JP2001106642A - カーボンマイクロコイルを用いた造影剤および同造影方法 - Google Patents
カーボンマイクロコイルを用いた造影剤および同造影方法Info
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- JP2001106642A JP2001106642A JP32155699A JP32155699A JP2001106642A JP 2001106642 A JP2001106642 A JP 2001106642A JP 32155699 A JP32155699 A JP 32155699A JP 32155699 A JP32155699 A JP 32155699A JP 2001106642 A JP2001106642 A JP 2001106642A
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- carbon microcoil
- contrast agent
- electromagnetic wave
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- Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
- Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 新規な方法の造影剤および造影の手法を提案
している。 【構成】 被検査生体内に送り込まれたカーボンマイク
ロコイル(1)の物理的性質が軸方向と半径方向とで異
なる事を利用してその分布を映像化する。
している。 【構成】 被検査生体内に送り込まれたカーボンマイク
ロコイル(1)の物理的性質が軸方向と半径方向とで異
なる事を利用してその分布を映像化する。
Description
【0001】 この発明は診断用映像法における新規な
方式原理の造影剤およびその応用方法に関し、特に主た
る造影手段として微小長のカーボンマイクロコイルを検
査されるべき生体の体内に送り込んでおいてからその軸
方向と半径方向の物理的性質の違いに注目してその分布
を画像化する事を特徴とする、該造影剤およびその応用
方法に関する。該手法は比較対象となるべき前例に乏し
いので以下好ましい実施例のみ述べる。
方式原理の造影剤およびその応用方法に関し、特に主た
る造影手段として微小長のカーボンマイクロコイルを検
査されるべき生体の体内に送り込んでおいてからその軸
方向と半径方向の物理的性質の違いに注目してその分布
を画像化する事を特徴とする、該造影剤およびその応用
方法に関する。該手法は比較対象となるべき前例に乏し
いので以下好ましい実施例のみ述べる。
【0002】 即ち本発明は先ず微小長のカーボンマイ
クロコイルの軸方向と半径方向の音響学的性質の違いに
由来する超音波吸収の、または基本波、高調波ないし分
周調波における再放射の、効率の違いを画像化する如く
構成された事を特徴とする、カーボンマイクロコイルを
用いた超音波造影剤および同造影方法である事ができ
る。
クロコイルの軸方向と半径方向の音響学的性質の違いに
由来する超音波吸収の、または基本波、高調波ないし分
周調波における再放射の、効率の違いを画像化する如く
構成された事を特徴とする、カーボンマイクロコイルを
用いた超音波造影剤および同造影方法である事ができ
る。
【0003】 さらにまた本発明は微小長のカーボンマ
イクロコイルの軸方向と半径方向の電気的性質の違いに
由来する電磁波吸収の、または電磁波再放射の、効率の
違いを画像化する如く構成された事を特徴とする、カー
ボンマイクロコイルを用いた電磁波造影剤および同造影
方法。である事ができる。
イクロコイルの軸方向と半径方向の電気的性質の違いに
由来する電磁波吸収の、または電磁波再放射の、効率の
違いを画像化する如く構成された事を特徴とする、カー
ボンマイクロコイルを用いた電磁波造影剤および同造影
方法。である事ができる。
【0004】 さらにまた本発明は微小長のカーボンマ
イクロコイルの軸方向と半径方向の電気的性質の違いに
由来する、バイアス電界ないし入射電磁波の周囲物質の
磁気共鳴への影響力の違いを画像化する事を特徴とす
る、カーボンマイクロコイルを用いた磁気共鳴造影剤お
よび同造影方法である事ができる。
イクロコイルの軸方向と半径方向の電気的性質の違いに
由来する、バイアス電界ないし入射電磁波の周囲物質の
磁気共鳴への影響力の違いを画像化する事を特徴とす
る、カーボンマイクロコイルを用いた磁気共鳴造影剤お
よび同造影方法である事ができる。
【0005】図1はこれらを説明するための簡単なスケ
ッチであり、これにおいて、長さが余り長くないカーボ
ンマイクロコイル(1)は、例えば直径数μm、長さは
同程度ないし高々その数倍以内であるが、これはその軸
方向と半径方向とでは物理的性質が大いに異なる。
ッチであり、これにおいて、長さが余り長くないカーボ
ンマイクロコイル(1)は、例えば直径数μm、長さは
同程度ないし高々その数倍以内であるが、これはその軸
方向と半径方向とでは物理的性質が大いに異なる。
【0006】先ず音響学的には軸方向には全体が1つの
機械的なバネに見える事から比較的変型し易く、周囲に
摩擦のある場合には(例えば生体組織内においてはそれ
に該当する)損失が大きく、また機械的共振周波数もさ
ほど高くはない。しかし半径方向から見ると個々のター
ンがリングに見え、外部応力に応じた個々のリングのた
わみ変型ないし共振が観測され、この場合、損失はかな
ら図示の大きくはなく、また機械的共振周波数は比較的
高い。
機械的なバネに見える事から比較的変型し易く、周囲に
摩擦のある場合には(例えば生体組織内においてはそれ
に該当する)損失が大きく、また機械的共振周波数もさ
ほど高くはない。しかし半径方向から見ると個々のター
ンがリングに見え、外部応力に応じた個々のリングのた
わみ変型ないし共振が観測され、この場合、損失はかな
ら図示の大きくはなく、また機械的共振周波数は比較的
高い。
【0007】 また半径方向から音響学的に見ると、螺
旋の各ターンの間隔が成す反射源アレイに見える事か
ら、入射波長と螺旋のピッチとに鑑みて特定の方向に選
択性の反射が観測される。同じ現象は電磁波ないし光に
おいても生ずる。しかしながら軸方向から観測した場合
においてはかかる選択性反射は発生しない。このような
性質は超音波ないし電磁波を用いて選択的に観測する事
ができる。また超音波の場合は反射源となる螺旋の入射
超音波の瞬時音圧による変型に伴う歪みのある反射が発
生し、高調波を含むエコーが発生するが、その発生効率
は変型し易い軸方向と変型し難い半径方向とでは大きく
異なり、従って現場における軸方向の分布が、また予め
それを揃えておける場合は全体としてその方向を、観測
する事ができる。ここで予めそれを揃えておける場合と
は、この螺旋が毛細血管に入る時には1列縦隊にならざ
るを得ないので軸方向が血管の走行方向を意味せざるを
得ない事、などがある。
旋の各ターンの間隔が成す反射源アレイに見える事か
ら、入射波長と螺旋のピッチとに鑑みて特定の方向に選
択性の反射が観測される。同じ現象は電磁波ないし光に
おいても生ずる。しかしながら軸方向から観測した場合
においてはかかる選択性反射は発生しない。このような
性質は超音波ないし電磁波を用いて選択的に観測する事
ができる。また超音波の場合は反射源となる螺旋の入射
超音波の瞬時音圧による変型に伴う歪みのある反射が発
生し、高調波を含むエコーが発生するが、その発生効率
は変型し易い軸方向と変型し難い半径方向とでは大きく
異なり、従って現場における軸方向の分布が、また予め
それを揃えておける場合は全体としてその方向を、観測
する事ができる。ここで予めそれを揃えておける場合と
は、この螺旋が毛細血管に入る時には1列縦隊にならざ
るを得ないので軸方向が血管の走行方向を意味せざるを
得ない事、などがある。
【0008】 一方電気的な性質を観測すると、軸方向
には螺旋の素線の抵抗が効果するので抵抗は高く(導電
率は低く)、逆に半径方向から観測すると全てのターン
のリングの抵抗がみな並列に入るので抵抗は低く(導電
率は高く)見える。そこで軸方向と半径方向とでは与え
られた電磁界ないしバイアス電流に関して損失が大幅に
異なり、電流が軸方向の場合は損失が大きく温度上昇も
大であるが、半径方向にはその逆である。温度上昇があ
るとそれが瞬時的に起れば音波を発生し、パッシブなソ
ーナーによりその音源の分布を画像化する事ができる。
また温度上昇が時間的にはやや緩慢であっても温度分布
が出来上がるとそれは磁気共鳴映像装置(いわゆる N
MR)により映像化する事ができる。また局所電流の分
布は局所で磁界分布を修飾し、磁気共鳴線の周波数軸上
での変位をもたらすので、これも同様に磁気共鳴映像装
置により映像化する事ができる。
には螺旋の素線の抵抗が効果するので抵抗は高く(導電
率は低く)、逆に半径方向から観測すると全てのターン
のリングの抵抗がみな並列に入るので抵抗は低く(導電
率は高く)見える。そこで軸方向と半径方向とでは与え
られた電磁界ないしバイアス電流に関して損失が大幅に
異なり、電流が軸方向の場合は損失が大きく温度上昇も
大であるが、半径方向にはその逆である。温度上昇があ
るとそれが瞬時的に起れば音波を発生し、パッシブなソ
ーナーによりその音源の分布を画像化する事ができる。
また温度上昇が時間的にはやや緩慢であっても温度分布
が出来上がるとそれは磁気共鳴映像装置(いわゆる N
MR)により映像化する事ができる。また局所電流の分
布は局所で磁界分布を修飾し、磁気共鳴線の周波数軸上
での変位をもたらすので、これも同様に磁気共鳴映像装
置により映像化する事ができる。
【0009】以上に述べられた内容でもって、経験者、
同業者ないし有識者においてはどんな装置を造ったら本
発明の原理を実施出来るかは必要十分に明らかになって
いる。
同業者ないし有識者においてはどんな装置を造ったら本
発明の原理を実施出来るかは必要十分に明らかになって
いる。
【0010】ここで目的のカーボンマイクロコイル
(1)は公知の方法(例えば特開平11−12474
0、同じく特開平11−04382など)により作成さ
れる事ができる。具体的には例えば適切な台座のカーボ
ンマイクロコイルを被着するべき側にニッケル、チタン
ないしタングステンなどの必要な遷移金属による触媒の
層を薄く被着しておいてこれを作業環境に搬入し、一例
として750度cの環境にて原料ガス(アセチレン、チ
オフェンおよび水素の適宜混合ガス)およびキャリヤガ
ス(水素と窒素の適宜混合ガス)を流し、また必要に応
じて成長方向に0.1T程度の静磁界を印加して巻方向
を整列しながら行う。
(1)は公知の方法(例えば特開平11−12474
0、同じく特開平11−04382など)により作成さ
れる事ができる。具体的には例えば適切な台座のカーボ
ンマイクロコイルを被着するべき側にニッケル、チタン
ないしタングステンなどの必要な遷移金属による触媒の
層を薄く被着しておいてこれを作業環境に搬入し、一例
として750度cの環境にて原料ガス(アセチレン、チ
オフェンおよび水素の適宜混合ガス)およびキャリヤガ
ス(水素と窒素の適宜混合ガス)を流し、また必要に応
じて成長方向に0.1T程度の静磁界を印加して巻方向
を整列しながら行う。
【0011】マイクロコイルの長さは成長時間で、具体
的には原料ガスの供給時間で制御する事ができ、必要な
縦横比になるように設定する。しかし如何なる手段手法
によりどのような寸法のカーボンマイクロコイルを成長
させ利用するかは本発明の実施上の自由度に属する。
的には原料ガスの供給時間で制御する事ができ、必要な
縦横比になるように設定する。しかし如何なる手段手法
によりどのような寸法のカーボンマイクロコイルを成長
させ利用するかは本発明の実施上の自由度に属する。
【0012】 また一旦出来てしまったカーボンマイク
ロコイルを適宜長に切断ないし破断して用いても良く、
また化学的物理的性質を修正するためにこれをメッキ、
蒸着、スパッタなどの手法で追加加工して用いる事も妨
げない。また適切なサーファクタントをまぶす事で親水
性や疎水性の程度を制御して使用する事も妨げない。
ロコイルを適宜長に切断ないし破断して用いても良く、
また化学的物理的性質を修正するためにこれをメッキ、
蒸着、スパッタなどの手法で追加加工して用いる事も妨
げない。また適切なサーファクタントをまぶす事で親水
性や疎水性の程度を制御して使用する事も妨げない。
【0013】ここで、カーボンマイクロコイルを成す炭
素それ自身は生体にとって無毒であり、体内に残留して
も害がないほか、最終的には貧食されて代謝消滅する事
ができるので、生体適合性を有する。表面加工剤などの
他の併用する物質は、各々について生体適合性がある物
の一群の中から選択して用いる。
素それ自身は生体にとって無毒であり、体内に残留して
も害がないほか、最終的には貧食されて代謝消滅する事
ができるので、生体適合性を有する。表面加工剤などの
他の併用する物質は、各々について生体適合性がある物
の一群の中から選択して用いる。
【0014】以上において説明された如く、本発明によ
れば医学上応用されて好ましい物である。
れば医学上応用されて好ましい物である。
【図1】本発明の1つの好ましい実施例における構成を
示す模式図である。
示す模式図である。
(1)カーボンマイクロコイル
Claims (3)
- 【請求項1】 微小長のカーボンマイクロコイルの軸方
向と半径方向の音響学的性質の違いに由来する超音波吸
収の、または基本波、高調波ないし分周調波における超
音波再放射の、効率の違いを画像化する如く構成された
事を特徴とする、カーボンマイクロコイルを用いた超音
波造影剤および同造影方法。 - 【請求項2】 微小長のカーボンマイクロコイルの軸方
向と半径方向の電気的性質の違いに由来する電磁波吸収
の、または電磁波再放射の、効率の違いを画像化する如
く構成された事を特徴とする、カーボンマイクロコイル
を用いた電磁波造影剤および同造影方法。 - 【請求項3】 微小長のカーボンマイクロコイルの軸方
向と半径方向の電気的性質の違いに由来する、バイアス
電界ないし入射電磁波の周囲物質の磁気共鳴への影響力
の違いを画像化する事を特徴とする、カーボンマイクロ
コイルを用いた磁気共鳴造影剤および同造影方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32155699A JP2001106642A (ja) | 1999-10-05 | 1999-10-05 | カーボンマイクロコイルを用いた造影剤および同造影方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32155699A JP2001106642A (ja) | 1999-10-05 | 1999-10-05 | カーボンマイクロコイルを用いた造影剤および同造影方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001106642A true JP2001106642A (ja) | 2001-04-17 |
Family
ID=18133895
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32155699A Pending JP2001106642A (ja) | 1999-10-05 | 1999-10-05 | カーボンマイクロコイルを用いた造影剤および同造影方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001106642A (ja) |
-
1999
- 1999-10-05 JP JP32155699A patent/JP2001106642A/ja active Pending
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