い発光強度を得ることが
出来る。また、陽光柱放電を低電圧で発生させることが
可能となる。また、第3電極が複数本形成されているこ
とにより、陽光柱放電は更に安定する。また、複数本形
成された第3電極間に土手状の構造物が形成されている
ことにより、陽光柱放電は更に安定する。
【0048】本発明の請求項19に記載の発明は、第1
電極と第2電極の外側にフロート電極が設けられている
ことを特徴とする前記請求項16、17又は18記載の
照明装置である。
【0049】このような照明装置により、陽光柱放電を
安定に形成することが可能となり、放電のちらつきを抑
えることが出来る。しかも、このように形成された陽光
柱放電は非常に効率が高く、強い発光強度を得ることが
出来る。また、陽光柱放電を低電圧で発生させることが
可能となる。また、第1電極と第2電極の外側にフロート
電極が設けられていることにより、放電電圧を更に低く
することが出来、放電のちらつきを更に抑えることが出
来る。
【0050】本発明の請求項20に記載の発明は、請求
項1ないし15のいずれか記載の放電発光デバイスの駆
動方法又は請求項16ないし19のいずれか記載の照明
装置を用いたディスプレイ装置である。
【0051】このようなディスプレイ装置により、陽光
柱放電を安定に形成することが可能となり、放電のちら
つきを抑えることが出来る。しかも、このように形成さ
れた陽光柱放電は非常に効率が高く、強い発光強度を得
ることが出来る。また、陽光柱放電を低電圧で発生させ
ることが可能となる。
【0052】以下実施の形態により本発明を具体的に説
明するが、本発明の実施の態様はこれに限定されるもの
ではない。
【0053】(実施の形態1)以下、本発明第1の実施
の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0054】本実施の形態で説明する放電発光デバイス
の駆動方法、及びそれを用い照明装置、及びディスプレ
イ装置は、少なくとも2種類の電極、第1電極1、第2電極
2を有する放電発光デバイスに対して、第1電極1と第2電
極2間に電位差を生じさせる過程と、第1電極1と第2電極
2間に放電電流(Imain)を流して発光させる過程と、第1
電極1側、又は/及び第2電極2側に、放電電流の変動を
抑制する逆起電力(Vemf-main)を発生させる過程を有す
るものである。
【0055】また、第1電極1側、又は/及び第2電極2側
に、前記電位差を生じさせる際に流れるパネルの充放電
電流の変動を抑制する逆起電力Vemf-Cを発生させる過程
を有するものである。
【0056】また、前記放電電流Imainのピーク値が、
前記逆起電力Vemf-mainにより10%以上減少することを
特徴とする。
【0057】また、前記第1電極1と前記第2電極2の電位
を同時に変化させることを特徴とする。
【0058】また、前記第1電極1と前記第2電極2間に電
位差を生じさせる過程に於いて、電位の変化速度が1.0V
/ns以上であることを特徴とする。
【0059】以下、本実施の形態について具体例を示し
ながら説明するが、本発明の実施の態様はこれに限定さ
れるものではない。
【0060】[パネル構造]図1は第1の実施の形態で使
用した平面型放電ランプの概念図であり、同図(a)は
平面図を示し、同図(b)、(c)は断面図を示す。図
1の平面型放電ランプは、放電空間を挟む基板対の一方
である第1基板11の内面上に互いにほぼ平行な第1電極
1、第2電極2と、誘電体層13と、保護層14を有し、他方
の第2基板12の内面上に、可視光を反射する反射層15
と、放電により発光する蛍光体17とを有している。
【0061】基板の材質としてはソーダライムガラスが
一般的であるが、特に限定されない。隔壁の材質として
は低融点ガラスを用いるのが一般的であるが、特に限定
されない。蛍光体は放電で発生した紫外線により励起さ
れ、発光するものであれば特に限定されない。誘電体の
材質としては低融点ガラスを用いるのが一般的である
が、特に限定されない。保護沿層は二次電子放出係数γ
が高い材料が望ましく、MgOが一般的であるが、特に限
定されない。放電ガスはHe、Ne、Arのうち少なくとも一
種とXeの混合ガスが一般的であるが、特に限定されな
い。また、図1では平面型放電ランプを例として示した
が、ランプの形状は必ずしも平面である必要はなく、細
管であってもよい。また、図1のランプのように必ずし
も面放電である必要はなく、対向放電でもよい。また、
電極は必ずしも誘電体層や保護層で覆われている必要は
ない。
【0062】[駆動方法]図2に放電期間に第1電極1、第
2電極2に対して印加する電圧波形をそれぞれ示す。同図
(a)は第1電極1に印加される電圧波形を示し、同図
(b)は第2電極2に印加される電圧波形を示す。図2で
は第2電極2の電圧がHiからLoへ、第1電極1の電圧がLoか
らHiへ変化する期間のみを示している。放電期間では、
第2電極2の電圧がHiからLoへ、第1電極1の電圧がLoから
Hiへ変化する期間と、第1電極1の電圧がHiからLoへ、第
2電極2の電圧がLoからHiへ変化する期間を繰り返すこと
により連続的に発光させている。但し、電極が誘電体層
により覆われていなければ印加電圧を繰り返し反転させ
る必要はない。
【0063】これらの電圧を印加することにより、第1
電極1と第2電極2間に電位差を生じさせ、第1電極1を正
に、第2電極2を負にしてパネルを充電している。この
時、第1電極1と第2電極2の電位を同時に変化させた。更
に電位の変化速度が1.0V/ns以上であるように電圧を印
加した。更に、パネルの充電電流の変動を抑制する逆起
電力Vemf-Cを発生させるために、回路の第2電極2側にパ
ネルの充電電流の減少を抑制するタイミングで負の電圧
パルスを印加する。これにより、放電開始の直前で第1
電極1と第2電極2間にかかる電界強度を大きくすること
が出来る。しかし、必ずしもパネルの充電電流の変動を
抑制する逆起電力Vemf-Cを発生させる必要はない。
【0064】次に放電が開始すると、第1電極1、第2電
極2間に放電電流Imainが流れ発光する。この時、放電電
流の変動を抑制する逆起電力Vemf-mainを発生させるた
めに、回路の第2電極2側に放電電流の増大を抑制するタ
イミングで正の電圧パルスを印加する。これにより、放
電電流Imainは小さくなり、なだらかな電流波形となる
ことがわかる。更に、回路の第2電極2側に放電電流の減
少を抑制するタイミングで負の電圧パルスを印加しても
良い。また、必要に応じて放電電流の変動を抑制する逆
起電力Vemf-mainを繰り返し発生させても良い。この
時、陽光柱を観察すると、強くなって非常に安定してい
ることがわかる。
【0065】このようにして駆動することにより、水銀
を用いることなく、8000cd/m2の輝度、30lm/Wの発光効
率を得ることが出来た。このとき、逆起電力Vemf-C、逆
起電力Vemf-mainを発生させなかった場合と比較して、
逆起電力Vemf-mainにより放電電流Imainは10%以上減少
することがわかった。
【0066】また、逆起電力Vemf-C、逆起電力Vemf-mai
nを発生させなかった場合、水銀を用いないもので、400
0cd/m2の輝度、15lm/Wの発光効率を得た。
【0067】また、逆起電力Vemf-C、逆起電力Vemf-mai
nのタイミングや強さなどを変化させて、逆起電力Vemf-
mainにより放電電流Imainが10%未満しか減少しないよ
うにすることが出来る。このような駆動をすると、陽光
柱放電は安定せず、発光効率もあまり大きくならない。
【0068】次に、第1電極1と第2電極2間に電位差を生
じさせる過程に於いて、電位の変化速度を変化させた場
合の現象について説明する。電位の変化速度を0.5V/ns
から2.5V/nsまで変えて調べた結果、電位の変化速度に
よって発光効率が大きくかわることがわかった。特に、
1.0V/ns以上で発光効率は非常に大きくなり、例えば上
記パネルでは、電位の変化速度が0.5V/nsの時、発光効
率が約10lm/Wであるのに対し、電位の変化速度が1.8V/n
sの時、発光効率が30lm/Wとなる。
【0069】また、逆起電力Vemf-mainのタイミングや
強さ、繰り返しの回数などは、パネルの容量によって最
適な条件が決まる。すなわち、放電電流Imainが10%以
上減少するような逆起電力Vemf-mainを発生させる逆起
電力Vemf-mainの条件をパネルの容量にあわせて選べば
良い。
【0070】また、逆起電力Vemf-main、Vemf-Cを発生
させる手段としては、上記の例ではパルス電圧の印加を
用いたが、逆起電力を発生させうるものであれば、特に
限定されない。例えば逆起電力Vemf-mainを発生させる
手段として、回路の第1電極1側、又は/及び第2電極2側
にインダクタンスを挿入することも出来る。放電電流Im
ainが10%以上減少するような逆起電力Vemf-mainを発生
させるインダクタンスをパネルの容量にあわせて選べば
良い。
【0071】また、各電極間に電位差を持たせる過程は
必ずしもパネルの充電によるものである必要はなく、例
えばパネルの放電(ガス放電ではない)を利用しても良
い。
【0072】[照明装置]上記の駆動方法を実現する回路
を上記のパネルに組み合わせることにより実現できる。
【0073】[ディスプレイ装置]上記の照明装置を例え
ば液晶、及び液晶の駆動回路などと組み合わせることに
より実現できる。
【0074】(実施の形態2)以下、本発明第2の実施
の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0075】本実施の形態で説明する放電発光デバイス
の駆動方法、及びそれを用い照明装置、及びディスプレ
イ装置は、少なくとも3種類の電極、第1電極1、第2電極
2、第3電極3を有する放電発光デバイスに対して、第1電
極1と第2電極2間、及び第1電極1と第3電極2間、又は/
及び第3電極3と第2電極2間に電位差を生じさせる過程
と、第1電極1と第2電極2間に放電電流(Imain)を流して
発光させる過程と、第1電極1側、又は/及び第2電極2側
に、放電電流の変動を抑制する逆起電力(Vemf-main)を
発生させる過程を有するものである。
【0076】また、少なくとも3種類の電極、第1電極
1、第2電極2、第3電極3を有する放電発光デバイスに対
して、第1電極1と第2電極2間、及び第1電極1と第3電極3
間、又は/及び第3電極3と第2電極2間に電位差を生じさ
せる過程と、第1電極1と第2電極2間に放電電流(Imain)
を流して発光させる過程と、第3電極3と第2電極2間、又
は/及び第1電極1と第3電極3間に放電電流(Isub)を流す
過程を有するものである。
【0077】また、少なくとも3種類の電極、第1電極
1、第2電極2、第3電極3を有する放電発光デバイスに対
して、第1電極1と第2電極2間、及び第1電極1と第3電極3
間、又は/及び第3電極3と第2電極2間に電位差を生じさ
せる過程と、第1電極1と第2電極2間に放電電流(Imain)
を流して発光させる過程と、第1電極1側、又は/及び第
2電極側に、放電電流の変動を抑制する逆起電力(Vemf-m
ain)を発生させる過程と、第3電極3と第2電極2間、又は
/及び第1電極1と第3電極3間に放電電流(Isub)を流す過
程を有するものである。
【0078】また、第1電極1側、又は/及び第2電極2側
に、前記電位差を生じさせる際に流れるパネルの充放電
電流の変動を抑制する逆起電力Vemf-Cを発生させる過程
を有するものである。
【0079】また、前記放電電流Imainのピーク値が、
前記逆起電力Vemf-mainにより10%以上減少することを
特徴とする。
【0080】また、第3電極と第2電極間、又は/及び第
1電極と第3電極間の前記放電電流(Isub)が、放電電流の
合計(前記放電電流(Imain)+前記放電電流(Isub))の10%
以上流れることを特徴とする。
【0081】また、前記第3電極3に対して、前記第1電
極1と前記第2電極2の電位を同時に変化させることを特
徴とする。
【0082】また、前記第1電極1と前記第2電極2間に電
位差を生じさせる過程に於いて、電位の変化速度が1.0V
/ns以上であることを特徴とする。
【0083】以下、本実施の形態について具体例を示し
ながら説明するが、本発明の実施の態様はこれに限定さ
れるものではない。
【0084】[パネル構造]図3は第2の実施の形態で使
用した平面型放電ランプの概念図であり、同図(a)は
平面図を示し、同図(b)、(c)は断面図を示す。図
3の平面型放電ランプは、放電空間を挟む基板対の一方
である第1基板11の内面上に互いにほぼ平行な第1電極
1、第2電極2と、誘電体層13と、保護層14を有し、他方
の第2基板12の内面上に、第1電極1、及び第2電極2と交
差する複数の第3電極3と、可視光を反射する反射層15
と、放電により発光する蛍光体17とを有している。
【0085】図3では第3電極3は複数本で形成されてい
るが、第2基板12の内面上に一様に平面で形成されてい
ても良く、第3電極3の形態は特に限定されない。
【0086】パネルの構造のその他については前記実施
の形態1と同じである。
【0087】[駆動方法]図4に維持期間に第1電極1、第
2電極2、第3電極3に印加する電圧波形をそれぞれ示す。
同図(a)は第1電極1に印加される電圧波形を示し、同
図(b)は第2電極2に印加される電圧波形を示し、同図
(c)は第3電極3に印加される電圧波形を示す。図4で
は第2電極2の電圧がHiからLoへ、第1電極1の電圧がLoか
らHiへ変化する期間のみを示している。放電期間では、
第2電極2の電圧がHiからLoへ、第1電極1の電圧がLoから
Hiへ変化する期間と、第1電極1の電圧がHiからLoへ、第
2電極2の電圧がLoからHiへ変化する期間を繰り返すこと
により連続的に発光させている。但し、電極が誘電体層
により覆われていなければ印加電圧を繰り返し反転させ
る必要はない。
【0088】これらの電圧を印加することにより、第1
電極1と第2電極2間、及び第1電極1と第3電極3間に電位
差を生じさせ、第1電極1を正に、第2電極2と第3電極3を
負にしてパネルを充電している。この時、第3電極3に対
して、第1電極1と第2電極2の電位を同時に変化させた。
更に電位の変化速度が1.0V/ns以上であるように電圧を
印加した。更に、パネルの充電電流の変動を抑制する逆
起電力Vemf-Cを発生させるために、回路の第2電極2側に
パネルの充電電流の減少を抑制するタイミングで負の電
圧パルスを印加する。これにより、放電開始の直前で第
1電極1と第2電極2間にかかる電界強度を大きくすること
が出来る。しかし、必ずしもパネルの充電電流の変動を
抑制する逆起電力Vemf-Cを発生させる必要はない。
【0089】次に放電が開始すると、第1電極1、第2電
極2間に放電電流Imainが流れ発光する。この時、放電電
流の変動を抑制する逆起電力Vemf-mainを発生させるた
めに、回路の第2電極2側に放電電流の増大を抑制するタ
イミングで正の電圧パルスを印加する。これにより、放
電電流Imainは小さくなり、なだらかな電流波形となる
ことがわかる。更に、回路の第2電極2側に放電電流の減
少を抑制するタイミングで負の電圧パルスを印加しても
良い。すなわち、必要に応じて放電電流の変動を抑制す
る逆起電力Vemf-mainを繰り返し発生させても良い。こ
の時、陽光柱を観察すると、強くなって非常に安定して
いることがわかる。
【0090】更に、放電が開始する同時に、電圧を印加
していない第3電極3と第2電極2間に放電電流Isubが流れ
る。このように、放電電流Isubを流すことにより、第3
電極上に壁電荷を形成することが出来、陽光柱放電を低
電圧で発生させることが可能となる。
【0091】この時、放電電流の変動を抑制する逆起電
力Vemf-subを発生させるために、回路の第3電極3側に正
の電圧パルスを印加させても良い。これにより、第3電
極3に流れる放電電流Isubを必要最小限に抑制すること
が出来る。これにより、第3電極3上に形成された蛍光体
層の劣化を抑えることが出来る。
【0092】このようにして駆動することにより、水銀
を用いることなく、10000cd/m2の輝度、40lm/Wの発光効
率を得ることが出来た。このときの放電電圧は第3電極3
の無いものに比べて100V以上も低くなる。
【0093】このとき、逆起電力Vemf-C、逆起電力Vemf
-mainを発生させなかった場合と比較して、逆起電力Vem
f-mainにより放電電流Imainは10%以上減少することが
わかった。
【0094】また、第3電極3を設け、逆起電力Vemf-C、
逆起電力Vemf-mainを発生させなかった場合、水銀を用
いないもので、6000cd/m2の輝度、30lm/Wの発光効率を
得た。
【0095】また、第3電極3を設けず、逆起電力Vemf-
C、逆起電力Vemf-mainを発生させなかった場合、水銀を
用いないもので、4000cd/m2の輝度、15lm/Wの発光効率
を得た。
【0096】また、逆起電力Vemf-C、逆起電力Vemf-mai
nのタイミングや強さなどを変化させて、逆起電力Vemf-
mainにより放電電流Imainが10%未満しか減少しないよ
うにすることが出来る。このような駆動をすると、陽光
柱放電は安定せず、発光効率もあまり大きくならない。
また、第3電極3に流れる放電電流Isubを放電電流の合計
(Imain+Isub)の10%未満に抑えると、放電電圧は高くな
る。
【0097】[照明装置]本実施の形態のパネル、駆動方
法を用いること以外は前記実施の形態1と同じである。
【0098】[ディスプレイ装置]本実施の形態のパネ
ル、駆動方法を用いること以外は前記実施の形態1と同
じである。
【0099】(実施の形態3)以下、本発明の実施の形
態について、図面を参照しながら説明する。
【0100】本実施の形態で説明する照明装置、及びデ
ィスプレイ装置は、少なくとも2種類の電極、第1電極
1、第2電極2を有する放電発光デバイスに対して、第1電
極1と第2電極2間に電位差を生じさせる過程と、第1電極
1と第2電極2間に放電電流(Imain)を流して発光させる過
程と、第1電極1側、又は/及び第2電極2側に、放電電流
の変動を抑制する逆起電力(Vemf-main)を発生させる過
程を有するものである。
【0101】また、少なくとも3種類の電極、第1電極
1、第2電極2、第3電極3を有する放電発光デバイスに対
して、第1電極1と第2電極2間、及び第1電極1と第3電極3
間、又は/及び第3電極3と第2電極2間に電位差を生じさ
せる過程と、第1電極1と第2電極2間に放電電流(Imain)
を流して発光させる過程と、第1電極1側、又は/及び第
2電極2側に、放電電流の変動を抑制する逆起電力(Vemf-
main)を発生させる過程を有するものである。
【0102】また、少なくとも3種類の電極、第1電極
1、第2電極2、第3電極3を有する放電発光デバイスに対
して、第1電極1と第2電極2間、及び第1電極1と第3電極3
間、又は/及び第3電極3と第2電極2間に電位差を生じさ
せる過程と、第1電極1と第2電極2間に放電電流(Imain)
を流して発光させる過程と、第3電極3と第2電極2間、又
は/及び第1電極1と第3電極3間に放電電流(Isub)を流す
過程を有するものである。
【0103】また、少なくとも3種類の電極、第1電極
1、第2電極2、第3電極3を有する放電発光デバイスに対
して、第1電極1と第2電極2間、及び第1電極1と第3電極3
間、又は/及び第3電極3と第2電極2間に電位差を生じさ
せる過程と、第1電極1と第2電極2間に放電電流(Imain)
を流して発光させる過程と、第1電極1側、又は/及び第
2電極2側に、放電電流の変動を抑制する逆起電力(Vemf-
main)を発生させる過程と、第3電極3と第2電極2間、又
は/及び第1電極1と第3電極3間に放電電流(Isub)を流す
過程を有するものである。
【0104】また、前記電位差を生じさせる際に流れる
放電発光デバイスの充放電電流の変動を抑制する逆起電
力(Vemf-C)を発生させる過程を有する。
【0105】また、第3電極3側に放電電流の変動を抑制
する逆起電力(Vemf-sub)を発生させる過程を有する。
【0106】また、前記放電電流(Imain)のピーク値
が、前記逆起電力(Vemf-main)により10%以上減少する
ことを特徴とする。
【0107】また、第3電極3と第2電極2間、又は/及び
第1電極1と第3電極3間の前記放電電流(Isub)が、放電電
流の合計(前記放電電流(Imain)+前記放電電流(Isub))の
10%以上流れることを特徴とする。
【0108】また、前記第1電極1と前記第2電極2の電位
を同時に変化させることを特徴とする。
【0109】また、前記第1電極1と前記第2電極2間に電
位差を生じさせる過程に於いて、電位の変化速度が1.0V
/ns以上であることを特徴とする。
【0110】また、第1電極1と第2電極2がほぼ平行に形
成され、第1電極1、及び第2電極2と交差する方向に第3
電極3が複数本形成されていることを特徴とする。
【0111】また、第1電極1と第2電極2がほぼ平行に形
成され、第1電極1、及び第2電極2と交差する方向に複数
本形成された第3電極3間に土手状の構造物が形成されて
いることを特徴とする。
【0112】また、第1電極1と第2電極2の外側にフロー
ト電極が設けられていることを特徴とする。
【0113】以下、本実施の形態について具体例を示し
ながら説明するが、本発明の実施の態様はこれに限定さ
れるものではない。
【0114】[駆動方法]については前記実施の形態2と
同様である。[照明装置]、及び[ディスプレイ装置]につ
いては基本的に前記実施の形態1と同様であるが、パネ
ルの構造が異なる。以下、異なる部分のみ説明する。
【0115】[パネル構造]図5は第3の実施の形態で使
用した平面型放電ランプの概念図であり、同図(a)は
平面図を示し、同図(b)、(c)は断面図を示す。図
5の平面型放電ランプは、放電空間を挟む基板対の一方
の第1基板11の内面上に互いにほぼ平行な第1電極1、第2
電極2と、誘電体層13と、保護層14を有し、他方の第2基
板12の内面上に、第1電極1、及び第2電極2と交差する複
数本の第3電極3と、可視光を反射する反射層15と、複数
本の第3電極3間に形成された土手状構造物16と、放電に
より発光する蛍光体17とを有している。
【0116】図3では第3電極3は複数本形成されている
が、第2基板12の内面上に一様に平面で形成されていて
も良く、あるいは無くてもよい。パネルの構造のその他
については前記実施の形態1と同じである。
【0117】このような構造により、陽光柱放電が安定
に形成され、放電のちらつきも抑えられた。その結果、
水銀を用いることなく、10000cd/m2の輝度、45lm/Wの発
光効率を得ることが出来た。
【0118】更に、図6に示すように、第1電極と第2電
極2の外側にフロート電極4を形成したものでは、陽光柱
放電が低電圧で安定に形成され、放電のちらつきもかな
り抑えられた。その結果、水銀を用いることなく、1000
0cd/m2の輝度、50lm/Wの発光効率を得ることが出来た。
このときの放電電圧は第3電極3の無いものに比べて150V
以上も低くなる。
【0119】このフロート電極の効果は土手状構造物16
の有無に関わらず見られるものである。また、フロート
電極4を第1電極1、及び第2電極2の外側に各々複数本設
け、それらを接続することによりこの効果は更に上が
る。
【0120】
【発明の効果】本発明の実施の形態から明らかなよう
に、少なくとも2種類の電極、第1電極、第2電極を有す
る放電発光デバイスに対して、第1電極と第2電極間に電
位差を生じさせる過程と、第1電極と第2電極間に放電電
流(Imain)を流して発光させる過程と、第1電極側、又は
/及び第2電極側に、放電電流の変動を抑制する逆起電
力(Vemf-main)を発生させる過程を有する放電発光デバ
イスの駆動方法により、逆起電力Vemf-mainで放電電流I
mainの変動を抑制し、陽光柱放電を安定に形成すること
が可能となり、放電のちらつきを抑えることが出来る。
しかも、このように形成された陽光柱放電は非常に効率
が高く、強い発光強度を得ることが出来る。
【0121】また、少なくとも3種類の電極、第1電極、
第2電極、第3電極を有する放電発光デバイスに対して、
第1電極と第2電極間、及び第1電極と第3電極間、又は/
及び第3電極と第2電極間に電位差を生じさせる過程と、
第1電極と第2電極間に放電電流(Imain)を流して発光さ
せる過程と、第1電極側、又は/及び第2電極側に、放電
電流の変動を抑制する逆起電力(Vemf-main)を発生させ
る過程と、第3電極と第2電極間、又は/及び第1電極と
第3電極間に放電電流(Isub)を流す過程を有する放電発
光デバイスの駆動方法により、逆起電力Vemf-mainで放
電電流Imainの変動を抑制し、陽光柱放電を安定に形成
することが可能となり、放電のちらつきを抑えることが
出来る。
【0122】しかも、このように形成された陽光柱放電
は非常に効率が高く、強い発光強度を得ることが出来
る。また、放電電流Isubを流すことにより、第3電極上
に壁電荷を形成することが出来、陽光柱放電を低電圧で
発生させることが可能となる。以上のように、陽光柱放
電を制御することにより、高輝度、高発光効率、且つ安
定な放電が可能な放電発光デバイス、並びに、それを用
いた照明装置、及びディスプレイ装置を提供することが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の実施の形態における平面型放電ラ
ンプの概念図
【図2】同第1の実施の形態における放電期間に各電極
に対して印加する電圧波形を示す図
【図3】同第2の実施の形態における平面型放電ランプ
の概念図
【図4】同第2の実施の形態における放電期間に各電極
に対して印加する電圧波形を示す図
【図5】同第3の実施の形態における平面型放電ランプ
の概念図
【図6】同第3の実施の形態における平面型放電ランプ
の概念図
【図7】従来の平面型放電ランプの概念図
【符号の説明】
1 第1電極 2 第2電極 3 第3電極 4 フロート電極 11 第1基板 12 第2基板 13 誘電体層 14 保護層 15 反射層 16 土手状構造物 17 蛍光体 20 スペーサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 広橋 正樹 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 Fターム(参考) 5C080 AA04 BB09 DD30 JJ04 JJ06 KK52

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1電極及び第2電極を有する放電発光デ
    バイスに対して、前記第1電極と前記第2電極との間に電
    位差を生じさせる過程と、前記第1電極と前記第2電極と
    の間に第1の放電電流(Imain)を流して発光させる過程
    と、前記第1電極側又は/及び前記第2電極側に、前記第
    1の放電電流の変動を抑制する逆起電力(Vemf-main)を発
    生させる過程を有する放電発光デバイスの駆動方法。
  2. 【請求項2】 放電電流(Imain)のピーク値が、前記逆
    起電力(Vemf-main)により10%以上減少することを特徴
    とする請求項1記載の放電発光デバイスの駆動方法。
  3. 【請求項3】 第1電極及び第2電極を有する放電発光デ
    バイスに対して、前記第1電極と前記第2電極との間に電
    位差を生じさせる過程と、前記第1電極側又は/及び前
    記第2電極側に、前記電位差を生じさせる際に流れる放
    電発光デバイスの充放電電流の変動を抑制する逆起電力
    (Vemf-C)を発生させる過程と、前記第1電極と前記第2電
    極との間に第1の放電電流(Imain)を流して発光させる過
    程を有する放電発光デバイスの駆動方法。
  4. 【請求項4】 第1電極及び第2電極を有する放電発光デ
    バイスに対して、前記第1電極と前記第2電極との間に電
    位差を生じさせる過程と、前記第1電極側又は/及び前
    記第2電極側に、前記電位差を生じさせる際に流れる放
    電発光デバイスの充放電電流の変動を抑制する逆起電力
    (Vemf-C)を発生させる過程と、前記第1電極と前記第2電
    極との間に第1の放電電流(Imain)を流して発光させる過
    程と、前記第1電極側又は/及び前記第2電極側に、前記
    第1の放電電流の変動を抑制する逆起電力(Vemf-main)を
    発生させる過程を有する放電発光デバイスの駆動方法。
  5. 【請求項5】 放電電流(Imain)のピーク値が、前記逆
    起電力(Vemf-main)により10%以上減少することを特徴
    とする請求項4記載の放電発光デバイスの駆動方法。
  6. 【請求項6】 第1電極、第2電極及び第3電極を有する
    放電発光デバイスに対して、前記第1電極と前記第2電極
    間及び前記第1電極と前記第3電極間、又は/及び前記第
    3電極と前記第2電極間に電位差を生じさせる過程と、前
    記第1電極と前記第2電極間に第1の放電電流(Imain)を流
    して発光させる過程と、前記第1電極側又は/及び前記
    第2電極側に、前記第1の放電電流の変動を抑制する逆起
    電力(Vemf-main)を発生させる過程を有する放電発光デ
    バイスの駆動方法。
  7. 【請求項7】 放電電流(Imain)のピーク値が、前記逆
    起電力(Vemf-main)により10%以上減少することを特徴
    とする請求項6記載の放電発光デバイスの駆動方法。
  8. 【請求項8】 第1電極、第2電極及び第3電極を有する
    放電発光デバイスに対して、前記第1電極と前記第2電極
    間及び前記第1電極と前記第3電極間、又は/及び前記第
    3電極と前記第2電極間に電位差を生じさせる過程と、前
    記第1電極と前記第2電極間に第1の放電電流(Imain)を流
    して発光させる過程と、前記第3電極と前記第2電極間又
    は/及び前記第1電極と前記第3電極間に第2の放電電流
    (Isub)を流す過程を有する放電発光デバイスの駆動方
    法。
  9. 【請求項9】 第1電極、第2電極及び第3電極を有する
    放電発光デバイスに対して、前記第1電極と前記第2電極
    間及び前記第1電極と前記第3電極間、又は/及び前記第
    3電極と前記第2電極間に電位差を生じさせる過程と、前
    記第1電極と前記第2電極間に第1の放電電流(Imain)を流
    して発光させる過程と、前記第1電極側又は/及び前記
    第2電極側に、前記第1の放電電流の変動を抑制する逆起
    電力(Vemf-main)を発生させる過程と、前記第3電極と前
    記第2電極間又は/及び前記第1電極と前記第3電極間に
    第2の放電電流(Isub)を流す過程を有する放電発光デバ
    イスの駆動方法。
  10. 【請求項10】 放電電流(Imain)のピーク値が、前記
    逆起電力(Vemf-main)により10%以上減少することを特
    徴とする請求項9記載の放電発光デバイスの駆動方法。
  11. 【請求項11】 第2の放電電流(Isub)の電流値が、第1
    の放電電流(Imain)の電流値と前記第2の放電電流(Isub)
    の電流値との和の10%以上であることを特徴とする前記
    請求項8、9又は10記載の放電発光デバイスの駆動方
    法。
  12. 【請求項12】 電位差を生じさせる際に流れる放電発
    光デバイスの充放電電流の変動を抑制する逆起電力(Vem
    f-C)を発生させる過程を有する請求項6ないし11のい
    ずれか記載の放電発光デバイスの駆動方法。
  13. 【請求項13】 第3電極側に放電電流の変動を抑制す
    る逆起電力(Vemf-sub)を発生させる過程を有する請求項
    8ないし12のいずれか記載の放電発光デバイスの駆動
    方法。
  14. 【請求項14】 第1電極と第2電極の電位を同時に変化
    させることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか
    記載の放電発光デバイスの駆動方法。
  15. 【請求項15】 第1電極と第2電極間に電位差を生じさ
    せる過程において、電位の変化速度が1.0V/ns以上であ
    ることを特徴とする請求項1ないし14のいずれか記載
    の放電発光デバイスの駆動方法。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし15のいずれか記載の
    放電発光デバイスの駆動方法により発光させた放電発光
    デバイスを用いて、被照明体を照明する照明装置。
  17. 【請求項17】 第1電極と第2電極が実質的に平行に形
    成され、前記第1電極及び前記第2電極と交差する方向に
    第3電極が2以上の所定の数だけ形成されていることを
    特徴とする請求項16記載の照明装置。
  18. 【請求項18】 所定の数だけ形成されている第3電極
    の間に土手状の構造物が形成されていることを特徴とす
    る前記請求項17に記載の照明装置。
  19. 【請求項19】 第1電極と第2電極の外側にフロート電
    極が設けられていることを特徴とする前記請求項16、
    17又は18記載の照明装置。
  20. 【請求項20】 請求項1ないし15のいずれか記載の
    放電発光デバイスの駆動方法又は請求項16ないし19
    のいずれか記載の照明装置を用いたディスプレイ装置。
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