JP2001108763A - 時計用外装部品及びその製造方法 - Google Patents

時計用外装部品及びその製造方法

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JP2001108763A
JP2001108763A JP28357699A JP28357699A JP2001108763A JP 2001108763 A JP2001108763 A JP 2001108763A JP 28357699 A JP28357699 A JP 28357699A JP 28357699 A JP28357699 A JP 28357699A JP 2001108763 A JP2001108763 A JP 2001108763A
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武久 古屋
Kenzo Ikumi
健三 井汲
Kenichi Suzuki
健一 鈴木
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茂 分部
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Nobunao Kizaki
木崎  信尚
Takeshi Inoue
健 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チタン金属時計と同等の質感を有し、耐気圧
性、耐蝕性、耐金属アレルギー性を満足して安価に形成
できる外装部品を得る。 【解決手段】 ケース2及びレジスターリング6等の時
計用外装部品及びその製造方法で、材料組成が、ナイロ
ン樹脂100重量部に対して、タングステン粉末略40
0〜580重量部と、ガラス繊維及び無機粉末が配合さ
れて、比重が略4〜5からなる材料をペレット化し、乾
燥した後、射出成形機に取り付けた金型内に断面が略L
字形状のフランジ部を有してリング状になった金属補強
部材3を挿着し、成形条件として、シリンダー温度が略
260〜280°C、金型温度が略80〜100°C、
射出圧力が略1200〜1600kg/cm2 の条件の
もとで金属補強部材3を挿着した金型内に材料を射出成
形する。10気圧耐圧を十分保証でき、メッキや塗装で
チタン金属と同等の質感が安価に得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は時計用外装部品及び
その製造方法に係わり、特に、高比重樹脂材料で樹脂成
形し、特に、チタン金属と同等な重量感、質感が得られ
る時計用外装部品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、金属アレルギーには効果的
で、しかも軽量であると言うことからチタン合金を素材
とした携帯時計が広く普及している。このチタン合金を
素材とした携帯時計はケース、ベゼル、裏蓋及びバンド
等の外装部品を形成する方法の一つとして特開平7−6
2466号公報や特開平9−194982号公報に開示
さたものがある。即ち、この方法は概ね次のような形成
方法を採っている。チタン粉末を主材料としてその他の
金属粉末を混ぜ合わせ、金型に充填し加圧のもとで焼結
して所望の形状に形成するものである。
【0003】このチタン合金で出来た外装部品は比重が
略4.5位であり、亜鉛や真鍮等の金属で出来た部品よ
り非常に軽く感じるものである。また、耐蝕性にも強
く、金属アレルギーにも効果的な性質を持っている。ま
た、当然ながら高気圧にも耐え、時計として保証する1
0気圧にも十分耐圧できるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たチタン合金材の外装部品には次のような問題点があ
る。即ち、焼結による成形方法は、複雑な形状を要する
部分や、寸法に高精度を要求される部分はその通りに成
形することが出来ず、成形後に切削加工や研削加工等の
二次加工を必要とされ、その加工も難削材のあるため経
験と工数を要する加工となっていた。
【0005】また、材料費も高く、且つ、上記した二次
加工費もかかって部品コストが高くなることから高い価
格帯を示す時計となっていた。
【0006】本発明は上記従来の課題に鑑みなされたも
のであり、その目的は、上記チタン金属時計と同等の重
量感、質感を有して、且つ、安いコストで形成でき、耐
気圧性、耐蝕性、耐金属アレルギー性に優れた時計用外
装部品及びその製造方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における時計用外装部品は、ケース、ベゼ
ル、裏蓋等の時計用外装部品において、材料組成が、ナ
イロン樹脂100重量部に対して、タングステン粉末略
400〜580重量部と、ガラス繊維及び無機粉末が配
合されて、比重が略4〜5からなる材料で射出成形して
形成したことを特徴とする時計用外装部品。
【0008】また、ケース、ベゼル、裏蓋等の時計用外
装部品において、材料組成が、ナイロン樹脂100重量
部に対して、タングステン粉末略400〜580重量部
と、ガラス繊維及び無機粉末が配合されて、比重が略4
〜5からなる材料で成形する際に、断面が略L字形状の
フランジ部を有してリング状になった金属補強部材の一
部が露出する如くインサート成形により一体的に射出成
形して形成したことを特徴とするものである。
【0009】また、前記金属補強部材は、断面が略L字
形状の端部(非露出部)が上部に折れ曲がった突出部を
設けて成形樹脂との接触表面積を広くしたことを特徴と
するものである。
【0010】また、前記金属補強部材は、成形樹脂との
接触部に多数の凹凸部を設けて成形樹脂との接触表面積
を広くしたことを特徴とするものである。
【0011】また、前記時計用外装部品は、金属色調の
表面処理を施したことをと特徴とするものである。
【0012】また、本発明の時計用外装部品の製造方法
は、材料組成が、ナイロン樹脂100重量部に対して、
タングステン粉末略400〜580重量部と、ガラス繊
維及び無機粉末が配合されて、比重が略4〜5からなる
材料をペレット化する工程と、このペレットを乾燥する
工程と、成形条件が、シリンダー温度が略260〜28
0°C、金型温度が略80〜100°C、射出圧力が略
1200〜1600kg/cm2 の条件のもとで射出成
形機に取り付けた金型内に前記材料を射出成形する工程
と、を有する工程で形成したことを特徴とするものであ
る。
【0013】また、材料組成が、ナイロン樹脂100重
量部に対して、タングステン粉末略400〜580重量
部と、ガラス繊維及び無機粉末が配合されて、比重が略
4〜5からなる材料をペレット化する工程と、このペレ
ットを乾燥する工程と、射出成形機に取り付けた金型内
に断面が略L字形状のフランジ部を有してリング状にな
った金属補強部材を挿着する工程と、成形条件が、シリ
ンダー温度が略260〜280°C、金型温度が略80
〜100°C、射出圧力が略1200〜1600kg/
cm2 の条件のもとで前記金属補強部材を挿着した金型
内に前記材料を射出成形する工程と、を有する工程で形
成したことを特徴とするものでる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明におけ
る時計用外装部品について説明する。図1は、本発明の
第1の実施の形態に係わる携帯時計の部分組立断面図で
ある。この携帯時計1は、本発明のケース2と、ケース
2と一体的に形成した金属補強部材3と、ケース2の横
孔に挿着されたリューズ4と、ケース2の上に取り付け
されてガラス11を固定すると共にクリックバネ7と係
合するステンレス材から形成された見返しリング5と、
ケース2の上に取り付けられて回動するレジスターリン
グ6と、ケース2の上部にあってケース2及び見返しリ
ング5に固定されてレジスターリング6と係合するクリ
ックバネ7と、ケース2の内部に固定部材を介して取り
付けられるムーブ8と、このムーブ8上に取り付けられ
るソーラセル9と、このソーラセル9上に取り付けられ
る文字板10と、見返しリング5に固定されて文字板1
0上に取り付けられるガラス11とから構成されてい
る。尚、図中省略してあるが指針が文字板10とガラス
11の間でムーブ8から突出した指針取付け軸に取り付
けられて配設される。中に配設されるムーブ8、ソーラ
セル9、文字板10及び指針はケース2とリューズ4と
の間に挟設されるパッキン12と、ケース2と見返しリ
ング5との間に挟設されるパッキン13と、見返しリン
グ5とガラス11との間に挟設さるパッキン14等によ
って完全な密封状態の中にあり、完全な防水構造が取ら
れている。
【0015】図2は、図1に示すA部(ケースに金属補
強部材をインサート成形した部分)の拡大断面図であ
る。前記金属補強部材3は、断面が略L字形状のフラン
ジ部を有してリング状に形成されている。その一部3a
がケース2より露出している。この金属補強部材3はス
テンレス材から出来ており耐蝕性の良いものである。
【0016】さて、ケース2の材料組成は、ナイロン樹
脂100重量部に対して、タングステン粉末略400重
量部と、ガラス繊維80重量部及び無機粉末40重量部
を配合した材料を射出成形によって形成したものであ
る。尚、射出成形に当たっては、金型内に先に金属補強
部材3を挿着し、その後金型内に前記材料を射出成形し
て金属補強部材3と一体的に形成したものである。
【0017】上記配合した材料で成形したケースの比重
が略4位で、前述したチタン合金で出来た部品の比重略
4.5より少し軽めであるが、持った感じで重量的に顕
著な差異は感ぜず、重量感、質感は余り遜色を感じない
ものが得られた。
【0018】前記金属補強部材3は、前述したようにス
テンレス材で形成され、ケース2の高圧に対する補強の
機能を有している。この金属補強部材3は断面が略L字
型をしたフランジ形状をしており、ケース2との接触表
面積が大きくなるようにしてある。このように接触表面
積が大きくなると、両部品の熱収縮率の違いによる収縮
変化が生じても離形現象を非常に少なく押さえることが
でき、水分等の浸透を防止する。
【0019】図3及び図4は、金属補強部材を形状を変
えた本発明の第2及び第3の実施の形態を示す部分断面
図である。図3は、金属補強部材3Aの断面が略L字形
状の端部(非露出部)が上部に折れ曲がった突出部3c
を設けている。図4は、金属補強部材3Bは成形樹脂と
の接触部の表面に多数の凹凸部3dを設けたものであ
り、いずれも成形樹脂との接触表面積を広くしたもので
ある。
【0020】以上述べたように、金属補強部材3(3
A、3B)を図2及び図3、図4に示す形状にすること
によって成形樹脂との接触表面積が非常に大きくなり、
水分等の浸透を防止して防水効果を高めることができ
る。
【0021】前記ケース2の外表面2aには表面処理が
施されている。この表面処理は、レニー系のプライマー
塗料を略10〜12μmの厚みに施した後、ニッケル金
属色調気味のメタリック塗料(例えば、メーカ:日本化
成、塗料名:エフェクトラック、塗料色:ニッケル#1
1365)を略5μmの厚みに塗装し、更に、その上に
酸化シリコンの硬質被膜を略10μmの厚みに施したも
のである。
【0022】前記プライマー塗料は、メタリック塗料の
密着性を良くするためである。硬質被膜はキズ等の損傷
を防止するものである。本実施の形態では、ニッケル金
属色調気味のメタリック塗装を施してチタン金属と同等
な金属色調を出したものである。
【0023】最近のチタン金属時計でも表面処理の技術
で各種の外観色調の異なった金属色調のものが現れてい
る。本実施の形態においても色調の異なるメタリック塗
料を使用することによって所望の金属外観色調が得ら
れ、チタン金属と同等の重量感、質感を感じさせること
ができる。
【0024】上記した本実施の形態では、メタリック塗
装を施したものであるが、同様に、ケース2の表面にホ
ーニング処理等によって粗面化し、その後湿式メッキを
施すことによって金属外観を得ることができる。尚、メ
ッキ処理は下地に銅メッキやニッケルメッキを施してそ
の上に所望の仕上げメッキを施すのが好ましい。下地の
銅メッキにニッケルメッキはナイロン樹脂とのメッキの
密着性を良好にする。また、同様にケース2の表面に金
属蒸着を施すことによっても金属外観が得られる。
【0025】さて、本実施の形態のケース2の材料組成
は、ナイロン樹脂100重量部に対して、タングステン
粉末略400重量部と、ガラス繊維略80重量部及び黒
鉛なる無機粉末40重量部を配合して、比重が略4の配
合材料を得たものであるが、ナイロン樹脂100重量部
に対して、タングステン粉末略580重量部と、ガラス
繊維略100重量部及び黒鉛なる無機粉末50重量部を
配合して、比重が略5の配合材料であってもチタン金属
ケースと同等に近い遜色のない質感のケースが得られ
る。重量的には少し重い訳であるが、チタン金属の外観
色調質感の伴ったケースのみを取り上げると著しい重量
感の差を感じないためチタン金属のケースと余り変わり
のしない重量的質感を与える。重量的にチタン金属と略
同質を感じさせる範囲は、比重略4〜5の範囲で、比重
が4より小さくなってくると明らかな軽さを感じ、比重
が5より大きくなると明らかな重さを感じて、チタン金
属かどうかの疑念を感じさせるものとなる。
【0026】外装部品であるレジスターリング6は、上
記したケース2と同じ比重を略4に配合した材料で射出
成形して形成したものである。これには金属補強部材は
入っていない。また、外観色調もケース2は全く同じ表
面処理を施して同一に仕上げてある。このようにして形
成したケース2及びレジスターリング6を組み込んだ時
計はチタン金属時計と略同一の質感を感じさせるもので
ある。
【0027】上記構成によりその作用について説明す
る。先ず、上述した材料組成からなる高比重樹脂の特性
は、ナイロン樹脂は引っ張り強度、曲げ強度にも強く、
又、対衝撃性も有することから耐高気圧に好適である。
また、耐薬品性も強いことから外装部品に好適である。
更に、ガラス繊維を添加することによって機械的強度を
増すと共に、耐熱性、寸法安定性も増し、精密部品とし
て好適に利用出来る。
【0028】更に、金属メッキを直接施すことができ金
属被膜を形成して金属感を出すことができる。
【0029】タングステンは比重が19と非常に重く、
チタンと同等の重量的質感を出すには配合容量が少なく
て良い。配合容量が少ないと成形性を良くすることがで
きる。また、タングステン粉末は異形状粉が使用されて
おり樹脂との結合度を強くして成形品の強度等も強くす
ることができる。更に、金属アレルギー性にも影響が小
さい。
【0030】ガラス繊維は上記したように成形組織結合
度を強くし成形品の強度を増す。
【0031】無機粉末は色付けと表面の粗面化し易くす
る目的で入れるもので、各種色合いが調整できる。ま
た、表面の粗面化が早くし易くなる。表面の粗面化(表
面の微細な凹凸)はメッキする上で欠かせない工程で、
粗面化はホーニング方法等で行うが、ホーニングの際に
無機粉末が剥離するので凹凸が早くでき、粗面化がし易
くなるのである。
【0032】ここでの無機粉末は、黒鉛粉末、その他の
ものとしてニッケル粉末が選択される。ニッケル粉末を
入れればグレー色が得られる。
【0033】比重が略4〜5になるように配合量を設定
したことは、チタンの比重が4.5であることから、重
量感からして比重を略4〜5位の範囲なら質感とし遜色
を感じないからである。
【0034】また、上述した金属補強部材をインサート
成形することは、高気圧に耐える構造が取れる。また、
金属補強部材の材料としてステンレス材を使用している
ので耐蝕性も良い。更に、金属補強部材を形状を図2や
図3、図4に示す形状にして成形樹脂との接触表面積を
大きくすると非常に高い防水効果が得られる。また、例
えば、金属補強部材の露出面の一部分に切削加工を施し
て平滑に仕上げ、パッキンを介して見返しリングと係合
させる構造も取ることができる。
【0035】また、上述した金属メッキ、メタリック塗
装、金属蒸着の表面処理は、チタンの外観的質感と遜色
のない質感が出せる。金属メッキはナイロン樹脂表面を
粗面化して施される。下地に銅メッキやニッケルメッキ
を施して貴金属メッキを施すと高級感のある金属メッキ
が得られる。
【0036】メタリック塗装は各種金属感の現れる塗装
が施せる。メタリック塗装を施す場合は下地にプライマ
ーを施して行うと密着性が良くなる。また、メタリック
塗装の上に硬質性を保持させるためにガラス入りのトッ
プコートを施すと好適である。金属蒸着によって各種色
合いの金属感を出すことができる。上記した金属メッキ
やメタリック塗装等は安価にできるものである。
【0037】以上の方法で金属感のある外観が得られ、
チタンと同質感のある表面外観を安価に得ることができ
る。
【0038】次に、本発明における時計用外装部品の製
造方法について説明する。先ず、ケース2の製造方法
は、材料組成が、ナイロン樹脂100重量部に対して、
タングステン粉末略400〜580重量部と、ガラス繊
維80〜100重量部及び無機粉末40〜50重量部が
配合されて、比重が略4〜5からなる材料をペレット化
する工程と、このペレットを乾燥する工程と、射出成形
機の材料供給部(ホッパー)に材料を入れて、射出成形
機に取り付けた金型内に断面が略L字形状のフランジ部
を有してリング状になった金属補強部材3を所定の位置
に挿着する工程と、成形条件が、シリンダー温度が略2
60〜280°C、金型温度が略80〜100°C、射
出圧力が略1200〜1600kg/cm2 の条件のも
とで前記金属補強部材3を挿着した金型内に前記材料を
射出成形する工程と、金型を開いて成形部品を取り出す
ことによってケース2が得られる。
【0039】同様に、レジスターリング6の製造方法
は、上記したケース2の製造工程において、金属補強部
材3を挿着する工程を除き、その他の工程は同様である
ので説明は省略する。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、タングステン粉末を入
れたナイロン樹脂で射出成形で部品を成形し、メッキや
塗装の簡単な表面処理を施すことによって、チタン金属
と殆ど同質の質感が得られるので、非常に安く形成でき
る。
【0041】また、強度的に強いナイロン樹脂を使用
し、ガラス繊維を入れることにより、時計として保証す
る10気圧の耐圧に十分満足することができる。更に、
金属補強部材を入れることにより、更なる耐圧向上効果
を得ることができる。
【0042】また、金属補強部材をフランジ形状に形成
したり、金属補強部材と樹脂との接触表面を拡大するこ
とにより、十分な防水効果を発揮することができる。
【0043】また、比重の重いタングステン粉末を使用
することによって、ナイロン樹脂を多くすることができ
るので、射出成形における材料の流動性を良くし、部品
形状が精度良く成形できると共に、成形機のシリンダー
や金型の磨耗を軽減することができる。
【0044】以上述べたように、チタン金属時計と同等
の重量感、質感を有して、且つ、安いコストで形成で
き、耐気圧性、耐蝕性、耐金属アレルギー性に優れた時
計用外装部品及びその製造方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる携帯時計の
部分組立断面図である。
【図2】図1に示すA部の拡大断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示すケースに金属
補強部材をインサート成形部分の拡大断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態を示すケースに金属
補強部材をインサート成形部分の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 携帯時計 2 ケース 2a ケース外表面 3 金属補強部材 6 レジスターリング パッキン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月6日(1999.10.
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1 携帯時計 2 ケース 2a ケース外表面 3 金属補強部材 6 レジスターリング13 パッキン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井汲 健三 山梨県南都留郡河口湖町船津6663番の2 河口湖精密株式会社内 (72)発明者 鈴木 健一 山梨県南都留郡河口湖町船津6663番の2 河口湖精密株式会社内 (72)発明者 分部 茂 山梨県南都留郡河口湖町船津6663番の2 河口湖精密株式会社内 (72)発明者 花井 賢司 東京都田無市本町6丁目1番12号 シチズ ン時計株式会社田無製造所内 (72)発明者 木崎 信尚 東京都田無市本町6丁目1番12号 シチズ ン時計株式会社田無製造所内 (72)発明者 井上 健 東京都田無市本町6丁目1番12号 シチズ ン時計株式会社田無製造所内 Fターム(参考) 4K018 AA19 AB06 AB08 BA09 CA30 FA24 FA25 GA04 HA04 JA22 KA25 4K020 AA09 AA25 AC07 BB08 BB29 BC03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース、ベゼル、裏蓋等の時計用外装部
    品において、材料組成が、ナイロン樹脂100重量部に
    対して、タングステン粉末略400〜580重量部と、
    ガラス繊維及び無機粉末が配合されて、比重が略4〜5
    からなる材料で射出成形して形成したことを特徴とする
    時計用外装部品。
  2. 【請求項2】 ケース、ベゼル、裏蓋等の時計用外装部
    品において、材料組成が、ナイロン樹脂100重量部に
    対して、タングステン粉末略400〜580重量部と、
    ガラス繊維及び無機粉末が配合されて、比重が略4〜5
    からなる材料で成形する際に、断面が略L字形状のフラ
    ンジ部を有してリング状になった金属補強部材の一部が
    露出する如くインサート成形により一体的に射出成形し
    て形成したことを特徴とする時計用外装部品。
  3. 【請求項3】 前記金属補強部材は、断面が略L字形状
    の端部(非露出部)が上部に折れ曲がった突出部を設け
    て成形樹脂との接触表面積を広くしたことを特徴とする
    請求項2記載の時計用外装部品。
  4. 【請求項4】 前記金属補強部材は、成形樹脂との接触
    部に多数の凹凸部を設けて成形樹脂との接触表面積を広
    くしたことを特徴とする請求項2又は3記載の時計用外
    装部品。
  5. 【請求項5】 前記時計用外装部品は、金属色調の表面
    処理を施したことをと特徴とする請求項1又は2記載の
    時計用外装部品。
  6. 【請求項6】 ケース、ベゼル、裏蓋等の時計用外装部
    品の製造方法において、材料組成が、ナイロン樹脂10
    0重量部に対して、タングステン粉末略400〜580
    重量部と、ガラス繊維及び無機粉末が配合されて、比重
    が略4〜5からなる材料をペレット化する工程と、この
    ペレットを乾燥する工程と、成形条件が、シリンダー温
    度が略260〜280°C、金型温度が略80〜100
    °C、射出圧力が略1200〜1600kg/cm2 の
    条件のもとで射出成形機に取り付けた金型内に前記材料
    を射出成形する工程と、を有する工程で形成したことを
    特徴とする時計用外装部品の製造方法。
  7. 【請求項7】 ケース、ベゼル、裏蓋等の時計用外装部
    品の製造方法において、材料組成が、ナイロン樹脂10
    0重量部に対して、タングステン粉末略400〜580
    重量部と、ガラス繊維及び無機粉末が配合されて、比重
    が略4〜5からなる材料をペレット化する工程と、この
    ペレットを乾燥する工程と、射出成形機に取り付けた金
    型内に断面が略L字形状のフランジ部を有してリング状
    になった金属補強部材を挿着する工程と、成形条件が、
    シリンダー温度が略260〜280°C、金型温度が略
    80〜100°C、射出圧力が略1200〜1600k
    g/cm2 の条件のもとで前記金属補強部材を挿着した
    金型内に前記材料を射出成形する工程と、を有する工程
    で形成したことを特徴とする時計用外装部品の製造方
    法。
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